JP2018072755A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の表示パネルを重ね合わせて構成された液晶表示装置において、画素の開口率を低下させることなく混色を抑える。
【解決手段】液晶表示装置は、第1の色に対応する第1画素、第2の色に対応する第2画素、及び、第3の色に対応する第3画素を含む複数の画素と、第1ブラックマトリクスとを備え、カラー画像を表示する第1表示パネルと、複数の画素と、第2ブラックマトリクスとを備え、白黒画像を表示する第2表示パネルと、を含み、前記第1の色の視感度は、前記第2の色の視感度より高く、かつ、前記第3の色の視感度より高く、前記第2ブラックマトリクスは、平面視で、前記第1画素と、前記第1画素の両側にそれぞれ配置される前記第2画素及び前記第3画素とを含む3個の画素を囲むように形成されている。
【選択図】図10

Description

本発明は、液晶表示装置に関する。
従来、液晶表示装置において、混色の問題が知られている。例えば、赤色画素、緑色画素、青色画素、白色画素を含む液晶表示装置において、赤色の単色画像を表示した場合に、観察者が見る方向によって、赤色画素の領域を透過する光と、赤色画素に隣接する白色画素の領域を透過する光とが混合して、輝度ムラのある赤色画像が視認される場合がある。上記混色は、例えば薄膜トランジスタ基板と対向基板との位置合わせずれ等により生じ、特に表示パネルを斜め方向から見た場合に視認され易い。従来、上記混色を抑える方法として、例えば、相対的に視感度が高い白色画素を囲むブラックマトリクスの幅を大きくする方法が提案されている。しかし、ブラックマトリクスの幅を大きくすると画素の開口率が低下するという問題が生じる。
また従来、液晶表示装置のコントラストを向上させる技術として、2枚の表示パネルを重ね合わせて、入力映像信号に基づいて、それぞれの表示パネルに画像を表示させる技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。具体的には例えば、前後に配置された2枚の表示パネルのうち前側(観察者側)の表示パネルにカラー画像を表示し、後側(バックライト側)の表示パネルに白黒画像を表示することによって、コントラストの向上を図るものである。
WO2007/040127号公報
2枚の表示パネルを備える液晶表示装置においても、1枚の表示パネルを備える液晶表示装置と同様に、上記混色及び画素の開口率の低下の問題が生じる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の表示パネルを重ね合わせて構成された液晶表示装置において、画素の開口率を低下させることなく混色を抑えることにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る液晶表示装置は、複数の表示パネルが重ね合わされて配置され、それぞれの前記表示パネルに画像を表示する液晶表示装置であって、第1の色に対応する第1画素、第2の色に対応する第2画素、及び、第3の色に対応する第3画素を含む複数の画素と、第1ブラックマトリクスとを備え、カラー画像を表示する第1表示パネルと、複数の画素と、第2ブラックマトリクスとを備え、白黒画像を表示する第2表示パネルと、を含み、前記第1の色の視感度は、前記第2の色の視感度より高く、かつ、前記第3の色の視感度より高く、前記第2ブラックマトリクスは、平面視で、前記第1画素と、前記第1画素の両側にそれぞれ配置される前記第2画素及び前記第3画素とを含む3個の画素を囲むように形成されている、ことを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、前記第2ブラックマトリクスは、平面視で、前記第2画素と前記第3画素との境界に重なる部分に形成されており、前記第1画素と前記第1画素に隣接する画素との境界に重なる部分に形成されていなくてもよい。
本発明に係る液晶表示装置では、前記第1表示パネルは、各々が第1方向に延在し、且つ、前記第1方向に交差する第2方向に並べて配置された複数のソース線をさらに含み、前記第2表示パネルは、各々が前記第1方向に延在し、且つ、前記第2方向に並べて配置された複数のソース線をさらに含み、前記第2ブラックマトリクスにおける前記第1方向に延在する部分の少なくとも一部の前記第2方向の間隔は、前記第1表示パネル及び前記第2表示パネルそれぞれにおける前記複数のソース線の前記第2方向の間隔の3倍であってもよい。
本発明に係る液晶表示装置では、前記第1表示パネルは、各々が第1方向に延在し、且つ、前記第1方向に交差する第2方向に並べて配置された複数のソース線をさらに含み、前記第2表示パネルは、各々が前記第1方向に延在し、且つ、前記第2方向に並べて配置された複数のソース線をさらに含み、前記第2ブラックマトリクスにおける前記第1方向に延在する部分の前記第2方向の長さは、前記第1ブラックマトリクスにおける前記第1方向に延在する部分の前記第2方向の長さより短くてもよい。
本発明に係る液晶表示装置では、前記複数の画素は、さらに、前記第1の色の視感度より低い視感度である第4の色に対応する第4画素を含み、前記第1画素は白色画素又は黄色画素であり、前記第2画素は赤色画素であり、前記第3画素は緑色画素であり、前記第4画素は青色画素であり、前記第1画素、前記第2画素、前記第3画素、及び前記第4画素が、この順に繰り返し配列されており、前記第2ブラックマトリクスは、平面視で、前記第2画素と前記第3画素との境界に重なる部分と、前記第3画素と前記第4画素との境界に重なる部分とに形成されてもよい。
本発明に係る液晶表示装置では、前記第2ブラックマトリクスは、平面視で、前記第1画素と前記第4画素との境界に重なる部分と、前記第1画素と前記第2画素との境界に重なる部分とに形成されていなくてもよい。
本発明に係る液晶表示装置では、さらに、前記第2ブラックマトリクスは、平面視で、前記第1画素と前記第4画素との境界に重なる部分と、前記第1画素と前記第2画素との境界に重なる部分とに形成されていてもよい。
本発明に係る液晶表示装置では、前記第2表示パネルの前記複数の画素それぞれの面積は、前記第1画素の面積と前記第2画素の面積と前記第3画素の面積と前記第4画素の面積とを合計した面積に等しくてもよい。
