JP2019059682A - 日焼け止め化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】低粘度でありながら、高い紫外線防御効果を発揮し、保存安定性が良好で、さっぱりとした使用感である日焼け止め化粧料を提供する。【解決手段】下記(A)〜(D)を含む、日焼け止め化粧料。(A)有機紫外線吸収剤(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(C)ナイロン粒子(D)エタノール【選択図】なし

Description

本発明は、低粘度でありながら、高い紫外線防御効果を発揮し、保存安定性が良好で、さっぱりとした使用感の日焼け止め化粧料に関する。
従来、紫外線による皮膚への悪影響を防御するため、種々の紫外線吸収剤を含有させた日焼け止め化粧料が開発されている。しかし、紫外線吸収剤、特に有機紫外線吸収剤は、それ自体が、肌なじみやべたつきといった、使用感上の問題がある。
特許文献1〜5では、油溶性紫外線吸収剤を用いて高い紫外線防御効果を有するにもかかわらず、のびが軽く、みずみずしい使用感を得ることを課題とする日焼け止め化粧料が提案されている(特許文献1〜5参照)。
特開2005−255669号公報 特開2008−162930号公報 特開2011−195478号公報 特開2011−219424号公報 特開2017−057180号公報
特許文献2、3、及び5では、非イオン性界面活性剤を用いて、油溶性紫外線吸収剤を含む油相と、水相との乳化安定性を高めようとしている。
特許文献2及び3では、日焼け止め化粧料に粉体が配合されないため、化粧料の使用感が十分に改善できていない。また、特許文献5では、日焼け止め化粧料のさっぱりとした使用感は十分に得られていない。
また、全身を対象にしてミスト状態で化粧料を噴霧するミスト化粧料では、化粧料自体が低粘性であるため、保存時の安定性がさらに問題になる。
本発明の一目的は、低粘度でありながら、高い紫外線防御効果を発揮し、保存安定性が良好で、さっぱりとした使用感である日焼け止め化粧料を提供することである。
一実施形態は、以下を要旨とする。
[1]下記(A)〜(D)を含む、日焼け止め化粧料。
(A)有機紫外線吸収剤
(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
(C)ナイロン粒子
(D)エタノール
[2]日焼け止め化粧料全量に対し、前記(A)有機紫外線吸収剤を1〜20質量%、前記(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を0.5〜5質量%、前記(C)ナイロン粒子を0.3〜10質量%前記(D)エタノールを10〜40質量%で含む、[1]に記載の日焼け止め化粧料。
[3]前記(C)ナイロン粒子のメジアン径は、1〜20μmである、[1]又は[2]に記載の日焼け止め化粧料。
[4]前記(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のポリオキシエチレン付加モル数は、10〜100である、[1]から[3]のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
[5]前記(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、日焼け止め化粧料全量に対し1〜5質量%である、[1]から[4]のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
一実施形態による日焼け止め化粧料は、低粘度でありながら、高い紫外線防御効果を発揮し、保存安定性が良好で、さっぱりとした使用感を提供することができる。
以下、本発明について説明するが、以下の説明における例示によって本発明は限定されない。
一実施形態による日焼け止め化粧料は、下記の(A)〜(D)を含むことを特徴とする。
(A)有機紫外線吸収剤
(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
(C)ナイロン粒子
(D)エタノール
以下、各成分について説明する。
(A)有機紫外線吸収剤
有機紫外線吸収剤は、特に限定されず、公知の有機紫外線吸収剤を用いることができる。
有機紫外線吸収剤としては、例えば、パラメトキシ桂皮酸オクチル、メトキシ桂皮酸イソプロピル、メトキシ桂皮酸イソアミル等の桂皮酸誘導体;パラアミノ安息香酸(以下、「PABA」と略記する)、エチルPABA、エチル−ジヒドロキシプロピルPABA、エチルヘキシル−ジメチルPABA、グリセリルPABA等のPABA誘導体;ホモサラート、エチルヘキシルサリチラート、ジプロピレングリコールサリチラート、TEAサリチラート等のサリチル酸誘導体;ベンゾフェノン−1、ベンゾフェノン−2、ベンゾフェノン−3またはオキシベンゾン、ベンゾフェノン−4、ベンゾフェノン−5、ベンゾフェノン−6、ベンゾフェノン−8、ベンゾフェノン−9、ベンゾフェノン−12等のベンゾフェノン誘導体;3−ベンジリデンショウノウ、4−メチルベンジリデンショウノウ、ベンジリデンショウノウスルホン酸、メト硫酸ショウノウベンザルコニウム、テレフタリリデンジショウノウスルホン酸、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンショウノウ等のベンジリデンショウノウ誘導体;アニソトリアジン、ジエチヘキシルブタミドトリアゾン、2,4,6−トリス(ジイソブチル−4’−アミノベンザルマロナート)−s−トリアジン、2,4−ビス−〔{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル〕−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス〔4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ〕−1,3,5−トリアジン等のトリアジン誘導体;フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム等のフェニルベンゾイミダゾール誘導体;ドロメトリゾールトリシロキサン、メチレンビス(ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール)等のフェニルベンゾトリアゾール誘導体;アントラニル酸メンチル等のアントラニル誘導体;ジメトキシベンジリデンオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル等のイミダゾリン誘導体;ベンザルマロナート官能基を有するポリオルガノシロキサン等のベンザルマロナート誘導体;1,1−ジカルボキシ(2,2’−ジメチルプロピル)−4,4−ジフェニルブタジエン等の4,4−ジアリールブタジエン誘導体;オクトクリレン、2−〔4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル〕安息香酸ヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン等が挙げられる。これらの有機紫外線吸収剤は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
紫外線吸収能と皮膚への安全性の観点から、パラメトキシ桂皮酸オクチルを用いることが好ましい。また、UVA防御機能を兼用させるため、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンとパラメトキシ桂皮酸オクチルを併用して用いることが好ましい。
有機紫外線吸収剤の配合量は、日焼け止め化粧料全量に対し、1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、5質量%以上であってもよい。これによって、日焼け止め効果を十分に得ることができる。
また、有機紫外線吸収剤の配合量は、日焼け止め化粧料全量に対し、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下であってもよい。これによって、化粧料のべたつきを抑え、皮膚への一次刺激性を抑制し、良好な使用感を得ることができる。
より具体的には、日焼け止め化粧料全量に対し、パラメトキシ桂皮酸オクチルを3〜10質量%で配合することが好ましい。さらに、日焼け止め化粧料全量に対し、パラメトキシ桂皮酸オクチルを3〜10質量%で配合し、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンを0.5〜2質量%で配合することが好ましい。
(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が日焼け止め化粧料に配合されることで、使用感とともに、乳化安定性及び保存安定性を改善することができる。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のポリオキシエチレン付加モル数は、特に限定されないが、10〜100の範囲であってよい。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のポリオキシエチレン付加モル数は、10以上であってよく、30以上が好ましく、60以上がより好ましい。また、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のポリオキシエチレン付加モル数は、100以下であってよく、80以下が好ましい。この範囲で、乳化安定性とともに保存安定性をより改善することができる。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量は、日焼け止め化粧料全量に対し、0.5質量%以上が好ましく、1.0質量%以上であってもよい。これによって、乳化安定性をより改善することができる。
また、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量は、日焼け止め化粧料全量に対し、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましい。これによって、余剰の成分量を抑えながら、保存安定性を改善することができる。
(C)ナイロン粒子
ナイロン粒子は、特に限定されず、通常の化粧料に用いられ得るものを用いることができる。ナイロン粒子は、楕円体ないし真球体であってよいが、真球体がより好ましい。
ナイロン粒子の材料は、ナイロン6、ナイロン12等のいずれのタイプでもかまわないが、ナイロン12がより好ましい。
ナイロン粒子の粒径はメジアン径として、1μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましい。これによって、さっぱりとした使用感をより高めることができる。
また、ナイロン粒子の粒径はメジアン径として、50μm以下が好ましく、20μm以下がより好ましく、15μm以下であってもよい。これによって、日焼け止め化粧料の保存容器内でナイロン粒子の沈降を抑制することができ、また、製造工程においてフィルターの目詰まりや沈降を防止することができる。
ここで、ナイロン粒子の粒径(メジアン径)は、レーザー回折・散乱法等により測定することができる。
ナイロン粒子は、日焼け止め化粧料全量に対し、0.3質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましい。これによって、さっぱりとした使用感をより高めることができる。
また、ナイロン粒子は、日焼け止め化粧料全量に対し、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。これによって、ナイロン粒子が凝集して沈降する現象を防止することができる。
(D)エタノール
エタノールは、特に限定されず、エタノールの原料も化粧料に用いられ得るものを用いることができる。エタノールは、変性エタノール、95%未変性エタノール、無水エタノール等として、日焼け止め化粧料に配合することができる。
エタノールの配合量は、日焼け止め化粧料全量に対し、10質量%以上が好ましく、12質量%以上がより好ましく、15質量%以上がより好ましい。これによって、長期間にわたり良好な安定性を得ることができる。
