JP2019061124A - 液晶表示装置及び液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置及び液晶表示装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の表示パネルを備えた液晶表示装置において、コストを低減する。【解決手段】液晶表示装置は、第1基板と、前記第1基板に対して第1方向に対向配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置された第1液晶層と、前記第1基板に対して前記第1方向とは反対方向の第2方向に対向配置された第3基板と、前記第1基板と前記第3基板との間に配置された第2液晶層と、を含み、前記第2液晶層は、高分子分散型液晶から成る。【選択図】図8

Description

本発明は、液晶表示装置及び液晶表示装置の製造方法に関する。
従来、液晶表示装置のコントラストを向上させる技術として、2枚の表示パネルを重ね合わせて、入力映像信号に基づいて、それぞれの表示パネルに画像を表示させる技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。具体的には例えば、前後に配置された2枚の表示パネルのうち前側(観察者側)の表示パネルにカラー画像を表示し、後側(バックライト側)の表示パネルに白黒画像を表示することによって、コントラストの向上を図るものである。
WO2007/040127号公報
しかし、上記液晶表示装置は、2枚の表示パネルを備えているため、コストが増大する問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の表示パネルを備えた液晶表示装置において、コストを低減することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る液晶表示装置は、第1基板と、前記第1基板に対して第1方向に配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置された第1液晶層と、前記第1基板に対して前記第1方向とは反対方向の第2方向に配置された第3基板と、前記第1基板と前記第3基板との間に配置された第2液晶層と、を含み、前記第2液晶層は、高分子分散型液晶から成る、ことを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、前記第3基板に対して第2方向に配置されたバックライトをさらに含み、前記バックライトは、前記液晶表示装置の表示領域を分割した複数の分割領域ごとに点灯及び消灯を制御可能に構成されてもよい。
本発明に係る液晶表示装置では、前記第1液晶層を含んで構成される第1表示パネルと、前記第2液晶層を含んで構成される第2表示パネルと、を含み、前記第1表示パネルの画素数と、前記第2表示パネルの画素数と、前記分割領域の数とが、「前記分割領域の数」<「前記第1表示パネルの画素数」<「前記第2表示パネルの画素数」の関係式を満たしてもよい。
本発明に係る液晶表示装置では、前記第1液晶層を含んで構成される第1表示パネルと、前記第2液晶層を含んで構成される第2表示パネルと、を含み、前記第2表示パネルのコントラストの性能は、前記第1表示パネルのコントラストの性能、及び、前記バックライトのコントラストの性能より低くてもよい。
本発明に係る液晶表示装置では、前記第1基板の前記第1方向側の第1面に、第1ソース線、第1ゲート線、第1薄膜トランジスタ、及び、第1画素電極が形成されており、前記第1基板の前記第2方向側の第2面に、偏光板、及び、共通電極が形成されてもよい。
本発明に係る液晶表示装置では、前記第1基板の前記第1方向側の第1面に、第1ソース線、第1ゲート線、第1薄膜トランジスタ、及び、第1画素電極が形成されており、前記第2基板に、カラーフィルタ、及び、第1共通電極が形成されており、前記第1基板の前記第2方向側の第2面に、偏光板及び第2共通電極が形成されており、前記第3基板に、第2ソース線、第2ゲート線、第2薄膜トランジスタ、及び、第2画素電極が形成されてもよい。
本発明に係る液晶表示装置では、前記第1液晶層を含んで構成される第1表示パネルと、前記第2液晶層を含んで構成される第2表示パネルと、を含み、前記第1表示パネルは、アクティブマトリクス方式により画像を表示し、前記第2表示パネルは、セグメント方式により画像を表示してもよい。
本発明に係る液晶表示装置では、前記第2表示パネルにおいて、前記第3基板に、マトリクス状に配置された複数の画素電極と、複数のデータ線と、が形成されており、前記複数のデータ線のそれぞれは、コンタクトホールを介して、前記複数の画素電極のそれぞれに電気的に接続されてもよい。
本発明に係る液晶表示装置の製造方法は、互いに重ね合わされて配置された第1表示パネル及び第2表示パネルを含む液晶表示装置の製造方法であって、第1基板と、前記第1基板に対して第1方向に配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置された第1液晶層と、を含む前記第1表示パネルを製造する工程と、前記第2表示パネルを構成する第3基板の前記第1方向側の面において、画面領域に対応する領域の周囲に、液晶分子を含むネマティック液晶と光硬化型のモノマーとを混ぜた溶液を貯めるための堰を形成する工程と、前記第3基板における前記堰内に、前記溶液を滴下する工程と、前記第1方向側に配置された前記第1表示パネルと、前記第1方向とは反対方向の第2方向側に配置された、前記溶液が滴下された前記第3基板と、を貼り合わせる工程と、互いに貼り合わされた前記第1表示パネル及び前記第3基板において、前記第3基板の前記第2方向側から光を照射して前記モノマーを硬化させる工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置及び液晶表示装置の製造方法によれば、複数の表示パネルを備えた液晶表示装置のコストを低減することができる。
