JP2019066668A - 染色眼鏡レンズの製造方法 - Google Patents

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Shigeki Okubo
繁樹 大久保
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淳 木下
一輝 奥浦
Kazuteru Okuura
一輝 奥浦
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Abstract

【課題】簡略化された新たな染色方法による染色眼鏡レンズの製造方法に関する。【解決手段】製造方法の概略フローとして、転写フィルムを配置する工程S101と、加熱により転写フィルムを軟化させる工程S102と、転写フィルムの色材層を眼鏡レンズに密着させる工程S103と、前記転写フィルム及び前記眼鏡レンズを加熱して、前記転写フィルムから前記眼鏡レンズへと色材を転写する工程S104と、転写フィルムを剥離する工程S105からなる、染色眼鏡レンズの製造方法。【選択図】図1

Description

本開示は、染色眼鏡レンズの製造方法に関する。
眼鏡レンズは、染色液に眼鏡レンズを浸漬する浸漬染色法(例えば、特許文献1)、昇華性染料を用いて減圧下で眼鏡レンズに染料を付着させて染色する昇華染色法(例えば、特許文献2)等の方法により染色されてきた。
従来の浸漬染色法によれば、製品ロット毎のばらつきを抑えるため、染色液の各成分の濃度、溶液内の均一性、温度条件、時間等を正確に調整する必要があり、これらの各項目を管理するために、熟練した高度な技能が必要であった。また、昇華染色法では、染料を昇華させるために、高度な真空設備が必要となり、眼鏡レンズの生産のコストの観点から、更なる改善が求められていた。
特開平10−221650号公報 特開2001−214381号公報
本開示の一実施形態は、簡略化された新たな染色方法による染色眼鏡レンズの製造方法に関する。
本開示者は、転写フィルムを用いて眼鏡レンズの染色を行うことで、上記課題を解決し得ることを見出した。
一実施形態に係る染色眼鏡レンズの製造方法は、
転写フィルムの色材層を眼鏡レンズに密着させる工程と、
転写フィルム及び眼鏡レンズを加熱して、転写フィルムから眼鏡レンズへと色材を転写する工程と、を備える。
このような構成とすると、転写フィルムを用いて眼鏡レンズを染色することができるので、染色の工程を簡略化できる。
好ましくは、密着させる工程において、色材層を内側に有する袋型転写フィルムを用いる。
このような構成とすれば、袋型転写フィルム内を減圧することで、眼鏡レンズの両主面側からの圧力を均一にすることができ、転写工程の際に、眼鏡レンズを高温条件下に晒しても、眼鏡レンズの変形を防止できる。
上述した一実施形態によれば、簡略化された新たな染色方法による染色眼鏡レンズの製造方法が提供できる。
図1は、実施の形態1における染色眼鏡レンズの製造方法の概略フロー図である。 図2は、実施の形態1において使用する圧着熱転写染色装置1の概略断面図である。 図3は、密着工程(S103の)の模式図である。 図4は、実施の形態2Aにおける染色眼鏡レンズの製造方法の概略フロー図である。 図5は、実施の形態2Aにおいて使用する袋型転写フィルムF2の概略断面図である。 図6は、実施の形態2Aにおいて使用する減圧密封装置2Aの概略断面構成図である。 図7は、実施の形態2Aにおける密着工程(S203)の模式図である。 図8は、実施の形態2Bにおける染色眼鏡レンズの製造方法の概略フロー図である。 図9は、実施の形態2Bにおいて使用する減圧密封装置2Bの概略断面構成図である。 図10は、実施の形態2Bにおける密着工程(S203)の模式図である。 図11は、実施例7の眼鏡レンズの透過スペクトルである。 図12は、実施例8の眼鏡レンズの透過スペクトルである。 図13は、実施例9の眼鏡レンズの透過スペクトルである。 図14は、実施例10の眼鏡レンズの透過スペクトルである。 図15は、実施例11の眼鏡レンズの透過スペクトルである。
以下、本開示の好ましい実施形態について、図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1を参照して、まず、実施の形態1における染色眼鏡レンズの製造方法の概略フローを説明する。図1は、実施の形態1における染色眼鏡レンズの製造方法の概略フロー図である。
まず、配置工程(S101)にて、色材層を有する転写フィルムを、眼鏡レンズに色材層が対向するように配置する。次に、軟化工程(S102)にて、転写フィルムを加熱して軟化させる。続いて、密着工程(S103)にて、転写フィルムの色材層を眼鏡レンズに密着させる。次に、転写工程(S104)にて、転写フィルム及び眼鏡レンズを加熱して、転写フィルムから眼鏡レンズへと色材を転写する。続いて、剥離工程(S105)にて、密着させた転写フィルムを眼鏡レンズから剥離する。
