JP2019066047A - 膨張弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】絞り通路を含む冷媒通路において逆向きに冷媒を流した場合でも減圧特性の乖離が少ない膨張弁を提供する。【解決手段】膨張弁1は、第1、第2冷媒回路のいずれにおいても、弁室1ahを通過する冷媒によって弁体1cに作用する押圧力が、弁体1cの閉弁方向に作用するように、冷媒の流れを規定するA逆止弁1za、・・・、D逆止弁1zdを備える。すなわち、膨張弁1では、冷媒が第1開口部1aaおよび第2開口部1abのいずれから流入した場合においても、弁室1ahを通過する冷媒によって弁体1cに作用する押圧力が、弁体1cの閉弁方向に作用する。【選択図】図3

Description

本発明は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルに適用される膨張弁に関する。
従来、蒸気圧縮式の冷凍サイクルに適用され、凝縮器から流出した高圧冷媒を減圧膨張する機械式の膨張弁が知られている。この種の膨張弁としては、例えば、特許文献1に記載のものがある。
この種の膨張弁は、一般的に、単一の金属ブロック等で構成されるボデー部の内部において、高圧冷媒を導入して減圧膨張させる絞り通路を含む冷媒通路、および蒸発器から流出した低圧冷媒を流通させる冷媒通路等が形成されている。より具体的には、絞り通路を含む冷媒通路はボデーに形成された2つの開口部の間において冷媒を通過させる通路である。この通路内において、高圧冷媒が、2つの開口部の一方、絞り通路、2つの開口部の他方の順に流れる。
また、この種の膨張弁は、蒸発器から流出した低圧冷媒の温度および圧力に応じて変位作動するエレメント部を備え、該エレメント部により弁体を変位させることで、高圧冷媒を減圧膨張させる絞り通路の流路断面積を調整している。より具体的には、エレメント部は、温度に応じて圧力変化する感温媒体が封入された封入空間の内圧と、蒸発器から流出した低圧冷媒の圧力との圧力差に応じて変位する圧力応動部材としてのダイヤフラムを有している。そして、このダイヤフラムの変位が、蒸発器から流出した低圧冷媒の温度を感温媒体に伝達する感温棒等を介して弁体に伝えられ、弁体を変位させる。
これにより、この種の膨張弁では、封入空間内の感温媒体の圧力を蒸発器から流出した低圧冷媒の温度に応じた圧力とし、封入空間内の内圧と蒸発器から流出した低圧冷媒の圧力との圧力差によってダイヤフラムを変位させている。つまり、蒸発器から流出した低圧冷媒の温度および圧力に応じてダイヤフラムを変位させて弁体を変位させることで、絞り通路の開度を調整している。
こうして、この種の膨張弁では、蒸発器から流出した低圧冷媒の過熱度が予め定めた値に近づくように、絞り通路の流路断面積を調整する弁体を変位させて該絞り通路の通路開度を調整することで、蒸発器から流出した低圧冷媒の過熱度を制御している。
特開2013−170734号公報
上記特許文献1に記載の膨張弁のような機械式の膨張弁においては、絞り通路の流路断面積を調整する弁体が、絞り通路を通過する高圧冷媒によって押圧されることで変位する。従って、この種の機械式の膨張弁は、2つの開口部のうち一方から流入して絞り通路を通過する高圧冷媒による弁体の変位量が加味されて、所望の減圧特性となるように構成される。
ここで、上記特許文献1に記載の膨張弁は、2つの開口部のうち一方から流入して絞り通路を含む冷媒通路において通過する冷媒の押圧力が、弁体の閉弁方向、すなわち弁体が閉じる方向に作用する構成とされている。また、この膨張弁では、仮に、冷媒が2つの開口部のうち他方から流入した場合には、絞り通路を含む冷媒通路において通過する冷媒の押圧力が、弁体の開弁方向、すなわち弁体が開く方向に作用する。つまり、この膨張弁では、2つの開口部のうち一方から流入した場合と他方から流入した場合とで、絞り通路を含む冷媒通路において通過する冷媒の押圧力が互いに逆向きに作用する。このため、2つの開口部のうち一方から流入した場合と他方から流入した場合とで、弁体の変位量が大きく異なる。従って、この膨張弁では、絞り通路を含む冷媒通路において互いに逆向きに冷媒を流した2つの場合の間で、膨張弁の減圧特性が乖離してしまう。
本発明は上記点に鑑みて、絞り通路を含む冷媒通路において逆向きに冷媒を流した場合でも減圧特性の乖離が少ない膨張弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1〜4に記載の発明では、第1冷媒回路と第2冷媒回路とを切り換え可能な蒸気圧縮式の冷凍サイクル(100)に適用される膨張弁(1)において以下の構成とする。すなわち、膨張弁において、A押圧力およびB押圧力がいずれも弁体の閉弁方向に作用するように、冷媒通路における冷媒の流れを規定する規定部材(1za〜1zd)を設ける。なお、A押圧力は、第1冷媒回路において第1開口部(1aa)から流入して絞り通路(1ag)を通過する冷媒によって弁体に作用する押圧力である。また、B押圧力は、第2冷媒回路において第2開口部(1ab)から流入して絞り通路を通過する冷媒によって弁体に作用する押圧力である。
この膨張弁を冷凍サイクルに適用すれば、第1冷媒回路および第2冷媒回路それぞれの膨張弁の減圧特性の乖離を少なくすることできる。すなわち、冷凍サイクルにおいて、絞り通路を含む第1冷媒通路(1az)において逆向きに冷媒を流した場合でも、膨張弁の減圧特性の乖離を少なくすることができる。
また、請求項5〜7に記載の発明では、膨張弁(1)を適用した冷凍サイクルの具体例として、以下のような四方弁(5)を設けた冷凍サイクル(100)としている。すなわち、四方弁は、第1冷媒回路においては、A接続部(234)とC接続部(324)との間、およびD接続部(423)とB接続部(243)との間を同時に接続する。また、四方弁は、第2冷媒回路においては、B接続部とC接続部との間、およびA接続部とD接続部との間を同時に接続する。このような四方弁が設けられることで、第1冷媒回路においては、圧縮機(2)、第1熱交換器(3)、膨張弁の第1開口部、絞り通路、膨張弁の第2開口部、第2熱交換器(4)、圧縮機の順に冷媒が流れる。また、第2冷媒回路においては、圧縮機、第2熱交換器、膨張弁の第2開口部、絞り通路、膨張弁の第1開口部、第1熱交換器、圧縮機の順に冷媒が流れる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る冷凍サイクルにおいて第1冷媒回路としたときの全体構成を模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態に係る冷凍サイクルにおいて第2冷媒回路としたときの全体構成を模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態に係る膨張弁の断面構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る膨張弁1について図1〜図3を参照して説明する。図1に示すように、この膨張弁1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル100に適用され、後述の第1熱交換器3および第2熱交換器4の一方の熱交換器から流出した冷媒を減圧膨張して他方の熱交換器に流出させる、いわゆる内部均圧式の機械式膨張弁である。本実施形態では、自動車などの車両に搭載される車両用空調装置の冷凍サイクル100に膨張弁1を適用している。なお、図1、図2中の矢印は、冷凍サイクル100における冷媒の流れを模式的に示している。
