JP2019060853A - 小型時計ピボット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】「平坦」及び「吊り下げ」位置の間の品質係数の差を最小にしたピボット装置を提供する。【解決手段】小型時計ピボット装置100または小型時計機構200または小型時計ムーブメント300または時計400の組立方法であって、小型時計ピボット装置100または小型時計機構200または小型時計ムーブメント300または時計400は、ピボット1及び軸受2を含み、方法は、ピボット1を提供する段階、軸受2を提供する段階、ピボット1及びまたは軸受2の少なくとも1つの表面101、102、211、221へ、20℃の温度での動粘度が1.5St超である潤滑油を塗布する段階、ピボット1を軸受2内へ位置決めする段階、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、小型時計ピボット装置に関する。本発明はまた、当該小型時計ピボット装置を含む、小型時計機構に関する。本発明は更に、当該小型時計ピボット装置または当該機構を含む、小型時計ムーブメントに関する。本発明は同様に、当該装置または当該機構または当該ムーブメントを含む、時計に関する。本発明は最後に、当該ピボット装置、当該機構、当該ムーブメント、または当該時計の組立または実現方法に関する。
小型時計発振器のピボット装置の潤滑用油であり、良好な品質係数を与えるものとして、Moebius社製の、Synt−A−Lube(SAL)9010オイルが既知である。当該オイルは、小型時計発振器の潤滑のために、一般的に用いられる。製造業者の非特許文献1によれば、当該オイルは、20℃の温度で1.2Stの粘度を有している。
従来の小型時計発振器の、具体的にはてん輪及びひげぜんまい型の発振器のピボット装置は、発振器の位置に応じてピボット上にその度合が変化する摩擦を引き起こす。一般に、摩擦は、小型時計の垂直位置、具体的には「吊り下げ」位置または「12H位置」において、ムーブメントの水平位置、具体的には「CH位置」として知られる「平坦」位置よりも高くなり、このため、発振器の「品質係数」は、ムーブメントの水平位置よりも垂直位置において低くなる。品質係数の差は、てん輪及びひげぜんまい型の発振器の振幅の差に反映され、具体的にはムーブメントの稼働の差に反映されることもあり、このため時計の精度のためには水平位置と垂直位置の間の品質係数を最小限にすることが必要となる。
本明細書全体において、「CH位置」、「FH位置」、「6H位置」、「12H位置」の表現は、ISO基準3158に定義される、小型時計位置を示すことが意図される。
先行技術から既知の解決策は、小型時計の位置にかかわらず、ピボットに基本的に一定の力を発生させるように構成される、発振器用のピボット装置を提案することからなる。しかしながら、これらピボット装置は、従来のピボット装置へ実質的な改造を必要とし、これはしかしながら製造効率や耐衝撃性に関して完全な満足を提供する。
従来のてん輪ピボット装置において、異なる位置における摩擦は、ピボットとピボット石との間の接触構造が変化するため、変化する。水平時計位置において、てん輪の軸は垂直であり、軸のピボットの先端は、カウンターピボットとして知られる石に対して重みをかける。一般的な法則として、当該石は平面であり、ピボットの先端は丸められており、このため抵抗トルクは低い。垂直小型時計位置において、てん輪の軸は水平位置であり、穴の、一般には石に配置された(縁が丸められた)オリーブ穴の縁に対して擦り合う。水平位置に比べて、抵抗トルクは高くなり、てん輪の発振の振幅は低くなる。
この問題に対応するために、一つの解決策は、従来のてん輪ピボット装置に変更を加えることで、小型時計の水平位置の摩擦を増加させることを含む。当該解決策は、水平と垂直位置間の摩擦の差を減少させることを可能にする。
従来技術において、複数の実施形態が提案されている。特許文献1は、例えば、軸に対して傾斜させたオリーブ穴石と当接部(カウンターピボット)とを組み合わせたピボット装置を開示する。これは、水平位置におけるオリーブ穴石に対する軸の円筒部の恒常的な摩擦を引き起こすことを可能にし、従って水平位置における摩擦力または抵抗トルクを増加させることを可能にする。
