JP2019064839A - セメント用水和熱抑制剤及びセメント水和熱抑制方法 - Google Patents

セメント用水和熱抑制剤及びセメント水和熱抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通常のコンクリート配合に適用でき、セメント材料に使用する水の量を低減しても、流動性を確保するとともに、水和熱を十分抑制し、高強度なコンクリートを製造し得るセメント用水和熱抑制剤を提供すること。【解決手段】分散剤と、キレート化剤と、を含有するセメント用水和熱抑制剤である。好ましくは、キレート剤は、クエン酸、エチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸及びニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸からなる群から選択される少なくとも1種であり、分散剤は、オキシカルボン酸系分散剤が好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、セメント用水和熱抑制剤及びセメント水和熱抑制方法に関する。
コンクリートは、安価で優れた材料として知られている。コンクリートは、セメントと水の水和反応により、水和結晶を形成して固まる。時間をかけて水和結晶を形成することで、高密度の構造をとり、コンクリートの強度を向上することができる。
作業現場での作業性や施工性を高める目的や、強度付与を目的として、コンクリートの製造に使用する紛体の量を多くする試みがなされている。紛体を多量に配合すると、水和反応の水和熱が高くなり、コンクリート外部温度とコンクリート内部温度に差が生じる場合がある。そのため、温度応力による自己収縮が生じ、ひびわれが生じる場合がある。
紛体を多量に配合する場合のひびわれを防止する方法として、低熱セメント等のセメントを変える方法や、フライアッシュ等の混和材を配合する方法がある。しかしながら、生コン工場等の生産現場では、これらの特殊な材料を使用する場合、サイロを用意するというコスト的デメリットや、新たに配合を調整する必要がある。そのため、セメント材料を大きく変更することなく、簡便に水和熱を抑制する技術が望まれている。
特許文献1には、特定のセメント材料を用いることで、水和硬化の発熱量を抑える低熱セメント組成物が提案されている。
また、特許文献2、3には、混和剤として有機酸のような遅延効果のある材料や、デキストリンのような難水溶性の材料を混和材として用いることにより、ポルトランドセメントのようなセメントの水和反応を抑制することが提案されている。
特開平11−157906号公報 特開2004−137091号公報 特開2000−281409号公報
特許文献1の低熱セメント組成物は、セメント組成物に特定の材料が含まれるため、得られるセメント組成物の使用汎用性が低いという課題がある。また、組成物の製造の際に、セメント工場等で専用のサイロを用いて製造・保管・出荷を行わなければならない。そのため、作業性や生産性に問題がある。
特許文献2の混和材を使用する場合、コンクリート配合の調整が必要になり、煩雑になるという問題がある。また、セメント材料の量が低減するため、強度が低下する場合がある。
また、コンクリートの強度は、一般に水とセメントの割合で決まり、水の割合が少ないほど緻密な水和結晶を形成して向上することが知られている。そのため、近年、セメントペーストやモルタル等のセメント材料に使用する水の量を低減している。
セメント材料に使用する水の量を低減する場合、セメント粒子が凝集し易くなり、流動性が低下して作業性が悪くなる場合がある。また、セメント材料に使用する水の量を低減する場合、水和熱により蒸発する水分量をさらに抑制する必要がある。そのため、特許文献3の従来の水和熱を抑制する技術をさらに改善する必要がある。
本発明の課題は、通常のコンクリート配合に適用でき、セメント材料に使用する水の量を低減しても、流動性を確保するとともに、水和熱を十分抑制し、高強度なコンクリートを製造し得るセメント用水和熱抑制剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、分散剤と、キレート化合物を含有させることにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明者らは、下記の〔1〕〜〔8〕を提供する。
〔1〕分散剤と、キレート化剤と、を含有するセメント用水和熱抑制剤。
〔2〕前記キレート化剤が、酸素原子、窒素原子又はリン原子を有する化合物である上記〔1〕に記載のセメント用水和熱抑制剤。
〔3〕前記キレート化剤が、クエン酸、エチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、ニトリロ三酢酸、及びヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸からなる群から選択される少なくとも1種である上記〔1〕又は〔2〕に記載のセメント用水和熱抑制剤。
〔4〕前記分散剤が、ポリカルボン酸系分散剤又はオキシカルボン酸系分散剤である上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のセメント用水和熱抑制剤。
〔5〕前記ポリカルボン酸系分散剤が、下記一般式(1)で表される単量体に由来する構造単位(I)、下記一般式(2)で表される単量体に由来する構造単位(II)、不飽和モノカルボン酸系単量体に由来する構造単位(III)、及び前記単量体(I)〜前記単量体(III)と共重合可能なその他の単量体に由来する構造単位(IV)からなる群から選ばれる少なくとも2種類以上の構造単位を有する共重合体である上記〔4〕に記載のセメント用水和熱抑制剤。
Figure 2019064839
(前記一般式(1)中、Rは、炭素原子数2〜5のアルケニル基を表す。AOは、同一又は異なっていてもよい、炭素原子数2〜18のオキシアルキレン基を表す。n1は、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1〜100の整数を表す。Rは、水素原子又は炭素原子数1〜30の炭化水素基を表す。)
Figure 2019064839
(前記一般式(2)中、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子又は炭素原子数1〜3のアルキル基を表す。mは、0〜2の整数を表す。AOは、同一又は異なっていてもよい、炭素原子数2〜18のオキシアルキレン基を表す。n2は、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1〜100の整数を表す。Xは、水素原子又は炭素原子数1〜30の炭化水素基を表す。)
〔6〕少なくともセメントと、水と、を含むセメント材料に、上記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載のセメント用水和熱抑制剤を添加する水和熱抑制方法。
