JP2023530333A - チャネルインパルス応答に基づく出発角度推定 - Google Patents

チャネルインパルス応答に基づく出発角度推定 Download PDF

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Abstract

通信ネットワークに接続可能なワイヤレス通信デバイス(102)を動作させる方法が提供される。通信ネットワークは、アクセスノード(101,101-1,101-2,101-3)を含む。方法は、複数のリソースにおける送信(351)の複数の基準信号(121,122,123)を監視することと、送信は、アクセスノード(101,101-1,101-2,101-3)によって提供され、当該監視に基づいて、無線チャネルのインパルス応答(800,801)の少なくとも1つの第1の経路成分(810)の大きさ又は位相のうちの少なくとも1つを示す指標に応じて、ワイヤレス通信デバイス(102)の測位に参加することとを含み、少なくとも1つの第1の経路成分は、送信(351)の複数の基準信号(121,122,123)のうちの少なくとも1つの基準信号(121,122,123)に関連付けられる。【選択図】図5

Description

本開示の種々の態様は、概して、測位基準信号を使用したワイヤレス通信デバイスの測位に関する。本開示の種々の例は、具体的には、測位基準信号、例えば、チャネルインパルス応答の第1の経路成分に基づいて決定されたチャネルインパルス応答の1又は複数の特性に基づいて、UEに向けられた送信の出発角度を推定することに関する。
ワイヤレス通信デバイス(ユーザ機器(UE)と称されることもある)などのモバイルデバイスを測位するために、種々の測位技術が知られている。概して、測位技術には、セルラー測位技術と非セルラー測位技術とが含まれる。非セルラー測位技術の例として、例えば、衛星ベースの測位又はジャイロスコープの使用が挙げられる。セルラー測位技術は、第1のノードによって送信され、第2のノードによって受信される、セル識別情報追跡又は専用測位基準信号(PRS)の使用に依拠することができる。次いで、到達時間(ToA)、より具体的には到達時間差(TDoA)若しくはマルチラウンドトリップ時間(Multi-RTT)、到来角度(AOA)、及び/又は出発角度(AOD)のうちの1又は複数を決定することが可能である。
一般に、より正確な測位が求められる傾向にある。例えば、3GPP(登録商標)(第三世代パートナーシッププロジェクト)リリース17によれば、2020年5月のRAN1ワーキンググループ#101eにおいて、測位精度の向上が図られている。3GPP RP-193237(New SID on NR Positioning Enhancements)を参照されたい。新しい適用例及び業界の垂直性から生じる測位のためのより高い精度要件に対処するために、既存の測位技術の拡張が、以下の例示的な性能目標、すなわち、3GPP技術仕様(TS)22.261において指定されるような一般的な商業的使用事例の場合にはサブメートルレベルの測位精度、及び産業用モノのインターネット(IIoT)使用事例の場合には0.2m以下の測位精度を満たすと考えられる。
したがって、高度な測位が必要とされている。特に、比較的高い精度でモバイルデバイス、例えば、UEの位置の推定を可能にする測位が必要とされている。
この必要性は、独立請求項の特徴によって満たされる。従属請求項の特徴は、更なる例を定義する。
以下では、UEの測位を容易にする技術について説明する。この測位は、AOD推定に基づき得る。複数のリソースを含む送信(例えば、マルチビーム送信)の基準信号(例えば、PRS)が使用され得る。UEにおいて基準信号を監視することに基づいて、送信ノード、例えば、基地局(BS)又は別のアクセスノードとUEとの間のチャネルのチャネルインパルス応答(CIR)の1又は複数の特性が決定され得る。次いで、測位は、CIRの1又は複数の特性に基づき得る。
UEの測位を実行するために使用され得る1つの例示的な特性は、CIRの第1の経路成分を利用することである。AODを推定するためにCIRの第1の経路成分を使用することによって、AODが推定され得る精度は、例えば、AODを推定するために、例えば、基準信号受信電力(RSRP)に依拠し、次いで、チャネルの複数の経路にわたって積分される従来技術の技術と比較した場合、特に高くなり得ることが分かっている。
本明細書で説明される例によれば、複数のリソースのうちの異なるリソースにおいて送信される送信の基準信号を使用して、すなわち、異なる送信空間フィルタ、すなわち、異なる送信ビームを使用して、複数の第1の経路成分を決定することによって、無線チャネルのCIRを特徴付けることが可能である。これらの第1の経路成分のうちの少なくとも1つを示すCIR指標が決定されることができる。
UEを動作させる方法が提供される。UEは、通信ネットワークに接続可能である。通信ネットワークは、アクセスノードを含む。方法は、送信の複数の基準信号を監視することを含む。送信は、複数のリソースにおいて行われる。送信は、アクセスノードによって提供される。方法はまた、当該監視することに基づいてUEの測位に参加することを含む。当該測位は、無線チャネルのインパルス応答の少なくとも1つの第1の経路成分の大きさ又は位相のうちの少なくとも1つを示す指標に依存する。少なくとも1つの第1の経路成分は、送信の複数の基準信号のうちの少なくとも1つの基準信号に関連付けられる。
送信は、マルチビーム送信であり得る。異なるリソースは、異なる送信ビームに関連付けることができる。
コンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品又はコンピュータ可読記憶媒体は、プログラムコードを含む。プログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによってロードされ、実行され得る。プログラムコードを実行すると、少なくとも1つのプロセッサは、UEを動作させる方法を実行する。UEは、通信ネットワークに接続可能である。通信ネットワークは、アクセスノードを含む。方法は、送信の複数の基準信号を監視することを含む。送信は、複数のリソースにおいて行われる。送信は、アクセスノードによって提供される。方法はまた、当該監視することに基づいてUEの測位に参加することを含む。当該測位は、無線チャネルのインパルス応答の少なくとも1つの第1の経路成分の大きさ又は位相のうちの少なくとも1つを示す指標に依存する。少なくとも1つの第1の経路成分は、送信の複数の基準信号のうちの少なくとも1つの基準信号に関連付けられる。
UEは、制御回路を含む。制御回路は、UEを動作させる方法を実行するように構成される。UEは、通信ネットワークに接続可能である。通信ネットワークは、アクセスノードを含む。方法は、送信の複数の基準信号を監視することを含む。送信は、複数のリソースにおいて行われる。送信は、アクセスノードによって提供される。方法はまた、当該監視することに基づいてUEの測位に参加することを含む。当該測位は、無線チャネルのインパルス応答の少なくとも1つの第1の経路成分の大きさ又は位相のうちの少なくとも1つを示す指標に依存する。少なくとも1つの第1の経路成分は、送信の複数の基準信号のうちの少なくとも1つの基準信号に関連付けられる。
通信ネットワークのネットワークノードを動作させる方法が提供される。この方法は、無線チャネルのインパルス応答の少なくとも1つの第1の経路成分の大きさ又は位相のうちの少なくとも1つを示す指標を示すメッセージを受信することを含む。指標は、UEから受信される。少なくとも1つの第1の経路成分は、複数のリソースにおける送信の複数の基準信号のうちの少なくとも1つの基準信号に関連付けられる。送信は、通信ネットワークのアクセスノードによって提供される。方法はまた、少なくとも1つの第1の経路成分の大きさ又は位相のうちの少なくとも1つを示す指標に基づいて、少なくとも1つの基準信号のAODを推定することを含む。
コンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品又はコンピュータ可読記憶媒体は、プログラムコードを含む。プログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによってロードされ、実行され得る。プログラムコードを実行すると、少なくとも1つのプロセッサは、通信ネットワークのアクセスノードを動作させる方法を実行する。この方法は、無線チャネルのインパルス応答の少なくとも1つの第1の経路成分の大きさ又は位相のうちの少なくとも1つを示す指標を示すメッセージを受信することを含む。指標は、UEから受信される。少なくとも1つの第1の経路成分は、複数のリソースにおける送信の複数の基準信号のうちの少なくとも1つの基準信号に関連付けられる。送信は、通信ネットワークのアクセスノードによって提供される。方法はまた、少なくとも1つの第1の経路成分の大きさ又は位相のうちの少なくとも1つを示す指標に基づいて、少なくとも1つの基準信号のAODを推定することを含む。
