JP2011255689A - 車両用冷暖房装置および制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】除湿性能を良好に確保可能な車両用冷暖房装置、およびその車両用冷暖房装置に好適な制御弁を提供する。
【解決手段】車両用冷暖房装置1は、圧縮機2、室外熱交換器5、室内蒸発器7および補助凝縮器3を備える。そして、圧縮機2から吐出された冷媒が補助凝縮器3および室内蒸発器7を順次経由して圧縮機に戻るように循環可能な第1冷媒循環通路、圧縮機2から吐出された冷媒が補助凝縮器3および室外熱交換器5を順次経由して圧縮機2に戻るように循環可能な第2冷媒循環通路、圧縮機から吐出された冷媒が室外熱交換器5および室内蒸発器7を順次経由して圧縮機2に戻るように循環可能な第3冷媒循環通路が設けられる。補助凝縮器3の下流側には膨張装置41が設けられ、その膨張装置41の下流側には、室内蒸発器7および室外熱交換器5のそれぞれに供給される冷媒の流量の割合を調整可能な制御弁42が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車室内を除湿暖房可能なヒートポンプ式の車両用冷暖房装置、およびその車両用冷暖房装置に好適な制御弁に関する。
近年、内燃機関を搭載した車両においてはエンジンの燃焼効率が向上したこともあり、熱源として利用してきた冷却水が暖房に必要な温度にまで上昇し難くなっている。一方、内燃機関と電動機を併用したハイブリッド車両においては内燃機関の稼働率が低いため、そのような冷却水の利用がさらに難しい。電気自動車に至っては内燃機関による熱源そのものがない。このため、冷房のみならず暖房にも冷媒を用いたサイクル運転を行い、車室内を除湿暖房可能なヒートポンプ式の車両用冷暖房装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
このような車両用冷暖房装置は、圧縮機、室外熱交換器、蒸発器、室内熱交換器等を含む冷凍サイクルを有し、暖房運転時と冷房運転時とで室外熱交換器の機能が切り替えられる。暖房運転時においては室外熱交換器が蒸発器として機能する。その際、冷凍サイクルを冷媒が循環する過程で室内熱交換器が放熱し、その熱により車室内の空気が加熱される。一方、冷房運転時においては室外熱交換器が凝縮器として機能する。その際、室外熱交換器にて凝縮された冷媒が蒸発器にて蒸発し、その蒸発潜熱により車室内の空気が冷却される。その際、除湿も行われる。
特開平9−240266号公報
しかしながら、このような車両用冷暖房装置においては、暖房運転時に室外熱交換器を蒸発器として機能させたときにその蒸発量が必要以上に大きくなると、車室内の蒸発器に十分な液冷媒が供給されない事態が生じる可能性がある。そうなると、実質的に蒸発器での熱交換がなされなくなるため、車室内の除湿機能を適正に維持できなくなり、窓ガラスの曇り等の問題を発生させる可能性がある。そこで、発明者は、このように室外熱交換器を蒸発器として機能させるときにも車室内の蒸発器に適正量の液冷媒が供給されるように調整できれば、こうした問題を解決できると考えた。
本発明の目的の一つは、除湿性能を良好に確保可能な車両用冷暖房装置、およびその車両用冷暖房装置に好適な制御弁を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車両用冷暖房装置は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、車室外に配置され、冷房運転時に冷媒を放熱させる室外凝縮器として機能する一方、暖房運転時には冷媒を蒸発させる室外蒸発器として機能する室外熱交換器と、車室内に配置されて冷媒を蒸発させる室内蒸発器と、室外熱交換器とは別に冷媒を放熱させる補助凝縮器と、冷房運転時および暖房運転時に圧縮機から吐出された冷媒が補助凝縮器および室内蒸発器を順次経由して圧縮機に戻るように循環可能な第1冷媒循環通路と、暖房運転時に圧縮機から吐出された冷媒が補助凝縮器および室外熱交換器を順次経由して圧縮機に戻るように循環可能な第2冷媒循環通路と、冷房運転時に圧縮機から吐出された冷媒が室外熱交換器および室内蒸発器を順次経由して圧縮機に戻るように循環可能な第3冷媒循環通路と、補助凝縮器の下流側に設けられ、上流側から導入された冷媒を膨張させて下流側に導出する膨張装置と、膨張装置の下流側に設けられ、第1冷媒循環通路を介して室内蒸発器へ供給される冷媒の流量を調整する第1の弁と、膨張装置の下流側に設けられ、第2冷媒循環通路を介して室外熱交換器へ供給される冷媒の流量を調整する第2の弁と、を備える。
ここで、「補助凝縮器」は、室外熱交換器とは別に循環する冷媒を放熱させるものでよく、車室内に設けられた室内凝縮器であってもよいし、車室外に設けられた第2の室外凝縮器であってもよい。「膨張装置」は、補助凝縮器から導入された冷媒を膨張させて下流側に導出可能なものでよく、弁部の開度が調整される膨張弁であってもよいし、通路断面が固定されたオリフィスであってもよいが、補助凝縮器の出口側の過冷却度が設定値となるように冷媒の流量を調整可能な過冷却度制御弁であるのが好ましい。「第1の弁」および「第の2弁」は、アクチュエータによりその弁開度が調整されるものでもよい。例えば、ステッピングモータ等のアクチュエータにより弁開度が設定開度に制御されるものであってもよい。あるいは、ソレノイド等のアクチュエータにより、弁開度が供給電流値により設定される設定開度に制御されるものであってもよい。各弁は、アクチュエータの駆動により弁開度が比例的に変化する比例弁であってもよい。
この態様によると、補助凝縮器にて凝縮された冷媒は、膨張装置にて膨張された後に第1の弁および第2の弁の少なくとも一方を通過し、室内蒸発器および室外熱交換器のそれぞれに供給される。すなわち、膨張装置にて下流側に流れる冷媒の総流量が調整され、第1の弁および第2の弁により室内蒸発器および室外熱交換器に供給される冷媒の流量の割合が調整される。これにより、室内蒸発器に適正量の冷媒を供給することが可能になる。特に、補助凝縮器の出口側の過冷却度がある程度確保されるように膨張装置が開度を調整することにより、暖房運転時においても除湿性能を良好に維持できるようになる。
本発明の別の態様は、第1通路と第2通路と第3通路との間に設けられ、各通路間の冷媒の流れを制御するパイロット作動式の制御弁である。この制御弁は、第1通路につながる第1ポートと、第2通路につながる第2ポートと、第3通路につながる第3ポートとを有し、第1ポートと第3ポートとをつなぐ第1内部通路と、第1ポートと第2ポートとをつなぐ第2内部通路とが形成されるボディと、第1内部通路に設けられた第1弁孔に接離して第1内部通路を開閉する第1弁体と、第2内部通路に設けられた第2弁孔に接離して第2内部通路を開閉する第2弁体と、第2内部通路と背圧室とを区画する区画部とを一体に備えた弁駆動体と、第1通路と第3通路とを背圧室を介してつなぐパイロット通路に設けられたパイロット弁孔に接離してパイロット通路を開閉する電動のパイロット弁体と、第1内部通路と第2内部通路との合流部における第1弁孔および第2弁孔の上流側に設けられた第3弁孔と、その第3弁孔に接離して第1弁孔および第2弁孔の上流側の通路を開閉する第3弁体と、第1ポートから導入される冷媒の温度と圧力を感知して第3弁体を駆動する感温部とを含み、第1ポートから導入される冷媒の過冷却度が設定値となるよう弁開度を調整する過冷却度制御弁と、第1ポートとパイロット弁孔とを過冷却度制御弁の開閉状態にかかわらす連通させる連通路と、を備える。
この態様によると、第1弁体が第1弁孔に接離して第1の弁を開閉することにより第1通路の開度を調整し、第2弁体が第2弁孔に接離して第2の弁を開閉することにより第2通路の開度を調整する。第1ポートから導入された冷媒は、膨張装置にて膨張された後に第1の弁および第2の弁の少なくとも一方を通過し、第2ポートおよび第3ポートを介して導出される。すなわち、膨張装置にて下流側に流れる冷媒の総流量が調整され、第1の弁と第2の弁の開度の比率により第1内部通路および第2内部通路のそれぞれの下流側へ流れる冷媒の流量の比率が調整される。これにより、第1内部通路および第2内部通路のそれぞれを流れる冷媒流量を適正に調整することが可能になる。また、第1ポートから導入される冷媒の過冷却度がある程度確保されることにより、下流側へ供給される冷媒の湿り度を確保することができる。このため、当該制御弁を上述した車両用冷暖房装置の膨張装置、第1の弁および第2の弁として適用することにより、その暖房運転時の除湿性能を良好に確保できるようになる。
本発明によれば、除湿性能を良好に確保可能な車両用冷暖房装置、およびその車両用冷暖房装置に好適な制御弁を提供することができる。
