JP2019067090A - 配送システム、移動体、サーバ、及び配送方法 - Google Patents

配送システム、移動体、サーバ、及び配送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】荷物に加えて付加物を配送し、新しい価値を生み出す配送システムを提供する。【解決手段】配送システムXは、サーバ1と、当該サーバ1に接続可能で、荷物を配送する移動体2とを含む。サーバ1は、嗜好解析部110と、付加選択部120とを備える。嗜好解析部110は、荷物の送り手及び/又は受け手の嗜好を解析し、嗜好情報330を算出する。付加選択部120は、嗜好解析部110により解析された嗜好情報330により、荷物に付加する付加物を選択する。移動体2は、サーバ1の付加選択部120により選択された付加物を、荷物と共に配送する。【選択図】図5

Description

本発明は、配送システム、移動体、サーバ、及び配送方法に関する。
従来より、荷物を配送する配送システムが構築されている。
たとえば、特許文献1には、待ち受け時に不在扱いとなり再配達されることがないよう、受取人の在宅状態を示す情報を設定し、配送人が参照可能とし、もって配送業務を効率化する技術が開示されている。
また、非特許文献1によれば、配送システムにおける移動体として、自律ロボットを用いる提案もある。
特開2005−255306号公報
インターネット〈URL:http://www.zmp.co.jp/products/carriro-delivery〉
しかしながら、特許文献1及び非特許文献1のような従来の配送システムは、主に効率化を追及していた。
したがって、配送物の受け取り先である受け手に対し、喜び、楽しさ、幸福感等の価値を提供する意図は乏しかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、上述の問題点を解消し、配送に新たな価値を加えることが可能な配送システムを提供することを課題とする。
本発明の配送システムは、サーバ(1)と、該サーバ(1)に接続可能で、送り手が選択した荷物を配送する移動体(2)とを含む配送システムであって、前記サーバ(1)は、前記荷物の送り手及び/又は受け手の嗜好を解析し、嗜好情報(330)を算出する嗜好解析部(110)と、前記嗜好解析部(110)により算出された前記嗜好情報(330)により、前記荷物に付加する付加物を選択する付加選択部(120)とを備え、前記移動体(2)は、前記サーバ(1)の前記付加選択部(120)により選択された前記付加物を、前記荷物と共に配送する配送システム(X)であることを特徴とする。
本発明の移動体は、送り手が選択した荷物を配送する移動体(2)であって、前記荷物を配送するために自装置を移動させる移動部(23)と、前記移動部(23)による移動に対応して周囲環境情報(350)を認識するセンサ(24)と、送り手による付加物の取得についての指示を含む取得指示情報(340)を格納する記憶部と、記憶部に格納された前記取得指示情報(340)に対応して、前記センサ(24)により認識された前記周囲環境情報(350)から、前記付加物を取得する付加取得部(210)とを備える移動体(2)であることを特徴とする。
本発明のサーバは、送り手が選択した荷物を配送する移動体(2)に接続可能なサーバ(1)であって、前記荷物の送り手及び/又は受け手の嗜好を解析し、嗜好情報(330)を算出する嗜好解析部(110)と、前記嗜好解析部(110)により算出された前記嗜好情報(330)により、前記荷物に付加する付加物を選択する付加選択部(120)とを備えるサーバ(1)であることを特徴とする。
本発明の配送方法は、サーバ(1)と、該サーバ(1)に接続可能で、送り手が選択した荷物を配送する移動体(2)とを含む配送システム(X)により実行される配送方法であって、送り手及び/又は受け手の嗜好を解析し、嗜好情報(330)を算出し、算出された前記嗜好情報(330)により、前記荷物に付加する付加物を選択し、選択された前記付加物を取得し、前記荷物と共に配送する配送方法であることを特徴とする。
本発明によれば、送り手が受け取り先である受け手に送るために荷物を選択し配送される際、その送り手及び/又は受け手の嗜好を解析し、解析された嗜好情報により、荷物に付加する付加物を選択する。そして、選択された付加物が取得され、荷物と共に配送される。これにより、受け手は、送り手が選択した荷物だけでなく、上述の嗜好情報により選択された付加物も受け取る。受け手は、送り手の荷物を得られる喜びだけでなく、追加して贈呈される付加物により、さらなる喜びや楽しさ、幸福感が得られる。よって、配送において、新たな価値を加える配送システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る配送システムのシステム構成の概念図である。 図1に示すサーバの制御構成を示すブロック図である。 図1に示す移動体の外観構成を示す概略図である。 図1に示す移動体の制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る配送システムの機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る荷物付加配送処理のフローチャートである。 図6に示す付加物取得処理の詳細を示すフローチャートである。 図6に示す付加物取得処理の画面例である。 図6に示す荷物付加物受け渡し処理の画面例である。
<実施形態>
〔配送システムXのシステム構成〕
まず、図1により、本発明の実施形態に係る配送システムXのシステム構成について説明する。
具体的には、本実施形態の配送システムXは、例えば、配送を行うための移動体2により、送り手Aのいる場所から、受け手Bのいる場所まで、荷物を配送するためのシステムである。本実施形態においては、例えば、移動体2が送り手Aのいる場所にて、荷物を受け取る時点を配送開始とし、受け手Bに荷物と下記で説明する「付加物」とを引き渡すことで配送完了とする。ここで、送り手A及び受け手Bのいる場所は、家、会社、店舗等であってもよい。また、移動体2は、周囲環境データを逐次取得して、送り手Aのいる場所から、受け手Bのいる場所まで、配送路Rを自動的、自律的に移動する。この際に、サーバ1にて、送り手A及び受け手Bとの行動パターンや関係性等を解析する。また、解析結果から、送り手と受け手の嗜好に合わせた「第二の荷物」である「付加物」を手に入れて、受け手に届ける。本実施形態では、移動体2が、配送開始から配送途中において、付加物を取得する。この際、移動体2は、送り手から受け手に荷物を届けるまでに、送り手と受け手以外の他者であるヒトPとコミュニケーションを行い、付加物を取得してもよい。また、この付加物は、受け手の嗜好に合わせたモノ以外の、コミュニケーション時の映像(画像)等であってもよい。また、移動体2は、他者であるヒトP以外のモノOを認識して、これを付加物として取得することも可能である。
また、配送システムXは、サーバ1及び移動体2を含み、これらが携帯電話網やインターネットや専用回線等のネットワークに接続されている。
サーバ1は、いわゆる「クラウド」上で、移動体2により、荷物の配送(物流)を制御する。また、サーバ1は、サービスセンターや配送センターに設置され、有線でネットワークに接続後、ゲートウェイやルーター等を介して、無線にて移動体2と接続されてもよい。この上で、サーバ1は、送り手及び/又は受け手の嗜好についてのデータを取得して解析し、付加物を選択するための指示を移動体2へ送信することも可能である。
