JP2019067205A - 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】端末装置を利用するユーザが非常事態である場合に、非常事態の状況を精度よく推定することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供すること。【解決手段】本願に係る情報処理装置は、取得部と、推定部とを備える。取得部は、端末装置を利用するユーザが非常事態である場合、端末装置に関する情報を示す端末情報を取得する。推定部は、取得部によって取得された端末情報に基づいて非常事態の状況を推定する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
従来、地震等の災害時、例えば気象庁から配信される災害緊急情報を受信し、災害緊急情報に基づいて緊急度を判定する端末装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、従来技術にあっては、判定された緊急度に応じて電力設定の切り替えを行うように構成される。
特開2013−223163号公報
しかしながら、災害等による非常事態の状況(例えば上記した緊急度)は、端末装置を利用するユーザのいる場所や環境等によって変わることがある。従って、従来技術のように、災害緊急情報を用いるだけでは、非常事態の状況を精度よく推定することができないおそれがあった。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、端末装置を利用するユーザが非常事態である場合に、非常事態の状況を精度よく推定することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る情報処理装置は、取得部と、推定部とを備える。前記取得部は、端末装置を利用するユーザが非常事態である場合、前記端末装置に関する情報を示す端末情報を取得する。前記推定部は、前記取得部によって取得された前記端末情報に基づいて前記非常事態の状況を推定する。
実施形態の一態様によれば、端末装置を利用するユーザが非常事態である場合に、非常事態の状況を精度よく推定することができる。
図1は、第1実施形態に係る情報処理の一例を示す説明図である。 図2は、情報処理システムの構成例を示す図である。 図3は、端末装置の構成例を示す図である。 図4は、情報処理装置の構成例を示す図である。 図5は、地震用状況推定情報の一例を示す図である。 図6は、台風用状況推定情報の一例を示す図である。 図7は、水害用状況推定情報の一例を示す図である。 図8は、噴火用状況推定情報の一例を示す図である。 図9は、送信情報の一例を示す図である。 図10は、情報処理装置における情報処理の流れを示すフローチャートである。 図11は、第2実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。 図12は、第2実施形態に係る情報処理装置における情報処理の流れを示すフローチャートである。 図13は、プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。
(第1実施形態)
〔1.情報処理〕
まず、実施形態に係る情報処理の一例について図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す説明図であり、図1に示す例では、情報処理装置50によって情報処理が実行される。
図1に示すように、情報処理装置50は、例えば端末装置10を利用するユーザUが非常事態である場合に、かかる非常事態の状況を推定することのできるサーバ装置である。
上記した非常事態は、例えば地震、台風、洪水や高潮などの水害、噴火、豪雪、津波等の自然災害などにより、ユーザUが日常生活とは異なる状況にあることを含み、例えば、ユーザUの身体が危険に曝されるおそれがあるような状況を含んでもよい。
なお、非常事態は、上記した自然災害に限らず、例えば車両、船舶、列車、飛行機等の交通事故のような人為的災害等によって、ユーザUが日常生活とは異なる状況にあることを含んでもよい。また、非常事態は、例えば、ユーザUが遊園地のお化け屋敷にいる、ジェットコースターに乗っている、コンサート会場や野球場などのイベント会場にいるなどの非日常的な状況を含んでもよく、要は日常生活とは異なる状況であれば、どのような状況を含んでもよい。
ここでは、地震の発生によってユーザUが非常事態となった場合を例にとって説明を続ける。
ところで、従来技術にあっては、地震が発生した場合、例えば気象庁などから配信される災害緊急情報を受信し、災害緊急情報に基づいて緊急度を判定していた。従来技術にあっては、災害緊急情報に比較的大きい震度の情報が含まれる場合、緊急度が高いと判定する一方、比較的小さい震度の情報が含まれる場合、緊急度が低いと判定していた。
しかしながら、地震などによる非常事態の状況は、ユーザUのいる場所や環境等によって変わることがある。すなわち、例えば、比較的大きい震度の地震であっても、ユーザUが建物内にいる環境等では、ユーザUにおける非常事態の状況は安全な状況となることがある。逆に、比較的小さい震度の地震であっても、非常事態の状況が、例えば停電により周囲が暗くなるような状況になったり、棚からの落下物が多いような状況になったりすることがある。
このように、災害緊急情報を用いるだけでは、非常事態の状況を精度よく推定することができないおそれがあった。そこで、本実施形態に係る情報処理装置50にあっては、非常事態の状況を精度よく推定することができるようにした。
具体的に説明すると、図1に示すように、情報処理装置50は、端末装置10を利用するユーザUが非常事態である場合、端末装置10に関する情報を示す端末情報(以下「出力情報」と記載することがある)を取得する(ステップS1)。
上記した出力情報は、例えば端末装置10に搭載された各種のセンサから出力される出力情報である。例えば、端末装置10には、照度センサや感圧センサなどが搭載される。照度センサは、端末装置10の周囲の照度を検知し、検知された照度を示す照度情報を出力情報として出力する。感圧センサは、端末装置10の表示部12がタッチパネル式のディスプレイである場合、ディスプレイに作用する圧力(例えばユーザUによるタッチ操作の圧力)を検知し、検知された圧力を示す圧力情報を出力情報として出力する。なお、端末装置10に搭載される各種のセンサおよび出力情報については、図3等を用いて後述する。
続いて、情報処理装置50は、取得された出力情報に基づいて非常事態の状況を推定する(ステップS2)。例えば、情報処理装置50は、端末装置10の照度センサから照度情報を取得した場合、取得された照度情報に基づき、端末装置10の周囲の明るさに関する状況を、非常事態の状況として推定することができる。
具体的には、情報処理装置50は、例えば、照度が所定時間継続して比較的低い値であることを示す照度情報を取得した場合、非常事態の状況としては、停電等の発生によって端末装置10の周囲が暗い状況になっていると推定することができる。
他方、情報処理装置50は、例えば、照度が比較的高い値であることを示す照度情報を取得した場合、非常事態の状況としては、端末装置10の周囲が明るい状況であると推定することができる。
このように、本実施形態に係る情報処理装置50にあっては、ユーザUが利用する端末装置10からの出力情報を用いることで、ユーザUが置かれている環境などの情報を正確に取得でき、よって非常事態の状況(ここでは周囲の明るさに関する状況)を精度よく推定することができる。
また、本実施形態にあっては、災害緊急情報と組み合わせることで、非常事態の状況をより精度よく推定することができる。すなわち、例えば、災害緊急情報が比較的小さい震度の地震であることを示す情報であって建物の倒壊などの可能性が低い場合に、上記のように端末装置10からの出力情報を考慮することで、ユーザUが危険な状況にいる可能性がある(ここでは暗い状況にいる)ことを推定するなど、非常事態の状況をより精度よく推定することができる。
なお、情報処理装置50は、端末装置10の感圧センサからの出力情報を取得し、かかる出力情報に基づいて非常事態の状況を推定することもできるが、これについては後述する。
また、情報処理装置50は、上記のように非常事態の状況を推定した後、推定された非常事態の状況に応じた処理を端末装置10に対して行ってもよい。
