JP2019064693A - キャップ - Google Patents

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雅子 土田
Masako Tsuchida
雅子 土田
亀田 克巳
Katsumi Kameda
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Abstract

【課題】お年寄りなどでも容易に開けられるよう、少ない力で開栓できるキャップを提供する。【解決手段】ピルファープルーフキャップ1であって、外側面部11を有する有頂筒状のキャップ本体10、2つの弧状部21が、薄肉つなぎ部22を介して筒状に連結されたリング部20を備え、外側面部11には、四角形パネル4や、突起部50を備え、四角形パネル4等に対して圧を容易にかけることができ、少ない力で開栓できるキャップを提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、容器の口部に取り付けられるキャップに関し、より詳細には、天面部が多角形状のキャップであり、その外側面部が湾曲していることにより開栓が容易であるキャップに関する。
容器の口部を閉塞するキャップとして、キャップの外側面部に突起、いわゆるローレットを設けることが知られており、このようなキャップはボトルやパウチ等に広く用いられている。コーヒーや清涼飲料水などの容器のキャップには、キャップを開閉する際に、円筒体形状の側面部に相当するいわゆるスカート壁に、上下方向に延びる線条の突部が形成されている。この突部は、キャップを開閉するときに、指が滑らないようにするために設けられている。この突部が複数設けられたものがいわゆるローレットである。
また、キャップは省資源化、コストを下げるためにスカート壁の高さの低いものやキャップの径の小さいものが使用されることがある。このような場合、指とキャップとが接する面積が小さくなり、初期の開栓に大きな力を必要とするものについて、開け難くなる。また、径の小さいキャップでも力が掛かり難く、開け難くなる。そのため、キャップのスカート壁に特殊な形状のローレットを形成して、開栓を容易にしようとしたものがある。
また、ピルファープルーフバンドが装着されているキャップは、ユーザが飲料商品などの購入後に初期に開栓する場合、ピルファープルーフバンドのキャップとの連結部を切断するので、通常の開栓時よりも負荷を必要とし、指先に突部が食い込む場合がある。このような背景から、開栓を容易に行うことができるキャップのローレット形状が種々検討されている。
特許文献1には、内周面に容器口部に螺着するねじ部を有し、キャップ外周面の円周方向に沿って回転させることにより開閉するようにしたキャップにおいて、前記キャップ外周面に、キャップの回転方向と直交する向きの縦リブを所定間隔で形成し、該縦リブの高さを0.2mm〜2.0mmの範囲とするとともに、隣り合う縦リブ同士の間隔を0.5mm〜20mmの範囲とし、前記隣り合う縦リブの間に縦リブよりも背の低い小リブを縦リブと平行に形成したことを特徴とするキャップが開示されている。
特許文献2には、容器蓋として、天面壁と該天面壁の周縁から垂下する筒状のスカート壁とを有し、前記スカート壁の外周壁部には、該外周壁部の外側に突出し前記スカート壁の上下方向に延在する線条の突部を、前記スカート壁の全周方向に亘って複数形成したスカート部ナール形成領域を有する容器蓋において、前記突部は、前記外周壁部の外面からの突出高さの大きな大突部と突出高さが前記大突部よりも低い小突部とを有し、前記スカート壁には前記大突部を複数形成した大突部領域と前記小突部を複数形成した小突部領域とを有し、これら大突部領域と小突部領域とを前記主部の周方向へ交互に配設するとともにこれらの大突部領域及び小突部領域が前記スカート壁の上縁から前記天面壁の内側へ向かって環状に延びて形成された天面周縁ナール形成領域を有し、該天面周縁ナール形成領域の大突部領域及び小突部領域を前記天面壁から突出させるように形成したことを特徴とする容器蓋が開示されている。
特開2001−354247号公報 特開2009−29483号公報
特許文献1のキャップの外周面に設けられているリブの形状は、線条であって、かつ背の高いリブと背の低いリブとが交互に配置される形となっており、開封するためにキャップを開栓方向に回す際に、縦リブの間に入った手指の表面が小リブに当接し、その摩擦力が大きくなる。このため、界面活性剤や洗剤、溶剤などでキャップが濡れていても手指が滑るようなことがなくなり、確実に回すことができるとされている。
しかしながら、特許文献1のキャップでは、キャップが多角形状であり、外側面部が四角形パネルで構成されており、つまみやすいなどの記載は開示されていない。また、天面部の角に切り欠き部が設けられることにより同じ効果を有するとともに製造に必要な樹脂も削減できる点も記載がない。また、特許文献1のキャップの形状の場合、指がリブの突部に常に接しているため、開栓時・閉栓時に指が痛く、力が入れづらい。
