JP2019064172A - 固化体の製造方法 - Google Patents

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Masatada Fuji
正督 藤
修一 岩田
Shuichi Iwata
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Abstract

【課題】型にスラリーを注型して加圧する固化体の製造方法に関する。【解決手段】スラリー3はシリカ粉末及び水を有し、スラリー3に型23を介してバイブレータ17振動を加え、型21は空気抜き22を有し、型21、23、25を容器内27、29に入れ、容器27、29内の圧力を負圧とする固化体1の製造方法である。また、容器27、29内の圧力を負圧と常圧を繰り返してもよい。スラリー3内に含まれる気泡及び水に溶解された空気を除去することができる。固化体1の物性値を改善し向上できる。【選択図】 図1

Description

本発明は、型にスラリーを注型して加圧する固化体の製造方法に関する。
焼成をしないセラミックスの固化体は、シリカ粉末等に水を混ぜスラリー化し、型にスラリーを注型して加圧して製造する。従来、高粘度のスラリーを用いて固化していたため、スラリーの注型(充填)、成型、脱水時の空孔欠陥発生が避けられなかった。
特許文献1には、スラリーの成型機において、スラリーに振動を加える方法が記載されている。これによりスラリーに含まれる気泡を除去することが可能である。しかし、スラリーの水の中に溶解された空気を除去することはできない。
特開平6−8218号公報
本発明の課題は上記のような従来の問題を解決し、スラリーの水の中に溶解された空気を除去する固化体の製造方法を提供することである。
以下の発明により、スラリーの水の中に溶解された空気を除去する固化体の製造方法を提供する。
発明1は、型にスラリーを注型して加圧する固化体の製造方法において、スラリーはシリカ粉末及び水を有し、スラリーに型を介して振動を加え、型は空気抜きを有し、型を容器内に入れ、容器内の圧力を負圧にすることを特徴とする固化体の製造方法である。
発明2は、容器内の圧力を負圧と常圧を繰り返すことを特徴とする発明1に記載する固化体の製造方法である。
発明3は、容器内の圧力は、―0.1MPa以下であることを特徴とする発明1又は2に記載する固化体の製造方法である。
発明4は、加圧の加圧力は、5MPa以上、17MPa以下であることを特徴とする発明1乃至3のいずれか1つに記載する固化体の製造方法である。
発明5は、スラリーの含水率は、13%以上13.3%以下であることを特徴とする発明1乃至4のいずれか1つに記載する固化体の製造方法である。
本発明により、焼成をしないセラミックスの固化体の製造方法において、空孔が発生しない固化体が製造できる。即ち、本発明は、「スラリー混錬ープレス型への振動注型(充填)ー加圧成形」までの一連の工程を減圧環境下において実施する。振動注型(充填)したことにより、空気の巻込み防止が可能となる。また、スラリーは低粘度化ので、注型の時間が短縮でき生産性の向上が図れる。ここで、型は空気抜きを有し、型を容器内に入れ、容器内の圧力を負圧、又は負圧と常圧を繰り返すので減圧環境となる。減圧により、スラリーの水に溶解した空気が除去される。これにより、固化反応・乾燥時等に溶解されている空気によるボイドの発生をなくすことができる。
製造装置の模式的に示す図 製造装置のプロト機を示す図 プロセスを示す図 固化体を示す図 固化体の適正な製造条件を示す図
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、変更、修正、改良を加え得るものである。