実施形態1に係る液晶表示装置の概略構成を示す斜視図である。 実施形態1に係る液晶表示装置の概略構成を模式的に示す図である。 実施形態1に係る前側の表示パネルの概略構成を示す平面図である。 実施形態1に係る後側の表示パネルの概略構成を示す平面図である。 図3及び図4の5−5´断面図である。 実施形態1に係る表示パネルLCP1の画素と表示パネルLCP2の画素との関係を示す平面図である。 実施形態1に係る表示パネルLCP1の画素と表示パネルLCP2の画素との具体的な構成を示す平面図である。 図7の8−8´切断線における断面図である。 図7の9−9´切断線における断面図である。 図7の10−10´切断線における断面図である。 実施形態1に係るバックライトの構成を示す斜視図である。 実施形態1に係る液晶表示装置における表示パネルLCP1及び表示パネルLCP2のドライバの構成を示す図である。 視認性について考察した結果を説明するための図である。 視認性について考察した結果を説明するための図である。 画面の照度と黒レベルとの関係を示すグラフである。 実施形態2に係る液晶表示装置の概略構成を示す斜視図である。 実施形態2に係る液晶表示装置における、図7の8−8´切断線に対応する断面図である。 実施形態2に係る液晶表示装置における、図7の9−9´切断線に対応する断面図である。 実施形態2に係る液晶表示装置における、図7の10−10´切断線に対応する断面図である。 実施形態3に係る表示パネルLCP2の構成を示す平面図である。 実施形態3に係る表示パネルLCP1の画素と表示パネルLCP2の画素との具体的な構成を示す平面図である。 図21の22−22´切断線における断面図である。 実施形態3に係る液晶表示装置における表示パネルLCP1及び表示パネルLCP2のドライバの構成を示す図である。 実施形態2,3に係る液晶表示装置LCDの製造方法の一例を示す図である。 実施形態2,3に係る液晶表示装置LCDの製造方法の一例を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を用いて以下に説明する。本発明に係る液晶表示装置は、例えば、画像を表示する複数の表示パネルと、それぞれの表示パネルを駆動する複数の駆動回路(ソースドライバ、ゲートドライバ等)と、それぞれの駆動回路を制御する複数のタイミングコントローラと、外部から入力される入力映像信号に対して画像処理を行い、それぞれのタイミングコントローラに画像データを出力する画像処理部と、複数の表示パネルに背面側から光を照射するバックライトと、を含んでいる。表示パネルの数は限定されず2枚以上であればよい。また複数の表示パネルは、観察者側から見て前後方向に互いに重ね合わされて配置されており、それぞれがバックライトの光の透過率を制御する。以下では、2枚の表示パネルを備える液晶表示装置LCDを例に挙げて説明する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る液晶表示装置LCDの概略構成を示す斜視図である。図1に示すように、液晶表示装置LCDは、観察者に近い位置(前側:第1方向)に配置された表示パネルLCP1と、表示パネルLCP1より観察者から遠い位置(後側:第2方向)に配置された表示パネルLCP2と、表示パネルLCP1及び表示パネルLCP2を貼り合わせる接着剤ADHE(接着層)と、表示パネルLCP2の背面側に配置されたバックライトBLと、表示面側から表示パネルLCP1及び表示パネルLCP2を覆うフロントシャーシFSとを含んでいる。
図2は、実施形態1に係る液晶表示装置LCDの概略構成を模式的に示す図である。図2に示すように、表示パネルLCP1は、第1ソースドライバSD1と第1ゲートドライバGD1とを含み、表示パネルLCP2は、第2ソースドライバSD2と第2ゲートドライバGD2とを含んでいる。また液晶表示装置LCDは、第1ソースドライバSD1及び第1ゲートドライバGD1を制御する第1タイミングコントローラTCON1と、第2ソースドライバSD2及び第2ゲートドライバGD2を制御する第2タイミングコントローラTCON2と、第1タイミングコントローラTCON1及び第2タイミングコントローラTCON2に画像データを出力する画像処理部IPUと、を含んでいる。例えば、表示パネルLCP1は入力映像信号に応じたカラー画像を第1画像表示領域DISP1に表示し、表示パネルLCP2は入力映像信号に応じた白黒画像を第2画像表示領域DISP2に表示する。画像処理部IPUは、外部のシステム(図示せず)から送信された入力映像信号Dataを受信し、周知の画像処理を実行した後、第1タイミングコントローラTCON1に第1画像データDAT1を出力し、第2タイミングコントローラTCON2に第2画像データDAT2を出力する。また画像処理部IPUは、第1タイミングコントローラTCON1及び第2タイミングコントローラTCON2に同期信号等の制御信号(図2では省略)を出力する。例えば第1画像データDAT1はカラー画像表示用の画像データであり、第2画像データDAT2は白黒画像表示用の画像データである。尚、表示パネルLCP1が白黒画像を表示し、表示パネルLCP2がカラー画像を表示する構成であってもよい。
図3は実施形態1に係る表示パネルLCP1の概略構成を示す平面図であり、図4は実施形態1に係る表示パネルLCP2の概略構成を示す平面図である。図5は、図3及び図4の5−5´切断線における断面図である。
図3及び図5等を用いて、表示パネルLCP1の概略構成について説明する。図5に示すように、表示パネルLCP1は、バックライトBL側(第2方向)に配置された薄膜トランジスタ基板TFTB1と、観察者側(第1方向)に配置され、薄膜トランジスタ基板TFTB1に対向する対向基板CF1と、薄膜トランジスタ基板TFTB1及び対向基板CF1の間に配置された液晶層LC1(第1液晶層)と、を含んでいる。表示パネルLCP1の観察者側には偏光板POL1が配置されており、バックライトBL側には偏光板POL2が配置されている。
