JP2019058974A - 腰アシスト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装着者の種々の姿勢および動作に応じて適切な制御モードを設定し、装着者の腰の動作を適切にアシストする。【解決手段】腰アシスト装置は、動力源と、装着者の大腿に装着可能であり、装着者の膝および大腿の角度に応じて回転する腿当て部材と、動力源の動力を受けて腿当て部材に伝達するための第1の伝達機構と、腿当て部材に接続されて腿当て部材の回転に連動するとともに、第1の伝達機構に対しては、接続状態および離間状態のいずれかの状態をとり得る第2の伝達機構と、を備える。【選択図】図17
Description
本発明は、腰の動作支援を行う腰アシスト装置に関する。
近年、種々の動作支援装置が開発されている(特許文献1〜4参照)。動作支援装置は、要介護者や、要介護者を介護する介護者の動作を支援する装置であり、今後予想される需要の高まりに対応し、更なる発展、改良が期待されている。
従来の動作支援装置は、専ら装着者の膝を中心とする肢の動作を支援することを前提としており、腰の上下動の様な腰の動作を支援することを前提としていない。例えば、介護業務においては、腰痛に悩む介護従事者が多くそれを解決するために腰の負担を減らすアシスト装置が求められている。介護業務のみならず、重量物の上げ下げ等の場面において腰への負担は大きいため、腰の動作を支援し得る装置の開発が期待されている。
本発明は、装着者の腰の動作を適切に支援し得る腰アシスト装置を提供する。
本発明の腰アシスト装置は、動力源と、装着者の大腿に装着可能であり、装着者の膝および大腿の角度に応じて回転する腿当て部材と、前記動力源の動力を受けて前記腿当て部材に伝達するための第1の伝達機構と、前記腿当て部材に接続されて前記腿当て部材の回転に連動するとともに、前記第1の伝達機構に対しては、接続状態および離間状態のいずれかの状態をとり得る第2の伝達機構と、を備える。
本発明の腰アシスト装置は、動力源と、装着者の大腿に装着可能であり、装着者の膝および大腿の角度に応じて回転する腿当て部材と、前記動力源の動力を受けて前記腿当て部材に伝達するための第1の伝達機構と、前記腿当て部材に接続されて前記腿当て部材の回転に連動するとともに、前記第1の伝達機構に対しては、接続状態および離間状態のいずれかの状態をとり得る第2の伝達機構と、前記腿当て部材の回転速度に応じて前記第2の伝達機構および前記腿当て部材を制動可能な制動装置と、を備える。
本発明の腰アシスト装置は、動力源と、装着者の大腿に装着可能であり、装着者の膝および大腿の角度に応じて回転する腿当て部材と、前記動力源の動力を受けて前記腿当て部材に伝達するための第1の伝達機構と、前記腿当て部材に接続されて前記腿当て部材の回転に連動するとともに、前記第1の伝達機構に対しては、接続状態および離間状態のいずれかの状態をとり得る第2の伝達機構と、前記動力源が、前記第1の伝達機構に伝達する所定の動力を発生する第1の状態をとりかつ前記接続状態において、前記第1の伝達機構および前記第2の伝達機構の前記接続状態の変化を検出する接続状態検出部と、を備える。
本発明によれば、装着者の種々の姿勢および動作に応じて、適切に腰の動作をアシストすることが可能となる。
以下、図面を用いて、本発明に係る腰アシスト装置の具体的な実施の形態について詳述する。
図1は、装着者が実施形態の腰アシスト装置100を装着して起立している状態を示しており、この状態において腰アシスト装置100は初期状態にあると定義づけられる。腰アシスト装置100は、装着者の腰から大腿の領域に装着され、装着者の動作を支援する。具体的に、腰アシスト装置100は、装着者の起立状態から中腰状態(図13参照)やしゃがみ状態(図10参照)への移行動作またはこの移行動作の逆の移行動作を支援する。
図2及び図3は、図1の初期状態における腰アシスト装置100の全体構成を示す。腰アシスト装置100は、装着者の腰中央に装着される中央部10C、腰の右側側面に装着される右側部10R、腰の左側側面に装着される左側部10L、右側部10Rに回転可能な状態で連結された右側腿当て部材70R、左側部10Lに回転可能な状態で連結された左側腿当て部材70Lを備える。
腰アシスト装置100は、右側腿当て部材70R及び左側腿当て部材70Lを除いた部分が、樹脂等により構成された外装カバー20で覆われている。外装カバー20は、中央部カバー21、連結部カバー22、第1の伝達機構カバー23、第2の伝達機構カバー24を含んでいる。
中央部カバー21は腰アシスト装置100の中央に位置し、中央部10Cの外形形状を形成するとともに、右側部10R及び左側部10Lを接続する。第1の伝達機構カバー23及び第2の伝達機構カバー24は、右側部10R及び左側部10Lのそれぞれに設けられ、右側部10R及び左側部10Lの外形形状を形成するとともに、後述する伝達機構15(図6参照)を収納する。連結部カバー22は、中央部10C及び右側部10Rの間と、中央部10C及び左側部10Lの間に設けられ、後述するサーボモータ31、トルクリミッタ33(図4〜図6参照)を収納する。
右側腿当て部材70R及び左側腿当て部材70Lは、それぞれ右側部10R及び左側部10Lに回転可能な状態で連結され、ほぼ同じ構造を有するとともに、ほぼ左右対称な形状を有しており、それぞれ回転中心部71、連結部73、腿当て板75を含む。右側腿当て部材70R及び左側腿当て部材70Lについての詳細は、左側腿当て部材70Lを用いて後述するが、両者は共通の腿当て部材70に含まれる。
腿当て部材70は、装着者の大腿に装着可能であり、装着者の膝および大腿の角度に応じて回転する。例えば、腿当て板75を装着者の大腿の前面にバンド等の拘束具を用いて固定した状態で、装着者が膝を曲げて起立したりしゃがんだりすると膝および大腿の角度が変化するが、この角度に応じて腿当て部材70は、回転駆動する。図13(b)は膝の角度θ1および大腿の角度θ2の定義の例を示している。
図4及び図5は、図2及び図3の腰アシスト装置100から外装カバー20を取り外した状態での腰アシスト装置100の全体構成を示す。中央部10Cは、接続部26を含んでおり、接続部26は、第1直線状連結ロッド27、第2直線状連結ロッド28、湾曲ロッド29を含む。
第1直線状連結ロッド27及び第2直線状連結ロッド28は、略直線状の形状を有する共にそれぞれ高さ方向の上下に配置されている。第1直線状連結ロッド27は、全体が中央部カバー21及び連結部カバー22に収納され、右側部10R及び左側部10Lを連結する。第2直線状連結ロッド28は、一部が中央部カバー21に収納され、右側部10R及び左側部10Lを連結する。
湾曲ロッド29は、図2及び図3に示す様に外装カバー20に収納されずに外部に露出し、右側部10R及び左側部10Lの上面から上に湾曲して延びている。湾曲ロッド29は、使用者が腰アシスト装置100を持ち運ぶための把持部の役割をも果たす。ただし、図1、後述する図10及び図13では、その図示は省略されている。
