JP2024014510A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両に乗車して施設に来たユーザに対して、その施設に応じたより適切な情報を提供する。【解決手段】情報処理装置100は、ABC施設350を基準とする所定範囲RG1に車両C1が進入した場合に、ABC施設350に関する情報を提供する施設サーバ300との間で通信を行い、車両C1に乗車しているユーザU1に関連するアカウント情報を施設サーバ300に送信し、アカウント情報に基づいて施設サーバ300により生成された、ABC施設350における車両C1の経路を案内するための経路案内情報と、ABC施設350内の各場所についての所定情報を案内するための施設案内情報とを取得する通信部110と、ABC施設350における位置情報を取得する位置情報取得部140と、経路案内情報と施設案内情報と位置情報とに基づいて経路案内及び施設案内のうちの少なくとも1つを出力部200から出力させる制御部120とを備える。【選択図】図3
Description
本発明は、車両の経路を案内することが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
従来、車両の経路を案内する技術が存在する。例えば、ローカル・ルート案内領域外では、公的に利用可能なナビゲーションシステムのためのマップデータを用いてルート案内を提供し、ローカル・ルート案内領域内では、そのマップデータに含まれていないある特定の領域内のルート案内を提供する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上述した従来技術では、ローカル・ルート案内領域内において、ある特定の領域内のルート案内を実行することができる。しかし、その領域内における施設の案内、施設の広告等を行うことができない。このため、施設内を走行する車両に乗車するユーザに対して、その施設に応じた適切な情報を提供できないおそれがある。
本発明は、車両に乗車して施設に来たユーザに対して、その施設に応じたより適切な情報を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、車両の経路を案内することが可能な情報処理装置である。この情報処理装置は、施設を基準とする所定範囲に車両が進入した場合に、施設に関する情報を提供するサーバとの間で通信を行い、車両に乗車しているユーザに関連するユーザ情報をサーバに送信し、ユーザ情報に基づいてサーバにより生成された、施設における車両の経路を案内するための経路案内情報と、施設内の各場所についての所定情報を案内するための施設案内情報とを取得する通信部と、施設における位置情報を取得する位置情報取得部と、各種情報を出力する出力部と、経路案内情報と施設案内情報と位置情報とに基づいて経路案内及び施設案内のうちの少なくとも1つを出力部から出力させる制御部とを備える。
本発明によれば、車両に乗車して施設に来たユーザに対して、その施設に応じたより適切な情報を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
[情報処理システムの構成例]
図1は、情報処理システム1のシステム構成例を簡略化して示すブロック図である。情報処理システム1は、ABC施設350(図5参照)における経路を案内する経路案内と、ABC施設350における各部、例えば各店A乃至Zを案内する施設案内とを、車両C1に乗車するユーザU1に関するユーザ情報を用いて実行する施設情報提供サービスを提供する通信システムである。なお、図1では、説明を容易にするため、1台の車両C1が存在する例を示すが、これに限定されない。情報処理システム1において、2台以上の車両が含まれてもよい。また、図1では、ABC施設350に関する施設情報を提供する施設サーバ300のみを示すが、これに限定されない。情報処理システム1において、施設サーバ300が他の施設に関する施設情報を提供してもよく、他の施設に関する施設情報を提供する他の施設サーバが含まれてもよい。
図1は、情報処理システム1のシステム構成例を簡略化して示すブロック図である。情報処理システム1は、ABC施設350(図5参照)における経路を案内する経路案内と、ABC施設350における各部、例えば各店A乃至Zを案内する施設案内とを、車両C1に乗車するユーザU1に関するユーザ情報を用いて実行する施設情報提供サービスを提供する通信システムである。なお、図1では、説明を容易にするため、1台の車両C1が存在する例を示すが、これに限定されない。情報処理システム1において、2台以上の車両が含まれてもよい。また、図1では、ABC施設350に関する施設情報を提供する施設サーバ300のみを示すが、これに限定されない。情報処理システム1において、施設サーバ300が他の施設に関する施設情報を提供してもよく、他の施設に関する施設情報を提供する他の施設サーバが含まれてもよい。
なお、ユーザU1は、車両C1に乗車するユーザであるものとする。なお、図1では、説明を容易にするため、1台の車両C1に1人のユーザU1が乗車する例を示すが、これに限定されない。1台の車両C1に複数人のユーザが乗車してもよい。また、図1では、説明を容易にするため、ユーザU1が所有する機器として電子機器MC1を例示するが、これに限定されず、車両C1への持込み機器、ユーザU1が装着可能な機器を使用してもよい。
情報処理システム1は、ネットワーク20を介して接続される複数の機器により構成される。例えば、情報処理装置100と、サービス提供サーバ250と、施設サーバ300と、電子機器MC1とがネットワーク20を介して接続される。なお、これらの各器機間の通信については、有線通信を利用した通信又は無線通信を利用した通信が行われる。また、これらの各器機間の通信については、ネットワーク20を経由した通信以外に機器間で直接通信するようにしてもよい。
ネットワーク20は、公衆回線網、インターネット等のネットワークである。また、情報処理システム1を構成する各機器は、無線通信を利用した通信方式又は有線通信を利用した通信方式の何れかの方式、又は双方の方式によってネットワーク20に接続される。
車両C1は、内燃機関車両、ハイブリッド車両、電動車両等の車両である。
情報処理装置100は、車両C1に設置される車載機器であり、車両C1の経路を案内することが可能な施設案内提示装置である。また、情報処理装置100は、施設サーバ300から送信される施設情報に基づいて、ABC施設350(図5参照)に関する施設情報を出力する。なお、施設情報の出力例については、図7乃至図12等を参照して詳細に説明する。また、情報処理装置100の機能構成例については、図3を参照して詳細に説明する。
情報処理装置100は、例えば、ユーザU1によるタッチ操作によりユーザ操作を受け付けることが可能なタッチパネル機器とすることができる。情報処理装置100は、例えば、タブレット端末、カーナビゲーション装置、IVI(In-Vehicle Infotainment)により実現される。例えば、車両C1のダッシュボードに情報処理装置100を設置することができる。ただし、情報処理装置100を設置する位置はこれに限定されない。例えば、車両C1の後部座席の上方にリアモニタとして情報処理装置100を設置してもよい。
サービス提供サーバ250は、ユーザ情報管理DB260を備え、ユーザU1を含む複数のユーザに関するユーザ関連情報を管理するとともに、個人を識別可能なアカウント情報を用いて各種サービスを提供する情報処理装置である。このように、本実施形態では、サービス提供サーバ250がアカウント情報を用いてユーザ関連情報を管理する例を示す。なお、アカウント情報は、ユーザを個人識別可能なユーザ情報の一例である。
ここで、アカウント情報は、インターネット等のネットワークにおける各種ウェブサイトのアプリケーション、各種機能を利用する際に個人を証明するために用いられる情報を意味する。言い換えると、アカウント情報は、個人を識別可能な個人識別情報である。アカウント情報として、会員番号、シークレットID(identity又はidentification)、電子メールアドレス、携帯電話番号、管理コード、生体認証情報等の各種情報を用いることが可能である。なお、生体認証情報は、人間の身体の一部、又は、人間に関する何等かの要素を使用して本人を特定することが可能な情報を意味する。生体認証情報として、例えば、指紋、声紋、声、顔、瞳等を用いることが可能である。
なお、各種ウェブサイトは、例えば、インターネット等のネットワークを利用して各種サービス、例えば検索サービス、購入サービス等を受けることが可能なものを意味する。また、アカウント情報を用いることにより、1人のユーザが複数の機器を使用する際に、各機器において、同一のサービスを利用することが可能となる。
また、各個人に関する情報(ユーザ関連情報)をアカウント情報に関連付けて管理することが可能となる。このユーザ関連情報は、例えば、商品の購入情報、サービスの利用情報、店舗の利用情報、移動履歴情報等である。
例えば、ユーザU1は、自身のアカウント情報を用いて電子機器MC1からサービス提供サーバ250にログインすることにより、サービス提供サーバ250により提供される各種サービスを利用可能となる。このように、サービス提供サーバ250は、ネットワーク20を介して個人を識別可能なサービスを提供する外部連携サービスを実現する外部提携サービス機器として機能する。また、電子機器MC1とサービス提供サーバ250とは、アカウント情報を介して連携していることになる。例えば、ユーザU1は、電子機器MC1を使用して、自身のアカウント情報を施設サーバ300に送信可能である。この場合には、施設サーバ300は、ユーザU1のアカウント情報を用いて、サービス提供サーバ250から、ユーザU1に関する各種情報、例えばABC施設350の各店舗等の購入履歴、利用履歴等の履歴情報を取得可能となる。これにより、施設サーバ300は、ユーザU1に適した施設情報を提供することが可能となる。具体的には、点線の矢印DA1乃至DA4に示すように、各種情報が送信されることにより、施設サーバ300は、ユーザU1に関連する情報(ユーザ関連情報)を取得可能である。また、施設サーバ300は、ユーザ関連情報を用いて、ユーザU1に適した施設情報を生成することが可能である。この施設情報(点線の矢印DA5)は、情報処理装置100に送信される。なお、図1では、サービス提供サーバ250から取得可能なユーザU1に関連する情報をユーザ関連情報として示す。また、これらの各種情報のやりとりについては、図13等を参照して詳細に説明する。
このように、本実施形態では、ABC施設350に直接関係しないユーザU1のアカウント情報を用いて、ユーザU1とABC施設350とを関連付けることが可能となり、ユーザU1に適したABC施設350の案内が可能となる。
なお、サービス提供サーバ250の設置場所は特に限定されない。また、本実施形態では、サービス提供サーバ250がユーザ情報を管理する例を示すが、ネットワーク上に存在する1又は複数の他の機器、システムによりユーザ情報を管理してもよい。
施設サーバ300は、上述した施設情報を情報処理装置100から出力させるための施設案内処理を実行する情報処理装置である。なお、施設サーバ300の設置場所は特に限定されないが、例えば、施設サーバ300は、ABC施設350を運営する事業者の管理センタに設置される。また、本実施形態では、施設サーバ300は、ABC施設350に関する施設案内処理を実行する例を示すが、施設サーバ300が他の施設に関する施設案内処理を実行してもよい。なお、施設サーバ300の機能構成例については、図3を参照して詳細に説明する。
電子機器MC1は、ユーザU1が所持する携帯型の情報処理装置であり、例えばスマートフォン、タブレット端末、スマートウォッチ、携帯型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。また、電子機器MC1は、情報処理装置100との間で有線通信又は無線通信が可能な機器とする。なお、電子機器MC1には通信機能を内蔵してもよく、外部通信機器を電子機器MC1に取り付けて情報処理装置100と通信可能としてもよい。また、電子機器MC1は、施設サーバ300から送信された施設情報を出力することが可能な機器である。例えば、電子機器MC1は、施設情報を表示部に表示したり、施設情報を音声出力したりすることが可能である。
また、電子機器MC1の記憶部(図示省略)には、ユーザU1のアカウント情報が格納されているものとする。すなわち、電子機器MC1は、ユーザU1の個人特定手段として機能する。なお、電子機器MC1の代わりに、情報処理装置100との間で近距離無線通信が可能なIDカード等をユーザU1の個人特定手段として用いてもよい。
[ユーザ情報管理DBの格納内容例]
図2は、サービス提供サーバ250に記憶されているユーザ情報管理DB260の格納内容を簡略化して示す図である。
図2は、サービス提供サーバ250に記憶されているユーザ情報管理DB260の格納内容を簡略化して示す図である。
ユーザ情報管理DB260は、ユーザに関する各種情報を管理するためのデータベースである。具体的には、ユーザ名262と、利用店舗及び利用サービス情報263と、時刻情報264と、購入品及び利用サービス内容情報265とがアカウント情報261に関連付けてユーザ情報管理DB260に格納される。なお、アカウント情報261の「AC01」は、ユーザU1(図1参照)に対応するものとする。
ユーザ名262は、ユーザを識別することが可能な名称である。例えば、氏名、ニックネームがユーザ名として格納される。なお、ユーザを識別することが可能な顔画像、キャラクタ等をユーザ名の代わりに用いてもよい。
利用店舗及び利用サービス情報263、時刻情報264及び購入品及び利用サービス内容情報265は、ユーザが商品を購入したり、サービスを利用したりした場合の履歴を示す履歴情報である。例えば、ユーザU1が、ABC施設350のH店で「〇▽化粧品」を購入した場合には、利用店舗及び利用サービス情報263に「ABC施設350H店」が格納され、その購入時刻又は時間帯が時刻情報264に格納され、購入品「〇▽化粧品」が購入品及び利用サービス内容情報265に格納される。これらの各情報は、アカウント情報が格納されている電子機器MC1を用いてユーザU1が購入行動を行うことにより、ユーザ情報管理DB260に格納される。また、アカウント情報を用いたネットワーク上でのサービス利用、商品購入等によりユーザ情報管理DB260に格納される。
このように、サービス提供サーバ250が各ユーザの購入履歴等を管理しているため、施設サーバ300は、ユーザU1のアカウント情報を用いて、ユーザU1の購入履歴等のユーザ情報をサービス提供サーバ250から取得可能である。このため、施設サーバ300は、ユーザU1により適した施設情報を生成することが可能となる。
なお、図2に示す各情報は一例であり、これらのうちの一部のみをユーザ情報管理DB260に格納してもよく、他の情報をユーザ情報管理DB260に格納してもよい。例えば、ユーザU1が所持する電子機器MC1により取得された位置情報に基づいて、ユーザU1の移動履歴が取得可能であるため、ユーザの移動履歴をユーザ情報管理DB260に格納してもよい。また、ユーザU1の予約状況、例えばABC施設350内の各場所における予約状況等をユーザ情報管理DB260に格納してもよい。
[情報処理装置及び施設サーバの機能構成例]
図3は、情報処理装置100及び施設サーバ300の機能構成例を示すブロック図である。
図3は、情報処理装置100及び施設サーバ300の機能構成例を示すブロック図である。
情報処理装置100は、通信部110と、制御部120と、記憶部130と、位置情報取得部140と、車両情報取得部150と、出力制御部160と、操作受付部170と、アカウント管理部180と、乗員情報取得部190と、出力部200とを備える。
通信部110は、制御部120の制御に基づいて、有線通信又は無線通信の少なくとも1つを利用して、他の機器との間で各種情報のやりとりを行うものである。例えば、通信部110は、施設サーバ300への各種情報、例えば、ABC施設350に関連するアカウント情報、車両情報、乗員情報の送信と、施設サーバ300からの施設情報の受信とを実行する。このように、通信部110は、施設サーバ300との間で各種情報の送受信を行う施設連携送受信部として機能する。
制御部120は、記憶部130に記憶されている各種プログラムに基づいて各部を制御するものである。制御部120は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理回路により実現される。なお、車両C1の車両ECU(Electronic Control Unit)を制御部120として使用してもよく、他の制御装置を制御部120として使用してもよい。
記憶部130は、各種情報を記憶する記憶媒体である。例えば、記憶部130には、情報処理装置100が各種処理を行うために必要となる各種情報(例えば、制御プログラム、地図情報DB(Database)、施設情報)が記憶される。なお、記憶部130として、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又は、これらの組み合わせを用いることができる。なお、地図情報DBには、車両C1の経路案内に必要となる道路に関する道路情報等の地図情報が格納されている。その地図情報には、道路の勾配、道路の交差点、道路の車線数、道幅情報、道路の起伏情報が含まれる。また、地図情報には、速度制限、一方通行等を示す道路標識、横断歩道、区画線等を示す道路標示も含まれる。また、地図情報には、道路構造物(例えば信号機、電信柱)、建物等の設備情報を含めてもよい。
位置情報取得部140は、車両C1が存在する位置に関する位置情報を取得するものであり、取得された位置情報を制御部120に出力する。例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)を利用して位置情報を取得するGNSS受信機により実現できる。また、その位置情報には、GNSS信号の受信時における緯度、経度、高度等の位置に関する各データが含まれる。また、他の位置情報の取得方法により位置情報を取得してもよい。例えば、周囲に存在するアクセスポイントや基地局からの情報を用いて位置情報を導き出してもよい。また、ビーコンを用いて位置情報を取得してもよい。
また、位置情報取得部140は、ABC施設350(図5参照)内又はその付近の特定地点を特定するための認識部としても機能する。例えば、位置情報取得部140は、ABC施設350内又はその付近に設置されたマーカを認識することで特定地点を認識することが可能となる。このマーカとしては、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)、UWB(Ultra Wide Band)等の狭域通信を利用してもよく、QRコード(登録商標)等の画像読取マーカを用いてもよい。例えば、特定地点に設置された狭域通信が可能な通信機器との無線通信を利用してその特定地点を認識することが可能である。また、例えば、特定地点に設置された画像読取マーカの画像をカメラで取得し、その画像を解析して特定地点を認識することが可能である。
また、文字情報を取得可能なマーカを用いてもよい。例えば、狭域通信を利用してやり取りされる情報に文字情報を含めることが可能である。また、例えば、文字情報を取得可能な画像読取マーカの画像をカメラで取得し、その画像を解析してその文字情報を取得可能である。このように、ABC施設350内又はその付近の特定地点を認識可能なマーカに文字情報を含ませることにより、その特定地点の認識とともに、施設サーバ300の接続情報(例えば、施設サーバ300へのアクセス情報、接続方法を含む)を含ませることが可能となる。これにより、ABC施設350に車両C1が進入する際に、情報処理装置100から施設サーバ300へアクセスが容易となる。この場合には、例えば、ABC施設350の通信環境への接続、例えばWi-Fiを利用したイントラネット接続に関する情報を文字情報に含めることにより、インターネット経由以外の接続も可能となる。