本発明に係る液晶表示装置では、前記第1画素は緑色画素であり、前記第2画素は赤色画素であり、前記第3画素は青色画素であり、前記第2画素、前記第1画素、及び前記第3画素が、この順に繰り返し配列されており、前記第2ブラックマトリクスは、平面視で、前記第2画素と前記第3画素との境界に重なる部分に形成されていてもよい。
本発明に係る液晶表示装置では、前記第2ブラックマトリクスは、平面視で、前記第1画素と前記第2画素との境界に重なる部分と、前記第1画素と前記第3画素との境界に重なる部分とに形成されていなくてもよい。
本発明に係る液晶表示装置では、さらに、前記第2ブラックマトリクスは、平面視で、前記第1画素と前記第2画素との境界に重なる部分と、前記第1画素と前記第3画素との境界に重なる部分とに形成されていてもよい。
本発明に係る液晶表示装置では、前記第2表示パネルの前記複数の画素それぞれの面積は、前記第1画素の面積と前記第2画素の面積と前記第3画素の面積とを合計した面積に等しくてもよい。
本発明に係る液晶表示装置では、前記第2表示パネルにおける単位面積当たりの前記画素の数は、前記第1表示パネルにおける単位面積当たりの前記画素の数より少なくてもよい。
本発明に係る液晶表示装置によれば、複数の表示パネルを重ね合わせて構成された液晶表示装置において、画素の開口率を低下させることなく混色を抑えることができる。
本実施形態に係る液晶表示装置の概略構成を示す斜視図である。 上記液晶表示装置の概略構成を模式的に示す図である。 実施形態1に係る前側の表示パネルの概略構成を示す平面図である。 実施形態1に係る後側の表示パネルの概略構成を示す平面図である。 図3及び図4の5−5´断面図である。 実施形態1に係る前側の表示パネルの画素と後側の表示パネルの画素との関係を示す平面図である。 図6に対応する画素の具体的な構成を示す平面図である。 図7の8−8´切断線における断面図である。 比較例に係る液晶表示装置における画像表示の一例を示す模式図である。 実施形態1に係る液晶表示装置における画像表示の一例を示す模式図である。 実施形態2に係る液晶表示装置において、互いに重なり合う、前側の表示パネルの画素と、後側の表示パネルの画素の具体的な構成を示す平面図である。 図11の12−12´切断線における断面図である。 実施形態2に係る液晶表示装置における画像表示の一例を示す模式図である。 実施形態3に係る前側の表示パネルの概略構成を示す平面図である。 実施形態3に係る後側の表示パネルの概略構成を示す平面図である。 実施形態3に係る前側の表示パネルの画素と後側の表示パネルの画素との関係を示す平面図である。 図16に対応する画素の具体的な構成を示す平面図である。 図17の18−18´切断線における断面図である。 実施形態4に係る前側の表示パネルの概略構成を示す平面図である。 実施形態4に係る後側の表示パネルの概略構成を示す平面図である。 実施形態4に係る前側の表示パネルの画素と後側の表示パネルの画素との関係を示す平面図である。 図21に対応する画素の具体的な構成を示す平面図である。 図22の23−23´切断線における断面図である。 実施形態4に係る液晶表示装置における画像表示の一例を示す模式図である。 実施形態5に係る液晶表示装置において、互いに重なり合う、前側の表示パネルの画素と、後側の表示パネルの画素の具体的な構成を示す平面図である。 図25の26−26´切断線における断面図である。 実施形態5に係る液晶表示装置における画像表示の一例を示す模式図である。 実施形態6に係る前側の表示パネルの概略構成を示す平面図である。 実施形態6に係る後側の表示パネルの概略構成を示す平面図である。 実施形態6に係る前側の表示パネルの画素と後側の表示パネルの画素との関係を示す平面図である。 図30に対応する画素の具体的な構成を示す平面図である。 図31の32−32´切断線における断面図である。 変形例に係る液晶表示装置の画素の断面図である。 本実施形態に係る液晶表示装置における前側の表示パネル及び後側の表示パネルのドライバの構成を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を用いて以下に説明する。以下に示す各実施形態に係る液晶表示装置は、画像を表示する複数の表示パネルと、それぞれの表示パネルを駆動する複数の駆動回路(複数のソースドライバ、複数のゲートドライバ)と、それぞれの駆動回路を制御する複数のタイミングコントローラと、外部から入力される入力映像信号に対して画像処理を行い、それぞれのタイミングコントローラに画像データを出力する画像処理部と、複数の表示パネルに背面側から光を照射するバックライトと、を含んでいる。表示パネルの数は限定されず2枚以上であればよい。また複数の表示パネルは、観察者側から見て前後方向に互いに重ね合わされて配置されており、それぞれが画像を表示する。以下では、2枚の表示パネルを備える液晶表示装置LCDを例に挙げて説明する。
図1は、本実施形態に係る液晶表示装置LCDの概略構成を示す斜視図である。図1に示すように、液晶表示装置LCDは、観察者に近い位置(前側)に配置された表示パネルLCP1と、表示パネルLCP1より観察者から遠い位置(後側)に配置された表示パネルLCP2と、表示パネルLCP1及び表示パネルLCP2を貼り合わせる接着層SEFILと、表示パネルLCP2の背面側に配置されたバックライトBLと、表示面側から表示パネルLCP1及び表示パネルLCP2を覆うフロントシャーシFSとを含んでいる。
図2は、本実施形態に係る液晶表示装置LCDの概略構成を模式的に示す図である。図2に示すように、表示パネルLCP1は、第1ソースドライバSD1と第1ゲートドライバGD1とを含み、表示パネルLCP2は、第2ソースドライバSD2と第2ゲートドライバGD2とを含んでいる。また液晶表示装置LCDは、第1ソースドライバSD1及び第1ゲートドライバGD1を制御する第1タイミングコントローラTCON1と、第2ソースドライバSD2及び第2ゲートドライバGD2を制御する第2タイミングコントローラTCON2と、第1タイミングコントローラTCON1及び第2タイミングコントローラTCON2に画像データを出力する画像処理部IPUと、を含んでいる。例えば表示パネルLCP1は入力映像信号に応じたカラー画像を第1画像表示領域DISP1に表示し、表示パネルLCP2は入力映像信号に応じた白黒画像を第2画像表示領域DISP2に表示する。画像処理部IPUは、外部のシステム(図示せず)から送信された入力映像信号Dataを受信し、周知の画像処理を実行した後、第1タイミングコントローラTCON1に第1画像データDAT1を出力し、第2タイミングコントローラTCON2に第2画像データDAT2を出力する。また画像処理部IPUは、第1タイミングコントローラTCON1及び第2タイミングコントローラTCON2に同期信号等の制御信号(図2では省略)を出力する。例えば第1画像データDAT1はカラー画像表示用の画像データであり、第2画像データDAT2は白黒画像表示用の画像データである。
[実施形態1]
図3は実施形態1に係る表示パネルLCP1の概略構成を示す平面図であり、図4は実施形態1に係る表示パネルLCP2の概略構成を示す平面図である。図5は、図3及び図4の5−5´切断線における断面図である。
図3及び図5を用いて、表示パネルLCP1の概略構成について説明する。図5に示すように、表示パネルLCP1は、バックライトBL側に配置された薄膜トランジスタ基板TFT1と、観察者側に配置され、薄膜トランジスタ基板TFT1に対向する対向基板CF1と、薄膜トランジスタ基板TFT1及び対向基板CF1の間に配置された液晶層LC1と、を含んでいる。表示パネルLCP1のバックライトBL側には偏光板POL2が配置されており、観察者側には偏光板POL1が配置されている。
薄膜トランジスタ基板TFT1には、図3に示すように、第1方向(例えば列方向)に延在する複数のソース線SLと、第1方向とは異なる第2方向(例えば行方向)に延在する複数のゲート線GLとが形成され、複数のソース線SLと複数のゲート線GLとのそれぞれの交差部近傍に薄膜トランジスタTFTが形成されている。表示パネルLCP1を平面的に見て、隣り合う2本のソース線SLと隣り合う2本のゲート線GLとにより囲まれる領域が1つの画素PIX1として規定され、該画素PIX1がマトリクス状(行方向及び列方向)に複数配置されている。複数のソース線SLは、行方向に等間隔で配置されており、複数のゲート線GLは、列方向に等間隔で配置されている。薄膜トランジスタ基板TFT1には、画素PIX1ごとに画素電極PXが形成されており、複数の画素PIX1に共通する1つの共通電極CT(図8参照)が形成されている。薄膜トランジスタTFTを構成するソース電極はソース線SLに電気的に接続され、ドレイン電極DD(図7参照)はコンタクトホールを介して画素電極PXに電気的に接続され、ゲート電極はゲート線GLに電気的に接続されている。
図5に示すように、対向基板CF1には、光を透過する光透過部と、光の透過を遮断するブラックマトリクスBM1(遮光部)とが形成されている。光透過部には、各画素PIX1に対応して複数のカラーフィルタFIL(着色層)が形成されている。また、一部の光透過部(図8参照)には、カラーフィルタFILが形成されておらず、例えばオーバーコート膜OCが形成されている。光透過部は、ブラックマトリクスBM1で囲まれており、例えば矩形状に形成されている。詳細は後述するが、複数のカラーフィルタFILは、赤色(R色)の材料で形成され、赤色の光を透過する赤色カラーフィルタFILR(赤色層)と、緑色(G色)の材料で形成され、緑色の光を透過する緑色カラーフィルタFILG(緑色層)と、青色(B色)の材料で形成され、青色の光を透過する青色カラーフィルタFILB(青色層)と、を含んでいる。赤色カラーフィルタFILR、緑色カラーフィルタFILG、及び青色カラーフィルタFILBは、行方向にこの順に繰り返し配列され、同一色のカラーフィルタFILが列方向に配列され、行方向及び列方向に隣り合うカラーフィルタFILの境界部分にブラックマトリクスBM1が形成されている。また、青色カラーフィルタFILBと赤色カラーフィルタFILRとの間には、カラーフィルタFILが形成されていない領域(光透過部)が配置されている。各カラーフィルタFILに対応して、複数の画素PIX1は、図3に示すように、赤色カラーフィルタFILRに対応する赤色画素PIXRと、緑色カラーフィルタFILGに対応する緑色画素PIXGと、青色カラーフィルタFILBに対応する青色画素PIXBと、を含んでいる。また、複数の画素PIX1は、カラーフィルタFILが形成されていない領域に対応する白色画素PIXWを含んでいる。表示パネルLCP1では、赤色画素PIXR、緑色画素PIXG、青色画素PIXB、白色画素PIXWが行方向にこの順に繰り返し配列されており、列方向には同一色の画素PIX1が配列されている。
第1タイミングコントローラTCON1は、周知の構成を備えている。例えば第1タイミングコントローラTCON1は、画像処理部IPUから出力される第1画像データDAT1と第1制御信号CS1(クロック信号、垂直同期信号、水平同期信号等)とに基づいて、第1画像データDA1と、第1ソースドライバSD1及び第1ゲートドライバGD1の駆動を制御するための各種タイミング信号(データスタートパルスDSP1、データクロックDCK1、ゲートスタートパルスGSP1、ゲートクロックGCK1)とを生成する(図3参照)。第1タイミングコントローラTCON1は、第1画像データDA1と、データスタートパルスDSP1と、データクロックDCK1とを第1ソースドライバSD1に出力し、ゲートスタートパルスGSP1とゲートクロックGCK1とを第1ゲートドライバGD1に出力する。
第1ソースドライバSD1は、データスタートパルスDSP1及びデータクロックDCK1に基づいて、第1画像データDA1に応じたデータ信号(データ電圧)をソース線SLに出力する。第1ゲートドライバGD1は、ゲートスタートパルスGSP1及びゲートクロックGCK1に基づいて、ゲート信号(ゲート電圧)をゲート線GLに出力する。
各ソース線SLには、第1ソースドライバSD1からデータ電圧が供給され、各ゲート線GLには、第1ゲートドライバGD1からゲート電圧が供給される。共通電極CTには、コモンドライバ(図示せず)から共通電圧Vcomが供給される。ゲート電圧(ゲートオン電圧)がゲート線GLに供給されると、ゲート線GLに接続された薄膜トランジスタTFTがオンし、薄膜トランジスタTFTに接続されたソース線SLを介して、データ電圧が画素電極PXに供給される。画素電極PXに供給されたデータ電圧と、共通電極CTに供給された共通電圧Vcomとの差により電界が生じる。この電界により液晶を駆動してバックライトBLの光の透過率を制御することによって画像表示を行う。表示パネルLCP1では、赤色画素PIXR、緑色画素PIXG、青色画素PIXB、白色画素PIXWそれぞれの画素電極PXに接続されたソース線SLに、所望のデータ電圧を供給することにより、カラー画像表示が行われる。