また、特許文献2に開示されているキャップは、キャップの外周壁面部に複数のリブで構成された大突部領域と、同じように形成された小突部領域とが交互に配置されてなっているものである。しかしながら、本願のように、キャップが多角形状であり、外側面部が四角形パネルで構成されている構成とは異なっていて、外側面部が凹凸が細かく形成されている。そのため本発明に比較して余計な力が必要になったり、開栓時に指が痛くなったりする。
そこで本発明の目的は少ない力で開栓ができ、必要な樹脂量も減らすことのできる多角形状の易開栓キャップを提供することにある。
このため、本発明は、天面部と外側面部、下端部を軸方向に順次有し、内側に内側面部を有するキャップであって、該内側面部が円筒状のキャップにおいて、前記天面部が多角形状であり、前記下端部が環状であって、前記外側面部は前記天面部の多角形の有する辺と同数設けられた四角形パネルで構成され、前記四角形パネルは天面部の重心点を通る中心軸側に湾曲していることを特徴とする。
更に、天面部の重心点側に湾曲している上辺と、前記上辺の両端を結ぶ直線との幅の最大となる部分が、0.1mm〜2.0mmであることを特徴とする。
更に、天面部の多角形の有する角が切り欠かれて、切り欠き部が設けられたことを特徴とする。
更に、前記四角形パネルに突起部を設けたことを特徴とする。
更に、前記下端部には、ピルファープルーフバンドが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、天面部と外側面部、下端部を軸方向に順次有し、内側に内側面部を有するキャップであって、該内側面部が円筒状のキャップにおいて、前記天面部が多角形状であり、前記下端部が環状であって、前記外側面部は前記天面部の多角形の有する辺と同数設けられた四角形パネルで構成され、前記四角形パネルは天面部の重心点を通る中心軸側に湾曲していることを特徴とするので、開栓方向に指でキャップを回す際にパネルに圧をかけやすく、少ない力でキャップを回すことができ、容易に開栓することができる。
更に、天面部の重心点側に湾曲している上辺と、前記上辺の両端を結ぶ直線との幅の最大となる部分が、0.1mm〜2.0mmであることを特徴とするので、キャップをつまみやすく、さらに少ない力でキャップを回すことができ、容易に開栓することができる。
更に天面部の多角形の有する角が切り欠かれて、切り欠き部が設けられたことを特徴とするので、つまみやすさ、開栓しやすさを保ったまま、製造に必要な樹脂量を減らすことができる。
更に、前記四角形パネルに突起部を設けたことを特徴とするので、指がかりがよくなり、より容易に開栓することができる。
更に、前記下端部には、ピルファープルーフバンドが設けられていることを特徴とするので、初期開封がなされたことが明示される結果、不正開栓を防止することができ、かつピルファープルーフバンド付きキャップを開栓する際に通常より多少多く力が必要となるが、その必要な力を少なくすることができる。従って、開栓が容易なピルファープルーフバンド付きキャップを提供する。
本実施形態に係るキャップの一例が示された正面図及び平面図である。 図1のキャップのV−V線断面図である。 本実施形態に係るキャップの一例の、容器装着時の拡大斜視図である。 図3のキャップの開栓時の斜視図である。 本実施形態に係るキャップに対応するノズルの斜視図である。 本発明に係る実施形態の一例を複数の角度から示した斜視図である。 本実施形態に係るキャップが取り付けられる容器の一例が示された要部拡大正面図である。 いずれも本実施形態に係るキャップの切り欠き部のない一例が示された図である。 本実施形態に係るピルファープルーフバンドにつき、(b)は図7のXVI―XVI断面図を、(a)は(b)のVI部分拡大図を、(c)はその正面図をそれぞれ示したものである。 図8の斜視図と、本発明の突起部の拡大図である。 図8の拡大図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を詳細に説明する。図2〜図4に示されるように、本実施形態に係るピルファープルーフバンド付きのキャップ1は、有頂円筒状のキャップ本体10と、キャップ本体10の下方に所定の間隔を有して位置するリング部20と、キャップ本体10とリング部20とを連結する複数の連結つなぎ部30とを備える。キャップ1は、リング部20が初期開封の際に変形し、このリング部20の変形によって初期開封が行われたことを明示するように構成されている。なお、キャップ1にはピルファープルーフバンドが装着されているが、これは実施の一形態であり、これに限定されるものではない。本発明に係る開示において、キャップとはキャップ本体のことを指す場合もある。
