JP2019073816A - 糸及び該糸を少なくとも一部に備えてなる布帛 - Google Patents

糸及び該糸を少なくとも一部に備えてなる布帛 Download PDF

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Abstract

【課題】1本の糸で電気抵抗の変化を検知して、水濡れを検知することができる糸、また2本の導線間の距離に制限を受けることなく、該糸を少なくとも一部に備えてなる布帛の提供。【解決手段】糸1は、導電性を有する第1導電糸2と、第1導電糸2の外周面を被覆する非導電性を有する吸水糸3と、吸水糸3の外周面の少なくとも一部を被覆する導電性を有する第2導電糸4と、を備える。望ましくは、非導電性を有する吸水糸3が異形断面糸である。【選択図】図1

Description

本発明は、水濡れを検知することができる糸及び該糸を少なくとも一部に備えてなる布帛に関する。
自動車、バス、鉄道等の車両の座席シートや、ソファ、座椅子等の家具のシート等には、織物、編物、モケット等の座席シート用表皮材が用いられていることが多い。
織物、編物、モケット等の座席シート用表皮材の上で、水、お茶、ジュース等の液体をこぼして、そのまま席を離れた場合、次に座る人が濡れていることに気付かず、座ってしまい、次に座った方の服やズボンが濡れてしまう恐れがある。
特許文献1には、少なくとも2枚の非導電性シートの間に、一定間隔をおいて2本の導線を配置した積層構造を有し、かつ、該2本の導線の少なくとも片側の非導電性シート層が導電性液体を吸収し、拡散することができる非導電性シートのみで構成されているシート状の導電性液体感知部と、該2本の導線間の電気抵抗の変化を検知することができる電気回路を有する検知部とからなることを特徴とする導電性液体検知装置が開示されている。
特開平6−308252号公報
特許文献1では、2本の導線間における電気抵抗の変化を検知しているため、2本の導線間の距離に制限がかかり、製造工程が複雑になる恐れがある。
本発明は、かかる技術的背景を鑑みてなされたものであって、1本の糸で水濡れを検知することができる糸を提供することが目的である。本願発明の第2の目的は、2本の導線間の距離に制限を受けることなく、該糸を少なくとも一部に備えてなる布帛を提供することが目的である。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1] 導電性を有する第1導電糸と、該第1導電糸の外周面を被覆する非導電性を有する吸水糸と、該吸水糸の外周面の少なくとも一部を被覆する導電性を有する第2導電糸と、を備えることを特徴とする糸。
[2]前記非導電性を有する吸水糸が異形断面糸である前項1に記載の糸。
[3] 前項1又は2に記載の糸を少なくとも一部に備えてなる布帛。
[1]の発明では、導電性を有する第1導電糸と、第1導電糸の外周面を被覆する非導電性を有する吸水糸と、吸水糸の外周面の少なくとも一部を被覆する導電性を有する第2導電糸と、を備えるから、糸に水、お茶、ジュース等の液体が付着しない場合は、第1導電糸と第2導電糸とが、接触していないため、電気は流れない。逆に、糸に水、お茶、ジュース等の液体が付着した場合は、まず第2導電糸に液体が浸透し、次に非導電性を有する吸水糸に液体が浸み込んでいき、最後に第1導電糸まで液体が浸透する。第1導電糸は導電性を有するため、第1導電糸に電気を流していると、液体が浸透することで第1導電糸と第2導電糸とが通電し、電気が流れることになる。その結果、糸に水、お茶、ジュース等の液体が付着した場合は、水濡れを検知するシステムを組むことができる。1本の糸で水濡れを検知することができる糸を提供することができる。
[2]の発明では、非導電性を有する吸水糸が異形断面糸であるから、非導電性を有する吸水糸に液体が付着した時、第1導電糸の芯糸にまで液体が容易に浸透させることができる。
[3]の発明では、前項1又は2に記載の糸を少なくとも一部に備えてなる布帛であるから、1本の糸で水濡れを検知することができるため、2本の導線間の距離に制限を受けることなく布帛状にすることができ、水濡れを検知することができる。
本発明に係る糸の一実施形態を示す断面図である。 本発明に係る糸の一実施形態を示す斜視図である。