車両情報取得部150は、車両C1に関する各種情報を取得するものであり、取得された車両情報を制御部120に出力する。車両情報は、例えば、車両C1の車速、車両C1のオンオフ操作、車両C1のドアの開閉、走行距離、走行時間等である。なお、車両C1のオンオフ操作は、車両C1の起動又は停止に関するスタートキーのオン操作又はオフ操作を意味する。また、車両C1のドアの開閉については、運転席のドアを含む各ドアを検出対象とする。なお、車両C1のドアの開閉については、各ドアに設置されているセンサに基づいて取得可能である。
出力制御部160は、制御部120の制御に基づいて、出力部200から各種情報を出力させる出力処理を実行するものである。例えば、出力制御部160は、表示部210の表示制御、描画制御を実行する。また、例えば、出力制御部160は、音声出力部220の音声出力制御を実行する。なお、出力制御部160により出力される各種情報の出力例については、図6乃至図12等に示す。
操作受付部170は、車両C1のユーザU1からの操作を受け付けるものであり、受け付けられた操作内容を制御部120に出力する。なお、操作受付部170については、ボタン、レバー等の操作部材を用いてもよく、タッチパネル等の操作部材を用いてもよい。また、音声入力により操作を受け付けてもよい。なお、操作受付部170及び表示部210については、タッチパネルとして一体で構成してもよい。
アカウント管理部180は、制御部120の制御に基づいて、車両C1に乗車する乗員のアカウント情報を取得し、車両C1に乗車する乗員を特定するものである。例えば、アカウント管理部180は、通信部110を介して電子機器MC1との間でやりとりされた情報に基づいて、電子機器MC1を所持するユーザU1のアカウント情報を取得する。
なお、車両C1において乗員のアカウント情報が登録されていることも想定される。例えば、カーナビゲーション装置等の車載機器におけるログインログアウト操作に乗員のアカウント情報が用いられることも想定される。この場合には、車載機器にアカウント情報が登録される。このように、車両C1において乗員のアカウント情報が登録されている場合には、アカウント管理部180は、通信部110を介して車載機器との間でやりとりされた情報に基づいて、ユーザU1のアカウント情報を取得することも可能である。
乗員情報取得部190は、車両C1に乗車する乗員に関する各種情報を取得するものであり、取得された乗員情報を制御部120に出力する。乗員情報は、例えば、車両C1に乗車する乗員の数、乗員の属性、乗員の個人情報、乗員の生体情報等である。なお、車両C1に乗車する乗員の数については、車両C1の内部に設置されたカメラにより取得された画像に基づいて取得可能である。また、車両C1に乗車する乗員の数については、車両C1の各座席に設置された各種センサ、例えば、シートセンサ、圧力センサ、シートベルトセンサにより取得された検出結果に基づいて取得可能である。また、乗員の属性については、車両C1の内部に設置されたカメラにより取得された画像に基づいて取得可能である。この場合には、公知の画像認識技術、例えば属性判定技術を用いることが可能である。また、乗員の個人情報については、各乗員が所持する電子機器と通信部110とのやりとりにより取得された情報、例えばアカウント情報、ユーザIDに基づいて取得可能である。乗員の生体情報は、例えば、乗員の尿意又は便意に関する情報、乗員の喉の渇きに関する情報等である。これらの検出方法については、図23乃至図26を参照して説明する。
出力部200は、表示部210と、音声出力部220とを備える。表示部210は、出力制御部160の出力処理に基づいて各種画像を表示する表示パネルである。また、音声出力部220は、出力制御部160の出力処理に基づいて各種音声を出力するスピーカである。なお、図3では、情報処理装置100に表示部210及び音声出力部220を設ける例を示すが、車両C1に設置されているディスプレイ、スピーカを表示部210、音声出力部220として使用してもよい。
[サーバの機能構成例]
施設サーバ300は、通信部310と、制御部320と、記憶部330と、施設情報提供部340とを備える。施設サーバ300において、これらの構成要素がバス(図示省略)等を介して電気的に接続されている。なお、施設サーバ300として、汎用のコンピュータや専用のコンピュータを用いることができる。
施設サーバ300は、通信部310と、制御部320と、記憶部330と、施設情報提供部340とを備える。施設サーバ300において、これらの構成要素がバス(図示省略)等を介して電気的に接続されている。なお、施設サーバ300として、汎用のコンピュータや専用のコンピュータを用いることができる。
通信部310は、制御部320の制御に基づいて、有線通信又は無線通信の少なくとも1つを利用して、他の機器との間で各種情報のやりとりを行うものである。
制御部320は、記憶部330に記憶されている各種プログラムに基づいて各部を制御するものである。制御部320は、例えば、CPU等の処理回路により実現される。
記憶部330は、各種情報を記憶する記憶媒体である。例えば、記憶部330には、制御部320が各種処理を行うために必要となる各種情報(例えば、制御プログラム、経路案内情報DB331、施設案内情報DB332、来訪履歴管理DB335)が記憶される。また、記憶部330には、通信部310を介して取得された各種情報が記憶される。記憶部330として、例えば、ROM、RAM、HDD、SSD等の各種記憶媒体を用いることができる。なお、来訪履歴管理DB335については、図4を参照して詳細に説明する。
経路案内情報DB331には、ABC施設350の駐車場P1を案内するための経路案内情報が格納されている。この経路案内情報は、例えば、ABC施設350内の地図情報、駐車場P1における車両の移動経路を示す経路情報、駐車場P1の全体構成を表示するための構成画像、各駐車スペースの駐車の有無を示す駐車有無情報である。この駐車有無情報に基づいて、ABC施設350に進入した車両を駐車場P1の空きスペースに誘導することが可能となる。なお、各駐車スペースの駐車の有無については、各駐車スペースに設置されたセンサ等により検出可能である。又は、各車両の位置情報取得部により取得された位置情報に基づいて、各駐車スペースの駐車の有無を検出可能である。なお、経路案内情報DB331には、駐車場P1の周辺の渋滞情報、駐車場P1の渋滞情報を含めてもよい。
施設案内情報DB332には、情報処理装置100の出力部200から出力させるABC施設350を案内するための施設案内情報が格納されている。この施設案内情報は、ABC施設350内の各場所についての所定情報を案内するための情報であり、例えば、ABC施設350に関する特有情報、ABC施設350内の店舗に関する特有情報等である。
施設情報提供部340は、制御部320の制御に基づいて、ABC施設350(図5参照)に進入した車両C1の情報処理装置100に施設情報を提供する提供処理を実行するものである。施設情報提供部340は、例えば、CPU等の処理回路により実現される。なお、ABC施設350に進入した車両C1の情報処理装置100に施設情報を提供するタイミングについては、図5、図13等を参照して詳細に説明する。
なお、情報処理装置100の出力部200から施設情報を出力させる際には、キャラクタ画像と、キャラクタの音声とのうちの少なくとも1つを用いてもよい。このように、施設情報としてキャラクタに関する情報を出力部200から施設情報を出力させる場合には、情報処理装置100の出力部200から出力させるキャラクタに関するキャラクタ情報を格納するキャラクタ情報DBを記憶部330に格納する。なお、キャラクタは、ABC施設350又はその地域に関連するキャラクタである。例えば、ABC施設350の広告等に使用されたりABC施設350のイメージ作りに使用されたりするイメージキャラクタを用いることが可能である。また、このキャラクタは、各種の外観、動作又は演出を実行することが可能なキャラクタであり、例えば、擬生物化されたキャラクタとすることができる。なお、動物以外の生物、例えば、擬生物化された植物、生物以外の物体等をキャラクタとしてもよい。例えば、他の動物を模したロボット、仮想物の生物(例えばアニメのキャラクターの顔)を模したロボット、他の物体(例えばテレビ型の機器、ラジオ型の機器)を模したロボットをキャラクタとしてもよい。
また、キャラクタ情報は、例えば、キャラクタの画像を表示させるための表示情報と、キャラクタの音声を出力させるための音声情報とを含む。表示情報は、例えば、キャラクタの動き(例えば案内をするときの動き)又はキャラクタの演出をするための情報である。また、音声情報は、例えば、TTS(Text-to-speech)である。なお、キャラクタ情報として、例えば、キャラクタのモデルデータと、そのモデルデータの表示態様に関する表示情報と、モデルデータの動作に関する動作指示情報と、モデルデータの音声に関する音声情報とのうちの少なくとも1つを用いることが可能である。なお、キャラクタのモデルデータは、例えば、3Dデータ、2Dデータである。また、モデルデータの表示態様に関する表示情報は、例えば、モデルデータを表示させるためのイメージ画像、モデルデータの衣装画像等である。また、モデルデータの音声に関する音声情報は、例えば、モデルデータの声、モデルデータの話し方等である。なお、ここで示すキャラクタは、アバタ等と称してもよい。
[来訪履歴管理DBの格納内容例]
図4は、記憶部330に記憶されている来訪履歴管理DB335の格納内容を簡略化して示す図である。
図4は、記憶部330に記憶されている来訪履歴管理DB335の格納内容を簡略化して示す図である。
来訪履歴管理DB335は、ABC施設350(図5参照)に来た各車両を管理するためのデータベースである。具体的には、車種337と、来訪履歴338とが車両ID336に関連付けて来訪履歴管理DB335に格納される。なお、車両ID336の「C001」は、車両C1(図1参照)に対応するものとする。また、車両ID336は、後述する車両識別情報を用いてもよく、車両識別情報とは異なる情報を用いてもよい。
車種337は、車両の種類に関する情報である。例えば、車両の型番、車両のサイズ、車両の色等が車種情報として格納される。図4では、車種337として車両のサイズを格納する例を示す。
車両のサイズは、例えば、ABC施設350の駐車場P1における各車両の駐車スペースを決定する際に用いられる。例えば、ABC施設350の駐車場P1に軽自動車専用の駐車スペースが存在する場合には、その軽自動車専用の駐車スペースには、車種337として「小」の車両のみを配置することが可能となる。また、例えば、ABC施設350の駐車場P1に大型自動車専用の駐車スペースが存在する場合には、その大型自動車専用の駐車スペースには、車種337として「大」乃至「小」の車両を配置することが可能となる。ただし、この場合には、車種337として「大」の車両を優先的に配置することが好ましい。
車両の色は、例えば、ABC施設350の駐車場P1において複数の車両により、何らかの画像を形成する際に用いられる。例えば、一列に同じ色の車両を並べることにより、「一」の文字を形成することが可能である。また、ABC施設350の駐車場P1において複数の車両が駐車する場合に、同じ色が隣接すると、各ユーザは自分の車両を見つけ難いことも想定される。そこで、例えば、同じ色の車両が隣接されない配置、同じ色の車両が近くに駐車されない配置等をすることにより、各ユーザが自分の車両を見つけ易くことが可能である。
なお、これらの各車種情報は、車両の外観を撮像して車両の画像を取得し、その車両の画像に基づいて判定可能である。なお、この判定方法は、公知の画像認識技術を採用することができる。また、これらの各車種情報については、施設情報提供サービスを利用するユーザが事前に登録しておくことも可能である。
来訪履歴338は、ABC施設350(図5参照)に来た履歴を示す履歴情報である。例えば、ABC施設350の駐車場P1に進入した日時と、駐車場P1から出た日時とが履歴情報として格納される。例えば、駐車場P1への進入時に施設情報を送信した日時から、駐車場P1からの退場時までの日時を履歴情報として格納することが可能である。なお、駐車場P1における過去の駐車位置を履歴情報として格納してもよく、ABC施設350の各店での購入履歴等を履歴情報として格納してもよい。これにより、各車両のユーザがABC施設350内のどのエリアに駐車するのか、どのエリアを頻繁に利用するのかを把握可能となる。
このように、施設サーバ300側で各車両の来訪履歴を管理することにより、ABC施設350に進入した車両は、どのくらいの頻度で来ているのか、ABC施設350内のどのエリアを利用するのかを把握可能となる。このため、施設サーバ300は、各車両のユーザに応じたマッチした施設情報を送信することが可能となる。これにより、ABC施設350にとっては、広告戦略的な情報提供が可能となる。また、ABC施設350を頻繁に利用するユーザに対しては、有利な条件のサービスを提供可能となる。例えば、優先的な駐車スペースを提供したり、頻繁に利用するエリアに近い駐車スペースを提供したりすることが可能となる。
なお、図4に示す各情報は一例であり、これらのうちの一部のみを来訪履歴管理DB335に格納してもよく、他の情報を来訪履歴管理DB335に格納してもよい。
また、本実施形態では、ABC施設350に進入する車両に関する来訪履歴管理DB335を施設サーバ300が管理する例を示すが、ABC施設350に進入するユーザに関する来訪履歴管理DBを施設サーバ300が管理してもよい。この場合には、ユーザIDに関連付けてユーザの属性(例えば、年齢、性別)、来訪履歴等をユーザ単位で管理することが可能である。なお、ABC施設350に進入したユーザを識別する識別方法としては、カメラにより取得された画像に基づいて、個人を識別する個人識別技術を採用してもよく、ユーザが所持する電子機器(例えば、スマートフォン、タブレット端末)と施設サーバ300との通信に基づいて、その電子機器を識別する機器識別技術を採用してもよい。
[施設に進入する車両の例]
図5は、ABC施設350に向かう車両C1を簡略化して示す図である。図5では、車両C1の出入口として2つの出入口DW1、DW2が設けられているABC施設350を例にして示す。なお、出入口DW1は、主に道路R1を経由して出入りが可能であり、出入口DW2は、主に道路R2を経由して出入りが可能であるものとする。
図5は、ABC施設350に向かう車両C1を簡略化して示す図である。図5では、車両C1の出入口として2つの出入口DW1、DW2が設けられているABC施設350を例にして示す。なお、出入口DW1は、主に道路R1を経由して出入りが可能であり、出入口DW2は、主に道路R2を経由して出入りが可能であるものとする。
また、ABC施設350は、A店乃至Z店が設置されている複合施設であるものとする。なお、B店355は、飲み物を提供可能な飲食店である。また、ABC施設350には、駐車場P1が設置されているものとする。なお、図5では、複数の店舗が設置されているABC施設350を例にして説明するが、駐車場が設置されている他の施設、例えば、1つの店舗のみが設置されている施設、テーマパーク、各種のショッピングセンター、お城、1又は複数の建物を備える公共機関、1又は複数の建物を備える公園等の施設についても同様に適用可能である。
また、ABC施設350には、トイレ351乃至353と、飲み物の自動販売機354と、大型荷物を運び込み易い駐車場への出入口356とが設置されているものとする。
図5では、車両C1がABC施設350に向かう場合の例を示す。すなわち、車両C1が道路R1を矢印AW1方向に向かう場合の例を示す。この場合には、車両C1は、出入口DW1から駐車場P1に入場することになる。
ここで、点線で示す所定範囲RG1は、ABC施設350に進入する各車両に施設情報を送信する際の基準となる範囲を示す。所定範囲RG1は、例えば、ABC施設350における中心位置を基準として所定の半径となる円の範囲とすることが可能である。所定範囲RG1は、例えば、車両C1及びABC施設350間の距離、車両C1の情報処理装置100と施設サーバ300とが無線通信可能な電波強度等に基づいて設定可能である。
なお、図5では、ABC施設350の出入口DW1、DW2の手前側、すなわちABC施設350とは反対側に、所定範囲RG1を設ける例を示した。ただし、ABC施設350に進入する各車両に施設情報を送信する際の位置を、ABC施設350の外側の他の位置としてもよく、出入口DW1、DW2としてもよく、ABC施設350内としてもよい。
施設サーバ300から車両C1に送信される施設情報には、経路案内情報と、施設案内情報とが含まれる。なお、経路案内情報は、ABC施設350における車両C1の経路、例えば、駐車場P1の経路を案内するための情報である。また、施設案内情報は、ABC施設350内の各場所についての所定情報を案内するための情報である。言い換えると、施設案内情報は、ABC施設350内で人が行くことが可能な各場所、例えばA店乃至Z店を案内するための情報である。これらの各情報は、施設サーバ300から車両C1に同時に送信されてもよく、施設サーバ300から車両C1に順次に送信されてもよい。また、これらの各情報に基づいて、出力部200から出力される各情報については、図7乃至図12等を参照して詳細に説明する。
なお、図5では、ABC施設350の出入口DW1、DW2の手前側に所定範囲RG1が設けられているため、ABC施設350に進入せずに、その付近を通過する車両に対しても施設情報が送信される可能性がある。すなわち、ABC施設350の付近を通過する車両に対して、ABC施設350に関する施設情報を提供することが可能となる。例えば、ABC施設350の付近を通過する車両に対して、ABC施設350に関する広告情報を提供することにより、その車両のユーザがABC施設350に行くための誘因情報を提供することが可能となる。
例えば、ABC施設350の付近を通過する車両に対して施設情報が送信された場合において、その車両がABC施設350に進入しない場合には、所定時間が経過した後に、その施設情報を消去するようにする。このような場合には、その施設情報を消去する前に、「今度ABC施設に寄ってくださいね」等の案内情報の出力、ABC施設の広告情報の出力等を実施してもよい。なお、その車両のABC施設350への進入の有無については、その車両の位置情報取得部140により取得された位置情報に基づいて判定可能である。
[施設情報の出力例]
図6乃至図12は、車両C1がABC施設350に進入する場合に、出力部200から出力される施設情報の出力例を示す図である。図6には、車両C1の現在地を基準とする所定範囲内の地図上に、車両C1の現在地を示す現在地標識PL1が重ねて表示されている表示画面400を示す。図6では、ABC施設350の出入口DW1に向かって道路R1を車両C1が走行している場合の例を示す。このように、出入口DW1に向かって道路R1を車両C1が走行し、車両C1が所定範囲RG1内に進入すると、車両C1の情報処理装置100は、施設サーバ300との通信を開始する。そして、情報処理装置100は、施設サーバ300から施設情報を受信する。
図6乃至図12は、車両C1がABC施設350に進入する場合に、出力部200から出力される施設情報の出力例を示す図である。図6には、車両C1の現在地を基準とする所定範囲内の地図上に、車両C1の現在地を示す現在地標識PL1が重ねて表示されている表示画面400を示す。図6では、ABC施設350の出入口DW1に向かって道路R1を車両C1が走行している場合の例を示す。このように、出入口DW1に向かって道路R1を車両C1が走行し、車両C1が所定範囲RG1内に進入すると、車両C1の情報処理装置100は、施設サーバ300との通信を開始する。そして、情報処理装置100は、施設サーバ300から施設情報を受信する。
[車両がABC施設に進入した際の施設情報の出力例]