次に、図4及び図5を用いて、表示パネルLCP2の構成について説明する。図5に示すように、表示パネルLCP2は、バックライトBL側に配置された薄膜トランジスタ基板TFT2と、観察者側に配置され、薄膜トランジスタ基板TFT2に対向する対向基板CF2と、薄膜トランジスタ基板TFT2及び対向基板CF2の間に配置された液晶層LC2と、を含んでいる。表示パネルLCP2のバックライトBL側には偏光板POL4が配置されており、観察者側には偏光板POL3が配置されている。表示パネルLCP1の偏光板POL2と、表示パネルLCP2の偏光板POL3との間には、接着層SEFILが配置されている。
薄膜トランジスタ基板TFT2には、図4に示すように、列方向に延在する複数のソース線SLと、行方向に延在する複数のゲート線GLとが形成され、複数のソース線SLと複数のゲート線GLとのそれぞれの交差部近傍に薄膜トランジスタTFTが形成されている。表示パネルLCP2を平面的に見て、隣り合う2本のソース線SLと隣り合う2本のゲート線GLとにより囲まれる領域が1つの画素PIX2として規定され、該画素PIX2がマトリクス状(行方向及び列方向)に複数配置されている。複数のソース線SLは、行方向に等間隔で配置されており、複数のゲート線GLは、列方向に等間隔で配置されている。薄膜トランジスタ基板TFT2には、画素PIX2ごとに画素電極PXが形成されており、複数の画素PIX2に共通する1つの共通電極CT(図8参照)が形成されている。薄膜トランジスタTFTを構成するソース電極はソース線SLに電気的に接続され、ドレイン電極DD(図7参照)はコンタクトホールを介して画素電極PXに電気的に接続され、ゲート電極はゲート線GLに電気的に接続されている。
図5に示すように、対向基板CF2には、光を透過する光透過部と、光の透過を遮断するブラックマトリクスBM2(遮光部)とが形成されている。光透過部には、カラーフィルタFIL(着色部)は形成されておらず、例えばオーバーコート膜OCが形成されている。
第2タイミングコントローラTCON2は、周知の構成を備えている。例えば第2タイミングコントローラTCON2は、画像処理部IPUから出力される第2画像データDAT2と第2制御信号CS2(クロック信号、垂直同期信号、水平同期信号等)とに基づいて、第2画像データDA2と、第2ソースドライバSD2及び第2ゲートドライバGD2の駆動を制御するための各種タイミング信号(データスタートパルスDSP2、データクロックDCK2、ゲートスタートパルスGSP2、ゲートクロックGCK2)とを生成する(図4参照)。第2タイミングコントローラTCON2は、第2画像データDA2と、データスタートパルスDSP2と、データクロックDCK2とを第2ソースドライバSD2に出力し、ゲートスタートパルスGSP2とゲートクロックGCK2とを第2ゲートドライバGD2に出力する。
第2ソースドライバSD2は、データスタートパルスDSP2及びデータクロックDCK2に基づいて、第2画像データDA2に応じたデータ電圧をソース線SLに出力する。第2ゲートドライバGD2は、ゲートスタートパルスGSP2及びゲートクロックGCK2に基づいて、ゲート電圧をゲート線GLに出力する。
各ソース線SLには、第2ソースドライバSD2からデータ電圧が供給され、各ゲート線GLには、第2ゲートドライバGD2からゲート電圧が供給される。共通電極CTには、コモンドライバから共通電圧Vcomが供給される。ゲート電圧(ゲートオン電圧)がゲート線GLに供給されると、ゲート線GLに接続された薄膜トランジスタTFTがオンし、薄膜トランジスタTFTに接続されたソース線SLを介して、データ電圧が画素電極PXに供給される。画素電極PXに供給されたデータ電圧と、共通電極CTに供給された共通電圧Vcomとの差により電界が生じる。この電界により液晶を駆動してバックライトBLの光の透過率を制御することによって画像表示を行う。表示パネルLCP2では、白黒画像表示が行われる。
液晶表示装置LCDは、表示パネルLCP2の単位面積当たりの画素PIX2の数が、表示パネルLCP1の単位面積当たりの画素PIX1の数より少なくなるように構成されている。例えば、液晶表示装置LCDは、表示パネルLCP1の画素PIX1の数と表示パネルLCP2の画素PIX2の数とが4対1の割合で構成されている。また、液晶表示装置LCDでは、表示パネルLCP1の4個の画素PIX1(赤色画素PIXR、緑色画素PIXG、青色画素PIXB、白色画素PIXW)と、表示パネルLCP2の1個の画素PIX2とが、平面視で互いに重畳するように構成されている。
図6は、互いに重なり合う、表示パネルLCP1の画素PIX1と、表示パネルLCP2の画素PIX2との関係を示す平面図であり、図7は、図6に対応する画素PIX1、PIX2の具体的な構成を示す平面図である。図6に示す例では、表示パネルLCP1の1個の赤色画素PIXR、1個の緑色画素PIXG、1個の青色画素PIXB、及び1個の白色画素PIXWと、表示パネルLCP2の1個の画素PIX2とが平面視で互いに重なり合うように配置されている。表示パネルLCP1の各画素PIX1の面積(大きさ)が互いに等しい場合、表示パネルLCP2の1個の画素PIX2の面積は、表示パネルLCP1の1個の画素PIX1の面積の4倍となっている。また1個の画素PIX2の面積は、1個の赤色画素PIXRの面積と1個の緑色画素PIXGの面積と1個の青色画素PIXBの面積と1個の白色画素PIXWの面積とを合計した面積に等しくなっている。尚、図6には、共通電極CTに接続される共通配線CLと、液晶容量CLCとを示している。また図7には、薄膜トランジスタTFTを構成する半導体層SIとドレイン電極DDとを示している。図7に示すように、画素電極PXにスリットが形成されてもよい。
図8は、図7の8−8´切断線における断面図である。図8を用いて画素PIX1、PIX2の断面構造について説明する。
