JP2019072981A - 熱転写シート、熱転写シートの製造方法、転写方法、被転写構造体、被転写構造体の製造方法及び被覆シート - Google Patents

熱転写シート、熱転写シートの製造方法、転写方法、被転写構造体、被転写構造体の製造方法及び被覆シート Download PDF

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【課題】転写層上にハードコート層を設けることなく、転写層の機械的特性等を高めると共に、良好な転写状態を維持することが可能な熱転写シートを提供する【解決手段】熱転写シート10は、基材層20と、基材層20上に設けられ、有機溶剤の膨潤作用により架橋剤並びに熱架橋性樹脂を含浸させて成る転写層30と、を有する。【選択図】図1A

Description

本発明は、熱転写シート、熱転写シートの製造方法、転写方法、被転写構造体、被転写構造体の製造方法及び被覆シートに関する。
転写シートを成型体に転写する方法として、インモールド、インサート、ホットスタンプ、真空成形法等の方法がある。このような転写方法として、例えば、真空成形法により転写用シートの被転写体側を減圧することで、被転写体の表面に転写用シートを密着させて、転写用シートのインク層を被転写体に転写する方法が特許文献1に開示されている。
特許第5015487号公報
特許文献1の転写シートは、インク層等を含有する転写層の硬度が低いため機械的特性等が低い。このため、特許文献1の転写シートにおいては、転写層を覆うハードコート層が転写層の表面上に設けられていることがある。
しかし、ハードコート層を設けて転写を行うと、ハードコート層は柔軟性がないため、曲面への転写圧力の負荷により転写層が割れたりする問題が一例として挙げられる。
また、転写対象物に転写層を転写後にハードコート層を設けることもできるが、製造工程が増加し、手間とコストがかかる問題が一例として挙げられる。
また、機械的特性を高める別の方法として、転写工程の前工程である転写シートの製造工程にて、転写層を硬化反応させて転写層の硬度を高めることも行われている。
しかし、転写工程において加熱による熱履歴によって樹脂の機械的特性が変化し、上記の転写層が割れる問題や手間とコストの問題が生じることが一例として挙げられる。
さらに、転写層の被転写物に対する付着性を高めるために、転写層に接着層が設けられていることがあるが、ユーザが望む十分な付着性が得られておらず、被転写物から転写層が剥がれる問題や耐薬品性に劣る問題が例として挙げられる。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、転写層上にハードコート層を設けることなく、転写層の機械的特性等を高めると共に、被転写物に対する付着性を高めた熱転写シートを提供することを課題の1つとする。
本願請求項1に記載の発明は、熱転写シートであって、基材層と、前記基材層上に設けられ、有機溶剤の膨潤作用により架橋剤並びに熱架橋性樹脂を含浸させて成る転写層と、を有することを特徴とする。
また、本願請求項7に記載の発明は、熱転写シートの製造方法であって、基材層上に、転写層を設ける工程と、前記転写層の成分に対して相容性のある溶媒を含む溶剤を含む混合剤を転写層に塗布することによって、前記転写層の成分を膨潤させて、前記熱架橋性樹脂と架橋剤を含浸させる工程と、前記溶剤を前記転写層から架橋剤の反応温度以下で乾燥除去する工程と、を有することを特徴とする。
また、本願請求項13に記載の発明は、転写方法であって、熱転写シートにおける転写層の転写面を被転写物の表面に密着させる工程と、前記熱転写シートを加熱することによって前記被転写物の表面に前記熱転写シートの転写層を転写すると共に、前記熱転写シートに含まれる熱架橋性樹脂及び架橋剤の反応を行う転写工程と、を有することを特徴とする。
また、本願請求項14に記載の発明は、被転写構造体であって、基材層と、前記基材層上に設けられ、熱可塑性樹脂及び前記熱可塑性樹脂に含浸している架橋剤並びに熱架橋性樹脂を含む転写層と、を有する熱転写シートの前記転写層が、構造体に転写されていることを特徴とする。
また、本願請求項15に記載の発明は、被転写構造体の製造方法であって、基材層と、前記基材層上に設けられ、熱可塑性樹脂及び前記熱可塑性樹脂に含浸している架橋剤並びに熱架橋性樹脂を含む転写層と、を有する転写シートを、前記熱転写シートにおける前記転写層の転写面を被転写物の表面に密着させる工程と、前記熱転写シートを加熱することによって前記被転写物の表面に前記熱転写シートの転写層を転写すると共に、前記熱転写シートに含まれる熱架橋性樹脂及び架橋剤の反応を行う転写工程と、を有することを特徴とする。
また、本願請求項16に記載の発明は、被覆シートであって、基材層と、前記基材層上に設けられ、熱可塑性樹脂及び前記熱可塑性樹脂に含浸している架橋剤並びに熱架橋性樹脂を含む被覆層と、を有することを特徴とする。
本発明の熱転写シートの断面を示す断面図である。 本発明の熱転写シートの断面を示す断面図である。 本発明の熱転写シートの断面を示す断面図である。 本発明の熱転写シート製造工程を示すフロー図である。 本発明の熱転写シートの転写方法を示すフロー図である。 実施例1ないし3に係る試験結果を示す図である。 実施例4ないし9に係る試験結果を示す図である。 比較例1ないし4に係る試験結果を示す図である。 実施例10及び比較例5に係る試験結果を示す図である。
以下に本発明の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面においては、実質的に同一又は等価な部分には同一の参照符号を付している。
図1Aは、本発明の熱転写シートの全体構成を示す断面図である。
本発明の熱転写シート10は、基材層20と、基材層20上に設けられ、有機溶剤の膨潤作用により架橋剤並びに熱架橋性樹脂を含浸させて成る転写層30と、を有して構成される。
〈基材層〉
基材層20は、基材フィルム21と、離型層22から構成される。
[基材フィルム]
基材フィルム21としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエステル、イソフタル酸共重合ポリエステル、スピログリコール共重合ポリエステル、フルオレン共重合ポリエステル等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン、環状ポリオレフィン共重合体等のポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリエステルアミド樹脂、ポリエーテルエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、あるいはポリ塩化ビニル樹脂等を用いることができる。
