JP2019064599A - パウチ容器用包材及びパウチ容器包装体の製造方法 - Google Patents
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Description
図6〜図8は、本実施形態の拡開工程を示している。これらの図においては、z方向が鉛直方向に一致している。まず、図6及び図7に示すように、スパウト70(天ガゼットシート14)が鉛直方向下方に位置し、底ガゼットシート13が鉛直方向上方に位置する姿勢で、パウチ容器用包材A1を保持する。パウチ容器用包材A1の保持は、例えば一対のクランプ81によってパウチ容器用包材A1の一対のサイドシール部31を挟持することにより行う。なお、一対のクランプ81によってパウチ容器用包材A1を保持する位置は特に限定されず、z方向において前側底シール部321を避けた天ガゼットシート14側であればよく、図示された例においては、底ガゼットシート13を避けた位置において保持されている。
図9は、本実施形態の充填工程を示している。充填工程では、拡開工程によって拡開された底側開口部18を通じて収容部60へと内容物69を充填する。内容物69の充填手法は特に限定されず、図示された例においては、ノズル83が用いられている。拡開された底側開口部18の上方からノズル83を下方に進入させる。そして、ノズル83に接続された内容物69の供給源(図示略)から内容物69を収容部60へと充填する。これにより、収容部60に所定量の内容物69が充填される。なお、図示された例においては、図4を参照して説明した通り、底ガゼットシート13に設けられた一対の接合用切り欠き部138を通じて、前面シート11と背面シート12とが接合されている。このため、図6に示すように、一対のクランプ81によってパウチ容器用包材A1のうち底ガゼットシート13を避けた位置が保持されている場合であっても、図9において前面シート11及び前面部131が、図中斜め左下に垂れ下がることを防止することができる。仮に、前面シート11及び前面部131が、図中斜め左下に過度に垂れ下がっていると、ノズル83が前面シート11と前面部131との間に誤って挿入されてしまうおそれがある。図示された例においては、接合用切り欠き部138が設けられていることにより、このような事態を回避することができる。
図10〜図12は、本実施形態のシール工程を示している。シール工程では、収容部60に通じる底側開口部18を封鎖し、収容部60を密閉する。図示された例においては、背面シート12と底ガゼットシート13の背面部132との一部ずつを一対のシールバー84を用いたヒートシールによって接合する。一対の吸引カップ82は、各々にヒータ等の加熱手段を備えており、パウチ容器用包材A1に当接することにより、当接部分を加熱しシーラント層等を接合する。
図13及び図14は、本実施形態の切断工程を示している。切断工程では、内容物69が充填され、収容部60が密閉されたパウチ容器用包材A1の余剰部分を取り除くべく、パウチ容器用包材A1を切断する。図示された例においては、切断線CLに沿って前面シート11、背面シート12及び底ガゼットシート13(一対の前側サイドシール部341、一対の後側サイドシール部342、前側底シール部321及び後側底シール部322)を図14に示す一対のカッタ85によって切断する。パウチ容器用包材A1を切断する手法は特に限定されず、カッタ85は、一例である。この切断により、前面シート11、背面シート12及び底ガゼットシート13(一対の前側サイドシール部341、一対の後側サイドシール部342、前側底シール部321及び後側底シール部322)の一部ずつが取り除かれ、パウチ容器B1が得られる。この切断工程により、パウチ容器B1の前面シート11、背面シート12、底ガゼットシート13の前面部131及び背面部132には、底端縁119、底端縁129、底端縁1319及び底端縁1329が形成される。本実施形態においては、前面シート11及び前面部131の接合部分である前側底シール部321と、背面シート12及び背面部132の接合部分である後側底シール部322とが、一対のカッタ85によって一括して切断される。このため、前側底シール部321及び後側底シール部322の切断箇所である底端縁119、底端縁1319、底端縁1329及び底端縁129が、y方向視において互いに一致する。パウチ容器B1とパウチ容器B1に収容された内容物69とは、パウチ容器包装体C1を構成している。
図17は、パウチ容器用包材A1の第1変形例を示している。本変形例のパウチ容器用包材A11は、一対の前側サイドシール部341及び一対の後側サイドシール部342に、一対の切り欠き部3411及び一対の切り欠き部3421が形成されていない点が、上述したパウチ容器用包材A1と異なっている。
図18は、パウチ容器用包材A1の第1変形例を示している。本変形例のパウチ容器用包材A12は、パウチ容器用包材A1における前側底シール部321が設けられていない点が上述したパウチ容器用包材A1,A11と異なる。パウチ容器用包材A12を用いたパウチ容器包装体の製造方法においても、図6〜図8に示した拡開工程及び図9に示した充填工程を同様に行うことができる。また、シール工程においては、例えば図10〜図12に示したシール工程と同様の構成を行うことにより、パウチ容器用包材A1における前側底シール部321と後側底シール部322とを一括して形成することができる。
図19は、パウチ容器用包材A1の第1変形例を示している。本変形例のパウチ容器用包材A13は、天ガゼットシート14を備えていない点が、パウチ容器用包材A1と異なっている。本変形例においては、シール部30が天シール部33を含んでいる。天シール部33は、前面シート11と背面シート12との上端部同士が接合されたものである。また、天シール部33のx方向中央部分は、前面シート11及び背面シート12とこれらに挟まれたスパウト70とが、接合されている。