薄膜トランジスタ基板TFTB1には、図3に示すように、列方向に延在する複数のソース線SL1と、第1方向とは異なる行方向に延在する複数のゲート線GL1とが形成され、複数のソース線SL1と複数のゲート線GL1とのそれぞれの交差部近傍に薄膜トランジスタTFT1が形成されている。表示パネルLCP1を平面的に見て、隣り合う2本のソース線SL1と隣り合う2本のゲート線GL1とにより画素PIX1が規定され、該画素PIX1がマトリクス状(行方向及び列方向)に複数配置されている。複数のソース線SL1は、行方向に等間隔で配置されており、複数のゲート線GL1は、列方向に等間隔で配置されている。薄膜トランジスタ基板TFTB1には、画素PIX1ごとに画素電極PX1が形成されており、複数の画素PIX1に共通する1つの共通電極CT1(図8等参照)が形成されている。薄膜トランジスタTFT1を構成するソース電極はソース線SL1に電気的に接続され、ドレイン電極DD1(図10参照)はコンタクトホールCONT1(図10参照)を介して画素電極PX1に電気的に接続され、ゲート電極はゲート線GL1に電気的に接続されている。
図5に示すように、対向基板CF1には、光を透過する光透過部と、光の透過を遮断するブラックマトリクスBM(遮光部)とが形成されている。光透過部には、各画素PIX1に対応して複数のカラーフィルタFIL(着色層)が形成されている。光透過部は、ブラックマトリクスBMで囲まれており、例えば矩形状に形成されている。複数のカラーフィルタFILは、赤色(R色)の材料で形成され、赤色の光を透過する赤色カラーフィルタFILR(赤色層)と、緑色(G色)の材料で形成され、緑色の光を透過する緑色カラーフィルタFILG(緑色層)と、青色(B色)の材料で形成され、青色の光を透過する青色カラーフィルタFILB(青色層)と、を含んでいる。赤色カラーフィルタFILR、緑色カラーフィルタFILG、及び青色カラーフィルタFILBは、行方向にこの順に繰り返し配列され、同一色のカラーフィルタFILが列方向に配列され、行方向及び列方向に隣り合うカラーフィルタFILの境界部分にブラックマトリクスBMが形成されている。各カラーフィルタFILに対応して、複数の画素PIX1は、図3に示すように、赤色カラーフィルタFILRに対応する赤色画素PIXRと、緑色カラーフィルタFILGに対応する緑色画素PIXGと、青色カラーフィルタFILBに対応する青色画素PIXBと、を含んでいる。表示パネルLCP1では、赤色画素PIXR、緑色画素PIXG、青色画素PIXBが行方向にこの順に繰り返し配列されており、列方向には同一色の画素PIX1が配列されている。
第1タイミングコントローラTCON1は、周知の構成を備えている。例えば第1タイミングコントローラTCON1は、画像処理部IPUから出力される第1画像データDAT1と第1制御信号CS1(クロック信号、垂直同期信号、水平同期信号等)とに基づいて、第1画像データDA1と、第1ソースドライバSD1及び第1ゲートドライバGD1の駆動を制御するための各種タイミング信号(データスタートパルスDSP1、データクロックDCK1、ゲートスタートパルスGSP1、ゲートクロックGCK1)とを生成する(図3参照)。第1タイミングコントローラTCON1は、第1画像データDA1と、データスタートパルスDSP1と、データクロックDCK1とを第1ソースドライバSD1に出力し、ゲートスタートパルスGSP1とゲートクロックGCK1とを第1ゲートドライバGD1に出力する。
第1ソースドライバSD1は、データスタートパルスDSP1及びデータクロックDCK1に基づいて、第1画像データDA1に応じたデータ信号(データ電圧)をソース線SL1に出力する。第1ゲートドライバGD1は、ゲートスタートパルスGSP1及びゲートクロックGCK1に基づいて、ゲート信号(ゲート電圧)をゲート線GL1に出力する。
各ソース線SL1には、第1ソースドライバSD1からデータ電圧が供給され、各ゲート線GL1には、第1ゲートドライバGD1からゲート電圧が供給される。共通電極CT1には、コモンドライバ(図示せず)から共通電圧Vcomが供給される。ゲート電圧(ゲートオン電圧)がゲート線GL1に供給されると、ゲート線GL1に接続された薄膜トランジスタTFT1がオンし、薄膜トランジスタTFT1に接続されたソース線SL1を介して、データ電圧が画素電極PX1に供給される。画素電極PX1に供給されたデータ電圧と、共通電極CT1に供給された共通電圧Vcomとの差により電界が生じる。この電界により液晶分子LCB1(図8参照)を駆動してバックライトBLの光の透過率を制御することによって画像表示を行う。表示パネルLCP1では、赤色画素PIXR、緑色画素PIXG、青色画素PIXBそれぞれの画素電極PX1に接続されたソース線SL1に、所望のデータ電圧を供給することにより、カラー画像表示が行われる。
次に、図4及び図5を用いて、表示パネルLCP2の構成について説明する。図5に示すように、表示パネルLCP2は、バックライトBL側(第2方向)に配置された薄膜トランジスタ基板TFTB2と、観察者側(第1方向)に配置され、薄膜トランジスタ基板TFTB2に対向する対向基板CF2と、薄膜トランジスタ基板TFTB2及び対向基板CF2の間に配置された、高分子分散型液晶(PDLC:Polymer Dispersed Liquid Crystal)からなる液晶層LC2(第2液晶層)と、を含んでいる。表示パネルLCP1の偏光板POL2と、表示パネルLCP2の対向基板CF2との間に接着剤ADHEが配置され、これにより、表示パネルLCP1及び表示パネルLCP2が互いに固定されている。
薄膜トランジスタ基板TFTB2には、図4に示すように、列方向に延在する複数のソース線SL2と、行方向に延在する複数のゲート線GL2とが形成され、複数のソース線SL2と複数のゲート線GL2とのそれぞれの交差部近傍に薄膜トランジスタTFT2が形成されている。表示パネルLCP2を平面的に見て、隣り合う2本のソース線SL2と隣り合う2本のゲート線GL2とにより画素PIX2が規定され、該画素PIX2がマトリクス状(行方向及び列方向)に複数配置されている。複数のソース線SL2は、行方向に等間隔で配置されており、複数のゲート線GL2は、列方向に等間隔で配置されている。薄膜トランジスタ基板TFTB2には、画素PIX2ごとに画素電極PX2が形成されている。薄膜トランジスタTFT2を構成するソース電極はソース線SL2に電気的に接続され、ドレイン電極DD2(図10参照)はコンタクトホールCONT2(図10参照)を介して画素電極PX2に電気的に接続され、ゲート電極はゲート線GL2に電気的に接続されている。
図5に示すように、対向基板CF2には、複数の画素PIX2に共通する1つの共通電極CT2が形成されている。尚、対向基板CF2には、カラーフィルタ(着色部)及びブラックマトリクスは形成されていない。