特許文献2は、平坦な先端とわずかに丸められた縁とを有し、半球形窪みが設けられたカウンターピボットと擦り合うピボットを開示する。ここでの目的もまた、天真の軸に対する摩擦力のレバーアームを最大化することで、水平位置での摩擦を増加させることである。同様に、特許文献3は、水平位置における摩擦力または抵抗トルクを増加させる目的で、斜角で終了するピボットを提案する。
こうした異なる構成は、小型時計の水平位置における抵抗トルクまたは摩擦を増加させることを含むが、具体的には小型時計の垂直位置における抵抗トルクまたは摩擦を減少させることは認めない。更に、これら代替ピボット装置は、複雑な製造効率を有する上、脆弱であることが判明したり、早期摩耗の対象となりえたりする。
スイス国特許出願公開第239786号明細書 米国特許第2654990号明細書 スイス国特許出願公開第704770号明細書
http://www.moebius−lubricants.ch/en/produits/huiles
本発明の目的は、上述の欠点に対応し、先行技術から既知の装置を改善する、小型時計ピボット装置を提供することである。特に本発明は、「平坦」及び「吊り下げ」位置の間の品質係数の差を最小にしたピボット装置を提案する。本発明はまた、当該ピボット装置の実施用の方法を提案する。
本発明にかかる組立方法は、請求項1に規定される。
組立方法の異なる実施形態は、請求項2から5に規定される。
本発明にかかるピボット装置または小型時計機構または小型時計ムーブメントまたは時計は、請求項6に定義される。
本発明にかかるピボット装置は、請求項7に規定される。
ピボット装置の異なる実施形態は、請求項8から11に規定される。
本発明にかかる小型時計機構は、請求項12に規定される。
本発明にかかる小型時計ムーブメントは、請求項13に規定される。
本発明にかかる時計は、請求項14に規定される。
添付の図面は、例として、本発明にかかる時計の実施形態を図示する。
図1は、時計が「水平」位置にある、時計の実施形態の模式図である。 図2は、時計が「吊り下げ」位置にある、時計の実施形態の模式図である。 図3は、発振器のピボット装置に用いられる異なる潤滑油について、時計の位置に応じた時計の品質係数の変化を示すグラフである。 図4は、異なる潤滑油における時計のCH位置とFH位置での品質係数の平均と、6H位置での品質係数との差を示すグラフであり、この差は図3にプロットされる。 図5は、発振器のピボット装置に用いられる異なる潤滑油について、時計の位置に応じた時計の品質係数の変化を示すグラフである。 図6は、異なる潤滑油における時計のCH位置とFH位置での品質係数の平均と、6H位置での品質係数との差を示すグラフであり、この差は図5にプロットされる。 図7は、発振器のピボット装置に用いられる潤滑油の粘度の係数としての、時計のCH位置とFH位置での品質係数の平均と、6H位置での品質係数との差を示すグラフである。 図8は、発振器のピボット装置に用いられる潤滑油の粘度の係数としての、時計の6H位置での品質係数の変化を示す図である。
時計400の一実施形態を、図1及び2を参照して以下に説明する。時計は例えば小型時計であり、特に腕時計である。時計は、機械式小型時計ムーブメント300を含む。小型時計ムーブメントは、機構200、具体的にはてん輪及びひげぜんまい型の発振器200を含む。
機構または発振器は、少なくとも1つの、特に2つのピボット装置100を含む。これらピボット装置は、てんぷ10を機構のフレーム20上で、またはムーブメントを軸A周りに、旋回させることを可能にする。
てんぷは、天真11を含み、天真11は少なくとも1つのピボット1、特に2つのピボットを含み、ピボットのそれぞれは天真の一端に位置する。
機構200またはムーブメント300は、フレーム20を含む。フレーム20は、ピボットと協働することが意図される、またはピボットを受けることが意図される、少なくとも1つの軸受2が備えられる。フレームは、好ましくは2つの軸受2を含み、各軸受けは、ピボットと協働するまたはピボットを受ける。第1軸受は、例えば、フレームの板上に備え付けられ、第2軸受は、例えば、フレームの受に備え付けられる。
軸受2または各軸受は、有利には、ピボット石21と、カウンターピボット石22とを含む。軸受または各軸受は、有利には、緩衝装置の一部を構成する。
