JP2019058655A - 湿式脱臭装置及び脱臭方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 硫黄系臭気成分及びアルデヒド臭気成分を含む臭気性ガスを効果的に脱臭する湿式脱臭装置及び脱臭方法を提供する。【解決手段】 湿式脱臭装置の脱臭塔内の循環薬液槽に貯留する塩化ナトリウムを含む薬液を循環させ、循環する流路に電解槽を備え、電気分解により薬液中に次亜塩素酸ナトリウムを発生させるとともに薬液のpHを6.5〜7.5に保ち、塩素除去剤を含有する第1の充填層と酸化触媒を含有する第2の充填層に薬液を噴射し、第2の充填層上で薬液と臭気性ガスとを反応させ、硫黄系臭気成分とアルデヒド臭気成分とを除去するとともに、第1の充填層において塩素を除去することで、1台の装置で効率よく硫黄系臭気成分とアルデヒド臭気成分とを除去する。【選択図】 図1

Description

本発明は、アルデヒド系臭気成分を含む臭気性ガスを処理する湿式脱臭装置及び脱臭方法に関する。
し尿や下水汚泥、食品廃棄物等の有機性廃棄物のバイオマスをメタン発酵させて得られるガス(バイオガス)を燃料として発電し、エネルギーを回収するシステムが提案されている。バイオガスを用いた発電システムは、有機性廃棄物を有効活用できる優れた発電システムである。
しかしながら、バイオガスを製造するための発酵過程においては、硫黄系臭気成分やアルデヒド系臭気成分を含む臭気性ガスが発生するため、バイオガス発電の普及には、これらの臭気成分を排除する脱臭装置が不可欠である。
硫黄系臭気成分の脱臭装置としては、従来から水酸化ナトリウムと次亜塩素酸ナトリウムとの混合液を処理塔に循環し、ガス中の硫化水素等の硫黄系臭気成分を除去する湿式脱臭装置が知られている(特許文献1、2)。
アルデヒド系臭気成分の脱臭装置としては、重亜硫酸ソーダ水溶液を用いた湿式脱臭装置が知られている(特許文献3)。
特開昭55−142523号公報 特開昭57−159524号公報 特開平11−197448号公報
しかしながら、従来の次亜塩素酸ナトリウムを用いた脱臭装置においては、硫化水素等の硫黄系臭気成分を除去することはできるものの、アルデヒド系臭気成分を効率的に除去することは困難であった。そのため、アルデヒド系臭気成分の除去のためには、別途重亜硫酸ソーダや亜硫酸ソーダ水溶液を用いた湿式脱臭装置を備える必要があり、複数の脱臭装置を用いる必要がある。このような脱臭装置においては、場合によってはSOxが発生するという問題がある。
本発明は、アルデヒド臭気成分を含む臭気性ガスの脱臭、さらに硫黄系臭気成分とアルデヒド臭気成分とを含む臭気性ガスを効率的に脱臭することを可能にする湿式脱臭装置及び脱臭方法を提供することを目的とする。
本発明に係る湿式脱臭装置の一実施形態は、
脱臭塔と、電解槽と、電解槽用制御装置と、第1の循環ポンプとを備え、
前記脱臭塔は、その内部に第1の充填層、第2の充填層及び循環薬液槽を備え、
前記第1の充填層は、塩素除去剤を含有し、前記第2の充填層上に配され、
前記第2の充填層は、酸化触媒を含有し、前記循環薬液槽上に配され、
前記循環薬液槽は、薬液を貯留するとともに、第1の配管を介して、前記脱臭塔の外部に配した前記第1の循環ポンプに接続され、
前記第1の循環ポンプは、第2の配管を介して、前記脱臭塔の外部に配した前記電解槽に接続され、
前記電解槽用制御装置は、前記電解槽と電気的に接続され、
前記電解槽は第3の配管を介して前記脱臭塔に接続され、
前記薬液は、塩化ナトリウムと次亜塩素酸ナトリウムを含有する水溶液であり、
前記次亜塩素酸ナトリウムは、電気分解生成次亜塩素酸ナトリウムであることを特徴とする。
本発明に係る湿式脱臭装置の一実施形態は、
前記薬液のpH値が、6.5〜7.5の範囲内であることを特徴とする。
ここで、電気分解生成次亜塩素酸ナトリウムとは、塩化ナトリウムの水溶液を電気分解することにより生成された次亜塩素酸ナトリウムのことをいい、本発明では、塩化ナトリウムの水溶液を電解槽で電気分解することにより生成する。
薬液が供給された第2の充填層においては、硫黄系臭気成分とアルデヒド系臭気成分とを除去することができる。薬液に電気分解生成次亜塩素酸ナトリウムを用い、さらに臭気性ガスの性状に合わせて無機酸を注入することで、安定してpH値が、6.5〜7.5という低い値の範囲に維持、制御することができ、その結果硫黄系臭気成分とアルデヒド系臭気成分とを効率的に除去することができる。