第2タイミングコントローラTCON2は、周知の構成を備えている。例えば第2タイミングコントローラTCON2は、画像処理部IPUから出力される第2画像データDAT2と第2制御信号CS2(クロック信号、垂直同期信号、水平同期信号等)とに基づいて、第2画像データDA2と、第2ソースドライバSD2及び第2ゲートドライバGD2の駆動を制御するための各種タイミング信号(データスタートパルスDSP2、データクロックDCK2、ゲートスタートパルスGSP2、ゲートクロックGCK2)とを生成する(図4参照)。第2タイミングコントローラTCON2は、第2画像データDA2と、データスタートパルスDSP2と、データクロックDCK2とを第2ソースドライバSD2に出力し、ゲートスタートパルスGSP2とゲートクロックGCK2とを各第2ゲートドライバGD2に出力する。
第2ソースドライバSD2は、データスタートパルスDSP2及びデータクロックDCK2に基づいて、第2画像データDA2に応じたデータ電圧をソース線SL2に出力する。第2ゲートドライバGD2は、ゲートスタートパルスGSP2及びゲートクロックGCK2に基づいて、ゲート電圧をゲート線GL2に出力する。
各ソース線SL2には、第2ソースドライバSD2からデータ電圧が供給され、各ゲート線GL2には、第2ゲートドライバGD2からゲート電圧が供給される。共通電極CT2には、コモンドライバから共通電圧Vcomが供給される。ゲート電圧がゲート線GL2に供給されると、ゲート線GL2に接続された薄膜トランジスタTFT2がオンし、薄膜トランジスタTFT2に接続されたソース線SL2を介して、データ電圧が画素電極PX2に供給される。画素電極PX2に供給されたデータ電圧と、共通電極CT2に供給された共通電圧Vcomとの差により電界が生じる。この電界により液晶分子LCB2(図8参照)を駆動してバックライトBLの光の透過率を制御することによって画像表示を行う。表示パネルLCP2では、白黒画像表示が行われる。尚、表示パネルLCP2は、高分子分散型液晶による動作を行う。具体的には、例えば、液晶層LC2において、画素電極PX2及び共通電極CT2に電圧を印加しない場合(無電界状態)は、高分子層POLY(図8参照)内に分散している液晶分子LCB2がランダムな方向に配列し、入射された光が散乱するため、光が透過せず黒表示となる(ノーマリーブラックモード)。また例えば、液晶層LC2において、画素電極PX2及び共通電極CT2に電圧を印加した場合は、高分子層POLY(図8参照)内に分散している液晶分子LCB2の方向が揃い、入射された光が透過して白表示となる。このように、表示パネルLCP2は、印加電圧(電界)により、バックライトBLから入射された光の透過の散乱度合いを制御することによって、表示パネルLCP1に対して出射する光の透過率を制御する。すなわち、表示パネルLCP2は、バックライトBLと、表示パネルLCP1との間において、バックライトBLから出射された光を調整して表示パネルLCP1へ入射する制御パネル(調整パネル)として機能する。
液晶表示装置LCDは、表示パネルLCP2の単位面積当たりの画素PIX2の数が、表示パネルLCP1の単位面積当たりの画素PIX1の数より少なくなるように構成されている。例えば、液晶表示装置LCDは、表示パネルLCP1の画素PIX1の数と表示パネルLCP2の画素PIX2の数とが3対1の割合で構成されている。具体的には、液晶表示装置LCDでは、表示パネルLCP1の3個の画素PIX1(赤色画素PIXR、緑色画素PIXG、青色画素PIXB)と、表示パネルLCP2の1個の画素PIX2とが、平面視で互いに重畳するように構成されている。
図6は、互いに重なり合う、表示パネルLCP1の画素PIX1と、表示パネルLCP2の画素PIX2との関係を示す平面図(等価回路図)である。図7(a)は、図6(a)に示す画素PIX1の具体的な構成を示す平面図であり、図7(b)は、図6(b)に示すに対応する画素PIX2の具体的な構成を示す平面図である。
図6に示す例では、表示パネルLCP1の1個の赤色画素PIXR、1個の緑色画素PIXG、及び1個の青色画素PIXBと、表示パネルLCP2の1個の画素PIX2とが平面視で互いに重なり合うように配置されている。表示パネルLCP1の各画素PIX1の面積(大きさ)が互いに等しい場合、表示パネルLCP2の1個の画素PIX2の面積は、表示パネルLCP1の1個の画素PIX1の面積の3倍となっている。尚、図6(a)には、共通電極CT1に接続される共通配線CL1と、液晶容量CLC1とを示し、図6(b)には、共通電極CT2に接続される共通配線CL2と、液晶容量CLC2とを示している。図7(a)に示すように、画素電極PX1にスリットSLT1が形成されてもよい。また図7(a)には、薄膜トランジスタTFT1を構成する半導体層SE1とドレイン電極DD1とを示し、図7(b)には、薄膜トランジスタTFT2を構成する半導体層SE2とドレイン電極DD2とを示している。
図8は図7(a)及び図7(b)の8−8´切断線における断面図であり、図9は図7(a)及び図7(b)の9−9´切断線における断面図であり、図10は図7(a)及び図7(b)の10−10´切断線における断面図である。図8から図10を用いて画素PIX1、PIX2の断面構造について説明する。
表示パネルLCP1の画素PIX1を構成する薄膜トランジスタ基板TFTB1(図5参照)では、透明基板SUB2(ガラス基板)(第1基板)上にゲート線GL1が形成されており、ゲート線GL1を覆うようにゲート絶縁膜GSNが形成されている。ゲート絶縁膜GSN上には、アモルファスシリコン(a−Si)から成る半導体層SE1、ソース線SL1(ソース電極)及びドレイン電極DD1が形成されており、これらを覆うように保護膜PAS及び有機絶縁膜OPASが形成されている。有機絶縁膜OPAS上には共通電極CT1が形成されており、共通電極CT1を覆うように保護膜UPASが形成されている。保護膜UPAS上には画素電極PX1が形成されており、画素電極PX1を覆うように配向膜(図示せず)が形成されている。また、保護膜PAS、有機絶縁膜OPAS及び保護膜UPASにはコンタクトホールCONT1が形成されており、画素電極PX1の一部が、コンタクトホールCONT1を介してドレイン電極DD1に電気的に接続されている。
