JP2019058867A - 水処理装置、水処理システム及び冷却システム - Google Patents

水処理装置、水処理システム及び冷却システム Download PDF

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Abstract

【課題】 所望のカルシウム硬度を有するイオン交換処理水を生成することを目的とする。【解決手段】 被処理水に対してイオン交換処理を行うことでイオン交換処理水を生成する水処理装置であって、被処理水が通液する主流路と、前記主流路に配置されたカチオンイオン交換樹脂と、前記主流路における前記カチオンイオン交換樹脂の下流に配置されたアニオンイオン交換樹脂と、前記主流路における前記カチオンイオン交換樹脂の上流から分岐して、前記主流路における前記カチオンイオン交換樹脂と前記アニオンイオン交換樹脂の間の接続位置に接続された分岐流路と、前記分岐流路を流れる被処理水の流量を調整する流量調整バルブと、を備え、前記流量調整バルブを所定の開度に設定して、所定の流量の被処理水を前記分岐流路から前記主流路に流入させることによって、前記アニオンイオン交換樹脂に流入する被処理水のカルシウム硬度を、目標カルシウム硬度と同一とすることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、水道水等の被処理水を処理する水処理装置、水処理システム、及び冷却システムに関する。
被処理水(水道水、地下水、工業用水等)には、スケール成分(カルシウム、イオン状シリカ等)及び腐食成分(塩化物イオン、硫酸イオン等)が含まれている。被処理水を工場等の冷却に用いられる水(以下、冷却水と称する)として使用するために被処理水に含まれるスケール成分及び腐食成分を低減する処理技術が知られている。その処理技術の一つを用いた水処理装置として、カチオンイオン交換樹脂によってスケール成分(イオン状シリカを除く)を除去し、アニオンイオン交換樹脂によって腐食成分及びイオン状シリカを除去する処理(以下、イオン交換処理と称する)を、前記水処理装置に流入する被処理水の全量に対して行う(以下、純水処理と称する)水処理装置が知られている。この処理によって生成された純水(冷却水)を、配管を通して冷却対象設備に送液することで、冷却対象設備を冷却することができる。特許文献1には、流入する原水(被処理水)に対して純水処理を行うことで脱イオン水(純水)を生成する水処理装置が提案されている。
特開2007−090266号公報
ここで、イオン交換処理後の水(以下、イオン交換処理水と称する)にカルシウムが含まれる場合、イオン交換処理水が通液する冷却システム(例えば、金属使用設備及び装置)には、カルシウム成分による保護皮膜が形成される。例えば、通液時にイオン交換処理水が接触する配管、金型、熱交換器等(以下、配管等と称する場合がある)の接触部位には、前記保護皮膜が形成される。しかしながら、特許文献1の水処理装置では、スケール成分であるカルシウムをほぼ完全に除去してしまうため、純水が通液しても、カルシウム成分による保護皮膜を配管等の内部に形成することができず、配管等が腐食し易くなる。一方、イオン交換処理水にカルシウムが過剰に含まれる場合には、イオン交換処理水が通液した配管等において、伝熱阻害や配管の閉塞などのスケール障害が発生するおそれがある。
そこで、本発明は、所望のカルシウム硬度を有するイオン交換処理水を生成することを目的とする。
そこで、本発明者らは、上述の課題を解決するためにさらに鋭意検討を行った結果、以下の発明を見出した。(1)被処理水に対してイオン交換処理を行うことでイオン交換処理水を生成する水処理装置であって、被処理水が通液する主流路と、前記主流路に配置されたカチオンイオン交換樹脂と、前記主流路における前記カチオンイオン交換樹脂の下流に配置されたアニオンイオン交換樹脂と、前記主流路における前記カチオンイオン交換樹脂の上流から分岐して、前記主流路における前記カチオンイオン交換樹脂と前記アニオンイオン交換樹脂の間の接続位置に接続された分岐流路と、前記分岐流路を流れる被処理水の流量を調整する流量調整バルブと、を備え、前記流量調整バルブを所定の開度に設定して、所定の流量の被処理水を前記分岐流路から前記主流路に流入させることによって、前記アニオンイオン交換樹脂に流入する被処理水のカルシウム硬度を、目標カルシウム硬度と同一とすることを特徴とする。
ここで、所望のカルシウム硬度を有するイオン交換処理水を生成する水処理方法として、本願発明と異なる以下の2つの方法が考えられる。
方法1:水酸化カルシウム等の試薬を純水に溶解させて生成した水溶液に炭酸ガスを通して、炭酸カルシウム水溶液を生成し、この炭酸カルシウム水溶液を、配管を通液する純水に添加する方法
