JP2019068672A - 電力管理システム - Google Patents

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Masahiko Sugaya
雅彦 菅谷
和伸 野田
Kazunobu Noda
和伸 野田
享史 小田
Yukifumi Oda
享史 小田
秀道 戸成
Hidemichi Tonari
秀道 戸成
順平 佐藤
Junpei Sato
順平 佐藤
東 和明
Kazuaki Azuma
和明 東
英治 松崎
Eiji Matsuzaki
英治 松崎
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Abstract

【課題】新たなニーズに対応することのできる、新規な電力管理システムを提供する。
【解決手段】電力管理システム10は、太陽光発電装置500、及び充放電スタンド300が接続される装置であって、これらと建物HMとの間において電力の授受を行う分電機200と、分電機200の動作を制御する制御装置100と、を備える。分電機200は、電力系統PSからの電力を建物HMに供給するための第1電力線PL1に、第2電力線PL2を介して接続されている。第1電力線PL1のうち、第2電力線PL2が接続されている部分よりも建物HM側となる位置には、第1電力線PL1を介して建物HMに供給される電力を測定するための電力計MT2が設けられている。
【選択図】図1

Description

本開示は、建物における電力の使用を管理する電力管理システムに関する。
近年、環境意識の向上に伴って再生可能エネルギーが注目されるようになっており、住宅に太陽光発電装置を設置することが一般的となってきている。また、住宅に蓄電装置を設置し、蓄電装置に蓄えられた余剰電力を建物において消費することで、電力消費を平準化することも行われている。更に、電気自動車が備える蓄電池を上記の蓄電装置と同様に用いることも検討されている。
上記のような状況の下、近年の電力自由化に伴って、発電や送配電等に関する様々な態様のビジネスが行われるようになってきている。例えば下記特許文献1には、送配電等を行う事業者が、住宅に蓄電装置を設置する費用の全部または一部を負担した上で、その蓄電装置を自らの事業運営のために制御するシステムについての記載がある。当該システムでは、蓄電装置の提供可能容量に応じた金額が電気料金から割り引かれる。このため、蓄電装置が設置された住宅の住民は経済的メリットを得ることができる。
特開2017−27586号公報
昨今、電力ニーズはますます増加しており、また、電気自動車の普及に伴う各家庭での充放電スタンドの設置など、ユーザーの求める電力需要も多様化している。このため、今までになかった新しい電力提供スタイルの提供が市場では望まれている。
本開示によれば、このような新たなニーズに対応することのできる、新規な電力管理システムが提供される。
本開示に係る電力管理システムは、建物(HM)における電力の使用を管理する電力管理システム(10)である。上記の建物には、太陽光を受けて発電する太陽光発電装置(500)と、電気自動車(350)への充放電を行う充放電装置(300)と、がそれぞれ設けられている。この電力管理システムは、太陽光発電装置、及び充放電装置、が接続される装置であって、これらと建物との間において電力の授受を行う分電機(200)と、分電機の動作を制御する制御装置(100)と、を備える。分電機は、電力系統(PS)からの電力を建物に供給するための第1電力線(PL1)に、第2電力線(PL2)を介して接続されており、第1電力線のうち、第2電力線が接続されている部分よりも建物側となる位置には、第1電力線を介して建物に供給される電力を測定するための建物側電力計(MT2)が設けられている。
このような構成の電力管理システムでは、電気自動車に充電される電力は、電力計を通ることなく、分電機及び充放電装置を経由して電気自動車に供給されることとなる。一方、電力系統、太陽光発電装置、及び充放電装置のそれぞれから建物内の負荷へと供給される電力は、いずれも電力計を経由して建物に供給されることとなる。
このため、上記構成の電力管理システムによれば、新たなニーズに対応できる、例えば電気自動車に供給された電力や逆潮流に用いられた電力とは別に、建物内の負荷で消費された電力の値を電力計によって測定し把握することが可能となる。
本開示によれば、新たなニーズに対応することのできる、新規な電力管理システムが提供される。
図1は、本実施形態に係る電力管理システムの全体構成を示す図である。 図2は、図1の電力管理システムが備える制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図3は、図1の電力管理システムが備える制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図4は、図1の電力管理システムが備える制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図5は、図1の電力管理システムが備える制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図6は、図1の電力管理システムが備える制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、図1の情報サーバーによって実行される処理の流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1を参照しながら、本実施形態に係る電力管理システム10について説明する。電力管理システム10は、住宅である建物HMに設けられる装置であって、建物HMにおける電力の使用を管理するためのシステムとして構成されている。電力管理システム10の説明に先立ち、先ず建物HMについて説明する。
建物HMには、分電盤610と、複数の負荷620と、充放電スタンド300(充放電装置)と、蓄電装置400と、太陽光発電装置500と、が設けられている。尚、図1においては、電力の授受を行うための電力供給線が実線で示されており、通信を行うための通信線が点線で示されている。
分電盤610は、電力系統PSから建物HMに供給された電力を、後述の負荷620に分配する装置である。分電盤610と電力系統PSとの間は第1電力線PL1によって接続されている。建物HM内で消費される電力は、全てこの分電盤610を経由してそれぞれの負荷620に供給される。分電盤610には、不図示の漏電遮断器等の安全装置が設けられている。分電盤610は、負荷620に供給されている電力を測定し、その測定値を後述の制御装置100に送信する機能を有している。このような通信は、建物HMに設けられたルーター640を介して無線LANなどにて行われる。
また、充放電スタンド300と制御装置100との間、及び、蓄電装置400と制御装置100との間も、車両情報や充電量などの各種情報を通信可能となるように分電機20及びルーター640を介して接続されている。図1では、このような通信の経路を示す通信線が破線によって示されている。
負荷620は、建物HM内に設置された空調装置等の電力消費機器である。建物HM内には複数の負荷620が設定されているが、図1においては、これらのうち一例として3つの負荷620のみが図示されている。負荷620は、基本的には使用者の手動操作によって動作するが、制御装置100が行う制御によって動作することも可能である。
充放電スタンド300は、建物HMの屋外に設置された設備であって、建物HMの近傍に駐車された電気自動車350への充放電を行うためのものである。建物HMの近傍に電気自動車350が駐車されているときには、充放電スタンド300と電気自動車350との間がケーブルCBで接続された状態とされる。
