JP2019060217A - 床構造施工用具及び床構造施工方法 - Google Patents

床構造施工用具及び床構造施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】床構造の施工を容易に行うことが可能な床構造施工用具及び床構造施工方法を提供する。【解決手段】床構造の施工において床仕上げ材が接着される接着剤10の成形面11を形成する床構造施工用具Tであり、下向きに突出して横並びに設けられた複数の歯部22を有する本体部20と、前記歯部22の上端側に配され、下端の位置が上下することにより、前記歯部22の高さ寸法H1を調整する高さ調整部40と、前記高さ調整部40の下端41から前記成形面11を形成する際の移動方向前方に張り出して設けられた返し部45と、を備えている。【選択図】図7

Description

本発明は、床構造施工用具及び床構造施工方法に関する。
従来、建築物等の床構造を施工する方法として、コンクリートや地盤などの土台部、または土台部の上につくられた下地の上に、モルタル等の接着剤を塗布し、その上に石材やタイルなどの床仕上げ材を接着する方法が知られている。モルタル等の接着剤は、均等にならす必要があり、その作業には、例えば下記特許文献1に記載のような施工用具が用いられる。
この施工用具は、横方向に長い本体部の下縁に沿って、複数の歯部が設けられたものである。この施工用具を接着剤の上面に沿って動かすことにより、接着剤が均等にならされ、接着剤の上面には線状の凹凸形状を有する成形面が形成される。この成形面に床仕上げ材を押し付けることにより、下地作製を行うと同時に、仕上げ面のレベルを調整しつつ床仕上げ材を接着することができる。
特開平11−62211号公報
しかしながら上記のような構成の施工用具では、歯部により掻き出された接着剤が、本体部の板面に沿って歯部よりも上側に至り、本体部に付着して留まることがある。また、例えば接着剤をならす作業中に施工用具から手を放すと、施工用具が接着剤の上に倒れて汚れてしまうことがある。そうすると、本体部に付着した接着剤を取り去る作業が必要になり、床構造の施工にかかる手間が増すという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、床構造の施工を容易に行うことが可能な床構造施工用具及び床構造施工方法を提供することを目的とする。
本発明1の床構造施工用具は、床構造の施工において床仕上げ材が接着される接着剤の成形面を形成する床構造施工用具であり、下向きに突出して横並びに設けられた複数の歯部を有する本体部と、前記歯部の上端側に配され、下端の位置が上下することにより、前記歯部の高さ寸法を調整する高さ調整部と、前記高さ調整部の下端から前記成形面を形成する際の移動方向前方に張り出して設けられた返し部と、を備えている。
本発明2の床構造施工用具は、床構造の施工において床仕上げ材が接着される接着剤の成形面を形成する床構造施工用具であり、下向きに突出して横並びに設けられた複数の歯部を有する本体部と、前記歯部が下向きの状態の前記本体部を倒れないように支持する支持部と、を有し、前記支持部が、前記本体部から前記歯部の並び方向と交差方向に突出する形態をなして前記本体部と一体に設けられている。
本発明3の床構造施工方法は、接着剤の成形面に床仕上げ材を接着して床構造を施工する床構造施工方法であり、間欠的な前記成形面を成形する接着剤成形工程と、前記成形面が配されていない部分に、少なくとも予定の仕上げ高さに配置したときの前記床仕上げ材の下面より上端が上方に突出する高さ寸法を有するとともに、前記床仕上げ材に加えられた荷重によって前記高さ寸法が小さくなる一方、前記床仕上げ材の自重では前記高さ寸法が変わらない硬さを有する高さ保持材を配置する保持材配置工程と、前記床仕上げ材を前記成形面及び前記高さ保持材の上に載置し、前記床仕上げ材に荷重を加えて前記仕上げ高さに配置する床材配置工程と、を経る。
本発明1によれば、高さ調整部の下端、すなわち歯部の高さ寸法が調整されるものにおいて必ず歯部の上端に位置するところから返し部が前方に張り出している。このような返し部によれば、成形面を形成する際に掻き出される接着剤が、歯部より上方に至ることを確実に防ぐことができる。したがって、本体部に付着した接着剤を取り去る作業が不要になるため、床構造の施工を容易に行うことができる。
本発明2によれば、例えば作業の途中で手を離しても、そのままの姿勢で本体部が自立するから、施工用具が接着剤の上に倒れて汚れてしまうことを防ぐことができる。したがって、本体部に付着した接着剤を取り去る作業が不要になるため、床構造の施工を容易に行うことができる。
本発明3によれば、床構造の施工を容易に行うことができる。ここで、接着剤の成形面に床仕上げ材を接着して床構造を施工する床構造施工方法では、成形面に床仕上げ材を載置し、床仕上げ材を成形面に押し付けて予定の仕上げ高さに配置するところ、床仕上げ材の厚さ寸法が大きい場合などには、施工直後(接着剤の硬化前)に床仕上げ材が自重で接着剤に沈み込み、完成時には予定の仕上げ高さより下がってしまうことがある。しかしながら、本施工方法によれば、予定の仕上げ高さに配置された床仕上げ材を高さ保持材が支持した状態になるから、完成時に床仕上げ材が予定の仕上げ高さより下がってしまうことを防ぐことができる。したがって、床構造の施工を容易に行うことができる。