方法2:カルシウムを除去する能力が低いカチオンイオン交換樹脂を用いる方法
しかしながら、方法1では、純水に試薬を混合させるための試薬混合槽や炭酸ガスを通すための炭酸ガス供給装置を別途設ける必要があり、経済的負担が大きい。また、方法2では、被処理水のカルシウム硬度に応じてカチオンイオン交換樹脂を再度選択する必要があるため、前記除去能力が異なる複数のカチオンイオン交換樹脂を予め準備しておかなければならず、煩雑である。
(2)前記目標カルシウム硬度は、20〜50(mg/L)に設定されていることを特徴とする上記(1)に記載の水処理システム。
(3)上記(1)又は(2)に記載の水処理装置と、前記水処理装置から排出されたイオン交換処理水に対して脱酸素処理を行う脱酸素装置と、を備えることを特徴とする水処理システム。
(4)前記脱酸素装置は、下端が開口した容器形状をなし、処理対象となる被処理水の水面下に少なくとも下端が没して内部に密閉空間を形成する気液接触塔と、前記密閉空間内に脱気ガスを供給して該密閉空間内に脱気ガスを充満させる脱気ガス供給部と、供給される被処理水を前記密閉空間内で、散布ノズル部により霧状に散布する被処理水散布部と、を備えることを特徴とする上記(3)に記載の水処理システム。
(5)前記脱酸素装置による脱酸素処理後の前記イオン交換処理水の溶存酸素濃度が1(mg/L)以下であることを特徴とする上記(3)又は(4)に記載の水処理システム。
(6)上記(3)乃至(5)のうちいずれかに記載の水処理システムと、冷却対象設備を冷却する冷却水を循環させる冷却水循環システムと、を備え、前記冷却水循環システムは、前記水処理装置から排出されたイオン交換処理水を貯水する貯水槽と、前記貯水槽に貯水されたイオン交換処理水を冷却水として、前記貯水槽と前記冷却対象設備との間で循環させる循環配管と、前記冷却対象設備から前記循環配管を介して前記貯水槽に向かう冷却水を冷却する冷却器と、を備え、前記気液接触塔は前記貯水槽内に設置されていることを特徴とする冷却システム。
上記(1)の構成によれば、所望のカルシウム硬度を有するイオン交換処理水を生成することができる。
本実施形態における冷却システムの概略構成図である。 本実施形態における水処理装置の概略構成図である。 本実施形態における脱酸素装置及び冷却水循環システムの概略構成図である。 図3において一点鎖線で囲まれた領域Dの拡大図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態における冷却システムの概略構成図である。同図を参照して、冷却システム100は、水処理システム1及び冷却水循環システム6を備える。水処理システム1は、水処理装置2及び水処理装置2によって生成されたイオン交換処理水に対して脱酸素処理を行う脱酸素装置3を備える。冷却水循環システム6は、水処理装置2から排出された排出されたイオン交換処理水を貯水する貯水槽7、貯水槽7に貯水されたイオン交換処理水を冷却水として、貯水槽7と冷却対象設備5との間で循環させる循環配管9、及び冷却対象設備5から貯水槽7に向かう冷却水を冷却する冷却器4を備える。
冷却システム100が行う処理について簡単に説明する。被処理水が水処理装置2に流入すると、その被処理水に対してイオン交換処理が行われる。水処理装置2におけるイオン交換処理によって生成された水(イオン交換処理水)は、貯水槽7に貯水される。貯水槽7に貯水されたイオン交換処理水(以下、被脱酸素処理水と称する場合がある)は、脱酸素装置3及び冷却対象設備5に送液される。脱酸素装置3に送液された被脱酸素処理水は、脱酸素装置3により脱酸素処理された後、貯水槽7に貯水される。冷却対象設備5に送液された被脱酸素処理水(冷却水)は、冷却対象設備5を冷却する。冷却対象設備5によって加熱された冷却水は、冷却器4によって冷却された後、貯水槽7に貯水される。つまり、冷却システム100の冷却水循環システム6には、貯水槽7に貯水されたイオン交換処理水を冷却水として、貯水槽7と冷却対象設備5との間で循環させる循環配管9が設けられている。
(水処理装置2について)
図1及び2を参照して、本実施形態における水処理装置の構成について詳細に説明する。図2は、本実施形態における水処理装置の概略構成図である。水処理装置2は、主流路200、分岐流路220、及び制御盤28を備える。