図1に示すように、キャップ本体10は、上下方向に延びた外側面部11と、外側面部11の上端を閉塞する多角形状の天面部12とを有し、有頂筒状に形成される。また、キャップ本体10は、天面部12の角に、図1(b)に示すように、溝状の切り欠き部19が設けられている。切り欠き部19が設けられていることで、製造に必要な樹脂を減らすことができ、好適である。もちろん切り欠き部19はどのような形状でもよいが、図1に示すように、天面部の角から縦方向に筒状に削られていると、本発明のキャップのつまみやすい効果を維持でき、好適である。図1の斜視図は図6のようになる。また、図3にはキャップ1の容器装着時の拡大斜視図が示されている。また、本明細書において天面部12と同一の平面、延長面、延長線等という場合は、切り欠き部19や、天面凹部15などの凹凸は含まないものとする。図2に示すように、外側面部11の内周面は、内側面部70となっており、内側面部70にはねじ13が形成されている。ねじ13は、後述する容器の口部に形成されているねじとかみ合うものであり、キャップ1は、このねじのかみ合いによって、容器の口部に緩みなく取り付けられる。ねじ13は、右ねじである。なお、ねじ13は、キャップ1が容器の口部に緩みなく取り付けられる形状であれば良い。なお、図1(b)に示すように、切り欠き部の角を丸みをつけた構成としてもよい。ただ、以下においては丸みをつけない形態について示す。
より具体的には、容器の口部のねじの寸法に合わせて、ねじ13の谷径(外側面部11の内周面の外径に相当)や、山径、ピッチ(上下方向において隣り合うねじ13、13のそれぞれのねじ山(ねじ谷)間の距離)等が形成されている。ねじ13は、容器の口部のねじに対応したものであれば良く、その形状は、一条ねじであっても良く、二条ねじや三条ねじ等の多条ねじであっても良い。また、平面視において、ねじ13の一端から他方の端までの間を周回する角度である巻き角度についても、容器の口部とキャップ本体10とが緩みなく確実に取り付けられる角度であれば良い。
外側面部11には、図10(a)に示すように四角形パネル4が多角形の有する辺の数と同数設けられている。図10(a)では4面であるがこれに限定するものではない。そして、本実施形態に係る四角形パネル4はいずれも同形状である。同形状であるのでどの方向からつまんでも同じように開栓することができる。ただし形状は同一に限るものではない。また、四角形パネル4は、天面部15の多角形の一辺と、天面部12の角から垂下している隣り合う縦辺54と、下端部側の下辺55とで囲まれて四角形状に形成されている。
縦辺54は、図10(a)に示すように、本実施形態において切り欠き部19が設けられていない例においては存在する。切り欠き部19がある場合は縦辺54は切りかかれて存在していないこととなる。
これを言い換えると、切り欠き部19は図3に示す本実施形態では、少なくとも2種類以上の辺により構成される略正多角形状の天面部12の、最も長い種類の辺である長辺72と、その両端の角から垂下する切り欠き部辺54´に囲まれて四角パネル4が設けられる。そして、少なくとも2種類以上の辺により構成される略正多角形状の天面部12の、最も長い種類の辺である長辺72の端から垂下する切り欠き部辺54´と、短辺73とに囲まれて切り欠き部19が設けられることとなる。短辺73は直線であっても楕円ないし円弧状等の曲線であってもよい。この場合、下辺55は切りかかれて切り欠き済み下辺75となる。切り欠き済み下辺75と長辺72は本実施形態の一例では、ほぼ同一であるがこれに限定されるものではない。なお、本実施形態では辺の種類は3種類である。切り欠き部を設けるにはこの形態が好ましい。
また、四角形パネル4は、図8、図10(a)に示すように、重心点Wを通る中心軸側に湾曲している曲面である。縦辺は湾曲しないが、上辺52と下辺55は中心軸Y側に湾曲している。この湾曲の度合いを示したのが図11である。ここに図示するM1は、上辺52の重心点W、つまりキャップの中心軸にもっとも近い部分と、上辺の端同士を結ぶ直線との間隔である。この間隔は0.1mm〜2.0mm程度が好ましい。このように構成することで、適度な湾曲が形成され、つまみやすい。
また、下端部3は環状であって、外側面部11とは反対側の部分は円形であり、多角筒状の外側面部11と接する側は、テーパー状となっている。
ただ、下端部3の形状は、これに限定されるものではなく、例えば円筒状でもよい。
図8を参照しつつパネル4を詳述する。パネル4の縦辺54の長さは、いずれも2mm以上であることが好ましい。このようにすることで、パネルが十分な広さとなり、指が十分にパネルに圧をかけやすくなる。その結果、つまみやすく、開けやすいキャップとすることができる。
そして、四角形パネル4の上辺52の長さは、7mm以上が好ましい。これより短いと四角形パネル4に圧をかけづらく、つまみにくいこととなる。
上辺52と下辺55の長さはほぼ同一であるがこれに限定されるものではない。
なお、本発明は図8のように切り欠き部19のないものであってもよいし、図1、3等に示すように切り欠き部19のあるものであってもよい。
また、図6のAの領域を拡大した図である図10の(b)に示すように、四角パネル4には小さな突起部50が設けられている。小さな突起部50は、円状であるが、円状に限るものではない。また突起部50は、キャップ本体10において径方向の外側がフラットであってもよい。このようにフラットに突起部50を構成することで、球状であったり、尖ったりしているのに比べて、指が痛くないこととなる。また、小さな突起部のサイズは、直径ないし全長が、0,1mm〜5.0mmとすることが、指かかりの点から好ましい。