本実施例1における床構造施工用具を示す斜視図 床構造施工用具を示す正面図 床構造施工用具を示す背面図 床構造施工用具を示す平面図 床構造施工用具を示す側面図 床構造施工用具を用いて接着剤を引き進める様子を示す概略平面図 床構造施工用具を用いて接着剤を引き進める様子を示す概略側面図であって、(A)は床構造施工用具を動かしている様子を示し、(B)は床構造施工用具から手を離したときの様子を示す。 傾斜した土台部の上面に水平な接着剤の成形面を形成する様子を示す概略正面図 本実施例2における床構造施工方法であって、成形面及び高さ保持材の上に床仕上げ材を載置する前の状態を示す概略斜視図 床構造施工方法を説明する概略図 本実施例3における床構造施工方法であって、成形面及び高さ保持材の上に床仕上げ材を載置する前の状態を示す概略斜視図
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明1の床構造施工用具は、前記返し部の下面が、前記高さ調整部の下端から前記移動方向前方に向かって上方に傾斜しているものとしてもよい。このような構成によれば、接着剤が、返し部の下面の傾斜によって斜め上方に案内され、返し部の前方に繰り出されるから、返し部の下方に接着剤が溜まることを防ぐことができる。
また、本発明1の床構造施工用具は、前記返し部のうち前記歯部の並び方向における両端部が切り欠かれているものとしてもよい。一般に床仕上げ材を施工する際は、仕上がりの高さ位置に水糸を張り、その糸に合わせて床仕上げ材を張っていくが、このような構成によれば、切り欠かれた返し部の両端部から水糸が見えるから、返し部があることによって水糸が視認しにくくなる事態を防ぐことができる。
本発明3の床構造施工方法は、前記接着剤成形工程において、前記接着剤を線状の凹凸形状を有するように成形する方法としてもよい。このような施工方法によれば、広い範囲にわたり接着剤を容易に成形することができるから、床構造の施工を容易に行うことができる。
また、本発明3の床構造施工方法は、前記接着剤成形工程において、横方向に長い本体部の下縁に沿って複数の歯部が設けられた床構造施工用具を用いて前記接着剤の成形が行われる方法としてもよい。このような施工方法によれば、接着剤を線状の凹凸形状を有するように容易に成形することができるから、床構造の施工を容易に行うことができる。
また、本発明3の床構造施工方法は、前記保持材配置工程において、前記高さ保持材を一枚の前記床仕上げ材に対し4箇所に配置する方法としてもよい。このような施工方法によれば、床仕上げ材を高さ保持材にバランスよく支持させることができ、もって床仕上げ材を精度良く仕上げ高さに配置することができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1について、図1〜図8を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例における床構造施工用具(以後、単に施工用具Tと称する)は、床構造の施工において床仕上げ材(図示せず)が接着される接着剤10の成形面11を形成するものである。以下、各構成部材において、成形面11を形成する際の移動方向前側(図1では右手前側)を前方、その反対側(図1では左奥側)を後方とし、また図1の上側を上方、下側を下方、右奥側を左方、左手前側を右方として説明する。
施工用具Tは、下向きに突出して横並びに設けられた複数の歯部22を有する本体部20と、歯部22の高さ寸法H1を調整する高さ調整部40と、の2部品を備えている。施工用具Tは、本体部20に対して高さ調整部40の上下方向の位置を任意に変えて固定可能な固定構造を備えている。
本体部20は、全体として左右方向に長い板状をなしている。施工用具Tは、成形面11を形成する際に本体部20の板面が直角をなすように立った状態で用いられる。本体部20の幅寸法(左右方向の寸法)は、従来より大きくされており、床仕上げ材一枚分の幅の接着剤10を一度で成形することができる寸法とされている。本体部20の幅寸法は、例えば300〜600角の床仕上げ材の大きさにあわせて、それぞれ専用に設定されてもよい。すなわち、床仕上げ材の大きさにあわせて専用の施工用具Tを備えるものとしてもよい。
本体部20は、図3に示すように、横長の長方形状をなす本体上部21と、本体上部21の下端から突出する複数の歯部22とを備えている。本体上部21及び歯部22は、一枚の金属板材からなる。
本体上部21には、高さ調整部40が固定される被固定部23が設けられている。被固定部23は、固定構造を構成している。被固定部23は、本体上部21において幅方向に離れた位置に一対が設けられている。一対の被固定部23は、本体上部21の左右方向における両端部に位置している。一対の被固定部23は、高さ位置が揃えられている。
