JP2019068136A - 無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のアンテナを用いて行われる無線LANに基づく通信のスループットを向上させる。【解決手段】複数のアンテナ23を有するAP20は、アイドル率算出部217と、優先度算出部215と、セレクタ制御部216と、送信処理部213とを有する。アイドル率算出部217は、アンテナ23の組合せ毎に、組合せに含まれる全てのアンテナ23を介して干渉信号が受信されていないアイドル状態になる割合を示すアイドル率を算出する。優先度算出部215は、アンテナ23の組合せ毎に、アイドル率に、組合せに含まれるアンテナ23の数に応じた重みを乗算することにより、アンテナ23の組合せの優先度を算出する。セレクタ制御部216は、優先度に応じて、いずれかのアンテナ23の組合せを選択する。送信処理部213は、セレクタ制御部216によって選択された組合せに含まれるアンテナ23を用いて無線通信を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法に関する。
近年の無線LANでは、複数のアンテナを有するアクセスポイント(AP)が用いられることがある。複数のアンテナを用いることにより、APと端末との間の通信のスループットが向上する。また、複数のアンテナを用いた通信において、端末から送信される既知信号に基づいて端末とAPのアンテナとの間の利得を推定し、推定された利得が高いアンテナを用いて通信を行う技術が知られている。これにより、APと端末との間の通信のスループットを向上させることができる。
Y. Fan, A. E. Aighobahi, N. J. Gomes and K. Xu, "Performance of commercial MIMO access point in distributed antenna system with different fiber lengths," Microwave Photonics (MWP) and the 2014 9th Asia-Pacific Microwave Photonics Conference (APMP) 2014 International Topical Meeting on, Sendai, 2014, pp. 17-20.
ところで、無線LANのCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)動作におけるCCA(Clear Channel Assessment)では、干渉電力値として複数アンテナの合成値が用いられる。CCAは、パケットの送信を行う前に一定時間受信動作を行い、一定以上の受信電力の信号を受信した場合に送信を中止する動作である。
分散アンテナシステムにおいては、干渉電力値が各アンテナ間で大きく異なる場合がある。無線LANにおいて分散アンテナシステムを実現しようとすると、利用するアンテナの組合せによっては、アイドル状態/ビジー状態が変わる。アイドル状態とは、所定電力以上の干渉電力が検出されていない状態であり、送信が可能な状態である。また、ビジー状態とは、所定電力以上の干渉電力が検出されている状態であり、他の通信に与える干渉を回避するために送信が待機される状態である。そのため、スループットの向上を目的に複数のアンテナを用いて送信しようとしても、ビジー状態となるアンテナの組合せではそもそも送信機会が得られず、かえってスループットが低下してしまう場合がある。
本願に開示の技術は、複数のアンテナを用いて無線LANに基づく通信を行うシステムにおいて、スループットを向上させることができる無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法を提供することを目的とする。
1つの側面では、複数のアンテナを有する無線通信装置は、第1の算出部と、第2の算出部と、選択部と、通信部とを有する。第1の算出部は、アンテナの組合せ毎に、組合せに含まれる全てのアンテナを介して干渉信号が受信されていないアイドル状態になる割合を示すアイドル率を算出する。第2の算出部は、アンテナの組合せ毎に、アイドル率に、組合せに含まれるアンテナの数に応じた重みを乗算することにより、アンテナの組合せの優先度を算出する。選択部は、優先度に応じて、いずれかのアンテナの組合せを選択する。通信部は、選択部によって選択された組合せに含まれるアンテナを用いて無線通信を行う。
1実施形態によれば、複数のアンテナを用いて無線LANに基づく通信を行うシステムにおいて、スループットを向上させることができる。
図1は、無線通信システムの一例を示す図である。 図2は、実施例1におけるAPの一例を示すブロック図である。 図3は、各アンテナのRSSI(Received Signal Strength Indicator)の測定方法の一例を示す図である。 図4は、パターンテーブルの一例を示す図である。 図5は、各選択パターンにおけるアイドル率の算出過程の一例を説明する図である。 図6は、実施例1におけるアンテナ切替処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、実施例2におけるAPの一例を示すブロック図である。 図8は、選択パターン毎のRSSIの測定タイミングとアイドルパターンの測定タイミングの一例を示す図である。 図9は、実施例2におけるアンテナ切替処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、APの機能を実現する無線通信装置のハードウェアの一例を示す図である。 図11は、実施例2におけるAPの他の例を示すブロック図である。 図12は、実施例2におけるAPの他の例を示すブロック図である。