第1実施形態に係る車両用冷暖房装置の概略構成を表すシステム構成図である。 車両用冷暖房装置の動作を表す説明図である。 過冷却度制御弁の具体的構成を表す断面図である。 過冷却度制御弁の弁本体の構成を表す断面図である。 比例弁の構成を表す断面図である。 第2実施形態に係る第2制御弁ユニットの具体的構成を表す断面図である。 複合弁の動作状態を表す説明図である。 複合弁の動作状態を表す説明図である。 複合弁の動作状態を表す説明図である。 第3実施形態に係る複合弁の具体的構成を表す断面図である。 図10のA−A矢視断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る車両用冷暖房装置の概略構成を表すシステム構成図である。本実施形態は、本発明の車両用冷暖房装置を電気自動車の冷暖房装置として具体化したものである。
車両用冷暖房装置1は、圧縮機2、室内凝縮器3、第1制御弁ユニット4、室外熱交換器5、第2制御弁ユニット6、蒸発器7およびアキュムレータ8を配管にて接続した冷凍サイクル(冷媒循環回路)を備える。車両用冷暖房装置1は、冷媒としての代替フロン(HFC−134a)が冷凍サイクル内を状態変化しながら循環する過程で、その冷媒の熱を利用して車室内の空調を行うヒートポンプ式の冷暖房装置として構成されている。
車両用冷暖房装置1は、また、冷房運転時と暖房運転時とで複数の冷媒循環通路を切り替えるように運転される。そして、この冷凍サイクルは、室内凝縮器3と室外熱交換器5とが凝縮器として並列に動作可能に構成され、また、蒸発器7と室外熱交換器5とが蒸発器として並列に動作可能に構成されている。すなわち、冷房運転時および暖房運転時に冷媒が循環する第1冷媒循環通路、暖房運転時にのみ冷媒が循環する第2冷媒循環通路、冷房運転時にのみ冷媒が循環する第3冷媒循環通路が形成される。
第1冷媒循環通路は、圧縮機2→室内凝縮器3→第2制御弁ユニット6→蒸発器7→アキュムレータ8→圧縮機2のように冷媒が循環する通路である。第2冷媒循環通路は、圧縮機2→室内凝縮器3→第2制御弁ユニット6→室外熱交換器5→第1制御弁ユニット4→アキュムレータ8→圧縮機2のように冷媒が循環する通路である。第3冷媒循環通路は、圧縮機2→第1制御弁ユニット4→室外熱交換器5→第2制御弁ユニット6→蒸発器7→アキュムレータ8→圧縮機2のように冷媒が循環する通路である。室外熱交換器5を流れる冷媒の流れは、第2冷媒循環通路が開放された場合と第3冷媒循環通路が開放された場合とで逆転する。つまり、室外熱交換器5における冷媒の入口と出口は、第2冷媒循環通路が開放された場合と第3冷媒循環通路が開放された場合とで切り替わる。
具体的には、圧縮機2の吐出室につながる通路が分岐し、その一方である第1通路21が室内凝縮器3の入口につながり、他方である第2通路22が室外熱交換器5の一方の出入口につながっている。室内凝縮器3の出口につながる第3通路23は、その下流側で分岐し、その一方である第1分岐通路26が第4通路24を介して蒸発器7につながり、他方である第2分岐通路27が第5通路25を介して室外熱交換器5の他方の出入口につながっている。第4通路24と第5通路25とは、接続通路28により接続されている。また、第2通路22の中間部においてバイパス通路29が分岐し、アキュムレータ8ひいては圧縮機2につながっている。さらに、蒸発器7の出口につながる戻り通路30が、バイパス通路29と逆止弁32(後述する)の下流側にて接続され、アキュムレータ8ひいては圧縮機2につながっている。
第1冷媒循環通路は、第1通路21,第3通路23,第1分岐通路26,第4通路24,戻り通路30を接続して構成される。第2冷媒循環通路は、第1通路21,第3通路23,第2分岐通路27,第5通路25,第2通路22,バイパス通路29を接続して構成される。第3冷媒循環通路は、第2通路22,第5通路25,接続通路28,第4通路24,戻り通路30を接続して構成される。そして、このような冷媒循環通路の切り替えを実現するために、圧縮機2と室外熱交換器5との接続部に第1制御弁ユニット4が設けられ、室内凝縮器3と室外熱交換器5と蒸発器7との接続部に第2制御弁ユニット6が設けられている。
車両用冷暖房装置1は、空気の熱交換が行われるダクト10を有し、そのダクト10における空気の流れ方向上流側から室内送風機12、蒸発器7、室内凝縮器3が配設されている。室内凝縮器3の上流側には、エアミックスドア14が回動自在に設けられ、室内凝縮器3を通過する風量と室内凝縮器3を迂回する風量との比率が調節される。また、室外熱交換器5に対向するように室外送風機16が配置されている。
圧縮機2は、ハウジング内にモータと圧縮機構を収容する電動圧縮機として構成され、図示しないバッテリからの供給電流により駆動され、モータの回転数に応じて冷媒の吐出容量が変化する。この圧縮機2としては、レシプロ式、ロータリ式、スクロール式など、様々な形式の圧縮機を採用することができるが、電動圧縮機そのものは公知であるため、その説明については省略する。
室内凝縮器3は、車室内に設けられ、室外熱交換器5とは別に冷媒を放熱させる補助凝縮器として機能する。すなわち、圧縮機2から吐出された高温・高圧の冷媒が室内凝縮器3を通過する際に放熱する。エアミックスドア14の開度に応じて振り分けられた空気は、室内凝縮器3を通過する過程でその熱交換が行われる。
室外熱交換器5は、車室外に配置され、冷房運転時に内部を通過する冷媒を放熱させる室外凝縮器として機能する一方、暖房運転時には内部を通過する冷媒を蒸発させる室外蒸発器として機能する。室外送風機16は、吸い込み式の送風機であり、軸流ファンをモータにより回転駆動することにより外気を導入する。室外熱交換器5は、その外気と冷媒との間で熱交換をさせる。
蒸発器7は、車室内に配置され、内部を通過する冷媒を蒸発させる室内蒸発器として機能する。すなわち、第2制御弁ユニット6を構成する各制御弁(後述する)の通過により低温・低圧となった冷媒は、蒸発器7を通過する際に蒸発する。ダクト10の上流側から導入された空気は、その蒸発潜熱によって冷却される。このとき冷却・除湿された空気は、エアミックスドア14の開度に応じて室内凝縮器3を通過するものと、室内凝縮器3を迂回するものとに振り分けられる。室内凝縮器3を通過する空気は、その通過過程で加熱される。室内凝縮器3を通過した空気と迂回した空気とが室内凝縮器3の下流側にて混合されて目標の温度に調整され、図示しない吹出口から車内に供給される。例えば、ベント吹出口、フット吹出口、デフ吹出口等から車室内所定場所に向かって吹き出される。
アキュムレータ8は、蒸発器から送出された冷媒を気液分離して溜めておく装置であり、液相部と気相部とを有する。このため、仮に蒸発器7から想定以上の液冷媒が導出されたとしても、その液冷媒を液相部に溜めおくことができ、気相部の冷媒を圧縮機2に導出することができる。その結果、圧縮機2の圧縮動作に支障をきたすこともない。一方、本実施形態では、その液相部の冷媒の一部を圧縮機2に供給できるようにされており、圧縮機2に必要量の潤滑オイルを戻すことができるようになっている。
第1制御弁ユニット4は、切替弁31および逆止弁32を含む。切替弁31は、第2通路22を開閉する第1弁部と、バイパス通路29を開閉する第2弁部と、各弁部を駆動するソレノイドとを備える三方向電磁弁からなる。第1弁部は、その開弁により圧縮機2から第2通路22を介した室外熱交換器5への冷媒の流れを許容する。第2弁部は、その開弁により室外熱交換器5からバイパス通路29を介したアキュムレータ8への冷媒の流れを許容する。本実施形態では、切替弁31として、ソレノイドへの通電有無によって第1弁部および第2弁部の一方を開弁させて他方を閉弁させる開閉弁(オン/オフ弁)が用いられる。一方、逆止弁32は、バイパス通路29において切替弁31側への冷媒の逆流を防止する機械式の弁として構成されている。逆止弁32は、前後差圧(逆止弁32の上流側圧力と下流側圧力との差圧)が設定値(予め設定する開弁差圧)を超えると自律的に開弁する差圧弁であってもよい。
なお、変形例においては、切替弁31を2つの二方向電磁弁にて構成し、その一方により第2通路22を開閉し、他方によりバイパス通路29を開閉するようにしてもよい。また、バイパス通路29を開閉する制御弁として、前後差圧が供給電流値に応じた一定の値となるように弁部が自律的に動作する定差圧弁を設けてもよい。あるいは、弁部の開度が駆動力に応じた一定の開度となるように動作する比例弁であってもよい。その場合、弁部の開度が供給電流値に応じた一定の開度となるものでもよい。また、供給電流に応じた一定の流量となるよう冷媒の流れを制御する流量制御弁、あるいは、その上流側圧力が供給電流値に応じた一定の値となるように動作する定圧弁を設けてもよい。あるいは、室外熱交換器5の過熱度(スーパーヒート)を供給電流に応じた一定の過熱度となるよう冷媒の流れを制御する制御弁(「蒸発過熱度制御弁」)を設けてもよい。それらのアクチュエータは、ソレノイドであってもよいし、ステッピングモータ等の電動機であってもよい。