成形体が3次元の立体構造を有する場合はゴム弾性を有するエラストマー樹脂を用いると深絞り性を発現することもできる。
ポリオレフィン樹脂のように表面張力の低い材料を基材フィルムとして用いる場合は離型層22を積層する必要はない。
[離型層]
離型層22は、転写層30に対して離型性を有する。すなわち、離型層22は、熱転写時に転写層30が基材から(離型層22と転写層30の界面で)容易に剥離することが可能となるように設けられる層である。離型層22は、離型性を有する材料により構成され、表面張力の低い材料であれば特に限定されるものではない。例えば、表面張力の低いシリコーン系やオレフィン系、フッ素系の樹脂などの材料でもよいし、バインダー樹脂と、離型剤等の添加剤とを含む材料からなる。
バインダー樹脂としては、ウレタン系樹脂、アセタール系樹脂、ポリアミド系樹脂、メラミン系樹脂、ポリオール樹脂、セルロース樹脂、およびポリビニルアルコール等が挙げられ、ウレタン系樹脂およびアセタール系樹脂を用いることができる。
離型層22に用いられる離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル系可塑剤、フッ素系化合物、ワックス、金属石鹸、およびフィラー等を挙げることができる。
〈転写層〉
転写層30は、基材層20と対向する面の反対の面に形成される転写面31を有し、かつ被転写物(図示せず)に対して加飾を行う加飾層33と、加飾層33上に設けられ、かつ加飾層33と対向する面の反対側の面が転写面31となる接着層32と、を有する。加飾層33を傷等から保護する保護層34はUV硬化タイプのハードコート層が主に使用されるが、有っても良いしなくても良い。
転写層30は光学特性を有する透明な樹脂層でもよく、有機−無機ナノコンポジット層でもよい。加飾や意匠に限られたものではない。
[加飾層]
加飾層33は、例えば汎用のグラビア用インキでもよいし、ポリ(メタ)アクリレート等の熱可塑性樹脂であるバインダー樹脂と、適切な色の顔料または染料を含有するUV硬化タイプのインク等の着色剤とを含んで構成される層でもよい。加飾層33は、被転写体に装飾を付与するための層であり、例えば、隠ぺい性を有する隠ぺい層の上に、文字、図柄、模様など(以下、意匠等)を表す印刷層を積層して設けて構成される。
隠ぺい層及び印刷層は、適切な色の顔料または染料を着色剤として含有する着色インキを用いて、例えば、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、インクジェット法などの周知の印刷法によって形成することができる。
なお、加飾層33を構成するバインダー樹脂としては、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩酢ビ樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹等のポリエステル系樹脂、ポリウレタンアクリレート等のウレタン系樹脂、エチルセルロース樹脂、ヒドロキシエチルセルロース樹脂、エチルヒドロキシセルロース樹脂、メチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース系樹脂、ポリアミド樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等のポリアミド系樹脂、アセタール系樹脂、およびポリカーボネート系樹脂等の熱可塑性樹脂を用いることもできる。
また、加飾層33を構成する着色剤としては、UV硬化タイプのインク以外のインクも使用可能であり、金属発色させる場合には、アルミニウム、チタン、ブロンズ等の金属粒子やマイカに酸化チタンをコーティングしたパール顔料を用いることもできる。また、加飾層33は光透過性を有していてもよいし、遮光性を有していてもよい。
[接着層]
接着層32は、加飾層33の上に設けられ、被転写物に対して転写時の加熱により接着性を発現する樹脂を含有して構成される。被転写物に対して接着性を有する熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、またはビニル系樹脂などを用いることができる。
なお、必要に応じて転写層30を保護する保護層34が、基材層20と転写層30の間に加飾層33を保護するために設けられていてもよい。
[保護層]
保護層34は、摩耗や光、薬品等から転写層30を転写する被転写物や加飾層33を保護するための層である。保護層34は、加飾層33上に必要に応じて設けられるものである。このため、図1Bに示すように転写層30に保護層34を有していない構成であってもよい。また、図1Cに示すように転写層30に接着層32と保護層34を有していない構成であってもよい。
保護層34は、転写成形後のオフラインの塗装工程で設けられても良い。保護層34としては、上記の熱可塑性樹脂と、ウレタン系、アクリルウレタン系、アクリル系、およびメラミン系等の熱架橋性樹脂又は光硬化性樹脂を使用することができる。
尚、転写層30に含まれる熱架橋性樹脂は未架橋のもので転写工程の際の加熱によって硬化するが、保護層に含まれる光硬化性樹脂又は熱架橋性樹脂は、転写工程の前工程(フィルム製膜工程)もしくは後工程の被転写物に転写された製品の状態で硬化される。
・熱架橋性樹脂及び架橋剤
熱架橋性樹脂は、転写層30の接着層32から接着層32の反対側の面である加飾層33の離型層22と接する面に亘って転写層30の全体に含有されている。なお、保護層34が設けられる場合は、熱架橋性樹脂は、転写層30の接着層32から接着層32の反対側の面である保護層34の離型層22と接する面に亘って転写層30の全体に含有されている。
熱架橋性樹脂は、架橋剤と反応する官能基を有する熱可塑性樹脂を用いることができる。架橋剤と反応する官能基を有する熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、又は、ケトン系樹脂のうち、少なくとも1つを含んで構成されている。尚、架橋性樹脂は、熱可塑性樹脂に限らず熱硬化性樹脂であってもよい。
