JP2019072752A - 金型プレス装置の調整方法及び金型プレス装置 - Google Patents

金型プレス装置の調整方法及び金型プレス装置 Download PDF

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将義 淺賀
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Abstract

【課題】フレームの変形量に基づいて精度よく偏心荷重を表示することができる金型プレス装置の調整方法及び金型プレス装置を提供すること。【解決手段】スライド12とボルスタ22の間に、左ロードセル51と右ロードセル52をワークWの搬送方向の上流及び下流に設置し、左歪みゲージ41及び右歪みゲージ42による検出結果と左ロードセル51及び右ロードセル52による検出結果とに基づいて左歪みゲージ41及び右歪みゲージ42による検出結果に対するゲイン値aを調整し、左歪みゲージ41及び右歪みゲージ42による検出結果と左ロードセル51及び右ロードセル52による検出結果とに基づいて左歪みゲージ41及び右歪みゲージ42による検出結果に対するゲイン値bを調整する。【選択図】図3

Description

本発明は、金型プレス装置の調整方法及び金型プレス装置に関する。
金型プレス装置(以下、プレス装置という)において、荷重状態を確認(以下、荷重評価という。)する場合、例えば特許文献1に開示されているように、ロードセルを用いる方法がある。
プレス装置には、複数の加工を連続で行う順送型の金型(以下、順送金型という)を有する装置がある。順送金型等を用いて、1つの金型で複数工程を行うプレス加工では、一連の工程の中の序盤の工程と終盤の工程とで加工の荷重が異なるため、金型には偏った荷重(以下、偏心荷重という)が作用する。すなわち、プレス装置の正面に向かってワークが左から右に搬送される場合、左側(ワークの搬送方向における上流)が序盤の工程、右側(ワークの搬送方向における下流)が終盤の工程となり、左右で荷重が異なる。偏心荷重が作用する加工では、プレス装置における加工の精度が低下することに加えて金型の寿命も短くなるため、可能な限り金型の荷重中心をプレス装置(例えば、スライド)の物理的な中心に設定することが有効である。
一般的に、駆動機構を1つ有する1ポイントプレスにおける荷重評価を行う場合は、歪みセンサをプレス装置の左右のフレームに取り付け、加工による左右のフレームの歪み量を検出し、検出した歪み量を荷重値に換算し、荷重表示計であるロードモニタに表示している。また、ロードモニタの荷重表示は、図5に示すように、ロードセル150をプレス装置S1の中心に設置して、負荷がかかったときのロードセル150における荷重値(例えば、荷重100t)と、ロードモニタ145に表示された歪みゲージ141、142の検出結果に基づく荷重値(例えば、左50t、右50t)をゲイン調整によって補正している(以下、校正しているともいう)。ここで、図5は、プレス装置S1の要部を示す図であり、左右のフレーム131、132には歪み量を検出するための歪みゲージ141、142が設けられている。
特開平05−019223号公報
しかしながら、ロードモニタ145による荷重表示は、歪みゲージ141、142の検出結果に基づいており、歪みゲージ141、142の検出結果は、プレス装置S1のフレーム131、132の設置場所に依存してしまう。また、ロードモニタ145による荷重表示は、中心荷重による校正のみが行われており、偏心荷重をかけた場合に実際の金型における左右の荷重分布とロードモニタ145の左右の荷重表示とが異なる場合がある。これは、ロードモニタ145の荷重表示は、歪みゲージ141、142によるフレーム131、132の変形量に基づいており、実際の加工における金型の荷重分布とは異なることが原因となっている。