具体的に説明すると、情報処理装置50は、推定された非常事態の状況に基づいて非常事態の度合いを特定することができる(ステップS3)。ここで、非常事態の度合いは、例えば、地震等の災害によって生じた被害のレベルを示す。すなわち、非常事態の度合いが高いときは被害のレベルが高いこと、言い換えると、被害が大きいことを示し、非常事態の度合いが低いときは被害のレベルが低いこと、言い換えると、被害が小さいことを示す。
なお、非常事態の度合いは、上記した被害のレベルに限定されるものではなく、例えば、ユーザUが危険な状況にいる可能性の高低など、その他の内容を示してもよい。すなわち、非常事態の度合いが高いときはユーザUが危険な状況にいる可能性が高いこと示し、非常事態の度合いが低いときはユーザUが危険な状況にいる可能性が低いことを示してもよい。
ここで、非常事態の度合いの特定について、周囲の明るさに関して非常事態の状況が推定された場合を例にとって説明する。例えば、情報処理装置50は、非常事態の状況として、停電等の発生によって端末装置10の周囲が暗い状況になっていると推定された場合、明るさに関する被害のレベルが高い、あるいは、明るさに関してユーザUは危険な状況にいる可能性が高いことから、非常事態の度合いが高くなるようにする。
他方、情報処理装置50は、非常事態の状況として、端末装置10の周囲が明るい状況であると推定された場合、明るさに関する被害のレベルが低い、あるいは、明るさに関してユーザUは危険な状況にいる可能性が低いことから、非常事態の度合いが低くなるようにする。
上記のように、本実施形態に係る情報処理装置50にあっては、端末装置10からの出力情報(ここでは照度情報)に基づいて推定された非常事態の状況を用いることから、非常事態の度合い(ここでは明るさに関する非常事態の度合い)を精度よく特定することができる。
そして、情報処理装置50は、特定された非常事態の度合いに応じた情報や信号を、端末装置10に対して送信することができる(ステップS4)。例えば、情報処理装置50は、明るさに関する非常事態の度合いが高い場合、かかる度合いに応じた信号として、端末装置10に搭載されたライトを点灯させる点灯信号を端末装置10に対して送信することができる。
端末装置10にあっては、情報処理装置50から送信された点灯信号を受信すると、ライトが点灯する(ステップS5)。これにより、端末装置10の周囲が明るくなることから、例えば、ユーザUの視界が確保され、避難方向や周囲の状況を把握し易くすることが可能となる。
なお、図示は省略するが、明るさに関する非常事態の度合いが低い場合、周囲の明るさについては足りていると推定される。従って、情報処理装置50は、ライトを点灯させるなど明るさに関する処理とは異なる処理(例えば、地震に関する地震情報を端末装置10に対して送信する処理)を行うようにしてもよい。これにより、例えば、端末装置10の表示部12に、最新の地震情報を表示させることが可能になる。
このように、情報処理装置50は、非常事態の状況に基づいて非常事態の度合いを特定し、特定された非常事態の度合いに応じた処理を端末装置10に対して行うことで、ユーザUにおける非常事態の状況に適したサービスや情報などの提供を行うことができる。
〔2.情報処理システム1〕
図2は、情報処理システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態にかかる情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置50とを備える。
端末装置10および情報処理装置50は、ネットワークNを介して無線または有線で互いに通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。
端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、PDA(Personal Digital Assistant)や、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PC等により実現される。なお、図2に示す端末装置10の台数などは、あくまでも例示であって限定されるものではない。
情報処理装置50は、上記したように、端末装置10から出力される出力情報に基づいて非常事態の状況を推定することができる。以下、端末装置10および情報処理装置50の構成について具体的に説明する。
〔3.端末装置10〕
図3は、端末装置10の構成例を示す図である。図3に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、入力部13と、照明部14と、検知部20と、制御部30(コントローラ)と、記憶部40とを備える。
〔3.1.通信部11〕
通信部11は、ネットワークNと有線または無線で接続され、情報処理装置50との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。
〔3.2.表示部12〕
表示部12は、上記した地震情報など各種の情報等を表示する表示デバイスである。例えば、表示部12は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイである。また、表示部12は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
〔3.3.入力部13〕
入力部13は、ユーザUから各種操作を受け付ける入力デバイスである。入力部13は、例えば、文字や数字などを入力するためのボタン等を有する。また、表示部12がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部12の一部が入力部13として機能する。
〔3.4.照明部14〕
照明部14は、上記したライト(例えばLEDライト)を含み、端末装置10の適宜位置に設けられる。照明部14は、点灯時に端末装置10の周囲を明るくし、例えば、懐中電灯やカメラ撮像時の照明器具として機能する。
〔3.5.検知部20〕
検知部20は、端末装置10に関する各種の状態を検知する。具体的には、検知部20は、端末装置10の物理的な状態や周囲の状態などを検知する。図3に示す例では、検知部20は、測位センサ21と、照度センサ22と、感圧センサ23と、加速度センサ24と、ジャイロセンサ25と、カメラセンサ26と、マイクセンサ27と、指紋センサ28とを備える。
なお、上記した各センサ21〜28は、あくまでも例示であって限定されるものではない。すなわち、検知部20は、各センサ21〜28のうちの一部を備える構成であってもよいし、各センサ21〜28に加えてあるいは代えて、温度センサや湿度センサ、気圧センサなどその他のセンサを備えてもよい。
測位センサ21は、GPS(Global Positioning System)衛星から送出される電波を受信し、受信した電波に基づいて端末装置10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度および経度)を取得する。照度センサ22は、上記したように端末装置10の周囲の照度を検知する。
感圧センサ23は、上記したように、表示部12たるディスプレイに作用する圧力を検知する。感圧センサ23は、通常時、例えばユーザUのディスプレイに対するタッチ操作の圧力を検知するが、ユーザUが非常事態である場合には、これに限られない。すなわち、感圧センサ23は、例えば、地震の発生によってユーザUが非常事態となった場合、周辺の棚からの落下物が表示部12に衝突し、かかる衝突による圧力を検知することができる。また、感圧センサ23は、端末装置10が棚などの転倒物の下敷きになり、かかる転倒物から作用する圧力を検知することもできる。
加速度センサ24は、例えば、3軸加速度センサであり、端末装置10の移動方向、速度、および、加速度などの端末装置10の物理的な動きを検知する。ジャイロセンサ25は、端末装置10の角速度等に基づいて3軸方向の傾きなどの端末装置10の物理的な動きを検知する。従って、加速度センサ24およびジャイロセンサ25は、例えば、地震の発生によってユーザUが非常事態となった場合、地震による端末装置10の移動方向、速度、加速度、角速度などを検知することができる。
カメラセンサ26は、例えば端末装置10の周囲を撮像することで、端末装置10の周囲の状態などを検知する。従って、カメラセンサ26は、例えば、地震の発生によってユーザUが非常事態となった場合、棚などの転倒物によって乱雑になった周囲の状態を撮像して検知することができる。なお、カメラセンサ26は、例えば、水害の発生によってユーザUが非常事態となった場合、浸水した建物内の状態を撮像して検知することもできる。