図6は、腰アシスト装置100の動力源であるサーボモータ31及びこのサーボモータ31に接続された左側部10Lの伝達機構15の各構成部材を分解して示した分解斜視図である。動力源であるサーボモータ31はトルクリミッタ33に接続され、これらは連結部カバー22に収納されている。サーボモータ31は電池から電力を供給され、腰アシスト装置100を駆動する動力を発生する。トルクリミッタ33は、サーボモータ31から発生するトルクを制限する装置である。サーボモータ31及びトルクリミッタ33の種類は特に限定されない。また、サーボモータ31のトルクが適切に制御される場合、トルクリミッタ33は必須の部材ではない。
伝達機構15は、サーボモータ31からの動力を左側腿当て部材70Lに伝達するための機構である。伝達機構15は、第1プレート40、第2プレート50、第3プレート60と、これら各プレートの間に配置されたその他の複数の部材により構成される。
第1プレート40は第1の伝達機構カバー23に収納されて固定されている。第2プレート50は第2の伝達機構カバー24に収納されて固定されている。第3プレート60は第2の伝達機構カバー24に収納されており、平面視で略円形状を有している。
第1プーリ41、第2プーリ42、第3プーリ43の三つ(複数)のプーリが、第1プレート40及び第2プレート50の間に配置され、無端ベルトである第1伝動ベルト44がこれら三つのプーリに掛けられている。第1プーリ41は第1プーリ軸45によって、第1プレート40及び第2プレート50に回転可能に固定され、第2プーリ42は第2プーリ軸46によって、第1プレート40及び第2プレート50に回転可能に固定されている。第1プーリ41の第1プーリ軸45は、トルクリミッタ33に接続されている。
第3プーリ43は第3プーリ軸47によって、第1プレート40及び第2プレート50に回転可能に固定されるが、第3プーリ軸47は後述する第1の伝達ギア57に接続されている。よって、第3プーリ43と第1の伝達ギア57は第3プーリ軸47を中心とした同軸の位置関係であって、連動して回転する。すなわち、サーボモータ31からの動力は、第1プーリ41、第2プーリ42、第3プーリ43および第1伝動ベルト44によって、第1の伝達ギア57に伝達可能である。尚、ここでのプーリの数は特に限定はされず、サーボモータ31からの動力を第1の伝達ギア57に伝達可能な部材であればよい。
第3プーリ43と同軸に配置された第1の伝達ギア57は、第2プレート50から同一高さに配置された第2の伝達ギア54と噛み合っている。第2の伝達ギア54は、仮想的な平面視で円形形状から、一部の領域が弦によって切り取られることにより、平面視で弓形の形状を有している。第2の伝達ギア54の切り取られた部分(弦長の部分)には、第2の伝達ギア54の外側まで延びた延長バー55が設けられており、延長バー55の先端には押出バー56が取り付けられている。押出バー56は、第2の伝達ギア54が回転することにより、後述する第4プーリ63のバー受け64と接触可能である。また、押出バー56の根元部分(延長バー55との接続部分)は、伸縮可能な押出し調整ばね58から構成されており、押出し調整ばね58のばね強さで縮みの程度を調整することにより、押出バー56とバー受け64が当接する位置から実際に動力が伝達されるまでの位置の間のストロークを調整することが可能である。
図6及び伝達機構15の拡大図である図7に示す様に、第4プーリ63、第5プーリ62、第6プーリ61の三つ(複数)のプーリが、第2プレート50及び第3プレート60の間に配置され、無端ベルトである第2伝動ベルト65がこれら三つのプーリに掛けられている。第4プーリ63の外周の一部には、第2の伝達ギア54の押出バー56と接触可能なバー受け64が取り付けられている。また、第4プーリ63は、第4プーリ軸53によって左側腿当て部材70Lの回転中心部71に接続されている。尚、第4プーリ軸53は、第2の伝達ギア54の中心の穴を通過するが、第2の伝達ギア54とは接触していない。よって、第4プーリ軸53と第2の伝達ギア54は互いに独立して回転する。
第2の伝達ギア54が回転し、押出バー56とバー受け64が接触し、さらに第2の伝達ギア54が回転するとバー受け64が押され、第4プーリ63が回転する。この回転により、第4プーリ63に接続した第4プーリ軸53を介して、回転中心部71が回転し、 左側腿当て部材70Lが回転駆動する。尚、ここでのプーリの数は特に限定はされず、左側腿当て部材70Lに連動して回転する部材であればよい。
左側腿当て部材70Lの回転中心部71は、第4プーリ軸53を中心として回転する。回転中心部71には湾曲した棒状の連結部73の一端が接続され、連結部73の他端は、平板状で、かつ操作者の大腿の前面にフィットしやすいように湾曲した腿当て板75に接続されている。腿当て板75を装着者の大腿の前面にバンド等の拘束具を用いて固定した状態で、左側腿当て部材70Lが回転駆動することにより、大腿に動力を伝達することが可能となる。
一方、サーボモータ31からの動力とは関係なく、装着者の大腿の動きにより左側腿当て部材70Lが移動し、回転中心部71が回転すると、この回転に連動して第4プーリ63が回転する。さらに、無端ベルトである第2伝動ベルト65の動力伝達作用により、第5プーリ62、第6プーリ61が回転する。第6プーリ61は、入力軸である第6プーリ軸52を介して、ディスクダンパ51に接続される。さらに第6プーリ61は、入力軸であり、第2プレート50を通過する第6プーリ軸52を介して、ロータリエンコーダ80に接続されている。
上述の説明を総括すると、第2の伝達ギア54の押出バー56と、第4プーリ63のバー受け64が当接することにより、サーボモータ31からの動力は左側腿当て部材70Lまで伝達可能である。一方、押出バー56とバー受け64が離間している状態では、サーボモータ31からの動力は左側腿当て部材70Lまで伝達されない。
すなわち、伝達機構15の各部材は、その役割から第1の伝達機構16と、第2の伝達機構17のそれぞれのカテゴリに分けることができる。第1の伝達機構16は、動力源であるサーボモータ31の動力(トルク)を受けて、最終的には腿当て部材70に伝達することを目的とした機構である。図6において第1の伝達機構16は、第1プーリ41、第2プーリ42、第3プーリ43、第1伝動ベルト44、第1の伝達ギア57、第2の伝達ギア54、押出バー56を含む。
一方、第2の伝達機構17は、腿当て部材70に接続されて腿当て部材70の回転に連動するとともに、第1の伝達機構16に対しては、接続状態および離間状態のいずれかの状態をとり得る機構である。すなわち、第2の伝達機構17は、押出バー56とバー受け64が接続や当接した接続状態をとる場合はサーボモータ31の動力を腿当て部材70に伝達することが可能である。一方、第2の伝達機構17は、押出バー56とバー受け64が離間した離間状態をとる場合はサーボモータ31の動力を腿当て部材70に伝達しない。また、第2の伝達機構17は腿当て部材70に接続されているため、接続状態および離間状態のいずれの状態においても、腿当て部材70の回転に連動する。図6において第2の伝達機構17は、バー受け64、第4プーリ63、第5プーリ62、第6プーリ61を含む。尚、第1の伝達機構16および第2の伝達機構17のそれぞれの構造は、実施形態のものには限定されず、それぞれの役割を果たす限りにおいて適宜任意の構造に改変することは可能である。動力を伝達する構成部材も、実施形態の様なプーリ、伝動ベルト、伝達ギア等には限定されず、その他種々の部材を用いてよい。