図6において、金型の左側にかかる負荷の荷重をAとし、金型の右側にかかる負荷の荷重をBとする。図6に示すように、左右で異なる荷重、すなわち偏心荷重がかかった場合、プレス装置S1のフレーム131、132に設置された歪みゲージ141、142の検出結果に基づくロードモニタ145の荷重値A’、B’は、金型に実際に作用している荷重A、Bと一致しない。このため、ロードモニタ145に表示された左右の荷重値を用いて、実際に行われている加工における正確な左右の荷重分布を評価することは不可能となっている。
図7(a)は実機によるテストを行ったときの説明図である。プレス装置S1の左側と右側にそれぞれロードセル151、152を設置し、右側のロードセル152にのみシム(スペーサー)155を配置し、シム155の厚み(以下、シム厚という)を変化させてロードセル151、152の荷重値を検出し、ロードモニタ145に表示された荷重値(すなわち、歪みゲージ141、142の検出結果に基づく荷重値)と比較したものである。図7(b)は、このときの結果を示すグラフである。図7(b)のグラフは、横軸にシム厚(mm)、縦軸に荷重値の左右差(ton)を示す。ここで、荷重値の左右差とは、例えば左側の荷重値が40t、右側の荷重値が60tであった場合、左右差が20tとなることを意味する。図7(b)において、実線がロードセル151、152により検出した荷重値の左右差を示し、破線がロードモニタ145に表示された荷重値の左右差を示す。図7(b)に示すように、シム厚が0mmの中心荷重ではロードセル151、152の荷重値(左右差)とロードモニタ145の荷重表示(左右差)が一致するが、シム厚が増え偏心荷重が大きくなるに従い、ロードセル151、152の荷重値(左右差)とロードモニタ145の荷重表示(左右差)の差が大きくなってしまう。このテストの結果、実際の加工における金型の左右の荷重分布が大きいにもかかわらず、ロードモニタ145には左右の荷重分布が小さく表示されてしまうことがわかる。このように、従来の歪みゲージ141、142によるフレーム131、132の変形量に基づくロードモニタ145の左右の荷重表示では、実際の金型における左右の荷重分布を評価することが困難である。このため、従来のロードモニタ145による左右の荷重分布の表示値は参考レベルとして表示されるものであった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、フレームの変形量に基づいて精度よく偏心荷重を表示することができる金型プレス装置の調整方法及び金型プレス装置を提供することを例示的課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の趣旨を有する。
[趣旨1]
本発明の金型プレスの調整方法は、
駆動手段と、対象物に加工を行う金型の上型を保持し前記上型を前記駆動手段により上下に動作させるスライドと、前記スライドに対向し前記上型と対になる前記金型の下型を保持するボルスタと、筐体の左側のフレームと、前記左側のフレームに取り付けられ加工時に前記左側のフレームに生じる歪み量を検出する左側歪み量検出手段と、前記筐体の右側のフレームと、前記右側のフレームに取り付けられ加工時に前記右側のフレームに生じる歪み量を検出する右側歪み量検出手段と、を備える金型プレス装置の調整方法であって、
前記スライドと前記ボルスタとの間にロードセルを設置した状態で前記金型に荷重をかけ、前記ロードセル並びに前記左側歪み量検出手段及び前記右側歪み量検出手段によってそれぞれ荷重値を検出する第1の検出工程と、
前記第1の検出工程における前記左側歪み量検出手段及び前記右側歪み量検出手段による検出結果と前記ロードセルによる検出結果とに基づいて前記左側歪み量検出手段及び前記右側歪み量検出手段による検出結果に対する第1のゲインを調整する第1の調整工程と、
前記スライドと前記ボルスタとの間に、一方のロードセルを左側に設置し、前記一方のロードセルとは高さが異なる他方のロードセルを右側に設置した状態で前記金型に荷重をかけ、前記一方のロードセル及び前記他方のロードセル並びに前記左側歪み量検出手段及び前記右側歪み量検出手段によって荷重値を検出する第2の検出工程と、