表示パネルLCP1の画素PIX1を構成する薄膜トランジスタ基板TFT1(図5参照)では、透明基板SUB2(ガラス基板)上にゲート線GL(図7参照)が形成されており、ゲート線GLを覆うようにゲート絶縁膜GSNが形成されている。ゲート絶縁膜GSN上にソース線SLが形成されており、ソース線SLを覆うように保護膜PAS及び有機膜OPASが形成されており、有機膜OPAS上に共通電極CTが形成されており、共通電極CTを覆うように保護膜UPASが形成されている。保護膜UPAS上に画素電極PXが形成されており、画素電極PXを覆うように配向膜(図示せず)が形成されている。ソース線SLは行方向に等間隔に配置されている。対向基板CF1(図5参照)では、透明基板SUB1(ガラス基板)上に、ブラックマトリクスBM1及びカラーフィルタFIL(赤色カラーフィルタFILR、緑色カラーフィルタFILG、及び青色カラーフィルタFILB)が形成されている。カラーフィルタFILの表面にはオーバーコート膜OCが被覆されており、オーバーコート膜OC上に配向膜(図示せず)が形成されている。
表示パネルLCP2の画素PIX2では、ソース線SLが、平面視で、表示パネルLCP1の白色画素PIXWと赤色画素PIXRとの境界に重なる部分に形成されている。またブラックマトリクスBM2が、平面視で、表示パネルLCP1の赤色画素PIXRと緑色画素PIXGとの境界に重なる部分と、緑色画素PIXGと青色画素PIXBとの境界に重なる部分とに形成されている。ブラックマトリクスBM2は、平面視で、表示パネルLCP1の青色画素PIXBと白色画素PIXWとの境界に重なる部分と、白色画素PIXWと赤色画素PIXRとの境界に重なる部分とには形成されていない。このように、ブラックマトリクスBM2は、平面視で、白色画素PIXWと、白色画素PIXWの両側にそれぞれ配置される青色画素PIXB及び赤色画素PIXRとを含む3個の画素PIX1を囲むように形成されている。また、表示パネルLCP2では、平面視で列方向において、ソース線SLとブラックマトリクスBM2とが互いに重畳しておらず、白色画素PIXWの境界部分にはブラックマトリクスBM2が形成されていない。また、ブラックマトリクスBM2のうち3個の画素PIX1を囲む部分において、列方向に延在する部分の行方向の間隔P2が、3個分の画素PIX1の行方向の幅と等しくなっている。また、上記間隔P2は、表示パネルLCP1のソース線SL(又はブラックマトリクスBM1の列方向に延在する部分)の行方向の間隔P1の3倍と等しくなっている。また、表示パネルLCP2の画素PIX2では、対向基板CF2にカラーフィルタFILが形成されていない。表示パネルLCP2の画素PIX2のその他の画素構造は、表示パネルLCP1の画素PIX1の画素構造と同一である。
ここで、実施形態1に係る液晶表示装置LCDにおける混色の低減効果について説明する。
図9は、比較例に係る液晶表示装置における画像表示の一例を示す模式図である。比較例に係る液晶表示装置は、1枚のカラー画像表示用の表示パネルLCPを備えている。図9では、赤色の単色画像を表示する場合の画素の様子を示している。赤色画像を表示する場合、図9(a)に示すように、赤色画素PIXRに対応する液晶層LCがオン状態になり、緑色画素PIXG、青色画素PIXB及び白色画素PIXWに対応する液晶層LCがオフ状態になる。この構成において、例えば、薄膜トランジスタ基板及び対向基板の位置ずれが生じた場合、図9(b)に示すように、バックライト光の(A)方向の光が、赤色画素PIXRの液晶層LCを通過した後、白色画素PIXWの光透過部を通過し、漏れ光として観察者側に出射される。これにより、観察者が(A)方向に対向する方向に表示画面を見た場合に、白浮きした赤色画像が視認される。特に白色画素PIXWでは、カラーフィルタFILが形成されていないため、バックライト光の光量が他の画素に比べて多くなり、漏れ光の影響も大きくなる。このような混色を防ぐ方法として、従来、図9(c)に示すように、白色画素PIXWの境界部分のブラックマトリクスBMの幅を大きくして、バックライト光の漏れ光を遮光する構成が採用されている。しかし、図9(c)に示す構成では、白色画素PIXWの開口幅が狭くなり、画素開口率が低下してしまう。
図10は、実施形態1に係る液晶表示装置LCDにおける画像表示の一例を示す模式図である。図9と同様に赤色画像を表示する場合、図10(a)に示すように、表示パネルLCP1の赤色画素PIXRに対応する液晶層LC1と、表示パネルLCP2の液晶層LC2とがオン状態になり、表示パネルLCP1の緑色画素PIXG、青色画素PIXB及び白色画素PIXWに対応する液晶層LC1がオフ状態になる。尚、図10において、バックライト光の(A)方向の光は、比較例で示した図9のバックライト光の(A)方向の光と同じ方向の光を示している。実施形態1に係る液晶表示装置LCDでは、図10(b)に示すように、バックライト光の(A)方向の光は、表示パネルLCP2のブラックマトリクスBM2で遮光され、観察者側に出射されない。
このように、実施形態1に係る液晶表示装置LCDでは、相対的に視感度が高い色に対応する画素(ここでは、白色画素PIXW)に隣接する画素(例えば、赤色画素PIXR)と、この画素に隣接する画素(例えば、緑色画素PIXG)との境界に重なる部分に、ブラックマトリクスBM2を配置することにより、白色画素PIXWからの光漏れを抑えることができるため、混色を抑えることができる。また、上記光漏れを抑えるためにブラックマトリクスBM1、BM2の幅を大きくする必要がないため、画素の開口率の低下を抑えることもできる。
[実施形態2]
本発明の実施形態2について、図面を用いて以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1において示した構成要素と構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、実施形態1において定義した用語については特に断らない限り本実施形態においてもその定義に則って用いるものとする。なお、後述の各実施形態についても同様である。
図11は、実施形態2に係る液晶表示装置LCDにおいて、互いに重なり合う、表示パネルLCP1の画素PIX1と、表示パネルLCP2の画素PIX2の具体的な構成を示す平面図である。図12は、図11の12−12´切断線における断面図である。実施形態2に係る液晶表示装置LCDでは、表示パネルLCP1は、実施形態1に係る表示パネルLCP1と同一の構成を有している。また、実施形態2に係る液晶表示装置LCDでは、実施形態1と同様に、相対的に視感度が高い色に対応する画素(ここでは、白色画素PIXW)に隣接する画素(例えば、赤色画素PIXR)と、この画素に隣接する画素(例えば、緑色画素PIXG)との境界に重なる部分に、ブラックマトリクスBM2が配置されている。さらに、実施形態2に係る液晶表示装置LCDでは、次に視感度が高い色に対応する画素(ここでは、緑色画素PIXG)に隣接する画素(例えば、赤色画素PIXR)と、この画素に隣接する画素(例えば、白色画素PIXW)との境界に重なる部分に、ブラックマトリクスBM2が配置されている。4種類の色の画素から成る本実施形態では、ブラックマトリクスBM2は、表示パネルLCP1のブラックマトリクスBM1と同一の構成となる。すなわち、ブラックマトリクスBM2は、平面視で、各画素PIX1の境界及び各画素PIX2の境界に重なる部分に形成されており、ブラックマトリクスBM1と重畳している。他の構成は、実施形態1に係る液晶表示装置LCDの構成と同一である。