通信ネットワークのアクセスノードは、制御回路を含む。制御回路は、アクセスノードを動作させる方法を実行するように構成される。この方法は、無線チャネルのインパルス応答の少なくとも1つの第1の経路成分の大きさ又は位相のうちの少なくとも1つを示す指標を示すメッセージを受信することを含む。指標は、UEから受信される。少なくとも1つの第1の経路成分は、複数のリソースにおける送信の複数の基準信号のうちの少なくとも1つの基準信号に関連付けられる。送信は、通信ネットワークのアクセスノードによって提供される。方法はまた、少なくとも1つの第1の経路成分の大きさ又は位相のうちの少なくとも1つを示す指標に基づいて、少なくとも1つの基準信号のAODを推定することを含む。
上述の特徴及び以下で更に説明される特徴は、示されたそれぞれの組み合わせだけでなく、本開示の範囲から逸脱することなく他の組み合わせ又は単独でも使用され得ることを理解されたい。
図1は、種々の例による、BSとUEとを含む通信システムを概略的に示す図である。 図2は、図1の通信システムの詳細を概略的に示す。 図3は、種々の例によるマルチビーム送信を概略的に示す。 図4は、CIRの電力密度プロファイル(PDP)を示し、種々の例によるCIRの第1の経路成分を具体的に示す。 図5は、種々の例によるUEの測位を概略的に示す。 図6は、種々の例による方法のフローチャートである。 図7は、種々の例による方法のフローチャートである。 図8は、種々の例によるシグナリング図である。
本開示の一部の例は、概して、複数の回路又は他の電気デバイスを提供する。回路及び他の電気デバイス、並びに各々によって提供される機能への全ての言及は、本明細書で図示及び説明されるもののみを包含することに限定されることを意図しない。開示される種々の回路又は他の電気デバイスに特定のラベルが割り当てられ得るが、かかるラベルは、回路及び他の電気デバイスのための動作の範囲を限定することを意図しない。かかる回路及び他の電気デバイスは、所望される特定のタイプの電気的実装形態に基づいて、任意の方法で、互いに組み合わせられてもよく、且つ/又は分離されてもよい。本明細書に開示される任意の回路又は他の電気デバイスは、任意の数のマイクロコントローラ、グラフィックスプロセッサユニット(GPU)、集積回路、メモリデバイス(例えば、FLASH(登録商標)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、又はそれらの他の適切な変形例)、及び本明細書に開示される動作(複数可)を実行するために互いに協働するソフトウェアを含み得ることが認識される。加えて、電気デバイスのうちの任意の1又は複数は、開示されるような任意の数の機能を行うようにプログラムされた非一時的コンピュータ可読媒体において具現化されるプログラムコードを実行するように構成されてもよい。
以下に添付図面を参照しながら、開示の実施例を詳細に説明する。実施例の以下の説明は、限定的な意味で解釈されるべきではないことが理解されるべきである。本開示の範囲は、以下に説明される例又は図面によって限定されることを意図しておらず、図面は例示的なものにすぎないと解釈される。
以下では、モバイルデバイスの場所の推定(測位と称されることもある)の技術について説明する。特に、通信ネットワーク(例えば、セルラーネットワーク)における測位が説明される。ここで、基準信号(例えば、PRS)は、通信ネットワークのアクセスノードによって送信され、基準信号は、データを送信するためにも使用される通信ネットワークの時間周波数リソースグリッドにおいて割り当てられたリソース上で送信される。
以下では、PRSのコンテキストにおいて例示的な目的で技術について説明するが、同様の技術が、他のタイプのRS、例えば、サウンディング基準信号(SRS)に基づいて実装され得る。
以下では、種々の技術が、例えば、ロングタームエボリューション(LTE)プロトコルに従って、又は新しい無線(NR)プロトコルに従って、3GPPセルラーネットワークとしての通信ネットワークの実装形態の文脈で説明される。これらは例であり、他の実装形態が考えられる。
一般的な規則として、PRSのダウンリンク(DL)送信、すなわちアクセスノードからUEへの送信を使用することが可能である。代替又は追加として、当該測位は、PRSのアップリンク(UL)送信に依拠し得る。2つのUE間で送信されるサイドリンクPRSに依存することも可能である。以下では、例示の目的で、PRSのDL送信に関連して技術が説明されるが、同様の技術が、例えば、UL送信又はサイドリンク送信に容易に適用され得る。
以下では、AODの推定に基づく測位について説明する。AODは、信号が直接経路上で位置決定対象のUEに到達するために送信され得る方向を記述することができる。
PRS送信は、複数のリソースを使用することができる。PRS送信は、複数のビーム上で(すなわち、送信ビームフォーミングを使用して)実装され得る。マルチビーム送信は、ビーム掃引DL送信の形態であり得る。異なるビームは、異なる空間プリコーディング/空間送信フィルタに関連付けられ、したがって、アクセスノードからの異なるAODに関連付けられた無線チャネルの異なる空間経路に対処する。空間送信フィルタのためのPRSの送信は、PRSリソースと称されるリソースを占有する。PRSマルチビーム送信は、例えば、各々がそれぞれの空間送信フィルタに関連付けられる、複数のPRSリソースを含むPRSリソースセットを採用することができる。PRSリソースセットの例示的な実装形態は、3GPP TS 38.214 V16.1.0(2020-03)、セクション5.1.6.5によって提供される。
一般的な規則として、UEは、PRSリソースセットの時間周波数リソース割り当て、例えば、サブキャリア間隔、周波数基準などを指示する1又は複数の構成メッセージを受信することができる。かかる構成メッセージを使用して、UEは、マルチビームPRS送信の複数のPRSを監視することができる。
UEにおけるPRSの1又は複数の受信特性に基づいて、どの空間チャネルがUEに向けられているかを結論付けることが可能である。これに基づいて、AODを推定することができる。
したがって、AODは、BSに対するUEの相対的な位置/場所を示す。典型的には、BSの位置はグローバル座標系において既知であり、したがって、グローバル座標系においてもUEの位置を推測することが可能である。
本明細書で説明される種々の例によれば、かかる測位は、無線チャネルのCIRに基づく。CIRは、チャネルモデルに基づいて決定することができる。チャネルモデルは、無線チャネルに沿った無線信号の伝搬の数学的表現を提供することを目的とする。典型的には、無線チャネルは、例えばフェージングを含むマルチパスモデルを使用して、線形的に信号送信に影響を与えていると仮定される。したがって、インパルス応答によって記述することができる。信号処理では、動的線形システム(ここでは無線チャネル)のインパルス応答又はインパルス応答関数(IRF)は、インパルスと称される短い入力信号が与えられた場合のその出力である。数学的には、インパルスは、連続時間システムについてはディラックのデルタ関数として、又は離散時間システムについてはクロネッカーのデルタとしてモデル化することができる。無線チャネルのインパルス応答が分かると、このCIRを使用して、任意の入力信号形状に対する無線チャネルの影響を予測することができる。数学的な用語でCIRを表すために利用可能な種々の選択肢が存在する。CIRは、チャネル行列として表すことができる。別の選択肢は、ゼロ遅延又は第1の検出可能な信号に対して測定された信号遅延のPDPを使用してCIRを表すことである。
種々の技術は、DL相対信号時間差(RSTD)測定(3GPP TS 38.215 V16.0.1(2020-01)、セクション5.1.28)の一部としての到達時間(TOA)測定に関して、従来技術によれば、CIRの第1の空間経路成分(以下、単に第1の経路成分、FPC)の遅延を決定し、それに基づいて到達時間差を推定することが可能であるという発見に基づいている。CIRは、従来技術の基準信号時間差(RSTD)測定から導出することができる。種々の例によれば、AODベースの測位においてAODを推定するためにCIRを決定するかかるTOAベースの測位技術を再利用することが可能である。