以下に、本願が開示する無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法の実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に示す各実施例は開示の技術を限定するものではない。
[無線通信システム10]
図1は、無線通信システム10の一例を示す図である。無線通信システム10は、例えば図1に示すように、AP20および端末12を有する。本実施例において、無線通信システム10は、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11に規定される無線LANに基づく無線通信を行う。図1の例では、無線通信システム10は、1つのAP20と、1つの端末12とを有するが、無線通信システム10は、AP20および端末12をそれぞれ複数有していてもよい。AP20および端末12は、無線通信装置の一例である。また、AP20は、第1の無線通信装置の一例であり、端末12は、第2の無線通信装置の一例である。
AP20は、複数のアンテナ23−1〜23−nを有し、有線LAN(Local Area Network)等のネットワーク11に接続されている。なお、以下では、複数のアンテナ23−1〜23−nのそれぞれを区別することなく総称する場合に単にアンテナ23と記載する。AP20は、複数のアンテナ23の中の1つ以上のアンテナ23を用いて、端末12との間で無線LANに基づく無線通信を行う。
[AP20]
図2は、実施例1におけるAP20の一例を示すブロック図である。AP20は、デジタル処理部21、複数の無線部22−1〜22−n、および複数のアンテナ23−1〜23−nを有する。なお、以下では、複数の無線部22−1〜22−nのそれぞれを区別することなく総称する場合に単に無線部22と記載する。1つの無線部22は、1つのアンテナ23に接続されている。
それぞれの無線部22は、DAC(Digital to Analog Converter)220、アップコンバータ221、PA(Power Amplifier)222、およびサーキュレータ223を有する。また、それぞれの無線部22は、LNA(Low Noise Amplifier)224、ダウンコンバータ225、およびADC(Analog to Digital Converter)226を有する。
DAC220は、デジタル処理部21から出力された送信信号を、デジタル信号からアナログ信号に変換する。アップコンバータ221は、DAC220によってアナログ信号に変換された送信信号に対して、直交変調およびアップコンバート等の処理を施す。PA222は、アップコンバータ221によって直交変調等が施された送信信号を増幅する。サーキュレータ223は、PA222によって増幅された送信信号をアンテナ23へ通過させる。サーキュレータ223を通過してアンテナ23へ伝送された送信信号は、アンテナ23から空間に電波として放射される。
また、サーキュレータ223は、アンテナ23を介して空間から受信された受信信号をLNA224へ通過させる。LNA224は、サーキュレータ223を通過した受信信号を増幅する。ダウンコンバータ225は、LNA224によって増幅された受信信号に対して、直交検波およびダウンコンバート等の処理を施す。ADC226は、ダウンコンバータ225によって直交検波等が行われた受信信号をアナログ信号からデジタル信号に変換してデジタル処理部21へ出力する。
デジタル処理部21は、信号レート推定部210、RSSI測定部211、セレクタ212、送信処理部213、および受信処理部214を有する。また、デジタル処理部21は、優先度算出部215、セレクタ制御部216、アイドル率算出部217、保持部218、および複数の判定部219−1〜219−nを有する。なお、以下では、複数の判定部219−1〜219−nのそれぞれを区別することなく総称する場合に単に判定部219と記載する。1つの判定部219は、1つの無線部22内のADC226に接続されている。
送信処理部213は、ネットワーク11を介して送信されたデータに対して符号化等の処理を施し、送信信号を生成する。そして、送信処理部213は、生成された送信信号をセレクタ212へ出力する。また、送信処理部213は、RSSI測定部211からRSSIを測定するための信号の送信を指示された場合、RSSIを測定するための信号の送信を要求する送信要求を含む送信信号を生成し、生成された送信信号をセレクタ212へ出力する。これにより、送信要求を含む送信信号が、1つ以上のアンテナ23を介して、配下の端末12へ無線送信される。
受信処理部214は、セレクタ212を介して受信した受信信号に対して、復号化および誤り訂正等の処理を施すことにより、受信データを抽出する。そして、受信処理部214は、抽出された受信データを、ネットワーク11へ出力する。
RSSI測定部211は、所定のタイミングにおいて、RSSIを測定するための信号の送信を送信処理部213に指示する。これにより、送信要求を含む送信信号が送信処理部213によって配下の端末12へ送信される。そして、送信要求を含む送信信号を受信した端末12は、例えば図3に示すように、ビーコン等の所定の信号をAP20へ無線送信する。RSSI測定部211は、アンテナ23−1〜23−nのそれぞれについて、端末12から送信された信号のRSSIであるR1〜Rnを測定する。図3は、各アンテナのRSSIの測定方法の一例を示す図である。
そして、RSSI測定部211は、アンテナ23の任意の組合せ毎に平均RSSIを算出する。以下では、選択されたアンテナ23の組合せを選択パターンと記載する。なお、選択パターンには、複数のアンテナ23が選択されるパターンの他に、1つのアンテナ23のみが選択されるパターンも含まれる。
RSSI測定部211は、例えば下記の式(1)に基づいて、選択パターンAに対する平均RSSIである
Figure 2019068136