また、第2の充填層上に位置する第1の充填層では、次亜塩素酸ナトリウムの分解により生じる塩素を除去することができる。
また本発明に係る湿式脱臭装置においては、1台の装置で硫黄系臭気成分とアルデヒド臭気成分を除去でき、さらに次亜塩素酸ナトリウムは電気分解で供給できるため、巨大な薬液タンクを必要とせず、省スペース化が可能である。
また、塩化ナトリウムの電気分解により次亜塩素酸ナトリウムを供給するため市販の次亜塩素酸ナトリウムを用いる必要がなく、さらに重亜硫酸ソーダを必要とせず、これらの薬液の購入、保管、管理にかかるコストが発生せず、脱臭装置のランニングコストも軽減できる。
また、本発明に係る湿式脱臭装置の一実施形態は、
前記脱臭塔は、その内部において前記第1の充填層の上部に配置された薬液噴射部を備え、
前記前記電解槽と前記第1の循環ポンプとを接続する前記第2の配管の経路に設けられた分岐点において、第4の配管が分岐し、
前記第4の配管は、前記薬液噴射部に接続されていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、1台の循環ポンプを使用し、薬液の循環と、電解槽への供給を行うことができ、装置の製造コストの低減、省スペース化を実現することができる。
また、本発明に係る湿式脱臭装置の一実施形態は、
前記脱臭塔は、その内部において前記第1の充填層の上部に配置された薬液噴射部を備え、
前記第3の配管は、前記薬液噴射部に接続されていることを特徴とする。
このような構成とすることで、さらに装置構成を単純化することができ、装置コストの低減、省スペース化を図ることができる。
また、本発明に係る湿式脱臭装置の一実施形態は、
前記脱臭塔の外部に配した第2の循環ポンプをさらに備え、
前記脱臭塔は、その内部において前記第1の充填層の上部に配された薬液噴射部を備え、
前記循環薬液槽は、第5の配管を介して、前記第2の循環ポンプが接続され、
前記第2の循環ポンプは、第6の配管を介して、前記薬液噴射部に接続されていることを特徴とする。
このような構成とすることで、循環する薬液の、薬液噴射部に供給する流量と電解槽に供給する流量とを2台の循環ポンプにより独立して制御することができ、流量制御の自由度が向上し、処理対象のガスの発生状況(発生量、臭気成分濃度)に合わせて柔軟な対応を取ることができる。
また、本発明に係る湿式脱臭装置の一実施形態は、
前記電解槽に接続された前記第2の配管に次亜塩素酸ナトリウム濃度計が設置され、
前記次亜塩素酸ナトリウム濃度計の出力信号線が前記電解槽用制御装置に接続されていることを特徴とする。
このような構成とすることで、薬液中の次亜塩素酸ナトリウム濃度を電解槽用制御装置により制御し、薬液のpH値を所定の範囲に維持することができ、効率よく脱臭することができる。
本発明に係る臭気性ガスの脱臭方法は、
湿式脱臭装置の脱臭塔に硫黄系臭気成分とアルデヒド系臭気成分を含む臭気性ガスを導入する工程と、
塩化ナトリウム水溶液を含有する薬液を循環ポンプにより前記脱臭塔内に循環させる工程と、
前記薬液の塩化ナトリウム水溶液を電解槽において電気分解し、前記薬液中に次亜塩素酸ナトリウムを生成するとともに、前記薬液のpH値を6.5〜7.5の範囲に維持する工程と、
前記薬液を塩素除去剤を含有する第1の充填層と酸化触媒を含有する第2の充填層に噴射する工程と、
前記第2の充填層表面において、前記臭気性ガスと前記薬液とを反応させ、前記臭気性ガスに含まれる硫黄系臭気成分とアルデヒド系臭気成分を除去する工程と、
前記第1の充填層において、塩素を除去する工程と
を含むことを特徴とする。
このような臭気性ガスの脱臭方法とすることで、硫黄系臭気成分とアルデヒド系臭気成分を同時に脱臭することが可能となり、効率的に臭気ガスを脱臭することができる。
本発明に係る湿式脱臭装置によれば、従来の次亜塩素酸ナトリウムを用いた脱臭装置において、除去が困難であったアルデヒド系臭気成分を硫黄系臭気成分とともに効率的に除去することが可能となる。
なお、本発明に係る湿式脱臭装置は、バイオマス関連の施設に限らず使用できる。
第1の実施形態の湿式脱臭装置を示す模式図。 第2の実施形態の湿式脱臭装置を示す模式図。 第3の実施形態の湿式脱臭装置を示す模式図。 pH値に対する有効塩素存在率を示す図。
