JP2019063541A - 使い捨て物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】使い勝手の良い使い捨て物品を提供する。【解決手段】使い捨て物品は、第1シート10と、第2シート40と、第3シート20と、前記第1シートと前記第3シートの間に設けられた前記第2シートと前記第1シートとの間に設けられた弾性部材70と、前記第1シートと、前記第2シートと、前記第3シートとのいずれかに塗布された薬剤と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨て物品に関する。
従来、使い捨てファブリック用の生地は、使い捨て衛生用品のほか、旅行用、防災用、アウトドア用、病院、施設、ホテル等において、簡易的、一時的に使用される下着、被服、寝具類等の生地として幅広く用いられている。例えば、特許文献1には、ホテル等の宿泊客に好適に使用され、各種の機能がありながら、柔軟な風合いを持つ、使い捨ての寝衣類及び寝具カバーが開示されている。特許文献1に開示された寝衣類等は、生地自体の構成に工夫が施されていない。特許文献1に開示された寝衣類等は、目的とする所与の機能(例えば、保湿機能)を発揮する剤を、生地に含浸させる等により機能を発揮させたものである。
特開2009−97104号公報
使い捨てファブリック用の生地、特に、人の肌に直接触れるような使い捨て製品の生地素材は、生地自体の柔軟性、全体的なふっくら感、着用時や使用時の快適性等が強く求められる。また、外観上、視認上の観点から、旅行用、防災用、アウトドア用の被服等の生地素材は、審美性の高い多様なデザインを効率的、効果的に表現可能であったり、メッセージや宣伝、広告等を効率的、効果的に付与可能であったりすることも強く望まれている。更に、生地素材は、用途に応じて様々な機能を適宜、効果的、効率的に付与可能であることも望まれる。
本発明の課題は、使い勝手の良い使い捨て物品を提供することである。
請求項1記載の使い捨て物品は、第1シートと、第2シートと、第3シートと、前記第1シートと前記第3シートの間に設けられた前記第2シートと前記第1シートとの間に設けられた弾性部材と、前記第1シートと、前記第2シートと、前記第3シートとのいずれかに塗布された薬剤と、を備えている。
請求項6記載の使い捨て物品は、第1面と第2面とを有し、前記第1面と前記第2面との一方に接着剤が塗布され、前記第1面と前記第2面との他方に前記接着剤とは異なる機能性物質が塗布された第1シートと、前記接着剤を介して前記第1シートと接合される第2シートと、を備えている。
請求項1および請求項6記載の使い捨て物品によれば、使い勝手の良い使い捨て物品を実現できる
使い捨ての機能性生地素材100の断面図である。 第2不織布層20と紙シート40との間に形成される空間を説明するための概念図である。 第2実施形態の生地1の表面状態を示す図である。 生地1の襞部6を示す図である。 生地1の拡大図である。 図5のA−A線に沿う断面図である。 図5のB−B線に沿う断面図である。 生地1の製造ライン200を示す概要図である。 生地1の製造方法を示すフローチャートである。 第1接着剤塗布装置203を示す図である。 第2接着剤塗布装置211を示す図である。 吸収体14が取り付けられた第2実施形態の使い捨てパンツ13を着用者が着用した様子を示す図である。
以下、本発明に係る使い捨ての機能性生地素材及び生地の製造法の実施形態を説明する。ここに記載した実施形態は、本発明を実施化する際の一例にすぎない。本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら限定されない。
[第1実施形態]
図1は、使い捨ての機能性生地素材100の断面図である。図1に示すように、第1実施形態の使い捨ての機能性生地素材100は、第1不織布層10と、第2不織布層20と、第1不織布層10及び第2不織布層20の間に配置され、印刷層30を形成可能な紙シート40と、第2不織布層20及び紙シート40を接着する接着層50と、を有する積層シート60を含む。
使い捨ての機能性生地素材100は、第1不織布層10と紙シート40との間に弾性部材70が配置されているため、積層シート60が伸縮可能である。更に、使い捨ての機能性生地素材100は、接着層50の少なくとも一部に、第2不織布層20と紙シート40とが接着されていない非接着部80が形成されている。非接着部80では、第2不織布層20及び紙シート40の間に空間が形成されている。非接着部80の面積割合は、第2不織布層20の面積に対し5〜85%である。
ここで、本明細書において、「不織布」は、繊維を縦と横に織って作られる布帛以外の布を指す。この場合、「繊維」には、天然繊維(植物繊維(セルロース高分子)、動物繊維(タンパク質高分子)等)のほか、精製繊維(リヨセル、テンセル等)、レーヨン、ビスコースレーション等の再生繊維、アセテート等の半合成繊維、ナイロン等の合成繊維等の化学繊維が全て含まれる。これらの繊維は、適用される用途に応じて適宜選択される。また不織布に用いられる繊維は、1種単独で使用されていてもよく、2種以上が併用されていてもよい。
また本明細書において、「使い捨て」とは、1回の使用で廃棄するものに限らず、使用する用途、目的に応じ、短期間の使用や数回の洗濯に耐えうるものも含む。
<第1不織布層>
図1において、第1不織布層10に使用される不織布は、使い捨ての機能性生地素材100が適用される製品、用途に応じ、適宜選択可能である。例えば、使い捨ての機能性生地素材100が、使い捨ての衣類における生地として用いられ且つ第1不織布層10が着用時に着用者の身体側となる場合、第1不織布層10としては、柔軟性、肌触り性、吸水(汗)性等のほか、各種の製品の用途に応じて、諸機能を発揮し得る材質の不織布を用いることが好ましい。一方、第1不織布層10が着用者又は使用者の身体側とならない場合、上記とは別の機能(例えば、防水性等)を重視し、その観点から第1不織布層10に用いる不織布(例えば、防水性不織布)を選択してもよい。
<第2不織布層>
図1において、第2不織布層20に使用される不織布は、使い捨ての機能性生地素材100が適用される製品、用途に応じ、適宜に選択可能である。
なお、第1実施形態の使い捨ての機能性生地素材100は、第2不織布層20を通して紙シート40上に形成された印刷等が外部から視認されることにより、多様なデザイン、メッセージを、効率的、効果的に表現可能である。このような観点において、第2不織布層20に用いる不織布は、紙シート40上に形成された印刷等が外部から適切に認識されるような材質を選択するのが好ましい。更に、第2不織布層20に用いる不織布は、紙シート40上に形成された印刷、後述する接着層50の形成等と協働して、生地全体として、より高いデザイン性、審美性を引き出す加工が可能となるという観点から選択するのも好ましい。
また、第1実施形態の使い捨ての機能性生地素材100を、使い捨ての衣類等の製品として使用する場合、第2不織布層20は、着用者の肌に接する側に配置されることは少ない。しかし、使い捨ての機能性生地素材100を、使い捨ての寝具(例えば、シーツ等)の製品として使用する場合、第2不織布層20は、使用者の肌に接する側に配置される場合が多い。第2不織布層20が人の身体に直接に接する場合、第2不織布層20は、柔軟性、肌触り性、吸水(汗)性等のほか、製品の用途に応じて好ましい諸機能を発揮し得る材質の不織布であることが好ましい。