マイクセンサ27は、例えば端末装置10の周囲の音を収集することで、端末装置10の周囲の状態などを検知する。従って、マイクセンサ27は、例えば、台風の発生によってユーザUが非常事態となった場合、台風による周辺の音(具体的には風音)を収集して周囲の状態を検知することができる。
指紋センサ28は、かざされた指の指紋を検知することができるカメラセンサであり、ユーザUの認証処理に用いられる。例えば、端末装置10は、ユーザUから指紋情報の登録を予め受け付ける。そして、端末装置10は、端末装置10を利用する前などの所定のタイミングで、利用者に対して指紋センサ28への指紋情報の入力を促す。指紋センサ28は、かざされた利用者の指を撮像して指紋を検知し、端末装置10は、検知された指紋情報と登録された指紋情報との照合に基づき、利用者がユーザUであるか否を判定することによって、ユーザUの認証処理を行う。
ここで、例えば、噴火の発生によってユーザUが非常事態となった場合、火山灰の量によっては指紋センサ28に火山灰が堆積することがある。指紋センサ28は、カメラセンサであるため、火山灰が堆積すると指の指紋を検知できず、ユーザUの認証処理を行うことができない。従って、指紋センサ28は、ユーザUの認証処理を行うことができたか否かの情報により、端末装置10の周囲の状態(ここでは火山灰の量など)を検知することができる。
〔3.6.記憶部40〕
記憶部40は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部40には、各種プログラムや設定データ、上記したユーザUから指紋情報などが記憶される。
〔3.7.制御部30〕
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部30は、送信部31と、受信部32と、処理部33とを備える。
〔3.7.1.送信部31〕
送信部31は、例えば端末装置10に搭載された各センサ21〜28によって検知された各種の情報を通信部11を介して情報処理装置50へ送信する。上記のように送信部31から送信された情報が、端末装置10の出力情報である。
なお、送信部31は、各センサ21〜28で検知された各種の情報のうち全部を送信してもよいし、一部を送信してもよい。
例えば、後述するように、端末装置10には、情報処理装置50から各センサ21〜28の全部または一部を作動させる作動信号が送信されることがある。送信部31は、かかる作動信号に応じて作動したセンサ21〜28で検知された情報を送信してもよい。
また、送信部31は、各センサ21〜28のうち予め設定された所定のセンサで検知された情報を情報処理装置50へ送信してもよい。
また、例えばユーザUが各センサ21〜28の全部または一部で検知された情報の送信を所望した場合、入力部13がユーザUによって操作される。送信部31は、かかる操作に伴い、所望されたセンサで検知された情報を情報処理装置50へ送信してもよい。
また、送信部31は、後述する受信部32によって、気象庁や自治体などの関係機関が発する災害を示す信号(例えば、緊急地震速報を示す信号等)が受信された場合に、センサ21〜28で検知された情報を情報処理装置50へ送信してもよい。例えば、送信部31は、災害を示す信号が受信された後、感圧センサ23において落下物が表示部12に衝突したことを示す圧力が検知された場合、かかる圧力を検知した旨の情報を出力情報として送信してもよい。これにより、例えば、落下物によって端末装置10が破損する前に、出力情報を送信することが可能となる。
〔3.7.2.受信部32〕
受信部32は、情報処理装置50から送信される、端末装置10を作動させる作動信号、詳しくは、上記した各センサ21〜28の全部または一部を作動させる作動信号を通信部11を介して受信することができる。
また、受信部32は、情報処理装置50から送信される、非常事態の度合いに応じた情報や信号を通信部11を介して受信することができる。例えば、受信部32は、非常事態の度合いに応じた信号として、照明部14の点灯信号などを受信することができる。また、例えば、受信部32は、非常事態の度合いに応じた情報として、情報処理装置50から提供される、地震情報や台風情報などの災害情報を受信することができる。
また、受信部32は、上記した災害を示す信号を通信部11を介して受信することができる。
〔3.7.3.処理部33〕
処理部33は、表示部12や照明部14、検知部20等を含め、端末装置10全体を制御する。例えば、処理部33は、各センサ21〜28の全部または一部を作動させる作動信号が受信部32で受信された場合、作動信号に対応するセンサを作動させて情報を検知させることができる。
また、例えば、処理部33は、照明部14の点灯信号が受信部32で受信された場合、照明部14を点灯させることができる。また、例えば、処理部33は、災害情報が受信部32で受信された場合、かかる災害情報を表示部12へ出力して表示させることができる。
〔4.情報処理装置50〕
図4は、情報処理装置50の構成例を示す図である。図4に示すように、情報処理装置50は、通信部51と、制御部60(コントローラ)と、記憶部70とを有する。
〔4.1.通信部51〕
通信部51は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置10との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部51は、NIC等によって実現される。
〔4.2.記憶部70〕
記憶部70は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。本実施形態に係る記憶部70は、地震用状況推定情報71と、台風用状況推定情報72と、水害用状況推定情報73と、噴火用状況推定情報74と、送信情報78とを記憶する。
〔4.2.1.地震用状況推定情報71〕
地震用状況推定情報71は、地震の発生によってユーザUが非常事態となった場合に、端末装置10の出力情報に基づいて行われる非常事態の状況の推定処理や、非常事態の度合いの特定処理に関する情報である。図5は、地震用状況推定情報71の一例を示す図である。図5に示すように、地震用状況推定情報71は、「推定ID」、「出力情報の内容」、「非常事態の状況」および「非常事態の度合い」のそれぞれの情報を含み、これらの情報は互いに関連付けられている。
「推定ID」は、非常事態の状況の推定に関する情報を識別するための識別情報を示す。「出力情報の内容」は、端末装置10から取得された出力情報の内容を示す情報である。「非常事態の状況」は、出力情報に基づいて推定される非常事態の状況を示す情報である。「非常事態の度合い」は、推定された非常事態の状況に基づいて特定される非常事態の度合いを示す情報である。
図5に示す例では、地震用状況推定情報71の推定ID「A01」は、出力情報の内容は「圧力:高」であり感圧センサ23で検知された圧力が高いことを示している。ここで、感圧センサ23で検知された圧力が高いとは、ユーザUの通常のタッチ操作で検知される圧力と比較して非常に高い値の圧力であることを意味するものとする。かかる場合、地震用状況推定情報71の非常事態の状況は「落下物、家具類転倒:多」であり、例えば、棚からの落下物が表示部12に多く衝突したり、棚などの家具類が多く転倒して端末装置10が下敷きになったりしていると推定することを示している。
また、非常事態の状況が「落下物、家具類転倒:多」である場合、非常事態の度合いは「La01」であり、被害のレベルが高い、あるいは、ユーザUは危険な状況にいる可能性が高いことを示している。なお、非常事態の度合いLa01、La02、La03は、末尾の数字が小さくなるにつれて非常事態の度合いが高くなるものとする。従って、図5に示す例では、La01は非常事態の度合いが高く、La03は非常事態の度合いがLa01に比べて低いことを示している。
なお、以下に記載される非常事態の度合いを示すLb01等も、上記したLa01と同様に、末尾の数字が小さくなるにつれて非常事態の度合いが高くなるものとする。また、本実施形態において、非常事態の状況や非常事態の度合いは、3段階または2段階で推定または特定されるが、これに限られず、1段階または4段階以上であってもよい。
また、地震用状況推定情報71の推定ID「A02」は、出力情報の内容は「圧力:中」であり感圧センサ23で検知された圧力が「圧力:高」より低い中程度であることを示している。ここで、感圧センサ23で検知された圧力が中程度とは、ユーザUの通常のタッチ操作で検知される圧力と比較して高い値の圧力であることを意味するものとする。かかる場合、地震用状況推定情報71の非常事態の状況は「落下物、家具類転倒:少」であり、例えば、少量または軽量の落下物が表示部12に衝突したり、軽量の家具類が転倒して端末装置10が下敷きになったりしていると推定することを示している。