第2制御弁ユニット6は、過冷却度制御弁41(第1の過冷却度制御弁)、比例弁42、過冷却度制御弁43(第2の過冷却度制御弁)、逆止弁44を含む。過冷却度制御弁41は、室内凝縮器3から第3通路23を介して導入された冷媒を絞り膨張させて下流側に導出する「膨張装置」として機能するとともに、室内凝縮器3から蒸発器7および室外熱交換器5へ供給される冷媒の総流量を調整する「総流量弁」としても機能する。比例弁42は、三方向電磁比例弁として構成され、第3通路23から第1分岐通路26と第2分岐通路27とに分岐する分岐点に設けられている。すなわち、比例弁42は、第1分岐通路26の開度を制御する第1比例弁と、第2分岐通路27の開度を制御する第2比例弁とを含む「複合弁」として構成されている。
第1比例弁は、その弁部の開度が制御されることにより第1冷媒循環通路の開度を調整する。第2比例弁は、その弁部の開度が制御されることにより第2冷媒循環通路の開度を調整する。第1比例弁と第2比例弁は、各弁部を構成する弁体が一体に設けられ、一つのアクチュエータにて同時にリニア制御される。それにより、各弁部の開度の比率が制御される。すなわち、暖房運転時においては、過冷却度制御弁41により蒸発器7および室外熱交換器5へ供給される冷媒の総流量が調整され、その総流量が比例弁42によって設定された比率に振り分けられる。つまり、比例弁42は、アクチュエータの駆動量に応じて冷媒の流量を振り分ける「振分弁」として機能する。本実施形態では、比例弁42のアクチュエータがソレノイドからなるが、変形例においてはステッピングモータからなるものでもよい。
過冷却度制御弁43は、冷房運転時において室外熱交換器5から第5通路25および接続通路28を介して導入された冷媒を絞り膨張させて蒸発器7側に導出する「膨張装置」として機能する。逆止弁44は、接続通路28において過冷却度制御弁43側への冷媒の逆流を防止する機械式の弁として構成されている。なお、過冷却度制御弁41、比例弁42、過冷却度制御弁43の具体的構成については後述する。
以上のように構成された車両用冷暖房装置1は、制御部100により制御される。制御部100は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM、入出力インターフェース等を備える。制御部100には、車両用冷暖房装置1に設置された図示しない各種センサ・スイッチ類からの信号が入力される。制御部100は、車両の乗員によりセットされた室温を実現するために各アクチュエータの制御量を演算し、各アクチュエータの駆動回路に制御信号を出力する。制御部100は、切替弁31や比例弁42の開閉制御のほか、圧縮機2,室内送風機12,室外送風機16およびエアミックスドア14の駆動制御も実行する。
制御部100は、比例弁42の駆動回路に設定したパルス信号を出力する駆動信号出力部を有する。具体的には、制御部100にて演算され、設定されたデューティ比のパルス信号を出力するPWM出力部が設けられるが、その構成自体には公知のものが採用されるため、詳細な説明を省略する。制御部100は、車室内外の温度、蒸発器7の吹き出し空気温度等、各種センサにて検出された所定の外部情報に基づいて比例弁42の設定開度を決定し、その開度がその設定開度となるようソレノイドに電流を供給する。なお、変形例として比例弁42のアクチュエータをステッピングモータにより構成する場合には、その開度がその設定開度となるようステッピングモータに制御パルス信号を出力する。
このような制御により、図示のように、圧縮機2は、その吸入室を介して吸入圧力Psの冷媒を導入し、これを圧縮して吐出圧力Pdの冷媒として吐出する。このとき、第2制御弁ユニット6における圧力は図示のようになる。すなわち、過冷却度制御弁41の上流側は高圧の上流側圧力P1となり、比例弁42における第1比例弁の下流側は低圧の下流側圧力P3となる。また、比例弁42における第2比例弁の下流側で過冷却度制御弁43の上流側は中間圧力P2となる。
次に、本実施形態の冷凍サイクルの動作について説明する。図2は、車両用冷暖房装置の動作を表す説明図である。(A)は冷房運転時の状態を示し、(B)は暖房運転時の状態を示し、(C)は特定暖房運転時の状態を示し、(D)は特殊冷暖房運転時の状態を示している。ここでいう「冷房運転」は、冷房機能が暖房機能よりも大きく機能する運転状態であり、「暖房運転」は、暖房機能が冷房機能よりも大きく機能する運転状態である。また、「特定暖房運転」は、蒸発器7を機能させない暖房運転(実質的に冷房機能なし)である。「特殊冷暖房運転」は、室外熱交換器5を機能させない冷房運転および暖房運転である。
各図の上段には冷凍サイクルの動作を説明するモリエル線図が示されている。その横軸がエンタルピーを表し、縦軸が各種圧力を表している。各図の下段には、冷凍サイクルの動作状態が示されている。図中の太線および矢印が冷媒の流れを示し、符号a〜gはモリエル線図のそれと対応している。また、図中の「×」は冷媒の流れが遮断されていることを示している。なお、同図の下段は図1に対応するが、エアミックスドア14等の図示を省略するなど便宜上簡略表記されている。
図2(A)に示すように、冷房運転時においては、第1制御弁ユニット4において切替弁31の第1弁部が開弁され、第2弁部が閉弁される。一方、第2制御弁ユニット6において比例弁42の第1比例弁が開弁され、第2比例弁が閉弁される。このとき、室外熱交換器5は室外凝縮器として機能する。すなわち、圧縮機2から吐出された冷媒は、一方で室内凝縮器3、過冷却度制御弁41、比例弁42の第1比例弁、蒸発器7、アキュムレータ8を経由するように第1冷媒循環通路を循環して圧縮機2に戻り、他方で切替弁31の第1弁部、室外熱交換器5、過冷却度制御弁43、蒸発器7、アキュムレータ8を経由するように第3冷媒循環通路を循環して圧縮機2に戻る。
すなわち、圧縮機2から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、一方で室内凝縮器3を、他方で室外熱交換器5を経ることで凝縮される。そして、室内凝縮器3を経由した冷媒が過冷却度制御弁41にて断熱膨張され、冷温・低圧の気液二相冷媒となって蒸発器7に導入される。このとき、過冷却度制御弁41は、室内凝縮器3の出口側(c点)の過冷却度(サブクール)が設定値SC1となるように弁部の開度を自律的に調整する。比例弁42の第2比例弁が閉じられてるため、過冷却度制御弁41にて膨張された冷媒は、全て比例弁42の第1比例弁を通過して蒸発器7に供給される。
また、室外熱交換器5を経由した冷媒が過冷却度制御弁43にて断熱膨張され、冷温・低圧の気液二相冷媒となって蒸発器7に導入される。このとき、過冷却度制御弁43は、室内凝縮器3の出口側(f点)の過冷却度(サブクール)が設定値SC2となるように弁部の開度を自律的に調整する。なお、本実施形態では、これらの設定値SC1とSC2とが等しく設定されているが(「SC」と表記する)、変形例においては両者を異ならせてもよい。蒸発器7の入口に導入された冷媒は、その蒸発器7を通過する過程で蒸発し、車室内の空気を冷却する。このとき、蒸発器7から導出された冷媒は、アキュムレータ8を経て圧縮機2に導入されるが、そのとき圧縮機2に潤滑オイルを戻すようになる。
一方、図2(B)に示すように、暖房運転時においては、第1制御弁ユニット4において切替弁31の第1弁部が閉弁され、第2弁部が開弁される。一方、第2制御弁ユニット6において比例弁42の第1比例弁および第2比例弁がともに開弁され、両比例弁の開度の比率が調整されることで、蒸発器7および室外熱交換器5に向かう冷媒の流量が振り分けられる。このとき、室外熱交換器5は室外蒸発器として機能する。すなわち、圧縮機2から吐出された冷媒は、一方で室内凝縮器3、過冷却度制御弁41、比例弁42の第1比例弁、蒸発器7、アキュムレータ8を経由するように第1冷媒循環通路を循環して圧縮機2に戻り、他方で室内凝縮器3、過冷却度制御弁41、比例弁42の第2比例弁、室外熱交換器5、切替弁31の第2弁部、アキュムレータ8を経由するように第2冷媒循環通路を循環して圧縮機2に戻る。
すなわち、圧縮機2から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、室内凝縮器3を経て凝縮され。そして、過冷却度制御弁41にて断熱膨張された冷温・低圧の気液二相冷媒が比例弁42により振り分けられ、その振り分けられた一方の冷媒が蒸発器7に供給されて蒸発し、振り分けられた他方の冷媒が室外熱交換器5に供給されて蒸発する。このとき、室外熱交換器5および蒸発器7の両蒸発器にて蒸発される比率が、連動する第1比例弁と第2比例弁の開度の比率により制御される。それにより、蒸発器7での蒸発量を確保でき、除湿機能を確保することができる。また、潤滑オイルを蒸発器7に滞留させることなく圧縮機2へ戻すことができる。