図7には、図6に示す表示画面400に案内表示領域411が重ねて表示された表示画面410と、音声情報S1とを示す。案内表示領域411は、ABC施設350を案内するための各種情報が表示される領域である。また、音声情報S1は、ABC施設350を案内するための音声である。なお、案内表示領域411内、又は、表示画面410の何れかの領域に、ABC施設350に関連するキャラクタの画像を表示してもよい。この場合には、そのキャラクタ画像が発しているように音声情報S1を出力してもよい。なお、キャラクタ画像は、施設サーバ300から受信したキャラクタ情報に基づいて表示される。また、音声情報S1は、施設サーバ300から受信したキャラクタ情報に基づいて出力される。なお、図8乃至図12等で示す各表示画面においても、キャラクタ画像、キャラクタの音声情報を出力してもよい。
図7には、図6に示す表示画面400に案内表示領域411が重ねて表示された表示画面410と、音声情報S1とを示す。案内表示領域411は、ABC施設350を案内するための各種情報が表示される領域である。また、音声情報S1は、ABC施設350を案内するための音声である。なお、案内表示領域411内、又は、表示画面410の何れかの領域に、ABC施設350に関連するキャラクタの画像を表示してもよい。この場合には、そのキャラクタ画像が発しているように音声情報S1を出力してもよい。なお、キャラクタ画像は、施設サーバ300から受信したキャラクタ情報に基づいて表示される。また、音声情報S1は、施設サーバ300から受信したキャラクタ情報に基づいて出力される。なお、図8乃至図12等で示す各表示画面においても、キャラクタ画像、キャラクタの音声情報を出力してもよい。
ただし、図7乃至図12で示す各表示画面においてキャラクタ画像を表示する場合においては、車両C1が走行中には、キャラクタ画像を表示せずにキャラクタの音声情報のみを出力してもよい。この場合には、車両C1が停止中となったときに、キャラクタ画像を表示してキャラクタの音声情報も出力することが可能である。なお、車両C1が走行中には、キャラクタ画像を静止画として表示するとともにキャラクタの音声情報を出力し、車両C1が停止中となったときには、動きのあるキャラクタ画像を表示するとともにキャラクタの音声情報を出力してもよい。
また、図7乃至図12では、車両C1の現在地を基準とする所定範囲内の地図上に、施設サーバ300から送信された施設情報に基づく各種画像を表示する例を示す。ただし、施設情報に基づく各種画像を地図上に重ねて表示せずに、施設情報に基づく各種画像のみを表示部210に表示してもよい。また、他の表示とともに、施設情報に基づく各種画像を表示部210に表示してもよい。
このように、車両C1が所定範囲RG1内に進入し、情報処理装置100が施設サーバ300から施設情報を受信すると、情報処理装置100は、施設情報に基づいてABC施設350に関する各情報を出力部200から出力させる。
[車両が走行中の施設情報の出力例]
図8には、ABC施設350の駐車場P1の経路を案内するための案内表示領域421が地図上に重ねて表示される表示画面420と、音声情報S2とを示す。
図8には、ABC施設350の駐車場P1の経路を案内するための案内表示領域421が地図上に重ねて表示される表示画面420と、音声情報S2とを示す。
案内表示領域421には、ABC施設350の駐車場P1の全体構成及び経路とともに、各駐車スペースの駐車の有無等が表示される。また、案内表示領域421には、車両C1のユーザU1が頻繁に利用するABC施設350の店Hに近い駐車スペースに誘導するするため経路案内が表示される。案内表示領域421における各情報については、施設サーバ300から受信した経路案内情報に基づいて表示される。なお、図9で示す案内表示領域431、図16で示す出入口選択領域621、図21、図24、図26で示す案内表示領域761、781、801における各情報についても同様に経路案内情報に基づいて出力される。
図8に示すように、車両C1の駐車スペースを施設サーバ300側で管理して誘導することが可能である。これにより、車両C1のユーザU1は、ABC施設350の駐車場P1で迷うことなく駐車が可能となる。なお、図8では、案内表示領域421及び音声情報S2を用いて、空きスペースに車両C1を誘導する例を示すが、これに限定されない。例えば、案内表示領域421において、駐車場P1の全体構成及び経路とともに、各駐車スペースの駐車の有無を強調表示して、車両C1のユーザU1が空きスペースを確認し易い表示としてもよい。
なお、図8では、平面上に駐車場P1が存在する場合の例を示す。ただし、立体駐車場である場合には、各階の駐車場を立体的に表示してもよく、各階の駐車場を階毎に表示してもよい。
このように、ABC施設350に進入した車両C1に対して、施設サーバ300が駐車場P1の空きスペースに誘導することが可能となる。これにより、ABC施設350の駐車場P1に配置する誘導員の数を低減させることが可能となる。
なお、駐車場P1の誘導員のような動作をキャラクタ画像等に実行させて車両C1を駐車場P1の空きスペースに誘導してもよい。この場合に、音声情報とともに、空きスペースへの誘導を実施してもよい。すなわち、どこの駐車スペースが空いているよとキャラクタが誘導してくれることにより、そのキャラクタに愛着があるユーザがその指示に従うようにすることが可能となる。
図9には、駐車場P1における空きスペースまでの経路を案内するための案内表示領域431が地図上に重ねて表示される表示画面430と、音声情報S3とを示す。
案内表示領域431には、駐車場P1の空きスペースに車両C1を案内するための案内情報、例えば、矢印標識432、距離を示す数値(40m先)が表示される。なお、他の出力態様としてもよい。例えば、「次の曲がり角を右折ですよ」等のように、誘導先の駐車スペースを文字で表示してもよく、その文字に対応する音声情報を出力してもよい。
制御部120は、位置情報取得部140により取得された位置情報に基づいて、駐車場P1における車両C1の位置を取得可能である。また、経路案内情報には、特定の案内情報、例えば、矢印標識432を表示する経路案内地点に関する位置情報が含まれる。例えば、制御部120は、矢印標識432を表示する経路案内地点に車両C1が到達したタイミングで、案内表示領域431を表示部210に表示させ、音声情報S3を音声出力部220から出力させる。
なお、図9では、平面上に駐車場P1が存在する場合の例を示す。ただし、立体駐車場である場合には、「4階のA2の305に向かって走行してね」等のように、誘導先の駐車スペースを文字で表示してもよく、その文字に対応する音声情報を出力してもよい。
[車両が停止中の施設情報の出力例]
図10には、ABC施設350における各店A乃至店Zのイベント等を案内するための案内表示領域441が地図上に重ねて表示される表示画面440と、音声情報S4とを示す。図10では、車両C1のユーザU1に応じて、案内表示領域441の内容を変更する例を示す。
図10には、ABC施設350における各店A乃至店Zのイベント等を案内するための案内表示領域441が地図上に重ねて表示される表示画面440と、音声情報S4とを示す。図10では、車両C1のユーザU1に応じて、案内表示領域441の内容を変更する例を示す。
案内表示領域441には、車両C1のユーザU1が頻繁に利用するABC施設350の店Hのタイムセールを案内するための案内情報、例えば、メッセージ、案内標識(プレゼントの箱)442が表示される。ユーザU1が利用する店舗等に関する情報は、ユーザU1のアカウント情報に基づいて、サービス提供サーバ250のユーザ情報管理DB260から取得可能である。
制御部120は、車両情報取得部150により取得された車両情報に基づいて、車両C1が走行中であるか停止中であるかを把握可能である。例えば、駐車場P1が渋滞中である場合、車両C1の前の車が駐車動作をしている場合等においては、車両C1が停止中となることが想定される。そこで、車両C1が停止中である場合には、車両C1のユーザU1に対して運転以外の情報、例えば、ABC施設350の広告等の案内情報を提供することが可能である。具体的には、制御部120は、車両C1が停止中である場合には、案内表示領域441を表示部210に表示させ、音声情報S4を音声出力部220から出力させる。なお、車両C1が停止中には、動きのあるキャラクタ画像を表示してもよい。
[車両が駐車スペースに到着した後の施設情報の出力例]
図11には、ABC施設350における各店A乃至店Zの広告等を案内するための案内表示領域451が地図上に重ねて表示される表示画面450と、音声情報S5とを示す。図11では、車両C1のユーザU1に応じて、案内表示領域451の内容を変更する例を示す。
図11には、ABC施設350における各店A乃至店Zの広告等を案内するための案内表示領域451が地図上に重ねて表示される表示画面450と、音声情報S5とを示す。図11では、車両C1のユーザU1に応じて、案内表示領域451の内容を変更する例を示す。
例えば、イベント情報、各店A乃至店Zの広告等を案内する場合には、ユーザU1の利用履歴等に基づいて、ユーザU1がよく利用する店舗を優先的に案内することが可能である。この場合には、ABC施設350のキャラクタとともに、他の1又は複数のキャラクタを登場させて案内してもよい。また、ユーザU1の前回の訪問日時又は利用日時に基づいて、新規店舗を紹介する案内をしてもよい。例えば、ユーザU1が前回にABC施設350に来た時から新たに開店した店舗を紹介することが可能である。なお、ABC施設350内の各場所のうちから、ユーザU1が過去に利用していない場所に関する施設案内を出力部200から出力させてもよい。これにより、ユーザU1が過去に利用していない新たな場所等にユーザU1の興味を向けることが可能となる。
案内表示領域451には、ABC施設350の各店の本日のお薦めを案内するための案内情報、例えば、各店の広告が表示される。なお、案内表示領域451に広告が出力されている店のキャラクタ画像を順次登場させてもよい。
制御部120は、位置情報取得部140により取得された位置情報と、車両情報取得部150により取得された車両情報とに基づいて、車両C1が駐車スペースに到着したか否かを把握可能である。例えば、位置情報取得部140により取得された位置情報に基づいて、施設サーバ300から送信された経路案内情報の空きスペースの位置に車両C1が移動したことを把握可能である。また、その空きスペースの位置に車両C1が移動した後には、車両情報取得部150により取得された車両情報に基づいて、車両C1が駐車中であることを把握可能である。そこで、車両C1が停車中である場合には、車両C1のユーザU1に対して運転以外の情報、例えば、ABC施設350の広告等の案内情報を提供することが可能である。具体的には、制御部120は、車両C1が駐車中である場合には、案内表示領域451を表示部210に表示させ、音声情報S5を音声出力部220から出力させる。なお、車両C1が駐車中には、動きのあるキャラクタ画像を表示してもよい。
図12には、図10、図11等に示す施設案内情報の提供を、ユーザU1が所持する電子機器MC1で継続するための操作を案内する案内表示領域461が地図上に重ねて表示される表示画面460と、音声情報S6とを示す。
案内表示領域461には、施設サーバ300の接続情報(例えば、施設サーバ300へのアクセス情報、接続方法を含む)を含む所定情報を取得するための画像読取マーカ462が表示される。
図11に示す例と同様に、制御部120は、車両C1が駐車スペースに到着したか否かを把握可能である。そこで、車両C1が駐車スペースに到着した場合には、車両C1のユーザU1に対して、車両C1を降車した後にも、ABC施設350の広告等の施設案内情報を提供することが可能である旨の案内をすることが可能である。具体的には、制御部120は、車両C1が駐車スペースに到着した場合には、案内表示領域461を表示部210に表示させ、音声情報S6を音声出力部220から出力させる。この場合に、車両C1のユーザU1が、電子機器MC1のカメラを用いて画像読取マーカ462を撮影して所定の操作をすることにより、電子機器MC1及び施設サーバ300間での通信が可能となり、施設サーバ300から電子機器MC1に対して施設情報が送信される。なお、これらの電子機器MC1の各処理については、公知の技術を採用することが可能である。
このように、ABC施設350内での車両C1の位置、車両C1の走行状態等に応じて、情報処理装置100から出力させる施設案内、経路案内の内容、提供方法等の各種制御が実施される。
[情報処理装置の動作例]
図13は、情報処理装置100における施設情報の出力制御処理の一例を示すフローチャートである。また、この出力制御処理は、記憶部130に記憶されているプログラムに基づいて実行される。また、この出力制御処理は、制御周期毎に常時実行される。また、この出力制御処理では、図1乃至図12を適宜参照して説明する。
図13は、情報処理装置100における施設情報の出力制御処理の一例を示すフローチャートである。また、この出力制御処理は、記憶部130に記憶されているプログラムに基づいて実行される。また、この出力制御処理は、制御周期毎に常時実行される。また、この出力制御処理では、図1乃至図12を適宜参照して説明する。
ステップS501において、制御部120は、車両情報取得部150により取得された車両情報に基づいて、車両C1のオン操作がされたか否かを判定する。車両C1のオン操作がされた場合には、ステップS502に進む。一方、車両C1のオン操作がされていない場合には、監視を継続して行う。
ステップS502において、アカウント管理部180は、車両C1に乗車しているユーザを特定する個人特定処理を実行する。例えば、アカウント管理部180は、車両C1に乗車しているユーザU1が所持する電子機器MC1と通信部110との間でやりとりされた情報に基づいて、ユーザU1のアカウント情報を取得することが可能である。なお、車両C1に複数人が乗車している場合には、ドライバのアカウント情報のみを取得してもよく、全員のアカウント情報を取得してもよい。
なお、車両C1に設置されている機器、例えばカーナビゲーション等の車載機器にユーザU1に関するアカウント情報が設定されていることも想定される。この場合には、アカウント管理部180は、その車載機器において設定されているアカウント情報を、通信部110を介して取得することが可能である。
ステップS503において、制御部120は、車両C1の何れかのドアの開閉があったか否かを判定する。車両C1の何れかのドアの開閉があった場合には、ステップS502に戻る。一方、車両C1の何れのドアの開閉もない場合には、ステップS504に進む。
この判定処理では、運転席のドアのみを判定対象としてもよく、運転席のドア以外の他のドアについても判定対象としてもよい。例えば、ステップS502でドライバのアカウント情報のみを取得する場合には、運転席のドアのみを判定対象とし、ステップS502でドライバ以外の他の乗員のアカウント情報も取得する場合には、運転席のドア以外の他のドアについても判定対象とすることが考えられる。
例えば、車両C1の何れかのドアの開閉があった場合には、車両C1に乗車するユーザが変わったり、車両C1に乗車するユーザの数が変わったりする可能性がある。このように、車両C1に乗車するユーザに何らかの変化があった場合でも、変更後のユーザに適切な施設情報を提供することが重要である。このため、車両C1の何れかのドアの開閉があった場合には、車両C1に乗車するユーザに何らかの変化がある可能性があるため、ステップS502に戻り、個人特定処理を再度実行する。
ステップS504において、制御部120は、車両情報取得部150により取得された車両情報に基づいて、車両C1のオフ操作がされたか否かを判定する。車両C1のオフ操作がされた場合には、施設情報の出力制御処理の動作を終了する。一方、車両C1のオフ操作がされていない場合には、ステップS505に進む。
ステップS505において、制御部120は、位置情報取得部140により取得された位置情報に基づいて、ABC施設350を基準とする所定範囲RG1(図5参照)に車両C1が進入したか否かを判定する。所定範囲RG1に車両C1が進入した場合には、ステップS506に進む。一方、所定範囲RG1に車両C1が進入していない場合には、ステップS503に戻る。
ステップS506において、制御部120は、施設サーバ300との間で通信を実行する。この通信において、各種情報のやりとりが行われる。
例えば、情報処理装置100がカーナビゲーション装置である場合を想定する。この場合には、情報処理装置100の記憶部130には地図情報DBが格納されている。そこで、この地図情報DBにABC施設350及び所定範囲RG1の位置情報(例えば緯度及び経度)と、施設サーバ300の接続情報(例えば、施設サーバ300へのアクセス情報、接続方法を含む)とを関連付けて格納しておくことが考えられる。この場合には、制御部120は、位置情報取得部140により取得された位置情報と、地図情報DBに格納されている所定範囲RG1とを比較し、車両C1が所定範囲RG1内に進入したか否かを判定することが可能である。そして、車両C1が所定範囲RG1内に進入したことが判定された場合には、制御部120は、所定範囲RG1に関連付けられているABC施設350の接続情報を取得し、この接続情報に基づいて、施設サーバ300に接続することが可能である。なお、施設サーバ300へのアクセス情報は、例えば、URL(Uniform Resource Locator)、Wi-fiの接続情報等とすることが可能である。
また、例えば、ABC施設350側から車両C1に、施設サーバ300の接続情報を提供することも可能である。この場合には、ABC施設350の付近、例えば、道路R1、R2沿いの所定範囲RG1付近に、施設サーバ300の接続情報を読み取り可能な画像読取マーカを設置しておくことが考えられる。そして、車両C1が所定範囲RG1に進入した場合には、車両C1のカメラが画像読取マーカを撮影して、制御部120は、施設サーバ300の接続情報を取得する。これにより、制御部120は、施設サーバ300の接続情報に基づいて、施設サーバ300に接続することが可能である。これらの施設サーバ300との各通信は、ローカル通信としてもよい。なお、これ以降の情報処理装置100及び施設サーバ300間のやり取りについては、通常の通信処理により実行される。また、ABC施設350の付近に画像読取マーカ等を設置する以外に、上述したように、BLE、UWB等の狭域通信を用いて、制御部120は、施設サーバ300の接続情報を取得してもよい。
ステップS507において、アカウント管理部180は、ABC施設350に関連するアカウント情報を取得する。具体的には、ステップS506で施設サーバ300との間で実行された通信処理により、アカウント管理部180は、ABC施設350を特定することが可能である。そこで、アカウント管理部180は、ステップS502で取得されたアカウント情報に基づいて、車両C1が進入したABC施設350に関連するアカウント情報を取得する。例えば、ユーザU1のアカウント情報として複数のアカウント情報が存在する場合に、ABC施設350の何れか各店において使用された可能性のあるアカウント情報、又は、ABC施設350の何れか各店に関連付けられているアカウント情報を抽出し、そのアカウント情報を取得する。例えば、ABC施設350とは無関係の施設FCにおいてのみ使用可能なアカウント情報が存在する場合には、その施設FCのアカウント情報は抽出されないことになる。
ステップS508において、制御部120は、アカウント情報(ユーザ情報)及び車両情報を施設サーバ300に送信する。例えば、制御部120は、ステップS507で取得したアカウント情報と、車両情報取得部150により取得された車両情報(例えば、車種、車両の大きさ)とを施設サーバ300に送信する。
アカウント情報及び車両情報を受信した施設サーバ300は、これらの受信した各情報に基づいて、車両C1のユーザU1に最適な施設情報を生成して車両C1に送信する。具体的には、施設サーバ300の制御部320は、受信したアカウント情報を用いて、ABC施設350でのユーザU1の利用履歴、購入履歴等をサービス提供サーバ250から取得する。これにより、施設サーバ300は、ユーザU1がABC施設350におけるどの店舗をよく利用しているのか、どの店舗の予約状況があるのか等を取得することが可能となる。
