JP2019073094A - キャスター - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪回転ロック機構と縦軸旋回ロック機構の双方をロック、ロック解除する操作手段で、車輪回転ロック機構と縦軸旋回ロック機構の一方のみをロック、ロック解除できるキャスターを提供する。【解決手段】キャスター本体に車軸を介して進行方向に回転自在に支持された車輪と、前記車軸の方向および前記車輪の進行方向に交差する方向に伸びて回転自在な軸と、前記車輪の回転動作をロックする第一のロック手段と、前記軸の回転動作をロックする第二のロック手段と、前記第一のロック手段及び前記第二のロック手段の双方のロック、ロック解除の切換え操作をすると共に、前記第一のロック手段及び前記第二のロック手段の一方のみのロック、ロック解除の切換え操作をする操作手段と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、車輪の進行方向への回転動作と、水平面内の旋回動作とを共にロックする機構を有するキャスターに関するものである。
従来のキャスターとしては、図21に分解斜視図を示すように、キャスター200の車輪保持部1の中央部に車軸挿入穴2が設けられ、軸車軸挿入穴2に車軸3が挿入され、車軸3の両端から車輪4a、4bの挿入部5a、5bが回転自在に取付けられる。車軸3の両端部の外周には環状溝6a、6bが形成されており,車輪4a、4bの抜け止めのためにEリング7a、7bが嵌合自在に取付けられる。更に、車輪4a、4bの外端部にはEリング7a、7b及び車軸3外端部を覆うためのホイールキャップ8a、8bが嵌合され,車輪ユニット220(図22)が完成する。
これにより、車輪4a、4bが回転されてキャスター200が進行方向に移動可能となる。なお、図22(a)は車輪4a、4bの進行方向から見たキャスター200の正面図であり、図22(b)はその側面図である。
また、図21に示すように、キャスター200には車輪4a、4bを水平面内で旋回可能とするための縦軸(竪軸)9が設けられている。この縦軸9は、車輪保持部1の進行方向前部に設けられた縦軸用貫通穴10に貫通する旋回軸部11と、装置等に固定するための平板12に設けられたカシメ用軸穴13に取り付けられるカシメ用軸部14と、を有している。そして、カシメ用軸穴13にカシメ用軸部14をカシメて取付板15が完成する。
そして、この取付板15の旋回軸部11を、車輪ユニット220の縦軸用貫通穴10に貫通させた後、旋回軸部11端部に形成されている環状溝16に旋回軸部11抜け止めのためのリング17を嵌合自在に取り付けてキャスター200が完成する。これにより、縦軸9の軸周りに車輪4a、4bが回転されてキャスター200が水平面内で旋回可能となる。
そして、完成したキャスター200は、例えば図12に示すように、画像形成装置300の底面の四隅に配置固定される。
また一般に、キャスターにはロック装置が併せて装備されているロック装置付きのタイプと、ロック装置無しのタイプがある。ロック装置付きのタイプにおいては、操作レバーを上下方向に上げ下げすることで、操作レバーと連動する車輪ロック部材の突部が車輪内周の係合溝に係合して車輪の回転を止める車輪回転ロック機構が多く用いられている。
この車輪回転ロック装置の役割は、停止状態で床面の傾きや被装着体である装置本体に対する不意の衝突動作等により装置本体が動かないようにすることであり、車輪をロックすることで装置本体が走行して移動する動作を防止することが可能である。
しかし、このような車輪の回転を止めるだけの車輪回転ロック機構では、そのロックした位置において旋回する動作は止めることができず、しかもこの旋回動作は車輪をロックした状態から装置本体を押し引きした場合にも起こってしまう。そこで、車輪回転動作と旋回動作とを操作レバーによる操作で止めるダブルロック機構が有効とされ、特開平9−58203(特許文献1)に示されている。図23に示すように、特許文献1では、双輪キャスター30が、キャスター本体31、竪軸35、車軸32、ダブルストッパー53を備える。
特開平9−58203号公報
ここで、特許文献1では、車輪の回転動作をロックさせる車輪回転ロック機構と、縦軸を中心とした旋回動作をロックさせる縦軸旋回ロック機構の二つのロック機構とが、操作レバーの操作により、共にロック、あるいは共にロック解除される構成となっている。そして、組立時において、縦軸旋回ロック機構を組付けなければ、車輪止めの機能のみ有し旋回フリーのキャスターとすることができる。
このため、用途に応じてダブルロック機構のキャスターと、車輪止めの機能のみ有し旋回フリーのキャスターの二種類のキャスターを組立てる必要、更に製品として管理する必要が生じて煩雑であった。更に、この二種類のキャスターは操作レバーの操作が同じであり、操作レバーの操作だけでは機能(ダブルロック機能、車輪止めの機能のみ)の判別が付かなかった。