前記第2の検出工程における前記左側歪み量検出手段及び前記右側歪み量検出手段による検出結果と前記一方のロードセル及び前記他方のロードセルによる検出結果とに基づいて前記左側歪み量検出手段及び前記右側歪み量検出手段による検出結果に対する第2のゲインを調整する第2の調整工程と、
を備える。
[趣旨2]
前記第2の調整工程において、前記左側歪み量検出手段により検出された荷重値と前記右側歪み量検出手段により検出された荷重値との差が、前記一方のロードセルにより検出された荷重値と前記他方のロードセルにより検出された荷重値との差と等しくなるように前記第2のゲインを調整してもよい。
[趣旨3]
前記第2の検出工程における前記左側歪み量検出手段により検出された荷重値と前記右側歪み量検出手段により検出された荷重値との差は、前記一方のロードセルにより検出された荷重値と前記他方のロードセルにより検出された荷重値との差よりも小さくてもよい。
[趣旨4]
前記第2の検出工程における前記左側歪み量検出手段により検出された荷重値と前記右側歪み量検出手段により検出された荷重値との差と、前記一方のロードセルにより検出された荷重値と前記他方のロードセルにより検出された荷重値との差との比は、前記一方のロードセルの高さと前記他方のロードセルの高さとの差によらず一定であってもよい。
[趣旨5]
前記第1の検出工程において用いられるロードセルは高さが等しい2つのロードセルであり、
前記第1の調整工程において、前記左側歪み量検出手段により検出された荷重値と前記右側歪み量検出手段により検出された荷重値との合計値が、前記2つのロードセルにより検出された荷重値の合計値と等しくなるように前記第1のゲインを調整してもよい。
[趣旨6]
前記第1の検出工程における前記左側歪み量検出手段により検出された荷重値と前記右側歪み量検出手段による検出された荷重値との合計値と、前記2つのロードセルにより検出された荷重値の合計値との比は、前記2つのロードセルの高さによらず一定であってもよい。
[趣旨7]
本発明の金型プレス装置は、
趣旨1から趣旨6のいずれかに記載の金型プレス装置の調整方法によって、前記第1のゲイン及び前記第2のゲインが調整された荷重表示計を備える。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、フレームの変形量に基づいて精度よく偏心荷重を表示することができる金型プレス装置の調整方法及び金型プレス装置を提供することができる。
実施形態のプレス装置の構成を示す斜視図 実施形態の(a)スライド、ボルスタ近傍の構成を示す斜視図、(b)ロードモニタの構成を示す斜視図 実施形態の中央荷重と偏心荷重を校正するときのロードセルの設置を示す正面図 実施形態の(a)シム厚と荷重値(合計値)との関係を示すグラフ、(b)シム厚と荷重値(左右差)との関係を示すグラフ 従来例のロードモニタの校正を示す正面図 従来例の偏心荷重をかけたときの課題を説明する正面図 従来例の(a)中央荷重を校正するときのロードセルの設置を示す正面図、(b)偏心荷重をかけたときのロードセルの検出結果とロードモニタに表示された荷重値との差を説明するグラフ
[実施形態]
(プレス装置の説明)
図1は、例えば、一体型ストレートサイドフレーム型又はCフレーム型のプレス装置Sの概略図である。プレス装置Sは、筐体2の内外に、駆動モータ4(駆動手段)、伝達機構6、クランク軸8、コンロッド10、スライド12を有して構成される。また、プレス装置Sは、コントローラ14、記憶部15、表示部16、入力部18、を有している。本実施形態のプレス装置Sは、例えば順送式のプレス装置であり、複数の加工ステージと、搬送機構(不図示)とを更に有している。
