JP2019066219A - 外観検査装置および外観検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】欠陥ではない比較的浅いキズを有する表面において、比較的深い欠陥キズの有無を好適に検査する技術を提供する。【解決手段】外観検査装置10は、光源30、開口形成部40、照明光学系50およびカメラ60を備える。開口形成部40は、光源30からの光を通過させる寸法可変の開口42を形成する。照明光学系50のコリメートレンズ52は、開口42を通過した光を平行光L1にして検査試料9の観察対象面9Sに照射する。開口42の開口寸法W1を変更することにより、平行光L1の立体照射角θを変更する。【選択図】図4

Description

この発明は、検査試料の表面を外観検査する技術に関し、特に、表面に形成された欠陥キズの有無を検査する技術に関する。
金属部品などでは、欠陥キズ(ひっかき傷、打痕など)の有無を検査する外観検査が行われる場合がある(特許文献1)。金属部品などの表面について、比較的深い筋状の欠陥キズを観察する場合、暗視野観察によってその欠陥キズが鮮明化された観察像を取得することができる。
特開2003−083908号公報
しかしながら、たとえば、金属部品には、切削または旋削などの加工処理により、上記欠陥キズよりも比較的浅い加工キズを有する場合がある。このような加工面において上記比較的深い欠陥キズの有無を検査する場合、図11に示すように、暗視野観察の観察像において、欠陥キズを明るくすると、欠陥ではない加工キズ90も鮮明化される。このため、観察像において、欠陥キズ92の像が加工キズ90に隠れてしまい、欠陥キズ92の発見または検出が困難な場合があった。
そこで、本発明は、欠陥ではない比較的浅いキズを有する表面において、比較的深い欠陥キズの有無を好適に検査する技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、第1態様は、検査試料の観察対象面の外観検査に適用される外観検査装置であって、検査試料を保持する保持部と、光を出射する光源と、前記光源から出射された光のうち一部を通過させる寸法可変の開口を形成する開口形成部と、前記開口形成部の前記開口を通過した光を平行光にして前記観察対象面に照射する照明光学系と、前記観察対象面からの光を結像させる結像光学系とを備える。
また、第2態様は、第1態様の外観検査措置であって、前記平行光の光路上および前記結像光学系の光軸上に配されており、前記平行光を前記観察対象面に向けて反射させるハーフミラー、をさらに備える。
また、第3態様は、第1または第2態様の外観検査装置であって、前記結像光学系により結像された画像を撮像する撮像素子、をさらに備える。
また、第4態様は、第1から第3態様のいずれか1態様に係る外観検査装置であって、前記保持部に保持された前記検査試料の内部に形成された空洞内に配置されるミラー部材、をさらに備え、前記結像光学系が、前記ミラー部材に反射した光を結像させる。
また、第5態様は、第4態様の外観検査装置であって、前記保持部に保持された前記検査試料を前記ミラー部材まわりに回転させる回転機構、を含む。
また、第6態様は、検査試料の観察対象面を観察する外観検査方法であって、(a)検査試料を保持部で保持する工程と、(b)光源から出射された光に開口を通過させる工程と、(c)前記工程(b)により前記開口を通過した光を平行光にして、前記保持部に保持された前記検査試料の観察対象面に照射する工程と、(d)前記工程(c)により前記観察対象面で反射した光を結像させる工程と、(e)前記開口の幅を変更する工程とを含む。
第1態様の外観検査装置によると、開口幅を小さくすることにより、観察対象面に照射される光の照射立体角が小さくなる。このため、開口幅を小さくしていくことにより、比較的深いキズの反射が抑えられる。これにより、比較的浅いキズを明るいままにして、比較的深いキズのみが暗い観察像として取得できる。これにより、比較的深いキズの有無の検査を好適に実施できる。
第2態様の外観検査装置によると、ハーフミラーを用いることにより、同軸落射照明を実現できる。これにより、入射光と反射光の光軸を同軸にすることにより、装置サイズを小さくすることができる。
第3態様の外観検査装置によると、結像された画像を撮像して保存することができる。
第4態様の外観検査装置によると、ミラー部材を利用することにより、検査試料の空洞の内周面について、検査することができる。
第5態様の外観検査装置によると、ミラー部材に対して検査試料を回転させることにより、内周面の全周について検査することができる。