を算出する。そして、RSSI測定部211は、選択パターン毎の平均RSSIを信号レート推定部210へ出力する。
Figure 2019068136
式(1)において、a1、a2・・・は、それぞれのアンテナ23を表す。また、式(1)において、Nは、使用可能なアンテナ23の総数を表し、|A|は、選択パターンAに含まれるアンテナ23の本数を表す。
例えば、選択パターンA={1,3}における平均RSSIは、1番目のアンテナ23を介して受信された信号のRSSIであるR1と3番目のアンテナ23を介して受信された信号のRSSIであるR3とを用いて、例えば下記のように算出される。なお、選択パターンA={1,3}は、1番目のアンテナ23と3番目のアンテナ23とを選択する選択パターンを表す。
Figure 2019068136
信号レート推定部210は、RSSIに対して期待される1ストリームの信号の物理レートである信号レートの情報を予め保持している。信号レート推定部210は、保持している情報に基づいて、選択パターン毎に、RSSI測定部211から出力された平均RSSIに対して期待される信号レートを推定する。そして、信号レート推定部210は、選択パターン毎に推定された信号レートを優先度算出部215へ出力する。
それぞれの判定部219は、ADC226から出力される受信信号に基づいて、干渉の有無を逐次判定する。本実施例において、判定部219は、ADC226から出力される受信信号の電力に基づいて、所定電力以上の干渉信号が検出された場合に、干渉があると判定する。なお、他の例として、判定部219は、ADC226から出力される受信信号に基づいて、IEEE802.11に基づくプリアンブル部に続く信号を検出した場合に干渉があると判定してもよい。また、判定部219は、ADC226から出力される受信信号に基づいて、AP20宛のパケット以外のパケットを検出した場合に干渉があると判定してもよい。以下では、干渉がある状態をビジー状態、干渉がない状態をアイドル状態と記載する。また、アンテナ23毎にビジー状態であるかアイドル状態であるかを判定する処理をアイドル判定処理と記載する。
本実施例において、それぞれの判定部219は、ビジー状態である場合に0を出力し、アイドル状態である場合に1を出力する。それぞれの判定部219は、対応する無線部22に接続されたアンテナ23毎に、アイドル判定処理を実行する。そして、それぞれの判定部219は、判定結果を保持部218に蓄積する。
保持部218は、例えば図4に示すように、パターンテーブル2180を保持する。パターンテーブル2180には、アンテナ23毎に、アイドル判定処理の判定結果が時系列に蓄積されたアイドルパターンが格納される。図4は、パターンテーブル2180の一例を示す図である。
アイドル率算出部217は、保持部218内のそれぞれのアンテナ23のアイドルパターンを参照して、それぞれの選択パターンにおけるアイドル率を算出する。図5は、各選択パターンにおけるアイドル率の算出過程の一例を説明する図である。図5(A)は、図4に示すアンテナを単体で使用する場合の選択パターンを示す。例えば、選択パターンA={1}は、図4のアンテナ1のアイドルパターンであるパターン1を示し、選択パターンA={2}は、アンテナ2のパターン2を示し、選択パターンA={3}は、アンテナ3のパターン3を示す。また、図5(B)は、図4に示すアンテナを複数使用する場合の各選択パターンを示す。図5の例では、ハッチングが付された区間がビジー状態の区間であるビジー区間を示し、ハッチングが付されていない区間がアイドル状態の区間であるアイドル区間を示している。アイドル率算出部217は、選択パターン毎に、所定期間Tに対するアイドル区間の割合を、アイドル率として算出する。所定期間Tは、例えば数十パケット程度の期間であり、例えば数十ミリ秒から数百ミリ秒の期間である。なお、図5に示した時刻t=0は、現在の時刻を示している。
例えば図5に示すように、選択パターンA={1,2}におけるアイドル状態となる区間は、選択パターンA={1}と選択パターンA={2}とにおいて、両方ともアイドル状態となる区間である。なお、選択パターンA={1,2}は、1番目のアンテナ23と2番目のアンテナ23とを選択する選択パターンである。また、選択パターンA={1}は、1番目のアンテナ23のみを選択する選択パターンである。また、選択パターンA={2}は、2番目のアンテナ23のみを選択する選択パターンである。そのため、アイドル率算出部217は、それぞれのアンテナ23のみを選択する選択パターンにおいてアイドルとなる区間を参照することにより、任意の選択パターンにおけるアイドル率を算出することができる。
ここで、1つのアンテナ23を選択する選択パターンA={a}におけるアイドル率IAは、アイドル区間で1となり、ビジー区間で0となる関数Ca(t)を用いて、例えば下記の式(2)のように表される。
Figure 2019068136
同様に、2つのアンテナ23を選択する選択パターンA={a1,a2}におけるアイドル率IAは、例えば下記の式(3)のように表される。
Figure 2019068136
上記した式(2)および(3)を拡張し、1つ以上のアンテナ23を選択する選択パターンAにおけるアイドル率IAは、例えば下記の式(4)のように表される。
Figure 2019068136
アイドル率算出部217は、例えば式(4)に基づいて、選択パターンA毎のアイドル率IAを算出し、算出された選択パターンA毎のアイドル率IAを優先度算出部215へ出力する。
優先度算出部215は、信号レート推定部210から選択パターンA毎の信号レートを受け取り、アイドル率算出部217から選択パターンA毎のアイドル率IAを受け取る。そして、優先度算出部215は、選択パターンA毎に、例えば下記の式(5)に従い、優先度としてスループットTAを算出する。そして、優先度算出部215は、算出された選択パターンA毎の優先度をセレクタ制御部216へ出力する。