流入した被処理水が通液する主流路200における上流から下流に向かって、流入バルブ20、減圧弁21、カチオンイオン交換樹脂23、アニオンイオン交換樹脂24、流量計27、第2流量調整バルブ25、及び排出バルブ26がこの順に配置されている。流入バルブ20は、開状態と閉状態との間で動作させることができる。流入バルブ20を開状態に設定することで、被処理水を水処理装置2に流入させることができる。流入バルブ20を閉状態に設定することで、被処理水が水処理装置2に流入することを禁止することができる。減圧弁21は圧力計を備えており、減圧弁21を調整することで、主流路200における被処理水の供給圧力が決定される。カチオンイオン交換樹脂23は、被処理水に接触することで、その被処理水に含まれるスケール成分(イオン状シリカを除く)を除去する。アニオンイオン交換樹脂24は、被処理水に接触することで、その被処理水に含まれる腐食成分及びイオン状シリカを除去する。カチオンイオン交換樹脂23としては、強酸性H型カチオン交換樹脂が用いられる。また、アニオンイオン交換樹脂24としては、強塩基性OH型アニオン交換樹脂が用いられる。流量計27は、主流路200を通液する被処理水の流量を測定しており、その測定結果が制御盤28に送信される。第2流量調整バルブ25の開度によって、水処理装置2から排出されるイオン交換処理水の流量が決定される。排出バルブ26は、開状態と閉状態との間で動作させることができる。排出バルブ26を開状態に設定することで、イオン交換処理水を水処理装置2から排出させることができる。排出バルブ26を閉状態に設定することで、イオン交換処理水が水処理装置2から流出することを禁止することができる。
分岐流路220は、主流路200における減圧弁21とカチオンイオン交換樹脂23との間の第1流路分岐点Aから分岐し、主流路200におけるカチオンイオン交換樹脂23とアニオンイオン交換樹脂24の間の接続位置Bに接続されている。分岐流路220には第1流量調整バルブ22(請求項1における「流量調整バルブ」に相当)が配置されており、第1流量調整バルブ22の開度によって、分岐流路220に分岐流入する被処理水の流量が決定される。第1流量調整バルブ22の開度を設定する方法の詳細は後述する。
制御盤28は、流量情報処理部(不図示)及び表示部(不図示)を備える。流量情報処理部は、流量計27から受信した測定結果に基づき、主流路200を通液する被処理水の積算流量を算出する。流量情報制御部は、その積算流量が所定の値に達した場合、表示部に信号を送り、イオン交換樹脂の取り換えを促すイオン交換樹脂警報を表示部に表示させる。
主流路200における減圧弁21とカチオンイオン交換樹脂23との間に、水処理装置2の外部に連通する配管が設けられており、この配管には圧抜バルブ29が配置されている。主流路200における第2流量調整バルブ25と排出バルブ26との間に、水処理装置2の外部に連通する配管が設けられており、この配管には圧抜バルブ29´が配置されている。制御盤28の表示部に表示されたイオン交換樹脂警報に基づいてカチオンイオン交換樹脂23及びアニオンイオン交換樹脂24の取換作業を行う場合、その取換作業を行う前に、圧抜バルブ29及び29´を閉状態から開状態に操作して、主流路200及び分岐流路220の内圧を減圧しておくことが好ましい。
水処理装置2で行われる水処理について説明する。なお、初期状態において、流入バルブ20及び排出バルブ26は、いずれも開状態に設定されているものとする。流入バルブ20を介して主流路200に流入した被処理水は、減圧弁21により設定された所定の供給圧力にて、第1流路分岐点Aに送液される。第1流量調整バルブ22の開度に応じて、第1流路分岐点Aに送液された被処理水のうち所定の流量の被処理水が分岐流路220に分岐流入し、残りの被処理水は主流路200を通液してカチオンイオン交換樹脂23に接触する。主流路200を通液する被処理水は、カチオンイオン交換樹脂23に接触することによってスケール成分(イオン状シリカを除く)が除去され、カルシウム硬度が低下する。一方、分岐流路220に分岐流入した被処理水は、カチオンイオン交換樹脂23によってスケール成分(カルシウム)を除去されることなく、分岐流入時のカルシウム硬度を維持したまま、分岐流路220を通液する。カチオンイオン交換樹脂23に接触した被処理水及び分岐流路220を通液した被処理水は、接続位置Bにおいて合流する。接続位置Bにおいて合流した被処理水は、主流路200を通液してアニオンイオン交換樹脂24に接触し、腐食成分及びイオン状シリカが除去される。これにより、水処理装置2内においてイオン交換が完了した水(イオン交換処理水)が生成される。その後、第2流量調整バルブ25の開度に応じた流量のイオン交換処理水が、排出バルブ26を介して、水処理装置2から排出される。水処理装置2から排出されたイオン交換処理水は、貯水槽7を介して脱酸素装置3に送液され、脱酸素処理に供される。水処理装置2から排出されたイオン交換処理水に対して脱酸素装置による脱酸素処理を行うことで、脱酸素処理後のイオン交換処理水の腐食度を許容値以内に抑えることができる。許容値は例えば、50(mdd)に設定することができる。なお、本実施形態においては、水処理装置から排出されたイオン交換処理水が脱酸素装置に送液される構成であるが、これに限られず、イオン交換処理水に対して脱酸素処理が行われずに、イオン交換処理水がそのまま冷却水として用いられる構成であってよい。