まず、冷凍サイクル100について説明する。図1、図2に示すように、冷凍サイクル100は、膨張弁1と、圧縮機2と、第1熱交換器3と、第2熱交換器4と、四方弁5と、制御部6とを有する蒸気圧縮式の冷凍サイクルである。冷凍サイクル100は、ヒートポンプとして機能するものであり、図1に示す第1冷媒回路と図2に示す第2冷媒回路とに切り替え可能に構成されている。なお、第1冷媒回路は、冷房運転モードの冷媒回路に相当し、第2冷媒回路は、暖房運転モードの冷媒回路に相当する。
この冷凍サイクル100では、ここでは冷媒としてフロン系冷媒が採用されているが、冷媒の種類はこれに限られない。
膨張弁1は、第1熱交換器3および第2熱交換器4のうち放熱器として機能する熱交換器から流入した冷媒を減圧膨張させるものである。膨張弁1は、第1熱交換器3および第2熱交換器4のうち蒸発器として機能する熱交換器から流出した冷媒の温度および圧力に基づいて、該冷媒の過熱度が予め定めた値に近づくように、図3に示す弁体1cの弁開度を変化させる。これにより、膨張弁1は、第1熱交換器3および第2熱交換器4のうち蒸発器として機能する熱交換器から流出する冷媒の流量を調整する。なお、膨張弁1の詳細については後述する。
圧縮機2は、冷媒を吸入して圧縮するものである。本実施形態では、圧縮機2は、図示しない車両走行用エンジンから電磁クラッチ等を介して駆動力を得る場合や電気的に駆動力を得て、冷媒を吸入して圧縮を行う。図1、図2に示すように、圧縮機2は、A開口部2aおよびB開口部2bを有し、A開口部2aもしくはB開口部2bから吸入した冷媒を圧縮する。圧縮機2としては、例えば、インバータ制御方式の電動圧縮機が採用され得る。
圧縮機2のA開口部2aには、冷媒配管として機能するA接続部234が接続され、圧縮機2のB開口部2bには、冷媒配管として機能するB接続部243が接続されている。ここでは、図3に示すように、B接続部243は、その一部として後述の膨張弁1の第2冷媒通路1ayを含む。
第1熱交換器3は、周囲の熱交換媒体と冷媒とで熱交換させる熱交換器である。本実施形態における第1熱交換器3は、車室外に設置され、図示しないファンにより送風された車室外空気と冷媒とで熱交換させる。第1熱交換器3は、C開口部3aおよびD開口部3bを有する。
第1熱交換器3は、第1冷媒回路において車室外空気と冷媒とで熱交換させて冷媒を放熱させる放熱器として機能し、第2冷媒回路において車室外空気と冷媒とで熱交換させて冷媒を蒸発させることにより吸熱作用を発揮させる蒸発器として機能する。ここでは、冷媒としてフロン系冷媒を用いているため、第1熱交換器3は、第1冷媒回路において車室外空気と気相冷媒とで熱交換させることで気相冷媒を冷却して凝縮させる凝縮器として機能する。
なお、図1、図2に示すように、本実施形態に係る冷凍サイクル100は、第1熱交換器3が、第1熱交換部31、受液器32、第2熱交換部33を備える。
第1熱交換部31は、第1冷媒回路において凝縮器として機能する部分であり、第2熱交換部33は、第1冷媒回路において第1熱交換部31から流出した冷媒を過冷却する機能を果たす部分である。
受液器32は、第1熱交換器3の内部の冷媒流路の途中に設けられ、少なくとも第1冷媒回路において、凝縮器として機能する第1熱交換部31から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離してサイクル内の余剰液相冷媒を溜める機能を果たす。
第1熱交換器3のC開口部3aには、冷媒配管として機能するC接続部324が接続されている。また、第1熱交換器3のD開口部3bには、第1熱交換器3のD開口部3bと膨張弁1の第1開口部1aaを接続して冷媒配管として機能するE接続部13が接続されている。
第2熱交換器4は、周囲の熱交換媒体と冷媒とで熱交換させる熱交換器である。本実施形態における第2熱交換器4は、車室内に設置され、図示しないファンにより送風された車室内空気と冷媒とを熱交換させる。第2熱交換器4は、E開口部4aおよびF開口部4bを有する。
第2熱交換器4は、第1冷媒回路において車室内空気と冷媒とで熱交換させて冷媒を蒸発させることにより吸熱作用を発揮させる蒸発器として機能し、第2冷媒回路において車室内空気と冷媒とで熱交換させて冷媒を放熱させる放熱器として機能する。ここでは、冷媒としてフロン系冷媒を用いているため、第2熱交換器4は、第2冷媒回路において車室内空気と気相冷媒とで熱交換させて気相冷媒を冷却して凝縮させる凝縮器として機能する。
第2熱交換器4のF開口部4bには、冷媒配管として機能するD接続部423が接続されている。また、第2熱交換器4のE開口部4aには、膨張弁1の第2開口部1abと第2熱交換器4のE開口部4aを接続して冷媒配管として機能するF接続部14が接続されている。
なお、A接続部234、B接続部243、C接続部324、D接続部423、E接続部13、およびF接続部14はいずれも、冷媒が流通する流路として機能する部材であれば、その構成が特に限定されない。従って、例えば、A接続部234、B接続部243、C接続部324、D接続部423、E接続部13、およびF接続部14はいずれも、冷媒配管から別の冷媒配管へ向かう流路途中に気液分離器が介在する構成であっても良い。
四方弁5は、制御部6の制御によって、冷凍サイクル100における冷媒回路を切り替える弁である。具体的には、四方弁5は、第1冷媒回路においては、A接続部234とC接続部324との間、およびB接続部243とD接続部423との間を同時に接続するように冷凍サイクル100の冷媒回路の切り換えを行う。また、四方弁5は、第2冷媒回路においては、A接続部234とD接続部423との間、およびB接続部243とC接続部324との間を同時に接続する。
制御部6は、ECUすなわち電子制御装置であり、四方弁5などを制御する装置である。