第6態様の外観検査方法によると、開口幅を小さくすることにより、観察対象面に照射される光の照射立体角が小さくなる。このため、開口幅を小さくしていくことにより、比較的深いキズの反射が抑えられる。これにより、比較的浅いキズを明るいままにして、比較的深いキズのみが暗い観察像として取得できる。これにより、比較的深いキズの有無の検査を好適に実施できる。
第1実施形態の外観検査装置10を示す概略側面図である。 第1実施形態の外観検査装置10を示す概略平面図である。 観察対象面9Sの断面プロファイル(山谷の高低差)を示す図である。 開口寸法W1が異なる2つの状態において照明光学系50により形成される平行光L1を示す概念図である。 開口寸法W1を小さくしたときの観察像I1を示す図である。 深さ推定部703が傾斜面92Sの深さを推定する原理について説明する図である。 第1実施形態の外観検査装置10において実施される検査フローを示す図である。 第2実施形態の外観検査装置10aを示す概略側面図である。 第2実施形態の外観検査装置10aを示す概略平面図である。 第3実施形態の外観検査装置10bを示す概略側面図である。 加工キズ90および欠陥キズ92を有する加工面900の観察像を示す図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張または簡略化して図示されている場合がある。
<1. 第1実施形態>
図1は、第1実施形態の外観検査装置10を示す概略側面図である。図2は、第1実施形態の外観検査装置10を示す概略平面図である。図1では開口形成部40を断面図で示している。また、図2ではコリメートレンズ52、ハーフミラー54およびカメラ60を二点鎖線で示している。また、制御部70などの図示を省略している。
外観検査装置10は、検査試料9の観察対象面9Sの外観検査に適用される装置である。検査試料9は、たとえば金属部品であり、具体的には車載用の鍛造部品または鋳造部品である。ただし、検査試料9は、これらの部品に限定されるものではない。
観察対象面9Sは、たとえば切削や旋削などの加工処理によりできた、比較的浅い筋状凹部である加工キズ90(図11参照)を有する検査試料9の表面である。外観検査装置10は、加工キズ90を有する観察対象面9Sにおいて、加工によりできた加工キズ90とは異なる欠陥キズ92(図11参照)を観察するのに適した装置である。
ここでは、検査試料9は、直方体の形状を有しており、観察対象面9Sは、直方体の一面である。観察対象面9Sは、加工キズ90および欠陥キズ92といった筋状凹部を除けば、ほぼ平坦な面である。なお、検査試料9の形態は、直方体に限定されるものではなく、任意の立体的形状を有しうる。また、観察対象面9Sが、平坦な面であることも必須ではない。
図1および図2に示すように、外観検査装置10は、ステージ20、光源30、開口形成部40、照明光学系50、カメラ60および制御部70を備える。
ステージ20は、検査試料9を保持する保持部の一例である。ここでは、ステージ20は、直方体状に形成されており、その平坦に形成された上面に検査試料9が載置される。ステージ20は、検査試料9の観察対象面9Sが上方に配置されたカメラ60を向く姿勢で検査試料9を保持する。以下、観察対象面9Sに垂直な方向を高さ方向D1とする。また、観察対象面9Sに平行な方向を面内方向D2とする。面内方向D2は、高さ方向D1に直交する水平方向である。
なお、検査試料9を保持する保持部は、ステージ20のような形態に限定されるものではない。たとえば、検査試料9を複数の部材で挟み込むことにより保持する保持部を採用してもよい。この場合、検査試料9が任意の立体的形状を有する場合でも、当該保持部が検査試料9を適切な姿勢に保持することにより、観察対象面9Sをカメラ60の結像光学系62の光軸62J上に配することができる。
ステージ20には、昇降機構22が設けられている。昇降機構22は、高さ方向D1にステージ20を移動させる。昇降機構22は、リニアモータ機構またはボールネジ機構などの直動駆動機構により構成されうる。
光源30は、たとえば、LEDまたは蛍光灯などで構成されており、白色光を出射する。
開口形成部40は、光源30の手前に配置されており、光源30から出射された光のうち一部を通過させる円形状の開口42を形成している。開口42の開口寸法W1は、可変とされている。また、光源30における光を発する発光面の中心と開口42の中心が一致するように、開口形成部40が設けられている。
