JP2019071708A - 電力変換装置及びその温度上昇抑制方法 - Google Patents

電力変換装置及びその温度上昇抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電力変換装置全体としての出力電力を抑制することなく、温度上昇抑制を実現する。【解決手段】筐体と、この筐体内に設けられ、入力電力が供給されるDCバスと、筐体内にあって、DCバスに接続され、DCバスから電力を取り出してそれぞれの出力対象に出力可能な複数の電力変換器と、筐体内の所定部位での温度を検出する温度センサと、複数の電力変換器を制御するとともに、複数の電力変換器の各損失の合計値を最小とするそれぞれの出力電力を目標値として記憶しておき、温度が上昇して閾値に達した場合は、複数の電力変換器のそれぞれについて、出力電力を前記目標値に変更するか又は近づける制御を実行可能な制御部と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置及びその温度上昇抑制方法に関する。
一般に、電力用の機器は、内部に搭載する電子部品の温度が上昇すると、故障を予防するために出力を抑制する機能を有する。例えば、商用電力系統と系統連系するパワーコンディショナ(電力変換装置)の場合、内部の発熱しやすい部分での温度が上昇すると、商用電力系統への逆潮(売電)電力を抑制して温度を下げる(例えば、特許文献1参照。)。
一方、近年需要が増加しているのは、太陽光発電装置と蓄電装置とを併設したいわゆるハイブリッド型の電源システムである(例えば、特許文献2参照。)。この電源システムでは、例えば、パワーコンディショナに、その定格容量を超える発電電力の太陽光発電装置が接続されている。太陽光発電装置は、上記定格容量を超える分の電力については、これを蓄電装置に蓄えることができる。夜間は、蓄電装置に蓄えられた電力を需要家で消費することができる。
特開2016−82718号公報 特開2017−28822号公報
しかしながら、上記のような従来の電力変換装置では、太陽光発電中に、パワーコンディショナの温度上昇抑制のために出力電力を抑制すると、発電電力を十分に活用できないことになる。
かかる課題に鑑み、本発明は、電力変換装置全体としての出力電力を抑制することなく、温度上昇抑制を実現することを目的とする。
本発明の一表現に係る電力変換装置は、筐体と、前記筐体内に設けられ、入力電力が供給されるDCバスと、前記筐体内にあって、前記DCバスに接続され、前記DCバスから電力を取り出してそれぞれの出力対象に出力可能な複数の電力変換器と、前記筐体内の所定部位での温度を検出する温度センサと、前記複数の電力変換器を制御するとともに、前記複数の電力変換器の各損失の合計値を最小とするそれぞれの出力電力を目標値として記憶しておき、前記温度が上昇して閾値に達した場合は、前記複数の電力変換器のそれぞれについて、出力電力を前記目標値に変更するか又は近づける制御を実行可能な制御部と、を備えている。
また、本発明の一表現に係る電力変換装置の温度上昇抑制方法は、筐体内に、入力電力が供給されるDCバスと、前記DCバスに接続され、前記DCバスから電力を取り出してそれぞれの出力対象に出力可能な複数の電力変換器と、を有する電力変換装置を対象とする、電力変換装置の温度上昇抑制方法であって、前記複数の電力変換器の各損失の合計値を最小とするそれぞれの出力電力を目標値として記憶しておき、前記筐体内の所定部位での温度を検出し、前記温度が上昇して閾値に達した場合は、前記複数の電力変換器のそれぞれについて、出力電力を前記目標値に変更するか又は近づける制御を実行する、電力変換装置の温度上昇抑制方法である。
本発明によれば、電力変換装置全体としての出力電力を抑制することなく、温度上昇を抑制することができる。
電力変換装置の一例と、その入出力回路とを示す回路図である。 電力変換装置の内部損失と、中間コンデンサの表面の温度との関係を一例として示すグラフである。 太陽光発電の発電電力に基づいて交流電路への電力供給と、蓄電池への充電とが行われている状態における電力変換装置を、入力/出力の観点から概念的に簡略化したブロック図である。 一例として、出力電力と損失との関係を示すグラフである。 図1におけるインバータ及びDC/DCコンバータについての、出力電力に対する損失の特性例を示すグラフである。 図1におけるインバータ及びDC/DCコンバータについての、出力電力に対する損失の他の特性例を示すグラフである。 制御部によって実行される温度上昇抑制制御の一例を示すフローチャートである。 制御部によって実行される温度上昇抑制制御の他の例を示すフローチャートである。 電力変換装置を、入力/出力の観点から概念的に簡略化したブロック図である。 図9の構成について、制御部によって実行される温度上昇抑制制御のさらに他の例を示すフローチャートである。