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態における湿式脱臭装置の構成を示す。以下、図1を参照し、本実施形態の湿式脱臭の構成について説明する。
<装置構成>
脱臭塔1のガス流入口2から、処理対象であるアルデヒド系の臭気成分、例えばアセトアルデヒド、及び硫黄系の臭気成分、例えば硫化水素、を含む臭気性のガス3が取り入れられ、ガス3は脱臭塔1の上方へと移動する。
例えば有機廃棄物の発酵過程で発生したガス3は、ファン(図示しない)等で輸送され、例えば配管で構成されたガス流入口2を介して脱臭塔1内へ導入される。
薬液噴射部4からは、後述する方法により生成された次亜塩素酸ナトリウムを含有する薬液5(図示しない)が放出(噴射)される。
放出された薬液5は、薬液噴射部4の下方に位置する第1の充填層7及び第2の充填層8へ供給される。
第1の充填層7は、塩素を除去可能な充填剤を含み、塩素を除去可能な充填剤として、例えば活性炭等が使用できるが、それに限らず塩素を除去可能な素材を使用できる。
第1の充填層7の直下に配された第2の充填層8は、多孔性湿式セラミック等からなる酸化触媒を含み、第2の充填層8の触媒作用により、その表面において、薬液5とガス3とが化学的に反応する。その後ガス3は、第1の充填層7を通り塩素が除去された後、ガス放出口6から脱臭塔1外に放出される。
特に酸化能力が高い酸化触媒としては、多孔性湿式セラミック酸化触媒を好適に使用することができる。多孔性湿式セラミック酸化触媒は、焼成後水に不溶でかつ酸化触媒能力を有する触媒成分の物質と、焼成後セラミック基材となる天然粘土鉱物と、焼成後に多孔性構造を作る添加物とを主成分として混合し、成形後焼成して得ることができる。
ガス3と反応した薬液5は、第2の充填層8の下方にある循環薬液槽9に貯留される。循環薬液槽9に設けられた排出口10は、配管11により、循環ポンプ12の入口に接続されている。
循環ポンプ12の出口(薬液5の吐出部)には、配管13が接続され、分岐点14において、配管15と配管16とに分岐される。
分岐点14において、分岐した一方の配管15は、取り入れ口17を介し、薬液噴射部4に接続されている。さらに、分岐した他方の配管16は、電解槽18の入口に接続されている。
電解槽18の出口には、配管19の一端が接続され、配管19の他端は、脱臭塔1内に導入され、循環薬液槽9の上部に位置する。
従って、本実施形態における湿式脱臭装置は、循環薬液槽9、配管11、循環ポンプ12、配管13、配管15、薬液噴射部4から構成される流路(薬液の第1の循環経路)と、循環薬液槽9、配管11、循環ポンプ12、配管13、配管16、電解槽18、配管19から構成される流路(薬液の第2の循環経路)の、2つの流路(循環経路)を備える。
薬液5は、これら2つの流路を循環する。
電解槽18と電解槽用制御装置20(以下、制御装置20と称す)とは、電源線21により接続され、電解槽18は、電源線21を介して、上記制御装置20から電力が供給される。従って、電解槽18に投入される電力は、制御装置20により制御される。
なお、制御装置20は、電解槽18に内蔵されていても良い。
薬液5は、塩化ナトリウム水溶液を含む。制御装置20が電解槽18に電力を供給すると、後述するように薬液5の塩化ナトリウム水溶液は電気分解され、次亜塩素酸ナトリウムが生成される。電解槽18の出口は、配管19を介して脱臭塔1に接続されており、薬液5は、次亜塩素酸ナトリウムが混合された後、配管19を経由して、脱臭塔1の循環薬液槽9に流入する。
すなわち、薬液5としては、装置の初期稼働時には、塩化ナトリウム水溶液を用い、電解槽18を作動させることにより次亜塩素酸ナトリウムを供給する。薬剤として安価で保存の容易な塩化ナトリウムを使用するものであり、材料費及び管理費が抑えられ、ランニングコストも低減できる。
なお、図1において、電気分解された薬液5を、配管15に流入するように、電解槽18の出口に接続された配管19を、配管15に合流させても良い。
しかしこの場合、電解槽18において、圧力損失が発生するため、配管15内の薬液5と配管19内の圧力とが同じになるよう、補助のポンプを電解槽18の下流に設けるか、配管19と配管15との合流点と、分岐点14との間の配管15部分に圧力調整器を設置する等の追加の処置が必要になる。