<紙シート>
図1において、紙シート40としては、パルプ紙又はパルプを主原料とする材料から形成された紙材料を用いることができる。即ち、紙シート40としては、原料シートとしての原紙シートに対して複数の工程による加工を施して製造される紙材料を用いることができる。紙シート40がパルプを主原料とする材料から形成される場合、パルプの配合は、30%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましい。更に、パルプの配合は、80%以上であることがより好ましい。パルプの配合を上記した割合とすることにより、使い捨ての機能性生地素材100は、全体としての柔軟性を向上させたり、製造時の生産効率を向上させたりできる。また、パルプの配合を高くすると、使い捨ての機能性生地素材100を廃棄した後に、その廃棄物は、例えば、土中等において分解されやすくなる。したがって、パルプの配合を高くした場合、環境負荷をより低減し、環境面に対する配慮をより向上させることができる。なお、紙シートは、紙一枚(単層)で構成することが好ましいが、複数枚(複層)で構成したものでもよい。紙シート40を複数枚の紙で構成した場合、互いの紙の厚さ、材料等は、同じでもよいし、2種以上を併用してもよい。
紙シート40の好ましい目付量は、材料により異なるが、一例として、単層であれば7から50g/mが好ましく、10から30g/mがより好ましい。
図1に示すように、印刷層30は、紙シート40に形成される。第1実施形態の使い捨ての機能性生地素材100において、印刷層30は、不織布ではなく紙シート40に形成される。そのため、使い捨ての機能性生地素材100は、鮮明な絵柄を容易且つ効率的に作成できる。したがって、使い捨ての機能性生地素材100は、多様なデザインやメッセージを、効率的、効果的に表現できる。特に、紙シート40上に印刷するデザインやパターン、第2不織布層20に用いる不織布の選択、接着層50の形成方法等を適宜に選択することにより、生地全体として、デザイン性、審美性の高い機能性生地素材100を提供できる。紙シートへ印刷するデザインやパターンとしては、例えば、美観を有する色彩、模様、写真等(以下、「写真等」ともいう)が挙げられる。
紙シート40には、例えば、インクジェット、フレキソ印刷等の手法により、写真等を印刷できる。印刷層30の表面に、色落ち防止処理として、例えば、ニス引き加工を行ったり、バインダーを加えたりしてもよい。バインダーとしては、PVA、CMC、EVA、アクリル、ラッカー等公知の材料が挙げられる。また、印刷には、色落ち防止処理がなされたインクも使用できる。
なお、薄い紙シート40は、印刷層30をフレキソ印刷により形成できるため、好ましい。フレキソ印刷法は、版と紙シート40との間の接触面積が小さくて済む、印圧が低い等の利点がある。そのため、フレキソ印刷を用いた場合、版から紙シート40を剥がし易く、特に、紙シート40が薄い場合、印刷層30を形成するのに適している。また、フレキソ印刷は、使えるインクの種類が多い。そのため、特に、ノズル等を通してインクを吐出させるインクジェット印刷法に比べ、インクの粘度等に縛られる等の弊害が少なく、自由度が高い。なお、ここでは、図1に基づいて、紙シート40に印刷層30を形成する態様を述べたが、第1実施形態の使い捨ての機能性生地素材100は、これに限定されない。例えば、紙シート40として、色紙等を用い、後述のようにシワ加工等を施すことによっても、審美性の高い使い捨ての機能性生地素材100を提供できる。
使い捨ての機能性生地素材100において、シワ加工された紙シート40を用いることも好ましい。紙シート40において、シワ加工の方法は、特に限定されない。例えば、エンボスロールを用いて紙シート40に凹部や凸部形状等を付与することにより、デザイン等の印刷だけでは表現できない立体的なデザイン、見る角度によりニュアンスの異なるデザイン等を表現できる。
また、紙シート40には、エンボスロール等を用いて、抜き孔、パンチング等の孔形成加工により、適度な孔を形成するのも好ましい。更には、エンボスロール等を用い、紙シート40に、裂孔や切り込み加工等を施すのも好ましい。加えて、エンボスロールによる押圧等により、紙シート40を延伸させることが好ましい。これらの加工を、紙シート40に施すことにより、全体として、柔軟性があり、ふっくら感に優れる使い捨ての機能性生地素材100を提供できる。
更に、第1実施形態の使い捨ての機能性生地素材100は、紙シート40が用いられているため、通気性が良く、蒸れが抑制される。また、使い捨ての機能性生地素材100は、紙シート40が空気を多く含むため、保温性がある。更に、紙シート40は、摩擦帯電圧が小さいため、使用又は着用時において、静電気によるまとわりつき、パチパチ音の発生を抑制できる。
<弾性部材>
図1に示すように、第1不織布層10と紙シート40との間には、弾性部材70が配置されている。そのため、積層シート60は、伸縮可能である。弾性部材70としては、ウレタン、シリコン等をベースとしたゴム、その他の合成材料からなるゴム、天然ゴム、その他の弾性素材等を用いることができる。図1において、弾性部材70は、ホットメルト接着剤を用いた接着により、第1不織布層10と紙シート40との間に配置されている。
ホットメルト接着剤は、特定の接着剤に限定されない。ホットメルト接着剤としては、公知の接着剤、例えば、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)系、PO(ポリオレフィン)系、PA(ポリアミド)系、SR(合成ゴム)系、ACR(アクリル)系、PUR(ポリウレタン、湿気硬化型)系等を用いることができる。これらの接着剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
ホットメルト接着剤の塗布方法としては、連続塗布、間欠塗布、ストライプ塗布、スパイラル塗布、ブロック塗布、パターン塗布等を用いることができる。弾性部材70は、ホットメルト接着剤により、第1不織布層10と紙シート40との間に適切に配置された状態で接着されることが好ましい。また、第1不織布層10と紙シート40とをより安定して固定させるため、またデザイン性の向上等のために、ホットメルト接着剤を様々なパターン塗布等により塗布し、第1不織布層10と紙シート40とを接着させることも好ましい。
<接着層>
第1実施形態の使い捨ての機能性生地素材100は、接着層50の少なくとも一部に、第2不織布層20と紙シート40とが接着されていない非接着部80が形成されている。図2は、第2不織布層20と紙シート40との間に形成される空間を説明するための概念図である。非接着部80には、図2に示すように、第2不織布層20と紙シート40との間に空間が形成されている。非接着部80の面積割合は、第2不織布層20の面積に対し5〜85%である。この面積割合は、第2不織布層20の面積に対し10〜80%が好ましく、30〜75%がより好ましい。