[実施形態の要旨]
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
(1)これは、筐体と、前記筐体内に設けられ、入力電力が供給されるDCバスと、前記筐体内にあって、前記DCバスに接続され、前記DCバスから電力を取り出してそれぞれの出力対象に出力可能な複数の電力変換器と、前記筐体内の所定部位での温度を検出する温度センサと、前記複数の電力変換器を制御するとともに、前記複数の電力変換器の各損失の合計値を最小とするそれぞれの出力電力を目標値として記憶しておき、前記温度が上昇して閾値に達した場合は、前記複数の電力変換器のそれぞれについて、出力電力を前記目標値に変更するか又は近づける制御を実行可能な制御部と、を備えている。
なお、出力対象とは、例えば、商用電力系統に接続された交流電路又は、蓄電池である。
前述のように、従来一般に、電力変換装置の筐体内で検出される温度が上昇して閾値に達した場合、出力電力を抑制して温度上昇を抑制する必要がある。出力電力を抑制すると、入力電力も抑制される。しかしながら、例えば入力電力が太陽光発電に基づくものであれば、発電できる電力を抑制することになり、無駄が生じる。
しかるに、上記のような電力変換装置では、DCバスに供給される入力電力を、複数の電力変換器で分け合うように出力することができる。また、出力電力の増加に伴って電力変換器内の損失も増加するが、出力電力に対する損失の特性は、比例ではなく、出力電力の増加に伴って、若干、加速的に損失も増加する。この状況下では、入力電力が一定であるとすると、複数の電力変換器の出力電力が互いに接近している方が損失の合計値が少ない。但し、複数の電力変換器の出力電力が互いに同じであればよいとは限らず、出力電力に対する損失の特性に依存して、複数の電力変換器の各損失の合計値を最小とするそれぞれの出力電力というものがある。そこで、かかる出力電力を温度上昇抑制の目標値として記憶しておく。
そして、温度が上昇して閾値に達した場合は、複数の電力変換器の各出力電力をそれぞれの目標値に変更するか又は少なくとも近づける。こうして、損失の合計値を減少させ、温度上昇を抑制することができる。すなわち、電力変換装置全体としての出力電力を抑制することなく、温度上昇を抑制することができる。
なお、複数の電力変換器がそれぞれ、商用電力系統と接続された交流電路及び、蓄電池に接続されている場合、逆潮(売電)電力を減らす分を蓄電池に蓄電することになれば、電力を無駄なく活用することができる。また、系統連系する電力変換器に含まれる交流リアクトルは、一般に、蓄電池に接続される電力変換器に含まれる直流リアクトルより発熱量が大きい。従って、発熱量の大きい交流リアクトルに流れる電流を減らせば、温度上昇抑制の効果を高めることができる。
(2)また、(1)の電力変換装置において、前記制御部は、前記複数の電力変換器のうち一方の出力電力の増加量が他方の出力電力の減少量となるよう制御するようにしてもよい。
この場合、入力電力及び、出力電力の合計値を変化させることなく、複数の電力変換器の出力電力をそれぞれの目標値に変更するか又は近づけることができる。従って、例えば、入力電力が太陽光発電に基づくものであれば、発電電力を抑制する無駄を生じさせない。
(3)また、(1)又は(2)の電力変換装置において、前記制御部は、前記複数の電力変換器について、それぞれ、現在の出力電力から前記目標値までの変化量を細分して、段階的に逐次変化させるようにしてもよい。
これにより、例えば、電力変換器が商用電力系統に接続されていて売電単価が比較的高い場合は、なるべく売電に執着すべく、段階的な変化により徐々に変化させて温度抑制効果を見ることができる。逆に、売電単価が比較的安く、電力変換器が蓄電池に接続されている場合は、なるべく蓄電に執着すべく、段階的な変化により徐々に変化させて温度抑制効果を見ることができる。
(4)また、(1)、(2)又は(3)の電力変換装置において、前記複数の電力変換器のうち、第1の電力変換器が商用電力系統に、第2の電力変換器が蓄電池に、第3の電力変換器が他の蓄電池に、それぞれ接続されており、かつ、前記第1の電力変換器、前記第2の電力変換器、前記第3の電力変換器についての本来の前記目標値をそれぞれ、Po1_min、Po2_min、Po3_minとした場合、前記制御部は、前記温度が上昇して閾値に達した場合に、前記目標値を変更し、前記第1の電力変換器の出力電力はPo1_min、前記第2の電力変換器の出力電力は(Po2_min+Po3_min)、前記第3の電力変換器の出力電力は0、とする制御オプションを有するようにしてもよい。
