JP2019060895A - 試薬入りマイクロプレートおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業効率の向上が可能であり、試薬の無駄が少ない試薬入りマイクロプレートおよびその製造方法を提供する。【解決手段】複数のウェル3を有するマイクロプレート2と、ウェル3内に収容され、凍結乾燥された試薬4と、マイクロプレート2上に配置され、ウェル3の開口部を密閉する蓋材5とを有する試薬入りマイクロプレート1において、蓋材5は、基材11と、基材11上に形成されたシーラント層12とを有しており、シーラント層12はマイクロプレート2に対してヒートシールされている。−5℃でのマイクロプレート2に対するシーラント層12の剥離強度が、0.5N/15mm〜50N/15mmの範囲内である。【選択図】図1

Description

本発明は、定性検査や定量検査に用いられるマイクロプレートに関するものである。
試料を試薬と反応させる工程を含む化学的試験法や生物学的試験法においては、反応容器として複数のウェルを有するマイクロプレートが使用されている。
例えば、比色法によるタンパク質の定量においては、ウェルにタンパク質を含む試料および試薬を入れ、タンパク質および試薬を反応させ、吸光度を測定し、タンパク質を定量する。
このようなマイクロプレートを使用する試験においては、各ウェルで反応が行われることから、各ウェルに試料および試薬を分注する必要があり、煩雑な作業や時間を要する。また、バイアル等から各ウェルに試薬を分注する場合、バイアル等に余った試薬は無駄になり、コストがかさむ。そのため、作業効率の向上および試薬の効率的な使用が求められている。
例えば特許文献1には、省力化および効率性の向上を目的として、配合適性試験に用いられるマイクロプレートにおいて、マイクロプレートのウェルに試験材料溶液を添加し、凍結乾燥する方法が提案されている。
特開2005−249570号公報
そこで、マイクロプレートのウェルに試薬溶液を注入し、凍結乾燥することが考えられるが、この場合、凍結乾燥後は速やかにマイクロプレートを密閉する必要がある。しかしながら、特許文献1にはマイクロプレートの密閉に関して詳しい記載はない。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、作業効率の向上が可能であり、試薬の無駄が少ない試薬入りマイクロプレートおよびその製造方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、複数のウェルを有するマイクロプレートと、上記ウェル内に収容され、凍結乾燥された試薬と、上記マイクロプレート上に配置され、上記ウェルの開口部を密閉する蓋材とを有することを特徴とする試薬入りマイクロプレートを提供する。
本発明によれば、凍結乾燥された試薬がマイクロプレートのウェルに予め収容されているため、検査の際にはウェルに試料を注入するだけでよく、簡便かつ迅速に検査を行うことが可能である。また、マイクロプレートのウェルには微量の試薬を収容することができるため、試薬の無駄を少なくすることができ、コストを削減することができる。
また本発明においては、上記蓋材が、基材と、上記基材上に形成されたシーラント層とを有することが好ましい。このような蓋材は、例えばマイクロプレートに対してシーラント層を部分的にヒートシールすることでマイクロプレート上に通気可能に蓋材を配置して、凍結乾燥を行うことができ、また凍結乾燥後はマイクロプレートに対してシーラント層を全体的にヒートシールすることでウェルの開口部を密閉することができる。
上記の場合、上記蓋材が、上記基材および上記シーラント層の間に形成された粘着層を有することが好ましい。例えば本発明の試薬入りマイクロプレートの使用時に蓋材を剥離する場合において、基材およびシーラント層の間に粘着層が形成されている場合には、シーラント層のヒートシール部に根切れが生じることで粘着層が露出するため、ウェルに試料を注入した後は露出した粘着層によって蓋材でウェルを再度密閉することができる。そのため、別途、マイクロプレートカバーを用いる必要がなく、コストを削減することができる。
また本発明は、複数のウェルを有するマイクロプレートの上記ウェル内に、試薬が溶媒に溶解または分散された試薬溶液を注入する注入工程と、上記マイクロプレート上に通気可能に蓋材を配置し、上記試薬溶液を凍結乾燥する凍結乾燥工程と、上記ウェルの開口部を上記蓋材で密閉する密閉工程とを有することを特徴とする試薬入りマイクロプレートの製造方法を提供する。
本発明によれば、蓋材を利用してウェル内の試料溶液を凍結乾燥することができるとともに、凍結乾燥後はウェルの開口部を密閉することができ、試薬入りマイクロプレートを簡単な工程で製造することができる。
また本発明においては、上記蓋材が、基材と、上記基材上に形成されたシーラント層とを有することが好ましい。このような蓋材は、例えばマイクロプレートに対してシーラント層を部分的にヒートシールすることでマイクロプレート上に通気可能に蓋材を配置して、凍結乾燥を行うことができ、また凍結乾燥後はマイクロプレートに対してシーラント層を全体的にヒートシールすることでウェルの開口部を密閉することができる。
上記の場合、上記蓋材が、上記基材および上記シーラント層の間に形成された粘着層を有することが好ましい。例えば本発明により製造される試薬入りマイクロプレートの使用時に蓋材を剥離する場合において、基材およびシーラント層の間に粘着層が形成されている場合には、シーラント層のヒートシール部に根切れが生じることで粘着層が露出するため、ウェルに試料を注入した後は露出した粘着層によって蓋材でウェルを再度密閉することができる。そのため、別途、マイクロプレートカバーを用いる必要がなく、コストを削減することができる。
本発明は、作業効率の向上および試薬の効率的な使用が可能であるという効果を奏する。
本発明の試薬入りマイクロプレートの一例を示す概略断面図である。 本発明の試薬入りマイクロプレートの他の例を示す概略平面図および本発明における蓋材の他の例を示す概略断面図である。 本発明の試薬入りマイクロプレートの他の例を示す概略断面図である。 本発明の試薬入りマイクロプレートの使用方法の一例を示す工程図である。 本発明の試薬入りマイクロプレートの他の例を示す概略断面図である。 本発明の試薬入りマイクロプレートの他の例を示す概略断面図および本発明における蓋材の他の例を示す概略平面図および側面図である。 本発明の試薬入りマイクロプレートの製造方法の一例を示す工程図である。 本発明の試薬入りマイクロプレートの製造方法における凍結乾燥工程の一例を示す模式図である。 本発明の試薬入りマイクロプレートの製造方法の他の例を示す工程図である。 本発明の試薬入りマイクロプレートの製造方法の他の例を示す工程図である。