ディスクダンパ51は入力軸である第6プーリ軸52と同軸上に配置されるとともに、第6プーリ軸52と接続され、第6プーリ軸52と連動して回転する。また、ディスクダンパ51は第6プーリ61と同軸の位置関係にもある。ディスクダンパ51は、ロータリーダンパ、揺動ダンパなどと呼ばれることもあり、例えばオイルの粘性抵抗を利用して回転系の動作を制動する役割を果たす制動装置であるが、その具体的な構成や種類は特に限定されない。このような制動装置は、動力源(サーボモータ31)からの動力の有無にかかわらず、一方の回転方向に対し、その回転速度に応じた制動力を発生して回転系の動作を制動し、動作を緩和する。尚、本実施形態のディスクダンパ51は、腰アシスト装置100の電源のオン・オフに関わらず動作可能であるが、電源オン時にのみ動作するものであってもよい。
本実施形態ではディスクダンパ51は、装着者がしゃがむ方向に動作する時、急に降下することを防止し、しゃがむ動作を緩和するいわばクッションとしての役目を果たす。本実施形態では、ディスクダンパ51は、装着者がしゃがむ方向にのみ機能する。ディスクダンパ51の如き制動装置が発生する制動力(のトルク)は、回転系(第6プーリ軸52等)の回転速度に応じた大きさをとり、この回転速度と制動力は略比例関係にあるものも多い。すなわち、ディスクダンパ51(制動装置)は、回転速度に応じて第2の伝達機構17および腿当て部材70を制動可能である。
ロータリエンコーダ80は、左側腿当て部材70Lの回転速度を検出し、ひいては装着者の大腿の動きを検出する。すなわち、左側腿当て部材70Lの回転中心部71の回転が、第4プーリ63、第5プーリ62、第6プーリ61の三つのプーリ及び第2伝動ベルト65を介して、ロータリエンコーダ80に伝えられる。ここで、ディスクダンパ51の入力軸である第6プーリ軸52は、ロータリエンコーダ80の入力軸でもあり、ロータリエンコーダ80、第6プーリ軸52、第6プーリ61は同軸の位置関係に配置されている。よって、第6プーリ61と連動して第6プーリ軸52が回転する。したがって、ロータリエンコーダ80は、第2の伝達機構17を介して腿当て部材70の回転速度を検出する回転速度検出部として機能する。腿当て部材70の回転速度を検出する装置であれば、回転速度検出部の種類や構成は特に限定されない。以下に、サーボモータ31からの動力を伝達する動力伝達方向と、装着者の大腿の動きに連動した動作を伝達する動作伝達方向を示す。
・動力伝達方向
サーボモータ31→トルクリミッタ33→第1プーリ41→第2プーリ42→第3プーリ43→第1の伝達ギア57→第2の伝達ギア54→押出バー56→バー受け64→第4プーリ63→左側腿当て部材70L(回転中心部71)
・動作伝達方向
左側腿当て部材70L(回転中心部71)→第4プーリ63→第5プーリ62→第6プーリ61→ディスクダンパ51→ロータリエンコーダ80
サーボモータ31→トルクリミッタ33→第1プーリ41→第2プーリ42→第3プーリ43→第1の伝達ギア57→第2の伝達ギア54→押出バー56→バー受け64→第4プーリ63→左側腿当て部材70L(回転中心部71)
・動作伝達方向
左側腿当て部材70L(回転中心部71)→第4プーリ63→第5プーリ62→第6プーリ61→ディスクダンパ51→ロータリエンコーダ80
ここで、左側腿当て部材70Lの回転を規制する部材である三つのストッパ、第1のストッパ50a、第2のストッパ50b、第3のストッパ50cが第2プレート50上に設けられている。第1のストッパ50aはしゃがみ時の第2の伝達ギア54の回転限界位置を確定する。第2のストッパ50bは立ち上がり時の第2の伝達ギア54の回転限界位置を確定する。第3のストッパ50cは第4プーリ63の回転限界位置を確定するものであり、第2のストッパ50bによる回転限界位置を超えて、さらに後ろに足が動けるような限界位置を確定するものである。
図7は伝達機構15の拡大図であり、図7(a)は通常の拡大図(第3プレート60の図示は省略)であり、図7(b)は第4プーリ63(及びバー受け64)、第5プーリ62、及び第2伝動ベルト65の高さ方向の断面を斜線で示している。さらに、第1のストッパ50a、第3のストッパ50cの断面も斜線で示している。動力伝達時には、第2の伝達ギア54の回転とともに押出バー56が移動し、押出バー56の先端の先端当接面56aが、バー受け64の受け当接面64aに接触、当接し、第4プーリ63を回転させる。一方、第2の伝達ギア54の回転とともに延長バー55も移動し、延長バー55のストッパ当接面55aが第2のストッパ50bの延長バー当接面55dに当接すると、第2の伝達ギア54の回転が規制され、第4プーリ63の回転も規制される。
図8及び図9は図1の初期状態(起立状態)における伝達機構15及び左側腿当て部材70Lの状態を示す。図1に示す様に、左側腿当て部材70Lは腰アシスト装置100の本体から鉛直下方向に延びるように位置している。図8に示す様に、延長バー55のストッパ当接面55a(図7参照)が、第2のストッパ50bの延長バー当接面55d(図7参照)に当接し、第2の伝達ギア54の回転が規制されている。すなわち、図1の様に装着者が起立した状態では、たとえサーボモータ31からの動力(トルク)が第1の伝達ギア57および第2の伝達ギア54に伝えられても、この動力によって、左側腿当て部材70Lは図1のA方向には駆動しない。
一方、図9に示す様に、第4プーリ63は第3のストッパ50cまで離れており、バー受け64が第3のストッパ50cに当接するまでは、第4プーリ63は回転することができる。よって、第4プーリ63に接続した左側腿当て部材70L(回転中心部71)は、バー受け64が第3のストッパ50cに当接するまで、A方向に回転することが可能である(サーボモータ31からの動力ではない)。すなわち、装着者は、第2の伝達ギア54の回転が第2のストッパ50bによって規制されても、左側腿当て部材70Lにバンド等によって拘束された装着者の大腿(脚)を、図1の状態から更に後ろ、すなわちA方向に動かすことが可能である。この様な機構は、装着者の円滑な通常歩行の確保に寄与する(後述する図16の説明参照)。
図10は、装着者が腰アシスト装置100を装着し、例えば介助者を持ち上げるために膝を曲げて限界までしゃがんでいるしゃがみ限界状態を示す。図11、12は図10の状態における伝達機構15及び左側腿当て部材70Lの状態を示す。
図11に示す様に、左側腿当て部材70Lは腰アシスト装置100の本体から斜め上方向に延びるように位置しており、第2の伝達ギア54は、延長バー55のストッパ当接面55a(図7参照)とは逆の面が、第1のストッパ50aに当接するまで回転することができる。すなわち、装着者は、左側腿当て部材70Lにバンド等によって拘束された装着者の大腿(脚)がこの位置に到達するまで、膝を曲げることができる。言い換えると、図11の状態では、たとえサーボモータ31からの動力(トルク)が第1の伝達ギア57および第2の伝達ギア54に伝えられても、この動力により、左側腿当て部材70Lは図10の状態でB方向には駆動しない。尚、実施形態では、第1のストッパ50aと第2のストッパ50bとの間で、第2の伝達ギア54が回転する角度(左側腿当て部材70Lが揺動する角度であり図8の状態と図11の状態の間の角度)が約130度に設定されているが、この角度は任意である。