この暖房運転においては除湿運転を良好に行うことが必要となるが、その除湿制御の概要については以下のとおりである。すなわち、図2(B)に示すように、過冷却度制御弁41により室内凝縮器3の出口における所定の過冷却度SCが維持されることで(c点)、室内凝縮器3における凝縮能力が適正に維持され、効率の良い熱交換が行われる(d点)。一方、アキュムレータ8によって圧縮機2の入口の冷媒の状態が常に飽和蒸気圧曲線上に保持される(a点)。一方、蒸発器7の出口の冷媒の状態(e点)は、室外熱交換器5の出口の冷媒の状態(g点)とバランスするように変化する。すなわち、蒸発器7の出口における冷媒の湿り度は、室外熱交換器5の出口における冷媒の過熱度(スーパーヒート)とバランスする。このため、その室外熱交換器5の出口の過熱度が適正となるよう比例弁42の第1比例弁と第2比例弁の開度の比率(つまり、各比例弁を通過する冷媒の流量の割合)を調整することにより、蒸発器7の出口における湿り度を調整することができる。
制御部100は、例えば室外熱交換器5の出口の温度からその過熱度を算出し、これを適正値となるよう比例弁42の第1比例弁と第2比例弁の開度を調整する。なお、本実施形態では、室外熱交換器5において過熱度が発生する例を示したが、蒸発器7において過熱度を発生させるべき運転モードがある場合には、逆に、蒸発器7の出口の温度からその過熱度を算出し、これを適正値となるよう第1比例弁および第2比例弁のそれぞれの開度を調整することにより、室外熱交換器5の出口における湿り度を調整することもできる。
また、図2(C)に示すように、特定暖房運転時においては、第1制御弁ユニット4において切替弁31の第2弁部が開弁され、第1弁部が閉弁される。一方、第2制御弁ユニット6において比例弁42の第1比例弁が閉弁され、第2比例弁が開弁される。このため、冷媒は蒸発器7を通過せず、蒸発器7は実質的に機能しなくなる。つまり、室外熱交換器5のみが蒸発器として機能する。すなわち、圧縮機2から吐出された冷媒は、室内凝縮器3、比例弁42の第2比例弁、室外熱交換器5、切替弁31の第2弁部、アキュムレータ8を経由するように第2冷媒循環通路を循環して圧縮機2に戻る。
すなわち、圧縮機2から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、室内凝縮器3を経て凝縮され、過冷却度制御弁41にて断熱膨張されて冷温・低圧の気液二相冷媒となり、室外熱交換器5を通過して蒸発される。室外熱交換器5を通過した冷媒は、アキュムレータ8を経て圧縮機2に戻る。すなわち、冷温・低圧の冷媒が蒸発器7にて熱交換されないため、車室内に導入された空気は室内凝縮器3により加熱されるのみとなる。このように、一時的に蒸発器7に低温・低圧の液冷媒が供給されなくなるため、ダクト10を通過する空気により蒸発器7が温められる。制御部100は、外部温度等に応じて外部環境が極低温であると判定すると、暖房運転から特定暖房運転に適宜切り替えることにより、蒸発器7が凍結するのを防止または抑制する。
また、図2(D)に示すように、特殊冷暖房運転時においては、第1制御弁ユニット4において切替弁31の第1弁部が閉弁される。また、第2制御弁ユニット6において比例弁42の第1比例弁が開弁され、第2比例弁が閉弁される。このため、冷媒は室外熱交換器5を通過せず、室外熱交換器5は実質的に機能しなくなる。つまり、蒸発器7のみが蒸発器として機能する内気循環の状態となる。すなわち、圧縮機2から吐出された冷媒は、室内凝縮器3、過冷却度制御弁41、比例弁42の第1弁部、蒸発器7、アキュムレータ8を経由するように第1冷媒循環通路を循環して圧縮機2に戻る。このとき、逆止弁44によって過冷却度制御弁43側への冷媒の逆流は防止され、また、逆止弁32によって切替弁31側への冷媒の逆流も防止される。
すなわち、圧縮機2から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、室内凝縮器3を経て凝縮され、過冷却度制御弁41にて断熱膨張されて冷温・低圧の気液二相冷媒となり、蒸発器7を通過して蒸発される。蒸発器7を通過した冷媒は、アキュムレータ8を経て圧縮機2に戻る。車室内に導入された空気は、蒸発器7を経由して冷却・除湿され、室内凝縮器3により加熱されることでその温度調整が行われる。このような特殊冷暖房運転は、外部からの吸熱が困難な場合、例えば車両が極寒状況におかれた場合などに有効に機能する。
次に、第2制御弁ユニット6の具体的構成および動作について説明する。上述のように、第2制御弁ユニット6は、過冷却度制御弁41、比例弁42、過冷却度制御弁43、逆止弁44を含む。まず、過冷却度制御弁41,43の具体的構成および動作について説明する。図3は、過冷却度制御弁の具体的構成を表す断面図である。図4は、過冷却度制御弁の弁本体の構成を表す断面図である。なお、図3は過冷却度制御弁の閉弁状態を示し、図4は過冷却度制御弁の開弁状態を示している。なお、以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。
図3に示すように、過冷却度制御弁41は、図示しない配管が接続されるボディ50に弁本体52を組み付けて構成されている。弁本体52は、上流側から導入された冷媒を絞り膨張する弁部と、その弁部を開閉駆動するパワーエレメント54を備えている。ボディ50は、金属素材を切削加工して形成され、その一方の側部には高圧の冷媒を導入する入口ポート56が設けられ、他方の側部には低圧の冷媒を導出する出口ポート58が設けられている。これらのポートは、ボディ50に形成された冷媒通路を介して連通している。ボディ50の中央部には段付円孔状の収容部60が形成され、この収容部60に弁本体52が嵌合されるように組み付けられている。
図4に示すように、弁本体52は、金属板をプレス成形して得られた有底段付円筒状のボディ62に段付円柱状の弁体64を収容して構成される。ボディ62の上端部には、パワーエレメント54が一体に設けられている。ボディ62の下半部は縮径されており、その縮径部に弁孔66が形成されている。そして、弁孔66の開口端縁により弁座68が形成されている。ボディ62の上半部には内外を連通させる導入ポート70が設けられ、下半部には内外を連通させる導出ポート72が設けられている。図3にも示すように、導入ポート70は入口ポート56に連通し、導出ポート72は出口ポート58に連通する。また、ボディ62の下端開口部を封止するように有底円筒状のアジャスト部材74が圧入されている。
弁体64は、弁孔66の上流側から弁座68に着脱して弁部を開閉する。弁体64には、その着脱部の下方に延びて弁孔66を貫通する細径部76を有し、その細径部76の先端に拡径されたガイド部78を有する。弁体64は、その上端部にもガイド部80が設けられ、ガイド部80がボディ62の上半部に摺動し、ガイド部78がボディ62の下半部に摺動するようにして弁部の開閉方向に動作する。弁体64とアジャスト部材74との間には背圧室81が形成されている。
また、弁体64とアジャスト部材74との間には、弁体64を開弁方向に付勢するスプリング84(「付勢部材」に該当する)が介装されている。スプリング84のばね荷重は、アジャスト部材74のボディ62への圧入量により調整することができる。その圧入量により弁部の開弁圧力、ひいては過冷却度制御弁41が制御する過冷却度の設定値が調整される。また、弁体64には、その軸線に沿って延びる冷媒通路85が形成され、その冷媒通路85の一端側が導入ポート70に連通し、他端側が背圧室81に連通している。
パワーエレメント54は、中空のハウジング86と、ハウジング86内を密閉空間S1と開放空間S2とに仕切るように配設されたダイアフラム88(「感圧部材」に該当する)とを含んで構成されている。ハウジング86は、アッパーハウジング90およびロアハウジング92からなる。ダイアフラム88は、ステンレス等の金属薄板からなる。ロアハウジング92は、ボディ62の上端開口部に一体成形されている。パワーエレメント54は、アッパーハウジング90とロアハウジング92との間にダイアフラム88を挟んだ状態でその接合部の外周に沿ってTIG溶接等が施されることにより形成される。密閉空間S1は感温室を構成し、アッパーハウジング90内に基準圧力を保持するための基準ガスなどが充填された後、その上面中央に設けられた孔をボール状の封体94にて封止することにより密閉されている。本実施形態においては、基準ガスとして、冷凍サイクルを循環する冷媒ガス(HFC−134a)と窒素ガスとの混合ガスが用いられる。なお、変形例においては、基準ガスとして、冷凍サイクルを循環する冷媒ガスと同種類のガスを用いてもよい。
ロアハウジング92の下部外周面には、ボディ50の上端開口部に形成された雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が形成されている。そして、ロアハウジング92がボディ50の上端部に螺合されることにより、パワーエレメント54がボディ50に固定されている。ダイアフラム88の下面には弁体64の上端面が当接する。弁体64の上端部外周面の所定箇所には、軸線方向に平行に延びる連通溝93が形成され、その連通溝93とロアハウジング92の内周面との間に形成される通路を介して導入ポート70と開放空間S2とが連通している。