また、サーバ1は、送り手や受け手が所有するスマートフォンやPC(Personal Computer)等の端末にインストール可能なアプリケーションソフトウェア(Application Software、以下、単に「アプリ」という。)を配布することも可能である。このアプリにより、送り手が移動体2を呼びだし、荷物の配送を手配することが可能であってもよい。このため、送り手及び/又は受け手は、配送システムXの会員として会員登録をしてもよい。この会員登録は、このアプリ経由で可能であってもよい。この場合には、送り手及び/又は受け手には、会員番号やID(Identification)が与えられて、配達履歴やポイント等がサーバ1に登録される。また、このアプリ等を用いて、受け手が端末を介して、宅配の荷物を受け取ったり、受領通知をしたりしてもよい。
また、サーバ1は、会員サービス等の可能なWWW等のインターフェイスを提供してもよい。この場合、送り手及び/又は受け手は、この会員サービスから、移動体2を呼び出したり、配送の状態を把握したりすることが可能となる。
移動体2は、送り手が選択した荷物を配送する、例えば、自律的に移動可能な配送用のロボット(ロボティクス)等である。移動体2は、貨物室31(図3)に格納された荷物を運搬することで配達等に用いることが可能である。本実施形態においては、移動体2は、荷物と共に付加物を配送する。このため、移動体2は、各種センサを備えており、周囲環境のデータを取得する。また、本実施形態において、移動体2は、移動体2は、AI(人工知能)を備えて、コミュニケーション能力を備えている。このため、移動体2は、送り手と受け手以外とコミュニケーションして、荷物を運びながら付加物を入手したり、必要に応じて荷物を分け与えて付加物を取得したりすることも可能である。また、移動体2は、このコミュニケーションの際の状況を録画して、映像を付加物として取得することも可能である。また、本実施形態の移動体2は、ロボットアーム等を備えていてもよい。これにより、荷物や付加物を引き取ったり、収納したり、受け渡したりすることも可能である。
また、移動体2は、荷物や付加物を取得可能な店舗や配送センター等に移動したり、充電時や故障時やメンテナンスの必要時に専用のサービスセンターに移動したりすることも可能である。なお、この配送センターとサービスセンターとは同一の場所であってもよい。
なお、サーバ1及び移動体2は、それぞれ、複数備えられていてもよい。
また、サーバ1及び移動体2は、ネットワークを介して、送り手及び/又は受け手の端末と、いわゆる「クラウド」上の外部サーバ等とに接続することも可能である。
〔サーバ1の構成〕
次に、図2により、本実施形態のサーバ1の制御構成について説明する。
サーバ1は、制御部10、記憶部11、接続部12等を含む。各部は、制御部10に接続され、制御部10によって動作制御される。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU、TPU(Tensor Processing Unit)、DFP(Data Flow Processor)、DSP(Digital Signal Processor)、その他のASIC(Application Specific Processor、特定用途向けプロセッサー)等を含む情報処理部である。
制御部10は、記憶部11の補助記憶部に記憶されている制御プログラムを読み出して、この制御プログラムを主記憶部に展開させて実行することで、後述する各機能ブロック(機能部)として動作させられる。また、制御部10は、サーバ1の全体の制御を行う。
記憶部11は、RAM(Random Access Memory)等の主記憶部、ROM(Read Only Memory)、SSD(Solid State Disk)、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶部、フラッシュメモリーカードや光学記録媒体等を含んでいてもよい、非遷移的実体的記録媒体(non-transitory tangible storage media)である。
記憶部11の補助記憶部には、サーバ1の動作制御を行うための制御プログラムが記憶されている。また、記憶部11は、各種データも格納している。この各種データは、後述するデータの他に、会員登録された配送システムXの会員のデータを含んでいてもよい。
接続部12は、ネットワークに接続するための無線送受信機やLANインターフェイス等を含むネットワーク接続部である。また、接続部12は、USB(Universal Serial Bus)、各種フラッシュメモリーカード、SIMカード、Bluetooth(登録商標)等へのインターフェイス等も含んでいてもよい。
なお、サーバ1は、上述の各部に加えて、他の構成要素を含んでもよく、各部が複数の制御単位を含んでいてもよい。
また、各部のいずれか及び任意の組み合わせのものが一体的に構成されていてもよい。
〔移動体2の構成〕
次に、図3により、本実施形態の移動体2の概略外観構成について説明する。図3は、移動体22の(a)左側面図、(b)正面図、(c)アーム部25を展開した例を示す図である。
具体的には、本実施形態の移動体2は、筐体30と貨物室31とを備えている。
このうち、筐体30は、内部に、サーバ1との通信を行ったり、自立移動やコミュニケーションを行ったりするための各種回路を含む制御基板と、バッテリーとを含んでいる。また、筐体30の正面の表面には、ヒトとコミュニケーションをするための表示部26、音声出力部27、撮像部41、及び音声入力部42が設けられている。また、筐体30の左右側面には、アーム部25として、ロボットアームが、それぞれ備えられている。これらのロボットアームは、図3(b)(c)に示すように、展開可能である。また、これらのロボットアームは、少なくとも把持部及びいくつかの軸を回転可能であったり、伸縮可能であったりしてもよい。
また、貨物室31は、少なくとも一部をアクチュエーターやアーム部25により開閉可能であり、荷物及び付加物を格納する。
また、巨体及び貨物室31の下部には、自立移動のための車輪を含む移動部23が設けられている。
次に、図4により、移動体2の制御構成について説明する。
本実施形態の移動体2は、制御部20、記憶部21、接続部22、移動部23、センサ群24、アーム部25、表示部26、及び音声出力部27等のユニットを含んでいる。
制御部20は、CPU、MPU、GPU、TPU、DFP、DSP、その他のASIC等を含む情報処理部である。
制御部20は、記憶部21の補助記憶部に記憶されている制御プログラムを読み出して、この制御プログラムを主記憶部に展開させて実行することで、後述する各機能ブロック(機能部)として動作させられる。また、制御部20は、移動体2の全体の制御を行う。
記憶部21は、RAM等の主記憶部、ROM、SSD等の補助記憶部、フラッシュメモリーカードや光学記録媒体等を含んでいてもよい、非遷移的実体的記録媒体である。
記憶部21の補助記憶部には、移動体2の動作制御を行うための制御プログラムが記憶されている。また、記憶部21は、各種データも格納している。この各種データは、取得指示情報340(図5)を含む。また、記憶部21に格納される各種データは、地図データ、音声合成用データや音楽データ等を含む音声のデータ、コミュニケーション用の顔データや編集用のエフェクト画像等を含む各種画像のデータ等を含んでいてもよい。
接続部22は、ネットワークを介してサーバ1と接続可能な無線通信用の回路等である。また、接続部は、各種の論理層及び物理層の回路を含んでいてもよい。接続部は、WiFi等の無線LANや携帯電話網での通信を行ってもよい。この携帯電話網は、3G、4G(LTE)、5G、データ通信網、WiMAX(登録商標)等であってもよい。
移動部23は、荷物を配送するために自装置を移動させる移動用の機構である。本実施形態において、移動部23は、駆動部と車輪とを備える。このうち、駆動部は、例えば、三相交流モータ、永久磁石を用いた交流モータ、又は直流モータ等であってもよい。また、駆動部は、例えば、複数のモータが車輪を独立に駆動する等により、超信地旋回が可能であってもよい。また、移動部23は、ヒトの歩行時又はそれ以上のスピードで自装置を移動させることが可能であってもよい。