ここで、第1流量調整バルブ22の開度設定方法について説明する。第1流量調整バルブ22の開度は、アニオンイオン交換樹脂24に流入する被処理水のカルシウム硬度が、目標カルシウム硬度と同一となるような開度に設定される。目標カルシウム硬度は、20〜50(mg/L)に設定することが好ましい。この範囲を満足することにより、イオン交換処理水が通液する配管等において、腐食をより効果的に抑制できる。
第1流量調整バルブ22の開度を大きくすると、主流路200を通液する被処理水(カルシウム硬度が低下した被処理水)の流量が減少し、分岐流路220に分岐流入する被処理水(カルシウム硬度が維持された被処理水)の流量が増加するため、アニオンイオン交換樹脂24に流入する被処理水のカルシウム硬度が高くなる。一方、第1流量調整バルブ22の開度を小さくすると、主流路200を通液する被処理水(カルシウム硬度が低下した被処理水)の流量が増加し、分岐流路220に分岐流入する被処理水(カルシウム硬度が維持された被処理水)の流量が減少するため、アニオンイオン交換樹脂24に流入する被処理水のカルシウム硬度が低下する。すなわち、第1流量調整バルブ22の開度を調整することで、主流路200を通液する被処理水(カルシウム硬度が低下した被処理水)及び分岐流路220に分岐流入する被処理水(カルシウム硬度が維持された被処理水)の流量が調整されるため、アニオンイオン交換樹脂24に流入する被処理水のカルシウム硬度を調整することができる。
第1流量調整バルブ22の開度を設定する方法として、例えば、水処理装置2に流入する被処理水のカルシウム硬度を予め調べておく方法を用いることができる。具体的には、水処理装置2に流入する被処理水のカルシウム硬度と、水処理装置2に流入する被処理水のカルシウム硬度とカチオンイオン交換樹脂23の除去能との関係を規定する関係情報と、を予め調べておき、分岐流路220に分岐流入させる被処理水の流量(請求項1における「所定の流量」に相当)を決定することができる。ここで、「除去能」とは、カチオンイオン交換樹脂に接触する被処理水の流量とカルシウムの除去率との対応関係を示すものである。この方法により決定された被処理水の流量に応じて、第1流量調整バルブ22を所定の開度に設定する。なお、関係情報のデータ形式は、データテーブルであってもよいし、或いはグラフであってもよい。水処理装置2に流入する被処理水のカルシウム硬度を調査する方法としては、被処理水の水質データに基づいてカルシウム硬度を算出する方法や、カルシウム硬度測定センサによって被処理水のカルシウム硬度を直接検出する方法を好適に用いることができる。
また、別の方法として、水処理装置2に流入する被処理水のカルシウム硬度を予め調べておく方法ではなく、分岐流路220に配置されたカルシウム硬度測定センサ(不図示)を用いて、水処理装置2に流入する被処理水のカルシウム硬度を検出する方法を用いることができる。カルシウム硬度測定センサによって取得された、水処理装置2に流入する被処理水のカルシウム硬度と、予め調べた、水処理装置2に流入する被処理水のカルシウム硬度とカチオンイオン交換樹脂23の除去能との関係を規定する関係情報と、を用いることで、分岐流路220に分岐流入させる被処理水の流量を決定することができる。この方法により決定された被処理水の流量に応じて、第1流量調整バルブ22を所定の開度に制御することができる。この場合、第1流量バルブ22の開度をリアルタイムで制御することが可能となる。第1流量調整バルブ22の開度の制御は、水処理装置2が備える制御部(不図示)によって行うことができる。なお、カルシウム硬度測定センサの配置位置は、分岐流路220に限られず、主流路200におけるカチオンイオン交換樹脂23の上流に設けられていてもよい。また、関係情報のデータ形式は、データテーブルであってもよいし、或いはグラフであってもよい。