図13は、実施形態2に係る液晶表示装置LCDにおける画像表示の一例を示す模式図である。実施形態2に係る構成においても、実施形態1と同様に、従来の構成と比較して、白色画素PIXWからの光漏れ(バックライト光の(A)方向の光)を抑えることができるため、画素の開口率を低下させることなく混色を抑えることができる。また、実施形態2に係る構成によれば、白色画素PIXWの次に視感度が高い色に対応する緑色画素PIXGに入射されるバックライト光の(B)方向の光を、表示パネルLCP2のブラックマトリクスBM2により遮光することができるため、混色をより抑えることができる。
[実施形態3]
図14は実施形態3に係る表示パネルLCP1の概略構成を示す平面図であり、図15は実施形態3に係る表示パネルLCP2の概略構成を示す平面図である。図16は、互いに重なり合う、表示パネルLCP1の画素PIX1と、表示パネルLCP2の画素PIX2との関係を示す平面図であり、図17は、図16に対応する画素PIX1、PIX2の具体的な構成を示す平面図である。図18は、図17の18−18´切断線における断面図である。
実施形態3に係る液晶表示装置LCDでは、表示パネルLCP1の単位面積当たりの画素PIX1の数と、表示パネルLCP2の単位面積当たりの画素PIX2の数とが等しくなっており、表示パネルLCP1及び表示パネルLCP2は互いに同一の解像度を有している。表示パネルLCP1のソース線と、表示パネルLCP2のソース線とは、平面視で互いに重畳するように配置されている。他の構成は、実施形態1に係る液晶表示装置LCDの構成と同一である。すなわち、ブラックマトリクスBM2は、実施形態1と同様、平面視で、表示パネルLCP1の赤色画素PIXRと緑色画素PIXGとの境界に重なる部分と、緑色画素PIXGと青色画素PIXBとの境界に重なる部分とに形成されており、表示パネルLCP1の青色画素PIXBと白色画素PIXWとの境界に重なる部分と、白色画素PIXWと赤色画素PIXRとの境界に重なる部分とには形成されていない。
実施形態3に係る構成においても、実施形態1と同様に、従来の構成と比較して、白色画素PIXWからの光漏れを抑えることができるため、画素の開口率を低下させることなく混色を抑えることができる。
本発明の液晶表示装置LCDは上記実施形態1〜3に限定されず、例えば、表示パネルLCP1の複数の画素PIX1が、白色画素PIXWを含まず、赤色画素PIXR、緑色画素PIXG及び青色画素PIXBで構成されていてもよい。赤色画素PIXR、緑色画素PIXG及び青色画素PIXBからなる液晶表示装置LCDについて、以下の実施形態4〜6を例に挙げて説明する。
[実施形態4]
図19は実施形態4に係る表示パネルLCP1の概略構成を示す平面図であり、図20は実施形態4に係る表示パネルLCP2の概略構成を示す平面図である。
図19に示すように、表示パネルLCP1では、赤色画素PIXR、緑色画素PIXG、青色画素PIXBが行方向にこの順に繰り返し配列されており、列方向には同一色の画素PIX1が配列されている。表示パネルLCP1では、赤色画素PIXR、緑色画素PIXG、青色画素PIXBそれぞれの画素電極PXに接続されたソース線SLに、所望のデータ電圧を供給することにより、カラー画像表示が行われる。
図20に示すように、表示パネルLCP2では、単位面積当たりの画素PIX2の数が、表示パネルLCP1の単位面積当たりの画素PIX1の数より少なくなるように構成されている。例えば、液晶表示装置LCDは、表示パネルLCP1の画素PIX1の数と表示パネルLCP2の画素PIX2の数とが3対1の割合で構成されている。また、表示パネルLCP1の3個の画素PIX1(赤色画素PIXR、緑色画素PIXG、青色画素PIXB)と、表示パネルLCP2の1個の画素PIX2とが、平面視で互いに重畳するように構成されている。
図21は、互いに重なり合う、表示パネルLCP1の画素PIX1と、表示パネルLCP2の画素PIX2との関係を示す平面図であり、図22は、図21に対応する画素PIX1、PIX2の具体的な構成を示す平面図である。
図21に示す例では、表示パネルLCP1の1個の赤色画素PIXR、1個の緑色画素PIXG、及び1個の青色画素PIXBと、表示パネルLCP2の1個の画素PIX2とが平面視で互いに重なり合うように配置されている。表示パネルLCP1の各画素PIX1の面積(大きさ)が互いに等しい場合、表示パネルLCP2の1個の画素PIX2の面積は、表示パネルLCP1の1個の画素PIX1の面積の3倍となっている。また1個の画素PIX2の面積は、1個の赤色画素PIXRの面積と1個の緑色画素PIXGの面積と1個の青色画素PIXBの面積とを合計した面積に等しくなっている。
図23は、図22の23−23´切断線における断面図である。図23に示すように、ブラックマトリクスBM2は、平面視で、表示パネルLCP1の青色画素PIXBと赤色画素PIXRとの境界に重なる部分に形成されており、表示パネルLCP1の赤色画素PIXRと緑色画素PIXGとの境界に重なる部分と、緑色画素PIXGと青色画素PIXBとの境界に重なる部分とには形成されていない。このように、ブラックマトリクスBM2は、平面視で、緑色画素PIXGと、緑色画素PIXGの両側にそれぞれ配置される赤色画素PIXR及び青色画素PIXBとを含む3個の画素PIX1を囲むように形成されている。また、ブラックマトリクスBM2のうち3個の画素PIX1を囲む部分において、列方向に延在する部分の行方向の間隔P2が、3個分の画素PIX1の行方向の幅と等しくなっている。また、上記間隔P2は、表示パネルLCP1のソース線SL(又はブラックマトリクスBM1の列方向に延在する部分)の行方向の間隔P1の3倍と等しくなっている。ブラックマトリクスBM2は、相対的に視感度が高い色に対応する画素(ここでは、緑色画素PIXG)に隣接する画素(例えば、青色画素PIXB)と、この画素に隣接する画素(例えば、赤色画素PIXR)との境界に重なる部分に形成されている。
