JP2019065568A - 携帯機 - Google Patents

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Yusuke Aoki
裕典 青木
将太 山▲崎▼
Shota Yamazaki
将太 山▲崎▼
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【課題】部品点数を増加させることなくキーの揺動を抑制できる携帯機を提供すること。【解決手段】携帯機1は、メカニカルキー10と、ケース30とを有している。メカニカルキー10は、キープレート11と、ロータ部材12とを有している。ロータ部材12は、その厚み方向に貫通する貫通孔13を有している。貫通孔13は、第2貫通孔13bを有している。ケース30は、アッパーケース40と、ロアケース50とを有している。アッパーケース40は、第1収容部S1を有している。第1収容部S1は、上壁部41と、下壁部42と、側壁部43とにより形成される。ロータ部材12は、第1収容部S1に収容されることにより上壁部41と下壁部42とにより挟持される。ロアケース50は、第2収容部S2を有している。第2収容部S2の底部に一体的に設けられる軸体51がロータ部材12の第2貫通孔13bに嵌合され、ロータ部材12は回転自在に支持される。【選択図】図1

Description

本発明は、携帯機に関するものである。
従来、特許文献1に記載されるような携帯機が知られている。
上記の携帯機は、メカニカルキーと、リリースボタンと、ケースと、スプリングとを有している。メカニカルキーは、キープレートと、キープレートの一端部に固定されたロータ部材とを有している。リリースボタンは、有底円筒状をなしている。リリースボタンは、ロータ部材に嵌合されている。リリースボタンは、ロータ部材と一体回転可能、且つロータ部材の回転軸に沿った方向へ移動可能である。ケースは、ロータ部材を回転軸に沿った方向に沿って挟持する上ケースおよび下ケースを有している。スプリングは、第1端部がリリースボタンの内底面に固定され、第2端部が下ケースに固定されている。スプリングは、上ケースと下ケースとの間で圧縮された状態に保たれる。リリースボタンは、スプリングの弾性力により回転方向および回転軸に沿った方向に付勢される。この携帯機では、上ケースおよび下ケースは、スプリングの弾性力により互いに離間する方向へ向けて付勢されている。そのため、上ケースおよび下ケースにおけるロータ部材を挟持している部分がスプリングの弾性力により経年で離間してしまうケース開きが生じるおそれがある。尚、ケース開きの要因としてスプリングの弾性力を挙げているが、これに限らず、ケースに加わる外力によってもケース開きは生じ得る。
その点、特許文献2の携帯機では、下ケースの側面と前端面との交差部分に、ロータ部材の回転軸に沿った方向において、互いに対向する下部支持壁部および上部支持壁部が設けられている。下部支持壁部と上部支持壁部との間にメカニカルキーのロータ部材が挟持されることにより、上ケースと下ケースとが互いに離間するケース開きが生じたとしてもメカニカルキーの揺動が抑制できる。
特表2012−501392号公報 特開2016−98562号公報
しかし、特許文献2の携帯機では、ロータ部材を回転自在に支持するための軸体を、別体として設ける必要がある。
本発明の目的は、部品点数を増加させることなくキーの揺動を抑制できる携帯機を提供することである。
上記目的を達成し得る携帯機は、キープレートと、前記キープレートの一端部に固定されるとともに厚み方向に貫通する貫通孔を有するロータ部材とを有するキーと、
第1ケースと、第2ケースとを嵌合することにより前記キーを挟み込むかたちで収容するケースとを備えることを前提としている。前記第1ケースは、前記第1ケースの前記第2ケース側の表面との間で前記ロータ部材を前記第2ケース側から挟んで保持する保持部を有し、前記第2ケースには、前記ロータ部材が前記保持部と共に収容されるとともに前記保持部を貫通して前記貫通孔に嵌合されることで前記ロータ部材を回転自在に支持する突部が一体的に設けられ、前記ロータ部材が前記突部を回転軸として回転することにより、前記キープレートが全展開位置と格納位置との間を移動する。