さらに別の方法として、主流路200における接続位置Bとアニオンイオン交換樹脂24との間に配置されたカルシウム硬度測定センサを用いて、アニオンイオン交換樹脂24に流入する被処理水のカルシウム硬度を直接検出する方法を用いてもよい。カルシウム硬度測定センサによって取得された、アニオンイオン交換樹脂24に流入する被処理水のカルシウム硬度と、予め調べた、水処理装置2に流入する被処理水のカルシウム硬度とカチオンイオン交換樹脂23の除去能との関係を規定した関係情報と、を用いることで、分岐流路220に分岐流入させる被処理水の流量を決定することができる。この方法により決定された被処理水の流量に応じて、第1流量調整バルブ22を所定の開度に制御することができる。これによって、第1流量バルブ22の開度をリアルタイムで制御することが可能となる。第1流量調整バルブ22の開度の制御は、水処理装置2が備える制御部(不図示)によって行うことができる。なお、関係情報のデータ形式は、データテーブルであってもよいし、或いはグラフであってもよい。
上述の設定方法によって第1流量調整バルブ22を所定の開度に設定して、所定の流量の被処理水を主流路200から分岐流路220に分岐流入させることで、アニオンイオン交換樹脂24に流入する被処理水のカルシウム硬度を目標カルシウム硬度と同一とすることができる。言い換えると、イオン交換処理水のカルシウム硬度を目標カルシウム硬度と同じにすることができる。
この硬度調整されたイオン交換処理水が通液する配管等の内部に、イオン交換処理水に含まれるカルシウム由来の保護皮膜が形成される。これにより、配管等の腐食を効果的に抑制することができる。
本実施形態に係る水処理装置は、以下の(a)乃至(c)の効果を有する。(a)上述の通り、イオン交換処理は、被処理水に含まれるスケール成分及び腐食成分を低減する処理である。そのため、本実施形態に係る水処理装置によって生成されたイオン交換処理水が通液する配管等において、スケール障害及び腐食障害を抑制することができる。(b)本実施形態に係る水処理装置におけるイオン交換処理により、所望のカルシウム硬度を有するイオン交換処理水を生成できる。そのため、硬度調整されたイオン交換処理水が通液する配管等の内部に、イオン交換処理水に含まれるカルシウム由来の保護皮膜が形成される。これにより、配管等の腐食を効果的に抑制することができる。(c)主流路200から分岐流路220に被処理水が分岐流入することから、アニオンイオン交換樹脂24は、カチオンイオン交換樹脂23に比べて、接触する被処理水の量が多くなる。そのため、アニオンイオン交換樹脂24におけるイオン交換の際に放出される水酸化物イオンは、カチオンイオン交換樹脂23におけるイオン交換の際に放出される水素イオンに比べて多く、イオン交換処理水は塩基性を呈することになる。これにより、金属配管、特に亜鉛メッキ鋼管の腐食を抑制することができる。
(脱酸素装置3について)
図3を参照して、脱酸素装置及び冷却水循環システムの構成について説明する。図3は、本実施形態における脱酸素装置及び冷却水循環システムの概略構成図である。図3に示す白抜きの矢印は、脱酸素装置3において脱酸素処理に供される被脱酸素処理水が流れる方向を示す。図3に示す矢印は、循環配管9を通液する冷却水が流れる方向を示す。冷却水循環システム6は、冷却対象設備5、貯水槽7、循環ポンプ8、第4流量調整バルブ92、冷却器4、及びこれらの装置を接続する循環配管9を有する。貯水槽7は、冷却対象設備5を冷却するための冷却水を貯水する。循環ポンプ8は、貯水槽7から冷却対象設備5に冷却水を送液するための動力を生成する。第4流量調整バルブ92の開度によって、循環ポンプ8によって運ばれる冷却水の流量が決定される。冷却器4は、冷却対象設備5を冷却することにより温度上昇した冷却水の冷却を行う。なお、冷却対象設備5としては、プレス成型機等が例示される。
循環配管9における循環ポンプ8と第4流量調整バルブ92との間に位置する第2流路分岐点Cから分岐する分岐配管910に、脱処理装置3が接続されている。分岐配管910には、分岐配管910に分岐流入する被脱酸素処理水の流量を調整する第3流量調整バルブ91が設けられている。脱酸素装置3は、分岐配管910に分岐流入した被脱酸素処理水中の溶存酸素濃度を低下させる。
貯水槽7は、冷却水循環システム6において循環する冷却水及び脱酸素装置3における脱酸素処理によって溶存酸素濃度が低下した被脱酸素処理水を内部に貯水する。貯水槽7において貯水された被脱酸素処理水を、循環ポンプ8を動作させることによって、脱酸素装置3及び冷却対象設備5に運ぶ。なお、循環ポンプ8から冷却対象設備5に運ばれる冷却水の流量及び循環ポンプ8から脱酸素装置3に運ばれる被脱酸素処理水の流量はそれぞれ、第3流量調整バルブ91及び第4流量調整バルブ92の開度を制御することで調整される。
図3及び4を参照して、脱酸素装置の構成について詳細に説明する。図4は、図3において一点鎖線で囲まれた領域Dを拡大した拡大図である。脱酸素装置3は、被脱酸素処理水散布部31、気液接触塔32、及び脱気ガス供給部33を備える。