Figure 2019068136
式(5)において、RateAは、選択パターンAにおける信号レートを表す。また、式(5)において、α|A|は、選択パターンAに含まれるアンテナ23の本数が多いほど大きな値となる重み係数を表す。なお、重み係数α|A|は、例えばMIMO送信を行う場合のゲインを想定して、選択パターンAに含まれるアンテナ23の本数をそのままα|A|としてもよい。
セレクタ制御部216は、優先度算出部215から受け取った選択パターンA毎の優先度に基づいて、選択パターンAを1つ選択する。本実施例において、セレクタ制御部216は、例えばスループットTAの値が最も大きい選択パターンAを選択する。そして、セレクタ制御部216は、選択された選択パターンAに含まれるアンテナ23の組合せに対応する無線部22およびアンテナ23を介して無線通信が行われるように、セレクタ212を制御する。
なお、1回の通信に使用可能なアンテナ23の本数に制限がある場合、セレクタ制御部216は、その制限の範囲内の本数のアンテナ23を含む選択パターンAの中から、スループットTAの値が最も大きい選択パターンAを選択してもよい。また、セレクタ制御部216は、各アンテナ23のRSSIをRSSI測定部211から取得し、所定の基準値以下のRSSIが測定されたアンテナ23を含まない選択パターンAの中から、スループットTAの値が最も大きい選択パターンAを選択してもよい。また、セレクタ制御部216は、送信処理部213から送信信号の送信が開始される際に各判定部219による判定結果を参照する。そして、セレクタ制御部216は、送信開始時点でビジー状態と判定されたアンテナ23を含まない選択パターンAの中から、スループットTAの値が最も大きい選択パターンAを選択してもよい。また、セレクタ制御部216は、端末12との通信に特定のアンテナ23が割り当てられている場合、割り当てられたアンテナ23以外のアンテナ23を含まない選択パターンAの中から、スループットTAの値が最も大きい選択パターンAを選択してもよい。
セレクタ212は、セレクタ制御部216によって選択された選択パターンAに含まれるアンテナ23の組合せに対応する無線部22およびアンテナ23を介して無線通信が行われるように、送信処理部213および受信処理部214と、各無線部22とを接続する。これにより、送信処理部213から出力された送信信号が、セレクタ制御部216によって選択された選択パターンAに含まれるアンテナ23の組合せに対応する無線部22およびアンテナ23を介して送信される。また、セレクタ制御部216によって選択された選択パターンAに含まれるアンテナ23の組合せに対応する無線部22およびアンテナ23を介して受信された受信信号が、受信処理部214へ出力される。
ここで、アイドル率IAは、所定期間Tに対するアイドル区間の割合を表しており、アイドル率IAの値が大きいほど、信号の送信機会が多いことを示している。また、数十パケット程度の期間では、アイドル率IAはそれほど大きく変化しないため、過去のアイドル率IAが継続される可能性が高いと考えられる。そのため、本実施例では、各アンテナ23のアイドルパターンの過去の履歴から算出されたアイドル率IAに基づいて選択パターンが選択される。これにより、AP20は、より多くの送信機会を得ることができる。
なお、AP20や端末12の移動速度が大きい環境においては、アイドル率IAの算出対象となる期間、および、選択パターンの見直しの間隔等を短くすることが好ましい。これにより、電波環境の変化に追従して、AP20は、より多くの送信機会を得ることができる。また、AP20や端末12の移動速度が小さい環境、または、AP20や端末12があまり移動しない環境においては、アイドル率IAの算出対象となる期間、および、選択パターンの見直しの間隔等を長くすることが好ましい。これにより、AP20の処理負荷を低減することができる。
また、例えば図5に示したように、選択パターンに含まれるアンテナ23の本数が多くなるほど、アイドル率IAの値は低くなる傾向にある。そのため、選択パターンに含まれるアンテナ23の本数が多くなるほど、送信機会が減る傾向にある。しかし、アンテナ23の本数が多いほど、端末12における信号の受信品質を向上させることができるため、スループットを向上させることができる。本実施例のセレクタ制御部216は、選択パターンに含まれるアンテナ23の本数が多いほど大きな値となる重み係数α|A|を用いて算出されたスループットTAに基づいて、スループットTAが大きい選択パターンを選択する。これにより、AP20は、スループットを向上させることができる。
[アンテナ切替処理]
図6は、実施例1におけるアンテナ切替処理の一例を示すフローチャートである。AP20は、所定のタイミングで、図6のフローチャートに示される処理を開始する。なお、本実施例では、送信処理部213および受信処理部214による通信とは別に図6のフローチャートに示される処理が実行される。そして、送信処理部213および受信処理部214による通信は、図6のフローチャートに示される処理によって切り替えられた1つ以上のアンテナ23を用いて行われる。
まず、セレクタ制御部216は、アンテナ23の切り替えタイミングか否かを判定する(S100)。本実施例において、セレクタ制御部216は、例えば数十パケット程度の所定期間T毎に、アンテナ23の切り替えタイミングであると判定する。
アンテナ23の切り替えタイミングではない場合(S100:No)、各判定部219は、無線部22内のADC226から出力された受信信号に基づいて、対応するアンテナ23のアイドル判定処理を実行する(S101)。そして、各判定部219は、アンテナ23毎の判定結果を保持部218のパターンテーブル2180に蓄積し(S102)、セレクタ制御部216は、再びステップS100に示した処理を実行する。なお、各判定部219は、各アンテナ23について、現時点から所定期間T以上前の判定結果をパターンテーブル2180から削除してもよい。