より具体的には、本明細書で説明する測位は、CIRのFPCに基づき得る。FPCは、典型的には、CIRのPDPの大きさが(ゼロ遅延から開始して)最初に所定の閾値と交差するCIRの割合として定義される。したがって、FPCは、送信機ノードと受信機ノードとの間の最短有効経路に対応する。
これは、測位(特にAODの決定)が受信されたPRSのRSRPに基づく従来技術の実装形態(3GPP TS 37.355 V16.0.0(2020-03)セクション6.5.11.4)とは対照的である。したがって、それは本質的にCIR全体にわたって累積される。測位プロセスをCIRの第1の経路を使用することに制限することによって、より正確なAODベースの測位が可能になる。
種々の例によれば、UEは、BSによって与えられたマルチビーム送信(例えば、ビーム掃引PRS送信)の複数のPRSリソース中の複数のPRSを監視する。UEは、次いで、UEの測位に参加する。この参加は、当該監視に基づき、無線チャネルのCIRの1又は複数のFPCの大きさ又は位相のうちの少なくとも1つを示す指標に依存する。1又は複数のFPCは、マルチビーム送信の(例えば、PRSリソースセットの)リソースのうちの異なるリソースにおける当該監視に基づいて決定され得る。すなわち、異なるFPCは、UEにおいて受信された異なるPRSに基づいて決定され得る。
少なくとも1つのPRSリソースに関連するCIRの少なくとも1つのFPCを示すこの指標は、以下では、CIR指標と称される。
一般的な規則として、CIR指標は、PRSリソースセットの全てのリソース、又はそのサブフラクションのみについてのFPCを示すことができる。
一般的な規則として、CIR指標は、複素数値として表現/表現することができ、その場合、大きさ及び位相の両方を記述し、又はスカラー値として表現(expressed)/表現(represented)することができ、その場合、大きさ又は位相のいずれかを記述する。
更なる一般的な規則として、UEは、CIR指標をセルラーネットワークに、例えばセルラーネットワークのロケーションサーバノード(LSノード)に報告することに基づいて、当該測位に参加することができる。
かかる報告は以下のように実装され得る。すなわち、UEは、CIR指標を示すそれぞれのメッセージを送信することができる。例えば、メッセージは、CIR指標を含むことができる。また、メッセージがCIR指標の一部のみを含むことも可能であり、例えば、CIR指標は、マルチビーム送信のPRSリソースセットのN個のリソース全てのPRSに基づいて決定されたFPCを示すことができ、メッセージは、例えば、最良のFPC、例えば、最も強い又は比較的最も強いFPCに対応するPRSリソースセットのM<N個のリソースに関連する、このCIR指標の一部のみを含むことができる。
次いで、通信ネットワークのLSノードは、CIR指標を示す受信されたメッセージに基づいて、すなわち、CIR指標に基づいて、AODを推定することができる。代替又は追加として、UEが、CIR指標に基づいてAODをローカルに推定することによって当該測位に参加し、次いでAODをLSノードに報告することが可能となる。
これらの2つの選択肢を以下の表1に要約する。
Figure 2023530333000002
CIRの1又は複数の特性に基づいてAODを推定するための前述の手法は、PRSのRSRPに基づいてAODを推定するための従来技術のシナリオを補完するために使用され得る。例えば、CIRのFPCの品質が不良であるか、又は必要な閾値を満たさない場合、UEは、AOD推定のためのRSRPのみを報告することができる(ただし、CIR指標は報告しない)。そうでない場合、例えば、FPCが良好である、すなわち、1又は複数の品質要件を満たすとき、UEは、CIR指標の値(複素数値又は絶対値のいずれか)を報告し得る。代替的に、LSは、AOD推定のためにRSRPとCIR指標の両方を与えるようにUEに求めることができる。したがって、概して言えば、UEがCIR指標に基づいてAOD測位に参加するか否かは、UEにおいて検査されるべき1又は複数のトリガ基準に依存する可能性がある。
図1は、通信システム100を概略的に示している。通信システム100は、無線チャネル111上で互いに通信するように構成された2つのノード101、102を含む。無線チャネル111は、例えば、多入力多出力(MIMO)技術に依拠する場合、データを送信するために別々に又はコヒーレントに使用され得る1又は複数の経路(空間ストリームと称されることがある)を含むことができる。
図1の例では、ノード101は、アクセスノード、より具体的にはセルラーネットワークのBSによって実装される。5G NRにおいて、それはgNBとして知られている。ノード102は、UEによって実装される。
本明細書で説明される技術は、セルラーネットワークのかかるシナリオに限定されない。他のタイプの通信ネットワーク、例えば、Wi-Fiメッシュネットワークなどが採用され得る。
図2は、BS101に関する態様を概略的に示している。BS101は、プロセッサ1011及び不揮発性メモリ1015によって実装される制御回路を含む。プロセッサ1011は、メモリ1015に記憶されたプログラムコードをロードすることができる。プロセッサ1011は、次いで、プログラムコードを実行することができる。プログラムコードを実行することは、プロセッサに、例えば、PRSを送信することによって、且つ/又はUE102からPRSを受信することによって、UE102の測位に参加すること、例えば、PRSリソースセットのうちの複数のリソース中でPRSの送信を実行すること、例えば、PRSのマルチビーム送信、例えば、ビーム掃引送信を実行すること、アンテナ1014のアレイを使用して、すなわち、例えば、PRSを送信するために送信ビームフォーミングを使用して、ワイヤレスインターフェース1012を介して送信された信号に特定の方位角及び仰角において空間プリコーディング又はアナログビームフォーミングを適用すること、又はビーム掃引送信を実装することなど、本明細書で説明する技術を実行させる。
図2はまた、UE102に関する態様を示している。UE102は、プロセッサ1021及び不揮発性メモリ1025によって実装される制御回路を含む。プロセッサは、メモリ1025からプログラムコードをロードし、プログラムコードを実行することができる。プログラムコードを実行することは、プロセッサに、例えば、PRSリソースセット及び/又はマルチビーム送信を使用して、例えば、サイドリンク上でアクセスノード101又は別のUEによって送信されたPRSを監視すること、PRSを送信すること、PRSの1又は複数の受信特性、例えば、受信振幅及び/又は受信位相を測定すること、送信ビームフォーミング及び/又は受信ビームフォーミングを適用すること、PRSの1又は複数の受信特性に基づいてCIRを決定すること、CIRのFPCを示すCIR指標を決定すること、例えば、CIR指標を決定すること及び/又はCIRのFPC上でUEに到達するPRSのAODを確立することによって、UEの測位に参加すること、CIR指標をセルラーネットワーク、例えば、LSノードに報告することによって、UEの測位に参加すること、RSRP及び/又はCIR指標に基づいて推定されたAODを報告することによって、UEの測位に参加することなど、本明細書で説明する技術を実行させる。
図2はまた、無線チャネル111上でのBS101とUE102との間の通信に関する態様を示している。BS101は、複数のアンテナ1014にアクセスし、制御することができるインターフェース1012を含む。同様に、UE102は、複数のアンテナ1024にアクセスし、制御することができるインターフェース1022を含む。
インターフェース1012、1022はそれぞれ、1又は複数の送信機チェーン及び/又は1又は複数の受信機チェーンを含むことができる。例えば、かかる受信機チェーンは、低雑音増幅器、アナログデジタル変換器、ミキサなどを含むことができる。アナログ及び/又はデジタルビームフォーミングが可能である。送信ビーム形成及び受信ビーム形成を適用することができ、すなわち、信号をプリコーディングすることができる。MIMO通信システム100を実装することができる。
信号を送信するために複数の異なる空間フィルタが(典型的には連続的に)適用される場合、これはマルチビーム送信と称される。
図3は、空間フィルタ301~309を含むマルチビーム送信351を概略的に示しており、全てが異なるAODによって特徴付けられ、それによって無線チャネル111の異なる経路に対処する。これらの空間フィルタは、ビーム301~309とも称される。
