JP2019068138A - 制御装置、無線端末、無線通信ネットワークおよび制御装置のプログラム - Google Patents

制御装置、無線端末、無線通信ネットワークおよび制御装置のプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 無線ネットワークにおける複数の無線端末から任意に選択した1つの発信端末と1つ以上の受信端末との間における通信試験を可能とする。【解決手段】 複数の無線端末を含む無線ネットワークにおける制御装置は、試験フレームの発信端末を1つ、試験フレームの受信端末を1つ以上定める処理部と、発信端末による試験フレームの発信数と発信待機時間を指定する第一信号、試験フレームの受信数と受信強度の測定を受信端末に実行させる第二信号、発信端末による試験フレームの発信数を制御装置に通知させる第三信号、試験フレームの受信数と受信強度の測定値を制御装置に通知させる第四信号のそれぞれを生成する第一から第四の生成部と、第一信号と第三信号を発信端末に、第二信号と第四信号を受信端末に送信する送信部と、発信端末から試験フレームの発信数を、受信端末から試験フレームの受信数と受信強度の測定値を受信する受信部と、を有する。【選択図】 図5

Description

本発明は制御装置、無線端末、無線通信ネットワークおよび制御装置のプログラムに関する。
マルチホップ通信を用いた無線通信ネットワークでは、無線端末同士が直接に通信するだけでなく、他の無線端末でデータを中継することにより、広範囲に配置された無線端末同士の通信が可能である。マルチホップ通信を用いた無線通信ネットワークの利用例としてセンサーネットワークが挙げられ、例えば屋内や屋外にセンサーを搭載した複数の無線端末を分散して配置し、センサーにて検知された温度や照度のデータを、複数の無線端末を順に介してゲートウェイなどの集約装置に集約する。
マルチホップ通信を用いた無線通信ネットワークでは、配置された複数の無線端末から集約装置までの通信経路が自動的に構築される。しかしながら、例えば無線通信ネットワークに含まれる1つの無線端末において故障や電池切れ等が発生し通信不能となった場合は、当該通信不能となった無線端末を除く残りの無線端末間で、当該通信不能となった無線端末を迂回した第二の通信経路を別途に構築せねばならない。また例えば、無線通信ネットワークに含まれる1つの無線端末に、多数の無線端末からのデータが集中すると当該1つの無線端末の処理負荷や消費電力が増大してしまうため、データの集中を避けるために当該1つの無線端末を迂回した第二の通信経路を別途に構築せねばならない。
この第二の通信経路を構築するためには、無線通信ネットワークに含まれる無線端末の1つに着目し、その1つの無線端末に対して他の無線端末のどれが接続先として好適かを予め把握する必要がある。そのため、無線通信ネットワークに配置された複数の無線端末から、1つの無線端末Aと、当該無線端末Aを除く他の無線端末とを任意に選択し、選択された無線端末Aから他の無線端末へ実際にデータの送受が可能であるかどうかを試験し、また選択された無線端末Aから他の無線端末へ通信における通信品質を試験する必要がある。
特開2006−237875号公報
特許文献1には、無線通信ネットワークにおける1つの無線端末が、自身の配置される場所における通信品質を判断する技術が開示される。
特許文献1では、無線通信ネットワークに含まれる1つの無線端末(無線端末A)が、自身を除く不特定多数の他の無線端末(無線端末B)に向けてテスト信号を送信する。不特定多数の無線端末Bのそれぞれは、無線端末Aからテスト信号を受信すると、無線端末Aへ応答信号を送信する。無線端末Aは不特定多数の無線端末Bから応答信号を受信すると、応答信号の受信強度やシグナル/ノイズ比を算出する。これにより無線端末Bは、自身が配置される場所における通信品質を判定する。
特許文献1に記載の技術は次の課題がある。第一に、特許文献1に記載の技術は、ある1つの無線端末Aが設置される場所の通信品質を、無線端末A自身に判定させるものである。そのため、通信品質を判定する主体である無線端末Aが、テスト信号を不特定多数の他の無線端末に送信する構成であり、無線通信ネットワークに配置した複数の無線端末から、1つの無線端末(無線端末A)と、当該無線端末Aを除く他の無線端末とを任意に選択し、選択された無線端末間で試験を行うことは考慮されていない。またテスト信号を受信する無線端末側で無線端末Aからのデータ送信の可否および通信品質を試験することは考慮されていない。
第二に、特許文献1では、無線通信が可能か否かを判定する主体である無線端末Aが機械式スイッチを有し、スイッチへの操作を契機にして、自身に予め備えられるテスト機能を有効にする。このように特許文献1の無線端末Aは、通信試験のための機械的要素やテスト機能などの構成を備える必要がある。本発明の背景技術によれば、無線通信ネットワークに含まれる無線通信端末から任意に試験対象となる無線端末を選択して通信試験が行えることが求められるが、特許文献1に記載される無線端末の構成では、無線通信ネットワークにおける全ての無線端末が通信試験のため構成を備えなければならず、これは無線端末の単価を押し上げ、無線通信ネットワークを構築する経済的コストの増加につながる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、無線通信ネットワークにおける複数の無線端末から1つの無線端末と、当該1つの無線端末を除く他の無線端末とを任意に選択し、選択した無線端末間において通信試験を実行させることが可能である制御装置、無線端末、無線通信ネットワークおよび制御装置のプログラムを提供するものである。
第一の本発明の制御装置は、相互に通信が可能な無線端末が複数個含まれる無線ネットワークにおける、当該無線端末の一つと接続される制御装置であって、当該制御装置は、複数の前記無線端末の中から、試験フレームを発信させる発信端末を1つ定め、当該試験フレームを受信させる受信端末を1つ以上定める処理部と、前記発信端末が発信する前記試験フレームの発信数および前記発信端末が前記試験フレームを発信してから次に発信するまでの発信待機時間の情報を含み、前記発信端末に前記試験フレームを発信させる第一の信号を生成する第一の生成部と、前記試験フレームの受信、前記試験フレームの受信数の測定および前記試験フレームの受信強度の測定を前記受信端末に実行させる第二の信号を生成する第二の生成部と、前記発信端末が前記試験フレームを発信した発信数を前記発信端末から前記制御装置に通知させる第三の信号を生成する第三の生成部と、前記試験フレームの受信数および前記試験フレームの受信強度の測定値を、前記受信端末から前記制御装置に通知させる第四の信号を生成する第四の生成部と、前記第一の生成部、前記第二の生成部、前記第三の生成部および前記第四の生成部と接続され、前記第一の信号と前記第三の信号を前記発信端末に送信し、前記第二の信号と前記第四の信号を前記受信端末に送信する送信部と、前記発信端末から前記試験フレームの発信数を受信し、前記受信端末から前記試験フレームの受信数および前記試験フレームの受信強度の測定値を受信する受信部と、を有することを特徴とする。
第二の本発明の無線端末は、外部から指示される、自装置が発信する試験フレームの発信数および自装置が前記試験フレームを発信してから次に発信するまでの発信待機時間に従って、前記試験フレームを発信する発信部と、外部からの指示に従い自装置による前記試験フレームの受信、前記試験フレームの受信数の測定および前記試験フレームの受信強度の測定のそれぞれを実行する測定部と、外部からの指示に従い自装置による前記試験フレームの発信数を当該指示の送信元へ応答し、外部から指示に従い自装置による前記試験フレームの受信数および受信強度の測定値を当該指示の送信元へ応答する応答部と、を有することを特徴とする。
第三の本発明の無線通信ネットワークは、第一の本発明の制御装置を1つ含み、第一の本発明における複数の無線端末の各々として第二の本発明の無線端末が適用された無線通信ネットワークであって、当該制御装置によって前記発信端末として選択された1つの当該無線端末へ、前記制御装置から前記第一の信号および前記第三の信号が送信されることで1つの当該無線端末が前記発信端末として動作し、当該制御装置によって前記受信端末として選択された1つ以上の当該無線端末へ、前記制御装置から前記第二の信号および前記第四の信号が送信されることで1つ以上の当該無線端末が前記受信端末として動作する、ことを特徴とする。