また、エタノールの配合量は、日焼け止め化粧料全量に対し、40質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましい。これによって、塗布後に肌の乾燥を抑えることができる。
日焼け止め化粧料には、水溶性保湿剤が含まれてもよい。
水溶性保湿剤としては、通常化粧料に配合し得るものであれば特に限定されないが、例えば、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ペンタンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ヘキシレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール・プロピレングリコール共重合体、PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン等のポリオール類及びその重合体;ジエチレングリコールモノエチルエーテル(エトキシジグリコール)、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等のグリコールアルキルエーテル類;ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、マルチトール等の糖アルコール類;グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、トレオース、キシロース、アラビノース、フコース、リボース、デオキシリボース、マルトース、トレハロース、スクロース、ラクトース、ラフィノース、グルコシルトレハロース、グルコン酸、グルクロン酸、シクロデキストリン類(α−、β−、γ−シクロデキストリン、及び、マルトシル化、ヒドロキシアルキル化等の修飾シクロデキストリン)、β−グルカン、キチン、キトサン、ヘパリン及び誘導体、ペクチン、アラビノガラクタン、デキストリン、デキストラン、グリコーゲン、エチルグルコシド、メタクリル酸グルコシルエチル重合物若しくは共重合物等の糖類及びその誘導体類、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、アセチル化ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ムコイチン硫酸、カロニン硫酸、ケラト硫酸、デルマタン硫酸、シロキクラゲ多糖体、フコイダン、チューベロース多糖体等の天然由来多糖体、クエン酸、酒石酸、乳酸等の有機酸及びその塩;尿素、2−ピロリドン−5−カルボン酸及びそのナトリウム等の塩、ベタイン(トリメチルグリシン)、プロリン、ヒドロキシプロリン、アルギニン、リジン、セリン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、チロシン、β−アラニン、スレオニン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、トリプトファン、ヒスチジン、タウリン等のアミノ酸類及びその塩;コラーゲン及びその誘導体並びに加水分解物、エラスチン及びその加水分解物、加水分解ケラチン、加水分解コンキオリン、シルク蛋白分解ペプチド、加水分解シルク、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、加水分解小麦蛋白、カゼイン分解ペプチド、加水分解卵殻膜蛋白質、アシル化ペプチド等の蛋白ペプチド類及びその誘導体、米醗酵液、米糠醗酵液、酒粕エキス、日本酒エキス、パルミトイルオリゴペプチド、パルミトイルペンタペプチド、パルミトイルテトラペプチド等のアシル化ペプチド類、シリル化ペプチド類、乳酸菌培養液、酵母抽出液、牛顎下腺ムチン、ヒポタウリン、ゴマリグナン配糖体、グルタチオン、アルブミン、乳清、塩化コリン、ホスホリルコリン、胎盤抽出液等が挙げられる。
これらの水溶性保湿剤の中でも、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン、ベタイン、グルコシルトレハロース、米醗酵液、米糠醗酵液、酒粕エキス、日本酒エキスから選択される1種又は2種以上を用いることが好ましい。
これらの水溶性保湿剤は、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。水溶性保湿剤は、日焼け止め化粧料全量に対して、水中油型乳化化粧料全量に対して5〜50質量%、好ましくは5〜30質量%の割合で配合することができる。この配合量が5質量%以上であることで、保湿効果を十分に得ることができる。また、この配合量が50質量%以下であることで、べたつきを防止することができる。
日焼け止め化粧料はさらに水を含む。上記した(A)〜(D)を含む成分の残部を水とすることができる。
日焼け止め化粧料には、上述の成分の他に、通常の化粧料に用いられる任意成分を、本発明の効果を阻害しない範囲内で配合することができる。具体的には、油剤、界面活性剤、増粘剤、防腐剤、香料、保湿剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤等を挙げることができる。酸化チタンや酸化亜鉛等の紫外線散乱剤は、配合しない方が好ましい。
一実施形態による日焼け止め化粧料の剤型は、乳化型であることが好ましく、さらに水中油型乳化化粧料であることが好ましい。
水中油型乳化化粧料の剤型では、(D)エタノール、水、その他水溶性有機溶剤を含む水相成分が、日焼け止め化粧料全量に対し、50質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、80質量%以上であってもよい。また、水中油型乳化化粧料の剤型では、水の配合量が、日焼け止め化粧料全量に対し、40質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましく、60質量%以上であってもよい。また、水中油型乳化化粧料の剤型では、(A)有機紫外線吸収剤を含む油相成分が、日焼け止め化粧料全量に対し、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下であってもよい。