開口形成部40における開口寸法W1を変更する機構は、たとえばカメラなどに用いられる絞りと同様の機構を採用しうる。具体的には、開口形成部40は、たとえば、複数枚の板状の絞り羽根と、複数枚の絞り羽根を移動させるカム機構、およびカム機構を動作させるモータなどの駆動部を備える。そして、絞り羽根各々をカム機構で移動させることにより、絞り羽根の中央に形成された開口42の開口寸法W1(内径)が変更される。開口42の開口寸法の変更は、制御部70が、カム機構を動作させる駆動部を制御することにより実現される。なお、オペレータがカム機構を手動で動作させることにより、開口42の開口寸法W1が手動で変更されるようにしてもよい。
照明光学系50は、コリメートレンズ52およびハーフミラー54を備える。コリメートレンズ52は、開口形成部40の開口42を通過した光の光路上に配置されており、その開口42を通過した光を平行光にする。ハーフミラー54は、コリメートレンズ52からの平行光の光路上に配置されており、その平行光を観察対象面9Sに向けて反射する。ここでは、ハーフミラー54は、平行光に対して45°に傾けられており、当該平行光を鉛直方向下向きに反射させることにより、ハーフミラー54の直下に配置された検査試料9の観察対象面9Sに平行光を導く。
観察対象面9Sで反射した光は、ハーフミラー54で反射して観察対象面9Sに向かう光と同軸の反対方向に進んで、ハーフミラー54に入射する。そして、観察対象面9Sにて反射してきた光は、ハーフミラー54を通過して、その上方に配置されたカメラ60の結像光学系62に入射する。このように、ハーフミラー54は、平行光の光路上および結像光学系62の光軸上に配置されており、平行光を観察対象面9Sに向けて反射させる。
このように、ハーフミラー54を利用することによって、検査試料が平面ではなく凹凸構造を持つ場合でも、照明の影になる検査不能領域(死角)を解消することができる。また、欠陥の断面形状に突起がなく単に凹んだだけの欠陥である場合、暗視野照明で周辺から照明を当てとしても凹みは検出できないが、落射照明とすることで凹みを暗い観察像として取得することができる。さらに、入射光と反射光の光軸を同軸にすることができるため、外観検査装置10の装置サイズを小さくすることができる。
カメラ60は、結像光学系62と撮像素子64とを含む。結像光学系62は、レンズなどで構成されており、観察対象面9Sからの光(散乱光、反射光)を結像させる。撮像素子64は、結像光学系62によって結像された画像を撮像する。結像光学系62を構成するレンズの焦点位置に配されている。撮像素子64は、CCDなどのイメージセンサで構成されている。撮像素子64は、その受光面に入射した光を電気信号に変換することにより、制御部70に送信する。
制御部70のハードウェアとしての構成は、一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部70は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAM、および、制御用アプリケーションまたはデータ等を記憶する記憶部を備えている。また、制御部70には、画像を表示する液晶ディスプレイなどからなる表示部72、および、キーボードおよびマウスなどの入力デバイスからなる操作部74などが接続されている。
制御部70は、開口形成部40を制御することにより、開口42の開口寸法W1を変更する。開口寸法W1の変更は、オペレータからの操作部74を介した諸知恵の操作入力に基づいて行われてもよい。あるいは、制御部70のCPUが、制御用アプリケーションに規定されたアルゴリズムにしたがって、開口寸法W1の変更を行ってもよい。
制御部70は、カメラ60の撮像素子64に接続されている。制御部70は、撮像素子64が出力した電気信号に基づいて生成した画像を、表示部72に表示する。
図1に示す画像処理部701は、制御部70のCPUが制御用アプリケーションに従って動作することにより実現される機能である。なお、画像処理部701は、専用の電子回路によって構成されていてもよい。画像処理部701は、カメラ60が撮像することにより取得された画像を処理する。たとえば、画像処理部701は、解像度を低下させる処理を行う。
<開口寸法W1の変更について>