対向基板CF1(図5参照)では、透明基板SUB1(ガラス基板)(第2基板)上に、ブラックマトリクスBM及びカラーフィルタFIL(赤色カラーフィルタFILR、緑色カラーフィルタFILG、及び青色カラーフィルタFILB)が形成されている。カラーフィルタFILの表面にはオーバーコート膜OCが被覆されており、オーバーコート膜OC上に配向膜ORIが形成されている。
薄膜トランジスタ基板TFTB1と対向基板CF1との間には液晶層LC1が設けられている。液晶層LC1は、ネマティック液晶に液晶分子LCB1が含まれて構成されている。
表示パネルLCP2の画素PIX2を構成する薄膜トランジスタ基板TFTB2(図5参照)では、透明基板SUB4(ガラス基板)(第3基板)上にゲート線GL2が形成されており、ゲート線GL2を覆うようにゲート絶縁膜GSNが形成されている。ゲート絶縁膜GSN上には、アモルファスシリコン(a−Si)から成る半導体層SE2、ソース線SL2(ソース電極)及びドレイン電極DD2が形成されており、これらを覆うように保護膜PAS及び有機絶縁膜OPASが形成されている。有機絶縁膜OPAS上には画素電極PX2が形成されている。また、保護膜PAS及び有機絶縁膜OPASにはコンタクトホールCONT2が形成されており、画素電極PX2の一部が、コンタクトホールCONT2を介してドレイン電極DD2に電気的に接続されている。
対向基板CF2(図5参照)では、透明基板SUB3(ガラス基板)上に、共通電極CT2が形成されている。
薄膜トランジスタ基板TFTB2と対向基板CF2との間には液晶層LC2が設けられている。液晶層LC2は、高分子分散型液晶(PDLC)により構成されている。具体的には、液晶層LC2は、高分子層POLY(ポリマー層)中に、液晶分子LCB2を含む液滴DL(ドロップレット)が分散された構成を有している。高分子層POLY(ポリマー層)としては、例えば、光硬化樹脂(例えば紫外線硬化樹脂)が用いられる。液晶層LC2は、例えば、液晶分子LCB2を含むネマティック液晶と光硬化型のモノマーとを混ぜた溶液を薄膜トランジスタ基板TFTB2上に所定の厚さに滴下し、対向基板CF2を貼り付け後、下方から紫外線を照射することにより形成される。
なお、本実施形態においては液晶分子LCB2の液滴を高分子層POLYが包みこんだ構造を高分子分散型液晶(PDLC)として用いた。しかし、高分子層LCB2の濃度により表示パネルの性能は変化する。高分子層POLYを構成する光硬化型モノマーの分量を少なくしていくと、液滴を高分子層POLYが包み込んだ構造とならず、液晶ギャップに関して複数の液晶層を持ち、その界面に高分子層POLYが形成された構造になる。この方式では液晶分子層LCB2と高分子層POLYの界面が安定し指定の配向性を持たせることができ応答速度が改善される。この方式を、高分子安定化液晶と呼ぶこともあるが、本発明ではこの液晶分子層LCB2と高分子層POLYの多層構造も高分子分散型液晶(PDLC)の範疇として含めている。また、ネマティック液晶に添加する光硬化型モノマーの量を増やしていくと、硬化後にモノマーがネットワークあるいは繊維状に形成させる構造も取り得る。この構造も高分子分散液晶(PDLC)に入ることは言うまでもない。
図11は、バックライトBLの構成を示す斜視図である。図11を用いてバックライトBLの構成について説明する。
バックライトBLは、導光板LGと、導光板LGに形成されたピットPTと、導光板LGの裏面に配置された反射シートREと、導光板LGの両側面に対向するように配置された複数のLED(光源)と、を含んでいる。バックライトBLは、複数(図11では2個)のLEDごとに独立して制御することが可能に構成されており、表示領域(画面領域)を分割した複数の分割領域ごとに点灯及び消灯を制御することが可能になっている。図11に示すバックライトBLに示した領域AR1〜AR8は、液晶表示装置LCDの表示領域を8分割した場合の各分割領域に対応している。例えば、バックライトBLは、2個のLEDを含むLEDグループG1を制御して、第1領域AR1における光の出射をON/OFFし、2個のLEDを含むLEDグループD2を制御して、第2領域AR2における光の出射をON/OFFし、同様に、各LEDグループを制御して、各領域における光の出射をON/OFFする。バックライトBLにおける光出射領域は、例えば、導光板LGに形成されたピットPTの大きさ、配置、密度等を調整することにより、複数(図11では8個)の領域に分割制御される。尚、ピットPTの代わりに、印刷パターンが導光板LGに形成されてもよく、この場合、印刷パターンを調整することにより分割領域を制御することができる。バックライトBLは、周知の所謂ローカルディミング方式のバックライトであってもよい。また光源(LED)は、バックライトBLの直下に配置されてもよい。
図12は、表示パネルLCP1及び表示パネルLCP2のドライバの構成を示す図である。表示パネルLCP1には、ソースドライバIC(SIC)が6個実装されており、ゲートドライバIC(GIC)が4個実装されている。表示パネルLCP2には、ソースドライバIC(SIC)が2個実装されており、ゲートドライバIC(GIC)が2個実装されている。
実施形態1に係る液晶表示装置LCDの構成によれば、表示パネルLCP2では偏光板及び配向膜が不要のため、液晶表示装置LCDのコストを低減することができる。また、バックライトBLが、所謂エッジライト型バックライトの構成(図11参照)である場合は、直下型バックライトと比較してLED数を低減できるため、液晶表示装置LCDのコストをさらに低減することができ、また、消費電力を低減することもできる。また、表示パネルLCP2において偏光板及び配向膜が不要であり、かつ、バックライトBLがエッジライト型バックライトである場合は、液晶表示装置LCDの薄型化を図ることができる。さらに、図12に示すように、表示パネルLCP1と比較して、表示パネルLCP2のソースドライバIC及びゲートドライバICの数を削減することができるため、液晶表示装置LCDのコストをさらに低減することができる。
また、表示パネルLCP2において、液晶層LC2は、高分子分散型液晶により構成されているため、ソース線SL2及びゲート線GL2の上方では無電界状態になり散乱モードになる。このため、画素の境界が視認され難くなるため、ブラックマトリクスを省略することができる。また、周期的な輝度の明暗であるモアレの対策が不要となる。