天面部12は、図2を参照すると、内側面から下方へ延びる環状の天面凹部15と、天面凹部15と外側面部11との間の内側面から下方へ突出する環状のコンタクトリング17とを有する。天面部12の天面凹部15の内方側は、キャップ本体10の内方(図5では下方)に向かって突状に湾曲している。天面部12の外側面の突状に湾曲した中央上部には、キャップ1が射出形成によって作製される際の溶融樹脂の流入口(ゲート)において付随的に形成された固化した部分が付着する。なお、図1〜図4、図6、図8、図10、図11は、その部分が切り取られた後の形態が示されている。
キャップ1は、容器の口部に取り付けられた際に、天面部12とインナーリング16とコンタクトリング17とによって、口部の注出口としての開口部を密閉するように構成されている。インナーリング16は、外径が口部の内径より大であるとともに、先端部の外周面が下方に向かって内方へ傾斜した先細りに形成されている。インナーリング16は、キャップ1が容器の口部に取り付けられた際に、口部の内部に挿入されて口部と嵌合する。この時、インナーリング16は、内方へ撓んだ状態となり、外周面が口部の内周面と密着して口部を密閉する。一方、コンタクトリング17は、キャップ1が容器の口部に取り付けられた際に、容器の口部の開口側の端部と密着して口部を密閉する。
なお、インナーリング16やコンタクトリング17は、容器の口部を密閉可能な形状であれば良く、口部の形状に応じて適宜設計できる。また、キャップ1の容器の口部を密閉する構成は、インナーリング16とコンタクトリング17による構成に限定されるものではない。例えば、コンタクトリング17と外側面部11の間の天面部12の内側面から下方に突出する環状の突起を更に設け、キャップ1が容器の口部に取り付けられた際に、この環状の突起の内周面が口部の外周面に密着するように構成しても良い。
リング部20は、キャップ本体10の下方に所定の間隔を有して位置し、キャップ本体10の外側面部11と同軸の円筒状に形成される。リング部20の外径は、外側面部11の下端部の外周面の外径と略同一であり、内径は外側面部11の下端部の内周面の外径より大である。つまり、リング部20は、径方向の厚さが外側面部11の下端部よりも薄く形成されている。
リング部20は、図4、図9に示すように、弧状に湾曲した板状の複数の弧状部21が、肉厚が薄く形成された薄肉つなぎ部22を介して円筒状に連結されて構成される。ここでは、リング部20は、2つの略半円弧状に湾曲した板状の弧状部21,21が連結される構成であるが、リング部20を構成する弧状部21の数は限定されるものではなく、弧状に湾曲した3つの弧状部や4つの弧状部が筒状に連結される構成であっても良い。
隣接する2つの弧状部21,21の周方向の端の間には、薄肉つなぎ部22が形成されている。詳細には、一方の弧状部21の周方向における閉栓方向の側の端は、薄肉つなぎ部22を介して他方の弧状部21の周方向における開封方向の側の端と連結している。また、一方の弧状部21の周方向における開封方向の側の端は、薄肉つなぎ部22を介して他方の弧状部21の周方向における閉栓方向の側の端と連結している。
薄肉つなぎ部22は、弧状部21の外側面部11の側とは反対側である下端部に位置し、薄肉つなぎ部22の下端は、弧状部21の下端と面一に形成されている。薄肉つなぎ部22の内方側の面は、弧状部21の内周面と面一に形成されている。薄肉つなぎ部22は、底面視において、外周側が略V字状に切り欠かれて、径方向におけるその肉厚が薄くなり、周方向におけるその幅が狭くなるように形成されている。また、薄肉つなぎ部22は、図3、図7に示すように、正面視において、外側面部11の側である上方側が略V字状に切り欠かれて、上下方向及び周方向におけるその幅が狭くなるように形成されている。ここで、図9(a)は、図9(b)のVI部分の拡大図であって、薄肉つなぎ部22周辺の拡大図である。そして、この肉厚が薄く形成された薄肉つなぎ部22は、開封時に破断可能に構成されている。なお、薄肉つなぎ部22は、弧状部21を連結するとともに、開封時には破断可能な構成であれば良く、薄肉つなぎ部22が形成される位置は限定されるものではない。しかしながら、キャップ1の搬送適性等の観点から、薄肉つなぎ部22の下端は、弧状部21の下端と面一に形成されることが好ましく、隣接する弧状部21の隙間に、他のキャップ1が絡みつくこと等が防止される。また、リング部20は、隣接する弧状部21を複数の薄肉つなぎ部22によって筒状に連結される構成であっても良い。
