JP2019064596A - 合成樹脂製容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】充填後に内容物の体積が変化することによって生じる括れ部分の変形を抑制可能な合成樹脂製容器を提供する。【解決手段】口部2と、口部3に肩部3を介して連なる円筒状の胴部4と、胴部4の下端を閉塞する底部5とを備えるとともに胴部4に括れ部分4aが設けられているボトル形状の合成樹脂製容器1であって、括れ部分4aに、6×n本(n=4〜8の自然数)の縦リブ10が周方向に等間隔に並べて設けられ、縦リブ10は、周方向に等間隔に並べて配置されたn本の第1縦リブ11と、それぞれ第1縦リブ11よりも径方向外側への突出高さが低く形成され、隣り合う第21縦リブ11の間に5本ずつ並べて配置された5n本の他の縦リブ12、13と、からなることを特徴とする合成樹脂製容器1。【選択図】図1

Description

本発明は、ボトル形状の合成樹脂製容器に関し、特に、胴部に括れ部分が設けられているものに関する。
お茶等の清涼飲料、水、酒、醤油等の調味液などの液体を内容物として収容する容器としては、安価な上に、搬送、廃棄、リサイクル等が容易であることから、例えばポリエチレンテレフタレート製のボトル(ペットボトル)や延伸ポリプロピレン(OPP)製のボトルなどのボトル形状の合成樹脂製容器が多く用いられている。
このようなボトル形状の合成樹脂製容器としては、当該容器を手で持ち易くし、あるいは外観上の美観を高めるために、胴部に外径が縮径するように括れる括れ部分を設けたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2007−76717号公報
しかし、胴部に括れ部分が設けられたボトル形状の合成樹脂製容器では、減圧吸収パネルや可動底が設けられていない場合、高温充填された内容物が冷却されるのに伴い生じる内容物の体積変化や保管中に水分が外部に透過することにより生じる内容物の体積変化などの影響によって括れ部分が楕円状に減圧変形し易く、当該変形によって合成樹脂製容器の外観上の美観が低下してしまう虞があるという問題点があった。
本発明は、このような点を解決することを課題とするものであり、その目的は、充填後に内容物の体積が変化することによって生じる括れ部分の変形を抑制可能な合成樹脂製容器を提供することにある。
本発明の合成樹脂製容器は、口部と、該口部に肩部を介して連なる円筒状の胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えるとともに前記胴部に括れ部分が設けられているボトル形状の合成樹脂製容器であって、前記括れ部分に、6×n本(n=4〜8の自然数)の縦リブが周方向に等間隔に並べて設けられ、前記縦リブは、周方向に等間隔に並べて配置されたn本の第1縦リブと、それぞれ前記第1縦リブよりも径方向外側への突出高さが低く形成され、隣り合う前記第1縦リブの間に5本ずつ並べて配置された5n本の他の縦リブと、からなることを特徴とする。
本発明の合成樹脂製容器は、上記構成において、それぞれの前記縦リブの径方向外側を向く頂点の横断面形状が円弧状であり、前記第1縦リブの頂点の半径が、前記他の縦リブの頂点の半径よりも大きいのが好ましい。
本発明の合成樹脂製容器は、上記構成において、前記他の縦リブは、それぞれの前記第1縦リブの周方向両側に隣接して配置された2n本の第2縦リブと、それぞれ前記第2縦リブよりも径方向外側への突出高さが低く形成され、隣り合う前記第2縦リブの間に3本ずつ並べて配置された3n本の第3縦リブと、からなるのが好ましい。
本発明の合成樹脂製容器は、上記構成において、それぞれの前記縦リブの径方向外側を向く頂点の横断面形状が円弧状であり、前記第1縦リブの頂点の半径が、前記第2縦リブの頂点の半径よりも大きく、前記第2縦リブの頂点の半径が、前記第3縦リブの頂点の半径よりも大きいのが好ましい。
本発明の合成樹脂製容器は、上記構成において、前記括れ部分の前記口部の側の端部における外径が、前記括れ部分の前記底部の側の端部における外径よりも小さい構成とすることができる。