駆動モータ4は、例えばサーボ制御されるサーボモータであり、回転量及び回転方向を制御しつつ伝達機構6、クランク軸8、コンロッド10を介して後述する金型3を上下移動させるものである。伝達機構6は、例えばギアやベルト等の伝達部材を有して構成され、駆動モータ4のモータ軸の回転をクランク軸8へと伝達するものである。駆動モータ4への制御信号はコントローラ14から送られるようになっている。
クランク軸8及びコンロッド10は、伝達機構6により伝達されたモータ軸の回転移動を往復移動(本実施形態では、上下移動。)に変換するためのものである。モータ軸の回転によりクランク軸8が回転し、クランク軸8に一端近傍が連結されたコンロッド10にその回転が伝達されてコンロッド10が上下移動(昇降移動)するようになっている。
コンロッド10の他端近傍にはスライド12が連結されている。コンロッド10の上下移動に伴いスライド12がギブ26に沿って上下移動するようになっている。プレス装置Sにおいては、スライド12と対向するようにボルスタ22が配置されている。スライド12のボルスタ22と対向する側の面(本実施形態では下面。)に金型3の一部としての上型3aが装着される。ボルスタ22のスライド12と対向する側の面(本実施形態では上面。)に金型3の一部として、上型3aと対になる下型3bが装着される。
上型3aと下型3bとの間に加工の対象物としてのワークWを配置し、上型3aと下型3bとで押圧することにより、プレス装置SによるワークWに対するプレス加工が行われる。ワークWは、例えば図1中左側から右側に搬送され、以降、ワークWの搬送方向を左右方向ともいう。複数工程を有するプレス加工においては、ワークWの搬送方向における上流から序盤の加工が行われ、ワークWの搬送方向における下流で終盤の加工が行われる。
詳しくは、コントローラ14により制御されて駆動モータ4が回転する。駆動モータ4の回転が伝達機構6、クランク軸8を介してコンロッド10へと伝達され、スライド12が上下移動する。スライド12の下方移動によって上型3aと下型3bとが押圧され、ワークWのプレス加工が行われる。すなわち、プレス装置Sにおいて、駆動モータ4、伝達機構6、クランク軸8、コンロッド10、スライド12がプレス部を構成する。伝達機構6には、クランク軸8の回転数を検知するための回転数検知手段であるロータリーエンコーダ25が設けられている。
コントローラ14は、記憶部15に記憶されている各種プログラムに従ってプレス装置Sを制御する。表示部16は、プレス装置Sの状態を示すデータを表示する。入力部18は、プレス装置Sを操作するために必要なデータを入力するために用いられる。
(歪みゲージ近傍の構成)
図2(a)は、プレス装置Sのスライド12とボルスタ22の近傍の構成を示す斜視図である。プレス装置Sの筐体2の左側のフレーム側板31(以下、左フレーム側板31という)には、加工時にかかる荷重によって左フレーム側板31の変形量(歪み量ともいう)を検出する、左側歪み量検出手段である左側の歪みゲージ41(以下、左歪みゲージ41という)が設けられている。プレス装置Sの筐体2の右側のフレーム側板32(以下、右フレーム側板32という)には、加工時にかかる荷重によって右フレーム側板32の変形量を検出する、右側歪み量検出手段である右側の歪みゲージ42(以下、右歪みゲージ42という)が設けられている。
プレス装置Sの左フレーム側板31と右フレーム側板32は、プレス装置Sのクラウン(プレス装置Sの上部)とベッド(プレス装置Sの下部)を支持する部分であり、加工時にかかる荷重に対する反力を受け止めている。左歪みゲージ41及び右歪みゲージ42は、左フレーム側板31及び右フレーム側板32の歪み量を検出し、検出信号を後述するロードモニタアンプ47に出力する(図2(b)参照)。なお、左歪みゲージ41及び右歪みゲージ42を取り付ける位置は、左フレーム側板31及び右フレーム側板32の内側又は外側であるが、プレス装置Sのタイプ(ストレートサイド型、Cフレーム型等)に応じて適切な位置に取り付けられる。
