JP2019063922A - プーリ抜取装置 - Google Patents

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【課題】嵌合が固い場合であっても、効率的な作業により、シャフトからプーリを効率的に抜き取ることを可能にするプーリ抜取装置を提供する。【解決手段】本発明は、回転中心を挟んで少なくとも一対の孔10,10’が盤面に形成されたプーリ1をシャフト1Sからラムジャッキ装置5によって抜き取る作業に用いるプーリ抜取装置2であって、ラムジャッキ装置5を支持するベース板21と、ベース板21を介してプーリ1の少なくとも一対の孔10,10’のそれぞれに挿入される複数の寸切ボルト22と、寸切ボルト22に螺合されてベース板21の位置決めをする位置決め用ナット23と、プーリ1の孔10,10’に挿入される寸切ボルト22の端部に螺合されてそのプーリ1を固定するプーリ固定用ナット24と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、シャフトに挿入されたプーリを抜き取るプーリ抜取装置に関する。
ベルトにより回転力を伝達する機構の代表的なものとして、例えば、自動車のエンジンにおけるドライブ機構が挙げられる。この種の機構においては、動力を伝達するためのプーリ(シャフトプーリ)が用いられている。
さて、プーリをシャフトから抜く作業を行うにあたっては、プーリ抜き工具(例えば特許文献1を参照)や油圧ジャッキを使用している。例えば、特許文献1に示されるようなプーリ抜き工具は、比較的嵌合が緩い場合に使用されることが多い。一方で、焼嵌めが行われていたり、シャフトの空回り防止のためにシャフトとスプロケットとの間にキーを挿入してより密着性を高めているような場合には、嵌合が固いため、ジャッキを用いた抜き取りが行われている。
特開2009−780号公報
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、嵌合が固い場合であっても、効率的な作業により、シャフトからプーリを効率的に抜き取ることを可能にするプーリ抜取装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の第1の発明は、回転中心を挟んで少なくとも一対の孔が盤面に形成されたプーリをシャフトからラムジャッキ装置によって抜き取る作業に用いるプーリ抜取装置であって、前記ラムジャッキ装置を支持するベース板と、前記ベース板を介して前記プーリの少なくとも一対の孔のそれぞれに挿入される複数の寸切ボルトと、前記寸切ボルトに螺合されて前記ベース板の位置決めをする位置決め用ナットと、前記プーリの孔に挿入される前記寸切ボルトの端部に螺合されて該プーリを固定するプーリ固定用ナットと、を備える、プーリ抜取装置である。
(2)本発明の第2の発明は、第1の発明において、前記プーリは、回転中心を中心として45°間隔で4つの孔が盤面に形成されており、当該プーリ抜取装置における前記寸切りボルトは、4本設けられており、前記プーリの4つの孔のそれぞれに挿入される、プーリ抜取装置である。
(3)本発明の第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記位置決め用ナットは、半割する分割ナットである、プーリ抜取装置である。
(4)本発明の第4の発明は、第3の発明において、前記分割ナットは、半割した状態のそれぞれのナット部にフランジを有するものであり、該フランジを介して固定される、プーリ抜取装置である。
(5)本発明の第5の発明は、第1又は第2の発明において、前記位置決め用ナットは、半割する分割ナット部と半割する分割ボルト部とを有する分割複合ボルトと、該分割複合ボルトと螺合するナットと、を備える分割複合ナットである、プーリ抜取装置である。
(6)本発明の第6の発明は、第5の発明において、前記分割複合ナットは、前記分割複合ボルトにおける前記分割ナット部にフランジを有するものであり、該フランジを介して固定される、プーリ抜取装置である。
(7)本発明の第7の発明は、第1乃至第6の発明において、前記ラムジャッキ装置は、油圧ラムジャッキであり、前記位置決め用ナットは、前記ベース板と前記プーリのシャフトとでラムを最も縮めた状態の前記ラムジャッキ装置を挟持可能な位置に、該ベース板が位置するように、前記寸切ボルトに螺合される、プーリ抜取装置である。
(8)本発明の第8の発明は、第1乃至第7の発明において、前記プーリ固定用ナットは、半割する分割ナットである、プーリ抜取装置である。
本発明によれば、嵌合が固い場合であっても、効率的な作業により、シャフトからプーリを効率的に抜き取ることができる。