ここで、開口寸法W1を変更する目的について説明する。図3は、観察対象面9Sの断面プロファイル(山谷の高低差)を示す図である。図3において、横軸は観察対象面9Sに平行な方向(面内方向)の位置を示しており、縦軸は表面の高さを示している。観察対象面9Sには、図11に示すような、所定の加工により形成された加工キズ90と、加工キズ90よりも深い筋状凹部である欠陥キズ92とが存在する。図3に示すように、加工キズ90のプロファイル90Pは加工キズ90が比較的浅い凹部であることを示しており、欠陥キズ92のプロファイル92Pは欠陥キズ92が比較的深い凹部であることを示している。また、加工キズ90の傾斜面の傾斜角はおよそ10°未満であるのに対して、欠陥キズ92の傾斜面の傾斜角は30°〜60°と急である。なお、傾斜面の傾斜角は、観察対象面9Sの加工キズ90および欠陥キズ92などの筋状凹部を除いた比較的平坦な平面部分に対して、各キズ90,92における筋状凹部の内側面のなす角度をいう。外観検査装置10では、この加工キズ90と欠陥キズ92の深さの違いを利用して、観察像において、より深い筋状凹部である欠陥キズ92を鮮鋭化させる。具体的には、開口寸法W1の大きさを調整することにより、欠陥キズ92を鮮鋭化させる。
図4は、開口寸法W1が異なる2つの状態において照明光学系50により形成される平行光L1を示す概念図である。図4では、説明の容易化のため、ハーフミラー54を省略して示しており、光源30、開口形成部40、コリメートレンズ52および観察対象面9Sを一直線上に並べて示している。なお、ハーフミラー54の位置を、破線BL1で示している。図4中、(a)は開口寸法W1が比較的大きい状態を示しており、(b)は開口寸法W1が比較的小さい状態を示している。
図4において、開口42からコリメートレンズ52までの距離fは、コリメートレンズ52の焦点距離である。また、観察像が取得される場合には、コリメートレンズ52から観察対象面9Sまでの距離(コリメートレンズ52からハーフミラー54までの距離aとハーフミラー54から観察対象面9Sまでの距離bの和)も、距離fと同じとされる。
図4に示すように、開口寸法W1を小さくした場合、開口42を通過する光が絞られることにより、平行光L1の立体照射角θが小さくなる(図4(b))。反対に、開口寸法W1を大きくした場合、平行光L1の立体照射角θも大きくなる(図4(a))。
ここで、立体照射角θが大きい場合、平行光L1は比較的浅い加工キズ90の内部および比較的深い欠陥キズ92でも、各内部で反射してカメラ60に入射する。これに対して、立体照射角θを小さくしていくと、比較的浅い加工キズ90は反射してカメラ60に入射するが、傾斜角度の大きい欠陥キズ92の内面では、反射光がカメラ60に到達し難くなる。したがって、開口寸法W1を小さくしていくことにより、欠陥キズ92を暗くすることができる。
図5は、開口寸法W1を小さくしたときの観察像I1を示す図である。開口寸法W1を小さくしていくと、観察像I1においては、比較的深い欠陥キズ92が比較的暗い筋状のものとして現れる。これに対して、観察像I1のおいては、比較的浅い加工キズ90は他のキズのない部分と同じ明るさのために、消失している。このように、外観検査装置10においては、開口寸法W1を変更することにより、比較的深い欠陥キズ92の有無の検査に適した観察像を取得することができる。
図1に示す深さ推定部703は、制御部70のCPUが制御用アプリケーションに従って動作することにより実現される機能である。なお、深さ推定部703は、専用の電子回路によって構成されていてもよい。深さ推定部703は、画像解析により凹部の深さを算出する。深さ推定部703は、外観検査装置10において、特異的に暗くすることが可能なキズの傾斜面の傾斜角度と、そのときの開口寸法W1の関係を示す対応情報を利用する。この対応情報は、外観検査装置10において、様々な傾斜角度の傾斜面をもつ凹部が形成された試料を用いて、開口幅W1を変更しつつ観察像を観察することにより取得しうる。
図6は、深さ推定部703が傾斜面92Sの深さを推定する原理について説明する図である。たとえば、対応情報において、図6に示すように、傾斜角度が45°±5°である傾斜面92Sを観察像において暗くすることが可能な開口寸法W1が特定されている場合を考える。この場合において、開口寸法W1で暗くなる部分が観察像において3ピクセルであり、1ピクセルが約75μmであるとすると、図6に示す傾斜面92Sの推定幅が225μmとなる。したがって、深さ推定部703は、この推定幅に傾斜角度(45°±5°)の正接値(tan(45°±5°))を掛けることにより、傾斜面92Sの深さ(168.8μm〜268.2μm)を算出する。このように算出された値は、表示部72などに表示されるとよい。
<検査フロー>
図7は、第1実施形態の外観検査装置10において実施される検査フローを示す図である。図7に示す各工程は、特に断らない限り、制御部70の制御下で行われるものとする。