また、非常事態の状況が「落下物、家具類転倒:少」である場合、非常事態の度合いは「La02」であり、被害のレベルが「La01」のときより低い、あるいは、ユーザUは危険な状況にいる可能性が「La01」のときより低いことを示している。
また、地震用状況推定情報71の推定ID「A03」は、出力情報の内容は「圧力:低」であり感圧センサ23で検知された圧力が「圧力:中」より低いことを示している。ここで、感圧センサ23で検知された圧力が低いとは、ユーザUの通常のタッチ操作で検知される圧力と同程度の圧力であることを意味するものとする。かかる場合、地震用状況推定情報71の非常事態の状況は「落下物、家具類転倒:なし」であり、例えば、落下物、家具類転倒はないと推定する、言い換えると、ユーザUが通常のタッチ操作を行っていると推定することを示している。
また、非常事態の状況が「落下物、家具類転倒:なし」である場合、非常事態の度合いは「La03」であり、被害のレベルが「La02」のときより低い、あるいは、ユーザUは危険な状況にいる可能性が「La02」のときより低いことを示している。
地震用状況推定情報71の説明を続ける。図5に示す例では、地震用状況推定情報71の推定ID「B01」は、出力情報の内容は「加速度:大」であり加速度センサ24で検知された加速度が大きいことを示している。ここで、加速度センサ24で検知された加速度が大きいとは、地震によって非常に大きい揺れが生じたことを意味するものとする。かかる場合、地震用状況推定情報71の非常事態の状況は「震度:大」であり、地震の震度が非常に大きいと推定することを示している。また、非常事態の状況が「震度:大」である場合、非常事態の度合いは「La01」であることを示している。
なお、図5では、加速度、後述する角速度や画像類似度を用いて特定される非常事態の度合い(ここではLa01)を、圧力を用いて特定される非常事態の度合いと同じとしたが、これは例示であって限定されるものではなく、互いに異なる非常事態の度合いとしてもよい。
推定ID「B02」は、出力情報の内容は「加速度:中」であり加速度センサ24で検知された加速度が「加速度:大」より小さい中程度であることを示している。ここで、加速度センサ24で検知された加速度が中程度とは、地震によって「加速度:大」のときより小さい揺れが生じたことを意味するものとする。かかる場合、地震用状況推定情報71の非常事態の状況は「震度:中」であり、地震の震度が「震度:大」のときより小さいと推定することを示している。また、非常事態の状況が「震度:中」である場合、非常事態の度合いは「La02」であることを示している。
また、推定ID「B03」は、出力情報の内容は「加速度:小」であり加速度センサ24で検知された加速度が「加速度:中」より小さいことを示している。ここで、加速度センサ24で検知された加速度が小さいとは、地震によって「加速度:中」のときより小さい揺れが生じたことを意味するものとする。かかる場合、地震用状況推定情報71の非常事態の状況は「震度:小」であり、地震の震度が「震度:中」のときより小さいと推定することを示している。また、非常事態の状況が「震度:小」である場合、非常事態の度合いは「La03」であることを示している。
また、地震用状況推定情報71の推定ID「C01」〜「C03」は、出力情報の内容がジャイロセンサ25で検知された角速度である場合の「出力情報の状況」および「非常事態の度合い」を示している。かかる推定ID「C01」〜「C03」については、推定ID「B01」〜「B03」と同様、ジャイロセンサ25の出力情報に基づいて、地震の揺れに関する非常事態の状況が推定されるとともに、非常事態の度合いが特定されることから、ここでは詳しい説明を省略する。
地震用状況推定情報71の推定ID「D01」は、出力情報の内容は「照度:低」であり照度センサ22で検知された照度が比較的低いことを示している。ここで、照度センサ22で検知された照度が低いとは、端末装置10の周囲がユーザUの視界を確保できない程度に暗いことを意味するものとする。かかる場合、地震用状況推定情報71の非常事態の状況は「周囲の明るさ:暗い」であり、地震によって停電等が発生し、端末装置10の周囲が暗い状況であると推定することを示している。また、非常事態の状況が「周囲の明るさ:暗い」である場合、非常事態の度合いは「Lb01」であり、明るさに関する被害のレベルが高い、あるいは、明るさに関してユーザUは危険な状況にいる可能性が高いことを示している。
推定ID「D02」は、出力情報の内容は「照度:高」であり照度センサ22で検知された照度が「照度:低」より高いことを示している。ここで、照度センサ22で検知された照度が高いとは、端末装置10の周囲がユーザUの視界を確保できる程度に十分に明るいことを意味するものとする。かかる場合、地震用状況推定情報71の非常事態の状況は「周囲の明るさ:明るい」であり、停電等が発生しておらず、端末装置10の周囲が明るいと推定することを示している。また、非常事態の状況が「周囲の明るさ:明るい」である場合、非常事態の度合いは「Lb02」であり、明るさに関する被害のレベルが「Lb01」のときより低い、あるいは、明るさに関してユーザUは危険な状況にいる可能性が「Lb01」のときより低いことを示している。
地震用状況推定情報71の推定ID「E01」は、出力情報の内容は「画像類似度:高」であり、カメラセンサ26で撮像された撮像画像と予め登録されている地震時の様子を示す地震画像との類似度が高いことを示している。以下、画像の類似度について説明するが、ここでは理解の便宜のため、撮像画像および地震画像がともに建物内の様子を示す画像である場合を例にとって説明する。
上記したように、カメラセンサ26は、地震の発生によってユーザUが非常事態となった場合、落下物や家具類の転倒物によって乱雑になった周囲の状態を撮像し、撮像画像を出力情報として出力することができる。情報処理装置50にあっては、地震時に起こり得る落下物や家具類の転倒物の状態を示す地震画像が予め登録されているものとする。そして、情報処理装置50においては、カメラセンサ26から取得された撮像画像を解析し、解析された撮像画像と地震画像とが類似する度合いを画像類似度として求めることができる。すなわち、解析された撮像画像内に、地震画像に示されるような落下物や家具類の転倒物が多く含まれる場合、画像類似度は高くなり、逆に、落下物や家具類の転倒物が含まれない、あるいは含まれる落下物等が少ない場合、画像類似度は低くなる。
従って、図5に示すように、地震用状況推定情報71の出力情報の内容が「画像類似度:高」である場合、非常事態の状況は「落下物、家具類転倒:多」であり、例えば、棚からの多くの落下物があり、家具類も多く転倒していると推定することを示している。また、非常事態の状況が「落下物、家具類転倒:多」である場合、非常事態の度合いは「La01」であることを示している。
推定ID「E02」は、出力情報の内容は「画像類似度:中」であり画像類似度が「画像類似度:高」より低いことを示している。かかる場合、地震用状況推定情報71の非常事態の状況は「落下物、家具類転倒:少」であり、また、非常事態の度合いは「La02」であることを示している。
推定ID「E03」は、出力情報の内容は「画像類似度:低」であり画像類似度が「画像類似度:中」より低いことを示している。かかる場合、地震用状況推定情報71の非常事態の状況は「落下物、家具類転倒:なし」であり、また、非常事態の度合いは「La03」であることを示している。
なお、上記では、撮像画像に基づいて落下物や家具類の転倒物の状態を推定する際に、画像類似度を用いるようにしたが、これに限定されるものではなく、その他の手法を用いて撮像画像から落下物や家具類の転倒物の状態を推定してもよい。
このように、地震用状況推定情報71には、感圧センサ23、加速度センサ24、ジャイロセンサ25、照度センサ22、カメラセンサ26の出力情報に基づいて推定される非常事態の状況、および、推定された非常事態の状況に基づいて特定される非常事態の度合いに関する情報が含まれる。なお、地震用状況推定情報71には、上記した感圧センサ23等に限られず、上記したセンサ以外の出力情報に基づいて、地震による非常事態の状況を推定する情報が含まれてもよい。
〔4.2.2.台風用状況推定情報72〕