この構成によれば、キーのロータ部材は、第1ケースの第2ケース側の表面と保持部との間に挟みこまれるため、何かしらの理由により第1ケースと第2ケースとが互いに離間する方向に沿って移動したとしても、キーの揺動を抑制することができる。また、ロータ部材を回転自在に支持する突部が第2ケースに一体的に設けられている。すなわち、キーの揺動を抑制する構成を第1ケースに、キーを回転自在に支持する構成を第2ケースにそれぞれ一体的に設けることにより、部品点数を増加させることなくキーの揺動を抑制することができる。
上記構成において、前記保持部は、前記突部の前記ケース内部側の一部分を囲むように設けられていることが好ましい。
この構成によれば、保持部が突部の全周を囲むように設けられる円環状である場合と比較して、保持部のケース外部側の一部分を削減することができる。それに伴い、携帯機をより小型化することができる。
上記構成において、前記第2ケースにおける前記保持部に対応する位置には、前記保持部の形状に対応した溝部が設けられ、前記第1ケースと前記第2ケースとが嵌合した状態において、前記保持部は、前記溝部に嵌合されていることが好ましい。
この構成によれば、第1ケースと第2ケースとを組み付けたとき、保持部が溝部に嵌合されることにより、第1ケースと第2ケースとの組み付け時における位置決めを適切に実施することができる。
本発明の携帯機によれば、部品点数を増加させることなくキーの揺動を抑制できる。
一実施の形態における携帯機の分解斜視図。 一実施の形態における携帯機の斜視図。 図2の3−3線で切断したときの携帯機の断面図。 一実施の形態におけるロータ部材およびアッパーケースの下面図。
以下、携帯機の一実施形態を説明する。
図1に示すように、携帯機1は、キーとしてのメカニカルキー10と、リリースボタン20と、ケース30と、コイルばね60とを有している。
メカニカルキー10は、直方体状のキープレート11と、直方体状のロータ部材12と、を有している。キープレート11の一端部は、ロータ部材12の外側面(図1中の左側面)に固定されている。ロータ部材12は、その厚み方向(図1中の上下方向)に貫通する貫通孔13を有している。貫通孔13は、第1貫通孔13aと、第2貫通孔13bと、一対の第3貫通孔13cとを有している。第1貫通孔13aおよび第2貫通孔13bは、段付き円筒孔をなしている。第2貫通孔13bの内径は、第1貫通孔13aの内径よりも大きく設定されている。第1貫通孔13aと第2貫通孔13bとは、ロータ部材12の厚み方向に対して同軸上に設けられている。第1貫通孔13aは、ロータ部材12の上面に開口している。第2貫通孔13bは、ロータ部材12の下面に開口している。一対の第3貫通孔13cは、第1貫通孔13aを挟んで互いに反対側に位置するように設けられている。一対の第3貫通孔13cは、第1貫通孔13aとその径方向において連通している。一対の第3貫通孔13cは、その軸方向において第2貫通孔13bと連通している。一対の第3貫通孔13cの最も離間している内面は、第2貫通孔13bの内周面と面一となっている。一対の第3貫通孔13cは、ロータ部材12の上面に開口している。
ケース30は、第1ケースとしてのアッパーケース40と、第2ケースとしてのロアケース50とを有している。
アッパーケース40は、直方体状をなしている。アッパーケース40には、その長辺方向に沿って第1収容部S1と、第1キー収容部45とが並設されている。第1収容部S1と第1キー収容部45とは、互いに連通している。
第1キー収容部45は、アッパーケース40の長側面40a(図1中の紙面手前側における右長側面)の一部分が切り欠かれることにより長側面40aに開口している。
第1収容部S1は、上壁部41と、保持部としての下壁部42と、側壁部43とにより囲まれることで形成される。第1収容部S1は、アッパーケース40の長側面40aと前端面40b(図1中の紙面手前側の左短側面)との交差部分が切り欠かれていることにより長側面40aおよび前端面40bに開口している。上壁部41は、アッパーケース40の長側面40aと前端面40bとの交差部分に形成されている。上壁部41には、挿通孔41aが設けられている。挿通孔41aは、上壁部41の厚みを貫通している。
図4に示すように、挿通孔41aは、段突き円筒孔をなしている。挿通孔41aの内部には、一対の嵌合溝41bが設けられている。一対の嵌合溝41bは、挿通孔41aにおける段差部に設けられる有底溝である。一対の嵌合溝41bは、挿通孔41aの上壁部41側(図4中の紙面奥側)に開口している部分を挟んで反対側に位置するように設けられている。一対の嵌合溝41bは、ロータ部材12を第1収容部S1に収容した状態において、一対の第3貫通孔13cに対応する位置に設けられている。