図20は、パウチ容器用包材A1の第1変形例を示している。本変形例のパウチ容器用包材A14は、パウチ容器用包材A1等におけるスパウト70を有していない。本変形例においては、シール部30が、天シール部33及び注出シール部37を含んでいる。また、前面シート11が注出部117を有している。注出部117は、前面シート11の図中左上角部付近に2つの凹部が形成されることにより、周辺部分から相対的に突出した部分である。なお、背面シート12は、注出部117とy方向視において一致する同様の注出部を有している。天シール部33は、前面シート11及び背面シート12の上端部(x方向に沿った直線帯状部分)同士が接合された部位である。注出シール部37は、前面シート11の注出部117と背面シート12の上述した注出部との周縁部同士が接合されたものである。
B1 :パウチ容器
C1 :パウチ容器包装体
11 :前面シート
12 :背面シート
13 :底ガゼットシート
14 :天ガゼットシート
18 :底側開口部
30 :シール部
31 :サイドシール部
33 :天シール部
37 :注出シール部
115 :凹部
117 :注出部
121 :延出部
125 :凹部
131 :前面部
132 :背面部
133 :折り返し部
138 :接合用切り欠き部
119,129,1319,1329:底端縁
141 :前面部
142 :背面部
143 :折り返し部
148 :接合用切り欠き部
321 :前側底シール部
322 :後側底シール部
331 :前側天シール部
332 :後側天シール部
341 :前側サイドシール部
342 :後側サイドシール部
351 :前側サイドシール部
352 :後側サイドシール部
361 :前側斜行シール部
362 :後側斜行シール部
1321 :延出部
3411,3421:切り欠き部
3412,3422:曲線部
60 :収容部
69 :内容物
70 :スパウト
81 :クランプ
82 :吸引カップ
83 :ノズル
84 :シールバー
85 :カッタ
CL,CL2:切断線
Claims (6)
- 前後方向に重なり合う前面シート及び背面シートと、
前記前面シート及び前記背面シートの上下方向における下端寄りに位置し且つ前記前面シート及び前記背面シートに挟まれた底ガゼットシートと、
前記前面シート、前記背面シート及び前記底ガゼットシートから選択された部分同士が接合されたシール部と、
前記前面シート、前記背面シート及び前記底ガゼットシートによって規定された収容部と、を備えるパウチ容器用包材であって、
前記前面シート及び前記背面シートの上端側が密閉されており、
前記底ガゼットシートは、前記前面シートと対面する前面部、前記背面シートと対面する背面部及び前記前面部と前記背面部とを繋ぐ折り返し部を有し、
前記背面シート及び前記底ガゼットシートの前記背面部は、前記前面シート及び前記底ガゼットシートの前記前面部よりも下方に延出し且つ前記収容部に通じる底側開口部を構成する延出部を有することを特徴とする、パウチ容器用包材。 - 前記シール部は、
前記前面シート及び前記底ガゼットシートの幅方向両端部同士が接合された一対の前側サイドシール部と、
前記背面シート及び前記底ガゼットシートの前記背面部の幅方向両端部同士が接合された一対の後側サイドシール部と、を含み、
前記前側サイドシール部と前記後側サイドシール部とは、前後方向視において互いに重なる切り欠き部をそれぞれ有する、請求項1に記載のパウチ容器用包材。 - 前記切り欠き部は、上下方向において前記折り返し部が位置する側である上側に位置する曲線部を有する、請求項2に記載のパウチ容器用包材。
- 前記前面シート及び前記背面シートの上端端寄りに位置し且つ前記前面シート及び前記背面シートに挟まれた天ガゼットシートを備え、
前記天ガゼットシートは、前記前面シートと対面する前面部、前記背面シートと対面する背面部及び前記前面部と前記背面部とを繋ぐ折り返し部を有し、
前記背面シートの上端部及び前記天ガゼットシートの前記背面部の上端部の間、または前記前面シートの上端部及び前記天ガゼットシートの前記前面部の上端部の間に配置されたスパウトを備える、請求項1ないし3のいずれかに記載のパウチ容器用包材。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の前記パウチ容器用包材の前記背面シート及び前記底ガゼットシートの前記背面部を前後方向に離間させることにより、前記底側開口部を拡開する拡開工程と、
前記底側開口部から前記収容部に内容物を充填する充填工程と、
少なくとも一部が前後方向視において前記前面シート及び前記底ガゼットシートの前記前面部に重なり且つ前記底側開口部を封鎖する後側底シール部を形成するシール工程と、
少なくとも一部が前後方向視において前記後側底シール部と重なり且つ前記前面シート及び前記底ガゼットシートの前記前面部が接合された前側底シール部と前記後側底シール部とを横断する切断線に沿って、前記前面シート、前記背面シート及び前記底ガゼットシートを切断する切断工程と、
を備えることを特徴とする、パウチ容器包装体の製造方法。 - 前記切断工程においては、前記一対の前側サイドシール部の前記切り欠き部及び前記一対の後側サイドシール部の前記切り欠き部を横切る前記切断線に沿って切断する、請求項2または3を引用する請求項5に記載のパウチ容器包装体の製造方法。
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JP2007152563A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Seiko Epson Corp | パック吊下げ治具およびパック封止装置 |
JP2014162519A (ja) * | 2013-02-26 | 2014-09-08 | Oshio Sangyo Kk | 包装袋、及びその包装袋に対する充填方法 |
JP2016188093A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | 株式会社フジシールインターナショナル | パウチ容器 |
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