第1実施形態の使い捨ての機能性生地素材100は、上述したように、第2不織布層20と紙シート40とが接着されていない非接着部80があるため、第2不織布層20及び紙シート40の間に空間が形成されている。このように、第2不織布層20と紙シート40との間に、適宜に空間を形成することにより、紙への印刷だけでは表現できない嵩高感を表現できる。また、適宜に空間を形成することにより、立体的でニュアンスのあるデザインを効果的に施したり、生地全体としての柔軟性、ふっくら感を表現したりできる。特に、紙シート40上に印刷するデザインやパターン、第2不織布層20に用いる不織布の選択、接着層50の形成方法(つまり空間の形成方法)等を適宜に選択、調整することにより、生地全体として、デザイン性、審美性を高めることができる。また、ホットメルト接着剤による接着を施すと、接着部においては、生地本来の良さが活かされず通気性も悪くなる。この点、第1実施形態の生地は、ホットメルト接着剤の塗布がなされていない非接着部80が形成されているため、生地本来の良さを活かすこともでき且つ通気性も確保できる。
第2不織布層20と紙シート40とを接着するための、ホットメルト接着剤の塗布方法としては、連続塗布、間欠塗布、ストライプ塗布、スパイラル塗布、ブロック塗布、パターン塗布、パターン塗布等が挙げられる。第1実施形態において、第2不織布層20と紙シート40とは、これら塗布方法のいずれかにより接着してもよいし、これら塗布方法を適宜に組み合わせて接着してもよい。また、接着剤の塗布面積を大きくするほど、一般に、形成される空間の割合が小さくなるため、生地の柔軟性、生地全体のふっくら感等は抑制される。一方、接着剤の塗布面積を大きくするほど、紙に印刷されたデザイン、パターンは、外部からより鮮明に視認される。また、接着剤の塗布面積を小さくするほど、形成される空間の割合が大きくなるため、生地の柔軟性、生地全体のふっくら感等はより優れたものとなる。一方、接着剤の塗布面積を小さくするほど、紙に印刷されたデザイン、パターンは、外部からよりボカシがかかったデザイン、柄として視認される。また、ホットメルト接着剤をパターン塗布等で塗布すれば、紙シート40上に印刷されたデザインと、このパターンとの相乗効果により、印刷のみでは得られない、見る角度によりニュアンスの異なるデザイン等を表現できる。
第1実施形態において、非接着部80の面積割合は、第2不織布層20の面積に対し5〜85%である。この面積割合は、第2不織布層20の面積に対し10〜80%が好ましく、30〜75%がより好ましい。
非接着部80の、第2不織布層20における面積割合が上記範囲内であれば、生地の柔軟性、生地全体のふっくら感等に優れ且つ紙への印刷のみでは得られない、見る角度によりニュアンスの異なるようなデザインを好適に表現できる。
以下、第1実施形態の使い捨ての機能性生地素材100を効率的に製造する方法の一例を説明する。しかし、第1実施形態の使い捨ての機能性生地素材100の製造方法は、下記の記載に限定されない。
先ず、紙シート40にデザインやパターンの印刷層30等を形成する。その後、シワ加工(エンボスロールでの加工等)等により、紙シート40に形状的の加工を施す。その後、第2不織布層20を、ホットメルト接着等により形成される接着層50を介して、紙シート40に接着する。これにより、第2不織布層20は、紙シート40に積層される。
ここで、接着層50の少なくとも一部には、第2不織布層20と紙シート40とが接着されていない、非接着部80が形成される。そのため、第2不織布層20と紙シート40との間に、好適に空間が形成される。このように、第2不織布層20と紙シート40との間に効果的に空間を形成することにより、紙への印刷のみでは表現しきれない、嵩高で立体的で、見る角度によりニュアンスの異なるデザインを効果的に施すことができる。また、第2不織布層20と紙シート40との間に効果的に空間を形成することにより、生地全体としての柔軟性、ふっくら感を表現できる。更に、非接着部80が形成されることにより、生地本来の風合い等の良さも活かされ且つ通気性も確保できる。
その後、第2不織布層20と紙シート40との積層体を、必要に応じて一対の平面ロール(不図示)間に通す。第2不織布層20と紙シート40との積層体を、一対の平面ロール間に通すと、第2不織布層20及び紙シート40は、一対の平面ロールにより押圧される。次に、弾性部材70を、ホットメルト接着剤により紙シート40の逆側(接着層50と反対側)に、テンションをかけた状態で接着する。更に、第1不織布層10を、ホットメルト接着剤により紙シート40の逆側に接着して積層シート60を得る。更に、得られた積層シート60全体を、一対の平面ロール間に通して押圧した後、弾性部材70のテンションを解放することにより、第1実施形態の積層シート60を効率的に製造できる。得られた積層シート60を、更に複数回ロール(平ロール等)間に通すことにより、更にやわらかな風合いを有する、第1実施形態の使い捨ての機能性生地素材100を効率的に製造できる。
第1実施形態の使い捨て機能性生地素材100は、対象年齢を問わずに様々な用途、製品に適用可能な生地素材である。使い捨て機能性生地素材100は、例えば、使い捨ておむつ、使用後のおむつ袋等、女性用の各種の生理用品、旅行用の使い捨ての簡易なおしゃれ下着、ポーチ等に好適に用いることができる。また、使い捨て機能性生地素材100は、屋外での活動(キャンプ、野外観戦等)に適した、各種の使い捨て衣類、例えば、簡易な首元(冷却、保温)マフラー、タオル、サポーター類等に好適に用いることができる。また、使い捨て機能性生地素材100は、病院、治療院、リラクゼーション施設、宿泊施設等において、患者、客に提供可能な、使い捨ての衣類、各種の雑貨品、寝具類等のほか、包装体等、様々な用途や製品の生地素材として、好適に用いることができる。
第1実施形態の使い捨ての機能性生地素材100には、適用する用途や製品に応じて、更に追加機能を付与する加工を施してもよい。例えば、後述する消臭剤、虫避剤、香料、防水剤、防汚剤、抗菌剤等の各種の機能を発揮する薬剤を、用途や製品に応じて用いるのも好ましい。これらの薬剤は、不織布層(10、20)に塗布してもよく、不織布を構成する繊維に予め練り込んでもよい。また、これら薬剤は、紙シート40に塗布してもよく、紙を作成する抄紙工程において、予め水に含有等させて抄紙させてもよい。更に、印刷層30を形成する場合には、インクに予めこれらの薬剤を混入させてもよい。これらの中でも、インクに予め薬剤を混入させる方法は、使い捨ての機能性生地素材100を効率的に製造できるため、より好ましい。
消臭剤としては、カテキン類やタンニン類等の植物からの抽出物であるカテキン、エピガロカテキン、ガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、ガロタンニン、エラジタンニンや鉄−アスコルビン酸キレート化合物、ジルコニウムの水酸化物、ランタノイドの水酸化物、Zn、Cu、Fe等の金属塩(例えばZnSO)等が挙げられる。また、消臭剤の具体例としては、吸着作用によるもの、例えば、活性炭、ゼオライト、シリカ、セラミック、大谷石、木炭高分子等、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン等のほか、クエン酸、コハク酸等の有機酸、硫酸、ホウ酸、リン酸等の無機酸、イオン交換体、アニオン、アンモニア、アミン類、アルケン、アルキン、芳香族等の求核剤、カチオン、フッ化ホウ素、塩化アルミニウム、臭化鉄、塩化亜鉛、アセトン等の求電子剤等が挙げられる。これらの消臭剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上が併用されてもよい。なお、第1実施形態の使い捨ての機能性生地素材100に適用可能な消臭剤は、これらに限定されない。