図3に戻り、以上のように構成された弁本体52は、シール用のOリング95およびOリング96を介してボディ62に組み付けられる。このような構成において、入口ポート56および導入ポート70を介して導入された上流側圧力P1の冷媒は、冷媒通路85を介して背圧室81にも導入される。ここで、ボディ62においてガイド部78が摺動するガイド孔82の径Aと弁孔66の径Bとが実質的に等しく構成されている。その結果、弁体64に作用する上流側圧力P1の影響および下流側圧力P’の影響はいずれもキャンセルされる。
パワーエレメント54は、過冷却度制御弁41の入口側(つまり、室内凝縮器3の出口側)の過冷却度が設定値SCとなるように動作し、弁部の開度を調整する。すなわち、弁体64は、ダイアフラム88から受ける基準圧力室(密閉空間S1)の圧力による力と、弁部より上流側の上流側圧力P1による力と、スプリング84による付勢力とが釣り合う位置にて静止する。基準圧力室の圧力は、入口ポート56から導入される冷媒の過冷却度に対応して変位し、それによって弁体64の位置が制御される。
すなわち、過冷却度の制御状態において過冷却度が設定値SCよりも大きくなると、パワーエレメント54が低温を感知して開弁方向に動作する。その結果、弁開度が大きくなるため上流側圧力P1が低くなり、過冷却度が小さくなる方向に変化する。逆に、過冷却度が設定値SCよりも小さくなると、パワーエレメント54が高温を感知して閉弁方向に動作する。その結果、弁開度が小さくなるため上流側圧力P1が高くなり、過冷却度が大きくなる方向に変化する。このようにして過冷却度が設定値SCに保たれるようになる。
なお、過冷却度制御弁43の構成は過冷却度制御弁41と同様であるため、その説明については省略する。また、過冷却度制御弁43は、冷房運転時においてその入口側(つまり、室外熱交換器5の出口側)の過冷却度が設定値SCとなるように動作するが、その動作についても過冷却度制御弁41と同様であるため、その説明を省略する。
次に、比例弁42の具体的構成および動作について説明する。図5は、比例弁の構成を表す断面図である。
比例弁42は、弁本体101とソレノイド102とを組み付けて構成され、ソレノイド102への供給電流値に応じて任意の開度をとり得るパイロット作動式の電磁弁である。弁本体101のボディ103には、第1通路からの冷媒の流れを第2通路および第3通路に振り分ける主弁104と、主弁104の開閉状態を制御するパイロット弁105が組み込まれている。ここで、第1通路は過冷却度制御弁41との接続通路であり、第2通路は第2分岐通路27であり、第3通路は第1分岐通路26である。主弁104は、第1比例弁106および第2比例弁108を含む。第1比例弁106は、第1通路と第3通路とをつなぐ第1内部通路の開度を制御し、第2比例弁108は、第1通路と第2通路とをつなぐ第2内部通路の開度を制御する。第1比例弁106と第2比例弁108とは連動し、第1内部通路と第2内部通路との開度の比率を変化させる。それにより、第1通路から第2通路へ流れる冷媒と、第1通路から第3通路へ流れる冷媒の流量の割合を変化させる。
ボディ103は、金属製の第1ボディ111の上半部に樹脂製の第2ボディ112を同軸状に嵌合して構成されている。第1ボディ111は有底筒状をなし、内部機構を収容するための円孔状の収容部を有する。第1ボディ111の一方の側面には、その下部に第1通路につながる入口ポート114(第1ポート)が設けられている。第1ボディ111の反対側の側面には、その上部に第2通路につながる出口ポート116(第2ポート)が設けられ、下部に第3通路につながる出口ポート118(第3ポート)が設けられている。第1ボディ111の下部には、主弁104の軸線に沿って弁孔115(「第1弁孔」に該当する)が形成されている。弁孔115は第1ボディ111の収容部に開口し、その開口端面により弁座117(「第1弁座」に該当する)が形成されている。
第2ボディ112は、段付円筒状の本体を有し、第1ボディ111に同心状に挿入されている。第2ボディ112の上端部外周面にはOリング120が嵌着され、下端部外周面にはOリング122が嵌着されている。これにより、第1ボディ111と第2ボディ112との間隙を介した冷媒の漏洩が防止されている。第2ボディ112の下半部の内周面がガイド孔124を形成し、その下端部が弁孔126(「第2弁孔」に該当する)を形成している。また、第2ボディ112の下端開口縁により弁座130(「第2弁座」に該当する)が形成されている。第2ボディ112の下端開口部は、入口ポート114に連通している。また、第2ボディ112の出口ポート116との対向面には、内外を連通させる連通孔128が形成されている。
ボディ103の内方には弁駆動体140が配設されている。弁駆動体140は、ボディ103の中央部を弁孔126を貫通するように延びる段付円筒状の本体を有する。弁駆動体140の下部には半径方向外向きに突出するフランジ部142が設けられ、そのフランジ部142の外周面にリング状の弾性体(本実施例ではゴム)からなる弁部材144が嵌着されている。弁部材144の下端部が弁体146(「第1弁体」に該当する)を構成し、弁座117に着脱して第1内部通路を開閉する。また、弁部材144の上端部が弁体148(「第2弁体」に該当する)を構成し、弁座130に着脱して第2内部通路を開閉する。フランジ部142からは下方に向けて複数の脚部150が延設されており(同図には1つのみ表示)、弁孔115の内周面によって摺動可能に支持されている。
弁駆動体140の上端部には半径方向外向きに延出するフランジ部154が設けられ、第2ボディ112の上半部内周面に摺動可能に支持されている。フランジ部154の外周面にはシール用のOリング156が嵌着されている。フランジ部154は、第2ボディ112の内部を高圧室158と背圧室160とに区画する「区画部」として機能する。また、フランジ部154から上方に向けて複数の脚部162が延設されており(同図には1つのみ表示)、ソレノイド102の内部まで延出している。フランジ部154には、高圧室158と背圧室160とを連通する微小断面のリーク通路164が設けられている。
また、弁駆動体140の上部にはガイド部166が設けられ、第2ボディ112のガイド孔124に摺動可能に支持されている。ガイド部166の外周面にはシール用のOリング168が嵌着されている。ガイド部166は、第2ボディ112の下半部を区画する「区画部」として機能するとともに、弁体146に対向配置された「受圧部」としても機能する。一方、第2ボディ112の外周近傍には、入口ポート114と高圧室158とを連通させる連通路170が形成されている。
弁駆動体140には、その本体を軸線に沿って貫通するパイロット通路172が形成されている。パイロット通路172の一端は背圧室160に連通し、他端は出口ポート118に連通する。パイロット通路172の上部には、やや小径化されたパイロット弁孔174が形成され、その上部にリング状の弁座形成部材175が嵌着されている。弁座形成部材175は、弾性体(本実施例ではゴム)からなり、その開口端縁によりパイロット弁座177が形成されている。弁駆動体140に上端開口部には有底円筒状のガイド部材176が圧入され、それがストッパとなって弁座形成部材175の脱落が防止されている。また、背圧室160には、ソレノイド102により駆動される長尺状のパイロット弁体178が配設されている。パイロット弁体178は、パイロット弁座177に着脱してパイロット弁105を開閉する。
ここで、パイロット弁孔174は、リーク通路164よりも十分に大きい流路断面積を有する。本実施形態では、パイロット弁孔174がリーク通路164よりも少なくとも5倍、好ましくは10倍以上大きい流路断面積をもつ。このため、パイロット弁105が開弁すると、背圧室160からの冷媒の流出量が、背圧室160への冷媒の流入量よりも相当大きくなる。すなわち、パイロット弁105が閉じた状態においては、中間圧力Ppは上流側圧力P1にほぼ等しい高圧に保持されるが、パイロット弁105が開弁すると、中間圧力Ppが速やかに低下して下流側圧力P3に近づくようになる。
以上のような構成により、上流側の圧力P1(「上流側圧力P1」という)は、第1内部通路において主弁104(第1比例弁106)を経ることで圧力P3(「下流側圧力P3」という)となる一方、第2内部通路において主弁104(第2比例弁108)を経ることで圧力P2(「中間圧力P2」という)となる。また、上流側圧力P1は、連通路170を通って高圧室158に導入され、リーク通路164を通過することで背圧室160にて中間圧力Ppとなり、さらにパイロット弁105を経ることで下流側圧力P3となる。ここで、本実施形態では図示のように、弁孔126の内径Aとガイド孔124の内径Bとが等しく構成されている。すなわち、弁体148の有効受圧径とガイド部166の有効受圧径とが等しくされており、弁駆動体140に作用する中間圧力P2の影響が実質的にキャンセルされる。