まず、ステージ20上に検査試料9が搬入され、ステージ20が検査試料9を保持する(ステップS11)。ステージ20上への検査試料9の搬入は、オペレータが手作業で行ってもよいし、図示しない搬送装置が行ってもよい。ステージ20は、観察対象面9Sを上方へ向けた姿勢で検査試料9を保持する。
続いて、制御部70が光源30を制御して、光照射を開始する(ステップS12)。これにより、開口42を通過した光源30からの光が、照明光学系50にて平行光に変換され、観察対象面9Sに入射する。
続いて、ステージ20の高さ変更が行われる(ステップS13)。詳細には、制御部70が昇降機構22を制御することにより、ステージ20を昇降させる。ここでは、コリメートレンズ52から観察対象面9Sまでの距離(=a+b)が、コリメートレンズ52の焦点距離である距離fに一致するように、ステージ20の高さが変更される。
また、制御部70が演算により観察対象面9Sの配置されるべき位置を求め、その位置に合わせてステージ20を移動させてもよい。たとえば、制御部70に対して検査試料9の厚みを与えると、制御部70が、その厚みから逆算してステージ20の配されるべき高さ位置を割り出してもよい。
また、観察対象面9Sが、上記コリメートレンズ52の焦点位置に移動したことを位置検出センサーで検出するとよい。位置検出センサーは、非接触式センサー(光学式センサーなど)または接触式センサーなどで構成されうる。
また、制御部70が、カメラ60によって得られる画像においてピントが合うまで、ステージ20を移動させてもよい。
続いて、制御部70が、開口形成部40を制御して、開口42の開口寸法W1を変更する(ステップS14)。制御部70は、最初に開口寸法W1を変更する場合、開口寸法W1を既定の初期値に変更する。この初期値は任意に設定されうる値であるが、ここでは、後述するように、欠陥キズ92を検出するために開口寸法W1が所定のピッチで小さく変更される。このため、初期値は、十分に大きい値であることが望ましい。
制御部70は、開口寸法W1を変更すると、観察像をカメラ60で撮像して得られる画像を、表示部72に表示する(ステップS15)。当該画像は、適宜記憶部に保存される。
続いて、制御部70が、開口寸法W1の変更の要否を判定する(ステップS16)。この判定は、カメラ60によって取得された画像において、欠陥キズ92が検出されるか否かに基づいて行うとよい。具体的には、図6に示すような欠陥キズ92を示す暗い部分を画像上において検出するとよい。欠陥キズ92の検出は、たとえば、所定の輝度値よりも暗い輝度値を持つ領域の面積を取得し、その大きさが閾値以上であれば欠陥キズ92と判定するとよい。欠陥キズ92が検出されなかった場合、制御部70は、開口寸法W1を変更する必要があると判定する(ステップS16においてYES)。一方、欠陥キズ92が検出された場合、制御部70は、開口寸法W1の変更が不要と判定する(ステップS16においてNO)。
制御部70が、開口寸法W1を変更すると判定した場合(ステップS16においてYES)、制御部70は、ステップS14に戻って、開口寸法W1を変更する。ここでは、制御部70は、開口形成部40を制御して、開口寸法W1を既定の大きさ分だけ小さくする。そして、制御部70は、ステップS15およびステップS16を再度実施する。
ステップS16において、開口寸法W1の変更が不要と判定された場合(ステップS16においてNO)、制御部70は、光源30をオフにして、光の照射を停止させる(S17)。これにより、検査試料9における観察対象面9Sについての検査が終了する。
なお、ステップS16において、開口寸法W1が予め定められた最小値(たとえばゼロ)に達している場合、制御部70は、開口寸法W1の変更は不要と判断され、ステップS17を実施する。これにより、欠陥キズ92が観察対象面9Sに存在しない場合にも、正常に検査を終えることができる。
以上の検査フローによると、開口42の開口寸法W1を小さくなるように変更して行くことにより、観察対象面9Sに欠陥キズ92が存在する場合、観察像において、比較的浅い加工キズ90を明るくしつつ、比較的深い欠陥キズ92を特異的に暗くすることができる。すなわち、欠陥キズ92の有無を検査するのに好適な観察像を取得することができる。
なお、ステップS16における開口寸法W1の変更要否の判定は、オペレータの判断に基づいて行われてもよい。たとえば、オペレータが表示部72に表示された画像を確認し、図5に示すように、欠陥キズ92が暗くなる部分があるかどうかを確認する。そして、オペレータは、欠陥キズ92に対応する暗い部分が現れていないと判断した場合は、開口寸法W1を変更するための操作入力を、操作部74を介して行う。制御部70は、この操作入力に基づいて、開口寸法W1の変更が必要と判定するとよい(ステップS16においてYES)。そして、制御部70は、ステップS14に戻って、開口42の開口寸法W1を変更するとよい。