台風用状況推定情報72は、台風の発生によってユーザUが非常事態となった場合に、端末装置10の出力情報に基づいて行われる非常事態の状況の推定処理や、非常事態の度合いの特定処理に関する情報である。図6は、台風用状況推定情報72の一例を示す図である。なお、台風用状況推定情報72、後述する水害用状況推定情報73および噴火用状況推定情報74は、地震用状況推定情報71と同様、「推定ID」、「出力情報の内容」、「非常事態の状況」および「非常事態の度合い」のそれぞれの情報を含み、これらの情報は互いに関連付けられている。
図6に示す例では、台風用状況推定情報72の推定ID「G01」は、出力情報の内容は「風音:大」であり、マイクセンサ27で集音された音声情報に含まれる風音が大きいことを示している。ここで、風音について説明すると、例えば、情報処理装置50にあっては、マイクセンサ27で集音された音声情報を解析することで、音声情報に含まれる周波数情報などから台風時の風音を抽出し、抽出された風音の音量を求めている。なお、風音の抽出等の手法は、上記に限定されるものではない。
従って、図6に示すように、台風用状況推定情報72の出力情報の内容が「風音:大」である場合、台風による風が非常に強いことから、非常事態の状況は「台風の影響:大」であり、ユーザUに対する台風の影響が比較的大きい状況であると推定することを示している。また、非常事態の状況が「台風の影響:大」である場合、非常事態の度合いは「Lc01」であることを示している。
推定ID「G02」は、出力情報の内容は「風音:中」でありマイクセンサ27で集音された風音が「風音:大」より小さい中程度であることを示している。かかる場合、台風用状況推定情報72の非常事態の状況は「台風の影響:中」であり、例えば、ユーザUに対する台風の影響が「風音:大」よりも低い状況であると推定することを示している。また、非常事態の状況が「台風の影響:中」である場合、非常事態の度合いは「Lc02」であることを示している。
また、推定ID「G03」は、出力情報の内容は「風音:小」でありマイクセンサ27で集音された風音が「風音:中」より小さいことを示している。かかる場合、台風用状況推定情報72の非常事態の状況は「台風の影響:小」であり、例えば、ユーザUに対する台風の影響が「風音:中」よりも低い状況であると推定することを示している。また、非常事態の状況が「台風の影響:小」である場合、非常事態の度合いは「Lc03」であることを示している。
このように、台風用状況推定情報72には、マイクセンサ27の出力情報に基づいて推定される非常事態の状況、および、推定された非常事態の状況に基づいて特定される非常事態の度合いに関する情報が含まれる。なお、台風用状況推定情報72には、上記したマイクセンサ27に限られず、カメラセンサ26などその他のセンサ出力情報に基づいて、台風による非常事態の状況を推定する情報が含まれてもよい。
〔4.2.3.水害用状況推定情報73〕
水害用状況推定情報73は、洪水や高潮などの水害の発生によってユーザUが非常事態となった場合に、端末装置10の出力情報に基づいて行われる非常事態の状況の推定処理や、非常事態の度合いの特定処理に関する情報である。図7は、水害用状況推定情報73の一例を示す図である。
図7に示す例では、水害用状況推定情報73の推定ID「H01」は、出力情報の内容は「画像類似度:高」であり、カメラセンサ26で撮像された撮像画像と予め登録されている水害時の様子を示す水害画像との類似度が高いことを示している。以下、水害時の画像の類似度について説明するが、ここでは理解の便宜のため、撮像画像および地震画像がともに建物内の様子を示す画像である場合を例にとって説明する。
上記したように、カメラセンサ26は、水害の発生によってユーザUが非常事態となった場合、浸水した建物内の状態を撮像し、撮像画像を出力情報として出力することができる。情報処理装置50にあっては、水害時に起こり得る浸水の状態を示す水害画像が予め登録されているものとする。そして、情報処理装置50においては、カメラセンサ26から取得された撮像画像を解析し、解析された撮像画像と水害画像とが類似する度合いを画像類似度として求めることができる。すなわち、解析された撮像画像内に、水害画像に示されるような浸水の様子が含まれる場合、画像類似度は高くなり、逆に、浸水の様子が含まれない、あるいは含まれる浸水の様子が部分的であるような場合、画像類似度は低くなる。
従って、図7に示すように、水害用状況推定情報73の出力情報の内容が「画像類似度:高」である場合、非常事態の状況は「浸水被害:大」であり、例えば、床上浸水など建物内の浸水被害が大きい状況であると推定することを示している。また、非常事態の状況が「浸水被害:大」である場合、非常事態の度合いは「Ld01」であることを示している。
推定ID「H02」は、出力情報の内容は「画像類似度:中」であり画像類似度が「画像類似度:高」より低いことを示している。かかる場合、水害用状況推定情報73の非常事態の状況は「浸水被害:小」であり、また、非常事態の度合いは「Ld02」であることを示している。
推定ID「H03」は、出力情報の内容は「画像類似度:低」であり画像類似度が「画像類似度:中」より低いことを示している。かかる場合、水害用状況推定情報73の非常事態の状況は「浸水被害:なし」であり、また、非常事態の度合いは「Ld03」であることを示している。
なお、上記では、撮像画像に基づいて建物内の浸水の状態を推定する際に、画像類似度を用いるようにしたが、これに限定されるものではなく、その他の手法を用いて撮像画像から浸水の状態を推定してもよい。
このように、水害用状況推定情報73には、カメラセンサ26の出力情報に基づいて推定される非常事態の状況、および、推定された非常事態の状況に基づいて特定される非常事態の度合いに関する情報が含まれる。なお、水害用状況推定情報73には、上記したカメラセンサ26に限られず、マイクセンサ27などその他のセンサ出力情報に基づいて、水害による非常事態の状況を推定する情報が含まれてもよい。
〔4.2.4.噴火用状況推定情報74〕
噴火用状況推定情報74は、噴火の発生によってユーザUが非常事態となった場合に、端末装置10の出力情報に基づいて行われる非常事態の状況の推定処理や、非常事態の度合いの特定処理に関する情報である。図8は、噴火用状況推定情報74の一例を示す図である。
図8に示す例では、噴火用状況推定情報74の推定ID「I01」は、出力情報の内容は「指紋認証:不可」であり、指紋センサ28によるユーザUの認証処理ができないことを示している。すなわち、指紋センサ28に火山灰が堆積し、指紋センサ28が指の指紋を検知できず、ユーザUの認証処理を行うことができないことを示している。
従って、出力情報の内容が「指紋認証:不可」である場合、非常事態の状況は「火山灰の量:多」であり、例えば、ユーザUの周囲に火山灰が多く降っている状況であると推定することを示している。また、非常事態の状況が「火山灰の量:多」である場合、非常事態の度合いは「Le01」であることを示している。
推定ID「I02」は、出力情報の内容は「指紋認証:可」であり、指紋センサ28によるユーザUの認証処理ができたことを示している。かかる場合、非常事態の状況は「火山灰の量:小orなし」であり、例えば、ユーザUの周囲に降る火山灰の量が少ない、または全くない状況であると推定することを示している。また、非常事態の状況が「火山灰の量:小orなし」である場合、非常事態の度合いは「Le02」であることを示している。
このように、噴火用状況推定情報74には、指紋センサ28の出力情報に基づいて推定される非常事態の状況、および、推定された非常事態の状況に基づいて特定される非常事態の度合いに関する情報が含まれる。なお、噴火用状況推定情報74には、上記した指紋センサ28に限られず、カメラセンサ26やマイクセンサ27などその他のセンサ出力情報に基づいて、噴火による非常事態の状況を推定する情報が含まれてもよい。
なお、上記した地震用状況推定情報71等では、各センサの出力情報に基づいてそれぞれ非常事態の状況が推定されるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば複数のセンサの出力情報に基づいて非常事態の状況が推定されるようにしてもよい。これにより、非常事態の状況の推定精度を向上させることができる。
また、地震用状況推定情報71等においては、例えば測位センサ21の出力情報(端末装置10の位置情報)に基づいてユーザUが屋内にいるか屋外にいるかが判定される場合、かかる判定結果に基づいて非常事態の状況が推定されるようにしてもよい。これにより、非常事態の状況の推定精度を向上させることができる。