入口ポート114から導入される冷媒は、主弁104によって振り分けられ、第1比例弁106を通過した冷媒は出口ポート118を介して導出され、第2比例弁108を通過した冷媒は出口ポート116を介して導出される。第1比例弁106および第2比例弁108のそれぞれを経由する冷媒の流量の割合は、第1比例弁106と第2比例弁108の開度の比率に応じて変化する。その開度の比率(つまり、第1比例弁106および第2比例弁108のそれぞれの開度)は、ソレノイド102への供給電流値によって設定することができる。
一方、ソレノイド102は、ボディ103の上端開口部を封止するように取り付けられた有底円筒状のスリーブ180を有する。スリーブ180内には、第1プランジャ181(「第1の可動鉄心」に該当する)および第2プランジャ182(「第2の可動鉄心」に該当する)が軸線方向に対向配置されるように収容されている。スリーブ180の外周部には、その下部に円筒状の第1磁気スリーブ195が挿通され、上部に円筒状の第2磁気スリーブ196が挿通されている。さらに、第1磁気スリーブ195と第2磁気スリーブ196とを上下に離間させつつ、両磁気スリーブに外挿されるようにボビン184が設けられ、そのボビン184に電磁コイル185が巻回されている。そして、電磁コイル185を外部から覆うようにケース186が設けられている。スリーブ180は、ケース186を軸線方向に貫通している。電磁コイル185からは通電用のハーネス188が引き出されている。
第1プランジャ181は、円筒状をなし、その外周部には軸線に平行に延びる複数のスリット189(同図にはその1つを表示)が設けられている。前述の弁駆動体140の脚部162は、スリット189を介して上方に延出している。パイロット弁体178は、第1プランジャ181をその軸線にそって貫通し、その上端部が加締められることにより第1プランジャ181に固定されている。すなわち、パイロット弁体178は、第1プランジャ181と一体的に動作する。
第2プランジャ182は、円筒状をなし、その下端面にて脚部162の上端面に当接してこれを支持する。第2プランジャ182とスリーブ180との間には、第2プランジャ182を介して弁駆動体140を主弁104の開閉方向に付勢するスプリング190(「付勢部材」に該当する)が介装されている。すなわち、弁駆動体140は、第2プランジャ182と一体的に動作可能となっている。
また、スリーブ180の下端開口部には、有底円筒状のばね受け部材192が固定されている。そして、パイロット弁体178の下端部とばね受け部材192との間には、パイロット弁体178をパイロット弁105の閉弁方向に付勢するスプリング193(「弾性部材」に該当する)が介装されている。
ソレノイド102の磁気回路においては、ケース186、第1磁気スリーブ195、第1プランジャ181、第2プランジャ182、第2磁気スリーブ196、ケース186の順に磁力線がこれら各要素を通る。第1プランジャ181と第2プランジャ182との間隙が磁気ギャップとして作用する。比例弁42を機能させる場合には、第1比例弁106の最小開度(第2比例弁108の最大開度)を実現する最低電流(例えば非通電)と、第1比例弁106の最大開度(第2比例弁108の最小開度)を実現する最大電流(第2比例弁108の閉弁電流)とで定まる範囲でソレノイド102の供給電流が制御される。この制御範囲における第1プランジャ181と第2プランジャ182との間隙の変動量の範囲よりも、スプリング193の弾性変形量の範囲が大きくなるように、スプリング193の力学特性が設定されている。例えばスプリング193のばね定数を比較的小さくすることにより制御電流範囲に対応する弾性変形範囲を大きくすることができる。
以上のように構成された比例弁42は、ソレノイド102への供給電流値に応じた任意の開度比率で第1比例弁106および第2比例弁108を開弁させる。それにより、上流側通路から第1下流側通路および第2下流側通路へ流れる冷媒の流量の割合を制御することができる。
すなわち、ソレノイド102がオフにされた状態(非通電状態)では、ソレノイド力が作用しないため、スプリング190によって第2プランジャ182を介して弁駆動体140が下方に付勢され、第1比例弁106が閉弁状態となり、第2比例弁108が全開状態となる。また、スプリング193によってパイロット弁体178が閉弁方向に付勢され、パイロット弁105も閉弁状態となる。背圧室160には上流側からリーク通路164を介して流体が導入され、中間圧力Ppは上流側圧力P1に近づく。このとき、入口ポート114から導入された冷媒は、全て第2比例弁108を経由して出口ポート116へ導かれる。すなわち、図1に示した過冷却度制御弁41を経た冷媒の全てが室外熱交換器5に供給されるようになる。
一方、ソレノイド102への通電が開始されると、第1プランジャ181と第2プランジャ182との間に供給電流値に応じた吸引力が作用する。その結果、パイロット弁体178が上方に駆動され、パイロット弁105が開弁される。このパイロット弁体178の上方移動とともにスプリング193の圧縮方向の弾性変形量が増加する。このとき、スプリング193の変形量に応じた弾性力がソレノイド102の吸引力とは反対向きにパイロット弁体178に作用する。
パイロット弁体178の開弁により背圧室160は減圧される。そのときに作用する差圧によって弁駆動体140はパイロット弁体178に追従するよう上方に移動する。弁駆動体140は脚部162を介して第2プランジャ182と一体に移動する。すなわち第2プランジャ182は、弁駆動体140とともに上方に待避する。これにより、スプリング193の弾性変形量に等しい移動量を弁駆動体140に与えることができる。こうして、制御電流により定まるソレノイド力とスプリング力とのバランスに応じてパイロット弁体178は移動し、力の釣り合い位置に停止する。弁駆動体140は、パイロット弁体178に追従し、ソレノイド102に制御電流が供給された制御状態では、パイロット弁体178の釣り合い停止位置に相当する開度で停止する。制御電流を減少させた場合には、上述の動作と逆向きに弁駆動体140およびパイロット弁体178が移動する。
このようにして、第1比例弁106および第2比例弁108が設定開度に制御された状態において弁駆動体140が第1比例弁106の閉弁方向(第2比例弁108の開弁方向)に変位された場合には、相対的にパイロット弁105は開弁方向に動作したことになる。そうすると、背圧室160の圧力Ppは下流側圧力P3へと近づくため、その差圧の作用により弁駆動体140は第1比例弁106の開弁方向(第2比例弁108の閉弁方向)へと戻される。逆に、弁駆動体140が第1比例弁106の開弁方向(第2比例弁108の閉弁方向)に変位された場合には、スプリング193の変形量ひいてはスプリング力も増加される。よって、スプリング力の増分が復元力として作用し、弁駆動体140は第1比例弁106の閉弁方向(第2比例弁108の開弁方向)へと戻される。こうして主弁104の開度(第1比例弁106および第2比例弁108の各開度)は制御電流に応じた大きさに保たれる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態に係る車両用冷暖房装置は、第2制御弁ユニットの各制御弁が一体化された点を除き、第1実施形態と同様である。このため、第1実施形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付す等して適宜その説明を省略する。図6は、第2実施形態に係る第2制御弁ユニットの具体的構成を表す断面図である。
本実施形態の第2制御弁ユニットは、図1に示した過冷却度制御弁41、比例弁42、過冷却度制御弁43および逆止弁44を一体化した複合弁206として構成されている。複合弁206は、共用のボディ203に、過冷却度制御弁41、比例弁42、過冷却度制御弁43および逆止弁44を組み付けるようにして構成される。ボディ203は、金属製の第1ボディ211に樹脂製の第2ボディ212を同軸状に嵌合して構成されている。比例弁42は図5に示したものとほぼ同様の構成を有し、過冷却度制御弁41、43は図4に示したものとほぼ同様の構成を有する。ただし、逆止弁44は、図1の配置態様とは異なり、過冷却度制御弁43の上流側に配置されている。
ボディ203には、入口ポート114と出口ポート118とをつなぐ第1内部通路と、入口ポート114と出入口ポート216とをつなぐ第2内部通路と、出入口ポート216と出口ポート118とをつなぐ第3内部通路が形成される。すなわち、出入口ポート216は、第2比例弁108の開弁時において第2内部通路を流れる冷媒を導出する出口ポートとして機能する一方、第2比例弁108の閉弁時において第3内部通路に冷媒を導入する入口ポートしても機能する。
過冷却度制御弁41は、第1内部通路と第2内部通路との合流部における弁孔115および弁孔126の上流側に設けられている。その導入ポート70は入口ポート114に連通し、導出ポート72は弁孔115および弁孔126の上流側の圧力室(「中圧室」ともいう)205に連通している。入口ポート114から導入された冷媒は、過冷却度制御弁41の弁部を通過することで減圧膨張され、中圧室205にて中間圧力P’となり、第1比例弁106および第2比例弁108に導かれる。