電解槽18において塩化ナトリウム水溶液が電気分解されると、(式1)の反応により、次亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウム及び水素が生成される。
NaCl+HO → NaOH+NaOCl+H (式1)
発生した水素は、ガス放出口6から脱臭塔1外に放出され、爆発限界以下に十分希釈され大気に放出される。
なお、電解槽18としては、上記のとおり、塩化ナトリウム水溶液から次亜塩素酸ナトリウムを発生することができるものであれば良い。方式は、無隔膜型、有隔膜型のいずれを使用しても良いが、例えば、構造の簡単な無隔膜型を使用することができる。
次亜塩素酸ナトリウムの濃度は、配管13の途中に設けられた濃度計22により計測され、所定の範囲、例えば400〜500[ppm]になるように、制御装置20により制御される。すなわち、次亜塩素酸ナトリウムの濃度計測値は、濃度計22から出力され、濃度信号ライン23を介して制御装置20に入力される。制御装置20は、次亜塩素酸ナトリウムの濃度を電解槽18に供給する電力により制御することができ、具体的には、入力された濃度の計測値が、所定の範囲を下回ると、電解槽18に電力を供給し、所定の範囲を上回ると電力の供給を停止する。
薬液5のpH値は、電解槽18によって、生成される次亜塩素酸ナトリウムの濃度により制御することが可能であり、従って制御装置20により制御される。pH値の次亜塩素酸ナトリウムの濃度依存性をデータとして収集しておけば、薬液5のpH値を、例えば7.0〜7.5の所定の範囲に維持できる次亜塩素酸ナトリウムの濃度の範囲を確定することができ、次亜塩素酸ナトリウムの濃度によりpH値を制御することができる。
このように電解槽18により、リアルタイムで次亜塩素酸ナトリウムの濃度を制御するため、薬液5のpH値を所定の範囲に維持することが可能である。
循環薬液槽9には、pH計24が設置されており、循環薬液槽9に貯留されている薬液5のpH値をモニターすることができる。
電解槽18への電力制御による循環薬液槽9内の薬液5のpH値の制御は、上記のように濃度計22の出力値を制御装置20に入力するか、またはpH計24の出力値を制御装置20に入力し、マイコン等により自動で行っても良い。また、pH値の変動が少ない場合、またはpH値の変動の周期が長い場合、オペレータにより手動でpH値の制御を行ってもよい。
なお、濃度信号ライン23は有線であっても無線であっても良い。無線の場合、電磁気的手法により制御装置20と、信号を接続する。
<脱臭性能>
以下、本湿式脱臭装置の脱臭性能について説明する。
次亜塩素酸ナトリウムは不安定であり、pHが低く(中性から酸性領域)なると次亜塩素酸(HClO)が遊離する。この次亜塩素酸(HClO)は、塩化水素(HCl)と酸素に分解し、さらに生成された塩化水素(HCl)と次亜塩素酸(HClO)とが反応し、塩素(Cl)と水(HO)を生成する。
次亜塩素酸ナトリウムを安定して存在させるには、そのpH値は、11程度の高いpHに維持する必要がある。そのため、従来の湿式脱臭装置においては、次亜塩素酸ナトリウムの水溶液には、水酸化ナトリウムが添加され、アルカリ性に保持されている。さらに、市販の次亜塩素酸ナトリウムは、薬液を安定化させるためにアルカリを含む溶液により提供されていたため、pH値を下げることも困難であった。
上記のように低いpH領域においては、塩素が発生するうえに、次亜塩素酸ナトリウムが不安定であり低いpH値を維持すること自体困難であった。そのため、低いpH領域での脱臭特性についての研究はなされていなかった。また、次亜塩素酸ナトリウムによる脱臭装置においては、アルデヒド系臭気成分を除去できるという実証データもなく、実際に(少なくとも実使用レベルで)アルデヒド系臭気成分を除去できると考えられていなかった。
発明者らは、電気分解により得られた次亜塩素酸ナトリウムを用い、従来最適であると考えられていたpHとは異なり、低いpHにおける脱臭効果について研究を行った。
すなわち、次亜塩素酸ナトリウムを、電気分解により生成し補充し、発生する塩素を後段で除去することで、敢えて、次亜塩素酸ナトリウムが不安定にしか存在しえないような低いpH領域において脱臭性能を調査した。
その結果、pH6.5〜7.5において、アルデヒド系臭気成分に対して、十分な除去効果があることを初めて見出した。