被脱酸素処理水散布部31は、分岐配管910に接続する散布接続配管311と、散布接続配管311に接続し、被脱酸素処理水を密閉空間321内で微細な霧状にして散布する散布ノズル部312と、を備える。散布ノズル部312は、後述の気液接触塔32に内挿した状態で、散布ノズル固定部材(不図示)により気液接触塔32に固定されている。散布ノズル部312より被脱酸素処理水を霧状にして散布することで、気液接触塔32内に充満した脱気ガスと被脱酸素処理水の接触面積を大きくすることができる。
気液接触塔32は、下端が開口した容器形状を呈しており、処理対象となる被脱酸素処理水の水面323下に少なくとも下端が没して内部に密閉空間321を形成するものである。具体的には、図3及び4を参照して、気液接触塔32の内部に脱気ガスが充満した状態として、気液接触塔32の全部を、貯水槽7内に貯水した被脱酸素処理水に水没させて、接触塔固定部材(不図示)により貯水槽7に固定する。このように貯水槽7に対して気液接触塔32を固定することで、気液接触塔32の下方に被脱酸素処理水の水面323を形成し、気液接触塔32内を密閉空間321とする。この構成により、脱気ガスが気液接触塔32内に過剰に収容され、気液接触塔32内の圧力が高まった場合において、気液接触塔32の下方に形成された被脱酸素処理水の水面323を下方に押し下げることができ、気液接触塔32内の圧力が過度に上昇することを抑制することが可能となる。なお、気液接触塔32の全部を貯水槽7内に貯水された冷却水に水没させた状態として説明したが、気液接触塔32の一部のみを貯水槽7内に水没させた状態としても良い。
ここで、図4を参照して、気液接触塔32の周壁の下部に、密閉空間321内の気体を気液接触塔32外に排気する排気開口部322を設け、気液接触塔32内における被脱酸素処理水の液面レベルを排気開口部322よりも上方に設定する構成とすることが好ましい。この構成により、気液接触塔32内に密閉空間321を形成し、被脱酸素処理水中の溶存酸素を吸収した脱気ガスを排気開口部322より排出することができる。また、排気開口部322のみから気液接触塔32内の脱気ガスを排出させるため、脱気ガスの気泡径を大きくすることで、気液接触塔32の外へ排出された脱気ガスを貯水槽7内に貯水した被脱酸素処理水の水面に浮上させることができる。この構成により、貯水槽7内に貯水された被脱酸素処理水を冷却対象設備5等に循環させる循環ポンプ8内に脱気ガスの気泡が流入することを抑制し、循環ポンプ8が損傷することを防ぐこともできる。
脱気ガス供給部33は、脱気ガス生成部331と脱気ガス送気管332からなる。脱気ガス生成部331は、脱気ガスを生成する装置であり、例えば脱気ガスを内部に充填したガスボンベなども含まれる。脱気ガス送気管332は、脱気ガス生成部331の供給口に一端を接続し、他端を気液接触塔32に内挿する状態として、送気管固定部材(不図示)により気液接触塔32に固定されている。この脱気ガス生成部331より生成される脱気ガスとしては、例えば窒素ガスなどの不活性ガスを用いることができる。
上述の構成により、本実施形態の脱酸素装置3は、脱気ガス生成部331により生成された脱気ガスを気液接触塔32内に充満した状態で、被脱酸素処理水を散布ノズル部312により霧状に散布することで、被脱酸素処理水の水滴径が小さくなる。これにより、同一水量あたりの水滴の表面積が大きくなり、脱気ガスとの接触面積も大きくなるため、被脱酸素処理水中の溶存酸素濃度を低くすることができる。なお、脱酸素装置3によって脱酸素処理が行われた後の被脱酸素処理水中の溶存酸素濃度は、1(mg/L)以下であることが好ましい。
また、本実施形態の脱酸素装置3は、気液接触塔32内に脱気ガスを充満した状態で、被脱酸素処理水と脱気ガスとを接触させるため、貯水槽7内に貯水された被脱酸素処理水中に脱気ガスの細かい気泡が発生しない。このため、気液接触塔32内の脱気ガスが、気泡として冷却水循環システム6に循環させる循環ポンプ8に到達する可能性が低く、このためキャビテーションの発生を抑制することができる。
本実施形態における脱酸素装置3を用いた脱酸素処理方法及び冷却水循環システム6を用いた冷却方法を説明する。初期状態において、気液接触塔32内に脱気ガスが充満しており、貯水槽7内に所定量の被脱酸素処理水が貯水されているものとする。また、第3流量調整バルブ91及び第4流量調整バルブ92はそれぞれ開状態に調整されているものとする。