過冷却度制御弁41のボディ62は、そのパワーエレメント54とは反対側の端部が第2ボディ212に接続され、それにより冷媒通路85と連通路170とが連通している。このため、入口ポート114から導入された上流側圧力P1が、冷媒通路85および連通路170を介して高圧室158に導かれる。ボディ62と第2ボディ212との接続部には、シール用のOリングが介装されているため、上流側圧力P1が中圧室205に漏れることはない。
本実施形態の出口ポート118は、ボディ203において入口ポート114と直交するように設けられている。また、ボディ203には、出入口ポート216と出口ポート118とをつなぐ冷媒通路210が設けられている。冷媒通路210は第3通路を構成し、弁孔126および弁孔115のそれぞれと区画壁を介して並設されている。逆止弁44は、その冷媒通路210に配設されている。すなわち、冷媒通路210の出入口ポート216側には弁孔219が設けられ、その弁孔219の下流側開口端縁により弁座213が形成されている。冷媒通路210の出口ポート118側には段付円筒状のばね受け部材214が圧入されている。
そして、冷媒通路210における弁孔219とばね受け部材214との間の空間に弁体215が配設されている。弁体215は円柱状をなし、その外周部にリング状の弾性体(本実施例ではゴム)からなる弁部材217が嵌着されている。この弁部材217が弁座213に着脱することにより冷媒通路210が開閉可能となっている。弁体215とばね受け部材214との間には、弁体215を閉弁方向に付勢するスプリング218が介装されている。弁体215の前後差圧(P2−P3)が設定差圧よりも大きくなると、弁体215がスプリング218の付勢力に抗して開弁方向に動作し、逆止弁44が開弁する。この設定差圧は、スプリング218の荷重により設定される。
過冷却度制御弁43は、第3内部通路における冷媒通路210と出口ポート118との間に設けられている。その導入ポート70は冷媒通路210に連通し、導出ポート72は出口ポート118に連通している。出入口ポート216から導入されて逆止弁44を通過した冷媒は、過冷却度制御弁43の弁部を通過することで減圧膨張されて下流側圧力P3となり、出口ポート118から導出される。
図7〜図9は、複合弁206の動作状態を表す説明図である。図7〜図9は、ソレノイド102がオンにされた制御状態を示す。図7は図2(A)に対応し、図8は図2(D)に対応し、図9は図2(B)に対応する。既に説明した図6は、ソレノイド102がオフにされた状態を表しており、図2(C)に対応する。
すなわち、図6に示すようにソレノイド102がオフにされた非通電状態では、ソレノイド力が作用しないため、パイロット弁105が閉弁状態となる。このとき、入口ポート114から導入された冷媒が冷媒通路85、連通路170およびリーク通路164を介して背圧室160に導入されるため、中間圧力Ppは上流側圧力P1に近づく。このため、差圧(Pp−P3)が大きく作用し、弁駆動体140が下方へ移動する。その結果、第1比例弁106が閉弁状態となり、第2比例弁108が全開状態となる。このため、過冷却度制御弁41にて膨張された冷媒は、全て第2比例弁108を通過し、出入口ポート216から導出される。すなわち、過冷却度制御弁41にて過冷却度が設定値SCに制御された冷媒が、第2分岐通路27を介して室外熱交換器5に供給される。このとき、中間圧力P2が低いため、差圧(P2−P3)が設定差圧よりも小さく、逆止弁44は閉弁状態となる(図2(C)参照)。
一方、ソレノイド102がオンにされた通電状態では、ソレノイド力によって第1プランジャ181と第2プランジャ182との間に吸引力が作用するため、パイロット弁体178が開弁方向に付勢され、パイロット弁105が開弁状態となる。それにより、中間圧力Ppが低下するため、弁駆動体140に差圧(P1−Pp)が大きく作用するようになり、弁駆動体140が上方に駆動される。このため、第1比例弁106も開弁状態となり、第1比例弁106および第2比例弁108の開度が供給電流値に応じた設定開度となるよう動作する(図2(A),(B),(D)参照)。
ソレノイド102に最大電流が供給されると、図7および図8に示すように、パイロット弁105が全開状態となる。このとき、背圧室160の中間圧力Ppが低減されて下流側圧力P3に近づく。このため、差圧(P1−Pp)が大きく作用し、弁駆動体140が上方へ移動する。その結果、第1比例弁106が全開状態となり、第2比例弁108が閉弁状態となる。このため、過冷却度制御弁41にて膨張された冷媒は、全て第1比例弁106を通過し、出口ポート118から導出される。すなわち、過冷却度制御弁41にて過冷却度が設定値SCに制御された冷媒は、その総流量が第1分岐通路26を介して蒸発器7に供給される。
このとき、図2(A)に示したように第3冷媒循環通路が開放されていると、中間圧力P2が高圧となるため、図7に示すように、差圧(P2−P3)が設定差圧よりも大きくなり、逆止弁44が開弁状態となる。このため、出入口ポート216から導入された冷媒が、過冷却度制御弁43にて膨張され、出口ポート118を介して導出される。すなわち、過冷却度制御弁43にて過冷却度が設定値SCに制御された冷媒が、第4通路24を介して蒸発器7に供給される。一方、図2(D)に示したように第3冷媒循環通路が遮断されていると、中間圧力P2は低圧に維持されるため、図8に示すように、差圧(P2−P3)が設定差圧よりも小さくなり、逆止弁44は閉弁状態となる。
ソレノイド102に最大電流より小さい所定の制御電流が供給されると、図9に示すように、第1比例弁106と第2比例弁108との開度がその供給電流値に応じた開度比率となるよう制御される。その結果、過冷却度制御弁41にて膨張された冷媒は、第1比例弁106および第2比例弁108に振り分けられ、蒸発器7および室外熱交換器5のそれぞれに供給される(図2(B)参照)。すなわち、過冷却度制御弁41にて過冷却度が設定値SCに制御された冷媒が、第1分岐通路26を介して蒸発器7に供給され、また第2分岐通路27を介して室外熱交換器5に供給される。このようにして暖房運転時においても一定の湿り度を有する冷媒を蒸発器7に供給することで、除湿性能を良好に維持することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。過冷却度制御弁および逆止弁の配置が異なる点を除き、第2実施形態と同様である。このため、第2実施形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付す等して適宜その説明を省略する。図10は、第3実施形態に係る複合弁の具体的構成を表す断面図である。図11は、図10のA−A矢視断面図である。
図10および図11に示すように、本実施形態の複合弁306は、共用のボディ303における過冷却度制御弁43と逆止弁44の取付位置が第2実施形態の複合弁206と異なる。また、図1に示した構成と対応するように、逆止弁44が過冷却度制御弁43の下流側に配設されている。また、過冷却度制御弁43は、ボディ303に対して過冷却度制御弁41よりも図10の奥方位置に設けられている。
図11に示すように、逆止弁44の弁孔219は、導出ポート72の下流側に位置し、さらに下流側の出口ポート118に連通する。弁体215が弁孔219の下流側から弁座213に着脱して逆止弁44を開閉する。このように、逆止弁44を過冷却度制御弁43の下流側に設けたため、弁体215に作用する前後差圧が小さくなる。このため、スプリング218の荷重を小さく設定することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はその特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
上記実施形態では、本発明の車両用冷暖房装置を電気自動車に適用した例を示したが、内燃機関を搭載した自動車や、内燃機関と電動機を同載したハイブリッド式の自動車に提供することが可能であることは言うまでもない。上記実施形態では、圧縮機2として電動圧縮機を採用した例を示したが、エンジンの回転を利用して容量可変を行う可変容量圧縮機を採用することもできる。
上記実施形態の過冷却度制御弁41,43においては、冷媒の圧力と温度を感知する感圧部材としてダイアフラムを用いる例を示した。感圧部材としてはこのほか、ベローズ等のように圧力を感知して伸縮するものを採用することもできる。しかし、過冷却度制御弁のコンパクト化を実現するうえでは薄膜状の感圧部材であるダイアフラムを採用するほうが好ましい。