表1、表2は、硫黄系臭気成分とアルデヒド臭気成分とを含むガスに対する脱臭性能について、薬液5のpH値依存性を示す。各臭気成分に対して、脱臭装置の出口濃度を測定している。
表1において、実施例1はpH値は7.1、比較例はpH値8.5であり、表2において実施例2はpH値は7.4、比較例はpH値8.5である。表1と表2では、測定日が異なり、比較例は異なる日で2回測定している。
表1。
Figure 2019058655
表2。
Figure 2019058655
表1、表2に示すように、硫黄系臭気成分の出口濃度は、比較例の硫化水素の濃度がやや高いが、いずれのpH値においても、硫黄系臭気成分の除去効果が認められる。
しかし、アルデヒド系臭気成分については、表1、2ともにpH8.5の比較例においては、除去効果が見られないのに対して、pH7.1及び7.4の実施例1及び2においては、ともに十分な除去効果が確認できる。
表3は、脱臭装置の出口の塩素臭気成分濃度のpH依存性を、塩素を除去する第1の充填層7が無い場合と有る場合とで比較して示す。(表3中、”ND”は検出限界以下であることを示す。)
表3。
Figure 2019058655
第1の充填層7が無い場合、pHが8.0以下では塩素臭気濃度が増加し始め、特にpH7.5以下での濃度が高い。これは、上述のようにpH値が8以下になると、次亜塩素酸ソーダが自己分解して塩素を発生し始めるからである。このように、pH値を7.0〜7.5に設定することで、硫黄臭気成分とアルデヒド臭気成分とを効率的に除去が可能となるものの、副作用として塩素臭気成分が増大する。
なお、pH値を7.0より低い値とする場合については後述する。
これに対して第1の充填層7がある場合、塩素臭気の脱臭装置の出口濃度は、いずれのpH値においても検出限界以下(ND)である。
第1の充填層7を第2の充填層8上に配することで、発生した塩素を効果的に除去することができる。
さらに、本発明の脱臭装置においては、低いpHにおいて硫黄系臭気成分を除去することにより、配管への硫黄の固着(硫黄スケール)を防止することができる。
次亜塩素酸ナトリウムにより硫化水素を除去する反応には、以下の2つの反応がありうる。式2で表される反応が生じた場合、固体の硫黄が析出し、配管の閉塞を起こす虞があるが、式3で表される反応が生じた場合、固体の硫黄は析出しない。
S+NaClO→S+NaCl+HO (式2)
S+2NaOH+4NaClO→NaSO+2HO+4NaCl (式3)
pH値を下げ8以下とすると式2と比較し式3の反応の方が優先的となり、硫黄スケールの発生を低減できる。本発明の脱臭装置においては、次亜塩素酸ナトリウム濃度を電解槽18の投入電力を制御し、pHが7.0〜7.5に維持するため、硫黄スケールの発生も低減できる。その結果、配管の定期洗浄頻度を軽減し、ランニングコストを低減することも可能である。
なお、薬液5に使用される塩化ナトリウム(食塩)の濃度は、電気分解により次亜塩素酸ナトリウムが生成できればよく、0.3%以上あればよく、海水と同じ3.5%程度であっても良い。電解槽18の処理能力に依存して決定することができる。
また、図1に示す装置構成においては、薬液5の流路は、循環薬液槽9、配管11、配管13を経由して、分岐点14において配管15と配管16とに分岐されるため、1つの循環ポンプ12により、薬液噴射部4と電解槽18とに薬液5を輸送することができる。
そのため、従来の湿式脱臭装置と異なり、薬液を貯蔵するためのタンクを必要とせず、ポンプも1台で良い。
配管15と配管16とにおいて、薬液5の流量の分配を確定するため、配管15と配管16にバルブ25及びバルブ26を設置し、両バルブの開度により、それぞれの配管に流れる薬液5の流量を制御することができる。例えば、配管15と配管16とを流れる薬液5の流量比を10:3に設定する。
配管15と配管16に設けられた流量計27及び流量計28は、配管15と配管16を流れる薬液5の流量を監視する。
このように使用する循環ポンプは、1台の循環ポンプ12のみであるが、バルブ25及びバルブ26の開度により、それぞれ独立して流量を制御することができ、循環ポンプを2台使用する場合と比較し、装置コストを低減することができ、また省スペース化も実現できる。
電解槽18において生成する次亜塩素酸ナトリウムの量は、電解槽18に投入する電力により制御することができるが、電解槽18を流れる薬液5の流量によっても制御することができる。すなわち、配管16に流れる薬品5の流量を増減することにより、次亜塩素酸ナトリウムの量を増減することができる。