図24は、実施形態4に係る液晶表示装置LCDにおける画像表示の一例を示す模式図である。図24では、青色画像を表示する場合を示している。図24に示すように、実施形態4に係る構成では、緑色画素PIXGからの光漏れを抑えることができるため、緑色の漏れ光による混色を抑えることができる。また、上記光漏れを抑えるためにブラックマトリクスBM1、BM2の幅を大きくする必要がないため、画素の開口率の低下を抑えることもできる。
ここで、表示パネルLCP2のブラックマトリクスBM2における列方向に延在する部分BM2a(図22(b)参照)の行方向の長さL2(図23参照)は、表示パネルLCP1のブラックマトリクスBM1における列方向に延在する部分BM1a(図22(a)参照)の行方向の長さL1(図23参照)より短くてもよい。また、上記部分BM2aの行方向の長さL2は、表示パネルLCP1,LCP2のソース線SLの行方向の長さL3(図23参照)より短くてもよい。また、ブラックマトリクスBM2は、上記部分BM2aを含まず、行方向に延在する部分のみから成るストライプ状に形成されてもよい。これにより、表示パネルLCP2から出射され、表示パネルLCP1に入射される光量を増加させることができる。尚、これらブラックマトリクスBM2の構成は、他の各実施形態に係るブラックマトリクスBM2にも適用することができる。
[実施形態5]
図25は、実施形態5に係る液晶表示装置LCDにおいて、互いに重なり合う、表示パネルLCP1の画素PIX1と、表示パネルLCP2の画素PIX2の具体的な構成を示す平面図である。図26は、図25の26−26´切断線における断面図である。実施形態5に係る液晶表示装置LCDでは、表示パネルLCP1は、実施形態4に係る表示パネルLCP1と同一の構成を有している。表示パネルLCP2では、ブラックマトリクスBM2が、表示パネルLCP1のブラックマトリクスBM1と同一の構成を有している。すなわち、ブラックマトリクスBM2は、平面視で、各画素PIX1の境界及び各画素PIX2の境界に重なる部分に形成されており、ブラックマトリクスBM1と重畳している。他の構成は、実施形態4に係る液晶表示装置LCDの構成と同一である。
図27は、実施形態5に係る液晶表示装置LCDにおける画像表示の一例を示す模式図である。実施形態5に係る構成においても、実施形態4と同様に、緑色画素PIXGからの光漏れ(バックライト光の(A)方向の光)を抑えることができるため、画素の開口率を低下させることなく混色を抑えることができる。また、実施形態5に係る構成によれば、緑色画素PIXGの次に視感度が高い色に対応する赤色画素PIXRに入射されるバックライト光の(B)方向の光を、表示パネルLCP2のブラックマトリクスBM2により遮光することができるため、混色をより抑えることができる。
[実施形態6]
図28は実施形態6に係る表示パネルLCP1の概略構成を示す平面図であり、図29は実施形態6に係る表示パネルLCP2の概略構成を示す平面図である。図30は、互いに重なり合う、表示パネルLCP1の画素PIX1と、表示パネルLCP2の画素PIX2との関係を示す平面図であり、図31は、図30に対応する画素PIX1、PIX2の具体的な構成を示す平面図である。図32は、図31の32−32´切断線における断面図である。
実施形態6に係る液晶表示装置LCDでは、表示パネルLCP1の単位面積当たりの画素PIX1の数と、表示パネルLCP2の単位面積当たりの画素PIX2の数とが等しくなっており、表示パネルLCP1及び表示パネルLCP2は互いに同一の解像度を有している。表示パネルLCP1のソース線と、表示パネルLCP2のソース線とは、平面視で互いに重畳するように配置されている。他の構成は、実施形態4に係る液晶表示装置LCDの構成と同一である。すなわち、ブラックマトリクスBM2は、実施形態4と同様、平面視で、表示パネルLCP1の青色画素PIXBと赤色画素PIXRとの境界に重なる部分に形成されており、表示パネルLCP1の赤色画素PIXRと緑色画素PIXGとの境界に重なる部分と、緑色画素PIXGと青色画素PIXBとの境界に重なる部分とには形成されていない。
実施形態6に係る構成においても、実施形態4と同様に、緑色画素PIXGからの光漏れを抑えることができるため、画素の開口率を低下させることなく混色を抑えることができる。
本発明の液晶表示装置LCDは上記各実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態1〜3において、白色画素PIXWの代わりに黄色画素が含まれていてもよい。図33に示すように、黄色画素では、表示パネルLCP1に黄色カラーフィルタFILY(黄色層)が形成されている。この構成では、例えば黄色画素からの光漏れを抑えることができるため、黄色の漏れ光による混色を抑えることができる。
また、上記実施形態1、2、4、5では、例えば図34に示すように、表示パネルLCP2に実装されるソースドライバIC(SIC)の数が、表示パネルLCP1に実装されるソースドライバIC(SIC)の数より少ない構成であってもよい。これにより、表示パネルLCP1と比較して、表示パネルLCP2のソースドライバICの数を削減することができるため、液晶表示装置LCDのコストを低減することができる。
尚、上記各実施形態に係る液晶表示装置LCDでは、表示パネルLCP1がカラー画像を表示し、表示パネルLCP2が白黒画像を表示する構成であるが、本発明の液晶表示装置はこれに限定されない。例えば、表示パネルLCP1が白黒画像を表示し、表示パネルLCP2がカラー画像を表示する構成でもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で上記各実施形態から当業者が適宜変更した形態も本発明の技術的範囲に含まれることは言うまでもない。
LCD 液晶表示装置、LCP1 表示パネル、SD1 第1ソースドライバ、GD1 第1ゲートドライバ、TCON1 第1タイミングコントローラ、LCP2 表示パネル、SD2 第2ソースドライバ、SIC ソースドライバIC、GIC ゲートドライバIC、GD2 第2ゲートドライバ、TCON2 第2タイミングコントローラ、IPU 画像処理部、SL ソース線、GL ゲート線、POL1〜POL4 偏光板、BM1,BM2 ブラックマトリクス、BM1a (ブラックマトリクスBM1の列方向に延在する)部分、BM2a (ブラックマトリクスBM2の列方向に延在する)部分、FIL カラーフィルタ、PIX1,PIX2 画素、PIXR 赤色画素、PIXG 緑色画素、PIXB 青色画素、PIXW 白色画素。