そこで、例えば、施設情報提供部340は、ユーザU1が利用する可能性のある場所又は店舗を案内するための施設案内情報と、それらの場所又は店舗に近い駐車スペースに誘導するための経路案内情報とを生成する。また、例えば、施設情報提供部340は、ユーザU1が利用する可能性のある場所又は店舗に関連する新着情報、イベント情報、クーポン情報を取得し、これらを含む施設案内情報を生成することができる。
また、施設サーバ300の制御部320は、受信したアカウント情報を用いて、ABC施設350の内外におけるユーザU1の利用履歴、利用傾向等を取得可能である。例えば、ユーザU1は、午後の時間帯にABC施設350の内外の子供服の店舗を頻繁に行く、ランチの時間帯にABC施設350の内外のイタリアンの店によく行く等のユーザU1の利用傾向を取得することが可能である。このように、ユーザU1が利用した時間帯、利用した店のジャンル、利用頻度等に基づいて、ユーザU1の利用傾向を取得可能である。また、店単位での利用情報、例えば、ABC施設350の外のA1店に行った時間帯、A1店での購入履歴等に基づいて、ユーザU1の利用履歴を取得可能である。このように、ABC施設350内での利用履歴が存在しない場合でも、ABC施設350の外でのユーザU1の利用履歴、利用傾向等を用いて、ユーザU1に適した施設情報を生成することが可能である。
このように、車両C1の情報処理装置100から送信される個人又は車両C1に紐付けられているアカウント情報に基づいて、ユーザU1に最適な案内情報を生成することが可能となる。例えば、ユーザU1の行動履歴、ABC施設350で新規変更された情報等に基づいて、ユーザU1に関連する施設案内情報を生成することができる。
なお、車両C1のユーザU1がABC施設350に関連するアカウント情報を保持しておらず、車両C1においてもABC施設350に関連するアカウント情報が設定されていないことも想定される。この場合には、施設サーバ300が、ABC施設350に関連するアカウント情報を情報処理装置100から取得できない。そこで、このような場合には、来訪履歴管理DB335(図4参照)を用いて、施設情報を生成することが考えられる。例えば、施設情報提供部340は、車両C1の前回利用時からのABC施設350の店舗の追加等の変更情報、当日のイベント情報等を含む施設案内情報を生成することができる。また、例えば、施設情報提供部340は、車両C1の大きさ等に基づいて駐車し易い駐車スペースや、ABC施設350の中心に近い駐車スペースに誘導するための経路案内情報を生成することができる。このように、車両C1のユーザU1がアカウント情報を持っていない場合でも、ユーザU1に応じた適切な施設情報を提供することが可能となる。
ステップS509において、制御部120は、経路案内情報及び施設案内情報等の施設情報を施設サーバ300から取得する。なお、経路案内情報及び施設案内情報については、施設情報として同時に取得してもよく、各情報を順次取得してもよい。また、制御部120は、受信した各情報を記憶部130に格納する。なお、ABC施設350に関連するキャラクタを表示部210に表示させたり、そのキャラクタの音声を音声出力部220から出力させたりする場合には、施設サーバ300は、それらの表示又は音声を出力させるためのキャラクタ情報を施設情報として情報処理装置100に送信してもよい。
記憶部130に格納された各情報、すなわち経路案内情報及び施設案内情報については、所定タイミングで消去される。この所定タイミングは、例えば、施設サーバ300から受信した受信時刻から所定時間が経過したタイミング、車両C1のオフ操作がされたタイミング、車両C1がABC施設350から出たタイミング等である。なお、所定時間は、例えば数時間程度とすることが可能である。
なお、記憶部130に格納された施設情報(経路案内情報及び施設案内情報)については、長期間、例えば1月程度保存してもよい。この場合には、その期間(1月程度)以内に車両C1がABC施設350に行ったタイミングで、制御部120は、記憶部130に格納されている施設情報と、新たに取得された施設情報との差分を求め、差分となる施設情報のみを新たに記憶部130に格納してもよい。また、制御部120は、施設サーバ300から過去に取得して既に出力対象となった施設情報を抽出し、その抽出された施設情報以外の施設情報を優先的に出力対象としてもよい。
ただし、イベント情報等のように期限が存在する情報については、その期限となった際に消去することが好ましい。また、記憶部130に格納された施設情報に関連付けて、車両C1がABC施設350に行った回数を保存してもよい。この回数については、ステップS502での通信処理において、施設サーバ300に提供してもよい。
ステップS510において、制御部120は、施設サーバ300から取得した施設情報に基づいて、出力部200からの出力処理を開始する。例えば、図7に示すように、案内表示領域411の表示、音声情報S1の出力が実行される。なお、これらのうちの一方の出力のみを実行してもよい。
ステップS511において、制御部120は、位置情報取得部140により取得された位置情報に基づいて、車両C1が経路案内地点に到達したか否かを判定する。経路案内地点は、例えば、車両C1が右左折する地点(又は、その手前付近)、又は、何らかの経路案内が必要となる地点を意味する。制御部120は、例えば、GNSS機器等を用いて取得された位置情報に基づいて、車両C1が経路案内地点に到達したことを判定可能である。また、制御部120は、例えば、経路案内地点(又はその手前付近)に設置された画像読取マーカを車両C1のカメラにより撮影して取得された画像を用いて、車両C1がその経路案内地点に到達したことを判定可能である。
なお、車両C1が直進する場合、車両C1が渋滞で止まっているような場合、車両C1の前の車両が駐車動作を実行中で車両C1が止まっているような場合等には、経路案内は不要となるため、車両C1が経路案内地点に到達していないと判定される。車両C1が経路案内地点に到達した場合には、ステップS512に進む。一方、車両C1が経路案内地点に到達していない場合には、ステップS513に進む。
ステップS512において、制御部120は、ABC施設350内における経路を案内する経路案内処理を開始する。例えば、図8、図9に示すように、経路案内をするための表示画面420、430が表示部210に表示され、音声情報S2、S3が音声出力部220から出力される。
ステップS513において、制御部120は、ABC施設350内の各部を案内する施設案内処理を開始する。例えば、図10に示すように、施設案内をするための表示画面440が表示部210に表示され、音声情報S4が音声出力部220から出力される。
なお、ステップS513では、車両C1のユーザU1にとって新しい情報、時間的な制約が強い情報を優先的に出力対象としてもよい。例えば、記憶部130に施設情報が長期保存されている場合には、制御部120は、施設サーバ300から取得後に既に出力対象となった施設案内情報を抽出し、その抽出された施設案内情報以外の施設案内情報を優先的に出力対象としてもよい。また、制御部120は、当日のイベント情報等を優先的に出力対象としてもよい。
また、施設案内情報の内容としては、様々な内容が考えられる。例えば、上述したイベント情報、各店の広告以外に、ABC施設350内の店舗情報、ABC施設350についての蘊蓄情報、ABC施設350のキャラクタ自身についての蘊蓄情報等を施設案内として提供してもよい。なお、ABC施設350についての蘊蓄情報は、ABC施設350に関する深い知識や雑学等である。また、ABC施設350のキャラクタ自身についての蘊蓄情報は、そのキャラクタに関する深い知識や雑学等である。なお、各蘊蓄情報は、ABC施設350を頻繁に利用するユーザU1に対して、出力対象となる施設案内情報が少なくなった場合等に提供される。また、蘊蓄情報の代わりに、ABC施設350側で予め設定しておく音声情報、例えば、一般的な話、最近気になる話、施設と関係のない話、時間つぶしの話等を出力対象としてもよい。また、ABC施設350が存在する地域の天気、その地域のニュースを施設案内として提供してもよい。なお、蘊蓄情報、予め設定しておく音声情報については、施設案内情報DB332に格納しておき使用することが可能である。また、地域の天気、地域のニュース等については、インターネット等の所定のネットワークを介して、他の機器、例えば、天候情報提供サーバ、ニュース提供サーバ等から取得可能である。
ステップS514において、制御部120は、各処理に応じた施設情報を出力部200から出力させる。この場合に、制御部120は、経路案内処理を実行する際の出力態様と、施設案内処理を実行する際の出力態様とを変更することが可能である。すなわち、案内する情報に応じて、表示又は音声出力の一部を変更することが可能である。
このように、施設サーバ300から取得した施設情報と車両C1の位置とに基づいて、ABC施設350内の各店、駐車場P1等の案内を開始する。例えば、車両C1が右左折するタイミングでは、駐車場P1の経路案内を実行する。一方、駐車場P1の経路案内の間のタイミングでは、ABC施設350内の各店等の施設案内を実行する。このように、車両C1の右左折がない場合には、ABC施設350内の各店等の施設案内を実行し続けることもある。車両C1の右左折がない場合として、例えば、車両C1の直進が継続する場合、立体駐車場でぐるぐる回っている場合等が想定される。
ここで、駐車場P1において複数の空きスペースが存在するような場合には、駐車場P1の経路案内が必要となることが多い。一方、駐車場P1における経路が直進のみの場合、駐車場P1において迷う必要がない場合、ユーザU1が自由な意思で空きスペースに止めることが可能な場合等には、駐車場P1の経路案内が不要となることが考えられる。このような場合には、駐車場P1においてユーザU1が所望する空きスペースに止めることが可能であることを案内するのみとし、ステップS511、S512の各処理を省略してもよい。
なお、経路案内又は施設案内をする場合において、出力対象となる施設情報に画像が含まれることも想定される。この場合には、車両C1が走行中であれば、その画像を表示せずに、車両C1が停止中であれば、その画像を表示してもよい。例えば、制御部120は、車両情報取得部150により取得された車両情報に基づいて、車両C1が一時停止中か否かを判定する。そして、車両C1が走行中である場合には、制御部120は、ステップS509で取得された施設情報に基づいて、音声情報を音声出力部220から出力させる。一方、車両C1が一時停止中である場合には、制御部120は、ステップS509で取得された施設情報に基づいて、経路案内又は施設案内を実行するための画像を表示部210に表示させるとともに、音声情報を音声出力部220から出力させる。
このように、車両C1が走行中である場合には、車両C1の運転に関係のない画像を表示せずに、音声情報のみを用いて施設案内を実行してもよい。ただし、動きのない静止状態の画像を表示させた状態としてもよい。また、車両C1が停止中である場合には、車両C1のユーザU1が見ることができる画像を表示して、画像及び音声情報を用いて施設案内を実行する。また、この場合には、動きのある動作状態の画像を表示させることが可能である。
ステップS515において、案内先の駐車場所に、車両C1が駐車したか否かを判定する。すなわち、案内先の駐車場所において、車両C1の停車が完了し、車両C1が駐車状態になったか否が判定される。なお、案内先の駐車場所は、ステップS509で取得された施設経路情報に基づいて取得可能である。また、案内先の駐車場所まで車両C1が移動したか否かについては、位置情報取得部140により取得された位置情報に基づいて判定可能である。また、案内先の駐車場所において車両C1が駐車したか否かについては、車両情報取得部150により取得された車両情報、例えば車速に基づいて判定可能である。案内先の駐車場所に車両C1が駐車した場合には、ステップS516に進む。一方、案内先の駐車場所に車両C1が駐車していない場合には、ステップS511に戻る。
ステップS516において、制御部120は、施設情報の出力処理を終了する。この場合に、案内先の駐車場所に車両C1が駐車してから、車両C1のオフ操作がされるまでの間、施設案内処理を実行してもよい。例えば、図10乃至図12に示す表示画面440、450、460を順次表示したり、音声情報S4乃至S6を順次出力したりしてもよい。
以上では、ステップS509で受信した施設情報を用いて出力処理を実行する例を示した。ただし、出力対象となる施設情報を車両C1側で判定し、その判定結果に基づいて、必要となる施設情報を制御部120が施設サーバ300に要求し、制御部120は、施設サーバ300から順次取得した施設情報を用いて出力処理を実行してもよい。
[車両の来訪履歴に基づいて施設情報を変更する例]
以上では、ABC施設350に進入した車両には、その車両に乗車するユーザのアカウント情報に応じた施設情報を提供する例を示した。ここで、ABC施設350に来るユーザの中には、ABC施設350に初めて来たユーザと、ABC施設350に複数回来ているユーザとが存在する。例えば、ABC施設350に複数回来ているユーザA1に対して、ABC施設350に初めて来たユーザと同じ施設情報を提供した場合には、その施設情報にユーザA1が飽きてしまい、ABC施設350に対する興味が低下するおそれもある。そこで、以下では、来訪履歴管理DB335(図4参照)を用いて、車両の来訪履歴に応じた施設情報を提供する例を示す。
以上では、ABC施設350に進入した車両には、その車両に乗車するユーザのアカウント情報に応じた施設情報を提供する例を示した。ここで、ABC施設350に来るユーザの中には、ABC施設350に初めて来たユーザと、ABC施設350に複数回来ているユーザとが存在する。例えば、ABC施設350に複数回来ているユーザA1に対して、ABC施設350に初めて来たユーザと同じ施設情報を提供した場合には、その施設情報にユーザA1が飽きてしまい、ABC施設350に対する興味が低下するおそれもある。そこで、以下では、来訪履歴管理DB335(図4参照)を用いて、車両の来訪履歴に応じた施設情報を提供する例を示す。
[車両の識別例]
ここで、ABC施設350の駐車場P1(図5参照)に進入する車両を識別する識別方法について説明する。車両を識別するための車両識別情報(又は車両特定情報)として、車両のナンバープレート、車体番号、車両に設置されている通信機器(例えばネットワーク機器)の機器識別情報(例えばMAC(Media Access Control)アドレス)等の各車両を一意に特定できる情報を用いることができる。なお、車両のナンバープレート、車体番号については、車両の外観を撮像して取得された車両の画像に基づいて取得可能である。なお、この取得方法は、公知の画像認識技術を採用することができる。また、機器識別情報については、施設サーバ300と各車両の通信機器との無線通信により取得可能である。
ここで、ABC施設350の駐車場P1(図5参照)に進入する車両を識別する識別方法について説明する。車両を識別するための車両識別情報(又は車両特定情報)として、車両のナンバープレート、車体番号、車両に設置されている通信機器(例えばネットワーク機器)の機器識別情報(例えばMAC(Media Access Control)アドレス)等の各車両を一意に特定できる情報を用いることができる。なお、車両のナンバープレート、車体番号については、車両の外観を撮像して取得された車両の画像に基づいて取得可能である。なお、この取得方法は、公知の画像認識技術を採用することができる。また、機器識別情報については、施設サーバ300と各車両の通信機器との無線通信により取得可能である。
また、ABC施設350の駐車場P1に初めて進入した時に施設サーバ300からユニークなIDを発行し、車両を識別するための車両識別情報として、そのユニークなIDを用いることも可能である。このユニークなIDとして、例えば、カード形式のIDを車両のユーザに発行し、そのユーザは、ABC施設350の駐車場P1に進入する毎に、そのカードの情報をABC施設350の機器に読み取らせ、そのカードのIDを施設サーバ300に送信するようにする。また、このユニークなIDとして、例えば、ID情報を車両の通信機器に送信してその通信機器の記憶部に格納させ、その車両は、ABC施設350の駐車場P1に進入する毎に、その記憶部のID情報を施設サーバ300に送信するようにする。このように、各車両に発行されるユニークなIDを各車両が保持し、次回以降のABC施設350のアクセス時にそのユニークIDを用いることも可能である。
例えば、情報処理装置100の通信部110は、車両C1を識別するための車両識別情報を施設サーバ300との間でやり取りする情報送受信部として機能する。
なお、ここでは、施設サーバ300において車両の来訪履歴を管理する例を示すが、車両側で来訪履歴を管理してもよい。この場合には、車両がABC施設350に進入する毎に、車両側で管理している来訪履歴に関する情報を施設サーバ300に送信する必要がある。これに対して、施設サーバ300において車両の来訪履歴を管理する場合には、来訪履歴に関する情報のやり取りが不要となるため、情報のやり取りが少なくなり、処理の負荷を軽減することができる。また、施設サーバ300は、車両に対して、どのような施設情報を車両に送信するかを決定する制御がし易くなる。
[施設情報の出力例]
例えば、車両C1のABC施設350への進入が4回目である場合には、4回来たことを示す表示態様に変更したり、4回来たことを示す音声情報に変更したりすることが可能である。このように、来訪回数に応じて施設情報の情報提供の仕方や内容が変わるため、来場回数を増やすことを目的にしてもらえる誘因情報を提供することが可能となる。
例えば、車両C1のABC施設350への進入が4回目である場合には、4回来たことを示す表示態様に変更したり、4回来たことを示す音声情報に変更したりすることが可能である。このように、来訪回数に応じて施設情報の情報提供の仕方や内容が変わるため、来場回数を増やすことを目的にしてもらえる誘因情報を提供することが可能となる。
また、車両C1の駐車スペースとして、ABC施設350への来訪回数に応じて、ABC施設350の各店に入りやすい位置を優先的に割り当てることが可能となる。このように、来訪回数に応じて優先的な割り当てを受けることができるため、来場回数を増やすことを目的にしてもらえる誘因情報を提供することが可能となる。
このように、車両C1(又はその乗員)の過去の来訪回数、過去の来訪タイミングに基づいて、新規のイベント、新規の店舗情報、まだ案内していない施設情報等を選択して車両C1のユーザU1に提供することが可能となる。また、ABC施設350の案内内容、挨拶文言、言葉遣い、語尾等を、ABC施設350の訪問回数、前回からの来訪間隔等に基づいて変更して車両C1のユーザU1に提供することが可能となる。
例えば、ABC施設350に初めて来た車両のユーザに対しては、初めまして等の音声情報とともに、ABC施設350のキャラクタの自己紹介等をする出力内容とすることができる。また、ABC施設350に複数回来た車両のユーザに対しては、その回数に応じてキャラクタの挨拶の仕方、キャラクタの挙動を変更するようにする。例えば、ABC施設350に来た回数の増加に応じて、キャラクタの言葉使いを少しフランクにしたり、キャラクタの動きを親しみやすい動きにしたりすることが可能である。また、ABC施設350に初めて来た車両のユーザに対しては、ABC施設350を出るタイミングで「また来てね」と挨拶して次回の来訪を期待することも可能である。このように、車両に乗車するユーザのアカウント情報を用いるとともに、車両の来訪履歴を用いて施設情報を生成することが可能である。これにより、ユーザ個人の購入履歴等とともに、車両の来訪履歴も考慮した施設情報を提供可能となる。
このように、施設サーバ300側で来訪履歴管理DB335を管理し、車両に応じた施設情報を施設サーバ300側で生成することが可能であるため、車両側では特に訪問回数に応じた処理の変更等をする必要はない。このため、車両側では、施設サーバ300から送信された施設情報を車両の位置や所定のタイミングで出力処理するのみで対応が可能となる。
