JP2019062124A - 耐熱性圧電ワイヤー及びその耐熱性圧電ワイヤーを備えた圧電装置 - Google Patents

耐熱性圧電ワイヤー及びその耐熱性圧電ワイヤーを備えた圧電装置 Download PDF

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健 小笠原
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進 川戸
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Satoshi Shimizu
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【課題】耐熱性が高く、屈曲性に優れ、高感度の圧電ワイヤーを提供する。【解決手段】本発明の圧電ワイヤーは、導電性ワイヤー11と、導電性ワイヤー11を被覆する耐熱性圧電体層12とを備え、耐熱性圧電体層12は、融点が200℃以上の耐熱性樹脂と、圧電セラミックス粉末とを含み、耐熱性圧電体層12における上記圧電セラミックス粉末の含有量が、70質量%以上90質量%以下である。前記圧電セラミックス粉末は、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛、酸化チタン、チタン酸バリウム及び酸化亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種が好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、耐熱性圧電ワイヤー及びその耐熱性圧電ワイヤーを備えた圧電装置に関する。
圧電素子は、電気的エネルギーを機械的エネルギーに、又は機械的エネルギーを電気的エネルギーに変換する物質からなる圧電体を利用した素子であり、その電気エネルギーを機械的エネルギーに変換する逆圧電効果を利用して各種アクチュエータ等に利用され、また、その機械的エネルギーを電気エネルギーに変換する正圧電効果を利用して各種センサー、振動型発電素子等に利用されている。
近年、圧電素子を利用する装置の小型化等に伴い、装置への取り付けの自由度が高いケーブル状の圧電素子が注目されている。例えば、特許文献1では、内部導体、可撓性絶縁体、圧電体層と金属層とを含む外部導体、及び可撓性のシースからなり、上記圧電体層にセラミックス圧電体膜を用いたケーブル状の圧電センサーが提案されている。
しかし、特許文献1では、圧電体層に用いるセラミックス圧電体膜は、物理気相成長法又は化学気相成長法で形成されるため、高価な製造設備が必要となり、製造工程も煩雑となる。
また、特許文献2には、導体上に、圧電セラミックス微粉末と高分子材料を混合した圧電材料からなる圧電体層が形成された圧電ワイヤーが提案されている。特許文献2に記載の圧電体層の製造方法は比較的簡易である。しかし、特許文献2では、圧電体層を形成する高分子材料として、ポリフッ化ビニリデン等の融点が200℃以下の材料が用いられているため、圧電体層が高分子材料の融点近くまで加熱されると、高分子材料の配向が崩れ、圧電性能が消失する問題がある。
特開2005−351664号公報 特開平3−259577号公報
本発明は、上記問題を解消するためになされたものであり、融点が200℃以上の耐熱性樹脂と、圧電セラミックス粉末とを用いた耐熱性圧電ワイヤーを提供するものである。
本発明の耐熱性圧電ワイヤーは、導電性ワイヤーと、前記導電性ワイヤーを被覆する耐熱性圧電体層とを含む耐熱性圧電ワイヤーであって、前記耐熱性圧電体層は、融点が200℃以上の耐熱性樹脂と、圧電セラミックス粉末とを含み、前記耐熱性圧電体層における前記圧電セラミックス粉末の含有量が、70質量%以上90質量%以下であることを特徴とする。
また、本発明の圧電装置は、上記本発明の耐熱性圧電ワイヤーを含むことを特徴とする。
本発明により、耐熱性が高く、屈曲性に優れ、高感度の圧電ワイヤーを提供できる。