図1に示すように、側壁部43は、上壁部41の裏面(ロアケース50側の表面)から突設されている。側壁部43は、挿通孔41aの周方向における一部分を囲むように湾曲している。具体的には、側壁部43は、挿通孔41aの軸線を中心としてアッパーケース40の前端面40bから長側面40aに向けてアッパーケース40の内部側を経由して湾曲する円弧板状をなしている。下壁部42は、側壁部43の先端部における内周面(側壁部43の内面)から延設されている。下壁部42は、上壁部41と挿通孔41aの軸線方向において対向している。下壁部42は、上壁部41と平行をなしている。下壁部42は、側壁部43と同様に、挿通孔41aの軸線を中心として湾曲する円弧板状をなしている。すなわち、下壁部42の先端部における内周面44は、円弧面をなしている。第1収容部S1における上壁部41と下壁部42との距離は、ロータ部材12の厚みと同じに設定されている。第1収容部S1には、メカニカルキー10のロータ部材12が収容される。ロータ部材12は、上壁部41(アッパーケース40のロアケース50側の表面)と下壁部42とにより挟みこまれている。尚、ロータ部材12が第1収容部S1に収容された状態において、貫通孔13と、挿通孔41aとの軸線は一致する。また、貫通孔13および挿通孔41aの軸線に沿った方向において、第2貫通孔13bの内周面と、下壁部42の内周面44とは面一となる。また、挿通孔41aの内径は、ロータ部材12の第1貫通孔13aの内径と同じ大きさを有している。
ロアケース50は、直方体状をなしている。ロアケース50には、その長辺方向に沿って第2収容部S2と、第2キー収容部55とが並設されている。第2収容部S2と、第2キー収容部55とは互いに連通している。
第2キー収容部55は、アッパーケース40の第1キー収容部45に対応する位置に設けられている。第2キー収容部55は、ロアケース50の長側面50a(図1中の紙面手前側の右長側面)の一部分が切り欠かれることにより長側面50aに開口している。
第2収容部S2は、アッパーケース40の第1収容部S1に対応する位置に設けられている。第2収容部S2は、直方体状をなしている。第2収容部S2は、ロアケース50の長側面50aと前端面50b(図1中の紙面手前側の左短側面)との交差部分が切り欠かれることにより長側面50aおよび前端面50bに開口している。第2収容部S2には、ロータ部材12とともに第1収容部S1が収容される。第2収容部S2の底部には、突部としての円筒状の軸体51と、溝部としての湾曲溝部52とが設けられている。
軸体51は、第2収容部S2の底部と一体的に設けられている。軸体51は、ロータ部材12をアッパーケース40の第1収容部S1に収容した状態における貫通孔13の第2貫通孔13bに対応する位置に設けられている。軸体51の外径は、第2貫通孔13bの内径と同じに設定されている。軸体51の第2収容部S2の底面を基準とした高さは、第2貫通孔13bの深さよりも低く設定されている。軸体51には、スリット溝51aが形成されている。スリット溝51aは、軸体51の内周面から外周面までの肉厚を貫通している。スリット溝51aは、第2収容部S2の底面を基準とした軸体51の高さの全長に亘って形成されている。
湾曲溝部52は、アッパーケース40の下壁部42に対応する位置に設けられている。湾曲溝部52は、アッパーケース40の下壁部42に対応した形状を有する有底溝である。湾曲溝部52は、軸体51の外周におけるロアケース50の内部側の一部分を囲むように設けられている。湾曲溝部52の第2収容部S2の底面を基準とした深さは、下壁部42の厚みと同じに設定されている。すなわち、下壁部42が湾曲溝部52に嵌合されたとき、下壁部42の上面と、第2収容部S2の底面とは面一となる。尚、軸体51の軸線と、貫通孔13および挿通孔41aの軸線とは、互いに一致する。