なお、移動部23は、車輪の他に無限軌道、二足歩行、又は多足歩行等により自装置を移動させるように構成してもよい。
また、移動部23は、アーム部25を介して、多少の段差を乗り越えることが可能であってもよい。
センサ群24は、移動部23による移動に対応して周囲環境情報350(図5)を認識する各種センサである。センサ群24は、自装置の周囲の環境を測定、検知する複数のセンサから構成されてもよい。具体的には、センサ群24は、移動体2を移動させたり、付加物を取得したり、ヒトとのコミュニケーションを取ったりするために、周囲の環境を把握するための情報を取得する。
本実施形態において、センサ群24は、例えば、レーダー(Radar)、ライダー(Laser Imaging Detection and Ranging)、ジャイロや加速度センサ、高度センサ、気圧センサ、湿度センサ、磁気センサ等を含んでいてもよい。また、センサ群24は、貨物室31内の貨物の状態、周囲の状態等についてもセンサの情報として取得可能であってもよい。また、センサ群24は、GPS(Global Positioning System)等のGNSS(Global Navigation Satellite System)のアンテナと受信回路とを含んでいてもよい。
また、本実施形態において、センサ群24は、撮像部41及び音声入力部42を含んでいてもよい。
撮像部41は、画像データ420(図5)を撮像する。本実施形態において、撮像部41は、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary MOS)イメージセンサ等の撮像素子と、レンズ等の光学素子とを組み合わせたカメラ等であってもよい。また、撮像部41は、静止画及び動画を録画(撮像)して、画像データ420(図5)として記憶部21に格納してもよい。また、図3に示したように、撮像部41は、立体画像を取得可能なステレオカメラとして構成されていてもよい。また、撮像部41として、自装置の前後や貨物室31内の画像を撮像可能なカメラを備えていてもよい。また、撮像部41の撮像に対応したLED照光器等が備えられていてもよい。また、撮像部41は、人工ニューラルネット等を用いて、撮像した画像データ420の文字認識、人物認識、物体(モノ)の種類の認識等を行ってもよい。なお、この認識については、自装置の制御部20やサーバ1の制御部10や外部サーバを介して行われてもよい。
音声入力部42は、マイクロフォンとA/D(Analog to Digital)コンバータ等を含む。音声入力部42は、周囲の音やヒトの音声を取得して、デジタルの音声データに変換することが可能である。また、本実施形態において、この音声データは、画像データ420に付加することも可能であってもよい。また、音声入力部42は、音声データから音声認識を行うことが可能であってもよい。なお、この音声認識については、自装置の制御部20やサーバ1の制御部10や外部サーバを介して行われてもよい。
アーム部25は、荷物や付加物を把持し、移動するための多軸のロボットアーム等である。本実施形態において、図3に示したように、アーム部25は、ヒトの両腕のように左右それぞれのロボットアームを含んでいてもよい。また、各ロボットアームは、別々に展開、伸縮、回転してもよい。また、各ロボットアームは、荷物や付加物を把持する把持部を、把持状態と解放状態とに相互変更することで、荷物や付加物を把持可能に構成してもよい。
なお、アーム部25のロボットアームを単体のみ備えるような構成も可能である。この場合、貨物室31に直接、ロボットアームが装着されていてもよい。
表示部26は、LCD(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、プロジェクタ等である。表示部26は、コミュニケーションのための顔画像、撮像した画像データ420(図5)、荷物データ300の設定画面等を表示可能である。
また、表示部26は、レンチキュラーレンズや視差バリアー等を備えていてもよい。これにより、表示部26は、撮像部41のステレオカメラで撮像された立体(3D)画像を表示可能であってもよい。
音声出力部27は、音声出力のためのD/A(Digital to Analog)コンバータ、アンプ(Amplifier)、スピーカ等を含む。音声出力部27は、制御部20の制御により、合成音声を出力したり、録画した画像データ420に付加した音声データを音声出力したりすることが可能である。
なお、この他にも、移動体2は、各部に電力を供給する、例えばリチウムイオン電池、ナトリウム硫黄電池、シリコン硫黄電池、金属空気電池等のバッテリー、及びインバーター等を含んでいてもよい。また、移動体2は、無線通信やGNSS用のアンテナ、非接触給電用のコイル等を含んでいてもよい。
〔配送システムXの機能構成〕
ここで、図5により、本発明の実施形態に係る配送システムXの機能構成について説明する。
サーバ1の制御部10は、配送指示部100、嗜好解析部110、及び付加選択部120を備えている。
サーバ1の記憶部11は、荷物データ300、行動データ310、関係データ320、及び嗜好情報330を格納する。
移動体2の制御部20は、配送部200及び付加取得部210を備えている。
移動体2の記憶部21は、荷物データ300、取得指示情報340、周囲環境情報350、販売場所情報360、及び付加物情報370を格納する。
配送指示部100は、移動体2や送り手の端末等から、荷物の配送を受け付ける。また、配送指示部100は、荷物の配送に係る移動体2の移動の指示等も行う。また、配送指示部100は、荷物データ300を取得して、記憶部11に格納する。
嗜好解析部110は、荷物の送り手及び/又は受け手の嗜好を解析し、嗜好情報330を算出する。嗜好解析部110は、例えば、荷物データ300として直接入力された、受け手の好むモノの情報や希望する付加物の種類を嗜好情報330として算出してもよい。
また、嗜好解析部110は、送り手及び/又は受け手の行動履歴を含む行動データ310と、受け手と送り手との関係を示す関係データ320とを取得して解析してもよい。嗜好解析部110は、例えば、行動データ310から、送り手及び/又は受け手の好む店舗の情報を解析して、この店舗で取り扱う商品を、嗜好情報330として算出してもよい。また、嗜好解析部110は、関係データ320から、同様の関係性がある人物同士で、どのようなプレゼントが好まれるのか、ネットワーク上のSNSやウェブサイト等から検索して、嗜好情報330として算出してもよい。また、嗜好解析部110は、外部サーバの心理実験データ等を参照して、嗜好情報330として算出してもよい。
付加選択部120は、嗜好解析部110により解析された嗜好情報330により、荷物に付加する付加物を選択する。具体的には、付加選択部120は、受け手が欲しいと推測される付加物の種類を選択し、付加選択データ400として記憶部11に格納してもよい。
また、付加選択部120は、例えば、送り手及び/又は受け手の好む店舗で取り扱う商品の種類の少なくとも一つをランダムに選出して、付加選択データ400に格納してもよい。また、付加選択部120は、好まれるプレゼントの種類を付加物の種類として選択し、付加選択データ400に格納してもよい。
また、付加選択部120は、荷物データ300を参照した上で、選択した付加物の種類から、後述する付加物の取得方法を適切に判断して、付加選択データ400に加えてもよい。この際に、付加選択部120は、関係データ320を参照して、送り手と受け手との関係の情報と、適切な表示用の文書や音声データの情報とを、取得方法を示すデータとして、付加選択データ400に加えてもよい。
配送部200は、サーバ1の付加選択部120により選択された付加物を、荷物と共に配送する。
また、配送部200は、送り手の場所に到着した際に、音声入力や送り手の端末等を介して、荷物データ300の少なくとも一部を入力させてもよい。