図1は、本発明の耐熱性圧電ワイヤーの一例を示す拡大正面図である。 図2は、図1に示した耐熱性圧電ワイヤーの斜視図である。 図3は、本発明の耐熱性圧電ワイヤーの他の例を示す拡大正面図である。 図4は、図3に示した耐熱性圧電ワイヤーの斜視図である。 図5は、本発明の耐熱性圧電ワイヤーの他の例を示す拡大正面図である。 図6は、図5に示した耐熱性圧電ワイヤーの斜視図である。 図7は、本発明の耐熱性圧電ワイヤーの正圧電効果を測定している状態の模式図である。
(本発明の耐熱性圧電ワイヤー)
先ず、本発明の耐熱性圧電ワイヤー(以下、単に圧電ワイヤーとも言う。)について説明する。本発明の圧電ワイヤーは、導電性ワイヤーと、上記導電性ワイヤーを被覆する耐熱性圧電体層とを備えている。また、上記耐熱性圧電体層は、融点が200℃以上の耐熱性樹脂と、圧電セラミックス粉末とを含み、上記耐熱性圧電体層における上記圧電セラミックス粉末の含有量は、70質量%以上90質量%以下である。
本発明の圧電ワイヤーでは、上記耐熱性圧電体層が、融点が200℃以上の耐熱性樹脂と圧電セラミックス粉末とを用いて形成されているため、耐熱性が高い。具体的には、上記耐熱性圧電体層が150〜190℃程度の高温となっても、上記耐熱性圧電体層が溶融せず、上記耐熱性圧電体層を構成する上記耐熱性樹脂の配向が崩れないため圧電性能を維持できる。
上記融点が200℃以上の耐熱性樹脂としては、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン−テトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)及びシリコーン樹脂からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。これらの樹脂は、融点が高く、導電性ワイヤーとの密着性が高いからである。
上記圧電セラミックス粉末は、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛、酸化チタン、チタン酸バリウム、酸化亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種からなることが好ましい。これらの材料は、粉末にしても圧電性能が高いからである。
上記圧電セラミックス粉末の平均粒子径は、0.01μm以上10μm以下であることが好ましい。上記圧電セラミックス粉末の平均粒子径が上記範囲であれば、上記耐熱性圧電体層の厚さを薄くして、上記圧電ワイヤーの柔軟性及び感度を向上できるからである。即ち、本発明の圧電ワイヤーは、柔軟性圧電素子として、小さな電気的エネルギーでも確実に機械的エネルギーに変換可能となり、また、小さな機械的エネルギーでも確実に電気的エネルギーに変換可能となる。
上記耐熱性圧電体層の厚さは特に限定されないが、通常0.1μm以上200μm以下に設定される。上記耐熱性圧電体層の厚さが厚すぎると、上記圧電ワイヤーの柔軟性及び感度が低下する傾向にあるからである。
上記導電性ワイヤーの線径は、1.0mm以下が好ましく、0.5mm以下の極細であることがより好ましい。これにより、より柔軟性に富み、逆圧電効果及び正圧電効果を発揮する感度がより高い圧電ワイヤーを実現できる。また、上記導電性ワイヤーの線径の下限値は特に限定されず、導電性ワイヤーが製造できる線径であればよく、例えば、ワイヤーの取り扱い及び製造が容易となる0.008mm以上に設定される。
上記導電性ワイヤーの種類は、導電性を有していれば特に限定されず、例えば、金属ワイヤー、樹脂ワイヤーの表面を導電層で被覆した導電性被覆ワイヤー、導電性高分子ワイヤー等を用いることができるが、引っ張り強度が大きい金属ワイヤーが好ましい。上記導電性ワイヤーに金属ワイヤーを用いる場合、用いる金属の種類は特に限定されず、例えば、銅、ニッケル、アルミニウム、ステンレス鋼等を使用できる。
上記導電性ワイヤーの形態も特に限定されず、例えば、単線、撚り線等を用いることができる。