充放電スタンド300は、ケーブルCBを通じて電気自動車350に設けられるリチウムイオンバッテリーなどの蓄電池351に電力を供給し、電気自動車350への充電を行うことができる。また、充放電スタンド300は、ケーブルCBを通じて蓄電池351から放電された電力を受け入れて、当該電力を分電機200に出力することもできる。
尚、電気自動車350は、蓄電池351に充電された電力のみによって走行する車両(EV)であってもよく、蓄電池351に充電された電力と、内燃機関の駆動力との両方によって走行する車両(PHV)であってもよい。また、電気自動車350は4輪の車両に限られず、例えば2輪の車両であってもよい。
充放電スタンドは、通信部310と、制御部320と、車両情報取得部330と、DC/DCコンバータ340と、を有している。
通信部310は、充放電スタンド300が制御装置100と通信を行う際における通信インターフェースとして機能する部分である。当該通信は分電機200及びルーター640を介して行われる。
制御部320は、充放電スタンド300の全体の制御を行う部分である。制御部320は、例えば制御装置100から送信される制御信号に基づいてDC/DCコンバータ340の動作を制御し、充放電スタンド300における充放電を制御する。
車両情報取得部330は、充放電スタンド300が電気自動車350と通信を行う際における通信インターフェースとして機能する部分である。当該通信はケーブルCBを介して、CHAdeMO(登録商標)などの規格化された通信方式により行われる。車両情報取得部330は、電気自動車350と通信を行うことにより、電気自動車350の識別情報(車両IDあるいは車両の管理者ID等)、及び充電残量情報等を取得する。取得された情報は、先に述べた通信部310から分電機200およびルーター640を介して制御装置100へと送信される。
DC/DCコンバータ340は、分電機200から供給される直流電力を電力変換し、変換後の直流電力を電気自動車350に向けて出力する電力変換器である。また、DC/DCコンバータ340は、電気自動車350から放電される直流電力を電力変換し、変換後の直流電力を分電機200に向けて出力することもできる。つまり、DC/DCコンバータ340は双方向の電力変換器として構成されている。DC/DCコンバータ340にはケーブルCBの一端が接続されている。DC/DCコンバータ340の動作は、既に述べたように制御部320によって制御される。
このように、DC/DCコンバータ340は、電気自動車350と切り換え部270との間で電力変換を行い、切り換え部270側で直流電力を入出力するものとなっている。
蓄電装置400は電力を蓄えるための装置である。蓄電装置400は、例えばリチウムイオンバッテリーを備える据え置き型の装置として構成されている。本実施形態では、蓄電装置400は建物HMの屋外に設置されているのであるが、屋内に設置されていてもよい。電力管理システム10では、電力系統PSから供給される電力を蓄電装置400に蓄えたり、太陽光発電装置500で発電された電力を蓄電装置400に蓄えたりすることができる。また、蓄電装置400から放電された電力を建物HMに供給したり、充放電スタンド300を介して電気自動車350に供給したりすることもできる。蓄電装置400からの充放電は、分電機200が有するDC/DCコンバータ260によって制御される。
太陽光発電装置500は、所謂太陽光パネルであって、太陽光を受けて発電する装置である。太陽光発電装置500は建物HMの屋根に設置されている。電力管理システム10では、太陽光発電装置500で発電された電力を、充放電スタンド300から電気自動車350へと充電することができる。また、太陽光発電装置500で発電された電力を蓄電装置400に充電することもできる。更に、太陽光発電装置500で発電された電力を負荷620に供給することもできる。太陽光発電装置500から出力される電力の大きさは、分電機200が有するDC/DCコンバータ250によって調整される。
引き続き図1を参照しながら、電力管理システム10の構成について説明する。電力管理システム10は、分電機200と、制御装置100とを備えている。先ず分電機200の構成について説明する。分電機200は、充放電スタンド300、蓄電装置400、及び太陽光発電装置500、が接続される装置であって、これらと建物HMとの間において電力の授受を行う装置として構成されている。
分電機200は、電力系統PSからの電力を建物に供給するための第1電力線PL1に、第2電力線PL2を介して接続されている。図1では、第1電力線PL1のうち第2電力線PL2が接続されている部分に符号CPが付されている。以下では、当該部分のことを「接続部CP」とも称する。第2電力線PL2は、その一端が接続部CPに接続されており、その他端が後述のAC/DCコンバータ240に接続されている。
以上のような構成においては、充放電スタンド300、蓄電装置400、及び太陽光発電装置500、のそれぞれから負荷620への電力の供給が、いずれも分電機200を介して行われることとなる。また、太陽光発電装置500から充放電スタンド300や蓄電装置400への電力の供給、及び充放電スタンド300と蓄電装置400との間における電力の授受のいずれについても、やはり分電機200を介して行われることとなる。
分電機200は、通信部210と、制御部220と、計測部230と、AC/DCコンバータ240と、DC/DCコンバータ250と、DC/DCコンバータ260と、切り換え部270と、を有している。
通信部210は、分電機200が制御装置100と通信を行う際における通信インターフェースとして機能する部分である。当該通信はルーター640を介して行われる。
制御部220は、後に説明するAC/DCコンバータ240、DC/DCコンバータ250、及びDC/DCコンバータ260のそれぞれの動作を制御する部分である。制御部220は、例えば制御装置100から送信される制御信号に基づいて、AC/DCコンバータ240等の動作を制御する。
計測部230は、AC/DCコンバータ240、DC/DCコンバータ250、及びDC/DCコンバータ260のそれぞれから情報を取得することにより、AC/DCコンバータ240から出力し得る電力の大きさ等を計測する部分である。
計測部230は、DC/DCコンバータ250からの情報に基づいて、太陽光発電装置500から出力し得る電力の大きさを計測することができる。当該電力のことを、以下では「PSOLAR」とも表記する。
計測部230は、DC/DCコンバータ260からの情報に基づいて、蓄電装置400から出力(放電)し得る電力の大きさを計測することができる。当該電力のことを、以下では「PBATT」とも表記する。また、計測部230は、DC/DCコンバータ260からの情報に基づいて、蓄電装置400に蓄えられている電力量、すなわち蓄電量を計測することもできる。
計測部230は、DC/DCコンバータ340からの情報に基づいて、電気自動車350から出力(放電)し得る電力の大きさを計測することができる。当該電力のことを、以下では「PEV」とも表記する。また、計測部230は、DC/DCコンバータ340からの情報に基づいて、電気自動車350の蓄電池351に蓄えられている電力量、すなわち蓄電量を計測することもできる。
計測部230は更に、分電盤610からの情報に基づいて、建物HMの負荷620で消費されている電力の合計値、を取得することもできる。当該電力の合計値のことを、以下では「PHOME」とも表記する。計測部230は、分電盤610からのPHOMEを、ルーター640を介して取得する。
AC/DCコンバータ240は、電力系統PSから供給される交流電力を直流電力に変換し、変換後の直流電力を切り換え部270側に向けて出力する電力変換器である。また、AC/DCコンバータ240は、切り換え部270から供給される直流電力を交流電力に変換し、変換後の交流電力を第2電力線PL2から出力することもできる。つまり、AC/DCコンバータ240は双方向の電力変換器として構成されている。AC/DCコンバータ240の動作は、既に述べたように制御部220によって制御される。