〔7〕前記セメントと前記水の比率(水/セメント)が、65%以下である上記〔6〕に記載の水和熱抑制方法。
〔8〕前記セメント用水和熱抑制剤の含有割合が、セメント全量に対して、0.01〜5.00質量%である上記〔6〕又は〔7〕に記載の水和熱抑制方法。
本発明によれば、通常のコンクリート配合に適用でき、セメント材料に使用する水の量を低減しても、流動性を確保するとともに、水和熱を十分抑制し、高強度なコンクリートを製造し得るセメント用水和熱抑制剤を提供することができる。
図1は、比較例1の発熱量測定データのチャートである。
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。
なお、本明細書中、「セメント材料」とは、セメントと水からなるセメントペースト、セメントと水と骨材を含むモルタルの総称をいう。
[1.セメント用水和熱抑制剤]
本発明のセメント用水和熱抑制剤は、分散剤と、キレート化剤と、を含有する。
本発明のセメント用水和熱抑制剤は、分散剤を含有することにより、セメント材料に使用する水の量を低減しても、流動性を確保し得る。また、本発明のセメント用水和熱抑制剤は、キレート化剤を含有することにより、通常のコンクリート配合に適用でき、セメント材料に使用する水の量を低減しても、水和熱を十分抑制し、高強度なコンクリートを製造し得る。
[1−1.分散剤]
分散剤は、セメント材料の流動性を確保し得るものである。上述したように、近年、コンクリートの強度の向上を目的として、セメント材料に使用する水の量を低減することが望まれている。一般に、セメント材料に使用する水の量を低減すると、流動性が低下して作業性が劣ることになる。分散剤を使用することにより、セメント材料に使用する水の量が少ない場合であっても、セメント粒子の凝集を抑制し、流動性を確保することができる。
分散剤は、従来公知のものを使用し得る。分散剤としては、例えば、ポリカルボン酸系分散剤、リグニンスルホン酸系分散剤、リグニン誘導体、アルキルアリルスルホン酸系分散剤、メラミンスルホン酸系分散剤、オキシカルボン酸系分散剤が挙げられる。中でも、分散剤は、ポリカルボン酸系分散剤、リグニンスルホン酸系分散剤、リグニン誘導体、オキシカルボン酸系分散剤が好ましく、ポリカルボン酸系分散剤、オキシカルボン酸系分散剤であることが好ましい。
(ポリカルボン酸系分散剤)
ポリカルボン酸系分散剤は、一般式(1)で表される単量体に由来する構造単位(I)、一般式(2)で表される単量体に由来する構造単位(II)、不飽和モノカルボン酸系単量体に由来する構造単位(III)、及び単量体(I)〜単量体(III)と共重合可能なその他の単量体に由来する構造単位(IV)からなる群から選ばれる少なくとも2種類以上の構造単位を有する共重合体であることが好ましい。なお、共重合体は塩であってもよい。
以下、各単量体について説明する。
単量体(I)は、下記一般式(1)で表されるポリアルキレングリコールモノアルケニルエーテルである。
Figure 2019064839
(一般式(1)中、Rは、炭素原子数2〜5のアルケニル基を表す。AOは、同一又は異なっていてもよい、炭素原子数2〜18のオキシアルキレン基を表す。n1は、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1〜100の整数を表す。Rは、水素原子又は炭素原子数1〜30の炭化水素基を表す。)
一般式(1)中のRは、炭素原子数2〜5のアルケニル基を表す。該アルケニル基の炭素原子数は、好ましくは3〜5である。Rとしては、例えば、アリル基、メタリル基、3−メチル−3−ブテン−1−オールの残基が挙げられるが、これらに限定されない。
一般式(1)中のAOは、同一又は異なっていてもよい、炭素原子数2〜18のオキシアルキレン基を表す。該オキシアルキレン基としては、例えば、オキシエチレン基(エチレングリコール単位)、オキシプロピレン基(プロピレングリコール単位)、オキシブチレン基(ブチレングリコール単位)が挙げられる。中でも、オキシエチレン基(エチレングリコール単位)、オキシプロピレン基(プロピレングリコール単位)が好ましい。
「同一又は異なっていてもよい」とは、一般式(1)中にAOが複数含まれる場合(n1が2以上の場合)、それぞれのAOが同一のオキシアルキレン基であってもよく、異なる(2種類以上の)オキシアルキレン基であってもよい、ことを意味する。一般式(1)中にAOが複数含まれる態様としては、オキシエチレン基(エチレングリコール単位)、オキシプロピレン基(プロピレングリコール単位)及びオキシブチレン基(ブチレングリコール単位)からなる群から選ばれる2以上のオキシアルキレン基が混在する態様が挙げられる。中でも、オキシエチレン基(エチレングリコール単位)とオキシプロピレン基(プロピレングリコール単位)とが混在する態様、又はオキシエチレン基(エチレングリコール単位)とオキシブチレン基(ブチレングリコール単位)とが混在する態様であることが好ましく、オキシエチレン基(エチレングリコール単位)とオキシプロピレン基(プロピレングリコール単位)とが混在する態様であることがより好ましい。
なお、異なるオキシアルキレン基が混在する態様において、2種類以上のオキシアルキレン基の付加は、ブロック状の付加であってもよく、ランダム状の付加であってもよい。
一般式(1)中のn1は、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1〜100の整数を表す。n1は、1以上が好ましく、5以上がより好ましく、8以上がさらに好ましい。n1は、70以下が好ましく、50以下がより好ましい。n1は、通常、1〜70であり、5〜70が好ましく、8〜70がより好ましく、8〜50がさらに好ましい。
なお、「平均付加モル数」とは、単量体1モルに付加しているアルキレングリコール単位のモル数の平均値を意味する。
一般式(1)中のRは、水素原子又は炭素原子数1〜30の炭化水素基を表す。炭素原子数が大きくなると、セメント混和剤のセメント分散性が十分発揮されない場合がある。そのため、Rは、水素原子又は炭素原子数1〜10の炭化水素基が好ましく、水素原子又は炭素原子数1〜5の炭化水素基がより好ましく、水素原子又はメチル基がさらに好ましい。
単量体(I)の製造方法は、例えば、アリルアルコール、メタリルアルコール、3−メチル−3−ブテン−1−オール等の不飽和アルコールにアルキレンオキサイドを1〜80モル付加する方法が挙げられる。