ここで、表示パネルLCP2に高分子分散型液晶パネルを用いることにより、液晶表示装置としてのコントラストが低下することが懸念される。しかし、実施形態1に係る液晶表示装置LCDによれば、使用レベルにおいては、視認性に悪影響を及ぼす程度のコントラストの低下は生じ難い。以下では、視認性について考察した結果を説明する。
図13及び図14は、視認性について考察した結果を説明するための図である。図13(a)は、表示パネルLCP1単体で表示される元画像(画像A)(元画像データ)を示している。画像Aは、黒色の背景画像BLK1と白色の窓画像W1とで構成されている。図13(a)に示す行方向及び列方向の点線L1は、表示パネルLCP2における画素の境界(分割領域の境界)を示している。図13(b)は、バックライトBL光の出射状態を示している。Lonは、出射(点灯)領域を示し、Loffは、非出射(消灯)領域を示している。具体的には、バックライトBLは、画像Aの窓画像Wの領域を含むように、8分割された領域(図11参照)のうち、第6領域AR6及び第7領域AR7において光を出射(点灯)し、第1領域AR1〜第5領域AR5、第8領域AR8において光を出射しない(消灯)ように制御する。図13(c)は、表示パネルLCP2単体で表示される画像(画像B)を示している。画像Bは、黒色の背景画像BLK2と白色の窓画像W2とで構成されている。また画像Aの窓画像W1と、画像Bの窓画像W2とは、互いに重なる位置に配置されている。
ここで、表示パネルLCP1と表示パネルLCP2とバックライトBLとにおけるそれぞれの分割数は、「バックライトBLの分割数(分割領域の数)(図11参照)」<「表示パネルLCP2の分割数(画素数)」<「表示パネルLCP1の分割数(画素数)」、の関係となっている。また、ここでは、一例として、表示パネルLCP1のコントラストの性能が1000:1であり、表示パネルLCP2のコントラストの性能が20:1であり、バックライトBLのコントラストの性能が1000:1とする。
図14(a)は、表示パネルLCP1とバックライトBLとを組み合わせた液晶表示装置における表示画像(画像C)の状態を示している。領域A1と領域C1のコントラストは、1000000:1となり、領域A1と領域B1のコントラストは、1000:1となり、領域B1と領域C1のコントラストは、1000:1となる。領域B1では、領域C1より明るく、領域A1より暗く見える。
図14(b)は、表示パネルLCP1と表示パネルLCP2とバックライトBLとを組み合わせた実施形態1に係る液晶表示装置LCDにおける表示画像(画像D)の状態を示している。領域A1と領域C1のコントラストは、20000:1となり、領域A1と領域B1のコントラストは、20000:1となり、領域B1と領域C1のコントラストは、1:1となる。
図15は、画面の照度(周囲の環境の明るさ)と黒レベルとの関係を示すグラフである。より具体的には、図15に示すグラフには、画面の照度(周囲の環境の明るさ)と、好ましい黒輝度が適切に表示されているか否かの人間の判断をデータ化した被験者によるテスト結果と、表示パネルの黒レベル(コントラスト比)との関係を示している。図15に示すように、画面照度が暗いほど、黒レベルを認知できる室内の照度が寝室レベル(略10ルクス)以下になるとコンラストが1000:1では不十分となり、少なくとも10000:1以上あれば暗室においても良好なコントラスト感を感じることができることが分かる。
図15に示す結果によれば、図14(b)に示すように、実施形態1に係る液晶表示装置LCDでは、20000:1のコントラストを実現することができるため、少なくとも使用レベルにおいては、視認性に対する悪影響を抑えることができる。すなわち、実施形態1に係る液晶表示装置LCDによれば、使用レベルにおける表示品位を損なうことなく低コスト化を実現することができる。
上記のように、表示パネルLCP2のコントラストの性能が、表示パネルLCP1のコントラストの性能、及び、バックライトBLのコントラストの性能より低くても、使用上要求される表示品位を確保することができる。よって、複数の表示パネルを備える液晶表示装置において、所定の表示パネルに高分子分散型液晶パネルを用いることにより、特に低コスト化の利点を享受することができる。
[実施形態2]
本発明の実施形態2について、図面を用いて以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1において示した構成要素と構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、実施形態1において定義した用語については特に断らない限り本実施形態においてもその定義に則って用いるものとする。なお、後述の各実施形態についても同様である。
図16は、実施形態2に係る液晶表示装置LCDの概略構成を示す斜視図である。実施形態2に係る液晶表示装置LCDは、実施形態1に係る液晶表示装置LCDと比較して、接着剤ADHE(接着層)及び透明基板SUB3(ガラス基板)が省略されており、その他の構成は同一である。実施形態2に係る表示パネルLCP1の画素PIX1の平面構成と、実施形態2に係る表示パネルLCP2の画素PIX2の平面構成は、実施形態1に係る表示パネルLCP1の画素PIX1の平面構成(図7(a)参照)と、実施形態1に係る表示パネルLCP2の画素PIX2の平面構成(図7(b)参照)と同一である。
図17は、実施形態2に係る液晶表示装置LCDにおける、図7(a)及び図7(b)の8−8´切断線に対応する断面図であり、図18は、実施形態2に係る液晶表示装置LCDにおける、図7(a)及び図7(b)の9−9´切断線に対応する断面図であり、図19は、実施形態2に係る液晶表示装置LCDにおける、図7(a)及び図7(b)の10−10´切断線に対応する断面図である。図17から図19を用いて画素PIX1、PIX2の断面構造について説明する。
実施形態2に係る表示パネルLCP1の画素PIX1の断面構造は、実施形態1に係る表示パネルLCP1の画素PIX1の断面構造と同一の構成を有している。