このように、AC/DCコンバータ240は、電力系統PSと切り換え部270との間で電力変換を行い、切り換え部270側で直流電力を入出力するものとなっている。このようなAC/DCコンバータ240は、本実施形態における「第1電力変換器」に該当するものである。
尚、AC/DCコンバータ240は、切り換え部270から供給される直流電力を交流電力に変換し、変換後の交流電力を非常時コンセント630に出力することも可能となっている。非常時コンセント630は、停電によって電力系統PSからの電力供給が行われなくなった際において、太陽光発電装置500等からの電力を交流に変換して建物HM内で利用可能とするためのコンセントである。停電時には、使用者は一部の負荷620を非常時コンセント630に接続して動作させることができる。非常時コンセント630から出力される電力は、太陽光発電装置500、蓄電装置400、及び電気自動車350のいずれかから、切り換え部270へと供給された電力である。
DC/DCコンバータ250は、太陽光発電装置500から供給される直流電力を電力変換し、変換後の直流電力を切り換え部270側に向けて出力する電力変換器である。DC/DCコンバータ250によって、太陽光発電装置500から出力される電力の大きさが調整される。DC/DCコンバータ250の動作は、既に述べたように制御部220によって制御される。
このように、DC/DCコンバータ250は、太陽光発電装置500と切り換え部270との間で電力変換を行い、切り換え部270側に直流電力を出力するものとなっている。このようなDC/DCコンバータ250は、本実施形態における「第2電力変換器」に該当するものである。
DC/DCコンバータ260は、蓄電装置400から供給(つまり放電)される直流電力を電力変換し、変換後の直流電力を切り換え部270側に向けて出力する電力変換器である。また、DC/DCコンバータ260は、切り換え部270から供給される直流電力を電力変換し、変換後の直流電力を蓄電装置400に向けて出力(つまり充電)することもできる。つまり、DC/DCコンバータ260は双方向の電力変換器として構成されている。DC/DCコンバータ260の動作は、既に述べたように制御部220によって制御される。
このように、DC/DCコンバータ260は、蓄電装置400と切り換え部270との間で電力変換を行い、切り換え部270側で直流電力を入出力するものとなっている。このようなDC/DCコンバータ260は、本実施形態における「第3電力変換器」に該当するものである。
切り換え部270は、電力系統PS、太陽光発電装置500、蓄電装置400、及び充放電スタンド300の接続状態を切り換えるための装置である。切り換え部270は、複数の電子リレーを組み合わせることによって構成されている。このような態様に換えて、切り換え部270が、複数の機械的なリレーを組み合わせることによって構成されている態様としてもよい。また、上記接続状態の切り換えが、リレーによって行われるのではなく、各DCインバータ間の端子間電圧の調整によって行われるような態様としてもよい。
切り換え部270は、DC/DCコンバータ250とDC/DCコンバータ260との間を接続することにより、太陽光発電装置500で発電された電力の一部又は全部が、蓄電装置400に供給される状態とすることができる。また、切り換え部270は、DC/DCコンバータ250とDC/DCコンバータ340との間を接続することにより、太陽光発電装置500で発電された電力の一部又は全部が、電気自動車350に供給される状態とすることができる。
切り換え部270は、DC/DCコンバータ250とAC/DCコンバータ240との間を接続することにより、太陽光発電装置500で発電された電力の一部又は全部が、第2電力線PL2側へと出力される状態とすることができる。当該電力は、分電盤610を介して負荷620に供給される。また、当該電力が電力系統PS側へと逆潮流される場合もある。尚、当該状態におけるAC/DCコンバータ240では、太陽光発電装置500で発電された電力の一部又は全部を非常時コンセント630に出力することもできる。
切り換え部270は、DC/DCコンバータ260とDC/DCコンバータ340との間を接続することにより、蓄電装置400と電気自動車350との間で電力の授受を行い得る状態とすることができる。当該状態においては、蓄電装置400に蓄えられた電力を電気自動車350に供給したり、電気自動車350から出力された電力を蓄電装置400に供給したりすることができる。
切り換え部270は、DC/DCコンバータ260とAC/DCコンバータ240との間を接続することにより、蓄電装置400と第1電力線PL1との間で電力の授受が行われる状態とすることができる。当該状態においては、電力系統PSからの電力を蓄電装置400に蓄えたり、蓄電装置400から出力された電力を第1電力線PL1側に出力したりすることができる。尚、当該状態におけるAC/DCコンバータ240では、蓄電装置400から出力された電力の一部又は全部を非常時コンセント630に出力することもできる。
切り換え部270は、DC/DCコンバータ340とAC/DCコンバータ240との間を接続することにより、電気自動車350と第1電力線PL1との間で電力の授受が行われる状態とすることができる。当該状態においては、電力系統PSからの電力を電気自動車350の蓄電池351に蓄えたり、蓄電池351から出力された電力を第1電力線PL1側に出力したりすることができる。尚、当該状態におけるAC/DCコンバータ240では、蓄電池351から出力された電力の一部又は全部を非常時コンセント630に出力することもできる。
尚、以上に挙げた切り換え部270の各状態は、択一的に選択されるのではなく、複数の状態が同時に選択されることも可能となっている。例えば、切り換え部270は、DC/DCコンバータ250とDC/DCコンバータ260との間を接続し、且つ、DC/DCコンバータ250とDC/DCコンバータ340との間を接続することもできる。この場合、太陽光発電装置500で発電された電力を、蓄電装置400と電気自動車350とのそれぞれに同時に供給することが可能となる。
制御装置100の構成について説明する。制御装置100は、所謂HEMS(Home Energy Management System)として構成されたコンピュータシステムである。制御装置100は、分電機200の動作を制御することにより、太陽光発電装置500の発電量を制御したり、蓄電装置400や電気自動車350の充放電を制御したりすることができる。また、制御装置100は、それぞれの負荷620の動作を個別に制御することもできる。
制御装置100は、機能的な制御ブロックとして、通信部110と、制御部120と、操作部130と、演算部140と、記憶部150と、を有している。
通信部110は、制御装置100が、分電機200や充放電スタンド300等と通信を行う際における通信インターフェースとして機能する部分である。また、通信部110は、制御装置100が、後述の電力会社サーバー710や情報サーバー720と通信を行う際における通信インターフェースとしても機能する。それぞれの通信は、いずれもルーター640を介して行われる。
制御部120は、分電機200や充放電スタンド300等の制御に必要な処理を実行する部分である。制御部120は、蓄電装置400や電気自動車350からの充放電が、予め作成された充放電計画に沿ったものとなるように、または、建物HMの住民が行う操作に基づいた指示に沿ったものとなるように、分電機200や充放電スタンド300、及び負荷620等の制御を行う。
操作部130は、建物HMの住民が行う操作を受け付ける手段であって、住民に向けて各種の情報を表示するための表示手段を兼ねる装置である。本実施形態では、操作部130としてタッチパネル画面が用いられている。