単量体(I)としては、例えば、(ポリ)エチレングリコールアリルエーテル、(ポリ)エチレングリコールメタリルエーテル、(ポリ)エチレングリコール3−メチル−3−ブテニルエーテル、(ポリ)エチレン(ポリ)プロピレングリコールアリルエーテル、(ポリ)エチレン(ポリ)プロピレングリコールメタリルエーテル、(ポリ)エチレン(ポリ)プロピレングリコール3−メチル−3−ブテニルエーテル、(ポリ)エチレン(ポリ)ブチレングリコールアリルエーテル、(ポリ)エチレン(ポリ)ブチレングリコールメタリルエーテル、(ポリ)エチレン(ポリ)ブチレングリコール3−メチル−3−ブテニルエーテル、メトキシ(ポリ)エチレングリコールアリルエーテル、メトキシ(ポリ)エチレングリコールメタリルエーテル、メトキシ(ポリ)エチレングリコール3−メチル−3−ブテニルエーテル、メトキシ(ポリ)エチレン(ポリ)プロピレングリコールアリルエーテル、メトキシ(ポリ)エチレン(ポリ)プロピレングリコールメタリルエーテル、メトキシ(ポリ)エチレン(ポリ)プロピレングリコール3−メチル−3−ブテニルエーテル、メトキシ(ポリ)エチレン(ポリ)ブチレングリコールアリルエーテル、メトキシ(ポリ)エチレン(ポリ)ブチレングリコールメタリルエーテル、メトキシ(ポリ)エチレン(ポリ)ブチレングリコール3−メチル−3−ブテニルエーテルが挙げられる。
上記の中でも、親水性及び疎水性のバランスから、(ポリ)エチレングリコールアリルエーテル又は(ポリ)エチレングリコールメタリルエーテルを用いることが好ましい。単量体(I)のオキシアルキレン基(ポリアルキレングリコール)の平均付加モル数は、通常、1〜70であり、5〜70が好ましく、8〜70がより好ましく、8〜50がさらに好ましい。
本明細書において「(ポリ)」は、その直後に記載される構成単位又は原料が1個又は2個以上結合していることを意味する。
なお、単量体(I)は1種類であってもよいし、2種類以上の組み合わせであってもよい。
単量体(II)は、下記一般式(2)で表される。
Figure 2019064839
(一般式(2)中、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子又は炭素原子数1〜3のアルキル基を表す。mは、0〜2の整数を表す。AOは、同一又は異なっていてもよい、炭素原子数2〜18のオキシアルキレン基を表す。n2は、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1〜100の整数を表す。Xは、水素原子又は炭素原子数1〜30の炭化水素基を表す。)
一般式(2)中のR、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子又は炭素原子数1〜3のアルキル基を表す。mは、0〜2の整数を表し、0が好ましい。
一般式(2)中のAOは、同一又は異なっていてもよい、炭素原子数2〜18のオキシアルキレン基を表す。該オキシアルキレン基としては、例えば、オキシエチレン基(エチレングリコール単位)、オキシプロピレン基(プロピレングリコール単位)、オキシブチレン基(ブチレングリコール単位)が挙げられる。中でも、オキシエチレン基(エチレングリコール単位)、オキシプロピレン基(プロピレングリコール単位)が好ましい。
「同一又は異なっていてもよい」とは、一般式(2)中にAOが複数含まれる場合(n2が2以上の場合)、それぞれのAOが同一のオキシアルキレン基であってもよく、異なる(2種類以上の)オキシアルキレン基であってもよい、ことを意味する。一般式(2)中にAOが複数含まれる態様としては、オキシエチレン基(エチレングリコール単位)、オキシプロピレン基(プロピレングリコール単位)及びオキシブチレン基(ブチレングリコール単位)からなる群から選ばれる2以上のオキシアルキレン基が混在する態様が挙げられる。中でも、オキシエチレン基(エチレングリコール単位)とオキシプロピレン基(プロピレングリコール単位)とが混在する態様、オキシエチレン基(エチレングリコール単位)とオキシブチレン基(ブチレングリコール単位)とが混在する態様が好ましく、オキシエチレン基(エチレングリコール単位)とオキシプロピレン基(プロピレングリコール単位)とが混在する態様がより好ましい。
なお、異なるオキシアルキレン基が混在する態様において、2種類以上のオキシアルキレン基の付加は、ブロック状の付加であってもよく、ランダム状の付加であってもよい。
一般式(2)中のn2は、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1〜100の整数を表す。n2は、1〜50が好ましく、5〜50がより好ましく、8〜50がさらに好ましい。
単量体(II)は、一般式(2)で表される単量体1種類であってもよく、2種以上の組み合わせであってもよい。単量体(II)は、オキシアルキレン基の平均付加モル数が異なる2種の単量体(IIa)及び(IIb)の組み合わせを含むことが好ましく、当該組み合わせであることが好ましい。単量体(II)は、n2が1〜5である単量体(IIa)及びn2が6〜100である単量体(IIb)を含むことが好ましい。単量体(IIb)に対する単量体(IIa)の重量比率(IIa)/(IIb)は、1/99〜99/1であることが好ましい。
一般式(2)中のXは、水素原子又は炭素原子数1〜30の炭化水素基を表す。炭素原子数が大きくなると、セメント混和剤のセメント分散性が十分発揮されないおそれがある。そのため、Xは、水素原子又は炭素原子数1〜10の炭化水素基が好ましく、水素原子又は炭素原子数1〜5の炭化水素基がより好ましく、水素原子又はメチル基がさらに好ましい。
単量体(II)としては、例えば、(メタ)アクリレート(以下、「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート及びメタアクリレートの少なくともいずれか」を意味する)等の不飽和モノカルボン酸と、(ポリ)エチレングリコール、(ポリ)エチレン(ポリ)プロピレングリコール、(ポリ)エチレン(ポリ)ブチレングリコール、メトキシ(ポリ)エチレングリコール、メトキシ(ポリ)エチレン(ポリ)プロピレングリコール、メトキシ(ポリ)エチレン(ポリ)ブチレングリコール等の(ポリ)アルキレングリコールと、のエステル化物が挙げられる。詳細には、例えば、(ポリ)エチレングリコール(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレン(ポリ)プロピレングリコール(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレン(ポリ)ブチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシ(ポリ)エチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシ(ポリ)エチレン(ポリ)プロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシ(ポリ)エチレン(ポリ)ブチレングリコール(メタ)アクリレート等の、(ポリ)アルキレングリコール(メタ)アクリレートが挙げられる。