本発明の目的は、車輪回転ロック機構と縦軸旋回ロック機構の双方をロック、ロック解除する操作手段で、車輪回転ロック機構と縦軸旋回ロック機構の一方のみをロック、ロック解除できるキャスターを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るキャスターは、キャスター本体に車軸を介して進行方向に回転自在に支持された車輪と、前記車軸の方向および前記車輪の進行方向に交差する方向に伸びて回転自在な軸と、前記車輪の回転動作をロックする第一のロック手段と、前記軸の回転動作をロックする第二のロック手段と、前記第一のロック手段及び前記第二のロック手段の双方のロック、ロック解除の切換え操作をすると共に、前記第一のロック手段及び前記第二のロック手段の一方のみのロック、ロック解除の切換え操作をする操作手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る別のキャスターは、キャスター本体に車軸を介して進行方向に回転自在に支持された車輪と、前記車軸の方向および前記車輪の進行方向に交差する方向に伸びて回転自在な軸と、操作レバーと、前記車輪の回転動作をロックする第一のロック手段と、前記軸の回転動作をロックする第二のロック手段と、を有し、前記操作レバーの操作により、前記第一のロック手段及び前記第二のロック手段のロック、ロック解除の切換えをするダブルロック機構付きのキャスターであって、前記操作レバーは、前記第一のロック手段が前記車輪の進行方向に対応する回転動作をロック解除し、かつ前記第二のロック手段が前記軸の回転動作をロック解除する第一操作位置と、前記第一のロック手段が車輪保持部に対する前記車輪の回転動作をロックし、かつ前記第二のロック手段が前記車輪保持部に対する前記軸の回転動作をロックする第二操作位置、を有するとともに、前記第一操作位置、前記第二操作位置以外の他の操作レバー操作位置として、前記第一のロック手段が前記車輪保持部に対する前記車輪の回転動作をロックし、かつ前記第二のロック手段が前記車輪保持部に対する前記軸の回転動作をロック解除する操作レバー操作位置、前記第一のロック手段が前記車輪保持部に対する前記車輪の回転動作をロック解除し、かつ前記第二のロック手段が前記車輪保持部に対する前記軸の回転動作をロックする操作レバー操作位置、の少なくとも一方を有することを特徴とする。
本発明によれば、車輪回転ロック機構と縦軸旋回ロック機構の双方をロック、ロック解除する操作手段で、車輪回転ロック機構と縦軸旋回ロック機構の一方のみをロック、ロック解除できるキャスターを提供することができる。
第1の実施形態に係るキャスターの分解斜視図 第1の実施形態に係るキャスターの一部の分解斜視図 第1の実施形態に係る車輪保持部ユニットの斜視図 第1の実施形態に係るキャスターの側面図、背面図 第1の実施形態に係る第一操作位置におけるキャスターの一部の分解斜視図 第1の実施形態に係る第一操作位置におけるキャスターの斜視図 第1の実施形態に係る第二操作位置におけるキャスターの一部の分解斜視図 第1の実施形態に係る第二操作位置におけるキャスターの斜視図 第1の実施形態に係る第三操作位置におけるキャスターの一部の分解斜視図 第1の実施形態に係る第三操作位置におけるキャスターの斜視図 第1の実施形態に関する基本原理の説明図 キャスターを利用した装置の斜視図 第2の実施形態に係るキャスターの分解斜視図 第2の実施形態に係るキャスターの一部の分解斜視図 第2の実施形態に係る車輪保持部ユニットの斜視図 第2の実施形態に係る第一操作位置におけるキャスターの一部の分解斜視図 第2の実施形態に係る第二操作位置におけるキャスターの一部の分解斜視図 第2の実施形態に係る第三操作位置におけるキャスターの一部の分解斜視図 第2の実施形態に係る第四操作位置におけるキャスターの一部の分解斜視図 第2の実施形態に関する基本原理の説明図 従来例に係るキャスターの分解斜視図 従来例に係るキャスターの走行方向正面図、側面図 特許文献1の説明図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施形態》
(キャスター100の構成及び組立手順)
図1乃至図6を用いて、本実施形態におけるダブルロック機構付きのキャスター100の構成及び組立手順を説明する。本実施形態におけるキャスター100は、キャスター本体に車軸を介して進行方向に回転自在に支持された車輪4a、4bと、車軸の方向および車輪の進行方向に交差する方向に伸びて回転自在な軸(縦軸、竪軸)9を備える。また、車輪の回転動作をロックする第一のロック手段としての車輪回転ロック部材28と、軸の回転動作をロックする第二のロック手段としての軸旋回ロック部材29を備える。更に、第一のロック手段及び第二のロック手段のロック、ロック解除の切換え操作をする操作手段を備え、本実施形態では操作手段は操作レバー75、リンク部材71を備える。
本実施形態におけるキャスター100の組立に関しては、まず、キャスター本体に車軸を介して進行方向に回転自在に支持された車輪を保持する車輪保持部ユニット110(図3)を作成する。
図2(a)に示すように、車輪保持部1(図1)の進行方向後部に設けられた開口部21からばね部材22をばね部材保持部23に挿入する。ばね部材22が挿入されるばね部材保持部23は、図5(a)に示すように、ばね部材の下方向をリブ24が、スラスト方向をリブ25とリブ26が、上方向を面27が規制するように構成されている。
次に、図2(a)に示す、車輪の回転をロックする車輪回転ロック部材28と軸の旋回をロックする縦軸旋回ロック部材(軸旋回ロック部材)29を、車輪保持部1の上部に設けられた開口部60(図2(a))から挿入する。開口部60には、図1に示すように、車輪回転ロック部材28を上下方向に案内する案内溝61、62と、スラスト方向を規制する規制溝63、及び軸旋回ロック部材29を上下方向に案内する案内溝64とスラスト方向を規制する規制溝65が配されている。
車輪回転ロック部材28には、図2(a)に示す案内リブ66、67と規制リブ68が設けられ、それぞれ案内溝61、62及び規制溝65と係合する。また、軸旋回ロック部材29には規制リブ69(図1)が設けられ、図2(a)に示すように軸旋回ロック部材29自体が案内溝64、規制リブ69が規制溝65と係合する。
