JP2019066561A - 交換ユニット及び画像形成装置 - Google Patents

交換ユニット及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019066561A
JP2019066561A JP2017189137A JP2017189137A JP2019066561A JP 2019066561 A JP2019066561 A JP 2019066561A JP 2017189137 A JP2017189137 A JP 2017189137A JP 2017189137 A JP2017189137 A JP 2017189137A JP 2019066561 A JP2019066561 A JP 2019066561A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
press
cover
fit pin
tag
fit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017189137A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019066561A5 (ja
JP6992372B2 (ja
Inventor
三村 隆則
Takanori Mimura
隆則 三村
伸吾 島田
Shingo Shimada
伸吾 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Data Corp filed Critical Oki Data Corp
Priority to JP2017189137A priority Critical patent/JP6992372B2/ja
Publication of JP2019066561A publication Critical patent/JP2019066561A/ja
Publication of JP2019066561A5 publication Critical patent/JP2019066561A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6992372B2 publication Critical patent/JP6992372B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

【課題】基板の脱落を防止でき、且つ基板を固定するカバーを容易に取り外すことができるようにする。【解決手段】収容部に収容された基板を固定するカバーと、カバーを取り付けるカバー取付部とを備え、カバーは、カバー取付部に設けられた取付穴に圧入される圧入ピンを有し、圧入ピンは、取付穴に圧入ピンを圧入する際に、取付穴の外側にはみ出す圧入しろを有し、圧入しろは、圧入ピンを圧入方向と平行な仮想平面を境界として第1の部分と第2の部分とに分割した場合の第1の部分にのみ形成されていて、第1の部分には、圧入ピンが部分的に細くなるように切り欠きが形成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、交換ユニット及び画像形成装置に関するものであり、例えば、画像形成装置に対して着脱可能で交換可能なトナーカートリッジ、及びこのような交換可能なトナーカートリッジを備えた画像形成装置に適用して好適なものである。
電子写真プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機などの画像形成装置は、例えば、現像剤としてのトナーを用いて現像(つまり画像を形成)する現像ユニットを、トナーの各色ごとに備えている。さらに各色の現像ユニットは、トナーを収容するトナーカートリッジが着脱自在に取り付けられていて、このトナーカートリッジからトナーが供給されるようになっている。このような画像形成装置では、トナーカートリッジを交換することでトナーを補充できるようになっている。
またトナーカートリッジには、情報を記憶保持するメモリが設けられていて、画像形成装置は、トナーカートリッジと通信してトナーカートリッジのメモリから情報を読み出したり、メモリに情報を書き込んだりするようになっている。
このようなトナーカートリッジでは、メモリが実装された基板を、トナーカートリッジの外側面に設けられた基板収容部に収容した状態で、収容された基板の少なくとも一部を覆うカバーをトナーカートリッジに取り付けることで、基板をトナーカートリッジに固定するようになっている。より具体的には、カバーに設けられた圧入ピンを、トナーカートリッジに設けられた取付穴に圧入することで、カバーをトナーカートリッジに取り付けるようになっている(例えば特許文献1参照)。
特開2014−149341号公報
従来のトナーカートリッジの場合、取付穴の径に対してカバーの圧入ピンの径を大きくすれば、その分、カバーが外れ難くなる。このように、カバーがトナーカートリッジから外れ難くなると、例えば、トナーカートリッジを破棄する場合などに、カバーを容易に外すことができず、トナーカートリッジと基板とを分別し難くなってしまう。
一方で、取付穴の径に対してカバーの圧入ピンの径を小さくすれば、その分、カバーがトナーカートリッジから外れ易くなる。このように、カバーがトナーカートリッジから外れ易くなると、例えば、トナーカートリッジを破棄する場合などに、カバーを容易に外すことができ、トナーカートリッジと基板とを分別し易くなる。しかしながら、その一方で、カバーが外れ易くなる分、トナーカートリッジから基板が脱落し易くなってしまう。
本発明は以上の点を考慮したものであり、基板の脱落を防止でき、且つ基板を固定するカバーを容易に取り外すことができる交換ユニット及び画像形成装置を提案しようとするものである。
本発明は、情報を記憶保持する記憶部が実装された基板と、前記基板を収容する収容部と、前記収容部に収容された前記基板を固定するカバーと、前記カバーを取り付けるカバー取付部とを備え、前記カバーは、前記カバー取付部に設けられた取付穴に圧入される圧入ピンを有し、前記圧入ピンは、前記取付穴に前記圧入ピンを圧入する際に、前記取付穴の外側にはみ出す圧入しろを有し、前記圧入しろは、前記圧入ピンを圧入方向と平行な仮想平面を境界として第1の部分と第2の部分とに分割した場合の第1の部分にのみ形成されていて、さらに、前記圧入ピンの第1の部分には、前記圧入ピンが部分的に細くなるように切り欠きが形成されている。
このように、切り欠きを、カバーの圧入ピンの第1の部分にのみ形成するようにしたことにより、基板が脱落しない程度にカバーをカバー取付部に固定することができ、且つカバーをカバー取付部から取り外す際には、カバーに対して一定以上の力を加えると前記圧入ピンが切り欠き部分で折れることで、容易に取り外すことができる。
かくして本発明は、基板の脱落を防止でき、且つ基板を固定するカバーを容易に取り外すことができる交換ユニット及び画像形成装置を実現できる。
第1の実施の形態による画像形成装置の全体構成を示す図である。 第1の実施の形態による現像ユニット及びトナーカートリッジの構成を示す断面図である。 第1の実施の形態によるトナーカートリッジの外観構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態によるRFIDタグの外観構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態によるタグ収容部及びタグカバーの外観構成を示す斜視図である。 図5の一部を拡大した部分拡大図である。 第1の実施の形態による圧入ピンの外観構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態による圧入ピンの外観構成を示す正面図である。 第1の実施の形態による圧入ピンの外観構成を示す上面図及び側面図である。 第1の実施の形態による圧入ピンの根本の断面を示す断面図である。 第1の実施の形態によるタグカバーの外観構成を示す部分断面図である。 第1の実施の形態による圧入ピンと取付穴の寸法を示す正面図である。 第1の実施の形態による取付穴に圧入された圧入ピンが傾く様子を示す部分断面図である。 第2の実施の形態による現像ユニットの外観構成を示す斜視図である。 第2の実施の形態によるメモリタグの外観構成を示す斜視図である。 第2の実施の形態によるタグ収容部及びタグカバーの外観構成を示す斜視図である。 第2の実施の形態によるタグ収容部及びタグカバーの外観構成を示す平面図である。 第2の実施の形態によるタグカバーの外観構成を示す斜視図、部分断面図、及び部分拡大図である。 第2の実施の形態によるタグカバーを取り外す様子を示す部分断面図である。 第2の実施の形態による圧入ピンの外観構成を示す正面図である。 第2の実施の形態による取付穴に圧入された圧入ピンが傾く様子を示す部分断面図である。 他の実施の形態による圧入ピンの外観構成を示す上面図及び側面図である。 他の実施の形態による圧入ピンの根本の断面を示す断面図である。 他の実施の形態によるタグカバーが取り付けられた状態のカバー取付部を拡大した部分拡大図である。 他の実施の形態による前側カバー部の先端部を拡大した部分拡大図である。 他の実施の形態による圧入ピンの外観構成を示す正面図である。 他の実施の形態によるタグカバーを取り外す様子を示す部分断面図である。 他の実施の形態によるカバー取付部の外観構成を示す斜視図である。 他の実施の形態による圧入ピンの外観構成を示す正面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、これを実施の形態と呼ぶ)について、図面を用いて詳細に説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.画像形成装置の構成]