なお、図4では、記憶部70は、地震用状況推定情報71、台風用状況推定情報72、水害用状況推定情報73および噴火用状況推定情報74を記憶するようにしたが、これらはあくまでも例示であって限定されるものではない。すなわち、記憶部70は、地震用状況推定情報71等に加えてあるいは代えて、豪雪や津波用の状況推定情報、人為的災害用の状況推定情報、ユーザUがお化け屋敷にいる等の非日常用の状況推定情報を記憶してもよい。
〔4.2.5.送信情報78〕
送信情報78は、非常事態の度合いに応じて行われる処理を示す情報である。詳しくは、送信情報78は、特定された非常事態の度合いに応じて、端末装置10に対して送信される情報や信号に関する情報である。
図9は、送信情報78の一例を示す図である。図9に示すように、送信情報78は、「処理ID」、「非常事態の度合い」および「処理の内容」のそれぞれの情報を含み、これらの情報は互いに関連付けられている。
「処理ID」は、端末装置10に対して行われる処理を識別するための識別情報を示す。「非常事態の度合い」は、特定された非常事態の度合いを示す情報である。「処理の内容」は、端末装置10に対して行われる処理の内容を示す情報である。
図9に示す例では、送信情報78の処理ID「Xa01」は、非常事態の度合いが「La01」であり、地震による被害のレベルが高い、あるいは、地震によってユーザUは危険な状況にいる可能性が高いことを示している。かかる場合、送信情報78の処理の内容は「Ya01」であることを示している。
「Ya01」の具体的な処理としては、地震による被害のレベルが高いことから、例えば、端末装置10から情報処理装置50へ安否情報の送信を促す信号を、端末装置10に対して送信する安否確認処理を含んでもよい。なお、安否情報には、例えば、ユーザUが安全な場所にいる旨、無事である旨、けがをした旨など、ユーザUの状態を示す種々の情報が含まれるものとする。
また、「Ya01」には、安否情報にユーザUがけがをした旨の情報が含まれていたり、安否情報自体が送信されずにユーザUの安否確認ができなかったりする場合に、救急車や消防車等の緊急車両の出動を要請する処理を含んでもよい。
なお、上記した「Ya01」および後述する「Ya02」、「Ya03」など、送信情報78における処理の内容について、具体的に説明するが、これら具体的な処理はあくまでも例示であって限定されるものではない。
処理ID「Xa02」は、非常事態の度合いが「La02」であって地震による被害のレベルが「La01」より低いことを示し、処理の内容は「Ya02」であることを示している。
「Ya02」の具体的な処理としては、地震による被害のレベルが「La01」に比べて低いものの、被害が生じている可能性があることから、例えば、ユーザUの周辺に所在する避難所の情報などを提供する処理を含んでもよい。
また、処理ID「Xa03」は、非常事態の度合いが「La03」であって地震による被害のレベルが「La02」より低いことを示し、処理の内容は「Ya03」であることを示している。
「Ya03」の具体的な処理としては、地震による被害のレベルが「La02」に比べて低いことから、例えば、地震に関する情報などを提供する処理を含んでもよい。なお、送信情報78にあっては、「Ya03」を削除し、処理を行わないように設定されてもよい。
また、図9に示す処理ID「Xb01」〜「Xe02」に対応する処理の内容「Yb01」〜「Ye02」については、上記した「Ya01」〜「Ya03」と同様な処理内容、または、既に述べた処理内容であることから、詳細な説明を省略する。
〔4.3.制御部60〕
図4の説明に戻ると、制御部60は、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。かかる制御部60は、例えば、ASICやFPGA等のハードウェアで構成されてもよい。
制御部60は、災害検出部61と、取得部62と、推定部63と、送信部64とを備える。
〔4.3.1.災害検出部61〕
災害検出部61は、災害の発生を検出する。かかる災害には、例えば、上記した地震、台風、洪水や高潮などの水害、噴火、豪雪、津波等の災害が含まれるが、これらに限定されるものではない。
例えば、災害検出部61は、気象庁等の関係機関が発する災害を示す信号(例えば、緊急地震速報を示す信号等)を通信部51を介して受信した場合に、災害の発生を検出してもよい。
また、災害検出部61は、ユーザUによって入力部13が操作され、災害が発生したことを示す入力操作を受け付けたことを示す信号を通信部51を介して受信した場合に、災害の発生を検出してもよい。そして、災害検出部61は、災害の発生を検出した場合、災害が発生したことを示す情報を取得部62および推定部63へ通知する。
〔4.3.2.取得部62〕
取得部62は、端末装置10を利用するユーザUが非常事態である場合、端末装置10から出力される出力情報を取得する。
例えば、取得部62は、災害検出部61によって災害の発生が検出された場合、ユーザUが非常事態であると判定し、端末装置10から出力情報を取得する。これにより、ユーザUが非常事態であることを早期に判定することができ、よって端末装置10からの出力情報も速やかに取得することが可能となる。
また、取得部62は、ユーザUが非常事態である場合、端末装置10を作動させる作動信号を通信部51を介して端末装置10へ送信することができる。かかる作動信号は、端末装置10の検知部20を作動させ信号、詳しくは各センサ21〜28を作動させる信号である。なお、作動信号は、各センサ21〜28の全部を作動させる信号であることを要さず、一部を作動させる信号であってもよい。
これにより、作動信号が送信された端末装置10は、作動信号に応じたセンサが作動することとなり、よって取得部62は、作動した端末装置10のセンサから出力される出力情報を取得することができる。
例えば、取得部62は、地震によりユーザUが非常事態となった場合、端末装置10のカメラセンサ26に対して作動信号を送信して作動させ、これによってカメラセンサ26から出力される撮像画像を出力情報として取得することができる。
また、例えば、取得部62は、台風によりユーザUが非常事態となった場合、端末装置10のマイクセンサ27に対して作動信号を送信して作動させ、これによってマイクセンサ27から出力される音声信号を出力情報として取得することができる。
このように、本実施形態にあっては、情報処理装置50から端末装置10へ作動信号を送信することで、撮像操作などユーザUによる操作を不要にでき、利便性を向上させることができる。また、撮像画像や音声信号などの出力情報を早期に取得することも可能となる。
そして、取得部62は、上記のようにして取得された端末装置10の出力情報を推定部63へ通知する。
〔4.3.3.推定部63〕
推定部63は、取得部62によって取得された出力情報に基づいて非常事態の状況を推定する。例えば、推定部63は、災害検出部61によって地震の発生が検出された場合、記憶部70に記憶された地震用状況推定情報71(図5参照)を読み出す。なお、推定部63は、台風の発生が検出された場合は台風用状況推定情報72を読み出すなど、検出された災害に対応する状況推定情報を読み出すものとする。
そして、推定部63は、出力情報の内容に基づいて非常事態の状況を推定する。例えば、推定部63は、出力情報の内容が、感圧センサ23で検知された圧力が非常に高い値である場合、非常事態の状況は、落下物が表示部12に多く衝突したり、家具類が多く転倒して端末装置10が下敷きになったりしていると推定する。
このように、本実施形態にあっては、端末装置10からの出力情報を用いることで、非常事態の状況を精度よく推定することができる。
また、推定部63は、出力情報に基づき、災害によって生じた被害の状況を非常事態の状況として推定することができる。ここで、被害の状況とは、災害によって端末装置10やユーザUが受けた損害の状況であり、例えば、上記した落下物や転倒した家具類の状況、浸水被害の大小などを含むが、これらに限定されるものではない。
これにより、本実施形態においては、ユーザUが災害による非常事態である場合であっても、被害の状況を非常事態の状況として精度よく推定することができる。
また、推定部63は、推定された非常事態の状況に基づいて非常事態の度合いを特定することができる。そして、推定部63は、特定された非常事態の度合いを示す情報を、送信部64へ通知する。
なお、推定部63は、端末装置10がネットワークNに繋がっているか否か、言い換えると、端末装置10からの情報を取得部62によって取得できているか否かに基づいて非常事態の推定や非常事態の度合いの特定を行ってもよい。