次に、開口部21(図1)から車輪保持部1に設けられた挿入穴70(図2(b))に、第一及び第二のロック手段と操作レバー75との間に設けられ、操作レバー75による操作力を伝達するリンク部材71を挿入する。そして、図2(a)に示す車輪回転ロック部材28の抜け防止部爪72と軸旋回ロック部材29の抜け防止部爪73をリンク部材71の抜け防止溝74に挿入させる。
次に、図2(a)に示すように、操作レバー75を開口部21に配置し、操作レバー軸76(図1)を車輪保持部1の軸穴77a、77bと、操作レバー75の回転中心穴78(図2(a))とに貫通させる。操作レバー軸76の両端部外周に形成された環状溝79a、79b(図1)に、操作レバー抜け止めのためのEリング80a、80bを嵌合自在に取付けると、車輪保持部ユニット110(図3)が完成する。そして、従来例の車輪保持部1(図20)の替りに上述の車輪保持部ユニット110を用い、従来例と同じ手順でキャスターを完成させる。
図4(a)、(b)は、それぞれ、本実施形態に係るキャスターの側面図、背面図を示している。
(本実施形態における基本原理)
本実施形態においては、リンク部材71を操作レバー75の方に付勢する付勢部材としてのばね部材22を有し、操作レバー75の回転に応じてばね部材22に抗してリンク部材71が軸9に交差する方向(水平方向)に変位可能である。そして、リンク部材71は、第一、第二のロック手段としての車輪回転ロック部材28、軸旋回ロック部材29を昇降させるための異なる高さを備える。
すなわち、図11に示すようにリンク部材71の上部に面88、102、90、106、107(面102、106は傾斜面、面88、90、107は平面)が設けられており、車輪回転ロック部材28および軸旋回ロック部材29の下端高さ、上端高さが変わる。
このため、第一操作位置では、車輪回転ロック部材28および軸旋回ロック部材29の上端の高さ位置が低いため、双方がロックされない(ロック解除)状態が形成される。そして、第二操作位置では、車輪回転ロック部材28のみ上端が上昇してロック状態となる(このとき、軸旋回ロック部材29については上端の高さ位置がまだ低いため、ロックされない(ロック解除)状態である)。また、第三操作位置では、車輪回転ロック部材28および軸旋回ロック部材29の上端の高さ位置が高いため、双方がロックされる状態が形成される。
(ロック解除状態)
次に、キャスター100のロック機構が解除されている状態を詳細に説明する。ばね部材22の自然長をL1(図2(a))、ばね部材保持部23の縦軸用貫通穴10側のばね当接面81から車輪回転ロック部材28の抜け防止部爪72の縦軸用貫通穴10側の面82までの長さをL2とする。また、ばね当接面81(図2(b))からリンク部材71のばね当接面83までの長さをL3とする。このとき、以下の関係式(1)を満足するように設定されている。
L1 > L2 > L3 ・・・(1)
つまり、車輪保持部1に納入された車輪回転ロック部材28の面82はばね部材22を圧縮せず、ばね部材22の抜け防止を役割とする。また、挿入穴70から挿入されたリンク部材71のばね当接面83により圧縮されたばね部材22は、リンク部材71を操作レバー75方向に付勢する。このとき、図5(c)に示すように、リンク部材71を付勢するばね部材22の中心、リンク部材71の操作レバー側に配された凸部84、操作レバー75に配された第一の凹部85、操作レバー75の回転中心穴78、は略一直線に並ぶように設けておく。
また、リンク部材71において、操作レバー75の回転位置に対応してストッパー部として機能する凸部84の先端はR形状であり、このリンク部材71の凸部84の先端R形状と係合するように操作レバー75の凹部85は凹形状に成形されている。よって、リンク部材71の凸部54が操作レバー75の凹部85に差込まれ、操作レバー75を回転中心穴48に押しつけている状態であり、操作レバー75は回転が規制され、第一操作位置(図5(d)、(b))に保持される。
また、図6(a)、図6(b)に示すように、車輪回転ロック部材28と軸旋回ロック部材29は自重によりリンク部材71に接している。具体的には、車輪回転ロック部材28のリブ86a、86bの底面凸形状の先端87a、87bは、リンク部材71の平面88a、88bに、軸旋回ロック部材29の底面凸形状の先端89はリンク部材71の平面90a、90bに、夫々接している(図11)。
また、車輪回転ロック部材28の案内リブ66、67(図2(a))から突出した車輪ロック部91、92は、山形の突形状先端が配された天面93、94(図6(a))を備える。また、車輪4a、4bは、山形の突形状先端が配された内周面95a、95b(図6(b))を備える。
このとき、図5(d)に示すように、車輪ロック部92(91)の天面94(93)の山形の突形状先端と車輪4a、4bの内周面95a、95bの山形の突形状先端とは、高さH1の隙間を有している。また、軸旋回ロック部材29の上部には、円筒形状である旋回ロック部96(図5(b))が配されている。このとき、図5(b)に示すように、旋回ロック部96の天面97と、取付板15(平板12)の下面93とは、高さH2の隙間を有している。
よって、車輪4a、4b(含むホイールキャップ8a,8b)と取付板15(縦軸9と平板12)は、車輪保持部1に対し回転自在のロック解除状態である。
(車輪回転ロック解除状態から車輪回転ロック状態への移行)
次に、図7、図8を用いてキャスター100の縦軸旋回と車輪回転がロック解除された状態から縦軸旋回はロック解除されたままで車輪回転がロック状態に移行する動作の説明をする。
(操作レバー)