被固定部23には、図5に示すように、高さ調整部40を固定するネジ24及びナット25が取り付けられている。ナット25は、例えばローレットナットである。本体上部21には、ネジ24の軸部26が通される孔が貫通形成されており、ネジ24の頭部27は本体上部21の後側に配され、軸部26は前側に突出している。ナット25は、本体上部21の前側においてネジ24の軸部26に螺合されている。ナット25と本体上部21との間に高さ調整部40が挟み込まれて固定される。
本体上部21には、作業者が手で把持する把持部28が設けられている。把持部28は、図5に示すように、本体上部21の上端に設けられた上板部29の上面に固定されている。上板部29は、本体上部21の上端から後側に略直角に屈曲して設けられている。
複数の歯部22は、図3に示すように、概ね一定ピッチで並べられている。各歯部22は、下端(突出端)31に向かって幅(左右方向の寸法)が狭まる縦長の台形状をなしている。歯部22の下端31は、全ての歯部22において高さ位置が揃えられている。すなわち、全ての歯部22の下端31は一直線上に配されている。
図8に示すように、歯部22の左右両側縁32は、接着剤10の山部12の左右の側面を形作り、後述する高さ調整部40の下端41は、接着剤10の山部12の上面を形作る。言い換えると、歯部22の形状が、接着剤10の谷部13の断面形状となり、隣接する歯部22の間の部分(以後、歯間部33と称する)の形状が、接着剤10の山部12の断面形状となる。なお、歯間部33の幅寸法は、歯部22の幅寸法より若干大きくされている。
図3に示すように、歯部22の本体上部21の下端からの突出寸法H2は、歯部22の高さ寸法H1を従来のものに比して大きい寸法とできるように設定されている。例えば本実施例では、歯部22の突出寸法H2は、歯部22の高さ寸法H1が最大で43mmとなるように決められている。歯部22の高さ寸法H1が従来に比して大きいことにより、接着剤10の高さを従来よりも大きくすることができ、これにより、接着剤10の上面に水平な成形面11を形成することができる。すなわち従来、土台部14の上に若干の厚さを有する下地をつくり、下地の上面に水平な面を成形する必要があったところ、所定の厚さを有する接着剤10の上面に水平な成形面11を形成することができるから、下地を不要とすることができる。なお、歯部22には、床仕上げ材を施工した後(後述する床材載置工程完了後)の、土台部14からの接着剤10の高さ寸法を表示する目盛りが付されている(図2参照)。この目盛りは目安であり、床材載置工程完了後の土台部14からの接着剤10の高さ寸法は床仕上げ材の重さによって変わり、必ずしも目盛り通りになるわけではない。また、目盛りは等間隔で設定しなくてもよい。すなわち床仕上げ材を載置した際に、接着剤10の山部12が押しつぶされて谷部13に逃げる量が山部12の高さ寸法によって異なるため、それらを考慮した目盛り間隔で設定してもよい。
施工用具Tには、図5に示すように、歯部22が下向きの状態の本体部20を倒れないように支持する支持部34が備えられている。支持部34は、本体部20の下端部に設けられている。支持部34は、本体部20の左右方向における両端部に一対が設けられている(図4参照)。
支持部34は、本体部20から後方(歯部22の並び方向と交差方向)に突出する形態をなして本体部20と一体に設けられている。支持部34は、本体部20の一部が本体部20と略直角をなすように折り返されて形成されている。支持部34は、複数の歯部22のうち左右方向において最も端に位置する歯部22の側縁(幅方向外側の縁)から後方に屈曲されている。支持部34の板面は、本体部20の板面に対して直角(すなわち前後方向に対して平行)をなしている。支持部34の幅(前後方向の寸法)は、図5に示すように、上板部29の幅(前後方向の寸法)と同程度の寸法とされている。
支持部34の下端は、土台部14の上面に当接する当接部35とされている。当接部35は、歯部22の下端31と高さ位置が揃えられている。なお、支持部34の上端は、後ろ下がりに傾斜している。
高さ調整部40は、図2に示すように、歯部22の上端側に配されている。高さ調整部40は、全体として横方向に長い形状をなしている。高さ調整部40の幅(左右方向の寸法)は、本体部20の幅(左右方向の寸法)と同等の寸法とされている。高さ調整部40の高さ寸法(上下方向の寸法)は、本体上部21の高さ寸法(上下方向の寸法)と同等とされている。
高さ調整部40の下端41は、一直線状をなしており、下端41の位置が上下することにより、歯部22の高さ寸法H1が調整される。すなわち、高さ調整部40の下端41が、歯部22の高さ寸法H1を決めており、歯部22の高さ寸法H1は、高さ調整部40の下端41から下方に突出する寸法である。