ピボットは、端部表面101、具体的には湾曲または半球状表面101と、側面102、具体的には円筒状表面102とを含む。ピボットは、天真11と一体に形成されてもよい。
軸受2は、円形穴の側面の形状の、具体的にはオリーブ表面の、表面211を有するピボット石21と、表面221、具体的には平面を有するカウンターピボット石22とを含む。
表面101及び221は、旋回する発振器を、具体的には時計の「平坦」位置に案内するために、接触により協働することが意図される。
表面102及び211は、旋回する発振器を、具体的には時計の「吊り下げ」位置に案内するために、接触により協働することが意図される。
小型時計ピボット装置100は、ピボット1と軸受2とを含む。
ピボット101、102の少なくとも1つの表面、及びまたは軸受211、221の1つの表面は、20℃の温度での動粘度が1.5St以上の潤滑油によりコーティングされる。
好ましくは、発振器の案内に関する全ての表面101、102、211、及び221は、20℃の温度での動粘度が1.5St以上の潤滑油によりコーティングされる。
潤滑油は、好ましくは、油またはグリースである。
更に、潤滑油は、添加材が含まれても含まれなくてもよい。
潤滑油の20℃の温度での動粘度は、有利には、1.6Stまたは1.7Stまたは1.8Stまたは1.9Stまたは2Stまたは2.2Stまたは2.5Stまたは3Stまたは4Stまたは5Stまたは6Stまたは7Stまたは8Stまたは9Stまたは10Stまたは11Stまたは12Stまたは14Stまたは16Stまたは18Stまたは20Stまたは25Stまたは30Stまたは35Stまたは40St以上である。
代替案としてまたは追加として、潤滑油の20℃の温度での動粘度は、有利には、50Stまたは40Stまたは35Stまたは30Stまたは25Stまたは20Stまたは18Stまたは16Stまたは14Stまたは12Stまたは11Stまたは10Stまたは9Stまたは8Stまたは7Stまたは6Stまたは5St以下である。
ピボットは、好ましくは、3Hz以上、または4Hz以上の発振周波数を有する、てん輪及びひげぜんまい型の発振器の天真ほぞである。
前述のように、軸受は、好ましくは1または複数の石、具体的にはルビー製の1または複数の石を含む。
好ましくは、ピボットは、質量が5×10−2gより大きい、または慣性モーメントが5×10−10kg.mより大きい要素の、具体的にはてん輪の、ほぞである。
前述の小型時計ピボット装置100の、または前述の機構200の、または前述のムーブメント300の、または前述の時計400の、組立方法の一実施形態を、以下に説明する。
方法は、以下のステップを含む。
− ピボット1を供給する、
− 軸受2を提供する、
− ピボット及びまたは軸受の表面101、102、211、221の少なくとも1つに、20℃の温度での動粘度が1.5St超の潤滑油を塗布する、
− ピボットを軸受内に位置決めする。
最後の2つのステップの順番は問題とならない。潤滑油は、ピボットの軸受内への位置決め前または後に適用されてもよい。
方法は、ムーブメントまたは時計の製造段階で実施されてもよい。
代替的に、方法は、ムーブメントまたは時計の保守段階で、具体的には補修または修理操作中に、実施されてもよい。
出願人が実施した研究によれば、驚いたことに、前述のピボット装置の摩擦係数を、適切な潤滑により、調和させることが可能であることが明らかになった。具体的には、当該研究は、所定の範囲の動粘度(以下、単に「粘度」と称する)を有する潤滑油の使用により、ムーブメントの水平(「平坦」)位置と垂直(「吊り下げ」)位置との間の品質係数の差を著しく減少させることができることを示した。
ムーブメントの水平位置(CH、FH)において、潤滑油の粘度が高いほど、発振器のピボット装置内で優勢である抵抗トルクまたは摩擦トルクは高くなるが、当該研究は、ムーブメントの傾斜位置において、具体的にはムーブメントの垂直位置において、これが当てはまらないことを明らかにした。実際に、摩擦係数は、使用した潤滑油の粘度のみに依拠するものではなく、特に発振器の速度と発振器の軸受に対して適用された負荷にも依拠し、このため具体的には質量、具体的には発振器の慣性に依拠する。このため、具体的には発振器の所定の速度及び所定の慣性について、時計が装着されているときに小型時計が取る可能性のある異なる位置において、発振器のピボット装置の摩擦トルクを最大限調和させることができる、潤滑油の粘度の有利な範囲を規定することが可能になる。粘度の範囲は、20℃の温度において、1.5Stから50Stの間となる。