また、図1の状態(又は後述する図13の状態)から図10の状態に移行する際、急激な移行(急激な膝の曲げ及び大腿の沈み込み、または急激な図13の角度θ1およびθ2の変更)による不測の事態を防止するため、ディスクダンパ51が作用する。ディスクダンパ51は第6プーリ61に接続されており、ディスクダンパ51の制動力は、第6プーリ61、第2伝動ベルト65を介して、第5プーリ62、第4プーリ63に伝えられる。よって制動力が発生すると、第4プーリ63の回転にブレーキがかかり、結果的に左側腿当て部材70Lの回転にブレーキがかかる。
図13は、装着者が腰アシスト装置100を装着し、例えば介助者を持ち上げている途中の状態、もしくは途中で姿勢を維持して静止している状態を示す。図14、15は図10の状態における伝達機構15及び左側腿当て部材70Lの状態を示す。
図14に示す様に、左側腿当て部材70Lは腰アシスト装置100の本体から水平方向に延びるように位置している。この状態では、装着者は、例えば介助者を持ち上げている途中の中腰状態をとっている。そして、図13の状態から図1に示す様に起立する場合は、サーボモータ31の動力(トルク)により、第2の伝達ギア54の押出バー56が、第4プーリ63のバー受け64および左側腿当て部材70Lを、所定の大きさを有するアシストトルクで押すことになる。一方、図13の状態において、装着者が姿勢を維持して静止する場合は、第2の伝達ギア54の押出バー56が、第4プーリ63のバー受け64および左側腿当て部材70Lを、前述のアシストトルクより小さいトルクで押すことになる。これにより、装着者は図1の状態になることはないが、逆の方向へしゃがむのには抵抗を感じることとなる。
そして、装着者が、図13の状態に抗してしゃがもうとすると、このしゃがもうとする力が左側腿当て部材70Lを介して第4プーリ63に伝わり、バー受け64が押出バー56を押すため押出し調整ばね58が縮む。よって、第4プーリ63がわずかに回転する。ロータリエンコーダ80がこのわずかな第4プーリ63の回転(の速度)を検出することにより、腰アシスト装置100はフリーモードになって、サーボモータ31の動力(トルク)が停止する。装着者のしゃがもうとする力と、剛体ではなく収縮可能な押出し調整ばね58の存在により、第4プーリ63の回転が可能となり、装着者のしゃがもうとするわずかな力の動作であっても検出することが可能となる。尚、押出し調整ばね58のばね強さを適切に調整することにより、上記のような作用を奏することができる。すなわち、押出し調整ばね58のばねが弱すぎると、静止時のサーボモータ31のトルク(後述するホールドモードのトルクTw)により潰れてしまい、ばねが強すぎるとしゃがむときに相当の力が必要になる。よって、押出し調整ばね58のばね強さは、サーボモータ31のトルクにより潰れず、かつ装着者のしゃがもうとする力で潰せる程度の大きさに設定することが望ましい。
図16は、図1の状態から装着者の大腿がさらに後ろにずれた状態における伝達機構15及び左側腿当て部材70Lの状態を示す。第2の伝達ギア54は、第2のストッパ50bにより回転が規制され、回転限界を迎えるが、第4プーリ63は、第2のストッパ50bよりさらに後側(A方向側)に配置された第3のストッパ50cにより回転が規制され、回転限界を迎える。したがって、左側腿当て部材70Lは回転変位が、鉛直方向からA方向側のマイナスに振れ、バンド等によって拘束された装着者の大腿(脚)を、図1の状態から更に後ろに動かすことが可能となり、円滑な歩行動作が確保される。実施形態では、図1における鉛直下方向を基準として、左側腿当て部材70Lは、A方向に約30度まで回転することが可能である。
第1のストッパ50a、第2のストッパ50b、第3のストッパ50cそれぞれの役割について、更に詳述する。腿当て部材70の回転が装着者の膝が伸びる方向に対応するA方向を第1の回転方向、装着者の膝が曲がる方向に対応する第2の回転方向(矢印B方向)と定義する。この場合、第1の伝達機構16(の第2の伝達ギア54)の第2の回転方向における第2の回転限界位置と、第2の伝達機構17(の第4プーリ63)の第2の回転限界位置は、図11、図12に示す様に実質的に同じである。第1の伝達機構16の第2の伝達ギア54は、その延長バー55が第1のストッパ50aに当接することにより第1の回転方向への回転が規制され、同時に第2の伝達機構17の第4プーリ63も、そのバー受け64が押出バー56に当接して回転が規制される。図10に示す様に、装着者はしゃがみ限界の姿勢をとっており、これ以上、腿当て部材70(左側腿当て部材70L)が第2の回転方向に回転する必要がない。すなわち、第1のストッパ50aは、第1の伝達機構16および第2の伝達機構17において実質的に共通な(第2の)回転限界位置を規定する第1の回転限界規定部材として機能する。
一方、第1の伝達機構16(の第2の伝達ギア54)の第1の回転方向における第1の回転限界位置と、第2の伝達機構17(の第4プーリ63)の第1の回転限界位置は、図16に示す様に異なっている。すなわち、装着者は、図1の状態から右足を前側に出すと、左足は膝の角度に関わらず後側に位置するため、大腿に装着された腿当て部材70(左側腿当て部材70L)がA方向、すなわち第1の回転方向に回転する必要がある。
よって、第1の伝達機構16の第2の伝達ギア54は、その延長バー55が第2のストッパ50bに当接することにより第1の回転方向への回転が規制される。一方、第2の伝達機構17の第4プーリ63は、そのバー受け64が、第2のストッパ50bよりさらに第1の回転方向側(A方向側)に配置された第3のストッパ50cにより、第1の回転方向への回転が規制される。すなわち、第2の伝達機構17の第1の回転限界位置は、第1の伝達機構16の第1の回転限界位置よりも、第1の回転方向に沿って進んだ側にある。言い換えると、第2の回転限界位置を基準として、第2の伝達機構17は、第1の伝達機構16よりも大きな角度で回転可能である。すなわち、第2のストッパ50bは、第1の伝達機構16の(第2の)回転限界位置を規定する第2の回転限界規定部材として機能する。一方、第3のストッパ50cは、第2の伝達機構17の(第2の)回転限界位置を規定する第3の回転限界規定部材として機能する。
このような構成により、装着者は、たとえ本実施形態の腰アシスト装置100を装着した状態であっても、円滑に足を後ろにずらせるため、円滑な歩行動作を確保することができる。また、サーボモータ31の動力が伝達される第1の伝達機構16(の第2の伝達ギア54)は、図8、図9、図16に示す様に、第2のストッパ50bにより、腿当て部材70の鉛直方向の位置から第1の回転方向への回転が規制されている。よって、歩行時における装着者の後ろ側の足に、サーボモータ31の動力がかかることがなく、装着者の違和感、円滑な歩行の妨害等が抑制される。尚、実施形態では、第1のストッパ50a(第1の回転限界規定部材)、第2のストッパ50b(第2の回転限界規定部材)、第3のストッパ50c(第3の回転限界規定部材)が、第2プレート50上で順に反時計回りに配置された形態をとっているが、各回転限界規定部材の構成、形状、配置位置等は実施形態のものには限定されない。