虫避剤としては、N,N−ジメチル−m−トルアミン(DEET)、ジプロピルピリジン−2,5−ジカルボキシレート、ピレチリン、ジメチルフタレート、2,3:4,5−ビス(2−ブチレン)テトラヒドロフルフラール、シトロネラ、ゲラニオール、レモングラス油(精油)、オイゲノール、p−メンタン−3,8−ジオール、エチルブチルアセチルアミノプロピオネート、1−ピペリジンカルボン酸及び2−(2−ヒドロキシエチル)−エステル1−メチルプロピル−エステル等が挙げられる。また、虫避剤としては、天然の植物精油、シトロネラ油、レモングラス油、シナモン油、ユーカリ油、クローブ油、シナモン油、レモンユーカリ油、ヒバ油、ラベンダー油、オレンジ油、グレープフルーツ油、シダーウッド油、ゼラニウム油、タイムホワイト油、ハッカ油等のほか、シトロネラール、シトロネロール、シトラール、リナロール、ジヒドロリナロール、テトラヒドロリナロール、デヒドロリナロール、テルピネオール、メントール、メンタン、p−メンタン−3,8−ジオール、カンフェン、メチルサリシレート、ピネン、リモネン、ゲラニオール、ボルネオール、ゲラニルフォーメート等の成分を含有する精油等が挙げられる。これらの虫避剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
香料としては、例えば、オレンジ、レモン、ライム、ピーチ等の果物、ばらやラベンダー等の花、ミント、白檀等(草木)の精油等が挙げられる。通常、芳香成分は、油性又は水−アルコール溶性である。油性の香料としては、例えば、フェニルエチルアルコール、リナロール、ジャスモン、ヘキシルシナミックアルデヒド、α−リモネン、α−ピネン、ブロムスチロール、シトロネラール、コロラール、テルピオネール、メントール、桂皮酸等が挙げられる。これらの香料は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
抗菌剤としては、例えば、抗菌性のあるカルベンダジム誘導体等が挙げられる。これらの薬剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
防汚剤、柔軟剤としては、頭髪のリンス剤、衣類の柔軟仕上げ剤として汎用されているアルキル化4級アンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤等が挙げられる。例えば、防汚剤、柔軟剤としては、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。また、防汚剤、柔軟剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、流動パラフィン等を用いることもできる。これら防汚剤や柔軟剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の使い捨ての機能性生地素材及び生地の製造方法について説明する。第2実施形態において、生地1は、使い捨て製品である使い捨てパンツ13の外装シート11(図12参照)として使用される。なお、生地1は、使い捨ておむつ、使い捨てパンツ13、それらの吸収体14(吸収パッド)の表面材として使用することも可能である。
図3は、第2実施形態の生地1の表面状態を示す図である。図4は、生地1の襞部6を示す図である。図5は、生地1の拡大図である。
図3において、生地1は、長手方向(第1方向)であるx方向に連続している。符号5は、生地1の内部に設けられた弾性部材を示す。図3には、多数の弾性部材5により、生地1に多数の凹凸面が形成されている態様が示されている。この多数の凹凸面により、図4に示すように、y方向に沿って多数の襞部6が繰り返し形成されている。なお、図3及び図4から明らかなように、弾性部材5は、x方向に沿って設けられている。弾性部材5は、生地1にx方向の弾性力を付与する部材である。弾性部材5は、短手方向(第2方向)であるy方向に、所定の間隔を隔てて複数設けられている。
第1実施形態では、弾性部材5として、伸縮性を有する線状弾性体5aが用いられている。線状弾性体5aとしては、例えば、ウレタン、シリコンをベースとした合成材料や、天然ゴム等を用いることができる。
なお、格子形状の弾性部材を用いた場合、1つの格子形状により多数の襞部6を形成できる。また、多数の弾性部材5に代えて、弾性部材として伸縮性フィルムを用いてもよい。伸縮性フィルムとしては、例えば、ウレタンフィルム、シリコンフィルム、エラストマーフィルムのような伸縮弾性フィルム等を用いることができる。
なお、第2実施形態では、線状弾性体5aとしてポリウレタンを用いた例について説明する。
図6は、図5のA−A線に沿う断面図である。図7は、図5のB−B線に沿う断面図である。図6及び図7に示すように、生地1は、積層シート15により構成される。積層シート15は、第1の繊維状シート2、第2の繊維状シート3及び繊維シート4の積層体である。第1の繊維状シート2及び第2の繊維状シート3は、それぞれ通気性を有するシートである。繊維シート4は、液拡散性を有するシートである。繊維シート4は、第1の繊維状シート2と第2の繊維状シート3との間に配置される。第1の繊維状シート2及び第2の繊維状シート3は、通気性を有する繊維層を構成する。繊維シート4は、液拡散性を有する繊維層を構成する。このように、積層シート15は、3層から構成されている。第2実施形態のように、生地1を使い捨てパンツ13の外装シート11に適用した場合、第1の繊維状シート2は、使用者の肌に接する側(肌面側)に配置される。また、第2の繊維状シート3は、外側(外面側)に位置する。
第2実施形態において、第1の繊維状シート2は、不織布である。この不織布としては、例えば、2層又は3層のスパンボンド不織布を用いることができる。第1の繊維状シート2を使い捨てパンツ13の外装シート11(図12参照)の肌面に用いる場合には、第1の繊維状シート2として親水性の不織布を用いることが好ましい。生地1に親水性が要求される場合には、例えば、生地1に親水化剤を添加する等の親水化処理を行えばよい。
なお、第1の繊維状シート2の目付量は、一例として10〜50g/mが好ましく、製造原価の観点から10〜20g/mがより好ましい。但し、第1の繊維状シート2の目付量は、これに限定されない。
第2実施形態において、第2の繊維状シート3は、不織布である。この不織布としては、例えば、2層又は3層のスパンボンド不織布を用いることができる。第2の繊維状シート3を使い捨てパンツ13の外装シート11の外面に用いた場合、撥水性のシートとすることが望ましい。撥水性の不織布としては、3層のスパンボンド不織布を用いることができる。また、撥水性の不織布には、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系の撥水剤等をコーティングする撥水処理を施すことが好ましい。なお、撥水性の不織布の目付量は、一例として10〜50g/mが好ましく、製造原価の観点から10〜20g/mがより好ましい。但し、撥水性の不織布の目付量は、これに限定されない。
繊維シート4として紙材料を用いる場合、パルプ紙又はパルプを主原料とする材料から形成された紙材料を用いることができる。原料パルプとしては、例えば、木材パルプ、合成パルプ、古紙パルプ等を用いることができる。また、パルプ等の天然繊維に限らず、レーヨン等の再生繊維等を用いることもできる。なお、繊維シート4の目付量は、一例として10〜50g/mが好ましい。また、繊維シート4として紙材料を用いる場合、柔軟性を出すために、例えば、エンボス加工を施すことが好ましい。