付加取得部210は、記憶部に格納された取得指示情報340に対応して、センサ群24により認識された周囲環境情報350から、付加物を取得する。本実施形態において、付加取得部210は、この付加物を、配送開始から配送途中において取得する。
このため、付加取得部210は、周囲環境情報350を認識して、ヒト又はモノを認識する。この際、付加取得部210は、単なるヒト又はモノを認識するのではなく、付加物に関連したヒト又はモノを認識してもよい。つまり、付加取得部210は、付加選択データ400に含まれる付加物の種類のモノ、付加物の種類を教えてくれそうなヒトを認識してもよい。付加取得部210は、このうち、ヒトについては、比較的、移動速度が遅く、立ち止まって相手をしてくれそうなヒトを認識してもよい。
また、付加取得部210は、認識したヒトとのコミュニケーションを行う処理を実行可能である。たとえば、付加取得部210は、認識したヒトに対して、音声出力部27により「ちょっといいですか?」等と呼び止める。この上で、付加取得部210は、例えば、表示部26に、顔画像と、各種データに対応した表示画面を表示し、音声データを出力し、ヒトからの音声入力やモノの受け渡しを要求する。また、付加取得部210は、例えば、この音声入力やモノの受け渡しが完了した場合に、「ありがとうございました」等と応答して、コミュニケーションを完了することも可能である。なお、付加取得部210は、このコミュニケーションの開始から完了までの間に、後述するように録画を行うことも可能である。
また、具体低には、付加取得部210は、移動部23による移動途中に、付加物を、(i)取得指示情報340の取得金額設定410で指定された金額内で購入する、(ii)荷物の一部を交換して入手する、及び/又は(iii)センサ群24で認識されたヒトやモノとのコミュニケーションによって入手してもよい。
つまり、付加取得部210は、上述の(i)〜(iii)の取得方法にて、付加物を取得してもよい。
また、付加取得部210は、(i)取得指示情報340の取得金額設定410で指定された金額内で購入する場合、付加選択データ400にある付加物の種類を地図データやネットワーク等で検索し、販売場所情報360に格納してもよい。この上で、付加取得部210は、この販売場所情報360の場所まで自装置を移動させて購入してもよい。付加取得部210は、この購入について、店員とのコミュニケーションにより購買しても、自動コンビニエンスストアの配送用の設備等を介して無人で購買してもよい。また、付加取得部210は、購買の際に、荷物データ300に含まれる送り手の電子口座のデータの情報等を用いて、電子決済を行ってもよい。
なお、付加取得部210は、配送センターにて付加物を購入して、荷物と一緒に配送するような構成であってもよい。また、付加取得部210は、サービスセンター等のサービス員や既存の宅配サービスの運転手等に付加物を購入してもらい、貨物室31に搬入してもらってもよい。また、付加取得部210は、Eコマースサイトで付加物を購入して、最寄りの店舗で受け取ってもよい。
また、付加取得部210は、(ii)荷物の一部を交換して入手する場合、貨物室31の少なくとも一部を開閉して、貨物室31内の荷物の一部を、配送中に出会ったヒトに取得させ、交換で付加物を取得する。つまり、付加取得部210は、当該ヒトとコミュニケーションを行ってもよい。また、荷物の一部としては、例えば、同様の種類のモノを多数ある場合、このモノであってもよい。すなわち、このモノを「おすそわけ」して、受け手により価値のあるモノを入手したい場合等に、このような交換を行うことが考えられる。なお、このような一部を交換するものは、例えば、種類が食べ物であれば、野菜、果物、缶詰、お菓子等の、ある程度分けやすい形態の荷物であってもよい。
また、付加取得部210は、(iii)センサ群24で認識されたヒトやモノとのコミュニケーションによって入手することも可能である。
具体的には、付加取得部210は、例えば、認識したヒトとのコミュニケーションを行って、付加選択データ400に含まれる付加物の種類を提示し、付加物を当該ヒトから貰ったり、購買してもらったりして取得してもよい。つまり、付加取得部210は、付加物の種類をセンサ群24で認識されたヒトに提示して、コミュニケーションしてもよい。
また、付加取得部210は、付加物として必要なモノを認識した場合、これをアーム部25により把持して、貨物室31に付加物として格納してもよい。たとえば、付加取得部210は、道ばたに生えた野草の花等を認識して採取してもよい。また、付加取得部210は、「もらってください」との張り紙が貼られた、廃棄された猫型ロボット等を認識して取得し、貨物室31に格納してもよい。
また、付加取得部210は、配送中に出会ったヒトとコミュニケーションを行ってもよい。この際、付加取得部210は、認識したヒトとコミュニケーションを行い、音声入力部42を介して音声認識等を行い、付加物を取得する場所の情報を聞き出してもよい。また、付加取得部210は、この聞き出した付加物を取得する場所の情報を、販売場所情報360に格納してもよい。この際、付加取得部210は、店舗の名称等から、地図データやネットワーク等の検索を行って店舗等の場所を特定してもよい。つまり、付加取得部210は、付加物を(i)取得指示情報340で指定された金額内で購入する場合も、コミュニケーションを行ってもよい。
なお、付加取得部210は、付加物を取得する場所の情報として、例えば、野草の花の生えている場所、綺麗な風景の画像データ420を取得可能な場所等、購買せずに付加物を取得する際にも、認識したヒトとのコミュニケーションを行ってもよい。
また、付加取得部210は、撮像部41で撮像された画像データ420を編集して、付加物として取得してもよい。この編集の際、付加取得部210は、例えば、荷物の配送中に、付加物に関連したヒト又はモノを認識してから撮像部41で撮像を開始させ、音声入力部42で音声データを取得して、撮像した画像データ420に付加してもよい。また、付加取得部210は、付加物の取得を完了したり、ヒトとのコミュニケーションを終了したりした際に、撮像を終了してもよい。また、付加取得部210は、この撮像の終了後に、例えば、画像データ420の動きが少ない部分、付加した音声データの無音部分等を削除して、編集を行ってもよい。また、付加取得部210は、この画像データ420の映像から静止画を選択するような編集を行ったり、各種エフェクトを付加したりしてもよい。また、付加取得部210は、この編集後の画像データ420を、付加物情報370の画像データ420として、記憶部21に格納してもよい。また、付加取得部210は、受け手の場所に到着して、付加物を受け渡しする際に、この格納された画像データ420を表示部26で再生してもよい。なお、付加取得部210は、格納された画像データ420を付加物として取得し、再生してもよい。
荷物データ300は、荷物の配送用の各種データである。荷物データ300は、例えば、送り手及び受け手の住所、電話番号、端末の電子メールアドレス等を含んでいてもよい。また、荷物データ300は、荷物の種類、大きさや重さ、荷物の出荷及び到着指定日時、主に送り手の電子口座のデータ、付加物の購入希望金額や指示等の情報を含んでいてもよい。この場合、荷物データ300は、荷物の種類として、「町内会のお祝い」の「紅白饅頭」等の具体的な関係性やカテゴリ等を示すような情報を含んでいてもよい。
また、荷物データ300は、送り手及び/又は受け手に対するID等の情報を含んでいてもよい。このID等は、配送システムXに登録された会員のID、その他のEコマースサイトのID等であってもよい。また、荷物データ300は、送り手及び/又は受け手の年齢、性別、好みのモノの種類等の情報が加えられていてもよい。また、荷物データ300には、希望する付加物の種類についてのデータを含んでいてもよい。