また、開口42の開口寸法W1が手動で変更可能な場合、ステップS14において、オペレータが手動で開口寸法W1を変更してもよい。
<2. 第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、以降の説明において、既に説明した要素と同様の機能を有する要素については、同じ符号またはアルファベット文字を追加した符号を付して、詳細な説明を省略する場合がある。
図8は、第2実施形態の外観検査装置10aを示す概略側面図である。図9は、第2実施形態の外観検査装置10aを示す概略平面図である。図8では開口形成部40を断面図で示している。また、図9ではコリメートレンズ52、ハーフミラー54およびカメラ60を二点鎖線で示している。
外観検査装置10aは、空洞を有する検査試料9aの内面を観察対象面9Saとして、当該観察対象面9Saにおける欠陥キズ92の有無を検査する。詳細には、外観検査装置10aは、検査試料9aの空洞の内部に配置されるミラー部材56を備えている。また、検査試料9aを支持するステージ20aは、中央部にミラー部材56を支持する棒状の支持部材561が挿通される貫通孔を形成している。
ミラー部材56の反射面は、ハーフミラー54で反射した平行光L1が入射する位置に設けられている。また、ミラー部材56の反射面は、その平行光L1の光軸、および、結像光学系62の光軸62Jに対して45°傾いている。
外観検査装置10aは、ステージ20aを回転軸線A1まわりに回転させる回転機構24aを有する。回転機構24aの回転軸線A1は、ミラー部材56に重なるように設けられている。このため、回転機構24aがステージ20aを回転させることにより、ステージ20aに保持された検査試料9aを、ミラー部材56まわりに回転させる。
外観検査装置10aによると、ハーフミラー54で反射した平行光L1は、ミラー部材56にて反射して、検査試料9aの空洞の内周面である観察対象面9Saに照射される。そして、観察対象面9Saで反射した光は、ミラー部材56で反射されて、結像光学系62に入射する。また、回転機構24aがステージ20aを回転させることにより、検査試料9aの内面における全周の観察像を取得することができる。したがって、外観検査装置10aによれば、検査試料9aの外面だけではなく、内面についても、欠陥キズ92の有無を検査することができる。
<3. 第3実施形態>
図10は、第3実施形態の外観検査装置10bを示す概略側面図である。図10では開口形成部40を断面図で示している。
外観検査装置10bは、円柱状の外形を有する検査試料9bの外周面を観察対象面9Sbにおいて、欠陥キズ92の有無の検査に適した構成を有する。詳細には、外観検査装置10bは、検査試料9bを挟持する保持具20bと、当該保持具20bを回転軸線A2まわりに回転させる回転機構24bとを備える。回転軸線A2は、観察対象面9Sbに入射する平行光L1に対して垂直な方向に設定されている。
制御部70が回転機構24bを制御して保持具20bを回転軸線A2まわりに回転させることにより、検査試料9bが回転軸線A2まわりに回転する。これにより、観察対象面9Sbの全周について、観察像を得ることができる。
外観検査装置10bにおいて、保持具20bを平行光L1の光軸に沿って昇降させる昇降機構を設けてもよい。この場合、外周面に凹凸を有する非円柱状の検査試料について、その検査試料を回転させたときに、その外周面の凹凸の高さが一定になるように、検査試料を昇降させるとよい。これにより、コリメートレンズ52の焦点位置を観察対象面の高さに合わせることができる。したがって、開口寸法W1の変更を組み合わせることによって、欠陥キズ92の有無の検出に好適な観察像を取得することができる。
<4. 変形例>
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記のようなものに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
開口寸法W1を変更する操作によっても、比較的浅い加工キズ90を十分に消失させることが困難な場合には、画像処理部701が観察像の解像度を低下させる処理を実施してもよい。観察像の解像度を低下させることにより、加工キズ90の輪郭をぼかせられるため、相対的に欠陥キズ92が強調された画像を取得できる。なお、一般的に解像度を低下させると、欠陥キズ92も輪郭がぼけるおそれがある。しかしながら、予め、開口寸法W1の調節によって欠陥キズ92を鮮鋭化させた画像を得ることができるため、解像度を低下させても欠陥キズ92の有無の検査を好適に実施可能な画像を取得できる。