演算部140は、先に述べた充放電計画を作成する部分である。演算部140は、例えば、情報サーバー720から受信した気象予報情報を参照することで、太陽光発電装置500におけるこの後の発電量の推移を予測し、発電された電力が建物HMで効率的に使用されるように充放電計画を作成する。
記憶部150は、各種の情報を記憶するための不揮発性の記憶装置である。後に説明するように、記憶部150には、電気自動車350に充電された電力量の履歴が記憶される。
その他の構成について説明する。電力管理システム10には、電力計MT1、MT2が設けられている。電力計MT1(系統側電力計)は、第1電力線PL1のうち、第2電力線PL2が接続されている部分(接続部CP)よりも電力系統PS側となる位置に設けられている。電力計MT1は、建物HMと電力系統PSとの間で授受される電力の大きさを測定するためのものとして設けられている。送配電などを行う事業者は、電力計MT1で測定された電力の値に基づいて、建物HMにおける電力の需給に関する状況を把握することができる。
電力計MT2(建物側電力計)は、第1電力線PL1のうち、第2電力線PL2が接続されている部分(接続部CP)よりも建物HM側となる位置に設けられている。電力計MT2は、第1電力線PL1を介して建物HMに供給される電力を測定するためのものとして設けられている。尚、ここでいう「建物HMに供給される電力」とは、分電盤610を介して負荷620に供給される電力のことである。
電力計MT1、MT2は、いずれも、測定した電力の値を外部に送信する機能を有している。電力計MT1、MT2のそれぞれによって測定された電力の値は、電力会社サーバー710へと送信され、建物HMの住民が支払うべき電気料金の算出等に供される。尚、電力計MT1、MT2のそれぞれによって測定された電力の値は、通信部110を介して電力会社サーバー710に送信される場合もある。尚、これら電力計MT1、MT2としては、計量法第16条にて取引または証明における計量への使用の条件を満足する特定計量器(所謂「検定付きメーター」)が用いられることが好ましい。
電力会社サーバー710は、例えば送電等を行う電力会社が管理するサーバーであって、建物HMとは異なる位置に設定されている。電力会社サーバー710は、後に説明するように電力計MT2から送信される電力の値に基づいて、上記の電気料金を算出する。
電力会社サーバー710は、通信ネットワークNWを介して制御装置100と接続されている。電力会社サーバー710は、必要に応じて逆潮流要求を制御装置100に送信することにより、建物HM側から電力系統PSへと電力を逆潮流させることも可能となっている。電力会社サーバー710が、地域における一部の建物HMに向けて逆潮流要求を送信することにより、電力の需給バランスを保ち電力の品質を確保することが可能となる。尚、電力会社サーバー710と制御装置100との間の通信は、両者の間で直接行われてもよく、次に述べる情報サーバー720を介して行われてもよい。
情報サーバー720は、制御装置100に情報を送信したり、制御装置100から情報を収集したりすることのできるサーバーである。情報サーバー720は、電力会社サーバー710と同様に、建物HMとは異なる位置に設定されており、通信ネットワークNWを介して制御装置100と接続されている。情報サーバー720は、例えば、充放電計画の作成に必要な気象予報情報を、定期的に制御装置100に送信する。
以上のような構成の電力管理システム10において、上述したように本発明者らは、太陽光発電装置500、蓄電装置400、及び電気自動車350の充放電スタンド300のそれぞれを、例えば電力会社のような事業者の費用負担によって建物HMに設置することとした上で、充放電スタンド300から電気自動車350に充電された電力については無償若しくは(安価な)定額とするような事業形態について検討している。尚、上記における「事業者の費用負担によって」とは、設置に必要な費用の全部を事業者が負担することのほか、必要な費用の一部を事業者が負担することも含まれる。また、事業者が所有する機器を有償または無償でレンタルすることも含まれる。
事業者にとっては、例えば、蓄電装置400からの充放電(例えば逆潮流)を外部から制御することにより、地域全体の電力平準化等を行うことができるというメリットがある。一方、建物HMの住民にとっては、電気自動車350への充電を無料若しくは(安価な)定額で行うことができるというメリットがある。更に、太陽光発電装置500等の設備の設置に伴う経済的な負担を負うことなく、環境にやさしい再生可能エネルギーを利用することができるというメリットもある。
ところで、上記のような態様の事業では、電気自動車350に充電される電力については上記のように無料若しくは定額とするものの、建物HM内の負荷620で消費される電力については、住民は電気料金を支払うこととしたい。このため、電力管理システム10が、電気自動車350に充電される電力とは別に、負荷620で消費される電力を正確に把握する必要がある。
また、電力系統PSから供給された電力のうち、蓄電装置400に蓄えられた電力は、その後において負荷620で消費される場合もあれば、逆潮流によって電力系統側に戻される場合もある。更に、蓄電装置400から出力され電気自動車350に充電される場合もある。逆潮流によって電力系統PS側に戻された電力、及び、蓄電装置400から出力され電気自動車350に充電された電力は、いずれも建物HMの住民に対する請求の対象外としなければならない。
以上のような消費電力の把握を実現するために、本実施形態に係る電力管理システム10では、電力計MT1とは別に電力計MT2を備えることとしている。既に述べたように、電力計MT2は、第1電力線PL1のうち接続部CPよりも建物HM側となる位置に設けられた所謂検定付きメーターである。このため、上記電力供給体制においては課金の対象とならない電力、すなわち、蓄電装置400と充放電スタンド300との間で授受される電力や、電力系統PSと分電機200との間で授受される電力(例えば逆潮流される電力や、電気自動車350に充電される電力等)は、電力計MT2によって計測されない。一方、課金の対象となる電力、すなわち、電力系統PS、太陽光発電装置500、蓄電装置400、及び充放電スタンド300のそれぞれから建物HM内の負荷620へと供給される電力は、いずれも電力計MT2によって法定条件を満足した形で計測される。
このように、電力管理システムでは、建物HM内の負荷620で消費された電力の値を、それ以外の電力の値と区別して把握することができる。電力会社サーバー710は、課金の対象となる電力の値を、電力計MT2によって容易に測定し取得することができるので、事業者が上記態様の事業を行うことが可能となる。
また一方で、電力計MT1により、第1電力線PL1を経由する順潮流および逆潮流の双方についても法定条件を満足した形で計測することもできる。この電力計MT1において計測される値についても別途電力会社サーバー710に出力されるため、電力会社サーバー710では、建物HMの住民に対する課金対象電力量とは別に、電力系統からの純粋な順潮流量および逆潮流量を計測できる。これにより、太陽光発電装置500、蓄電装置400、及び充放電スタンド300のそれぞれを、例えば上述の事業形態(電力会社のような事業者の費用負担によって建物HMに設置することを前提とした事業形態)を好まない住民が仮に発生したとしても、システム構成に大きな変更を行うことなく、電力計MT1による通常の課金用計測を行うこともできる。
制御装置100によって実行される処理の具体的な内容について説明する。図2に示される一連の処理は、所定の制御周期が経過する毎に、制御装置100によって繰り返し実行されるものである。
最初のステップS01では、充電操作が行われたか否かが判定される。充電操作とは、充放電スタンド300から電気自動車350への充電を開始させるために、例えば操作部130に対して使用者により行われる操作のことである。充電操作が行われた場合には、ステップS02に移行する。ステップS02では、電気自動車350への充電を行うために必要な制御である充電制御が実行される。充電制御の具体的な内容については後に説明する。
