JP2019060123A - 運搬機の停車位置方向案内システム - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な情報を運搬機の操作者に対して適切に提供し、積込機の操縦者のスキルに起因することなく、生産性を向上することができる運搬機の停車位置方向案内システムを提供する。【解決手段】積込機、運搬機、および管理部を互いにデータ通信可能に接続する通信部と、積込機と運搬機の間の相対位置を演算する相対位置演算部と、積込機と運搬機の間の相対姿勢を演算する相対姿勢演算部と、掘削積込作業の作業量を演算する作業量演算部と、掘削積込作業の作業時間を計測する作業時間計測部と、掘削積込作業の生産性評価値を演算する生産性評価値演算部と、前記相対位置、前記相対姿勢、および前記生産性評価値を対応させて記録する記録部と、記録したデータにより運搬機の目標停車位置および目標停車方向を決定する停車位置方向決定部と、目標停車位置および目標停車方向を表示する表示部と、を備えること。【選択図】図3

Description

本発明は、露天掘り鉱山などで行われる積込機による運搬機への掘削積込作業における運搬機の停車位置方向を案内するシステムに関する。
露天掘り鉱山などでは、油圧ショベルのような積込機によって、鉱石や土砂などの砕石物を掘削し、ダンプトラックのような運搬機に砕石物を積み込む、いわゆる掘削積込作業が行われる。この掘削積込作業の生産性は、積込機に対して運搬機が停車する位置および方向によって変化する。そのため、積込機に対して運搬機が停車する位置および方向を適切にすることは当該生産性の向上に繋がる重要な課題である。
この種の課題を解決する為の技術の一例として、例えば特許文献1には、積込機にとって積込作業を行いやすい運搬機の停車位置と停車方向を出力するシステムが記載されている。この特許文献1に記載の技術では、積込機のバケットの位置が検出され、このバケット位置からバケットの移動軌跡が計算される。そして、計算されたバケットの移動軌跡に基づいて運搬機の停車位置および停車方向が決定され、この運搬機の停車位置および停車方向が運搬機の操作者に対して出力されるようになっている。
すなわち、特許文献1においては、積込機のバケット移動軌跡を計算し、運搬機の停車位置と停車方向を決定することにより、運搬機を適切な位置および方向に停車させている。当該特許文献1に開示されている運搬機の停車をさせるためのシステムおよび方法によれば、出力される運搬機の停車位置および停車方向に基づいて、運搬機の操作者は、積込作業に係る生産性の改善を図ることが可能となる。
特許第5852667号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたシステムおよび方法では、積込機の操縦者のスキル不足による誤った操作によって、不適切な停車位置方向に運搬機が誘導され、積込作業に係る生産性の向上を十分に図ることができないという問題があった。すなわち、上記特許文献1に開示されたシステムおよび方法では、当該生産性の向上に積込機の操縦者のスキルが起因することになり、当該生産性の向上を図ることができない場合が存在していた。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、必要な情報を運搬機の操作者に対して適切に提供し、積込機の操縦者のスキルに起因することなく、積込作業に係る生産性を向上することができる運搬機の停車位置方向案内システムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の運搬機の停車位置方向案内システムは、積込機による運搬機への掘削積込作業における運搬機の停車位置方向を管理する管理部を備える運搬機の停車位置方向案内システムであって、前記積込機、前記運搬機、および前記管理部を互いにデータ通信可能に接続する通信部と、前記管理部内に設けられ、前記積込機および前記運搬機から供給されるそれぞれの位置情報に基づいて、前記積込機と前記運搬機の間の相対位置を演算する相対位置演算部と、前記管理部内に設けられ、前記積込機および前記運搬機から供給されるそれぞれの姿勢情報に基づいて、前記積込機と前記運搬機の間の相対姿勢を演算する相対姿勢演算部と、前記積込機又は前記管理部内に設けられ、前記積込機に設けられたセンサから供給されるセンサ情報に基づいて、前記掘削積込作業の作業量を演算する作業量演算部と、前記積込機又は前記管理部内に設けられ、前記相対位置演算部の演算結果である前記相対位置に基づいて、前記掘削積込作業の作業時間を計測する作業時間計測部と、前記管理部内に設けられ、前記作業時間および前記作業量に基づいて、前記掘削積込作業の生産性評価値を演算する生産性評価値演算部と、前記管理部内に設けられ、前記相対位置、前記相対姿勢、および前記生産性評価値を対応させて記録する記録部と、前記管理部内に設けられ、前記相対位置、前記相対姿勢、および前記生産性評価値に基づいて、前記運搬機の目標停車位置および目標停車方向を決定する停車位置方向決定部と、前記停車位置方向決定部で決定された前記目標停車位置および前記目標停車方向を前記運搬機において表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
本発明の運搬機の停車位置方向案内システムによれば、記録部に記録された相対位置、相対姿勢、および生産性評価値に基づいて、運搬機の目標停車位置および目標停車方向が決定され、その位置および方向が運搬機において表示される。すなわち、同一の掘削積込作業現場における過去の実績データに基づいた、運搬機の目標停車位置および目標停車方向の最適な候補が、運搬機の操作者に案内されることになる。これにより、当該案内に応じた運搬機の操作によって運搬機が適切な停車位置および停車方向に停車され、それに伴って掘削積込作業に係る生産性の向上が容易に実現可能となる。