なお、ここでは、車両C1がABC施設350に進入する際における出力処理の例を示したが、車両C1がABC施設350から出る際についても同様に、施設サーバ300側で車両C1に応じた施設情報を生成して車両C1に送信することが可能である。
[車両が施設から出る場合の施設情報の出力例]
次に、車両C1がABC施設350から出る場合の施設情報の出力例を示す。
次に、車両C1がABC施設350から出る場合の施設情報の出力例を示す。
図14乃至図16は、車両C1がABC施設350から出る場合に、出力部200から出力される施設情報の出力例を示す図である。図14乃至図16には、図7乃至図12と同様に、地図上に現在地標識PL1が重ねて表示されている表示画面600、610、620を示す。また、図14では、ABC施設350の駐車場P1(図5参照)において車両C1のオン操作がされた場合の例を示す。このように、車両C1のオン操作がされると、車両C1の情報処理装置100は、施設サーバ300との通信を開始し、施設サーバ300から施設情報を受信する。そして、情報処理装置100は、施設サーバ300から受信した施設情報に基づいて出力部200の出力処理を開始する。
図14には、ABC施設350に関する今後のスケジュールと、ABC施設350における今後のイベントとを、施設案内領域601に表示させる表示画面600と、音声情報S10とを示す。なお、ABC施設350に関する今後のスケジュールと、ABC施設350における今後のイベントとのうちの少なくとも1つを施設案内領域601に表示させてもよい。このように、ABC施設350から出るタイミング、例えば、経路案内情報を出力しない時間帯に、ABC施設350のスケジュール、イベント等のABC施設350の今後の情報を提供することが可能となる。
図15には、ABC施設350で次回に使用可能なクーポン、ポイント、割引券等の各種優待情報を取得可能な優待案内領域611を含む表示画面610と、音声情報S11とを示す。例えば、優待案内領域611においてユーザU1が所望の優待ボタンを押下することにより、ユーザU1が所望の優待情報を取得することが可能となる。
図16には、ABC施設350の出入口DW1、DW2を選択するための出入口選択領域621を含む表示画面620と、音声情報S12とを示す。例えば、出入口選択領域621に表示されている出入口ボタン622、623のうちから、ユーザU1が所望の出入口ボタンを押下することにより、ABC施設350の駐車場におけるその所望の出入口までの経路案内が開始される。
なお、図14乃至図16に示す出力例は、一例であり、他の出力を行うようにしてもよく、これらの一部のみを出力してもよい。例えば、出入口が1つの施設の場合には、図16に示す表示画面620及び音声情報S12の出力を省略することができる。また、車両C1のオン操作がされた直後に、図16に示す表示画面620及び音声情報S12の出力を開始し、出入口の選択操作が完了した後に、図14、図15の各出力を順次行うようにしてもよい。
また、図14乃至図16に示す各出力情報は、車両C1のオン操作がされてから車両C1がABC施設350の出入口DW1又はDW2を出るまでの間の何れかのタイミングで出力することが可能である。
[施設外において有効期限が近い優待情報を出力する例]
次に、ABC施設350の外に車両C1が存在する場合に、有効期限が近い優待情報を出力させる例を示す。例えば、施設サーバ300から提供された優待情報の締切が近くになったタイミングで、自宅からの出発時、ABC施設350の近くを通過する際等に、その優待情報を案内する例を示す。
次に、ABC施設350の外に車両C1が存在する場合に、有効期限が近い優待情報を出力させる例を示す。例えば、施設サーバ300から提供された優待情報の締切が近くになったタイミングで、自宅からの出発時、ABC施設350の近くを通過する際等に、その優待情報を案内する例を示す。
図17は、車両C1がABC施設350から出た後に、有効期限が近い優待情報を出力部200から出力させる出力例を示す図である。図17には、図7乃至図12と同様に、地図上に現在地標識PL1が重ねて表示されている表示画面630を示す。また、図17では、車両C1がABC施設350の付近を通過する場合の例を示す。
図15に示す例と同様に、車両C1がABC施設350から出る場合には、施設サーバ300から送信された施設情報に基づいて、各種優待情報を取得可能な優待案内領域を含む表示画面と音声情報とを出力することが可能である。また、施設サーバ300から送信された施設情報については、上述したように、記憶部130に長期間、例えば1月程度保存することが可能である。そこで、図17に示す例では、車両C1がABC施設350から出た後において、施設サーバ300から送信された施設情報を記憶部130に長期間保存し、優待情報の有効期限が満了するまでの間、所定のタイミングで優待情報を案内する案内情報を出力部200から順次出力させる例を示す。この所定のタイミングは、例えば、車両C1のオン操作がされたタイミング、車両C1がABC施設350の周囲を通過したタイミング、優待情報の有効期限が所定日以内となったタイミング等とすることができる。車両C1がABC施設350から出た後において、これらのうちの1つのタイミングとなった場合に、優待情報を案内する案内情報を出力部200から出力させることが可能である。なお、図17では、車両C1がABC施設350の周囲を通過するタイミングで、有効期限が所定日以内、例えば3日以内となった優待情報を出力部200から出力させる例を示す。
具体的には、図17には、有効期限が近いクーポン、ポイント、割引券等の各種優待情報を取得可能な優待案内領域631を含む表示画面630と、音声情報S13とを示す。この場合に、有効期限が短い優待情報を優先的に出力対象としてもよい。また、例えば、優待案内領域631においてユーザU1が所望の優待ボタンを押下することにより、ユーザU1が所望の優待情報を取得することが可能となる。なお、この例では、車両C1がABC施設350から出た後において、有効期限が近い優待情報を出力する例を示したが、期日が近い今後のスケジュール又は今後のイベントについても同様に出力してもよい。すなわち、車両C1がABC施設350から出た後において、期日が来るまでの間、所定のタイミングで今後のスケジュール及び今後のイベントのうちの少なくとも1つを案内する案内情報を出力部200から出力させることが可能である。
[情報処理装置の動作例]
図18は、情報処理装置100における施設情報の出力制御処理の一例を示すフローチャートである。また、この出力制御処理は、記憶部130に記憶されているプログラムに基づいて実行される。また、この出力制御処理は、車両C1がABC施設350の駐車場P1に駐車してオフ操作がされた後に、制御周期毎に常時実行される。また、この出力制御処理では、図1乃至図17を適宜参照して説明する。
図18は、情報処理装置100における施設情報の出力制御処理の一例を示すフローチャートである。また、この出力制御処理は、記憶部130に記憶されているプログラムに基づいて実行される。また、この出力制御処理は、車両C1がABC施設350の駐車場P1に駐車してオフ操作がされた後に、制御周期毎に常時実行される。また、この出力制御処理では、図1乃至図17を適宜参照して説明する。
ステップS551において、制御部120は、車両情報取得部150により取得された車両情報に基づいて、ABC施設350の駐車場P1において車両C1のオン操作がされたか否かを判定する。駐車場P1において車両C1のオン操作がされた場合には、ステップS552に進む。一方、駐車場P1において車両C1のオン操作がされていない場合には、監視を継続して行う。
ステップS552は、図13に示すステップS502に対応するため、ここでの説明を省略する。なお、図18では、図示を省略するが、図13に示す例と同様に、ドアの開閉を判定する判定処理(ステップS503)、車両C1のオフ操作を判定する判定処理(ステップS504)をステップS552の後に実行してもよい。
ステップS553において、制御部120は、出口選択処理を実行する。例えば、制御部120は、図16に示す表示画面620を表示部210に表示させ、出入口選択領域621において所望の出入口をユーザU1に選択させる出口選択処理を実行する。なお、ABC施設350は、2つの出入口DW1、DW2を備えるため、出口選択処理を実行するが、出入口が1つの施設については、この出口選択処理を実行せずに、1つの出入口への誘導を開始することができる。
なお、車両C1のオン操作の直後に、車両C1に設置されているナビゲーション装置においてユーザU1が目的地を設定することも想定される。この場合には、制御部120は、ナビゲーション装置において設定された目的地をナビゲーション装置から取得し、その目的地に向かうための出入口、すなわち目的地方面の出入口を自動で選択してもよい。
ステップS554乃至S562に示す各処理は、図13に示すステップS506乃至S514に示す各処理に対応するため、ここでの説明を省略する。ただし、図14乃至図16で示したように、車両C1がABC施設350に進入する場合の出力内容と、車両C1がABC施設350から出る場合の出力内容とは異なる内容とすることが可能である。
ステップS563において、制御部120は、ステップS553で選択された出入口DW1又はDW2に車両C1が到着したか否かを判定する。なお、出入口DW1又はDW2に車両C1が到着したか否かについては、位置情報取得部140により取得された位置情報に基づいて判定可能である。また、車両C1のカーナビゲーション装置が一般公道と認識できた場合に、出入口DW1又はDW2に車両C1が到着したと判定してもよい。出入口DW1又はDW2に車両C1が到着した場合には、ステップS564に進む。一方、出入口DW1及びDW2の何れにも車両C1が到着していない場合には、ステップS559に戻る。
ステップS564において、制御部120は、挨拶情報の出力処理を実行する。例えば、お別れで泣いているキャラクタ画像の表示とともに、お別れの挨拶メッセージが音声出力される。なお、ステップS557で取得した施設情報に基づいて、ABC施設350の今後のイベント、ABC施設350の新規出店情報等のスケジュール情報等を案内し、近い将来でのABC施設350への来訪誘因情報を提供してもよい。例えば、図14、図15に示す表示画面600、610を順次表示したり、音声情報S10、S11を順次出力したりしてもよい。
ステップS565において、制御部120は、施設情報の出力処理を終了する。なお、車両C1が出入口DW1又はDW2を通過してから所定時間、施設案内処理を実行してもよい。例えば、図14、図15に示す音声情報S10、S11を順次出力してもよい。
ここで、例えば、車両C1がABC施設350に進入する場合には、車両C1のナビゲーション装置では出入口DW1、DW2を案内しないことも想定される。そこで、車両C1がABC施設350に進入する場合には、出入口DW1、DW2を案内するため、出入口DW1、DW2の手前側の所定範囲RG1を基準として施設情報の出力処理を開始することが好ましい。
一方、車両C1がABC施設350から出る場合には、車両C1のナビゲーション装置が出入口DW1、DW2からの経路案内をすることが多い。このため、車両C1がABC施設350から出る場合には、出入口DW1、DW2を基準として施設情報の出力処理を終了してもよい。ただし、出入口DW1、DW2を基準として挨拶情報を出力した後に、今後のイベント情報を出力したり、他の施設案内情報を出力したりしてもよい。すなわち、出入口DW1、DW2を通過後の所定範囲を基準として施設情報の出力処理を終了してもよい。
[情報処理装置の動作例]
図19は、情報処理装置100における優待情報の出力制御処理の一例を示すフローチャートである。また、この出力制御処理は、記憶部130に記憶されているプログラムに基づいて実行される。また、この出力制御処理は、車両C1がABC施設350から出た後に、制御周期毎に常時実行される。また、この出力制御処理では、図1乃至図18を適宜参照して説明する。
図19は、情報処理装置100における優待情報の出力制御処理の一例を示すフローチャートである。また、この出力制御処理は、記憶部130に記憶されているプログラムに基づいて実行される。また、この出力制御処理は、車両C1がABC施設350から出た後に、制御周期毎に常時実行される。また、この出力制御処理では、図1乃至図18を適宜参照して説明する。
ステップS571において、制御部120は、記憶部130に保存されている優待情報のうちで、有効期限が所定日以内となる優待情報が存在するか否かを判定する。なお、所定日は、例えば、3日程度の値を設定することが可能である。有効期限が所定日以内となる優待情報が存在する場合には、ステップS572に進む。一方、有効期限が所定日以内となる優待情報が存在しない場合には、監視を継続して行う。
ステップS572において、制御部120は、優待情報の出力タイミングとなったか否かを判定する。ここで、優待情報の出力タイミングは、例えば、車両C1のオン操作がされたタイミング、車両C1がABC施設350の周囲を通過したタイミング等とすることができる。優待情報の出力タイミングとなった場合には、ステップS573に進む。一方、優待情報の出力タイミングとなっていない場合には、優待情報の出力制御処理の動作を終了する。
ステップS573において、制御部120は、記憶部130に保存されている優待情報のうちで、有効期限が所定日以内となる優待情報を出力部200から出力させる。例えば、制御部120は、図17に示す表示画面630を表示部210に表示させ、優待案内領域631において有効期限が所定日以内となる優待情報を表示させる。また、例えば、制御部120は、図17に示す音声情報S13を音声出力部220から出力させる。
ステップS574において、制御部120は、優待情報の取得操作があったか否かを判定する。例えば、図17に示す優待案内領域631に表示されている優待情報の何れかについて、ユーザの取得操作が実行された場合には、優待情報の取得操作があったと判定される。優待情報の取得操作があった場合には、ステップS575に進む。一方、優待情報の取得操作がされない場合には、ステップS576に進む。
ステップS575において、制御部120は、ステップS574で取得操作がされた優待情報を記憶部130から消去する消去処理を実行する。
ステップS576において、制御部120は、優待情報の出力終了タイミングとなったか否かを判定する。ここで、優待情報の出力終了タイミングは、例えば、優待情報の出力終了操作がユーザにより行われたタイミング、車両C1のオフ操作がされたタイミング、車両C1がABC施設350に進入したタイミング等とすることができる。優待情報の出力終了タイミングとなった場合には、ステップS577に進む。一方、優待情報の出力終了タイミングとなっていない場合には、ステップS572に戻る。なお、車両C1がABC施設350に進入した場合には、情報処理装置100は、施設サーバ300から新たな施設情報を取得することになる。
ステップS577において、制御部120は、優待情報の出力処理を終了する。
[車両の状態情報に基づいて施設情報を提供する例]
以上では、車両C1に乗車するユーザU1のアカウント情報を利用して、施設情報を提供する例を示した。ここで、車両C1の荷台の空き状態によっては、ABC施設350において利用する店舗を推定することも可能である。そこで、以下では、車両C1の荷台の空き状態等の車両状態情報に基づいて施設情報を提供する例を示す。
以上では、車両C1に乗車するユーザU1のアカウント情報を利用して、施設情報を提供する例を示した。ここで、車両C1の荷台の空き状態によっては、ABC施設350において利用する店舗を推定することも可能である。そこで、以下では、車両C1の荷台の空き状態等の車両状態情報に基づいて施設情報を提供する例を示す。
[施設情報の出力例]
図20及び図21は、車両C1がABC施設350に進入する場合に、出力部200から出力される施設情報の出力例を示す図である。なお、図20に示す出力例は、図7に示す出力例の一部を変形したものであり、図21に示す出力例は、図8に示す出力例の一部を変形したものである。このため、以下では、図7、図8に示す出力例と共通する部分についての説明を省略し、図7、図8に示す出力例と異なる部分を中心にして説明する。ここで、荷台は、車両C1において荷物を積むスペースを意味する。なお、車両C1の荷台は、荷物スペース、トランク、ラゲッジ、荷室と称することもある。
図20及び図21は、車両C1がABC施設350に進入する場合に、出力部200から出力される施設情報の出力例を示す図である。なお、図20に示す出力例は、図7に示す出力例の一部を変形したものであり、図21に示す出力例は、図8に示す出力例の一部を変形したものである。このため、以下では、図7、図8に示す出力例と共通する部分についての説明を省略し、図7、図8に示す出力例と異なる部分を中心にして説明する。ここで、荷台は、車両C1において荷物を積むスペースを意味する。なお、車両C1の荷台は、荷物スペース、トランク、ラゲッジ、荷室と称することもある。
例えば、荷台が空き状態の車両C1がABC施設350に進入した場合には、車両C1のユーザU1が大型の製品を購入する可能性もある。この場合に、例えば、アカウント情報に基づいて取得されたユーザU1の購入履歴等を考慮して、車両C1のユーザU1が大型の製品を購入するか否かを推定することも可能である。例えば、アカウント情報に基づいて取得されたユーザU1の購入履歴等に基づいて、車両C1のユーザU1がABC施設350において大型の製品を購入することが多いか否かを判定可能である。例えば、車両C1のユーザU1がABC施設350において大型家電を販売する電気店(A店)を頻繁に利用し、かつ、その電気店で大型家電の購入履歴が多い場合を想定する。この場合には、車両C1のユーザU1がABC施設350において大型の製品を購入する可能性が高いと判定される。一方、車両C1のユーザU1がABC施設350において映画館を頻繁に利用し、他の商品の購入履歴が少ない場合を想定する。この場合には、車両C1のユーザU1がABC施設350において大型の製品を購入する可能性は低いと判定される。
そこで、車両C1のユーザU1が大型の製品を購入する可能性が高いと判定され、かつ、車両C1の荷台が空き状態であると判定されたことを条件に、大型荷物を運び込み易い駐車スペースに車両C1を誘導することが考えられる。一方、車両C1のユーザU1が大型の製品を購入する可能性が低いと判定された場合、又は、車両C1の荷台が空き状態でないと判定された場合には、大型荷物を運び込み易い駐車スペースへの誘導を車両C1に対して実行しない。このように、アカウント情報に基づくユーザU1のABC施設350の利用状況等と、車両C1の荷台の空き状態との双方に基づいて、大型荷物を運び込み易い駐車スペースへの誘導の要否を判定することが可能である。また、ユーザU1の過去の履歴情報等と、車両C1の荷台の空き状態とを利用して、人工知能(Artificial Intelligent)を用いて大型荷物を運び込み易い駐車スペースへの誘導の要否を判定してもよい。
なお、ユーザU1のスケジュールに基づいて、ユーザU1が大型製品を購入予定であるか否かを判定してもよい。例えば、ユーザU1が電子機器MC1を用いて自己のスケジュールを管理している場合には、そのスケジュールのうち、ABC施設350に関連するスケジュールを施設サーバ300に送信することが可能である。なお、ユーザU1のスケジュールに関するスケジュール情報は、電子機器MC1の記憶部に格納して管理することが可能である。例えば、スケジュールに「7/27 ABC施設 A店で大型テレビ購入」が記録されている場合を想定する。この場合に、ユーザU1が7/27にABC施設に行った場合には、ユーザU1は、大型テレビを購入する可能性が高い。そこで、施設サーバ300は、電子機器MC1から受信したスケジュールの「7/27 ABC施設 A店で大型テレビ購入」に基づいて、車両C1のユーザU1が大型の製品を購入する可能性が高いと判定可能である。このように、施設サーバ300は、車両C1のユーザU1のスケジュール情報を取得可能な場合には、そのスケジュール情報に基づいて、そのスケジュールに応じた施設情報をユーザU1に提供可能である。