以下、実施の形態1にて得られる染色眼鏡レンズ、製造に使用する転写フィルム、転写装置について説明した後に、各ステップについて詳細に説明する。
〔染色眼鏡レンズ〕
染色眼鏡レンズは、基材と機能層とを備える。
機能層としては、ハードコート層、プライマー層、干渉縞抑制層、偏光層、フォトクロミック層等を挙げることができる。ハードコート層の上に、更に必要に応じて、反射防止層、撥水層、紫外線吸収層、赤外線吸収層、フォトクロミック層、帯電防止層、防曇層等を有していてもよい。これらの機能層については、眼鏡レンズに関する公知技術を適用することができる。
染色を行う眼鏡レンズは、少なくともレンズ基材を有し、ハードコート層とレンズ基材を有していてもよい。
<レンズ基材>
レンズ基材としては、フィニッシュレンズ、セミフィニッシュレンズのいずれであってもよい。
レンズ基材の表面形状は特に限定されず、平面、凸面、凹面等のいずれであってもよい。
レンズは、単焦点レンズ、多焦点レンズ、累進屈折力レンズ等のいずれであってもよい。例えば、一例として、累進屈折力レンズについては、通常、近用部領域(近用部)及び累進部領域(中間領域)が、前述の下方領域に含まれ、遠用部領域(遠用部)が上方領域に含まれる。
レンズ基材の厚さ及び直径は、特に限定されるものではないが、厚さは通常1〜30mm程度、直径は通常50〜100mm程度である。
レンズ基材の材質としては、例えば、ポリチオウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂等のポリウレタン系材料;ポリスルフィド樹脂等のエピチオ系材料;ポリカーボネート系材料;ジエチレングリコールビスアリルカーボネート系材料;等が挙げられる。
レンズ基材の屈折率neは、好ましくは1.53以上、より好ましくは1.55以上、より好ましくは1.58以上、更に好ましくは1.60以上、更に好ましくは1.67以上、更に好ましくは1.70以上であり、好ましくは1.80以下である。
〔転写フィルム〕
実施の形態1で用いられる転写フィルムは、例えば、色材層及びフィルム基材を有する。転写フィルムは、色材層の転写性を高めるため、好ましくは、色材層、受容層及びフィルム基材を有し、受容層は、フィルム基材及び色材層の間に配置される。
フィルム基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレート、トリアセチルセルロースフィルム、ポリイミドフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、アクリル樹脂フィルム、ポリイミドフィルムが挙げられる。これらの中でも、眼鏡レンズへの追従性及び色材層の転写性の観点から、ポリプロピレンフィルムが好ましい。
色材層は、好ましくは顔料又は染料を含み、より好ましくは染料を含み、更に好ましくは昇華性染料を含む。
昇華性染料としては、例えば、市販品として、FSP-Blue AUL−s(双葉産業株式会社製)、FSP-Blue BRF(双葉産業株式会社製)、FSP-Blue FBL(双葉産業株式会社製)、FSPRed E−A(双葉産業株式会社製)、FSPRed Brown SN(双葉産業株式会社製)、カヤセットブルー906(日本化薬株式会社製)、カヤセットブラウン939(日本化薬株式会社製)、カヤセットレッド130(日本化薬株式会社製)、Kayalon Microester Red C−LS conc(日本化薬株式会社製)、Kayalon Microester Red AQ―LE(日本化薬株式会社製)、Kayalon Microester Red DX―LS(日本化薬株式会社製)、Dianix Blue AC―E(ダイスタージャパン株式会社製)、Dianix Red AC―E 01(ダイスタージャパン株式会社製)、Dianix Yellow AC−E new(ダイスタージャパン株式会社製)、Kayalon Microester Yellow C−LS(日本化薬株式会社製)、Kayalon Microester YellowAQ−LE(日本化薬株式会社製)、Kayalon Microester Blue C−LS conc(日本化薬株式会社製)、Kayalon Microester Blue AQ−LE(日本化薬株式会社製)、Kayalon Microester Blue DX―LS conc(日本化薬株式会社製)が挙げられる。
受容層は、色材の転写性を向上させるために設けられる。