すなわち、例えば、取得部62は、端末装置10から、ユーザUの端末装置10に対する操作に関する情報(例えば、感圧センサ23によって検知される、ディスプレイ上のタッチ座標、スワイプ速度やフリック速度などの情報)を継続的または断続的に取得するものとする。そして、推定部63は、例えば、地図上のエリア(例えば市町村やメッシュ状に設定された領域など)に所在する端末装置10のうち、災害発生後にネットワークNに接続されなくなった端末装置10(例えば、操作に関する情報を取得できなくなった端末装置10)の数や割合の多寡に基づいて非常事態の推定や非常事態の度合いの特定を行ってもよい。
〔4.3.4.送信部64〕
送信部64は、推定部63によって特定された非常事態の度合いに応じた情報や信号を、端末装置10に対して送信する。例えば、送信部64は、記憶部70に記憶された送信情報78(図9参照)を読み出し、非常事態の度合いに応じた情報や信号を端末装置10に対して送信する処理を行う。
送信部64は、例えば、非常事態の度合いが高く、被害のレベルが高い場合、端末装置10に対して安否確認を行う信号を送信することができる。
なお、送信部64は、非常事態の度合いに応じた情報および信号のうちいずれか一方を送信しても、両方を送信してもよい。すなわち、送信部64は、非常事態の度合いに応じた情報および信号のうち少なくともいずれかを、端末装置10に対して送信する。
このように、本実施形態にあっては、非常事態の度合いに応じた情報や信号を端末装置10に対して送信する処理を行うことで、ユーザUにおける非常事態の状況に適したサービスや情報などの提供を行うことができる。
〔5.情報処理装置50の処理フロー〕
次に、情報処理装置50における情報処理の手順について説明する。図10は、情報処理装置50における情報処理の流れを示すフローチャートであり、かかる処理は繰り返し実行される。
図10に示すように、情報処理装置50の制御部60は、ユーザUが非常事態であるか否かを判定する(ステップS10)。制御部60は、ユーザUが非常事態ではないと判定された場合(ステップS10,No)、以降の処理をスキップする。
他方、制御部60は、ユーザUが非常事態であると判定された場合(ステップS10,Yes)、端末装置10から出力される出力情報を取得する(ステップS11)。次いで、制御部60は、取得された出力情報に基づいて非常事態の状況を推定する(ステップS12)。
次いで、制御部60は、推定された非常事態の状況に基づいて非常事態の度合いを特定する(ステップS13)。そして、制御部60は、特定された非常事態の度合いに応じた情報や信号を、端末装置10に対して送信する(ステップS14)。
(第2実施形態)
〔6.第2実施形態に係る情報処理装置50〕
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態にあっては、上記した非常事態の度合いに応じた情報を提供するようにした。なお、以下においては、第1実施形態と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図11は、第2実施形態に係る情報処理装置50の構成例を示す図である。第2実施形態に係る情報処理装置50は、提供部65をさらに備える。なお、図11に示す例では、情報処理装置50は送信部64を備えるが、これに限定されるものではなく、送信部64は除去されてもよい。
〔6.1.提供部65〕
図11に示す提供部65は、推定部63によって特定された非常事態の度合いに応じた情報を提供することができる。例えば、提供部65は、複数の端末装置10に対して特定された非常事態の度合いと、かかる非常事態の度合いに対応付けられた端末装置10の位置情報とを取得(収集)する。なお、例えば、非常事態の度合いが端末装置10側で特定される場合、提供部65は、端末装置10から送信される非常事態の度合いを示す情報および位置情報を取得(収集)してもよい。
そして、提供部65は、取得された非常事態の度合い等の情報に基づき、例えば全国の被害状況に関する被害情報を生成し、かかる被害情報を、非常事態の度合いに応じた情報として提供することができる。例えば、提供部65は、非常事態の度合いが「La01」であって被害のレベルが高いことを示す情報が比較的多く取得されるエリアを、一覧で示したり、地図上に示したりする被害情報を生成することができる。提供部65は、かかる被害情報の提供要求を端末装置等から受け付けた場合に、被害情報を提供することができる。
なお、上記した提供要求を情報処理装置50に対して送信する端末装置等は、出力情報が出力される端末装置10に限られるものではなく、例えば、提供要求を送信して情報の提供を受けることができる端末装置等であれば、どのような種類の端末装置等であってもよい。
これにより、例えば、非常事態の度合いに応じた適切な情報を、被災地にいるユーザUの端末装置10や被災地以外にいるユーザUの端末装置10など、種々の端末装置10に対して提供することが可能となる。
〔7.第2実施形態に係る情報処理装置50の処理フロー〕
図12は、第2実施形態に係る情報処理装置50における情報処理の流れを示すフローチャートであり、かかる処理は繰り返し実行される。
図12に示すように、端末装置10の制御部30は、ステップS10〜S12の処理を実行し、ステップS13の処理において非常事態の度合いを特定する。次いで、制御部30は、特定された非常事態の状況に応じた情報(例えば全国の被害状況の情報)の提供要求を端末装置等から受け付けたか否かを判定する(ステップS15)。
制御部30は、情報の提供要求を受け付けていないと判定された場合(ステップS15,No)、ステップS15の処理を繰り返す。他方、制御部30は、情報の提供要求を受け付けたと判定された場合(ステップS15,Yes)、提供要求を受け付けた端末装置10等に対し、非常事態の状況に応じた情報を提供する(ステップS16)。
〔8.効果〕
端末装置10は、取得部62と、推定部63とを備える。取得部62は、端末装置10を利用するユーザUが非常事態である場合、端末装置10に関する情報を示す端末情報(出力情報)を取得する。推定部63は、取得部62によって取得された端末情報に基づいて非常事態の状況を推定する。
このように、本実施形態にあっては、ユーザUが利用する端末装置10からの出力情報を用いることで、ユーザUが置かれている環境などの情報を正確に取得でき、よって非常事態の状況を精度よく推定することができる。
推定部63は、推定された非常事態の状況に基づいて非常事態の度合いを特定する。このように、本実施形態にあっては、端末装置10からの出力情報に基づいて推定された非常事態の状況を用いることから、非常事態の度合いを精度よく特定することができる。
端末装置10は、送信部64をさらに備える。送信部64は、推定部63によって特定された非常事態の度合いに応じた情報および信号のうち少なくともいずれかを、端末装置10に対して送信する。
このように、本実施形態にあっては、非常事態の状況に基づいて非常事態の度合いを特定し、特定された非常事態の度合いに応じた処理(送信処理)を端末装置10に対して行うことで、ユーザUにおける非常事態の状況に適したサービスや情報などの提供を行うことができる。
端末装置10は、提供部65をさらに備える。提供部65は、推定部63によって特定された非常事態の度合いに応じた情報を提供する。これにより、例えば、非常事態の度合いに応じた情報を、被災地にいるユーザUや被災地以外にいるユーザUに対して提供することが可能となる。
これにより、例えば、非常事態の度合いに応じた適切な情報を、被災地にいるユーザUの端末装置10や被災地以外にいるユーザUの端末装置10など、種々の端末装置10に対して提供することが可能となる。
端末装置10は、災害の発生を検出する災害検出部61をさらに備える。取得部62は、災害検出部61によって災害の発生が検出された場合、ユーザUが非常事態であると判定し、端末装置10から出力情報を取得する。これにより、ユーザUが非常事態であることを早期に判定することができ、よって端末装置10からの出力情報も速やかに取得することが可能となる。
推定部63は、出力情報に基づき、災害によって生じた被害の状況を非常事態の状況として推定する。これにより、ユーザUが災害による非常事態である場合であっても、被害の状況を非常事態の状況として精度よく推定することができる。
取得部62は、ユーザUが非常事態である場合、端末装置10を作動させる作動信号を端末装置10へ送信し、送信された作動信号に応じて作動した端末装置10から出力される出力情報を取得する。