図17は、実施形態の腰アシスト装置100の各部分の電気的又は機械的接続状態を示すブロック図である。アシストスイッチ90は、電源のオンおよびオフを切り替える電源スイッチとは別に、腰アシスト装置100の非制御モードおよび制御モード(図19参照)の状態を切り替えるためのスイッチであり、装着者その他の者がアシストスイッチ90をオンにすることにより、電池(バッテリ)91からの電力がサーボモータ31等に供給され、腰アシスト装置100は非制御モードから制御モードに移行する。アシストスイッチ90が電源のオンおよびオフを切り替える電源スイッチを兼ねてもよい。制御装置92は、腰アシスト装置100全体の制御を司るマイクロコンピュータ、プロセッサなどにより構成される装置であり、図示せぬメモリ等が設けられている。制御装置92はロータリエンコーダ80からの信号、すなわちロータリエンコーダ80が検出した腿当て部材70の回転速度を受信するとともに、この回転速度に応じてサーボモータ31が発生する動力を切り替え制御する。
サーボモータ31は第1の伝達機構16に機械的に接続され、第1の伝達機構16および第2の伝達機構17は、上述した様に接続状態又は離間状態のいずれかの機械的な接続状態を取り得る関係にある。第2の伝達機構17と腿当て部材70は機械的に接続しており、連動して回転する。また、第2の伝達機構17と腿当て部材70は、サーボモータ31および第1の伝達機構16からは独立して回転可能であり、しゃがみ時の回転(図1の矢印B方向)においては、ディスクダンパ51が回転速度に応じた制動力を発動する。ロータリエンコーダ80は、第2の伝達機構17と腿当て部材70の回転速度を検出し、検出した回転速度を制御装置92に送信する。
図18は実施形態の腰アシスト装置100の動作の概略を示す動作フローであり、主に制御装置92の処理フローを示す。装着者やその他の者が、アシストスイッチ90をオンにすることにより、腰アシスト装置100が非制御モードから制御モードに移行し、動作が開始する(ステップS1)。制御装置92は、メモリを消去するなどして、腰アシスト装置100の初期化を行い、制御装置92は腰アシスト装置100を制御モードの一つのホールドモードに設定する(ステップS2)。ホールドモードにおいては、サーボモータ31は、弱いトルクTw(弱い動力)を発生する。
一般的にアシストスイッチ90をオンにする際、装着者が図1の様に起立した状態を想定しており、腿当て部材70、第4プーリ63は図8、図9に示した初期位置にあるが、第2の伝達ギア54(押出バー56)の位置は特に定まってはいない。よって、アシストスイッチ90のオン時に、ホールドモードでサーボモータ31が作動し、第2の伝達ギア54、押出バー56を動かして、第4プーリ63のバー受け64に当接して停止する。
もし装着者がしゃがんだ状態でアシストスイッチ90をオンにすれば、しゃがんだ状態での腿当て部材70の位置までサーボモータ31、第2の伝達ギア54が動いて停止する。装着者が腰アシスト装置100を装着してない状態でアシストスイッチ90をオンにしても、サーボモータ31は作動する。この状態においては腿当て部材70は装着者の大腿で固定されてないため、宙に浮いた状態でフリーになっている。サーボモータ31の動力により、押出バー56はバー受け64を介して腿当て部材70を初期位置まで押し続け、第2のストッパ50bにあたって停止する。
続いて、ロータリエンコーダ80が腿当て部材70の回転速度を測定する(ステップS3)。制御装置92は回転速度が所定の回転速度V1より大きいか否かを判定し(ステップS4)、回転速度が所定の回転速度V1より大きい場合(ステップS4;Y)、制御装置92は腰アシスト装置100を制御モードの一つのアシストモードに設定する(ステップS5)。すなわち、回転速度V1は図1(b)、図10(b)におけるA方向の回転速度を意味し、装着者の左側から見て反時計回りの回転速度が所定の回転速度より大きい場合、制御装置92は装着者が膝を伸ばして起立しつつあると判定し(角度θ1が増加し、角度θ2が減少する)、腰アシスト装置100をアシストモードに設定する。アシストモードにおいては、サーボモータ31は、強いトルクTa(>Tw)のトルク(動力)を発生する。
一方、回転速度が所定の回転速度V1以下である場合(ステップS4;N)、制御装置92は回転速度が所定の回転速度−V2より大きいか否かを判定する(ステップS6)。回転速度が所定の回転速度−V2より小さい場合(ステップS6;Y)、制御装置92は腰アシスト装置100を制御モードの一つのフリーモードに設定する(ステップS7)。すなわち、回転速度−V2は図1(b)におけるB方向の回転速度を意味し、装着者の左側から見て時計回りの回転速度が所定の回転速度より小さい場合(絶対値としては大きい場合)、制御装置92は装着者がひざを折り曲げてしゃがみつつあると判定し(角度θ1が減少し、角度θ2が増加する)、腰アシスト装置100をフリーモードに設定する。フリーモードにおいては、サーボモータ31はトルク(動力)を発生しない。
一方、回転速度が所定の回転速度−V2より大きい場合(ステップS6;N)、制御装置92は腰アシスト装置100を、ステップS2と同様に再びホールドモードに設定し(ステップS8)、サーボモータ31は、ステップS2と同様に、トルクTwを発生する。ここでの回転速度VHは、図13(b)におけるC方向の限定された回転速度を意味し、V1>VH>−V2である。制御装置92は装着者が静止状態又は静止状態から多少動いているような状態にある(静止状態とみなす)と判定し、腰アシスト装置100をホールドモードに設定する。
アシストスイッチ90がオフになった場合は、制御装置92は処理を終了する(ステップS9;Y)。アシストスイッチ90がオフになっていない場合はステップS3に戻り(ステップS9;N)、ロータリエンコーダ80が再び回転速度を検出して、制御装置92はこの回転速度に応じてステップS4以降の処理を行う。尚、本動作フローはあくまで一例であり、種々の動作フローが可能である。
上述の動作フローは、ロータリエンコーダ80が腿当て部材70ひいては第4プーリ63の回転速度を検出し(ステップS3、S4、S6)、これを受けた制御装置92が腰アシスト装置100の動作モード、すなわち各動作モードに応じたサーボモータ31の動力(トルク)を制御(設定)することを示している(ステップS5、S7、S8)。制御装置92は、大きくはサーボモータ31が、第1の伝達機構16に伝達する所定の動力を発生する第1の状態および第1の伝達機構16に伝達する所定の動力を発生しない第2の状態のいずれかの状態をとるようにサーボモータ31を制御する。上述したアシストモードおよびホールドモードが第1の状態に属し、フリーモードが第2の状態に属する。