このように蓄電池への出力が複数系統ある場合は、そのうちの1系統の電力変換器の出力電力を0にする方が、損失の合計値を、より抑制できる場合もあり得る。この場合、結果的に目標値が立て替えられたことになり、第3の電力変換器の目標値分の出力電力を第2の電力変換器に余分に背負わせた形となる。目標値のトータルの出力電力(Po1_min+Po2_min+Po3_min)は不変である。
(5)方法の観点からは、これは、筐体内に、入力電力が供給されるDCバスと、前記DCバスに接続され、前記DCバスから電力を取り出してそれぞれの出力対象に出力可能な複数の電力変換器と、を有する電力変換装置を対象とする、電力変換装置の温度上昇抑制方法であって、前記複数の電力変換器の各損失の合計値を最小とするそれぞれの出力電力を目標値として記憶しておき、前記筐体内の所定部位での温度を検出し、前記温度が上昇して閾値に達した場合は、前記複数の電力変換器のそれぞれについて、出力電力を前記目標値に変更するか又は近づける制御を実行する、電力変換装置の温度上昇抑制方法である。
このような電力変換装置の温度上昇抑制方法においては、温度センサが検出する温度が上昇して閾値に達した場合に、複数の電力変換器の各出力電力は、それぞれの目標値に変更されるか又は少なくとも近づけられる。こうして、損失の合計値を減少させ、温度上昇を抑制することができる。すなわち、電力変換装置全体としての出力電力を抑制することなく、温度上昇を抑制することができる。
[実施形態の詳細]
以下、本発明の一実施形態に係る電力変換装置について、図面を参照して説明する。
《電力変換装置の一例》
図1は、電力変換装置100の一例と、その入出力回路とを示す回路図である。まず、主回路要素から説明すると、電力変換装置100は、一つの筐体1内に、電力変換器として、DC/DCコンバータ1A,1C及びインバータ1Bを備えている。電力変換装置100の直流側(図の左側)には、太陽光発電パネル2及び蓄電池3が接続されている。また、電力変換装置00の交流側(図の右側)には、交流電路4が接続されている。交流電路4には、需要家の負荷4Rが接続されると共に、商用電力系統4Sが接続されている。
なお、ここでは、太陽光発電の入力系統すなわち、太陽光発電パネル2及びDC/DCコンバータ1Aは1系統である最も簡素な例を示しているが、これに限らず、複数系統が存在し、発電出力が並列に接続される回路構成であってもよい。
太陽光発電パネル2からの発電出力は、直流側コンデンサ6を介して、DC/DCコンバータ1Aに入力される。DC/DCコンバータ1Aは、直流リアクトル7と、ローサイドのスイッチング素子Q1と、ハイサイドのスイッチング素子Q2とを図示のように接続して構成されている。各スイッチング素子Q1,Q2にはそれぞれ、逆並列にダイオードd1,d2が接続されている。DC/DCコンバータ1Aは、昇圧チョッパとして動作すると共に、発電出力についてMPPT(Maximum Power Point Tracking)制御を行う。
なお、図示のスイッチング素子Q1,Q2は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。他のスイッチング素子Q3〜Q8についても同様である。但し、IGBTに代えてMOS−FET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を使用することもできる。
蓄電池3は、例えばリチウムイオンバッテリであり、直流側コンデンサ14を介してDC/DCコンバータ1Cと接続されている。DC/DCコンバータ1Cは、直流リアクトル15と、ローサイドのスイッチング素子Q3と、ハイサイドのスイッチング素子Q4とを図示のように接続して構成されている。各スイッチング素子Q3,Q4にはそれぞれ、逆並列にダイオードd3,d4が接続されている。DC/DCコンバータ1Cは、蓄電池3を充電する際は降圧チョッパとして動作し、蓄電池3を放電させる際は昇圧チョッパとして双方向に動作することができる。
2つのDC/DCコンバータ1A,1Cは、DCバス10に接続されている。DCバス10の2線間には、中間コンデンサ12が設けられている。DCバス10にはインバータ1Bが接続されている。インバータ1Bは、ブリッジ回路を構成するスイッチング素子Q5,Q6,Q7,Q8と、交流リアクトル17及び交流側コンデンサ19と、を備えている。スイッチング素子Q5,Q6,Q7,Q8にはそれぞれ、逆並列にダイオードd5,d6,d7,d8が接続されている。
インバータ1Bの交流側への出力電圧(例えば200V)は、例えば、2つの互いに直列なコンデンサ20,21を介して単相3線の交流出力となる。すなわち、商用電力系統4Sは、単相3線である。