弧状部21は、内周面から内方へ向けて突出するラチェット爪23をそれぞれ有している。ラチェット爪23は、容器の口部に形成されている後述するラチェット突起に対応して形成されている。ラチェット爪23は、弧状部21の周方向の中央を基準として、開封方向の側に形成されている。ラチェット爪23の開封方向の側の端面と弧状部21の内周面(ラチェット爪23の開封方向の側の端面と弧状部21の内周面との接合部を通り、弧状部21の内周面に接する面)とのなす角は鋭角である。一方、ラチェット爪23の閉栓方向の側の端面と弧状部21の内周面(ラチェット爪23の閉栓方向の側の端面と弧状部21の内周面との接合部を通り、弧状部21の内周面に接する面)とのなす角は鈍角である。なお、ラチェット爪23は、容器の口部を閉栓する際には口部のラチェット突起と嵌合することがなく、口部を開封する際には口部のラチェット突起と嵌合して弧状部21の開封方向への回転が規制される形状であれば良く、その形状や構成は特に限定されるものではない。
ここで、リング部20は、外側面部11の側とは反対側である下端から外側面部11の側である上方へ向かって拡径するテーパ部24を有する。つまり、リング部20を構成する2つの弧状部21,21には、下端から上方へ向かって拡径するテーパ部24が形成されている。テーパ部24の上端は、薄肉つなぎ部22の上端より上方に位置しているものの、テーパ部24の範囲は限定されるものではない。しかしながら、金型からの離型性の観点から、テーパ部24の上端は、薄肉つなぎ部22の上端より上方に位置し、正面視において薄肉つなぎ部22がテーパ部24の領域内に含まる構成が好ましい。
連結つなぎ部30は、リング部20の各弧状部21に対応してそれぞれ形成されている。ここでは、2つの弧状部21,21のそれぞれに対応する連結つなぎ部30,30が形成されている。図2、図4、図9に示すように、連結つなぎ部30は、弧状部21の閉栓方向の側の端から内方へ延びる第1のつなぎ部31と、第1のつなぎ部31の内方の側の端から周方向かつ閉栓方向へ延びる第2のつなぎ部32と、第2のつなぎ部の閉栓方向の側の端から外側面部11まで延びる第3のつなぎ部33とから構成されている。
より詳細には、図9(a)(c)に示すように、第1のつなぎ部31は、弧状部21の閉栓方向の側の端であって、キャップ本体10側である上端から、内方へ水平に延びる。第1のつなぎ部31は、底面視において外側面部11の下端部の内周面と一致する位置まで延びる。第2のつなぎ部32は、第1のつなぎ部31の内方の側の端から、底面視において外側面部11の下端部の内周面に沿うように閉栓方向へ水平に延びる。そして、第1のつなぎ部31と第2のつなぎ部32は、底面視において略L字状に連結している。第2のつなぎ部32は、周方向かつ閉栓方向へ、薄肉つなぎ部22を超えて、隣接する弧状部21の開封方向の側の端部に対応する位置まで延びる。第3のつなぎ部33は、第2のつなぎ部の閉栓方向の側の端から鉛直に延び、外側面部11の開放側の端である下端に連結する。そして、第2のつなぎ部32と第3のつなぎ部33は、正面視において略L字状に連結している。つまり、連結つなぎ部30は、キャップ本体10の側からリング部20の側に向かって、開封方向と径方向の外方とに2度直角に曲げられたクランク状に形成されている。そして、連結つなぎ部30は、上述の薄肉つなぎ部22とは異なり、開封時に変形されかつ、破断されないように構成されている。
なお、連結つなぎ部30は、上述の構成に限定されるものではなく、開封時に、破断はされず、外側面部11と連結する端とリング部20(弧状部21)と連結する端とが、周方向及び径方向にずれの生じている構成であれば良く、第1のつなぎ部31と第2のつなぎ部32と第3のつなぎ部33とがそれぞれ曲線状に形成された構成であっても良い。しかしながら、初期開封の明示性の観点から、連結つなぎ部30は、第1のつなぎ部31と第2のつなぎ部32が平面視において略L字状に連結し、第2のつなぎ部32と第3のつなぎ部33が正面視において略L字状に連結し、キャップ本体10の側からリング部20の側に向かって、開封方向と径方向の外方とに2度直角に曲げられたクランク状に形成される構成が好ましい。
ここで、弧状部21は、周方向において、連結つなぎ部30が連結される連結部である第1のつなぎ部31とラチェット爪23との間に、その肉厚が薄く形成された薄肉部25を有する。薄肉部25は、底面視において、弧状部21の外周側が略台形状に切り欠かれて、径方向における肉厚が薄くなるように形成されている。薄肉部25は、第1のつなぎ部31の近傍に位置し、外側面部11の側である上端から外側面部11の側とは反対側である下端まで鉛直に延びている。そして、薄肉部25は、連結つなぎ部30と同様に、開封時に変形されかつ、破断されないように構成されている。なお、薄肉部25は、第1のつなぎ部31とラチェット爪23との間に、弧状部21の上端から下端まで延びて形成されていれば良い。しかしながら、初期開封の明示性の観点から、薄肉部25は、第1のつなぎ部31の近傍に形成される構成が好ましい。また、薄肉部25は、初期開封の明示性の観点から弧状部21の外周側が切り欠かれて形成されることが好ましいが、内周側が切り欠かれて形成されても良く、上端から下端に向けて周方向に傾斜して形成されても構わない。
