JP2019059375A - 鉄道車両用連結装置 - Google Patents

鉄道車両用連結装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019059375A
JP2019059375A JP2017186248A JP2017186248A JP2019059375A JP 2019059375 A JP2019059375 A JP 2019059375A JP 2017186248 A JP2017186248 A JP 2017186248A JP 2017186248 A JP2017186248 A JP 2017186248A JP 2019059375 A JP2019059375 A JP 2019059375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
train
coupler
angle
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017186248A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7058906B2 (ja
Inventor
秀幸 加藤
Hideyuki Kato
秀幸 加藤
白井 稔人
Toshihito Shirai
白井  稔人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP2017186248A priority Critical patent/JP7058906B2/ja
Publication of JP2019059375A publication Critical patent/JP2019059375A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7058906B2 publication Critical patent/JP7058906B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】連結器の複雑化を招くことなく、連結する一対の連結器の中心軸線のずれに対する許容範囲を広げることができる鉄道車両用連結装置を提供する。【解決手段】鉄道車両用連結装置は、鉄道車両4を連結する際に、連結器1同士を連結可能な角度に調整する角度調整機構100を有する。この角度調整機構は、基端部1bが鉄道車両に揺動自在に支持された連結器の先端部1aを回動させる駆動機構2と、該駆動機構による連結器の先端部の回動角度を制御する制御装置3とを備える、ことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば無人運転の列車同士を併合する自動連結システムに適用される鉄道車両用連結装置に関する。
無人運転の列車同士を併合するとき、あるいは無人運転の列車が故障などで軌道上に停車したとき、列車が曲線部や勾配部などで停車していると、2つの車両の連結器の係合部が正対しないので連結できないことがある。このため、無人運転で列車同士を併合する場合には、2つの車両の連結器を、人手を用いずに正対させる手段が必要になる。
特許文献1には、一対の連結器の中心軸線が不一致の場合に、一方の連結器の突出係合部が他方の連結器の被係合部に係合した後に、一対の連結器の基端部同士を結ぶ基線と各連結器の中心軸線との交差角が減少するように本体が揺動し、突出係合部が被係合部の受入空間部に進入した後、ナックルと守腕とが共同して相手側の連結器のナックルを受け入れるようにした連結器が記載されている。このような機構によって、一対の連結器の連結直前の中心軸線を所定範囲内に矯正し、曲線軌道上での連結不具合を解消できる。
特許第3497427号公報
ところで、上述した特許文献1の連結器では、連結器の基端部を中心とした水平面上での揺動を利用して中心軸線のずれを矯正する。しかしながら、一対の連結器のそれぞれに突出係合部及び被係合部を設ける必要があるため、連結器の機構が複雑化し、中心軸線のずれに対する許容範囲も狭い。また、連結器の各部の機械的な動きによって、列車の制御とは独立してずれを矯正するため、故障列車の停止位置や故障状態に応じた連結動作の制御ができず、無人運転で列車同士を連結する自動連結システムとの親和性が良くない。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、連結器の複雑化を招くことなく、連結する一対の連結器の中心軸線のずれに対する許容範囲を広げることができる鉄道車両用連結装置を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、無人運転で列車同士を連結する自動連結システムと親和性の高い鉄道車両用連結装置を提供することにある。