プレス装置Sには、例えば筐体2の右側にロードモニタ45が設けられている。図2(b)はロードモニタ45の構成を示す斜視図である。ロードモニタ45は、内部にロードモニタアンプ47を有している。ロードモニタアンプ47は、左歪みゲージ41及び右歪みゲージ42から出力された検出信号を電圧値に変換する。ロードモニタアンプ47は、中央荷重用調整つまみである中心荷重校正用のゲイン調整つまみ48と、偏心荷重用調整つまみである偏心荷重校正用のゲイン調整つまみ49とを有している。なお、本実施形態では、つまみとしているが、ダイヤルやキー操作による入力等、他の調整手段であってもよい。中心荷重校正用のゲイン調整つまみ48と偏心荷重校正用のゲイン調整つまみ49が操作されることにより、後述する中心荷重用のゲイン値a(第1のゲイン値)と偏心荷重用のゲイン値b(第2のゲイン値)とが求められ、ゲイン調整が行われる。中心荷重及び偏心荷重の校正については後述する。
荷重表示計であるロードモニタ45には、画面46が設けられている。画面46には、左側の荷重値を表示する画面部分46aと、右側の荷重値を表示する画面部分46bと、左右の合計の荷重値を表示する画面部分46cと、が設けられている。
(ロードモニタの荷重値の校正)
図3はロードセルの検出結果に基づいてロードモニタ45に表示される荷重値の校正を行う際の説明図である。なお、ロードモニタ45に表示される荷重値の校正は、例えば工場出荷時等に行われる。
スライド12とボルスタ22の間の左右に、一方のロードセル51(以下、左ロードセル51という)と、他方のロードセル52(以下、右ロードセル52という)と、を設置する。この点、ロードセルを中央に1つ設置していた従来の校正(図5参照)と異なる。左ロードセル51と右ロードセル52との左右方向(ワークWの搬送方向)における距離は所定の距離を設けて配置する。所定の距離は、各々のプレス装置や加工に応じて決定される。また、左ロードセル51及び右ロードセル52による検出結果は、左ロードセル51及び右ロードセル52に接続されたモニタ(不図示)に表示されるものとする。なお、左ロードセル51及び右ロードセル52による検出結果がプレス装置Sの表示部16に表示されるようにしてもよい。
まず、中心荷重の校正を行うため、左ロードセル51及び右ロードセル52に、同じ厚みのシム(スペーサ)を追加し、又は、シムを用いずに、スライド12に均等に荷重をかける。ここで、シムを用いない場合の左ロードセル51と右ロードセル52の高さ、又は、シムを用いた場合の左ロードセル51と右ロードセル52の高さが同じ高さとなるようにする。
このとき、左ロードセル51により検出された荷重値をY、右ロードセル52により検出された荷重値をYとする。荷重値Y、Yはモニタ(不図示)により確認できる。一方、左歪みゲージ41によって検出され、ロードモニタアンプ47によって電圧値に換算され、ロードモニタ45の画面部分46aに表示された荷重値をXとする。また、右歪みゲージ42によって検出され、ロードモニタアンプ47によって電圧値に換算され、ロードモニタ45の画面部分46bに表示された荷重値をXとする。以上が第1の検出工程に相当する。
図4は、左ロードセル51及び右ロードセル52によって検出された荷重値の左右の合計値(Y+Y)(実線)と、ロードモニタ45に表示された左右の荷重値の合計値(X+X)(破線)を示すグラフである。横軸はシム厚[mm]、縦軸は荷重値[ton]を示す。シムの厚みを増やすに従い、実線、破線とも荷重値の合計値が増加するが、その割合(比)(α/β)は一定となっている。この割合α/βが、中心荷重の構成を行うためのゲイン値aである(a=α/β)。ゲイン値aは、シム厚によらず、言い換えれば、左ロードセル51及び右ロードセル52の高さを変えて求めても一定、すなわち左ロードセル51及び右ロードセル52によらず一定である。図4(a)に示すグラフから、荷重値Y、Y、荷重値X、Xを計測することにより、ゲイン値a(=α/β)を求めることができることがわかる。