また、カメラ60が、倍率(横倍率)を変更して撮像する機構を備えていてもよい。具体的には、結像光学系62のレンズを光軸方向に移動させる移動機構を設けるとよい。このように、倍率を低下させることによっても、観察像における加工キズ90の輪郭をぼかせられるため、相対的に欠陥キズ92が強調された画像を取得できる。
また、撮像素子64は、複数の光検出素子を線状に並べたラインセンサーとしてもよい。たとえば、第2実施形態の外観検査装置10aにおいて、撮像素子64をラインセンサーとした場合にも、検査試料9aをミラー部材56まわりに回転させることにより、観察対象面9Saの観察像を撮像することができる。撮像素子64をラインセンサーにすることにより、撮像素子64のコストを抑制できる。第3実施形態の外観検査装置10bにおいても、撮像素子64をラインセンサーとした場合にも、同様の効果を得ることができる。
また、第2実施形態の外観検査装置10aにおいて、ミラー部材56をステージ20aの貫通孔を介して棒状の支持部材561にて保持しているがこれに限られるものではない。例えば、カメラ60を支持する部材にブラケットを設け、該ブラケットを介してカメラ60の下方(結像光学系62の光軸上)にて保持する構成とし、検査試料9aの空洞の内部にミラー部材56を配置してもよい。
この発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。上記各実施形態および各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
9,9a,9b 検査試料
9S,9Sa,9Sb 観察対象面
10,10a,10b 外観検査装置
20,20a ステージ(保持部)
20b 保持具(保持部)
24a,24b 回転機構
30 光源
40 開口形成部
42 開口
50 照明光学系
52 コリメートレンズ
54 ハーフミラー
56 ミラー部材
60 カメラ
62 結像光学系
62J 光軸
64 撮像素子
70 制御部
72 表示部
90 加工キズ
92 欠陥キズ
92S 傾斜面
A1 回転軸線
I1 観察像
L1 平行光
W1 開口寸法

Claims (6)

  1. 検査試料の観察対象面の外観検査に適用される外観検査装置であって、
    検査試料を保持する保持部と、
    光を出射する光源と、
    前記光源から出射された光のうち一部を通過させる寸法可変の開口を形成する開口形成部と、
    前記開口形成部の前記開口を通過した光を平行光にして前記観察対象面に照射する照明光学系と、
    前記観察対象面からの光を結像させる結像光学系と、
    を備える、外観検査装置。
  2. 請求項1の外観検査措置であって、
    前記平行光の光路上および前記結像光学系の光軸上に配されており、前記平行光を前記観察対象面に向けて反射させるハーフミラー、
    をさらに備える、外観検査装置。
  3. 請求項1または請求項2の外観検査装置であって、
    前記結像光学系により結像された画像を撮像する撮像素子、
    をさらに備える、外観検査装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の外観検査装置であって、
    前記保持部に保持された前記検査試料の内部に形成された空洞内に配置されるミラー部材、
    をさらに備え、
    前記結像光学系が、前記ミラー部材に反射した光を結像させる、外観検査装置。
  5. 請求項4の外観検査装置であって、
    前記保持部に保持された前記検査試料を前記ミラー部材まわりに回転させる回転機構、を含む、外観検査装置。
  6. 検査試料の観察対象面を観察する外観検査方法であって、
    (a)検査試料を保持部で保持する工程と、
    (b)光源から出射された光に開口を通過させる工程と、
    (c)前記工程(b)により前記開口を通過した光を平行光にして、前記保持部に保持された前記検査試料の観察対象面に照射する工程と、
    (d)前記工程(c)により前記観察対象面で反射した光を結像させる工程と、
    (e)前記開口の幅を変更する工程と、
    を含む、外観検査方法。
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