本発明の一態様に係る鉄道車両用連結装置は、鉄道車両を連結する際に、連結器同士を連結可能な角度に調整する角度調整機構を有し、前記角度調整機構は、基端部が鉄道車両に揺動自在に支持された連結器の先端部を回動させる駆動機構と、該駆動機構による前記連結器の先端部の回動角度を制御する制御装置とを備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、連結器の先端部を回動させる駆動機構と、この駆動機構による先端部の回動角度を制御する制御装置とを備える角度調整機構を設けたので、駆動機構を制御して連結器の先端部の回動角度を、連結される鉄道車両の連結器と正対する角度に調整することができ、連結器の複雑化を招くことなく、連結する一対の連結器の中心軸線のずれに対する許容範囲を広げることができる。
また、無人運転で列車同士を連結する際に、制御装置により駆動機構を制御して連結器の先端部の回動角度を、連結される鉄道車両の連結器と正対する角度に調整することで、連結される鉄道車両の停止位置や状態に応じた連結動作の制御が可能となり、自動連結システムとの親和性が高い。
本発明の第1の実施形態に係る鉄道車両用連結装置を示す概略構成図である。 図1に示した連結装置による連結動作について説明するための図である。 連結器の係合部を正対させる角度調整演算について説明するための図である。 図1に示した連結装置による他の連結動作について説明するための図である。 図1に示した連結装置の第1の変形例について説明するための概略図である。 図1に示した連結装置の第2の変形例について説明するための概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る鉄道車両用連結装置を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る鉄道車両用連結装置を示している。連結装置は、自動連結システムとして機能するもので、連結器1と、駆動機構2と、制御装置3とを備えている。駆動機構2と制御装置3は、鉄道車両を連結する際に連結器1同士を連結可能な角度に調整する角度調整機構100として働くものである。
連結器1は、先端部1aに連結機構10を有し、基端部1bが鉄道車両4に揺動自在に支持される。更に詳しくは、連結機構10は、先端部1aの一端に設けられた守腕11と、この先端部1aの他端にナックルピン12によって支持されるナックル13と、連結時にナックル13の揺動を固定する錠14とを備える。そして、錠14は錠揚15によって上昇され、ナックル13をナックルピン12の周りに揺動させることで、ナックル13を開くことができるようになっている。
駆動機構2は、連結器1の先端部1aを破線の矢印AAで示すように回動させるもので、モータ2aと駆動棹2bを備えている。駆動棹2bは、連結器1の先端部1aと基端部1bとの間の中間部1cに駆動ピン16により軸支されており、モータ2aにより破線の矢印AB方向に往復駆動される。これによって、連結器1の基端部1bを支点にして、先端部1aが矢印AAで示すように回動する。
また、制御装置3は、駆動機構2による連結器1の先端部1aの回動角度を算出し、連結器1を算出した回動角度に制御するものである。連結する側の鉄道車両の制御装置3は、連結される側の鉄道車両(図示せず)の連結器の向きを特定し、駆動機構2を制御して連結器1の先端部1aの角度(連結器の中心軸線CAの水平面上の角度)を、連結される鉄道車両の連結器と一致する角度に調整するようになっている。連結される鉄道車両の連結器の向きの特定は、連結する鉄道車両の制御装置3で連結される鉄道車両の停止位置の情報に基づいて行う。例えば、連結される鉄道車両の停止位置における軌道の線形情報、例えば軌道の曲線情報(曲線半径R1の情報)及び勾配情報(勾配半径R2の情報)の少なくとも一方を取得し、連結位置での一対の連結器の中心軸線のずれ量(水平面上でのずれ角及び/または垂直面上でのずれ角)を算出して一致させることで行う。
本例では、CBTC(Communication Based Train Control)システムが採用され、列車位置はリアルタイムに把握され、連結される鉄道車両の位置情報を得られるものとする(あるいは、連結される鉄道車両がGPS(Global Positioning System)などの位置計測手段を有していても良い)。また、車上装置5が、連結される鉄道車両の停止位置に応じた軌道の線形情報、例えば軌道の曲線情報と勾配情報を記憶したデータベース6を備えている。そして、制御装置3は、車上装置5と地上装置との通信により、地上装置で検出した連結される鉄道車両の位置情報に基づき、データベース6を参照して連結される鉄道車両の位置情報から、当該地点の曲線情報及び勾配情報(曲線半径R1と勾配半径R2の情報)を取得するようになっている。
次に、鉄道車両の併合について図2により詳しく説明する。ここでは、無人運転の列車が故障などで軌道上に停車したときに、救援用の鉄道車両(救援列車と称する)を向かわせて、故障して停車している鉄道車両(故障列車と称する)と救援列車を併合し、自走できなくなった故障列車を牽引して搬送する場合を例に取って説明する。故障列車20が軌道の曲線部に停車しており、救援列車30が矢印ACで示すように接近していくものと仮定する。