単量体(II)としては、上記の1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。中でも、メトキシ(ポリ)アルキレングリコール(メタ)アクリレート又は(ポリ)アルキレングリコール(メタ)アクリレートが好ましく、(ポリ)エチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシ(ポリ)エチレングリコール(メタ)アクリレートを用いることがより好ましい。
不飽和モノカルボン酸系単量体(III)としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等のカルボン酸類やこれらの塩(例えば、一価金属塩、二価金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩)が挙げられる。不飽和モノカルボン酸系単量体(III)は、上記の1種又は2種以上を用いることができる。中でも、アクリル酸又はその塩、メタクリル酸又はその塩が好ましい。
単量体(IV)は、単量体(I)、(II)及び(III)からなる群から選ばれる1又は2以上の単量体と共重合可能な単量体であれば特に限定されない。なお、単量体(IV)には、単量体(I)〜単量体(III)に該当する単量体を含まない。
単量体(IV)としては、下記一般式(4−1)で示されるジアリルビスフェノール類、下記一般式(4−2)で示されるモノアリルビスフェノール類、下記一般式(4−3)で示されるアリルフェノールやその他の化合物を例示することができる。なお、単量体(IV)は、これらの化合物の1種又は2種以上を用いることができる。
Figure 2019064839
Figure 2019064839
Figure 2019064839
一般式(4−1)で示されるジアリルビスフェノール類としては、例えば、4,4’−ジヒドロキシジフェニルプロパン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン等の3及び3’位アリル置換物が挙げられる。
一般式(4−2)で示されるモノアリルビスフェノール類としては、例えば、4,4’−ジヒドロキシジフェニルプロパン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン等の3位アリル置換物が挙げられる。
その他の化合物としては、例えば、以下の化合物を例示し得る。
マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸等の不飽和ジカルボン酸類と炭素原子数1〜30のアルコールとのハーフエステル、ジエステル類;
上記不飽和ジカルボン酸類と炭素原子数1〜30のアミンとのハーフアミド、ジアミド類;
上記アルコール又はアミンに、炭素原子数2〜18のアルキレンオキシドを1〜500モル付加させたアルキル(ポリ)アルキレングリコールと、上記不飽和ジカルボン酸類との、ハーフエステル、ジエステル類;
上記不飽和ジカルボン酸類と炭素原子数2〜18のグリコール又はこれらのグリコールの付加モル数2〜500のポリアルキレングリコールとのハーフエステル、ジエステル類;
マレアミド酸と炭素原子数2〜18のグリコール又はこれらのグリコールの付加モル数2〜500のポリアルキレングリコールとのハーフアミド類;
炭素原子数1〜30のアルコールに炭素原子数2〜18のアルキレンオキシドを1〜500モル付加させたアルコキシ(ポリ)アルキレングリコールと(メタ)アクリル酸等の不飽和モノカルボン酸類とのエステル類;
(ポリ)エチレングリコールモノメタクリレート、(ポリ)プロピレングリコールモノメタクリレート、(ポリ)ブチレングリコールモノメタクリレート等の、(メタ)アクリル酸等の不飽和モノカルボン酸類への炭素原子数2〜18のアルキレンオキシドの1〜500モル付加物類;
トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコール(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等の(ポリ)アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類;
ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート類;
トリエチレングリコールジマレート、ポリエチレングリコールジマレート等の(ポリ)アルキレングリコールジマレート類;
ビニルスルホネート、(メタ)アリルスルホネート、2−(メタ)アクリロキシエチルスルホネート、3−(メタ)アクリロキシプロピルスルホネート、3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピルスルホネート、3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピルスルホフェニルエーテル、3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシスルホベンゾエート、4−(メタ)アクリロキシブチルスルホネート、(メタ)アクリルアミドメチルスルホン酸、(メタ)アクリルアミドエチルスルホン酸、2−メチルプロパンスルホン酸(メタ)アクリルアミド、スチレンスルホン酸等の不飽和スルホン酸類、並びに、それらの一価金属塩、二価金属塩、アンモニウム塩及び有機アミン塩;
メチル(メタ)アクリルアミド等の不飽和モノカルボン酸類と炭素原子数1〜30のアミンとのアミド類;
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−メチルスチレン等のビニル芳香族類;
1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオールモノ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノ(メタ)アクリレート等のアルカンジオールモノ(メタ)アクリレート類;
ブタジエン、イソプレン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2−クロル−1,3−ブタジエン等のジエン類;
(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアルキルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド等の不飽和アミド類;
(メタ)アクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル等の不飽和シアン類;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の不飽和エステル類;
(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸メチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸ジブチルアミノエチル、ビニルピリジン等の不飽和アミン類;
ジビニルベンゼン等のジビニル芳香族類;