計測・制御に関する要素については、まず、電圧センサ5,13はそれぞれ、直流側コンデンサ6,14の両端電圧を検出し、検出出力を制御部30に送る。電流センサ8,16はそれぞれ、DC/DCコンバータ1A,1Cに流れる電流を検出し、検出出力を制御部30に送る。電圧センサ9は、DCバス10の2線間の電圧を検出し、検出出力を制御部30に送る。温度センサ11は、例えば、中間コンデンサ12の表面の温度を検出し、検出出力を制御部30に送る。電流センサ18は、交流リアクトル17に流れる電流を検出し、検出出力を制御部30に送る。電圧センサ22は、交流電路4の電圧線2線間の電圧を検出し、検出出力を制御部30に送る。さらに、電力変換装置100の外部にある電流センサ23,24も、商用電力系統4Sとの間に流れる電圧線2線の電流を検出し、検出出力を制御部30に送る。
制御部30は、各センサからの検出出力に基づいて、スイッチング素子Q1〜Q8を制御する。制御部30は例えば、コンピュータを含み、ソフトウェア(コンピュータプログラム)をコンピュータが実行することで、必要な制御機能を実現する。ソフトウェアは、制御部の記憶装置(図示せず。)に格納される。
なお、温度センサ11の検出対象を中間コンデンサ12の表面の温度とした理由は、筐体1内における中間コンデンサ12の配置が、発熱量の大きい交流リアクトル17の近くにあり、交流リアクトル17の輻射熱により中間コンデンサ12が温度上昇しやすいからである。但し、温度センサ11を設ける場所は、これに限定されるわけではなく、筐体1内で、電力変換装置100の内部損失の影響を受けやすい場所であればよい。また、温度センサ11を複数箇所に設けて、例えば最も高い温度を、現在の筐体1内の温度としてもよい。
図2は、電力変換装置100の内部損失と、中間コンデンサ12の表面の温度との関係を一例として示すグラフである。図の点線上の3つの点は、交流出力電力の大きさを変えずに、損失が増えるように電圧、電流の条件を変更してみた場合の温度である。すなわち、温度は、内部損失の増加に比例して上昇している。
《出力が複数ある場合》
以下、太陽光発電の発電電力に基づいて交流電路4への電力供給と、蓄電池3への充電とが行われている状態における、電力変換装置100の温度上昇抑制について説明する。
図3は、かかる状態における図1の電力変換装置100を、入力/出力の観点から概念的に簡略化したブロック図である。図において、電力変換装置100は、一つの筐体1内に、「入力1」としてのDC/DCコンバータ1Aと、「出力1」としてのインバータ1Bと、「出力2」としてのDC/DCコンバータ1Cとを備え、DCバス10を介して相互に接続されている。
ここで、入力1の入力電力をP、効率をη、出力1の出力電力をPo1、効率をηo1、出力2の出力電力をPo2、効率をηo2、とすると、
×η=(Po1/ηo1)+(Po2/ηo2
である。上記式の左辺すなわち、DCバス10に実際に供給される入力電力は、出力1と出力2とで分け合うことになる。
次に、図4は、一例として、出力電力と損失との関係を示すグラフである。まず、(a)は一般的な出力電力と損失との関係を表している。図示のように、出力電力の増加に対して、損失は、比例的にというよりも若干、加速的に増加する。すなわち、特性曲線は直線ではなく、曲線であり、出力電力が増加するほど、損失の増加率が大きくなる。例えば(a)が出力1の特性であるとすると、DCバス10への入力電力が一定であるとすれば、出力1と電力を分け合う出力2の特性は(b)に示すように変化することになる。
そこで、出力1の損失と、出力2の損失との損失合計を考えると、(c)に示す特性となる。このように、出力電力がどちらか一方に偏っているほど損失の合計値が大きく、2つの出力電力の値が接近するほど損失の合計値は小さくなる。(a)、(b)の2つの特性が完全に左右対称な関係であれば、2つの出力電力が互いに等しいとき、損失の合計値が最小になるが、特性が少し違えば単純にそうとは言えず、2つの出力電力が互いに接近したところの、ある値の組合せで、損失の合計値が最小になる。
図5は、図1におけるインバータ1B及びDC/DCコンバータ1Cについての、出力電力に対する損失の特性例を示すグラフである。上段・下段の2つのグラフは、互いに同じ特性であるが、出力電力の振り分け方が異なるとどうなるか、を示している。プロット点が黒塗りの四角の曲線がインバータ1Bの特性であり、プロット点が丸印の曲線がDC/DCコンバータ1Cの特性である。
例えば今、上段のグラフにおいて、インバータ1Bの出力電力がPo1、損失がηo1、であり、DC/DCコンバータ1Cの出力電力がPo2、損失がηo2、であるとする。この場合、出力電力の合計値Psumは、Psum=(Po1+Po2)である。また、損失の合計値ηsumは、ηsum=(ηo1+ηo2)である。