また、キャップ1は、弧状部21のラチェット爪23と外側面部11の開放側の端である下端との間に補強つなぎ部26を有する。補強つなぎ部26は、ラチェット爪23の内方側の端であって、外側面部11の側である上端から鉛直に延び、外側面部11の開放側の端である下端に連結する。そして、補強つなぎ部26は、上述の薄肉つなぎ部22と同様に、開封時に破断可能に構成されている。なお、キャップ1は、補強つなぎ部26を備えない構成であっても良いものの、射出成形性や初期開封前における薄肉つなぎ部22の破断防止等の観点から、上述のような補強つなぎ部26を備える構成が好ましい。
また、キャップ1は、弧状部21の外側面部11の側である上端から外側面部11の側である上方へ突出する弧状部側台座27と、外側面部11の開放側の端である下端から弧状部21の側である下方へ突出する筒部側台座28とを備える。弧状部側台座27は、弧状部21の開封方向の側の端部の近傍に形成されている。筒部側台座28は、弧状部21の閉栓方向の側の端部に対応する位置に形成されている。弧状部側台座27と筒部側台座28は、周方向において、連結つなぎ部30を挟むように配置されている。また、筒部側台座28は、更に、弧状部21の周方向の略中央に対応する位置にも形成されている。
そして、キャップ本体10とリング部20との間隔が、弧状部側台座27または筒部側台座28が形成された場所で狭められている。なお、弧状部側台座27や筒部側台座28は、キャップ本体10とリング部20との間隔が部分的に狭められるような構成であれば良く、その構成は特に限定されるものではなく、例えば、弧状部側台座27または筒部側台座28のいずれか一方のみを備える構成であっても良い。また、キャップ1は、弧状部側台座27や筒部側台座28を備えない構成であっても良いものの、射出成形性、初期開封前における薄肉つなぎ部22や補強つなぎ部26の破断防止等の観点から、上述のような弧状部側台座27や筒部側台座28を備える構成が好ましい。
そして、上述のような構成の本実施形態に係るキャップ1は、ねじ13のかみ合いによって容器の口部に取り付けられるとともに、初期開封時であってキャップ本体10を開封方向へ回転させた際に、容器の口部に形成されているラチェット突起にラチェット爪23が嵌合して弧状部21の開封方向への回転が規制され、更にキャップ本体10を開封方向へ回転さることで、薄肉つなぎ部22が破断されて初期開封が行われたことを明示することができるように構成されている。
キャップ1は、熱可塑性樹脂からなり、射出成形等によって形成される。キャップ1の原料としての熱可塑性樹脂は、成形性に優れ、柔軟性を有し、中身に接触しても衛生的に支障のないものであれば良く、特に限定されない。例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン等を用いることができ、更に、これらの熱可塑性樹脂が混合されたものであっても良い。また、キャップ1の寸法は限定されるものではなく、取り付けられる容器の口部の大きさに応じて適宜設計できる。
本実施形態に係るキャップ付容器は、容器の口部に上述したキャップ1が取り付けられる。図7は、本実施形態に係るキャップ1が取り付けられる容器60の一例が示された要部拡大正面図である。図7には、口部40がパウチ57に取り付けられた容器60が例示されており、パウチ57は二点鎖線で示されている。
口部40は、中身の充填口、及び注出口、あるいは飲み口であって、上端に円形の開口部42を有するとともに、外周面にキャップ1のねじ13とかみ合うねじ43が形成された円筒状のノズル部41を有する。
ノズル部41は、ねじ43の下方に、外周面から外方へ突出する2つのラチェット突起44,44を有する。ラチェット突起44,44は、上述したキャップ1のラチェット爪23,23にそれぞれ対応して形成されている。平面視において、ラチェット突起44の開封方向の側の端面とノズル部41の外周面(ラチェット突起44の開封方向の側の端面とノズル部41の外周面との接合部を通り、ノズル部41の外周面に接する面)とのなす角は鈍角であり、ラチェット突起44の閉栓方向の側の端面とノズル部41の外周面(ラチェット突起44の閉栓方向の側の端面とノズル部41の外周面との接合部を通り、ノズル部41の外周面に接する面)とのなす角は鋭角である。2つのラチェット突起44,44は、キャップ1が口部40に取り付けられた際に、ラチェット爪23,23が、周方向において、この2つのラチェット突起44,44の間に位置するように形成されている。
ノズル部41は、外周面から外方へ突出する、平面視の外形が略円形状である板状の補強フランジ45を有する。補強フランジ45の上面には、ラチェット突起44の下部が連結されており、ラチェット突起44の強度が向上されている。補強フランジ45の外周縁は、キャップ1のリング部20の内周面、つまり弧状部21の内周面に対応している。そして、キャップ1が口部40に取り付けられた際に、補強フランジ45の外周縁は、弧状部21の内周面に沿うように形成されている。ノズル部41は、補強フランジ45の下方に、複数のフランジ46,47,48を更に有する。
ノズル部41の下端部には、外周面から径方向に対称に延伸するとともに、端部に向けて厚さが薄く形成された板状の接着部49,49が形成さている。接着部49の上端は、最も下方に位置するフランジ48の下面に連結されている。接着部49,49は、平面視で略舟形であり、口部40のパウチ57への取り付けに用いられる。