受容層は、好ましくは、顔料又は染料を含むインク等の色材を受容し易い樹脂材料である。受容層は、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂;ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂;ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレン、プロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体系樹脂、アイオノマー又はセルロースジアスターゼ等のセルロース系樹脂;ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂が挙げられる。これらの中でも、塩化ビニル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、ポリエステル樹脂、又はウレタン樹脂が好ましい。
受容層は、例えば、膨潤吸収型のインク受容層、空隙型のインク受容層が挙げられる。これらの中でも、転写性を向上させ、色ムラを抑制する観点から、空隙型のインク受容層が好ましい。空隙型のインク受容層を用いることで、インクの吸収性が高く、乾燥性に優れ、更には、染料を多く保持することができるため、転写染色の際により高濃度な染色が可能となる。
空隙型のインク受容層は、例えば、無機粒子、及び上述の樹脂を含有する。
無機粒子は、受容層の空隙を形成するために用いられる。
無機粒子を構成する無機材料としては、例えば、二酸化ケイ素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、タルク、ハイドロタルサイト、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、ケイソウ土、アルミナ、コロイダルアルミナ、水酸化アルミニウム、ベーマイト構造のアルミナ水和物、擬ベーマイト構造のアルミナ水和物、リトポン(硫酸バリウムと硫化亜鉛の混合物)、ゼオライトが挙げられる。
無機粒子の体積平均粒子径は、例えば、1μm以上100μm以下、好ましくは1μm以上10μm以下である。
本明細書にいう体積平均粒子径は、動的光散乱法によって測定された体積平均粒子径である。
空隙型のインク受容層において、樹脂は、無機粒子を結着させるために用いられる。
樹脂の量は、無機粒子100質量部に対して、好ましくは70質量部以上、より好ましくは80質量部以上、更に好ましくは90質量部以上であり、そして、好ましくは150質量部以下、より好ましくは120質量部以下、更に好ましくは110質量部以下である。
転写フィルムの製造方法は、例えば、受容層を形成する工程と、その後インクを塗工し色材層を形成する工程とを含む。
受容層は、上述の材料の中から選択された単独又は複数の材料及び必要に応じて各種添加剤等を加え、水又は有機溶媒等の適当な媒体に溶解又は分散させて受容層用コート液を調製し、これをグラビア印刷法、スクリーン印刷法又はグラビア版を用いたリバースコーティング法等の手段により、塗布、乾燥して形成することができる。その厚さは、乾燥状態で、好ましくは0.1μm以上、より好ましくは20μm以上、更に好ましくは50μm以上であり、そして、好ましくは500μm以下、より好ましくは300μm以下、より好ましくは200μm以下ある。
受容層形成用コート液は、上述の無機粒子、樹脂及び水を含む。
受容層形成用コート液中、無機粒子の含有量は、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは8質量%以上、更に好ましくは10質量%以上であり、そして、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下である。
受容層形成用コート液中、樹脂の含有量は、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは8質量%以上、更に好ましくは10質量%以上であり、そして、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、更に好ましくは25質量%以下である。
受容層形成用コート液中、無機粒子、樹脂の合計含有量は、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更に好ましくは5質量%以上、更に好ましくは10質量%以上であり、そして、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、更に好ましくは25質量%以下である。
受容層形成用コート液は、N−メチル−2−ピロリドン等の含窒素溶媒、1−プロパノール等のアルコール溶媒等の有機溶媒を含有してもよい。有機溶媒の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下である。