表示パネルLCP2の薄膜トランジスタ基板TFTB2(図5参照)には、透明基板SUB4(ガラス基板)上にゲート線GL2が形成されており、ゲート線GL2を覆うようにゲート絶縁膜GSNが形成されている。ゲート絶縁膜GSN上には、アモルファスシリコンから成る半導体層SE2、ソース線SL2(ソース電極)及びドレイン電極DD2が形成されており、これらを覆うように保護膜PAS及び有機絶縁膜OPASが形成されている。有機絶縁膜OPAS上には画素電極PX2が形成されている。また、保護膜PAS及び有機絶縁膜OPASにはコンタクトホールCONT2が形成されており、画素電極PX2の一部が、コンタクトホールCONT2を介してドレイン電極DD2に電気的に接続されている。
また、表示パネルLCP2を構成する共通電極CT2が、表示パネルLCP1の偏光板POL2の裏面(バックライト側)に形成されている。薄膜トランジスタ基板TFTB2と共通電極CT2との間には液晶層LC2が設けられている。液晶層LC2は、実施形態1に係る表示パネルLCP2の液晶層LC2と同一の構成(高分子分散型液晶(PDLC))である。
実施形態2に係る液晶表示装置LCDによれば、実施形態1に係る液晶表示装置LCDと比較して、透明基板SUB3(ガラス基板)を省略して3枚のガラス基板で構成されるため、液晶表示装置LCDのコストをさらに低減することができ、また更なる薄型化を図ることができる。尚、実施形態2に係る液晶表示装置LCDの製造方法の具体例については後述する。
[実施形態3]
実施形態3に係る液晶表示装置LCDは、実施形態2に係る液晶表示装置LCDと比較して、表示パネルLCP2の薄膜トランジスタ基板TFTB2の構成が異なっており、その他の構成は同一である。
図20は、実施形態3に係る表示パネルLCP2の構成を示す平面図である。実施形態3に係る表示パネルLCP2は、マトリクス状に配置された複数の画素電極PX2と、行方向に延在する複数のデータ線TXと、複数の画素電極PX2に対向配置された1つの共通電極CT2とを含んでいる。各データ線TXは、コンタクトホールCONT3を介して各画素電極PX2に電気的に接続されている。各データ線TXには、画素駆動回路PXICからデータ電圧が供給される。すなわち、実施形態3に係る表示パネルLCP2は、所謂セグメント方式による表示動作を行う。
図21(a)は、実施形態3に係る表示パネルLCP1の画素PIX1の具体的な構成を示す平面図であり、図21(b)は、実施形態3に係る表示パネルLCP2の画素PIX2の具体的な構成を示す平面図である。図21では、説明の便宜上、表示パネルLCP2の1つの分割領域(画素領域)を、表示パネルLCP1の1つの分割領域(画素領域)の3倍の大きさで表しているが、実用上は、表示パネルLCP2の1つの分割領域が、表示パネルLCP1の1つの分割領域の10倍〜50倍の大きさを有してもよい。このため、データ線TXは、開口率に影響を与え難いため、金属材料で形成されてもよい。
図22は図21(a)及び図21(b)の22−22´切断線における断面図である。表示パネルLCP2の薄膜トランジスタ基板TFTB2(図5参照)には、透明基板SUB4(ガラス基板)上にデータ線TXが形成されており、データ線TXを覆うように保護膜PASが形成されている。保護膜PAS上には画素電極PX2が形成されている。また、保護膜PASにはコンタクトホールCONT3が形成されており、画素電極PX2の一部が、コンタクトホールCONT3を介してデータ線TXに電気的に接続されている。
実施形態3に係る液晶表示装置LCDによれば、実施形態2に係る液晶表示装置LCDと比較して、薄膜トランジスタTFT2(図19参照)を形成する必要がないため、液晶表示装置LCDのコストをさらに低減することができ、また更なる薄型化を図ることができる。さらに、図23に示すように、表示パネルLCP1と比較して、表示パネルLCP2の駆動回路の数を削減することができるため、液晶表示装置LCDのコストを低減することができ、また狭額縁化を図ることもできる。
尚、実施形態3に係る液晶表示装置LCDはセグメント方式による駆動のため、実施形態1,2に係る液晶表示装置LCDのアクティブマトリクス方式による駆動と比較して、独立制御できる分割領域が少なく(大きく)なるが、少なくともバックライトBLにおける分割領域(図11参照)よりも多く(小さく)することができる。すなわち、実施形態3に係る液晶表示装置LCDにおいても、表示パネルLCP1と表示パネルLCP2とバックライトBLにおける単位面積当たりの分割数は、「バックライトBLの分割数(図11参照)」<「表示パネルLCP2の分割数(単位面積当たりの画素数)」<「表示パネルLCP1の分割数(単位面積当たりの画素数)」、の関係を満たしている。
ここで、実施形態2,3に係る液晶表示装置LCDの製造方法の具体例について、図24及び図25を用いて説明する。
先ず、図24(a)に示すように、表示パネルLCP2を構成する大型ガラス基板SUB3に、各画像表示領域(各画面領域)に対応する複数の素子を形成する。次に、液晶分子LCB2を含むネマティック液晶と光硬化型のモノマーとを混ぜた溶液を貯めるための堰SP2を画面領域の周囲に形成する。堰SP2は、液晶層LC2のセルギャップを構成するものであり、各画素に柱状のスペーサを形成しても良い。次に、ガラス基板SUB3を、画面領域ごとに切断する。
次に、図24(b)に示すように、表示パネルLCP1を通常の工程により製造する。また表示パネルLCP1の両面に偏光板POL1、POL2を貼り付け、さらに偏光板POL2の上(裏面)に透明導電膜の共通電極CT2を形成する。一方、画面領域ごとに切断したガラス基板SUB3に、上記溶液を滴下し周囲の堰SP2内に充填する。次に、ガラス基板SUB1及びガラス基板SUB2で構成された表示パネルLCP1と、上記溶液が滴下されたガラス基板SUB3とを貼り合わせる。
次に、図25に示すように、ガラス基板SUB3の下方から紫外線を照射し、モノマーを硬化させる。これにより表示パネルLCD1と表示パネルLCP2とが接着固定される。液晶層LC2では、紫外線硬化樹脂の高分子層POLY(ポリマー層)内に分散、球、あるいはネットワーク状、あるいは積層状のポリマー液晶が形成される。これにより、表示パネルLCP2は、散乱状態でオフ状態となるポリマー液晶(高分子分散型液晶(PDLC))を構成する。