高さ調整部40が本体部20に対して相対的に下側に位置しているときには、歯部22の高さ寸法H1は小さくなり、相対的に上側に位置しているときには歯部22の高さ寸法H1は大きくなる。なお、高さ調整部40が最も上側に位置しているときに、本体上部21の下端と高さ調整部40の下端41との高さ位置が揃うようになっている。
高さ調整部40には、図1及び図2に示すように、本体部20に固定される固定部43が設けられている。固定部43は、固定構造を構成している。固定部43は、被固定部23と同様、本体部20において幅方向に離れた位置に一対が設けられている。一対の固定部43は、高さ調整部40の左右方向における両端部に位置し、その間隔は、被固定部23の間隔と同じとされている。一対の固定部43は、同じ高さ位置に配されている。
固定部43には、上下方向に細長い孔部44が貫通形成されている。孔部44には、ネジ24の軸部26が通される。孔部44及びネジ24は、軸部26が孔部44に通された状態で上下方向に相対的にスライド移動可能とされている。高さ調整部40は、本体上部21とナット25との間に孔部44の縁部が挟持されることにより本体部20に固定される。高さ調整部40は、本体部20の前面に固定される。
この施工用具Tは、ナット25を緩めることで高さ調整部40の位置を変えることができ、ナット25を締め付けることで高さ調整部40の位置を固定することができる。すなわち高さ調整部40と本体部20を一体に保持したまま、高さ調整部40の移動及び固定を行うことができる。
高さ調整部40の上縁には、下方に凹んだ凹部42が設けられている。凹部42は、高さ調整部40の幅方向における中央部(把持部28に対応する部分)に形成されている。高さ調整部40が最も上側に固定されている状態では、高さ調整部40の上縁部(凹部42の左右両側に位置する部分)は、本体部20の上板部29より上方に突出する。
高さ調整部40には、接着剤10が本体上部21に付着することを防ぐ返し部45が設けられている。返し部45は、図5に示すように、高さ調整部40の下端41から前方に張り出している。返し部45は、高さ調整部40の全幅にわたって設けられている。
返し部45は、高さ調整部40の下端41から斜め前方に屈曲されて形成されている。返し部45の下面は、高さ調整部40の下端41から前方に向かって斜め上方に傾斜している。なお、返し部45の下面の傾斜は、支持部34の上縁の傾斜と同等の勾配とされている。
返し部45の前後方向の寸法は、少なくとも固定構造の全体の下側を覆う寸法とされている。なお、返し部45の前後方向の寸法は、支持部34の前後方向の寸法より若干小さくされている。
返し部45のうち左右方向(歯部22の並び方向)における両端部は、図4に示すように、切り欠かれている。これにより、返し部45の両端部には、斜め方向に延びた切欠縁部46が形成されている。切欠縁部46が形成されていることにより、返し部45の上端は、下端より幅が狭くなっている。
返し部45の先端(上端)には、図5に示すように、立板部47が上方に立ちあがっている。立板部47は、高さ調整部40の板面と略平行をなすように立っている。立板部47は、返し部45の先端の全幅にわたっている。立板部47は、高さ調整部40が最も上側に固定されている状態で、本体部20の被固定部23と同等の高さ位置に配される。
次に、本実施例の施工用具Tを用いて建築物等の床構造を施工する方法の一例を説明する。この施工方法は、準備工程と、コンクリート等の土台部14の上に接着剤10を敷設する接着剤敷設工程と、床仕上げ材の裏面に図示しない接着剤を塗布する工程と、接着剤10の表面に床仕上げ材を載置する床材載置工程と、を経る。
準備工程では、床仕上げ材の仕上がりの基準を設ける基準設置工程を行う。作業者は、仕上がり面の目安(基準)として、土台部14に水糸15を張る(図6参照)。水糸15は、床仕上げ材の仕上がり面の高さ位置にあわせて、土台部14の上面から床仕上げ材の厚さ寸法に接着剤10の厚さ寸法(例えば30〜50mm程度)を加算した高さに張る。
また、準備工程では、接着剤10を混練する材料混練工程を行う。接着剤10は、従来よりも厚さ寸法を出せる、すなわち従来よりも高い山部12の形状を保持したまま自立できる堅さを有するものが望ましい。接着剤10は、例えば、既成調合モルタル1kgに対し水0.2リットルの割合で加えて練ったモルタルを用いることができる。
また、準備工程では、施工用具Tの歯部22の高さ寸法H1を適宜設定する。高さ調整部40を本体部20に対して上下方向に移動し、歯部22のうち高さ調整部40の下端41から下方に突出する寸法を調整する。必要な歯部22の高さ寸法H1となる位置で、固定部43を被固定部23に固定し、高さ調整部40を本体部20に固定する。