受容層形成用コート液の市販品としては、例えば、膨潤型受容層形成用コート液「NS−310A」、「NS−310X」、「NS−625XC」(高松油脂株式会社製)、空隙型受容層形成用コート液「MZ−480」、「MZ−477」、「MZ−477A」(高松油脂株式会社製)が挙げられる。
続いて、色材層は、例えば、顔料又は染料を水に分散させたインクをフィルム基材に塗工することで形成できる。インクは、顔料又は染料、界面活性剤、保湿剤、有機溶媒、粘度調整剤、pH調整剤、バインダー等を含有していてもよい。
インクとしては、例えば、市販品として、HANAE−D(株式会社サンリュウ製)、HANAE−III(株式会社サンリュウ製)、HANAE−F(株式会社サンリュウ製)、HANAE−A(株式会社サンリュウ製)、Texstyluse‐Za DSIB 01LC(株式会社システムグラフィー製)が挙げられる。
インクをフィルム基材上に塗布する方法としては、特に制限は無く、例えば、インクジェット法、バーコート法、スピンコート法、スプレーコート法、ロールコート法、インクドットコート法が挙げられる。これらの中でも、インクジェット法、バーコート法、スピンコート法、スプレーコート法が好ましく、色材層の色調調整の簡便性の観点から、インクジェット法がより好ましい。インクジェット法により、色材層を形成することで、エンドユーザからの要望に応じた色調付与する色材層を、受注に応じて調製することが可能となる。
〔圧着熱転写染色装置1〕
次に、図2を参照して、実施の形態1で使用する圧着熱転写染色装置1について説明する。図2は、実施の形態1において使用する圧着熱転写染色装置1の概略断面図である。
圧着熱転写染色装置1は、第1チャンバ部材11、第2チャンバ部材12、ヒータ13、及び眼鏡レンズを載せるステージ14を備える。
第1チャンバ部材11及び第2チャンバ部材12は、転写フィルムF1を介して、密閉されたチャンバを形成するように形成されている。
第1チャンバ部材11は、外部空間へと通じる第1空気孔111を有する。また、第1チャンバ部材11には、ヒータ13を有する。
第2チャンバ部材12は、外部空間へと通じる第2空気孔121を有する。第2空気孔121には、真空ポンプ等の外部の減圧装置に接続される(図示せず)。第2チャンバ部材12は、ステージ14を有する。
ステージ14は、ステージ14と転写フィルムF1との相対距離を調製する移動機構15に支持される。
続いて、図2及び図3を参照して、実施の形態1に係る染色眼鏡レンズの製造方法の各工程について説明する。
図2に示されるように、配置工程(S101)において、色材層Cを有する転写フィルムF1を、眼鏡レンズLに色材層Cが対向するように配置する。まずは、ステージ14に眼鏡レンズLを載せ、その後、転写フィルムF1の色材層Cを眼鏡レンズLに対向させる。続いて、転写フィルムF1を介して、第1チャンバ部材11及び第2チャンバ部材12を合わせて、チャンバ空間を形成する。
次に、軟化工程(S102)において、転写フィルムF1を加熱して軟化させる。ここでは、S101後の状態において、ヒータ13により、転写フィルムF1を加熱して軟化させる。
続いて、密着工程(S103)において、転写フィルムF1の色材層Cを眼鏡レンズLに密着させる。図3は、密着工程(S103の)の模式図である。図3に示されるように、移動機構15によって、眼鏡レンズLと転写フィルムF1とを接触させて、その後、第2空気孔121よりチャンバ内を減圧にして、軟化した転写フィルムF1と、眼鏡レンズLとを密着させる。転写フィルムF1の色材層C側の圧力を低下させて転写フィルムF1と眼鏡レンズLとの密着性を高めることで、転写フィルムF1と眼鏡レンズL間の気泡の形成を防ぎ、眼鏡レンズLの染色ムラを防止することができる。
続いて、転写工程(S104)において、転写フィルムF及び眼鏡レンズLを加熱して、転写フィルムF1から眼鏡レンズLへと色材を転写する。ヒータ13により転写フィルムF1及び眼鏡レンズLの加熱を行うことができる。色材層Cと眼鏡レンズLとが密着した状態で、転写フィルムF及び眼鏡レンズLを加熱することで、色材層中の顔料又は染料が眼鏡レンズLへ浸漬し、眼鏡レンズLの染色が行われる。
加熱温度は、色材の転写性の観点から、好ましくは80℃以上、より好ましくは100℃以上、更に好ましくは120℃以上であり、そして、好ましくは200℃以下、より好ましくは180℃以下、更に好ましくは160℃以下である。
加熱時間は、好ましくは10分以上、より好ましくは20分以上、更に好ましくは30分以上であり、そして、好ましくは10時間以下、より好ましくは3時間以下である。
続いて、剥離工程(S105)において、密着させた転写フィルムF1を眼鏡レンズLから剥離する。剥離する前に、転写フィルムF1及び眼鏡レンズLを空冷し、温度を低下させた後に、転写フィルムF1を眼鏡レンズLから剥離して、染色眼鏡レンズが得られる。