本発明の合成樹脂製容器は、上記構成において、前記括れ部分に36本の前記縦リブが設けられているのが好ましい。
本発明の合成樹脂製容器は、上記構成において、前記括れ部分に前記縦リブよりも前記口部の側に位置して環状且つ凹形状の横リブが設けられているのが好ましい。
本発明の合成樹脂製容器は、上記構成において、ポリエチレンテレフタレート製のブローボトルとすることができる。
本発明によれば、充填後に内容物の体積が変化することによって生じる括れ部分の変形を抑制可能な合成樹脂製容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態で合成樹脂製容器の正面図である。 図1におけるA−A線に沿う断面図である。 図2に示す合成樹脂製容器の一部を拡大して示す断面図である。 実施例と比較例の合成樹脂製容器の測定位置を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示す本発明の一実施の形態である合成樹脂製容器1は、例えばお茶等の清涼飲料、水、酒、醤油等の調味液などの液体を内容物として収容する用途に用いることができるものである。
合成樹脂製容器1は、口部2と、口部2に肩部3を介して連なる胴部4と、胴部4の下端に連なる底部5とを備えたボトル形状となっている。
本実施の形態では、合成樹脂製容器1は、ポリエチレンテレフタレート(PET)を射出成形して形成されたプリフォームを二軸延伸ブロー成形して形成されたポリエチレンテレフタレート製のブローボトル(PETボトル)である。
なお、合成樹脂製容器1の重量は24g、高さは175mm、満注容量は362mlである。
口部2は円筒状に形成され、外周面には雄ねじ2aとネックリング2bとが一体に設けられている。口部2は、図示しないキャップを雄ねじ2aにねじ結合させることで密封可能である。なお、口部2の外周面に環状突起を設けて、キャップを口部2に打栓により装着する構成とすることもできる。
胴部4は円筒状に形成されており、その下端が底部5によって閉塞されて内側は内容物の収容空間となっている。底部5には収容空間の側に向けて凹む凹部5aが設けられている。
胴部4には括れ部分4aが設けられている。本実施の形態では、括れ部分4aは、胴部4の底部5の側における約三分の二の範囲に設けられている。胴部4の括れ部分4aと肩部3との間には周方向に延びる凹形状の区画リブ4cが設けられ、区画リブ4cと肩部3との間は胴部4の上側部分4bとなっている。本実施の形態においては、胴部4の上側部分4bは外径が一定の円筒状に形成されているが、括れた形状とすることもできる。また、区画リブ4cを設けない構成としてもよい。
括れ部分4aは、その上側端部(口部2の側の端部)4a1と下側端部(底部5の側の端部)4a2との間に、これら上側端部4a1及び下側端部4a2よりも外径が小さい部分を有するように湾曲状に縮径した形状を有する。
また、本実施の形態においては、括れ部分4aは、その上側端部4a1における外径が下側端部4a2における外径よりも小さい略末広がり形状となっている。
胴部4の括れ部分4aには、6×n本(n=4〜8の自然数)の縦リブ10が周方向に等間隔に並べて設けられている。この縦リブ10は、n本の第1縦リブ11と、5n本の他の縦リブである2n本の第2縦リブ12及び3n本の第3縦リブ13の3種類の縦リブ11、12、13からなっている。図2に示すように、本実施の形態においては、n=6であり、胴部4の括れ部分4aには、6本の第1縦リブ11、12本の第2縦リブ12及び18本の第3縦リブ13からなる36本の縦リブ10が周方向に等間隔に並べて設けられている。
なお、図1においては、便宜上、第1縦リブ11、第2縦リブ12及び第3縦リブ13の全てを含む縦リブの符号10を1つの縦リブにのみ付し、符号11、12、13の記載を省略している。また、図2、図3においては、第1縦リブ11、第2縦リブ12及び第3縦リブ13の符号を付し、全体の縦リブを示す符号10は1つのみ記載している。