異なるビーム301~309は、それぞれの信号(複数可)について、例えば、直交周波数分割多重(OFDM)変調によって定義された、時間周波数リソースグリッドの異なる時間周波数リソース要素を使用することに関連付けられ得る。マルチビーム送信351のこれらのリソースは、リソースセットを形成する。時間周波数リソースグリッドの最小粒度は、OFDMサブキャリアの周波数及びOFDMシンボル持続時間に関連することができる。所定の時間周波数リソース割り当てに従って異なるビーム301~309上で送信することによって、時間周波数リソース識別情報に基づいて、UE102によって受信された信号を送信するためにどのビームが使用されたかを推測することが可能である。ビーム301~309のうちの1つにおけるPRS送信の時間周波数リソース要素は、PRSリソースと称される。全ての異なるビーム301~309のためのPRSリソースは、PRSリソースセットと称される。
一般的な規則として、受信機は、入力信号xに無線チャネル111の伝送行列Hを乗じた信号yを受信する。図2は、伝送行列Hの成分h11とh13の2つのラベルの例を示している。システムの帯域幅にわたって観察される伝送行列Hは、無線チャネル111のCIRを定義する。伝送行列のランクは、線形に独立した行又は列の数に対応し、したがって、異なる経路上のいくつの独立したデータストリームが同時に使用され得るかを示し、これは、レイヤの数と称されることがある。
CIRは、伝送行列Hを超えて、種々の指標によって定量化することができる。本明細書に記載された種々の技術が依拠し得る一例は、CIRの1又は複数のFPCの大きさ及び/又は位相を示す指標(CIR指標)である。相互相関R(τFP)のFPC遅延τFPにおける複素数値(したがって、このFPCの大きさと位相の両方を表す)は、
Figure 2023530333000003
のように表すことができる。ここで、lはマルチビーム送信のビーム/リソースのインデックスであり、gは、チャネルフェージング及び受信アンテナゲインに依存する複素係数であり、つまり、チャネル行列Hに関連付けられており、φUEはAODを表し、P(φ)は、マルチビーム送信351のl番目のビームのビームパターン(空間送信フィルタ)であり(通常は事前に定義され、既知である)、νはUE受信機のノイズとRの測定誤差の合計、例えば、ガウスノイズである。
例えば、l=1に関して、CIR指標は、単一のPRSに関連するCIRの単一のFPCを示すことになる。l>1の場合、CIR指標は、マルチビーム送信の異なるビーム上で送信された複数のPRSに関連するCIRの複数のFPCを示すことになる。
図4は、例えば、CIRの二乗された大きさを使用することによって得られた、PDP801に関するCIR800を概略的に示している。電力は、遅延時間(ここでは任意の単位で示されている)の関数としてプロットされている。電力は、種々の遅延にわたって1に正規化される。垂直の矢印は、PDPが所定の閾値812と交差するものとして定義されるFPC遅延τFP811を強調している。FPC810のそれぞれの大きさがラベル付けされている。
PRSを含むOFDMベースの時間周波数リソースグリッドの特定のシナリオに関して、式(1)のCIR指標を計算するための相互相関は、
Figure 2023530333000004
のように実装することができる。ここで、kは、PRSを運ぶリソース要素のOFDMシンボルのインデックスであり、nτはRサンプルのインデックスであり、Lτはサイクリックプレフィックスの長さ、xは送信されたPRSのレプリカ(すなわち、定義により知られているそれぞれのPRSの入力信号形状を示す)であり、MはFFTサイズ又はその倍数であり、yは、PRSを運ぶ受信リソース要素(つまり、それぞれのPRSの受信信号形状を示す)である。式(2)は、インデックスnτの離散値に対応し、これは、式(1)の遅延τに対応する。
CIR指標は、複数のPRSリソース又はPRSリソースセット内の全てのPRSリソース(つまり、式(1)の異なるインデックス値l)に基づいて決定される。
式(2)は、マルチビーム送信のPRSを監視するときにUEによって受信された(異なるビーム上で送信された)複数のPRSについて再実行され得る。簡略化のために、式(2)からインデックスlを省略している。
式(2)は、PRSベースの測定を実装する。かかる測定は標準化することができる。かかる測定は、セルラーネットワークによってアクティブ化/非アクティブ化され得る。例えば、UE102は、通信ネットワークからそれぞれのアクティブ化要求を受信すると、かかる測定を実行し得る。これは、通常、LPPプロトコルを使用してLSによってUEに送られる。
CIR指標は、UEを測位するために、より具体的にはAODを推定するために使用され得る。かかる測位に関する詳細は図5に示されている。
図5は、UE102の測位に関する態様を概略的に示している。図示のシナリオでは、UE102及びLSノード120の両方が、UE102の測位に参加する。UE102及びLSノード120は、測位プロトコル119、例えば、3GPP TS 37.355 V16.0.0(2020-03)において指定されているLTE測位プロトコル(LPP)を使用して通信することができる(図5には単方向通信が示されているが、一般的なルールとして、測位プロトコルによる双方向通信が可能である)。
図5のシナリオでは、複数のBS101-1~101-3が、当該測位を容易にするためにPRS121~123を送信する。
原則として、BS101-1~101-3の各々は、マルチビーム送信351を使用することができる(図3を参照されたい。図5では、最も強い経路をアドレス指定し、それによってAOD191~193を定義するビーム311~313のみが示されている)。図5に示すように、BS101-1は、UE102の方向に送信ビーム311を使用してPRSリソースでPRS121を(例えば、PRS構成で定義されたタイミングスケジュールに従って繰り返し)送信し、同様に、BS101-2は、UE102の方向に送信ビーム312上のPRSリソースでPRS122を送信し、BS101-3は、UE102に向けて送信ビーム313上のPRSリソースでPRS123を送信する。
図5のシナリオでは、3つのBS101-1~101-3がUE102の測位に参加するが、原則として、単一のBSのみ、2つのBS、又は4つ以上のBSが当該測位に参加することが可能である。
UE102は、関連するPRSリソースIDを用いて、BS101によって使用されるそれぞれの送信ビームを識別するか、又は少なくとも参照することができる。DL-AODベースの測位の従来技術の実装形態では、AOD191~193は、UE102において最も高いRSRPで到達するPRS121~123を送信するときにBS101-1~101-3が使用していたビーム311~313(すなわち、関連するPRSリソースID)を報告することによって測定される。「正しい」ビームの識別は、AODベースの測位の精度にとって重要である。3GPP LTEリリース16では、識別はRSRPに基づき、加えて、CIR800に基づいて「正しい」ビームを決定することを容易にする技術が本明細書で開示される。これにより、精度が向上する。従来技術によるPRS121~123のRSRPに基づいて推定されるAODの精度は、ビーム311~313のビーム幅に決定的に依存することに留意することが重要である。推定誤差は、ビーム幅が増加すると大きくなる。一例として、周波数範囲(FR2)仕様(すなわち、24.25GHz~52.6GHz)におけるgNB又は送受信ポイント(TRP)アンテナの場合、1つのセクタ内の8つの水平アンテナ要素は、15度の分解能を与え、これは、AOD191~193の推定において著しい誤差を引き起こす可能性がある。CIRに基づいてAODを推定する技術を使用することによって、ビーム幅を超えても、この推定においてより高い精度を得ることが可能である。これは、AODがCIRに基づいて推定され、TXビーム311の送信プロファイルに結び付けられないためである。AODベースの測位を改善することができる。
測位は、PRS122のAOD191、及び/又はPRS121~123のAOD192~193を決定することを含むことができる。例えば、測位が、送信ビーム311を使用してBS101-1によって送信されたPRS121のAOD191のみに基づく場合、例えば、BS101-1とUE102との間の距離を導出するためにPRS121の経路損失を更に考慮に入れて、UE102の位置の粗い推定を実行することがすでに可能である。他の例では、測位が、複数のBS101-1~101-3によって送信された全てのPRS121~123のAOD191~193に基づくことが可能であり、かかるシナリオでは、三角測量、又はより概しては、マルチラテレーションが採用され得る。