図1に、第1の実施の形態による画像形成装置1の全体構成の概略を示す。画像形成装置1は、図示しないPC(パーソナルコンピュータ)などの上位装置から受け取った印刷指示に応じて、記録媒体としての用紙Pに画像を印刷する電子写真方式のプリンタである。この画像形成装置1は、略箱型の装置筐体2を有している。尚、装置筐体2の図中右側を前面、図中左側を後面として、装置筐体2の前面から後面への方向を後方向、後面から前面への方向を前方向、装置筐体2の下側から上側への方向を上方向、装置筐体2の上側から下側への方向を下方向、装置筐体2の図中手前側から奥側への方向を右方向、装置筐体2の図中奥側から手前側への方向を左方向とする。
装置筐体2の内部には、その上部に、画像形成装置1で扱う複数色のトナー(例えばブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色のトナー)の各色に対応する4個の現像ユニット3(3K、3Y、3M、3C)が、用紙Pの搬送路4に沿って前後方向に並べて設けられている。これら4個の現像ユニット3K、3Y、3M、3Cは、装置筐体2により着脱自在に保持されている。
また、各現像ユニット3(3K、3Y、3M、3C)には、各現像ユニット3(3K、3Y、3M、3C)に供給する各色のトナーを収容したトナーカートリッジ5(5K、5Y、5M、5C)が着脱自在に取り付けられている。さらに、各トナーカートリッジ5(5K、5Y、5M、5C)の上方近傍には、各トナーカートリッジ5(5K、5Y、5M、5C)と無線通信を行う通信装置6(6K、6Y、6M、6C)が設けられている。さらに、装置筐体2の内部には、各現像ユニット3(3K、3Y、3M、3C)と隣接する位置に、LEDヘッドなどで構成される露光装置7(7K、7Y、7M、7C)が設けられている。
さらに、装置筐体2の内部には、4個の現像ユニット3(3K、3Y、3M、3C)の下方に、4個の現像ユニット3(3K、3Y、3M、3C)により形成された各色のトナー像を、用紙Pに転写する転写装置8が設けられている。さらに、転写装置8の下方には、用紙Pを収容する用紙トレイ9が設けられている。用紙Pは、この用紙トレイ9から1枚ずつ搬送路4へと繰り出されて転写装置8へと搬送され、4個の現像ユニット3(3K、3Y、3M、3C)により形成された各色のトナー像が転写される。
さらに、転写装置8の用紙搬送方向下流側(後方)には、用紙Pに転写されたトナー像を加温、加圧により用紙Pに定着させる定着装置10が設けられている。さらに、定着装置10の用紙搬送方向下流側(上方)には、装置筐体2の外部に露出する用紙スタッカ11が設けられている。用紙Pは、定着装置10によってトナー像が定着させられた後、この用紙スタッカ11に排出される。画像形成装置1の全体構成は以上のようになっている。
[1−2.現像ユニット及びトナーカートリッジの構成]
ここで、現像ユニット3K、3Y、3M、3C及びトナーカートリッジ5K、5Y、5M、5Cの構成について図2を用いて詳しく説明する。尚、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cは、同一構成であり、またトナーカートリッジ5K、5Y、5M、5Cも同一構成のため、ここでは、現像ユニット3Kとトナーカートリッジ5Kについてのみ説明する。
図2は、現像ユニット3Kと現像ユニット3Kに取り付けられたトナーカートリッジ5Kの構成を示す断面図であり、まず、現像ユニット3Kの構成について説明する。現像ユニット3Kは、画像情報に基づく静電潜像を担持する像坦持体としての感光体20と、感光体20表面を一様均一に帯電させる帯電ローラ21と、感光体20表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を現像する現像ローラ22と、現像ローラ22にトナーを供給する供給ローラ23と、現像ローラ22表面上のトナーの層厚を規制する現像ブレード24と、感光体20表面を清掃するクリーニングブレード25と、トナーカートリッジ5Kから供給されたトナーを貯蔵するトナー貯蔵室26とを有している。
る。
現像ユニット3Kは、現像ユニット3Kの前面などを形成するベースフレーム部材30と、上面及び後面などを形成するカバーフレーム部材31と、左右の側面などを形成する図示しないサイドフレーム部材により外観を形成していて、これらベースフレーム部材30、カバーフレーム部材31、サイドフレーム部材の内側に、感光体20、帯電ローラ21などの各部材を保持するようになっている。
感光体20は、導電性支持体と光導電層とによって構成され、例えば、導電性支持体としてのアルミニウム等の金属シャフトに光導電層としての電荷発生層及び電荷輸送層が順次積層されて構成された有機感光体である。感光体20は、画像情報に基づき露光装置7K(図2では省略)から照射された照射光により表面に静電潜像を形成する。
帯電ローラ21は、例えば、金属シャフトと半導電性エピクロロヒドリンゴムとによって構成されたローラ部材である。帯電ローラ21は、感光体20に対して所定の圧力をもって当接しており、図示しない高圧電源からの帯電バイアス電圧に基き、感光体20表面を一様均一に帯電させる。
現像ローラ22は、例えば、ステンレス等の金属シャフトの外周にカーボンブラックを分散させたウレターンゴムを配設し、その表面にイソシアネート処理が施されたローラ部材である。現像ローラ22は、感光体20の表面に圧接するように配設され、感光体20表面上の静電潜像にトナーを供給し、トナー像を現像する。
供給ローラ23は、例えば、ステンレス等の金属シャフトの外周に半導電性発砲シリコーンスポンジ層を配設して構成されたローラ部材である。供給ローラ23は、現像ローラ22に対して所定の圧力をもって当接しており、トナーカートリッジ5Kから供給されたトナーを現像ローラ22に供給する。
現像ブレード24は、ステンレス等の金属板から構成された板状部材であり、その一端が現像ローラ22表面の所定位置においてカウンター方向で当接するように配設され、現像ローラ22表面上のトナー層厚を均一に規制する。
クリーニングブレード25は、ウレターンゴム等のゴム材であり、感光体20に対して所定の圧力をもって当接しており、転写後に感光体20に残留したトナーを掻き落とす。クリーニングブレード25下部には、スパイラル又はコイルスプリングからなる廃棄トナー搬送部材32が設けられており、クリーニングブレード25により掻き落とされたトナーは廃棄トナーとして、廃棄トナー搬送部材32によりトナーカートリッジ5K内に回収される。
トナー貯蔵室26は、カバーフレーム部材31の上側に取り付けられるトナーカートリッジ5Kから供給されたトナーを一時的に貯蔵する空間であり、供給ローラ23の直上に設けられている。また、カバーフレーム部材31の上端には、トナー補給口33が形成されている。トナーカートリッジ5Kに収容されているトナーは、このトナー補給口33を介してトナー貯蔵室26へと補給され、さらにこのトナー貯蔵室26から供給ローラ23へと供給される。現像ユニット3Kの構成は、以上のようになっている。
次に、図2及び図3を用いて、トナーカートリッジ5Kの構成について説明する。図3は、トナーカートリッジ5Kの外観斜視図である。図2、図3に示すように、トナーカートリッジ5Kは、箱状のアウターカートリッジ40と、アウターカートリッジ40の内部下端側に設けられた円筒状のインナーカートリッジ41と、アウターカートリッジ40の一側面(例えば左側面側)を覆うように設けられたサイドカバープレート42(図3)とにより外観を形成している。
アウターカートリッジ40内部には、図2に示すように、インナーカートリッジ41より上方の後側に、現像ユニット3Kに対して供給する新品のトナーを収容するトナー収容室43が形成され、インナーカートリッジ41より上方の前側に、現像ユニット3Kから排出される廃棄トナーを収容する廃棄トナー収容室44が形成されている。
また、インナーカートリッジ41内部には、トナーを攪拌する攪拌部45が設けられている。攪拌部45は、インナーカートリッジ41により形成される攪拌空間45Aと、攪拌空間45A内部に回転可能に設けられた攪拌バー45Bとで構成されている。攪拌部45は、トナー収容室43から攪拌空間45Aへと供給されたトナーを攪拌バー45Bにより攪拌する。そして、攪拌部45は、攪拌バー45Bによりトナーを攪拌しながら、インナーカートリッジ41の側面に形成された開口部46とアウターカートリッジ40の下端に設けられたトナー供給口47と現像ユニット3K側のトナー補給口33とを順に介して、トナー貯蔵室26へとトナーを搬送する。尚、インナーカートリッジ41は、回転して開口部46の位置をトナー供給口47の位置に合わせることでトナー供給口47を開くことができ、また、開口部46の位置をトナー供給口47の位置から外すことでトナー供給口47を閉じることができるようになっている。つまり、インナーカートリッジ41は、トナー供給口47のシャッタとしても機能する。
さらに、サイドカバープレート42は、その上端部に、カード状のRFIDタグ50を収容する凹状のタグ収容部51(図2)が設けられていて、このタグ収容部51にRFIDタグ50が収容されている。さらに、サイドカバープレート42には、このタグ収容部51に収容されたRFIDタグ50を覆うようにタグカバー52が取り付けられている。
RFIDタグ50は、図4に外観斜視図を示すように、長方形板状の基板50A上に、無線通信用のアンテナと各種情報を記憶保持するメモリとを有する回路部50Bを実装したものであり、回路部50Bをタグ収容部51の外側(つまり上側)に向けてタグ収容部51に収容される。トナーカートリッジ5Kの構成は、以上のようになっている。