リリースボタン20は、有底円筒状をなしている。リリースボタン20は、円筒穴20aを有している。リリースボタン20の底部は、ロータ部材12がアッパーケース40の第1収容部S1に収容された状態で、貫通孔13および挿通孔41aに挿通される。リリースボタン20の底部の外径は、第1貫通孔13aおよび挿通孔41aの内径よりも若干小さく設定されている。リリースボタン20は、第1貫通孔13aおよび挿通孔41aの内部を軸方向に移動可能である。また、リリースボタン20の外周面には、一対の突起20bが設けられている。一対の突起20bは、リリースボタン20を挟んで互いに反対側に位置している。一対の突起20bは、ロータ部材12をアッパーケース40の第1収容部S1に収容した状態で、一対の第3貫通孔13cと、アッパーケース40の挿通孔41aにおける一対の嵌合溝41bに対応する位置に設けられている。リリースボタン20が貫通孔13に挿通されたとき、一対の突起20bは、一対の第3貫通孔13cに常に嵌合される。そのため、ロータ部材12とリリースボタン20とが互いに一体回転可能となる。また、ロータ部材12が軸体51を中心として後述する全展開位置P1または格納位置P2まで回転したとき、リリースボタン20は、コイルばね60の弾性力によりアッパーケース40側へ押圧され、一対の突起20bは、軸方向において一対の嵌合溝41bに嵌合される。そのため、ロータ部材12の回転を全展開位置P1または格納位置P2で規制することができる。尚、リリースボタン20の一対の突起20bは、一対の嵌合溝41bの底部に当接することによりリリースボタン20が挿通孔41aからアッパーケース40の上面側へ抜け出てしまうことを抑制する機能も兼ねている。
コイルばね60は、その第1端部61(図1中の上端部)がリリースボタン20の円筒穴20aの底面に固定される。コイルばね60の第2端部62(図1中の下端部)は、ロアケース50の軸体51の内部に収容され、その底面(第2収容部S2の底面)に当接する。同時に、コイルばね60の第2端部62に設けられた先端部62aは、ロアケース50の軸体51におけるスリット溝51aに嵌合される。尚、コイルばね60の軸線は、貫通孔13、挿通孔41a、および軸体51の軸線と一致する。また、コイルばね60は、リリースボタン20を貫通孔13の軸線に沿った方向に向けて弾性的に付勢しつつ、ロータ部材12およびリリースボタン20をその回転方向に付勢する。
次に、携帯機1の組み付け順序について詳細に説明する。尚、携帯機1の組み付けに際して、図1に示す状態からアッパーケース40またはロアケース50を軸体51の軸線回りに180度回転させた状態にする。より具体的には、アッパーケース40の前端面40bと、ロアケース50の前端面50bとが互いに対向するような位置に配置することを前提とする。
図1に示すように、最初に、メカニカルキー10のロータ部材12をアッパーケース40の第1収容部S1に対して収容する(図1中の矢印A)。このとき、メカニカルキー10のキープレート11は、アッパーケース40の外部に突出する。
次に、コイルばね60の第2端部62をロアケース50の軸体51の底部に当接させる(図1中の矢印B)。このとき、コイルばね60の先端部62aは、軸体51のスリット溝51aに進入する。
次に、リリースボタン20の円筒穴20aの底部に、コイルばね60の第1端部61を固定する(図1中の矢印C)。
次に、その状態で、ロアケース50をアッパーケース40に近接させる(図1中の矢印D)。このとき、リリースボタン20がロータ部材12の貫通孔13に近接する(図1中の矢印D1)。その状態で、ロアケース50とアッパーケース40とをさらに近接させることにより、リリースボタン20は、ロータ部材12の第2貫通孔13bに進入し、ひいてはリリースボタン20の底部が第1貫通孔13aに、リリースボタン20の一対の突起20bが一対の第3貫通孔13cに嵌合される。リリースボタン20の一対の突起20bが一対の第3貫通孔13cに挿通された状態で、ロアケース50とアッパーケース40とをさらに近接させると、一対の突起20bは、アッパーケース40の挿通孔41aにおける一対の嵌合溝41bに嵌合される。
次に、その状態で、アッパーケース40またはロアケース50を軸体51の軸線回りに180度分だけ回転させる。このとき、コイルばね60は、軸体51の軸線回りに捩じられた状態になる。
次に、その状態で、アッパーケース40とロアケース50とを近接させる(図1中の矢印D2)。このとき、ロアケース50の第2キー収容部55は、アッパーケース40の第1キー収容部45に近接する。また、第1収容部S1は、ロアケース50の第2収容部S2に収容されていく。その状態で、ロアケース50をアッパーケース40にさらに近接させると、軸体51の外周面が下壁部42の内周面44に対して摺動し始める。軸体51は、下壁部42の内周面44に対して摺動しながら第1収容部S1に進入する、いわゆる軸体51は下壁部42の肉厚を貫通する。また、コイルばね60は、軸方向に圧縮される。軸体51は、ロータ部材12の第2貫通孔13bに嵌合され始める(図1中の矢印D3)。軸体51の第2貫通孔13bへの嵌合が完了したとき、アッパーケース40の下壁部42がロアケース50の湾曲溝部52に嵌合される。