こうした結論は、2つの別個の段階で実施された、実験的方法に由来する。粘度が異なるだけの、同一の化学族の5つの無添加油を、第1段階で検討する。そのそれぞれに対して、発振器のピボット装置に既に十分な油が塗布されたムーブメントの異なる位置で、品質係数を計測した。粘度が異なる4つの添加剤含有油を、第2段階で検討する。そのそれぞれに対して、発振器のピボット装置に既に十分な油が塗布されたムーブメントの異なる位置で、品質係数を計測した。段階のそれぞれで、Moebius社のSAL9010(9010)の名称の添加剤含有潤滑油が、参考となる。検討するムーブメントは、てん輪の慣性が14×10−10kg.mの4Hz発振器が設けられた、3130型のRolexムーブメントである。各段階で、3130型のRolexムーブメントのサンプルが、計測に供された。
計測は、脱進機抜きで、発振器の所定の発振の範囲で、ムーブメントの所定の位置の範囲で、発振器の品質係数(FQ)の値を得ることを可能にする自動装置を用いて行われる。ムーブメントは、FH位置(傾斜の0°の参考位置、バランスシャフト垂直)からCH位置(180°の回転、バランスシャフト垂直)まで、6H位置(90°の回転、バランスシャフト水平)を通過して、10°ずつ増加させた、異なる小型時計位置をスキャンする。他の油により影響を受けることなく、検討中の油の効果のみを計測する目的で、それぞれの潤滑油の間に、直前の潤滑油の分子を、特に添加物の分子を徹底的に洗浄するために、発振器のピボット装置を洗浄する厳格な手続きが実施される。超音波洗浄後、ピボット装置は、異なる溶液槽へ連続して浸される。当該洗浄手続きを経なければ、新しい潤滑油は適用されない。
第1段階において、検討する(参考潤滑油を除き)5つの無添加潤滑油は、PAO(ポリアルファオレフィン)型の合成系油であり、それぞれ異なる粘度を有する。
− 第1油Aは、20℃で1.3Stの粘度、
− 第2油Bは、20℃で7.1Stの粘度、
− 第3油Cは、20℃で12.9Stの粘度、
− 第4油Dは、20℃で21.4Stの粘度、
− 第5油Eは、20℃で44Stの粘度。
9010参考油の粘度は、20℃で1.2Stの粘度を有する。
図3は、各潤滑油について、ムーブメントの異なる位置(P)に応じた、280°の発振器の参考振幅について、品質係数(FQ)の変化を示す曲線を図示する。当該参考振幅は、装着中のムーブメントを表し、発振器のピボット装置への潤滑油の効果を表すものとする。ムーブメントの位置のそれぞれについて、3130型のムーブメントのサンプルのそれぞれに実施された計測に基づき得られた平均値が、品質係数の値となる。
曲線は、それぞれ放物線の外観を示す。曲線は、ムーブメントがFH位置(0°)から6H位置(90°)へ進むときに下向きであり、その後ムーブメントが6H位置(90°)からCH位置(180°)へ進むときに上向きである。ムーブメントの水平位置(FHとCH)と低い傾斜において、潤滑油の粘度が高いほど、品質係数が低いことが観察された。ムーブメントのこれら構成において、油9010とAが、品質係数についてより良い数値(油9010について、FH及びCH位置においてそれぞれ327と334、油AについてFH及びCH位置においてそれぞれ330と338)を示す。それに油B(FH及びCH位置においてそれぞれ303と312)、油C(FH及びCH位置においてそれぞれ289と297)、油D(FH及びCH位置においてそれぞれ268と275)、そして最後に油E(FH及びCH位置においてそれぞれ220と224)が続く。ムーブメントのより大きな傾斜において、異なる潤滑油間の、具体的には潤滑油9010、潤滑油A、及び潤滑油BとCとの間の、品質係数の値が、実質的に狭まっていることが見られる。特に6H位置において、油9010とAがそれぞれ253と256である品質係数の値を示すのに対して、油Bは249の品質係数値を、油Cは243の品質係数値を示す。これら観察の直接の結果は、品質係数の水平吊り下げ差(PP−FQ)、即ちCH及びFH位置の品質係数の平均と、6H位置の品質係数との差に関する。280°の参考振幅において、40から60という油B、C、Dの品質係数の水平吊り下げ差は、80に近づく油9010とAの品質係数の水平吊り下げ差よりも著しく低い(図4)。油Eの品質係数の水平吊り下げ差(PP−FQ)は、30程度という値で、更に小さい。