熱可塑性樹脂は、これらの樹脂のうち2以上を組み合わせて用いてもよく、これらの樹脂のうちすべての樹脂を組み合わせて用いてもよい。
・アクリル系樹脂
アクリル系樹脂は、熱可塑性アクリル樹脂である限り特に限定されない。アクリル系樹脂とは、一般に(メタ)アクリル酸エステル単位および/または(メタ)アクリル酸単位を有する樹脂のことであり、(メタ)アクリル酸エステルまたは(メタ)アクリル酸の誘導体に由来する構成単位を有していてもよい。なお、本願において「(メタ)アクリル」とは、「メタクリルまたはアクリル」を指すものとする。
(メタ)アクリル酸エステル単位としては、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸クロロメチル、(メタ)アクリル酸2−クロロエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸2,3,4,5−テトラヒドロキシペンチル、2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸メチル、2−(ヒドロキシエチル)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸エポキシシクロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリクロロエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸イソボロニル等などの単量体に由来する構成単位が挙げられる。
なお、(メタ)アクリル酸エステル単位および(メタ)アクリル酸単位として列挙したいずれかの構成単位を2種類以上有していても良い。また、(メタ)アクリル酸エステル単位または(メタ)アクリル酸単位以外の構成単位を有していても良い。例えば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、メチルビニルケトン、エチレン、プロピレン、酢酸ビニル、メタリルアルコール、アリルアルコール、2−ヒドロキシメチル−1−ブテン、α−ヒドロキシメチルスチレン、α−ヒドロキシエチルスチレン、2−(ヒドロキシエチル)アクリル酸メチルなどの2−(ヒドロキシアルキル)アクリル酸エステル、2−(ヒドロキシエチル)アクリル酸などの2−(ヒドロキシアルキル)アクリル酸、マレイン酸、フマール酸およびそれらのエステル等;塩化ビニル、臭化ビニル、クロロプレンなどのハロゲン化ビニル類;酢酸ビニル;エチレン、プロピレン、ブチレン、ブタジエン、イソブチレンなどのアルケン類;ハロゲン化アルケン類;アリルメタクリレート、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、モノエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼンなどの多官能性モノマーが挙げられる。これらのビニル系単量体は単独でまたは2種類以上を併用して使用することができる。
・ウレタン系樹脂
ウレタン系樹脂としては、ポリエステル型ウレタン系樹脂、ポリカーボネート型ウレタン系樹脂、ポリエーテル型ウレタン系樹脂などのウレタン樹脂や、ポリウレタン尿素樹脂などが挙げられる。
・ポリエステル系樹脂
ポリエステル系樹脂は、多価カルボン酸と、多価アルコールとから重縮合によって得られるエステル基を含むポリマーを意味する。
多価カルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、アゼライン酸、ドデカジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等が挙げられる。また、多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、デカンジオール、2−エチル−ブチル−1−プロパンジオール、ビスフェノールA等が挙げられる。
・ケトン系樹脂
ケトン系樹脂は、ポリフェニレンスルフィド、ポリチオエーテルサルフォン等が挙げられる。
・架橋剤
架橋剤は、有機系架橋剤で反応性の官能基を1分子中に2個以上有する2官能以上の架橋剤が用いられる。好もしくはイソシアネート系、メラミン系、エポキシ系、ブロックイソシアネート系架橋剤、またはパーオキサイド系架橋剤が用いられ、それらのうち少なくとも1を含み、これらの架橋剤のすべてを混合して用いてもよい。
・イソシアネート系架橋剤
イソシアネート系架橋剤は、通常、ポリイソシアネート化合物を含有する。ポリイソシアネート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)等の脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂環式ポリイソシアネートなど、及びそれらのビウレット体、イソシアヌレート体、さらにはエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ヒマシ油等の低分子活性水素含有化合物との反応物であるアダクト体などが挙げられる。
・メラミン系架橋剤
メラミン系架橋剤としては、メラミン、メラミンとホルムアルデヒドを縮合して得られるメチロール化メラミン誘導体、メチロール化メラミンに低級アルコールを反応させて部分的あるいは完全にエーテル化した化合物、及びこれらの混合物などを用いることができる。
・エポキシ系架橋剤
エポキシ系架橋剤は、例えば、エポキシ基を2つ以上有する化合物である。上記エポキシ系架橋剤としては、例えば、ビスフェノールA、ジグリシジルアニリン、ジアミングリシジルアミン、エチレングリコールジグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル等が挙げられる。
・ブロックイソシアネート系架橋剤
ブロックイソシアネート系架橋剤は、通常、1分子中に2つ以上のイソシアネート基を有し、それらイソシアネート基が保護基によってブロックされてなるブロックイソシアネート化合物を含有する。保護基としては、例えば、アルコキシ基、フェノキシ基、活性メチレン化合物残基、メルカプタン系化合物残基、酸アミド系化合物残基、アミノ基、イミダゾール系化合物残基、イミノ基、オキシム系化合物残基、ラクタム系化合物残基等が挙げられる。
上記保護基は、ブロック剤より誘導される基であり、ポリイソシアネートのイソシアネート基を、当該ブロック剤を用いた公知のブロック方法で処理することにより、ブロックイソシアネート化合物を得ることができる。