行動データ310は、送り手及び/又は受け手の行動履歴を含むデータである。具体的には、行動データ310は、例えば、送り手及び/又は受け手の端末で取得した、送り手の行動の履歴を示すデータであってもよい。また、行動データ310は、例えば、送り手及び/又は受け手が移動した場所、購買した店舗、購買したモノといった情報の履歴を含んでいてもよい。これらの行動や情報の履歴は、例えば、送り手及び/又は受け手の端末にインストールされたアプリ等にて取得されても、外部サーバのEコマースサイトやSNS等の記載を基に取得されてもよい。
関係データ320は、受け手と送り手との関係を示すデータである。この関係としては、例えば、親子、兄弟姉妹等の家族、親戚、彼氏彼女、同級生や先輩後輩、上司や部下、同じコミュニティの所属メンバー、SNSの知り合い等の各種関係であってもよい。
嗜好情報330は、送り手及び/又は受け手の嗜好を示す情報である。
また、嗜好情報330は、付加選択データ400を含んでいる。
付加選択データ400は、荷物に付加する付加物の選択に係るデータである。本実施形態において、付加選択データ400は、付加物の種類等を含んでいてもよい。この付加物の種類は、「食べ物」「花」「風景画像」「メッセージ画像」等のカテゴリに分類されていてもよい。また、カテゴリ内でも更に細分化された分類の種類を含んでいてもよい。たとえば、「食べ物」の場合、「焼き鳥」や「シチュー」等のより細かい分類の種類を含んでいてもよい。
また、付加選択データ400は、付加物の取得方法の情報を含んでいてもよい。この取得方法の情報は、コミュニケーション時に提示する送り手と受け手との関係の情報と、適切な表示用の文書や音声データの情報とを含んでいてもよい。
取得指示情報340は、付加物の取得の指示を含む情報である。本実施形態において、取得指示情報340は、指示取得部により選択された種類に対応している。すなわち、取得指示情報340は、付加選択データ400を含んでいる。
また、取得指示情報340は、取得金額設定410も含んでいる。
取得金額設定410は、付加物を取得するために送り手に指定(許容)された金額等を示すデータである。この金額としては、付加物一つあたりの金額、全体の許容金額等の値、又は、物々交換のみ許容するフラグ等を含んでいてもよい。
周囲環境情報350は、自装置の周囲の環境を把握するための情報である。具体的には、周囲環境情報350は、センサ群24の各種センサから取得したデータを含んでいてもよい。また、周囲環境情報350は、配送部200及び付加取得部210により解析されたデータを含んでいてもよい。また、周囲環境情報350は、例えば、ヒトやモノを認識した場合に、認識後の情報を含んでいてもよい。
販売場所情報360は、付加物の販売場所の情報である。販売場所情報360は、例えば、物理的な店舗の地図データやGNSS上の座標を示す情報であってもよい。また、販売場所情報360は、付加物を取得可能な店舗の種類等を示す情報を含んでいてもよい。
付加物情報370は、付加物の種類、数、取得金額、取得日時等を含む情報である。
また、付加物情報370は、録画された画像データ420を含んでいてもよい。
画像データ420は、センサ群24の撮像部41により撮像された静止画又は動画のデータである。画像データ420は、編集されていてもよい。また、画像データ420は、音声データが付加されていてもよい。
ここで、サーバ1の制御部10は、記憶部11に記憶された制御プログラムを実行することで、配送指示部100、嗜好解析部110、及び付加選択部120等として機能させられる。
また、移動体2の制御部20は、記憶部21に記憶された制御プログラムを実行することで、配送部200及び付加取得部210等として機能させられる。
また、上述のサーバ1及び移動体2の各部は、本発明の方法を実行するハードウェア資源となる。
なお、それぞれ、制御部10、20が実行する機能の一部又は全部を、一つ又は複数のIC、DSP、プログラマブルロジック回路等によりハードウェア的に構成してもよい。
〔配送システムXによる荷物付加配送処理〕
次に、図6を参照して、本発明の実施形態に係る荷物付加配送処理の説明を行う。
本実施形態の荷物付加配送処理では、まず、移動体2で荷物の配送を受け付ける。そして、サーバ1にて、送り手及び/又は受け手の嗜好を解析して、嗜好情報330を算出する。また、サーバ1にて、算出された嗜好情報330により、荷物に付加する付加物を選択する。また、移動体2にて、選択された付加物を取得し、荷物と共に配送する。
本実施形態の荷物付加配送処理は、主に、サーバ1の制御部10が記憶部11に記憶された制御プログラムを、移動体2の制御部20が記憶部21に記憶された制御プログラムを、それぞれ、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、図6のフローチャートを参照して、本実施形態の荷物付加配送処理の詳細をステップ毎に説明する。
(ステップS201)
まず、移動体2の配送部200が、配送受付処理を行う。
配送部200は、送り手の端末等により荷物の配送が指示された場合、送り手の場所に移動して、荷物を受け取る。これにより、配送が開始される。
この際に、また、配送部200は、送り手の場所に到着した際に、音声認識による入力や送り手の端末等を介して、荷物データ300の少なくとも一部を入力させてもよい。また、送り手が記載した伝票を撮像して、荷物データ300を取得することも可能であってもよい。
また、配送部200は、送り手の録画を行い、画像データ420として記憶部21に格納してもよい。この画像データ420も、後述するメッセージとして、受け手に対して再生してもよい。
また、配送部200は、アーム部25により、荷物を貨物室31に格納し、積載してもよい。
なお、サーバ1は、送り手の端末等により荷物の配送が指示された時点を「配送開始」として処理を行ってもよい。
(ステップS202)
次に、配送部200が、荷物データ送信処理を行う。
配送部200は、送り手により入力された荷物データ300を、接続部22を介して、サーバ1へ送信する。
(ステップS101)
ここで、サーバ1の配送指示部100が、荷物データ受信処理を行う。
配送指示部100は、移動体2から、荷物データ300を受信して、記憶部11に格納する。
なお、この荷物データ300は、送り手の端末等により荷物の配送が指示された際に、少なくとも一部が取得されるような構成であってもよい。
(ステップS102)
次に、嗜好解析部110が、行動関連情報取得処理を行う。
嗜好解析部110は、送り手及び/又は受け手の行動履歴を含む行動データ310と、受け手と送り手との関係を示す関係データ320とを取得する。このため、嗜好解析部110は、例えば、荷物データ300に含まれる送り手及び/又は受け手のID等を参照してもよい。これにより、嗜好解析部110は、配送システムXの会員のデータから、行動データ310と関係データ320とを取得してもよい。
また、嗜好解析部110は、送り手及び/又は受け手の端末のアプリのデータから、行動データ310と関係データ320とを取得してもよい。
また、嗜好解析部110は、Eコマースサイトを含む外部サーバのデータから、行動データ310と関係データ320とを取得してもよい。
(ステップS103)
次に、嗜好解析部110が、受け手嗜好解析処理を行う。
嗜好解析部110は、取得した行動データ310と関係データ320とを用いて、受け手の嗜好を解析する。嗜好解析部110は、受け手が欲しいモノ等について、思考情報として算出し、記憶部21に格納する。
(ステップS104)
次に、付加選択部120が、付加物選択処理を行う。
付加選択部120は、解析された嗜好情報330により、荷物に付加する付加物を選択する。付加選択部120は、例えば、嗜好情報330に対応した付加物の種類を選択して、その取得方法についての情報を、付加選択データ400として、嗜好情報330に含めて格納する。
(ステップS105)
次に、付加選択部120が、取得指示情報送信処理を行う。