トリアリルシアヌレート等のシアヌレート類;
(メタ)アリルアルコール、グリシジル(メタ)アリルエーテル等のアリル類;
メトキシポリエチレングリコールモノビニルエーテル、ポリエチレングリコールモノビニルエーテル、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アリルエーテル、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アリルエーテル、等のビニルエーテル又はアリルエーテル類;
ポリジメチルシロキサンプロピルアミノマレインアミド酸、ポリジメチルシロキサンアミノプロピレンアミノマレインアミド酸、ポリジメチルシロキサン−ビス−(プロピルアミノマレインアミド酸)、ポリジメチルシロキサン−ビス−(ジプロピレンアミノマレインアミド酸)、ポリジメチルシロキサン−(1−プロピル−3−アクリレート)、ポリジメチルシロキサン−(1−プロピル−3−メタクリレート)、ポリジメチルシロキサン−ビス−(1−プロピル−3−アクリレート)、ポリジメチルシロキサン−ビス−(1−プロピル−3−メタクリレート)等のシロキサン誘導体。
共重合体又はその塩を得るにあたり、必要に応じて、単量体(I)、単量体(II)、単量体(III)及び単量体(IV)以外の単量体を用いてもよい。
共重合体又はその塩は、それぞれの所定の単量体を、公知の方法によって共重合させて調製し得る。該方法としては、例えば、溶媒中での重合、塊状重合等の重合方法が挙げられる。
溶媒としては、例えば、水;メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;シクロヘキサン、n−ヘキサン等の脂肪族炭化水素;酢酸エチル等のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類が挙げられる。
中でも、原料である単量体及び得られる共重合体の溶解性の面から、水及び低級アルコールの少なくともいずれかを用いることが好ましく、水を用いることがより好ましい。
溶媒中で共重合を行う場合、各単量体と重合開始剤を各々反応容器に連続滴下してもよく、各単量体の混合物と重合開始剤を各々反応容器に連続滴下してもよい。また、反応容器に溶媒を仕込み、単量体と溶媒の混合物と、重合開始剤溶液を各々反応容器に連続滴下してもよく、単量体の一部又は全部を反応容器に仕込み、重合開始剤を連続滴下してもよい。
水溶媒中で共重合を行う場合、共重合に使用し得る重合開始剤としては、例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩;t−ブチルハイドロパーオキサイド等の水溶性有機過酸化物が挙げられる。この際、亜硫酸水素ナトリウム、モール塩等の促進剤を併用し得る。
また、低級アルコール、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、エステル類或いはケトン類等の溶媒中で共重合を行う場合、共重合に使用し得る重合開始剤としては、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド等のパーオキサイド;クメンパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド;アゾビスイソブチロニトリル等の芳香族アゾ化合物が挙げられる。この際、アミン化合物等の促進剤を併用し得る。
さらに、水と低級アルコールの混合溶剤中で共重合を行う場合、前述の重合開始剤或いは重合開始剤と促進剤との組合せの中から適宜選択して使用し得る。重合温度は、用いる溶媒、重合開始剤の種類等、重合条件によって適宜異なるが、通常、50〜120℃の範囲で行われる。
また、共重合においては、必要に応じて連鎖移動剤を用いて分子量を調整し得る。連鎖移動剤としては、例えば、L−アスコルビン酸、メルカプトエタノール、チオグリセロール、チオグリコール酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、チオリンゴ酸、チオグリコール酸オクチル、2−メルカプトエタンスルホン酸等の既知のチオール系化合物:亜リン酸、次亜リン酸、それらの塩(次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カリウム等)、亜硫酸、亜硫酸水素、亜二チオン酸、メタ重亜硫酸、それらの塩(亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム、亜二チオン酸ナトリウム、亜二チオン酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム等)等の低級酸化物が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
さらに、共重合体又はその塩の分子量調整のために、連鎖移動性の高い単量体(V)を用いることも有効である。連鎖移動性の高い単量体(V)としては、例えば、(メタ)アリルスルホン酸(塩)系単量体が挙げられる。単量体(V)の配合率は、共重合体又はその塩において、通常、20重量%以下であり、10重量%以下であることが好ましい。なお、当該配合率は、共重合体又はその塩の単量体(I)〜(IV)の合計(単量体(I)の配合率+単量体(II)の配合率+単量体(III)の配合率+単量体(IV)の配合率)を100重量%としたときの配合率である。
共重合体を得る際に水溶媒中で共重合する場合、重合時のpHは、通常、不飽和結合を有する単量体の影響で強酸性となる。そのため、適当なpHに調整してもよい。特に、エステル系の単量体を用いる場合、エステル結合の不安定さを解消するために、pH2〜7で重合を行うことが好ましい。重合時のpHの調整として酸性にする場合、リン酸、硫酸、硝酸、アルキルリン酸、アルキル硫酸、アルキルスルホン酸、(アルキル)ベンゼンスルホン酸等の酸性物質を用いることができる。これら酸性物質の中では、pH緩衝作用がある点等から、リン酸を用いることが好ましい。また、重合時のpHの調整としてアルカリ性にする場合、pHの調整に用い得るアルカリ性物質としては、NaOH、Ca(OH)等のアルカリ性物質を用いることできる。
なお、pH調整は、重合前の単量体に対して行ってもよく、重合後の共重合体溶液に対して行ってもよい。また、重合前に一部のアルカリ性物質を添加して重合を行った後、さらに共重合体に対してpH調整を行ってもよい。
共重合体又はその塩は、共重合で得られる生成物を、アルカリ性物質で中和して得られるものであることが好ましい。中和するとは、共重合で得られる生成物を含む溶液を、pH2.0〜pH7.20に調整することをいう。
共重合体又はその塩の重量平均分子量は、10,000〜60,000であることが好ましく、10,000〜50,000であることがより好ましい。重量平均分子量が10,000未満であると、セメント用水和熱抑制剤のセメント分散性が十分発揮されず、流動性又は作業性が改善されない等、分散剤の使用目的の効果が十分に発現されない場合がある。また、重量平均分子量が60,000を超えると、凝集作用を示すため作業性の低下を招く場合がある。