以下、本発明の試薬入りマイクロプレートおよびその製造方法について詳細に説明する。
A.試薬入りマイクロプレート
本発明の試薬入りマイクロプレートは、複数のウェルを有するマイクロプレートと、上記ウェル内に収容され、凍結乾燥された試薬と、上記マイクロプレート上に配置され、上記ウェルの開口部を密閉する蓋材とを有することを特徴とするものである。
本発明の試薬入りマイクロプレートについて図面を参照して説明する。
図1は、本発明の試薬入りマイクロプレートの一例を示す概略断面図である。図1に例示するように、試薬入りマイクロプレート1は、複数のウェル3を有するマイクロプレート2と、ウェル3内に収容され、凍結乾燥された試薬4と、マイクロプレート2上に配置され、ウェル3の開口部を密閉する蓋材5とを有している。蓋材5は、基材11と、基材11上に形成されたシーラント層12とを有しており、シーラント層12はマイクロプレート2に対してヒートシールされている。
本発明においては、凍結乾燥された試薬がマイクロプレートのウェルに予め収容されており、ウェルに試料を注入し、試料および試薬を反応させて、検査を行うことができる。そのため、本発明の試薬入りマイクロプレートを用いることにより、作業効率を向上させ、簡便かつ迅速に検査を行うことが可能である。
また、マイクロプレートのウェルには微量の試薬を収容することができるため、試薬の無駄を少なくすることができ、コストを削減することができる。
また本発明においては、ウェルに収容される試薬を適宜選択することで、種々の化学的試験法や生物学的試験法に適用することが可能である。
また本発明においては、検査時の工程を簡略化することができるため、作業中に不用意に他の試料が混入したり、外部から浮遊物が混入したりするのを抑制することができる。
以下、本発明の試薬入りマイクロプレートにおける各構成について説明する。
1.蓋材
本発明に用いられる蓋材は、マイクロプレート上に配置され、マイクロプレートのウェルの開口部を密閉するものである。
蓋材としては、ウェルの開口部を密閉できるものであり、かつ凍結乾燥時にマイクロプレート上に通気可能に配置することができるものであれば特に限定されるものではなく、例えば基材と、基材上に形成されたシーラント層とを有する第1積層フィルムや、基材と、基材上に形成された接着層と、接着層上に形成されたフッ素系樹脂フィルムとを有する第2積層フィルム、ゴム栓等が挙げられる。中でも、第1積層フィルムまたは第2積層フィルムが好ましく、第1積層フィルムがより好ましい。ウェルの開口部を容易に密閉することができるからである。
以下、第1積層フィルム、第2積層フィルムおよびゴム栓に分けて説明する。
(1)第1積層フィルム
本発明に用いられる第1積層フィルムは、基材と、基材上に形成されたシーラント層とを有するものである。
以下、第1積層フィルムにおける各構成について説明する。
(a)シーラント層
本発明におけるシーラント層は、ヒートシール可能な層である。
シーラント層の材料としては、ヒートシール性を有するものであればよく、マイクロプレートの材料に応じて適宜選択される。例えばマイクロプレートの材料がポリスチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、またはアクリル樹脂である場合、シーラント層の材料としては、ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、CMPS(登録商標)等のコンパウンド系ポリオレフィン、VMX(登録商標)等のポリオレフィン系ポリマーアロイ等が好ましく用いられる。
また、本発明においてはウェル内の試薬を凍結乾燥することから、シーラント層の材料は、低温、すなわち凍結乾燥時の温度でもマイクロプレートに対する接着性を保持できるものであることが好ましい。
具体的には、ヒートシール後の−5℃でのマイクロプレートに対するシーラント層の剥離強度が、0.5N/15mm〜50N/15mmの範囲内であることが好ましい。シーラント層の剥離強度が上記範囲であれば、低温でもマイクロプレートに対する接着性を保持することができるからである。一方、シーラント層の剥離強度が高すぎると、本発明の試薬入りマイクロプレートの使用時に蓋材を剥がすのが困難になる場合がある。
なお、剥離強度は、JIS−K−6854−3 1999(T型剥離試験法)に準じて、テンシロン(引張試験機RTA−250、オリエンテック社製)により測定した値である。
このようなシーラント層の材料としては、例えばマイクロプレートの材料がポリエチレンテレフタレート(PET)やナイロン基材である場合、ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等が挙げられる。
また、本発明の試薬入りマイクロプレートを使用する際には、吸光、蛍光、発光等の光学測定を行うことから、光学測定時にも蓋材をそのまま使用する場合には、シーラント層の材料は透明性を有することが好ましい。この場合、シーラント層の材料には、防曇性を付与することが可能な材料を添加することが好ましい。ウェル内で発生した蒸気が液滴としてシーラント層に付着し、光学測定に影響を及ぼすのを抑制することができるからである。防曇性を付与することが可能な材料としては、例えばエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンメチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリアミド系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられる。
また、シーラント層の材料は、試薬を吸着しにくい非吸着性を有することが好ましく、試薬の種類に応じて適宜選択される。例えば試薬がタンパク質、アミノ酸、第一級または第二級アミン試薬である場合には、シーラント層の材料としては、ポリアクリロニトリル(PAN)、環状オレフィンコポリマー(COC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)等を用いることができる。