ここで、土台部14の上面が、図8に示すように、傾斜している場合には、本体部20に対して高さ調整部40を斜めに取り付けることにより、成形面11を水平にすることができる。詳しくは、施工用具Tの左右で高さ調整部40の固定位置を異なる高さとすることにより、高さ調整部40の下端41が歯部22の下端31に対して傾いた状態で固定する。これにより、歯部22の下端31を土台部14の上面に当接させた状態で、高さ調整部40の下端41が水平となるように設定することができる。従来の施工用具では、歯部の高さ寸法が一定であることから、成形面が土台部の上面に平行な面として形成される。このため、土台部の上面が傾斜している場合には、土台部の上に水平な成形面をつくることが難しかった。しかしながら、本実施例の施工用具Tによれば、土台部14の上面と平行でない成形面11を容易に形成することができるから、土台部14の上面が傾斜していても、水平な成形面11を容易に形成することができる。
接着剤敷設工程では、まず、土台部14の上面に接着剤10を薄く塗りつける。次いで、薄く塗りつけた接着剤10の上に更に接着剤10を載せ、施工用具Tの幅分、コテ等を用いて施工用具Tの前へ接着剤10を掻き集める。
次いで、施工用具Tにより接着剤10を引き進める。図7(A)に示すように、歯部22の下端31を土台部14の上面に当接した状態で、施工用具Tを上下方向に小さく揺らしながら引き進める。このとき、支持部34の板面は前後方向に平行であるから、施工用具Tを引くときの抵抗(邪魔)になることを防ぐことができる。
作業者は、水糸15を視認しながら水糸15に沿うように施工用具Tを引く。この際、返し部45の両端部に切り欠きがあることから、水糸15が返し部45によって隠されない。したがって、作業者は水糸15を目視しやすく、施工用具Tを容易に真っ直ぐに掻くことができる。
歯部22に押された接着剤10は上方に移動しようとし、返し部45の下面の傾斜によって前方に繰り出される。よって、接着剤10が本体上部21や固定構造に至り、そこに付着することを防ぐことができ、かつ返し部45の下方に溜まることを防ぐことができる。
接着剤10を引き進める作業では、例えば、接着剤10の成形面11に床仕上げ材を載置するときや、次に貼る床仕上げ材のための接着剤10を敷くときなどに施工用具Tから手を放すことがある。施工用具Tから手を放すと、図7(B)に示すように、支持部34の当接部35が土台部14の上面に当接し、施工用具Tが自立する。
次に、床仕上げ材の裏面に図示しない接着剤を薄く塗りつける。接着剤の厚みは約1〜2mm程度になるように均一に塗布する。
次に、床材載置工程を行う。接着剤10の成形面11に床仕上げ材を載置する。床仕上げ材は、例えば300〜600角程度の石材やタイルなど各種の床仕上げ材を用いることができる。また床仕上げ材は、厚いもの(例えば厚さ寸法が20〜30mmのもの)や薄いもの(例えば厚さ寸法が9mm程度のもの)など任意の厚さのものを使用することができる。
床材載置工程では、床仕上げ材を接着剤10の上面に載置した後、ハンマなどで床仕上げ材を叩く床材叩き工程を行う。床材叩き工程では、床仕上げ材を叩いて接着剤10に沈み込ませ、仕上がり面を揃える。このとき、床仕上げ材の端部など接着剤10が不足している部分には、接着剤10を詰める。水糸15の高さまで床仕上げ材の全体を満遍なく叩き押さえて、平面精度を出す。
こうして床材叩き工程を終えたら、接着剤10が硬化するまで養生し、硬化後、必要に応じて目地詰めする。
以上により、床構造の施工が完了する。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
本実施例の施工用具Tは、床構造の施工において床仕上げ材が接着される接着剤10の成形面11を形成するものであり、下向きに突出して横並びに設けられた複数の歯部22を有する本体部20と、歯部22の上端側に配され、下端の位置が上下することにより、歯部22の高さ寸法H1を調整する高さ調整部40と、高さ調整部40の下端41から成形面11を形成する際の移動方向前方に張り出して設けられた返し部45と、を備えている。
この構成によれば、高さ調整部40の下端41、すなわち歯部22の高さ寸法H1が調整されるものにおいて必ず歯部22の上端に位置するところから返し部45が前方に張り出している。このような返し部45によれば、成形面11を形成する際に掻き出される接着剤10が、歯部22より上方に至ることを確実に防ぐことができる。したがって、本体部20に付着した接着剤10を取り去る作業が不要になるため、床構造の施工を容易に行うことができる。
また、返し部45の下面が、高さ調整部40の下端41から前方に向かって上方に傾斜している。この構成によれば、接着剤10が、返し部45の下面の傾斜によって斜め上方に案内され、返し部45の前方に繰り出されるから、返し部45の下方に接着剤10が溜まることを防ぐことができる。
また、返し部45のうち歯部22の並び方向における両端部が切り欠かれている。この構成によれば、切り欠かれた返し部45の両端部から水糸15が見えるから、返し部45があることによって水糸15が視認しにくくなる事態を防ぐことができる。
また、歯部22が下向きの状態の本体部20を倒れないように支持する支持部34を有し、支持部34が、本体部20から歯部22の並び方向と交差方向に突出する形態をなして本体部20と一体に設けられている。この構成によれば、例えば作業の途中で手を離しても、そのままの姿勢で本体部20が自立するから、施工用具Tが接着剤10の上に倒れて汚れてしまうことを防ぐことができる。したがって、本体部20に付着した接着剤10を取り去る作業が不要になるため、床構造の施工を容易に行うことができる。