貯水槽7内に貯水された被脱酸素処理水は、循環配管9に流入し、循環ポンプ8によって第2流路分岐点Cに送液される。第2流路分岐点Cに送液された被脱酸素処理水のうち、第3流量調整バルブ91の開度に応じた流量の被脱酸素処理水が分岐配管910に分岐流入して脱酸素装置3に連続的に送液され、第4流量調整バルブ92の開度に応じた流量の被脱酸素処理水(冷却水)が循環配管9を通液して冷却対象設備5に連続的に送液される。脱酸素装置3に送液された被脱酸素処理水は、散布接続配管311を通り、散布ノズル部312より気液接触塔32内に霧状に散布される。この霧状に散布された被脱酸素処理水が含む溶存酸素は、気液接触塔32内の脱気ガスにより吸収され、被脱酸素処理水の水面323へ落下する。また、この霧状に散布された被脱酸素処6理水の一部は、気液接触塔32の内壁面に付着し、気液接触塔32の内壁面を伝い、被脱酸素処理水の水面323に落下するまで、溶存酸素を脱気ガスに吸収させる。このように、散布ノズル部312で霧状に散布された被脱酸素処理水に溶け込む酸素は、気液接触塔32内に収容された脱気ガスにより吸収されるため、貯水槽7内に貯水される被脱酸素処理水中の溶存酸素濃度が低くなる。
脱気ガス生成部331は、脱気ガス送気管332を介して、脱気ガスを気液接触塔32内に連続的に供給する。この脱気ガス生成部331からの脱気ガスの供給に伴い、被脱酸素処理水に溶け込む酸素を吸収した脱気ガスは、気液接触塔32の下方に移動し、排気開口部322より気液接触塔32の外へと排出される。この構成により、気液接触塔32内の脱気ガスを、常にフレッシュな状態を維持して、気液接触塔32内における脱気ガスによる脱酸素処理を継続することができる。
一方、冷却対象設備5に送液された被脱酸素処理水(冷却水)は、冷却対象設備5内の熱を受熱することにより、加熱される。この加熱された冷却水は、循環ポンプ8により冷却器4に送られて冷却される。
上述のように、散布ノズル部312から散布された被脱酸素処理水及び冷却器4により冷却された冷却水(被脱酸素処理水)は、貯水槽7に貯水される。この貯水槽7内に貯水された被脱酸素処理水は、循環ポンプ8により再度、脱酸素装置3及び冷却対象設備5に連続的に送液される。
このように、脱酸素装置3により貯水槽7内に貯水される被脱酸素処理水の溶存酸素濃度を低くするとともに、溶存酸素濃度が低い被脱酸素処理水(冷却水)を冷却水循環システム6において循環させることで、冷却水循環システム6を構成する装置及び配管(冷却器4、冷却対象設備5、貯水槽7、及び循環配管9)の腐食を防ぐことができる。また、これらの装置及び配管の腐食を抑制することで、鉄の酸化物が被脱酸素処理水中に溶解して水の汚濁(赤水発生など)が発生することを防ぐことができる。
以上のように、イオン交換処理は、被処理水に含まれるスケール成分及び腐食成分を低減する処理であるため、本実施形態に係る水処理装置において生成されたイオン交換処理水が通液する配管等における、スケール障害及び腐食障害を抑制することができる。
また、本実施形態に係る水処理装置におけるイオン交換処理により、所望のカルシウム硬度を有するイオン交換処理水を生成できる。そのため、硬度調整されたイオン交換処理水が通液する配管等の内部に、イオン交換処理水に含まれるカルシウム由来の保護皮膜が形成される。これにより、配管等の腐食を効果的に抑制することができる。
さらに、水処理システム1が水処理装置2及び脱酸素装置3を備えることで、脱酸素装置3において、被脱酸素処理水中に溶け込んだ溶存酸素の濃度を低下させることができる(脱酸素処理)。そのため、被脱酸素処理水(冷却水)が通液する装置及び配管(本実施形態では、冷却水循環システム6を構成する装置及び配管)の腐食をより効果的に防止することができると共に、これらの装置及び配管の酸化を防止することができる。
(変形例1)
本実施形態において、第1流量調整バルブ22は分岐流路220に配置されているが、これに限られず、分岐流路220に分岐流入する被処理水の流量を制御できる配置であればよく、例えば第1流路分岐点Aに配置されてよい。
(変形例2)
本実施形態において、水処理装置が有するカチオンイオン交換樹脂及びアニオンイオン交換樹脂の交換時期は、主流路200を通液する被処理水の積算流量が所定の値に達したときを基準としているが、これに限られず、他の基準を設定してもよい。例えば、pHセンサによって検出されたイオン交換処理水のpHが所定の値に達したときを基準としてもよく、イオン濃度センサによって検出された任意のイオンの濃度が所定の値に達したときを基準としてもよい。
(変形例3)
本実施形態において、脱酸素装置3は、脱気ガス生成部により生成された脱気ガスを気液接触塔内に充満した状態で、被脱酸素処理水を散布ノズル部により霧状に散布する方法によって脱酸素処理を行う装置であるが、これに限られず、脱酸素処理を行う他の公知の装置によって代替可能である。ただし、脱酸素処理後の被脱酸素処理水における溶存酸素濃度は、1(mg/L)以下であることが好ましい。