次に、下段のグラフにおいて、インバータ1Bの出力電力がPo1’、損失がηo1’であり、DC/DCコンバータ1Cの出力電力がPo2損失がηo2’、であるとする。この場合、出力電力の合計値Psumは、Psum=(Po1’+Po2’)である。また、損失の合計値ηsum’は、ηsum’=(ηo1’+ηo2’)である。
ここで、上段・下段のグラフを比較すると、出力電力の合計値Psumは変わらないが、損失の合計値は、ηsum>ηsum’となる。すなわち、2つの出力電力がどちらか一方に偏っている場合よりも、2つの出力電力の値が接近すると損失の合計値は小さくなる。なお、上段のグラフでの出力電力の偏り方を逆にしても同様である。
ただ、図5の下段のグラフにおいて、損失の合計値が最小になる(Po1’,Po2’)は、Po1’=Po2’のときではなく、適切な組合せがある。この組合せは、例えば、予め実験により調べておくことができる。すなわち、損失の合計値が最小になる出力電力の組合せ(Po1_min,Po2_min)は、予め分かっている。
図6は、図1におけるインバータ1B及びDC/DCコンバータ1Cについての、出力電力に対する損失の他の特性例を示すグラフである。上段・下段の2つのグラフは、互いに同じ特性であるが、出力電力の振り分け方が異なるとどうなるか、を示している。図5とは異なるのは、インバータ1Bの特性と、DC/DCコンバータ1Cの特性とが互いに同じである場合、という点である。
例えば今、上段のグラフにおいて、インバータ1Bの出力電力がPo1、損失がηo1、であり、DC/DCコンバータ1Cの出力電力がPo2、損失がηo2、であるとする。この場合、出力電力の合計値Psumは、Psum=(Po1+Po2)である。また、損失の合計値ηsumは、ηsum=(ηo1+ηo2)である。
次に、下段のグラフにおいて、インバータ1Bの出力電力がPo1’、損失がηo1’であり、DC/DCコンバータ1Cの出力電力がPo2損失がηo2’、であるとする。この場合、出力電力の合計値Psumは、Psum=(Po1’+Po2’)である。また、損失の合計値ηsum’は、ηsum’=(ηo1’+ηo2’)である。
ここで、上段・下段のグラフを比較すると、図5の場合と同様に、出力電力の合計値Psumは変わらないが、損失の合計値は、ηsum>ηsum’となる。すなわち、2つの出力電力がどちらか一方に偏っている場合よりも、2つの出力電力の値が接近すると損失の合計値は小さくなる。上段のグラフでの出力電力の偏り方を逆にしても同様である。2つの特性が同じであれば、損失の合計値が最小になる(Po1’,Po2’)は、Po1’=Po2’のときであるといえる。
以上の分析により、少なくとも、2つの出力電力を互いに近づければ損失の合計値が小さくなり、温度上昇の抑制ができるという知見に至った。また、損失の合計値が最小となる2つの出力電力の組合せは、例えば予め実験して調べておくことにより、正確に把握することができる。
以下、温度上昇抑制の制御の例について説明する。
《制御例1》
図7は、制御部30によって実行される温度上昇抑制制御の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、定期的に実行される。まず、制御部30は、温度センサ11の検出値が閾値以上か否かを判定する(ステップS71)。この閾値とは、温度上昇抑制制御が必要となる所定の温度である。温度の検出値が閾値未満であれば、制御部30は、既に温度上昇抑制中か否かを判定する(ステップS73)。温度上昇抑制中でない場合は、制御部30は、通常運転を継続する(ステップS75)。
一方、ステップS71において検出値が閾値以上である場合は、制御部30は、インバータ1Bの出力電力P01がPo1_minとなり、かつ、DC/DCコンバータ1Cの出力電力Po2がPo2_minとなるよう電力制御する(ステップS72)。ここで、Po1_minとPo2_minとはそれぞれ、インバータ1B及びDC/DCコンバータ1Cの損失の合計値が最小となるインバータ1Bの出力電力及びDC/DCコンバータ1Cの出力電力の組合せである。
ステップS71,S72は、検出値が閾値以上である限り繰り返し実行される。そして、ステップS71において検出値が閾値未満に下がった場合、制御部30は、ステップS73において温度上昇抑制中であることを確認し、抑制解除し(ステップS74)通常運転に戻る。なお、この例では、抑制解除の条件は、温度センサの検出値が閾値未満であり、かつ、直前まで温度上昇抑制中であったことであるが、ノイズ等による誤判定防止のためには、さらに慎重な判定によって抑制解除としてもよい。例えば、ステップS71で「No」、ステップS73で「Yes」の判定が複数回連続して成立することにより抑制解除としてもよい。このことは、後述の制御例2,3でも同様である。
《制御例2》