<実施例2>
以下、本発明を具体化した実施例2について、図9及び図10を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例における床構造施工方法は、接着剤50の成形面55に床仕上げ材51を接着して床構造を施工する方法である。この床構造施工方法は、間欠的な成形面55を成形する接着剤成形工程と、成形面55が配されていない部分に高さ保持材53を配置する保持材配置工程と、床仕上げ材51を成形面55及び高さ保持材53の上に載置し、床仕上げ材51に荷重を加えて仕上げ高さに配置する床材配置工程と、を経る。
床仕上げ材51は、例えば300〜600角程度の石材やタイルなど各種の床仕上げ材51を用いることができる。床仕上げ材51は、厚いもの(例えば厚さ寸法が20〜30mmのもの)や薄いもの(例えば厚さ寸法が9mm程度のもの)など任意の厚さのものを使用することができる。また、床仕上げ材51は、裏面に裏足54が突設されている裏足付きのものを使用することができる。裏足54は、接着剤50への沈み込みやすさ等を考慮して所定の幅及び高さ寸法に設定することができる。
接着剤成形工程では、土台部52の上面に敷いた接着剤50に平らな成形面55を成形する。成形面55は、接着剤50を線状の凹凸形状(山部56及び谷部57)を有するようにならして成形する。この場合、成形面55は、山部56の表面に成形された平坦な面である。接着剤50の厚さ寸法(山部56の高さ寸法)は、成形面55が、例えば床仕上げ材51を予定の仕上げ高さに配置したときの床仕上げ材51の上面(仕上げ面)の高さ位置になる寸法にする。
接着剤50の成形には、横方向に長い本体部の下縁に沿って複数の歯部が設けられた床構造施工用具を用いることができる。なお、この床構造施工用具として、実施例1に記載の施工用具Tを用いることにより、接着剤成形工程を格段に容易に行うことができる。
保持材配置工程では、接着剤50の谷部57(成形面55が配されていない部分)に高さ保持材53を配置する。高さ保持材53は、隣接する山部56の間で自立した状態にする。
高さ保持材53は、一枚の床仕上げ材51に対し4箇所に配置する。高さ保持材53は、各床仕上げ材51の四隅(床仕上げ材51よりも一回り小さい方形状をなす領域の角)に位置するように配置する。具体的には、例えば床仕上げ材51の辺の長さ寸法の1/5〜1/10の寸法分だけ、床仕上げ材51の角から辺に沿って内側に入った位置にできる方形状をなす領域の角の近傍に高さ保持材53を配置することができる。
高さ保持材53は、非弾性体であり、床仕上げ材51に加えられた荷重によって高さ寸法が小さくなる一方、床仕上げ材51の自重では高さ寸法が変わらない硬さを有している。高さ保持材53は、例えばアルミホイル等のシート体を軽く丸める(強く押し固めない)ことにより作ることができる。
高さ保持材53は、断面の直径が15〜20mmの略円柱状をなしている。高さ保持材53の高さ寸法は、図10に示すように、上方に床仕上げ材51が載置される前の状態において、接着剤50の成形面55より上端が上方に突出する寸法を有している。具体的には高さ保持材53の高さ寸法は、接着剤50の厚さ寸法+5mm程度とすることが望ましく、例えば接着剤50の厚さ寸法が30mmである場合には、高さ保持材53の高さ寸法を35mm程度とすることが望ましい。
床材配置工程では、床仕上げ材51を接着剤50の成形面55及び高さ保持材53に載置した後、ハンマ等により床仕上げ材51を叩いて(床仕上げ材51に荷重を加えて)接着剤50に沈み込ませ、予定の仕上げ高さに配置する。床仕上げ材51は、接着剤50及び高さ保持材53を潰し変形させつつ下がり、予定の仕上げ高さに至る。こうして床仕上げ材51を予定の仕上げ高さに配置したら、接着剤50が硬化するまで養生し、硬化後、目地詰めする。
ここで、床仕上げ材51が重いものである場合、具体的には厚さ寸法が11mm以上である場合等には、床材配置工程の施工直後(接着剤50層の硬化前)に、床仕上げ材51の自重により床仕上げ材51が沈み込んでしまうことがある。しかしながら、本実施例では、床仕上げ材51の自重では変形しない高さ保持材53が床仕上げ材51の下面を支持しているから、床仕上げ材51が自重により沈み込むことを防ぐことができる。こうして、床仕上げ材51を確実に予定の仕上げ高さに配置することができる。
以上により、床構造の施工が完了する。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
本実施例の床構造施工方法は、接着剤50の成形面55に床仕上げ材51を接着して床構造を施工する床構造施工方法であり、間欠的な成形面55を成形する接着剤成形工程と、成形面55が配されていない部分に、少なくとも予定の仕上げ高さに配置したときの床仕上げ材51の下面より上端が上方に突出する高さ寸法を有するとともに、床仕上げ材51に加えられた荷重によって高さ寸法が小さくなる一方、床仕上げ材51の自重では高さ寸法が変わらない硬さを有する高さ保持材53を配置する保持材配置工程と、床仕上げ材51を成形面55及び高さ保持材53の上に載置し、床仕上げ材51に荷重を加えて仕上げ高さに配置する床材配置工程と、を経る。