本発明の運搬機の停車位置方向案内システムによれば、必要な情報を運搬機の操作者に対して適切に提供し、積込機の操縦者のスキルに起因することなく、積込作業に係る生産性を向上することができる。
本発明の一実施例における積込機の側面図である。 本発明の一実施例における運搬機の側面図である。 本発明の一実施の形態に係る掘削積込作業における運搬機の停車位置方向案内システムの全体構成を示す図である。 本発明の一実施例における積込機と運搬機の間の相対位置および相対姿勢を地上に固定された座標系で示す図である。 本発明の一実施例における作業時間測定演算処理のフローチャート図である。 本発明の一実施例における記録装置に記録するデータ構造を示す図である。 本発明の一実施例における停車位置方向決定装置処理のフローチャート図である。 本発明の一実施例における相対位置および相対姿勢の頻度の演算結果を記録するデータ構造を示す図である。 本発明の一実施例における相対位置および相対姿勢の頻度の演算結果をグラフで示す図である。 本発明の一実施例における相対位置および相対姿勢についての生産性評価値の積算値の演算結果を記録するデータ構造を示す図である。 本発明の一実施例における相対位置および相対姿勢についての生産性評価値の積算値の演算結果をグラフで示す図である。 本発明の一実施例における相対位置および相対姿勢についての優先度の演算結果を記録するデータ構造を示す図である。 本発明の一実施例における相対位置および相対姿勢についての優先度の演算結果をグラフとして示す図である。 本発明の一実施例における運搬機のモニタに表示される表示画面の一例を示す図である。
(実施例)
本発明の一実施形態を、図1乃至図14を用いて説明する。なお、図1乃至図14においては、積込機として1台の油圧ショベルに適用し、運搬機として1台のダンプトラックに適用した場合を実施例として、以下に実施例に係る運搬機の停車位置方向案内システムを詳細に説明する。
<油圧ショベル構成>
図1は、本実施例における油圧ショベルの構造を表す側面図である。図1において、油圧ショベル100は、下部走行体101と、下部走行体101の上側に旋回可能に設けられた上部旋回体102と、上部旋回体102の前側に連結された作業装置103とを備える、いわゆる大型ショベルである。下部走行体101は、走行モータ(図示せず)の回転駆動によって走行する。一方、上部旋回体102は、旋回モータ(図示せず)の回転駆動によって旋回する。
作業装置103は、上部旋回体102の前部に回動可能に連結されたブーム104と、ブーム104の先端部に回動可能に連結されたアーム105と、アーム105の先端部に回動可能に連結されたバケット106とを備えている。ブーム104、アーム105、およびバケット106は、ブームシリンダ107、アームシリンダ108、およびバケットシリンダ109の伸縮駆動によって回動する。
上部旋回体102には、図示しないものの、エンジンと、エンジンによって駆動されて油圧アクチュエータ(詳細には、上述したブームシリンダ107、アームシリンダ108、およびバケットシリンダ109等)へ圧油を供給する油圧ポンプとが搭載されている。また、油圧ショベル100は、上部旋回体102に、掘削積込作業の作業量を計測する作業量演算装置110、および掘削積込作業の作業時間を内蔵されたタイマによって計測する作業時間計測装置111を備えている。更に、上部旋回体102には、油圧ショベル100と他の機械との間で情報や各種のデータの送受信を行うための無線通信装置であるデータ転送装置501Aが搭載されている。
上述した油圧ショベル100には、複数の計測装置が搭載されている。詳しく説明すると、ブーム104の回動角(相対角)を測定する角度センサ112A、アーム105の回動角(相対角)を測定する角度センサ112B、およびバケット106の回動角(相対角)を測定する角度センサ112Cが設けられている。また、ブームシリンダ107のボトム側圧力を計測するブーム用圧力センサ113A、およびブームシリンダ107のロッド側圧力をそれぞれ計測するブーム用圧力センサ113Bが設けられている。更に、アームシリンダ108のボトム側圧力を計測するアーム用圧力センサ114が設けられている。そして、上部旋回体102の対地位置を計測するGNSS(グローバル ナビゲーション サテライト システム)502A、上部旋回体102の対地姿勢を計測するAHRS(アティテュート ヘディング レファレンス システム)503Aが設けられている。
<ダンプトラック構成>
図2は、本実施例におけるダンプトラックの構造を表す側面図である。図2において、ダンプトラック200は、頑丈なフレーム構造で形成された車体201と、車体201上に起伏可能に搭載されたベッセル(荷台)202と、車体201に装着された前輪203および後輪204と、操縦者が搭乗する運転席205を備えている。また、車体201には、他の機械との間で情報やデータの送受信を行うための無線通信装置であるデータ転送装置501Bが搭載されている。更に、運転席205には、ダンプトラック200の目標停車位置および目標停車方向を操縦者に対して出力する出力装置(すなわち、ダンプトラック200において目標停車位置および目標停車方向を表示する表示部)としてのモニタ207、および当該モニタ207を制御するモニタ制御装置206が搭載されている。
上述したダンプトラック200には、複数の計測装置が搭載されている。詳しく説明すると、車体201の対地位置を計測するGNSS502Bが設けられている。また、車体201の対地姿勢を計測するAHRS503Bが設けられている。
<管理センタ構成>
図3は、本実施例における運搬機の停車位置方向案内システムの構成を表す概略図である。