以上の方法により、あらかじめ準備した転写フィルムを用いることで、染色液等の調製を行う必要がなく、軟化した転写フィルムを密着させて加熱することで眼鏡レンズを染色することが可能となるので、簡略化された工程で、熟練した高度な技能を必要とせず、眼鏡レンズの染色を行うことができる。
[実施の形態2A]
実施の形態2Aに係る染色眼鏡レンズの製造方法では、袋型転写フィルムを用いる。
図4を参照して、実施の形態2Aにおける染色眼鏡レンズの製造方法の概略フローを説明する。図4は、実施の形態2Aにおける染色眼鏡レンズの製造方法の概略フロー図である。
まず、配置工程(S201)にて、袋型転写フィルム内に眼鏡レンズを入れ、眼鏡レンズに色材層が対向するように配置する。次に、軟化工程(S202)にて、袋型転写フィルムを加熱して軟化させる。続いて、密着工程(S203)にて、袋型転写フィルム内を減圧にして袋型転写フィルムの色材層を眼鏡レンズに密着させ、密封する。次に、転写工程(S204)にて、袋型転写フィルム及び眼鏡レンズを加熱して、袋型転写フィルムから眼鏡レンズへと色材を転写する。続いて、剥離工程(S205)にて、袋型転写フィルムを開封し密着させた袋型転写フィルムを眼鏡レンズから剥離する。
〔袋型転写フィルムF2〕
次に、図5を参照して、実施の形態2Aで使用する袋型転写フィルムF2の構成について説明する。図5は、実施の形態2Aにおいて使用する袋型転写フィルムF2の概略断面図である。
袋型転写フィルムF2は、第1転写フィルム部材31と、第2フィルム部材32とを有する。
第1転写フィルム部材31は、フィルム基材311、受容層312、及び色材層313を有し、各層はこの順に積層されている。第2フィルム部材32は、フィルム基材321を有する。
第1転写フィルム部材31と第2フィルム部材32とは、色材層313を内側にして、その外周部を接合し、外周部の一部に眼鏡レンズを袋内に入れるための開口部(図示せず)が形成されている。
〔減圧密封装置2A〕
続いて、図6を参照して、実施の形態2Aで使用する減圧密封装置2Aの構成について説明する。図6は、実施の形態2Aにおいて使用する減圧密封装置2Aの概略断面構成図である。
減圧密封装置2Aは、ヒータ21、ステージ22、及びヒートシーラ23を有する。
ヒータ21は、袋型転写フィルムF2内の眼鏡レンズLの第1主面に対向して配置される。
ステージ22は、眼鏡レンズLを載せるために設けられ、眼鏡レンズLの凹面に沿った曲面形状を有する。ステージ22は、ステージ22の位置を調整する移動機構24に支持されている。フィルムを介してステージ22に眼鏡レンズLを載せることで、フィルムのしわの発生を防止する。
ヒートシーラ23は、第1シーラ部231及び第2シーラ部232を有し、袋型転写フィルムF2の開口部を第1シーラ部231及び第2シーラ部232により熱融着して密封する。
続いて、図6及び図7を参照して、実施の形態2Aに係る染色眼鏡レンズの製造方法の各工程について説明する。
図6に示されるように、まず、配置工程(S201)において、袋型転写フィルムF2内に開口部から、眼鏡レンズLを入れ、眼鏡レンズLに色材層Cが対向するように配置する。ここで、袋型転写フィルムF2内で、眼鏡レンズLの一主面が色材層Cに対向するように配置する。
次に、軟化工程(S202)において、袋型転写フィルムF2を加熱して軟化させる。ヒータ21により、加熱することで、袋型転写フィルムF2を加熱して軟化させる。
続いて、密着工程(S203)にて、袋型転写フィルムF2内を減圧にして袋型転写フィルムF2の色材層Cを眼鏡レンズLに密着させ、密封する。図7は、実施の形態2Aにおける密着工程(S203)の模式図である。まずは、図6に示すように、真空ポンプ等の減圧装置により、空気を排出して、眼鏡レンズLに密着させる。その後、図7に示すように、開口部を第1シーラ部231及び第2シーラ部232により挟み込み、融着し、袋型転写フィルム内に密封する。
次に、転写工程(S204)にて、袋型転写フィルムF2及び眼鏡レンズLを加熱して、転写フィルムF2から眼鏡レンズLへと色材を転写する。転写工程は、減圧密封装置2Aのヒータ21を用いて加熱してもよいが、眼鏡レンズLが密封された袋型転写フィルムF2をオーブンに入れて加熱してもよい。加熱温度等の好適な条件の範囲は、実施の形態1と共通する。
続いて、剥離工程(S205)にて、袋型転写フィルムF2を開封し密着させた袋型転写フィルムF2を眼鏡レンズLから剥離する。剥離する前に、袋型転写フィルムF2及び眼鏡レンズLを空冷し、温度を低下させた後に、袋型転写フィルムF2を開封し、眼鏡レンズLから剥離して、染色眼鏡レンズが得られる。