次に、本実施形態に係る膨張弁1の詳細について説明する。図3に示すように、膨張弁1は、ボデー部1a、エレメント部53と、弁体1cと、逆止弁1za、逆止弁1zb、逆止弁1zc、および逆止弁1zdを備える。ボデー部1aには、絞り通路1agを含む第1冷媒通路1azが形成されている。なお、以下において、逆止弁1zaをA逆止弁1zaと称し、逆止弁1zbをB逆止弁1zbと称し、逆止弁1zcをC逆止弁1zcと称し、逆止弁1zdをD逆止弁1zdと称する。また、便宜上、図3ではA逆止弁1za、・・・、D逆止弁1zdを模式的に示している。
図3に示すように、ボデー部1aは、膨張弁1の外殻および膨張弁1内の第1冷媒通路1az等が形成された部分である。ボデー部1aは、例えば円筒状あるいは角筒状の金属ブロックに穴開け加工等を施して形成される。ボデー部1aには、第1開口部1aaおよび第2開口部1abが形成され、第1開口部1aaと第2開口部1abとの間において冷媒を流す通路として第1冷媒通路1azが形成されている。また、ボデー部1aには、弁体1cに対応する弁座として機能する弁座部1akが形成されている。
第1開口部1aaは、第1冷媒回路において、第1熱交換器3のD開口部3bから流出した冷媒を第1冷媒通路1azに流入させる部分であり、第2冷媒回路において、第1冷媒通路1azを通過した冷媒を第1熱交換器3のD開口部3bへ流出させる部分である。
第2開口部1abは、第1冷媒回路において、第1冷媒通路1azを通過した冷媒を第2熱交換器4のE開口部4aへ流出させる部分であり、第2冷媒回路において、第2熱交換器4のE開口部4aから流出した冷媒を第1冷媒通路1azに流入させる部分である。
図3に示すように、本実施形態に係るボデー部1aは、具体的には、第1冷媒通路1azが、空間1ac、空間1ad、空間1ae、空間1af、絞り通路1ag、弁室1ahを含む。なお、以下において、空間1acをA空間1acと称し、空間1adをB空間1adと称し、空間1aeをC空間1aeと称し、空間1afをD空間1afと称する。
絞り通路1agは、第1開口部1aaもしくは第2開口部1abから流入した冷媒を減圧膨張させる通路である。具体的には、絞り通路1agは、弁座部1akと弁体1cによって囲まれた空間である絞り部を含む。絞り通路1agは、弁座部1akに対する弁体1cの位置が変位して絞り部の流路断面積が変化することで、その流路断面積が変化する。すなわち、絞り通路1agの流路断面積は、この絞り部の流路断面積である。そして、本実施形態に係る冷凍サイクル100では、この絞り通路1agが形成されることにより、冷凍サイクル100における絞り通路1agよりも冷媒流れ上流側が高圧、冷媒流れ上流側が低圧となる。
弁室1ahは、弁体1cが収容される空間である。図3に示すように、弁室1ahは、絞り通路1agに連通している。弁室1ahは、第1冷媒回路において、第1開口部1aaからボデー部1aの内部に流入してB空間1adに流れた冷媒を絞り通路1agに導く通路として機能する。また、弁室1ahは、第2冷媒回路において、第2開口部1abからボデー部1aの内部に流入してD空間1afに流れた冷媒を絞り通路1agに導く通路として機能する。
A空間1acは、ボデー部1aの内部において、第1開口部1aaおよび絞り通路1agに連通するように形成された空間である。B空間1adは、ボデー部1aの内部において、第1開口部1aaおよび弁室1ahに連通するように形成された空間である。C空間1aeは、ボデー部1aの内部において、第2開口部1abおよび絞り通路1agに連通するように形成された空間である。D空間1afは、ボデー部1aの内部において、第2開口部1abおよび弁室1ahに連通するように形成された空間である。
なお、図3に示すように、D空間1afはB空間1adを挟んで第1開口部1aaの反対側に位置するように配置されている。また、B空間1adはD空間1afを挟んで第2開口部1abの反対側に位置するように配置されている。C空間1aeは、A空間1acを挟んで第1開口部1aaの反対側に位置するように配置されている。また、A空間1acはC空間1aeを挟んで第2開口部1abの反対側に位置するように配置されている。
エレメント部53は、圧縮機2に吸入される冷媒の温度および圧力に応じて、変位作動することにより弁体1cを変位させる。
図3に示すように、エレメント部53は、ダイヤフラム53bに溶接、接着等の接合手段によって連結された略円筒状の感温棒52b、および感温棒52bに同軸状に圧入等の手段によって連結されて弁体1cに当接する略円筒状の作動棒52cを有する。エレメント部53は、蒸発器として機能する第2熱交換器4から流出して第2冷媒通路1ayを通る冷媒の温度および圧力に応じて、感温棒52bおよび作動棒52cが変位作動し、この変位作動に連動して弁体1cを変位させる。
感温棒52bは、第2冷媒通路1ayを貫通するように延びており、その外周面の少なくとも一部が、第2冷媒通路1ayを流通する低圧冷媒に晒されるように配置されている。これにより、感温棒52bは、蒸発器として機能する第2熱交換器4から流出して第2冷媒通路1ayを流通する低圧冷媒の温度をエレメント部53側へ伝達することができる。感温棒52bとしては、熱伝導が良好で、強靱な材質にて形成することが好ましい。また、本実施形態では、感温棒52bをステンレスにて形成している。
エレメント部53は、さらに、エレメントハウジング53a、圧力応動部材であるダイヤフラム53b、エレメントカバー53c、封止プラグ53eによって構成される。なお、エレメントハウジング53aは、取付穴51jにネジ止め等の固定手段によって取り付けられる。取付穴51jは、ボデー部1aの上部に形成された穴である。また、エレメントカバー53cは、エレメントハウジング53aとともにダイヤフラム53bの外縁部を狭持してエレメント部53の外殻を形成する部材である。封止プラグ53eについては後述する。
エレメントハウジング53aおよびエレメントカバー53cは、ステンレス等の金属で構成され、ダイヤフラム53bの外縁部を狭持した状態で、その外周端部同士が溶接、ろう付け等の接合手段によって一体に接合されている。従って、エレメントハウジング53aおよびエレメントカバー53cによって形成されるエレメント部53の内部空間は、ダイヤフラム53bによって2つの空間に区画される。
この2つの空間のうち、エレメントカバー53cとダイヤフラム53bによって形成される空間は、第1熱交換器3および第2熱交換器4のうち蒸発器として機能する熱交換器から流出した低圧冷媒の温度に応じて圧力変化する感温媒体が封入される封入空間20である。