Claims (13)

  1. 複数の表示パネルが重ね合わされて配置され、それぞれの前記表示パネルに画像を表示する液晶表示装置であって、
    第1の色に対応する第1画素、第2の色に対応する第2画素、及び、第3の色に対応する第3画素を含む複数の画素と、第1ブラックマトリクスとを備え、カラー画像を表示する第1表示パネルと、
    複数の画素と、第2ブラックマトリクスとを備え、白黒画像を表示する第2表示パネルと、
    を含み、
    前記第1の色の視感度は、前記第2の色の視感度より高く、かつ、前記第3の色の視感度より高く、
    前記第2ブラックマトリクスは、平面視で、前記第1画素と、前記第1画素の両側にそれぞれ配置される前記第2画素及び前記第3画素とを含む3個の画素を囲むように形成されている、
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記第2ブラックマトリクスは、平面視で、前記第2画素と前記第3画素との境界に重なる部分に形成されており、前記第1画素と前記第1画素に隣接する画素との境界に重なる部分に形成されていない、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記第1表示パネルは、各々が第1方向に延在し、且つ、前記第1方向に交差する第2方向に並べて配置された複数のソース線をさらに含み、
    前記第2表示パネルは、各々が前記第1方向に延在し、且つ、前記第2方向に並べて配置された複数のソース線をさらに含み、
    前記第2ブラックマトリクスにおける前記第1方向に延在する部分の少なくとも一部の前記第2方向の間隔は、前記第1表示パネル及び前記第2表示パネルそれぞれにおける前記複数のソース線の前記第2方向の間隔の3倍である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記第1表示パネルは、各々が第1方向に延在し、且つ、前記第1方向に交差する第2方向に並べて配置された複数のソース線をさらに含み、
    前記第2表示パネルは、各々が前記第1方向に延在し、且つ、前記第2方向に並べて配置された複数のソース線をさらに含み、
    前記第2ブラックマトリクスにおける前記第1方向に延在する部分の前記第2方向の長さは、前記第1ブラックマトリクスにおける前記第1方向に延在する部分の前記第2方向の長さより短い、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 前記複数の画素は、さらに、前記第1の色の視感度より低い視感度である第4の色に対応する第4画素を含み、
    前記第1画素は白色画素又は黄色画素であり、前記第2画素は赤色画素であり、前記第3画素は緑色画素であり、前記第4画素は青色画素であり、
    前記第1画素、前記第2画素、前記第3画素、及び前記第4画素が、この順に繰り返し配列されており、
    前記第2ブラックマトリクスは、平面視で、前記第2画素と前記第3画素との境界に重なる部分と、前記第3画素と前記第4画素との境界に重なる部分とに形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  6. 前記第2ブラックマトリクスは、平面視で、前記第1画素と前記第4画素との境界に重なる部分と、前記第1画素と前記第2画素との境界に重なる部分とに形成されていない、
    ことを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
  7. さらに、前記第2ブラックマトリクスは、平面視で、前記第1画素と前記第4画素との境界に重なる部分と、前記第1画素と前記第2画素との境界に重なる部分とに形成されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  8. 前記第2表示パネルの前記複数の画素それぞれの面積は、前記第1画素の面積と前記第2画素の面積と前記第3画素の面積と前記第4画素の面積とを合計した面積に等しい、
    ことを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  9. 前記第1画素は緑色画素であり、前記第2画素は赤色画素であり、前記第3画素は青色画素であり、
    前記第2画素、前記第1画素、及び前記第3画素が、この順に繰り返し配列されており、
    前記第2ブラックマトリクスは、平面視で、前記第2画素と前記第3画素との境界に重なる部分に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  10. 前記第2ブラックマトリクスは、平面視で、前記第1画素と前記第2画素との境界に重なる部分と、前記第1画素と前記第3画素との境界に重なる部分とに形成されていない、
    ことを特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置。
  11. さらに、前記第2ブラックマトリクスは、平面視で、前記第1画素と前記第2画素との境界に重なる部分と、前記第1画素と前記第3画素との境界に重なる部分とに形成されている、
    ことを特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置。
  12. 前記第2表示パネルの前記複数の画素それぞれの面積は、前記第1画素の面積と前記第2画素の面積と前記第3画素の面積とを合計した面積に等しい、
    ことを特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置。
  13. 前記第2表示パネルにおける単位面積当たりの前記画素の数は、前記第1表示パネルにおける単位面積当たりの前記画素の数より少ない、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
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