以上の方法により、袋型転写フィルム内に眼鏡レンズを入れて減圧にして、色材層と眼鏡レンズを密着させることで、両主面側からフィルムが接触し、眼鏡レンズが両主面から受ける応力のバランスが取れ、転写工程の加熱の際に、眼鏡レンズの変形を防止することができる。密着工程にて、袋型転写フィルムに眼鏡レンズを密封することで、その後の転写工程をオーブン等の通常の加熱機器により加熱して、転写を行うことができる。
[実施の形態2B]
実施の形態2Bに係る染色眼鏡レンズの製造方法では、色材層を有する転写フィルムと、フィルムとの間に眼鏡レンズを配置して、周囲の一部を接合して袋型転写フィルムを形成することで、眼鏡レンズと色材層とを密着させる。
図8を参照して、実施の形態2Bにおける染色眼鏡レンズの製造方法の概略フローを説明する。図8は、実施の形態2Bにおける染色眼鏡レンズの製造方法の概略フロー図である。
まず、配置工程(S201−1)にて、色材層を有する転写フィルムと、フィルムとの間に眼鏡レンズを配置する。次に、接合工程(S201−2)にて、開口部を設けて転写フィルム及びフィルムの周囲の一部を接合して袋型転写フィルムを形成する。それ以降の各工程は、上述の実施の形態2Aの軟化工程(S202)、密着工程(S203)、転写工程(S204)、剥離工程(S205)と共通する。
〔減圧密封装置2B〕
続いて、図9を参照して、実施の形態2Bで使用する減圧密封装置2Bの構成について説明する。図9は、実施の形態2Bにおいて使用する減圧密封装置2Bの概略断面構成図である。
減圧密封装置2Bにおいて、ヒートシーラ23は、転写フィルムF1及びフィルムF3の周囲を接合するように形成されている。その他の構成は、減圧密封装置1Bと共通するため説明を省略する。
続いて、図9及び図10を参照して、実施の形態2Bに係る染色眼鏡レンズの製造方法の各工程について説明する。
まず、図9に示すように、配置工程(S201−1)において、色材層Cを有する転写フィルムF1と、フィルムF3との間に眼鏡レンズを配置する。まずは、色材層Cを有する転写フィルムF1を、眼鏡レンズLに色材層Cが対向するように配置する。次に、フィルムF3を、転写フィルムF1の配された眼鏡レンズLの反対面から対向するように配置する。このようにして、眼鏡レンズLの両主面を転写フィルムF1及びフィルムF3により挟み込む。なお、フィルムF3として、転写フィルムF1を用いてもよい。
次に、接合工程(S201−2)において、開口部を設けて転写フィルムF1とフィルムF3の周囲を接合する。本明細書において「接合」とは、少なくとも2枚のフィルムを結合することを意味する。なお、接合の概念には、例えば、融着、接着等が含まれる。転写フィルムF1とフィルムF3の周囲を融着し、袋型転写フィルムを形成する。
次に、軟化工程(S202)において、袋型転写フィルムを加熱して軟化させる。ヒータ21により、加熱することで、袋型転写フィルムを加熱して軟化させる。
続いて、密着工程(S203)にて、袋型転写フィルム内を減圧にして袋型転写フィルムの色材層Cを眼鏡レンズLに密着させ、密封する。図10は、実施の形態2Bにおける密着工程(S203)の模式図である。真空ポンプ等の減圧装置により、空気を排出して、眼鏡レンズLに密着させる。その後、図10Bに示されるように、開口部をヒートシーラ23により、融着し、袋内に密封する。このようにして、眼鏡レンズLと色材層Cとを密着させることで、袋型転写フィルムF2内の空気を排出して、密着面への気泡の混入を防止することができる。
その後の、S204、S205は上述の実施の形態2Aと共通するため説明は省略する。
以上の方法により、シート状の転写フィルムを用いて袋型転写フィルムを形成することができるので、あらかじめ袋型転写フィルムを準備する必要がない。このため、例えば、転写フィルムの色材層をインクジェット法により形成することで、エンドユーザの要望に応じた色調の色材層を有する転写フィルムを、受注に応じて迅速に作成し、染色眼鏡レンズを製造することができる。
以下、具体的な実施例を示すが、本特許請求の範囲は、以下の実施例によって限定されるものではない。
各種物性の測定は以下の方法により行った。
〔視感透過率〕
視感透過率は、JIS T7333:2005に従って測定する。
[調製例1]
バイアル瓶に、ジルコニアビース80質量部、染料「FSP Blue AUL−s」(双葉産業株式会社製)8.0質量部、エチレングリコール20質量部、界面活性剤「ニッカサンソルト7000」(日華化学株式会社製)0.4質量部、純水51.6質量部を入れ、ミックスロータで24時間撹拌し、インク1を得た。
[調製例2〜3]
染料を下記の染料に変更した以外は、調製例1と同様の方法で、インク2〜3を得た。
なお、表1中には、実施例で使用した市販品のインクも併せて示す。
表1中の染料等の詳細は、以下のとおりである。
a−1:染料「FSP Blue AUL−s」(双葉産業株式会社製)
a−2:染料「FSP Blue BRF」(双葉産業株式会社製)
a−3:染料「FSP Blue FBL」(双葉産業株式会社製)