シーラント層の厚みとしては、例えば10μm〜100μmの範囲内であることが好ましい。シーラント層の厚みが薄すぎると十分な接着強度が得られず、また厚すぎると蓋材を剥離するのが困難になり、蓋材の剥離時にウェル内の試薬が飛散するおそれがあるからである。
シーラント層を基材に形成する方法としては、特に限定されないが、例えば、共押出法、ドライラミネートで貼り合せる方法やTダイからシーラント層を押出しラミネートする方法を挙げることができる。
(b)基材
本発明に用いられる基材は、シーラント層を支持するものである。
基材としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂等の樹脂フィルムが挙げられる。また、基材として、アルミニウム箔等の金属箔を用いることもできる。
また、シーラント層が基材を兼ねていてもよい。
基材は、透明であってもよく不透明であってもよく、本発明の試薬入りマイクロプレートを使用する際の蓋材の剥離の有無や光学測定の種類等に応じて適宜選択される。なお、基材が不透明である場合であって、蓋材を剥離しない場合においても、蓋材に光学測定のための孔を設けることで測定できる場合もある。
また、本発明の試薬入りマイクロプレートを使用する際に、蓋材を剥離せずに、蓋材をピペット等で突き刺してウェル内に試料を注入する場合には、基材は突き刺し開口性を有することが好ましい。この場合、基材としては、例えば延伸ポリプロピレンフィルムや、アルミ箔等の金属箔等が好ましく用いられる。
また、本発明の試薬入りマイクロプレートを使用する際に、蓋材を剥離する場合には、基材は、直線カット性を有するものであることが好ましい。この場合、蓋材を容易に剥離することができ、蓋材の剥離時にウェル内の試薬が飛散するのを抑制することができる。また、所定の列または行のウェルのみを開けることができ、検査点数に合わせて試薬入りマイクロプレートを使用することができる。直線カット性を有する基材としては、例えば一軸延伸フィルムが挙げられる。
また、本発明の試薬入りマイクロプレートを使用する際に、蓋材を剥離する場合、図2(a)〜(d)に例示するように、基材11は切断線15を有することも好ましい。なお、図2(a)〜(c)は本発明の試薬入りマイクロプレートの他の例を示す概略上面図、図2(d)は本発明における蓋材の他の例を示す概略断面図である。この場合、切断線に沿って蓋材を容易に剥離することができ、蓋材の剥離時にウェル内の試薬が飛散するのを抑制することができる。また、所定のウェルのみを開けることができ、検査点数に合わせて試薬入りマイクロプレートを使用することができる。
切断線は、連続的に形成されていてもよく、ミシン目状に不連続に形成されていてもよい。切断線の形成位置としては、図2(a)に例示するように列または行毎に蓋材を剥離できるように列または行に沿って切断線15が直線状に形成されていてもよく、図2(b)に例示するようにウェル3毎に蓋材を剥離できるように切断線15が格子状に形成されていてもよい。また、図2(c)に示すように、ウェル3上の蓋材を部分的に開けることができるように、ウェル3上を横切るように切断線15が形成されていてもよい。切断線の切り込み深さは、蓋材を切断可能であればよく、例えば基材の厚みと同じであってもよく、基材の厚みよりも小さくてもよい。切断線の形成方法としては、例えばレーザー加工法が挙げられる。
基材の厚みとしては、蓋材の剥離の有無等によって適宜調整される。
(c)粘着層
本発明においては、図3に例示するように、基材11およびシーラント層12の間に粘着層13が形成されていることが好ましい。
図4(a)〜(d)は本発明の試薬入りマイクロプレートの使用方法の一例を示す工程図であり、図3に示す試薬入りマイクロプレートを用いる例である。まず、図4(a)に示すように、試薬入りマイクロプレート1において、シーラント層12のマイクロプレート2と接触している部分はヒートシール部14となっている。図4(b)に示すように、蓋材5を剥離すると、シーラント層12の熱を受けたヒートシール部14と熱を受けていないヒートシール部14以外の部分との境界で破断され、いわゆる根切れが生じる。そのため、ヒートシール部14では粘着層13が露出する。次に、図4(c)に示すように、ウェル3に試料10を注入する。次いで、図4(d)に示すように、蓋材5を再度被せる。このとき、露出した粘着層13によって蓋材5をマイクロプレート2に密着させることができる。
したがって、粘着層が形成されている場合には、蓋材でウェルを再度密閉することができ、ウェルに不用意に他の試料が混入したり、外部の浮遊物が混入したりするのを抑制することができる。そのため、別途、高価なマイクロプレートカバーを用いる必要がなく、コストを削減することができる。
粘着層(以下、粘着剤とする。)の材料としては、再剥離性および再封性を有するものであれば、特に限定されず、被着物の素材や要求される粘着力により適宜選択することができる。具体的には、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤等を挙げることができる。
これらの中でも、ヒートシール時の熱劣化抑制作用や低温条件下における耐久性等に優れ、基材とシーラント層との間のラミネーション強度の低下を抑えてデラミネーションの発生を効果的に抑制するという観点から、好ましくは、シリコーン系粘着剤が挙げられる。
また、上記粘着剤は、粘着付与剤、架橋剤、軟化剤、充填剤、老化防止剤等を適宜配合することができる。
粘着層の厚みとしては、例えば20μm〜100μmの範囲内であることが好ましい。
粘着層の形成方法としては、特に限定されないが、具体的には、上述した粘着剤の主剤に架橋剤を撹袢させた粘着剤を離型紙の上に塗布し、乾燥炉にて水分と溶媒を蒸発除去した後、その他の材料を投入し圧着形成する方法や、紫外線を照射して形成する方法等が挙げられる。
(d)第1積層フィルム
なお、蓋材が第1積層フィルムである場合の試薬入りマイクロプレートの製造方法については、後述の「B.試薬入りマイクロプレートの製造方法」に記載するので、ここでの説明は省略する。
(2)第2積層フィルム