以上では、車両C1のユーザU1が大型製品を購入する可能性が高い場合等に、大型荷物を運び込み易い駐車スペースに車両C1を誘導する例を示した。ただし、この場合には、大型荷物を運び込み易い駐車スペースであるとともに、その大型製品を販売する店舗に近い駐車スペースに車両C1を誘導してもよい。これらについては、施設サーバ300において予め設定されている設定内容に基づいて決定される。
なお、大型荷物を運び込み易い駐車スペースは、駐車場の駐車スペースのうち、大型の荷物を移動し易い位置を意味する。例えば、大型荷物を運ぶカート(荷車)の出し入れがし易い位置、カートをそのまま運べる位置等である。大型荷物を運び込み易い駐車スペースは、例えば、駐車場の駐車スペースのうち、大型荷物を運ぶカートで歩き易い距離であり、かつ、カードの移動もし易い位置である。また、大型荷物を運び込み易い駐車スペースは、例えば、大型荷物の売り場からエレベータ及びエスカレータの双方を利用しないで行ける位置である。なお、スロープをぐるぐる回って階を移動するような立体駐車場である場合には、大型荷物を運び込み易い駐車スペースとして、そのスロープ部分を避けるようにすることが好ましい。また、大型荷物を運び込み易い駐車スペースは、施設サーバ300において予め管理されているものとする。
ここで、情報処理装置100が、車両C1の荷台の空き状態に関する荷台情報(車両状態情報)、ユーザU1のスケジュールに関する乗員情報を施設サーバ300に送信する例について説明する。
例えば、車両情報取得部150は、車両C1の荷台の空き状態を取得する。例えば、車両C1の荷台にカメラを設置しておき、このカメラにより取得された画像に基づいて、車両情報取得部150は、車両C1の荷台の空き状態を推定することが可能である。例えば、車両C1の荷台に物体が存在しない場合には、車両C1の荷台が空き状態であると推定可能である。また、例えば、車両C1の荷台に何らかの物体が多数存在する場合には、車両C1の荷台が積載状態であると推定可能である。
また、例えば、車両C1の荷台に圧力センサ、重量センサ等の各種センサを設置しておき、これらのセンサにより取得された検出情報に基づいて、車両情報取得部150は、車両C1の荷台の空き状態を推定することが可能である。
そして、制御部120は、ABC施設350に関連するアカウント情報を施設サーバ300に送信した後に、車両情報取得部150により取得された車両C1の荷台の空き状態に関する荷台情報を車両状態情報として施設サーバ300に送信する。
また、例えば、制御部120は、電子機器MC1において管理されているスケジュール情報を通信部110を介して取得する。この場合に、制御部120は、電子機器MC1において管理されているスケジュール情報のうちから、ABC施設350に関するスケジュール情報のみを取得してもよい。例えば、ABC施設350に関連するキーワードを含むスケジュール、車両C1がABC施設350に進入した時刻等を含むスケジュール等をABC施設350に関するスケジュール情報として取得可能である。
そして、制御部120は、ABC施設350に関連するアカウント情報を施設サーバ300に送信した後に、電子機器MC1から取得したスケジュール情報を施設サーバ300に送信する。
これらの各情報、例えば、車両状態情報、スケジュール情報等に基づいて、施設サーバ300は、ABC施設350に進入した車両C1のユーザU1が大型荷物を購入する可能性が高いか否かを判定することができる。
図20には、大型製品購入ボタン751が地図上に重ねて表示された表示画面750と、音声情報S20とを示す。ABC施設350に進入した車両C1のユーザU1が大型荷物を購入する可能性が高いと判定された場合には、大型製品購入ボタン751を表示して、それらを案内する音声情報S20を出力することが可能である。表示画面750において大型製品購入ボタン751が押下された場合には、情報処理装置100の制御部120は、施設サーバ300から送信された経路案内情報に基づいて、大型荷物を運び込み易い駐車スペースに車両C1を誘導するための表示画面760を表示部210に表示させる。この表示例を図21に示す。
図21には、大型荷物を運び込み易い駐車スペースまでの経路を案内するための案内表示領域761が地図上に重ねて表示される表示画面760と、音声情報S21とを示す。
案内表示領域761には、ABC施設350の駐車場P1の全体構成及び経路とともに、各駐車スペースの駐車の有無等が表示される。また、表示画面750において大型製品購入ボタン751が押下された場合には、車両C1のユーザU1が大型製品を運び込み易い駐車スペースに車両C1を誘導するため、案内表示領域761には、大型製品を運び込み易い駐車スペースの経路案内が表示される。
なお、図20及び図21では、大型荷物を購入する可能性が高いと判定された場合に大型製品購入ボタン751を表示して、大型製品購入ボタン751の操作に応じて大型製品を運び込み易い駐車スペースへの誘導の要否を判定する例を示した。ただし、大型荷物を購入する可能性が高いと判定された場合には、大型製品購入ボタン751の表示を省略して、図21に示す表示画面760を表示して、大型製品を運び込み易い駐車スペースに誘導してもよい。
なお、大型荷物を購入する可能性が低いと判定された車両については、大型製品を運び込み易い駐車スペースに誘導しないようにする。すなわち、大型荷物を購入する可能性が高い車両のために、大型製品を運び込み易い駐車スペースを開けておくようにする。これにより、車両に乗車してABC施設350を利用するユーザに対して、ユーザの利用に応じた適切な駐車スペースを確保することが可能となる。これにより、駐車場P1におけるスペース効率を高めることが可能となる。
[情報処理装置の動作例]
図22は、情報処理装置100における施設情報の出力制御処理の一例を示すフローチャートである。また、情報処理装置100における出力制御処理は、記憶部130に記憶されているプログラムに基づいて実行される。また、この出力制御処理は、制御周期毎に常時実行される。また、この出力制御処理では、図1乃至図21を適宜参照して説明する。
図22は、情報処理装置100における施設情報の出力制御処理の一例を示すフローチャートである。また、情報処理装置100における出力制御処理は、記憶部130に記憶されているプログラムに基づいて実行される。また、この出力制御処理は、制御周期毎に常時実行される。また、この出力制御処理では、図1乃至図21を適宜参照して説明する。
なお、この出力制御処理は、図13に示す出力制御処理の一部を変形したものである。具体的には、図13に示すステップS508においてユーザ情報及び車両情報を施設サーバ300に送信する代わりに、ステップS571においてユーザ情報と車両情報と車両状態情報とを施設サーバ300に送信する点が異なる。なお、これら以外の点については、図13に示す出力制御処理と共通するため、図13と同一の符号を付してこれらの説明を省略する。
ステップS571において、制御部120は、ユーザ情報と車両情報と車両状態情報とを施設サーバ300に送信する。この車両状態情報は、上述したように、車両C1の荷台の空き状態に関する荷台情報である。なお、情報処理装置100がユーザU1のスケジュール情報を取得可能な場合には、ステップS571において、制御部120は、そのスケジュール情報を施設サーバ300に送信してもよい。
施設サーバ300は、ステップS571で情報処理装置100から送信された各情報(ユーザ情報、車両情報、車両状態情報)に基づいて施設情報を生成し、生成された施設情報を情報処理装置100に送信する。例えば、図20、図21に示す表示画面を表示するための表示情報、図20、図21に示す音声を出力するための音声情報等が、施設サーバ300により生成され、情報処理装置100に送信される。
なお、図22では、車両C1がABC施設350に進入する際における出力処理の例を示したが、車両C1がABC施設350から出る際についても同様に、施設サーバ300側で車両状態情報に応じた施設情報を生成して車両C1に送信することが可能である。
[乗員情報、生体情報に基づいて施設情報を提供する例]
図20乃至図22では、車両C1の荷台の空き状態に関する車両状態情報を利用して、施設情報を提供する例を示した。ここで、車両C1の乗員の状態、例えば、尿意、便意、喉の渇き、乗員の数によっては、ABC施設350においてすぐに利用する場所を推定することも可能である。そこで、以下では、車両C1の乗員に関する乗員情報、生体情報等に基づいて施設情報を提供する例を示す。なお、以下では、尿意及び便意のうち、主に尿意について説明するが、便意についても同様に適用可能である。
図20乃至図22では、車両C1の荷台の空き状態に関する車両状態情報を利用して、施設情報を提供する例を示した。ここで、車両C1の乗員の状態、例えば、尿意、便意、喉の渇き、乗員の数によっては、ABC施設350においてすぐに利用する場所を推定することも可能である。そこで、以下では、車両C1の乗員に関する乗員情報、生体情報等に基づいて施設情報を提供する例を示す。なお、以下では、尿意及び便意のうち、主に尿意について説明するが、便意についても同様に適用可能である。
[施設情報の出力例]
図23乃至図26は、車両C1がABC施設350に進入する場合に、出力部200から出力される施設情報の出力例を示す図である。なお、図23、図25に示す出力例は、図20に示す出力例の一部を変形したものであり、図24、図26に示す出力例は、図21に示す出力例の一部を変形したものである。このため、以下では、図20、図21に示す出力例と共通する部分についての説明を省略し、図20、図21に示す出力例と異なる部分を中心にして説明する。
図23乃至図26は、車両C1がABC施設350に進入する場合に、出力部200から出力される施設情報の出力例を示す図である。なお、図23、図25に示す出力例は、図20に示す出力例の一部を変形したものであり、図24、図26に示す出力例は、図21に示す出力例の一部を変形したものである。このため、以下では、図20、図21に示す出力例と共通する部分についての説明を省略し、図20、図21に示す出力例と異なる部分を中心にして説明する。
[尿意推定に基づく施設情報の出力例]
例えば、長時間走行した車両C1がABC施設350に進入した場合には、車両C1のユーザU1が強い尿意を感じている可能性もある。ユーザU1の尿意については、例えば、車両C1の車両情報、例えば、車両C1のドアの開閉、走行距離、走行時間に基づいて推定可能である。例えば、車両C1のドアの開閉がされてからの経過時間が所定時間以上である場合には、ユーザU1が車両C1に長時間乗車していることになる。同様に、車両C1の走行距離が所定値以上である場合、車両C1の走行時間が所定時間以上である場合には、ユーザU1が車両C1に長時間乗車していることになる。このように、ユーザU1が車両C1に長時間乗車している場合には、車両C1のユーザU1が尿意を感じている可能性が高いと判定可能である。
例えば、長時間走行した車両C1がABC施設350に進入した場合には、車両C1のユーザU1が強い尿意を感じている可能性もある。ユーザU1の尿意については、例えば、車両C1の車両情報、例えば、車両C1のドアの開閉、走行距離、走行時間に基づいて推定可能である。例えば、車両C1のドアの開閉がされてからの経過時間が所定時間以上である場合には、ユーザU1が車両C1に長時間乗車していることになる。同様に、車両C1の走行距離が所定値以上である場合、車両C1の走行時間が所定時間以上である場合には、ユーザU1が車両C1に長時間乗車していることになる。このように、ユーザU1が車両C1に長時間乗車している場合には、車両C1のユーザU1が尿意を感じている可能性が高いと判定可能である。
また、車両C1の座席にシート状の圧力センサを設置しておき、この圧力センサの圧力変動等に基づいて、ユーザU1の尿意を推定可能である。また、他のセンサ、例えば膀胱の状態を超音波で計測することが可能なセンサ等を用いて、尿のたまり具合を検出してユーザU1の尿意を推定してもよい。
また、車両C1の内部に設置したカメラを用いてユーザU1の画像を取得し、ユーザU1の各種の状態遷移、例えば表情の変化等に基づいて、ユーザU1の尿意を推定可能である。また、車両C1の内部に設置した音取得部、例えばマイクを用いてユーザU1が発する音を取得し、この音に基づいて、ユーザU1の尿意を推定可能である。例えば、ユーザU1が所定のキーワード、例えば「トイレ」「我慢できない」等を含む音を発していることが検出された場合には、ユーザU1が尿意を感じている可能性が高いと判定可能である。
また、ユーザU1の移動履歴に基づいて、ユーザU1の尿意を推定可能である。例えば、ユーザU1の移動履歴が電子機器MC1により管理されている場合には、その移動履歴を施設サーバ300に送信することが可能である。例えば、ユーザU1の移動速度、移動経路等に基づいて、ユーザU1が車両C1に乗車していることを推定可能である。そこで、ユーザU1が車両C1に長時間乗車していると推定できる場合には、車両C1のユーザU1が尿意を感じている可能性が高いと判定可能である。また、これらの各情報を利用して、人工知能を用いて車両C1のユーザU1が尿意を推定してもよい。
そこで、車両C1のユーザU1が尿意を感じている可能性が高いと判定された場合には、ABC施設350のトイレに近い駐車スペースに車両C1を誘導することが考えられる。例えば、トイレ351乃至353(図5参照)に行きやすい駐車スペースに車両C1を誘導することが考えられる。図24では、トイレ351に近い駐車スペースに車両C1を誘導する例を示す。一方、車両C1のユーザU1が尿意を感じている可能性が低いと判定された場合には、ABC施設350のトイレの位置とは無関係に駐車スペースに車両C1を誘導することが考えられる。
ここで、情報処理装置100が、車両C1のユーザU1の尿意に関する生体情報を施設サーバ300に送信する例について説明する。
例えば、乗員情報取得部190は、上述した何れかの尿意推定方法により、車両C1のユーザU1の尿意を推定し、ユーザU1の尿意に関する生体情報を取得する。例えば、車両C1のユーザU1が尿意を感じていると推定される場合には、ユーザU1が尿意を感じている旨の生体情報が生成される。一方、車両C1のユーザU1が尿意を感じていないと推定される場合には、ユーザU1が尿意を感じていない旨の生体情報が生成される。
そして、制御部120は、ABC施設350に関連するアカウント情報を施設サーバ300に送信した後に、乗員情報取得部190により取得された車両C1のユーザU1の尿意に関する生体情報を乗員情報として施設サーバ300に送信する。
この生体情報に基づいて、施設サーバ300は、ABC施設350に進入した車両C1のユーザU1が尿意を感じているか否かを判定することができる。
図23には、トイレ希望ボタン771が地図上に重ねて表示された表示画面770と、音声情報S22とを示す。ABC施設350に進入した車両C1のユーザU1が尿意を感じている可能性が高いと判定された場合には、トイレ希望ボタン771を表示して、それを案内する音声情報S22を出力することが可能である。表示画面770においてトイレ希望ボタン771が押下された場合には、情報処理装置100の制御部120は、施設サーバ300から送信された経路案内情報に基づいて、トイレ351に近い駐車スペースに車両C1を誘導するための表示画面780を表示部210に表示させる。この表示例を図24に示す。
図24には、トイレ351に近い駐車スペースまでの経路を案内するための案内表示領域781が地図上に重ねて表示される表示画面780と、音声情報S23とを示す。
案内表示領域781には、ABC施設350の駐車場P1の全体構成及び経路とともに、各駐車スペースの駐車の有無等が表示される。また、表示画面770においてトイレ希望ボタン771が押下された場合には、トイレ351に近い駐車スペースに車両C1を誘導するため、案内表示領域781には、トイレ351に近い駐車スペースの経路案内が表示される。
なお、ここでの図示は省略するが、車両C1がトイレ351に近い駐車スペースに到着した後には、ユーザU1が車両C1から降りた後のトイレ351の位置を案内する表示画面を表示してもよい。また、トイレ351の位置を案内するための案内情報を情報処理装置100から電子機器MC1に送信し、トイレ351の位置を案内する表示画面を電子機器MC1に表示させてもよい。
なお、図23及び図24では、車両C1のユーザU1が尿意を感じている可能性が高いと判定された場合にトイレ希望ボタン771を表示して、トイレ希望ボタン771の操作に応じてトイレに近い駐車スペースへの誘導の要否を判定する例を示した。ただし、車両C1のユーザU1が尿意を感じている可能性が高いと判定された場合には、トイレ希望ボタン771の表示を省略して、図24に示す表示画面780を表示して、トイレに近い駐車スペースに誘導してもよい。
また、ユーザU1の尿意推定に基づいてトイレに近い駐車スペースに誘導する以外に、ユーザU1からのリクエストに基づいてトイレに近い駐車スペースに誘導してもよい。例えば、車両C1がABC施設350に進入するタイミングで、車両C1のユーザU1の尿意とは無関係に、トイレ希望ボタン771を含む表示画面770(図23参照)を表示してもよい。この場合に、表示画面770においてトイレ希望ボタン771が押下された場合には表示画面780(図24参照)が表示され、トイレ351に近い駐車スペースに車両C1が誘導される。
[喉の渇き推定に基づく施設情報の出力例]
例えば、車両C1内に飲み物が存在しない状態で長時間走行した車両C1がABC施設350に進入した場合には、車両C1のユーザU1が強い喉の渇きを感じている可能性もある。例えば、車両C1の内部に設置したカメラを用いてユーザU1の画像を取得し、ユーザU1が飲み物を飲むシーンが含まれる画像が取得されたか否かに基づいて、ユーザU1の喉の渇きを推定可能である。なお、ユーザU1が飲み物を飲むシーンの検出方法については、公知の画像認識技術を採用することが可能である。
例えば、車両C1内に飲み物が存在しない状態で長時間走行した車両C1がABC施設350に進入した場合には、車両C1のユーザU1が強い喉の渇きを感じている可能性もある。例えば、車両C1の内部に設置したカメラを用いてユーザU1の画像を取得し、ユーザU1が飲み物を飲むシーンが含まれる画像が取得されたか否かに基づいて、ユーザU1の喉の渇きを推定可能である。なお、ユーザU1が飲み物を飲むシーンの検出方法については、公知の画像認識技術を採用することが可能である。
また、尿意推定と同様に、車両C1の車両情報、例えば、車両C1のドアの開閉、走行距離、走行時間、ユーザU1の移動履歴等を用いて、ユーザU1の喉の渇きを推定してもよい。また、車両C1の内部に設置した音取得部、例えばマイクを用いてユーザU1が発する音を取得し、この音に基づいて、ユーザU1の喉の渇きを推定可能である。例えば、ユーザU1が所定のキーワード、例えば「ジュース」「喉乾いた」等を含む音を発していることが検出された場合には、ユーザU1が喉の渇きを感じている可能性が高いと判定可能である。また、乗員に関する情報を取得可能な他のセンサを用いて、ユーザU1の喉の渇きを推定してもよい。これらの各情報を利用して、人工知能を用いて車両C1のユーザU1が尿意を推定してもよい。
そこで、車両C1のユーザU1が喉の渇きを感じている可能性が高いと判定された場合には、ABC施設350の自動販売機354又は喫茶店(B店355)(図5参照)に近い駐車スペースに車両C1を誘導することが考えられる。図26では、自動販売機354に近い駐車スペースに車両C1を誘導する例を示す。一方、車両C1のユーザU1が喉の渇きを感じている可能性が低いと判定された場合には、ABC施設350の自動販売機354及び喫茶店(B店355)の位置とは無関係に駐車スペースに車両C1を誘導することが考えられる。