一方、アンテナ23の切り替えタイミングである場合(S100:Yes)、RSSI測定部211は、各アンテナ23について、端末12から送信された信号の平均RSSIを測定する(S103)。具体的には、RSSI測定部211は、RSSIを測定するための信号の送信を送信処理部213に指示する。これにより、送信要求を含む送信信号が送信処理部213によって配下の端末12へ送信され、送信要求を含む送信信号を受信した端末12は、ビーコン等の所定の信号をAP20へ無線送信する。RSSI測定部211は、アンテナ23−1〜23−nのそれぞれについて、端末12から送信された信号のRSSIであるR1〜Rnを測定する。そして、RSSI測定部211は、選択パターンA毎に、前述の式(1)に基づいて平均RSSIを算出する。
次に、信号レート推定部210は、選択パターン毎に、RSSI測定部211によって測定された平均RSSIに対して期待される信号レートを推定する(S104)。そして、信号レート推定部210は、選択パターン毎に推定された信号レートを優先度算出部215へ出力する。なお、選択パターンには、複数のアンテナ23が選択されるパターンの他に、1つのアンテナ23のみが選択されるパターンも含まれる。
次に、アイドル率算出部217は、保持部218内のパターンテーブル2180を参照し、前述の式(4)に基づいて、選択パターン毎のアイドル率を算出する(S105)。そして、アイドル率算出部217は、算出された選択パターン毎のアイドル率を優先度算出部215へ出力する。
次に、優先度算出部215は、選択パターン毎に、前述の式(5)に基づいて、優先度としてスループットを算出する(S106)。そして、優先度算出部215は、算出された選択パターン毎の優先度をセレクタ制御部216へ出力する。
次に、セレクタ制御部216は、優先度算出部215から出力された選択パターン毎の優先度に基づいて、選択パターンを1つ選択する(S107)。本実施例において、セレクタ制御部216は、例えばスループットの値が最も大きい選択パターンを選択する。
次に、セレクタ制御部216は、セレクタ212を制御し、選択された選択パターンに対応する無線部22およびアンテナ23を介して無線通信が行われるように、送信処理部213および受信処理部214と、各無線部22との間の接続を切り替える(S108)。そして、セレクタ制御部216は、再びステップS100に示した処理を実行する。
なお、ステップS108では、前回選択された選択パターンと、今回選択された選択パターンとが同一である場合、送信処理部213および受信処理部214と、各無線部22との間の接続は維持される。また、アンテナ切替処理に含まれる各処理の順番は、図6のフローチャートに示された順番に限られない。例えば、ステップS104に示された処理は、ステップS105に示された処理の後に実行されてもよく、ステップS105に示された処理と並列に実行されてもよい。
[実施例1の効果]
上記説明から明らかなように、本実施例のAP20は、アイドル率算出部217と、優先度算出部215と、セレクタ制御部216と、送信処理部213とを有する。アイドル率算出部217は、アンテナ23の組合せ毎に、組合せに含まれる全てのアンテナ23を介して干渉信号が受信されていないアイドル状態になる割合を示すアイドル率を算出する。優先度算出部215は、アンテナ23の組合せ毎に、アイドル率に、組合せに含まれるアンテナ23の数に応じた重みを乗算することにより、アンテナ23の組合せの優先度を算出する。セレクタ制御部216は、優先度算出部215によって算出された優先度に応じて、いずれかのアンテナ23の組合せを選択する。送信処理部213は、セレクタ制御部216によって選択された組合せに含まれるアンテナ23を用いて無線通信を行う。これにより、複数のアンテナ23を用いて無線LANに基づく無線通信を行うシステムにおいて、スループットを向上させることができる。
また、AP20は、アンテナ23の組合せ毎に、当該組合せに含まれるアンテナ23を用いて通信を行う場合の信号レートを推定する信号レート推定部210をさらに有する。また、優先度算出部215は、アンテナ23の組合せ毎に、アイドル率算出部217によって算出されたアイドル率に、信号レート推定部210によって推定された信号レートに応じた重みをさらに乗算することにより、アンテナ23の組合せの優先度を算出する。これにより、信号の物理レートが高いアンテナ23の組合せが優先的に選択されるようになり、スループットをさらに向上させることができる。
上記した実施例1では、RSSI測定部211が、各無線部22から出力された受信信号のRSSIを並行して測定し、各判定部219が、各無線部22から出力された受信信号に基づいてアイドル判定処理を並行して実行する。これに対し、本実施例2では、RSSI測定部211は、セレクタ212によって切り替えられた選択パターンに対応する無線部22から出力された受信信号に基づいて平均RSSIを測定する。また、本実施例2では、判定部219は、セレクタ212によって切り替えられた選択パターンに対応する無線部22から出力された受信信号に基づいてアイドル判定処理を実行する。これにより、RSSI測定部211および判定部219の処理量を削減することができる。
[AP20]
図7は、実施例2におけるAP20の一例を示すブロック図である。AP20は、デジタル処理部21、複数の無線部22−1〜22−n、および複数のアンテナ23−1〜23−nを有する。デジタル処理部21は、信号レート推定部210、RSSI測定部211、セレクタ212、送信処理部213、受信処理部214、優先度算出部215、セレクタ制御部216、アイドル率算出部217、保持部218、および判定部219を有する。なお、図7に示したブロックのうち、図2に示したブロックと同一の符号が付されたブロックは、以下に説明する点を除き、図2を用いて説明したブロックと同様の機能を有するため、詳細な説明を省略する。