付加選択部120は、付加物を荷物と共に配送する指示を含む取得指示情報340を作成し、移動体2へ送信する。本実施形態においては、この際、付加選択部120は、取得指示情報340に付加選択データ400を含ませる。
また、付加選択部120は、取得指示情報340に、所得金額設定を含ませてもよい。
(ステップS203)
ここで、移動体2の配送部200が、取得指示情報受信処理を行う。
配送部200は、取得指示情報340を受信して、記憶部21に格納する。
(ステップS204)
次に、付加取得部210が、付加物取得処理を行う。
付加取得部210は、自装置を自律的に移動させ、取得指示情報340受信処理に含まれる付加選択データ400に対応した付加物を取得し、荷物と共に配送する。
この処理の詳細については、後述する。
(ステップS205)
次に、配送部200が、荷物付加物受け渡し処理を行う。
配送部200は、受け手の場所に到着すると、荷物と付加物とを受け渡す。配送部200は、受け手と推定されるヒトを認識すると、後述するように、配送途中に蓄積された画像データ420を再生してもよい。
以上により、本発明の実施の形態に係る荷物付加配送処理を終了する。
次に、図7を参照して、図6のステップS204の付加物取得処理の詳細について説明する。
(ステップS211)
まず、付加取得部210が、移動処理を行う。
付加取得部210は、荷物を受け手の場所まで配送するために、自装置を移動部23で移動させる。
また、付加取得部210は、付加物を取得するために、販売場所情報360に示された場所まで、自装置を移動部23で移動させてもよい。
(ステップS212)
次に、付加取得部210が、周囲環境認識処理を行う。
付加取得部210は、センサ群24の各種センサから、周囲環境情報350を取得して、周囲環境を認識する。付加取得部210は、例えば、撮像部41で撮像された画像データ420から、付加物に関連したヒト又はモノを認識してもよい。
(ステップS213)
次に、付加取得部210が、ヒト又はモノがあったか否かを判断する。付加取得部210は、付加物に関連したヒト又はモノを認識した場合に、Yesと判断する。付加取得部210は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、付加取得部210は、処理をステップS214に進める。
Noの場合、付加取得部210は、処理をステップS218に進める。
(ステップS214)
ヒト又はモノを認識した場合、付加取得部210が、録画処理を行う。
付加取得部210は、撮像部41により画像データ420の撮像を開始する。付加取得部210は、撮像された画像データ420を、記憶部21へ一時的に格納してもよい。また、付加取得部210は、音声入力部42から音声データも録音して、記憶部21へ、一時的に格納してもよい。
なお、この録画処理は、コミュニケーションや、一つの付加物の取得の完了までの間、実行してもよい。また、複数の画像データ420及び音声データを、記憶部21へ格納することが可能であってもよい。
(ステップS215)
次に、付加取得部210が、認識したのはヒトであるか否かを判断する。付加取得部210は、ヒトを認識した場合に、Yesと判断する。付加取得部210は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、付加取得部210は、処理をステップS216に進める。
Noの場合、付加取得部210は、処理をステップS217に進める。
(ステップS216)
付加取得部210の場合、付加取得部210が、付加物種類提示処理を行う。
付加取得部210は、認識したヒトとのコミュニケーションを開始する。この際に、取得指示情報340に含まれる付加選択データ400を参照して、呼び止めたヒトに付加物の種類を提示し、取得方法に対応した応答を行う。また、付加取得部210は、取得金額設定410から、付加物の金額等を提示してもよい。
また、付加取得部210は、コミュニケーションにより、ヒトから付加物を取得する場所の情報を取得して、これを販売場所情報360に格納してもよい。
(ステップS217)
ここで、付加取得部210が、付加物受取処理を行う。
付加取得部210は、取得方法に対応した方法で、付加物を取得する。この場合の例については、後述する。
また、付加取得部210は、撮像部41で撮像された画像データ420を編集して、付加物情報370の画像データ420として格納してもよい。
なお、付加取得部210は、モノとして他装置である移動体2を認識して、この他装置から付加物を受け渡してもらうようにしてもよい。
(ステップS218)
ここで、付加取得部210が、受け手の場所に到着したか否かを判断する。
付加取得部210は、荷物データ300に含まれる受け手の場所に到着した場合、Yesと判断する。付加取得部210は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、付加取得部210は、付加物取得処理を終了し、図6のステップS205に処理を進める。
Noの場合、付加取得部210は、処理をステップS211に戻して、移動を続け、付加物の取得に関する各処理を続ける。
以上により、本発明の実施の形態に係る付加物取得処理を終了する。
〔付加物の取得例〕
次に、図8〜図9を参照して、移動体2によりコミュニケーションを行って付加物を取得する例について記載する。
図8(a)の画面例500は、付加物を(i)取得指示情報340の取得金額設定410で指定された金額内で購入する場合に、表示部26に表示される文章の例を示す。この場合、付加取得部210は、関係データ320で送り手が「お母さん」、受け手が「息子」であることを提示して、付加物の種類として「焼き鳥」を販売する店舗の情報を、コミュニケーションにより求めている。つまり、付加取得部210は、例えば、「お母さんが息子に贈るお酒を運んでいます。美味しい焼き鳥を売っている店を教えて下さい。」といった文章を表示部26に表示する。
また、図8(b)の画面例501は、付加物を(ii)荷物の一部を交換して入手する場合に、表示部26に表示される文章の例を示す。この場合は、母親から息子に「ジャガイモ」を贈る際に、「ジャガイモ」のお裾分けをして、付加物として食べ物「シチュー」を完成させるための材料を物々交換で取得するよう、コミュニケーションで求めている。このため、付加取得部210は、例えば、「お母さんが息子に贈るジャガイモを運んでいます。一ついかがですか? その代わり「シチュー」の材料になるものと交換してください。」といった文章を表示部26に表示する。
また、図8(c)の画面例502は、付加物が画像データ420である場合の例を示す。この場合、付加取得部210は、「何かメッセージの吹き込みをお願いいたします。」といった文章を表示部26に表示する。そして、「録画スタート」までの秒読みを開始して、その後、認識したヒトに数秒〜数分程度等の特定時間だけ録画をしてもらってもよい。また、録画が完了すると「メッセージどうもありがとうございました。」と音声出力や表示を行い、録画を行ったヒトの名前等を尋ねてもよい。
図9の画面例503は、このように録画された画像データ420を、受け手へのメッセージとして、荷物付加物受け渡し処理にて再生している例を示す。
なお、上述の図8(a)〜(c)の例では、いずれも、付加物を(iii)センサ群24で認識されたヒトやモノとのコミュニケーションによって入手している例でもある。
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来、自律的な移動体による配送システムは、主に物流の効率化だけを目的としていて、新しい価値を生み出すことはできなかった。たとえば、特許文献1の技術は、単に再配達を減らして配送業務を効率化するシステムであった。また、非特許宇文献1のような配送システムでは、送り手から受け手に対して、単に荷物を効率的に配送するだけであった。このため、無人の移動体がゾロゾロと道を移動するだけであり、特に新しい価値を生み出すことはなかった。つまり、これら従来の配送システムでは、配送物の受け取り先である受け手に対し、喜び、楽しさ、幸福感等の価値を提供することはできなかった。