図3において、管理センタ300は、油圧ショベル100とダンプトラック200の間の相対位置を演算する相対位置演算装置301、油圧ショベル100とダンプトラック200の間の相対姿勢を演算する相対姿勢演算装置302、掘削積込作業の生産性評価値を演算する生産性評価値演算装置303、鉱山内の油圧ショベル100やダンプトラック200を管理する運行管理部304、掘削積込作業の作業条件(例えば、油圧ショベル100の操作者のID、作業場所)を取得する作業条件取得装置305、前述の相対位置と相対姿勢と生産性評価値と作業条件を記録する記録装置306、ダンプトラック200の目標停車位置方向を決定する停車位置方向決定装置307および油圧ショベル100やダンプトラック200などの機械と情報を送受信するデータ転送装置501Cを備えている。
上述した管理センタ300の停車位置方向決定装置307は、目標停車位置方向の決定に使用する情報の期間を設定する演算期間設定部308、油圧ショベル100とダンプトラック200との間の相対位置および相対姿勢の頻度を演算する頻度演算部309、油圧ショベル100とダンプトラック200との間の相対位置および相対姿勢の優先度を演算する優先度演算部310を備えている。
ここで、演算期間設定部308、頻度演算部309、および優先度演算部310は、別々の装置(例えば、マイクロプロセッサ等の演算装置)で構成され、且つ当該装置のそれぞれが各演算等の処理を行うためのプログラムによってそれぞれの処理を行う構成を有してもよい。このような場合に、停車位置方向決定装置307は、各種の設定及び演算等を行うことできる複数の装置を備えることになる。また、演算期間設定部308、頻度演算部309、および優先度演算部310は、1つの装置において、各演算等の処理を行うためのプログラムを実行することにより、各処理を行う構成を有してもよい。このような場合に、停車位置方向決定装置307は、各種の設定及び演算等を行うことできる装置を1つ備え、当該装置におけるプログラム処理により、設定処理、又は演算処理を実現することになる。
このような構成により、管理センタ300は、積込機による運搬機への掘削積込作業における運搬機の停車位置方向を管理することが可能になっている。
<システム構成>
図3において、本実施例の運搬機の停車位置方向案内システムは、鉱山内の油圧ショベル100に搭載された作業量演算装置110および作業時間計測装置111と、鉱山内のダンプトラック200に搭載された出力装置としてのモニタ制御装置206およびモニタ207と、管理センタ300に設置された相対位置演算装置301、相対姿勢演算装置302、生産性評価値演算装置303、作業条件取得装置305、記録装置306および停車位置方向決定装置307を主に備えている。また、本実施例の運搬機の停車位置方向案内システムは、油圧ショベル100に搭載されたデータ転送装置501A、ダンプトラック200に搭載されたデータ転送装置501B、および管理センタ300に設置されたデータ転送装置501Cも備えている。すなわち、本実施例においては、データ転送装置501A、データ転送装置501B、およびデータ転送装置501Cから、油圧ショベル100、ダンプトラック200、および管理センタ300を互いにデータ通信可能に接続する通信部が構成されている。
図3において、上述した油圧ショベル100に搭載された計測装置によって所定の周期(例えば0.1〜1秒程度)で計測された油圧ショベル100の計測データは、作業量演算装置110に送られる。具体的には、上述した角度センサ112Aによって測定されたブーム104の回動角、角度センサ112Bによって測定されたアーム105の回動角、角度センサ112Cによって測定されたバケット106の回動角、圧力センサ113Aによって測定されたブームシリンダ107のボトム側圧力、圧力センサ113Bによって測定されたブームシリンダ107のロッド側圧力、圧力センサ113Cによって測定されたアームシリンダ108のボトム側圧力が、図3における各センサから作業量演算装置110に向けて伸びる矢印によって示されるように、作業量演算装置110に送られる。
油圧ショベル100に搭載されたGNSS502Aによって所定の周期で計測された油圧ショベル100の上部旋回体102の対地位置に関するデータは、データ転送装置501A,501Cを介して管理センタ300の相対位置演算装置301に送られる。また、また、油圧ショベル100に搭載されたAHRS503Aによって所定の周期で計測された油圧ショベル100の上部旋回体102の対地姿勢に関するデータは、データ転送装置501A,501Cを介して管理センタ300の相対姿勢演算装置302に送られる。更に、油圧ショベル100の作業量演算装置110で演算された作業量に関するデータおよび作業時間計測装置111で計測された作業時間に関するデータは、データ転送装置501A,501Cを介して管理センタ300の生産性評価値演算装置303に送られる。
上述したダンプトラック200に搭載されたGNSS502Bによって所定の周期で計測されたダンプトラック200の車体201の対地位置に関するデータは、データ転送装置501B,501Cを介して管理センタ300の相対位置演算装置301に送られる。また、ダンプトラック200に搭載されたAHRS503Bによって所定の周期で計測されたダンプトラック200の車体201の対地姿勢に関するデータは、データ転送装置501B,501Cを介して管理センタ300の相対姿勢演算装置302に送られる。
ダンプトラック200のモニタ制御装置206の出力は、モニタ207に送られる。
上述した管理センタ300に設置された運行管理部304によって管理された油圧ショベル100の作業条件に関するデータは、作業条件取得装置305によって取得される。
管理センタ300に設置された相対位置演算装置301によって演算された油圧ショベル100とダンプトラック200との間の相対位置に関するデータおよび相対姿勢演算装置302によって演算された油圧ショベル100とダンプトラック200との間の相対姿勢に関するデータは、生産性評価値演算装置303に送られる。