(変形例4)
本実施形態においては、水処理装置から排出されたイオン交換処理水が貯水槽を介して脱酸素装置に流入する構成であるが、これに限られず、イオン交換処理水が直接脱酸素装置に流入する構成であってよい。
(変形例5)
本実施形態において、水処理システムは、水処理装置及び水処理装置によって生成されたイオン交換処理水に対して脱酸素処理を行う脱酸素装置を備えているが、さらに、水処理装置に流入する被処理水に含まれる固形物及び異物を処理する固形フィルタ(不図示)を備えてよい。これにより、被脱酸素処理水内に固形物及び異物が混入することを防止できるため、冷却システム100を構成する配管や装置等の内部に、より傷が付きにくくなる。
(変形例6)
本実施形態において、脱酸素装置3の処理対象である被脱酸素処理水は、循環配管9から分岐して脱酸素装置3の散布接続配管311に接続する分岐配管910を通液して、脱酸素装置3に送液されるが、これに限られず、被脱酸素処理水が脱酸素装置3に送液されればよい。例えば、一端が貯水槽7に接続されて他端が脱酸素装置3に接続された被脱酸素処理水供給配管(不図示)が配置されてよい。この場合においては、被脱酸素処理水供給配管に第5流量調整バルブ(不図示)が配置され、この第5流量調整バルブの開度によって、脱酸素装置3に送液される被脱酸素処理水の流量が決定されることが好ましい。
1 水処理システム 2 水処理装置 3 脱酸素装置 4 冷却器 5 冷却対象設備 6 冷却水循環システム 7 貯水槽 20 流入バルブ 21 減圧弁 22 第1流量調整バルブ 23 カチオンイオン交換樹脂 24 アニオンイオン交換樹脂 25 第2流量調整バルブ 26 排出バルブ 27 流量計 28 制御盤 29 圧抜バルブ 100 冷却システム 200 主流路 220 分岐流路

Claims (6)

  1. 被処理水に対してイオン交換処理を行うことでイオン交換処理水を生成する水処理装置であって、
    被処理水が通液する主流路と、
    前記主流路に配置されたカチオンイオン交換樹脂と、
    前記主流路における前記カチオンイオン交換樹脂の下流に配置されたアニオンイオン交換樹脂と、
    前記主流路における前記カチオンイオン交換樹脂の上流から分岐して、前記主流路における前記カチオンイオン交換樹脂と前記アニオンイオン交換樹脂の間の接続位置に接続された分岐流路と、
    前記分岐流路を流れる被処理水の流量を調整する流量調整バルブと、を備え、
    前記流量調整バルブを所定の開度に設定して、所定の流量の被処理水を前記分岐流路から前記主流路に流入させることによって、前記アニオンイオン交換樹脂に流入する被処理水のカルシウム硬度を、目標カルシウム硬度と同一にすることを特徴とする水処理装置。
  2. 前記目標カルシウム硬度は、20〜50(mg/L)に設定されることを特徴とする請求項1に記載の水処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の水処理装置と、
    前記水処理装置から排出されたイオン交換処理水に対して脱酸素処理を行う脱酸素装置と、を備えることを特徴とする水処理システム。
  4. 前記脱酸素装置は、
    下端が開口した容器形状をなし、処理対象となるイオン交換処理水の水面下に少なくとも下端が没して内部に密閉空間を形成する気液接触塔と、
    前記密閉空間内に脱気ガスを供給して該密閉空間内に脱気ガスを充満させる脱気ガス供給部と、
    供給されるイオン交換処理水を前記密閉空間内で、散布ノズル部により霧状に散布する被脱酸素処理水散布部と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の水処理システム。
  5. 前記脱酸素装置による脱酸素処理後のイオン交換処理水の溶存酸素濃度が1(mg/L)以下であることを特徴とする請求項3又は4に記載の水処理システム。
  6. 請求項3乃至5のうちいずれかに記載の水処理システムと、
    冷却対象設備を冷却する冷却水を循環させる冷却水循環システムと、を備え、
    前記冷却水循環システムは、前記水処理装置から排出されたイオン交換処理水を貯水する貯水槽と、前記貯水槽に貯水されたイオン交換処理水を冷却水として、前記貯水槽と前記冷却対象設備との間で循環させる循環配管と、前記冷却対象設備から前記循環配管を介して前記貯水槽に向かう冷却水を冷却する冷却器と、を備え、
    前記気液接触塔は前記貯水槽内に設置されていることを特徴とする冷却システム。
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