図2(a)は、救援列車30と故障列車20の距離が十分に離れている状態を示している。この場合には、故障列車20の連結器21と救援列車30の連結器31の中心軸線CA1,CA2は、各々の列車の長手方向に対して平行(共に不定でも良い)になっており、連結不可能なほど大きくずれている。
図2(b)は、救援列車30が故障列車20に所定の距離Dまで近づいた状態を示している。このときには、まず、救援列車30の制御装置3で、データベース6から故障列車20の停止位置情報に応じた軌道の曲線情報及び勾配情報の少なくとも一方を取得し、連結する位置における故障列車20の連結器21の向きを特定する。続いて、連結位置での一対の連結器21,31の中心軸線CA1,CA2のずれ量(ずれ角θ)を演算する。本例は、故障列車20における連結器21の中心軸線CA1が、故障列車20の長手方向と一致している場合であり、破線CL2で示す救援列車30の長手方向に対する水平面上でのずれ角θが、一対の連結器21,31の中心軸線CA1,CA2のずれ角となる。そして、この演算結果に基づいて、駆動機構2を制御して連結器1の先端部1aの回動角度を、連結器31の中心軸線CA2が、故障列車20の連結器21の中心軸線CA1と一致するように調整する。これによって、救援列車30の連結器31の係合部(守腕11とナックル13)と故障列車20の連結器21の係合部とが正対する。
続いて、救援列車30を故障列車20にゆっくりと接近させて連結器31,21を連結する。図2(c)は、救援列車30の連結器31と故障列車20の連結器21が連結した状態を示している。連結は、連結器31の中心軸線CA2と連結器21の中心軸線CA1が一致した状態で、互いのナックル13と守腕11とが共同して相手側の連結器のナックル13を受け入れることで実行される。連結すると、錠14によってナックル13の揺動が固定されて離れなくなる。
図3は、救援列車30と故障列車20の連結器31,21の係合部を正対させる角度調整について説明するためのものである。連結位置での一対の連結器31,21の中心軸線CA2,CA1の水平面上でのずれ角の算出は、例えば次のように行われる。
ここでは、両列車30,20は、車両の中心点が軌道の曲線状の円弧上を移動し、車両中心点の円弧接線方向を向いているものと仮定する。A点とB点間の距離Δa、B点とC点間の距離Δb、軌道の曲線の半径をR1とすると、A点とC点の角度(両連結器31,21の中心軸線CA2,CA1を調整する場合の制御角度)θはΔa,Δb,R1から計算でき、
であるので、
θ=α+β
となる。
なお、故障列車20の連結器21が調整できない場合には、救援列車30の連結器31の中心軸線CA2のみで調整する。この場合の制御角度θ’は、
θ’=2(α+β)
となる。
また、故障列車20が軌道の直線部に停車しており、救援列車30が軌道の曲線部を走行している場合の制御角度θ’’は、
θ’’=α+β
である。
このように、自動連結システムは、故障列車20の停止位置の曲線情報(勾配情報を考慮しても良い)から、故障列車20の連結器21と救援列車30の連結器31の交差角度を算出する。また、2つの連結器21,31の係合部を正対させるのに必要な連結器31の中心軸線CA2の回転(回動)角度を計算する。そして、救援列車30は、自身の連結器31を回動して2つの連結器21,31の係合部を正対させる。
図4は、図1に示した連結装置による他の連結動作について説明するための図である。図2に示した例では、救援列車30における連結器31の中心軸線CA2の角度のみを調整したのに対し、故障列車20における連結器21の中心軸線CA1の角度も調整するようにしている。本例は、故障列車20が本発明の連結装置を搭載しており、駆動機構2と制御装置3が正常に動作している場合に適用できるものである。
図4(a)は救援列車30と故障列車20の距離が十分に離れている状態を示しており、この場合には図2(a)と同様に、故障列車20の連結器21と救援列車30の連結器31の中心軸線CA1,CA2は、各々の列車の長手方向に対して平行(共に不定でも良い)であり、連結不可能なほど大きくずれている。
図4(b)は、救援列車30が故障列車20に所定の距離Dまで近づいた状態を示している。このときに、まず、救援列車30の制御装置3で故障列車20の停止位置情報に応じた軌道の曲線情報及び勾配情報の少なくとも一方を取得し、連結位置での一対の連結器21,31の中心軸線CA1,CA2のずれ量(ずれ角θ)を演算する。本例では、破線CL1で示す故障列車20の長手方向に対する水平面上でのずれ角θ1と、破線CL2で示す救援列車30の長手方向に対する水平面上でのずれ角θ2との和が、一対の連結器21,31の中心軸線CA1,CA2のずれ角θである。そして、この演算結果に基づいて、救援列車30と故障列車20の両方の駆動機構2を制御して、連結器31,21の中心軸線CA2,CA1の角度をそれぞれ調整する。この際、故障列車20の連結器21の回動制御は、救援列車30から制御指令を無線で送信する。このようにして、救援列車30の中心軸線CA2と故障列車20の連結器21の中心軸線CA1が一致するように調整する。これによって、救援列車30の連結器31の係合部(守腕11とナックル13)と故障列車20の連結器21の係合部とが正対する。