最後に、アッパーケース40およびロアケース50は、互いに組み付いた状態で、例えば、スナップフィットの構成や、ねじ等により固定される。これにより、携帯機1の組み付け作業が完了する。尚、このとき、コイルばね60は、軸体51の軸線回りに捩じられた状態に保たれている。そのため、コイルばね60の軸体51の軸線回りに生じる回転力により、メカニカルキー10は、その回転方向に付勢された状態に保たれる。
図3に示すように、携帯機1の組み付けが完了した状態で、コイルばね60は、軸方向において圧縮された状態に保たれる。リリースボタン20は、コイルばね60の弾性力により挿通孔41aから抜け出す方向へ向けて付勢される。尚、軸体51の先端部と、第2貫通孔13bの上底面との間には隙間が形成されている。したがって、リリースボタン20が軸線mに沿って移動可能である。
図2に示すように、携帯機1の組み付けが完了した状態で、ケース30には、アッパーケース40の第1キー収容部45と、ロアケース50の第2キー収容部55とによりキー収容部75が形成される。キー収容部75は、ケース30の長側面(図2中の紙面手前側の右長側面)に開口している。また、メカニカルキー10のロータ部材12は、軸体51によりケース30に対して回動自在に支持される。図2の矢印E(以後、回転方向Eと呼称)で示されるように、メカニカルキー10は、軸体51を中心としてキープレート11が外部に突出する全展開位置P1と、キープレート11がキー収容部75に収容される格納位置P2との間を回転する。
尚、キープレート11を手動で全展開位置P1から格納位置P2に移動させた状態にする場合、リリースボタン20をコイルばね60の弾性力に抗する方向に押し込むことにより、リリースボタン20の一対の突起20bとアッパーケース40の一対の嵌合溝41bとの係合が解消された状態にする。その状態において、キープレート11を手動により格納位置P2にまで移動させる。キープレート11が格納位置P2にまで移動させると、リリースボタン20がコイルばね60の弾性力により挿通孔41aから抜け出す方向に移動し、再び一対の突起20bと一対の嵌合溝41bとが嵌合され、リリースボタン20およびロータ部材12の回転を規制する。すなわち、キープレート11は格納位置P2に保たれた状態となる。また、キープレート11を格納位置P2から全展開位置P1まで移動させる場合、上記と同様にリリースボタン20を押し込むことにより一対の突起20bと一対の嵌合溝41bとの係合を解消させる。このとき、コイルばね60には、ロータ部材12を回転方向Eに向けて付勢する回転力が生じているため、キープレート11はロータ部材12とともに自動的に、全展開位置P1まで移動する。
以上詳述したように、本実施の形態によれば、以下に示すよう効果が得られる。
(1)メカニカルキー10のロータ部材12は、アッパーケース40の上壁部41と下壁部42との間に挟持されている。そのため、アッパーケース40およびロアケース50におけるロータ部材12を収容している部分、すなわち、アッパーケース40の上壁部41と、ロアケース50の第2収容部S2の底面とがコイルばね60の弾性力によって経年により互いに離間するケース開きが生じたとしても、メカニカルキー10の軸体51の軸方向へ向けての揺動を抑制することができる。また、ロータ部材12を回転自在に支持する軸体51がロアケース50に一体的に設けられている。すなわち、メカニカルキー10の揺動を抑制する構成をアッパーケース40に、メカニカルキー10を回転自在に支持する構成をロアケース50にそれぞれ設けることにより、部品点数を増加させることなくメカニカルキー10の揺動を抑制することができる。尚、コイルばね60の弾性力によるケース開きに限らず、ケース30に外力が加わることによるケース開きの場合も同様の効果を得ることができる。