本発明に用いられる第2積層フィルムは、基材と、基材上に形成された接着層と、接着層上に形成されたフッ素系樹脂フィルムとを有するものである。
図5は本発明の試薬入りマイクロプレートの他の例を示す概略断面図である。図5に示すように、試薬入りマイクロプレート1において、蓋材6は、基材21と、基材21上に形成された接着層22と、接着層22上に形成されたフッ素系樹脂フィルム23とを有している。
以下、第2積層フィルムにおける各構成について説明する。
(a)フッ素系樹脂フィルム
本発明において、フッ素系樹脂フィルムは、低い摺動抵抗性、すなわち良好な表面滑性、および種々の試薬との低反応性を示すことから、好ましく用いられる。
フッ素系樹脂フィルムとしては、表面滑性および低反応性を示すものを用いることができる。このようなフッ素系樹脂フィルムとしては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体からなるペルフルオロアルコキシ樹脂(PFA)、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとのコポリマー(FEP)、テトラフルオロエチレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルとヘキサフルオロプロピレンとのコポリマー(EPE)、テトラフルオロエチレンとエチレンまたはプロピレンとのコポリマー(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂(PCTFE)、エチレンとクロロトリフルオロエチレンとのコポリマー(ECTFE)、フッ化ビニリデン系樹脂(PVDF)、フッ化ビニル系樹脂(PVF)等のフッ素系樹脂の1種または2種以上からなるフィルムを用いることができる。
中でも、フッ化ビニル系樹脂(PVF)、テトラフルオロエチレンとエチレンまたはプロピレンとのコポリマー(ETFE)からなるフッ素系樹脂フィルムが、優れた摺動性、種々の試薬や溶剤との低反応性、耐熱性および耐久性等の観点から好ましい。
また、例えば、フィルムの加工性、耐熱性、耐光性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り性、離形性、難燃性、抗カビ性、電気的特性、その他等を改良、改質する目的で、種々のプラスチック配合剤や添加剤等を添加することができる。その添加量としては、フッ素系樹脂全量に対して、添加剤等に応じて極微量から数十%まで、その目的に応じて任意に設定することができる。
また、接着性を向上させるために、エポキシ系のシランカップリング剤を添加してもよく、フィルムのブロッキング等を防止するために、ブロッキング防止剤を添加してもよい。これらの添加量は、0.1質量%〜10質量%程度が好ましい。
フッ素系樹脂フィルムの厚みとしては、12μm〜300μmの範囲内であることが好ましく、より好ましくは50μm〜150μmの範囲内である。厚みが薄すぎると製造および取り扱いが困難になり、厚くなるほどコストがかかるからである。
なお、厚みは、例えば、(株)リガク製の蛍光X線分析装置(機種名、RIX2000型)を用いて、測定することができる。
フッ素系樹脂フィルムの形成方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、押し出し法、キャスト成形法、Tダイ法、切削法、インフレーション法等の成膜化法を用いて成膜化する方法、あるいは、2種以上のフッ素系樹脂を使用して多層共押し出し成膜化する方法、さらには、2種以上のフッ素系樹脂を使用し、成膜化する前に混合して成膜化する方法等が挙げられる。また、必要に応じて、例えば、テンター方式、あるいは、チューブラー方式等を利用して1軸または2軸方向に延伸してもよい。
フッ素系樹脂フィルムの表面は、接着性等を向上させるために、必要に応じて、予め、所望の表面処理層を設けることができる。
表面処理としては、例えば、コロナ放電処理、オゾン処理、グロー放電処理、化学薬品等を用いて処理する酸化処理等の処理を用いることができる。
接着性を改善する方法としてはさらに、例えば、フッ素系樹脂フィルムの表面に、予め、プライマーコート剤層、アンダーコート剤層、アンカーコート剤層、接着剤層、あるいは、蒸着アンカーコート剤層等を任意に形成して、表面処理層とすることもできる。前処理のコート剤層としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレンあるいはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂あるいはその共重合体または変性樹脂、セルロース系樹脂等をビヒクルの主成分とする樹脂組成物を使用することができる。
また、コート剤層の形成方法としては、例えば、溶剤型、水性型、あるいは、エマルジョン型等のコート剤を使用し、ロールコート法、グラビアロールコート法、キスコート法等の塗布法を用いることができる。コート剤層を形成する工程は、フッ素系樹脂フィルムの成膜後、あるいは、2軸延伸処理後の後工程として、あるいは、成膜、あるいは、2軸延伸処理のインライン処理等で実施することができる。
(b)接着層
本発明に用いられる接着層は、基材およびフッ素系樹脂フィルムの間に形成されるものである。
接着層に用いられる材料としては、基材およびフッ素系樹脂フィルムを接着することができるものであればよく、例えばシリコーン接着剤を挙げることができ、具体的にはオキシム型シリコーン接着剤が挙げられる。
接着層の厚みとしては、例えば5μm〜40μmの範囲内であることが好ましい。
接着層の形成方法としては、例えばヘラを用いて塗布する方法、ブレードコート法、スピンコート法、コンマコート法、キスコート法等が挙げられる。
(c)基材
本発明における第2積層フィルムに用いられる基材としては、上記第1積層フィルムに用いられる基材と同様とすることができる。
また、フッ素系樹脂フィルムに積層される基材は、シーラント層の基材と同様であってもよく、蓋材にラミネートしてもよいが、フッ素系樹脂フィルムに基材を直接ヒートシールすることができない場合があるため、粘着加工または表面処理をしたものを蓋材と接着する方が好ましい。
(d)第2積層フィルム
なお、蓋材が第2積層フィルムである場合の試薬入りマイクロプレートの製造方法については、後述の「B.試薬入りマイクロプレートの製造方法」に記載するので、ここでの説明は省略する。