例えば、電解槽18の処理能力の経年劣化に合わせて、流量を調整することも可能である。
なお、薬液5中において、ガスとの反応により生成される各種の塩の濃度(反応生成塩濃度)を下げるために、循環する薬液量の一定量、例えば3%、の薬液5を排し、新たに塩化ナトリウムを補充しても良い。
一定量の薬液5の排出は、循環ポンプ12の下流側、例えば配管15の途中で、配管16と同様の分岐配管及びバルブを設け、バルブ開度で流量を調整し、薬液5の一部(例えば3%)を排出すれば良い。排出された薬液5に含有されている塩化ナトリウム量は、循環薬液槽9に、固形もしくは水溶液の形態で補充すればよい。
(実施形態2)
図1に示す湿式脱臭装置の構成は、循環ポンプ12の下流側で、薬液5の流路を分岐し、薬液5の一部を電解槽18に導入して電気分解し、次亜塩素酸ナトリウムを生成していた。
薬液5の流路については、循環ポンプ12の下流側で分岐せず、電解槽18と循環ポンプ12を直列に接続しても良い。
図2に示すとおり、配管13の一端は、循環ポンプ12の出口に接続されており、配管13の他端は電解槽18の入口に接続されている。そして、電解槽18の出口には、配管15が接続されている。
薬液5は、循環ポンプ12により、循環薬液槽9、配管11、循環ポンプ12、配管13、電解槽18、配管15及び薬液噴射部4の順に、循環する。
配管13の途中には濃度計22が設けられており、配管13を流れる薬液5の次亜塩素酸ナトリウムの濃度を計測する。濃度計22による次亜塩素酸ナトリウムの濃度の計測値に従って、制御装置20が電解槽18に電力を供給する。
本実施形態においては、循環ポンプ12と電解槽18と薬液噴射部4とが直列に接続されているため、薬液5の流量は全て同じになり、電解槽18には、循環する薬液5の全量が流入する。そのため、実施形態1の装置構成と比較し、処理能力の大きい電解槽18が必要になるが、配管13において分岐することが無く、分岐配管への流量を制御するバルブは不要であり、単純な構成とすることができる。その結果、図1に示される装置と比較し、省スペース化を実現することができる。
(実施形態3)
湿式脱臭装置の構成として、図3に示すとおり、電解槽18に薬液5を供給するための循環ポンプと、薬液噴射部4に薬液5を供給する循環ポンプとを別個に設け、それぞれの循環ポンプにおいて薬液5を循環させる流路を独立して設けても良い。
図3に示すとおり、循環薬液槽9の排出口29には配管30の一端が接続されており、配管30の他端は第1の循環ポンプ31の入口に接続されている。
第1の循環ポンプ31の出口には、配管32の一端が接続され、配管32の他端は、電解槽18の入口に接続されている。
電解槽18の出口には、配管33が接続されており、配管33の他端は脱臭塔1内部において、循環薬液槽9の上部に配されている。
第1の循環ポンプ31により、循環薬液槽9の薬液5は、配管30及び配管32を経由して電解槽18に流入し、その後配管33を経由して、脱臭塔1内の循環薬液槽9に戻る。
配管32には、濃度計22が接続されており、濃度計22により計測された次亜塩素酸ナトリウムの濃度は、制御装置20に濃度信号ライン23によって出力される。
一方、第2の循環ポンプ34は、配管36により、循環薬液槽9の排出口35と接続され、さらに配管37を介して脱臭塔1内の薬液噴射部4に接続されている。
従って、第2の循環ポンプ34により、循環薬液槽9の薬液5は、配管36、配管37を経由し、脱臭塔1内の薬液噴射部4から放出(噴射)され、その後第1の充填層7及び第2の充填層8を経由して循環薬液槽9に戻る。
次亜塩素酸ナトリウムの生成量は、濃度計22の出力に従って、制御装置20によって電解槽18の投入電力をコントロールすることにより、制御できる。
また、次亜塩素酸ナトリウムの生成量は、第1の循環ポンプ31による電解槽18への薬液5の流量によっても制御することができる。
このように、循環薬液槽9の薬液5は、2つの循環流路に従って輸送され、循環する流量は独立に制御することができるため、臭気性のガス3の発生量、臭気成分の濃度、ガス流入口2から導入するガス3の流量等に応じて、柔軟に対応することが容易となる。
(実施形態4)