本発明に係る糸の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の糸1は、導電性を有する第1導電糸2と、該第1導電糸2の外周面を被覆する非導電性を有する吸水糸3と、該吸水糸3の外周面の少なくとも一部を被覆する導電性を有する第2導電糸4と、を備えることを特徴とする。
前記第1導電糸2としては、導電性を有する繊維素材であればよく、例えば、銅、ステンレス、銀等の金属繊維や炭素繊維、導電性のない繊維に、銀、銅、ニッケル等の金属をメッキ等の手段によって繊維表面にコーティングし導電性機能の付与された糸等を挙げることができる。
前記第1導電糸2の電気抵抗としては、10Ω/cm〜10−1Ω/cmであることが好ましい。
前記非導電性を有する吸水糸3としては、非導電性と吸水性を有する糸であれば、特に限定されるものではないが、異形断面糸、マイクロファイバー等が挙げられる。中でも、異形断面糸であることがより好ましい。前記非導電性を有する吸水糸3は非導電性と吸水性を有するため、液体がない状態では、第1導電糸2と第2導電糸4との間に前記非導電性を有する吸水糸3があるため、電気が流れることはない。しかしながら、前記非導電性を有する吸水糸3に液体が付着し、第1導電糸2の芯糸にまで液体が浸透した場合、第1導電糸2と第2導電糸4とは電気が流れることになり、水濡れを検知することができる。
前記第1導電糸2の外周面に、前記非導電性を有する吸水糸3を被覆する方法としては、特に限定するものではないが、組紐、カバーリング等が挙げられ、第1導電糸2からなる芯糸の隙間が見えないように巻き付けることが必要である。
前記組紐としては、丸打紐、角打紐、平打紐等が挙げられ、丸打紐であることがより好ましい。
前記組紐の太さとしては、500デシテックス〜10000デシテックスであることが好ましい。
前記第1導電糸2からなる芯糸の外周面に巻き付ける組紐の本数としては、4打〜16打であることが好ましく、中でも、8打〜12打であることがより好ましい。
前記吸水糸3の外周面の少なくとも一部を被覆する導電性を有する第2導電糸4を被覆する方法としては、特に限定するものではないが、例えば、螺旋状に巻き付ける等が挙げられる。中でも密に巻き付けることがより好ましい。
前記第2導電糸4としては、導電性を有する繊維素材であればよく、例えば、銅、ステンレス、銀等の金属繊維や炭素繊維、導電性のない繊維に、銀、銅、ニッケル等の金属をメッキ等の手段によって繊維表面にコーティングし導電性機能の付与された糸等を挙げることができる。
前記第2導電糸4の電気抵抗としては、10Ω/cm〜10−1Ω/cmであることが好ましい。
前記糸1を布帛として用いる場合は、布帛の少なくとも一部に前記糸1を備えていることが必要である。布帛を構成している経糸又は緯糸の少なくとも一部に前記糸1を用いても良いし、ポリエステルなどの公知の非導電性糸で非導電性布帛をあらかじめ形成してから、前記糸1を刺繍や貼り付けするように備えても良い。前記糸1を用いる本数なども適宜利用可能である。1本の前記糸1で水濡れを検知することができるため、2本の導線間の距離に制限を受けることなく、布帛状にすることができる。
前記布帛の組織としては、平織、綾織、朱子織等が挙げられる。
水濡れを検知する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、第1導電糸2だけに電気を流しておき、第2導電糸4には電気を流さないようにして、第2導電糸4に電気が流れると、LEDランプを点灯させるようにすることで水濡れを検知することができる装置を組んでおく。前記糸1に液体が濡れた時、まず液体が第2導電糸4を通過して、第2導電糸4の下にある吸水糸3にまで液体が浸透して、吸水糸3の外周面に液体が染み渡り、第1導電糸2まで液体が浸透する。第1導電糸2は電気が流れているので、液体を介して第1導電糸2と第2導電糸4とに電気が流れることになり、第2導電糸4に電気が流れると、水濡れを検知することができる。1本の糸で水濡れを検知することができる糸を提供することができる。
前記布帛を座席シート表皮材の内側に設置して使用すると、座席シート表皮材に水、お茶、ジュース等の液体をこぼした場合、座席シート表皮材の表面に液体が浸透し、前記シート表皮材の内側に設置している前記布帛にも液体が浸透することで、座席シートの濡れを検出することができる。
次に、本発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれら実施例のものに特に限定されるものではない。
<使用材料>