共重合体又はその塩の分子量分布(Mw/Mn)は1.2〜3.0の範囲であることが好ましい。
本発明のセメント用水和熱抑制剤において、共重合体又はその塩の含有形態に制限はなく、共重合体又はその塩をそのまま含んでいてもよいし、共重合体又はその塩を溶媒に溶解させた溶液、分散させた分散液、懸濁させた懸濁液として含んでもよい。
(オキシカルボン酸系分散剤)
オキシカルボン酸系分散剤は、通常、オキシカルボン酸系化合物又はこれを含む組成物である。オキシカルボン酸系化合物としては、例えば、グルコン酸、グルコヘプトン酸、アラボン酸、リンゴ酸、クエン酸、これらの無機塩(ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩等)、及び有機塩(トリエタノールアミン塩等)が挙げられる。
[1−2.キレート化剤]
キレート化剤は、通常のコンクリート配合に適用でき、セメント材料に使用する水の量を低減しても、水和熱を十分抑制し、高強度なコンクリートを製造し得るものである。上述したように、近年、コンクリートの強度の向上を目的として、セメント材料に使用する水の量を低減することが望まれている。セメント材料に使用する水の量を低減すると、水和熱により蒸発する水分量をさらに抑制する必要がある。キレート化剤を使用することにより水の量が少ない場合であっても、水和熱を十分抑制し、高強度なコンクリートを製造し得る。
なお、本明細書において、「キレート化剤」とは、カルシウムイオンを捕捉して錯体を形成する化合物をいう。
キレート化剤としては、例えば、カテコール、ピロガロール等のオキシフェノール類;ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミノアルコール類;グリコール酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、クエン酸等のオキシ酸及びそれらのメチル、エチル、ヒドロキシエチル等のエステル類;グリコールアルデヒド等のオキシアルデヒド類;グリシン、アラニン等のアミノ酸類;アセチルアセトン、ベンゾイルアセトン、ステアロイルアセトン、ステアロイルベンゾイルメタン、ジベンゾイルメタン等のβ−ジケトン類;アセト酢酸、プロピオニル酢酸、ベンゾイル酢酸等のβ−ケトン酸類及びそれらのメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル,n−ブチル、t−ブチル等のエステル類;エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸(HIDA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、トリエチレンテトラミン六酢酸(TTHA)、1,3−プロパンジアミン四酢酸(PDTA)、ジヒドロキシエチルエチレンジアミン二酢酸(DHEDDA)、ヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)やこれらの金属(ナトリウム、カリウム等)塩等が挙げられる。キレート化剤は、酸素原子、窒素原子又はリン原子を有する化合物が好ましく、クエン酸、エチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、ニトリロ三酢酸、及びヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸からなる群から選択される少なくとも1種がさらに好ましい。
なお、キレート化剤は、常温で固体、粉末、液体を問わず用いることができる。
分散剤の全質量に対する、キレート化剤の使用量は、1〜400質量%が好ましく、1〜350質量%がより好ましく、1〜300質量%がさらに好ましい。キレート化剤の使用量が1質量%以上であると、水和熱抑制の効果を生じ得る。また、キレート化剤の使用量が400質量%以下であると、コンクリートが未硬化となることを抑制し得る。
[1−3.任意の添加剤]
本発明のセメント用水和熱抑制剤は、分散性の向上と水和熱の抑制という効果を奏しない限り、従来公知のセメント用添加剤を含むものであってもよい。セメント用添加剤としては、例えば、水溶性高分子、高分子エマルジョン、セメント湿潤剤、膨張剤、防水剤、遅延剤、増粘剤、凝集剤、乾燥収縮低減剤、強度増進剤、硬化促進剤、消泡剤、AE剤、界面活性剤、減水剤、高性能減水剤、AE減水剤、高性能AE減水剤、流動化剤、圧送助剤、低チキソトロピー性助剤が挙げられる。
水溶性高分子としては、例えば、ポリアルキレングリコールが挙げられる。より詳細には、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレンポリプロピレングリコール、ポリエチレンポリブチレングリコール等が挙げられる。
遅延剤としては、例えば、グルコース等の糖類;ソルビトール等の糖アルコール類が挙げられる。
硬化促進剤としては、例えば、塩化カルシウム、亜硝酸カルシウム、硝酸カルシウム等の可溶性カルシウム塩類;塩化鉄、塩化マグネシウム等の塩化物類;チオ硫酸塩;ギ酸及びギ酸カルシウム等のギ酸塩類が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、公知のセルロースナノファイバー、公知のセルロースナノクリスタルが挙げられる。
消泡剤としては、市販品を用いてもよい。例えば、フローリック社製の「フローリックDF−753」が挙げられる。
高性能AE減水剤としては、市販品を用いてもよい。例えば、フローリック社製の「フローリックSF500S」や「フローリックSF500R」が挙げられる。
低チキソトロピー性助剤としては、フローリック社製の「フローリックFBL−200」が挙げられる。
[2.水和熱抑制方法]
本発明の水和熱抑制方法は、少なくともセメントと、水と、を含むセメント材料に、[1.セメント用水和熱抑制剤]に記載のセメント用水和熱抑制剤を添加する方法である。本発明の水和熱抑制方法は、上記のセメント用水和熱抑制剤を用いるので、通常のコンクリート配合に適用でき、セメント材料に使用する水の量を低減しても、流動性を確保しつつ、水和熱を十分抑制し、高強度なコンクリートを製造し得る方法である。
[2−1.セメント材料]
セメント材料は、少なくともセメントと、水と、を含むものであり、骨材を含むものであってもよい。