ここで、接着剤50の成形面55に床仕上げ材51を接着して床構造を施工する床構造施工方法では、成形面55に床仕上げ材51を載置し、床仕上げ材51を成形面55に押し付けて予定の仕上げ高さに配置するところ、床仕上げ材51の厚さ寸法が大きい場合などには、施工直後(接着剤50の硬化前)に床仕上げ材51が自重で接着剤50に沈み込み、完成時には予定の仕上げ高さより下がってしまうことがある。しかしながら、本施工方法によれば、予定の仕上げ高さに配置された床仕上げ材51を高さ保持材53が支持した状態になるから、完成時に床仕上げ材51が予定の仕上げ高さより下がってしまうことを防ぐことができる。したがって、床構造の施工を容易に行うことができる。
また、接着剤成形工程において、接着剤50を線状の凹凸形状を有するように成形する。この施工方法によれば、広い範囲にわたり接着剤50を容易に成形することができるから、床構造の施工を容易に行うことができる。
また、接着剤成形工程において、横方向に長い本体部の下縁に沿って複数の歯部が設けられた床構造施工用具を用いて接着剤の成形が行われる。この施工方法によれば、接着剤50を線状の凹凸形状を有するように容易に成形することができるから、床構造の施工を容易に行うことができる。
また、保持材配置工程は、高さ保持材53を一枚の床仕上げ材51に対し4箇所に配置する。この施工方法によれば、床仕上げ材51を高さ保持材53にバランスよく支持させることができ、もって床仕上げ材51を精度良く仕上げ高さに配置することができる。
<実施例3>
次に、本発明を具体化した実施例3に係る床構造施工方法を図11によって説明する。
本実施例の床構造施工方法は、接着剤60が、点状の山部61を有するように成形されたものである点で、実施例2とは相違する。なお、実施例2と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施例に係る床構造施工方法は、実施例2と同様に、接着剤60の成形面62に床仕上げ材51を接着して床構造を施工する方法であり、接着剤成形工程と、保持材配置工程と、床材配置工程と、を経る。
接着剤成形工程では、土台部52の上面の複数箇所に、一枚の床仕上げ材51の大きさに対して小さい点状をなす接着剤60の山部61を配置する。本実施例では、接着剤60の山部61を、一枚の床仕上げ材51に対して5箇所(床仕上げ材51の中心及び四隅)に配置する。接着剤60の山部61は、径寸法よりも高さ寸法が小さい円柱形状をなすように、コテ等を使って成形する。接着剤60の成形面62は、略水平な円形状をなす面とする。なお、接着剤60の山部61は、必ずしもこのように成形しなくてもよく、例えば団子状にまとめた形(特にコテ等を使って形を整えない)で土台部52の上面に配置してもよく、成形面62は、必ずしも水平な面でなくてもよい。
保持材配置工程では、土台部52の上面のうち接着剤60の山部61に隣接した部分に高さ保持材53を配置する。高さ保持材53は、実施例2と同様、一枚の床仕上げ材51に対し4箇所に、各床仕上げ材51の四隅に位置するように配置された接着剤60の山部61に隣接して配置する。高さ保持材53は、接着剤60の各山部61の周面(土台部52の上面に対して立っている面)に寄りかからせるようにして立たせる。高さ保持材53は、接着剤60の4つの山部61の外側(床仕上げ材51の板面において外縁側)の位置に配置する。なお、接着剤60の山部61及び高さ保持材53の高さ寸法は、実施例2と同様に設定する。
保持材配置工程では、接着剤60に隣接して高さ保持材53を配置したが、高さ保持材53は、土台部52の上面に配置された接着剤60の中央部に埋め込むように配置してもよい。
床材配置工程では、実施例2と同様、床仕上げ材51を接着剤60の成形面62及び高さ保持材53に載置した後、ハンマ等により床仕上げ材51を叩いて接着剤60に沈み込ませ、予定の仕上げ高さに配置する。本実施例では、実施例2と同様、床仕上げ材51の自重では変形しない高さ保持材53が床仕上げ材51の下面を支持しているから、床仕上げ材51が自重により沈み込むことを防ぐことができる。よって、床仕上げ材51を確実に仕上げ高さに配置することができる。
以上のように本実施例においては、実施例2と同様、予定の仕上げ高さに配置された床仕上げ材51を高さ保持材53が支持した状態になるから、完成時に床仕上げ材51が予定の仕上げ高さより下がってしまうことを防ぐことができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、施工用具Tが返し部45を備えているが、必ずしも返し部を備えなくてもよい。