本発明の圧電ワイヤーは、上記耐熱性圧電体層の外側の表面に導電層を更に備えていてもよい。上記導電層を形成する材料は特に限定されず、例えば、金属、導電性高分子等を使用できる。
また、本発明の圧電ワイヤーは、上記導電層の外側の表面に絶縁層を更に備えていてもよい。これにより、本発明の圧電ワイヤーを装置等へ取り付ける際の配置の自由度が向上する。上記絶縁層を形成する材料は特に限定されず、例えば、有機材料、無機材料等を用いることができるが、柔軟性を有する樹脂材料が好ましい。
以下、本発明の圧電ワイヤーを図面に基づき説明する。図1は、本発明の耐熱性圧電ワイヤーの一例を示す拡大正面図であり、図2は、図1に示した耐熱性圧電ワイヤーの斜視図である。図1及び図2において、本発明の圧電ワイヤー10は、導電性ワイヤー11と、導電性ワイヤー11を被覆する耐熱性圧電体層12とを備えている。導電性ワイヤー11のワイヤー端部11aには、耐熱性圧電体層は形成されていない。耐熱性圧電体層12は、融点が200℃以上の耐熱性樹脂と、圧電セラミックス粉末とを含んでいる。
上記圧電ワイヤーは、分極処理されており、圧電性を有し、逆圧電効果及び正圧電効果を発揮する。
図3は、本発明の耐熱性圧電ワイヤーの他の例を示す拡大正面図であり、図4は、図3に示した耐熱性圧電ワイヤーの斜視図である。図3及び図4に示した圧電ワイヤー20は、図1及び図2に示した圧電ワイヤー10の耐熱性圧電体層12の外側の表面に更に導電層13を形成したものである。導電層13を形成することにより、分極処理が容易となる。
図5は、本発明の耐熱性圧電ワイヤーの更に他の例を示す拡大正面図であり、図6は、図5に示した耐熱性圧電ワイヤーの斜視図である。図5及び図6に示した圧電ワイヤー30は、図3及び図4に示した圧電ワイヤー20の導電層13の外側の表面に更に絶縁層14を形成したものである。絶縁層14を形成することにより、圧電ワイヤー30を装置等へ取り付ける際の配置の自由度が向上する。
次に、本発明の圧電ワイヤーの製造方法について説明するが、本発明の圧電ワイヤーの製造方法は、下記の製造方法に限定されるものではない。
本発明の圧電ワイヤーの製造方法は、例えば、融点が200℃以上の耐熱性樹脂と、圧電セラミックス粉末とを溶剤と共に混合して圧電体層形成用塗布液を調製する工程と、上記圧電体層形成用塗布液を導電性ワイヤーに塗布する塗布工程と、上記圧電体層形成用塗布液を塗布した上記導電性ワイヤーを加熱して、上記導電性ワイヤーの表面に耐熱性圧電体層を形成する工程と、上記耐熱性圧電体層を分極処理する工程とを備えている。
また、本発明の圧電ワイヤーの他の製造方法は、融点が200℃以上の耐熱性樹脂と、圧電セラミックス粉末とを混合して加熱し、上記耐熱性樹脂を溶融させて圧電粉末含有樹脂溶融体を作製する工程と、上記圧電粉末含有樹脂溶融体により導電性ワイヤーを押出被覆して、上記導電性ワイヤーの表面に耐熱性圧電体層を形成する工程と、上記耐熱性圧電体層を分極処理する分極工程とを備えている。
上記いずれの製造方法でも、上記耐熱性圧電体層の表面に導電層を形成する工程を更に備えることができる。上記導電層の形成方法は特に限定されないが、例えば、蒸着法又はスパッタリング法、コーティング法、金属線の編組等を採用できる。
また、上記いずれの製造方法でも、上記導電層の表面に絶縁層を形成する工程を更に備えることができる。上記絶縁層の形成方法も特に限定されないが、上記耐熱性圧電体層の形成と同様に塗布工程又は押出被覆工程、収縮チューブ被覆工程等により形成できる。
上記製造方法における分極処理は、例えば、前述の図1及び図2の形態の導電層がない圧電ワイヤーであれば、既知のコロナ放電により分極処理を行うことができる。また、図3及び図4の導電層を形成した圧電ワイヤーであれば、導電性ワイヤー11と導電層13との間に直流電圧又は交流電圧を印加する方法で分極処理を行うことができる。
(本発明の圧電装置)
本発明の圧電装置は、上記本発明の耐熱性圧電ワイヤーを備えている。本発明の圧電装置は、圧電素子として機能する耐熱性圧電ワイヤーを備えているので、高温環境下において使用しても圧電性能が低下しない。