セレクタ制御部216は、送信処理部213および受信処理部214によって無線通信が行われていない期間に、所定期間T毎にアンテナ23の選択パターンを1つずつ選択する。そして、セレクタ制御部216は、選択された選択パターンに含まれるアンテナ23の組合せに対応する無線部22およびアンテナ23を介して無線通信が行われるように、セレクタ212を制御する。
RSSI測定部211は、所定期間T毎に、RSSIを測定するための信号の送信を送信処理部213に指示する。これにより、所定期間T毎に、送信要求を含む送信信号が送信処理部213によって配下の端末12へ送信される。そして、送信要求を含む送信信号を受信した端末12は、例えば図3に示したように、所定期間T毎に、ビーコン等の所定の信号をAP20へ無線送信する。RSSI測定部211は、セレクタ制御部216によって選択された選択パターンに含まれるアンテナ23を介して受信された信号が合成された信号のRSSIを平均RSSIとして測定する。そして、RSSI測定部211は、測定された平均RSSIを、アンテナ23の選択パターンの情報と共に信号レート推定部210へ出力する。
図8は、選択パターン毎のRSSIの測定タイミングとアイドルパターンの測定タイミングの一例を示す図である。RSSI測定部211は、例えば図8に示すように、所定期間T毎に、所定期間T内の一部の期間T2において、選択パターンに含まれるアンテナ23を介して受信された信号が合成された信号の平均RSSIを測定する。
信号レート推定部210は、RSSI測定部211から出力された平均RSSIに基づいて、信号レートを推定する。そして、信号レート推定部210は、推定された信号レートを、RSSI測定部211から出力されたアンテナ23の選択パターンの情報と共に優先度算出部215へ出力する。
判定部219は、所定期間T毎に、セレクタ制御部216によって選択された選択パターンに含まれるアンテナ23を介して受信された信号が合成された信号に基づいて、アイドル判定処理を実行する。判定部219は、例えば図8に示すように、所定期間T毎に、所定期間T内の一部の期間T1において、選択パターンに含まれるアンテナ23を介して受信された信号が合成された信号に基づいてアイドル判定処理を実行する。そして、判定部219は、選択パターン毎に、期間T1において実行されたアイドル判定処理の結果が時系列に蓄積されたアイドルパターンを保持部218内のパターンテーブル2180に格納する。
[アンテナ切替処理]
図9は、実施例2におけるアンテナ切替処理の一例を示すフローチャートである。AP20は、所定のタイミングで、図9のフローチャートに示される処理を開始する。
まず、セレクタ制御部216は、変数iを1に初期化する(S200)。そして、セレクタ制御部216は、送信処理部213および受信処理部214による通信が開始されるか否かを判定する(S201)。送信処理部213および受信処理部214による通信が開始されない場合(S201:No)、セレクタ制御部216は、i番目の選択パターンに含まれるアンテナ23の組合せを介して無線通信が行われるように、セレクタ212を制御する。
次に、判定部219は、i番目の選択パターンに含まれるアンテナ23を介して受信された信号が合成された信号に基づいて、アイドル判定処理を実行する(S202)。そして、判定部219は、i番目の選択パターンにおけるアイドル判定の結果をパターンテーブル2180内のアイドルパターンに蓄積する(S203)。
次に、セレクタ制御部216は、i番目の選択パターンについてアイドル判定を開始してから所定期間T1が経過したか否かを判定する(S204)。所定期間T1が経過していない場合(S204:No)、セレクタ制御部216は、再びステップS201に示した処理を実行する。
一方、所定期間T1が経過した場合(S204:Yes)、RSSI測定部211は、i番目の選択パターンについて、端末12から送信された信号の平均RSSIを測定する(S205)。具体的には、RSSI測定部211は、RSSIを測定するための信号の送信を送信処理部213に指示する。これにより、送信要求を含む送信信号が送信処理部213によって配下の端末12へ送信され、送信要求を含む送信信号を受信した端末12は、ビーコン等の所定の信号をAP20へ無線送信する。RSSI測定部211は、i番目の選択パターンに含まれるアンテナ23を介して受信された信号が合成された信号のRSSIを平均RSSIとして測定する。そして、RSSI測定部211は、測定された平均RSSIを、i番目の選択パターンの情報と共に信号レート推定部210へ出力する。
次に、セレクタ制御部216は、変数iの値を1増やす(S206)。そして、セレクタ制御部216は、変数iの値が、選択パターンの総数Mの値より大きいか否かを判定する(S207)。変数iの値がMの値以下である場合(S207:No)、セレクタ制御部216は、再びステップS201に示した処理を実行する。一方、変数iの値がMの値より大きい場合(S207:Yes)、セレクタ制御部216は、再びステップS200に示した処理を実行する。
また、送信処理部213および受信処理部214による通信が開始される場合(S201:Yes)、AP20は、図6のステップS104〜S108に示した処理を実行する。そして、セレクタ制御部216は、送信処理部213および受信処理部214による通信が終了したか否かを判定する(S208)。送信処理部213および受信処理部214による通信が終了した場合(S208:Yes)、セレクタ制御部216は、再びステップS201に示した処理を実行する。
[実施例2の効果]