ステップS01において充電操作が行われなかった場合には、ステップS03に移行する。ステップS03では、電力会社サーバー710から逆潮流要求が送信されたか否かが判定される。逆潮流要求が送信された場合にはステップS04に移行する。ステップS04では、逆潮流要求に応じた逆潮流を行うための制御である逆潮流制御が実行される。逆潮流制御の具体的な内容については後に説明する。
ステップS03において逆潮流要求が送信されなかった場合には、ステップS05に移行する。ステップS05では、通常時の制御である通常制御が実行される。
通常制御の具体的な内容について、図3を参照しながら説明する。通常制御において最初に実行されるステップS11では、負荷620で消費されている電力の合計値であるPHOMEが分電盤610を介して取得される。
ステップS11に続くステップS12では、太陽光発電装置500から出力し得る電力の大きさであるPSOLARと、蓄電装置400から出力し得る電力の大きさであるPBATTと、電気自動車350から出力し得る電力の大きさであるPEVとが、それぞれ計測部230を介して取得される。
ステップS12に続くステップS13では、PSOLARがPHOME以上であるか否かが判定される。PSOLARがPHOME以上である場合にはステップS14に移行する。この場合、負荷620で消費される電力の全てを太陽光発電装置500からの電力で賄い得るということである。
ステップS14では、蓄電装置400が満充電の状態であるか否かが判定される。ここでは、蓄電装置400に蓄えられている電力量を計測部230によって取得し、取得された電力量が所定値以上である場合には満充電の状態であると判定される。蓄電装置400が満充電の状態である場合にはステップS15に移行する。
ステップS15では、電気自動車350の蓄電池351が満充電の状態であるか否かが判定される。ここでは、蓄電池351に蓄えられている電力量を計測部230によって取得し、取得された電力量が所定値以上である場合には満充電の状態であると判定される。蓄電池351が満充電の状態である場合にはステップS16に移行する。
ステップS16では、太陽光発電装置500からの電力が、全て分電機200から第2電力線PL2に出力される状態(つまり負荷620で消費される状態)に切り換える処理が行われる。具体的には、当該状態となるように切り換え部270における接続状態を切り換えて、且つDC/DCコンバータ250及びAC/DCコンバータ240の動作をそれぞれ制御する処理が行われる。
ステップS15において、蓄電池351が満充電の状態でなかった場合には、ステップS17に移行する。ステップS17では、太陽光発電装置500からの電力の一部が電力線PL2に出力され、且つ余剰の電力が電気自動車350に供給される状態に切り換える処理が行われる。具体的には、当該状態となるように切り換え部270における接続状態を切り換えて、且つDC/DCコンバータ250、AC/DCコンバータ240、及びDC/DCコンバータ340の動作をそれぞれ制御する処理が行われる。
ステップS14において、蓄電装置400が満充電の状態でなかった場合には、ステップS18に移行する。ステップS18では、太陽光発電装置500からの電力の一部が電力線PL2に出力され、且つ余剰の電力が蓄電装置400に供給される状態に切り換える処理が行われる。具体的には、当該状態となるように切り換え部270における接続状態を切り換えて、且つDC/DCコンバータ250、AC/DCコンバータ240、及びDC/DCコンバータ260の動作をそれぞれ制御する処理が行われる。
このように、太陽光発電装置500から出力し得る電力の大きさが、建物HM内の負荷で消費されている電力の合計値以上である場合(ステップS13でYesの場合)には、制御装置100は、太陽光発電装置500からの電力が電気自動350に供給されるよう、切り換え部270の状態を切り換える。
ステップS13において、PSOLARがPHOME未満であった場合には、ステップS19に移行する。この場合、負荷620で消費される電力の全てを太陽光発電装置500からの電力では賄うことができず、不足分を他からの電力で補う必要が有るということである。
ステップS19では、PSOLARとPBATTとの合計がPHOME以上であるか否かが判定される。合計がPHOME以上である場合にはステップS20に移行する。ステップS20では、太陽光発電装置500からの電力と、蓄電装置400からの電力とが、いずれも分電機200から第2電力線PL2に出力される状態(つまり負荷620で消費される状態)に切り換える処理が行われる。具体的には、当該状態となるように切り換え部270における接続状態を切り換えて、且つDC/DCコンバータ250、DC/DCコンバータ260、及びAC/DCコンバータ240の動作をそれぞれ制御する処理が行われる。
ステップS19において、PSOLARとPBATTとの合計がPHOME未満であった場合には、ステップS21に移行する。ステップS21では、PSOLARとPBATTとPEVとの合計がPHOME以上であるか否かが判定される。合計がPHOME以上である場合にはステップS22に移行する。ステップS22では、太陽光発電装置500からの電力と、蓄電装置400からの電力と、電気自動車350からの電力とが、いずれも分電機200から第2電力線PL2に出力される状態(つまり負荷620で消費される状態)に切り換える処理が行われる。具体的には、当該状態となるように切り換え部270における接続状態を切り換えて、且つDC/DCコンバータ250、DC/DCコンバータ260、DC/DCコンバータ340、及びAC/DCコンバータ240の動作をそれぞれ制御する処理が行われる。
このように、太陽光発電装置500から出力し得る電力の大きさが、建物HM内の負荷で消費されている電力の合計値未満である場合(ステップS13でNoの場合)には、制御装置100は、電気自動車350から放電された電力が建物HMに供給されるよう、切り換え部270の状態を切り換える。
ステップS21において、PSOLARとPBATTとPEVとの合計がPHOME未満であった場合には、ステップS23に移行する。ステップS23では、ステップS22と同様の処理が行われる。ただし、この場合は負荷620で消費される電力の全てを賄うことができないので、不足分の電力は電力系統PSから供給されることとなる。
図2のステップS04で行われる逆潮流制御の具体的な内容について、図4を参照しながら説明する。逆潮流制御において最初に実行されるステップS31では、電力会社サーバー710から要求される逆潮流電力の大きさ(以下では「PREQ」とも表記する)が取得される。PREQは、電力会社サーバー710から送信される逆潮流要求の一部として通信部110により取得される。このように、制御装置100は、外部から要求される逆潮流電力の大きさを取得する機能を有している。
ステップS31に続くステップS32では、負荷620で消費されている電力の合計値であるPHOMEが分電盤610から取得される。ステップS32に続くステップS33では、QLIMが取得される。QLIMとは、蓄電装置400に蓄えられているべき最低限の蓄電量として予め設定された下限値である。QLIMは、分電機200が備える不図示の記憶装置から取得されてもよく、蓄電装置400が備える不図示の制御部から取得されてもよい。
ステップS33に続くステップS34では、太陽光発電装置500から出力し得る電力の大きさであるPSOLARと、蓄電装置400から出力し得る電力の大きさであるPBATTとが、それぞれ計測部230を介して取得される。
ステップS34に続くステップS35では、PSOLARとPHOMEとの差分がPREQ以上であるか否かが判定される。差分がPREQ以上である場合にはステップS36に移行する。この場合、PREQの全てを太陽光発電装置500からの電力の余剰分で賄い得るということである。