日焼け止め化粧料は、定法により調製することができる。一方法では、(A)有機紫外線吸収剤に、(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、(C)ナイロン粒子、場合により水溶性保湿剤、(D)エタノール、さらに水をこの順序で混合、均質化し調製することが、安定性及び工程数の観点から好ましい。
日焼け止め化粧料は、例えば、ローション剤、乳剤、軟膏の剤型で用いることができるが、ローション剤とすることが、本発明の効果の点から好ましい。また、本発明の日焼け止め化粧料は、特にミスト化粧料とすることにより、本発明の効果がより良好に発揮できる。水と容器に充填しても、目詰まりや、粉体の沈降がなく、さっぱりとした使用感を得ることができる。
さらに、本発明の日焼け止め化粧料は、(A)〜(D)の構成を有することにより、低粘度で、ナイロン粒子の再分散性が非常に良好であり、かつ、さっぱりした使用感であるという特徴を有し、ミスト化粧料として、顔用のみではなくボディ用及び毛髪用を含め全身用日焼け止め化粧料として特に有用である。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、以下の実施例によって本発明は限定されない。なお、配合量は特に断りのない限り質量%である。
「ミスト用日焼け止め化粧料の作製」
表1に、日焼け止め化粧料の処方を示す。表1に示す各成分の配合量にしたがって、aからfの成分を順次混合及び撹拌し、日焼け止め化粧料を調製した。
比較例1〜3は、下記を除いて、上記と同様にして日焼け止め化粧料を調製した。
比較例1ではナイロン粒子を添加しなかった。比較例2ではエタノールを添加しなかった。比較例3ではポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の代わりに、比較成分であるイソステアリン酸PEG−3グリセリルを用いた。
Figure 2019059682
「評価」
得られた日焼け止め化粧料について、以下の評価を行った。評価結果を表中に併せて示す。
<乳化状態>
調製直後の日焼け止め化粧料の状態を観察し、下記の基準で評価した。
◎:乳化状態が非常に良い。
○:乳化状態が良い。
△:乳化状態があまり良くない。
×:乳化状態が悪い。
<安定性>
日焼け止め化粧料を50℃恒温槽で2週間静置し保管した。その後、日焼け止め化粧料を常温に戻し、30回振とうした後の日焼け止め化粧料の状態を観察した。下記の基準で評価した。
◎:安定性が非常に良い。
○:安定性が良い。
△:安定性があまり良くない。
×:安定性が悪い。
<使用感>
得られた化粧料をミスト容器に充填したものを使用感評価に供した。
官能評価専門家3名により独立して使用感を評価し、合議により下記の基準に基づき使用感を評価した。
◎:べたつきがなく非常にさっぱりした使用感である。
○:べたつきがなくさっぱりした使用感である。
△:少しべたつきが気になる使用感である。
×:べたつきが非常に気になる使用感である。
<粘度>
測定前に30回程度、日焼け止め化粧料を振とうして均一化を確認後、B型粘度計(25℃、2号ローター、6rpm、1min)を用いて日焼け止め化粧料の粘度を測定した(単位:mPa・s)。
各表に示す通り、各実施例の日焼け止め化粧料では、乳化状態、安定性、使用感が良好であった。また、粘度を測定した化粧料については、粘度が10mPa・s未満であり、低粘性でミスト用日焼け止め化粧料に適することがわかった。
各実施例を通して、ナイロン粒子の配合量が2.5質量%未満で、化粧料の安定性がより改善されることがわかる。また、95%エタノールが15質量%超過で、化粧料の安定性及び使用感がより改善されることがわかる。また、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のポリオキシエチレンの付加モル数が40超過で、化粧料の安定性がより改善されることがわかる。
また、PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリンが2.5質量%超過で、化粧料の使用感がより改善されることがわかる。また、実施例6及び7より、有機紫外線吸収剤の配合量が少なくても、十分な効果が得られることがわかる。
比較例1では、ナイロン粒子が配合されず、使用感が低下した。比較例2では、エタノールが配合されず、各評価が低下した。比較例3では、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の代わりにイソステアリン酸PEG−3グリセリルを用いており、乳化状態及び安定性が低下した。

Claims (5)

  1. 下記(A)〜(D)を含む、日焼け止め化粧料。
    (A)有機紫外線吸収剤
    (B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
    (C)ナイロン粒子
    (D)エタノール
  2. 日焼け止め化粧料全量に対し、前記(A)有機紫外線吸収剤を1〜20質量%、前記(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を0.5〜5質量%、前記(C)ナイロン粒子を0.3〜10質量%前記(D)エタノールを10〜40質量%で含む、請求項1に記載の日焼け止め化粧料。
  3. 前記(C)ナイロン粒子のメジアン径は、1〜20μmである、請求項1又は2に記載の日焼け止め化粧料。
  4. 前記(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のポリオキシエチレン付加モル数は、10〜100である、請求項1から3のいずれか1項に記載の日焼け止め化粧料。
  5. 前記(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、日焼け止め化粧料全量に対し1〜5質量%である、請求項1から4のいずれか1項に記載の日焼け止め化粧料。
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WO2023223838A1 (ja) * 2022-05-18 2023-11-23 株式会社 資生堂 上地化粧料

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