原則として、UE102の位置は、LSノード120において推定され得(表1、変形例をB参照)、一部のシナリオでは、UE102、又は少なくともAOD(複数可)191~193の位置がUE102において推定されることも可能である(表1、変形例Aを参照)。これは、LSノード120がAOD(複数可)及び/又はUE102の位置を推定すること、あるいはUE102がAOD(複数可)及び/又はUE102の位置を推定することのいずれかを意味し得る。
AOD(複数可)及びUE102の位置のかかる決定に関する詳細は、図6に関連して示される。
図6は、種々の例による方法のフローチャートである。例えば、図6の方法は、例えば、メモリ1025からプログラムコードをロードすると、UE102のプロセッサ1021によって実行され得る。図6は、UE102の測位に参加することに関する態様を示している。所望によるボックスは、破線でマークされている。
所望によるボックス3005において、CIR指標に応じて当該測位に参加するUEの能力がセルラーネットワークに報告される。例えば、UE102がAoDのために使用されるCIR指標を決定することができるか否かを報告することが可能である。例えば、UE102が、AODを推定するためにRSRPを使用することを好むかどうか、又はAODを推定するためのCIR指標を決定することを好むかどうかを報告することが可能である。
報告がセルラーネットワークから要求され、UEが要求に対するそれぞれの能力メッセージに反応することが可能であろう。
ボックス3005の一部として、UEは、CIR指標に基づいて当該測位に参加するその能力に従ってネットワークから構成メッセージを受信することが可能である。例えば、UEが、CIR指標に基づいて当該測位に参加することが可能であることを示す場合、セルラーネットワークは、CIR指標に基づいて測位をアクティブ化又は非アクティブ化し得る。
能力は、測位プロトコル119(図5参照)を使用してLSノード120に報告され得る。構成は、測位プロトコル119を使用してLSノード120から受信され得る。
次に、ボックス3010において、UEは、1又は複数のBSによって送信されたPRSを受信することを試みる、すなわち、UEは、PRSを監視する(図5、PRS121~123参照)。UEは、典型的には、測位プロトコル119(図5参照)を使用して、LSから1又は複数のBSのPRS構成を受信される。
この監視は、ネットワーク構成に従うことができる。ネットワーク構成は、PRSが送信される時間周波数リソースグリッドの時間周波数リソースを示すことができる。それぞれのDLマルチビーム送信のタイミングが示され得る。時間周波数リソースは、マルチビーム送信の異なるビーム間で区別され得る。空間送信フィルタを使用するPRS送信の時間周波数リソースは、PRSリソースとして知られており、識別情報(ID)を有する。複数の空間送信フィルタを使用するマルチビーム送信の多数のPRSリソースは、PRSリソースセットとして知られている。PRSリソース及びPRSリソースセットの両方は、PRS構成の一部であり得る。
UEは、1又は複数のBSのPRS構成を受信している。UEは、マルチビーム送信又はマルチビーム送信(複数のBSがPRSを送信する場合)のPRSのうちの1又は複数を受信し得る。
次いで、ボックス3020において、UEは、1又は複数のトリガ基準が満たされるかどうかを検査する。1又は複数のトリガ基準は、UEが測位に参加するときにCIR指標を使用するように構成されているか/許可されているかどうかを指定することができる。1又は複数のトリガ基準は、FPC(複数可)を取得するためのCIR測定がアクティブ化されるのか非アクティブ化されるのかを指定することができる。1又は複数のトリガ基準は、予め定義されてもよい。
原則として、種々のトリガ基準が考えられる。複数の例を以下の表2に要約する。
Figure 2023530333000005
表2から理解されるように、例示されたトリガ基準の一部(例B及びC)は、CIR自体の1又は複数の特性に依存する。したがって、ボックス3020において1又は複数のトリガ基準が満たされているかどうかを検査する前に、UE102が、CIR、具体的には、ボックス3020における検査に関して使用される1又は複数のかかる特性を決定するように構成されることが可能である。例えば、UEは、CIR指標を決定するために、式(2)を実行する、すなわち、それぞれのPRSの受信信号形状とそれぞれのPRSの入力又は予め記憶された信号形状との相関を実行することができる。次いで、CIR指標は、1又は複数のCIRベースのトリガ基準が満たされるかどうかを検査するために、予め定義されたメトリックと比較され得る。
他の例では、CIR指標を決定することは、例えば、図2の例Aにおいて、ボックス3020において1又は複数のトリガ基準が満たされたという肯定結果を条件とし得る。
ボックス3020で1又は複数のトリガ基準が満たされると、ボックス3025で、CIR指標がセルラーネットワークに報告される(表1、変形例Bを参照)。例えば、UE102は、CIR指標を示す、例えば、CIR指標を含むか、又はCIR指標の表現を含むか、又はCIR指標のサブフラクションを含む、それぞれの報告メッセージを送信することができる。
より具体的には、CIR指標が、測位プロトコル119を使用してLSノード120に報告されることが可能である。
CIR指標は、(例えば、マルチビーム送信における)複数のPRSリソースのうちの1又は複数のPRSリソースを監視することによって決定された、CIRの1又は複数のFPCを示す。一般的な規則として、CIR指標は、マルチビーム送信の複数のPRSリソースを使用して決定されたCIRのFPCを示すことができる。例えば、マルチビーム伝送がN個のビームを含む場合、
Figure 2023530333000006
個のPRSが異なるビームで受信される可能性があり、CIR指標は、これらのM個のPRSの各々から導出されたCIRに基づいて決定されたFPCを示すことができる。報告されないPRSは、受信されていない、すなわち、利用可能なCIR指標又はゼロCIR指標のそれぞれの成分がないと仮定され得る。
一般的な規則として、UEがCIR指標のスカラー表現又はCIR指標の複素表現を報告することが可能である。これは、UEが、CIR指標のFPC(複数可)の大きさ及び位相を報告し得るか、又は大きさのみ若しくは位相のみを報告し得ることを意味する。大きさ又は位相のみを報告することは、必要とされる報告サイズ(例えば、ビット数)を低減するというプラスの効果を有することができる。原則として、位相情報なしで、CIRのFPC(複数可)の大きさのみに基づいてAODを推定することも可能である。
一般的な規則として、CIR指標を報告するかかるメッセージは、予め定義されたコードブック及び/又はPRSリソースIDを参照することによってFPC(複数可)を示すことが可能である。例えば、予め定義されたコードブック及び/又はPRSリソースIDは、異なる値範囲を定義することができ、次いで、FPC(複数可)の大きさ及び/又は位相を含む特定の値範囲のインデックスが、メッセージによってシグナリングされ得る。
更に別の例では、メッセージがCIR指標のFPCの正規化された表現を含むことが可能である。この正規化は、異なるビーム上で送信されたPRSに関して観測された最も強いFPCに関するものとすることができ(相互PRS正規化)、又は受信された各PRSに関して、それに応じて決定されたCIRのそれぞれのFPCが、その特定のCIRの残りの経路に関して正規化されることが可能である。
一般的な規則として、ボックス3025において、追加情報がセルラーネットワークに報告されることが可能である。例えば、UEが、CIRの1又は複数の更なる経路成分に関して、且つ/又はノイズフロアに関して、CIRのFPC(複数可)の相対品質を示す更なる指標を更に報告することが可能である(図2の例C参照)。代替的に又は追加的に、UEがCIRのFPC(複数可)の遅延を選択的に報告することも可能である。例えば、相対品質及び/又は遅延及び/又は他の特性は、FPC(複数可)も報告されるマルチビーム送信のかかるPRSリソースについて報告され得る。CIRのかかる特性及び他の特性は、正確な測位、すなわち、AODのより正確な決定を更に容易にすることができる。かかる追加情報を使用して、AODを更により正確に推定することができる。