(3)ゴム栓
本発明におけるゴム栓としては、ウェルの開口部を密閉できるものであり、かつ凍結乾燥時にマイクロプレート上に通気可能に配置することができるものであればよく、例えばフランジ部と、切欠き部を有する脚部とを有するものが好ましく用いられる。
図6(a)は本発明の試薬入りマイクロプレートの他の例を示す概略断面図であり、図6(b)、(c)は本発明における蓋材の他の例を示す概略平面図および側面図である。なお、図6(b)はゴム栓の脚部側から見た概略平面図である。図6(a)〜(c)に示すように、蓋材7はゴム栓であり、フランジ部31と脚部32とを有し、脚部32は切欠き部33を有している。
このようなゴム栓では、凍結乾燥時には半打栓することで切欠き部を通気口として機能させることができ、また凍結乾燥後は全打栓することでウェルの開口部を密閉することができる。
ゴム栓は、フランジ部と、切欠き部を有する脚部とを有するものであればよく、ゴム栓の構造としては、一般的な凍結乾燥用ゴム栓と同様とすることができる。
ゴム栓の材料としては、例えば任意の合成ゴムや天然ゴムを主原料とし、必要に応じて任意の配合剤を混練して得られるゴム組成物を用いることができる。
合成ゴムとしては、例えば、ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム、ジビニルベンゼン共重合ブチルゴムなどのブチル系ゴム、イソプレンゴム、イソプレン−イソブチレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、ニトリルゴム等が挙げられる。
中でも、良好な気体不透過性、耐オゾン性、耐老化性、電気的性質、耐化学薬品性等を保持するとともに、優れた耐熱性を示すため、塩素化ブチルゴムまたは臭素化ブチルゴムを好ましく使用することができる。
また、ゴム栓の表面には接着層を介してフッ素系樹脂フィルムが配置されていてもよい。試薬を吸着しにくくすることができるからである。
フッ素系樹脂フィルムとしては、上記第2積層フィルムに用いられるフッ素系樹脂フィルムと同様とすることができる。
また、接着層は、フッ素系樹脂フィルムに加熱圧着によりゴム栓を接着させる層であり、表面にメチル基およびエチル基の少なくとも一方が存在するように形成されたシリカ膜であって、有機ケイ素化合物を含む蒸着用ガス組成物を用いて、プラズマCVD法により形成した蒸着膜である。メチル基およびエチル基の少なくとも一方が接着層の表面に存在することにより、ゴム栓との接着が良好となる。
表面に存在するメチル基およびエチル基の量は、成膜時の蒸着用ガス組成物中の蒸着用モノマーガスと酸素供給ガスとの比を変化させることにより調整することができる。
接着層の厚みは、5nm〜200nmの範囲内であることが好ましく、より好ましくは20nm〜100nmの範囲内である。接着層の厚みが薄すぎると、接着層が連続膜として存在せず、フッ素系樹脂フィルムのフッ素が表面に露出して、ゴム栓との接着性が損なわれる場合がある。一方、厚みが厚すぎると、生産性に劣り、剛性が増してクラック等が発生し易くなる。
接着層の表面は、極性溶媒である水に対する接触角が35°〜85°の範囲内であることが好ましく、より好ましくは35°〜70°の範囲内であることが好ましい。また、無極性溶媒であるジヨードメタンに対する接触角が10°〜70°の範囲内であることが好ましく、より好ましくは10°〜40°の範囲内である。接触角が大きすぎると、表面のフッ素が接着を阻害し、良好な接着性が得られない。
なお、接触角は、JIS K 6768に準じて、θ/2法にて液滴の左右端点と頂点を結ぶ直線の、固体表面に対する角度から求めることができる。接触角は、協和界面科学(株)製の全自動接触角計Drop Master 700により20℃、50%RHの条件下で測定された値である。
接着層の形成に用いられる有機ケイ素化合物としては、ケイ素原子に直接結合したメチル基を含む有機ケイ素化合物、例えば、ヘキサメチルジシロキサン(HMDSO)、テトラメチルジシロキサン(TMDSO)、オクタメチリシクロテトラシロキサン、メチルシラン、ジメチルシラン、トエリメチルシラン、テトラメチルシラン、エチルシラン等が好ましく用いられる。中でも、HMDSO、TMDSO、オクタメチルシクロテトラシロキサンが好ましい。これらの有機ケイ素化合物は、接着性を発現するメチル基が、結合が切れやすいSi−O結合やO−C結合を介してではなく、直接ケイ素原子と結合しているため、膜中に安定して取り込まれやすくなるからである。
なお、プラズマCVD法の条件については、特開2013−107961号公報に詳しい。
また、接着層の表面を、再びプラズマCVD装置または任意のプラズマ処理装置中で、アルゴンンガスやヘリウムガス等の非反応性ガスを用いて、プラズマ処理に付してもよい。プラズマ処理により、接着層の表面を改質し、ゴム栓との接着性をさらに改良することができる。
ゴム栓の表面に接着層を介してフッ素系樹脂フィルムを配置する方法としては、フッ素系樹脂フィルム上に接着層を形成した積層フィルムの接着層の面をゴム基材と対向するように重ね合わせ、加熱圧着する方法が挙げられる。これにより、積層フィルムとゴム基材との極めて強固な接着が達成され、ゴム基材の弾性を保持したまま、その表面の滑り性および耐溶剤性を向上させることができる。例えば、ゴム基材としてゴムシートを使用し、積層フィルムの接着層の面と重ね合わせ、加熱圧着することにより複合ゴムシートを作製し、この複合ゴムシートを任意の形状に打ち抜いて、ゴム栓を製造することができる。また、未加硫のゴムシートを、所望の形状に加硫成形し、得られた加硫成型品を、積層フィルムの接着層の面と重ね合わせ、加熱圧着ラミネートすることにより、ゴム栓を製造することもできる。また、ゴム基材として、未加硫のゴムシートを用いて、積層フィルムの接着層の面と重ね合わせ、任意の成形用金型内に配置し、所望の形状に加硫成形し、同時に加熱圧着ラミネートすることもできる。また、未加硫のゴムシートを、所望の形状に半加硫成形し、得られた半加硫成型品をゴム基材として、積層フィルムの接着層の面と重ね合わせ、残りの加硫成形を行うと同時に加熱圧着ラミネートを行ってもよい。