・パーオキサイド系架橋剤
パーオキサイド系架橋剤は通常、有機過酸化物であり、加熱によりラジカル活性種を発生して熱架橋性樹脂と架橋反応するものであればよい。たとえば、ジ(2−エチルヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ−sec−ブチルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレート、ジラウロイルパーオキシド、ジ−n−オクタノイルパーオキシド、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジ(4−メチルベンゾイル)パーオキシド、ジベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオキシイソブチレート、1,1−ジ(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、ジクミルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルパーオキシ)バレレート、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、tert−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、ジアセチルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、tert‐ブチルクミルパーオキサイドなどが挙げられる。
上記ブロック剤としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、フェニルセロソルブ、メチルカルビトール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール、フルフリルアルコール等のアルコール系化合物;フェノール、クレゾール、キシレノール、p−エチルフェノール、o−イソプロピルフェノール、p−tert−ブチルフェノール、p−tert−オクチルフェノール、ノニルフェノール、α−ナフトール、β−ナフトール、p−ニトロフェノール、p−クロロフェノール等のフェノール系化合物;マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、アセチルアセトン、アセト酢酸エチル等の活性メチレン系化合物;ブチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、チオフェノール等のメルカプタン系化合物;アセトアニリド、アセトアニシジド、アセチルアミド、ベンズアミド等の酸アミド系化合物;ジフェニルアミン、アニリン、カルバゾール等のアミン系化合物;イミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾール系化合物;ピラゾール、3−メチルピラゾール、3,5−ジメチルピラゾール等のピラゾール系化合物;エチレンイミン等のイミン系化合物;ホルムアルドオキシム、アセトアルドオキシム、メチルエチルケトオキシム、シクロヘキサノンオキシム等のオキシム系化合物;ε−カプロラクタム、δ−バレロラクタム、β−プロピオラクタム等のラクタム系化合物等が挙げられる。尚、転写層30の成分として、添加剤、充填剤、顔料が含まれていてもよい。
〈熱転写シートの製造方法〉
以上で説明した熱転写シート10の製造方法を、図2を参照して説明する。
上述の通り、本発明の熱転写シート10の転写層30には、熱架橋性樹脂と架橋剤とが含有されている。
本発明の熱転写シート10は、転写層30を熱架橋性樹脂及び架橋剤を溶解した有機溶剤で膨潤して含浸させることによって製造される。
熱架橋性樹脂の転写層30への含浸は、転写層30中に含まれる熱可塑性樹脂の成分に対して相容性のある溶媒を含む溶剤、すなわち、良溶媒によって膨潤させて、転写層30の内部に熱架橋性樹脂を入り込ませることによって行われる。
ここで、良溶媒のみで熱可塑性樹脂を膨潤させて熱架橋性樹脂を導入する場合、転写層30の膜厚が厚いと膨潤速度が速いため、熱可塑性樹脂が過度に膨潤して、その体積変化に耐えられずに転写層が崩壊するか、または溶媒を取り除いたときに膨潤前の加飾層33の文字や図柄等を示す形態や品質を同等に維持することが困難になる。
そこで、熱可塑性樹脂を膨潤する際に、熱可塑性樹脂に対する良溶媒と貧溶媒の両方を含有する溶剤を用いることにより、熱可塑性樹脂の膨潤速度等を調整し、膨潤前の加飾層33の形態と品質、生産安定性を保ちつつ、転写層30の系全体に熱架橋性樹脂を導入することで、本発明の熱転写シート10を製造することができる。
具体的には、図2に示すフロー図に従って熱転写シート10が製造される。
基材層20の上に、熱可塑性樹脂を含有する転写層30を設ける(ステップS01)。
ステップS01において、基材層20は、基材フィルム21に離型層22を形成して設けられる。離型層22の形成方法は特に限定されないが、従来公知の塗布方法により形成することができる。離型層22を形成する方法としては、例えば、適当な溶剤中に離型層22のバインダー樹脂と、必要に応じて離型剤等の添加剤を加えて、各成分を溶解または分散させて塗布液を調製した後、この塗布液を基材の上に、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、およびグラビアリバースロールコーティング法等の公知の手段を用い塗布、乾燥させて形成することができる。
次いで、この基材層20の上に転写層30を設ける。転写層30の形成方法は特に限定されないが、従来公知の塗布方法により形成することができる。例えば、適当な溶剤中に加飾層33のバインダー樹脂と、着色剤を加えて、各成分を溶解または分散させて塗布液を調製した後、この塗布液を基材層20の上に、グラビアコート法、インクジェット法、ロールコート法、コンマコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、およびグラビアリバースロールコーティング法等の公知の手段を用い塗布、乾燥させて形成することができる。
さらに転写層30の上に上述の接着層32を塗布して設けてもよい。
熱可塑性樹脂及び熱架橋性樹脂に対する良溶媒と熱可塑性樹脂及び熱架橋性樹脂に対する貧溶媒とを含む溶剤と、熱架橋性樹脂と、熱架橋性樹脂の架橋剤と、を少なくとも含む混合剤としてのコート剤を調製する。