本実施形態では、ロードモニタ45の画面部分46aに表示された荷重値X及びロードモニタ45の画面部分46bに表示された荷重値Xが、左ロードセル51の荷重値Y及び右ロードセル52の荷重値Yと等しくなるように、中心荷重校正用のゲイン調整つまみ48が操作される。これにより、中心荷重の校正が行われる。以上が第1の調整工程に相当する。
なお、図5で説明したように、プレス装置Sの物理的な中心の位置に1つのロードセルを設置して中心荷重の校正を行ってもよい。
次に、偏心荷重の校正を行うため、左ロードセル51又は右ロードセル52のいずれか一方に、所定の厚みのシム(スペーサ)を追加し荷重をかける。例えば、右ロードセル52に所定の厚みのシムを追加する。また、左ロードセル51及び右ロードセル52並びに左歪みゲージ41及び右歪みゲージ42によってそれぞれ荷重値が検出される。以上が第2の検出工程に相当する。
図4(b)は、左ロードセル51及び右ロードセル52によって検出された荷重値の左右差(Y−Y)(実線)と、ロードモニタ45に表示された左右の荷重値の左右差(X−X)(破線)を示すグラフである。横軸はシム厚[mm]、縦軸は荷重値[ton]を示す。シムの厚みを増やすに従い、実線、破線とも荷重値の左右差が増加するが、その割合(比)(γ/δ)は一定となっている。この割合γ/δが、偏心荷重の構成を行うためのゲイン値bである(b=γ/δ)。ゲイン値bは、シム厚によらず、言い換えれば、左ロードセル51の高さと右ロードセル52の高さとの差(シム厚)を変えて求めても一定、すなわち左ロードセル51の高さと右ロードセル52の高さとの差によらず一定である。図4(b)に示すグラフから、片方のロードセルに所定のシム厚のシムを追加した状態で荷重値Y、Y、荷重値X、Xを計測することにより、ゲイン値b(=γ/δ)を求めることができることがわかる。
本実施形態では、ロードモニタ45の画面部分46aに表示された荷重値Xが左ロードセル51の荷重値Yと等しくなるように、また、ロードモニタ45の画面部分46bに表示された荷重値Xが右ロードセル52の荷重値Yと等しくなるように、偏心荷重校正用のゲイン調整つまみ49が操作される。これにより、偏心荷重の校正が行われる。以上が第2の調整工程に相当する。
ここで、上述した左ロードセル51及び右ロードセル52による荷重値Y、Y、ロードモニタ45に表示された荷重値X、X、ゲイン値a、bの関係を、数式を用いて説明する。
中心荷重の校正において、以下の式(1)が成り立つように中心荷重校正用のゲイン調整つまみ48が操作される。
+Y=(X+X)×a (1)
また、偏心荷重の校正において、以下の式(2)が成り立つように偏心荷重校正用のゲイン調整つまみ49が操作される。
−Y=(X−X)×b (2)
なお、ゲイン値a、bは式(1)、式(2)から、次ように求められる。
a=(Y+Y)/(X+X
b=(Y−Y)/(X−X
上述したように、ロードモニタ45に表示される荷重値X、Xが左ロードセル51及び右ロードセル52の荷重値Y、Yと等しくなるように校正が行われる。これは、式(1)、(2)から荷重値Y、Yを求めることに相当する。左ロードセル51及び右ロードセル52の荷重値Y、Yは、次の式(3)、(4)から求められる。
=(X(a+b)+X(a−b))/2 (3)
=(X(a−b)+X(a+b))/2 (4)
中心荷重の校正及び偏心荷重の校正が行われると、ロードモニタ45には校正後の荷重値Y、Yが表示されることとなる。これにより、本実施形態では、従来から用いられている左歪みゲージ41及び右歪みゲージ42を用いて、左右の荷重分布を精度よくロードモニタ45に表示させることが可能となる。
以上、説明したように、プレス装置のフレームの変形量に基づく左右の荷重分布の表示を行うにあたり、中心荷重におけるゲイン調整(a)と偏心荷重におけるゲイン調整(b)を採用し、校正を行う。これにより、実際の金型の荷重分布とロードモニタに表示された左右の荷重表示との近似化が可能となる。
また、金型の左右の荷重分布の検証は、例えば金型の設計段階において行われるが、実機による実際の金型の荷重分布の評価を容易にすることで、金型の取付位置や荷重バランスの調整が生産現場にて行えるようになる。