尚、画像形成装置1側の通信部6Kは、このタグ収容部51に収容されたRFIDタグ50の上方に位置していて、RFIDタグ50と近距離無線通信を行うことで、RFIDタグ50のメモリに書き込まれている情報を読み出したり、RFIDタグ50のメモリに情報を書き込んだりするようになっている。
ここで、現像ユニット3Kによる現像動作について簡単に説明する。現像ユニット3Kは、図示しない駆動源から伝達された駆動力により、感光体20を、一定の周速度で図2中矢印方向に回転開始させる。ここで、感光体20表面に所定の圧力をもって当接している帯電ローラ21は、図示しない高圧電源から印加された帯電バイアス電圧に基き、感光体20表面を一様均一に帯電させる。次に、感光体20に対向して配設された露光装置7Kによって、画像情報に対応した照射光が照射され、感光体20表面の光照射部分の電位が光減衰して静電潜像が形成される。
また、感光体20の回転駆動にともない、図示しない伝達手段を介して感光体20の駆動が伝達された供給ローラ23は、図2中矢印方向に回転開始する。供給ローラ23の回転にともない、供給ローラ23上方に配設された攪拌部45の攪拌バー45Bが回転しながらトナーを攪拌する。
現像ローラ22は、図示しない高圧電源から現像バイアス電圧が印加されていて、供給ローラ23から搬送されたトナーを吸着し、感光体20に対してトナーを回転搬送する。ここで、現像ブレード24は、現像ローラ22に吸着したトナーを均一な厚さにならすことでトナー層を形成する。
そして、現像ローラ22は、感光体20表面に形成された静電潜像を、担持するトナーによって反転現像する。これにより、感光体20表面上にトナー像が形成される。そして、感光体20表面上に形成されたトナー像は、転写装置8によって用紙Pに転写される。現像ユニット3Kによる現像動作は、以上のようになっている。尚、このような現像動作は、現像ユニット3Kにつづけて、現像ユニット3Y、3M、3Cで順次行われ、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cにより形成されたトナー像が用紙Pに順次転写されることで、用紙P上にカラー画像が形成される。
[1−3.タグ収容部及びタグカバーの構成]
次に、トナーカートリッジ5Kのサイドカバープレート42に形成されたタグ収容部51、及びこのタグ収容部51を覆うタグカバー52の構成について、図5、図6に示す外観斜視図を用いてより詳しく説明する。尚、図5(A)は、RFIDタグ50及びタグカバー52が取り外された状態のサイドカバープレート42を示す外観斜視図であり、図5(B)は、RFIDタグ50及びタグカバー52が取り付けられた状態のサイドカバープレート42を示す外観斜視図である。また、図6は、RFIDタグ50及びタグカバー52が取り外された状態のサイドカバープレート42を部分的に拡大した外観斜視図である。
図5(A)、(B)、図6に示すように、サイドカバープレート42は、その上端部に、タグ収容部51が設けられている。このタグ収容部51は、サイドカバープレート42の前面42Aと上面42Bとの角部から上面42Bに沿って後方へと延びる凹状であり、上面42Bより一段低く形成された底面51Aと、底面51Aの左右の短辺と垂直な左右両壁面51B、51Cと、底面51Aの後側の長辺と垂直な後壁面51Dとにより形成されている。
このタグ収容部51は、RFIDタグ50を収容できるよう、左右方向の長さ(つまり左右両壁面51B、51Cの間隔)が、RFIDタグ50の長辺よりわずかに長く、前後方向の長さ(つまり左右両壁面51B、51Cの前端から後端までの長さ)が、RFIDタグ50の短辺よりわずかに長く、上下方向の長さ(つまり左右両壁面51B、51Cの下端から上端までの長さ)が、RFIDタグ50の厚さより長くなっている。
さらに、このタグ収容部51は、左右両壁面51B、51Cのそれぞれに、底面51Aに沿って前後方向に延びる突起部60が突設されていて、この突起部60の下側に、RFIDタグ50の短辺部分を挿入する挿入溝61が形成されている。左右の挿入溝61は、それぞれ上下方向の長さが、RFIDタグ50の厚さよりわずかに長くなっている。
RFIDタグ50は、左右の短辺部分を、左右の挿入溝61に挿入するようにして、タグ収容部51に収容される。このとき、RFIDタグ50は、左右の短辺部分が左右の挿入溝61に挿入されることにより、上下方向の位置が規制される。
さらに、サイドカバープレート42の前面42Aの上端には、タグ収容部51の左右両側に、タグカバー52を取り付けるカバー取付部62A、62Bが形成されている。カバー取付部62A、62Bは、それぞれサイドカバープレート42の前面42Aより一段低く形成されている。左側のカバー取付部62Aには、挿入溝61と平行な方向(後方)に延びる断面円形の取付穴63Aが形成されて、右側のカバー取付部62Bには、挿入溝61と平行な方向(後方)に延びる断面小判状の取付穴63Bが形成されている。
一方、タグカバー52は、タグ収容部51の前端と左右のカバー取付部62とを覆う部分となる板状の前側カバー部52Aと、前側カバー部52Aと直交していてタグ収容部51の上端を覆う部分となる板状の上側カバー部52Bとにより構成されていて、全体として断面略L字型の形状を有している。
前側カバー部52Aは、左右方向に長く、前後方向を厚さ方向とする板状部材であり、左右方向の長さが、左側のカバー取付部62Aの左端から右側のカバー取付部62Bの右端までの長さとほぼ等しく、上下方向の長さが、タグ収容部51の上下方向の長さとほぼ等しく、厚さが、サイドカバープレート42の前面42Aとカバー取付部62A、62Bとの段差とほぼ等しくなっている。
上側カバー部52Bは、前側カバー部52Aの後面上端から前側カバー部52Aの厚さ方向(つまり後方)に延びる板状部材であり、左右方向の長さが、前側カバー部52Aの左右方向の長さより短く且つタグ収容部51の左右方向の長さとほぼ等しく、前後方向の長さが、タグ収容部51の前後方向の長さとほぼ等しく、厚さが、タグ収容部51の上下方向の長さより十分短くなっている。
さらに、前側カバー部52Aは、上側カバー部52Bの左端より左側に位置する部分の後面(つまり左端の後面)に、左側のカバー取付部62Aの取付穴63Aに圧入される圧入ピン64Aが垂直に突設され、上側カバー部52Bの右端より右側に位置する部分の後面(つまり右端の後面)に、右側のカバー取付部62Bの取付穴63Bに嵌入される圧入ピン64Bが垂直に突設されている。
そして、このタグカバー52は、前側カバー部52Aに設けられた左右の圧入ピン64A、64Bを、左右のカバー取付部62A、62Bに設けられた取付穴63A、63Bに対向させた状態で、左右の圧入ピン64A、64Bを、左右の取付穴63A、63Bに圧入することで、左右のカバー取付部62A、62Bに取り付けられる。
このとき、タグカバー52は、上側カバー部52Bの下面がタグ収容部51の左右の突起部60の上面に当接するとともに、前側カバー部52Aの後面が左右のカバー取付部62A、62Bに当接して、タグ収容部51の上端を覆うとともに、タグ収容部51の前端と左右のカバー取付部62A、62Bを覆う。また、タグカバー52が左右のカバー取付部62A、62Bに取り付けられると、タグ収容部51に収容されているRFIDタグ50は、タグ収容部51の後壁面51Dとタグカバー52の前側カバー部52Aの後面との間に挟まれることで前後方向の位置も規制される。
このように、タグカバー52を左右のカバー取付部62A、62Bに取り付けることで、タグ収容部51に収容されているRFIDタグ50をタグカバー52で覆うとともに、RFIDタグ50の位置を固定するようになっている。タグ収容部51及びタグカバー52の構成は、以上のようになっている。
次に、タグカバー52に設けられている左右の圧入ピン64A、64Bの構成について(特に左側の圧入ピン64Aの構成について)さらに詳しく説明する。左右の圧入ピン64A、64Bは、構成(サイズ及び形状)が異なっていて、右側の断面小判状の取付穴63Bに圧入される右側の圧入ピン64Bは、取付穴63Bに圧入される際に取付穴63Bからはみ出す部分(これを圧入しろと呼ぶ)を有する断面円形の棒状となっている。
ここで、左側の断面円形の取付穴63Aに圧入される左側の圧入ピン64Aの構成を、図7〜図9に示す。尚、図7(A)、(B)は、圧入ピン64Aの外観斜視図、図8(A)、(B)は、圧入ピン64Aを前側から見た正面図、図9(A)は、圧入ピン64Aを上側から見た上面図、図9(B)は、圧入ピン64Aを左側から見た側面図である。これら図7〜図9に示すように、圧入ピン64Aは、圧入方向(つまり圧入ピン64Aの延在方向)と直交する断面が略T字型に形成された棒状となっている。この圧入ピン64Aは、圧入方向及び左右方向に平行な仮想平面Sを境界として第1の部分としての上部70Aと第2の部分としての下部70Bとに分割した場合の上部70Aの左右両側に、取付穴63Aに圧入される際に取付穴63Aからはみ出す圧入しろ71が設けられている。また、圧入ピン64Aの上部は、その上端部(つまり左右の圧入しろ71の間の部分)が、上下方向に垂直(つまり仮想平面Sと平行)な平坦面72となっている。
このように、圧入ピン64Aの上部70Aは、半円の上端部を水平に切り取ったような断面形状となっている。尚、図8(A)、(B)に示すように、上部70Aの左右両端部(つまり圧入しろ71の部分)は、圧入ピン64Aの仮想平面S上に位置する左右方向の中心(これを圧入ピン64Aの中心とする)P1を中心とする半径R1の円弧状に形成されている。この半径R1は、断面円形の取付穴63Aの半径R0より長くなっている。