管理センタ300に設置された生産性評価値演算装置303によって演算された生産性評価値に関するデータ、生産性評価値演算装置303を経由した油圧ショベル100とダンプトラック200との間の相対位置に関するデータおよび相対姿勢に関するデータと、作業条件取得装置305で取得された作業条件に関するデータは、記録装置306に送られる。
管理センタ300に設置された相対位置演算装置301によって演算された油圧ショベル100とダンプトラック200との間の相対位置に関するデータは、データ転送装置501A,501Cを介して油圧ショベル100の作業量演算装置110および作業時間計測装置111に送られる。また、管理センタ300に設置された相対姿勢演算装置302によって演算された油圧ショベル100とダンプトラック200との間の相対姿勢に関するデータは、データ転送装置501A,501Cを介して油圧ショベル100の作業量演算装置110に送られる。
管理センタ300に設置された記録装置306によって記録された各種のデータや情報および油圧ショベル100の対地位置に関するデータは、停車位置方向決定装置307に送られる。
管理センタ300に設置された停車位置方向決定装置307で決定されたダンプトラック200の目標停車位置に関するデータおよび目標停車方向に関するデータは、データ転送装置501B,501Cを介してダンプトラック200のモニタ制御装置206に送られる。停車位置方向決定装置307の演算期間設定部308で設定された演算期間に関するデータおよび記録装置306に記録されたデータは、頻度演算部309に送られる。頻度演算部309の演算結果は優先度演算部310に送られる。優先度演算部310で演算された演算結果に基づき、停車位置方向決定装置307においてダンプトラック200の目標停車位置および目標停車方向が決定される。
<相対位置演算装置>
相対位置演算装置301は、油圧ショベル100およびダンプトラック200から供給されるそれぞれの位置情報に基づいて、油圧ショベル100とダンプトラック200の間の相対位置を演算している。ここで、本実施例における油圧ショベル100とダンプトラック200の間の相対位置は、両者の中心位置の間の距離によって表現される。また、油圧ショベル100の中心位置は上部旋回体102の旋回中心とし、ダンプトラック200の中心位置は、ベッセル(荷台)202の中心とする。これらのことから、相対位置演算装置301は、油圧ショベル100とダンプトラック200の間の相対位置を、油圧ショベル100の上部旋回体102の対地位置とダンプトラック200の対地位置の差分に係る演算によって算出する。
図4は、本実施例における油圧ショベル100とダンプトラック200の間の相対位置および相対姿勢を、地上に固定された座標系で示す図である。
図4に示すように、対地位置が水平面に投影された位置によって管理されている場合、油圧ショベル100の車体中心504Aの対地位置を{x_s、y_s}、ダンプトラック200の車体中心504Bの対地位置を{x_d、y_d}とすると、油圧ショベル100とダンプトラック200の間の対地位置の差は{x_diff、y_diff}={x_d―x_s、y_d―y_s}のように演算される。油圧ショベル100とダンプトラック200の間の相対位置は、l=√(x_diff×x_diff+y_diff×y_diff)のように演算される。
相対位置演算装置301は、油圧ショベル100およびダンプトラック200の対地位置に関するデータを所定の周期(例えば0.1〜1秒程度)で受け取り、同周期で演算された油圧ショベル100およびダンプトラック200の間の相対位置に関するデータを出力する。
<相対姿勢演算装置>
相対姿勢演算装置302は、油圧ショベル100およびダンプトラック200から供給されるそれぞれの姿勢情報に基づいて、油圧ショベル100とダンプトラック200の間の相対姿勢を演算している。ここで、本実施例における油圧ショベル100とダンプトラック200の間の相対姿勢は、両者の正面方向の角度関係によって表現される。これらのことから、相対姿勢演算装置302は、油圧ショベル100とダンプトラック200の間の相対姿勢を、油圧ショベル100の上部旋回体102の対地姿勢とダンプトラック200の対地姿勢の差分に係る演算によって算出する。
図4に示すように、油圧ショベル100の上部旋回体102の正面方向505Aとダンプトラック200の正面方向505Bについて、水平面に投影された方向によって管理されている場合、油圧ショベル100の対地姿勢をθ_s、ダンプトラック200の対地姿勢をθ_dとすると、油圧ショベル100とダンプトラック200の間の相対姿勢はθ_Δ=θ_d―θ_sのように演算される。
相対姿勢演算装置302は、油圧ショベル100およびダンプトラック200の対地姿勢に関するデータを所定の周期(例えば0.1〜1秒程度)で受け取り、同周期で演算された油圧ショベル100およびダンプトラック200の間の相対姿勢に関するデータを出力する。
<作業量演算装置>
作業量演算装置110は、油圧ショベル100に設けられた各センサから供給されるセンサ情報(角度センサの角度情報、圧力センサの圧力情報)に基づいて、掘削積込作業の作業量を演算する。ここで、掘削積込作業の作業量は、油圧ショベル100がダンプトラック200へ積込んだ砕石物の重量である。
作業量演算装置110は、油圧ショベル100とダンプトラック200の間の相対位置および相対姿勢と、油圧ショベル100のブーム104の回動角、アーム105の回動角およびバケット106の回動角に基づき、油圧ショベル100のバケット106とダンプトラック200のベッセル(荷台)202との距離を演算する。作業量演算装置110は、この距離が閾値(例えば10メートル)よりも近づいた場合を、油圧ショベル100がダンプトラック200へ砕石物を積込むタイミングとして検出する。作業量演算装置110は、このタイミングにおいて、ブーム104の基端部の回動中心まわりのモーメントの釣り合い式を用い、ブームシリンダ107のボトム側圧力およびロッド側圧力、ブーム104の回動角、アーム105の回動角およびバケット106の回動角に基づきバケット106内の砕石物の重量を演算し、この重量を掘削積込作業における作業量として出力する。