図5,7が示すように、口部40は、ノズル部41の下端から下方に向かって脚状に延びる連結部50を有する。連結部50は、パウチ57の内部に位置する。連結部50には、ノズル部41の内部と連通する容器側開口部51が形成される。そして、ノズル部41の開口部42と連結部50の容器側開口部51はノズル部41の内部を介して連通されており、このノズル部41の内部が容器60の中身の流路となる。また、口部40は、連結部50の下端から下方に向かって延びる閉塞防止部材56を有する。閉塞防止部材56は、水平断面の形状が略十字形状であり、パウチ57の内部に位置する。閉塞防止部材56は、パウチ57を構成する重ね合わされたフィルムの内面同士が密着することを防止し、パウチ57の注出性を良好にするものである。
上述のような構成の口部40は、キャップ1と同様に、熱可塑性樹脂からなり、射出成形等によって形成される。口部40の原料としての熱可塑性樹脂は、成形性に優れ、中身に接触しても衛生的に支障のないものであれば良く、キャップ1と同様のものを用いることができ、特に限定されない。
パウチ57は、可撓性を有するフィルムが重ね合わされた上でその周縁部が接着されて袋状に形成されたものである。そして、接着部49の正面側の側面49fが、パウチ57の一側の内面に接着され、図示せぬ接着部49の背面側の側面がパウチ57の他側の内面に接着されている。接着部49と、パウチ57(内面)との接着は、熱融着であることが好ましいものの、接着剤等によって貼り付けても良い。
更に、容器60の包装形態についても特に限定はなく、例示されたパウチ57以外にも、スタンディングパウチ、二方シール袋、三方シール袋、四方シール袋、ガゼット袋、ピロー包装袋、角底袋、その他等の各種の包装形態から選択して用いることができる。
更に、容器60は、キャップ1のねじ13とかみ合ってキャップ1を取り付けるねじと、キャップ1のラチェット爪23と嵌合して弧状部21の開封方向への回転が規制されるラチェット突起とを有する口部を備える容器であれば良く、上述された包装容器に限らず紙容器やボトル等であっても良い。
図3、図4は本実施形態のキャップを示した図であるが、四角形パネル4に指をあて、図4のXに示す方向である反時計回りにキャップ1を回すことによって、キャップ1がノズル部41と嵌合していたものが外れ、ノズル部41と分離する。その際本実施形態では図4のようになる。本実施形態では、開栓方向はX、つまり反時計回りとしているが、本発明では開栓方向は時計回りでも反時計回りでもどちらでもよい。キャップ1を回し、様々な角度からみたものが図6である。ピルファープルーフバンドを構成するリング部20はその際弧状部21に分離するとともに楕円弧状となる。これにより初期開封が容易に明示できる。ただし、本実施形態ではこの形態のピルファープルーフバンドを用いたが、本発明に用いるプリファープルーフバンドは、初期開封が判別できるものであれば、ほかの公知のプリファープルーフバンドであってもよい。
そして、初期開封の明示性、開封性、口部40への取り付け性等の観点から、薄肉つなぎ部22の肉厚は、0.2mm以上、0.6mm以下であることが好ましく、薄肉つなぎ部22の周方向の幅は、0.1mm以上、1.0mm以下であることが好ましく、薄肉つなぎ部22の上下方向の幅は、0.2mm以上、1.0mm以下であることが好ましい。薄肉つなぎ部22の肉厚、幅、及び幅がこの範囲であれば、射出成形の際やキャップ1を口部40に取り付ける際等に薄肉つなぎ部22が破断等することなく、更に、開封の際には好適に破断させることができる。
また、図9(c)に示す薄肉部25の肉厚は、0.3mm以上、1.0mm以下であることが好ましく、薄肉部25の周方向の幅は、0.5mm以上、3.0mm以下であることが好ましい。薄肉部25の肉厚、及び幅がこの範囲であれば、初期開封前においては弧状部21が薄肉部25を支点として変形しにくく、初期開封時においては弧状部21が薄肉部25を支点として好適に折り曲げられ、リング部20による初期開封の明示機能が効果的に発揮される。また、薄肉部25は、第1のつなぎ部31の近傍に形成されることが好ましく、初期開封時においては弧状部21が薄肉部25を支点として好適に折り曲げられやすくなり、リング部20による初期開封の明示機能が向上される。
また、図9(a)、(c)に示す連結つなぎ部30において、第1のつなぎ部31の径方向の長さL1は、0.2mm以上、1.5mm以下であることが好ましく、第2のつなぎ部32の周方向の長さL2は、0.2mm以上、3.0mm以下であることが好ましく、第3のつなぎ部33の上下方向の長さL3は、0.2mm以上、1.5mm以下であることが好ましい(図8、図9参照)。なお、第1のつなぎ部31の径方向の長さL1は、弧状部21の内周面から第2のつなぎ部32までの距離であり、第2のつなぎ部32の周方向の長さL2は、第1のつなぎ部の閉栓方向の側の端から第3のつなぎ部の開封方向の側の端までの距離であり、第3のつなぎ部33の上下方向の長さL3は、第2のつなぎ部32の上端から外側面部11の下端までの距離である。第1のつなぎ部31の長さL1、第2のつなぎ部32の長さL2、及び第3のつなぎ部33の長さL3がこの範囲であれば、初期開封前においては連結つなぎ部30が変形しにくく、初期開封時においては連結つなぎ部30が好適に変形され、リング部20による初期開封の明示機能が効果的に発揮される。