このように、情報処理装置50から端末装置10へ作動信号を送信することで、例えば、撮像操作などユーザUによる操作を不要にでき、利便性を向上させることができる。また、撮像画像などの出力情報を早期に取得することも可能となる。
なお、上記したように、非常事態は、例えば、ユーザUが遊園地のお化け屋敷にいるなどの非日常的な状況を含んでもよい。かかる場合、情報処理装置50は、端末装置10に搭載された活動量計(図示せず)によって検知されたユーザUの心拍や血圧、体温などの生体情報を出力情報として取得する。そして、情報処理装置50は、例えば出力情報のうちの心拍数の変化に基づき、ユーザUの高揚感や緊張感の程度を非常事態の状況として推定してもよい。
〔9.ハードウェア構成〕
上述した第1、第2実施形態における情報処理装置50は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ100がプログラムを実行することによって実現される。
図13は、プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ100は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、HDD(Hard Disk Drive)104、通信インターフェイス(I/F)105、入出力インターフェイス(I/F)106、およびメディアインターフェイス(I/F)107を備える。
CPU101は、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM103は、コンピュータ100の起動時にCPU101によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ100のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD104は、CPU101によって実行されるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス105は、通信部51に対応し、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU101へ送り、CPU101が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU101は、入出力インターフェイス106を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU101は、入出力インターフェイス106を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU101は、生成したデータを、入出力インターフェイス106を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス107は、記録媒体108に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM102を介してCPU101に提供する。CPU101は、当該プログラムを、メディアインターフェイス107を介して記録媒体108からRAM102上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体108は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
コンピュータ100が情報処理装置50として機能する場合、コンピュータ100のCPU101は、RAM102上にロードされたプログラムを実行することにより、図4および図11に示す災害検出部61、取得部62、推定部63、送信部64および提供部65の各機能を実現する。
コンピュータ100のCPU101は、これらのプログラムを、記録媒体108から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、ネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の第1、第2実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔10.その他〕
また、上記第1、第2実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた第1、第2実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部62は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
また、上記した情報処理装置50が備える各構成要素の一部または全部を端末装置10が備え、端末装置10が情報処理装置として機能するように構成してもよい。すなわち、例えば、端末装置10が、取得部62および推定部63を備えるようにしてもよい。そして、端末装置10の取得部62は、ユーザUが非常事態である場合、端末装置10に関する情報を示す端末情報を取得し、端末装置10の推定部63は、取得部62によって取得された端末情報に基づいて非常事態の状況を推定してもよい。また、端末装置10の推定部63は、推定された非常事態の状況に基づいて非常事態の度合いを特定してもよい。
1 情報処理システム
10 端末装置
61 災害検出部
62 取得部
63 推定部
64 送信部
65 提供部
70 記憶部

Claims (9)

  1. 端末装置を利用するユーザが非常事態である場合、前記端末装置に関する情報を示す端末情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記端末情報に基づいて前記非常事態の状況を推定する推定部と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記推定部は、
    前記推定された前記非常事態の状況に基づいて前記非常事態の度合いを特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記推定部によって特定された前記非常事態の度合いに応じた情報および信号のうち少なくともいずれかを、前記端末装置に対して送信する送信部
    をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記推定部によって特定された前記非常事態の度合いに応じた情報を提供する提供部
    をさらに備えることを特徴とする請求項2または3に記載の情報処理装置。
  5. 災害の発生を検出する災害検出部
    をさらに備え、
    前記取得部は、
    前記災害検出部によって災害の発生が検出された場合、前記ユーザが前記非常事態であると判定し、前記端末装置から前記端末情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の情報処理装置。
  6. 前記推定部は、
    前記端末情報に基づき、災害によって生じた被害の状況を前記非常事態の状況として推定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記取得部は、
    前記ユーザが非常事態である場合、前記端末装置を作動させる作動信号を前記端末装置へ送信し、前記送信された作動信号に応じて作動した前記端末装置から出力される前記端末情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の情報処理装置。
  8. コンピュータが実行する情報処理方法であって、
    端末装置を利用するユーザが非常事態である場合、前記端末装置に関する情報を示す端末情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程によって取得された前記端末情報に基づいて前記非常事態の状況を推定する推定工程と
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  9. 端末装置を利用するユーザが非常事態である場合、前記端末装置に関する情報を示す端末情報を取得する取得手順と、
    前記取得手順によって取得された前記端末情報に基づいて前記非常事態の状況を推定する推定手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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