第四の本発明の制御装置のプログラムは、相互に通信が可能な無線端末が複数個含まれる無線ネットワークにおける、当該無線端末の一つと接続される制御装置に搭載されるコンピュータを、複数の前記無線端末の中から、試験フレームを発信させる発信端末を1つ定め、当該試験フレームを受信させる受信端末を1つ以上定める処理手段、前記発信端末が発信する前記試験フレームの発信数および前記発信端末が前記試験フレームを発信してから次に発信するまでの発信待機時間の情報を含み、前記発信端末に前記試験フレームを発信させる第一の信号を生成する第一の生成手段、前記試験フレームの受信、前記試験フレームの受信数の測定および前記試験フレームの受信強度の測定を前記受信端末に実行させる第二の信号を生成する第二の生成手段、前記発信端末が前記試験フレームを発信した発信数を前記発信端末から前記制御装置に通知させる第三の信号を生成する第三の生成手段、前記試験フレームの受信数および前記試験フレームの受信強度の測定値を、前記受信端末から前記制御装置に通知させる第四の信号を生成する第四の生成手段、前記第一の生成手段、前記第二の生成手段、前記第三の生成手段および前記第四の生成手段から前記第一の信号ないし前記第四の信号を受け取り、前記第一の信号と前記第三の信号を前記発信端末に送信し、前記第二の信号と前記第四の信号を前記受信端末に送信する送信手段、前記発信端末から前記試験フレームの発信数を受信し、前記受信端末から前記試験フレームの受信数および前記試験フレームの受信強度の測定値を受信する受信手段、として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、無線通信ネットワークにおける複数の無線端末から1つの無線端末と、当該1つの無線端末を除く他の無線端末とを任意に選択し、選択した無線端末間において通信試験を実行させることが可能である制御装置、無線端末、無線通信ネットワークおよび制御装置のプログラムが提供される。
無線通信ネットワーク1の全体構成を示す構成図である。 GW装置10の内部構成を示す機能ブロック図である。 GW装置10の記憶部102に保存されるテーブル1021を示す図である。 無線端末11の内部構成を示す機能ブロック図である。 第一の実施形態に係る無線通信ネットワーク1における電波測定試験のための制御信号および試験フレームの送受信の流れを示すシーケンス図である。 GW装置10の第一の実施形態に係る電波測定試験における動作を示すフローチャートである。 試験フレームの発信端末である無線端末11の第一の実施形態に係る電波測定試験における動作を示すフローチャートである。 試験フレームの受信端末である無線端末11の第一の実施形態に係る電波測定試験における動作を示すフローチャートである。 第二の実施形態に係る無線通信ネットワーク1における電波測定試験のための制御信号および試験フレームの送受信の流れを示すシーケンス図である。 GW装置10の第二の実施形態に係る電波測定試験における動作を示すフローチャートである。 試験フレームの発信端末である無線端末11の第二の実施形態に係る電波測定試験における動作を示すフローチャートである。 試験フレームの受信端末である無線端末11の第二の実施形態に係る試験フレームを受信した際の動作を示すフローチャートである。
(A)第一の実施形態
本発明の第一の実施形態を、図1から図8を参照して説明する。
(A−1)第一の実施形態に係るハードウェア構成
(A−1−1)全体構成
図1は無線通信ネットワーク1の全体構成を示す構成図である。図1において無線通信ネットワーク1は、ゲートウェイ(GW)装置10、無線端末11、管理装置12を含む。無線端末11の個数は限定されるものではなく、無線端末11の個数は任意のn個(nは2以上の整数)であってよい。なお図1においては説明のため無線端末11の個数を7個としている。
GW装置10は無線端末11同士を接続する通信経路を決定する。またGW装置10は、無線端末11に電波測定試験を実行させるための制御信号を生成し、また当該制御信号を無線端末11へ送信し、さらに無線端末11から電波測定試験の結果情報を受信する。
無線端末11は各種センサーを搭載し屋内や屋外に設置され、センサーの検出情報をGW装置10に送信する。また無線端末11は、GW装置から制御信号を受信して電波測定試験を実行し、GW装置10に試験結果情報を送信する。ここで無線端末11の1つは親局無線端末11a(単に無線端末11aと呼ぶこともある)であり、GW装置10と他の無線端末とを接続するために設けられる。無線端末11から親局無線端末11aを除いた残りの無線端末11b〜11gは、GW装置10によって決定される通信経路に従い、親局無線端末11aを介してGW装置10と無線通信が可能な無線端末である。
管理装置12はGW装置10と接続される。管理装置12は無線通信ネットワーク1を保守管理するために設けられ、無線通信ネットワーク1の管理者が操作可能なパーソナルコンピュータ等での機器で実現される。
図1における各装置の接続について説明する。図1において、各装置を結ぶ実線は有線による接続を示し、各装置を結ぶ点線は無線による接続を示す。即ち、GW装置10と管理装置12は有線で接続され、またGW装置10と親局無線端末11aは有線で接続される。親局無線端末11aと無線端末11bおよび無線端末11eは無線で接続される。無線端末11b〜11dは無線で接続され、無線端末11e〜11gは無線で接続される。
親局無線端末11aおよび無線端末11b〜11gとの間では、例えばIEEE802.15.4に準拠したZigBee規格(ZigBeeは登録商標)で規定されるマルチホップ通信が可能であり、親局無線端末11aおよび無線端末11b〜11gは自端末から他端末へ向けたデータ送信に加え、他の無線端末からのデータ中継を行う。親局無線端末11aから無線端末11b〜11gの何れかへの下りデータ送信において、例えば親局無線端末11aから無線端末11dへデータを送信する場合、無線端末11b及び無線端末11cがデータを中継する。無線端末11b〜11gの何れかから親局無線端末11aへの上りデータ送信において、例えば無線端末11gから親局無線端末11aへデータを送信する場合、無線端末11f及び無線端末11eがデータを中継する。
図1において点線で示す無線端末11a〜11gの通信経路は一例であり、他の通信経路であってもよい。無線端末11a〜11gにおける通信経路はGW装置10により決定される。上りデータ送信の通信経路は例えばZigBee規格におけるメニー・トゥー・ワン方式で決定され、下りデータ送信の通信経路は例えばZigBee規格におけるソースルーティング方式で決定される。
ここで図1において、無線端末11a〜11gは点線で示す通信経路に依らずとも、無線端末11a〜11gのいずれかから発信されたデータの受信が可能である。例えば無線端末11a〜11gの1つからデータが発信された場合、他の無線端末は、当該1つの無線端末が発した電波が到達する限り、当該1つの無線端末からのデータを受信することが可能である。
(A−1−2)GW装置の構成
図2はGW装置10の内部構成を示す機能ブロック図である。図2においてGW装置10は、制御部101、記憶部102、有線送受信部103、有線送受信部104を有する。
制御部101はGW装置10の動作を制御するものでありCPU(Central Processing Unit)などにより実現される。制御部101はさらに指示部1011、算出部1012、収集部1013を有する。指示部1011は、無線端末11に電波測定試験を実行させるための制御信号を生成する。算出部1012は、無線端末11に実行させる電波測定試験の終了時間を算出する。収集部1013は、無線端末11から電波測定試験の結果情報を収集する。これら指示部1011、算出部1012、収集部1013の動作の詳細は後述する。
記憶部102はROM(Read only memory)やRAM(Random access memory)などのメモリーで実現され、GW装置10を動作させるための各種プログラムを格納する。また記憶部102は図3に示すテーブル1021を保持している。テーブル1021は無線端末11のそれぞれに割り当てられるID情報1021aが登録されており、ID情報ごとに親局無線端末11aからのホップ数を示すホップ数情報1021b、親局無線端末11aから各無線端末への下りデータ送信の経路を示す経路情報1021cが登録される。なおGW装置10の制御部101が、ZigBee規格に従った方法(上述したメニー・トゥー・ワン方式やソースルーティング方式)にてホップ数情報1021bおよび経路情報1021cを生成しテーブル1021に登録する。
有線送受信部103は、GW装置10と管理装置12を接続するものであり、例えば既存のシリアルインタフェースやパラレルインタフェースで実現される。有線送受信部103は管理装置12からの操作情報を受信して制御部101へ送信し、制御部101からのデータを管理装置12へ送信する。
有線送受信部104は、GW装置10と親局無線端末11aを接続するものであり、例えば既存のシリアルインタフェースやパラレルインタフェースで実現される。有線送受信部104は指示部1011からの電波測定試験を実行するための制御信号を親局無線端末11aに送信し、また有線送受信部104は親局無線端末11a配下の無線端末11b〜11gから電波測定試験の結果情報を受信し、これを収集部1013へ送信する。
なおGW装置10が本発明の制御装置に相当し、制御部101が本発明の処理部および送信部に相当し、指示部1011が本発明の第一の生成部ないし第四の生成部に相当し、収集部1013が本発明の受信部に相当する。また算出部1012が本発明の算出部に相当する。また記憶部102が本発明の記憶部に相当する。
(A−1−3)無線端末の構成
図4は無線端末11(無線端末11a〜11g)の内部構成を示す機能ブロック図である。図4において無線端末11は、制御部111、記憶部112、センサー113、無線送受信部114、アンテナ115、有線送受信部116を有する。
制御部111は無線端末11の動作を制御するものでありCPUなどにより実現される。制御部111はさらに発信制御部1111、受信制御部1112、測定部1113を有する。発信制御部1111はGW装置10から受信した電波測定試験を実行させるための制御信号に従って、電波測定試験のための試験フレームの発信動作を制御する。受信制御部1112はGW装置10から受信した電波測定試験を実行させるための制御信号に従って、電波測定試験のための試験フレームの受信動作を制御する。測定部1113は電波測定試験のための試験フレームを受信したならば、当該試験フレームの受信数と受信強度を測定する。無線端末11(無線端末11a〜11g)のそれぞれが試験フレームの発信端末となるか受信端末となるかはGW装置10により決定され、無線端末11が試験フレームの発信端末となった場合は発信制御部1111が機能し、無線端末11が試験フレームの受信端末となった場合は受信制御部1112および測定部1113が機能する。発信制御部1111、受信制御部1112、測定部1113の動作の詳細は後述する。
記憶部112はROMやRAMなどのメモリーで実現され、無線端末11を動作させるための各種プログラムが格納される。
センサー113は無線端末11の設置環境における各種物理量を計測するものである。センサー113の種類は限定されず、例えば温度センサーや照度センサー、加速度センサーなどの各種センサーを無線端末11の設置目的に応じて用いてよい。なお無線端末11が無線端末11b〜11gとして使用される場合はセンサー113が機能し(あるいはセンサー113が搭載され)、無線端末11が親局無線端末11aとして使用される場合はセンサー113が機能せず未使用状態となる(あるいはセンサー113が搭載されない)。
無線送受信部114は無線端末11a〜11gを相互に無線接続するものであり、無線端末11はアンテナ115を介して他の無線端末との間でデータの送受信を行う。
有線送受信部116は、GW装置10と親局無線端末11aを接続するものである。無線端末11が親局無線端末11aとして用いられる場合に有線送受信部116が使用され、無線端末11が無線端末11b〜11gとして用いられる場合は、有線送受信部116は使用されない。有線送受信部116は、例えば各種シリアルインタフェースや各種パラレルインタフェースで実現される。
なお送信制御部1111が本発明の発信部に相当し、受信制御部1112および測定部1113が本発明の測定部に相当し、制御部111が本発明の応答部に相当する。
(A−2)第一の実施形態に係る動作
次に図5を参照して、第一の実施形態における電波測定試験のための制御信号および試験フレームの送受信の流れを説明し、かつ図6ないし図8を参照してGW端末10および無線端末11の動作の詳細を説明する。
図5は第一の実施形態に係る無線通信ネットワーク1における電波測定試験のための制御信号および試験フレームの送受信の流れを示すシーケンス図である。なお図5は、GW装置10により図1に示す無線端末11a〜11gの通信経路が決定されていることを前提とする。また図5は、親局無線端末11aを除く無線端末11b〜11gから、無線端末11cを試験フレームの発信端末に定め、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fを試験フレームの受信端末に定めて、この4つの無線端末間で電波測定試験を行う場合を示している。
図6はGW装置10の第一の実施形態に係る電波測定試験における動作を示すフローチャートである。
図7は試験フレームの発信端末である無線端末11(図5の無線端末11c)の第一の実施形態に係る電波測定試験における動作を示すフローチャートである。
図8は試験フレームの受信端末である無線端末11(図5の無線端末11b、11e、11f)の第一に実施形態に係る電波測定試験における動作を示すフローチャートである。
(A−2−1)電波測定試験の準備
GW装置10は、無線端末11b〜11gから試験フレームの発信端末および受信端末を決定する(図5の500)。詳細には、GW装置10は図5の500以前に実施した電波測定試験の結果情報を消去し(図6のS600)、次いでGW装置10の指示部1011が無線端末11b〜11gから試験フレームの発信端末および試験フレームの受信端末を決定する(図6のS602)。ここで、無線端末11b〜11gから試験フレームの発信端末を任意に1台選択することが可能である。また無線端末11b〜11gから試験フレームの発信端末を除いた残りから、試験フレームの受信端末を任意に1台以上選択することが可能である。無線端末11b〜11gが無線通信ネットワーク1に含まれていれば、無線端末11b〜11gのいずれを試験フレームの発信端末および受信端末に選択してもよい。また例えば、無線通信ネットワーク1の管理者が管理装置12を操作して試験フレームの発信端末および受信端末とする無線端末11を任意に選択し、選択した無線端末のID情報をGW装置10に通知することで、GW装置10の指示部1011において試験フレームの発信端末および受信端末が決定されるようにしてもよい。ここでは指示部1011が、無線端末11b〜11gから無線端末11cを試験フレームの発信端末に決定し、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fを試験フレームの受信端末に決定するものとする。
次いでGW装置10は、試験フレームの発信規則を決定する(図5のS502)。GW装置10がこの発信規則を含む発信指示を無線端末11c(試験フレームの発信端末)に送信することで、無線端末11cに試験フレームを発信させることができる。
詳細には、GW装置10の指示部1011が、試験フレームのヘッダ部とペイロード部に記載する情報、試験フレームの発信数、試験フレームの発信待機時間の3種のパラメータを決定し、これらを試験フレームの発信規則として決定する(図6のS604)。これら3種のパラメータはGW装置10の記憶部102に予め保持されてもよいし、無線通信ネットワーク1の管理者が管理装置12を操作し、GW装置10に3種のパラメータを指定してもよい。