図2、図3に示すように、6本の第1縦リブ11は、互いに周方向に60°ずれるように周方向に等間隔に並べて配置されている。12本の第2縦リブ12は、それぞれの第1縦リブ11の周方向両側に隣接して配置されている。すなわち、全ての第1縦リブ11の周方向の両側に、それぞれ第1縦リブ11に対して周方向に10°ずれて第2縦リブ12が配置されている。18本の第3縦リブ13は、それぞれ隣り合う第2縦リブ12の間(第1縦リブ11が挟まれる側とは反対側の間)に3本ずつ並べて(3本連続して並べて)配置されている。
すなわち、36本の縦リブ10は、1本の第1縦リブ11、当該第1リブ11に隣接する1本の第2縦リブ12、当該第2縦リブ12に3本並んで隣接する第3縦リブ13及び当該第3縦リブ13に隣接する第2縦リブ12の6本の縦リブ10を1セットとし、当該セットを周方向に6セット並べて配置することで構成されている。
全ての縦リブ10、すなわち6本の第1縦リブ11、12本の第2縦リブ12及び18本の第3縦リブ13は、それぞれ径方向外側に突出する凸リブとなっており、その径方向外側を向く頂点の横断面形状は円弧状となっている。また、隣り合う縦リブ10の頂点の間の部分は凹状に湾曲した形状となっている。
図3に示すように、第2縦リブ12の径方向外側への突出高さは、第1縦リブ11の径方向外側への突出高さよりも低くなっている。すなわち、胴部4の軸心Oから第2縦リブ12の頂点までの径方向距離である半径R2は、胴部4の軸心Oから第1縦リブ11の頂点までの径方向距離である半径R1よりも小さくなっている。また、第3縦リブ13の径方向外側への突出高さは、第2縦リブ12の径方向外側への突出高さよりも低くなっている。すなわち、胴部4の軸心Oから第3縦リブ13の頂点までの径方向距離である半径R3は、第2縦リブ12の半径R1よりも小さくなっている。このように、縦リブ10を構成する3種類の縦リブ11、12、13は、互いに径方向外側への突出高さが相違するものとなっている。
本実施の形態においては、第1縦リブ11の軸心Oから頂点までの半径R1は27.55mm、第2縦リブ12の軸心Oから頂点までの半径R2は27.35mm、第3縦リブ13の軸心Oから頂点までの半径R3は27.15mmである。
また、第1縦リブ11の円弧状となる頂点の半径(リブ径)は、第2縦リブ12の円弧状となる頂点の半径よりも大きくなっており、第2縦リブ12の円弧状となる頂点の半径は、第3縦リブ13の円弧状となる頂点の半径よりも大きくなっている。すなわち、縦リブ10を構成する3種類の縦リブ11、12、13は、互いに頂点の半径が相違するものとなっている。
胴部4の括れ部分4aには、縦リブ10よりも口部2の側に位置して、横リブ20が設けられている。横リブ20は、胴部4の全周に亘って延びる環状であるとともに断面が凹形状となる凹リブとして形成されている。
上記の通り、本実施の形態の合成樹脂製容器1では、胴部4に括れ部分4aが設けられているボトル形状の合成樹脂製容器1において、胴部4の括れ部分4aに、6×n本(n=4〜8の自然数)の縦リブ10を周方向に等間隔に並べて設けるとともに、これらの縦リブ10を、周方向に等間隔に並べて配置されたn本の第1縦リブ11と、それぞれ第1縦リブ11よりも径方向外側への突出高さが低く形成され、それぞれの第1縦リブ11の周方向両側に隣接して配置された2n本の第2縦リブ12と、それぞれ第2縦リブ12よりも径方向外側への突出高さが低く形成され、隣り合う第2縦リブ12の間に3本ずつ並べて配置された3n本の第3縦リブ13と、からなる構成としている。このような構成を有する本実施の形態の合成樹脂製容器1によれば、縦リブ10によって括れ部分4aの剛性を高めることができるとともに、例えば合成樹脂製容器1の内部に内容物を高温充填し、キャップで口部2を密封した後、内容物が冷却されるのに伴い内容物の体積が減少するように変化し、あるいは保管中に内容物の水分が外部に透過して内容物の体積が減少するように変化することによって合成樹脂製容器1の内部が減圧した場合であっても、当該減圧による括れ部分4aの変形を抑制ないし緩和することができる。