まず、上述した第一操作位置に保持されている操作レバー75の一端部98を下方に押し、回転中心穴78を中心に操作レバー75を時計回りに回転させる。すると、図5(c)、図7(b)に示すように、操作レバー75の凹部85がリンク部材75の凸部84を押し出し、続いて操作レバー75の突起部99がリンク部材71の斜面100をばね部材22の方向に押し出す。
さらに、操作レバー75の突起部99がリンク部材75の斜面100に連なる凸部84を乗越えると、操作レバー75に配された凹みが凸部84の先端R形状と係合する形状に成形されている第二の凹部101と凸部84が係合する。このとき、ばね部材22の中心、リンク部材71の凸部84、操作レバー75の第二の凹部101、回転中心穴78、が略一直線に並ぶように第二の凹部71を設けておくことで、操作レバー45は回転が規制され、第二操作位置に保持される。
(リンク部材とロック部材)
上述したように、リンク部材71がばね部材22の方向に押し出されると、図8(a)、図8(b)に示すように、縦軸旋回ロック部材29の底面先端89がリンク部材71の平面90a、90bを移動する。一方、車輪回転ロック部材28の底面凸形状先端87a、87bは、ばね部材22の方向に移動するリンク部材71の斜面102a、102bに押されてリンク部材71の平面90a、90b上に移動し高さH3上昇する。
従って、図7(c)に示すように、車輪回転ロック部材28の案内リブ96、97から突出した車輪ロック部91、92(図6)、山形の突形状先端が配された天面93、94も高さH3分上昇する。
本実施形態においては、車輪回転ロック部材28の天面93、94に配された山形突形状の山先端と車輪4a、4bの内周面95a、95bに配された山形突形状の谷底との隙間高さをH4(図5(d))とする。そして、ロック解除状態の車輪ロック部91、92の天面93、64の山形の突形状先端と車輪4a、4bの内周面95a、95bの山形の突形状先端との隙間高さH1(図5(d))、との関係を下記式(2)のように定義する。
H4 > H3 > H1 ・・・(2)
車輪回転ロック部材28の天面93、94に配された山形突形状の山先端を、車輪4a、4bの内周面95a、95bに配された山形突形状の谷底に侵入させることで、車輪の回転をロックしている。
(縦軸旋回ロック解除状態から縦軸旋回ロック状態への移行)
次に、キャスター100の車輪回転がロックされた状態のまま縦軸旋回がロック解除された状態から縦軸旋回がロック状態に移行する動作の説明をする。
(操作レバー)
まず、上述した第二操作位置に保持されている操作レバー75の一端部68を更に下方に押し、回転中心穴78を中心に操作レバー75を時計回りに回転させる。すると、図7(b)、図9(b)に示すように、まず操作レバー75の凹部101がリンク部材71の凸部84を押し出し、続いて操作レバー75の突起部103がリンク部材71の面84、斜面100を連続してばね部材22の方向に押し出す。
さらに、操作レバー75の突起部103がリンク部材71の斜面100に連なる凸部84を乗越えると、操作レバー75に配された凹みが凸部84の先端R形状と係合する形状に成形されている第三の凹部105と凸部84が係合する。このとき、ばね部材22の中心、リンク部材71の凸部84、操作レバー75の第三の凹部105、回転中心穴48、が略一直線に並ぶように第三の凹部105を設けておくことで、操作レバー75は回転が規制され、第三操作位置に保持される。
(リンク部材とロック部材)
上述したように、リンク部材71がばね部材22の方向に押し出されると、図10(a)、図10(b)に示すように、車輪回転ロック部材28の先端87a、87bがリンク部材71の平面90a、90bが移動する。一方、軸旋回ロック部材29の底面先端89は、ばね部材22の方向に移動するリンク部材71の斜面106a、106bに押され、リンク部材71の平面107上に移動し高さH5上昇する。従って、図9(a)に示すように、軸旋回ロック部材29の旋回ロック部96の天面97も高さH5分上昇する。
本実施形態では、ロック解除状態の旋回ロック部96の天面97と。取付板15(平板12)の下面93との隙間高さH2、との関係を以下の式(3)のように定義する。
H5 > H2 ・・・(3)
縦軸旋回ロック部材29の旋回ロック部96の天面97を、取付板15(平板12)の配された複数の縦軸旋回ロック穴108の一つに侵入させることで、縦軸の旋回をロックしている。
(ロック状態からロック解除状態に戻る動作の説明)
次に、キャスター100の縦軸旋回と車輪回転がロック状態(第三操作位置)からロック解除状態に戻る動作を説明する。図7(b)、図7(d)、図9(b)、図9(d)で示すように、第三操作位置に保持されている操作レバー75の一端部98と反対側の端部109を押して、回転中心穴78を中心に操作レバー75を反時計回りに回転させる。操作レバー75は第二操作位置まで回転すると、リンク部材71はばね部材22によって操作レバー75方向に押され、リンク部材71の凸部84が操作レバー75の凹部101と係合し、第二操作位置で保持される。
軸旋回ロック部材29の底面先端89は、操作レバー75の方向に移動するリンク部材71の斜面106a、106bを滑り降りて、リンク部材71の平面90a、90b上に移動し高さH5下降する。このとき、旋回ロック部96の天面97も同様に高さH5下降し、取付板15(平板12)に配された縦軸旋回ロック穴108から抜けでるため、縦軸旋回はロック状態からロック解除状態に移行する。
さらに、図7(b)に示す第二操作位置に保持されている操作レバー75の端部109を押して、操作レバー75を第一操作位置まで回転させると、さらにリンク部材71がばね部材22に操作レバー75方向に押される。そして、リンク部材71の凸部84が操作レバー75の凹部85と係合し、第一操作位置で保持される。