上記実施形態においては、補助凝縮器として室内凝縮器を設ける例を示した。変形例においては、補助凝縮器を室外熱交換器とは別に設けられる熱交換器として構成してもよい。その熱交換器は、例えば車室外に配置され、エンジンの冷却水を利用して熱交換を行うものでもよい。具体的には、図1における圧縮機2と第2制御弁ユニット6との間に熱交換器を設ける一方、ダクト10内に放熱器を配置し、これら熱交換器と放熱器とを冷却水の循環回路にて接続してもよい。その循環回路には冷却水を汲み上げるポンプを設けてもよい。このようにすれば、圧縮機2から第2制御弁ユニット6へ向かう高温の冷媒と、循環回路を循環する冷却水との間で熱交換を行うことができる。このような構成においても、圧縮機2から吐出された冷媒を熱交換器により凝縮させて第2制御弁ユニット6に供給することが可能となる。
1 車両用冷暖房装置、 2 圧縮機、 3 室内凝縮器、 4 第1制御弁ユニット、 5 室外熱交換器、 6 第2制御弁ユニット、 7 蒸発器、 8 アキュムレータ、 31 切替弁、 32 逆止弁、 41 過冷却度制御弁、 42 比例弁、 43 過冷却度制御弁、 44 逆止弁、 52 弁本体、 54 パワーエレメント、 64 弁体、 66 弁孔、 68 弁座、 81 背圧室、 100 制御部、 101 弁本体、 102 ソレノイド、 103 ボディ、 104 主弁、 105 パイロット弁、 106 第1比例弁、 108 第2比例弁、 114 入口ポート、 115 弁孔、 116 出口ポート、 117 弁座、 118 出口ポート、 124 ガイド孔、 126 弁孔、 130 弁座、 140 弁駆動体、 146,148 弁体、 158 高圧室、 160 背圧室、 164 リーク通路、 166 ガイド部、 170 連通路、 172 パイロット通路、 174 パイロット弁孔、 177 パイロット弁座、 178 パイロット弁体、 181 第1プランジャ、 182 第2プランジャ、 203 ボディ、 205 中圧室、 206 複合弁、 213 弁座、 215 弁体、 216 出入口ポート、 219 弁孔、 303 ボディ、 306 複合弁、 S1 密閉空間、 S2 開放空間。

Claims (8)

  1. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、
    車室外に配置され、冷房運転時に冷媒を放熱させる室外凝縮器として機能する一方、暖房運転時には冷媒を蒸発させる室外蒸発器として機能する室外熱交換器と、
    車室内に配置されて冷媒を蒸発させる室内蒸発器と、
    前記室外熱交換器とは別に冷媒を放熱させる補助凝縮器と、
    冷房運転時および暖房運転時に前記圧縮機から吐出された冷媒が前記補助凝縮器および前記室内蒸発器を順次経由して前記圧縮機に戻るように循環可能な第1冷媒循環通路と、
    暖房運転時に前記圧縮機から吐出された冷媒が前記補助凝縮器および前記室外熱交換器を順次経由して前記圧縮機に戻るように循環可能な第2冷媒循環通路と、
    冷房運転時に前記圧縮機から吐出された冷媒が前記室外熱交換器および前記室内蒸発器を順次経由して前記圧縮機に戻るように循環可能な第3冷媒循環通路と、
    前記補助凝縮器の下流側に設けられ、上流側から導入された冷媒を膨張させて下流側に導出する膨張装置と、
    前記膨張装置の下流側に設けられ、前記第1冷媒循環通路を介して前記室内蒸発器へ供給される冷媒の流量を調整する第1の弁と、
    前記膨張装置の下流側に設けられ、前記第2冷媒循環通路を介して前記室外熱交換器へ供給される冷媒の流量を調整する第2の弁と、
    を備えることを特徴とする車両用冷暖房装置。
  2. 前記膨張装置は、前記補助凝縮器の出口側の過冷却度が設定値となるよう冷媒の流量を調整する過冷却度制御弁として構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用冷暖房装置。
  3. 前記過冷却度制御弁は、
    上流側から冷媒を導入する入口ポートと、下流側へ冷媒を導出する出口ポートと、その入口ポートと出口ポートとを連通する弁孔とが設けられたボディと、
    前記弁孔に接離して弁開度を調整する弁体と、
    前記入口ポートから導入された冷媒の温度と圧力を感知し、前記補助凝縮器の出口側の過冷却度が設定値となるよう前記弁体を開閉駆動する感温部と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の車両用冷暖房装置。
  4. 前記第3冷媒循環通路に設けられ、前記室外熱交換器が室外凝縮器として機能するときの前記室外熱交換器の出口側の過冷却度が第2の設定値となるよう冷媒の流量を調整する第2の過冷却度制御弁をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用冷暖房装置。
  5. 前記第1の弁および前記第2の弁を駆動制御する制御部を備え、
    前記第1の弁が、前記室内蒸発器へ供給される冷媒の流量を調整するために開度が制御される第1の比例弁からなり、
    前記第2の弁が、前記室外熱交換器へ供給される冷媒の流量を調整するために開度が制御される第2の比例弁からなり、
    前記制御部は、前記第1の弁および前記第2の弁の開度を制御することにより、前記膨張装置から導出された冷媒が前記室外熱交換器および前記室内蒸発器へ流れる流量の割合を調整することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用冷暖房装置。
  6. 前記第1の弁と前記第2の弁とが一体に設けられた複合弁を備え、
    前記複合弁は、
    前記膨張装置の出口に連通する第1ポートと、前記室外熱交換器の出入口に連通する第2ポートと、前記室内蒸発器の入口につながる第3ポートとが設けられたボディと、
    前記第1ポートと前記第3ポートとをつなぐ第1内部通路に設けられた第1弁孔と、
    前記第1弁孔に接離することにより前記第1の弁を開閉する第1弁体と、
    前記第1ポートと前記第2ポートとをつなぐ第2内部通路に、前記第1弁孔と軸線方向に対向配置されるように設けられた第2弁孔と、
    前記第1弁体と軸線方向に一体に設けられて連動し、前記第2弁孔に接離することにより前記第2の弁を開閉する第2弁体と、
    前記第1弁体と前記第2弁体とを軸線方向に一体に駆動することにより、前記第1の弁の開度と前記第2の弁の開度との比率を調整するアクチュエータと、
    を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車両用冷暖房装置。
  7. 第1通路と第2通路と第3通路との間に設けられ、各通路間の冷媒の流れを制御するパイロット作動式の制御弁において、
    前記第1通路につながる第1ポートと、前記第2通路につながる第2ポートと、前記第3通路につながる第3ポートとを有し、前記第1ポートと前記第3ポートとをつなぐ第1内部通路と、前記第1ポートと前記第2ポートとをつなぐ第2内部通路とが形成されるボディと、
    前記第1内部通路に設けられた第1弁孔に接離して前記第1内部通路を開閉する第1弁体と、前記第2内部通路に設けられた第2弁孔に接離して前記第2内部通路を開閉する第2弁体と、前記第2内部通路と背圧室とを区画する区画部とを一体に備えた弁駆動体と、
    前記第1通路と前記第3通路とを前記背圧室を介してつなぐパイロット通路に設けられたパイロット弁孔に接離して前記パイロット通路を開閉する電動のパイロット弁体と、
    前記第1内部通路と前記第2内部通路との合流部における前記第1弁孔および前記第2弁孔の上流側に設けられた第3弁孔と、その第3弁孔に接離して前記第1弁孔および前記第2弁孔の上流側の通路を開閉する第3弁体と、前記第1ポートから導入される冷媒の温度と圧力を感知して前記第3弁体を駆動する感温部とを含み、前記第1ポートから導入される冷媒の過冷却度が設定値となるよう弁開度を調整する過冷却度制御弁と、
    前記第1ポートと前記パイロット弁孔とを前記過冷却度制御弁の開閉状態にかかわらす連通させる連通路と、
    を備えることを特徴とする制御弁。
  8. 前記第1弁孔と前記第2弁孔とが同軸状に対向配置され、
    前記弁駆動体は、
    前記第1弁孔を貫通する長尺状の本体を有し、その本体の一端側に前記区画部が設けられる一方、他端側に前記第1弁体および前記第2弁体が設けられ、
    前記第1弁体が前記第2弁孔側から前記第1弁孔に接離する一方、前記第2弁体が前記第1弁孔側から前記第2弁孔に接離するように設けられ、
    前記区画部と前記第2弁体との間に、前記第2弁体と同じ有効受圧径を有する受圧部が設けられ、前記第2弁体と前記受圧部とにより前記弁駆動体における前記第2弁体の下流側に作用する下流側圧力の影響をキャンセルするキャンセル構造が構成されていることを特徴とする請求項7に記載の制御弁。
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