上記制御例1(図7)では、出力電力をいきなり目標値であるPo1_minとPo2_minとに変更するが、これに限らず、段階的に目標値に近づけてもよい。例えば売電単価が高く、できるだけ売電に執着したい場合は、売電量を少しでも多く確保すべく段階的に目標値に向けてインバータ1Bの出力電力を減少させることができる。逆に、売電単価が比較的安く、できるだけ蓄電に執着したい場合は、蓄電量を少しでも多く確保すべく段階的に目標値に向けてDC/DCコンバータ1Cの出力電力を減少させることができる。
図8は、制御部30によって実行される温度上昇抑制制御の他の例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、定期的に実行される。まず、制御部30は、温度センサ11の検出値が閾値以上か否かを判定する(ステップS80)。この閾値とは、温度上昇抑制制御が必要となる所定の温度である。温度の検出値が閾値未満であれば、制御部30は、出力電力の変更後一定時間が経過したか否かを判定する(ステップS86)。この判定は、最初は「No」であり、出力電力を変更せずに運転が行われる(ステップS89)。
一方、ステップS80において検出値が閾値以上であれば、制御部30は、その状態になってから一定時間が経過したか否かを判定する(ステップS81)。この判定は、最初は「No」であり、制御部30は、出力電力を変更せずに運転を続ける(ステップS85)。また、ステップS81で一定時間が経過すれば制御部30は、インバータ1Bの出力電力Po1とDC/DCコンバータ1Cの出力電力Po2とを比較する(ステップS82)。
ここで、Po1>Po2であれば、制御部30は、出力電力の制御により温度上昇を抑制する(ステップS83)。具体的には、温度上昇抑制のためのインバータ1Bの出力電力の目標値をPo1_minとすると、現在の出力電力Po1から目標値Po1_minまでの差(Po1−Po1_min)を例えば10等分した量だけ、出力電力を減少させる。
すなわち、インバータ1Bの出力電力Po1を、
o1−(Po1−Po1_min)×0.1
に変更し(減少させ)、かつ、DC/DCコンバータ1Cの出力電力Po2については、インバータ1Bの出力電力の減少分を増加させる。すなわち、DC/DCコンバータ1Cの出力電力Po2を、
o2+(Po1−Po1_min)×0.1
に変更する(増加させる)。2つの出力電力の合計値は、インバータ1Bの出力電力の減少分とDC/DCコンバータ1Cの出力電力の増加分とが相殺され、変わらない。
また、ステップS82において、Po1≦Po2であれば、制御部30は、出力電力の制御により温度上昇を抑制する(ステップS84)。具体的には、温度上昇抑制のためのDC/DCコンバータ1Cの出力電力の目標値をPo2_minとすると、現在の出力電力Po2から目標値Po2_minまでの差(Po2−Po2_min)を例えば10等分した量だけ、出力電力を減少させる。
すなわち、DC/DCコンバータ1Cの出力電力Po2を、
o2−(Po2−Po2_min)×0.1
に変更し(減少させ)、かつ、インバータ1Bの出力電力Po1については、DC/DCコンバータ1Cの出力電力の減少分を増加させる。すなわち、インバータ1Bの出力電力Po1を、
o1+(Po2−Po2_min)×0.1
に変更する(増加させる)。2つの出力電力の合計値は、インバータ1Bの出力電力の増加分とDC/DCコンバータ1Cの出力電力の減少分とが相殺され、変わらない。
以後、一定時間経過するまでは出力電力を変更せず(ステップS85)、ステップS80の判定結果が同じである間は、一定時間経過するごとに、ステップS83又はステップS84の処理が行われる。ステップS83又はS84の処理により、現在の出力電力から、損失の合計値が最小値になる出力電力までの変化量を細分して、段階的に逐次、出力電力を変化させることができる。これらの処理が行われている段階で、温度上昇抑制効果が出て、ステップS80において温度センサ11の検出値が閾値未満となれば、制御部30は、ステップS86の判定を行う。直前の出力電力の変更から一定時間が経過していない場合は、制御部30は、出力電力を変更せず運転を行う(ステップS89)。そして、温度センサ11の検出値が閾値未満で、かつ、直前の出力電力の変更から一定時間が経過すると、制御部30は、温度上昇抑制中であることを確認して(ステップS87)、抑制を解除する(ステップS88)。
《ここまでのまとめ》
上記制御例1,2に示すように、制御部30は、インバータ1B及びDC/DCコンバータ1Cの2つの電力変換器の各損失の合計値を最小とするそれぞれの出力電力を目標値として記憶しておき、温度センサ11が検出する温度が上昇して閾値に達した場合は、インバータ1B及びDC/DCコンバータ1Cの各出力電力をそれぞれの目標値に変更するか又は少なくとも近づける。