一方、圧入ピン64Aの下部70Bは、左右方向の中央部が下方に突出した形状であり、下端部が圧入ピン64Aの中心P1を中心とする半径R2の円弧状に形成されている。この半径R2は、半径R0及び半径R1より短くなっている。また、上部70Aの左右両端部と、下部70Bの下端部との間の部分(つまり下部70Bの左右両端部)は、圧入ピン64Aの中心P1側に窪んだR形状となっている。これら上部70A、下部70Bにより、圧入ピン64Aは、全体として断面略T字型の形状を形成している。
さらに、圧入ピン64Aの上部70Aには、根本部分の上側に、圧入ピン64Aを折れ易くするための切り欠き73が形成されている。この切り欠き73は、圧入ピン64Aの中心P1より上側に形成されていて、圧入ピン64Aの根本に向かって圧入ピン64Aの上下方向の太さ(つまり仮想平面Sと直交する方向の太さ)が細くなるテーパ状となっている。ここで、図10に、圧入ピン64Aの根本の断面図を示す。この図10に示すように、圧入ピン64Aは、根本部分に上下方向の外力F1と平行な上下方向の太さが細くなるように切り欠き73が形成されていることにより、根本部分に上下方向の外力F1が加えられると、外力F1に対して直交する部分(図中太線部分)に応力が集中して、折れ易くなっている。
尚、図11(A)にタグカバー52を左側から見た部分断面図を示すように、圧入ピン64Aの切り欠き73は、前側カバー部52Aの後面に対する角度(これを切欠角度と呼ぶ)αが、60度±15度の範囲となるように形成されている。また、切り欠き73と前側カバー部52Aの後面との角部は、圧入ピン64Aが折れ易いよう、R形状ではなくエッジ形状となっている。
ここで、左側の取付穴63A及び左側の圧入ピン64Aのサイズの一例について簡単に説明する。尚、ここでは、サイズを比率で表すため、サイズの単位については省略している。
図12に示すように、取付穴63Aの直径φは、φ=1.98±0.02となっている。一方、圧入ピン64Aの上下方向の最大長さL1は、L1=1.75±0.05、左右方向の最大長さL2は、L2=2.25±0.05となっている。さらに、圧入ピン64Aの上部70Aの円弧部分(圧入しろ71が設けられた左右両端部)の半径R1(図8(B))は、R1=1.125、下部70Bの円弧部分(下端部)の半径R2(図8(B))は、R2=0.8となっている。さらに、図9(B)に示すように、切り欠き73の深さD1は、D1=0.7となっている。
このように、圧入ピン64Aは、左右方向の最大長さL2が、取付穴63Aの直径φより大きくなっており、取付穴63Aに圧入される際に、取付穴63Aに対して左右方向の圧入力が加わるようになっている。タグカバー52に設けられている左右の圧入ピン64A、64Bの構成は、以上のようになっている。
[1−4.タグカバーの取り付け及び取り外し]
次に、タグカバー52をカバー取付部62A、62Bに取り付けるときの動作、及びカバー取付部62A、62Bから取り外すときの動作について説明する。まず、タグカバー52をカバー取付部62A、62Bに取り付けるときの動作から説明する。タグカバー52をカバー取付部62A、62Bに取り付ける場合、図5(A)、図6に示したように、タグカバー52の左右の圧入ピン64A、64Bを左右のカバー取付部62A、62Bに設けられた取付穴63A、63Bに対向させた状態で、前側カバー部52Aにおける、左右の圧入ピン64A、64Bの中心となる部分を、左右の取付穴63A、63B側に指の腹などで押し込むようにして、左右の圧入ピン64A、64Bを左右の取付穴63A、63Bに圧入する。
このとき、タグカバー52は、上側カバー部52Bの下面がタグ収容部51の左右の突起部60の上面に当接することにより、図8(B)に示すように、左側の圧入ピン64Aの中心P1の位置が、左側の取付穴63Aの中心P0の位置と一致するように圧入方向と直交する方向への移動が規制された状態で、左右の圧入ピン64A、64Bが左右の取付穴63A、63Bに圧入されるようになっている。
このようにして、圧入ピン64Aを取付穴63Aに圧入すると、圧入ピン64Aには上部70A側にのみ圧入しろ71が設けられているため、図13(A)、(B)に示すように、取付穴63Aへの圧入力を上下均等にしようとして、中心P1の位置が取付穴63Aの中心P0の位置から下方にずれるように圧入ピン64A全体が取付穴63A内部で下方に傾くことになる。この結果、取付穴63Aに圧入された圧入ピン64Aは、上部70A側の左右両端に設けられた圧入しろ71と下部70Bの下端部との図13(B)中太線で示す3箇所が、取付穴63Aの内壁に接触することになり、十分に抜け難い状態となる。
ここで、上部70Aの上端部は平坦面72となっているため、取付穴63Aの内壁とは接触しない。よって、取付穴63Aの内壁の上端部に加わる圧入力は、圧入しろ71と接触する部分に加わる圧入力と比べて十分小さくなっている。このように、取付穴63Aの内壁の上端部に加わる圧入力を小さくした理由は、図6に示すように、取付穴63Aがサイドカバープレート42の上面42B近傍に位置していて、取付穴63Aの上端部側の壁厚が薄く、圧入力を強くし過ぎると取付穴63Aの上端部側に白化が発生してしまうためである。つまり、圧入ピン64Aは、上部70Aの上端部を取付穴63Aの内壁とは接触しない平坦面72としたことで、取付穴63Aに圧入されたときに、取付穴63Aの上端部側の薄壁部分に白化が発生してしまうことを防ぐようになっている。
また、上述したように、圧入ピン64Aが取付穴63Aに圧入されると、圧入ピン64A全体が下方に傾く。ここで、図13(A)に示すように、圧入後の切欠角度をβとすると、この切欠角度βは、圧入前の切欠角度αと比べて大きくなる。切欠角度が大きくなるということは、その分、圧入ピン64Aが折れ易くなることを意味する。つまり、圧入ピン64Aは、取付穴63Aに圧入されると、圧入前より折れ易くなる。
尚、圧入ピン64Aは、中心P1より上側に切り欠き73が形成されているため、その中心P1を取付穴63A側に押し込むようにして取付穴63Aに圧入することで、折れることなく圧入できるようになっている。
このようにして、左右の圧入ピン64A、64Bを、左右の取付穴63A、63B側に圧入することで、タグカバー52がカバー取付部62A、62Bに取り付けられるようになっている。タグカバー52をカバー取付部62A、62Bに取り付けるときの動作は、以上のようになっている。
次に、タグカバー52をカバー取付部62A、62Bから取り外すときの動作について説明する。タグカバー52をカバー取付部62A、62Bから取り外す場合、タグカバー52の上側カバー部52Bの上面に指の腹などを押し当て、タグカバー52を前方ななめ下に押し下げる。すると、左側の圧入ピン64Aの根本部分に切欠角度を広げる方向への外力(図10に示す上側の外力F1)が加わる。そして、圧入ピン64Aの根本部分に加わるこの力が一定以上になると、圧入ピン64Aが根本部分で折れる。これにより、タグカバー52は、右側の圧入ピン64Bのみが右側の取付穴63Bに圧入された状態となり、容易に取り外すことのできる状態となる。その後、引き続きこのタグカバー52を前方ななめ下に押し下げると、右側の圧入ピン64Bが右側の取付穴63Bから抜けて、タグカバー52が取り外される。
このように、タグカバー52は、取り外そうとして一定以上の力を加えると、左側の圧入ピン64Aが折れることで、容易に取り外すことができるようになっている。タグカバー52をカバー取付部62A、62Bから取り外すときの動作は、以上のようになっている。
尚、トナーカートリッジ5Kでは、タグカバー52を取り外す際に、左側の圧入ピン64Aが折れるようにしたことで、トナーカートリッジ5Kを、製造元ではない第3者が販売することを防止できるようにもなっている。
第3者が、例えば空になったトナーカートリッジ5Kに安価なトナーを再充填して販売するような場合、トナーカートリッジ5Kから正規のRFIDタグ50を取り外して、正規のRFIDタグ50をコピーした別のRFIDタグに交換する必要がある。
RFIDタグ50を別のRFIDタグに交換するためには、タグカバー52を取り外さなければならないが、上述したように、本実施の形態のトナーカートリッジ5Kでは、タグカバー52を取り外すと、左側の圧入ピン64Aが折れてしまうため、取り外したタグカバー52を再利用することはできない。この結果、別のRFIDタグを、タグカバー52によってトナーカートリッジ5Kに固定することができなくなり、トナーカートリッジ5Kを再利用できなくなる。
また、タグカバー52の代わりに、ラベル等を用いて、RFIDタグをトナーカートリッジ5Kに固定することも考えられるが、この場合、トナーカートリッジ5Kが、第3者によりトナーが再充填されたものであることを、容易に判別可能となるため、第3者によるトナーカートリッジ5Kの販売を抑制できる。また、第3者により安価なトナーが再充填されたトナーカートリッジ5Kの販売を抑制することで、ユーザに対して、高品質な印字を保証するトナーカートリッジ5Kを提供でき、画像形成装置1の印字品質を維持することもできる。
[1−5.まとめと効果]
ここまで説明したように、第1の実施の形態のトナーカートリッジ5Kは、サイドカバープレート42に形成されたタグ収容部51に、RFIDタグ50を収容して、タグ収容部51を、カバー取付部62A、62Bに取り付けたタグカバー52で蓋することで、RFIDタグ50をトナーカートリッジ5Kに固定するようにした。
また、タグカバー52には、カバー取付部62A、62Bに設けられた取付穴63A、63Bに圧入される圧入ピン64A、64Bを設けた。さらに、一方の圧入ピン64Aについては、圧入方向と直交する断面が略T字型に形成された棒状であり、圧入方向及び左右方向に平行な仮想平面Sによって分割された上部70Aと下部70Bのうち、上部70A側にのみ、圧入しろ71を設けた。