ステップS36では、太陽光発電装置500からの電力が、全て分電機200から第2電力線PL2に出力される状態に切り換える処理が行われる。具体的には、当該状態となるように切り換え部270における接続状態を切り換えて、且つDC/DCコンバータ250及びAC/DCコンバータ240の動作をそれぞれ制御する処理が行われる。これにより、太陽光発電装置500からの電力の一部が負荷620に供給されるとともに、PREQに相当する電力が電力系統PSへと逆潮流される。
このように、太陽光発電装置500から出力し得る電力の大きさから、建物HM内の負荷620で消費されている電力を差し引いた値が、外部から要求される逆潮流電力の大きさ以上であった場合(ステップS35でYesの場合)には、制御装置100は、太陽光発電装置500からの電力が電力系統PSに出力されるよう、切り換え部270の状態を切り換える。
ステップS35において、PSOLARとPHOMEとの差分がPREQ未満であった場合には、ステップS37に移行する。この場合、PREQの全てを太陽光発電装置500からの電力の余剰分では賄うことができず、不足分を他からの電力で補う必要が有るということである。
ステップS37では、蓄電装置400に蓄えられている電力量(蓄電量)がQLIM未満であるか否かが判定される。既に述べたように、蓄電装置400の蓄電量は計測部230によって取得される。蓄電量がQLIM未満である場合には、ステップS38に移行する。この場合、PREQを逆潮流させるための不足分を、蓄電装置400からの電力によって補うことが一切できないということである。ステップS38では、ステップS36と同様の処理が行われる。ただし、この場合はPREQよりも小さい電力が逆潮流されることとなる。このような態様に換えて、ステップS38においては逆潮流を行わないこととしてもよい。
ステップS38においては、蓄電装置400に蓄えられている電力量(蓄電量)がQLIMとなるまで、太陽光発電電力を蓄電装置400に供給し、その余剰分を逆潮流させることとしてもよい。
ステップS37において、蓄電装置400の蓄電量がQLIM以上であった場合にはステップS39に移行する。ステップS39では、PSOLARとPBATTとの合計からPHOMEを差し引いて得られた値が、PREQ未満であるか否かが判定される。PREQ未満である場合にはステップS40に移行する。この場合、PREQを逆潮流させるための不足分を、蓄電装置400からの電力によって十分に補うことができないということである。ステップS40ではステップS38と同様の処理が行われる。この場合も、PREQよりも小さい電力が逆潮流されることとなる。このような態様に換えて、ステップS40においては逆潮流を行わないこととしてもよい。
ステップS40においては、蓄電装置400から電力を出力し、PREQには満たない大きさの電力を逆潮流させることとしてもよい。
ステップS39において、PSOLARとPBATTとの合計からPHOMEを差し引いて得られた値が、PREQ以上であった場合には、ステップS41に移行する。この場合は、PREQを逆潮流させるための不足分を、太陽光発電装置500および蓄電装置400からの電力によって十分に補うことができるということである。
ステップS41では、太陽光発電装置500からの電力と、蓄電装置400からの電力とが、いずれも分電機200から第2電力線PL2に出力される状態に切り換える処理が行われる。具体的には、当該状態となるように切り換え部270における接続状態を切り換えて、且つDC/DCコンバータ250、DC/DCコンバータ260、及びAC/DCコンバータ240の動作をそれぞれ制御する処理が行われる。これにより、太陽光発電装置500及び蓄電装置400からの電力の一部が負荷620に供給されるとともに、PREQに相当する電力が電力系統PSへと逆潮流される。
このように、太陽光発電装置500から出力し得る電力の大きさから、建物HM内の負荷620で消費されている電力を差し引いた値が、外部から要求される逆潮流電力の大きさ未満であった場合(ステップS35でNoの場合)には、制御装置100は、太陽光発電装置500からの電力、及び、蓄電装置400からの電力が電力系統PSに出力されるよう、切り換え部270の状態を切り換える。
図2のステップS02で行われる充電制御の具体的な内容について、図5を参照しながら説明する。充電流制御において最初に実行されるステップS51では、ケーブルCBを介して充放電スタンド300に接続されている電気自動車350が、建物HMの住民が所有する車両として予め登録された車両(ユーザー登録車両)であるか否かが判定される。当該判定は、車両情報取得部330で取得された識別情報を、例えばデータベースと照合することにより行われる。
電気自動車350がユーザー登録車両であった場合にはステップS52に移行する。ステップS52では、ユーザー登録車両を、充電した電力量の加算先として設定する処理が行われる。制御装置100の記憶部150には、電気自動車350に充電された電力量の履歴が車両ごとに記憶されている。ステップS52で行われる処理は、これから充電される電力量を、どの車両の履歴に対して加算するのかを設定する処理である。ステップS52の処理が完了すると、後述のステップS55に移行する。
ステップS51において、電気自動車350がユーザー登録車両でなかった場合にはステップS53に移行する。ステップS53では、電気自動車350がユーザー登録車両ではない旨を操作部130に表示して使用者に報知するとともに、充電を開始してもよいかどうかを使用者に確認する処理が行われる。充電を拒否する操作が操作部130に対して行われた場合には、充電を行うことなく、図5に示される一連の処理を終了する。一方、充電を開始するための操作が操作部130に対して行われた場合には、ステップS54に移行する。ステップS54では、ゲスト車両を、充電した電力量の加算先として設定する処理が行われる。予め登録されていない車両に充電された電力量は、全て「ゲスト車両」に充電されたものとして記憶部150に記憶される。ステップS54の処理が完了するとステップS55に移行する。
ステップS55では、電気自動車350に対する充電を開始する処理が行われる。この場合、操作部130に対して使用者が予め行った操作に基づいて、充電の態様が切り換えられることとすればよい。
例えば、使用者が急速充電を希望した場合には、電力系統PS、太陽光発電装置500、及び蓄電装置400のそれぞれから、電気自動車350に電力が供給される状態に切り換えられる。具体的には、当該状態となるように切り換え部270における接続状態を切り換えて、且つAC/DCコンバータ240、DC/DCコンバータ250、DC/DCコンバータ260、及びDC/DCコンバータ340の動作をそれぞれ制御する処理が行われる。
また、使用者が太陽光発電装置500からの電力のみで充電することを希望した場合には、太陽光発電装置500からのみ電気自動車350に電力が供給される状態に切り換えられる。具体的には、当該状態となるように切り換え部270における接続状態を切り換えて、且つDC/DCコンバータ250、及びDC/DCコンバータ340の動作をそれぞれ制御する処理が行われる。
太陽光発電装置500や蓄電装置400から十分な電力を出力し得ない場合には、電力系統PSからのみ電気自動車350に電力が供給される状態に切り換えられる。具体的には、当該状態となるように切り換え部270における接続状態を切り換えて、且つAC/DCコンバータ240、及びDC/DCコンバータ340の動作をそれぞれ制御する処理が行われる。
電気自動車350への充電が完了すると、ステップS56に移行する。ステップS56では、電気自動車350に対して今回充電された電力量の値が、充放電スタンド300から取得される。当該処理は、制御装置100の通信部110によって行われる。つまり、通信部110は、充放電スタンド300から電気自動車350に供給された電力の値を取得する取得部として機能する。取得された電力量の値は、ステップS52又はステップS54で設定された加算先に加算され、記憶部150に記憶される。