(2)携帯機1では、ロータ部材12を上壁部41と下壁部42との間で挟持しつつ、下壁部42の内周面44が軸体51の外周におけるケース30の内部側の一部分を囲むように設けられている。下壁部42が軸体51の全周を囲むような円環板状である場合と比較して、下壁部42のケース30の外部側の一部分を削減することができる。それに伴い、携帯機1を長辺方向および短辺方向により小型化することができる。
(3)アッパーケース40とロアケース50とを組み付けたとき、下壁部42が湾曲溝部52に嵌合される構成とすることで、アッパーケース40とロアケース50との組み付け時における位置決めを適切に実施することができる。
尚、本実施の形態は、技術的に矛盾が生じない範囲で以下のように変更してもよい。
・本実施の形態において、下壁部42は、湾曲溝部52に嵌合される構成としているが、これに限らない。例えば、湾曲溝部52を割愛してもよい。
・本実施の形態において、下壁部42は、軸体51の外周におけるケース30の内部側の一部分を囲むように設けられているが、これに限らない。例えば、下壁部42が円環板状をなすように変更してもよい。この場合、内周面44は、軸体51の外径に対応する円環状の内周面に変更される。また、ロアケース50を長側面50aおよび前端面50b側に大きくするように設定し、第2収容部S2の底面を下壁部42が十分に収容できる程度の大きさに設定する。尚、側壁部43は、本実施の形態から変更せず、キープレート11が回転方向Eに沿って回動したとしても、キープレート11を接触しないように設定する。
・本実施の形態において、アッパーケース40を第1ケースとして、ロアケース50を第2ケースとして設定しているが、これに限らない。例えば、第1ケースとしてロアケース50、第2ケースとしてアッパーケース40としてもよい。この場合、本実施の形態におけるアッパーケース40の有する構成と、ロアケース50の有する構成とを入れ替える。ロータ部材12を回転可能に支持する軸体51を有するケースと、ロータ部材12を挟持することでメカニカルキー10の揺動を抑制する構成を有するケースとを明確に分ける。
・本実施の形態において、キープレート11は直方体状をなしていたが、これに限らない。携帯機1の製品仕様によって形状を適宜変更してもよい。
・本実施の形態において、ケース30は、直方体状をなしていたが、これに限らない。例えば、表面が滑らかな曲面をなしているような形状であってもよい。また、携帯機1の製品仕様によって形状は適宜変更してもよい。
1…携帯機、10…メカニカルキー、11…キープレート、12…ロータ部材、13…貫通孔、13a…第1貫通孔、13b…第2貫通孔、13c…一対の第3貫通孔、20…リリースボタン、20a…円筒穴、20b…一対の突起、30…ケース、40…アッパーケース、40a…長側面、40b…前端面、41…上壁部、41a…挿通孔、41b…一対の嵌合溝、42…下壁部、43…側壁部、44…内周面、45…第1キー収容部、50…ロアケース、50a…長側面、50b…前端面、51…軸体、51a…スリット溝、52…湾曲溝部、55…第2キー収容部、60…コイルばね、61…第1端部、62…第2端部、62a…先端部、75…キー収容部、S1…第1収容部、S2…第2収容部、P1…全展開位置、P2…格納位置。

Claims (3)

  1. キープレートと、前記キープレートの一端部に固定されるとともに厚み方向に貫通する貫通孔を有するロータ部材とを有するキーと、
    第1ケースと、第2ケースとを嵌合することにより前記キーを挟み込むかたちで収容するケースとを備え、
    前記第1ケースは、前記第1ケースの前記第2ケース側の表面との間で前記ロータ部材を前記第2ケース側から挟んで保持する保持部を有し、
    前記第2ケースには、前記ロータ部材が前記保持部と共に収容されるとともに前記保持部を貫通して前記貫通孔に嵌合されることで前記ロータ部材を回転自在に支持する突部が一体的に設けられ、
    前記ロータ部材が前記突部を回転軸として回転することにより、前記キープレートが全展開位置と格納位置との間を移動する携帯機。
  2. 前記保持部は、前記突部の前記ケース内部側の一部分を囲むように設けられている請求項1に記載の携帯機。
  3. 前記第2ケースにおける前記保持部に対応する位置には、前記保持部の形状に対応した溝部が設けられ、
    前記第1ケースと前記第2ケースとが嵌合した状態において、前記保持部は、前記溝部に嵌合されている請求項1または請求項2に記載の携帯機。
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