これに対して、本発明の実施形態に係る配送システムXは、サーバ1と、当該サーバ1に接続可能で、荷物を配送する移動体2とを含む配送システムである。また、サーバ1は、荷物の送り手及び/又は受け手の嗜好を解析し、嗜好情報330を算出する嗜好解析部110と、嗜好解析部110により解析された嗜好情報330により、荷物に付加する付加物を選択する付加選択部120とを備える。また、移動体2は、サーバ1の付加選択部120により選択された付加物を、荷物と共に配送する。
このように構成することで、選択された付加物が、配送開始から配送途中において取得され、荷物と共に配送される。これにより、受け手は、送り手が選択した荷物だけでなく、上述の嗜好情報により選択された付加物も受け取ることができる。受け手は、送り手の荷物を得られる喜びだけでなく、追加して贈呈される付加物により、さらなる喜びや楽しさ、幸福感等が得られる。つまり、配送物の受け取り先である受け手に対し、喜び、楽しさ、ウェルビーイングな幸福感等を感じてもらう等の価値を提供することができる。このため、配送において、単に荷物を送り手から受け手に届けるだけではなく、新たな価値を加えることが可能となる。また、このため、送り手から受け手に荷物を届ける際に、付加物の取得に伴う影響を与えられる。つまり、本実施形態の技術によって、単なる「ロジスティクス」を超えた価値の実現と、モノの移動の価値観の再構築に資することが可能となる。結果として、「脱ロジスティクス」社会を実現することにつながる。
また、近年、コンピュータの能力向上と新たなアルゴリズム等により、人工知能や人工知性のような、莫大なデータや学習が(ほぼ)不要で自律的な知能機械が実現可能になりつつある。
本実施形態の配送システムXは、このように自律的な知能機械が実現し、配送をまかせるようになった場合でも、送り手及び受け手に新たな価値を与えるような配送を実現することができる。結果として、このような自律的な知能機械を社会の中に受け入れやすくすることができる。
また、本発明の実施形態に係る配送システムXは、サーバ1の嗜好解析部110は、送り手及び/又は受け手の行動履歴を含む行動データ310と、受け手と送り手との関係を示す関係データ320とを取得して解析し、付加選択部120は、受け手が欲しいと推測される付加物の種類を選択する。
このように構成することで、送り手及び/又は受け手の行動や関係から、「第二の貨物」である付加物を適切に選択することが可能となる。
また、本発明の実施形態に係る配送システムXは、移動体2は、荷物を配送するために自装置を移動させる移動部23と、移動部23による移動に対応して周囲環境情報350を認識するセンサ群24と、付加選択部120により選択された種類に対応した取得指示情報340を格納する記憶部21と、記憶部21に格納された取得指示情報340に対応して、センサ群24により認識された周囲環境情報350から、付加物を取得する付加取得部210とを更に備える。
このように構成することで、取得指示情報340に対応して、周囲環境を認識して付加物を取得することができる。
このため、認識したヒトから付加物を貰ったり、取得の手助けをしてもらうことが可能となる。また、取得した関係を配送途中のヒトに提示することで、受け手が喜んで取得したくなる付加物を選択できる可能性を高めることができる。よって、配送過程での他者であるヒトに対し、喜び、楽しさ、楽しさ、ウェルビーイングな幸福感等を感じてもらうことができる。すなわち、他者であるヒトに対しても、価値を提供することができる。また、このような話を、受け手が送り手に対してすることで、送り手にも価値を提供することができる。
また、認識したモノである野草の花等を付加物として採取したりすることが可能となる。
また、従来の配送システムは、コミュニティ内でのコミュニケーションとは無関係で、無機的なシステムになる可能性があった。一方、ロボットにコミュニケーション能力を備えさせたコミュニケーションロボットのようなものが実現されつつある。
しかしながら、配送システムの移動体にコミュニケーション能力を持たせただけでは、配送時に移動体に対して話しかけてきたヒト等に対して特定の受け答えをすることしかできなかった。このため、コミュニケーションロボットのようなものを用いて、道行くヒトと受け答えをしても、単に、配送が非効率化するだけであった。
これに対して、本発明の実施形態に係る配送システムXは、付加取得部210は、移動部23による移動途中に、付加物を、(i)取得指示情報340で指定された金額内で購入する、(ii)荷物の一部を交換して入手する、及び/又は(iii)センサ群24で認識されたヒトやモノとのコミュニケーションによって入手する。
このように構成することで、単にコミュニケーションロボットを使って、配送時に、単にコミュニケーションを行わせるだけでない価値を生み出すことが可能となる。つまり、移動体2からヒト、移動体2からモノ、移動体2から移動体2といったインタラクションによるコミュニケーションの発生に付随した、新たな「ストーリー」を獲得、提供することが可能となる。つまり、自律ロボットである移動体2が、配送途中の他者でるヒトとコミュニケーションすることで、他者であるヒトにも、喜び、楽しさ、楽しさ、ウェルビーイングな幸福感等を感じてもらうことができる。
より概念的にいうと、モノを送り合いコミュニケーションをとるという行動は、人間に擦り込まれた性質とも考えられ、互酬性や利他性を本来は備えていると考えられる。しかしながら、現代では、贈与論や負債論等に示されるように、配送に係るモノの受け渡しのみが着目されている。
これに対して、本実施形態の配送システムXは、モノそのものに価値があるのではなく、環境においてモノと人とがインタラクションすることによって、そこに初めて価値が生まれることを、システムの利用者に「再」認識させることが可能となる。すなわち、物流の単なる「効率化」の概念から解放することが可能となる。結果として、昔のコミュニティがもっていた「物々交換」の心理的な効果や利点を本実施形態の技術で再現することが可能となる。
また、本発明の実施形態に係る配送システムXは、付加取得部210は、取得指示情報340で指定された金額内で購入する場合、付加物の販売場所の情報を入手し、当該場所まで自装置を移動させて購入する。
このように構成することで、自律的に移動体2を販売場所まで移動させて、付加物を購入させることが可能となる。結果として、自装置を移動する際と、付加物を購入する際にコミュニケーションを行わせることが可能となる。これにより、コミュニティ等におけるコミュニケーションをより活発化させる効果が期待できる。
本発明の実施形態に係る配送システムXは、付加取得部210は、センサ群24で認識されたヒトに付加物の種類を提示して、コミュニケーションを行う。
このように構成することで、付加物を直接、取得するよりも、複雑なコミュニケーションが実現できる。また、付加物として送り手や受け手が予測できないようなものを取得する可能性が高まり、受け手を楽しませることができる。
本発明の実施形態に係る配送システムXは、センサ群24は、画像データ420を撮像する撮像部41を含む。また、付加取得部210は、撮像部41で撮像された画像データ420を編集して、付加物として取得する。
このように構成することで、モノではない付加物を取得することが可能となる。また、送り手や受け手とは直接関係がないヒトにより録画されたメッセージを受け取ることができ、ヒト同士の「つながり」を感じさせることができる。これにより、都会で孤独感を感じているようなヒトにとって慰めとなり、「温かい社会」の実現に資することができる。また、コストをあまりかけずに付加物を取得することができる。
<他の実施形態>