一般に、発振器の品質係数は、潤滑油A及び9010に比べて、潤滑油B、C、Dにおいて、ムーブメントの位置に対する精度が低いが、発振器の良好な時間測定及びまたは活動的な性能を可能にするため、230から320程度と十分に高いことが観察された。油Cは、50程度の品質係数の水平吊り下げ差について、また242から297の間の品質係数値について、特に良好な結果を得た。換言すれば、油Cにより潤滑油が差されたピボット装置内で優勢である摩擦トルクは、十分な品質係数を得るため十分に小さく、またムーブメントの位置に係らず均一な品質係数を得るために変動が十分に低く、その結果低いPP−FQが得られる。
第2段階において、検討する(参考潤滑油を除く)4つの潤滑油は、HP型の添加剤含有油であり、それぞれ異なる粘度を有する。
− 20℃で5Stの粘度を有する、Moebius社製の第6油のSynt−HP500(HP500)
− 20℃で7.5Stの粘度を有する、Moebius社製の第7油のSynt−HP750(HP750)
− 20℃で10Stの粘度を有する、Moebius社製の第8油のSynt−HP1000(HP1000)
− 20℃で13Stの粘度を有する、Moebius社製の第9油のSynt−HP1300(HP1300)
使用するSAL9010参考油の粘度は20℃で1.2Stの粘度を有する。
図5は、各潤滑油について、ムーブメントの異なる位置(P)に応じた、280°の発振器の参考振幅について、品質係数(FQ)の変化を示す曲線を図示する。ムーブメントの位置のそれぞれについて、3130型のムーブメントのサンプルのそれぞれが実施した計測に基づき、品質係数の値の平均が得られた。
前述の線に類似する線に沿って、曲線はそれぞれ放物線の外観を示す。曲線は、ムーブメントがFH位置(0°)から6H位置(90°)へ進むときに下向きであり、その後ムーブメントが6H位置(90°)からCH位置(180°)へ進むときに上向きである。ムーブメントの水平位置(FHとCH)と低い傾斜において、潤滑油の粘度が高いほど、品質係数が低いことが観察された。ムーブメントのこれら構成において、油9010が、品質係数についてより良い数値(FH及びCH位置においてそれぞれ327と334)を示す。それに油HP500(FH及びCH位置においてそれぞれ306と312)、油HP750(FH及びCH位置においてそれぞれ301と305)、油HP1000(FH及びCH位置においてそれぞれ291と299)、そして最後に油HP1300(FH及びCH位置においてそれぞれ282と287)が続く。ムーブメントのより大きな傾斜において、異なる潤滑油間の品質係数の値が、実質的に狭まっている、具体的にはHP型の異なる潤滑油間で著しく狭まっていることが見られる。
特に6H位置において、HP型の油の品質係数の値は235と238の間に位置する。280°の参考振幅において、HP型の油の品質係数の水平吊り下げ差PP−FQは50から70の間に存在し、80に近づく油9010の品質係数の水平吊り下げ差よりも低い(図6)。
一般に、発振器の品質係数は、HP型の潤滑油において、ムーブメントの位置に対する精度が低いが、発振器の良好な時間測定及びまたは活動的な性能を可能にするため、230から315程度と十分に高いことが観察された。換言すれば、HP型油により潤滑油が差されたピボット装置内で優勢である摩擦トルクは、十分な品質係数を得るために十分小さく、またムーブメントの位置に係らず均一な品質係数を得るために変動が十分に小さく、このため、その結果品質係数PP−FQについて低い水平吊り下げ差が得られる。
検討中の段階に係らず、発振器の品質係数の水平吊り下げ差は、使用する潤滑油の粘度に相当程度依拠する。潤滑油が添加剤を含んでも含まなくても、使用する潤滑油の粘度を変化させることで、発振器の品質係数の水平吊り下げ差を変化させることが可能である。