セメントとしては、特に限定はない。例えば、ポルトランドセメント(普通、早強、超早強、中庸熱、耐硫酸塩およびそれぞれの低アルカリ形)、各種混合セメント(高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメント)、白色ポルトランドセメント、アルミナセメント、超速硬セメント(1クリンカー速硬性セメント、2クリンカー速硬性セメント、リン酸マグネシウムセメント)、グラウト用セメント、油井セメント、低発熱セメント(低発熱型高炉セメント、フライアッシュ混合低発熱型高炉セメント、ビーライト高含有セメント)、超高強度セメント、セメント系固化材、エコセメント(都市ごみ焼却灰、下水汚泥焼却灰の1種以上を原料として製造されたセメント)等が挙げられる。セメントには、高炉スラグ、フライアッシュ、シンダーアッシュ、クリンカーアッシュ、ハスクアッシュ、シリカヒューム、シリカ粉末、石灰石粉末等の微粉体、石膏等が添加されていてもよい。
セメント組成物に使用できる水は特に限定されず、例えば、上水道水、上水道水以外の水(河川水、湖沼水、井戸水等)、回収水が挙げられる。
骨材としては、例えば、砂、砂利、砕石;水砕スラグ;再生骨材等;珪石質、粘土質、ジルコン質、ハイアルミナ質、炭化珪素質、黒鉛質、クロム質、クロマグ質、マグネシア質等の耐火骨材が挙げられる。
本発明の水和熱抑制方法は、水とセメントの比(水/セメント)が任意の値であっても効果が得られる。但し、水和熱抑制剤がカルシウムイオンをキレートする効果を考慮すると、カルシウムイオンを溶出させるセメントの単位量が多いほうが、水和熱抑制効果を反映すると考えられる。そのため、水とセメントの比(水/セメント)は、65%以下が好ましく、60%以下がより好ましく、55%以下がさらに好ましい。
セメント用水和熱抑制剤の含有割合は、セメントの全量に対して、通常は0.01〜5.0質量%であり、好ましくは0.01〜4.0質量%であり、より好ましくは0.01〜3.0質量%である。この添加量とすることにより、得られる水硬性組成物には、単位水量の低減、強度の増大、耐久性の向上等の各種の好ましい諸効果がもたらされる。上記割合が0.01質量%以上であると、得られる水硬性組成物の上記の諸効果を期待し得る。一方、割合が5.0質量%以下であることにより、その効果が充分発揮され、経済性の面から好ましい。
なお、本明細書中、「セメント全量」とは、セメント(結合材を含む)の質量のみを指し、水、骨材等結合材以外の質量は含まれない。
セメント材料の製造方法、運搬方法、打設方法、養生方法、管理方法等について特に制限はなく、通常の方法を採用することができる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。以下の実施例は、本発明を好適に説明するためのものであって、本発明を限定するものではない。なお、「部」とは、質量基準である。
[重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)]
ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)にてポリエチレングリコール換算する公知の方法にて測定した。なお、GPCの測定条件を、以下に記載する。
測定装置:東ソー社製
使用カラム:Shodex Column OH−pak SB−806HQ、SB−804HQ、SB−802.5HQ
溶離液:0.05mM硝酸ナトリウム/アセトニトリル 8/2(v/v)
標準物質:ポリエチレングリコール(東ソー社製、GLサイエンス社製)
検出器:示差屈折計(東ソー社製)
検量線:ポリエチレングリコール基準
<製造例1〜4:分散剤の調製>
[製造例1]
温度計、攪拌装置、還流装置、窒素導入管及び滴下装置を備えたガラス反応容器に、水874部を仕込み、攪拌下で反応容器を窒素置換し、100℃に昇温した。その後、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数18個、ブロック付加)425部(36モル%)、メタクリル酸75部(64モル%)、水125部、を混合したモノマー水溶液と、過硫酸アンモニウム14部及び水287部の混合液とを、各々2時間で、100℃に保持した反応容器に連続滴下した。さらに、温度を100℃に保持した状態で1時間反応させることにより、共重合体(A)の水溶液を得た。この水溶液を水酸化ナトリウムでpH7に調整し、重量平均分子量16000、Mw/Mn1.5の共重合体の塩(A−1)の水溶液を得た。
[製造例2]
温度計、攪拌装置、還流装置、窒素導入管及び滴下装置を備えたガラス反応容器に、水501部、3−メチル−3−ブテン−1−オールのエチレンオキサイド付加物(エチレンオキサイドの平均付加モル数25個)500部(35モル%)、並びに4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの3及び3’位をアリル置換した化合物2部(0.006モル%)を仕込み、攪拌下で反応容器を窒素置換し、100℃に昇温した。その後、アクリル酸135部(65モル%)、水501部、30%NaOH水溶液1部を混合したモノマー水溶液と、過硫酸アンモニウム12部及び水188部の混合液とを、各々1時間で、100℃に保持した反応容器に連続滴下した。さらに、温度を100℃に保持した状態で1時間反応させることにより、共重合体(B)の水溶液を得た。この水溶液を30%NaOH水溶液でpH7に調整し、重量平均分子量20000、Mw/Mn1.7の共重合体の塩(B−1)の水溶液を得た。
[製造例3]
温度計、攪拌装置、還流装置、窒素導入管及び滴下装置を備えたガラス反応容器に、水400部、ポリエチレングリコールモノアリルエーテル(エチレンオキサイドの平均付加
モル数12個)771部、並びに4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの3及び3’位をアリル置換した化合物3部を仕込み、攪拌下で反応容器を窒素置換し、100℃に昇温した。その後、アクリル酸200部及び水600部を混合したモノマー水溶液と、過硫酸アンモニウム12部及び水88部の混合液とを、各々1時間で、100℃に保持した反応容器に連続滴下した。さらに、温度を100℃に保持した状態で1時間反応させることにより、共重合体(C)の水溶液を得た。この水溶液を30%NaOH水溶液でpH7に調整し、重量平均分子量13,000、Mw/Mn1.5のポリカルボン酸系共重合体の塩(C−1)の水溶液を得た。
[製造例4]
温度計、攪拌装置、還流装置、窒素導入管及び滴下装置を備えたガラス反応容器に、水148部、及び、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールモノアリルエーテル(エチレンオキサイドの平均付加モル数10個、プロピレンオキサイドの平均付加モル数5個、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのランダム付加)94部を仕込み、攪拌下で反応容器内を窒素置換し、80℃に昇温した。その後、メタクリル酸35部、アクリル酸5部、メトキシポリエチレングリコールメタアクリレート(エチレンオキサイドの平均付加モル数25個)63部、2−ヒドロキシプロピルアクリレート60部、3−メルカプトプロピオン酸8部、水165部を混合したモノマー水溶液と、過硫酸アンモニウム3部及び水47部の混合液とを、各々2時間で、80℃に保持した反応容器に連続滴下した。更に、温度を100℃に保持した状態で1時間反応させることにより、共重合体(D)の水溶液を得た。この水溶液を30%NaOH水溶液でpH7に調整し、重量平均分子量15,000、Mw/Mn1.7のポリカルボン酸系共重合体の塩(D−1)の水溶液を得た。