作業量演算装置110は、油圧ショベル100とダンプトラック200の間の相対位置および相対姿勢と、油圧ショベル100のブーム104の回動角、アーム105の回動角およびバケット106の回動角を所定の周期(例えば0.1〜1秒程度)で受け取る。作業量演算装置110は、上述の油圧ショベル100がダンプトラック200へ砕石物を積込むタイミングで作業量を出力する。
<作業時間計測装置>
作業時間計測装置111は、相対位置演算装置301の演算結果である油圧ショベル100とダンプトラック200の間の相対位置に基づいて、掘削積込作業の作業時間を計測している。ここで、掘削積込作業の作業時間は、積込作業のためにダンプトラック200が油圧ショベル100の近くに停車している時間である。
作業時間計測装置111は、油圧ショベル100とダンプトラック200の間の相対位置から、両者の距離が閾値(例えば50メートル)以内であることを判定する。作業時間計測装置111は、油圧ショベル100とダンプトラック200の間の距離が閾値よりも大きい状態から小さい状態に変化したタイミングを作業開始のタイミングとして検出し、油圧ショベル100とダンプトラック200の間の距離が閾値よりも小さい状態から大きい状態に変化したタイミングを作業終了のタイミングとして検出する。作業時間計測装置111は、上述の作業開始のタイミングから作業終了のタイミングまでの間の時間を演算し、この時間を油圧ショベル100による掘削積込作業の作業時間として出力する。
作業時間計測装置111は、油圧ショベル100とダンプトラック200の間の相対位置に関するデータを所定の周期(例えば0.1〜1秒程度)で受け取り、上述の作業終了のタイミングで作業時間に関するデータを出力する。
なお、本発明においては、油圧ショベル100の作業に起因する生産性を向上することが目的であるため、生産性評価値演算に起因する掘削積込作業の作業時間を、上述したような油圧ショベル100とダンプトラック200の間の相対位置から算出することにしている。すなわち、積込作業場所から離れた場所におけるダンプトラック200の待ち時間等は当該作業時間から除外し、油圧ショベル100の作業に起因する生産性評価値をより正確に演算するようにしている。
<生産性評価値演算装置>
生産性評価値は、掘削積込作業の作業時間に対する作業量の比率である。生産性評価値演算装置303は、上述の作業開始のタイミングから作業終了のタイミングの間にダンプトラック200へ積込まれた作業量を積算し、積算した作業量を作業時間で除算することで生産性評価値を演算する。
図5は、本実施例における生産性評価値演算装置303で行われる処理の流れを表すフローチャートである。生産性評価値演算装置303は、所定の周期(例えば0.1〜1秒程度)で図5に示した各処理を実行する。ステップS401からステップS405の処理により、ダンプトラック200の1台あたりの生産性評価値の演算が行われることになる。
先ず、ステップS401では、作業時間計測装置111の出力が監視され、作業時間に関するデータが生産性評価値演算装置303へ出力された場合はステップS405以降の生産性評価値を出力する処理へ移る。一方で、作業時間計測装置111から作業時間に関するデータが出力されない場合は、ステップS402以降の作業量を積算する処理へ移る。
ステップS402では、作業量演算装置110の出力が監視し、作業量に関するデータが生産性評価値演算装置303へ出力された場合はステップS403の処理へ移り、それ以外の場合は本処理が終了する。
ステップS403では、作業量演算装置110が作業量を出力したタイミング(すなわち、ステップS402で判定されたタイミング)で、相対位置演算装置301より得られる相対位置に関するデータおよび相対姿勢演算装置302より得られる相対姿勢に関するデータが記録装置306に記録される。
ステップS404では、作業量演算装置110から出力された作業量が積算され、当該積算後の作業量に関するデータが記録装置306に記録され、本処理が終了する。
一方、ステップS405では、ステップS404で積算された作業量を作業時間計測装置111より得られた作業時間で除算して生産性評価値を演算する。また、ステップS403で記録した相対位置および相対姿勢の平均値を演算する。そして、ステップS405では、前述の演算された生産性評価値、相対位置および相対姿勢の平均値に関するデータが記録装置306に対して出力されるとともに記録装置306によって記録され、その後にステップS406へ移る。
ステップS406では、ステップS403で記録していた相対位置および相対姿勢と、ステップS404で積算していた作業量をゼロで初期化し、本処理を終了する。
<作業条件取得装置>
作業条件は、油圧ショベル100の操作者、作業場所などの掘削積込作業の生産性に影響を与える項目である。本実施例では、油圧ショベル100の操作者のIDを使用した場合を想定する。
作業条件取得装置305は、所定の周期(例えば0.1〜1秒程度)で作業条件を運行管理部304に対して問合せ(すなわち、作業条件の出力の要求を行い)、同周期で問合せによって得られた作業条件に関するデータが記録装置306に対して出力され、当該データが記録装置306に記録される。
<記録装置>
記録装置306は、生産性評価値、相対位置、相対姿勢および作業条件を対応させて時系列的に記録する。特に、記録装置306は、生産性評価値演算装置303から生産性評価値を受信したタイミングで、その受信時刻、生産性評価値、相対位置、相対姿勢および作業条件を対応させて記録する。