ステップS56に続くステップS57では、ステップS56で取得された電力量を、情報サーバー720に送信する処理が行われる。当該処理は、制御装置100の通信部110によって行われる。つまり、通信部110は、ステップS56で取得された電力の値を、外部に出力する出力部としても機能する。
尚、ステップS57における情報サーバー720への送信は、本実施形態のように充電が実施される毎に毎回行われてもよいのであるが、情報サーバー720からの要求があった場合にのみ都度行われることとしてもよい。
停電時、すなわち電力系統PSからの電力供給が行われなくなったとき実行される処理について説明する。停電時には、図6に示される一連の処理が制御装置100によって実行される。当該処理は、所定の制御周期が経過する毎に、制御装置100によって繰り返し実行される。
最初のステップS61では、図3のステップS12と同じ処理が行われ、PSOLAR、PBATT、及びPEVが取得される。ステップS61に続くステップS62は、図4のステップS33と同じ処理が行われ、QLIMが取得される。
ステップS62に続くステップS63では、PSOLARが非常時出力値よりも大きいか否かが判定される。非常時出力値とは、停電時において非常時コンセント630から出力することが求められる最低限の電力値として、予め設定されたものである。PSOLARが非常時出力値よりも大きい場合には、ステップS64に移行する。
ステップS64では、図3のステップS14と同様に、蓄電装置400が満充電の状態であるか否かが判定される。蓄電装置400が満充電の状態である場合にはステップS65に移行する。ステップS65では、図3のステップS15と同様に、電気自動車350の蓄電池351が満充電の状態であるか否かが判定される。蓄電池351が満充電の状態である場合にはステップS66に移行する。
ステップS66では、太陽光発電装置500からの電力が、全て分電機200から非常時コンセント630に出力される状態に切り換える処理が行われる。具体的には、当該状態となるように切り換え部270における接続状態を切り換えて、且つDC/DCコンバータ250及びAC/DCコンバータ240の動作をそれぞれ制御する処理が行われる。
このとき、太陽光発電装置500で発電可能な電力が、負荷620で消費される電力よりも大きい場合には、太陽光発電装置500から出力される電力の大きさが、負荷620の使用電力に合わせて調整される。
ステップS65において、電気自動車350の蓄電池351が満充電の状態でなかった場合には、ステップS67に移行する。ステップS67では、太陽光発電装置500からの電力の一部が非常時コンセント630に出力され、且つ余剰の電力が電気自動車350に供給される状態に切り換える処理が行われる。具体的には、当該状態となるように切り換え部270における接続状態を切り換えて、且つDC/DCコンバータ250、AC/DCコンバータ240、及びDC/DCコンバータ340の動作をそれぞれ制御する処理が行われる。
ステップS64において、蓄電装置400が満充電の状態でなかった場合には、ステップS68に移行する。ステップS68では、太陽光発電装置500からの電力の一部が非常時コンセント630に出力され、且つ余剰の電力が蓄電装置400に供給される状態に切り換える処理が行われる。具体的には、当該状態となるように切り換え部270における接続状態を切り換えて、且つDC/DCコンバータ250、AC/DCコンバータ240、及びDC/DCコンバータ260の動作をそれぞれ制御する処理が行われる。
ステップS63において、PSOLARが非常時出力値以下であった場合には、ステップS69に移行する。ステップS69では、蓄電装置400に蓄えられている電力量(蓄電量)がQLIMよりも大きいか否かが判定される。蓄電装置400の蓄電量は計測部230によって取得される。蓄電量がQLIMよりも大きい場合には、ステップS70に移行する。
ステップS70では、太陽光発電装置500からの電力と、蓄電装置400からの電力とが、いずれも分電機200から非常時コンセント630に出力される状態に切り換える処理が行われる。具体的には、当該状態となるように切り換え部270における接続状態を切り換えて、且つDC/DCコンバータ250、DC/DCコンバータ260、及びAC/DCコンバータ240の動作をそれぞれ制御する処理が行われる。
ステップS69において、蓄電装置400の蓄電量がQLIM以下であった場合には、ステップS71に移行する。ステップS71では、太陽光発電装置500からの電力と、電気自動車350からの電力とが、いずれも分電機200から非常時コンセント630に出力される状態に切り換える処理が行われる。具体的には、当該状態となるように切り換え部270における接続状態を切り換えて、且つDC/DCコンバータ250、DC/DCコンバータ340、及びAC/DCコンバータ240の動作をそれぞれ制御する処理が行われる。
ステップS71においては、太陽光発電装置500からの電力と、電気自動車350からの電力とを用いて、予め蓄電装置400への蓄電を行った後に、非常時コンセント630から電力を出力する処理が行われてもよい。
以上に説明したように、切り換え部270は、状況に応じた適切な状態となるように、電力系統PS、太陽光発電装置500、蓄電装置400、及び充放電スタンド300の接続状態を切り換える。これにより、例えば、電気自動車350への充電を電力系統PSからの電力で行ったり、太陽光発電装置500からの電力のみで行ったりすることができる。
また、切り換え部270とそれぞれの電力変換器(AC/DCコンバータ240等)との間では、いずれも直流電力が入出力される。このような態様とすることにより、交直変換及び直交変換の回数が最低限となるため、変換ロスによって電力が無駄になりにくい。
図7を参照しながら、情報サーバー720で実行される処理の一部について説明する。図7に示される一連の処理は、図5のステップS57において制御装置100から電力量が送信されたタイミングで、情報サーバー720により実行される処理である。
最初のステップS81では、電気自動車350に今回充電された電力量と、当該電気自動車350についての識別情報と、の両方が取得される。
情報サーバー720では、電気自動車350に充電された電力量の積算値を車両毎に記憶している。ステップS81に続くステップS82では、ステップS81で取得された電力量を、同じくステップS81で取得された識別情報に対応する車両の積算値に加算する処理が行われる。これにより、情報サーバー720で記憶されている積算値が更新される。
ステップS82に続くステップS83では、ステップS82で更新された積算値を電力会社サーバー710に送信する処理が行われる。電力会社サーバー710は、受信した積算値に基づいて、必要に応じて課金する処理を行う。
例えば、ユーザー登録車両である電気自動車350に充電された電力量については課金を行わず、それ以外のゲスト車両である電気自動車350に充電された電力量については課金を行うこととすればよい。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
例えば、本実施形態ではトライブリッド型マルチパワコンを備えた構成の例としたが、それぞれの分散電源に対応したパワコンを備えた構成としてもよい。また、電気自動車350の蓄電池351から放電したくない場合、そちらが優先される制御モードとなるように設定可能としてもよい。
尚、本発明者らは、太陽光発電装置、及び電気自動車の充放電スタンドのそれぞれを、事業者の費用負担によって建物に設置することとした上で、充放電スタンドから電気自動車に充電された電力については無償若しくは(安価な)定額とするようなビジネスについて検討している。事業者の費用負担によって建物に設置される装置には、上記の他に蓄電装置が含まれていてもよい。