導電糸A・・・・銀メッキ糸(大阪電気工業株式会社製、odex、70d×3)
導電糸B・・・銅線(直径0.127mm)
導電糸C・・・ステンレス線(直径0.127mm)
非導電性を有する吸水糸D・・・異形断面糸(帝人フロンティア株式会社製、カルキュロ、ポリエステル、167T48)
非導電性を有する吸水糸E・・・マイクロファイバー(ポリエステル)
<実施例1>
第1導電糸2として導電糸Aの外周面に、非導電性を有する吸水糸3として非導電性を有する吸水糸Dを用いて組紐を編むようにして被覆させた。次に、非導電性を有する吸水糸3の外周面に第2導電糸4として導電糸Aを用いて螺旋状に巻き付けて、糸1を得た。
<実施例2>
第1導電糸2として導電糸Cを、非導電性を有する吸水糸3として非導電性を有する吸水糸Eを、第2導電糸4として導電糸Aを用いる設定にした以外は、実施例1と同様にして、糸1を得た。
<実施例3>
第1導電糸2として導電糸Aを、非導電性を有する吸水糸3として非導電性を有する吸水糸Dを、第2導電糸4として導電糸Bを用いる設定にした以外は、実施例1と同様にして、糸1を得た。
<比較例1>
第1導電糸を用いず、非導電性を有する吸水糸3として非導電性を有する吸水糸Dを、第2導電糸4として導電糸Aを用いる設定にした以外は、実施例1と同様にして、糸を得た。
<比較例2>
非導電性を有する吸水糸を用いず、第1導電糸2として導電糸Aを、第2導電糸4として導電糸Aを用いる設定にした以外は、実施例1と同様にして、糸を得た。
<比較例3>
第2導電糸を用いず、第1導電糸2として導電糸Aを、非導電性を有する吸水糸3として非導電性を有する吸水糸Dを用いる設定にした以外は、実施例1と同様にして、糸を得た。
上記のようにして得られた各糸に対して、下記評価方法に基づいて評価を行った。これらの評価結果を表1に示す。
<水濡れ検知評価法>
本願発明の実施例1〜3、比較例1〜3で作成した糸のうち、第1導電糸のみに電気を流し、第2導電糸には電気を流さない状態で、第2導電糸に電気が流れるとLEDランプが点灯する電気回路を取り付け、液体が濡れていることが分かる簡易装置を構築してから、水濡れ検知評価を行った。本願発明の実施例1〜3、比較例1〜3で作成した糸の表面側に水を10ml滴下し、1分後にLEDランプが点灯したものを「○」、LEDランプが点灯しなかったものを「×」とし、「○」以上を合格とした。なお、水を滴下する位置としては、糸の真ん中で、かつ、第2導電糸の上に水を滴下した。
表1から明らかなように、本発明の実施例1〜3の糸は、水濡れを検知することができた。
これに対して、比較例1の糸は、第1導電糸がないため、第1導電糸に電気を事前に流すことができず、簡易装置がうまく働かなく、水濡れを検知できなかった。比較例2の糸は、非導電性を有する吸水糸がないため、第1導電糸と第2導電糸が接触して常に通電してしまい、簡易装置をうまく作動することができず、水濡れを検知できなかった。比較例3の糸は、第2導電糸がないため、第1導電糸に電気を事前に流していても、第2導電糸がないため、水濡れを検知するように簡易装置をうまく作動させることができず、水濡れを検知できなかった。
本発明に係る糸は、例えば、車、電車、公共施設等のシート、病院、介護に関するベッド等に好適に使用することができる。
1・・・糸
2・・・第1導電糸
3・・・吸水糸
4・・・第2導電糸
自動車、バス等の車両の座席シートや、ソファ、座椅子等の家具のシート等には、織物、編物、モケット等の座席シート用表皮材が用いられていることが多い。
本発明に係る糸は、例えば、車、公共施設等のシート、病院、介護に関するベッド等に好適に使用することができる。

Claims (3)

  1. 導電性を有する第1導電糸と、該第1導電糸の外周面を被覆する非導電性を有する吸水糸と、該吸水糸の外周面の少なくとも一部を被覆する導電性を有する第2導電糸と、を備えることを特徴とする糸。
  2. 前記非導電性を有する吸水糸が異形断面糸である請求項1に記載の糸。
  3. 請求項1又は2に記載の糸を少なくとも一部に備えてなる布帛。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114703573A (zh) * 2022-03-16 2022-07-05 烟台泰和新材料股份有限公司 一种导电纱线及其制备方法及一种抗静电面料

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