図1は、製造装置10の模式図である。製造装置10は、プレスを行う油圧シリンダー11、上部の固定プレート13、及び下部の稼働プレート15を有し、固定プレート13と稼働プレート15の間にスラリー3を成形する型類を収納させている。即ち、固定プレート13の下面に上ケ容器27を取り付け、稼働プレート15の上面に下容器29を取り付ける。上容器27と下容器29は、Oリング等のシール31を介して、気密性を保ちつつ摺動可能に勘合されている。下容器29の内部には、下ポンチ25およびダイス21が勘合されて設置される。下ポンチ25及びダイス21で構成される内部の凹部に、スラリー3が注入される。スラリー3の上部には上ポンチ23が、ダイス21に勘合している。ダイス21の上部には、上ポンチ23との間に空気抜き22を有する。空気抜き22はスラリー3からの空気を抜くために設けられる。よって、ダイス21の上部の全周ではなく間欠的に設けられる。これにより上ポンチ23と当接される面もあり、この面が位置決めとして確保される。油圧シリンダー11を稼働させて稼働プレート15を上昇させると、図1に示すように上ポンチ23の上面と上容器27の内部の上面を当接される。よって、固定プレート13の上面に当接させたバイブレータ17を稼働させて固定プレート13、上容器29を介して上ポンチ23を振動させる。これによりスラリー3には、圧縮力と振動が付与される。ここで、真空引き用のポンプ19を稼働させると、上容器27と下容器29とは気密性を保って勘合されているので、真空に近い圧力になり大気圧に対して負圧となる。スラリー3は、下ポンチ25、ダイス21及び上ポンチ23に内部に収納されているが、空気抜き22にて負圧が付与される。
図2は、製造装置10のプロト機を示す図である。図2は上より、バイブレータ17、固定プレート13、上容器27、下容器29、稼働プレート15、油圧シリンダー11、及びポンプ19を示す。
図3はプロセスを示す図である。S101にて、原料粉体としてシリカ粉末を準備する。S102にて、シリカ粉末の活性化処理を行い、シリカ粉末の表面を溶出し易くする。S103にて、アルカリ水溶液を加える。S104にて、手混錬を行う。S105にて、機械を用いて混錬を行い、スラリー3を作成する。スラリー3は、高粘度で主に大小のシリカ粉末と水とで構成される。また、スラリー3には、空気が気泡及び水中に溶存されて取り込まれている。S106にて、スラリー3は、下ポンチ25およびダイス21で構成される内部の凹部に注型される。
この後、スラリー3に上ポンチ23を当接させて油圧シリンダー11を作動させて、スラリー3に圧縮力を付与する。同時に、バイブレータ17を作動させてスラリー3に振動を付与する。S107は、スラリー3に圧縮力及び振動を付与しつつ、ポンプ19を稼働させてスラリー3に負圧を付与する。ポンプ19は、約1〜5分作動後、停止して常圧に戻す。負圧は、−0.1から―0.08MPaである。ポンプ19は、吸引圧力5MPa、吸引流量100l/minのロータリーポンプを用いた。空気抜き22近傍のスラリー3の水中の溶解された空気が減少し、空気抜き22から離れたスラリー3の水中に溶解された空気は遅れて減少する。よって、常圧に戻すことでスラリー3の水(溶解された空気)の分布を均一化されるので、効率的にスラリー3の水中に溶解された空気を除去できる。よって、ポンプ19の稼働、停止は、2回以上繰り返すのが良い。
ここで、振動は、主にスラリー3中の空気を抜くことに作用する。また、負圧は、水に溶存されている空気を気泡化させて除去することに寄与する。
S109にて、スラリー3の固化反応を行う。固化反応は、スラリー3を、下ポンチ25、ダイス21、及び上ポンチ23で密閉された状態で行う。スラリー3が約50cmの場合、温度80〜100℃、時間6〜24hである。S110にて、脱型を行いスラリー3のみの状態として乾燥させて固化体1とする。スラリー3が約50cmの場合、乾燥は、温度80〜130℃、時間6〜24hである。よって、スラリー3の水中に溶解された空気を除去するより、固化反応、乾燥における固化体1のボイドの発生を防ぐことができる。
下ポンチ25、ダイス21、及び上ポンチ23は型である。型には、スラリー3を注型して、振動及び加圧力を加えることができ、空気抜き22を有すればよい。減圧環境下において、空気抜き22より、スラリー3の水中に溶解された空気を除去することができる。
摩砕したシリカ粉末を使用し、焼成をせずにセラミックス固化体を生成するにあたり、従来は混合した粉体を高粘度のスラリー103としてから固化体101にしていた。高粘度のスラリー103は、注型(充填)に時間を要する。また、空気の巻き込みも発生し易く、固化体101には欠陥(空孔、ボイド)も多くなり易い。