上記では、CIR指標(及び、所望により、上記で説明したようなCIRの更なる特性)がLSノード120に報告される(表1、変形例Bを参照)、すなわち、UE102が、CIR指標を示すメッセージをネットワークに送信することによって当該測位に参加するシナリオについて説明した。次いで、例えば、LSノード120は、メッセージ、又はより具体的にはCIR指標、及び所望によりメッセージによって示される1又は複数の更なるCIR関連指標に基づいて、AODを推定することができる。
他のシナリオ(表1、変形例Aを参照)では、UE102は、CIR指標に基づいて(及び、所望により、CIRの更なる特性、例えば、上記で説明したように、CIRのFPCの相対品質及び/又はCIRのFPCの遅延に基づいて)AODをローカルに推定することによって当該測位に参加することが可能である。更に、AODのかかる推定は、CIR指標のスカラー表現又は複素表現に基づき得る。
一般的な規則として、CIR指標に基づいてAODを推定するとき、複数のPRSリソース(例えば、マルチビーム送信)におけるPRS送信の一部又は全部の送信ビームでの測定から導出されたCIR指標(R(τFP))をFPC(複数可)にわたって合計することが可能である。これは、空間領域における推定されたチャネル係数をもたらす。
Figure 2023530333000007
ここで、Nは、ビーム又はPRSリソースの数であり、
Figure 2023530333000008
である(例えば、以下で図4及び図5に関して詳細に説明されるように、M<N個のFPCのみがシグナリングされ得る)。したがって、合計は、(例えば、PRSリソースセット内の)PRSリソース全体、又は、例えば、UEがLSによって構成された「最良の」M<N個のPRSリソース(ここでは、どの「最良の」手段が使用され得るか、例えば、CIRのFPCの品質を定義するための適切なメトリック)全体であり得る。P(φ)は各ビームのビームパターン、τFPはPDPからの推定FPC遅延、R(τFP)は遅延τFPにおける相互相関の複素振幅である(式(2)を参照されたい)。
式(3)に基づいて、AODは、
Figure 2023530333000009
として推定することができる。
ビームパターンP(φ)、LS又はUEによって事前に知られていると仮定され、例えば、LSは、NR PPaプロトコルを使用してgNBからPRSビーム構成を受信することによって知り、UEは、LPPプロトコルを使用してLSからそれぞれのPRSビーム構成を受信することによって知る。
上記は、式(3)及び(4)に基づいてAODを推定する1つの方法であり、上記と同じパラメータに基づく他の方法/変形例が存在する。例えば、式(3)の分母は、むしろ、
Figure 2023530333000010
とすることができる。
所望によるボックス3030において、RSRPが報告されるか、又はRSRPは、(例えば、マルチビーム送信の複数のPRSについて観測された最も強いRSRPをもつPRSの方向を選択することによって)基準技術に基づいてAODを推定するために使用される。したがって、ボックス3030は、図示された例では、ボックス3020において1又は複数のトリガ基準が満たされないことを条件とする、レガシー実装形態へのフォールバックと同等であり得る。他の例では、RSRPの報告及び/又はRSRPに基づくAODのローカル推定(すなわち、UEベースの測位)が、ボックス3020においてトリガ基準のうちの1又は複数が満たされないことを条件とせず、むしろ、RSRPに基づくかかる測位が静的にアクティブ化され得ることが可能であろう。例示のために、CIRとRSRPの両方が測定される場合、UEを測位するとき、AODのRSRPベースの推定値とAODのCIRベースの推定値との間の平均が決定され得る。
図7は、種々の例による方法のフローチャートである。例えば、図7の方法は、プログラムコードをロードすると、LSノード120によって、例えば、そのプロセッサによって実行され得る。
方法は、ボックス3100において、CIR指標に関する報告を受信することを含む。したがって、ボックス3100はボックス3025と相互に関連している(図6参照)。上記で説明したように、メッセージは、CIR指標の1又は複数のFPCの複素表現又はスカラー表現を示すことができる。メッセージは、所定のコードブックを参照することによって、CIR指標の1又は複数のFPCを示すことができる。メッセージは、CIR指標の1又は複数のFPCを、正規化された方法で、又は絶対項で含むことができる。
所望によるボックス3105において、1又は複数のPRSのRSRPに関する報告が受信される。したがって、ボックス3105はボックス3030(図6参照)と相互に関連している。
ボックス3110では、AODが推定される。これは、ボックス3100のメッセージと、利用可能であればボックス3105のメッセージとに基づく。例えば、式(2)、(3)、及び(4)を使用することができる。
図8は、種々の例によるシグナリング図である。図8は、1又は複数のBS101-1~101-3と、UE102と、LSノード120との間の通信を示している。UE102とLSノード120との間の通信は、測位プロトコル119に従うことができる。
5001において、UE102は、(CIRのFPCの大きさ及び/又は位相を示す)CIR指標に基づいてそれの測位に参加するためのそれの能力を示すメッセージ4001を送信する。5001は、したがって、図6のボックス3005を実装する。
5002において、BS101-1~101-3は各々、PRS構成を含むそれぞれの制御メッセージ4051をLS120に送信し、PRS構成は、PRSビーム構成(すなわち、マルチビーム送信の空間フィルタ、例えば、式(3)におけるP(φ))と、PRSリソース構成(すなわち、UEが監視するための時間周波数リソース)とを含む。5003において、LS120は、メッセージ4052を使用して、LPPプロトコルを使用してUEにPRS構成の一部又は全部を更に転送することができる。例えば、UEベースの測位(表1、変形例Aを参照)では、メッセージ4052は、PRSビーム構成及びPRSリソース構成を含むPRS構成を含むことができるが、ネットワークベースの測位(表1、変形例Bを参照)では、メッセージ4052は、PRSビーム構成ではなく、PRSリソース構成を含むPRS構成を含むことができる(これは、この場合、式(3)による計算がLS120において実装されるので、UEによって必要とされないことがある)。
5005において、LSノード120は、測位測定要求4005をUE102に送信する。測位測定要求4005は、測定されるAODを示す。所望により、測位測定要求4005は、CIR指標に基づいて測位に参加するようにUE102に要求するコマンドを含むことができる。これは、メッセージ4001によって示されるような能力と整合され得る。
次いで、5010において、PRS121~123は、BS101-1~101-3によるそれぞれのマルチビーム送信(例えば、ビーム掃引を形成するための複数のリソースにおけるPRS)上で送信される。これは、5002及び5003のPRS構成に従う。UE102は、これらのPRS121~123を監視する(図6のボックス3010を参照)。
少なくとも1つの受信された測位基準121~123に基づいて、UE102は、次いで、ボックス5015において、RSRP及び/又はRSTDを決定することによって当該測位に参加することができる。UE102は、PRS121~123の1又は複数の受信プロパティのかかる特性を決定することができる。所望により、UE102は、かかる特性に基づいてAODを決定することができる。
ボックス5020において、UEは、CIR指標を決定することができる。これは、式(2)に従ってPRSの入力信号形状とPRSの受信信号形状との間の相関を実行することを含むことができる。
所望により、ボックス5020において、UEはまた、CIR指標に基づいてAODを推定することができる。これは、式(3)及び(4)を実行することを含むことができる。他の例では、CIR指標に基づいてAODを推定するこのタスクは、LSノード120にオフロードされ得る。
所望によるボックス5025において、RSRPに基づいて、且つ/又はCIR指標に基づいて測位に参加することの間の選択が行われる。これは、図6のボックス3020に関連して上記で説明したように、1又は複数のトリガ基準が満たされているかどうかを検査することを含むことができる。結果に応じて、測位測定報告メッセージ4015及び/又は測位測定報告メッセージ4020が送信される。測位測定報告メッセージ4015、4020は、LPPプロトコルTS37.355において標準化され得る。