続いて、救援列車30を故障列車20にゆっくりと接近させて連結器31,21を連結する。図4(c)は、救援列車30の連結器31と故障列車20の連結器21が連結した状態を示している。連結は、連結器31の中心軸線CA2と連結器21の中心軸線CA1が一致した状態で、互いのナックル13と守腕11とが共同して相手側の連結器のナックル13を受け入れることで実行される。連結すると、錠14によってナックル13の揺動が固定されて離れなくなる。
このように、救援列車30における連結器31の中心軸線CA2の角度と、故障列車20における連結器21の中心軸線CA1の角度の両方を調整することで、連結する一対の連結器31,21の中心軸線のずれに対する許容範囲をより広げることができ、曲線半径R1の小さな軌道に故障列車20が停止していた場合にも無人運転で列車同士を併合できる。
なお、救援列車30から故障列車20に制御指令を送信しても応答が無い場合には、自動連結システムが故障しているものと判断し、救援列車30の連結器31のみの制御に切り替える。
また、軌道の曲線半径R1に応じて救援列車30の連結器31のみを制御するのか、救援列車30の連結器31と故障列車20の連結器21の両方を制御するのかを切り替えても良い。
<第1の変形例>
図5は、図1に示した連結装置の第1の変形例について説明するための概略図である。本第1の変形例は、図2(b)及び図4(b)に示した工程において、連結器21,31の中心軸線CA1,CA2の一致を検出する光センサ40,41を連結器31,21の上面(または下面)にそれぞれ設けたものである。光センサ40,41は、一対の連結器31,21が正対したことを検知する正対検知手段として働く。光センサ40,41としては、例えば一方を発光素子で形成し、他方を受光素子で形成し、発光素子からの光ビームを受光素子で検出したときに中心軸線CA1,CA2の一致を検出することができる。また、一方を発光素子と受光素子で形成し、他方を反射部材で形成し、発光素子からの光ビームが反射部材で反射して受光素子に戻ったことを検出したときに中心軸線CA1,CA2が一致したと判定しても良い。
そして、制御装置3は、光センサ40,41で一対の連結器31,21の正対が検知されたときに、救援列車(故障していない鉄道車両)30に連結を指示する。
このように、救援列車30と故障列車20の連結器31,21の中心軸線CA2,CA1の一致を光センサで検出することにより、一対の連結器31,21の中心軸線CA2,CA1が一致した状態を確認してから連結できるので、高精度化と高信頼性化が図れる。
<第2の変形例>
図6は、図1に示した連結装置の第2の変形例について説明するための概略図である。
本第2の変形例は、図2(b)及び図4(b)に示した工程において、連結器21,31の中心軸線CA1,CA2の一致を検出するための画像センサ(カメラ)43を、連結器31の上面(または下面)に設けたものである。そして、制御装置3により画像センサ43で撮影して得たデータを画像処理して連結器21,31の中心軸線CA1,CA2の一致を検出する。あるいは、救援列車30から地上の列車集中制御装置などにデータを送信し、地上で連結器21,31の中心軸線CA1,CA2の一致を検出する。
このように、画像センサ43で撮影して得たデータを画像処理して、救援列車30と故障列車20の連結器31,21の中心軸線CA2,CA1の一致を検出することにより、連結器31,21の中心軸線CA2,CA1が一致した状態を確認してから連結できるので、高精度化と高信頼性化が図れる。しかも、第1の変形例の構成では、故障列車20の連結器21に受光素子や反射部材などが必要になるが、本第2の変形例の構成であれば故障列車20側には特別な構成は不要である。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態に係る鉄道車両用連結装置を示している。上述した第1の実施形態では、駆動機構2をモータ2aと駆動棹2bで構成したのに対し、駆動機構2をモータ2aと連結器回動機構2cで構成している。
すなわち、連結器回動機構2cは、例えばモータ2aの回転を所定の減速比で減速してトルクを増大させ、連結器1の基端部1bに大きな駆動力を伝達して、破線の矢印ADで示すように回動させるものである。基端部1bの回動により、この基端部1bを支点にして、連結器1の先端部1aが矢印AA方向に回動する。
他の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるので、同一部分に同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