ステップS5では、腿当て部材70の回転が装着者の膝が伸びる方向に対応する第1の回転方向(矢印A方向)である。制御装置92は、回転速度が第1の回転方向における所定の第1の回転速度V1より大きい場合、サーボモータ31の動力を第1の状態であって、所定の値より高い値(トルクTa)に制御し、腰アシスト装置100をアシストモードに設定する。第2の伝達ギア54の押出バー56が、第4プーリ63のバー受け64および腿当て部材70を強いトルクTaで押すため、腿当て部材70が装着者の大腿の前面を強く押し、装着者が起立するのをアシストする。
ステップS7では、腿当て部材70の回転が、装着者の膝が曲がる方向に対応する第2の回転方向(矢印B方向)である。制御装置92は、回転速度が第2の回転方向における所定の第2の回転速度−V2より大きい場合、サーボモータ31の動力を第2の状態である0に制御し、腰アシスト装置100をフリーモードに設定する。サーボモータ31の動力が0であるため、腿当て部材70からの力が全くない状態で、装着者はしゃがむことができるが、急なしゃがみ動作を抑制するため、ディスクダンパ51が制動力を発生する。
ステップS8では、装着者がほぼ静止しており、図13(b)の矢印C方向で示す様に腿当て部材70の回転速度が所定の絶対値以下であり、腿当て部材70が微妙に動いている(揺らいでいる)。制御装置92は、サーボモータ31の動力を第1の状態であって、所定の値より小さい値(トルクTw)に制御し、腰アシスト装置100をホールドモードに設定する。第2の伝達ギア54の押出バー56が、第4プーリ63のバー受け64および腿当て部材70を弱いトルクTwで押すため、腿当て部材70が装着者の大腿の前面を弱く押し、装着者が起立するのをアシストするまでは至らないが、装着者がしゃがむのに抵抗を感じることとなり、中腰状態を維持するのをアシストする。
以上の様に実施形態の腰アシスト装置100は、装着者の種々の姿勢および動作に応じて適切な制御モード(アシストモード、フリーモード、ホールドモード)をとるため、装着者の腰の動作を適切にアシストすることが可能となる。
特に腰アシスト装置100の伝達機構15は、主として動力源であるサーボモータ31の動力を伝達する第1の伝達機構16と、腿当て部材70に連動し、第1の伝達機構16に対して接続状態または離間状態のいずれかの状態をとる第2の伝達機構17という役割の異なる二つのサブ伝達機構を備えている。したがって、第1の伝達機構16および第2の伝達機構17の一部(第2の伝達ギア54)が動力の伝達という機能を果たしつつ、第2の伝達機構17が動力とは関係なく、装着者の大腿の挙動に対応した腿当て部材70の回転速度のロータリエンコーダ80への動作伝達という機能を果たすことができる。これにより、装着者の種々の姿勢および動作に応じた適切な制御モードの設定が可能となる。
また、サーボモータ31が動力を発生する第1の状態において、制御装置92は、さらにアシストモードとホールドモードで動力の大きさを変えるため、装着者は立ち上がり時と静止時において適切なアシストが得られ、ストレスを感じにくい。また、制御装置92は、装着者のしゃがみ時にサーボモータ31を、動力を発生しない第2の状態に制御するため、装着者は動力による過大な抵抗(反発)を感じずにしゃがむことができ、ストレスを感じにくい。そしてこの第2の状態においては、装着者が急激にしゃがみ状態に移行する懸念があるが、制動装置であるディスクダンパ51が制動力を発生するため、装着者が急激にしゃがみこんでしまうのを抑制することができる。
尚、上述の実施形態の制御では、制御装置92は、ホールドモードにおいて、サーボモータ31を弱い動力(トルクTw)を発生する第1の状態に制御しているが、必ずしもそうである必要はない。例えば、制御装置92は、サーボモータ31が動力を発生しない第2の状態において、腰アシスト装置100をホールドモードに設定してもよい。この場合、サーボモータ31は回転しないまま固定されており、第1の伝達機構16も固定されているが、第2の伝達機構17は独立して動くことができる。
また、上述した実施形態では、アシストスイッチ90をオンにすると、ロータリエンコーダ80が、腿当て部材70の回転を検出し、腰アシスト装置100はアシストモード、ホールドモード、フリーモードのいずれかの制御モードに自動的に設定され、アシストスイッチ90をオフにすると、非制御モードになり、腿当て部材70はフリーな状態に戻る。しかしながら、モードの制御はこのような実施形態に限定されず、以下に例示する様に種々の変更が可能である。「常時」の場合、ロータリエンコーダ80の検出結果(回転速度)は考慮せず、制御装置92は所定のモードを設定することになる。
・アシストスイッチ90をオンにすると、制御装置92は常時アシストモードを設定し、オフにするとフリーモードに移行する。
・アシストスイッチ90をオンにすると、制御装置92はロータリエンコーダ80の検出結果(回転速度)に従い、アシストモードまたはホールドモードのいずれかを設定し、オフにすると常時フリーモードに移行する。
・アシストスイッチ90をオンにすると、制御装置92は常時アシストモードを設定し、オフにするとロータリエンコーダ80の検出結果(回転速度)に従い、フリーモードまたはホールドモードに移行する。
・アシストスイッチ90をオンにすると、制御装置92は常時アシストモードを設定し、アシストスイッチ90を半押しするとホールドモードに移行し、オフにするとフリーモードに移行する。
・アシストスイッチ90をオンにすると、制御装置92はロータリエンコーダ80の検出結果(回転速度)に従い、アシストモードまたはホールドモードのいずれかを設定し、オフにすると常時フリーモードに移行する。
・アシストスイッチ90をオンにすると、制御装置92は常時アシストモードを設定し、オフにするとロータリエンコーダ80の検出結果(回転速度)に従い、フリーモードまたはホールドモードに移行する。
・アシストスイッチ90をオンにすると、制御装置92は常時アシストモードを設定し、アシストスイッチ90を半押しするとホールドモードに移行し、オフにするとフリーモードに移行する。
図19は実施形態の腰アシスト装置100の状態の遷移の概略を示す状態遷移図である。本図では、腰アシスト装置100の動作を通常の長方形(ステップS21〜ステップS26)で表し、人の動作を角丸の長方形で表している(ステップS101〜ステップS109)。また、図19の左側は腰アシスト装置100のアシストスイッチ90がオンされておらず、腰アシスト装置100が制御装置92の制御下にない非制御モードを示し、図19の右側は腰アシスト装置100のアシストスイッチ90がオンの状態となり、腰アシスト装置100が制御装置92の制御下にある制御モードを示す。
アシストスイッチ90がオンされていない非制御モードでは、サーボモータ31は動力を発生せず、腰アシスト装置100は何らアシスト動作をしない(ステップS21)。この状態は、実質的に制御モード下におけるフリーモードと同じである。装着者等が、アシストスイッチ90をオンにすることにより(ステップS101)、腰アシスト装置100は制御モードに移行する。最初に制御装置92は腰アシスト装置100をホールドモードに設定し、サーボモータ31が弱いトルクTwを発生するが(第1の状態)、装着者は何ら動作をとらず静止した状態のままである(ステップS22)。