これにより、タグカバー52の圧入ピン64Aは、上部70A側の左右両端に設けられた圧入しろ71と下部70Bの下端部との3箇所が取付穴63の内壁に接触した状態で取付穴63に保持される。かくして、トナーカートリッジ5Kは、タグカバー52を、カバー取付部62A、62Bに対して容易に取り付けることができるとともに、RFIDタグ50が脱落しないよう十分な強度でカバー取付部62A、62Bに固定することができる。
さらに、タグカバー52の圧入ピン64Aには、タグカバー52を取り外すときに加わる力の方向と対向する側面の根本部分に切り欠き73を設けるようにした。こうすることで、トナーカートリッジ5Kでは、カバー取付部62A、62Bに取り付けられているタグカバー52を取り外そうとして、タグカバー52に一定以上の力を加えると、圧入ピン64Aが根本部分で簡単に折れることにより、タグカバー52を容易に取り外すことができる。また、このように、タグカバー52を容易に取り外すことができることで、トナーカートリッジ5KとRFIDタグ50とを容易に分別することもできる。
以上の構成によれば、トナーカートリッジ5Kは、RFIDタグ50の脱落を防止でき、且つRFIDタグ50を固定するタグカバー52を容易に取り外すことができる。
さらに、タグカバー52の圧入ピン64Aは、上部70Aの上端部に、取付穴63Aに圧入された際に、取付穴63Aの内壁と接触しない平坦面72を設けた。こうすることで、タグカバー52は、取付穴63Aに圧入されたときに、取付穴63Aの上端部側の薄壁部分に白化が発生してしまうことを防ぐことができる。
さらに、トナーカートリッジ5Kでは、タグカバー52の圧入ピン64Aの中心P1を、取付穴63Aの中心P0に合わせた状態で、圧入ピン64Aが取付穴63Aに圧入されるようになっていて、圧入ピン64Aが取付穴63Aに圧入されることにともなって圧入ピン64A全体が切欠角度を広げる方向に傾くことにより、切欠角度が、圧入前より大きくなるようにした。
こうすることで、トナーカートリッジ5Kでは、圧入後の圧入ピン64Aが圧入前より折れ易くなり、タグカバー52を取り外す際に、より小さい力で圧入ピン64Aを折ることができるので、タグカバー52を容易に取り外すことができる。
[2.第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、現像ユニット3(3K、3Y、3M、3C)とトナーカートリッジ5(5K、5Y、5M、5C)とが、プロセスユニットとして一体となっていて、このプロセスユニットが画像形成装置1に対して着脱自在に取り付けられている。そして、このプロセスユニットに、後述するメモリタグを収容するタグ収容部と、タグ収容部に収容されたメモリタグを固定するタグカバーとを設けた実施の形態であり、それ以外の部分については、第1の実施の形態と同様のため、説明を省略する。
[2−1.プロセスユニットの外観構成]
まず、プロセスユニット90(90K、90Y、90M、90C)の外観構成について説明する。尚、プロセスユニット90K、90Y、90M、90Cの外観構成は同一のため、ここでは、一例として、プロセスユニット90Kの外観構成について説明する。図14に、プロセスユニット90Kの外観構成を示す。
この図14に示すように、プロセスユニット90Kは、プロセスユニット90Kの前面などを形成するベースフレーム部材91と、上面及び後面などを形成するカバーフレーム部材92と、左右の側面などを形成するサイドフレーム部材100により外観を形成している。
そして、プロセスユニット90Kは、左右のサイドフレーム部材100のうち、左側のサイドフレーム部材100の下部(つまりプロセスユニット90Kの左側面下部)に、カード状のメモリタグ101を収容する凹状のタグ収容部102が設けられていて、このタグ収容部102にメモリタグ101が収容されている。さらに、左側のサイドフレーム部材100の下部には、タグ収容部102に収容されたメモリタグ101の一部を覆うようにタグカバー103が取り付けられている。
メモリタグ101は、図15に外観斜視図を示すように、長方形板状の基板101A上に、各種情報を記憶保持するメモリ(図示せず)と、画像形成装置1側の接続端子と接続される接続部101Bとを実装したものであり、接続部101Bをタグ収容部102の外側(つまり左側)に向けてタグ収容部102に収容される。尚、接続部101Bは、基板101Aの長手方向に間隔を空けて2個設けられている。タグカバー103は、これら2つの接続部101B以外の部分を覆うようになっている。つまり、タグカバー103は、接続部101Bを露出させるようにしてメモリタグ101の一部を覆うようになっている。プロセスユニット90Kの外観構成は、以上のようになっている。
尚、画像形成装置1側には、タグ収容部102に収容されたメモリタグ101の接続部101Bと対向する位置に、図示しない接続端子が設けられていて、プロセスユニット90Kが装置筐体2に取り付けられたときに、この接続端子が、メモリタグ101の接続部101Bと接触することで、メモリタグ101のメモリに書き込まれている情報を読み出したり、メモリタグ101のメモリに情報を書き込んだりするようになっている。
[2−2.タグ収容部及びタグカバーの構成]
次に、プロセスユニット90Kのサイドフレーム部材100に形成されたタグ収容部102、及びこのタグ収容部102に収容されたメモリタグ101の一部を覆うタグカバー103の構成について、図16、図17を用いてより詳しく説明する。尚、図16(A)は、メモリタグ101及びタグカバー103が取り外された状態のタグ収容部102の周辺部を示す外観斜視図であり、図16(B)は、メモリタグ101及びタグカバー103が取り付けられた状態のタグ収容部102の周辺部を示す外観斜視図である。また、図17は、メモリタグ101及びタグカバー103が取り付けられた状態のタグ収容部102の周辺部を示す平面図である。
図16(A)に示すように、サイドフレーム部材100に形成されたタグ収容部102は、メモリタグ101とほぼ同サイズの略直方体状の凹部であり、サイドフレーム部材100の左側面より一段低く形成された底面102Aと、底面102Aにおける長辺方向の両端(前後両端)から垂直に延びる壁面102B、102Cと、底面102Aにおける短辺方向の一端(上端)から垂直に延びる壁面102Dとにより形成されている。また、このタグ収容部102における短辺方向の他端(下端)側には、長辺方向の中央と一端(後端)とに、それぞれメモリタグ101の長辺と当接する当接部102E、102Fが突設されている。
メモリタグ101は、図16(B)、図17に示すように、接続部101Bを、タグ収容部102の底面102Aとは反対側(つまり外側)に向けた状態で、タグ収容部102に収容される。このとき、メモリタグ101は、外周が、タグ収容部102の壁面102B、102C、102Dと、当接部102E、102Fとに当接することで、短辺方向及び長辺方向の位置が規制される。
さらに、サイドフレーム部材100の左側面には、図16(A)に示すように、タグ収容部102の周囲に、タグカバー103を取り付けるカバー取付部104が形成されている。カバー取付部104は、サイドフレーム部材100の左側面より低く形成された凹部であり、タグ収容部102の上側の長辺と後側の短辺の外側を囲うように形成された略L字型となっている。
このカバー取付部104は、タグ収容部102の後側の短辺の外側を囲うように形成された短辺側部104Aと、タグ収容部102の上側の長辺の外側を囲うように形成された長辺側部104Bと、これら短辺側部104Aと長辺側部104Bとの間に位置する角部104Cとにより構成され、これらにより全体として略L字型の形状を形成している。
さらに、カバー取付部104には、短辺側部104Aの底に、サイドフレーム部材100の左側面と垂直な方向(右方向)に延びる断面円形の取付穴105Aが形成されていて、長辺側部104Bの底に、取付穴105Aと同一方向に延びる断面小判状の取付穴105Bが形成されている。
一方、タグカバー103は、タグ収容部102とほぼ同サイズの略L字型の板状部材である。このタグカバー103は、カバー取付部104の短辺側部104Aに収まる部分である短辺側部103Aと、カバー取付部104の長辺側部104Bに収まる部分である長辺側部103Bと、カバー取付部104の角部104Cに収まる部分となる角部103Cとにより構成されていて、これらにより全体として略L字型の形状を形成している。
ここで、タグカバー103の構成の詳細を、図18(A)〜(C)に示す。尚、図18(A)は、タグカバー103を裏側(つまりカバー取付部104と対向する側)から見た外観斜視図であり、図18(B)は、タグカバー103を図18(A)に示すA−A断面線で切断した場合のA−A断面図であり、図18(C)は、タグカバー103の短辺側部103Aを裏側から見た部分拡大図である。
これら図18(A)〜(C)に示すように、タグカバー103は、短辺側部103Aの裏面(カバー取付部104側となる面)に、カバー取付部104の短辺側部104Aに設けられた取付穴105Aに圧入される圧入ピン106Aが垂直に突設され、長辺側部103Bの裏面に、カバー取付部104の長辺側部104Bに設けられた取付穴105Bに圧入される圧入ピン106Bが垂直に突設されている。
圧入ピン106A、106Bは、それぞれ第1の実施の形態の圧入ピン64A、64Bと同一構成のため、詳しい説明は省略するが、簡単に説明すると、圧入ピン106Aは、圧入ピン64Aと同様、断面略T字型の棒状であり、圧入ピン106Bは、圧入ピン64Bと同様、断面円形の棒状となっている。
さらに、タグカバー103は、図17、図18(C)に示すように、短辺側部103Aにおけるタグ収容部102とは反対側の外周に、カバー取付部104の壁面と当接する突起部103Dが突設されている。