一方、エレメントハウジング53aとダイヤフラム53bとによって形成される空間は、第2冷媒通路1ayと連通して、蒸発器として機能する第2熱交換器4から流出した低圧冷媒を導入させる導入空間30である。従って、封入空間20に封入された感温媒体には、感温棒52bを介して、第2冷媒通路1ayを流通する第2熱交換器4から流出した低圧冷媒の温度が伝達される。また、この感温媒体には、ダイヤフラム53bを介して、導入空間30に導入された第2熱交換器4から流出した低圧冷媒の温度も伝達される。
従って、封入空間20の内圧は、第2熱交換器4から流出した低圧冷媒の温度に応じた圧力となる。そして、ダイヤフラム53bは、封入空間20の内圧と導入空間30へ流入した第2熱交換器4から流出した低圧冷媒の圧力との差圧に応じて変位する。
例えば、封入空間20の内圧の低下に伴ってダイヤフラム53bが上方側へ変位し、封入空間20の内圧が増大に伴ってダイヤフラム53bが下方側へ変位する。
このため、ダイヤフラム53bは弾性に富み、かつ熱伝導が良好で、強靱な材質にて形成することが好ましく、例えば、ステンレス等の金属薄板にて形成される。
また、図3に示すように、エレメントカバー53cには、封入空間20に感温媒体を充填するための充填穴53dが形成されており、この充填穴53dは、感温媒体の充填後に、その先端が封止プラグ53eによって閉塞される。さらに、本実施形態の封入空間20には、気相状態の冷媒および不活性ガスを混合した混合ガスが感温媒体として封入されている。
本実施形態では、封入空間20に封入する冷媒として、冷凍サイクル100を循環する冷媒と同一組成の冷媒を採用している。不活性ガスとして、膨張弁1の使用温度範囲、例えば−30℃〜60℃において、理想気体と同様の温度−圧力特性を示すヘリウムや窒素等を採用している。
弁体1cは、ボデー部1aの内部に配置されて、絞り通路1agの流路断面積を調整する弁である。本実施形態では、弁体1cは、感温棒52bおよび作動棒52cの変位作動に連動して変位する。
上記したように、本実施形態に係る膨張弁1は、A逆止弁1za、B逆止弁1zb、C逆止弁1zc、およびD逆止弁1zdを備える。A逆止弁1za、・・・、D逆止弁1zdは、第1冷媒通路1azにおける冷媒の流れを規定する規定部材として機能する。具体的には、この規定部材は、第1冷媒回路において弁室1ahを通過する冷媒によって弁体1cに作用する押圧力、および第2冷媒回路において弁室1ahを通過する冷媒によって弁体1cに作用する押圧力が、弁体1cの閉弁方向に作用するように、第1冷媒通路1azにおける冷媒の流れを規定する。
図3に示すように、A逆止弁1zaは、A空間1acに配置され、第1開口部1aaからA空間1acを通って絞り通路1agへ向かう方向への冷媒の流れを防止する弁である。A逆止弁1zaは、絞り通路1agからA空間1acを通って第1開口部1aaへ向かう方向には冷媒を流す。B逆止弁1zbは、B空間1adに配置され、弁室1ahからB空間1adを通って第1開口部1aaへ向かう方向への冷媒の流れを防止する弁である。B逆止弁1zbは、第1開口部1aaからB空間1adを通って弁室1ahへ向かう方向には冷媒を流す。C逆止弁1zcは、C空間1aeに配置され、第2開口部1abからC空間1aeを通って絞り通路1agへ向かう方向への冷媒の流れを防止する弁である。C逆止弁1zcは、絞り通路1agからC空間1aeを通って第2開口部1abへ向かう方向には冷媒を流す。D逆止弁1zdは、D空間1afに配置され、弁室1ahからD空間1afを通って第2開口部1abへ向かう方向への冷媒の流れを防止する弁である。D逆止弁1zdは、第2開口部1abからD空間1afを通って弁室1ahへ向かう方向には冷媒を流す。
このように、本実施形態に係る膨張弁1では、規定部材としてのA逆止弁1za、・・・、D逆止弁1zdを備える。このため、第1開口部1aaおよび第2開口部1abのいずれから冷媒が流入した場合においても、弁室1ahを通過する冷媒によって弁体1cに作用する押圧力が、弁体1cの閉弁方向に作用し易くなる。すなわち、本実施形態に係る膨張弁1では、A逆止弁1za、・・・、D逆止弁1zdを備えることで、第1冷媒回路および第2冷媒回路のいずれにおいても、弁室1ahを通過する冷媒によって弁体1cに作用する押圧力が、弁体1cの閉弁方向に作用し易くなる。
なお、上記でも説明したように、本実施形態では、第2冷媒通路1ayは、B接続部243の一部として構成されている。
また、ボデー部1aには、第3開口部1aiおよび第4開口部1ajが形成され、第3開口部1aiと第4開口部1ajとの間において冷媒を流す通路として、第1冷媒通路1azとは別の第2冷媒通路1ayが形成されている。
第1冷媒通路1azは、第1冷媒回路において、放熱器として機能する第1熱交換器3から流出した高圧冷媒が流れると共に、第2冷媒回路において、放熱器として機能する第2熱交換器4から流出した高圧冷媒が流れる高圧冷媒通路である。第2冷媒通路1ayは、第1冷媒回路において、蒸発器として機能する第2熱交換器4から流出した低圧冷媒が流れると共に、第2冷媒回路において、蒸発器として機能する第1熱交換器3から流出した低圧冷媒が流れる低圧冷媒通路である。
また、弁室51gには、コイルバネ54が収容されている。このコイルバネ54は、支持部材54aを介して、弁体1cに対して絞り通路1agを閉弁させる側に付勢する荷重をかけている。さらに、本実施形態に係る膨張弁1では、コイルバネ54による荷重が、調整ネジ54bによって調整可能になっている。
次に、本実施形態に係る冷凍サイクル100の作動について説明する。
まず、第1冷媒回路、すなわち冷房運転モードの冷媒回路の場合について説明する。第1冷媒回路においては、制御部6は、A接続部234とC接続部324との間、およびD接続部423とB接続部243との間を同時に接続するように四方弁5を制御する。
そして、圧縮機2が車両エンジンの駆動力や電気的な駆動力により回転駆動されると、圧縮機2から冷媒が流出され、流出した高温高圧冷媒は、A接続部234、四方弁5、C接続部324の順に流れ、放熱器として機能する第1熱交換器3に流入する。詳細には、高温高圧冷媒は、圧縮機2のA開口部2aから流出し、第1熱交換器3のC開口部3aから第1熱交換器3の内部に流入する。
そして、第1熱交換器3に流入した高温高圧冷媒は、ファンにより送風された車室外空気と熱交換することで放熱して凝縮した後、第1熱交換器3から流出する。詳細には、高温高圧冷媒は、第1熱交換器3のC開口部3aから第1熱交換器3の内部に流入し、第1熱交換部31において凝縮し、受液器32にて気液分離され、第2熱交換部33で過冷却されて、第1熱交換器3のD開口部3bから流出する。
そして、第1熱交換器3から流出した高圧冷媒は、E接続部13を通過して、膨張弁1の第1冷媒通路1azに流入する。詳細には、第1熱交換器3から流出した高圧冷媒は、膨張弁1の第1開口部1aaから膨張弁1の第1冷媒通路1azに流入する。