また、本実施の形態の合成樹脂製容器1のように、胴部4の括れ部分4aに、上記構成ないし配置で、6本の第1縦リブ11、12本の第2縦リブ12及び18本の第3縦リブ13からなる36本の縦リブ10を設けた場合には、合成樹脂製容器1の内部が減圧した場合に、減圧による括れ部分4aの変形を抑制しつつ、当該括れ部分4aが楕円状の断面形状ではなく3つの第1縦リブ11を頂点とした略正三角形状の断面形状となるように変形するようにして、当該変形が外部から目立たないようにすることができる。したがって、括れ部分4aの減圧による変形によって合成樹脂製容器1の美観が低下することを抑制することができる。
さらに、本実施の形態では、第1縦リブ11の円弧状となる頂点の半径を、第2縦リブ12の円弧状となる頂点の半径よりも大きくし、第2縦リブ12の円弧状となる頂点の半径を、第3縦リブ13の円弧状となる頂点の半径よりも大きくするようにしたので、合成樹脂製容器1の内部が減圧したときに、括れ部分4aが上記した略正三角形状の断面形状となるように変形し易くして、当該変形を外部からさらに目立たなくすることができる。
さらに、本実施の形態では、合成樹脂製容器1は、胴部4の括れ部分4aが、上側端部4a1における外径が下側端部4a2における外径よりも小さい略末広がり形状となったものであり、このような形状の括れ部分4aは合成樹脂製容器1の内部が減圧したときに楕円状の断面形状に変形し易いものであるが、このような合成樹脂製容器1においても、胴部4の括れ部分4aに上記した構成の縦リブ10を設けることにより、合成樹脂製容器1の内部が減圧したときに、括れ部分4aの変形を効果的に抑制ないし緩和することができる。
さらに、本実施の形態では、胴部4の括れ部分4aに、縦リブ10よりも口部2の側に位置して横リブ20を設けるようにしたので、胴部4の括れ部分4aの剛性をさらに高めて、括れ部分4aの変形をさらに効果的に抑制ないし緩和することができる。
本発明の効果を確認するために、実施例1、2の合成樹脂製容器と、比較例1、2の合成樹脂製容器とを用意し、これらの合成樹脂製容器について、内部減圧による括れ部分の変形の有無を確認する試験を行った。
実施例1の合成樹脂製容器は、図4の左側に示す上記合成樹脂製容器1と同様の構成を有し、重量が24gのものである。実施例2の合成樹脂製容器は、上記合成樹脂製容器1と同様の構成を有し、重量が28gのものである。比較例1の合成樹脂製容器は、図4の右側に示すように、上記合成樹脂製容器1と同様に、口部102、肩部103、胴部104及び底部105を備え、胴部104に括れ部分104aが設けられているボトル形状のものであるが、胴部104に区画リブ104cのみが設けられ、縦リブ及び横リブが設けられていない合成樹脂製容器100であって、重量が24gのものである。比較例2の合成樹脂製容器は、上記合成樹脂製容器100と同様の構成を有し、重量が28gのものである。なお、何れの合成樹脂製容器も、高さ175mm、満注容量は362mlである。
括れ部分4a、104aの変形の有無の評価は、それぞれの合成樹脂製容器に、40℃に加熱された内容物を充填し、口部2、102をキャップで密封した後、内容物を室温(20℃)にまで冷却した場合と、内容物を5℃まで冷却した場合のそれぞれについて、図4に線分Lで示す括れ部分4a、104aの外径が最小となる位置(底部5、105からの高さが70mmの位置)における括れ部分4a、104aの外径の最大値を測定し、当該測定値と、空状態の合成樹脂製容器における括れ部分4a、104aの外径との差とを比較し、当該径差が3mm以下の場合に変形なしと評価し、径差が3mmより大きい場合に変形ありと評価することにより行った。当該試験結果を表1に示す。なお、括れ部分4a、104aの外径が最小となる位置において測定を行うのは、当該部分において減圧による変形量が最も大きくなるからである。
表1には、それぞれの合成樹脂製容器の括れ部分4a、104aの外径の平均値と空状態の合成樹脂製容器における括れ部分4a、104aの外径との差を参考に示している。
Figure 2019064596