コート剤を転写面31上から塗布して転写層30に含有する熱可塑性樹脂を膨潤させて、コート剤の成分である熱架橋性樹脂と架橋剤を転写層30内に含浸させる。グラビアコート法、インクジェット法、ロールコート法、コンマコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、およびグラビアリバースロールコーティング法等の公知の手段を用い塗布、乾燥させて形成することができる(ステップS02)。
ステップS02において、溶剤は、少なくとも熱可塑性樹脂を膨潤させることができる良溶媒が含まれている。溶剤は、良溶媒のみで構成されていてもよいし、良溶媒と貧溶媒とが含有されるようにしてもよい。尚、良溶媒と貧溶媒の比は、転写層30の膜厚や品質、生産安定性に応じて定めるとよい。また、転写層30の成分として、添加剤、充填剤、顔料が含まれていてもよい。
良溶媒は、熱可塑性樹脂に対して相容性が良く、熱可塑性樹脂のSP値に近いもの選択することができ、例えば、n−ヘキサン(SP値:7.3)、酢酸イソブチル(SP値:8.3)、酢酸ブチル(SP値:8.5)、キシレン(SP値:8.8)、トルエン(SP値:8.8)、酢酸エチル(SP値:9.0)、ベンゼン(SP値:9.2)、アセトン(SP値9.9)等を用いることができる。
貧溶媒は、溶解性パラメータであるSP値(Solubility Parameter)が、10.0〜23.4までの溶媒を用いることができる。
このSP値を満たす貧溶媒としては、例えば、イソプロピルアルコール(11.9)、アセトニトリル(SP値:11.9)、酢酸(SP値:12.6)、エタノール(SP値:12.7)、クレゾール(SP値:13.3)、ギ酸(SP値:13.5)、エチレングリコール(SP値:14.2)、フェノール(SP値:14.5)、メタノール(SP値:14.5)、水(SP値:23.4)等が挙げられる。これら貧溶媒は単体で使用しても良いし、何種類かを混合、調製して用いてもよい。
熱可塑性樹脂の膨潤速度、膨潤率(体積)等を考慮すると、貧溶媒は、イソプロピルアルコール(11.9)、アセトニトリル(SP値:11.9)、酢酸(SP値:12.6)、エタノール(SP値:12.7)、クレゾール(SP値:13.3)、ギ酸(SP値:13.5)、エチレングリコール(SP値:14.2)、フェノール(SP値:14.5)、メタノール(SP値:14.5)であることが好ましい。また、貧溶媒は、イソプロピルアルコール(SP値11.9)、エタノール(SP値:12.7)、メタノール(SP値:14.5)であることがより好ましい。
貧溶媒は、転写層30の厚みによって適宜調整することができ、熱可塑性樹脂の膨潤速度を鑑みると、溶剤に対して含有率が5質量%以上68質量%以下であるとよい。貧溶媒の含有率が5質量%より小さくなると架橋反応温度以下で溶剤を取り除く乾燥工程にて溶剤の揮発速度が遅くなり、生産速度が低下する、または転写層の表面にベタツキが発生して連続生産性を損ねるなど問題が発生する。一方、貧溶媒の含有率が68%より大きくなると転写層が十分に膨潤、含浸しないため、転写層30内で架橋による十分な効果が得られない。
また、ステップS02において、コート剤によって転写層30に含有される熱可塑性樹脂を膨潤させる態様としては、転写層30の転写面31にコート剤を塗布することが挙げられる。塗布以外の態様としては、例えば、転写層30をコート剤に漬け込んで行うことも可能である。
転写層30を乾燥させて溶剤が転写層30から除去される(ステップS03)。
ステップS03において、転写層30から溶媒を除去する工程は、自然乾燥により行ってもよいし、量産には加熱乾燥、減圧乾燥によって行うこともできる。
ただし、加熱によって溶媒を除去する際には、熱架橋性樹脂の架橋剤との反応が起こらない温度、例えば、60℃以下で行う必要がある。
<転写方法>
以上で説明した熱転写シート10の熱転写シート10の転写方法を、図3を参照して説明する。
熱転写シート10の転写面31を被転写物に密着させる(ステップS21)。熱転写シート10を加熱することにより被転写物の表面に熱転写シート10の転写層30を転写すると同時にその熱で熱転写シート10に含まれる熱架橋性樹脂が架橋反応する(ステップS22)。
ステップS22において、本発明による熱転写シート10を用いる被転写体上への転写は、例えば、射出成形と同時に転写する方法(インモールド成形)や、熱ロールの熱圧で転写する方法、あるいは、真空及び圧空、加熱機を利用して転写する方法(真空圧空成形)などが挙げられる。
各種の成形加工で使用される熱架橋性樹脂と架橋剤は成形の加工温度に合わせて適宜選定すればよい。
ステップS22の転写工程の際、熱により被転写物に転写が行われるとともに、加熱によって架橋剤と転写層30の熱架橋性樹脂とが反応することにより、熱架橋性樹脂が架橋して硬化する。
具体的には、真空及び圧空、加熱機を利用して転写する場合には転写工程は、所定の第1の温度(80〜100℃)で行われる第1の転写工程と、この第1の温度よりも高い、所定の第2の温度(110〜180℃)で行われる第2の転写工程と、によって行われる。
[実施例1]
〈熱転写シートの調製〉
熱転写シート10は、基材層20として、基材フィルム21にエラスマー系樹脂が用いられ、基材フィルム21の一方の面に、離型層22が形成され、転写層30として、グラビア印刷法によって形成された印刷層、隠ぺい層、接着層32の順で積層されている。
この熱転写シート10に対してバーコーターを用いて熱架橋性樹脂と架橋剤を配合したコート剤を接着層32の上から塗布し、自然乾燥を2時間行った。
〈コート剤の組成〉
熱架橋性樹脂:
ウレタンアクリレート 100質量部
架橋剤:
ポリイソシアネート 47質量部
有機溶剤:
<良溶媒> 酢酸イソブチル 113質量部
酢酸エチル 107質量部
酢酸ブチル 20質量部
メチルイソブチル 33質量部
ジイソブチルケトン 19質量部 (良溶媒含有率:100質量%)
〈被転写物への転写工程〉
得られた熱転写シート10と1mm厚のABS製の試験片と、を密着させて真空、圧空式の転写成型機にセットし、予熱真空を90℃で30秒間行い、加圧圧空を130℃で65秒を行い、実施例1に係る転写構造体を形成した。
尚、転写工程は、下記の実施例及び比較例において全て同一条件で行ったので、以後の説明を省略する。
[実施例2]
〈熱転写シートの調製〉
実施例1と同様のものとしたので説明を省略する。