そして、膨張弁1の第1冷媒通路1azに流入した高圧冷媒は、第1冷媒通路1azにおいて、第1開口部1aa、B空間1ad、弁室1ah、絞り通路1agの順に流れ、絞り通路1agにて減圧膨張される。ここで、膨張弁1の第1冷媒通路1azに流入した高圧冷媒は、蒸発器として機能する第2熱交換器4から流出した低圧冷媒の過熱度が予め定めた値に近づくように流路断面積を調整された絞り通路1agにおいて、流量を調整される。その後、絞り通路1agにより減圧された低圧冷媒は、C空間1ae、第2開口部1abの順に流れ、第2開口部1abから流出する。
ここで、本実施形態では、第1開口部1aaから第1冷媒通路1azに流入した低圧冷媒は、A空間1acにA逆止弁1zaが設けられていることにより、A空間1acへ流れることなく、B空間1ad、弁室1ahの順に流れる。そして、弁室1ahへと流れた低圧冷媒は、D空間1afにD逆止弁1zdが設けられていることにより、D空間1afへ流れることなく、絞り通路1agへ流れる。絞り通路1agへ流れた冷媒は、A空間1acが高圧となっていることにより、A空間1acへ流れることなく、C空間1aeへ流れ、第2開口部1abへ流れる。
このように、本実施形態では、規定部材であるA逆止弁1za、・・・、D逆止弁1zdが配置されたことで、弁室1ahから絞り通路1agへ向かう冷媒の流れとなる。このため、本実施形態では、弁室1ahを通過する冷媒によって弁体1cに作用する押圧力が、弁体1cの閉弁方向に作用する。
そして、膨張弁1から流出した低圧冷媒は、F接続部14を通過して、蒸発器として機能する第2熱交換器4に流入する。詳細には、膨張弁1から流出した低圧冷媒は、第2熱交換器4のE開口部4aから第2熱交換器4の内部に流入する。
そして、第2熱交換器4に流入した低圧冷媒は、ファンにより送風された車室内空気と冷媒とで熱交換して、蒸発させられて吸熱作用を発揮した後、第2熱交換器4から流出する。詳細には、第2熱交換器4のE開口部4aから流入した低圧冷媒は、第2熱交換器4のF開口部4bから流出する。
そして、第2熱交換器4から流出した低圧冷媒は、D接続部423、四方弁5を通過して、B接続部243に流入し、B接続部243の一部である膨張弁1の第2冷媒通路1ayに流入する。詳細には、第2熱交換器4から流出した低圧冷媒は、膨張弁1の第3開口部1aiから膨張弁1の第2冷媒通路1ayに流入する。
そして、膨張弁1に流入した低圧冷媒は、第2冷媒通路1ayにおいて、第3開口部1aiから第4開口部1ajへ流れ、第4開口部1ajから流出する。ここで、本実施形態では、蒸発器として機能する第2熱交換器4から流出して第2冷媒通路1ayを通る冷媒の温度および圧力に応じて、エレメント部53が変位作動することにより、弁体1cが変位する。例えば、本実施形態では、第2冷媒通路1ayを通る冷媒の過熱度が上昇した場合、封入空間20に封入された感温媒体の圧力が上昇する。これにより、封入空間20の内圧から、第2冷媒通路1ayと連通した空間である導入空間30の圧力を差し引いた差圧が大きくなる。よって、この場合は、ダイヤフラム53bは、弁体1cが絞り通路1agを閉弁させる方向へ変位する。
逆に、蒸発器として機能する第2熱交換器4から流出した低圧冷媒の過熱度が低下した場合、封入空間20に封入された感温媒体の圧力が低下して、封入空間20の内圧から導入空間30の圧力を差し引いた差圧が小さくなる。よって、この場合は、ダイヤフラム53bは、弁体1cが絞り通路1agを閉弁させる方向へ変位する。
このように、本実施形態では、第2熱交換器4から流出した低圧冷媒の過熱度に応じてエレメント部53が弁体1cを変位させることで、第2熱交換器4から流出した低圧冷媒の過熱度が予め定めた値に近づくように、絞り通路1agの流路断面積が調整される。
そして、膨張弁1の第4開口部1ajから流出した低圧冷媒は、B接続部243から流出して、圧縮機2に流入する。詳細には、膨張弁1の第4開口部1ajから流出した低圧冷媒は、圧縮機2のB接続部243に流入する。
以上説明したように、本実施形態に係る第1冷媒回路においては、冷媒が、圧縮機2、第1熱交換器3、膨張弁1、第2熱交換器4、圧縮機2の順に循環して流れる。
次に、第2冷媒回路、すなわち暖房運転モードの冷媒回路の場合について説明する。第2冷媒回路においては、制御部6は、B接続部243とC接続部324との間、およびA接続部234とD接続部423との間を同時に接続するように四方弁5を制御する。
そして、圧縮機2が車両エンジンの駆動力や電気的な駆動力により回転駆動されると、圧縮機2から冷媒が流出され、流出した高温高圧冷媒は、A接続部234、四方弁5、D接続部423の順に流れ、放熱器として機能する第2熱交換器4に流入する。詳細には、高温高圧冷媒は、圧縮機2のA開口部2aから流出し、第2熱交換器4のF開口部4bから第2熱交換器4の内部に流入する。
そして、第2熱交換器4に流入した高温高圧冷媒は、ファンにより送風された車室内空気と熱交換することで放熱して凝縮された後、第2熱交換器4から流出する。詳細には、高温高圧冷媒は、第2熱交換器4のF開口部4bから第2熱交換器4の内部に流入し、第2熱交換器4において凝縮されて、第2熱交換器4のE開口部4aから流出する。
そして、第2熱交換器4から流出した高圧冷媒は、F接続部14を通過して、膨張弁1の第1冷媒通路1azに流入する。詳細には、第2熱交換器4から流出した高圧冷媒は、膨張弁1の第2開口部1abから膨張弁1の第1冷媒通路1azに流入する。
そして、膨張弁1の第1冷媒通路1azに流入した高圧冷媒は、第1冷媒通路1azにおいて、第2開口部1ab、D空間1af、弁室1ah、絞り通路1agの順に流れ、絞り通路1agにて減圧膨張される。ここで、膨張弁1の第1冷媒通路1azに流入した高圧冷媒は、蒸発器として機能する第1熱交換器3から流出した低圧冷媒の過熱度が予め定めた値に近づくように流路断面積を調整された絞り通路1agにおいて、流量を調整される。その後、絞り通路1agにより減圧された低圧冷媒は、A空間1ac、第1開口部1aaの順に流れ、第1開口部1aaから流出する。
ここで、本実施形態では、第2開口部1abから第1冷媒通路1azに流入した低圧冷媒は、C空間1aeにC逆止弁1zcが設けられていることにより、C空間1aeへ流れることなく、D空間1af、弁室1ahの順に流れる。そして、弁室1ahへと流れた低圧冷媒は、B空間1adにB逆止弁1zbが設けられていることにより、B空間1adへ流れることなく、絞り通路1agへ流れる。絞り通路1agへ流れた冷媒は、C空間1aeが高圧となっていることにより、C空間1aeへ流れることなく、A空間1acへ流れ、第1開口部1aaへ流れる。