(2)上記実施例では、返し部45が、高さ調整部40の下端41から前方に向かって上方に傾斜しているが、これに限らず、返し部は、例えば水平であってもよい。
(3)上記実施例では、具体的な固定構造を例示したが、これに限らず、固定構造は、本体部に対して高さ調整部の上下方向の位置を任意に変えて固定可能であれば、どのような構造であってもよい。
(4)上記実施例では、返し部45の左右両端部が切り欠かれているが、必ずしもこのように切り欠かなくてもよい。
(5)上記実施例では、施工用具Tが支持部34を備えているが、必ずしも支持部を備えなくてもよい。
(6)上記実施例では、支持部34が本体部20から折り返して形成されているが、これに限らず、本体部とは別体に製造した支持部を、本体部に組み付けや溶接等により一体に取り付けてもよい。
(7)上記実施例では、支持部34が本体部20から後方に突出しているが、これに限らず、例えば支持部は、本体部から前後両側に突出してもよい。
(8)上記実施例では、支持部34が本体部20の左右両端部に一対設けられているが、これに限らず、支持部は、本体部の左右両側のうち一方の側のみに設けてもよく、また、本体部の端部のみならず中間部に設けてもよい。
(9)接着剤としては、モルタル、有機系の接着剤などが挙げられる。
(10)上記実施例2では、土台部52に接着剤50を直接配置した場合を例示したが、これに限らず、例えば土台部の上面に下地をつくり、下地の上に接着剤を配置してもよい。
(11)上記実施例2では、高さ保持材53の高さ寸法は、接着剤50の成形面55より上端が上方に突出する寸法とされているが、これに限らず、高さ保持材の高さ寸法は、少なくとも予定の仕上げ高さに配置したときの床仕上げ材の下面より上端が上方に突出する高さ寸法を有していればよく、具体的には、例えば、床仕上げ材を予定の仕上げ面の高さ位置が土台部の上面から30mmの高さ位置で、床仕上げ材の厚さ寸法が10mmである場合には、接着剤の厚さ寸法は例えば30mm程度とし、高さ保持材の高さ寸法は少なくとも20mm以上としてもよい。
(12)上記実施例2では、高さ保持材35を一枚の床仕上げ材51に対し4箇所に配置したが、これに限らず、高さ保持材の配置数は適宜変更しても良い。
H1…歯部の高さ寸法
T…施工用具(床構造施工用具)
10,50,60…接着剤
11,55,62…成形面
20…本体部
22…歯部
34…支持部
40…高さ調整部
41…高さ調整部の下端
45…返し部
51…床仕上げ材
53…高さ保持材

Claims (8)

  1. 床構造の施工において床仕上げ材が接着される接着剤の成形面を形成する床構造施工用具であり、
    下向きに突出して横並びに設けられた複数の歯部を有する本体部と、
    前記歯部の上端側に配され、下端の位置が上下することにより、前記歯部の高さ寸法を調整する高さ調整部と、
    前記高さ調整部の下端から前記成形面を形成する際の移動方向前方に張り出して設けられた返し部と、
    を備えている床構造施工用具。
  2. 前記返し部の下面が、前記高さ調整部の下端から前記移動方向前方に向かって上方に傾斜している請求項1に記載の床構造施工用具。
  3. 前記返し部のうち前記歯部の並び方向における両端部が切り欠かれている請求項1または請求項2に記載の床構造施工用具。
  4. 床構造の施工において床仕上げ材が接着される接着剤の成形面を形成する床構造施工用具であり、
    下向きに突出して横並びに設けられた複数の歯部を有する本体部と、
    前記歯部が下向きの状態の前記本体部を倒れないように支持する支持部と、を有し、
    前記支持部が、前記本体部から前記歯部の並び方向と交差方向に突出する形態をなして前記本体部と一体に設けられている床構造施工用具。
  5. 接着剤の成形面に床仕上げ材を接着して床構造を施工する床構造施工方法であり、
    間欠的な前記成形面を成形する接着剤成形工程と、
    前記成形面が配されていない部分に、少なくとも予定の仕上げ高さに配置したときの前記床仕上げ材の下面より上端が上方に突出する高さ寸法を有するとともに、前記床仕上げ材に加えられた荷重によって前記高さ寸法が小さくなる一方、前記床仕上げ材の自重では前記高さ寸法が変わらない硬さを有する高さ保持材を配置する保持材配置工程と、
    前記床仕上げ材を前記成形面及び前記高さ保持材の上に載置し、前記床仕上げ材に荷重を加えて前記仕上げ高さに配置する床材配置工程と、
    を経る床構造施工方法。
  6. 前記接着剤成形工程において、前記接着剤を線状の凹凸形状を有するように成形する請求項5に記載の床構造施工方法。
  7. 前記接着剤成形工程において、横方向に長い本体部の下縁に沿って複数の歯部が設けられた床構造施工用具を用いて前記接着剤の成形が行われる請求項6に記載の床構造施工方法。
  8. 前記保持材配置工程において、前記高さ保持材を一枚の前記床仕上げ材に対し4箇所に配置する請求項5ないし請求項7のいずれか一項に記載の床構造施工方法。
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