Texstylus e‐ZaDSIB 01LC:インク「Texstyluse‐Za DSIB 01LC」(株式会社システムグラフィー製)
HANAE−D シアン:インク「HANAE−Dシアン」(株式会社サンリュウ製)
実施例1〜6
表2に示したインクを、ポリプロピレンフィルムに、スピンコート法にて800rpm 4秒の条件にて、塗布した後、110℃、1時間の条件で加熱乾燥し、色材層を有する転写フィルムを得た。上記加熱乾燥にて、軟化した転写フィルムの色材層に、眼鏡用のレンズ基材「EYNOA」(HOYA株式会社製)を押し当てて密着させ、表2に示す温度及び時間で加熱し、レンズ基材に色材を転写した。転写して得られた眼鏡レンズの視感透過率を測定した。なお、本実施例で使用したポリプロピレンフィルムを基材とする転写フィルムによれば、加熱後の破れは観測されず耐熱性に優れており、レンズ基材へ密着し加熱した後には、レンズ基材の表面に、皺なく、密着し優れた形状追従性を示し、更にはレンズ基材への色材の転写性に優れていた。
実施例7〜11
表3に示したインクをポリプロピレンフィルムにピエゾ式オンデマンドインクジェットプリンタ「MMP813BT」(株式会社マスターマインド製)にて、解像度1440×1440dpiの条件により塗布した後、風乾5分の条件で乾燥し、色材層を有する転写フィルムを得た。
上記加熱乾燥にて、軟化した転写フィルムの色材層に、眼鏡用のレンズ基材「EYNOA」(HOYA株式会社製)を押し当てて密着させ、150℃1時間の条件で加熱し、レンズ基材に色材を転写した。転写して得られた眼鏡レンズの視感透過率を測定した。
それぞれの実施例により得られた眼鏡レンズの透過スペクトルを図11〜15に示した。
図11は、実施例7の眼鏡レンズの透過スペクトルである。図12は、実施例8の眼鏡レンズの透過スペクトルである。図13は、実施例9の眼鏡レンズの透過スペクトルである。図14は、実施例10の眼鏡レンズの透過スペクトルである。図15は、実施例11の眼鏡レンズの透過スペクトルである。
[受容層の検討]
実施例12
コート液「NS−310A」(高松油脂株式会社製)を、210×297mmサイズのポリプロピレンフィルムに、バーコータ「065−2−150」(オールグッド株式会社製)を使用して、乾燥後の膜厚150μmとなるように塗布し、80℃で10分間乾燥させることで、膨潤型受容層を有する転写フィルムを得た。
調製例1で得られたインク1を、上記ポリプロピレンフィルムに、スピンコート法にて800rpm 4秒の条件にて、塗布した後、110℃、1時間の条件で加熱乾燥し、色材層を有する転写フィルムを得た。上記加熱乾燥にて、軟化した転写フィルムの色材層に、眼鏡用のレンズ基材「EYNOA」(HOYA株式会社製)を押し当てて密着させ、150℃、1時間の条件で加熱し、レンズ基材に色材を転写した。転写して得られた眼鏡レンズの視感透過率を測定し、表4に示した。
実施例13〜14
コート液を、表4のコート液「MZ−480」(高松油脂株式会社製)、「MZ−477」(高松油脂株式会社製)にそれぞれ変更した以外は、実施例12と同様にして、空隙型インク受容層を有する転写フィルムを得たこと以外は、実施例12と同様の方法で眼鏡レンズを得た。転写して得られた眼鏡レンズの視感透過率を測定し、表4に示した。
表4中、材料は以下のとおりである。
NS−310A:膨潤型受容層形成用コート液(変性ポリウレタン樹脂:13.5質量%、1−プロパノール:2.7質量%、水:83.8質量%)(高松油脂株式会社製)
MZ−480:(無機粒子(非晶質二酸化ケイ素):9.0質量%、樹脂(合成樹脂):9.3質量%、N−メチル−2−ピロリドン:0.2質量%、1−プロパノール:2.0質量%、水:79.5質量%)(高松油脂株式会社製)
MZ−477:空隙型受容層形成用コート液(無機粒子(非晶質二酸化ケイ素):12.0質量%、ポリウレタン及びビニル系樹脂の混合物:11.4質量%、N−メチル−2−ピロリドン:0.6質量%、1−プロパノール:1.4質量%、水:74.6質量%)(高松油脂株式会社製)
HANAE−D シアン:インク「HANAE−Dシアン」(株式会社サンリュウ製)
以上、表4の結果から、空隙型インク受容層を有する転写フィルムを用いることで、転写性に優れていることが分かった。また、空隙型インク受容層を有する場合、転写性に優れるだけでなく、インクの凝集性に由来すると思われる色ムラが抑制されていた。
最後に、本開示の実施の形態1〜3を図等を用いて総括する。
図1〜図3に示されるように、本開示の実施の形態1は、
転写フィルムF1の色材層Cを眼鏡レンズLに密着させる工程(S103)と、
転写フィルムF1及び眼鏡レンズLを加熱して、転写フィルムF1から眼鏡レンズLへと色材を転写する工程(S104)と、を備える、染色眼鏡レンズの製造方法に関する。