上記説明から明らかなように、本実施例のAP20において、RSSI測定部211は、セレクタ制御部216によって選択された選択パターンに対応するRSSIを測定する。これにより、複数の受信信号のRSSIを並行して測定する必要がないため、RSSI測定部211を小型化できる。また、本実施例のAP20では、複数の無線部22およびアンテナ23に対して、1つの判定部219が設けられる。これにより、判定部219の数を削減することができる。そのため、AP20の小型化およびコストの削減が可能となる。
[ハードウェア]
上記した実施例1および2におけるAP20は、例えば図10に示すようなハードウェアにより実現される。図10は、AP20の機能を実現する無線通信装置30のハードウェアの一例を示す図である。無線通信装置30は、インターフェイス回路31、メモリ32、プロセッサ33、複数の無線回路34−1〜34−n、および複数のアンテナ23−1〜23−nを有する。なお、以下では、複数の無線回路34−1〜34−nのそれぞれを区別することなく総称する場合に単に無線回路34と記載する。
インターフェイス回路31は、ネットワーク11との間で有線通信を行うためのインターフェイスである。それぞれの無線回路34には無線部22が含まれている。また、1つの無線回路34は、1つのアンテナ23に対応して設けられている。それぞれの無線回路34は、プロセッサ33から出力された信号にアップコンバート等の処理を施し、処理後の信号を対応するアンテナ23を介して送信する。また、それぞれの無線回路34は、対応するアンテナ23を介して受信された信号にダウンコンバート等の処理を施し、処理後の信号をプロセッサ33へ出力する。
メモリ32には、例えばデジタル処理部21の機能を実現するための各種プログラムやデータ等が格納される。プロセッサ33は、メモリ32から読み出したプログラム等を実行することにより、例えばデジタル処理部21の各機能を実現する。
なお、メモリ32内のプログラムやデータ等は、必ずしも全てが最初からメモリ32内に記憶されていなくてもよい。例えば、AP20に挿入されるメモリカードなどの可搬型記録媒体にプログラムやデータ等が記憶され、AP20がこのような可搬型記録媒体からプログラムやデータ等を適宜取得して実行するようにしてもよい。また、プログラムやデータ等を記憶させた他のコンピュータまたはサーバ装置などから、無線通信回線、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介して、AP20がプログラム等を適宜取得して実行するようにしてもよい。
<その他>
なお、開示の技術は、上記した各実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記した実施例1において、AP20は、端末12に所定の信号を無線送信させ、各アンテナ23を介して受信された受信信号のRSSIを測定したが、開示の技術はこれに限られない。例えば、AP20は、各無線部22を制御して、それぞれのアンテナ23からビーコン等の所定の信号を順次無線送信させる。そして、AP20は、アンテナ23毎に端末12において測定されたRSSIを端末12に報告させ、端末12において測定されたRSSIを、アンテナ23毎のRSSIとして用いてもよい。
また、上記した実施例2において、AP20は、端末12に所定の信号を無線送信させ、セレクタ制御部216によって選択された選択パターンに含まれるアンテナ23を介して受信された受信信号の平均RSSIを測定したが、開示の技術はこれに限られない。例えば、AP20は、セレクタ制御部216が選択した選択パターンに含まれるアンテナ23に対応する無線部22を制御して、ビーコン等の所定の信号を無線送信させる。そして、AP20は、端末12において測定されたRSSIを端末12に報告させ、端末12において測定されたRSSIを、セレクタ制御部216が選択した選択パターンに対応する平均RSSIとして用いてもよい。
また、上記した実施例2において、セレクタ212は、セレクタ制御部216によって選択された選択パターンAに含まれるアンテナ23の組合せに対応する無線部22およびアンテナ23を介して無線通信が行われるように、送信処理部213および受信処理部214と、各無線部22とを接続する。しかし、開示の技術はこれに限られない。例えば、図11に示すように、セレクタ212を、DAC220およびADC226と、アップコンバータ221およびダウンコンバータ225との間に配置し、アップコンバータ221およびダウンコンバータ225を複数接続する構成としてもよい。具体的には、セレクタ212は、セレクタ制御部216によって選択された選択パターンAに含まれるアンテナ23の組合せに対応するアンテナ23を介して無線通信が行われるように、DAC220およびADC226と、アップコンバータ221およびダウンコンバータ225とを接続する。この場合、DAC220およびADC226はそれぞれ1つとなり、DAC220およびADC226の数を削減できる。そのため、AP20の小型化が可能となる。
また、上記した実施例2において、セレクタ212は、セレクタ制御部216によって選択された選択パターンAに含まれるアンテナ23の組合せに対応する無線部22およびアンテナ23を介して無線通信が行われるように、送信処理部213および受信処理部214と、各無線部22とを接続する。しかし、開示の技術はこれに限られない。例えば、図12に示すように、セレクタ212をサーキュレータ223とアンテナ23との間に配置し、セレクタ212にアンテナ23を複数接続する構成としてもよい。具体的には、セレクタ212は、セレクタ制御部216によって選択された選択パターンAに含まれるアンテナ23の組合せに対応するアンテナ23を介して無線通信が行われるように、サーキュレータ223と各アンテナ23とを接続する。この場合、無線部22は1つとなり、無線部22の数を削減できる。そのため、AP20の小型化が可能となる。