〈コート剤の組成〉
熱架橋性樹脂:
ウレタンアクリレート 100質量部
架橋剤:
ポリイソシアネート 47質量部
有機溶剤:
<良溶媒> 酢酸イソブチル 113質量部
酢酸エチル 107質量部
酢酸ブチル 20質量部
メチルイソブチル 33質量部
ジイソブチルケトン 19質量部 (良溶媒含有率:95質量%)
<貧溶媒> イソプロピルアルコール 15質量部 (貧溶媒含有率:5質量%)
[実施例3]
〈熱転写シートの調製〉
実施例1と同様のものとしたので説明を省略する。

〈コート剤の組成〉
イソプロピルアルコールを137質量部(溶剤含有率:35質量%)とした。

熱架橋性樹脂:
ウレタンアクリレート 100質量部
架橋剤
ポリイソシアネート 47質量部
有機溶剤:
<良溶媒> 酢酸イソブチル 113質量部
酢酸エチル 88質量部
酢酸ブチル 20質量部
メチルイソブチル 33質量部 (良溶媒含有率:65質量%)
<貧溶媒> イソプロピルアルコール 137質量部 (貧溶媒含有率:35質量%)
[実施例4]
〈熱転写シートの調製〉
実施例1と同様のものとしたので説明を省略する。

〈コート剤の組成〉
イソプロピルアルコールを264質量部(貧溶媒含有率:51質量%)とした。

熱架橋性樹脂:
ウレタンアクリレート 100質量部
架橋剤:
ポリイソシアネート 47質量部
有機溶剤:
<良溶媒> 酢酸イソブチル 113質量部
酢酸エチル 88質量部
酢酸ブチル 20質量部
メチルイソブチル 33質量部 (良溶媒含有率:49質量%)
<貧溶媒> イソプロピルアルコール 264質量部 (貧溶媒含有率:51質量%)
[実施例5]
〈熱転写シートの調製〉
実施例1と同様のものとしたので説明を省略する。

〈コート剤の組成〉
イソプロピルアルコールを397質量部(貧溶媒含有率:61質量%)とした。

熱架橋性樹脂:
ウレタンアクリレート 100質量部
架橋剤:
ポリイソシアネート 47質量部
有機溶剤:
<良溶媒> 酢酸イソブチル 113質量部
酢酸エチル 88質量部
酢酸ブチル 20質量部
メチルイソブチル 33質量部 (良溶媒含有率:39質量%)
<貧溶媒> イソプロピルアルコール 397質量部 (貧溶媒含有率:61質量%)
[実施例6]
〈熱転写シートの調製〉
実施例1と同様のものとしたので説明を省略する。

〈コート剤の組成〉
イソプロピルアルコールを540質量部(貧溶媒含有率:68質量%)として、他の組成は実施例3と同様のものとした。

熱架橋性樹脂:
ウレタンアクリレート 100質量部
架橋剤:
ポリイソシアネート 47質量部
有機溶剤:
<良溶媒> 酢酸イソブチル 113質量部
酢酸エチル 88質量部
酢酸ブチル 20質量部
メチルイソブチル 33質量部 (良溶媒含有率:32質量%)
<貧溶媒> イソプロピルアルコール 540質量部 (貧溶媒含有率:68質量%)
[実施例7]
〈熱転写シートの調製〉
実施例1と同様のものとしたので説明を省略する。

〈コート剤の組成〉
溶剤:
<良溶媒> 酢酸イソブチル 113質量部
酢酸エチル 88質量部
酢酸ブチル 20質量部
メチルイソブチル 33質量部 (良溶媒含有率:83質量%)
<貧溶媒> イソプロピルアルコール 37質量部 (IPA含有率:12質量%)
水 15質量部 (水含有率:5質量%)
[実施例8]
〈熱転写シートの調製〉
この熱転写シート10は、基材層20として、基材フィルム21にエラスマー系樹脂が用いられ、基材フィルム21の一方の面に、離型層22が形成され、転写層30として、UV硬化タイプのインクを用いたインクジェット法によって形成された印刷層、接着層32の順で積層されている。
この熱転写シート10に対してバーコーターを用いてコート剤を接着層32の上から塗布し、自然乾燥を2時間行った。

〈コート剤の組成〉
実施例4と同様のものとしたので省略する。
[実施例9]
〈熱転写シートの調製〉
転写シートには東レ社製ルミエース、品番AC−5860−Sを用いた。フィルム構成は保護層34、アルミの蒸着層、接着層32の順で構成、積層されている。この熱転写シート10に対してバーコーターを用いてコート剤を接着層32の上から塗布し、自然乾燥を2時間行った。

〈コート剤の組成〉
実施例1と同様のものとしたので省略する。
[実施例10]
〈熱転写シートの調製〉
実施例1と同様のものとしたので説明を省略する。実施例10は、コート剤の処理については実施例4と同様に行われた。ただし、実施例10は、溶剤塗装を転写層30に対して行われた点が実施例4とは異なる。塗装は溶剤系のもので行った。
[比較例1]
〈熱転写シートの調製〉
実施例1と同様のものとしたので説明を省略する。
ただし、コート剤の処理が行われなかった点で比較例1の熱転写シート10は、実施例1の熱転写シート10と異なる。
[比較例2]
〈熱転写シートの調製〉
実施例8と同様のものとしたので説明を省略する。
ただし、コート剤の処理が行われなかった点で比較例2の熱転写シート10は、実施例8の熱転写シート10と異なる。
[比較例3]
実施例9と同様のものとしたので説明を省略する。
ただし、コート剤の処理が行われなかった点で比較例3の熱転写シート10は、実施例9の熱転写シート10と異なる。
[比較例4]
〈熱転写シートの調製〉
実施例1と同様のものとしたので説明を省略する。