次いでGW装置10は、試験フレームの受信端末として定めた無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれに試験フレームの受信指示を送信する(図5の504)。詳細には、GW装置の指示部1011が有線送受信部104を介して親局無線端末11aへ受信指示を送信し、マルチホップ通信によって親局無線端末11aから無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれへ受信指示が送信される(図6のS606)。この受信指示は試験フレームのヘッダ部に記載される情報の通知を含み、当該ヘッダ情報を含むフレーム(即ち試験フレーム)の受信毎に試験フレームの受信数を1加算させる指示、および試験フレームの受信毎に受信強度を測定させる指示を含む。これによりGW装置10は、試験フレームの受信、受信数のカウント、受信強度の測定を、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれに実行させることができる。
次いでGW装置10は無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれから試験フレームの受信指示に対する応答の受信を待機し(図6のS608)、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fの全てから応答を受信すると処理を次に進める(図6のS608:Yes)。
無線端末11b、無線端末11e、無線端末11f(試験フレームの受信端末)の、GW装置10への応答(図5の504)の動作を図8に示す。試験フレームの受信端末(無線端末11b、無線端末11e、無線端末11f)は、GW装置10から試験フレームの受信指示を受信すると(図8のS800:A)、図8のS800以前に実施した電波測定試験の結果情報を消去し(図8のS802)、GW装置10へ応答を送信する(図8のS804)。無線端末11b、無線端末11e、無線端末11f(試験フレームの受信端末)は、GW装置10へ応答を送信した以降、試験フレームの受信を待機する。
GW装置10は無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fの全てから応答を受信すると(図6のS608:Yes)、無線端末11c(試験フレームの発信端末)に、試験フレームの発信指示を送信する(図5の506)。詳細には、GW装置10の指示部1011が有線送受信部104を介して親局無線端末11aへ発信指示を送信し、マルチホップ通信によって親局無線端末11aから無線端末11cに発信指示が送信される(図6のS610)。
次いでGW装置10は、無線端末11cに送信した試験フレームの発信指示に含まれる3つのパラメータ(試験フレームの発信規則)のうち、試験フレームの発信数と試験フレームの発信待機時間を用いて、無線端末11cが試験フレームを規定された発信数だけ発信完了する発信完了時刻を算出する(図5の508、及び図6のS612)。この処理は、GW装置10の算出部1012により行われる。発信完了時間の算出方法に制限はないが、例えば次の式(1)で算出される。
発信完了時間=(試験フレームの発信数)×(試験フレームの発信待機時間)×(所定マージン値(例えば0.05秒))+(試験フレームの発信端末までのホップ数)×(無線端末のスリープ間隔) ・・・(1)
なお発信完了時間は、現在から発信時間完了後のように相対的に表されてもよいし、時分秒のように絶対的に表されてもよい。
GW装置10は発信完了時間の算出以降、無線端末11cによる試験フレームの発信完了時間となるまで待機状態となる(図6のS614)。
(A−2−2)電波測定試験の実施
無線端末11c(試験フレームの発信端末)は、GW装置10から試験フレームの発信指示を受信すると(図5の506)、発信指示に従い試験フレームを発信する(図5の510)。無線端末11cによる試験フレームの発信動作の詳細を、図7を参照して説明する。
無線端末11cの発信制御部1111は、GW装置10から試験フレームの発信指示を受信すると(S700:YES)、受信指示に従ったヘッダ部とペイロード部を有する試験フレームを生成し、無線送受信部114を制御して試験フレームを1回発信し(S702)、試験フレームの発信数を1加算する(S704)。送信制御部1111は、試験フレームの送信宛先を特定の無線端末に特定せず、ブロードキャスト形式で送信する。なお発信制御部1111は、無線端末11a〜11gの間で試験フレームが中継されないようにするため、受信端末による試験フレームの転送を禁止する。これは、例えば試験フレームに含まれる情報のブロードキャスト半径(Broadcast Radius)の値を1に設定するなどして実現される。
次いで送信制御部1111は、試験フレームの発信数の加算値が発信指示にて指定された発信数に達したか否かを判定する(S706)。判定が否の場合は(S706:NO)、発信指示にて指定された発信待機時間だけ試験フレームの発信を待機し(S708)、処理をS702へ戻し、再度試験フレームを1回送信する。即ち、送信制御部1111は試験フレームの発信数の加算値が発信指示にて指定された発信数に到達するまで、発信指示にて指定された発信待機時間ごとに試験フレームの発信を繰り返す(S702〜S706:NO〜S708)。なお試験フレームの発信数の加算値は記憶部112に保存する。
試験フレームの発信数の加算値が指定された発信数に達した場合(S706:YES)、送信制御部1111(無線端末11c)による試験フレームの発信動作は終了する。
一方で、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11f(試験フレームの受信端末)のそれぞれは、無線端末11cから試験フレームを1つ受信すると(図5の512)、GW装置10から予め受信した試験フレームの受信指示(図5のS504)に従い、試験フレームの受信強度を測定し(図5の514)、試験フレームの受信数を1加算する(図5の516)。3台の試験フレームの受信端末無線のうち端末11bを代表として挙げ、当該受信動作の詳細を、図8を参照して説明する。
無線端末11bの受信制御部1112は、無線端末11c(試験フレームの発信端末)から試験フレームを1つ受信すると(S800:B)、処理をS806へ進める。受信制御部1112は受信したデータのヘッダ部分を参照し、ヘッダ部分が試験フレームの受信指示にて指定された情報を含む場合に、自装置が試験フレームを受信したものと判断する。
次いで無線端末11bの測定部1113が、試験フレームの受信強度を測定する(S806)。測定部1113は試験フレームの受信強度を、例えばRSSI値(Received Signal Strength Indicator)として測定する。なお試験フレームの受信端末(無線端末11b、無線端末11e、無線端末11f)における試験フレームの受信強度の良否を示す指標であれば、RSSI値に限定せず他の指標を適宜用いてよい。次いで受信制御部1112は、試験フレームの受信数を1加算する(S808)。受信強度の測定および受信数の加算が終了すると、受信試験フレーム1つあたりの受信動作は終了する。なお試験フレームの受信数の加算値、および試験フレームの受信強度の測定値は記憶部112に保存する。
上述のとおり、無線端末11c(試験フレームの発信端末)は試験フレームの発信数の加算値がGW装置10から指定された発信数に達するまで試験フレームの発信を繰り返すので、無線端末11b(無線端末11e、無線端末11f)は試験フレームを1つ受信する度に受信強度の測定および受信数の加算(S806及びS808)を繰り返す。
(A−2−3)電波測定試験の結果情報の収集
GW装置10の算出部1012により算出された(図6のS612)試験フレームの発信完了時間となると(図6のS614:YES)、GW装置10は無線端末11cへ試験フレームの発信数を応答するよう要求し、無線端末11cから試験フレームの発信数を取得する(図5の518)。詳細には、GW装置10の指示部1011が有線送受信部104を介して親局無線端末11aへ応答要求を送信し、マルチホップ通信によって無線端末11cへ応答要求が送信される(図6のS616)。無線端末11cはGW装置10から応答要求を受信すると、試験フレームの発信完了までの期間に加算した(図7のS704)試験フレームの発信数を記憶部112から読み出し、GW装置10に送信する。GW装置10は無線端末11cから試験フレームの発信数を受信する(図6の618)。なお上述したように、無線端末11cは試験フレームの発信数の加算値が発信指示にて指定された発信数に到達するまで試験フレームの発信を繰り返すので、GW装置10が無線端末11cから取得する試験フレームの発信数は、GW装置10から無線端末11cに送信した発信指示に含まれる試験フレームの発信数と一致する。