このように、本実施形態では、規定部材であるA逆止弁1za、・・・、D逆止弁1zdが配置されたことで、弁室1ahから絞り通路1agへ向かう冷媒の流れとなる。このため、本実施形態では、弁室1ahを通過する冷媒によって弁体1cに作用する押圧力が、弁体1cの閉弁方向に作用する。すなわち、弁室1ahを通過する冷媒によって弁体1cに作用する押圧力が、コイルバネ54の付勢による荷重の方向すなわち反力とは反対側の方向に作用する。
以上のように、本膨張弁1は、圧力応動部材であるダイヤフラム53bの変位に応じて弁体1cを変位させる構成とされている。
上記で説明したように、本実施形態では、規定部材であるA逆止弁1za、・・・、D逆止弁1zdが配置されたことで、第1冷媒回路および第2冷媒回路のいずれの場合も、弁室1ahから絞り通路1agへ向かう冷媒の流れとなる。これにより、本実施形態では、第1冷媒回路および第2冷媒回路のいずれの場合も、弁室1ahを通過する冷媒によって弁体1cに作用する押圧力が、弁体1cの閉弁方向に作用する。すなわち、第1開口部1aaおよび第2開口部1abのいずれから冷媒が流入した場合においても、弁室1ahから絞り通路1agへ向かう冷媒の流れとなり、弁室1ahを通過する冷媒によって弁体1cに作用する押圧力が、弁体1cの閉弁方向に作用する。
このため、膨張弁1を冷凍サイクル100に適用すれば、第1冷媒回路および第2冷媒回路それぞれの膨張弁1の減圧特性の乖離を少なくすることできる。このように、膨張弁1によれば、冷凍サイクル100において、絞り通路1agを含む第1冷媒通路1azにおいて逆向きに冷媒を流した場合でも、膨張弁1の減圧特性の乖離を少なくすることができる。よって、膨張弁1によれば、絞り通路1agを含む第1冷媒通路1azにおいて逆向きに冷媒を流した場合でも、第1熱交換器3および第2熱交換器4のうち蒸発器として機能する熱交換器から流出した冷媒の過熱度を適切に制御することができる。
また、本膨張弁1では、膨張弁1の内部にA逆止弁1za、・・・、D逆止弁1zdを備える。ここで、冷凍サイクル100における膨張弁1の外部において逆止弁などの規定部材を設けた場合には、追加で冷媒配管を設けるなど構成が複雑になる。しかしながら、本膨張弁1を適用した場合には、構成が複雑になることなく、第1冷媒通路1azにおける冷媒の流れを規定できる。
引き続き第2冷媒回路について説明する。膨張弁1から流出した低圧冷媒は、E接続部13を通過して、蒸発器として機能する第1熱交換器3に流入する。詳細には、膨張弁1から流出した低圧冷媒は、第1熱交換器3のD開口部3bから第1熱交換器3の内部に流入する。
そして、第1熱交換器3に流入した低圧冷媒は、ファンにより送風された車室外空気と冷媒とで熱交換して、蒸発させられて吸熱作用を発揮した後、第1熱交換器3から流出する。詳細には、第1熱交換器3のC開口部3aから流入した低圧冷媒は、第1熱交換器3のC開口部3aから流出する。
そして、第1熱交換器3から流出した低圧冷媒は、C接続部324、四方弁5を通過して、B接続部243に流入し、B接続部243の一部である膨張弁1の第2冷媒通路1ayに流入する。詳細には、第1熱交換器3から流出した低圧冷媒は、膨張弁1の第3開口部1aiから膨張弁1の第2冷媒通路1ayに流入する。
そして、膨張弁1に流入した低圧冷媒は、第2冷媒通路1ayにおいて、第3開口部1aiから第4開口部1ajへ流れ、第4開口部1ajから流出する。ここで、本実施形態では、第1冷媒回路の場合と同様、蒸発器として機能する第1熱交換器3から流出して第2冷媒通路1ayを通る冷媒の温度および圧力に応じて、エレメント部53が変位作動することにより、弁体1cが変位する。従って第1冷媒回路の場合と同様、例えば、本実施形態では、第2冷媒通路1ayを通る冷媒の過熱度が上昇した場合、封入空間20に封入された感温媒体の圧力が上昇する。
これにより、封入空間20の内圧から、第2冷媒通路1ayと連通した空間である導入空間30の圧力を差し引いた差圧が大きくなる。よって、この場合は、ダイヤフラム53bは、弁体1cが絞り通路1agを閉弁させる方向へ変位する。
逆に、蒸発器として機能する第2熱交換器4から流出した低圧冷媒の過熱度が低下した場合、封入空間20に封入された感温媒体の圧力が低下して、封入空間20の内圧から導入空間30の圧力を差し引いた差圧が小さくなる。よって、この場合は、ダイヤフラム53bは、弁体1cが絞り通路1agを閉弁させる方向へ変位する。
このように、本実施形態では、第2熱交換器4から流出した低圧冷媒の過熱度に応じてエレメント部53が弁体1cを変位させることで、第2熱交換器4から流出した低圧冷媒の過熱度が予め定めた値に近づくように、絞り通路1agの流路断面積が調整される。
引き続き第2冷媒回路について説明する。膨張弁1の第4開口部1ajから流出した低圧冷媒は、B接続部243から流出して、圧縮機2に流入する。詳細には、膨張弁1の第4開口部1ajから流出した低圧冷媒は、圧縮機2のB接続部243に流入する。
以上説明したように、本実施形態に係る第2冷媒回路においては、冷媒が、圧縮機2、第2熱交換器4、膨張弁1、第1熱交換器3、圧縮機2の順に循環して流れる。従来、冷房運転モードの冷媒回路および暖房運転モードの冷媒回路に切り換え可能である冷凍サイクルとしては、通常は、例えば特開2003−56930号公報に記載の冷凍サイクルのように、3つ以上の熱交換器が必要となる。また、2つの熱交換器で冷房運転モードの冷媒回路および暖房運転モードの冷媒回路に切り換え可能である冷凍サイクルを実現するには、膨張弁の外部に逆止弁を設けるか、追加の冷媒配管を設けるなどの構成とせざるをなかった。しかしながら、膨張弁1を適用した本冷凍サイクル100によれば、追加の冷媒配管などを設けずとも、2つの熱交換器すなわち第1、第2熱交換器3、4によって冷房運転モードの冷媒回路および暖房運転モードの冷媒回路に切り換え可能とすることができる。
上記で説明したように、膨張弁1は、第1、第2冷媒回路のいずれにおいても、弁室1ahを通過する冷媒によって弁体1cに作用する押圧力が、弁体1cの閉弁方向に作用するように、冷媒の流れを規定するA逆止弁1za、・・・、D逆止弁1zdを備える。すなわち、膨張弁1では、冷媒が第1開口部1aaおよび第2開口部1abのいずれから流入した場合においても、弁室1ahを通過する冷媒によって弁体1cに作用する押圧力が、弁体1cの閉弁方向に作用する。
このため、膨張弁1を冷凍サイクル100に適用すれば、第1冷媒回路および第2冷媒回路それぞれの膨張弁1の減圧特性の乖離を少なくすることできる。すなわち、膨張弁1によれば、冷凍サイクル100において、絞り通路1agを含む第1冷媒通路1azに逆向きに冷媒を流した場合でも、膨張弁1の減圧特性の乖離を少なくすることができる。