プーリの一例を示す正面図である。 プーリ抜取装置の構成を説明するための図であり、プーリを抜き取る作業を行う初期状態の様子を模式的に示す図である。 分割ナットの具体的な一例を示す図であり、(A)は寸切ボルトに螺合させたときの状態を模式的に示す斜視図であり、(B)は正面視したときの図である。 分割ナット(分割複合ナット)の具体的な一例を示す図であり、(A)は寸切ボルトに螺合させたときの状態を模式的に示す斜視図であり、(B)は分割複合ナットを固定するときの様子を模式的に示す組み図である。 プーリ固定用ナットを寸切ボルトに螺合させてプーリを固定したときの状態を示す、プーリの正面図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更が可能である。
≪1.プーリ抜取装置の構成≫
本発明に係るプーリ抜取装置は、動力を伝達するためのプーリ(シャフトプーリ)を、シャフトからラムジャッキ装置によって抜き取る作業に用いる装置である。なお、後述するが、プーリ抜取装置では、プーリの部分が装置に固定されており、ラムジャッキ装置によりシャフトの部分が押し出されるようになることで、プーリ部分とシャフト部分とが分けられるが、このような操作を含めて「プーリの抜き取り」という。
プーリ抜取装置による抜き取り作業対象のプーリは、例えば図1に示すように盤状(ディスク状)のものである。具体的には図1に示すように、プーリ1は、回転中心Cを挟んで少なくとも一対の孔10,10’が盤面に形成されている。図1に示す例では、回転中心Cを挟んで四対の孔(合計で8つの孔)10,10’が盤面端部に形成されている。プーリ1は、その回転中心Cの箇所にシャフト1Sが挿入され、そのシャフト1Sの動力により回転する。プーリ1とシャフト1Sとの間には、密着性を高めるためのキー1Kが設けられている。
なお、プーリ抜取装置による抜取対象となるプーリの形状は、図1に示すような花型の形状に限られず、例えば円盤状であってもよい。
図2は、本発明に係るプーリ抜取装置の構成を説明するための図であり、プーリ1を抜き取る作業を行う初期状態の様子を模式的に示す図である。プーリ抜取装置2は、ラムジャッキ装置5を支持するベース板21と、ベース板21を介してプーリ1の少なくとも一対の孔10,10’のそれぞれに挿入される複数の寸切ボルト22と、寸切ボルト22に螺合されてベース板21の位置決めをする位置決め用ナット23と、プーリ1の孔10,10’に挿入される寸切ボルト22の端部に螺合されてそのプーリ1を固定するプーリ固定用ナット24と、を備える。
[ベース板]
ベース板21は、油圧ジャッキ等からなるラムジャッキ装置5を支持する板体である。詳しくは後述するが、ラムジャッキ装置5は、プーリ1の回転中心Cに挿入されたシャフト1Sと、ベース板21とで挟持されて設置される。このとき、ベース板21がラムジャッキ装置5を支持することで、ラムジャッキ装置5のラム5Aを伸張させて(図1中の矢印F方向)、プーリ1の回転中心Cに挿入されたシャフト1Sを押し出すようになる。シャフト1Sは他端で固定されていてもよく、固定されたシャフト1Sをラムジャッキ装置5により押圧することで、ベース板21の方向にプーリ1が引き寄せられる。
ベース板21の形状は、特に限定されず、例えば長方形状や正方形状の矩形状とすることができる。また、ベース板21の厚みは、ラムジャッキ装置5を支持可能な強度となるような厚みであれば、特に限定されない。
ベース板21は、後述する寸切ボルト22を貫通させるための貫通穴21hが設けられている。ベース板21においてはその貫通穴21hに寸切ボルト22が挿入され、貫通穴21hを介して挿入された寸切ボルト22がプーリ1の孔10,10’に挿入される。
[寸切ボルト]
寸切ボルト22は、ベース板21を介してプーリ1の少なくとも一対の孔10,10’のそれぞれに挿入され、ベース板21と抜取対象のプーリ1とを連結させるボルト部材である。寸切ボルト22は、プーリ1の孔10,10’に挿入した端部22eにて、後述するプーリ固定用ナット24を螺合させて、そのプーリ1を固定する。
このように、寸切ボルト22によってベース板21と抜取対象のプーリ1とを連結させることで、ラムジャッキ装置5の力により、固定したプーリ1とシャフト1Sとを分けることができる。
ここで、寸切ボルト22は、上述のように、ベース板21とプーリ1とを連結させてプーリ1を固定するものである。そして、図1に示すように、ベース板21とプーリ1(プーリ1に挿入されたシャフト1S)との間には、油圧ジャッキ等のラムジャッキ装置5が配置される。このことから、寸切ボルト22は、少なくともラムジャッキ装置5の高さ方向の長さとプーリ1の最大厚みとを合わせた長さより長く、さらにベース板21をラムジャッキ装置5の高さに応じて十分に調整可能な長さであることが必要となる。