図6は、記録装置306に記録されるデータ構造311Aを示す図である。図6に示すように、記録装置306に記録されるデータ構造311Aは、{受信時刻、生産性評価値(トン/秒)、相対位置l(メートル)、相対姿勢Δ_θ(度)、作業条件(油圧ショベル100の操作者のID)}の5要素によって構成される。
<停車位置方向決定装置>
図7は、本実施例における停車位置方向決定装置307で行われる処理の流れを表すフローチャートである。停車位置方向決定装置307は、所定の周期(例えば1〜10秒程度)で図7に示した処理を実行する。すなわち、停車位置方向決定装置307は、ステップS407からステップS412の処理を行うことにより、ダンプトラック200の目標停車位置および目標停車方向を決定することができる。
先ず、ステップS407では、生産性評価値演算装置303の出力が監視され、停車位置方向決定装置307が生産性評価値演算装置303から生産性評価値を受信した場合に、ステップS408以降の目標停車位置方向の演算処理へ進む。
次にステップS408では、演算期間設定部308より設定された期間に該当し、かつダンプトラック200に掘削積込作業を行っている油圧ショベル100の操作者のIDと一致するIDによって関連付けられている生産性評価値、相対位置および相対姿勢に関するデータが記録装置306から選び出される。すなわち、油圧ショベル100の現在の操作者が行った過去の掘削積込作業における生産性評価値、相対位置および相対姿勢が選択される。本実施例では、目標停車位置方向決定処理を行う前に、あらかじめ所定の値(例えば、1週間〜1カ月程度)を演算に使用する期間として演算期間設定部308に設定しておくこととする。
次にステップS409では、ステップS408において選択された相対位置に関するデータと相対姿勢に関するデータに基づき、相対位置と相対姿勢の頻度が頻度演算部309によって演算される。図8に示すように、ステップS409の演算結果のデータ構造311Bは、{相対位置l(メートル)、相対姿勢Δ_θ(度)、頻度(回数)}の3要素によって構成される。ステップS409では、相対位置および相対姿勢を所定の間隔(例えば、相対位置は10メートル間隔、相対姿勢は15度間隔程度)で区切り、ステップS408において選択されたデータが各々の区間にいくつ含まれるかを数え上げる。図9は、ステップS409の演算結果の説明を容易にするために、相対位置および相対姿勢の頻度についてグラフで示した概念図である。図9から回数が多い相対位置および相対姿勢を把握することができる。ただし、頻度が高い相対位置および姿勢であっても、生産性が高いかどうかは判断できない。
次にステップS410では、ステップS408において選択された相対位置と相対姿勢に基づき、相対位置と相対姿勢についての生産性評価値の積算値が頻度演算部309によって演算される。図10に示すように、ステップS410の演算結果のデータ構造311Cは、{相対位置l(メートル)、相対姿勢Δ_θ(度)、生産性評価値の積算値}の3要素によって構成される。ステップS410では、ステップS409と同様に相対位置および相対姿勢を所定の間隔で区切り、ステップS408において選択されたデータから各々の区間における生産性評価値の積算を行う。図11は、ステップS410の演算結果の説明を容易にするために、相対位置および相対姿勢に対する生産性評価値の積算値をグラフで示した概念図である。図11から生産性評価値の積算値が多い相対位置および相対姿勢を把握することができる。また、図9と図11を合わせてみることで、頻度が同程度であっても生産性評価値に差異があることがわかる。
次にステップS411では、ステップS409およびステップS410の演算結果に基づき、相対位置と相対姿勢の優先度が優先度演算部310によって演算される。図12に示すように、ステップS411の演算結果のデータ構造311Dは、{相対位置l(メートル)、相対姿勢Δ_θ(度)、優先度}の3要素によって構成される。本実施例におけるステップS411では、ステップS409やステップS410と同様に相対位置および相対姿勢を所定の間隔で区切る。そして、各々の区間においてステップS410で演算された生産性評価値の積算値をステップS409で演算された頻度で除算した値が優先度として演算される。この優先度は、相対位置および相対姿勢に対する生産性評価値の平均値となる。図13は、ステップS411の演算結果の説明を容易にするために、相対位置および相対姿勢に対する優先度をグラフで示した概念図である。図13から優先度の高い(平均的に生産性評価値が高い)相対位置および相対姿勢を把握することができる。
ステップS412では、データ構造311Dで表現されたステップS411の演算結果に基づき、ダンプトラック200の目標停車位置および目標停車方向を決定する。本実施例では、ステップS411で演算されたデータ構造311Dの中で優先度が最大となる相対位置および相対姿勢がダンプトラック200の目標停車位置および目標停車方向の演算に用いられる。すなわち、ステップS412では、ダンプトラック200の目標停車位置および目標停車方向は、油圧ショベル100の対地位置と前述の優先度が最大となる相対位置および相対姿勢から演算される。本実施例では、油圧ショベル100の対地位置を中心に所定の角度間隔(例えば45度程度)でダンプトラック200の目標停車位置および目標停車方向の候補を演算する。そして演算されたダンプトラック200の目標停車位置および目標停車方向の候補に関するデータは、データ転送装置501B,501Cを介してモニタ制御装置206へ送られる。
<モニタ制御装置>
モニタ制御装置206は、停車位置方向決定装置307で決定されたダンプトラック200の目標停車位置および目標停車方向の候補とダンプトラック200の対地位置および対地姿勢に基づき、モニタ207に表示するための画像データを演算する。図14は、本実施例における運搬機のモニタに表示される表示画面の一例を示す図である。図14に示すように、モニタ207に表示する画像は、鉱山内の図面208の上において現在のダンプトラック200の状態209および停車位置方向決定装置307で決定された目標停車位置方向の候補210を配置したものとなる。