このような構成によれば、モータ2aと連結器回動機構2cを鉄道車両4内に配置することができるので、連結部に露出する装置や部材が少なくなり、耐久性や信頼性を向上できる。
なお、本発明は、上述した第1、第2の実施形態、及び第1、第2の変形例に限定されるものではなく、種々変形して実施することが可能である。例えば、連結位置での一対の連結器の中心軸線の水平面上でのずれ角を調整する場合を例に取って説明したが、連結器1の基端部1bを鉄道車両4に水平面上で揺動自在に支持するだけでなく、上下にも揺動自在に支持し、中心軸線の水平面上だけでなく垂直面上(上下)でのずれ角も調整するようにしてもよい。中心軸線の垂直面上のずれ角のみを調整するようにすることもできるのは勿論である。垂直面上でのずれ角を調整すれば、故障列車20が勾配部で停車している場合にも一対の連結器31,21の係合部を正対させることができる。
また、駆動機構2の構成や連結機構10の構成は一例を示したに過ぎず、他の様々な構成に適用可能である。
更に、第2の変形例において画像センサ43を用いて一対の連結器31,21の中心軸線CA2,CA1のずれを確認するようにしたが、画像データからずれ量(水平面上でのずれ角)を検出し、このずれ量に基づき駆動機構2を制御して、連結器31の中心軸線CA2を、故障列車20の連結器21の中心軸線CA1と一致する角度に調整するようにしてもよい。あるいは、連結器31,21の中心軸線CA2,CA1を一致する角度に調整するようにしてもよい。
更にまた、故障列車と救援列車を併合し、自走できなくなった故障列車を牽引して搬送する場合を例に取って説明したが、連結する鉄道車両と連結される鉄道車両の関係であれば故障列車と救援列車に限らず、無人運転の列車同士を併合する自動連結システム一般に適用できる。
以上の実施形態で説明された回路構成や動作手順等については、本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものに過ぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
1…連結器、1a…先端部、1b…基端部、1c…中間部、2…駆動機構、2a…モータ、2b…駆動棹、2c…連結器回動機構、3…制御装置、4…鉄道車両、5…車上装置、6…データベース、10…連結機構、11…守腕、12…ナックルピン、13…ナックル、14…錠、15…錠揚、20…故障列車(連結される鉄道車両)、21…連結器、30…救援列車(連結する鉄道車両)、31…連結器、40,41…光センサ(正対検知手段)、43…画像センサ、100…角度調整機構、CA1,CA2…中心軸線、θ…中心軸線のずれ量(ずれ角)

Claims (8)

  1. 鉄道車両を連結する際に、連結器同士を連結可能な角度に調整する角度調整機構を有し、前記角度調整機構は、基端部が鉄道車両に揺動自在に支持された連結器の先端部を回動させる駆動機構と、該駆動機構による前記連結器の先端部の回動角度を制御する制御装置とを備える、ことを特徴とする鉄道車両用連結装置。
  2. 前記連結される鉄道車両の一方が故障している場合に、故障していない鉄道車両の前記制御装置は、故障している鉄道車両の前記連結器の向きを特定し、前記駆動機構を制御して前記先端部の回動角度を、故障している鉄道車両の連結器と正対する角度に調整する、ことを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両用連結装置。
  3. 前記故障している鉄道車両の連結器の向きの特定は、前記故障している鉄道車両の位置情報に応じた軌道の線形情報を取得し、連結位置での一対の連結器の中心軸線のずれ量を算出するものである、ことを特徴とする請求項2に記載の鉄道車両用連結装置。
  4. 前記故障している鉄道車両の位置に応じた軌道の線形情報を記憶したデータベースを更に備え、前記制御装置は、前記故障している鉄道車両または地上装置から前記故障している鉄道車両の位置情報を取得し、前記データベースから前記故障している鉄道車両の位置に対応する軌道の線形情報を取得する、ことを特徴とする請求項3に記載の鉄道車両用連結装置。
  5. 前記一対の連結器が正対したことを検知する正対検知手段を更に備え、前記制御装置は、前記正対検知手段で一対の連結器の正対が検知されたときに、故障していない鉄道車両に連結を指示する、ことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1つの項に記載の鉄道車両用連結装置。
  6. 前記連結器同士が正対しているか否かを検知する画像センサを更に備え、前記故障している鉄道車両の連結器の向きの特定は、前記画像センサにより連結器を撮影し、画像処理により連結位置での一対の連結器の中心軸線の一致を検出するものである、ことを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両用連結装置。