なお、情報処理装置100が、車両C1のユーザU1の喉の渇きに関する生体情報を施設サーバ300に送信する送信方法については、尿意に関する生体情報の送信方法と同様であるため、ここでの説明を省略する。
図25には、飲み物希望ボタン791が地図上に重ねて表示された表示画面790と、音声情報S24とを示す。ABC施設350に進入した車両C1のユーザU1が喉の渇きを感じている可能性が高いと判定された場合には、飲み物希望ボタン791を表示して、それを案内する音声情報S24を出力することが可能である。表示画面790において飲み物希望ボタン791が押下された場合には、情報処理装置100の制御部120は、施設サーバ300から送信された経路案内情報に基づいて、自動販売機354に近い駐車スペースに車両C1を誘導するための表示画面800を表示部210に表示させる。この表示例を図26に示す。
図26には、自動販売機354に近い駐車スペースまでの経路を案内するための案内表示領域801が地図上に重ねて表示される表示画面800と、音声情報S25とを示す。
案内表示領域801には、ABC施設350の駐車場P1の全体構成及び経路とともに、各駐車スペースの駐車の有無等が表示される。また、表示画面790において飲み物希望ボタン791が押下された場合には、自動販売機354に近い駐車スペースに車両C1を誘導するため、案内表示領域801には、自動販売機354に近い駐車スペースの経路案内が表示される。
なお、ここでの図示は省略するが、車両C1が自動販売機354に近い駐車スペースに到着した後には、ユーザU1が車両C1から降りた後の自動販売機354の位置を案内する表示画面を表示してもよい。また、自動販売機354の位置を案内するための案内情報を情報処理装置100から電子機器MC1に送信し、トイレ351の位置を案内する表示画面を電子機器MC1に表示させてもよい。
なお、図25及び図26では、車両C1のユーザU1が喉の渇きを感じている可能性が高いと判定された場合に飲み物希望ボタン791を表示して、飲み物希望ボタン791の操作に応じて自動販売機等に近い駐車スペースへの誘導の要否を判定する例を示した。ただし、車両C1のユーザU1が喉の渇きを感じている可能性が高いと判定された場合には、飲み物希望ボタン791の表示を省略して、図26に示す表示画面800を表示して、自動販売機等に近い駐車スペースに誘導してもよい。
また、ユーザU1の喉の渇き推定に基づいて自動販売機等に近い駐車スペースに誘導する以外に、ユーザU1からのリクエストに基づいて自動販売機等に近い駐車スペースに誘導してもよい。例えば、車両C1がABC施設350に進入するタイミングで、車両C1のユーザU1の喉の渇きとは無関係に、飲み物希望ボタン791を含む表示画面790(図25参照)を表示してもよい。この場合に、表示画面790において飲み物希望ボタン791が押下された場合には表示画面800(図26参照)が表示され、自動販売機354に近い駐車スペースに車両C1が誘導される。
このように、車両の乗員の尿意、喉の渇き等の生成情報を取得し、その生体情報に基づいて、その乗員に適した施設情報、例えば、その乗員に適した駐車スペースを提供することが可能となる。
以上では、乗員情報として尿意、喉の渇き等の生体情報を用いる例を示したが、他の乗員情報、車両情報を用いてもよい。例えば、車両C1の内部に設置されているカメラ(イメージセンサ)により取得された画像を用いて車両C1の乗員の状態をセンシングすることが可能である。また、車両C1の各座席に設置されている各種センサ、例えば圧力センサを用いて車両C1の乗員の状態をセンシングすることも可能である。これらの各種センサを用いて車両C1の乗員に関する情報、例えば、乗員の属性(例えば年齢、性別)、乗員の数を取得することが可能である。そこで、これらの車両C1の乗員に関する情報を用いて、施設情報を提供してもよい。例えば、車両C1に小さい子供が乗車している場合には、子供に人気のあるキャラクタを扱う店舗等の施設案内情報、そのキャラクタの画像、広告等の施設案内情報を施設情報に含めて提供してもよい。また、車両C1が小型乗用車であり、車両C1に多数の乗員が乗車している場合には、大型荷物を運ぶことが困難となることも想定される。また、車両C1の後部座席に乗員が乗車している場合には、後部座席のシートを倒して大型荷物を荷台に載せられないため、大型荷物を運ぶことが困難となることも想定される。これらの場合には、大型製品を運び込み易い駐車スペースに誘導せずに、他の駐車スペースに誘導する。この場合には、例えば、エレベータ、エスカレータを利用する駐車スペースに案内してもよい。
また、乗員情報として人間以外に乗車している生物等の情報を取得してもよい。例えば、ペットショップ等が存在する大型施設の中には、犬、猫等の動物を入れることが可能な施設も存在する。このような施設に進入する車両には、犬、猫等の動物が乗車していることも想定される。この場合には、例えば、車両C1の内部に設置されているカメラ(イメージセンサ)により取得された画像を用いて犬、猫等の動物の存在を検出することが可能である。また、車両C1の各座席に設置されている各種センサ、例えば圧力センサを用いて犬、猫等の動物の存在を検出することも可能である。これらの各種センサを用いて車両C1に乗車する犬、猫等の動物に関する情報を取得することが可能である。また、ユーザU1のスケジュール情報に基づいて、犬、猫等の動物の存在を検出することも可能である。例えば、車両C1がABC施設350に進入した時間帯に、ユーザU1のスケジュールとしてABC施設350のペットショップでの犬のトリミングの予約が記録されている場合には、車両C1に犬が乗車していると推定可能である。
また、犬、猫等の動物が車両C1に乗車している場合には、車両C1のユーザU1は、犬、猫等の動物を連れていける場所、例えばペットショップに行くことが想定される。そこで、犬、猫等の動物が車両C1に乗車している場合には、犬、猫等の動物を連れていける場所、例えばペットショップに近い駐車スペースに誘導することが考えられる。
このように、車両C1に犬、猫等の動物が乗車しているか否かに基づいて施設情報を変更することが可能である。
また、乗員情報として、車椅子を使用する人が乗車していることを推定してもよい。例えば、車両C1の内部に設置されているカメラ(イメージセンサ)により取得された画像を用いて車椅子を使用する人の存在を検出することが可能である。また、車両C1に設置されている各種センサを用いて車椅子を使用する人の存在を検出することも可能である。
また、車椅子を使用する人が車両C1に乗車している場合には、車椅子専用駐車スペース、優先的な駐車スペース等に誘導することが考えられる。
このように、車両C1に車椅子が必要な人が乗車しているか否かに基づいて施設情報を変更することが可能である。
[情報処理装置の動作例]
図27は、情報処理装置100における施設情報の出力制御処理の一例を示すフローチャートである。また、情報処理装置100における出力制御処理は、記憶部130に記憶されているプログラムに基づいて実行される。また、この出力制御処理は、制御周期毎に常時実行される。また、この出力制御処理では、図1乃至図26を適宜参照して説明する。
図27は、情報処理装置100における施設情報の出力制御処理の一例を示すフローチャートである。また、情報処理装置100における出力制御処理は、記憶部130に記憶されているプログラムに基づいて実行される。また、この出力制御処理は、制御周期毎に常時実行される。また、この出力制御処理では、図1乃至図26を適宜参照して説明する。
なお、この出力制御処理は、図22に示す出力制御処理の一部を変形したものである。具体的には、図22に示すステップS571においてユーザ情報と車両情報と車両状態情報とを施設サーバ300に送信する代わりに、ステップS581においてユーザ情報と車両情報と車両状態情報と乗員情報とを施設サーバ300に送信する点が異なる。なお、これら以外の点については、図22に示す出力制御処理と共通するため、図22と同一の符号を付してこれらの説明を省略する。
ステップS581において、制御部120は、ユーザ情報と車両情報と車両状態情報と乗員情報(生体情報を含む)とを施設サーバ300に送信する。この乗員情報は、上述したように、車両C1の乗員に関する尿意、喉の渇き等の生体情報、車両C1の乗員に関する他の情報(例えば、乗員の属性(例えば年齢、性別)、乗員の数)である。
施設サーバ300は、ステップS581で情報処理装置100から送信された各情報(ユーザ情報、車両情報、車両状態情報、乗員情報)に基づいて施設情報を生成し、生成された施設情報を情報処理装置100に送信する。例えば、図23乃至図26に示す表示画面を表示するための表示情報、図23乃至図26に示す音声を出力するための音声情報等が、施設サーバ300により生成され、情報処理装置100に送信される。
なお、図27では、車両C1がABC施設350に進入する際における出力処理の例を示したが、車両C1がABC施設350から出る際についても同様に、施設サーバ300側で乗員情報(生体情報を含む)に応じた施設情報を生成して車両C1に送信することが可能である。
以上で示したように、車両C1がABC施設350に進入する際と、車両C1がABC施設350から出る際とには、車両C1に乗車する乗員等に応じて最適化された施設情報を提供することが可能である。
ここで、比較的大きな施設を目的地とする場合には、カーナビゲーション装置を用いて、その施設まで経路を表示して利用することが可能である。しかし、カーナビゲーション装置では、その施設内に車両が到着したタイミングで経路案内が終了する。すなわち、その施設内に車両が進入した後における経路を案内できない。しかし、その施設の駐車場が広い場合には、その施設に進入後に、どこに進んだらよいかを容易に把握することが困難である。そこで、本実施形態では、車両C1がABC施設350に進入する際には、ABC施設350の駐車場P1等の経路案内をする。
また、車両C1がABC施設350に進入した後に、ABC施設350の駐車場P1等の経路案内をするのみでは、ABC施設350内の各店の説明、案内等を、車両C1のユーザU1に提供することができない。このため、ABC施設350の一貫したイメージでユーザU1の期待を盛り上げることができないおそれがある。
そこで、本実施形態では、ABC施設350の経路案内情報とともに、ABC施設350の施設案内情報を出力してユーザU1に提供する。また、ABC施設350内での各案内をABC施設350のイメージを想起できるキャラクタに実行させてもよい。
このように、車両C1に乗車する乗員等に応じて最適化された施設情報をユーザU1に提供可能であるため、ユーザU1の期待を盛り上げることができる。また、ユーザU1がABC施設350に来た際には、日常から非日常(その施設の世界)に変換させ、ABC施設350に気持ちを向けさせることができる。また、車両C1に乗車する乗員等に応じたマーケティングを車両C1に乗車しているタイミングから開始できるため、本来範囲外のターゲットに対する集客、ブランディング等を行うことが可能になる。
このように、本実施形態では、ABC施設350内の経路案内や施設案内の際に、車両C1に乗車する乗員等に応じて最適化された施設情報を用いて案内することができるため、施設利用の前から最適化された施設情報での案内をすることができる。
また、車両C1が走行中には、キャラクタの静止画の表示と、キャラクタの音声出力とを用いて各案内を実行するため、車両C1のユーザU1が運転に集中することができ、適切に運転を実行することが可能となる。
なお、以上では、情報取得処理、情報出力処理等を情報処理装置100において実行する例を示したが、それらの各処理の全部または一部を他の機器において実行してもよい。この場合には、それらの各処理の一部を実行する各機器により情報処理システムが構成される。例えば、サービス提供サーバ250、施設サーバ300、ユーザU1が使用可能な機器(例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーション装置、IVI(In-Vehicle Infotainment))、インターネット等の所定のネットワークを介して接続可能なサーバ等の各種情報処理装置、各種電子機器を用いて各処理の少なくとも一部を実行させることができる。
例えば、情報処理装置100は、車両情報、位置情報等を施設サーバ300に順次送信し、施設サーバ300は、その車両情報、位置情報等に基づいて、情報処理装置100から出力させる施設情報のみを、情報処理装置100に順次送信してもよい。この場合には、施設サーバ300からの制御に基づいて、情報処理装置100における出力処理が実行される。
また、情報処理装置100の機能を実行可能な情報処理システムの一部(または全部)については、インターネット等の所定のネットワークを介して提供可能なアプリケーションにより提供されてもよい。このアプリケーションは、例えばSaaS(Software as a Service)である。
[本実施形態の構成例及びその効果]
情報処理装置100は、車両C1の経路を案内することが可能な情報処理装置である。情報処理装置100は、ABC施設350を基準とする所定範囲RG1に車両C1が進入した場合に、ABC施設350に関する情報を提供する施設サーバ300(サーバの一例)との間で通信を行い、車両C1に乗車しているユーザU1に関連するアカウント情報(ユーザ情報の一例)を施設サーバ300に送信し、アカウント情報に基づいて施設サーバ300により生成された、ABC施設350における車両C1の経路を案内するための経路案内情報と、ABC施設350内の各場所についての所定情報を案内するための施設案内情報と、を取得する通信部110と、ABC施設350における位置情報を取得する位置情報取得部140と、各種情報を出力する出力部200と、経路案内情報と施設案内情報と位置情報とに基づいて経路案内及び施設案内のうちの少なくとも1つを出力部200から出力させる制御部120とを備える。例えば、図7乃至図12、図14乃至図17、図20、図21、図23乃至図26に示すように、経路案内及び施設案内のうちの少なくとも1つが表示部210に表示される。また、図7乃至図12、図14乃至図17、図20、図21、図23乃至図26に示すように、経路案内及び施設案内のうちの少なくとも1つの音声情報が音声出力部220から出力される。
情報処理装置100は、車両C1の経路を案内することが可能な情報処理装置である。情報処理装置100は、ABC施設350を基準とする所定範囲RG1に車両C1が進入した場合に、ABC施設350に関する情報を提供する施設サーバ300(サーバの一例)との間で通信を行い、車両C1に乗車しているユーザU1に関連するアカウント情報(ユーザ情報の一例)を施設サーバ300に送信し、アカウント情報に基づいて施設サーバ300により生成された、ABC施設350における車両C1の経路を案内するための経路案内情報と、ABC施設350内の各場所についての所定情報を案内するための施設案内情報と、を取得する通信部110と、ABC施設350における位置情報を取得する位置情報取得部140と、各種情報を出力する出力部200と、経路案内情報と施設案内情報と位置情報とに基づいて経路案内及び施設案内のうちの少なくとも1つを出力部200から出力させる制御部120とを備える。例えば、図7乃至図12、図14乃至図17、図20、図21、図23乃至図26に示すように、経路案内及び施設案内のうちの少なくとも1つが表示部210に表示される。また、図7乃至図12、図14乃至図17、図20、図21、図23乃至図26に示すように、経路案内及び施設案内のうちの少なくとも1つの音声情報が音声出力部220から出力される。
この構成によれば、車両C1がABC施設350に進入する際には、駐車場P1等の経路案内と、ABC施設350の施設案内とを出力部200から出力してユーザU1に提供することが可能となる。これにより、車両C1に乗車してABC施設350に来たユーザU1に対して、ABC施設350に応じたより適切な施設情報を提供することができる。また、ユーザU1のアカウント情報に基づいて、ユーザU1に応じて最適化された施設情報を提供することができる。また、ユーザU1に応じて最適化された施設情報により、ユーザU1の期待を盛り上げることができ、ユーザU1の気持ちをABC施設350に向けさせることができる。
情報処理装置100は、車両C1が停止中であるか否かを含む情報であって車両C1に関する車両情報を取得する車両情報取得部150をさらに備える。出力部200は、表示部210及び音声出力部220を含む。制御部120は、車両情報に基づいて車両C1が停止中であるか否かを判定し、車両C1が停止中である場合には、経路案内及び施設案内のうちの少なくとも1つに関する画像を表示部210に表示させてその画像及び音声のうちの少なくとも1つを用いて経路案内及び施設案内のうちの少なくとも1つを実行し、車両C1が走行中である場合には、その画像を表示させずにその音声を音声出力部220から出力させてその音声を用いて経路案内及び施設案内のうちの少なくとも1つを実行する。
この構成によれば、車両C1が走行中には、経路案内、施設案内に関する画像を表示部210に表示させないため、車両C1のユーザU1は、経路案内、施設案内に関する画像を気にすることなく、運転をすることが可能となる。
情報処理装置100の制御部120は、アカウント情報(ユーザ情報の一例)のうちから、ABC施設350に関連するアカウント情報を取得するアカウント管理部180(ユーザ情報管理部の一例)をさらに備える。通信部110は、ABC施設350に関連するアカウント情報を施設サーバ300に送信する。
この構成によれば、ユーザU1のアカウント情報のうち、ABC施設350に関連するアカウント情報に基づいて、ユーザU1に応じてより最適化された施設情報を提供することができる。
情報処理装置100のアカウント管理部180(ユーザ情報管理部の一例)は、ABC施設350に関連するアカウント情報(ユーザ情報の一例)として、ABC施設350の利用履歴と、ABC施設350内の各場所における利用履歴と、ABC施設350内の各場所における予約状況との少なくとも1つを特定可能な情報を取得する。例えば、アカウント管理部180は、サービス提供サーバ250のユーザ情報管理DB260からユーザU1に関するユーザ関連情報を取得可能なアカウント情報を取得する。通信部110は、ABC施設350に関連するアカウント情報に基づいて施設サーバ300により生成された経路案内情報と施設案内情報とを取得する。制御部120は、施設案内情報に基づいてユーザU1の利用が想定されるABC施設350内の場所を案内する施設案内と、経路案内情報に基づいてその場所に近い駐車場を案内する経路案内とのうちの少なくとも1つを出力部200から出力させる。例えば、図8乃至図11に示すように、各表示画面、音声情報が出力される。
この構成によれば、ユーザU1のABC施設350内での利用履歴、当日の予約状況等を用いた施設案内を行うことができるため、ユーザU1の利用が想定されるABC施設350内の場所を適切に案内することができる。また、その場所に近い駐車場を案内することができるため、ユーザU1は、その場所に迅速に移動することができる。
情報処理装置100のアカウント管理部180(ユーザ情報管理部の一例)は、ABC施設350に関連するアカウント情報(ユーザ情報の一例)として、ABC施設350の利用傾向と、ABC施設350内の各場所における利用傾向との少なくとも1つを特定可能な情報を取得する。例えば、アカウント管理部180は、サービス提供サーバ250のユーザ情報管理DB260からユーザU1に関するユーザ関連情報を取得可能なアカウント情報を取得する。通信部110は、ABC施設350に関連するアカウント情報に基づいて施設サーバ300により生成された施設案内情報を取得する。制御部120は、施設案内情報に基づいて、ABC施設350に関する現在又は今後のスケジュールと、ABC施設350における現在又は今後のイベントと、ABC施設350において使用可能な優待情報とのうちの少なくとも1つを施設案内として出力部200から出力させる。例えば、図10、図11、図14、図15に示すように、各表示画面、音声情報が出力される。