加硫成形、および、積層フィルムとゴム基材との加熱圧着は、従来公知の方法によって行うことができる。また、その際の反応条件は、使用するゴム基材の種類や加硫状態、フッ素系樹脂フィルムの融点、厚さ等に応じて適宜設定することができる。例えば、加硫成形したゴム基材と積層フィルムとをラミネートする場合は、温度150℃〜250℃、圧力0.1Pa〜20Pa、時間10秒〜300秒で加熱圧着ラミネートを行うことができる。また、未加硫または半加硫のゴム基材と積層フィルムとをラミネートする場合は、温度150℃〜250℃、圧力0.1Pa〜20Pa、時間10秒〜600秒で加熱成形および加熱圧着ラミネートを行うことができる。
2.試薬
本発明に用いられる試薬は、マイクロプレートのウェル内に収容され、凍結乾燥されたものである。
試薬としては、試料を試薬と反応させる工程を含む化学的試験法や生物学的試験法に用いられるものであればよく、試験法に応じて適宜選択される。例えば、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、核酸および核酸関連物質、糖類、脂質、ビタミン、ホルモン等の基質、および、上記基質の定量等に用いられる酵素、アミノ酸やペプチドに発色基を結合させた発色合成基質、比色試薬、酸化還元試薬、重合試薬等が挙げられる。具体的には、エンドトキシン試験法では、試薬としては、ライセート試薬や、アミノ酸(ペプチド)に発色基を結合させた発色合成基質(比色試薬)が挙げられる。
また、その他、凍結乾燥時に試料中のタンパク質の変性を防ぐ目的で、グリセロール等のポリオールやpH調整剤、キレート剤等も配合する場合もある。
3.マイクロプレート
本発明に用いられるマイクロプレートは、複数のウェルを有するものである。
ウェルの数としては、一般的な範囲とすることができ、例えば6、12、24、48、96、384等が挙げられる。
本発明の試薬入りマイクロプレートを使用する際には、吸光、蛍光、発光等の光学測定を行うことから、マイクロプレートの材料としては、透明性を有するものであればよい。中でも、マイクロプレートの材料は、試薬および試料が吸着しにくいものであることが好ましく、試薬および試料の種類等に応じて適宜選択される。具体的には、ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル樹脂等が挙げられる。
また、マイクロプレートの材料には、樹脂流動性、防曇性、静電気防除の観点から、改質剤を添加することが好ましい。改質剤としては、例えばエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンメチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリアミド系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられる。また、試薬および試料を吸着しにくくするために、改質剤を適宜変更してもよい。
また、試薬および試料を吸着しにくくするために、マイクロプレートの表面にプラズマ処理等の親水化処理を施してもよい。
4.試薬入りマイクロプレート
本発明の試薬入りマイクロプレートは、密閉包装されていてもよい。これにより、密閉性を高めることができるからである。
包装体としては、例えばアルミ箔やアルミ蒸着膜を有するものを用いることができる。
5.使用方法
本発明の試薬入りマイクロプレートは、試料を試薬と反応させる工程を含む化学的試験法や生物学的試験法に用いることができ、種々の検査に用いることができる。例えばエンドトキシン試験法、タンパク質の定量、PCR増幅した遺伝子同定のハイブリダイゼーション法の前調整、タンパク質同定のための染色法前調整、酵素法によるヌクレオチド、ヌクレオシド、アミノ酸、各種糖、ならびに脂質やビタミン、ホルモン等の定量等が挙げられる。
B.試薬入りマイクロプレートの製造方法
本発明の試薬入りマイクロプレートの製造方法は、複数のウェルを有するマイクロプレートの上記ウェル内に、試薬が溶媒に溶解または分散された試薬溶液を注入する注入工程と、上記マイクロプレート上に通気可能に蓋材を配置し、上記試薬溶液を凍結乾燥する凍結乾燥工程と、上記ウェルの開口部を上記蓋材で密閉する密閉工程とを有することを特徴とする方法である。
本発明の試薬入りマイクロプレートの製造方法について図面を参照して説明する。
図7(a)〜(d)は本発明の試薬入りマイクロプレートの製造方法の一例を示す工程図であり、蓋材が第1積層フィルムである例である。まず、図7(a)に示すように、マイクロプレート2のウェル3内に試薬溶液4aを注入する。次いで、図7(b)に示すように、基材11と、基材11上に形成されたシーラント層12とを有する蓋材5を、シーラント層12がマイクロプレート2に対向するようにマイクロプレート2上に配置する。この際、例えば図8(a)に示すように、シーラント層12の四隅のみをヒートシールしてヒートシール部14を形成し、蓋材をマイクロプレートに貼り付ける。ヒートシール部14以外の部分ではヒートシールされていないことから、ウェル3内の気体を流通させることができ、通気可能である。次に、図7(b)〜(c)に示すように、試薬溶液4aを凍結乾燥して、凍結乾燥された試薬4が得られる。次いで、図7(d)に示すように、ウェル3の開口部を蓋材5で密閉する。この際、シーラント層12を全体的にヒートシールすることで、蓋材5で密閉することができる。
図9(a)〜(d)は本発明の試薬入りマイクロプレートの製造方法の他の例を示す工程図であり、蓋材が第2積層フィルムである例である。まず、図9(a)に示すように、マイクロプレート2のウェル3内に試薬溶液4aを注入する。次いで、図9(b)に示すように、基材21と、基材21上に形成された接着層22と、接着層22上に形成されたフッ素系樹脂フィルム23とを有する蓋材6を、フッ素系樹脂フィルム23がマイクロプレート2に対向するようにマイクロプレート2上に配置する。
蓋材6は、マイクロプレート2との間にわずかに隙間を有するように設計されており、凍結乾燥時には、僅かな隙間からウェル3内を真空にすることができる。
次に、図9(b)〜(c)に示すように、試薬溶液4aを凍結乾燥して、凍結乾燥された試薬4が得られる。次いで、図9(d)に示すように、ウェル3の開口部を蓋材6で密閉する。
通常、凍結乾燥後に蓋材で密閉した後、デシケータ等に保存、あるいは、防湿包装をすることが好ましい。目に見えないピンホールや隙間があった場合に、凍結乾燥した試薬が吸湿して劣化する可能性があるため、上述した防湿処置を行う方がよい。