具体的には、ポリアルファオレフィン系潤滑油(PAO)の粘度を変化させることで、発振器の品質係数の水平吊り下げ差を変化させる、とりわけ減少させることが可能である。「ポリアルファオレフィン系潤滑油」とは、好ましくは、主成分がポリアルファオレフィン成分である潤滑油またはポリアルファオレフィン成分を60重量%より多く含む潤滑油を意味する。
加えて、当該潤滑油は、所定の性能と信頼性の目標を、具体的には時間測定性能と信頼性の目標を満たすため、摩擦調整剤添加物及びまたは抗酸化剤添加物及びまたは耐摩耗添加物の形状の添加剤を含んでも含まなくてもよい。もちろん、この一覧に拘束力はない。
参考潤滑油(油AまたはMoebius社製のSynt−A−Lube(SAL)9010油)と比較して、20℃で少なくとも5Stの粘度を有する潤滑油は、品質係数の水平吊り下げ差を少なくとも10%減少させることを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(油A)と比較して、またポリアルファオレフィン系潤滑油に関する放物線回帰曲線(図7)に基づき、20℃で少なくとも1.8Stの粘度を有するポリアルファオレフィン系潤滑油は、品質係数の水平吊り下げ差を少なくとも7%減少させることを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(油A)と比較して、またポリアルファオレフィン系潤滑油に関する放物線回帰曲線(図7)に基づき、20℃で少なくとも2.2Stの粘度を有するポリアルファオレフィン系潤滑油は、品質係数の水平吊り下げ差を少なくとも8%減少させることを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(油A)と比較して、またポリアルファオレフィン系潤滑油に関する放物線回帰曲線(図7)に基づき、20℃で少なくとも3Stの粘度を有するポリアルファオレフィン系潤滑油は、品質係数の水平吊り下げ差を少なくとも10%減少させることを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(油A)と比較して、またポリアルファオレフィン系潤滑油に関する放物線回帰曲線(図7)に基づき、20℃で少なくとも5Stの粘度を有するポリアルファオレフィン系潤滑油は、品質係数の水平吊り下げ差を少なくとも15%減少させることを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(油A)と比較して、またポリアルファオレフィン系潤滑油に関する放物線回帰曲線(図7)に基づき、20℃で少なくとも6Stの粘度を有するポリアルファオレフィン系潤滑油は、品質係数の水平吊り下げ差を少なくとも20%減少させることを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(油A)と比較して、また図7の点A及びBを通る補間ラインに基づき、20℃で少なくとも1.5Stの粘度を有するポリアルファオレフィン系潤滑油は、品質係数の水平吊り下げ差を少なくとも1%減少させることを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(油A)と比較して、また図7の点A及びBを通る補間ラインに基づき、20℃で少なくとも1.6Stの粘度を有するポリアルファオレフィン系潤滑油は、品質係数の水平吊り下げ差を少なくとも2%減少させることを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(油A)と比較して、また図7の点A及びBを通る補間ラインに基づき、20℃で少なくとも1.8Stの粘度を有するポリアルファオレフィン系潤滑油は、品質係数の水平吊り下げ差を少なくとも3%減少させることを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(油A)と比較して、また図7の点A及びBを通る補間ラインに基づき、20℃で少なくとも2Stの粘度を有するポリアルファオレフィン系潤滑油は、品質係数の水平吊り下げ差を少なくとも4%減少させることを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(油A)と比較して、また図7の点A及びBを通る補間ラインに基づき、20℃で少なくとも2.2Stの粘度を有するポリアルファオレフィン系潤滑油は、品質係数の水平吊り下げ差を少なくとも5%減少させることを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(油A)と比較して、また図7の点A及びBを通る補間ラインに基づき、20℃で少なくとも3Stの粘度を有するポリアルファオレフィン系潤滑油は、品質係数の水平吊り下げ差を少なくとも8%減少させることを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(油A)と比較して、また図7の点A及びBを通る補間ラインに基づき、20℃で少なくとも5Stの粘度を有するポリアルファオレフィン系潤滑油は、品質係数の水平吊り下げ差を少なくとも15%減少させることを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(油A)と比較して、また図7の点A及びBを通る補間ラインに基づき、20℃で少なくとも6Stの粘度を有するポリアルファオレフィン系潤滑油は、品質係数の水平吊り下げ差を少なくとも20%減少させることを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(Moebius社製のSynt−A−Lube(SAL)9010油)と比較して、また図8の曲線に基づき、20℃で14Stより小さい粘度を有する潤滑油は、品質係数を20%超減少させないことを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(Moebius社製のSynt−A−Lube(SAL)9010油)と比較して、また図8の曲線に基づき、20℃で5Stより小さい粘度を有する潤滑油は、品質係数を15%超減少させないことを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(Moebius社製のSynt−A−Lube(SAL)9010油)と比較して、またポリアルファオレフィン系潤滑油に関する放物回帰曲線(図8)に基づき、20℃で12Stより小さい粘度を有するポリアルファオレフィン系潤滑油は、品質係数を10%超減少させないことを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(Moebius社製のSynt−A−Lube(SAL)9010油)と比較して、またポリアルファオレフィン系潤滑油に関する放物回帰曲線(図8)に基づき、20℃で5Stより小さい粘度を有するポリアルファオレフィン系潤滑油は、品質係数を減少させないことを可能にすることが見て取れる。
参考潤滑油(Moebius社製のSynt−A−Lube(SAL)9010油)と比較して、またポリアルファオレフィン系潤滑油に関する放物回帰曲線(図8)に基づき、20℃で8Stより小さい粘度を有するポリアルファオレフィン系潤滑油は、品質係数を5%超減少させないことを可能にすることが見て取れる。
本発明は、他の種類のピボット装置、またはてん輪以外の要素を旋回させるために適合されたピボット装置に適用されてもよい。
1 ピボット
2 軸受
100 ピボット装置
101 表面
102 表面
200 小型時計機構
211 表面
221 表面
300 小型時計ムーブメント
400 時計

Claims (14)

  1. 小型時計ピボット装置(100)または小型時計機構(200)または小型時計ムーブメント(300)または時計(400)の組立方法であって、前記小型時計ピボット装置(100)または前記小型時計機構(200)または前記小型時計ムーブメント(300)または前記時計(400)は、ピボット(1)及び軸受(2)を含み、前記方法は、
    前記ピボット(1)を提供する段階、
    前記軸受(2)を提供する段階、
    前記ピボット及びまたは前記軸受の少なくとも1つの表面(101、102、211、221)へ、20℃の温度での動粘度が1.5St超である潤滑油を塗布する段階、
    前記ピボットを前記軸受内へ位置決めする段階、
    を含む、方法。