寸切ボルト22としては、長軸状のものであって、上述したように十分な長さを有するものであればよく、公知のもの用いることができる。また、寸切ボルト22の太さ(軸方向に対する垂直断面における外径)は、プーリ1の盤面端部に設けられた孔10,10’の大きさに応じて適宜設定することができ、その孔10,10’の大きさよりも僅かに小さい程度であることが好ましい。
[位置決め用ナット]
位置決め用ナット23は、寸切ボルト22に螺合されベース板21の位置決めをするためのナット部材である。位置決め用ナット23は、ラムジャッキ装置5を支持するベース板21の位置決めのために用いられるものであるため、ベース板21のラムジャッキ装置5が支持される面とは反対側の面に接するように、寸切ボルト22に螺合される。
ここで、位置決め用ナット23としては、寸切ボルト22に螺合可能であって、プーリ1の抜き取りに際して、位置決めしたベース板21の位置変動を防止できれば、特に限定されない。例えば、市販されている一般的なナットを用いることができる。なお、一般的なナットとしては、六角柱等の多角柱形状の穴開きナットが挙げられる。
ところが、プーリ抜取装置2においては、図1に示すように、ラムジャッキ装置5の高さサイズに対応可能なように、十分に長さの長い寸切ボルト22が用いられる。したがって、図1中の点線囲み部Lに示すように、ラムジャッキ装置5を高さサイズやそのサイズに応じて決められるベース板21の位置によっては、寸切りボルト22の端部(プーリ1が固定される側とは反対の端部)に余り部分が生じることがある。このようなとき、一般的なナット(多角柱形状の穴開きナット)を寸切ボルト22に螺合させる際には、寸切ボルト22の端部から順次ナットを移動させながら螺合して嵌め合せることが必要となり、寸切ボルト22の長さによって長時間の作業となる。
そこで、位置決め用ナット23としては、正面視したとき上下方向に半分に割れる(半割する)分割ナットを用いることが好ましい。図3は、半割する分割ナットの具体的な一例を示す図であり、(A)は寸切ボルト22に螺合させたときの状態を模式的に示す斜視図であり、(B)は正面視したときの図である。
図3に示す分割ナット30は、ナットの本体を構成するナット部31と、半割した状態の一対のナット部31a,31bに設けられたフランジ部32(32a,32b)とを有する。フランジ部32は、半割したそれぞれのナット部31a,31bを結合させたときに、それぞれのナット部31a,31bにおけるフランジ部32a,32bの面同士が重なるように構成されている。また、フランジ部32には、ボルト等により締め固定するための締め穴32hが設けられており、フランジ部32a,32b同士はその締め穴32hを介してボルト締め等されることによって結合固定される。
位置決め用ナット23として、このような分割ナット30を用いることによって、寸切ボルト22の任意の位置で即座に螺合させ固定することができ、一般的なナットのように、寸切ボルト22の端部から順次移動させて螺合固定する必要がない。さらに、図3に示すような分割ナット30では、フランジ部32が設けられていることから、フランジ部32を介してボルト締め等されることで寸切ボルト22に対して螺合固定されるため、その固定がより強固となる。プーリ抜取装置2においては、ベース板21によりラムジャッキ装置5が支持され、そのラムジャッキ装置5によってプーリ1に挿入されたシャフト1Sが押し出されるようになるため、ベース板21の位置は変動なく保持することが重要となる。この点、位置決め用ナット23として分割ナット30を用いることで、より強固に寸切ボルト22に螺合固定されるため、ベース板21の位置を効果的に保持することができる。これにより、ラムジャッキ装置5の力を大きくすることができ、プーリ1の抜き取り作業をより簡易にすることができる。
また、位置決め用ナット23として、例えば図4に示すような分割複合ナットを用いるようにしてもよい。図4において、(A)は寸切ボルト22に螺合させたときの状態を模式的に示す斜視図であり、(B)は分割複合ナットを固定するときの様子を模式的に示す組み図である。
図4に示す分割ナット40は、半割する分割ナット部41と、半割する分割ボルト部42とを有する分割複合ボルト43と、その分割複合ボルト43と螺合するナット44と、を備える分割複合ナットである。