〈コート剤の組成〉
熱架橋性樹脂:
ウレタンアクリレート 100質量部
架橋剤:
ポリイソシアネート 47質量部
溶剤:
<良溶媒> 酢酸イソブチル 113質量部
酢酸エチル 107質量部
酢酸ブチル 20質量部
メチルイソブチル 33質量部
ジイソブチルケトン 19質量部 (良溶媒含有率:95質量%)
<貧溶媒> 水 15質量部 (貧溶媒含有率:5質量%)
[比較例5]
〈熱転写シートの調製〉
比較例1と同様のものを用いたので説明を省略する。比較例5は、コート剤の処理についても比較例1と同様に行われなかった。ただし、比較例5は、溶剤塗装を転写層30に対して行われた点が比較例1とは異なる。塗装は溶剤系のもので行った。
上記実施例1〜9及び比較例1〜4について付着性試験、転写層の評価試験を行った。
〈付着性試験〉
付着性試験は、JIS K5600−5−6に記載されているクロスカット法に準拠して行った。その結果を図4A〜4Dに示す。なお、接着性及び転写層30の評価基準は下記に示す通りである。
付着性の評価
○:カットの縁が完全に滑らかで、どの格子の目にも剥がれが観察されないもの。
×:カットの交差点もしくはその他の箇所における塗膜に剥がれが確認できるもの。
転写層の評価基準
○:コート剤の処理前の状態を維持し、意匠等の崩れが認められないもの。
×:転写層30の表面に凹凸が生じているもの。
×(崩壊):意匠等の転写層に崩れが発生したもの。
図4A及び4Cに示すように、比較例1〜3は、従来の熱転写シート10を示すもので、付着性が悪かった。
これに対して、実施例1〜9に係る転写層30は、付着性を満たし、かつ、これらの転写層30は、転写層30はコート剤の塗布前の形態を維持している。
上記実施例1〜9及び比較例1〜4ついて、鉛筆硬度試験、クロスカット試験、転写層30の評価試験を行った。尚、実施例10及び比較例5については、耐油脂汚染性試験として行い、摩擦堅牢度試験も行った。
〈鉛筆硬度試験〉
鉛筆硬度は、JIS K5600−5−4に記載されている引っかき硬度(鉛筆法)に準拠して測定した。判断基準は凝集破壊となる破壊硬度であり、表層に破れが5回の試験で2回未満発生する鉛筆硬さの濃度記号とした。その結果を図4に示す。
〈耐汚染性試験〉
日焼け止めクリーム(「ニュートロジーナ(商品名)」,ジョンソン・エンド・ジョンソン社製)、を実施例11及び比較例4で得られた加飾成形品に2g/100cm2で塗布し、80℃のオーブン内に4時間放置し、オーブンから取り出して、ふき取った後の加飾成形品表面を鉛筆硬度、摩擦堅牢度、クロスカット試験を行った。
〈摩擦堅牢度試験〉
転写層30の耐擦傷性については、下記の装置および条件で測定し、傷が発生するまでの往復回数が200回以上のものを合格(〇)とした。
・装置:摩擦堅牢度試験機 学振型
・綿帆布:6号
・試験荷重:4.9kPa
・試験速度:200往復/分
・試験ストローク:100mm
図4A〜4Dに示すように、鉛筆硬度試験においては、実施例1〜7の転写層30は4Hであった。実施例8,9は、2H、実施例10は、Hの硬度をそれぞれ有していた。これに対して、比較例1〜3の転写層30はHの硬度を有していた。また、比較例4は、SP値の高い水は有機溶剤に相溶せず、完全に分離して均一なコーティングが不可能であった。一方、実施例7では水にIPAを用いることによりIPAが界面活性剤の役割を果たすため、水と有機溶剤は溶液中で均一に混合、分散することが可能となる。溶剤中に水の含有率を上げることによりVOCなど環境に負荷を与える有機溶剤の使用量ならびに排出量を削減し、環境に配慮した工程、作業現場を確立することも可能となる。比較例5の転写層30はBの硬度であった。
また、付着性試験では、実施例1ないし10は全て〇であった。これに対して、比較例1ないし5は、全て×であった。
さらに、実施例10に係る熱転写シートは、摩擦堅牢度試験は〇であった。これに対して、比較例5は、摩擦堅牢度試験について×であった。
このように、実施例1ないし10は、全ての比較例1ないし5よりも高い鉛筆硬度、付着性を有している。また、実施例10は、比較例5に対して優れた耐油脂汚染性に優れている。
以上のように、本発明の熱転写シート10によれば、熱架橋性樹脂を含有する転写層30は転写時に熱硬化反応が生じる。このため、熱硬化反応の工程と熱転写の工程とを同時に行うことができる。
したがって、転写層30が転写時に所望の硬度になり、密着性も向上するため、ハードコート層等のように、転写前に転写層30を硬くすることによって転写層30が割れることを防ぐことができる。また、転写時に同時に硬化反応が行われることによって、転写層30を熱転写前後に加熱やUV照射の処理する必要が無くなる為、処理工程を削除することができる。
このため、転写層30の機械的特性及び接着性や耐油脂汚染性などの化学特性等を高めると共に、良好な転写状態を維持することが可能な熱転写シート10を提供することが可能となる。
このように、転写層30が所望の硬度を有することになるため、転写層30の上にハードコート層又は保護層を設ける工程が不要になり、転写工程後の製品が傷つくことを抑えて品質、歩留まりの向上に繋がる。
よって、被転写物の転写後に転写層30の上にハードコート層又は保護層を設ける工程がなくなるため、製造コストの削減を図ることができる。
転写層30を膨潤させて熱架橋性樹脂による架橋反応を導入していることにより、転写層30が多層から成る場合においても全ての層に架橋反応を行きわたらせて、架橋による3次元網目構造を転写層30全体に形成することができ、転写層30の一部に熱架橋性樹脂が集中することを防止することができる。この結果、熱転写シート10を転写した後の転写層30は、均一な機械強度や耐薬品性のみならず転写層30の各層間の界面や転写層30と被転写物との密着性を付与することが可能となる。
以上の説明においては、転写層30に接着層32を設けて実施したが、転写層30は加飾層33のみでも実施することもできるし、熱可塑性樹脂を含むものであれば転写層30の構成要素として含むこともできる。
また、転写層30は文字、図形、模様等が形成されるものであったが、これには限られず、例えば、文字、図形、模様等を含まずに転写層30を被覆層として形成し、被覆物の表面全体やその一部を覆う被覆シートとして実施してもよい。
このように実施した場合であっても、熱転写シート10と同様に、被覆シートの機械特性を向上させることができ、接着性の向上を図ることができる。
10 熱転写シート
20 基材層
30 転写層
31 転写面
32 接着層
33 加飾層