以上の工程により、液晶表示装置LCDを製造することができる。尚、ガラス基板SUB3は、フィルム基板であってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で上記各実施形態から当業者が適宜変更した形態も本発明の技術的範囲に含まれることは言うまでもない。
LCD 液晶表示装置、LCP1 表示パネル、SD1 第1ソースドライバ、GD1 第1ゲートドライバ、TCON1 第1タイミングコントローラ、LCP2 表示パネル、SD2 第2ソースドライバ、GD2 第2ゲートドライバ、TCON2 第2タイミングコントローラ、IPU 画像処理部、SL1,SL2 ソース線、GL1,GL2 ゲート線、TX データ線、POL1,POL2 偏光板、BM ブラックマトリクス、FIL カラーフィルタ、PIX1,PIX2 画素、PIXR 赤色画素、PIXG 緑色画素、PIXB 青色画素、CONT コンタクトホール、PX1,PX2 画素電極、CT1,CT2 共通電極、LC1 液晶層(第1液晶層)、LC2 液晶層(第2液晶層)、LCB1,LCB2 液晶分子、SUB1 透明基板(第2基板)、SUB2 透明基板(第1基板)、SUB3 透明基板、SUB4 透明基板(第3基板)。

Claims (9)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板に対して第1方向に配置された第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に配置された第1液晶層と、
    前記第1基板に対して前記第1方向とは反対方向の第2方向に配置された第3基板と、
    前記第1基板と前記第3基板との間に配置された第2液晶層と、
    を含み、
    前記第2液晶層は、高分子分散型液晶から成る、
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記第3基板に対して第2方向に配置されたバックライトをさらに含み、
    前記バックライトは、前記液晶表示装置の表示領域を分割した複数の分割領域ごとに点灯及び消灯を制御可能に構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記第1液晶層を含んで構成される第1表示パネルと、前記第2液晶層を含んで構成される第2表示パネルと、を含み、
    前記第1表示パネルの画素数と、前記第2表示パネルの画素数と、前記分割領域の数とが、「前記分割領域の数」<「前記第1表示パネルの画素数」<「前記第2表示パネルの画素数」の関係式を満たす、
    ことを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記第1液晶層を含んで構成される第1表示パネルと、前記第2液晶層を含んで構成される第2表示パネルと、を含み、
    前記第2表示パネルのコントラストの性能は、前記第1表示パネルのコントラストの性能、及び、前記バックライトのコントラストの性能より低い、
    ことを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第1基板の前記第1方向側の第1面に、第1ソース線、第1ゲート線、第1薄膜トランジスタ、及び、第1画素電極が形成されており、
    前記第1基板の前記第2方向側の第2面に、偏光板、及び、共通電極が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  6. 前記第1基板の前記第1方向側の第1面に、第1ソース線、第1ゲート線、第1薄膜トランジスタ、及び、第1画素電極が形成されており、
    前記第2基板に、カラーフィルタ、及び、第1共通電極が形成されており、
    前記第1基板の前記第2方向側の第2面に、偏光板及び第2共通電極が形成されており、
    前記第3基板に、第2ソース線、第2ゲート線、第2薄膜トランジスタ、及び、第2画素電極が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  7. 前記第1液晶層を含んで構成される第1表示パネルと、前記第2液晶層を含んで構成される第2表示パネルと、を含み、
    前記第1表示パネルは、アクティブマトリクス方式により画像を表示し、
    前記第2表示パネルは、セグメント方式により画像を表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  8. 前記第2表示パネルにおいて、前記第3基板に、マトリクス状に配置された複数の画素電極と、複数のデータ線と、が形成されており、
    前記複数のデータ線のそれぞれは、コンタクトホールを介して、前記複数の画素電極のそれぞれに電気的に接続されている、
    ことを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 互いに重ね合わされて配置された第1表示パネル及び第2表示パネルを含む液晶表示装置の製造方法であって、
    第1基板と、前記第1基板に対して第1方向に配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置された第1液晶層と、を含む前記第1表示パネルを製造する工程と、
    前記第2表示パネルを構成する第3基板の前記第1方向側の面において、画面領域に対応する領域の周囲に、液晶分子を含むネマティック液晶と光硬化型のモノマーとを混ぜた溶液を貯めるための堰を形成する工程と、
    前記第3基板における前記堰内に、前記溶液を滴下する工程と、
    前記第1方向側に配置された前記第1表示パネルと、前記第1方向とは反対方向の第2方向側に配置された、前記溶液が滴下された前記第3基板と、を貼り合わせる工程と、
    互いに貼り合わされた前記第1表示パネル及び前記第3基板において、前記第3基板の前記第2方向側から光を照射して前記モノマーを硬化させる工程と、
    を含むことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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