図7に示すように、第2実施形態において、第1の繊維状シート2及び繊維シート4は、弾性部材5の周面に塗布された接着剤17により接合されている。そのため、弾性部材5が存在しない部分において、第1の繊維状シート2と繊維シート4との間に、接着剤17が存在しない非接着部8が形成される。非接着部8には、空間9が形成される。第2実施形態の生地1には、非接着部8による空間9が形成されているため、水分蒸散性、放熱性及び透湿性の各機能が向上する。なお、弾性部材5を介した接着に代え、又は、弾性部材5を介した接着に加え、第1の繊維状シート2と繊維シート4との少なくとも一方に部分的(間欠的)に接着剤17を塗布して、第1の繊維状シート2と繊維シート4とを接合してもよい。この場合においても、第1の繊維状シート2と繊維シート4との接合は、部分的(間欠的)であるため、第1の繊維状シート2と繊維シート4との間に空間9が形成される。
1mの第1の繊維状シート2と繊維シート4とを弾性部材5の周面に塗布された接着剤17により接合する場合に、弾性部材5を5mm間隔で配置すると、200本の弾性部材5が必要となる。弾性部材5が伸長した状態において、弾性部材5に0.02〜0.04g/mの接着剤17を塗布すると、接着剤17の量は、4〜8g/mとなる。
また、弾性部材5を10mm間隔で配置すると、100本の弾性部材5が必要となる。弾性部材5が伸長した状態において、弾性部材5に0.03〜0.07g/mの接着剤17を塗布すると、接着剤17の量は、3〜7g/mとなる。
生地1は、弾性部材5により、図3のx方向に伸縮する。また、生地1を使い捨てパンツ13の外装シート11として用いた場合、吸収体14(図12参照)を着脱可能とすれば、使い捨てパンツ13を繰り返し使用できる。
そのため、接着剤17の量が3g/m未満になると、第1の繊維状シート2と繊維シート4との接合が剥がれてしまう可能性がある。したがって、4g/m以上の接着剤17を用いて第1の繊維状シート2と繊維シート4とを接合することが好ましい。なお、吸収体14(不図示)を固着タイプとした場合、使い捨てパンツ13は、基本的に1回の排泄で廃棄される。この場合、接着剤17の量は、3g/m以上あれば使い捨てパンツ13としての使用に耐えられる。
一方、接着剤17の量が8g/mを超えると、弾性部材5の伸縮が低下したり、生地1の柔らかさが失われたりする可能性がある。その場合、使い捨てパンツ13の使い勝手が悪くなる。接着剤17をホットメルト接着剤とした場合、ホットメルト接着剤の原価に加え、ホットメルト接着剤を加熱するための電気代も必要となる。そのため、接着剤17をホットメルト接着剤とした場合、接着剤17の量は、7g/mを上限とすることがより好ましい。
第2の繊維状シート3と繊維シート4とは、部分的(間欠的)に接着剤7を塗布して接合されている。接着剤7の塗布量や、塗布面積が大きくなると、生地1の柔らかさが失われ、硬くなる。そのため、生地1を使い捨てパンツ13として用いる場合、穿き心地が悪くなってしまう。そこで、1mの第2の繊維状シート3と繊維シート4とを接合する際に、第1接着剤塗布装置203(図8参照)により塗布される接着剤7の塗布量を0.8〜2.2g/m、好ましくは、1.0〜1.5g/mとする。下限値の0.8g/mを下回ると、第2の繊維状シート3と繊維シート4とが剥がれやすくなる。一方、上限値の2.2g/mを超えると、上述したように生地1の柔らかさが失われる。より柔らかい生地1を提供するためには、接着剤7の塗布量の上限値を1.5g/mとすることが好ましい。
前述したように、弾性部材5を介して第1の繊維状シート2と繊維シート4とを接合する接着剤17の塗布量は、3〜8g/mである。また、第2の繊維状シート3と繊維シート4とを接合する接着剤7の塗布量は、0.8〜2.2g/mである。接着剤17の塗布量は、接着剤7の塗布量に比べて1.36〜10倍多い。接着剤17の塗布量は、接着剤7の塗布量に比べて2〜5倍に設定するのが好ましい。
このように、第2実施形態では、第1の繊維状シート2と繊維シート4とを接合する接着剤17の塗布量が、第2の繊維状シート3と繊維シート4とを接合する接着剤7の塗布量よりも多い。
接着剤7、17を部分的(間欠的)に塗布する形態としては、例えば、線状、点状、ストライプ状、スパイラル状、ブロック状、パターン状等が挙げられる。これらの形態のうちの1つを用いてもよいし、複数を組み合わせてもよい。
また、接着剤7、17としては、ホットメルト接着剤のほかに、感圧性接着剤、硬化性接着剤等の各種の接着剤を用いることもできる。なお、第1の繊維状シート2と繊維シート4との接合は、接着に限定されず、超音波接合、熱融着等の各種の接合方法を適用できる。
図4、図5及び図6に示すように、凸部6aと凹部6bとが連続して形成されることにより多数の襞部6が構成される。
凸部6aと凹部6bとからなる襞部6を形成するため、前述したように、生地1の内部には弾性部材5が配置されている。弾性部材5としては、伸縮性を有する線状弾性体5aが用いられている。第2実施形態では、線状弾性体5aとして、ポリウレタンが用いられる。
図3、図4に示すように、線状弾性体5aは、その線の延びる方向が長手方向(図3、図4においてx方向)と同一の方向に配置され且つ所定の間隔を置いて多数の線状弾性体5aが平行に配置されている。即ち、線状弾性体5aは、y方向に間隔を設けて多数配置されており、多数の線状弾性体列が形成されている。なお、線状弾性体5aをy方向に設ける間隔は、ほぼ均等な間隔でもよいし、異なる間隔でもよい。
これに代えて、又は、これと併用して、線状弾性体5aの弾性力を全域で同じとしてもよく、部分的に異ならせてもよい。いずれの場合においても、生地1を使い捨てパンツ13として用いる場合には、胴部装着部12(図12参照)の弾性力が他の部分の弾性力に比べて大きくなるように、線状弾性体5aを配置すればよい。
線状弾性体5aは、前述したように、第1の繊維状シート2と繊維シート4との間に設けられる。襞部6は、図3及び図4に示すように、x方向に所定の間隔を置いて多数列が形成されている。ここで、襞部6における線状弾性体5aとの接合部位を「襞部支持点」という。生地1において、単位面積当たりの線状弾性体5aの本数は任意に設定できる。線状弾性体5aの本数を多くして、線状弾性体5aの相互の間隔を小さくすれば、それにより一列の襞部6における襞部支持点の数が増える。襞部支持点の数が増えると、一列の襞部6における凸部6aと凹部6bとを均一な形状に形成でき且つその形状を保持できる。それにより、襞部6の型崩れがなく、生地1の柔軟性、水分蒸散性、放熱性及び透湿性を増大できる。このような趣旨から、襞部6の相互の間隔、即ち、凸部6aの相互間のピッチ間隔は、2〜7mmが好ましい。この凸部6aの相互間のピッチ間隔は、3.00〜6.25mmがより好ましい。凸部6aの相互間のピッチ間隔を狭くすると、きめの細かな襞ができるので外観が美しくなる。また、凸部6aの相互間のピッチ間隔を狭くすると、1つの襞当たりの肌との接触面積が小さくなるので肌触りがよくなり、更に表面積が大きくなるので汗等の吸収性が向上する。一方、凸部6aの相互間のピッチ間隔を広くすると、ポリウレタンの弾性力が適度に抑えられるため、製造コストを低減できる。