このような制御を行うことにより、損失の合計値を減少させ、温度上昇を抑制することができる。
なお、インバータ1Bが商用電力系統4Sに接続され、DC/DCコンバータ1Cが蓄電池3に接続されている場合、制御部30が、インバータ1Bの出力電力を減少させ、DC/DCコンバータ1Cの出力電力を増加させるよう制御したとすると、売電を減らす分を蓄電池3に蓄電することで、電力を無駄なく活用することができる。また、インバータ1Bに含まれる交流リアクトル17は、一般に、DC/DCコンバータ1Cに含まれる直流リアクトル15より発熱量が大きい。従って、このときは、発熱量の大きい交流リアクトル17に流れる電流を減らすことで、温度上昇抑制の効果を高めることができる。
また、制御例1,2ともに、制御部30は、インバータ1B及びDC/DCコンバータ1Cの一方の出力電力の増加量が他方の出力電力の減少量となるよう制御している。この場合、入力電力及び、出力電力の合計値を変化させることなく、インバータ1B及びDC/DCコンバータ1Cの出力電力をそれぞれの目標値に変更するか又は近づけることができる。従って、入力電力が太陽光発電に基づくものであれば、発電電力を抑制する無駄を生じさせない。
また、制御例2の場合、制御部30は、インバータ1B及びDC/DCコンバータ1Cについて、それぞれ、現在の出力電力から、損失の合計値が最小値になる出力電力までの変化量を細分して、段階的に逐次変化させる。これにより、インバータ1Bが商用電力系統4Sに接続されていて売電単価が比較的高い場合は、なるべく売電に執着すべく、段階的な変化により徐々に変化させて温度抑制効果を見ることができる。逆に、売電単価が比較的安く、DC/DCコンバータ1Cが蓄電池3に接続されている場合は、なるべく蓄電に執着すべく、段階的な変化により徐々に変化させて温度抑制効果を見ることができる。
《その他の構成例》
図9は、図3と同様に、電力変換装置100を、入力/出力の観点から概念的に簡略化したブロック図である。図3との違いは、蓄電池(図示せず。)に接続されるDC/DCコンバータ1Dが「出力3」として追加されている点である。
すなわち、電力変換装置100は、一つの筐体1内に、「入力1」としてのDC/DCコンバータ1Aと、「出力1」としてのインバータ1Bと、「出力2」としてのDC/DCコンバータ1Cと、「出力3」としてのDC/DCコンバータ1Dとを備え、これらは、DCバス10を介して相互に接続されている。
ここで、入力1の入力電力をP、効率をη、出力1の出力電力をPo1、効率をηo1、出力2の出力電力をPo2、効率をηo2、出力3の出力電力をPo3、効率をηo3、とすると、
×η=(Po1/ηo1)+(Po2/ηo2)+(Po3/ηo3
である。上記式の左辺すなわち、DCバス10に実際に供給される入力電力は、出力1,出力2,出力3で分け合うことになる。
《制御例3》
図10は、図9の構成について、制御部30によって実行される温度上昇抑制制御のさらに他の例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、定期的に実行される。まず、制御部30は、温度センサ11の検出値が閾値以上か否かを判定する(ステップS101)。この閾値とは、温度上昇抑制制御が必要となる所定の温度である。温度の検出値が閾値未満であれば、制御部30は、温度上昇抑制中か否かを判定する(ステップS105)。この判定は、最初は「No」であり、通常運転が行われる(ステップS107)。
次に、ステップS101において温度センサ11の検出値が閾値以上となった場合、制御部30は、損失の大小比較を行う(ステップS102)。これは、具体的には、図9の出力1(1B),出力2(1C),出力3(1D)の各電力変換器における損失の合計値を最小とするそれぞれの出力電力をPo1_min、Po2_min、Po3_min、とすると、制御部30は、これらの目標値を記憶している。
そして、例えば、以下のような2つのパターンで、どちらが損失の合計値が小さいかにより制御を変える。
パターン(1):
o1がPo1_min、Po2が(Po2_min+Po3_min)、Po3が0、又は、
o1がPo1_min、Po2が0、Po3が(Po2_min+Po3_min
パターン(2):
o1がPo1_min、Po2がPo2_min、Po3がPo3_min
すなわち、3つの出力を全て稼働させることを前提とすれば、パターン(2)を選択すればよいのであるが、出力2(1C),出力3(1D)は同種の出力であるため、一方を停止させて、パターン(1)を選択するという制御オプションがある。
そこで、パターン(1)の方が全体として損失が小さい場合には、制御部30は、ステップS103において、出力電力の制御による温度上昇制御(1)を実行する。すなわち、これは、パターン(1)となるように出力電力を制御する。