上記実施形態においては、電解槽18による電気分解により、循環する薬液5のpH値を制御していた。しかし、処理対象であるアルデヒド系の臭気成分を含むガス3の、例えば硫化水素の濃度が低い場合、電解槽18の電力制御のみでは、pH値が7に近づく程、pH値の制御が困難になることがある。
このような場合、さらに、pH計24と連動して硫酸などの無機酸注入によりpH値の制御を行うことができる。
無機酸は、例えば脱臭塔1の循環薬液槽9の上部に薬品注入口を設けることにより、薬品注入口から注入することが可能となる。
具体的には、pH計24により循環薬液槽9の薬液5のpH値をモニターし、上限の閾値以上となった場合、無機酸を注入しpH値を7程度、若しくはそれ以下に下げ、さらに電解槽18の電力制御により、pH値を所定の範囲内になるように制御を行う。
なお、上限の閾値として、処理を行うガス3の性状等に合わせて、例えば7.0〜7.5の範囲内で設定し、pH値を7.0より低い値を実現できるように無機酸注入することができるが、これに限定するものではない。
上記のような電解槽18により電気分解した次亜塩素酸ナトリウムを用いた脱臭方法により、pH値を7.0よりさらに下げた場合においても、硫黄系臭気成分及びアルデヒド系臭気成分の脱臭は可能であることを確認した。
ただし、このような低いpH値においては発生する塩素が増大するという問題が生じる。
しかし、本発明に係る脱臭装置は、第1の充填層7により、上記塩素の問題を解消できる。
表4は、第1の充填層7を備えた本発明に係る脱臭装置に対して、希薄な硫酸を注入し、薬液5のpH値を6.6まで低下させた時の脱臭装置の出口の塩素臭気成分濃度のpH依存性を示す。pH値が6.6まで塩素の出口濃度は検出限界以下(ND)であることが理解できる。
表4。
Figure 2019058655
なお、pH値の調整は電解槽18の電力制御により行うことができるため、無機酸の注入量を精密に制御することによってpH値を所望の値に合わせ込むこと(pH値の微調整)は、必ずしも必要としない。
例えばpH値が上限の閾値以上となった場合、pH計24と連動したマイコン等が薬液ポンプを作動させ、予め設定された規定量の無機酸を自動的に注入するか、オペレータが人的に無機酸を注入したり、例えば臭気性ガス3の性状や発生量の時間的変動が少ない場合、オペレータやマイコン等により定期的に無機酸注入を行い、さらに電解槽18の電力制御により、pH値を所望の値に合わせ込む(微調整する)ことも可能である。無機酸の注入量を薬液ポンプにより制御することにより薬液5のpH値を調整する場合と比べ、pH値の正確な制御を容易に行うことができる。
また、硫黄系臭気成分、例えば硫化水素の濃度が高く、硫化水素が薬液5に溶け込んだ際にpH値が下限閾値以下になった場合に、電解槽18の電力制御のみによってpH値を迅速に上げることが困難な場合、苛性ソーダ等のアルカリ溶液を注入するように制御してもよい。
このように、本実施形態により、無機酸を注入することで、さらに広範囲のpH値の制御が可能となり、pH値6.5〜7.5の範囲において、塩素の発生を防止しながら、硫黄系臭気成分及びアルデヒド系臭気成分の脱臭を実現することができる。
ここで、pH値が6.5〜7.5の範囲において好適に作用する理由について補足的に説明する。
図4は、pH値に対する有効塩素存在率を示す図である。
次亜塩素酸(HOCl)の酸化力は次亜塩素酸イオン(OCl-)より約80倍高いと考えられている。図4より明らかなことは、
(1)pH=7.5を境に、アルカリ側では「次亜塩素酸ソーダ」の存在比率が高くなり、酸性側では「次亜塩素酸」の存在比率が高くなることが理解される。
(2)すなわち、本発明においては、薬液のpH値の範囲をpH=6.5〜7.5の範囲とするのは、殺菌力の強い「次亜塩素酸」リッチとなる条件で使用していることを意味する。
(3)なお、濃度の測定器は、従来通りの「次亜塩素酸ソーダ」測定器、「残留塩素濃度計」のいずれも(換算しながら)使用可能である。
なお、本実施形態は、上記他のいずれの実施形態にも適用が可能であることは言うまでもない。
このように、本実施形態においては、硫黄系臭気成分を含まない臭気性ガスに対しても、アルデヒド系臭気成分を脱臭可能なpH値に薬液5を制御することが可能である。
すなわち、アルデヒド系臭気成分を含むが、硫黄系臭気成分を含まない臭気性ガスに対しても適応可能である。