また、上記した各実施例では、複数のアンテナ23を有するAP20におけるアンテナ23の選択方法について説明したが、開示の技術はこれに限られない。複数のアンテナを有する無線通信装置であれば、端末12等の他の無線通信装置に対しても、上記した各実施例の技術を適用することができる。
また、上記した各実施例において、AP20が有するそれぞれの処理ブロックは、実施例におけるAP20の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて機能別に区分したものである。そのため、処理ブロックの区分方法やその名称によって、開示の技術が制限されることはない。また、上記した各実施例におけるAP20が有する各処理ブロックは、処理内容に応じてさらに多くの処理ブロックに細分化することもできるし、複数の処理ブロックを1つの処理ブロックに統合することもできる。また、上記した各実施例において、各処理ブロックによって実行される処理は、ソフトウェアによって実現されるが、少なくとも一部の処理はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用のハードウェアにより実現されてもよい。
10 無線通信システム
11 ネットワーク
12 端末
20 AP
21 デジタル処理部
210 信号レート推定部
211 RSSI測定部
212 セレクタ
213 送信処理部
214 受信処理部
215 優先度算出部
216 セレクタ制御部
217 アイドル率算出部
218 保持部
2180 パターンテーブル
219 判定部
22 無線部
23 アンテナ
30 無線通信装置

Claims (7)

  1. 複数のアンテナを有する無線通信装置において、
    前記アンテナの組合せ毎に、前記組合せに含まれる全ての前記アンテナを介して干渉信号が受信されていないアイドル状態になる割合を示すアイドル率を算出する第1の算出部と、
    前記組合せ毎に、前記アイドル率に、前記組合せに含まれる前記アンテナの数に応じた重みを乗算することにより、前記組合せの優先度を算出する第2の算出部と、
    前記優先度に応じて、いずれかの前記組合せを選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された前記組合せに含まれる前記アンテナを用いて無線通信を行う通信部と
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記組合せ毎に、前記組合せに含まれる前記アンテナを用いて通信を行う場合の信号レートを推定する推定部をさらに有し、
    前記第2の算出部は、
    前記組合せ毎に、前記アイドル率に、前記推定部によって推定された前記信号レートに応じた重みをさらに乗算することにより、前記組合せの優先度を算出することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記アンテナ毎に、通信相手の他の無線通信装置から送信された信号を受信した場合の受信電力を測定する測定部をさらに有し、
    前記選択部は、
    前記測定部によって所定の電力以上の受信電力が測定された前記アンテナの中から、前記優先度に応じていずれかの前記組合せを選択することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記選択部は、
    通信相手の他の無線通信装置との間で使用可能な前記アンテナの数以下の前記アンテナの数に対応する前記組合せの中で、前記優先度に応じていずれかの前記組合せを選択することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  5. それぞれの前記アンテナを介して受信された信号に基づいて、前記アイドル状態であるか否かを判定する判定部をさらに有し、
    前記選択部は、
    前記通信部によって通信が開始される直前に前記判定部によって前記アイドル状態と判定された前記アンテナの中から、前記優先度に応じていずれかの前記組合せを選択することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  6. 複数のアンテナを有する第1の無線通信装置と、
    前記第1の無線通信装置と無線通信を行う第2の無線通信装置と
    を備える無線通信システムにおいて、
    前記第1の無線通信装置は、
    前記アンテナの組合せ毎に、前記組合せに含まれる全ての前記アンテナを介して干渉信号が受信されていないアイドル状態になる割合を示すアイドル率を算出する第1の算出部と、
    前記組合せ毎に、前記アイドル率に、前記組合せに含まれる前記アンテナの数に応じた重みを乗算することにより、前記組合せの優先度を算出する第2の算出部と、
    前記優先度に応じて、いずれかの前記組合せを選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された前記組合せに含まれる前記アンテナを用いて前記第2の無線通信装置との間で無線通信を行う通信部と
    を有することを特徴とする無線通信システム。
  7. 複数のアンテナを有する無線通信装置が、
    前記アンテナの組合せ毎に、前記組合せに含まれる全ての前記アンテナを介して干渉信号が受信されていないアイドル状態になる割合を示すアイドル率を算出し、
    前記組合せ毎に、前記アイドル率に、前記組合せに含まれる前記アンテナの数に応じた重みを乗算することにより、前記組合せの優先度を算出し、
    前記優先度に応じて、いずれかの前記組合せを選択し、
    選択された前記組合せに含まれる前記アンテナを用いて無線通信を行う
    処理を実行することを特徴とする無線通信方法。
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