これに対し、本発明は、「スラリー混錬ープレス型への振動注型(充填)ー加圧成形」までの一連の工程を減圧環境下において実施する。振動注型(充填)したことにより、空気の巻込み防止が可能となる。また、スラリー3は低粘度化する。スラリー3の低粘度化により注型の時間が短縮でき生産性の向上が図れる。
更に、型は空気抜き22を有し、型を容器内に入れ、容器内の圧力を負圧と常圧を繰り返すので、減圧環境となる。減圧により、スラリー3の水に溶解した空気が除去される。これにより、固化反応時に溶解されている空気によるボイドの発生をなくすことができる。
図4は、本発明の固化体1を示す。固化体1及び従来の固化体101の、外観及び断面を示す。固化体1は、図5における適正な製造条件おける加圧力14.5MPa、含水率13.04%(物性確認)のサンプルである。固化体101は、振動注型(充填)及び減圧環境の操作は行っていない。
外観及び断面を目視で観察すると、固化体101には、大きな空孔51、小さな空孔53(ボイド)が存在するが、固化体1にはいずれもない。
図5は、固化体1の適正な製造条件を示す図である。縦軸はプレスの加圧力(MPa)、横軸はスラリー3の含水率(%)である。含水率は、スラリー3を、シリカ粉末に3M(濃度,mol/L)水酸化カリウム(KOH)水溶液を加えて作製したが、その水の割合(%)である。
固化体1を2回に分けてサンプルを製作して、ワレと図4に示す空孔51、53の有無を確認した(表示:1回目:丸、2回目:四角)。白丸、白四角は、ワレ及び空孔51、53は発生していない。一方、黒丸はワレ、黒四角は小さな空孔53(ボイド)が発生した。
ワレは、加圧力19MPa、含水率13.02%で発生した。これは、加圧力が高いため粒子間強度が弱くなり、除荷した際のスプリングバックによる。よって、加圧力は、17MPa以下が良い。また、成型に必要な加圧力は、5MPa以上である。
ボイドは、含水率13.42%で発生した。含水率が多いと固化反応・乾燥時に水蒸気が発生してボイドになる。よって、含水率は、含水率13.3%以下が良い。また、含水率が小さいと高粘度になって使用できない。よって、含水率13%以上が良い。
以上より、固化体1の適正な製造条件は、スラリー3の加圧力が5MPa以上、17MPa以下であり、スラリー3の含水率が13%以上、13.3%以下である。
表1は、本発明の固化体1と従来法による固化体101の物性値を示す。固化体1は、図5における適正な製造条件おける加圧力14.5MPa、含水率13.04%(物性確認)のサンプルである。
空孔51、53が無くなったことにより、熱伝導率、ショア硬さ、密度が大幅に改善され向上している。
本製造方法による固化体1は、物性値を改善し向上できる。特に、熱伝導率等が良いので、車載用ブレーキパッド、電気電子部品冷却用のヒートシンク材等に適用できる。
1 固化体
3 スラリー
10 製造装置
11 油圧シリンダー
13 固定プレート(ブレス、上部)
15 稼働プレート(プレス、下部)
17 バイブレータ
19 ポンプ
21 ダイス
22 空気抜き
23 上ポンチ
25 下ポンチ
27 上容器
29 下容器
31 シール
51 空孔(大)
53 空孔(小)

Claims (5)

  1. 型にスラリーを注型して加圧する固化体の製造方法において、
    前記スラリーはシリカ粉末及び水を有し、
    前記スラリーに型を介して振動を加え、
    前記型は空気抜きを有し、
    前記型を容器内に入れ、前記容器内の圧力を負圧にすることを特徴とする固化体の製造方法。
  2. 前記容器内の圧力を負圧と常圧を繰り返すことを特徴とする請求項1に記載する固化体の製造方法。
  3. 前記容器内の圧力は、―0.1MPa以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載する固化体の製造方法。
  4. 前記加圧の加圧力は、5MPa以上、17MPa以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載する固化体の製造方法。
  5. 前記スラリーの含水率は、13%以上、13.3%以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載する固化体の製造方法。

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