生地1(以下、「積層シート15」ともいう)は、長尺寸法であるため、積層シート15の長手方向(図3、図4においてx方向)における長さ寸法を所定の長さにするための裁断が行われる。この裁断において、第1の繊維状シート2、繊維シート4及び弾性部材5が切断される。弾性部材5の切断により、引っ張り状態にあった弾性部材5は、引っ張り力から解放され、復元力により収縮する。このときの収縮応力により、第1の繊維状シート2、繊維シート4等から構成される生地1(積層シート15)は、長さが短くなる方向に力を受ける。そのため、生地1(積層シート15)に凹凸面が形成され、それにより襞部6が形成される。このようにして、多数の襞部6を有する生地1を製造できる。
なお、裁断前に生地1を搬送する不図示の搬送装置(搬送ロール)の搬送速度を遅くすることにより、生地1が伸長した状態から収縮した状態にしてもよい。
裁断された生地1は、弾性部材5の復元力により縮んだ状態、即ち、非引っ張り状態にある。この非引っ張り状態において、弾性部材5の長手方向(x方向)と直交する方向(y方向)に延びる襞部6が多数形成され、積層シート15に襞部6の列がパターン形成される。
積層シート15には、内部に配置された弾性部材5により弾力性が付与されている。したがって、積層シート15により構成された生地1を、図3、図4においてx方向に手で引っ張ると、弾性部材5が伸びることにより、生地1が伸びて広がる。また、この状態から手を離すと、弾性部材5は、その復元力により収縮し、それにより生地1も元の寸法状態に復帰する。このように、生地1は、伸縮性を有するため、生地1を使い捨てパンツ13として用いた場合、身体に対するフィット感に優れる。
また、生地1は、弾性部材5の復元力により収縮した寸法で使い捨てパンツ13としての寸法が決められる。そのため、使い捨てパンツ13は、伸長した状態では、大きな表面積となる。着用者が使い捨てパンツ13を着用すると、伸長して大きな表面積となるため、吸収体14(図12参照)から排泄物、体液等が漏れた場合でも、生地1により排泄物、体液等を吸収できる。したがって、使い捨てパンツ13は、吸収体14から漏れた排泄物、体液等によりアウター(ズボン、パンツ)が汚れることを防止できる。
図8は、生地1の製造ライン200を示す概要図である。図9は、生地1の製造方法を示すフローチャートである。なお、生地1の製造は、FA化された工場において、CPUを備えた制御装置(不図示)の制御により実行される。以下、図8及び図9を用いて生地1の製造方法を説明する。但し、図8に示す製造ライン200のレイアウトは、一例に過ぎない。製造ライン200において、各種の装置の配置は、工場のスペース都合等により適宜に変更できる。
(ステップS1:第2の繊維状シート3と、繊維シート4との接合)
シートロール201に巻かれた繊維シート4は、−X方向に搬送され、一対のエンボスロール202aによりエンボス加工される。繊維シート4には、エンボス加工により、機械的柔軟化処理が施される。なお、製造ライン200では複数のエンボスロール202が用いられるため、アルファベットを付加して説明する。但し、製造ライン200の各部において、エンボスパターン、大きさ、材質が同じエンボスロール202を用いてもよいし、エンボスパターン、大きさ、材質の異なるエンボスロール202を用いてもよい。なお、シートロールに巻かれた繊維シート4には、模様(図12参照)が予め印刷されている。上述のエンボス加工は、模様が印刷された繊維シート4に対して施される。また、第2実施形態において、一対のエンボスロール202aには、金属(例えば、鉄系材料、ステンレス)のロールが用いられる。
エンボスロール202aを通過した繊維シート4には、第2の繊維状シート3との接合に先立って、第1接着剤塗布装置203により接着剤7が塗布される。第2実施形態においては、接着剤7としてホットメルト接着剤を用いているが、これに限定されない。ここで、第1接着剤塗布装置203について説明する。
図10は、第1接着剤塗布装置203を示す図である。第1接着剤塗布装置203は、複数のノズル204と、収容部205と、コントローラ206と、を有する。複数のノズル204は、繊維シート4の第1面に接着剤7を塗布する。収容部205は、接着剤7を収容するともに、接着剤7を推奨温度に加熱する加熱部(不図示)を有する。コントローラ206は、加熱部(収容部205)の加熱温度を制御する。また、図10の一部では、繊維シート4に接着剤7が塗布された様子を、模式的にストライプ状で示している。
再び図8に戻って説明する。シートロール207に巻かれた第2の繊維状シート3は、搬送ロール208aにより−Z方向に搬送され、押圧ロール209aにより繊維シート4と接合される。第2実施形態において、接着剤7の塗布量は、上述したように1.0〜2.2g/m、好ましくは、1.0〜1.5g/mであり、接着面積は15〜45%程度である。なお、製造ライン200では、複数の搬送ロール208が用いられるため、アルファベットを付加して説明する。但し、製造ライン200の各部において、大きさ、回転スピードが同じ搬送ロールを用いてもよいし、大きさ、回転スピードの異なる搬送ロールを用いてもよい。また、製造ライン200では、複数の押圧ロール209が用いられているため、アルファベットを付加して説明する。但し、製造ライン200の各部において、大きさ等が同じ押圧ロール209を用いてもよいし、大きさ等が異なる押圧ロールを用いてもよい。押圧ロール209の数、大きさ、押圧力等は、適宜に設定できる。
(ステップS2:機能性物質の塗布)
第2の繊維状シート3と繊維シート4とが接合された後、繊維シート4には、機能性物質が塗布される。第2実施形態において、機能性物質とは、ホットメルト接着剤等とは異なり、前述した第1実施形態にて記載した消臭剤、虫避剤、香料、防水剤、防汚剤、抗菌剤等である。第2実施形態では、消臭剤、香料に加えて柔軟剤を塗布する場合について説明するが、これに限定されない。
機能性物質塗布装置150は、ノズル(不図示)を有し、繊維シート4の第2面(第2の繊維状シート3が接合されない面であり、接着剤7が塗布されない面)に機能性物質を塗布する装置である。なお、図示を簡略化するため、図8では、機能性物質塗布装置150を1つしか図示していないが、各機能性物質の数に応じて機能性物質塗布装置150を複数設けてもよい。また、化学的に問題なければ、複数の機能性物質を混ぜて機能性物質塗布装置150により機能性物質を繊維シート4に対して塗布してもよい。
消臭剤としては、上述の実施形態にて記載したものを利用可能であるが、第2実施形態ではミョウバン(カリウムミョウバン)又はポリフェノールを機能性物質塗布装置150により塗布する。なお、ミョウバン等の機能性物質には、金属を溶解した液体を用いる場合があるので、直接肌に触れない部分(例えば、肌面以外のシート)に塗布するのが好ましい。第2実施形態の繊維シート4は、肌面とはならないので、着用者に金属物質が触れることはない。なお、香料としては、上述の第1実施形態にて記載した物質を機能性物質塗布装置150により塗布すればよい。なお、香料は、性別、大人、子供、地域等に応じて使い分ければよい。
機能性物質塗布装置150により塗布される柔軟剤は、繊維シート4を柔軟にする。柔軟剤として、多価アルコールであるポリーオル(例えばグリセリン)を用いることができる。第2実施形態においては、第2の繊維状シート3と繊維シート4とが接合された後に機能性物質を塗布する例について説明したが、エンボスロール202aの通過後であれば、機能性物質を塗布してもかまわない。エンボスロール202aの通過前に機能性物質(例えばグリセリン)を塗布すると、繊維シート4が切れやすくなる。繊維シート4が切れやすくなると、エンボスロール202aに繊維シート4の切れ端が付着して、生地1の製造に支障をきたす可能性がある。