図10(a)〜(d)は本発明の試薬入りマイクロプレートの製造方法の他の例を示す工程図であり、蓋材がゴム栓である例である。まず、図10(a)に示すように、マイクロプレート2のウェル3内に試薬溶液4aを注入する。次いで、図10(b)に示すように、ゴム栓である蓋材7をマイクロプレート2上に配置する。この蓋材7は、図6(a)〜(c)に示すように、フランジ部31と、切欠き部33を有する脚部32とを有するゴム栓である。この際、ゴム栓を半打栓することで、脚部32の切欠き部33を通気口として機能させることができる。次に、図10(b)〜(c)に示すように、試薬溶液4aを凍結乾燥して、凍結乾燥された試薬4が得られる。次いで、図10(d)に示すように、ウェル3の開口部を蓋材7で密閉する。この際、ゴム栓を全打栓することで、蓋材7で密閉することができる。
通常、ゴム栓を全打栓することにより嵌合(密閉)した場合、図9にて例示した方法とは異なり、密閉性が非常に高く、一般に、上述した防湿処置を必要としない場合もあるが、適宜防湿処理を行ってもよい。
本発明においては、蓋材を利用してウェル内の試料溶液を凍結乾燥することができるとともに、凍結乾燥後はウェルの開口部を密閉することができ、試薬入りマイクロプレートを簡単な工程で製造することができる。
以下、本発明の試薬入りマイクロプレートの製造方法における各工程について説明する。
1.注入工程
本発明における注入工程は、複数のウェルを有するマイクロプレートの上記ウェル内に、試薬が溶媒に溶解または分散された試薬溶液を注入する工程である。
なお、マイクロプレートおよび試薬については、上記「A.試薬入りマイクロプレート」に記載したので、ここでの説明は省略する。
溶媒としては、試薬の種類に応じて適宜選択されるものであり、例えば水、緩衝液等が挙げられる。
試薬溶液をウェルに注入する方法としては、特に限定されるものではないが、コスト面から、ディスペンサーロボットで分注することが好ましい。
2.凍結乾燥工程
本発明における凍結乾燥工程は、上記マイクロプレート上に通気可能に蓋材を配置し、上記試薬溶液を凍結乾燥する工程である。
なお、蓋材については、上記「A.試薬入りマイクロプレート」に記載したので、ここでの説明は省略する。
マイクロプレート上に通気可能に蓋材を配置する方法としては、蓋材の種類に応じて適宜選択される。
例えば蓋材が、基材と、基材上に形成されたシーラント層とを有する第1積層フィルムである場合、マイクロプレートに対してシーラント層を部分的にヒートシールすることで、通気可能に蓋材を配置することができる。シーラント層を部分的にヒートシールする際、ヒートシール部の形成位置としては、通気可能に蓋材を配置することができれば特に限定されるものではなく、例えば図8(a)に示すようにシーラント層12の四隅のみにヒートシール部14を形成してもよく、図8(b)に示すようにシーラント層12の2辺にヒートシール部14を形成してもよく、図8(c)に示すようにドット状にヒートシール部14を形成してもよく、図8(d)に示すようにストライプ状にヒートシール部14を形成してもよい。ヒートシール部の面積としては、搬送時および凍結乾燥時に蓋材が脱離することがないように、ヒートシール部の接着強度、第1積層フィルムの強度、搬送時および凍結乾燥時に第1積層フィルムにかかる力等に応じて適宜調整される。なお、図8(a)〜(d)において、基材は省略されている。
ヒートシールの条件としては、医薬品等の用途における一般的なヒートシールの条件と同様とすることができ、シーラント層の材料等に応じて適宜選択される。
また、例えば蓋材が、基材と、基材上に形成された接着層と、接着層上に形成されたフッ素系樹脂フィルムとを有する第2積層フィルムである場合、フッ素樹脂フィルムのマイクロプレート側の表面(以下、内面と称する。)に凹凸を形成することにより、蓋材内面とマイクロプレートとの間に僅かな隙間が生じるため、通気可能に蓋材を配置することができる。また、上記凹凸は、フッ素樹脂フィルムの内面全体に形成してもよいし、蓋材の周辺部分にのみ形成してもよい。
なお、上記凹凸は、ヒートシールにより溶融し、マイクロプレートを密閉することができるものである。
また、例えば蓋材が、フランジ部と、切欠き部を有する脚部とを有するゴム栓である場合、ゴム栓を半打栓することで、通気可能に蓋材を配置することができる。
試料溶液を凍結乾燥させる際は、従来公知の方法にて、試料溶液を凍結し、真空乾燥することが好ましい。凍結させた試料溶液が解けない温度に保ち、真空状態に減圧することにより、水の沸点を降下させ、水分を氷の状態から水蒸気の状態に昇華させることができるため、タンパク質が変性することなく、乾燥させることができるからである。
凍結乾燥の方法および条件としては、医薬品等の用途における一般的な方法および条件の中から適宜選択して適用することができる。例えば、−3℃にて1時間〜2時間凍結乾燥後、更に温度を下げ、−15℃〜―10℃にて20時間凍結乾燥することにより、乾燥試薬を得ることができる。
また、凍結乾燥前に試薬溶液を凍結させる方法としては、例えば冷凍庫に入れる方法、液体窒素等に接触させる方法等が挙げられる。
3.密閉工程
本発明における密閉工程は、上記ウェルの開口部を上記蓋材で密閉する工程である。
蓋材で密閉する方法としては、蓋材の種類に応じて適宜選択される。
例えば蓋材が、基材と、基材上に形成されたシーラント層とを有する第1積層フィルムである場合、マイクロプレートに対してシーラント層を全体的にヒートシールすることで、蓋材で密閉することができる。
ヒートシールの条件としては、医薬品等の用途における一般的なヒートシールの条件と同様とすることができ、シーラント層の材料等に応じて適宜選択される。
また、例えば蓋材が、基材と、基材上に形成された接着層と、接着層上に形成されたフッ素系樹脂フィルムとを有する第2積層フィルムである場合、マイクロプレートに対して蓋材を全体的にヒートシールすることで、蓋材内面に付した凹凸が溶融接着し、密閉することができる。
また、例えば蓋材が、フランジ部と、切欠き部を有する脚部とを有するゴム栓である場合、ゴム栓を全打栓することで、蓋材で密閉することができる。
蓋材で密閉した後に、試薬入りマイクロプレートを密閉包装してもよい。これにより、密閉性を高めることができるからである。