そして、このタグカバー103は、圧入ピン106A、106Bを、カバー取付部104に設けられた取付穴105A、105Bに対向させた状態で、圧入ピン106A、106Bを、取付穴105A、105Bに圧入することで、カバー取付部104に取り付けられる。
このとき、タグカバー103は、図16(B)、図17に示すように、短辺側部103Aの一部がタグ収容部102側にはみ出すようになっていて、はみ出した一部が、タグ収容部102に収容されているメモリタグ101の長辺方向の一端部(後端部)を覆う。またこのとき、タグカバー103は、長辺側部103Bの一部がタグ収容部102側にはみ出すようになっていて、はみ出した一部が、タグ収容部102に収容されているメモリタグ101の短辺方向の一端部(上端部)を覆う。これにより、メモリタグ101は、厚さ方向の位置も規制され、タグ収容部102から脱落しないようタグカバー103とタグ収容部102とにより保持される。
また、このタグカバー103をカバー取付部104から取り外す場合、例えば、図19に断面図を示すように、タグカバー103の長辺側部103Bとメモリタグ101との隙間にドライバーなどを挿入して、長辺側部103Bの方から先に持ち上げるようにして(つまり長辺側部103B側の圧入ピン106Bを先に抜くようにして)取り外すようになっている。このとき、タグカバー103の表面が図中矢印Aで示す方向に回動する一方で、圧入ピン106Aが取付穴105Aの内部にとどまろうとすることで、圧入ピン106Aの根本には、タグカバー103の表面側に引っ張られるようにして図中矢印Aで示す方向と同方向への力が加わる。
そこで、タグカバー103に設けられた断面略T字型の圧入ピン106Aは、このような方向の力が加わったときに折れ易いように、平坦面72及び切り欠き73が、タグ収容部102側を向くように設けられている。つまり、圧入ピン106Aは、タグカバー103を取り外すときに加わる力によって切欠角度γが広がるようになっている。タグ収容部102及びタグカバー103の構成は、以上のようになっている。
[2−3.タグカバーの取り付け及び取り外し]
次に、タグカバー103をカバー取付部104に取り付けるときの動作、及びカバー取付部104から取り外すときの動作について説明する。まず、タグカバー103をカバー取付部104に取り付けるときの動作から説明する。タグカバー103をカバー取付部104に取り付ける場合、図16(A)、(B)に示したように、タグカバー103の圧入ピン106A、106Bをカバー取付部104に設けられた取付穴105A、105Bに対向させた状態で、タグカバー103の表面を指の腹などで押し込むようにして、圧入ピン106A、106Bを取付穴105A、105Bに圧入する。
このとき、タグカバー103は、短辺側部103Aの外周に設けられた突起部103Dがカバー取付部104の壁面と当接することにより、図20(A)に示すように、圧入ピン106Aの中心P1の位置が取付穴105Aの中心P0の位置と一致するように、圧入方向と直交する方向への移動が規制された状態で、圧入ピン106A、106Bが取付穴105A、105Bに圧入されるようになっている。
このようにして、圧入ピン106Aを取付穴105Aに圧入すると、圧入ピン106Aは、第1の実施の形態の圧入ピン64Aと同様、図20(B)に示すように、図中太線で示す3箇所が、取付穴105Aの内壁に接触することになり、十分に抜け難い状態となる。
また、このとき、図21に示すように、取付穴105Aへの圧入力を均等にしようとして、圧入ピン106A全体が、切欠角度を広げる方向に傾くことで、圧入ピン106Aが折れ易くなる。
このようにして、圧入ピン106A、106Bを、取付穴105A、105B側に圧入することで、タグカバー103がカバー取付部104に取り付けられるようになっている。タグカバー103をカバー取付部104に取り付けるときの動作は、以上のようになっている。
次に、タグカバー103をカバー取付部104から取り外すときの動作について説明する。タグカバー103をカバー取付部104から取り外す場合、図19に示すように、タグカバー103の長辺側部103Bとメモリタグ101との隙間にドライバーなどを挿入して、長辺側部103Bの方から先に持ち上げる。すると、圧入ピン106Aの根本部分に、切欠角度を広げる方向への力が加わる。そして、圧入ピン106Aの根本部分に加わるこの力が一定以上になると、圧入ピン106Aが根本部分で折れて、タグカバー103がカバー取付部104から取り外される。
このように、タグカバー103は、取り外そうとして一定以上の力を加えると、左側の圧入ピン106Aが折れることで、容易に取り外すことができるようになっている。タグカバー103をカバー取付部104から取り外すときの動作は、以上のようになっている。
尚、プロセスユニット90Kでは、タグカバー103を取り外す際に、圧入ピン106Aが折れるようにしたことで、取り外したタグカバー103の再利用を防止するとともに、プロセスユニット90Kの再利用を防止できるようにもなっている。
[2−4.まとめと効果]
ここまで説明したように、第2の実施の形態のプロセスユニット90Kは、サイドフレーム部材100に形成されたタグ収容部102に、メモリタグ101を収容して、メモリタグ101の一部を、カバー取付部104に取り付けたタグカバー103で覆うことで、メモリタグ101をプロセスユニット90Kに固定するようにした。
また、タグカバー103には、カバー取付部104に設けられた取付穴105A、105Bに圧入される圧入ピン106A、106Bを設けた。さらに、一方の圧入ピン106Aについては、第1の実施の形態の圧入ピン64Aと同一形状とした。
これにより、タグカバー103の圧入ピン106Aは、圧入ピン64Aと同様、3箇所が取付穴105Aの内壁に接触した状態で取付穴105Aに保持される。かくして、プロセスユニット90Kは、タグカバー103を、カバー取付部104に対して容易に取り付けることができるとともに、メモリタグ101が脱落しないよう十分な強度でカバー取付部104に固定することができる。
さらに、タグカバー103の圧入ピン106Aには、タグカバー103を取り外すときに加わる力の方向と対向する側面の根本部分に切り欠き73を設けるようにした。こうすることで、プロセスユニット90Kでは、カバー取付部104に取り付けられているタグカバー103を取り外そうとして、タグカバー103に一定以上の力を加えると、圧入ピン106Aが根本部分で折れることにより、タグカバー103を容易に取り外すことができる。また、このように、タグカバー103を容易に取り外すことができることで、プロセスユニット90Kとメモリタグ101とを容易に分別することもできる。
以上の構成によれば、プロセスユニット90Kは、メモリタグ101の脱落を防止でき、且つメモリタグ101を固定するタグカバー103を容易に取り外すことができる。
さらに、プロセスユニット90Kでは、タグカバー103の圧入ピン106Aの中心P1を、取付穴105Aの中心P0に合わせた状態で、圧入ピン106Aが取付穴105Aに圧入されるようになっていて、圧入ピン106Aが取付穴105Aに圧入されることにともなって圧入ピン106A全体が切欠角度を広げる方向に傾くことにより、切欠角度が、圧入前より大きくなるようにした。
こうすることで、プロセスユニット90Kでは、圧入後の圧入ピン106Aが圧入前より折れ易くなり、タグカバー103を取り外す際に、より小さい力で圧入ピン106Aを折ることができるので、タグカバー103を容易に取り外すことができる。
[3.他の実施の形態]
[3−1.他の実施の形態1]
尚、上述した第1の実施の形態では、圧入ピン64Aを仮想平面Sにより上部70Aと下部70Bとに分割したうちの上部70Aの根本部分に、上下方向の太さ(つまり仮想平面Sと直行する方向の太さ)が根元に向かって細くなっていくテーパ状の切り欠き73を設けた。これに限らず、例えば、図22に示すように、圧入ピン64Aの上部70Aの根本部分の左右両側に、左右方向の太さ(つまり仮想平面Sと平行な方向の太さ)が根元に向かって細くなるテーパ状の切り欠き200A、200Bを設けるようにしてもよい。
尚、切り欠き200A、200Bは、例えば、切欠角度δが60度±15度の範囲となるように形成されている。また、切り欠き200A、200Bと前側カバー部52Aの後面との角部は、圧入ピン64Aが折れ易いよう、R形状ではなくエッジ形状となっている。さらに、さらに、切り欠き200A、200Bの深さD2は、例えばD2=0.5となっている。
圧入ピン64Aに、第1の切り欠きとしての切り欠き73に加えて、第2の切り欠きとしての切り欠き200A、200Bを設けると、圧入ピン64Aは、図23に根本の断面図を示すように、左右方向の外力F3が加えられた場合に、外力F3に対して直交する部分(図中縦方向の太線部分)に応力が集中して折れ易くなる。つまり、この場合の圧入ピン64Aは、上下方向もしくは左右方向に一定以上の力が加えられることで折れるようになる。
第1の実施の形態では、タグカバー52をカバー取付部62から取り外す際に、圧入ピン64Aに上下方向の力が加わるため、上下方向に折れ易くなる切り欠き73を設けるようにした。これに対して、例えば、図24に示すように、タグカバー52の前側カバー部52Aの左端(もしくは右端)と、この左端と対向するカバー取付部62Aの壁面201との隙間にドライバーなどを挿入してタグカバー52を取り外そうすると、圧入ピン64Aに左右方向の力が加わる。ゆえに、上述したように、圧入ピン64Aに左右方向に折れ易くなる切り欠き200A、200Bを設けるようにすれば、このような取り外し方でタグカバー52を取り外す場合も、圧入ピン64Aを簡単に折ることができ、タグカバー52を容易に取り外すことができる。