このような構成とすると、転写フィルムを用いて眼鏡レンズを染色することができるので、染色の工程を簡略化できる。
図4〜図7に示されるように、本開示の実施の形態2Aは、
色材層Cを内側に有する袋型転写フィルムF2内に眼鏡レンズLが配置される工程(S201)と、
転写フィルムF2の色材層Cを眼鏡レンズLに密着させる工程(S203)と、
転写フィルムF2及び眼鏡レンズLを加熱して、転写フィルムF2から眼鏡レンズLへと色材を転写する工程(S204)と、を更に備え、
密着させる工程(S203)において、袋型転写フィルムF2内の圧力を低下させて、色材層Cを眼鏡レンズLに密着させ、密封する、染色眼鏡レンズの製造方法に関する。
このような構成とすると、袋型フィルムF2内を減圧することで、眼鏡レンズLの両主面側からの圧力を均一にすることができ、転写工程(S204)の際に、眼鏡レンズを高温条件下に晒しても、眼鏡レンズLの変形を防止できる。
図8〜図10に示されるように、本開示の実施の形態2Bは、
色材層Cを有する転写フィルムF1と、フィルムFとの間に眼鏡レンズLを配置する工程(S201−1)と、
転写フィルムF1とフィルムFとの周囲の一部を接合して袋型転写フィルムを形成する工程(S201−2)と
転写フィルムF1の色材層Cを眼鏡レンズLに密着させる工程(S203)と、
転写フィルムF1及び眼鏡レンズLを加熱して、転写フィルムF1から眼鏡レンズLへと色材を転写する工程(S204)と、を備え、
密着させる工程(S203)において、袋型転写フィルム内の圧力を低下させて、色材層Cを眼鏡レンズLに密着させ、密封する、染色眼鏡レンズの製造方法に関する。
以上の構成により、シート状の転写フィルムを用いて袋型転写フィルムを形成することができるので、あらかじめ袋型転写フィルムを準備する必要がない。このため、例えば、転写フィルムの色材層をインクジェット法により形成することで、エンドユーザの要望に応じた色調の色材層を有する転写フィルムを、受注に応じて迅速に作成し、染色眼鏡レンズを製造することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1:圧着熱転写染色装置
11:第1チャンバ部材
111:第1空気孔
12:第2チャンバ部材
121:第2空気孔
13:ヒータ
14:ステージ
15:移動機構
2A:減圧密封装置
2B:減圧密封装置
21:ヒータ
22:ステージ
23:ヒートシーラ
231:第1シーラ部
232:第2シーラ部
24:移動機構
L:眼鏡レンズ
C:色材層
F1:転写フィルム
F2:袋型転写フィルム
F3:フィルム

Claims (9)

  1. 転写フィルムの色材層を眼鏡レンズに密着させる工程と、
    前記転写フィルム及び前記眼鏡レンズを加熱して、前記転写フィルムから前記眼鏡レンズへと色材を転写する工程と、を備える、染色眼鏡レンズの製造方法。
  2. 前記転写フィルムが、前記色材層を内側に有する袋型転写フィルムである、請求項1に記載の染色眼鏡レンズの製造方法。
  3. 前記袋型転写フィルム内に前記眼鏡レンズが配置される工程を更に備え、
    前記密着させる工程において、前記袋型転写フィルム内の圧力を低下させて、前記色材層を前記眼鏡レンズに密着させ、密封する、請求項2に記載の染色眼鏡レンズの製造方法。
  4. 色材層を有する転写フィルムと、フィルムとの間に前記眼鏡レンズを配置する工程と、
    前記転写フィルムと前記フィルムとの周囲の一部を接合して袋型転写フィルムを形成する工程とを更に備え、
    前記密着させる工程において、袋型転写フィルム内の圧力を低下させて、前記色材層を前記眼鏡レンズに密着させ、密封する、請求項2に記載の染色眼鏡レンズの製造方法。
  5. 前記転写する工程において、加熱温度が80℃以上200℃以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の染色眼鏡レンズの製造方法。
  6. 前記色材層は、インクジェット法、バーコート法、スピンコート法、及びスプレーコート法から選ばれる少なくとも1種の方法により形成された層である、請求項1〜5のいずれかに記載の染色眼鏡レンズの製造方法。
  7. 前記転写フィルムは、前記色材層、受容層、及びフィルム基材を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の染色眼鏡レンズの製造方法。
  8. 前記受容層が、空隙型インク受容層である、請求項7に記載の染色眼鏡レンズの製造方法。
  9. 前記転写フィルムを加熱して軟化させる工程を、前記密着させる工程の前に更に備える、請求項1〜8のいずれかに記載の染色眼鏡レンズの製造方法。
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