無線端末11cから試験フレームの発信数を受信すると、次いでGW装置10は、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれに試験フレームの受信結果を応答するよう要求し、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれから 試験フレームの受信結果情報を取得する(図5の520)。詳細には、GW装置の指示部1011が有線送受信部104を介して親局無線端末11aへ応答要求を送信し、マルチホップ通信によって無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれに応答要求が送信される(図6のS620)。この応答要求には、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれが測定した試験フレームの受信数および試験フレームの受信強度を応答させる指示が含まれる。無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれはGW装置10から応答要求を受信すると(図8のS800:C)、記憶部112に保存した試験フレームの受信数と試験フレームの受信強度とを読み出し、自端末のID情報と紐付けてGW装置10に送信する(図8のS810)。
GW装置10は無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fから試験フレームの受信結果情報を受信し記憶部102に保存する。GW装置10は無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fの全てから試験フレームの受信結果情報を受信したか否かを判定し(図6のS622)、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fの全てから試験フレームの受信結果情報を受信したならば(図6のS622:YES)、図6に示す一連の動作を終了する。
(A−2−4)電波測定試験の結果の報告
GW装置10は、電波測定試験の結果を管理装置12に送信する。詳細には、GW装置10から管理装置12へ、無線端末11c(試験フレームの発信端末)における試験フレームの発信数と、無線端末11b、無線端末11eおよび無線端末11fのそれぞれのID情報と紐付けられた試験フレームの受信数と試験フレームの受信強度の情報が送信される。
GW装置10がこれらの情報を管理装置12に送信することにより、管理装置12は、例えば無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれにおける試験フレームの受信強度を把握することができる。これは、無線端末11cと無線端末11bとの間、無線端末11cと無線端末11eとの間、無線端末11cと無線端末11fとの間のそれぞれにおける電波到達の良し悪しを判定することに利用できる。また管理装置12は、無線端末11cにおける試験フレームの発信数と、無線端末11b、無線端末11eおよび無線端末11fのそれぞれにおける試験フレームの受信数とを把握することができる。これより無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれにおける試験フレームの受信エラーレートを算出し、無線端末11cと無線端末11bとの間、無線端末11cと無線端末11eとの間、無線端末11cと無線端末11fとの間のそれぞれにおける通信品質の良し悪しを判定することに利用できる。
管理装置12はこれらの試験結果により、無線通信ネットワーク1(図1)における無線端末11の無線端末11cを信号の発信端末とした場合に、無線端末11cにからのデータを、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのいずれに受信させるのが最適であるのかを判断することができる。
(A−3)第一の実施形態による効果
第一の実施形態によれば、無線通信ネットワーク1に含まれる無線端末11から試験フレームの発信端末を任意に1台選択し、さらに試験フレームの受信端末を任意に1台以上選択し、任意に選択した無線端末間で電波測定試験を実行させることが可能である。
また第一の実施形態では、試験フレームの発信端末から、1台以上の試験フレームの受信端末へ試験フレームがブロードキャストで発信される。試験フレームの受信端末のそれぞれは同時並行に受信試験フレームを受信して受信強度の測定を行うため、1台以上の試験フレームの受信端末に対して一斉に電波測定試験が行うことが可能となる。これは、試験フレームの受信端末が多数である場合に有用であり、発信端末と受信端末の1対1の間での電波測定試験を複数の受信端末の数だけ繰り返し行うよりも、電波測定試験に要する時間を削減することができる。
さらに第一の実施形態では、試験フレームの発信端末と受信端末の選択、および試験フレームの発信端末への発信指示、試験フレームの受信端末への受信指示および試験結果情報の応答要求のそれぞれが、GW装置10によって行われる。そのため無線通信ネットワーク1に含まれる無線端末11(無線端末11a〜11g)は、マルチホップ通信のための標準規格(例えば上述したIEEE802.15.4に準拠したZigBee規格)に適合した機能、構成を備えていればよいので、無線端末11の機能、構成が複雑化することがない。
(B)第二の実施形態
以下、図9から図12を参照し、第一の実施形態に対する第二の実施形態の相違点を中心に説明する。なお第一の実施形態と構成、動作が共通である点の説明については、第一の実施形態の説明に用いた図1から図8を適宜参照する。
第二の実施形態において、GW装置10が試験フレームの発信端末に送信する試験フレームの発信規則の内容が、第一の実施形態と異なる。また当該発信規則を受信した試験フレームの発信端末による試験フレームの発信動作が、第一の実施形態と異なる。また試験フレームを受信した試験フレームの受信端末による受信動作が、第一の実施形態と異なる。
(B−1)第二の実施形態に係るハードウェア構成
(B−1−1)全体構成
第二の実施形態における無線通信ネットワーク1の全体構成は、図1に示す第一の実施形態における無線通信ネットワーク1と同じである。第二の実施形態においても、無線通信ネットワーク1における無線端末11の数は7個(無線端末11a〜11g)とする。また無線端末11a〜11gはIEEE802.15.4に準拠したZigBee規格で規定されるマルチホップ通信が可能である。また第一の実施形態と同じく、無線端末11a〜11gは図1に点線で示す通信経路に依らずとも、他の無線端末が発する電波が到達する限り、他の無線端末からのデータを受信することができる。
(B−1−2)GW装置の構成
第二の実施形態におけるGW装置10の内部構成は、図2に示す第一の実施形態におけるGW装置10の内部構成と同じである。但し、第二の実施形態では、電波測定試験の実施において算出部1012が使用されない点が、第一の実施形態と異なる。
(B−1−3)無線端末の構成
第二の実施形態における無線端末11(無線端末11a〜11g)の内部構成は、図4に示す第一の実施形態における無線端末11の内部構成と同じである。
(B−2)第二の実施形態に係る動作
次に図9を参照して、第二の実施形態における電波測定試験のための制御信号および試験フレームの送受信の流れを説明し、かつ図10ないし図12を参照してGW端末10および無線端末11の動作の詳細を説明する。
図9は第二の実施形態に係る無線通信ネットワーク1における電波測定試験のための制御信号および試験フレームの送受信の流れを示すシーケンス図である。なお図9では、図5に示す第一の実施形態におけるシーケンス図と共通の部分に、図5と同じ番号を振っている。また図9は、第一の実施形態と同様に、GW装置10により図1に点線で示す無線端末11a〜11gの通信経路が決定されていることを前提とする。また図9は、第一の実施形態と同様に、親局無線端末11aを除く無線端末11b〜11gから、無線端末11cを試験フレームの発信端末に定め、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fを試験フレームの受信端末に定めて、この4つの無線端末間で電波測定試験を行う場合を示している。