また、本実施形態に係る膨張弁1では、エレメント部53は、温度に応じて圧力変化する感温媒体が封入された封入空間20を有する。なお、具体例として、エレメント部53は、封入空間20の内圧と、第1、第2熱交換器4のうち蒸発器として機能する熱交換器から流出して第2冷媒通路1ayを流れる冷媒の圧力との圧力差に応じて変位する圧力応動部材としてのダイヤフラム53bを有する。そして、エレメント部53は、ダイヤフラム53bの変位に応じて弁体1cを変位させる。
このため、膨張弁1を冷凍サイクル100に適用すれば、絞り通路1agを含む第1冷媒通路1azにおいて逆向きに冷媒を流した場合でも、第1熱交換器3および第2熱交換器4のうち蒸発器として機能する熱交換器から流出した冷媒の過熱度を適切に制御することができる。
なお、本実施形態では、規定部材の具体例として、A空間1acに配置されたA逆止弁1za、B空間1adに配置されたB逆止弁1zb、C空間1aeに配置されたC逆止弁1zc、D空間1afに配置されたD逆止弁1zdを備える。また、ボデー部1aには、前記第1冷媒通路とは別に、第1熱交換器3および第2熱交換器4のうち蒸発器として機能する熱交換器から流出した冷媒を流すための第2冷媒通路1ayが形成されている。
また、膨張弁1を冷凍サイクル100に適用すれば、膨張弁1の内部にA逆止弁1za、・・・、D逆止弁1zdを備える構成とされていることで、追加で冷媒配管を設けるなど構成が複雑にすることなく、第1冷媒通路1azにおける冷媒の流れを規定できる。
なお、本実施形態では、冷凍サイクル100の具体例として、四方弁5によって冷凍サイクル100における冷媒回路を切り替える構成とされている。四方弁5は、第1冷媒回路においては、A接続部234とC接続部324との間、およびB接続部243とD接続部423との間を同時に接続するように、制御部6によって制御される。また、四方弁5は、第2冷媒回路においては、A接続部234とD接続部423との間、およびB接続部243とC接続部324との間を同時に接続するように、制御部6によって制御される。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記第1実施形態に係る冷凍サイクル100では、第3開口部1aiから冷媒が膨張弁1の第2冷媒通路1ayに流入して第4開口部1ajから流出する構成としていた。しかしながら、第1実施形態に係る冷凍サイクル100において、第4開口部1ajから冷媒が膨張弁1の第2冷媒通路1ayに流入して第3開口部1aiから流出する構成としても良い。
また、上記第1実施形態および上記の他の実施形態において、A逆止弁1za、B逆止弁1zb、C逆止弁1zc、およびD逆止弁1zd以外の規定部材を採用しても良い。ここでいう規定部材とは、上記実施形態の場合と同様、第1冷媒回路において第1冷媒通路1azを通過する冷媒によって弁体1cに作用する押圧力、および第2冷媒回路において第1冷媒通路1azを通過する冷媒によって弁体1cに作用する押圧力が、弁体1cの閉弁方向作用するように、第1冷媒通路1azにおける冷媒の流れを規定する部材である。
(まとめ)
第1の観点では、膨張弁において、第1冷媒回路と第2冷媒回路のいずれにおいても、絞り通路を通過する冷媒によって弁体に作用する押圧力が、弁体の閉弁方向に作用するように、冷媒の流れを規定する規定部材を備える。
第2の観点では、本開示の第1の観点に係る膨張弁の具体例として、圧縮機に吸入される冷媒の温度および圧力に応じて弁体を変位させるエレメント部を備える。
このため、この膨張弁を冷凍サイクルに適用すれば、絞り通路を含む第1冷媒通路において逆向きに冷媒を流した場合でも、第1熱交換器および第2熱交換器のうち蒸発器として機能する熱交換器から流出した冷媒の過熱度を適切に制御することができる。
第3の観点では、本開示の第1、第2の観点に係る膨張弁の具体例として、A逆止弁、B逆止弁、C逆止弁、D逆止弁を備える。A逆止弁は、A空間に配置され、第1開口部から絞り通路へ向かう冷媒の流れを防止する弁である。B逆止弁は、B空間に配置され、弁室から第1開口部へ向かう逆方向への冷媒の流れを防止する弁である。C逆止弁は、C空間に配置され、第2開口部から絞り通路へ向かう冷媒の流れを防止する弁である。D逆止弁は、D空間に配置され、弁室から第2開口部へ向かう冷媒の流れを防止する弁である。これにより、第1の観点の場合と同様の効果が得られる。
このため、この膨張弁を冷凍サイクルに適用すれば、膨張弁の内部にA逆止弁1za、・・・、D逆止弁1zdを備える構成とされていることで、追加で冷媒配管を設けるなど構成が複雑にすることなく、第1冷媒通路1azにおける冷媒の流れを規定できる。
第4の観点では、本開示の第2、第3の観点に係る膨張弁の具体例として、ボデー部には、第1冷媒通路とは別に、第1熱交換器3および第2熱交換器のうち蒸発器として機能する熱交換器から流出した冷媒を流すための第2冷媒通路が形成される。エレメント部は、温度に応じて圧力変化する感温媒体が封入された封入空間を有する。また、エレメント部は、該封入空間の内圧と、第1熱交換器および第2熱交換器のうち蒸発器として機能する熱交換器から流出して第2冷媒通路を流れる冷媒の圧力との圧力差に応じて変位する圧力応動部材を有し、該圧力応動部材の変位に応じて弁体を変位させる。これにより、第1の観点の場合と同様の効果が得られる。
第5の観点では、本開示の第1〜第4の観点に係る膨張弁を適用した冷凍サイクルの具体例として、以下のような四方弁を設けた冷凍サイクルとしている。すなわち、四方弁は、第1冷媒回路においては、A接続部とC接続部との間、およびD接続部とB接続部との間を同時に接続する。また、四方弁は、第2冷媒回路においては、B接続部とC接続部との間、およびA接続部とD接続部との間を同時に接続する。このような四方弁が設けられることで、第1冷媒回路においては、圧縮機、第1熱交換器、膨張弁の第1開口部、絞り通路、膨張弁の第2開口部、第2熱交換器、圧縮機の順に冷媒が流れる。また、第2冷媒回路においては、圧縮機、第2熱交換器、膨張弁の第2開口部、絞り通路、膨張弁の第1開口部、第1熱交換器、圧縮機の順に冷媒が流れる。
第6の観点では、本開示の第5の観点に係る冷凍サイクルの具体例として、エレメント部が、B接続部における冷媒の温度および圧力に応じて弁体を変位させる。
第7の観点では、本開示の第5の観点に係る冷凍サイクルの具体例として、第2冷媒通路がB接続部の一部として形成されており、エレメント部が、第2冷媒通路を通過する冷媒の温度および圧力に応じて弁体を変位させる。
1 膨張弁
1ag 絞り流路
1c 弁体
1za A逆止弁
1zb B逆止弁
1zc C逆止弁
1zd D逆止弁
100 冷凍サイクル