モニタ制御装置206は、決められた時間間隔(例えば1秒から0.1秒程度)でダンプトラック200の対地位置および対地姿勢を取得する。また、同周期にて停車位置方向決定装置307の出力が監視され、目標停車位置および目標停車方向の出力があった場合は、受信した目標停車位置および目標停車方向が記録装置306に記録され、次に停車位置方向決定装置307から出力がされるまでこの受信した値(目標停車位置および目標停車方向)を保持する。そして、同周期にて画像データの更新が行われ、最新のダンプトラック200の状態209および生産性評価値に基づくダンプトラック200の目標停車位置方向の候補210が画像データに反映される。この画像データは、更新がなされる毎にモニタ207へ出力される。
<モニタ>
モニタ207は、モニタ制御装置206によって出力された画像データを表示し、ダンプトラック200の操縦者に目標停車位置方向を案内する。モニタの画像の更新は、モニタ制御装置206から画像データが出力される毎に行われる。
図14より、ダンプトラック200の操作者は、モニタ207に描画されたダンプトラック200の現在の状態209と目標停車位置および目標停車方向の複数の候補210を確認する。また、ダンプトラック200の操作者は、現在の現場の状況に適した生産性評価値の高い目標停車位置・目標停車方向を複数の候補210のなかから選択し、選択した目標停車位置・目標停車方向に合わせてダンプトラック200を停車することになる。
なお、図14において、崖となる部分(等高線が表示されている部分)にも、候補210が表示されているが、ダンプトラック200の操作者は、実際の鉱山における現在の地形を鑑みて、複数の候補210から1つの目標停車位置・目標停車方向を選択することになる。
<実施例の効果>
本実施例の運搬機の停車位置方向案内システムによれば、記録装置306に時系列的に記録された相対位置、相対姿勢、および生産性評価値に基づいて、ダンプトラック200の目標停車位置および目標停車方向が決定され、その位置および方向がダンプトラック200のモニタ207において表示される。すなわち、同一の掘削積込作業現場における過去の実績データに基づいた、ダンプトラック200の目標停車位置および目標停車方向の最適な候補が、ダンプトラック200の操作者に案内されることになる。これにより、当該案内に応じたダンプトラック200の操作によってダンプトラック200が適切な停車位置および停車方向に停車され、それに伴って掘削積込作業に係る生産性の向上が容易に実現可能となる。
(変形例)
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記の実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
例えば、上記の実施例では積込機を図1に示した油圧ショベルの構成としたが、フロント数やフロント関節数、作業具の種類など、その構成は任意である。また、積込機としては、油圧ショベルの他にはホイールローダなどが挙げられる。
上記の実施例において、1台の積込機および1台の運搬機へ適用した場合を例にとって説明をしたが、これに限らない。すなわち、作業条件の項目を拡充し、複数台の運搬機が運用される場合へ適用してもよい。これにより、各々の運搬機に適した目標停車位置方向を指示できるようにしてもよい。更に、作業条件の項目を拡充し、複数台の積込機が運用される場合へ適用してもよい。これにより、各々の積込機に適した目標停車位置方向を指示できるようにしてもよい。
上記の実施例において、相対位置演算装置301は、積込機と運搬機の間の相対位置を両者の対地位置に基づいて演算した場合を例にとって説明したが、これに限らない。すなわち、積込機または運搬機に搭載した装置あるいは両者とは別の場所に設置した装置により両者の間の相対位置を直接計測してもよい。
上記の実施例において、相対姿勢演算装置302は、積込機と運搬機の間の相対姿勢を両者の対地姿勢に基づいて演算した場合を例にとって説明したが、これに限らない。すなわち、積込機または運搬機に搭載した装置あるいは両者とは別の場所に設置した装置により両者の間の相対姿勢を直接計測してもよい。
上記の実施例において、相対位置演算装置301および相対姿勢演算装置302によって、相対位置と相対姿勢を個別に計測した場合を例にとって説明したが、これに限らない。すなわち、積込機または運搬機に搭載した装置あるいは両者とは別の場所に設置した装置により両者の間の相対位置および相対姿勢を同時に直接計測してもよい。
上記の実施例において、作業量演算装置110は、掘削積込作業の作業量(積載重量)を積込機に搭載された装置によって演算した場合を例にとって説明したが、これに限らない。すなわち、運搬機に搭載した装置あるいは両者とは別の場所に設置した装置により作業量(積載重量)に直接計測してもよい。
上記の実施例において、記録装置306は、作業条件として積込機の操作者のIDを記録した場合を例にとって説明したが、これに限らない。すなわち、記録装置306に記録する作業条件として積込機の種類、運搬機の種類や作業場所のいずれか、あるいはいくつかを合わせて記録させてもよい。複数の作業条件を記録装置に記録させることにより、停車位置方向決定装置307において使用する記録装置に記録された情報を細分化し、細かな作業条件の違いに対応できるようにしてもよい。
上記の実施例において、優先度演算部310は、優先度としてデータ構造311Dに格納されている相対位置および相対姿勢における生産性評価値の平均値を用いた場合を例にとって説明したが、これに限らない。すなわち、生産性評価値の平均値に加えて分散値を演算し、生産性評価値が高く、且つばらつきの少ない相対位置および相対姿勢に高い優先度を与えるようにしてもよい。