この状態から装着者がしゃがむと(ステップS102)、制御装置92は腰アシスト装置100をフリーモードに設定し、サーボモータ31が動力(トルク)の発生を停止する(トルクは0の第2の状態)。ここで、しゃがみ動作に対応した腿当て部材70の第2の回転方向(B方向)への回転速度に応じて、ディスクダンパ51が有効な制動力を発動し、第2の伝達機構17および腿当て部材70の第2の回転方向への回転を制動し、しゃがみ動作を抑制する(ステップS23)。装着者がしゃがむ途中で静止すると(ステップS103)、腰アシスト装置100は、再びホールドモードに移行する(ステップS22)。
この状態から装着者が再びしゃがみ始めると(ステップS102)、腰アシスト装置100は再びフリーモードに移行する(ステップS23)。そして、装着者が最後までしゃがむと(ステップS104)、腰アシスト装置100はフリーモード下におけるしゃがみの限界状態をとる(ステップS24)。
そして、しゃがみの限界状態から装着者が起立し始めると(ステップS105)、腰アシスト装置100は第1の状態であるアシストモードに移行し、サーボモータ31が強いトルクTaの発生を開始する。ディスクダンパ51は制動力を発生しない無効な状態となる(ステップS25)。装着者が起立途中で静止すると(ステップS106)、腰アシスト装置100は、再びホールドモードに移行する(ステップS22)。そして、装着者が起立し始めると(ステップS107)、腰アシスト装置100は再びアシストモードに移行する(ステップS25)。
なお、しゃがみの限界状態においては、第4プーリ63のバー受け64が、第2の伝達ギア54の押出バー56に当接し、さらに延長バー55が、第1のストッパ50aに当接し(図11、図12参照)、回転速度はほぼ0になる。よって、しゃがみの限界状態から装着者が起立せずそのままの状態が所定時間保たれると(ステップS108)、腰アシスト装置100は再びホールドモードに移行する(ステップS22)。そして、装着者が起立し始めると(ステップS107)、腰アシスト装置100は再びアシストモードに移行する(ステップS25)。
さらに装着者が最後まで起立すると(ステップS109)、腰アシスト装置100はアシストモード下における起立状態をとる(ステップS26)。起立状態から装着者が再びしゃがみ始めると(ステップS110)、腰アシスト装置100は再びフリーモードに移行する(ステップS23)。装着者がしゃがむ途中で静止すると(ステップS103)、腰アシスト装置100は、再びホールドモードに移行する(ステップS22)。
なお、起立状態においては、第2の伝達ギア54の押出バー56が第4プーリ63のバー受け64に当接するが、第2の伝達ギア54の延長バー55が第2のストッパ50bに当接して第2の伝達ギア54が止まるため(図8、図9参照)、サーボモータ31のトルクはバー受け64に伝達しない。また、装着者が起立した状態で静止しているため、第4プーリ63のバー受け64の回転速度はほぼ0になる。よって、起立状態から装着者がしゃがまずそのままの状態が所定時間保たれると(ステップS111)、腰アシスト装置100は再びホールドモードに移行する(ステップS22)。そして、装着者がしゃがみ始めると(ステップS102)、腰アシスト装置100はフリーモードに移行する(ステップS23)。
以下、装着者の動作に対応して、腰アシスト装置100は制御モード内のステップに従った動作をとる。また、装着者が途中で動作を静止したり(ステップS103、S106)、特定の状態のままでいると(ステップS108、S111)、腰アシスト装置100は必ずホールドモードに移行する(ステップS22)。
ステップS22のホールドモードの状態から、ステップS23、S103、S22を経て再びステップS102に戻るような場合、装着者は図13の中腰の状態(動力のある第1の状態であって第1及び第2の伝達機構の接続状態)から図10のしゃがみ状態に向けて移行することになる。このとき、接続状態検出部である押出し調整ばね58が、自身の変形(圧縮)により、第1の伝達機構16および第2の伝達機構17の接続状態の変化を検出することになる。制御装置92は伸縮可能な押出し調整ばね58による接続状態の変化の検出に伴い、サーボモータ31を第1の状態から動力を発生しない第2の状態に移行させる。実施形態では押出し調整ばね58は、第1の伝達機構16(第2の伝達ギア54)に組み込まれているが、第2の伝達機構17に組み込んでもよい。すなわち、実施形態では第1の伝達機構16の第2の伝達ギア54に押出し調整ばね58が設けられているが、押出し調整ばね58は、第2の伝達機構17の第4プーリ63、特に第4プーリ63のバー受け64に設けてもよい。
実施形態では、第2の伝達ギア54の押出バー56に隣接するように押出バー56の根元に押出し調整ばね58が設けられ、第2の伝達ギア54の回転とともに、押出バー56も回転軌道に沿って移動する。一方、第4プーリ63のバー受け64も第4プーリ63の回転とともに回転軌道に沿って移動する。よって、第1の伝達機構16および第2の伝達機構17の接続状態に至る際、すなわち、押出バー56とバー受け64が当接する際、これらは上述した回転軌道に沿って移動し当接する。そして、ステップS22の当初の接続状態からさらに装着者がしゃがむと(ステップS102)、腿当て部材70のB方向への僅かな回転(移動)に伴い第4プーリ63のバー受け64が押出バー56に向かって押され、押出バー56およびバー受け64が互いに近接して押出し調整ばね58が圧縮される。この結果、第4プーリ63がわずかに回転する。ロータリエンコーダ80は、押出し調整ばね58の変形に伴う接続状態の変化に連動した第4プーリ63の回転速度を検出し、制御装置92が、回転速度の検出に伴い、サーボモータ31を動力を発生する第1の状態から動力を発生しない第2の状態に移行させる。
最後に装着者等が、アシストスイッチ90をオフにすることにより(ステップS112)、腰アシスト装置100は非制御モードに移行する。
接続状態検出部である押出し調整ばね58は、装着者が中腰の静止状態(図13)からしゃがみ状態(図10)へ移行しようとする動きを検知することができる。この時サーボモータ31は動力を発生する第1の状態であり、第1の伝達機構16および第2の伝達機構17は接続状態であって変化がない。したがって、もし押出し調整ばね58がない場合、このような移行の動きを検出することは困難である。しかしながら、実施形態では伸縮可能な押出し調整ばね58が、装着者の静止状態からしゃがみ状態へ移行しようとする動きに伴って変形(収縮)し、第4プーリ63の回転を生み出す。ロータリエンコーダ80が回転速度を検出できるため、制御装置92はモードを円滑に変更することができる。よって、装着者は、円滑に中腰の静止状態からしゃがみ状態へ移行することができる。なお、押出し調整ばね58はあくまで接続状態検出部の一例であり、その他の機械的な検出装置や電気的な検出装置に置き換えることも可能である。
また、伝達機構15に含まれている部材に押出し調整ばね58を組み込み、その回転による回転軌跡上の移動により押出し調整ばね58が機能するため、部品点数の増加を抑制するともに、正確に接続状態の変化を検出することが可能となる。