<キレート化剤>
キレート化剤I:エチレンジアミン四酢酸(EDTA)(和光純薬社製)
キレート化剤II:ニトリロ三酢酸(NTA)(同仁化学社製)
キレート化剤III:ヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)(キレスト社製)
キレート化剤IV:クエン酸(和光純薬社製)
<実施例1〜13、比較例1〜6:セメント組成物の調整>
環境温度(20℃)において、表1記載の各処方となるようにセメント(結合材)、水、骨材を混合し、さらに表2記載の各実施例及び各比較例の分散剤と、キレート化剤と、を含有するセメント用水和熱抑制剤を投入した。その後、モルタルミキサによる機械練りにより、低速60秒間、高速90秒間練り混ぜて、セメント組成物を得た。なお、表2中、分散剤及びキレート化剤の添加量は、いずれも固形換算での使用量であり、キレート化剤の含有割合は、セメント全量に対する値である。
Figure 2019064839
なお、表1中の略号を下記の通り示す。
OPC:普通ポルトランドセメント 太平洋セメント社製(d=3.16g/cm
MPC:中庸熱セメント 太平洋セメント社製(d=3.21g/cm
LPC:低熱セメント 太平洋セメント社製(d=3.22g/cm
FA:フライアッシュII種 日本製紙社製「CfFA(d=2.12g/cm)」
BFS:高炉スラグ微粉末4000 (d=2.91g/cm
骨材:S 陸砂(d=2.58g/cm
G 砕石2005(d=2.65g/cm
Figure 2019064839
実施例1〜13及び比較例1〜6で得たセメント組成物を用いて、下記スランプ試験、発熱量測定、圧縮強度測定を行った。結果を表3に記す。
[スランプ試験]
JIS A 1101に準じて、混練直後と混練45分後のスランプ値を測定した。
[発熱量測定]
φ100mm×200mmのプラスチック製型枠に、混練直後のセメント組成物を均一になるように充填した。その後、養生箱に形が崩れないように型枠ごと入れた。なお、養生箱は十分に断熱できるよう発泡スチロール状のビーズを敷き詰めた。
その後直ぐに、セメント組成物の中心部にセンサーを入れ、養生箱のふたを閉めて、データロガーTDS303(東京側機社製、測定間隔:0.5分)でコンクリートの発熱量を継時測定し、発熱開始時間、最高温度到達時間、混練直後の温度、最高温度を計測した。図1に、比較例1の発熱量測定データを示す。
なお、注水直後の発熱は、発熱量が小さく、実用上意味がないことが知られている。そのため、最高温度を含む二次ピークの発熱開始時間を発熱開始時間とした。
[温度上昇値]
下記式(A)から、セメント単位重量当たりの温度上昇値(℃/Kg)を算出した。
式(A):
温度上昇値(℃/Kg)=(最高温度(℃)―混練直後の温度(℃))/結合材重量(kg)
<圧縮強度>
JIS A 1108に準じて、7日後及び28日後の圧縮強度試験(MPa)を実施した。
Figure 2019064839
表3からわかるように、本発明のセメント用水和熱抑制剤は、水の量を低減して作製した従来のセメント材料に対しても適用しても、流動性を確保し得るとともに、水和熱を抑制し、高強度のコンクリートを製造し得るものである。
1:1次ピーク、2:二次ピーク開始点、3:二次ピーク


Claims (8)

  1. 分散剤と、
    キレート化剤と、を含有するセメント用水和熱抑制剤。
  2. 前記キレート化剤が、酸素原子、窒素原子又はリン原子を有する化合物である請求項1に記載のセメント用水和熱抑制剤。
  3. 前記キレート化剤が、クエン酸、エチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、及びニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸からなる群から選択される少なくとも1種である請求項1又は2に記載のセメント用水和熱抑制剤。
  4. 前記分散剤が、ポリカルボン酸系分散剤又はオキシカルボン酸系分散剤である請求項1〜3のいずれか1項に記載のセメント用水和熱抑制剤。
  5. 前記ポリカルボン酸系分散剤が、
    下記一般式(1)で表される単量体に由来する構造単位(I)、下記一般式(2)で表される単量体に由来する構造単位(II)、不飽和モノカルボン酸系単量体に由来する構造単位(III)、及び前記単量体(I)〜前記単量体(III)と共重合可能なその他の単量体に由来する構造単位(IV)からなる群から選ばれる少なくとも2種類以上の構造単位を有する共重合体である請求項4に記載のセメント用水和熱抑制剤。
    Figure 2019064839
    (前記一般式(1)中、Rは、炭素原子数2〜5のアルケニル基を表す。AOは、同一又は異なっていてもよい、炭素原子数2〜18のオキシアルキレン基を表す。n1は、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1〜100の整数を表す。Rは、水素原子又は炭素原子数1〜30の炭化水素基を表す。)
    Figure 2019064839
    (前記一般式(2)中、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子又は炭素原子数1〜3のアルキル基を表す。mは、0〜2の整数を表す。AOは、同一又は異なっていてもよい、炭素原子数2〜18のオキシアルキレン基を表す。n2は、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1〜100の整数を表す。Xは、水素原子又は炭素原子数1〜30の炭化水素基を表す。)
  6. 少なくともセメントと、水と、を含むセメント材料に、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のセメント用水和熱抑制剤を添加する水和熱抑制方法。
  7. 前記セメントと前記水の比率(水/セメント)が、65%以下である請求項6に記載の水和熱抑制方法。
  8. 前記セメント用水和熱抑制剤の含有割合が、セメント全量に対して、0.01〜5.00質量%である請求項6又は7に記載の水和熱抑制方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112551935A (zh) * 2019-09-25 2021-03-26 中路高科交通检测检验认证有限公司 一种混凝土水化热抑制材料及其制备方法

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