機能性物質が塗布された後、接合された第2の繊維状シート3と繊維シート4とは、搬送ロール208bにより+Z方向に搬送される。
(ステップS3:弾性部材5への接着剤17の塗布)
弾性ロール210に巻かれた弾性部材5は、第2接着剤塗布装置211により接着剤17が塗布される。第2実施形態では、接着剤17としてホットメルト接着剤を用いるがこれに限定されない。また、接着剤17のホットメルト接着剤と、接着剤7とのホットメルト接着剤とは、同じものでもよく、異なるもの(例えば粘性が異なるもの)でもよい。ここで、第2接着剤塗布装置211について説明する。
図11は、第2接着剤塗布装置211を示す図である。第2接着剤塗布装置211は、塗布部212と、収容部213と、コントローラ214と、を有する。塗布部212は、複数の弾性部材5の周面に接着剤17を塗布する装置であり、複数の櫛歯を有する。収容部213は、接着剤17を収容するともに、接着剤17を推奨温度に加熱する加熱部(不図示)を有する。コントローラ214は、加熱部(収容部213)の加熱温度を制御する。なお、図11では、図を簡単にするため、ホットメルト接着剤が塗布された弾性部材5を十数本示している。但し、前述したように、弾性部材5は、実際には5〜10mm間隔で供給されている。弾性部材5は、櫛歯の間を通過するときに、その周面にホットメルト接着剤が塗布される。
(ステップS4:積層シート15の製造)
再び図8に戻って説明する。シートロール207に巻かれた第1の繊維状シート2は、搬送ロール208cにより−Z方向に搬送される。一方、接合された第2の繊維状シート3及び繊維シート4は、搬送ロール208bにより+Z方向に搬送される。押圧ロール209bは、接着剤17が塗布された弾性部材5を介して、第1の繊維状シート2と、接合された第2の繊維状シート3と繊維シート4とを押圧して接合する。これにより、積層シート15が製造される。積層シート15は、上から第1の繊維状シート2、弾性部材5、繊維シート4、第2の繊維状シート3の順番に積層されている(図7参照)。
なお、図11においては、弾性部材5を分かりやすくするために大きく図示したが、弾性部材5の直径は、実際には0.2〜1.0mm程度である。そのため、弾性部材5を介した第1の繊維状シート2と繊維シート4との接着面積は、4〜20%程度である。第2実施形態において、第1の繊維状シート2と繊維シート4との接着面積は、第2の繊維状シート3と繊維シート4との接着面積(15〜45%)よりも小さい。なお、第1の繊維状シート2と繊維シート4との接着面積が15〜20%の場合、第2の繊維状シート3と繊維シート4との接着面積を20%以上とすればよい。また、前述したように、ホットメルト接着剤の量としては、第1の繊維状シート2と繊維シート4とを接着する接着剤17のほうが、第2の繊維状シート3と繊維シート4とを接着する接着剤7よりも多い。
押圧ロール209bにより得られた積層シート15は、一対のエンボスロール202bによりエンボス加工により、機械的柔軟化処理が施される。なお、一対のエンボスロール202bは、加熱装置215の後に設けてもよく、加熱装置215の前後に設けてもよい。また、一対のエンボスロール202bは、省略してもよい。
(ステップS5:加熱処理)
前述したように、積層シート15の内部に配置された弾性部材5により、積層シート15には弾力性が付与されている。弾性部材5の弾性力を選択することにより、表面積を1.5倍から5倍程度に大きくできる。例えば、生地1の非引っ張り状態において、長手方向(図3のx方向)に必要とされる寸法が800mmとすると、伸長状態では、1200mmから4000mmとなる。
弾性部材5の復元力による収縮率(カタログ値や理論値)を1/3とすると、生地1のx方向の寸法は、弾性部材5の収縮率の逆数を乗じて2400mm必要である。しかしながら、弾性部材5を介して第1の繊維状シート2、第2の繊維状シート3、繊維シート4を接合した後、裁断したり、搬送ロールの搬送速度を減速して伸長状態を解除したりしても、収縮率が1/2となる場合がある。収縮率が低下する要因として、例えば、製造工場の温度や湿度の問題、特に温度管理されずに気温が低い場合、弾性部材5単体の問題(例えば、弾性部材5の残留歪)、弾性部材5に塗布される接着剤17の硬化による弾性部材5の収縮の低下、繊維シート4の剛性等が挙げられる。また、接着剤17の塗布条件(塗布温度、塗布量、粘性等)も影響している可能性がある。同様に、接着剤7の塗布条件(塗布温度、塗布量、粘性等)も影響している可能性がある。
そのため、第2実施形態では、積層シート15を加熱処理して、弾性部材5の残留歪を除去することにより、弾性部材5の収縮率を大きくしている。なお、加熱処理工程において、積層シート15は、伸長した状態(ある程度伸長された状態)で搬送される。
図8に示すように、製造ライン200においては、加熱処理として、加熱装置215による非接触加熱と、加熱ロール216による接触加熱とを実施している。但し、どちらか一方を省略してもよい。
加熱装置215は、例えば、30〜80℃の熱風を供給する非接触の加熱装置である。複数の加熱ロール216は、例えば30〜80℃に加熱されている。加熱ロール216a、216cは、積層シート15の下側の第2の繊維状シート3に接触して、積層シート15を加熱する。加熱ロール216b、216dは、積層シート15の上側の第1の繊維状シート2に接触して、積層シート15を加熱する。なお、第2実施形態では、4つの加熱ロール216を用いた例について説明したが、その数は限定されない。
(ステップS6:穴開け処理)
加熱処理された積層シート15は、使い捨てパンツ13の脚部を形成するために、穴開け装置217において穴開け加工が施される。穴開け装置217としては、例えばダイカットロールを用いることができるが、これに限定されない。
(ステップS7:折り返し処理)
積層シート15は、前述したように、x方向が長手方向であり、y方向が短手方向である。折り返し処理においては、使い捨てパンツ13(例えば、胴部装着部12)を形成するために、折り返し装置218により積層シート15を短手方向に2つ折りにする。折り返し装置218は、積層シート15を折り返す折板と、折り返された積層シート15を押圧する押圧部(いずれも不図示)と、を有する。
(ステップS8:接合、裁断処理)
2つに折り返された積層シート15は、使い捨てパンツ13となるように、胴部装着部12まわり(使い捨てパンツ13の両側部分も含む)の接合と、1枚の使い捨てパンツ13とするための裁断とが行われる。この接合と裁断とは、同時に行われてもよく、いずれか一方を先に行い、他方を後から行うようにしてもよい。
接合装置219は、超音波シール、ヒートシール等の各種の接合方法により、前述の胴部装着部12まわりを接合する。なお、胴部装着部12は、接着剤を用いて接合してもよい。
裁断装置220は、2つに折り返された積層シート15を短手方向に沿って裁断する装置である。裁断装置220は、カッター(不図示)を備えている。
以上の処理を経ることにより、使い捨てパンツ13を製造できる。なお、使い捨てパンツ13に装着される吸収体14は、着用者が取り付けてもよいし、製造ライン200で取り付けてもよい。