上記圧電装置としては、高温環境下で使用できるが、勿論、室温環境下でも使用できる。具体的には、センサー用途として例えば、衝撃センサー、感圧センサー、焦電センサー、超音波センサー、生体信号検知センサー、構造物歪検知センサー、マイクロフォン、ピックアップセンサー、加速度センサー、曲率センサー、キーボードスイッチ、防犯センサー、介護/見守りセンサー、ウェアラブルセンサー、車両用挟み込み防止センサー、車両用バンパー衝突センサー、車両用エア流量センサー、気象(雨/雪)検知センサー、水中音響センサー、ロボット用触覚センサー、医療機器用触覚センサー、繊維シート状圧力分布センサー、環境振動用発電ワイヤー等;アクチュエータ用途として例えば、スピーカー、ヘッドフォン、補聴器、ダイヤフラム、小型ポンプ、シャッター、ロボット関節駆動アクチュエータ、人工筋肉アクチュエータ、医療機器操作ワイヤー用駆動アクチュエータ、ファイバースコープ用駆動アクチュエータ、超音波モーター、圧電モーター等;等が該当する。
以下、本発明を実施例により説明する。但し、本発明は、下記の実施例により限定されない。
(実施例1)
先ず、日立化成株式会社製のポリアミドイミド樹脂溶液“HPC−1000−28”(商品名、樹脂固形分量:28質量%、溶媒:N−メチルピロリドンと水との質量比52:48の混合液):100質量部に、林化学工業株式会社製の圧電セラミックス粉末〔PZT(PbZrO3−PbTiO3)〕“HIZIRCO AC750”(商品名、粒径D50:0.49μm):65質量部を加え、株式会社エスエヌディ製の超音波洗浄機“US−4”(型式)を用いて20分間攪拌して、圧電体層形成用塗布液を調製した。
次に、線径0.06mm、長さ50mmのステンレス鋼製の単線ワイヤーに、上記圧電体層形成用塗布液をディップコーティング法で塗工し、100℃で1分間加熱して乾燥した後、350℃で3分間焼成して上記ワイヤーの表面に厚さ1.5μmの耐熱性圧電体層を形成して塗工ワイヤーを作製した。但し、上記塗工ワイヤーの一端部には、未塗工のワイヤー端部を残した。
続いて、上記塗工ワイヤーの耐熱性圧電体層の全面にアルミニウムを蒸着させて、アルミニウム導電層を形成した。次に、上記アルミニウム導電層をグランド電極として、未塗工のワイヤー端部を対極として、対極からグランド電極へ、トレック社製の高圧電源“610D”により直流電圧300Vを2分間印加することにより、耐熱性圧電体層の分極処理を行い、実施例1の圧電ワイヤーを得た。本実施例の耐熱性圧電体層における圧電セラミックス粉末の含有量は、70質量%であった。
(実施例2)
圧電セラミックス粉末“HIZIRCO AC750”の使用量を112質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして実施例2の圧電ワイヤーを作製した。本実施例の耐熱性圧電体層における圧電セラミックス粉末の含有量は、80質量%であった。
(実施例3)
圧電セラミックス粉末“HIZIRCO AC750”の使用量を252質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして実施例3の圧電ワイヤーを作製した。本実施例の耐熱性圧電体層における圧電セラミックス粉末の含有量は、90質量%であった。
(比較例1)
圧電セラミックス粉末“HIZIRCO AC750”の使用量を12質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして比較例1の圧電ワイヤーを作製した。本比較例の耐熱性圧電体層における圧電セラミックス粉末の含有量は、30質量%であった。
(比較例2)
圧電セラミックス粉末“HIZIRCO AC750”の使用量を28質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして比較例2の圧電ワイヤーを作製した。本比較例の耐熱性圧電体層における圧電セラミックス粉末の含有量は、50質量%であった。
上記の実施例1〜3及び比較例1〜2の圧電ワイヤーについて下記のようにして、正圧電効果を評価した。
