JP2019073945A - 建築物 - Google Patents

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信吾 野村
Shingo Nomura
信吾 野村
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Abstract

【課題】資源の節約になり、森林保護にもなる、腐らなくて強度の大きい木製の建築物を提供する。【解決手段】木材で形成された断面正六角形の筒体4を単体で又は複数結合して使用するハニカム状の建築物であって、筒体4の断面六角形の相対する3組の辺5どうしの間に吸引作用を及ぼしながら架設する支持梁10,11,12を備えた。【選択図】図1

Description

本願発明は、木材で形成されたハニカム状の建築物に関するものである。
本願発明者は、資源の節約になり、森林保護にもなる、腐らなくて強度の大きい木製の人工島として、断面正六角形の筒体を横方向に多数接合させたハニカム状の浮体を木材で形成し、前記浮体を水平に沈め、その上に建造物を設置し、前記筒体を多数の角材を組合せてなるものを発明した(特許文献1)。
特開2011−162017号公報
そして、本願発明者はさらにこれを人の居所となる建築物に応用させるべく、鋭意研究・開発を進めて、本願発明を完成させるに至った。
第1の発明は、木材で形成された断面正六角形の筒体を単体で又は複数結合して使用するハニカム状の建築物において、前記筒体の断面六角形の相対する3組の辺どうしの間に吸引作用を及ぼしながら架設する支持梁を備えたことを特徴とするものである。
第2の発明は、各1組の辺どうしに平行な2本以上の支持梁を備えたことを特徴とする同建築物である。
第3の発明は、支持梁が錆びない性質を備えたワイヤー材であることを特徴とする同建築物である。
本願発明によれば、以下のような効果を有する。
(1)建築物を構成する筒体の断面六角形の相対する3組の辺どうしの間に収縮作用を及ぼしながら架設する支持梁を備えたことで、六角形構造体である筒体に対極吸引網が形成されて、木造のハニカム総合力建築構造体を実現できる(吸引力応用による六角形構造体建築の構築)。また、作業現場では、筒体の組み立てのみであるので、工期が早く、施工のコストダウンにつながる。
(2)各1組の辺どうしに平行な2本以上の支持梁を備えることで、筒体に形成される対極吸引網が安定する。
(3)支持梁は錆びない性質を備えたワイヤー材であることによって、建築物に錆の発生を防止できて、耐久性が増す。また、木材の他にワイヤーを使用することで材料の軽量化が図られ、工期及び工費の改良が可能になる。
本願発明の実施形態を示す説明図(1)。 本願発明の実施形態を示す説明図(2)。 本願発明の実施形態を示す説明図(3)。 本願発明の実施形態を示す説明図(4)。 本願発明の実施形態を示す説明図(5)。 本願発明の使用形態を示す説明図(1)。 本願発明の使用形態を示す説明図(2)。
本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。但し、図示するものは本願発明の一例であり、本願発明は図示のものに限定されるものではない。
図1は、本願発明に係るハニカム状の建築物の単体を図示したものである。図1に図示するように、本願発明に係る建築物(単体)は、木材で形成された断面正六角形の筒体4からなるものである。
そして、前記筒体4の断面六角形の相対する3組の辺5どうしの間に吸引作用を及ぼしながら架設する支持梁10,10,11,11,12,12を備えたことを特徴とするものである。支持梁に吸引作用を有することで、六角形構造体である筒体4に対極吸引網が形成されて、筒体4の六角形構造体がバランスの取れた極めて強固なものとなる(六角形の角部は公知の木組みをするだけでズレを防止できる=接着剤などは不要)。その結果、木造のハニカム総合力建築構造体を実現できる。
なお、支持梁は各1組の辺どうしに1本以上あればよいが、平行な2本以上の支持梁を備えることで、筒体に形成される対極吸引網が安定する。その際、図示するように筒体4の開口側付近に支持梁を備えると、内部空間が広く使えて支持梁が障害にならない。
また、支持梁は錆びない性質を備えたワイヤー材であることが好ましい。建築物に錆の発生を防止できるからである。
このような吸引作用や錆びない性質などを備えた支持梁(ワイヤー材)として、熱可塑性炭素繊維複合材「CABKOMA(カボコーマ)ストランドロッド」などの使用を想定している。
図2〜図5は、図1に図示したハニカム状の建築物(単体)の複数結合を図示したものである。
図2及び図3は、正面側からの図示したもの、図4及び図5は、平面側から内部を図示したものである。
図示するように、筒体4の内部には様々なレイアウトを施すことができて、住宅・仕事(オフィス)・ホテル等に利用できる建築物1となる。
なお、複数結合された筒体4のうち、四方を筒体4に囲まれた内側の筒体4については、支持梁を不要としてもよい(外側の筒体4については支持梁を必要とする)。内側の筒体4については、四方を囲む筒体4から六角形の各辺に押圧作用がかかり、支持梁による吸引作用と同じ作用が生じているからである。
図6及び図7は、本願発明に係る建築物1が実際に使用されている状態を図示したものである(図6は、正面側から内部を図示したもの、図7は、側面側から内部を図示したもの)。
図示する寸法の建築物1であれば、人の居所となる建築物として十分に使用できるものである。
本願発明は、資源の節約になり、森林保護にもなる、腐らなくて強度の大きい木製の建築物として、住居・職場(オフィス)・ホテルなどに幅広く利用できるものである。
1 建築物
4 筒体
5 辺
10 支持梁
11 支持梁
12 支持梁

Claims (3)

  1. 木材で形成された断面正六角形の筒体を単体で又は複数結合して使用するハニカム状の建築物において、
    前記筒体の断面六角形の相対する3組の辺どうしの間に吸引作用を及ぼしながら架設する支持梁を備えたことを特徴とする建築物。
  2. 各1組の辺どうしに平行な2本以上の支持梁を備えたことを特徴とする請求項1記載の建築物。
  3. 支持梁は錆びない性質を備えたワイヤー材であることを特徴とする請求項1又は2記載の建築物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI759243B (zh) * 2021-08-17 2022-03-21 王玉輝 蜂巢狀建築體之構造

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