  7. 前記連結器は、基端部が鉄道車両に水平面上で揺動自在に支持され、且つ上下の揺動自在に支持される、ことを特徴とする請求項1乃至6いずれか1つの項に記載の鉄道車両用連結装置。
  8. 前記連結器は、前記先端部の一端に設けられた守腕部と、前記先端部の他端にナックルピンによって支持されるナックル部と、連結時にナックルの揺動を固定する錠とを備える、ことを特徴とする請求項1乃至7いずれか1つの項に記載の鉄道車両用連結装置。
JP2017186248A 2017-09-27 2017-09-27 鉄道車両用連結装置 Active JP7058906B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017186248A JP7058906B2 (ja) 2017-09-27 2017-09-27 鉄道車両用連結装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017186248A JP7058906B2 (ja) 2017-09-27 2017-09-27 鉄道車両用連結装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019059375A true JP2019059375A (ja) 2019-04-18
JP7058906B2 JP7058906B2 (ja) 2022-04-25

Family

ID=66176142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017186248A Active JP7058906B2 (ja) 2017-09-27 2017-09-27 鉄道車両用連結装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7058906B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022202061A1 (ja) * 2021-03-23 2022-09-29 株式会社日立製作所 車両併合システム
CN116534072A (zh) * 2023-06-26 2023-08-04 重庆赛迪奇智人工智能科技有限公司 车钩连挂方法、装置及系统、控制设备、可读存储介质

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49138507U (ja) * 1973-03-29 1974-11-28
JPS5815569U (ja) * 1981-07-24 1983-01-31 株式会社日本製鋼所 連結器錠止機構
JPH0554141U (ja) * 1991-12-18 1993-07-20 株式会社日本製鋼所 多用連結器装置
US6539878B1 (en) * 2000-08-29 2003-04-01 National Steel Car Limited Vehicle carrying rail road car with bridge plate assembly
JP3497427B2 (ja) * 1999-10-14 2004-02-16 東海旅客鉄道株式会社 連結器
WO2014188712A1 (ja) * 2013-05-22 2014-11-27 川崎重工業株式会社 連結器システム及び鉄道車両
JP2016512803A (ja) * 2013-03-22 2016-05-09 ワブテック ホールディング コーポレーションWabtec Holding Corp. 自動連結器位置決め装置
CN107207020A (zh) * 2015-02-16 2017-09-26 奥地利西门子公司 用于使未接合的中间缓冲接合器定心的方法和装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49138507U (ja) * 1973-03-29 1974-11-28
JPS5815569U (ja) * 1981-07-24 1983-01-31 株式会社日本製鋼所 連結器錠止機構
JPH0554141U (ja) * 1991-12-18 1993-07-20 株式会社日本製鋼所 多用連結器装置
JP3497427B2 (ja) * 1999-10-14 2004-02-16 東海旅客鉄道株式会社 連結器
US6539878B1 (en) * 2000-08-29 2003-04-01 National Steel Car Limited Vehicle carrying rail road car with bridge plate assembly
JP2016512803A (ja) * 2013-03-22 2016-05-09 ワブテック ホールディング コーポレーションWabtec Holding Corp. 自動連結器位置決め装置
WO2014188712A1 (ja) * 2013-05-22 2014-11-27 川崎重工業株式会社 連結器システム及び鉄道車両