車輪回転ロック部材28のリブ86a、86bの底面凸形状の先端87a、87bは、操作レバー75の方向に移動するリンク部材71の斜面102a、102bを滑り降りて、リンク部材71の平面88a、88b上に移動し高さH3下降する。このとき、車輪ロック部91、92の山形の突形状先端が配された天面93、94も同様に高さH5下降し、車輪4a、4bの内周面95a、95bに配された山形突形状先端から抜けでるため、車輪回転はロック状態からロック解除状態に移行する。
上述したように本実施形態においては、操作レバー75に関し、車輪回転をロック解除し、縦軸旋回をロック解除する操作レバーの第一操作位置と、車輪回転をロックし、縦軸旋回をロックする操作レバーの第三操作位置との間に、第二操作位置を設ける。そして、第二操作位置では、車輪回転をロックし、縦軸旋回はロック解除状態とする。これにより、操作レバー75の操作だけで、機能(ダブルロック、車輪回転止め機能のみ、ダブルロック解除)の切換え(判別)が可能となった。
さらに、従来のように、ダブルロック機構のキャスターと、車輪止めの機能のみ有し旋回フリーのキャスターと、二種類のキャスターを造り分ける必要、製品として管理する必要もなくなった。
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態を添付図に基づいて説明する。第1の実施形態と同様に、本実施形態でも進行方向への車輪の回転動作をロックする第一のロック手段としての車輪回転ロック部材28と、縦軸の回転動作をロックする第二のロック手段としての軸旋回ロック部材29と、を備える。そして、第一及び第二のロック手段がロック解除された状態(図16)、第二のロック手段のみがロックされた状態(図17)、第一のロック手段のみがロックされた状態(図18)、第一及び第二のロック手段がロック解除された状態(図19)を形成する。
具体的には、図16(c)、図17(c)、図18(c)、図19(c)と順に変化させる(操作レバー75を時計方向に約90度となる位置まで順に回転させる)とき、上述したそれぞれの状態を形成する。そして、操作レバー75は、それぞれの状態で以下に示す第一乃至第四操作位置を形成する。
すなわち、図16(c)において、第1の実施形態と同様に、リンク部材71を付勢するばね部材22の中心、リンク部材71の凸部84、操作レバー75の第一の凹部85、操作レバー75の回転中心穴78、は略一直線に並ぶ状態となる(第一操作位置)。
また、図17(c)において、ばね部材22の中心、リンク部材71の凸部84、操作レバー75の第二の凹部85’、操作レバー75の回転中心穴78、が略一直線に並ぶ状態となる(第二操作位置)。
また、図18(c)において、ばね部材22の中心、リンク部材71の凸部84、操作レバー75の第三の凹部87、回転中心穴78、が略一直線に並ぶ状態となる(第三操作位置)。
また、図19(c)において、ばね部材22の中心、リンク部材71の凸部84、操作レバー75の第四の凹部105、回転中心穴78、が略一直線に並ぶ状態となる(第四操作位置)。
また、本実施形態の部材構成は、第1の実施形態の部材構成と、取付板12、ロック部材29、リンク部材71、操作レバー75が異なっている。図13は本実施形態の特徴となるキャスター100の構成部材を示す分解斜視図であり、第1の実施形態から変更された部材のみが示されている。また、図14はキャスターの組立過程の一部を(一部部材を断面にて)示した分解斜視図である。なお、第1の実施形態と同一の構成部品については同一符号で示す。
(本実施形態における基本原理)
本実施形態においては、リンク部材71を操作レバー75の方に付勢する付勢部材としてのばね部材22を有し、操作レバー75の回転に応じてばね部材22に抗してリンク部材71が軸9に交差する方向(水平方向)に変位可能である。そして、リンク部材71は、第一、第二のロック手段としての車輪回転ロック部材28、軸旋回ロック部材29を昇降させるための異なる高さを備える。
すなわち、図20に示すように、車輪回転ロック部材28および軸旋回ロック部材29に対し、操作レバー75の操作力を伝えるリンク部材71が、操作レバー75の回転で水平方向に移動(変位)する。このとき、リンク部材71の上部に面88、102、90L、82、81、83、90R、106、107(面102、82、83、106は傾斜面、面88、90L、81、90R、107は平面)が設けられている。これにより、車輪回転ロック部材28および軸旋回ロック部材29の下端高さ、上端高さが変わる。ここで、面90L、90Rは同じ高さ、また面81、107は同じ高さである。
このため、第一操作位置では、車輪回転ロック部材28および軸旋回ロック部材29の上端の高さ位置が低いため、双方がロックされない(ロック解除)状態が形成される。そして、第二操作位置では、軸旋回ロック部材29のみ上端が上昇してロック状態となる(このとき、車輪回転ロック部材28については上端の高さ位置がまだ低いため、ロックされない(ロック解除)状態である)。
また、第三操作位置では、車輪回転ロック部材28が上昇し、軸旋回ロック部材29が下降して、車輪回転ロック部材28がロック状態、軸旋回ロック部材29がロック解除状態となる。また、第四操作位置では、車輪回転ロック部材28および軸旋回ロック部材29の上端の高さ位置が高いため、双方がロックされる状態が形成される。
(第1の実施形態との相違点)
(取付板、ロック部材)