この構成によれば、例えば、ユーザU1のABC施設350の利用状況、当日の予約状況に基づいて、利用が想定される店舗や場所、又は、そのジャンル等が推定できるため、推定される店舗や場所に関する当日のスケジュール、優待情報、将来の情報等を提供することができる。
情報処理装置100のアカウント管理部180(ユーザ情報管理部の一例)は、ABC施設350に関連するアカウント情報(ユーザ情報の一例)として、ABC施設350の利用履歴と、ABC施設350内の各場所における利用履歴との少なくとも1つを特定可能な情報を取得する。通信部110は、ABC施設350に関連するアカウント情報に基づいて施設サーバ300により生成された施設案内情報を取得する。制御部120は、その施設案内情報に基づいて、ABC施設350内の各場所のうちから、ユーザU1が過去に利用していない場所に関する施設案内を出力部200から出力させる。
この構成によれば、ユーザU1のABC施設350の訪問のタイミングを取得できるため、前回の訪問日から今回までに新規オープンした店舗、変更されたサービス等を案内することが可能となる。
情報処理装置100は、車両C1の荷台の空き状態に関する車両情報を取得する車両情報取得部150をさらに備える。通信部110は、所定範囲RG1に車両C1が進入した場合に、車両C1情報を施設サーバ300に送信し、その車両情報に基づいて施設サーバ300により生成された経路案内情報を取得する。制御部120は、その経路案内情報に基づいて、ABC施設350の駐車場において車両C1を駐車させる駐車スペースを案内する経路案内を出力部200から出力させる。例えば、図21に示すように、表示画面760が表示部210に表示され、音声情報S21が音声出力部220から出力される。
この構成によれば、車両C1の状態として荷台の空き具合を取得して施設サーバ300に送信することで、施設サーバ300は、車両C1のユーザU1が大きな買い物をする可能性があるか否かを判定可能となる。そこで、車両C1のユーザU1が大きな買い物をする可能性がある場合には、カート等の出入りがし易い駐車スペースに案内することが可能となる。
情報処理装置100は、車両C1に乗車する乗員に関する乗員情報を取得する乗員情報取得部190をさらに備える。制御部120は、所定範囲RG1に車両C1が進入した場合に、その乗員情報を施設サーバ300に送信し、その乗員情報に基づいて施設サーバ300により生成された経路案内情報と施設案内情報とを取得する。
この構成によれば、例えば、乗員情報として、乗員の数、犬、猫等の動物の有無等を取得して施設サーバ300に送信することで、施設サーバ300は、車両C1のユーザU1が行く場所や買い物を推定することが可能である。そこで、車両C1のユーザU1が行く場所や買い物に応じた駐車スペースの案内、施設の案内をすることが可能となる。
情報処理装置100は、車両C1に乗車する乗員に関する生体情報を取得する乗員情報取得部190(生体情報取得部の一例)をさらに備える。通信部110は、所定範囲RG1に車両C1が進入した場合に、その生体情報を施設サーバ300に送信し、その生体情報に基づいて施設サーバ300により生成された経路案内情報と施設案内情報とを取得する。制御部120は、その経路案内情報及び施設案内情報に基づいて、経路案内及び施設案内の少なくとも1つを出力部200から出力させる。例えば、図23乃至図26に示すように、各表示画面が表示部210に表示され、各音声情報が音声出力部220から出力される。
この構成によれば、生体情報を取得して施設サーバ300に送信することで、乗員に関する生体情報に合わせた駐車スペースの案内、施設の案内をすることが可能となる。例えば、尿意を感じる乗員に対しては、トイレに近い駐車スペース等を案内し、喉の渇きを感じる乗員に対しては、飲み物の自動販売機に近い駐車スペース等を案内することが可能となる。
情報処理装置100の制御部120は、車両C1がABC施設350における経路案内地点(所定位置の一例)を走行するタイミングで経路案内を出力部200から出力させ、車両C1が経路案内地点以外を走行するタイミングで施設案内を出力部200から出力させる。
この構成によれば、経路案内の間に施設案内を入れることができるため、車両C1の移動に関連する経路案内を優先させて、それ以外のタイミングに施設案内等を提供することができる。
情報処理装置100の通信部110は、車両C1がABC施設350から出るタイミングで、施設サーバ300にアカウント情報(ユーザ情報の一例)を送信し、アカウント情報に基づいて施設サーバ300により生成された経路案内情報と施設案内情報とを取得する。制御部120は、その経路案内情報に基づいてABC施設350における出口までの車両C1の経路を案内する経路案内を出力部200から出力させ、その施設案内情報に基づいて、ABC施設350に関する今後のスケジュールと、ABC施設350における今後のイベントと、ABC施設350において使用可能な優待情報とのうちの少なくとも1つを施設案内として出力部200から出力させる。例えば、図14乃至図16に示すように、各表示画面が表示部210に表示され、各音声情報が音声出力部220から出力される。
この構成によれば、ABC施設350からの退出時において、今後のスケジュール、優待情報等を車両C1のユーザU1に提供することが可能となるため、次回来訪を促すことが可能となる。
情報処理装置100の通信部110は、車両C1がABC施設350から出るタイミングで、施設サーバ300にアカウント情報(ユーザ情報)を送信し、アカウント情報に基づいて施設サーバ300により生成された施設案内情報を取得する。制御部120は、その施設案内情報に基づいて、ABC施設350に関する今後のスケジュールと、ABC施設350における今後のイベントと、ABC施設350において使用可能でありかつ有効期限が設定された優待情報とのうちの少なくとも1つを施設案内として出力部200から出力させる。また、制御部120は、車両C1がABC施設350から出た後において、期日が来るまでの間、所定のタイミングで今後のスケジュール及び今後のイベントのうちの少なくとも1つを案内する案内情報を施設案内として出力部200から出力させる。また、制御部120は、優待情報の有効期限が満了するまでの間、所定のタイミングで優待情報を案内する案内情報を施設案内として出力部200から出力させる。例えば、図17に示すように、表示画面630が表示部210に表示され、音声情報S13が音声出力部220から出力される。
この構成によれば、取得していたクーポンやイベントスケジュールの期日が近くなった際に案内をすることが可能となるため、次回来訪を促す案内を適切なタイミングで行うことが可能となる。
なお、所定のタイミングは、車両C1のオン操作がされたタイミングと、車両C1がABC施設350の周囲を通過したタイミングと、優待情報の有効期限が所定日以内となったタイミングと、今後のスケジュール又は今後のイベントの期日が所定日以内となったタイミングとのうちの少なくとも1つとすることが可能である。
この構成によれば、適切なタイミングで優待情報、今後のスケジュール、今後のイベントをユーザU1に提供可能となる。
本実施形態に係る情報処理方法は、車両C1の経路を案内することが可能な情報処理方法である。この情報処理方法は、ABC施設350を基準とする所定範囲RG1に車両C1が進入した場合に、ABC施設350に関する情報を提供する施設サーバ300との間で通信を行い、車両C1に乗車しているユーザU1に関連するアカウント情報(ユーザ情報)を施設サーバ300に送信し、アカウント情報に基づいて施設サーバ300により生成された、ABC施設350における車両C1の経路を案内するための経路案内情報と、ABC施設350内の各場所についての所定情報を案内するための施設案内情報と、を取得する通信処理(ステップS505乃至S509)と、ABC施設350における位置情報を取得する位置情報取得処理(ステップS511)と、経路案内情報と施設案内情報と位置情報とに基づいて経路案内及び施設案内のうちの少なくとも1つを出力部200から出力させる制御処理(ステップS510乃至S514)とを含む。また、本実施形態に係るプログラムは、これらの各処理をコンピュータに実行させるプログラムである。言い換えると、本実施形態に係るプログラムは、情報処理装置100が実行可能な各機能をコンピュータに実現させるプログラムである。
この構成によれば、車両C1がABC施設350に進入する際には、駐車場P1等の経路案内と、ABC施設350の施設案内とを出力部200から出力してユーザU1に提供することが可能となる。これにより、車両C1に乗車してABC施設350に来たユーザU1に対して、ABC施設350に応じたより適切な施設情報を提供することができる。また、ユーザU1のアカウント情報に基づいて、ユーザU1に応じて最適化された施設情報を提供することができる。また、ユーザU1に応じて最適化された施設情報により、ユーザU1の期待を盛り上げることができ、ユーザU1の気持ちをABC施設350に向けさせることができる。
なお、本実施形態で示した各処理手順は、本実施形態を実現するための一例を示したものであり、本実施形態を実現可能な範囲で各処理手順の一部の順序を入れ替えてもよく、各処理手順の一部を省略したり他の処理手順を追加したりしてもよい。
なお、本実施形態で示した各処理は、各処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムに基づいて実行されるものである。このため、本実施形態は、それらの各処理を実行する機能を実現するプログラム、そのプログラムを記憶する記録媒体の実施形態としても把握することができる。例えば、情報処理装置に新機能を追加するためのアップデート処理により、そのプログラムを情報処理装置の記憶装置に記憶させることができる。これにより、そのアップデートされた情報処理装置に本実施形態で示した各処理を実施させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1 情報処理システム、20 ネットワーク、100 情報処理装置、110 通信部、120 制御部、130 記憶部、140 位置情報取得部、150 車両情報取得部、160 出力制御部、170 操作受付部、180 アカウント管理部、190 乗員情報取得部、200 出力部、210 表示部、220 音声出力部、250 サービス提供サーバ、260 ユーザ情報管理DB、300 施設サーバ、310 通信部、320 制御部、330 記憶部、335 来訪履歴管理DB、340 施設情報提供部、MC1 電子機器
Claims (15)
- 車両の経路を案内することが可能な情報処理装置であって、
施設を基準とする所定範囲に前記車両が進入した場合に、前記施設に関する情報を提供するサーバとの間で通信を行い、前記車両に乗車しているユーザに関連するユーザ情報を前記サーバに送信し、前記ユーザ情報に基づいて前記サーバにより生成された、前記施設における前記車両の経路を案内するための経路案内情報と、前記施設内の各場所についての所定情報を案内するための施設案内情報と、を取得する通信部と、
前記施設における位置情報を取得する位置情報取得部と、
各種情報を出力する出力部と、
前記経路案内情報と前記施設案内情報と前記位置情報とに基づいて前記経路案内及び前記施設案内のうちの少なくとも1つを前記出力部から出力させる制御部と、を備える、
情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記車両が停止中であるか否かを含む情報であって前記車両に関する車両情報を取得する車両情報取得部をさらに備え、
前記出力部は、表示部及び音声出力部を含み、
前記制御部は、前記車両情報に基づいて前記車両が停止中であるか否かを判定し、前記車両が停止中である場合には、前記経路案内及び前記施設案内のうちの少なくとも1つに関する画像を前記表示部に表示させて当該画像及び音声のうちの少なくとも1つを用いて前記経路案内及び前記施設案内のうちの少なくとも1つを実行し、前記車両が走行中である場合には、当該画像を表示させずに当該音声を前記音声出力部から出力させて当該音声を用いて前記経路案内及び前記施設案内のうちの少なくとも1つを実行する、
情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記ユーザ情報のうちから、前記施設に関連するユーザ情報を取得するユーザ情報管理部をさらに備え、
前記通信部は、前記施設に関連するユーザ情報を前記サーバに送信する、
情報処理装置。 - 請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記ユーザ情報管理部は、前記施設に関連するユーザ情報として、前記施設の利用履歴と、前記施設内の各場所における利用履歴と、前記施設内の各場所における予約状況との少なくとも1つを特定可能な情報を取得し、
前記通信部は、前記施設に関連するユーザ情報に基づいて前記サーバにより生成された前記経路案内情報と前記施設案内情報とを取得し、
前記制御部は、前記施設案内情報に基づいて前記ユーザの利用が想定される前記施設内の場所を案内する前記施設案内と、前記経路案内情報に基づいて当該場所に近い駐車場を案内する前記経路案内とのうちの少なくとも1つを前記出力部から出力させる、
情報処理装置。 - 請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記ユーザ情報管理部は、前記施設に関連するユーザ情報として、前記施設の利用傾向と、前記施設内の各場所における利用傾向との少なくとも1つを特定可能な情報を取得し、
前記通信部は、前記施設に関連するユーザ情報に基づいて前記サーバにより生成された前記施設案内情報を取得し、
前記制御部は、前記施設案内情報に基づいて、前記施設に関する現在又は今後のスケジュールと、前記施設における現在又は今後のイベントと、前記施設において使用可能な優待情報とのうちの少なくとも1つを前記施設案内として前記出力部から出力させる、
情報処理装置。 - 請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記ユーザ情報管理部は、前記施設に関連するユーザ情報として、前記施設の利用履歴と、前記施設内の各場所における利用履歴との少なくとも1つを特定可能な情報を取得し、
前記通信部は、前記施設に関連するユーザ情報に基づいて前記サーバにより生成された前記施設案内情報を取得し、
前記制御部は、前記施設案内情報に基づいて、前記施設内の各場所のうちから、前記ユーザが過去に利用していない場所に関する前記施設案内を前記出力部から出力させる、
情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記車両の荷台の空き状態に関する車両情報を取得する車両情報取得部をさらに備え、
前記通信部は、前記所定範囲に前記車両が進入した場合に、前記車両情報を前記サーバに送信し、前記車両情報に基づいて前記サーバにより生成された前記経路案内情報を取得し、
前記制御部は、前記経路案内情報に基づいて、前記施設の駐車場において前記車両を駐車させる駐車スペースを案内する前記経路案内を前記出力部から出力させる、
情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記車両に乗車する乗員に関する乗員情報を取得する乗員情報取得部をさらに備え、
前記制御部は、前記所定範囲に前記車両が進入した場合に、前記乗員情報を前記サーバに送信し、前記乗員情報に基づいて前記サーバにより生成された前記経路案内情報と前記施設案内情報とを取得する、
情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記車両に乗車する乗員に関する生体情報を取得する生体情報取得部をさらに備え、
前記通信部は、前記所定範囲に前記車両が進入した場合に、前記生体情報を前記サーバに送信し、前記生体情報に基づいて前記サーバにより生成された前記経路案内情報と前記施設案内情報とを取得する、
情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記車両が前記施設における所定位置を走行するタイミングで前記経路案内を前記出力部から出力させ、前記車両が前記所定位置以外を走行するタイミングで前記施設案内を前記出力部から出力させる、
情報処理装置。 - 請求項1から10の何れかに記載の情報処理装置であって、
前記通信部は、前記車両が前記施設から出るタイミングで、前記サーバに前記ユーザ情報を送信し、前記ユーザ情報に基づいて前記サーバにより生成された前記経路案内情報と前記施設案内情報とを取得し、
前記制御部は、前記経路案内情報に基づいて前記施設における出口までの前記車両の経路を案内する前記経路案内を前記出力部から出力させ、前記施設案内情報に基づいて、前記施設に関する今後のスケジュールと、前記施設における今後のイベントと、前記施設において使用可能な優待情報とのうちの少なくとも1つを前記施設案内として前記出力部から出力させる、
情報処理装置。 - 請求項1から10の何れかに記載の情報処理装置であって、
前記通信部は、前記車両が前記施設から出るタイミングで、前記サーバに前記ユーザ情報を送信し、前記ユーザ情報に基づいて前記サーバにより生成された前記施設案内情報を取得し、
前記制御部は、前記施設案内情報に基づいて、前記施設に関する今後のスケジュールと、前記施設における今後のイベントと、前記施設において使用可能でありかつ有効期限が設定された優待情報とのうちの少なくとも1つを前記施設案内として前記出力部から出力させ、
前記車両が前記施設から出た後において、期日が来るまでの間、所定のタイミングで前記今後のスケジュール及び前記今後のイベントのうちの少なくとも1つを案内する案内情報を前記施設案内として前記出力部から出力させ、前記優待情報の有効期限が満了するまでの間、所定のタイミングで前記優待情報を案内する案内情報を前記施設案内として前記出力部から出力させる、
情報処理装置。 - 請求項12に記載の情報処理装置であって、
前記所定のタイミングは、前記車両のオン操作がされたタイミングと、前記車両が前記施設の周囲を通過したタイミングと、前記優待情報の有効期限が所定日以内となったタイミングと、今後のスケジュール又は今後のイベントの期日が所定日以内となったタイミングとのうちの少なくとも1つである、
情報処理装置。 - 車両の経路を案内することが可能な情報処理方法であって、
施設を基準とする所定範囲に前記車両が進入した場合に、前記施設に関する情報を提供するサーバとの間で通信を行い、前記車両に乗車しているユーザに関連するユーザ情報を前記サーバに送信し、前記ユーザ情報に基づいて前記サーバにより生成された、前記施設における前記車両の経路を案内するための経路案内情報と、前記施設内の各場所についての所定情報を案内するための施設案内情報と、を取得する通信処理と、
前記施設における位置情報を取得する位置情報取得処理と、
前記経路案内情報と前記施設案内情報と前記位置情報とに基づいて前記経路案内及び前記施設案内のうちの少なくとも1つを出力部から出力させる制御処理と、を含む、
情報処理方法。 - 車両の経路を案内する経路案内処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
施設を基準とする所定範囲に前記車両が進入した場合に、前記施設に関する情報を提供するサーバとの間で通信を行い、前記車両に乗車しているユーザに関連するユーザ情報を前記サーバに送信し、前記ユーザ情報に基づいて前記サーバにより生成された、前記施設における前記車両の経路を案内するための経路案内情報と、前記施設内の各場所についての所定情報を案内するための施設案内情報と、を取得する通信処理と、
前記施設における位置情報を取得する位置情報取得処理と、
前記経路案内情報と前記施設案内情報と前記位置情報とに基づいて前記経路案内及び前記施設案内のうちの少なくとも1つを出力部から出力させる制御処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
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