本発明に係る湿式脱臭装置は、硫黄系臭気成分及びアルデヒド臭気成分を含有する臭気性ガスを効率的に脱臭することができ、例えばバイオマス発電の発酵過程で発生するガスの硫黄系臭気成分及びアルデヒド臭気成分を同時に脱臭することができ、さらに硫黄系臭気成分を含まずアルデヒド臭気成分を含有する臭気性ガスを脱臭することもでき、その産業上の利用可能性は極めて大きい。
1 脱臭塔
2 ガス流入口
3 ガス
4 薬液噴射部
5 薬液
6 ガス放出口
7 第1の充填層
8 第2の充填層
9 循環薬液槽
10 排出口
11 配管
12 循環ポンプ
13 配管
14 分岐点
15 配管
16 配管
17 取り入れ口
18 電解槽
19 配管
20 制御装置
21 電源線
22 濃度計
23 濃度信号ライン
24 pH計
25 バルブ
26 バルブ
27 流量計
28 流量計
29 排出口
30 配管
31 第1の循環ポンプ
32 配管
33 配管
34 第2の循環ポンプ
35 排出口
36 配管
37 配管

Claims (7)

  1. 脱臭塔と、電解槽と、電解槽用制御装置と、第1の循環ポンプとを備え、
    前記脱臭塔は、その内部に第1の充填層、第2の充填層及び循環薬液槽を備え、
    前記第1の充填層は、塩素除去剤を含有し、前記第2の充填層上に配され、
    前記第2の充填層は、酸化触媒を含有し、前記循環薬液槽上に配され、
    前記循環薬液槽は、薬液を貯留するとともに、第1の配管を介して、前記脱臭塔の外部に配した前記第1の循環ポンプに接続され、
    前記第1の循環ポンプは、第2の配管を介して、前記脱臭塔の外部に配した前記電解槽に接続され、
    前記電解槽用制御装置は、前記電解槽と電気的に接続され、
    前記電解槽は第3の配管を介して前記脱臭塔に接続され、
    前記薬液は、塩化ナトリウムと次亜塩素酸ナトリウムを含有する水溶液であり、
    前記次亜塩素酸ナトリウムは、電気分解生成次亜塩素酸ナトリウムであることを特徴とする湿式脱臭装置。
  2. 前記薬液のpH値が、6.5〜7.5の範囲内であることを特徴とする請求項1記載の湿式脱臭装置。
  3. 前記脱臭塔は、その内部において前記第1の充填層の上部に配置された薬液噴射部を備え、
    前記前記電解槽と前記第1の循環ポンプとを接続する前記第2の配管の経路に設けられた分岐点において、第4の配管が分岐し、
    前記第4の配管は、前記薬液噴射部に接続されていることを特徴とする請求項1又は2記載の湿式脱臭装置。
  4. 前記脱臭塔は、その内部において前記第1の充填層の上部に配置された薬液噴射部を備え、
    前記第3の配管は、前記薬液噴射部に接続されていることを特徴とするる請求項1又は2記載の湿式脱臭装置。
  5. 前記脱臭塔の外部に配した第2の循環ポンプをさらに備え、
    前記脱臭塔は、その内部において前記第1の充填層の上部に配された薬液噴射部を備え、
    前記循環薬液槽は、第5の配管を介して、前記第2の循環ポンプが接続され、
    前記第2の循環ポンプは、第6の配管を介して、前記薬液噴射部に接続されていることを特徴とする請求項1又は2記載の湿式脱臭装置。
  6. 前記電解槽に接続された前記第2の配管に次亜塩素酸ナトリウム濃度計が設置され、
    前記次亜塩素酸ナトリウム濃度計の出力信号線が前記電解槽用制御装置に接続されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の湿式脱臭装置。
  7. 湿式脱臭装置の脱臭塔に硫黄系臭気成分とアルデヒド系臭気成分を含む臭気性ガスを導入する工程と、
    塩化ナトリウム水溶液を含有する薬液を循環ポンプにより前記脱臭塔内に循環させる工程と、
    前記薬液の塩化ナトリウム水溶液を電解槽において電気分解し、前記薬液中に次亜塩素酸ナトリウムを生成するとともに、前記薬液のpH値を6.5〜7.5の範囲に維持する工程と、
    前記薬液を塩素除去剤を含有する第1の充填層と酸化触媒を含有する第2の充填層に噴射する工程と、
    前記第2の充填層表面において、前記臭気性ガスと前記薬液とを反応させ、前記臭気性ガスに含まれる硫黄系臭気成分とアルデヒド系臭気成分を除去する工程と、
    前記第1の充填層において、塩素を除去する工程と
    を含むことを特徴とする臭気性ガスの脱臭方法。
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