本実施形態では、図16(a)に示すように、取付板15(平板12)の下面93には山形の突形状先端が配され、山形の突形状先端は旋回軸部11の軸中心から放射状に向いた切断面が山形に成形されている。また、図16に示すように、ロック部材29の旋回ロック部96の天面97にも山形の突形状先端が配されている。本実施形態では、図17(c)に示すように、天面97に配された山形の突形状の山先端を、取付板15(平板12)の下面93に配された山形突形状の谷底に侵入させることで、縦軸旋回をロックしている。
(リンク部材71)
また、図14に示すように、本実施形態のリンク部材71は、第1の実施形態のリンク部材71(図2)に対し、斜面106、平面107を操作レバー75側に移動させている。また、斜面106よりばね部材22側の平面90a、90b上に、ばね部材22側は斜面82a、82bで、操作レバー側は斜面83a、83bで繋がれた平面107と同じ高さの平面81a、81bを配している。また、面74に連なるように斜面88を、また斜面88に連なるように面89(図15(c))を配している。
また、図16(c)に示すように、本実施形態のリンク部材71は、第1の実施形態のリンク部材71(図7(b))に対し、突起部99の替わりに突起部84、86が配されている。上述した以外の部分は、第1の実施形態のリンク部材71と同じである。
(操作レバー45)
本実施形態の操作レバー45は、第1の実施形態の操作レバー45(図7(b))に対し、凹部101の替わりに、リンク部材71の凸部84の先端R形状と係合する形状に成形されている凹部85、87(図16(c))が配されている。
(ロック解除状態)
次に、図16を用いて、キャスター100のロック機構が解除されている状態を詳細に説明する。まず、車輪保持部1、ばね部材22、車輪回転ロック部材28、リンク部材71のばね当接面83と凸部84、操作レバー75の凹部85と回転中心穴78は、それぞれ第1の実施形態と同じである。よって、図16(c)に示すように、リンク部材71を付勢するばね部材22の中心、リンク部材71の操作レバー側に配された凸部84、操作レバー75に配された第一の凹部85、操作レバー75の回転中心穴78、は略一直線に並ぶ。これにより、操作レバー75は回転が規制され、第一操作位置に保持される。
また、車輪回転ロック部材28、軸旋回ロック部材29の先端89、リンク部材71の平面88a、88bと平面90a、90bは、それぞれ第1の実施形態と同じである。よって、図5(d)で示したように、車輪ロック部91、92の天面93、94の山形の突形状先端と車輪4a、4bの内周面95a、95bの山形の突形状先端とは、高さH1の隙間を有している。
また、図16(c)に示すように、軸旋回ロック部材29の天面97の山形の突形状先端と取付板15(平板12)下面93の山形の突形状先端との隙間を高さH2に設定して配している。よって、車輪4a、4b(含むホイールキャップ8a,8b)と取付板15(縦軸9と平板12)は車輪保持部1に対し回転自在のロック解除状態である。
(縦軸旋回ロック解除状態から縦軸旋回ロック状態への移行)
次に、図17を用いてキャスター100の縦軸旋回と車輪回転がロック解除された状態から、車輪回転はロック解除されたままで縦軸旋回がロック状態に移行する動作の説明をする。
(操作レバー)
まず、上述した第一操作位置に保持されている操作レバー75の一端部98を下方に押し、回転中心穴78を中心に操作レバー75を時計回りに回転させる。図16(c)、図17(c)に示すように、操作レバー75の凹部85がリンク部材71の凸部84を押し出し、続いて操作レバー75の突起部84’がリンク部材71の斜面100をばね部材22の方向に押し出す。
さらに、操作レバー75の突起部84がリンク部材71の斜面100に連なる凸部84を乗越えると、操作レバー75に配されて凹みが凸部84の先端R形状と係合する形状に成形されている第二の凹部85’と凸部84が係合する。このとき、ばね部材22の中心、リンク部材71の凸部84、操作レバー75の第二の凹部85’、回転中心穴48、が略一直線に並ぶように第二の凹部85を設けておくことで、操作レバー75は回転が規制され、第二操作位置に保持される。
(リンク部材とロック部材)
上述したように、リンク部材71がばね部材22の方向に押し出されると、図17(c)に示すように、車輪回転ロック部材28の底面凸形状先端87a、87bをリンク部材71の平面88a、88bが移動する。一方、軸旋回ロック部材29の底面先端89は、ばね部材22の方向に移動するリンク部材71の斜面82a、82bに押されてリンク部材41の平面107と同じ高さの平面81a、81b上に移動し高さH5上昇する。従って、図17(c)に示すように、縦軸旋回ロック部材29の天面97も高さH5分上昇する。
本実施形態では、ロック解除状態の縦軸旋回ロック部材29の天面97に配された山形突形状の山先端と、取付板15(平板12)の下面93に配された山形突形状の谷底との隙間高さをH4とする。そして、ロック解除状態の縦軸旋回ロック部材29の天面97の山形の突形状先端と、取付板15(平板12)の下面93に配された山形の突形状先端との隙間高さH2、との関係を以下の式(4)のように定義する。
H4 > H5 > H2 ・・・(4)
縦軸旋回ロック部材29の天面97に配された山形突形状の山先端を、車取付板15(平板12)の下面93に配された山形突形状の谷底に侵入させることで、縦軸旋回をロックしている。
(車輪回転ロック解除状態から車輪回転ロック状態への移行、及び縦軸旋回ロック状態から縦軸旋回ロック解除状態への移行)