更に、金型の荷重中心とプレス装置の中心の合わせ作業が容易となる。これにより、偏心荷重によるプレス加工における精度悪化防止や製品精度、金型寿命の改善にも繋がる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能であり、例えば以下のような変形例がある。
例えば、上述した実施形態では、中心荷重校正用のゲイン調整つまみ48と偏心荷重校正用のゲイン調整つまみ49を操作してゲイン調整を行う構成について説明したが、次のような構成としてもよい。例えば、左ロードセル51及び右ロードセル52並びに左歪みゲージ41及び右歪みゲージ42から出力された検出信号がコントローラ14に出力されるようにする。なお、左ロードセル51及び右ロードセル52により検出された荷重値は、入力部18から操作者により入力される構成としてもよい。コントローラ14は、左ロードセル51及び右ロードセル52並びに左歪みゲージ41及び右歪みゲージ42の検出結果に基づいて、ゲイン値a、bを求め、校正後の荷重値を式(3)、(4)から求めてもよい。すなわち、コントローラ14の演算によって校正を行ってもよい。
また、上述した実施形態では、プレス装置の左右のフレームに設けた歪みゲージの検出結果に基づき左右の偏心荷重をロードモニタに表示させたが、プレス装置の前後に設けた歪みゲージの検出結果に基づき前後の偏心荷重を評価するものとしてもよい。
また、プレス装置Sとしては、一体型ストレートサイドフレーム型及びCフレーム型について説明したが、例えば分割式フレーム型のプレス装置についても適用可能である。更に、本発明のプレス装置Sとしては、順送型のプレス装置に限定されるものではない。例えば、順送型以外のプレス装置であっても、成型物の形状によっては左右の荷重のバランスが異なる場合があり、このようなプレス装置においては、本発明が適用可能である。
また、校正用のゲイン調整つまみ48、49を図2(b)のような形態としたが、例えば工場出荷後にユーザがアクセスできないようにロードモニタ45の内部に設けてもよい。
また、偏心荷重の校正時には、複数のロードセルを用いてもよい。
更に、上述した実施形態では、フレームの左右2箇所に歪みゲージを取り付けたが、その他、非接触変位計やリニアスケールの計測機器等によってフレームの変形量(歪み量)を検出する構成としてもよい。
以上、本実施形態によれば、フレームの変形量に基づいて精度よく偏心荷重を表示することができる金型プレス装置の調整方法及び金型プレス装置を提供することができる。
2 筐体
3 金型
3a 上型
3b 下型
4 駆動モータ
6 伝達機構
8 クランク軸
10 コンロッド
12 スライド
14 コントローラ
15 記憶部
16 表示部
18 入力部
22 ボルスタ
25 ロータリーエンコーダ
26 ギブ
31 左フレーム側板
32 右フレーム側板
41 左歪みゲージ(左側歪み量検出手段)
42 右歪みゲージ(右側歪み量検出手段)
45 ロードモニタ
46 画面
46a 画面部分
46b 画面部分
46c 画面部分
47 ロードモニタアンプ
48 中心荷重校正用のゲイン調整つまみ
49 偏心荷重校正用のゲイン調整つまみ
51 左ロードセル(一方のロードセル)
52 右ロードセル(他方のロードセル)
131、132 フレーム
141、142 歪みゲージ
145 ロードモニタ
150 ロードセル
151、152 ロードセル
155 シム
S プレス装置
S1 プレス装置
W ワーク(対象物)

Claims (7)

  1. 駆動手段と、対象物に加工を行う金型の上型を保持し前記上型を前記駆動手段により上下に動作させるスライドと、前記スライドに対向し前記上型と対になる前記金型の下型を保持するボルスタと、筐体の左側のフレームと、前記左側のフレームに取り付けられ加工時に前記左側のフレームに生じる歪み量を検出する左側歪み量検出手段と、前記筐体の右側のフレームと、前記右側のフレームに取り付けられ加工時に前記右側のフレームに生じる歪み量を検出する右側歪み量検出手段と、を備える金型プレス装置の調整方法であって、