表1に示すように、胴部4の括れ部分4aに上記構成の縦リブ10を設けた実施例1、2の合成樹脂製容器では、充填品における胴部4の括れ部分4aの外径の空状態(上記状態)に対する径差が小さく、変形の有無についての評価は「なし」であった。また、胴部4の括れ部分4aは△型、すなわち径方向外側への突出高さが最も高い6つの第1縦リブのうち、周方向に1つおきに並ぶ3つの第1縦リブを頂点とし、これら頂点となる3つの第1縦リブの間にある他の3つの第1縦リブがそれぞれ3つの辺の中央部分に位置する略正三角形状の断面形状となるように変形しており、当該変形が外観上、目立ち難いものであった。また、重量がより軽い実施例1の合成樹脂製容器は、重量がより重い実施例2の合成樹脂製容器よりも変形が小さかった。
これに対し、胴部104の括れ部分104aに縦リブが設けられない比較例1、2の合成樹脂製容器では、充填品における胴部104の括れ部分104aの外径の空状態(上記状態)に対する径差が大きく、変形の有無についての評価は「あり」であった。また、胴部104の括れ部分104aは楕円状に変形しており、当該変形が外観上、目立つものであった。
このように、上記試験結果から、胴部4に括れ部分4aが設けられているボトル形状の合成樹脂製容器1において、括れ部分4aに上記構成の縦リブ10を設けることで、内容物の充填後に内容物の体積が変化することによって生じる括れ部分4aの変形を抑制して、合成樹脂製容器1の外観上の美観を維持することができることが確認できた。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、隣り合う第1縦リブ11の間に配置される他の縦リブとして、互いに径方向外側への突出高さが相違する2本の第2縦リブ12と3本の第3縦リブ13とを設けるようにしているが、隣り合う第1縦リブ11の間に配置される他の縦リブとして、径方向外側への突出高さが同一の5本の縦リブを設ける構成とすることもできる。この場合、隣り合う第1縦リブ11の間に配置される5本の縦リブの頂点の半径を互いに同一とすることができる。このような構成としても、縦リブ10によって括れ部分4aの剛性を高めることができるとともに、例えば合成樹脂製容器1の内部に内容物を高温充填し、キャップで口部2を密封した後、内容物が冷却されるのに伴い内容物の体積が減少するように変化し、あるいは保管中に内容物の水分が外部に透過して内容物の体積が減少するように変化することによって合成樹脂製容器1の内部が減圧した場合であっても、当該減圧による括れ部分4aの変形を抑制ないし緩和することができる。
また、前記実施の形態においては、胴部4の括れ部分4aに、6本の第1縦リブ11、12本の第2縦リブ12及び18本の第3縦リブ13からなる36本の縦リブ10を周方向に等間隔に並べて設けるようにしているが、これに限らず、胴部4の括れ部分4aに、4本の第1縦リブ11、8本の第2縦リブ12及び12本の第3縦リブ13からなる24本の縦リブ10を周方向に等間隔に並べて設けた構成としてもよく、胴部4の括れ部分4aに、5本の第1縦リブ11、10本の第2縦リブ12及び15本の第3縦リブ13からなる30本の縦リブ10を周方向に等間隔に並べて設けた構成としてもよく、胴部4の括れ部分4aに、7本の第1縦リブ11、14本の第2縦リブ12及び21本の第3縦リブ13からなる42本の縦リブ10を周方向に等間隔に並べて設けた構成としてもよく、胴部4の括れ部分4aに、8本の第1縦リブ11、16本の第2縦リブ12及び24本の第3縦リブ13からなる48本の縦リブ10を周方向に等間隔に並べて設けた構成としてもよい。何れの場合においても、全ての縦リブ10は、周方向に等間隔に並べて配置される。なお、胴部4の括れ部分4aに、48本以上の縦リブ10を設けるようにすると、隣り合う縦リブ10の間の谷の深さが浅くなり過ぎ、括れ部分4aの変形を十分に抑制することができず好ましくない。