以上に説明がなされたように、本実施形態に係るキャップ1は、ねじ13のかみ合いによって容器60の口部40に取り付けられ、初期開封が行われたことを明示可能に構成されたキャップ1において、ねじ13が内周面に形成された外側面部11を有する有頂筒状のキャップ本体10と、弧状に湾曲した2つの弧状部21,21が、開封時に破断可能な薄肉つなぎ部22,22を介して筒状に連結されたリング部20と、2つの弧状部21,21のそれぞれと外側面部11の開放側の端とに連結される2つの連結つなぎ部30,30とを備える。そして、弧状部21は、口部40に形成されているラチェット突起44と嵌合し、弧状部21の開封方向への回転が規制されるラチェット爪23を有し、連結つなぎ部30は、弧状部21の閉栓方向の側の端から内方へ延びる第1のつなぎ部31と、第1のつなぎ部31の内方の側の端から周方向かつ閉栓方向へ延びる第2のつなぎ部32と、第2のつなぎ部の閉栓方向の側の端から外側面部11まで延びる第3のつなぎ部33とから構成される。
本実施形態に係る構成によれば、図4に示すように、初期開封がなされた後のキャップ1において、リング部20は2つの弧状部21に分断され、連結つなぎ部30は変形され、弧状部21は開封方向へ向かって下方に傾斜するとともに径方向の外方へ広げられた状態でキャップ本体10に連結され、弧状部21自体も外方へ折れ曲がるように変形されている状態となる。つまり、キャップ1は、側方だけではなく、上方からの目視に対しても、リング部20の変形によって初期開封が行われたことを明示することができる。更に、初期開封後のリング部20の形態は、初期開封前の形態と大きく異なるため、消費者に対して初期開封が行われたことを容易かつ確実に認識させることができる。
したがって、本実施形態によれば、開封が容易であって、かつ初期開封が行われたことの明示が容易かつ確実であるピルファープルーフキャップ1、及びピルファープルーフキャップ付容器65を提供することができる。
本発明は、ねじ13のかみ合いによって容器60の口部40に取り付けられ、初期開封が行われたことを明示可能に構成されたキャップ1、及びこれを備えたキャップ付容器65に、特に、2つの指例えば、親指と人差し指でキャップ本体10を摘んで開封される程度に寸法が小さい形態に好適に利用することができる。しかしながら、本開示は、上述された実施形態に限定されるものではない。本開示のキャップ付容器65に充填される中身も、流動性を有するものであれば特に限定されず、飲料、調味料等の食品や、化粧品、洗剤、医薬品等の日用品、その他であっても良い。更に、本開示に係るキャップ付容器65は、初期開封された際にリング部20が口部40に残らないため、リング部20の混入や誤飲を防止でき、中身を口部40から直接経口するような容器にも適している。
1 キャップ(ピルファープルーフキャップ)
3 下端部
4 四角形パネル
10 キャップ本体
11 外側面部
12 天面部
13 ねじ
15 天面凹部
16 インナーリング
17 コンタクトリング
19 切り欠き部
20 リング部
21 弧状部
22 薄肉つなぎ部
23 ラチェット爪
24 テーパ部
25 薄肉部
26 補強連結部
30 連結つなぎ部
40 口部
43 ねじ
44 ラチェット突起
50 突起部
52 上辺
54 縦辺
55 下辺
57 パウチ
56 閉塞防止部材
60 容器
65 キャップ付容器(ピルファープルーフキャップ付容器)

Claims (5)

  1. 天面部と外側面部、下端部を軸方向に順次有し、内側に内側面部を有するキャップであって、該内側面部が円筒状のキャップにおいて、前記天面部が多角形状であり、前記下端部が環状であって、前記外側面部は前記天面部の多角形の有する辺と同数設けられた四角形パネルで構成され、前記四角形パネルは天面部の重心点を通る中心軸側に湾曲していることを特徴とする、キャップ。
  2. 前記天面部の重心点側に湾曲している上辺と、前記上辺の両端を結ぶ直線との幅の最大となる部分が、0.1mm〜2.0mmであることを特徴とする、請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記天面部の多角形の有する角が切り欠かれて、切り欠き部が設けられたことを特徴とする、請求項1〜2に記載のキャップ。
  4. 前記四角形パネルに突起部を設けたことを特徴とする、請求項1〜3に記載のキャップ。
  5. 前記下端部には、ピルファープルーフバンドが設けられていることを特徴とする、請求項1〜4記載のキャップ。
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