尚、タグカバー52を取り外す際に圧入ピン64Aに加わる力の方向が限定されているのであれば、圧入ピン64Aに、切り欠き200A又は切り欠き200Bのみを設けるようにしてもよいし、切り欠き73と、切り欠き200A、200Bの一方とを設けるなどしてもよい。
また一方で、タグカバー52の前側カバー部52Aの左端(もしくは右端)と、この左端と対向するカバー取付部62Aの壁面201との隙間にドライバーなどを挿入する方法でタグカバー52を取り外されたくない場合には、図25に示すように、タグカバー52の前側カバー部52Aの左右両端部を、先端に向かって細くなるテーパ状とすればよい。
[3−2.他の実施の形態2]
さらに、上述した第1の実施の形態では、圧入ピン64Aを仮想平面Sにより上部70Aと下部70Bとに分割したうちの上部70Aの上端部に平坦面72を設けた。ここで、例えば、圧入ピン64Aを圧入する取付穴63Aの上端部側の壁厚が、圧入力が加えられても白化することがない程度の厚さを有しているのであれば、図26に示すように、圧入ピン64Aの上端部に平坦面72を設けずに、上部70Aの外周全体を圧入しろ71としてもよい。第2の実施の形態についても同様に、圧入ピン106Aから平坦面72を省略するようにしてもよい。
[3−3.他の実施の形態3]
さらに、上述した第2の実施の形態では、タグカバー103の長辺側部103Bとメモリタグ101との隙間にドライバーなどを挿入して、長辺側部103Bの方から先に持ち上げるようにして、タグカバー103をカバー取付部104から取り外すようにした。このとき、図27(A)に示すように、タグカバー103の短辺側部103Aにおけるタグ収容部102とは反対側の外周付近の裏面103Eが、カバー取付部104の底と接触してタグカバー103を取り外す際の支点となり、圧入ピン64Aの根本部分と支点とに応力が分散してしまうことで、圧入ピン64Aが折れ難くなる場合が考えられる。
そこで、図27(B)、図28に示すように、カバー取付部104において、タグカバー103の短辺側部103Aにおける裏面103Eと対向する部分に凹部202を設け、タグカバー103を取り外す際に、タグカバー103の短辺側部103Aにおける裏面103Eが、凹部202に入り込むようにして、カバー取付部104の底に接触しないようにしてもよい。
このようにすれば、タグカバー103を取り外す際に、圧入ピン106Aの根本部分に応力が集中することで、圧入ピン106Aが折れ易くなる。このように、タグカバー103を取り外す際に、圧入ピン106Aの根本部分のみに応力が集中するよう、タグカバー103の圧入ピン106A以外の部分がカバー取付部104と接触することを防ぐための凹部202を、カバー取付部104に設けるようにしてもよい。
[3−4.他の実施の形態4]
さらに、上述した第1の実施の形態では、圧入ピン64Aを断面略T字型の棒状とした。これに限らず、上部70A側にのみ圧入しろ71が設けられている断面形状であれば、断面略T字型以外の形状であってもよい。また、上述した第1の実施の形態では、圧入ピン64Aにおける、上部70Aの左右両端の円弧部分と下部70Bの下端の接触部としての円弧部分との間を、中心P1側に窪んだR形状の曲面で結ぶようにした。これに限らず、上部70Aの円弧部分と下部70Bの円弧部分との間を、図29(A)、(B)に示すように、中心P1側に窪むように複数の平面で結ぶようにしてもよい。第2の実施の形態についても同様である。
さらに、上述した第1の実施の形態では、圧入ピン64Aの上部70Aに設けられる圧入しろ71を、円弧状としたが、これに限らず、はみ出すようになっていさえすれば、円弧状以外の形状に形成されていてもよい。
[3−5.他の実施の形態5]
さらに、上述した第1の実施の形態では、交換可能な交換ユニットとしてのトナーカートリッジ5Kに本発明を適用した。また、上述した第2の実施の形態では、交換可能な交換ユニットとしてのプロセスユニット90Kに本発明を適用した。これに限らず、所定の装置に対して交換可能なものであれば、トナーカートリッジ5Kやプロセスユニット90K以外の交換ユニットに適用することもできる。例えば、画像形成装置1に対して交換可能に設けられた、現像ユニット3、転写装置8、用紙トレイ9、定着装置10などに適用することもできる。
さらに、上述した第1の実施の形態では、電子写真方式のプリンタである画像形成装置1に本発明を適用した。これに限らず、トナーカートリッジやプロセスユニットなどの交換ユニットを着脱自在に保持するものであれば、複写機、ファクシミリ、及びこれらの複合機といった他の画像形成装置に適用することもできる。
[3−6.他の実施の形態6]
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、記憶部としてのメモリが実装された基板の具体例として、RFIDタグ50及びメモリタグ101を用いたが、これに限らず、記憶部が実装された基板であれば、RFIDタグ50やメモリタグ101以外の基板を用いるようにしてもよい。さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、基板を固定するカバーの具体例として、タグカバー52及びタグカバー103を用いたが、これに限らず、基板を固定するものであれば、タグカバー52やタグカバー103とは異なる構成のカバーを用いてもよい。
さらに、上述した第1の実施の形態では、タグカバー52に、第1の圧入ピンとしての圧入ピン64Aと、第2の圧入ピンとしての圧入ピン64Bを設けたが、これに限らず、例えば、タグカバー52に、圧入ピン64Aのみを設けるようにしてもよい。また、圧入ピン64B及び第2の取付穴としての取付穴63Bを、圧入ピン64A及び第1の取付穴としての取付穴63Aと同一形状にしてもよい。また、上述した第2の実施の形態では、タグカバー103に、第1の圧入ピンとしての圧入ピン106Aと、第2の圧入ピンとしての圧入ピン106Bを設けたが、これに限らず、例えば、タグカバー103に、圧入ピン106Aのみを設けるようにしてもよい。、また、圧入ピン106B及び第2の取付穴としての取付穴105Bを、圧入ピン106A及び第1の取付穴としての取付穴105Aと同一形状にしてもよい。
[3−7.他の実施の形態7]
さらに、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した実施の形態と他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
本発明は、基板をカバーで固定するトナーカートリッジ、プロすユニット、及びこのようなトナーカートリッジやプロセスユニットを交換可能な画像形成装置などで広く利用することができる。
1……画像形成装置、3……現像ユニット、5……トナーカートリッジ、42……サイドカバープレート、50……RFIDタグ、51、102……タグ収容部、52、103……タグカバー、62、104……カバー取付部、63、105……取付穴、64,106……圧入ピン、70A……上部、70B……下部、71……圧入しろ、72……平坦面、73、200……切り欠き、90……プロセスユニット、100……サイドフレーム部材、101……メモリタグ、202……凹部、P……用紙。

Claims (11)

  1. 情報を記憶保持する記憶部が実装された基板と、
    前記基板を収容する収容部と、
    前記収容部に収容された前記基板を固定するカバーと、
    前記カバーを取り付けるカバー取付部と
    を備え、
    前記カバーは、
    前記カバー取付部に設けられた取付穴に圧入される圧入ピンを有し、
    前記圧入ピンは、
    前記取付穴に前記圧入ピンを圧入する際に、前記取付穴の外側にはみ出す圧入しろを有し、
    前記圧入しろは、
    前記圧入ピンを圧入方向と平行な仮想平面を境界として第1の部分と第2の部分とに分割した場合の第1の部分にのみ形成されていて、
    さらに、前記圧入ピンの第1の部分には、
    前記圧入ピンが部分的に細くなるように切り欠きが形成されている
    ことを特徴とする交換ユニット。
  2. 前記圧入ピンは、
    前記取付穴に圧入されると、前記取付穴に対して前記第1の部分から前記第2の部分へと向かう方向に傾いた状態で前記取付穴の内部に保持される
    ことを特徴とする請求項1に記載の交換ユニット。
  3. 前記切り欠きは、
    前記圧入ピンの根本部分に設けられ、前記圧入ピンの根本に向かって、前記圧入ピンにおける前記仮想平面と直交する方向の太さが細くなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の交換ユニット。
  4. 前記切り欠きは、
    前記圧入ピンの根本部分に設けられ、前記圧入ピンの根本に向かって、前記圧入ピンにおける前記仮想平面と平行な方向の太さが細くなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の交換ユニット。
  5. 前記圧入ピンの第1の部分の根本部分には、
    前記圧入ピンの根本に向かって、前記圧入ピンにおける前記仮想平面と直交する方向の太さが細くなるように形成された第1の切り欠きと、前記圧入ピンの根本に向かって、前記圧入ピンにおける前記仮想平面と平行な方向の太さが細くなるように形成された第2の切り欠きとが設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の交換ユニット。
  6. 前記切り欠きは、
    前記圧入ピンの根本に向かって、前記圧入ピンにおける前記カバーを前記カバー取付部から取り外す際に加わる力の方向と平行な方向の太さが細くなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の交換ユニット。