CN107207020A (zh) * 2015-02-16 2017-09-26 奥地利西门子公司 用于使未接合的中间缓冲接合器定心的方法和装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022202061A1 (ja) * 2021-03-23 2022-09-29 株式会社日立製作所 車両併合システム
JP2022147743A (ja) * 2021-03-23 2022-10-06 株式会社日立製作所 車両併合システム
JP7454522B2 (ja) 2021-03-23 2024-03-22 株式会社日立製作所 車両併合システム
CN116534072A (zh) * 2023-06-26 2023-08-04 重庆赛迪奇智人工智能科技有限公司 车钩连挂方法、装置及系统、控制设备、可读存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP7058906B2 (ja) 2022-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9637146B2 (en) Coupler system and railcar
EP1369332B1 (en) Automated system and method for manipulation of vehicles in a railway system
JP2019059375A (ja) 鉄道車両用連結装置
CN103842240B (zh) 直接车身锁定传感器设备和方法
US7789348B2 (en) Methods and systems for verifying the operation of a railroad gate
JPH0920242A (ja) 鉄道車両の自動的解放システム
JP2018537331A (ja) 鉄道網上を移動する車両の自動連結及び解放システム
JP7244549B2 (ja) 列車保安システム
CN104661889A (zh) 用于控制列车站台门的装置及方法
WO2009120521A1 (en) System and method for verifying a distributed power train setup
KR20090006860A (ko) 무인 차량용 조정 장치
US11479282B2 (en) Method, vehicle device and controller for operating a track-bound traffic system
TW200904685A (en) Track-based traffic system
CN107207020B (zh) 用于使未接合的中间缓冲接合器定心的方法和装置
US11285995B2 (en) Yaw angle measurement device
EP2299234A1 (en) Tracking type laser gauge interferometer
US11708101B2 (en) Vehicle orientation determination system
CN114919616A (zh) 一种车钩连挂中心对正系统
WO2022202061A1 (ja) 車両併合システム
JP3969032B2 (ja) 自動列車運転装置
WO2020240372A1 (en) System for automatic coupling and release of vehicles travelling on the railway network
US20230249719A1 (en) Mechanical Coupling in Automated Gladhand System
KR910007833Y1 (ko) 철도차량용 회전식 쌍두 연결 장치
US20240001974A1 (en) System for automatic coupling and release of vehicles travelling on the rail network
JPH10278792A (ja) 多車輪式軌間変更装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210714

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220309

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220309

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220317

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7058906

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150