上述の説明は、図19におけるステップ番号の順序に従ったものであり、装着者の動作に応じてその順序は変動する。また、状態遷移もあくまで一例であり、種々の状態遷移の態様が可能である。
以上の様に実施形態の腰アシスト装置100は、装着者の種々の姿勢および動作に応じて適切な制御モードをとるとともに、急激なしゃがみ動作を抑制し、モード間の移行も円滑なものにするので、装着者の腰の動作を適切にアシストすることが可能となる。腰アシスト装置100は、例えば、介護業務においては、腰痛に悩む介護従事者の負担を減らすことが期待される。また、腰アシスト装置100は、介護業務のみならず、流通、農作業、その他各種の作業場面において、重量物の上げ下げにおける腰への負担を抑制し、腰の動作を支援することが期待される。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
15 伝達機構
16 第1の伝達機構
17 第2の伝達機構
31 サーボモータ(動力源)
33 トルクリミッタ
40 第1プレート
41 第1プーリ
42 第2プーリ
43 第3プーリ
44 第1伝動ベルト
50 第2プレート
50a 第1のストッパ(第1の回転限界規定部材)
50b 第2のストッパ(第2の回転限界規定部材)
50c 第3のストッパ(第3の回転限界規定部材)
51 ディスクダンパ(制動装置)
54 第2の伝達ギア
55 延長バー
56 押出バー
57 第1の伝達ギア
58 押出し調整ばね(接続状態検出部)
60 第3プレート
61 第6プーリ
62 第5プーリ
63 第4プーリ
64 バー受け
65 第2伝動ベルト
70 腿当て部材
70R 右側腿当て部材(腿当て部材)
70L 左側腿当て部材(腿当て部材)
71 回転中心部
73 連結部
75 腿当て板
80 ロータリエンコーダ(回転速度検出部)
92 制御装置
100 腰アシスト装置
16 第1の伝達機構
17 第2の伝達機構
31 サーボモータ(動力源)
33 トルクリミッタ
40 第1プレート
41 第1プーリ
42 第2プーリ
43 第3プーリ
44 第1伝動ベルト
50 第2プレート
50a 第1のストッパ(第1の回転限界規定部材)
50b 第2のストッパ(第2の回転限界規定部材)
50c 第3のストッパ(第3の回転限界規定部材)
51 ディスクダンパ(制動装置)
54 第2の伝達ギア
55 延長バー
56 押出バー
57 第1の伝達ギア
58 押出し調整ばね(接続状態検出部)
60 第3プレート
61 第6プーリ
62 第5プーリ
63 第4プーリ
64 バー受け
65 第2伝動ベルト
70 腿当て部材
70R 右側腿当て部材(腿当て部材)
70L 左側腿当て部材(腿当て部材)
71 回転中心部
73 連結部
75 腿当て板
80 ロータリエンコーダ(回転速度検出部)
92 制御装置
100 腰アシスト装置
Claims (8)
- 動力源と、
装着者の大腿に装着可能であり、装着者の膝および大腿の角度に応じて回転する腿当て部材と、
前記動力源の動力を受けて前記腿当て部材に伝達するための第1の伝達機構と、
前記腿当て部材に接続されて前記腿当て部材の回転に連動するとともに、前記第1の伝達機構に対しては、接続状態および離間状態のいずれかの状態をとり得る第2の伝達機構と、
を備える腰アシスト装置。 - 請求項1に記載の腰アシスト装置であって、
前記第2の伝達機構を介して前記腿当て部材の回転速度を検出する回転速度検出部と、
検出した前記回転速度に応じて、前記動力源が発生する動力を制御する制御装置と、
を更に備える腰アシスト装置。 - 請求項2に記載の腰アシスト装置であって、
前記腿当て部材の回転が、装着者の膝が伸びる方向に対応する第1の回転方向であり、
前記制御装置は、前記回転速度が前記第1の回転方向における所定の第1の回転速度より大きい場合、前記動力源の動力が所定の値より高いアシストモードに設定する、
腰アシスト装置。 - 請求項2に記載の腰アシスト装置であって、
前記腿当て部材の回転が、装着者の膝が曲がる方向に対応する第2の回転方向であり、
前記制御装置は、前記回転速度が前記第2の回転方向における所定の第2の回転速度より大きい場合、前記動力源の動力が0であるフリーモードに設定する、
腰アシスト装置。 - 請求項2に記載の腰アシスト装置であって、
前記回転速度が所定の絶対値以下である場合、前記制御装置は、前記動力源の動力が所定の値より小さいホールドモードに設定する、
腰アシスト装置。 - 請求項2から5のいずれか1項に記載の腰アシスト装置であって、
前記回転速度検出部がロータリエンコーダである、
腰アシスト装置。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の腰アシスト装置であって、
前記第2の伝達機構は、前記腿当て部材に取り付けられ、当該腿当て部材の回転に応じて回転する少なくとも一つのプーリを含む、
腰アシスト装置。 - 請求項2から5のいずれか1項に記載の腰アシスト装置であって、
前記回転速度検出部がロータリエンコーダであり、
前記第2の伝達機構は、前記腿当て部材に連動し、伝動ベルトが掛けられた複数のプーリを含み、
前記複数のプーリのうちの一つのプーリが、前記ロータリエンコーダの入力軸と同軸上に配置され、当該入力軸と連動して回転する、
腰アシスト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017185434A JP2019058974A (ja) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | 腰アシスト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017185434A JP2019058974A (ja) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | 腰アシスト装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019058974A true JP2019058974A (ja) | 2019-04-18 |
Family
ID=66175957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017185434A Pending JP2019058974A (ja) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | 腰アシスト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019058974A (ja) |
-
2017
- 2017-09-26 JP JP2017185434A patent/JP2019058974A/ja active Pending
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