図12は、吸収体14が取り付けられた第2実施形態の使い捨てパンツ13を着用者が着用した様子を示す図である。以下、図12を用いて、第2実施形態の使い捨てパンツ13について説明する。なお、図12には示していないが、吸収体14の肌面と反対側の取り付け面には、例えば、粘着テープが設けられている(例えば、2箇所)。吸収体14は、粘着テープにより、使い捨てパンツ13に着脱可能に取り付けられている。なお、吸収体14は、使い捨てパンツ13に着脱できない形態(固着タイプ)でもよい。
使い捨てパンツ13は、外装シート11と、外装シート11を折り曲げて形成され、使用者の腰回りに装着される胴部装着部12と、を有する。
第2実施形態において、外装シート11は、使用者の肌に接する側から第1の繊維状シート2、弾性部材5、繊維シート4、第2の繊維状シート3の順に積層されている。
胴部装着部12は、前述のように、外装シート11を折り曲げて形成されている。そのため、他の部分に比べて、弾性部材5(線状弾性体5a)が密に配置されている。したがって、胴部装着部12は、使用者の腰回りに作用する弾性力が他の部分よりも強く、着用者が使い捨てパンツ13を着用した場合に下側にずれにくい。なお、胴部装着部12は、外装シート11を折り曲げずに形成してもよい。
弾性部材5は、図12において、図中の横方向に伸縮するように設けられているが、図中の縦方向に伸縮するように配置してもよい。また、図12に示すように、使い捨てパンツ13には、模様が施されている。この模様は、繊維シート4に印刷されており、グラビア印刷、フレキソ印刷等の印刷方法で印刷できる。この場合、前述の実施形態でも記載したように、繊維シート4の印刷層の表面は、色落ち防止処理として、例えば、ニス引き加工を行ったり、バインダーを加えたりしてもよい。バインダーとしては、例えば、PVA、CMC、EVA、アクリル、ラッカー等公知の材料が挙げられる。また、印刷には、色落ち防止処理がなされたインクも使用できる。
第2実施形態の使い捨てパンツ13は、数回の洗濯に耐えるため、吸収体14を交換することにより、ある程度の期間に亘って使用できる。そのため、第2実施形態の使い捨てパンツ13は、経済的である。
また、第2実施形態の使い捨てパンツ13は、年齢、性別、体形を問わずに使用でき(子供用、男性用、女性用等)、ペット等の動物にも適用できる。
また、第2実施形態の生地1(積層シート15)は、靴下、アンダーウエアや作業着を始めとする使い捨て衣類、パジャマ、枕カバー、シーツ等の寝具類、布団等のカバー、椅子や、ソファー等の家具のカバー、クッション、座布団、ボックスティッシュ、便座等の雑貨品のカバー、自動車の座席、ハンドル等のカバー、タオル、ハンカチ、マスク、マット、エプロン等の日用品、各種の商品の包装シート、袋、鞄、カーテン、レインコート等の雨具としても適用できる。更に、第2実施形態の生地1(積層シート15)は、これら以外の各種の用途にも適用できる。なお、レインコート等の雨具に第2実施形態の生地1を適用した場合、外側(外面側)となる第2の繊維状シート3として、気体(空気)を通し、液体(例えば、雨)を通さない透湿性フィルム(透湿性材料)を用いてもよい。この場合、繊維シート4として紙材料を用いれば、蒸散性、熱拡散性に優れるため、体内の熱が繊維シート4、透湿性フィルムを介して外部に伝わり、蒸れることがないレインコートを実現できる。また、繊維シート4、透湿性フィルムに各種の印刷を施すことにより、ファッション性を向上させることもできる。
また、第2実施形態の生地1(積層シート15)は、アンダーウエア、作業着等の使い捨て衣類、パジャマ、枕カバー、シーツ等の寝具類、布団等のカバー、椅子、ソファー等の家具のカバー、クッション、座布団、ボックスティッシュ等の雑貨品のカバー、自動車の座席、ハンドル等のカバー、タオル、ハンカチ、マスク、マット、エプロン等の日用品、各種の商品の包装シート、袋、鞄、カーテンとしても適用できる。更に、第2実施形態の生地1(積層シート15)は、これら以外の各種の用途にも適用できる。
以上、第2実施形態を説明したが、これに限られるものではなく、種々の変更や、適宜の組み合わせ(前述の第1実施形態との組み合わせも含む)が可能である。例えば、線状弾性体5aの配置態様としては、x方向に直線状に伸びるものに限定されず、断続的な線状弾性体5aでもよい。また、湾曲する曲線状の線状弾性体5aを並列状に配列してもよく、波形の曲線状の線状弾性体5aが不規則に並んでいる態様で配列してもよい。多数の線状弾性体5aの配列において、各線状弾性体5aは、異なる伸縮率を有する線状弾性体5aの組み合わせでもよい。弾性部材5は、線状形態のものに限定されず、多数の穴又は切り込みを設けて所定の通気性を備えるシート状の弾性体を用いることもできる。また、第1実施形態と第2実施形態とを適宜に組み合わせてもよい。
5、70:弾性部材
5a:線状弾性体
10:第1不織布層
20:第2不織布層
30:印刷層
40:紙シート
50:接着層
60:積層シート
80:非接着部
100:使い捨ての機能性生地素材
200:製造ライン
202:エンボスロール
203:第1接着剤塗布装置
211:第2接着剤塗布装置
215:加熱装置
216:加熱ロール

Claims (12)

  1. 第1シートと、
    第2シートと、
    第3シートと、
    前記第1シートと前記第3シートの間に設けられた前記第2シートと前記第1シートとの間に設けられた弾性部材と、
    前記第1シートと、前記第2シートと、前記第3シートとのいずれかに塗布された薬剤と、を備えた使い捨て物品。
  2. 前記第2シートと前記第3シートとは、接着された接着部と、接着されていない非接着部とを有し、
    前記第2シートと、前記第3シートとのいずれかに前記薬剤が塗布されている請求項1記載の使い捨て物品。
  3. 前記第2シートは紙シートであり、該紙シートに前記薬剤が塗布されている請求項1または2記載の使い捨て物品。
  4. 前記第3シートは不織布であり、該不織布に前記薬剤が塗布されている請求項1または2記載の使い捨て物品。
  5. 前記薬剤はグリセリンである請求項1から4のいずれか一項に記載の使い捨て物品。
  6. 第1面と第2面とを有し、前記第1面と前記第2面との一方に接着剤が塗布され、前記第1面と前記第2面との他方に前記接着剤とは異なる機能性物質が塗布された第1シートと、
    前記接着剤を介して前記第1シートと接合される第2シートと、を備えた使い捨て物品。
  7. 前記第1シートと前記第2シートとは、接着された接着部と、接着されていない非接着部とを有している請求項6記載の使い捨て物品。
  8. 第3シートと、
    前記第1シートと前記第3シートとの間に設けられ、周面に塗布された接着剤により前記第1シートと前記第3シートとを接合する複数の弾性部材と、を備えた請求項6または請求項7記載の使い捨て物品。
  9. 前記複数の弾性部材に塗布された前記接着剤の量が、前記第1シートに塗布された前記接着剤の量よりも多い請求項8記載の使い捨て物品。
  10. 前記第1シートは、紙シートである請求項6から9のいずれか一項に記載の使い捨て物品。
  11. 前記第1シートには機械的柔軟化処理が施されている請求項6から10のいずれか一項に記載の使い捨て物品。
  12. 前記機能性物質は、多価アルコールである請求項6から11のいずれか一項に記載の使い捨て物品。
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