<正圧電効果>
図7に示すように、オシロスコープ41とアンプ42とを接続し、更にアンプ42と、圧電ワイヤー20のワイヤー端部11aと導電層13とを電気接続した。次に、加圧ゴム材43を用いて2Nの力で圧電ワイヤー20を押圧し、その際の圧電出力(電圧)を検出し、その出力をアンプ42で30倍に増幅し、オシロスコープ41で発生電圧を圧電出力Vp−pとして測定した。
以上の結果を表1に示す。表1では、圧電出力Vp−pと合わせて、圧電ワイヤーの耐熱性圧電体層における圧電セラミックス粉末の含有量及び耐熱性圧電体層の厚さも示した。
Figure 2019062124
表1より、圧電ワイヤーの耐熱性圧電体層における圧電セラミックス粉末の含有量を70〜90質量%とした実施例1〜3では圧電出力Vp−pが観察でき、正圧電効果が発揮できることが確認できた。一方、上記圧電セラミックス粉末の含有量を30〜50質量%とした比較例1〜2では圧電出力Vp−pが観察できなかった。
本発明は、耐熱性が高く、屈曲性に優れ、高感度の圧電ワイヤーを提供でき、自動車、産業機器等の高温環境下において使用される各種センサーやアクチュエータ等の圧電装置に適用できる。
10、20、30 圧電ワイヤー
11 導電性ワイヤー
11a ワイヤー端部
12 耐熱性圧電体層
13 導電層
14 絶縁層
41 オシロスコープ
42 アンプ
43 加圧ゴム材

Claims (10)

  1. 導電性ワイヤーと、前記導電性ワイヤーを被覆する耐熱性圧電体層とを含む耐熱性圧電ワイヤーであって、
    前記耐熱性圧電体層は、融点が200℃以上の耐熱性樹脂と、圧電セラミックス粉末とを含み、
    前記耐熱性圧電体層における前記圧電セラミックス粉末の含有量が、70質量%以上90質量%以下であることを特徴とする耐熱性圧電ワイヤー。
  2. 前記耐熱性樹脂が、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン−テトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)及びシリコーン樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である請求項1に記載の耐熱性圧電ワイヤー。
  3. 前記圧電セラミックス粉末が、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛、酸化チタン、チタン酸バリウム及び酸化亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種からなる請求項1又は2に記載の耐熱性圧電ワイヤー。
  4. 前記圧電セラミックス粉末の平均粒子径が、0.01μm以上10μm以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の耐熱性圧電ワイヤー。
  5. 前記耐熱性圧電体層の厚さが、0.1μm以上200μm以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐熱性圧電ワイヤー。
  6. 前記導電性ワイヤーの線径が、0.008mm以上1.0mm以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の耐熱性圧電ワイヤー。
  7. 前記導電性ワイヤーが、金属ワイヤーである請求項1〜6いずれか1項に記載の耐熱性圧電ワイヤー。
  8. 前記耐熱性圧電体層の外側の表面に導電層を更に含む請求項1〜7いずれか1項に記載の耐熱性圧電ワイヤー。
  9. 前記導電層の外側の表面に絶縁層を更に含む請求項8に記載の耐熱性圧電ワイヤー。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の耐熱性圧電ワイヤーを含むことを特徴とする圧電装置。
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