次に、図19を用いてキャスター100の縦軸旋回がロックされた状態からロック解除状態に移行する動作の説明をする。キャスター100の車輪回転がロック解除された状態から車輪回転がロック状態へ移行する動作は、図5、図7で示した第1の実施形態の動作と同じなので詳細な説明は省略する。
(操作レバー)
まず、上述した第一操作位置に保持されている操作レバー75の一端部98(図16(c))を下方に押し、回転中心穴78を中心に操作レバー75を時計回りに回転させる。すると、図18(c)に示すように、操作レバー75の凹部85’がリンク部材71の凸部84を押し出し、続いて操作レバー75の突起部86がリンク部材75の面104、斜面100を連続してばね部材22の方向に押し出す。
更に、操作レバー75の突起部86がリンク部材71の斜面100に連なる凸部84を乗越えると、操作レバー75に配されて凹みが凸部84の先端R形状と係合する形状に成形されている操作レバー75の第三の凹部87とリンク部材71の凸部84が係合する。このとき、ばね部材22の中心、リンク部材71の凸部84、操作レバー75の第三の凹部87、回転中心穴78、が略一直線に並ぶように操作レバー75に第三の凹部87を設けておくことで、操作レバー75は回転が規制され、第三操作位置に保持される。
(リンク部材とロック部材)
上述したように、リンク部材71がばね部材22の方向に押し出されると、図18(c)に示すように、車輪回転ロック部材28の底面凸形状先端87a、87bは、ばね部材22の方向に移動するリンク部材71の斜面102a、102bに押される。そして、リンク部材71の平面90a、90b上に移動し高さH3だけ上昇する。
ここで、車輪4a、4b、車輪回転ロック部材28、リンク部材71の車輪回転ロック部材28の先端底面87a、87b、リンク部材71の平面88a、88bと平面90a、90bの高さ関係は、それぞれ第1の実施形態と同じである。よって、車輪回転がロック解除された状態から車輪回転がロック状態に移行する動作は、図5、図7で示した第1の実施形態の動作と同じなので説明は省略する。一方、軸旋回ロック部材29の底面先端89は斜面83a、83bを滑り降り、平面90a、90b上に移動し高さH5下降する。
従って、縦軸旋回ロック部材29の天面97も高さH5分下降し、軸旋回ロック部材29の天面97の山形の突形状先端と取付板15(平板12)の下面93の山形の突形状先端とは高さH2(図18(c))の隙間を有する。これにより、縦軸旋回ロックはロック解除状態となる。
(車輪ロック状態かつ縦軸旋回ロック状態への移行)
次に、図19を用いて、キャスター100の車輪回転はロックされたままで、縦軸旋回がロック解除された状態からロック状態に移行する動作の説明をする。
(操作レバー)
まず、上述した第三操作位置に保持されている操作レバー75の一端部98をさらに下方に押し、回転中心穴78を中心に操作レバー75を時計回りに回転させる。すると、図18(c)、図19(c)で、操作レバー75の凹部87がリンク部材71の凸部84を押し出し、続いて操作レバー75の突起部105がリンク部材71の面89、斜面88、面104、斜面100を連続してばね部材22の方向に押し出す。さらに、操作レバー75の突起部103がリンク部材71の斜面100に連なる凸部84を乗越えると、操作レバー75に配された凹部105とリンク部材71の凸部84が係合する。
このとき、ばね部材22の中心、リンク部材71の凸部84、操作レバー75の第四の凹部105、回転中心穴78、が略一直線に並ぶように第四の凹部75が設けられているので、操作レバー75は回転が規制され、第四操作位置に保持される。
(リンク部材とロック部材)
上述したように、リンク部材71がばね部材22の方向に押し出されると、図19に示すように、車輪回転ロック部材28の底面凸形状先端87a、87bがリンク部材71の平面90a、90bを移動して、車輪回転ロック状態が維持される。一方、縦軸旋回ロック部材29の底面先端89は、ばね部材22の方向に移動するリンク部材71の斜面106a、106bに押されてリンク部材71の平面107上に移動し高さH5上昇し、天面97を高さH5分上昇させる。
従って、先に説明したように、縦軸旋回ロック部材29の天面97に配された山形突形状の山先端を、車取付板15(平板12)の下面93に配された山形突形状の谷底に侵入させることで、縦軸旋回がロックされる。
(ロック状態からロック解除状態に戻る動作の説明)
次に、キャスター100の縦軸旋回と車輪回転がロック状態からロック解除状態に戻る動作を説明する。図17(c)、図18(c)、図19(c)に示す操作レバー75の一端部98と反対側の端部109を押して、回転中心穴78を中心に操作レバー75を反時計回りに回転させる。
第1の実施形態と同様に、リンク部材71はばね部材22に操作レバー75方向に押され、車輪回転ロック部材28の底面凸形状先端87a、87bがリンク部材71の斜面102a、102bを滑り降りると車輪回転がロック解除される。そして、縦軸旋回ロック部材29の底面先端89が、斜面106a、106bや斜面82a、82bを滑り降りると縦軸旋回がロック解除される。
上述したように本実施形態においては、操作レバー75は、車輪回転をロック解除し、縦軸旋回をロックする操作レバーの第一操作位置と、車輪回転をロックし、縦軸旋回をロックする操作レバーの第四操作位置との間に、第二操作位置、第三操作位置を設ける。すなわち、縦軸旋回をロックし、車輪回転はロック解除状態とする第二操作位置と、縦軸旋回をロック解除し、車輪回転はロックする第三操作位置を設ける。これにより、操作レバー75の操作だけで機能(ダブルロック、縦軸旋回止め機能のみ、車輪回転止め機能のみ、ダブルロック解除)の切換え(判別)が可能となった。