  2. 前記潤滑油は、ポリアルファオレフィン系潤滑油である、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記潤滑油の20℃の温度での前記動粘度は、1.6Stまたは1.7Stまたは1.8Stまたは1.9Stまたは2Stまたは2.2Stまたは2.5Stまたは3Stまたは4Stまたは5Stまたは6Stまたは7Stまたは8Stまたは9Stまたは10Stまたは11Stまたは12Stまたは14Stまたは16Stまたは18Stまたは20Stまたは25Stまたは30Stまたは35Stまたは40St超であり、及びまたは前記潤滑油の20℃の温度での前記動粘度は、50Stまたは40Stまたは35Stまたは30Stまたは25Stまたは20Stまたは18Stまたは16Stまたは14Stまたは12Stまたは11Stまたは10Stまたは9Stまたは8Stまたは7Stまたは6Stまたは5Stより小さい、
    請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記ピボットは、てん輪及びひげぜんまい型の発振器の、具体的には発振周波数が3Hz以上、または4Hz以上のてん輪及びひげぜんまい型の発振器の、天真ほぞである、及びまたは前記軸受は少なくとも1つの石、特にルビーを含む、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記ピボットは、質量が5×10−2g超の、及びまたは慣性モーメントが5×10−10kg.m超の、要素のピボットである、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の方法の実施により得られる、小型時計ピボット装置(100)または小型時計機構(200)または小型時計ムーブメント(300)または時計(400)。
  7. ピボット(1)及び軸受(2)を含む小型時計ピボット装置(100)であって、前記ピボット(1)及びまたは前記軸受の少なくとも1つの表面(101、102、211、221)は、20℃の温度での動粘度が1.5St超である潤滑油でコーティングされた、小型時計ピボット装置。
  8. 前記潤滑油はポリアルファオレフィン系潤滑油である、
    請求項6または7に記載の装置。
  9. 20℃の温度での前記潤滑油の前記動粘度は、1.6Stまたは1.7Stまたは1.8Stまたは1.9Stまたは2Stまたは2.2Stまたは2.5Stまたは3Stまたは4Stまたは5Stまたは6Stまたは7Stまたは8Stまたは9Stまたは10Stまたは11Stまたは12Stまたは14Stまたは16Stまたは18Stまたは20Stまたは25Stまたは30Stまたは35Stまたは40St超である、及びまたは20℃の温度での前記潤滑油の前記動粘度は、50Stまたは40Stまたは35Stまたは30Stまたは25Stまたは20Stまたは18Stまたは16Stまたは14Stまたは12Stまたは11Stまたは10Stまたは9Stまたは8Stまたは7Stまたは6Stまたは5Stより小さい、
    請求項6から8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 前記ピボットは、てん輪及びひげぜんまい型の発振器の、具体的には発振周波数が3Hz以上の、または4Hz以上のてん輪及びひげぜんまい型の発振器の、天真ほぞであり、及びまたは前記軸受は少なくとも1つの石、特にルビーを含む、
    請求項6から9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記ピボットは、質量が5×10−2g超の、及びまたは慣性モーメントが5×10−10kg.m超の、要素のピボットである、
    請求項6から10のいずれか一項に記載の装置。
  12. 請求項6から11のいずれか一項に記載の装置を含む、小型時計機構(200)。
  13. 請求項6から11のいずれか一項に記載の装置、または請求項12に記載の機構を含む、小型時計ムーブメント(300)。
  14. 請求項13に記載のムーブメント、または請求項12に記載の機構、または請求項6から11のいずれか一項に記載の装置を含む、時計(400)、特に腕時計。
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