なお、包装体については、上記「A.試薬入りマイクロプレート」に記載したので、ここでの説明は省略する。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
[実施例1]
(蓋材の準備)
ポリエステルフィルム粘着テープ(631S #100、寺岡製作所社製)の粘着面とCMPS(017C、三井化学東セロ(株)製)30μmとを貼り合わせ、96穴マイクロプレートのサイズに合わせてカットした。
(ライセート試薬および緩衝液の凍結乾燥)
エンドトキシン試験試薬セット(エンドスペシーES−24S、生化学工業社製)のライセート試薬(粉末)を注射水0.5mLにて溶解し、96穴マイクロプレートに、0.2mLずつ分注した。
次に、ライセート試薬溶解用のβ−グルカン阻害緩衝液を0.3mLずつ96穴マイクロプレートに分注した。
上記注射水にて溶解したライセート試薬およびβ−グルカン阻害緩衝液は、それぞれ異なるウェルに分注した。
96穴マイクロプレートに分注した試薬および緩衝液を冷凍庫で凍結させた後、蓋材のCMPS面が上記マイクロプレート側を対向するように配置し、ウェル周囲を十字に囲うように軽くシールした。具体的には、蓋材の上から、半田篭手を寝かせた状態でフィルム上を撫で、ウェル周囲の円形突起部に上記蓋材を圧着し、次いで、縦横のウェルの並びに沿って、半田篭手を立てた状態で滑らし、十字を描くように蓋材を圧着することにより、密閉されない程度にシールした。
その後、上記マイクロプレートを凍結乾燥機で1晩凍結乾燥した。
目視にて乾燥を確認した後、180℃に温めたシールテスターにて上記マイクロプレート上の蓋材全面を圧着し、ウェル周囲の円形突出部を完全にシールした。
(エンドトキシン標準溶液の準備)
日本薬局方標準エンドトキシン標準品(生化学工業社製)を用い、注射水にて2.0EU/Lのエンドトキシン標準溶液を調製した。調製方法は、一般的なエンドトキシン標準溶液の調製法に従った。
(凍結乾燥した試薬および緩衝液の発色性評価試験)
通常の調製方法にて調製したライセート試薬と、上記凍結乾燥したライセート試薬およびβ−グルカン阻害緩衝液とを注射水にて再溶解して混合して得られた試薬を用い、エンドトキシン試験を行った。
まず、エンドスペシーES−24Sのライセート試薬(粉末)をβ−グルカン阻害緩衝液0.5mLにて溶解した後、96穴マイクロプレートに、0.2mLずつ分注した(以下、標準ライセート試薬と称する)。
次に、上記凍結乾燥したβ-グルカン阻害緩衝液を0.3mLの注射水にて溶解して得られた緩衝液0.2mLを、凍結乾燥したライセート試薬が入ったウェルに加え、溶解した(以下、再調製ライセート試薬と称する)。
上記標準ライセート試薬および再調製ライセート試薬に、2.0EU/Lの標準エンドトキシンを0.2mLずつ分注・撹拌し、波長405nmにて吸光度を測定した。
[評価]
(再調製ライセート試薬の力価の評価)
標準ライセート試薬と、再調製ライセート試薬との力価を評価するため、実施例1に記載の方法にて発色性評価試験を行ったところ、同等の発色が得られた。
(蓋材の再封性評価)
試薬および緩衝液を凍結乾燥した後、シールテスターにて96穴マイクロプレートを蓋材にて完全にシールし、蓋材が常温に戻るまで放冷した。その後、上記蓋材を部分的に剥がしたところ、ウェル周囲の円形突出部上にのみ、シール残りが確認された。
次に、蓋材を初期の位置へ戻すと、円形突出部と蓋材の再接着が確認された。
1 … 試薬入りマイクロプレート
2 … マイクロプレート
3 … ウェル
4 … 試薬
5、6、7 … 蓋材
10 … 試料
11 … 基材
12 … シーラント層
13 … 粘着層
14 … ヒートシール部
15 … 切断線
21 … 基材
22 … 接着層
23 … フッ素系樹脂フィルム

Claims (6)

  1. 複数のウェルを有するマイクロプレートと、
    前記ウェル内に収容され、凍結乾燥された試薬と、
    前記マイクロプレート上に配置され、前記ウェルの開口部を密閉する蓋材と
    を有し、
    前記蓋材が、基材と、前記基材上に形成されたシーラント層とを有し、−5℃での前記マイクロプレートに対する前記シーラント層の剥離強度が、0.5N/15mm〜50N/15mmの範囲内である、ことを特徴とする試薬入りマイクロプレート。
  2. 前記蓋材が、前記基材および前記シーラント層の間に形成された粘着層を有することを特徴とする請求項1に記載の試薬入りマイクロプレート。
  3. 複数のウェルを有するマイクロプレートの前記ウェル内に、試薬が溶媒に溶解または分散された試薬溶液を注入する注入工程と、
    前記マイクロプレート上に通気可能に蓋材を配置し、前記試薬溶液を凍結乾燥する凍結乾燥工程と、
    前記ウェルの開口部を前記蓋材で密閉する密閉工程と
    を有することを特徴とする試薬入りマイクロプレートの製造方法。
  4. 前記凍結乾燥工程において、前記蓋材を、基材と、前記基材上に形成されたシーラント層とを有するものとし、前記マイクロプレートに対して前記シーラント層を部分的にヒートシールすることで、前記マイクロプレート上に通気可能に前記蓋材を配置し、
    前記密閉工程において、前記マイクロプレートに対して前記シーラント層を全体的にヒートシールすることで、前記ウェルの開口部を前記蓋材で密閉する、ことを特徴とする請求項3に記載の試薬入りマイクロプレートの製造方法。
  5. 前記蓋材が、前記基材および前記シーラント層の間に形成された粘着層を有することを特徴とする請求項4に記載の試薬入りマイクロプレートの製造方法。
  6. 前記凍結乾燥工程において、前記蓋材を、基材と、前記基材上に形成された接着層と、前記接着層上に形成された、表面に凹凸が形成されたフッ素系樹脂フィルムとを有するものとし、前記凹凸が形成されたフッ素系樹脂フィルムの前記表面が前記マイクロプレート側となるように、前記蓋材を前記マイクロプレート上に配置することにより、通気可能に前記蓋材を配置し、
    前記密閉工程において、前記マイクロプレートに対して前記蓋材を全体的にヒートシールすることで、前記蓋材表面に付した凹凸が溶融接着し、前記ウェルの開口部を前記蓋材で密閉する、ことを特徴とする請求項3に記載の試薬入りマイクロプレートの製造方法。
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