更に、ダブルロック機構のキャスターと、車輪止めの機能のみ有し旋回フリーのキャスターの二種類のキャスターを造り分ける必要、製品として管理する必要もなくなった。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、第一及び第二のロック手段の一方のみのロック、ロック解除の切換え操作をする操作レバー操作位置を、第一及び第二のロック手段の双方をロック解除する操作レバー操作位置と奏法をロックする操作レバー操作位置の間に設けた。しかしながら、本発明はこれに限られない。
第一及び第二のロック手段の一方のみのロック、ロック解除の切換え操作をする操作位置を、第一及び第二のロック手段の双方をロック解除する操作位置と双方をロックする操作位置以外の他の操作レバー操作位置としても良い。例えば、第一及び第二のロック手段をロック解除する操作位置と、第一及び第二のロック手段の一方のみのロック、ロック解除の切換え操作をする操作位置の間に、第一及び第二のロック手段をロックする操作位置を設けても良い。
(変形例2)
上述した第1、第2の実施形態で、操作レバー75のロック、ロック解除の操作位置を入れ替えて構成することもできる。また、上述した第2の実施形態で、縦軸旋回止め機能のみ、車輪回転止め機能のみ、の順番を入れ替えて構成することもできる。
(変形例3)
上述した実施形態では、第一のロック手段及び第二のロック手段のロック、ロック解除の切換え操作をする操作手段として、操作レバー75、リンク部材71を備えるものであったが。本発明はこれに限られない。例えば、操作レバーの替りに操作ダイヤルなどを用い、リンク部材71と組み合わせて第一のロック手段及び第二のロック手段のロック、ロック解除の切換え操作をする操作手段としても良い。
4a、4b・・車輪、9・・縦軸(竪軸)、28・・車輪回転ロック部材、29・・軸旋回ロック部材、75・・操作レバー

Claims (8)

  1. キャスター本体に車軸を介して進行方向に回転自在に支持された車輪と、
    前記車軸の方向および前記車輪の進行方向に交差する方向に伸びて回転自在な軸と、
    前記車輪の回転動作をロックする第一のロック手段と、
    前記軸の回転動作をロックする第二のロック手段と、
    前記第一のロック手段及び前記第二のロック手段の双方のロック、ロック解除の切換え操作をすると共に、前記第一のロック手段及び前記第二のロック手段の一方のみのロック、ロック解除の切換え操作をする操作手段と、
    を有することを特徴とするキャスター。
  2. 前記操作手段は操作レバーを有することを特徴とする請求項1に記載のキャスター。
  3. キャスター本体に車軸を介して進行方向に回転自在に支持された車輪と、
    前記車軸の方向および前記車輪の進行方向に交差する方向に伸びて回転自在な軸と、
    操作レバーと、
    前記車輪の回転動作をロックする第一のロック手段と、
    前記軸の回転動作をロックする第二のロック手段と、
    を有し、
    前記操作レバーの操作により、前記第一のロック手段及び前記第二のロック手段のロック、ロック解除の切換えをするダブルロック機構付きのキャスターであって、
    前記操作レバーは、
    前記第一のロック手段が前記車輪の進行方向に対応する回転動作をロック解除し、かつ前記第二のロック手段が前記軸の回転動作をロック解除する第一操作位置と、
    前記第一のロック手段が車輪保持部に対する前記車輪の回転動作をロックし、かつ前記第二のロック手段が前記車輪保持部に対する前記軸の回転動作をロックする第二操作位置、を有するとともに、
    前記第一操作位置、前記第二操作位置以外の他の操作レバー操作位置として、
    前記第一のロック手段が前記車輪保持部に対する前記車輪の回転動作をロックし、かつ前記第二のロック手段が前記車輪保持部に対する前記軸の回転動作をロック解除する操作レバー操作位置、
    前記第一のロック手段が前記車輪保持部に対する前記車輪の回転動作をロック解除し、かつ前記第二のロック手段が前記車輪保持部に対する前記軸の回転動作をロックする操作レバー操作位置、
    の少なくとも一方を有することを特徴とするキャスター。
  4. 前記操作レバーの前記第一操作位置と前記第二操作位置の間に、前記操作レバーの前記第一操作位置、前記第二操作位置以外の他の操作レバー操作位置を設けたことを特徴とする請求項3に記載のキャスター。
  5. 前記第一のロック手段及び前記第二のロック手段と前記操作レバーとの間に、前記操作レバーによる操作力を伝達するリンク部材を有することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のキャスター。
  6. 前記リンク部材を前記操作レバーの方に付勢する付勢部材を有し、
    前記操作レバーの回転に応じて前記付勢部材に抗して前記リンク部材が前記軸に交差する方向に変位可能であり、
    前記リンク部材は、前記第一、第二のロック手段を昇降させるための異なる高さを備える形状を備えることを特徴とする請求項5に記載のキャスター。
  7. 前記リンク部材は、前記操作レバーの回転位置に対応したストッパー部を有することを特徴とする請求項5または6に記載のキャスター。
  8. 前記ストッパー部として凸部を備え、
    前記操作レバーは、それぞれの前記凸部に対応した凹部を備えることを特徴とする請求項7に記載のキャスター。
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