図10はGW装置10の第二の実施形態に係る電波測定試験における動作を示すフローチャートである。なお図10では、図6に示す第一の実施形態におけるGW装置10の動作と共通の部分に、図6と同じ番号を振っている。
図11は試験フレームの発信端末である無線端末11(図9の無線端末11c)の第二の実施形態に係る電波測定試験における動作を示すフローチャートである。
図12は試験フレームの受信端末である無線端末11(図9の無線端末11b、11e、11f)の第二の実施形態に係る試験フレームを受信した際の動作を示すフローチャートである。
(B−2−1)電波測定試験の準備
GW装置10は、無線端末11b〜11gから試験フレームの発信端末および受信端末を決定する(図9の500、図10のS600〜S602)。この動作は、第一の実施形態にて説明したGW装置10の動作と同様である(図5の500、図6のS600〜S602)。
次いでGW装置10は、試験フレームの発信規則を決定する(図9の900)。詳細には、GW装置10の指示部1011(図2)が、試験フレームのヘッダ部とペイロード部に記載する情報、試験フレームの発信数、試験フレームの受信端末のID(無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのID)の3種のパラメータを定め、これを試験フレームの発信規則として決定する(図10のS1000)。
さらに詳細には、指示部1011は試験フレームのフォーマットをIEEE802.15.4準拠のZigBee規格で用いられるMAC(Media Access Control)フレームフォーマットに定め、さらに当該試験フレームのヘッダ部分について、試験フレームの受信端末から試験フレームの発信先(発信端末)へ受信応答を返送させるためのAcknowledgement Request(Ack−Req)フラグを有効にすることを定める。なおAck−ReqフラグはIEEE802.15.4準拠のZigBee規格におけるMACフレームフォーマットに標準的に備えられるフラグであり、GW装置10の指示部1011はこれを利用する。
試験フレームのヘッダ部とペイロード部に記載する情報、試験フレームの発信数の2種のパラメータは、第一の実施形態と同様に、GW装置10の記憶部102に予め保持されてもよいし、無線通信ネットワーク1の管理者が管理装置12(図1)を操作し、GW装置10にパラメータを指定してもよい。パラメータのうち試験フレームの受信端末のIDは、GW端末10の記憶部102(図2)に格納されるテーブル1021(図3)から参照される。
次いでGW装置10は、試験フレームの受信端末として定めた無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれに試験フレームの受信指示を送信する(図9の504、図10のS606)。この動作は、第一の実施形態にて説明したGW装置10の動作と同様である(図5の504、図6のS606)。
次いでGW装置10は試験フレームの受信指示に対する無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれからの応答受信を待機し(図10のS608)、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fの全てから応答を受信すると処理を次に進める(図10のS608:Yes)。この動作は、第一の実施形態にて説明したGW装置10の動作と同様である(図6のS608)。
無線端末11b、無線端末11e、無線端末11f(試験フレームの受信端末)がGW装置10へ応答を送信する動作(図9の504)は、第一の実施形態における無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fの動作と同様である(図8のS800:A〜S802〜S804)。
GW装置10は無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fの全てから応答を受信すると(図10のS608:Yes)、無線端末11c(試験フレームの発信端末)に、試験フレームの発信指示を送信する(図9の902、図10のS1002)。この発信指示には、上述した試験フレームのヘッダ部とペイロード部に記載する情報(ヘッダにおけるAck−Reqフラグを有効とさせる情報を含む)、試験フレームの発信数、試験フレームの受信端末のID(無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのID)の3種のパラメータが含まれる。
次いでGW装置10は、無線端末11c(試験フレームの発信端末)から試験フレームの発信完了通知を受信するまで待機状態となる(図10のS1004)。
(B−2−2)電波測定試験の実施
無線端末11c(試験フレームの発信端末)は、GW装置10から試験フレームの発信指示を受信すると(図9の902)、発信指示に従い試験フレームを発信する(図9の904)。無線端末11cによる試験フレームの発信動作の詳細を、図11を参照して説明する。
無線端末11cの発信制御部1111(図4)は、GW装置10から試験フレームの発信指示を受信すると(S1110)、ヘッダ部のAck−Reqフラグを有効としかつ指定されたペイロード部を有する試験フレームを生成し、無線送受信部114(図4)を制御して、指定されたIDの受信端末(無線端末11b、無線端末11e、無線端末11f)の何れか1つを発信先として試験フレームを1回発信する(S1102)。このように第二の実施形態において発信制御部1111は、試験フレームの発信先(宛先)を特定して、試験フレームをユニキャスト形式で送信する。
次いで発信制御部1111は、試験フレームの受信端末から、当該試験フレームの受信応答を受信したか否かを判定する(S1104)。
判定が肯定された場合(S1104:Yes)、発信制御部1111は当該受信端末への試験フレーム発信数を1加算する(S1106)。なお試験フレームの発信数の加算値は記憶部112(図4)に保存する。
次いで発信制御部1111は試験フレームの受信端末の全て(無線端末11b、無線端末11e、無線端末11f)へ試験フレームを1回ずつ発信したか否かを判定する(S1108)。例えば、無線端末11bへ試験フレームを1回発信して受信応答を受信したが、無線端末11e、無線端末11fのうち未だ試験フレームを発信していない端末がある場合は、判定は否となる。判定が否の場合(S1108:No)、発信制御部1111は試験フレームの発信先を変更し(S1110)、受信端末への試験フレーム発信処理を行う(S1102〜S1108)。即ち発信制御部1111は、GW装置10から指定された受信端末(無線端末11b、無線端末11e、無線端末11f)の全てへ試験フレームを1回発信するまで、S1102〜S1108を繰り返す。発信指示にて指定された受信端末の全てへ試験フレームを1回発信すると、S1106の判定は肯定され(S1108:Yes)、次の処理へ進む。
次いで発信制御部1111は、全ての試験フレームの受信端末(無線端末11b、無線端末11e、無線端末11f)のそれぞれに対して、発信指示にて指定された発信数だけ試験フレームを発信したか否かを判定する(S1112)。例えば、発信指示にて指定される発信数を10とすると、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれに対する試験フレームの発信数の加算値が10未満であれば判定は否となる。判定が否の場合(S1112:No)、発信制御部1111は処理をS1102へ戻し、全ての試験フレームの受信端末に対する試験フレームの発信数の加算値が、発信指示にて指定された発信数に到達するまでS1102〜S1112を繰り返す。
発信指示にて指定された受信端末の全てに対し、指定された発信数だけ試験フレームを発信すると、S1112の判定は肯定され(S1112:Yes)、発信制御部1111は試験フレームの発信完了通知をGW装置10へ送信する(S1114、図9の908)。試験フレームの発信完了通知をGW装置10へ送信すると、無線端末11cは図11に示す動作を終了する。