Claims (16)

  1. 基材層と、
    前記基材層上に設けられ、有機溶剤の膨潤作用により架橋剤並びに熱架橋性樹脂を含浸させて成る転写層と、
    を有することを特徴とする熱転写シート。
  2. 前記転写層は、前記基材層と接する面に形成され且つ被転写物に対して加飾を行う加飾層と、前記加飾層の前記基材層とは反対の面に形成される接着層と、を有することを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
  3. 前記熱架橋性樹脂及び前記架橋剤は、膨潤して含浸した後に架橋反応の温度以下で乾燥し、前記有機溶剤を除去することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の熱転写シート。
  4. 前記熱架橋性樹脂及び前記架橋剤は、被転写物への転写する際の加熱に伴って反応することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の熱転写シート。
  5. 前記架橋剤は、イソシアネート系架橋剤、メラミン系架橋剤、エポキシ系架橋剤、架橋剤、パーオキサイド系架橋剤のうち、少なくとも1を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の熱転写シートの製造方法。
  6. 前記熱架橋性樹脂は、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂及びケトン系樹脂のうちの少なくとも1つの熱可塑性樹脂を含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の熱転写シート
  7. 基材層上に、転写層を設ける工程と、
    前記転写層の成分に対して相容性のある溶媒を含む溶剤を含む混合剤を前記転写層に塗布することによって、前記転写層の成分を膨潤させて、前記熱架橋性樹脂と架橋剤を含浸させる工程と、前記溶剤を前記転写層から乾燥除去する工程と、を有することを特徴とする熱転写シートの製造方法。
  8. 前記溶剤は、溶解性パラメータであるSP値が、10.0以上23.4以下である前記転写層の成分に対する貧溶媒を含むことを特徴する請求項7に記載の熱転写シートの製造方法。
  9. 前記貧溶媒は、前記溶剤に対する含有率が68質量%以下であることを特徴とする請求項7又は8に記載の熱転写シートの製造方法。
  10. 前記貧溶媒は、イソプロピルアルコール、メタノール、エタノールのうち、少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載の熱転写シートの製造方法。
  11. 前記架橋剤は、イソシアネート系架橋剤、メラミン系架橋剤、エポキシ系架橋剤、架橋剤、パーオキサイド系架橋剤のうち、少なくとも1を含むことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の熱転写シートの製造方法。
  12. 前記熱架橋性樹脂は、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂及びケトン系樹脂のうちの少なくとも1つの熱可塑性樹脂を含むことを特徴とする請求項7ないし11のいずれかに記載の熱転写シートの製造方法。
  13. 熱転写シートにおける転写層の転写面を被転写物の表面に密着させる工程と、
    前記熱転写シートを加熱することによって前記被転写物の表面に前記熱転写シートの転写層を転写すると共に、前記熱転写シートに含まれる熱架橋性樹脂及び架橋剤の反応を行う転写工程と、
    を有することを特徴とする転写方法。
  14. 基材層と、
    前記基材層上に設けられ、熱可塑性樹脂及び前記熱可塑性樹脂に含浸している架橋剤並びに熱架橋性樹脂を含む転写層と、
    を有する熱転写シートの前記転写層が、構造体に転写されていることを特徴とする被転写構造体。
  15. 基材層と、
    前記基材層上に設けられ、熱可塑性樹脂及び前記熱可塑性樹脂に含浸している架橋剤並びに熱架橋性樹脂を含む転写層と、
    を有する転写シートを、
    前記熱転写シートにおける前記転写層の転写面を被転写物の表面に密着させる工程と、
    前記熱転写シートを加熱することによって前記被転写物の表面に前記熱転写シートの前記転写層を転写すると共に、前記熱転写シートに含まれる熱架橋性樹脂及び架橋剤の反応を行う転写工程と、を有することを特徴とする被転写構造体の製造方法。
  16. 基材層と、
    前記基材層上に設けられ、熱可塑性樹脂及び前記熱可塑性樹脂に含浸している架橋剤並びに熱架橋性樹脂を含む被覆層と、
    を有することを特徴とする被覆シート。
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