分割複合ボルト43を構成する分割ナット部41は、図3に示した分割ナット30と同様に、ナットの本体を構成するナット部41Nと、半割した状態の一対のナット部41Na,41Nbに設けられたフランジ部41F(41Fa,41Fb)とを有する。フランジ部41Fは、半割したそれぞれのナット部41Na,41Nbを結合させたときに、それぞれのナット部41Na,41Nbにおけるフランジ部41Fa,41Fbの面同士が重なるように構成されている。また、フランジ部41Fには、ボルト等により締め固定するための締め穴41hが設けられており、フランジ部41Fa,41Fb同士はその締め穴41hを介してボルト締め等されることによって結合固定される。
分割複合ボルト43を構成する分割ボルト部42は、円柱状のボルトが長軸方向に半分に割れた形状を有するものであり、半割した状態の一対のボルト部42a,42bにより構成されている。一対のボルト部42a,42bはそれぞれ、分割ナット部41における一対のナット部41Na,41Nbのそれぞれに端部で連結している。
ナット44は、上述した分割複合ボルト43のボルト部分(分割ボルト部42)と螺合するナットである。ナット44は、分割複合ボルト43を構成する分割ボルト部42に螺合される大きさであれば特に限定されず、一般的なナットを用いることができる。
分割ナット40では、分割ナット部41と分割ボルト部42とを有する分割複合ボルト43が寸切ボルト22の任意の位置で螺合固定されたのち、その分割複合ボルト43の分割ボルト部42にナット44が螺合されることによって最終固定される。このように、分割ナット40では、2段階で螺合されることから、より強固に固定することができる。なお、ナット44を分割ボルト部42に螺合させる際には、そのナット44を寸切ボルト22の端部から挿入させることが必要となるが、寸切ボルト22の径よりも分割ボルト部42の径の方が有意に大きいため、順次移動させて螺合固定する必要がない。
位置決め用ナット23として、このような分割ナット40を用いることによって、寸切ボルト22の任意の位置で即座に螺合させ固定することができ、一般的なナットのように、寸切ボルト22の端部から順次移動させて螺合固定する必要がない。さらに、図4に示すような分割ナット40では、分割複合ボルト43を構成する分割ナット部41においてフランジ部41Fが設けられていることから、フランジ部41Fを介してボルト締め等されることで寸切ボルト22に対して螺合固定されるため、その固定がより強固となる。またさらに、一般的なナットや図3に示したような分割ナット30と比べても、いわゆるネジ山が多くなりネジかかり代が大きくなる分、強度を高めることができる。これにより、ラムジャッキ装置5の力を大きくすることができ、プーリ1の抜き取り作業をより簡易にすることができる。
[プーリ固定用ナット]
プーリ固定用ナット24は、プーリ1の孔10,10’に挿入される寸切ボルト22の端部に螺合されてそのプーリ1を固定するためのナット部材である。プーリ固定用ナット24は、寸切ボルト22が挿入されたプーリ1の、その寸切ボルト22の挿入側とは反対側の面に接するように、寸切ボルト22に螺合される。
このように、寸切ボルト22に螺合されたプーリ固定用ナット24によりプーリ1が固定され、ラムジャッキ装置5のラム5Aの伸長により図1中の矢印F方向にシャフト1Sが押し出されるように作用するため、その作用に伴ってプーリ1が動いてしまうことを防止する。
ここで、図5は、プーリ固定用ナット24を寸切ボルト22に螺合させてプーリ1を固定したときの状態を示す図であり、プーリ1の正面から視たときの図である。図5に示すように、回転中心を挟んで一対の孔10,10’のそれぞれに挿入された寸切ボルト22に、それぞれプーリ固定用ナット24が螺合される。
プーリ固定用ナット24としては、市販されている一般的なナットを用いることができ、あるいは図3や図4に示したような分割ナット30,40を用いるようにしてもよい。分割ナット30,40を用いることで、簡易にかつ強固に螺合することができる。
≪2.プーリ抜取装置の使用方法≫
次に、上述した構成を有するプーリ抜取装置2の使用方法について説明する。具体的には、シャフト1Sが回転中心に挿入されたプーリ1を、そのシャフト1Sから抜き取る方法について説明する。
先ず、プーリ1の孔10,10’に寸切ボルト22を挿入する。このとき、図5に示すように、プーリ1の孔10,10’に2本の寸切ボルト22を挿入してもよいが、寸切ボルト22の本数が多くなるにつれて固定度が増すため、好ましくは4本程度の寸切ボルト22を挿入することが好ましい。なお、4本の寸切ボルト22をプーリ1に挿入する場合、回転中心を中心として45°間隔で4つの孔10,10’が盤面に形成されているプーリ1を用い、プーリ1のそれぞれの孔10,10’に寸切ボルト22を挿入する。