逆に、パターン(2)の方が全体として損失が小さい場合には、制御部30は、ステップS104において、出力電力の制御による温度上昇制御(2)を実行する。すなわち、これは、パターン(2)となるように出力電力を制御する。
このような制御の結果、温度上昇が抑制され、ステップS101において温度センサ11の検出値が閾値未満となった場合、制御部30は、温度上昇抑制中であることを確認して(ステップS105)、抑制を解除する(ステップS106)。
なお、上記制御例3では、出力電力をいきなりパターン(1)又はパターン(2)により目標値に変更するが、これに限らず、図8の処理の要領で、出力電力を段階的に目標値に近づけてもよい。
また、出力がさらに多い(4以上)であっても、各電力変換器における損失の合計値を最小とするそれぞれの出力電力を温度上昇抑制の目標値として記憶しておくことにより、上記制御例3と同様な考え方を適用することができる。
《補記》
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 筐体
1A DC/DCコンバータ(電力変換器)
1B インバータ(電力変換器)
1C DC/DCコンバータ(電力変換器)
1D DC/DCコンバータ(電力変換器)
2 太陽光発電パネル
3 蓄電池
4 交流電路
4R 負荷
4S 商用電力系統
5 電圧センサ
6 直流側コンデンサ
7 直流リアクトル
8 電流センサ
9 電圧センサ
10 DCバス
11 温度センサ
12 中間コンデンサ
13 電圧センサ
14 直流側コンデンサ
15 直流リアクトル
16 電流センサ
17 交流リアクトル
18 電流センサ
19 交流側コンデンサ
20,21 コンデンサ
22 電圧センサ
23,24 電流センサ
30制御部
100 電力変換装置
d1〜d8 ダイオード
Q1〜Q8 スイッチング素子

Claims (5)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に設けられ、入力電力が供給されるDCバスと、
    前記筐体内にあって、前記DCバスに接続され、前記DCバスから電力を取り出してそれぞれの出力対象に出力可能な複数の電力変換器と、
    前記筐体内の所定部位での温度を検出する温度センサと、
    前記複数の電力変換器を制御するとともに、前記複数の電力変換器の各損失の合計値を最小とするそれぞれの出力電力を目標値として記憶しておき、前記温度が上昇して閾値に達した場合は、前記複数の電力変換器のそれぞれについて、出力電力を前記目標値に変更するか又は近づける制御を実行可能な制御部と、
    を備えている電力変換装置。
  2. 前記制御部は、前記複数の電力変換器のうち一方の出力電力の増加量が他方の出力電力の減少量となるよう制御する、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御部は、前記複数の電力変換器について、それぞれ、現在の出力電力から前記目標値までの変化量を細分して、段階的に逐次変化させる、請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記複数の電力変換器のうち、第1の電力変換器が商用電力系統に、第2の電力変換器が蓄電池に、第3の電力変換器が他の蓄電池に、それぞれ接続されており、かつ、前記第1の電力変換器、前記第2の電力変換器、前記第3の電力変換器についての本来の前記目標値をそれぞれ、Po1_min、Po2_min、Po3_minとした場合、
    前記制御部は、前記温度が上昇して閾値に達した場合に、前記目標値を変更し、前記第1の電力変換器の出力電力はPo1_min、前記第2の電力変換器の出力電力は(Po2_min+Po3_min)、前記第3の電力変換器の出力電力は0、とする制御オプションを有する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 筐体内に、入力電力が供給されるDCバスと、前記DCバスに接続され、前記DCバスから電力を取り出してそれぞれの出力対象に出力可能な複数の電力変換器と、を有する電力変換装置を対象とする、電力変換装置の温度上昇抑制方法であって、
    前記複数の電力変換器の各損失の合計値を最小とするそれぞれの出力電力を目標値として記憶しておき、
    前記筐体内の所定部位での温度を検出し、
    前記温度が上昇して閾値に達した場合は、前記複数の電力変換器のそれぞれについて、出力電力を前記目標値に変更するか又は近づける制御を実行する、
    電力変換装置の温度上昇抑制方法。
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