  7. 前記圧入ピンの第1の部分には、
    前記圧入ピンが前記取付穴に圧入された際に、前記圧入ピンの内壁とは接触しない平坦面が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の交換ユニット。
  8. 前記平坦面は、
    前記仮想平面と平行に設けられ、
    前記圧入しろは、
    前記平坦面と前記第2の部分との間を繋ぐように前記平坦面の両側に設けられ、
    前記圧入ピンの第2の部分には、
    前記平坦面の反対側に、前記取付穴の内壁と接触する接触部が設けられ、
    前記圧入ピンは、
    全体として断面略T字型の棒状に形成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の交換ユニット。
  9. 前記カバー取付部には、
    前記カバーを前記カバー取付部から取り外す際に、前記カバーにおける前記圧入ピン以外の部分が前記カバー取付部と接触することを防ぐための凹部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の交換ユニット。
  10. 前記カバーは、
    前記カバー取付部に設けられた第1の取付穴に圧入される第1の圧入ピンと、第2の取付穴に圧入される第2の圧入ピンとを有し、
    前記第1の圧入ピンは、
    前記仮想平面を境界として第1の部分と第2の部分とに分割した場合の第1の部分にのみ前記圧入しろが形成されていて、
    さらに、前記第1の圧入ピンの第1の部分には、
    前記第1の圧入ピンが部分的に細くなるように切り欠きが形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4、6〜9のいずれかに記載の交換ユニット。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載された交換ユニットを着脱自在に保持する
    ことを特徴とする画像形成装置。
JP2017189137A 2017-09-28 2017-09-28 交換ユニット及び画像形成装置 Active JP6992372B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017189137A JP6992372B2 (ja) 2017-09-28 2017-09-28 交換ユニット及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017189137A JP6992372B2 (ja) 2017-09-28 2017-09-28 交換ユニット及び画像形成装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019066561A true JP2019066561A (ja) 2019-04-25
JP2019066561A5 JP2019066561A5 (ja) 2020-01-09
JP6992372B2 JP6992372B2 (ja) 2022-01-13

Family

ID=66337827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017189137A Active JP6992372B2 (ja) 2017-09-28 2017-09-28 交換ユニット及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6992372B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020192719A (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 理想科学工業株式会社 製品及びインクカートリッジ並びに製品の生産方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030215247A1 (en) * 2002-05-17 2003-11-20 Xerox Corporation Post-launch process optimization of replaceable sub-assembly utilization through customer replaceable unit memory programming provided in an alternate replaceable sub-assembly
JP2004205597A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Fuji Xerox Co Ltd メモリチップ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2007199457A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Oki Data Corp 交換ユニット及び画像形成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030215247A1 (en) * 2002-05-17 2003-11-20 Xerox Corporation Post-launch process optimization of replaceable sub-assembly utilization through customer replaceable unit memory programming provided in an alternate replaceable sub-assembly
JP2004205597A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Fuji Xerox Co Ltd メモリチップ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2007199457A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Oki Data Corp 交換ユニット及び画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020192719A (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 理想科学工業株式会社 製品及びインクカートリッジ並びに製品の生産方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6992372B2 (ja) 2022-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4806265B2 (ja) 交換ユニット及び画像形成装置
DK2397914T4 (en) Developer and imaging apparatus
JP4952490B2 (ja) 回転体支持部材、及び画像形成装置
JP6821450B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、並びに画像形成装置
JP6581797B2 (ja) カートリッジ及び画像形成装置
CN108255035A (zh) 图像形成设备
JP6552212B2 (ja) カートリッジ及び画像形成装置並びにカートリッジの製造方法
JP2007057953A (ja) 画像形成装置
JP2008197147A (ja) 画像形成装置
JP2010085797A (ja) カートリッジ及びそれを備えた電子装置と画像形成装置
JP2006098770A (ja) カートリッジ及び画像形成装置
US8543034B2 (en) Electrophotographic color image forming apparatus and cartridge
JP6992372B2 (ja) 交換ユニット及び画像形成装置
JP6054084B2 (ja) 画像形成装置
JP5394548B1 (ja) 画像形成装置
EP1703336A2 (en) Developing unit and image forming apparatus
JP2016151727A (ja) 電子部品の取付構造、着脱ユニット及び画像形成装置
JP6190787B2 (ja) 画像形成装置
JPH09319173A (ja) 画像形成装置
JP2010044265A (ja) 画像形成装置
JP2009205082A (ja) イメージングカートリッジ及び画像形成装置
JP4557809B2 (ja) 画像形成装置
JP2013167745A (ja) 画像形成装置
WO2020194835A1 (ja) 現像カートリッジ、ドラムカートリッジ、ベルトユニットおよび画像形成装置
JP2017040945A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20191015

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191120

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210519

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6992372

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150