Claims (7)

  1. 圧縮機(2)、第1熱交換器(3)、第2熱交換器(4)を有し、冷媒を前記第1熱交換器、前記第2熱交換器の順に流す第1冷媒回路と、冷媒を前記第2熱交換器、前記第1熱交換器の順に流す第2冷媒回路とを切り替え可能な蒸気圧縮式の冷凍サイクルに適用され、前記第1熱交換器および前記第2熱交換器の一方の熱交換器から流出した冷媒を減圧膨張させて他方の熱交換器に流出させるための膨張弁であって、
    第1開口部(1aa)および第2開口部(1ab)が形成され、前記第1開口部もしくは前記第2開口部から流入した冷媒を減圧させる絞り通路(1ag)を含む冷媒通路(1az)が形成されたボデー部(1a)と、
    前記ボデー部の内部に配置されて、前記絞り通路の流路断面積を調整する弁体(1c)と、
    前記第1冷媒回路において前記第1開口部から流入して前記絞り通路を通過する冷媒によって前記弁体に作用する押圧力をA押圧力とし、前記第2冷媒回路において前記第2開口部から流入して前記絞り通路を通過する冷媒によって前記弁体に作用する押圧力をB押圧力としたとき、
    前記A押圧力および前記B押圧力がいずれも、前記弁体の閉弁方向に作用するように、前記冷媒通路における冷媒の流れを規定する規定部材(1za〜1zd)と、を備える膨張弁。
  2. 前記圧縮機に吸入される冷媒の温度および圧力に応じて前記弁体を変位させるエレメント部(53)を備える請求項1に記載の膨張弁。
  3. 前記冷媒通路が、
    前記弁体が収容される空間であり、前記絞り通路に連通する弁室(1ah)と、
    前記第1開口部および前記絞り通路に連通するA空間(1ac)と、
    前記第1開口部および前記弁室に連通するB空間(1ad)と、
    前記第2開口部および前記絞り通路に連通するC空間(1ae)と、
    前記第2開口部および前記弁室に連通するD空間(1af)と、
    を含み、
    前記規定部材は、
    前記A空間に配置され、前記第1開口部から前記絞り通路へ向かう冷媒の流れを防止するA逆止弁(1za)と、
    前記B空間に配置され、前記弁室から前記第1開口部へ向かう逆方向への冷媒の流れを防止するB逆止弁(1zb)と、
    前記C空間に配置され、前記第2開口部から前記絞り通路へ向かう冷媒の流れを防止するC逆止弁(1zc)と、
    前記D空間に配置され、前記弁室から前記第2開口部へ向かう冷媒の流れを防止するD逆止弁(1zd)と、を備える請求項1または2に記載の膨張弁。
  4. 前記冷媒通路は第1冷媒通路であり、
    前記ボデー部には、前記第1冷媒通路とは別に、前記第1熱交換器および前記第2熱交換器のうち蒸発器として機能する熱交換器から流出した冷媒を流すための第2冷媒通路(1ay)が形成され、
    前記エレメント部が、温度に応じて圧力変化する感温媒体が封入された封入空間(20)を有すると共に、該封入空間の内圧と、前記第1熱交換器および前記第2熱交換器のうち蒸発器として機能する熱交換器から流出して前記第2冷媒通路を流れる冷媒の圧力との圧力差に応じて変位する圧力応動部材(53b)を有し、該圧力応動部材の変位に応じて前記弁体を変位させる構成とされている請求項2または3に記載の膨張弁。
  5. 第1冷媒回路と第2冷媒回路とに切り替え可能な蒸気圧縮式の冷凍サイクルであって、
    第1開口部(1aa)および第2開口部(1ab)が形成され、冷媒を減圧膨張させる膨張弁(1)と、
    A開口部(2a)およびB開口部(2b)が形成され、吸入した冷媒を圧縮する圧縮機(2)と、
    前記第1冷媒回路において冷媒を冷却して放熱させる放熱器として機能すると共に、前記第2冷媒回路において冷媒を加熱して蒸発させる蒸発器として機能する第1熱交換器(3)と、
    前記第1冷媒回路において前記冷媒を加熱して蒸発させる蒸発器として機能すると共に、前記第2冷媒回路において前記冷媒を冷却して放熱させる放熱器として機能する第2熱交換器(4)と、
    前記圧縮機の前記A開口部に接続されて冷媒配管として機能するA接続部(234)と、
    前記圧縮機の前記B開口部に接続されて冷媒配管として機能するB接続部(243)と、
    前記第1熱交換器に接続されて冷媒配管として機能するC接続部(324)と、
    前記第2熱交換器に接続されて冷媒配管として機能するD接続部(423)と、
    前記第1熱交換器と前記第1開口部とを接続して冷媒配管として機能するE接続部(13)と、
    前記第2開口部と前記第2熱交換器とを接続して冷媒配管として機能するF接続部(14)と、
    前記第1冷媒回路においては、前記A接続部と前記C接続部との間、および前記D接続部と前記B接続部との間を同時に接続し、前記第2冷媒回路においては、前記B接続部と前記C接続部との間、および前記A接続部と前記D接続部との間を同時に接続する四方弁(5)と、を備え、
    前記膨張弁は、
    前記第1開口部もしくは前記第2開口部から流入した冷媒を減圧させる絞り通路(1ag)を含む冷媒通路(1az)が形成されたボデー部(1a)と、
    前記ボデー部の内部に配置されて、前記絞り通路の流路断面積を調整する弁体(1c)と、
    前記第1冷媒回路において前記第1開口部から流入して前記絞り通路を通過する冷媒によって前記弁体に作用する押圧力をA押圧力とし、前記第2冷媒回路において前記第2開口部から流入して前記絞り通路を通過する冷媒によって前記弁体に作用する押圧力をB押圧力としたとき、
    前記A押圧力および前記B押圧力がいずれも、前記弁体の閉弁方向に作用するように、前記冷媒通路における冷媒の流れを規定する規定部材(1za〜1zd)と、を備え、
    前記第1冷媒回路においては、前記圧縮機、前記第1熱交換器、前記膨張弁の前記第1開口部、前記絞り通路、前記膨張弁の前記第2開口部、前記第2熱交換器、前記圧縮機の順に前記冷媒が流れると共に、
    前記第2冷媒回路においては、前記圧縮機、前記第2熱交換器、前記膨張弁の前記第2開口部、前記絞り通路、前記膨張弁の前記第1開口部、前記第1熱交換器、前記圧縮機の順に前記冷媒が流れる構成とされている冷凍サイクル。
  6. 前記エレメント部が、前記B接続部における冷媒の温度および圧力に応じて前記弁体を変位させる構成とされている請求項5に記載の冷凍サイクル。
  7. 前記第2冷媒通路が前記B接続部の一部として形成されており、
    前記エレメント部が、前記第2冷媒通路を通過する冷媒の温度および圧力に応じて前記弁体を変位させる構成とされている請求項5に記載の冷凍サイクル。
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