例えば蓄電装置が設置される場合には、事業者にとっては、蓄電装置からの充放電を外部から制御することにより、地域全体の電力平準化等を行うことができるというメリットがある。一方、建物の住民にとっては、電気自動車への充電を無料若しくは定額で行うことができるというメリットがある。更に、設備の設置に伴う経済的な負担を負うことなく、環境にやさしい再生可能エネルギーを利用することができるというメリットもある。
上記のような態様のビジネスモデルでは、電気自動車に充電される電力については上記のように無料若しくは定額なのであるが、建物内の負荷(例えば電気製品)で消費される電力については、住民は電気料金を支払う場合がある。この場合、建物に設置される電力管理システムが、電気自動車に充電される電力とは別に、負荷で消費される電力を正確に把握する必要がある。
また、例えば蓄電装置が設置される場合においては、電力系統から供給された電力のうち、蓄電装置に蓄えられた電力は、その後において負荷で消費される場合もあれば、逆潮流によって電力系統側に戻される場合もある。更に、蓄電装置から出力され電気自動車に充電される場合もある。逆潮流によって電力系統側に戻された電力、及び、蓄電装置から出力され電気自動車に充電された電力は、いずれも請求の対象外としなければならない。
しかしながら、電気料金を算出するために建物に設置される電力計(電力メータ)は、電力系統と建物とが接続されている部分に設けられるのが一般的である。このため、電力系統から供給された電力のうち、どの程度が負荷で消費され、どの程度が電気自動車に充電されたのかを、一般的な電力管理システムでは電力計によって個別に把握することができない。また、蓄電装置から電気自動車に充電された電力の値についても、一般的な電力管理システムでは電力計によって把握することができないため、この分を請求の対象から除外することも難しい。
しかしながら、これまでに説明した電力管理システム10を用いれば、建物HM内の負荷620で消費された電力の値を、それ以外の電力の値と区別して把握することができる。このため、上記のような態様のビジネスを実現することが可能となる。
HM:建物
PS:電力系統
MT2:電力計
PL1:第1電力線
PL2:第2電力線
10:電力管理システム
100:制御装置
200:分電機
300:充放電スタンド
350:電気自動車
400:蓄電装置
500:太陽光発電装置

Claims (16)

  1. 建物(HM)における電力の使用を管理する電力管理システム(10)であって、
    前記建物には、太陽光を受けて発電する太陽光発電装置(500)と、電気自動車(350)への充放電を行う充放電装置(300)と、がそれぞれ設けられており、
    前記太陽光発電装置、及び前記充放電装置、が接続される装置であって、これらと前記建物との間において電力の授受を行う分電機(200)と、
    前記分電機の動作を制御する制御装置(100)と、を備え、
    前記分電機は、
    電力系統(PS)からの電力を前記建物に供給するための第1電力線(PL1)に、第2電力線(PL2)を介して接続されており、
    前記第1電力線のうち、前記第2電力線が接続されている部分よりも前記建物側となる位置には、前記第1電力線を介して前記建物に供給される電力を測定するための建物側電力計(MT2)が設けられている電力管理システム。
  2. 前記建物側電力計は、測定した電力の値を外部に送信する機能を有する、請求項1に記載の電力管理システム。
  3. 前記分電機には、
    前記電力系統、前記太陽光発電装置、及び前記充放電装置の少なくとも1つの接続状態を切り換え可能な切り換え部(270)が設けられている、請求項1又は2に記載の電力管理システム。
  4. 前記分電機には、
    前記電力系統と前記切り換え部との間で電力変換を行い、前記切り換え部側で直流電力を入出力する第1電力変換器(240)と、
    前記太陽光発電装置と前記切り換え部との間で電力変換を行い、前記切り換え部側に直流電力を出力する第2電力変換器(250)と、が設けられている、請求項3に記載の電力管理システム。
  5. 電力を蓄える蓄電装置(400)をさらに備え、前記蓄電装置は前記分電機と接続されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電力管理システム。
  6. 前記分電機には、
    前記電力系統、前記太陽光発電装置、前記蓄電装置、及び前記充放電装置の少なくとも1つの接続状態を切り換え可能な切り換え部が設けられている、請求項5に記載の電力管理システム。
  7. 前記分電機には、
    前記電力系統と前記切り換え部との間で電力変換を行い、前記切り換え部側で直流電力を入出力する第1電力変換器と、
    前記太陽光発電装置と前記切り換え部との間で電力変換を行い、前記切り換え部側に直流電力を出力する第2電力変換器と、
    前記蓄電装置と前記切り換え部との間で電力変換を行い、前記切り換え部側で直流電力を入出力する第3電力変換器(260)と、が設けられている、請求項6に記載の電力管理システム。
  8. 前記制御装置は、
    前記充放電装置から前記電気自動車に供給された電力の値を取得する取得部(110)を有する、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電力管理システム。
  9. 前記制御装置は、前記取得部で取得された電力の値を、外部に出力する出力部(110)を有する、請求項8に記載の電力管理システム。
  10. 前記太陽光発電装置から出力し得る電力の大きさが、前記建物内の負荷で消費されている電力の合計値以上である場合には、
    前記制御装置は、前記太陽光発電装置からの電力が前記電気自動車に供給されるよう、前記切り換え部の状態を切り換える、請求項3に記載の電力管理システム。
  11. 前記太陽光発電装置から出力し得る電力の大きさが、前記建物内の負荷で消費されている電力の合計値未満である場合には、
    前記制御装置は、前記電気自動車から放電された電力が前記建物に供給されるよう、前記切り換え部の状態を切り換える、請求項3又は10に記載の電力管理システム。
  12. 前記制御装置は、外部から要求される逆潮流電力の大きさを取得する機能を有する、請求項3に記載の電力管理システム。
  13. 前記太陽光発電装置から出力し得る電力の大きさから、前記建物内の負荷で消費されている電力を差し引いた値が、外部から要求される逆潮流電力の大きさ以上であった場合には、
    前記制御装置は、前記太陽光発電装置からの電力が前記電力系統に出力されるよう、前記切り換え部の状態を切り換える、請求項12に記載の電力管理システム。
  14. 前記建物側電力計は、計量法第16条にて取引または証明における計量への使用の条件を満足する特定計量器である、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の電力管理システム。
  15. 前記第1電力線のうち、前記第2電力線が接続されている部分よりも前記電力系統側となる位置には系統側電力計(MT1)が設けられている、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の電力管理システム。
  16. 電力を蓄える蓄電装置をさらに備え、前記蓄電装置は前記分電機と接続されており、
    前記太陽光発電装置から出力し得る電力の大きさから、前記建物内の負荷で消費されている電力を差し引いた値が、外部から要求される逆潮流電力の大きさ未満であった場合には、
    前記制御装置は、前記太陽光発電装置からの電力、及び、前記蓄電装置からの電力が前記電力系統に出力されるよう、前記切り換え部の状態を切り換える、請求項12又は13に記載の電力管理システム。
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