第1に、ボックス5025における選択が、測位がCIR指標に基づくべきでないことをもたらすシナリオを考慮する。次いで、5030において、LSノード120におけるAODの推定を容易にするためにRSRPを示す測位測定報告メッセージ4015が送信されることが可能である。代替的に、かかるシナリオでは、ボックス5015においてRSRPに基づいてUE102においてローカルに推定されたAODをすでに含んでいる測定報告メッセージ4015が送信されることが可能である。
第2に、ボックス5025における選択が、測位がCIR指標に基づくべきであることをもたらすシナリオを考慮する。次に、5035において、CIR指標を示す測位測定報告メッセージ4020が送信されることが可能である(表1、変形例Bを参照)。
例えば、CIR指標の1又は複数のFPCの複素表現又はスカラー表現が、測位測定報告メッセージ4020中に含まれ得る。測位測定報告メッセージ4020は、絶対的に、又は予め定義されたコードブックを参照することによって、CIR指標の1又は複数のFPCを含み得る。測位測定報告メッセージ4020は、正規化表現でCIR指標の1又は複数のFPCを含み得る。次いで、LSノード120は、CIRに関するかかる情報に基づいてAODを推定することができる。代替的に、かかるシナリオでは、ボックス5020においてCIR指標に基づいてUE102においてローカルに推定されたAODをすでに含む測定報告メッセージ4020が送信されることが可能である(表1、変形例Aを参照)。
測位測定報告メッセージ4020の例示的な情報内容が、表3に要約されている。
Figure 2023530333000011
図3の例では、マルチビーム送信351の異なるビーム301~309上で送信されたPRSに基づいて決定されたCIRのFPCの大きさは、個々のPRSリソース測定ごとに観測された全ての経路の大きさに関して全て「1」に正規化され(これは、図4に関して説明した正規化に対応する)、代替として、場合によっては報告されたものに制限される、異なるビーム上で送信されたPRSに基づいて決定されたFPC間で正規化すること(すなわち、クロスPRS正規化)が可能である。これは、図4に示されており、ここで、第4のビームは、正規化基準として働き、したがって、大きさ「1」をとる(別の正規化基準、例えば、全ての報告されたFPCの合計などが可能である)。
Figure 2023530333000012
図4の例では、測位測定報告メッセージ4015は、PRSリソースセットの全てのPRSリソースIDについて決定されたCIRのFPCを示すCIR指標を含み、すなわち、全てのN個のFPCを含む(式3を参照)。他の例では、M<N個のFPCのみが報告されることが可能である。これは、図4のシナリオに基づく図5に示されている。
Figure 2023530333000013
報告される(例えば、最良の)FPCを決定するためのメトリックは、異なる実装形態に従って変化し得る。例えば、メトリックはネットワーク定義とすることができる。報告されるFPCの数Mがネットワーク定義されることが可能である。例えば、M個の最も強いFPCを報告することが可能である。上述したように、特定の閾値を超える相対品質を有するFPCのみを報告することが可能である。これにより、通知すべきFPCのカウントMをネットワーク定義することができる。カウントは、上記で説明したように、FPCの品質に依存する(例えば、ネットワーク構成された)パラメータ化によって定義され得る。
なお、表3~表5のシナリオでは、マルチビーム送信の異なる空間送信フィルタのPRSに基づいて決定されたCIRのFPCの大きさを報告しているが、これに代えて、又はこれに加えて、FPCの位相を報告することも可能である。例示のために、位相も正規化された方法で報告され得る。例えば、図4のシナリオでは、第4のビームは、定義に従って、位相0°を有し得る。
要約すると、UEの正確な測位を容易にする技術が説明された。特に、1又は複数のBSによってUEに向けて送信された1又は複数のPRSのAODを推定することができる。本明細書で説明される技術によれば、CIRの1又は複数の特性が、AODを推定するために使用される。これは、AODを推定するためにRSRPに依存する参照実装形態とは異なる。
AODを推定するために依拠することができるCIRの1つの特定の特性は、FPCである。ここで、CIRのFPCを示すそれぞれのCIR指標は、AODを推定するために使用され得る。
例えば、CIR指標を示すメッセージを送信することができる。例えば、メッセージは、CIR指標のスカラー表現又は複素表現を含むことができる。
一般的な規則として、CIR指標を示すこのメッセージ、又は1又は複数の更なるメッセージは、CIRの更なる特性を示すことができる。例えば、メッセージ又は1又は複数の更なるメッセージは、CIRのFPCの品質及び/又はCIRのFPCの遅延を示す少なくとも1つの更なる指標を示すことが可能である。
PRSの1又は複数の受信特性の測定値に基づいてCIR指標を決定することを可能にする技術について説明した。PRSの受信信号形状と入力信号形状との間の相関が、CIRのFPCを導出するために実行され得る。
CIRの1又は複数の特性に基づいてAODを推定するためのかかる測位は、RSRPに基づいてAODを推定するための測位を置換又は補完することができる。例えば、測位の特定のモード、すなわち、(i)CIRのFPCを示すCIR指標などのCIRの1又は複数の特性に基づいてAODを推定すること、又は(ii)RSRPに基づいてAODを推定することは、1又は複数のトリガ基準に応じてアクティブ化され得る。1つの例示的なトリガ基準は、ネットワーク構成を含む。例えば、通信ネットワークのLSノードは、どの測位モード、すなわち、(i)及び/又は(ii)を使用すべきかを命令することができる。
上記では、通信ネットワークにおいて、例えば、LSノードにおいてAODを推定することを可能にする技術について説明した。代替として又は追加として、UEベースの測位のためにUEにおいてAODを推定することも可能である。表1を参照されたい。
更に、一般的なインパルス応答の1又は複数の特性を決定するために、UEのそれぞれの測定能力の報告を容易にする技術について説明した。
PRSのRSRP(すなわち、全ての経路にわたる和に対応する)に基づく従来技術の技術と、CIR指標に基づいてAODを推定する本明細書で説明する技術との間でAODの推定の精度を比較するために、シミュレーションが実行された。例えば「オープンオフィス」チャネル環境では、度で表されるAODに対して5%~10%高い精度を達成できることが分かっている。比較研究の結果を以下の表6に示す。
Figure 2023530333000014
本開示を特定の好ましい実施形態に関して示し説明してきたが、本明細書を読んで理解すると、当業者は均等物及び修正を想起するであろう。本開示は、全てのかかる均等物及び修正を含み、添付の請求項の範囲によってのみ限定される。
例示のために、種々の技術が、DL PRS及びAODの対応する推定の文脈で説明された。同様の技術が、他のPRS、例えば、アップリンクPRS及び/又はサイドリンクPRSに容易に適用され得る。更なる例示のために、PRSに基づく測位を可能にする種々の例が説明された。他の例では、他のタイプの基準信号、例えば、SRS、例えば、サイドリンクSRS、UL SRSなどが採用され得る。更に、種々の技術が、セルラーネットワークの文脈で説明されている。他の種類及びタイプのネットワークが、本明細書で説明される技術の対象となり得る。
更に別の例示のために、AODの推定がCIRのFPC(複数可)に基づく種々の技術について説明した。代替又は追加として、CIRの1又は複数の他の特性、例えば、CIRの第2の経路成分が、AODの推定において考慮され得る。これは、例えば、第2の経路成分の大きさがCIRのFPCよりも著しく大きい場合に有用であり得る。次いで、本開示全体を通して説明されるようなCIR指標が、例えば、CIRのFPC8を示すことに加えて、又はその代替として、CIRの1つ又は他の特性を示すために使用され得る。
更に、CIRの1又は複数の特性に基づいて測位の一部としてAODが推定される種々の技術について説明した。一般的な規則として、他の位置指標、例えば、TOA、TDOA、及び/又はAOAなどの推定において、CIRの1又は複数の特性、例えば、CIRのFPCを用いることが可能である。

Claims (20)

  1. 通信ネットワークに接続可能なワイヤレス通信デバイス(102)を動作させる方法であって、前記通信ネットワークは、アクセスノード(101,101-1,101-2,101-3)を含み、前記方法は、