    前記スライドと前記ボルスタとの間にロードセルを設置した状態で前記金型に荷重をかけ、前記ロードセル並びに前記左側歪み量検出手段及び前記右側歪み量検出手段によってそれぞれ荷重値を検出する第1の検出工程と、
    前記第1の検出工程における前記左側歪み量検出手段及び前記右側歪み量検出手段による検出結果と前記ロードセルによる検出結果とに基づいて前記左側歪み量検出手段及び前記右側歪み量検出手段による検出結果に対する第1のゲインを調整する第1の調整工程と、
    前記スライドと前記ボルスタとの間に、一方のロードセルを左側に設置し、前記一方のロードセルとは高さが異なる他方のロードセルを右側に設置した状態で前記金型に荷重をかけ、前記一方のロードセル及び前記他方のロードセル並びに前記左側歪み量検出手段及び前記右側歪み量検出手段によって荷重値を検出する第2の検出工程と、
    前記第2の検出工程における前記左側歪み量検出手段及び前記右側歪み量検出手段による検出結果と前記一方のロードセル及び前記他方のロードセルによる検出結果とに基づいて前記左側歪み量検出手段及び前記右側歪み量検出手段による検出結果に対する第2のゲインを調整する第2の調整工程と、
    を備えることを特徴とする金型プレス装置の調整方法。
  2. 前記第2の調整工程において、前記左側歪み量検出手段により検出された荷重値と前記右側歪み量検出手段により検出された荷重値との差が、前記一方のロードセルにより検出された荷重値と前記他方のロードセルにより検出された荷重値との差と等しくなるように前記第2のゲインを調整することを特徴とする請求項1に記載の金型プレス装置の調整方法。
  3. 前記第2の検出工程における前記左側歪み量検出手段により検出された荷重値と前記右側歪み量検出手段により検出された荷重値との差は、前記一方のロードセルにより検出された荷重値と前記他方のロードセルにより検出された荷重値との差よりも小さいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の金型プレス装置の調整方法。
  4. 前記第2の検出工程における前記左側歪み量検出手段により検出された荷重値と前記右側歪み量検出手段により検出された荷重値との差と、前記一方のロードセルにより検出された荷重値と前記他方のロードセルにより検出された荷重値との差との比は、前記一方のロードセルの高さと前記他方のロードセルの高さとの差によらず一定であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の金型プレス装置の調整方法。
  5. 前記第1の検出工程において用いられるロードセルは高さが等しい2つのロードセルであり、
    前記第1の調整工程において、前記左側歪み量検出手段により検出された荷重値と前記右側歪み量検出手段により検出された荷重値との合計値が、前記2つのロードセルにより検出された荷重値の合計値と等しくなるように前記第1のゲインを調整することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の金型プレス装置の調整方法。
  6. 前記第1の検出工程における前記左側歪み量検出手段により検出された荷重値と前記右側歪み量検出手段による検出された荷重値との合計値と、前記2つのロードセルにより検出された荷重値の合計値との比は、前記2つのロードセルの高さによらず一定であることを特徴とする請求項5に記載の金型プレス装置の調整方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の金型プレス装置の調整方法によって、前記第1のゲイン及び前記第2のゲインが調整された荷重表示計を備えることを特徴とする金型プレス装置。
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