なお発信制御部1111は、試験フレームの受信端末から受信応答を受信しない場合(S1104:No)、試験フレームの再送回数を1加算し(S1116)、処理をS1102へ戻して同じ受信端末に再度試験フレームを1回発信する。再送回数の加算値は記憶部112に記憶する。S1116にて加算される再送回数に上限値を設けてもよく、再送回数が上限値に達した場合は、当該発信先の受信端末のIDを非応答端末などとして記憶部112に記憶し、当該発信先の受信端末試験フレームの発信をスキップするなどしてもよい。
一方で、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11f(試験フレームの受信端末)のそれぞれは、無線端末11cから試験フレームを1つ受信すると(図9の512)、試験フレームの受信応答を無線端末11cへ送信するとともに(図9の906)、GW装置10から予め受信した試験フレームの受信指示(図9の504)に従って試験フレームの受信強度を測定し(図9の514)、試験フレームの受信数を1加算する(図9の516)。3台の試験フレームの受信端末無線のうち端末11bを代表として挙げ、当該受信動作の詳細を、図12を参照して説明する。
無線端末11bの受信制御部1112(図4)は、無線端末11c(試験フレームの発信端末)から試験フレームを1つ受信すると(図12のS800、これは図8のS800:Bと同様である)、試験フレームの発信元である無線端末11cへ受信応答を送信する(S1200)。この際、受信制御部1112は受信した試験フレームのヘッダ部分を参照し、ヘッダ部分に含まれるAck−Reqフラグに従い、試験フレームの発信元である無線端末11cに試験フレームの受信応答を送信する。上述のとおり、Ack−ReqフラグはIEEE802.15.4準拠のZigBee規格におけるMACフレームフォーマットに標準的に備えられるフラグであるので、無線端末11bはこれを利用して受信応答を送信する。
次いで無線端末11bの測定部1113は、試験フレームの受信強度を測定し(S806)、試験フレームの受信数を1加算する(S808)。この動作は、第一の実施形態にて説明した測定部113の動作と同様である(図8のS806〜S808)。受信強度の測定および受信数の加算が終了すると、受信端末が試験フレームを1つ受信するにあたっての受信動作は終了する。なお試験フレームの受信数の加算値、および試験フレームの受信強度の測定値は記憶部112に保存する。
上述のとおり、無線端末11c(試験フレームの発信端末)は、GW装置10から指定された受信端末の全てに対し、指定された発信数だけ試験フレームの発信が完了するまで試験フレームの発信を繰り返すので、無線端末11b(無線端末11e、無線端末11f)は試験フレームを1つ受信する度に受信応答を送信し(S1200)、受信強度の測定および受信数の加算(S806及びS808)を行う。
(B−2−3)電波測定試験の結果情報の収集
GW装置10は、無線端末11c(試験フレームの発信端末)から試験フレームの発信完了通知を受信すると(図10のS1004:Yes)、無線端末11cへ試験フレームの発信数を応答するよう要求し、無線端末11cから試験フレームの発信数を取得する(図5の518)。無線端末11cにおいて再送回数の加算値が記録される場合は、試験フレームの発信数とともに再送回数の加算値もGW装置10へ応答される。この動作は、第一の実施形態にて説明した動作と同様である(図6のS616〜S618)。また第一の実施形態と同様に、GW装置10が無線端末11cから取得する試験フレームの発信数は、GW装置10から無線端末11cに送信した発信指示に含まれる試験フレームの発信数と一致する。
次いでGW装置10は、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれに試験フレームの受信結果を応答するよう要求し、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれから試験フレームの受信結果情報を取得する(図9の520)。無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれは、GW装置10から応答要求を受信すると、記憶部112(図4)に保存した試験フレームの受信数と受信強度とを読み出し、自端末のID情報と紐付けてGW装置10へ送信する。
GW装置10は無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fから試験フレームの受信結果情報を受信し記憶部102(図2)に保存する。GW装置10は無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fの全てから試験フレームの受信結果情報を受信したか否かを判定し(図10のS622)、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fの全てから試験フレームの受信結果情報を受信したならば(図10のS622:YES)、図10に示す一連の動作を終了する。
GW装置10における動作は、第一の実施形態にて説明した動作と同様であり(図6のS616〜S622)、無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれにおける動作は、第一の実施形態にて説明した動作と同様である(図8のS810)。
(B−2−3)電波測定試験の結果の報告
GW装置10は、電波測定試験の結果を管理装置12に送信する。詳細には、GW装置10から管理装置12へ、無線端末11c(試験フレームの発信端末)における試験フレームの発信数と、試験フレームの再送数の加算値の2つが送信され、また無線端末11b、無線端末11eおよび無線端末11fのそれぞれのIDに紐付けられた試験フレームの受信数と試験フレームの受信強度の情報が送信される。
管理装置12がこれらの情報をGW装置10から受信することにより、第一の実施形態と同様に管理装置12は、例えば無線端末11b、無線端末11e、無線端末11fのそれぞれにおける試験フレームの受信強度を把握することができる。また管理装置12は、無線端末11cにおける試験フレームの発信数と、無線端末11c、無線端末11eおよび無線端末11fのそれぞれにおける試験フレームの受信数とを把握し、受信エラーレートを算出することができる。
また第二の実施形態では、試験フレームの発信端末における試験フレームの再送回数の加算値が、管理装置12へ送信される。この再送回数の加算値は、試験フレームの発信端末から受信端末への試験フレーム送信が失敗した回数を示す。再送回数の加算値から、例えば試験フレームの発信端末から受信端端末へ試験フレームが数回にわたり再送され(試験フレームの送信が数回にわたり失敗したことと同義)、数回の再送の後に試験フレームが実際に受信された(受信端末から受信応答があった)、といった事象を読み取ることができる。これにより、管理装置12において、試験フレームの発信端末と受信端末との通信を妨げる何らかの要因が存在することを推定できる。
(B−3)第二の実施形態による効果
第二の実施形態によって第一の実施形態と同様の効果を得ることができる。第一の実施形態による効果と異なる点は次の通りである。
第二の実施形態におけるGW装置10は、試験フレームの発信端末(無線端末11c)に、受信端末へ試験フレームをユニキャスト形式で発信させ、さらに受信端末からの受信応答がない場合は(図11のS1104において判定が否である場合)、受信端末へ試験フレームを再送させる。図1に示す無線通信ネットワーク1をセンサーネットワークとして運用する場合、GW装置10に確実にセンサーデータが集約されるよう、無線端末11のそれぞれはデータ送信先の無線端末からの受信応答が無ければセンサーデータを再送する。即ち第二の実施形態は、受信端末からの受信応答が無ければ試験フレームが再送される点で、無線通信ネットワーク1の実際の運用に近い。従って、第二の実施形態で説明した電波試験方法によれば、無線通信ネットワーク1の実際の運用に近い試験動作を試験フレームの発信端末と受信端末に行わせることで、実際の運用に近い試験結果を得ることができる。
(C)変形例
上述した第一の実施形態および第二の実施形態について、次のような変形例を適用することができる。
(C−1)