その後、寸切ボルト22にプーリ固定用ナット24を螺合し、寸切ボルト22を挿入したプーリ1を固定する。プーリ固定用ナット24は、寸切ボルト22が挿入されたプーリ1の、その寸切ボルト22の挿入側とは反対側の面に接するように寸切ボルト22に螺合される。
次に、プーリ1の孔10,10’に挿入した寸切ボルト22を、そのプーリ1が挿入された側とは反対の側(開放側)の端部からベース板21に差し込む。
その後、位置決め用ナット23を開放側から寸切ボルト22に螺合し、ベース板21の位置決め作業を行う。ベース板21の位置は、そのベース板21とプーリ1に挿入されたシャフト1Sとの間にラムジャッキ装置5(ラム5Aを最縮したときのラムジャッキ装置5)を挟持して保持することができる位置とする。
次に、ベース板21とプーリ1に挿入されたシャフト1Sとの間にラムジャッキ装置5を嵌め込んで保持する。ラムジャッキ装置5は、プーリ1とベース板21との間で突っ張るような状態となり、摩擦力によって固定される(図1を参照)。ラムジャッキ装置5としては、例えば油圧ジャッキを用いることができる。そして、ラムジャッキ装置5を少し加圧して、ラムジャッキ装置5のラム5Aのストロークを伸ばしていく。
その後は、徐々に油圧を加えていく。これにより、プーリ1において、シャフト側は固定されているため、プーリ1の部分がベース板21側へと引き寄せられるようになり、最終的にプーリを抜き取ることができる。
1 プーリ
1K キー
1S シャフト
2 プーリ抜取装置
5 ラムジャッキ装置
5A ラム
10,10’ 孔
21 ベース板
21h 貫通穴
22 寸切ボルト
23 位置決め用ナット
24 プーリ固定用ナット
30 分割ナット
31,31a,31b ナット部
32、32a,32b フランジ部
32h 締め穴
40 分割ナット
41 分割ナット部
41F,41Fa,41Fb フランジ部
41N,41Na,41Nb ナット部
41h 締め穴
42 分割ボルト部
42a,42b ボルト部
43 分割複合ボルト
44 ナット

Claims (8)

  1. 回転中心を挟んで少なくとも一対の孔が盤面に形成されたプーリをシャフトからラムジャッキ装置によって抜き取る作業に用いるプーリ抜取装置であって、
    前記ラムジャッキ装置を支持するベース板と、
    前記ベース板を介して前記プーリの少なくとも一対の孔のそれぞれに挿入される複数の寸切ボルトと、
    前記寸切ボルトに螺合されて前記ベース板の位置決めをする位置決め用ナットと、
    前記プーリの孔に挿入される前記寸切ボルトの端部に螺合されて該プーリを固定するプーリ固定用ナットと、を備える
    プーリ抜取装置。
  2. 前記プーリは、回転中心を中心として45°間隔で4つの孔が盤面に形成されており、
    当該プーリ抜取装置における前記寸切りボルトは、4本設けられており、前記プーリの4つの孔のそれぞれに挿入される
    請求項1に記載のプーリ抜取装置。
  3. 前記位置決め用ナットは、半割する分割ナットである
    請求項1又は2に記載のプーリ抜取装置。
  4. 前記分割ナットは、半割した状態のそれぞれのナット部にフランジを有するものであり、該フランジを介して固定される
    請求項3に記載のプーリ抜取装置。
  5. 前記位置決め用ナットは、半割する分割ナット部と半割する分割ボルト部とを有する分割複合ボルトと、該分割複合ボルトと螺合するナットと、を備える分割複合ナットである
    請求項1又は2に記載のプーリ抜取装置。
  6. 前記分割複合ナットは、前記分割複合ボルトにおける前記分割ナット部にフランジを有するものであり、該フランジを介して固定される
    請求項5に記載のプーリ抜取装置。
  7. 前記ラムジャッキ装置は、油圧ラムジャッキであり、
    前記位置決め用ナットは、前記ベース板と前記プーリのシャフトとでラムを最も縮めた状態の前記ラムジャッキ装置を挟持可能な位置に、該ベース板が位置するように、前記寸切ボルトに螺合される
    請求項1乃至6のいずれかに記載のプーリ抜取装置。
  8. 前記プーリ固定用ナットは、半割する分割ナットである
    請求項1乃至7のいずれかに記載のプーリ抜取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020162667A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社藤商事 遊技機

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