なお、上述の本発明の実施形態においては、移動体2で取得された周囲環境情報350を、周囲環境を認識するために使用する例について記載した。
しかしながら、移動体2で取得された周囲環境情報350をサーバ1に蓄積するような構成も可能である。
このように構成することで、この蓄積された周囲環境情報350より、嗜好情報330を解析したり、他の移動体2に指示したりすることも可能となる。
また、上述の配送システムXは、宅配便のように、比較的広域で、自立移動により荷物と付加物とを取得して配送するように記載した。
しかしながら、配送システムXは、町内や同一敷地の建物内等の「クローズド」なコミュニティ等の限定空間内で、荷物及び付加物の配送を行うように構成されていてもよい。この場合、移動体2は、レールや光学レーンや磁気インクをガイドにしたり、QRコード(登録商標)等の二次元バーコードや反射板や標識等を確認したりして、特定のレーンや範囲で移動してもよい。
また、逆に、配送システムXは、専用の配送車両、ヒトの自家用車、列車やバスのような交通機関の移動手段等を用いて、移動体2を広域に移動可能にするよう構成されていてもよい。
このように構成することで、荷物の配送と付加物の取得を、配送システムXの規模に合わせて適切に行うことが可能となる。
また、配送システムXは、送り手Aの端末等を介した注文により、配送センター等から荷物を直接、受け手Bへ配送するように構成してもよい。この場合も、配送センターにて付加物を付加して、荷物と一緒に配送してもよい。また、サーバ1で付加物を選択して、付加物を荷物と一緒に、通常の宅配等により配送するようにしてもよい。つまり、この場合には、配送センター等にて、送り手が選択した荷物の発送が開始される時点で、配送開始となる。
また、配送システムXは、サーバ1を用いずに、移動体2により直接、嗜好等の解析を行い、送り手Aから受け手Bへ荷物及び付加物を配送するように構成してもよい。この場合には、上述の実施形態と同様に、送り手が選択した荷物を移動体2により受け取った時点で、配送開始となる。
このように構成することで、荷物の配送と付加物による新たな価値の提供を、既存の配送システムも用いて適切に行うことが可能となる。
また、上述の実施形態においては、本発明の特徴を主要な構成に絞って説明した。しかしながら、これらの実施形態の機能部の構成の組み合わせは任意である。すなわち、実施形態のいずれかの構成、任意の組み合わせの構成、又は、全ての機能部を備えた構成であってもよい。
また、サーバ1及び移動体2は、上述の実施形態で記載していない機能部を更に備えていてもよい。
また、上記実施形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。
1 サーバ、2 移動体、10,20 制御部、11,21 記憶部、12,22 接続部、23 移動部、24 センサ群、25 アーム部、26 表示部、27 音声出力部、30 筐体、31 貨物室、41 撮像部、42 音声入力部、100 配送指示部、110 嗜好解析部、120 付加選択部、200 配送部、210 付加取得部、300 荷物データ、310 行動データ、320 関係データ、330 嗜好情報、340 取得指示情報、350 周囲環境情報、360 販売場所情報、370 付加物情報、400 付加選択データ、410 取得金額設定、420 画像データ、500,501,502,503 画面例、A 送り手、B 受け手、O モノ、P ヒト、R 配送路、X 配送システム

Claims (10)

  1. サーバ(1)と、該サーバ(1)に接続可能で、送り手が選択した荷物を配送する移動体(2)とを含む配送システムであって、
    前記サーバ(1)は、
    前記荷物の送り手及び/又は受け手の嗜好を解析し、嗜好情報(330)を算出する嗜好解析部(110)と、
    前記嗜好解析部(110)により算出された前記嗜好情報(330)により、前記荷物に付加する付加物を選択する付加選択部(120)とを備え、
    前記移動体(2)は、
    前記サーバ(1)の前記付加選択部(120)により選択された前記付加物を、前記荷物と共に配送する
    配送システム。
  2. 前記サーバ(1)は、
    前記嗜好解析部(110)は、前記送り手及び/又は前記受け手の行動履歴を含む行動データ(310)と、前記受け手と前記送り手との関係を示す関係データ(320)とを取得して解析し、
    前記付加選択部(120)は、前記受け手が欲しいと推測される前記付加物の種類を選択する
    請求項1に記載の配送システム。
  3. 前記移動体(2)は、
    前記荷物を配送するために自装置を移動させる移動部(23)と、
    前記移動部(23)による移動に対応して周囲環境情報(350)を認識するセンサ(24)と、
    前記付加選択部(120)により選択された種類に対応した取得指示情報(340)を格納する記憶部と、
    前記記憶部に格納された前記取得指示情報(340)に対応して、前記センサ(24)により認識された前記周囲環境情報(350)から、前記付加物を取得する付加取得部(210)とを更に備える
    請求項2に記載の配送システム。
  4. 前記付加取得部(210)は、
    前記移動部(23)による移動途中に、前記付加物を、
    前記取得指示情報(340)で指定された金額内で購入する、
    前記荷物の一部を交換して入手する、及び/又は
    前記センサ(24)で認識されたヒトやモノとのコミュニケーションによって入手する
    請求項3に記載の配送システム。
  5. 前記付加取得部(210)は、
    前記取得指示情報(340)で指定された金額内で購入する場合、前記付加物の販売場所の情報を入手し、当該場所まで自装置を移動させて購入する
    請求項4に記載の配送システム。
  6. 前記付加取得部(210)は、
    前記センサ(24)で認識されたヒトに、前記付加物の種類を提示して、前記コミュニケーションを行う
    請求項4又は5に記載の配送システム。
  7. 前記センサ(24)は、画像データ(420)を撮像する撮像部(41)を含み、
    前記付加取得部(210)は、
    前記撮像部(41)で撮像された前記画像データ(420)を編集して、前記付加物として取得する
    請求項3乃至6のいずれか1項に記載の配送システム。
  8. 送り手が選択した荷物を配送する移動体(2)であって、
    前記荷物を配送するために自装置を移動させる移動部(23)と、
    前記移動部(23)による移動に対応して周囲環境情報(350)を認識するセンサ(24)と、
    送り手による付加物の取得についての指示を含む取得指示情報(340)を格納する記憶部と、
    記憶部に格納された前記取得指示情報(340)に対応して、前記センサ(24)により認識された前記周囲環境情報(350)から、前記付加物を取得する付加取得部(210)とを備える
    移動体。
  9. 送り手が選択した荷物を配送する移動体(2)に接続可能なサーバ(1)であって、
    前記荷物の送り手及び/又は受け手の嗜好を解析し、嗜好情報(330)を算出する嗜好解析部(110)と、
    前記嗜好解析部(110)により算出された前記嗜好情報(330)により、前記荷物に付加する付加物を選択する付加選択部(120)とを備える
    サーバ。
  10. サーバ(1)と、該サーバ(1)に接続可能で、送り手が選択した荷物を配送する移動体(2)とを含む配送システム(X)により実行される配送方法であって、
    送り手及び/又は受け手の嗜好を解析し、嗜好情報(330)を算出し、
    算出された前記嗜好情報(330)により、前記荷物に付加する付加物を選択し、
    選択された前記付加物を、前記荷物と共に配送する
    配送方法。
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