GW装置10は、無線端末11から試験フレームの発信端末および試験フレームの受信端末を選択したならば、当該選択した端末間での電波測定試験を定周期ごと実施させるようにしてもよい。
第一の実施形態を挙げて説明する。図5に示すシーケンス図において、GW装置10から試験フレームの受信端末への試験フレームの受信指示の送信(図5の504)から、GW装置による試験フレームの受信端末からの試験結果の収集(図5の520)までの一連を1回の電波測定試験とする。GW装置10は、試験フレームの発信端末および試験フレームの受信端末に対し、定周期(例えば一定時間)ごとに電波測定試験を実行させる。
無線通信ネットワーク1(図1)は、無線端末が屋内や屋外に設置されて構成されるものであるので、無線端末間における電波到達状況の良し悪しが変化する可能性がある。そうであるところ、本変形例のように、GW装置10が定周期ごと電波測定試験を実施させれば、電波到達状況の良し悪しに変化が生じた場合でも、その変化を検出することができる。
1…無線通信ネットワーク、10…ゲートウェイ(GW)装置、11…無線端末
11a…親局無線端末、11b〜11g…無線端末、12…管理装置、101…制御部、1011…指示部、1012…算出部、1013…収集部102…記憶部、
1021…テーブル、1021a…ID情報、1021b…ホップ数情報、
1021c…経路情報103…有線送受信部、104…有線送受信部、
111…制御部、1111…発信制御部、1112…受信制御部、1113…測定部、
112…記憶部、113…センサー、114…無線送受信部、115…アンテナ、
116…有線送受信部

Claims (8)

  1. 相互に通信が可能な無線端末が複数個含まれる無線ネットワークにおける、当該無線端末の一つと接続される制御装置であって、
    当該制御装置は、
    複数の前記無線端末の中から、試験フレームを発信させる発信端末を1つ定め、当該試験フレームを受信させる受信端末を1つ以上定める処理部と、
    前記発信端末が発信する前記試験フレームの発信数および前記発信端末が前記試験フレームを発信してから次に発信するまでの発信待機時間の情報を含み、前記発信端末に前記試験フレームを発信させる第一の信号を生成する第一の生成部と、
    前記試験フレームの受信、前記試験フレームの受信数の測定および前記試験フレームの受信強度の測定を前記受信端末に実行させる第二の信号を生成する第二の生成部と、
    前記発信端末が前記試験フレームを発信した発信数を前記発信端末から前記制御装置に通知させる第三の信号を生成する第三の生成部と、
    前記試験フレームの受信数および前記試験フレームの受信強度の測定値を、前記受信端末から前記制御装置に通知させる第四の信号を生成する第四の生成部と、
    前記第一の生成部、前記第二の生成部、前記第三の生成部および前記第四の生成部と接続され、前記第一の信号と前記第三の信号を前記発信端末に送信し、前記第二の信号と前記第四の信号を前記受信端末に送信する送信部と、
    前記発信端末から前記試験フレームの発信数を受信し、前記受信端末から前記試験フレームの受信数および前記試験フレームの受信強度の測定値を受信する受信部と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記第一の生成部は、前記発信端末に前記試験フレームをブロードキャスト形式にて送信させかつ前記受信端末による前記試験フレームの転送禁止を指定した指定情報を前記第一の信号に含めることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御装置はさらに、前記発信数および前記発信待機時間とから前記発信端末が前記試験フレームを前記ブロードキャスト形式にて送信し終える終了時間を算出する算出部を備え、
    前記送信部は、前記終了時間になると前記第三の信号を前記発信端末へ送信し前記受信端末へ前記第四の信号を送信する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記制御装置はさらに、複数の前記無線端末のそれぞれに割り当てられるID情報を記憶する記憶部を備え、
    前記第一の生成部は、前記受信端末の前記ID情報と、前記発信端末に前記ID情報を発信宛先として前記試験フレームをユニキャスト形式にて送信させる送信指示とを前記第一の信号に含める
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  5. 前記第一の生成部は、前記発信端末が前記発信数にて指定される数の前記試験フレームを前記受信端末へ送信したならば前記発信端末から前記制御端末へ前記試験フレームの送信完了を通知させる通知指示を前記第一の信号にさらに含め、
    前記送信部は、前記制御装置が前記発信端末から当該送信完了の通知を受信すると、前記第三の信号を前記発信端末へ送信し、前記第四の信号を前記受信端末へ送信する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  6. 外部から指示される、自装置が発信する試験フレームの発信数および自装置が前記試験フレームを発信してから次に発信するまでの発信待機時間に従って、前記試験フレームを発信する発信部と、
    外部からの指示に従い自装置による前記試験フレームの受信、前記試験フレームの受信数の測定および前記試験フレームの受信強度の測定のそれぞれを実行する測定部と、
    外部からの指示に従い自装置による前記試験フレームの発信数を当該指示の送信元へ応答し、外部から指示に従い自装置による前記試験フレームの受信数および受信強度の測定値を当該指示の送信元へ応答する応答部と、
    を有することを特徴とする無線端末。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の制御装置を1つ含み、請求項1に記載の複数の無線端末の各々として請求項6に記載の無線端末が適用された無線通信ネットワークであって、
    当該制御装置によって前記発信端末として選択された1つの当該無線端末へ、前記制御装置から前記第一の信号および前記第三の信号が送信されることで1つの当該無線端末が前記発信端末として動作し、
    当該制御装置によって前記受信端末として選択された1つ以上の当該無線端末へ、前記制御装置から前記第二の信号および前記第四の信号が送信されることで1つ以上の当該無線端末が前記受信端末として動作する、
    ことを特徴とする無線通信ネットワーク。
  8. 相互に通信が可能な無線端末が複数個含まれる無線ネットワークにおける、当該無線端末の一つと接続される制御装置に搭載されるコンピュータを、
    複数の前記無線端末の中から、試験フレームを発信させる発信端末を1つ定め、当該試験フレームを受信させる受信端末を1つ以上定める処理手段、
    前記発信端末が発信する前記試験フレームの発信数および前記発信端末が前記試験フレームを発信してから次に発信するまでの発信待機時間の情報を含み、前記発信端末に前記試験フレームを発信させる第一の信号を生成する第一の生成手段、
    前記試験フレームの受信、前記試験フレームの受信数の測定および前記試験フレームの受信強度の測定を前記受信端末に実行させる第二の信号を生成する第二の生成手段、
    前記発信端末が前記試験フレームを発信した発信数を前記発信端末から前記制御装置に通知させる第三の信号を生成する第三の生成手段、
    前記試験フレームの受信数および前記試験フレームの受信強度の測定値を、前記受信端末から前記制御装置に通知させる第四の信号を生成する第四の生成手段、
    前記第一の生成手段、前記第二の生成手段、前記第三の生成手段および前記第四の生成手段から前記第一の信号ないし前記第四の信号を受け取り、前記第一の信号と前記第三の信号を前記発信端末に送信し、前記第二の信号と前記第四の信号を前記受信端末に送信する送信手段、
    前記発信端末から前記試験フレームの発信数を受信し、前記受信端末から前記試験フレームの受信数および前記試験フレームの受信強度の測定値を受信する受信手段、
    として機能させることを特徴とする制御装置のプログラム。
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