    -複数のリソースにおける送信(351)の複数の基準信号(121,122,123)を監視することと、前記送信は、前記アクセスノード(101,101-1,101-2,101-3)によって提供され、
    -前記監視に基づいて、無線チャネルのインパルス応答(800,801)の少なくとも1つの第1の経路成分(810)の大きさ又は位相のうちの少なくとも1つを示す指標に応じて、前記ワイヤレス通信デバイス(102)の測位に参加することとを含み、前記少なくとも1つの第1の経路成分は、前記送信(351)の前記複数の基準信号(121,122,123)のうちの少なくとも1つの基準信号(121,122,123)に関連付けられる、方法。
  2. 前記ワイヤレス通信デバイス(102)の前記測位に前記参加することは、前記複数の基準信号(121,122,123)のうちの前記少なくとも1つの基準信号(121,122,123)の出発角度(191,192,193)を推定するために、前記少なくとも1つの第1の経路成分(810)の前記大きさ又は位相のうちの前記少なくとも1つを示す前記指標を示すメッセージ(4020)を前記通信ネットワークに送信することを含み、又は
    前記ワイヤレス通信デバイス(102)の前記測位に前記参加することは、前記少なくとも1つの第1の経路成分(810)の前記大きさ又は前記位相のうちの前記少なくとも1つを示す前記指標に基づいて、前記基準信号(121,122,123)のうちの前記少なくとも1つの前記出発角度(191,192,193)を推定することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ワイヤレス通信デバイス(102)は、前記指標の複素表現又は前記指標のスカラー表現に基づいて前記測位に参加する、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記ワイヤレス通信デバイス(102)の前記測位に前記参加することは、前記複数の基準信号(121,122,123)のうちの前記少なくとも1つの基準信号(121,122,123)の出発角度(191,192,193)を推定するために、前記少なくとも1つの第1の経路成分(810)の前記大きさ又は位相のうちの前記少なくとも1つを示す前記指標を示すメッセージ(4020)を前記通信ネットワークに送信することを含み、
    前記メッセージ(4020)は、予め定義されたコードブックへの参照を含めることによって前記少なくとも1つの第1の経路成分(810)の前記大きさ又は前記位相のうちの前記少なくとも1つを示すか、又は前記メッセージ(4020)は、前記少なくとも1つの第1の経路成分(810)の前記大きさ又は前記位相のうちの前記少なくとも1つの正規化表現を含む、請求項1~3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 前記測位に前記参加することは、前記インパルス応答(800,801)の前記少なくとも1つの第1の経路成分(810)の、前記インパルス応答(800,801)の1又は複数の更なる経路成分に対する相対品質を示す、及び/又は前記インパルス応答(800,801)のノイズフロアを示す、少なくとも1つの更なる指標に更に基づく、請求項1~4のいずれか1つに記載の方法。
  6. 前記測位に前記参加することは、少なくとも1つのトリガ基準を満たす前記少なくとも1つの第1の経路成分(810)の前記大きさ又は前記位相のうちの前記少なくとも1つを示す前記指標に選択的に依存する、請求項1~5のいずれか1つに記載の方法。
  7. 前記少なくとも1つのトリガ基準は、ネットワーク構成を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記少なくとも1つのトリガ基準は、前記少なくとも1つの第1の経路成分(810)の前記大きさと基準閾値との間の比較を含み、前記基準閾値は、前記通信ネットワークによって所望により構成される、請求項6又は7に記載の方法。
  9. 前記少なくとも1つのトリガ基準は、前記インパルス応答(800,801)の1又は複数の更なる経路成分又は前記インパルス応答(800,801)のノイズフロアに関して定義された前記少なくとも1つの第1の経路成分(810)の相対品質と、基準閾値との間の比較を含み、前記基準閾値は、前記通信ネットワークによって所望により構成される、請求項6~8のいずれか1つに記載の方法。
  10. -前記少なくとも1つのトリガ基準に応じて、前記複数の基準信号(121,122,123)のうちの前記少なくとも1つの基準信号(121,122,123)の受信信号電力を示す更なる指標を示すメッセージ(4020)を前記通信ネットワークに選択的に送信することを更に含む、請求項6~9のいずれか1つに記載の方法。
  11. -前記少なくとも1つの第1の経路成分(810)の前記大きさ又は前記位相のうちの前記少なくとも1つを示す前記指標に応じて、前記測位に参加する能力を前記通信ネットワークに報告すること(3005)を更に含む、請求項1~10のいずれか1つに記載の方法。
  12. 前記測位に前記参加することは、前記インパルス応答(800,801)の前記少なくとも1つの第1の経路成分(810)の遅延を示す少なくとも1つの更なる指標に更に基づく、請求項1~11のいずれか1つに記載の方法。
  13. -前記基準信号(121,122,123)のうちの前記少なくとも1つの受信信号形状と前記基準信号(121,122,123)のうちの前記少なくとも1つの入力信号形状との間の相互相関を含む基準信号測定を実行して、前記少なくとも1つの第1の経路成分の前記大きさ又は位相のうちの前記少なくとも1つを示す前記指標を決定することを更に含む、請求項1~12のいずれか1つに記載の方法。
  14. 前記基準信号測定を前記実行することは、前記通信ネットワークから受信されるそれぞれのアクティブ化要求に応答する、請求項13に記載の方法。
  15. 前記指標は、前記複数の基準信号のうちの複数の基準信号に関連付けられた前記無線チャネルの前記インパルス応答の複数の第1の経路成分の前記大きさ又は位相のうちの前記少なくとも1つを示す、請求項1~14のいずれか1つに記載の方法。
  16. 前記複数の基準信号のカウントは、前記複数の基準信号に含まれる基準信号のカウントよりも小さい、請求項15に記載の方法。
  17. 前記カウントは、ネットワーク構成され、且つ/又は前記第1の経路成分の品質に依存するパラメータ化によって定義される、請求項16に記載の方法。
  18. 前記ワイヤレス通信デバイス(102)の前記測位に前記参加することは、前記少なくとも1つの第1の経路成分(810)の前記大きさ又は前記位相のうちの前記少なくとも1つを示す前記指標に基づいて、前記基準信号(121,122,123)のうちの前記少なくとも1つの前記出発角度(191,192,193)を推定することを含み、
    前記方法は、
    -前記通信ネットワークから、前記送信の前記複数のリソースに関連付けられた空間フィルタを示すメッセージ(4052)を受信することを更に含み、
    前記出発角度は、前記空間フィルタに基づいて推定される、請求項1~17のいずれか1つに記載の方法。
  19. 通信ネットワークのネットワークノードを動作させる方法であって、前記方法は、
    -ワイヤレス通信デバイス(102)から、無線チャネルのインパルス応答(800,801)の少なくとも1つの第1の経路成分(810)の大きさ又は位相のうちの少なくとも1つを示す指標を示すメッセージを受信することと、前記少なくとも1つの第1の経路成分(810)は、複数のリソース(351)における送信の複数の基準信号(121,122,123)のうちの少なくとも1つの基準信号(121,122,123)に関連付けられ、前記送信は、前記通信ネットワークのアクセスノード(101,101-1,101-2,101-3)によって提供され、
    -前記少なくとも1つの第1の経路成分(810)の前記大きさ又は前記位相のうちの前記少なくとも1つを示す前記指標に基づいて、前記少なくとも1つの基準信号(121,122,123)の出発角度(191,192,193)を推定することとを含む、方法。
  20. -前記アクセスノード(101,101-1,101-2,102-3)から、前記送信の前記複数のリソースに関連付けられた空間フィルタを示すメッセージを受信することを更に含み、
    前記出発角度は、前記空間フィルタに基づいて推定される、請求項19に記載の方法。
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