さらに、前記実施の形態においては、括れ部分4aの縦リブ10よりも口部2の側に1本の横リブ20を設けるようにしているが、これに限らず、横リブ20を設けない構成としてもよい。また、括れ部分4aの縦リブ10よりも口部2の側ないし底部5の側に、さらに他の横リブを設けるようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、胴部4の括れ部分4aは、上側端部4a1における外径が下側端部4a2における外径よりも小さい略末広がり形状となっているが、これに限らず、上側端部4a1における外径と下側端部4a2における外径とが等しい形状や、上側端部4a1における外径が下側端部4a2における外径よりも大きい略末狭まり形状であってもよい。
さらに、前記実施の形態においては、合成樹脂製容器1はポリエチレンテレフタレート製のブローボトルとされているが、これに限らず、合成樹脂材料によって形成されたものであれば、例えばポリプロピレン等の他の材質により形成されたものであってもよい。また、プリフォームを二軸延伸ブロー成形することによって製造されたものに限らず、例えばダイレクトブロー成形等の他の方法で形成されたものとすることもできる。
1 合成樹脂製容器
2 口部
2a 雄ねじ
2b ネックリング
3 肩部
4 胴部
4a 括れ部分
4a1 上側端部
4a2 下側端部
4b 上側部分
4c 区画リブ
5 底部
5a 凹部
10 縦リブ
11 第1縦リブ
12 第2縦リブ(他の縦リブ)
13 第3縦リブ(他の縦リブ)
20 横リブ
100 比較例の合成樹脂製容器
102 口部
103 肩部
104 胴部
104a 括れ部分
104c 区画リブ
105 底部
O 胴部の軸心
R1 第1縦リブの半径
R2 第2縦リブの半径
R3 第3縦リブの半径
L 線分

Claims (8)

  1. 口部と、該口部に肩部を介して連なる円筒状の胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えるとともに前記胴部に括れ部分が設けられているボトル形状の合成樹脂製容器であって、
    前記括れ部分に、6×n本(n=4〜8の自然数)の縦リブが周方向に等間隔に並べて設けられ、
    前記縦リブは、
    周方向に等間隔に並べて配置されたn本の第1縦リブと、
    それぞれ前記第1縦リブよりも径方向外側への突出高さが低く形成され、隣り合う前記第1縦リブの間に5本ずつ並べて配置された5n本の他の縦リブと、からなることを特徴とする合成樹脂製容器。
  2. それぞれの前記縦リブの径方向外側を向く頂点の横断面形状が円弧状であり、前記第1縦リブの頂点の半径が、前記他の縦リブの頂点の半径よりも大きい、請求項1に記載の合成樹脂製容器。
  3. 前記他の縦リブは、
    それぞれの前記第1縦リブの周方向両側に隣接して配置された2n本の第2縦リブと、
    それぞれ前記第2縦リブよりも径方向外側への突出高さが低く形成され、隣り合う前記第2縦リブの間に3本ずつ並べて配置された3n本の第3縦リブと、からなる請求項1または2に記載の合成樹脂製容器。
  4. それぞれの前記縦リブの径方向外側を向く頂点の横断面形状が円弧状であり、前記第1縦リブの頂点の半径が、前記第2縦リブの頂点の半径よりも大きく、前記第2縦リブの頂点の半径が、前記第3縦リブの頂点の半径よりも大きい、請求項3に記載の合成樹脂製容器。
  5. 前記括れ部分の前記口部の側の端部における外径が、前記括れ部分の前記底部の側の端部における外径よりも小さい、請求項1〜4の何れか1項に記載の合成樹脂製容器。
  6. 前記括れ部分に36本の前記縦リブが設けられている、請求項1〜5の何れか1項に記載の合成樹脂製容器。
  7. 前記括れ部分に前記縦リブよりも前記口部の側に位置して環状且つ凹形状の横リブが設けられている、請求項1〜6の何れか1項に記載の合成樹脂製容器。
  8. ポリエチレンテレフタレート製のブローボトルである、請求項1〜7の何れか1項に記載の合成樹脂製容器。
JP2017188417A 2017-09-28 2017-09-28 合成樹脂製容器 Active JP6942417B2 (ja)

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