上記の実施例において、モニタ制御装置206は、運搬機の目標停車位置および目標停車方向をモニタ207に出力した場合を例にとって説明したが、これに限らない。すなわち、音声による目標停車位置および目標停車方向を案内してもよい。
上記の実施例において、油圧ショベル100に搭載された計測装置によって所定の周期で計測された油圧ショベル100の計測データは、作業時間計測装置111には送られていなかったが、作業時間計測装置111における処理に応じて送るようにしてもよい。例えば、角度センサ112Aによって測定されたブーム104の回動角、角度センサ112Bによって測定されたアーム105の回動角、角度センサ112Cによって測定されたバケット106の回動角が、図3における各センサから作業時間計測装置111に向けて送られてもよい。
上記の実施例において、作業量演算装置110および作業量計測装置は、油圧ショベル100に設けられていたが、管理センタ300内に設けられてもよい。この場合には、各センサからの情報が、データ転送装置501A、501Cを介して直接的に送受信されることになる。
上記の実施例において、管理センタ300は、油圧ショベル100およびダンプトラック200とは独立して設けられていたが、これに限られない。すなわち、油圧ショベル100内に、管理センタ300を構成する装置が設けられ、油圧ショベル100が管理センタ300として機能し、ダンプトラック200の目標停車位置および目標停車方向の候補を演算してもよい。
100 油圧ショベル(積込機)
110 作業量演算装置(作業量演算部)
111 作業時間計測装置(作業時間計測部)
200 ダンプトラック(運搬機)
207 モニタ(表示部)
300 管理センタ(管理部)
301 相対位置演算装置(相対位置演算部)
302 相対姿勢演算装置(相対姿勢演算部)
303 生産性評価値演算装置(生産性評価値演算部)
305 作業条件取得装置(作業条件取得装置)
306 記録装置(記録部)
307 停車位置方向決定装置(停車位置方向決定部)
308 演算期間設定部
309 頻度演算部
310 優先度演算部
501A,501B,501C データ転送装置(通信部)

Claims (4)

  1. 積込機による運搬機への掘削積込作業における運搬機の停車位置方向を管理する管理部を備える運搬機の停車位置方向案内システムであって、
    前記積込機、前記運搬機、および前記管理部を互いにデータ通信可能に接続する通信部と、
    前記管理部内に設けられ、前記積込機および前記運搬機から供給されるそれぞれの位置情報に基づいて、前記積込機と前記運搬機の間の相対位置を演算する相対位置演算部と、
    前記管理部内に設けられ、前記積込機および前記運搬機から供給されるそれぞれの姿勢情報に基づいて、前記積込機と前記運搬機の間の相対姿勢を演算する相対姿勢演算部と、
    前記積込機又は前記管理部内に設けられ、前記積込機に設けられたセンサから供給されるセンサ情報に基づいて、前記掘削積込作業の作業量を演算する作業量演算部と、
    前記積込機又は前記管理部内に設けられ、前記相対位置演算部の演算結果である前記相対位置に基づいて、前記掘削積込作業の作業時間を計測する作業時間計測部と、
    前記管理部内に設けられ、前記作業時間および前記作業量に基づいて、前記掘削積込作業の生産性評価値を演算する生産性評価値演算部と、
    前記管理部内に設けられ、前記相対位置、前記相対姿勢、および前記生産性評価値を対応させて記録する記録部と、
    前記管理部内に設けられ、前記相対位置、前記相対姿勢、および前記生産性評価値に基づいて、前記運搬機の目標停車位置および目標停車方向を決定する停車位置方向決定部と、
    前記停車位置方向決定部で決定された前記目標停車位置および前記目標停車方向を前記運搬機において表示する表示部と、を備える
    ことを特徴とする運搬機の停車位置方向案内システム。
  2. 前記停車位置方向決定部は、前記記録部に記録された前記相対位置および前記相対姿勢の頻度を演算する頻度演算部と、前記相対位置および前記相対姿勢毎の生産性評価値、並びに前記頻度演算部によって演算された前記頻度に基づいて、前記相対位置および前記相対姿勢の優先度を演算する優先度演算部と、を更に備え、
    前記停車位置方向決定部は、前記優先度演算部によって演算された前記優先度に基づいて、前記運搬機の前記目標停車位置および前記目標停車方向を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の運搬機の停車位置方向案内システム。
  3. 前記積込機の操作者、前記積込機の作業場所、および前記積込機の種類のうちの少なくとも一つを取得する作業条件取得部を前記管理部内に更に備え、
    前記記録部は、前記相対位置、前記相対姿勢、前記生産性評価値、および前記作業条件取得部によって取得される作業条件を対応させて記録し、
    前記停車位置方向決定部は、前記記録部に記録された前記相対位置、前記相対姿勢、前記生産性評価値、および前記作業条件に基づき前記運搬機の前記目標停車位置と前記目標停車方向を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の運搬機の停車位置方向案内システム。
  4. 前記停車位置方向決定部は、前記運搬機の前記目標停車位置および前記目標停車方向の決定に使用する前記相対位置、前記相対姿勢、および前記生産性評価値の期間を設定する演算期間設定部を更に備え、
    前記停車位置方向決定部は、前記演算期間設定部で設定された期間内の前記相対位置、前記相対姿勢、および前記生産性評価値に基づき前記運搬機の停車位置方向を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の運搬機の停車位置方向案内システム。
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