JP2019057470A - 電池パックシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】電池ケースの内部に発生したガスに酸化抑制剤を供給する際に、ガスと酸化抑制剤とを十分に混合して、電池ケースの内部から外部に排出されるガスの酸化反応を十分に抑制する。【解決手段】電池パックシステム10は、電池ケース17の内部の電池収納空間21に電池16を収納した電池パック11を備える。電池パックシステム10は、電池収納空間21とガス排出口18との間に形成されるガス排出領域25内に酸化抑制剤を供給する第一供給機構13と、電池収納空間21内に酸化抑制剤を供給する第二供給機構14と、を備える。第一供給機構13は、ガス排出領域25内の温度が第一温度以上になったときに酸化抑制剤をガス排出領域25内に供給し、第二供給機構14は、電池収納空間21内の温度が第一温度よりも高い第二温度以上になったときに酸化抑制剤を電池収納空間21内に供給する。【選択図】図4

Description

本発明は、電池パックシステムに関する。
従来から、電池ケースの内部に電池を収納した電池パックを備える電池パックシステムが公知である(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、複数のリチウムイオン電池を、収納容器内の電池収納部に配列して収納した蓄電装置に設けて消火する消火装置が記載されている。この消火装置は、粉末消火剤を充填した容器と、一端を容器の内部に開口すると共に他端を容器の外部に開口し、容器内に充填した粉末消火剤を外部へ放出する消火剤放出管を備える。消火装置は、消火剤放出管の内部開口に配置され、粉末消火剤の加圧で破れる封止部材と、消火剤放出管の外部開口に装着され、電池収納部へ粉末消火剤を放出するヘッド部と、を備える。消火装置は、容器の内部に配置され、粉末消火剤を加圧する燃焼加圧部と、リチウムイオン電池の異常に伴う火災を検知した場合に、粉末消火剤を加圧し、消火剤放出管を介してヘッド部から粉末消火剤を電池収納部へ放出させる消火制御部と、をさらに備える。
特開2014−144033号公報
前述のような電池パックシステムにおいては、電池に異常が生じて電池ケースの内部にガスが発生し、電池ケースの内部の酸素とガスとが反応(酸化反応)して高温のガスとなることにより、異常が生じた電池以外の電池に悪影響を与える可能性がある。このため、電池ケースの内部に発生したガスに、酸化反応を抑制するための酸化抑制剤を供給して、ガスと酸化抑制剤とを混合させることにより、電池ケースの内部におけるガスの酸化反応を抑制することが考えられる。
電池ケースには、一般的に、電池ケースの内部の圧力が所定圧力以上になった場合にガスを電池ケースの内部から外部に排出するためにガス排出口が形成されている。このため、酸化抑制剤がガス排出口から遠い位置に供給された場合には、ガスと酸化抑制剤とが十分に混合されず、電池ケースの内部から外部に排出されるガスの酸化反応を十分に抑制することができない可能性がある。
そこで、本発明は、電池ケースの内部に発生したガスに酸化抑制剤を供給する際に、ガスと酸化抑制剤とを十分に混合して、電池ケースの内部から外部に排出されるガスの酸化反応を十分に抑制することを目的とする。
本発明に係る電池パックシステムは、電池ケースの内部の電池収納空間に電池を収納した電池パックを備える。電池パックシステムは、電池収納空間とガス排出口との間に形成されるガス排出領域内に酸化抑制剤を供給する第一供給機構と、電池収納空間内に酸化抑制剤を供給する第二供給機構と、を備える。第一供給機構は、ガス排出領域内の温度が第一温度以上になったときに酸化抑制剤をガス排出領域内に供給し、第二供給機構は、電池収納空間内の温度が第一温度よりも高い第二温度以上になったときに酸化抑制剤を電池収納空間内に供給する。
本発明に係る電池パックシステムによれば、電池ケースの内部に発生したガスに酸化抑制剤を供給する際に、ガスと酸化抑制剤とを十分に混合して、電池ケースの内部から外部に排出されるガスの酸化反応を十分に抑制することができる。
電池パックシステムが搭載される車両の概略図である。 本発明の実施形態に係る電池パックシステムの斜視図である。 本発明の実施形態に係る電池パックシステムの分解斜視図である。 電池ケースの分解斜視図である。 図4に示す電池ケースの平面図である。 本発明の他の実施形態に係る電池パックシステムの斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る電池パックシステムの平面図である。 本発明の他の実施形態に係る電池パックシステムの概略的な平面図である。 本発明の他の実施形態に係る電池パックシステムの概略的な平面図である。 本発明の他の実施形態に係る電池パックシステムの概略的な斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る電池パックシステムの概略的な平面図である。 本発明の他の実施形態に係る電池パックシステムの概略的な平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
図1に示すように、電池パックシステム10Aは、電動車両1内に設置され、電動車両1に走行のためのエネルギーを供給する。具体的には、電池パックシステム10Aは、電動車両1のフロア(フロアパネル)2下に配置される。電動車両1には、電動パワートレインのみを搭載した車両だけではなく、内燃機関及び電動パワートレインの両方を搭載したハイブリッド車両を含むものとする。なお、図1中において、符号3は電動車両1の操縦者席を示し、符号4は電動車両1のタイヤを示す。
図2から図5に示すように、電池パックシステム10Aは、電池パック11と、ガス排出機構12と、第一供給機構(第一酸化抑制剤供給機構)13と、第二供給機構(第二酸化抑制剤供給機構)14とを備える。なお、図2から図4中において、矢印FRは車両前側を示し、矢印UPは車両上方を示し、矢印Rは車幅方向右側を示し、矢印Lは車幅方向左側を示す。また、図3においては、第一供給機構13及び第二供給機構14を図示省略している。
電池パック11は、電池16と、内部に電池16を収納する電池ケース17と、電池ケース17に形成されたガス排出口18とを有する。
電池ケース17は、ロワーケース19とアッパーケース20とにより構成される。ロワーケース19及びアッパーケース20の両者を組み合わせて接合することにより電池ケース17の内部に閉空間(電池収納空間21)が形成され、この閉空間内に、複数の電池16が配置される。電池収納空間21は、電池ケース17の内部に電池16を収納するために形成される空間であり、ロワーケース19の側面部19bから離間させて形成される(図5参照)。
ロワーケース19は、図示しない車体骨格部材に対して固定される。ロワーケース19は、箱形の上部が開口した有底箱状に形成されている。具体的には、ロワーケース19は、底面部19aと、底面部19aの外周縁から車両上方に延びる側面部19bとを少なくとも有する。ロワーケース19の側面部19bに、電池ケース17の内部と外部とを連通するガス排出口18が形成されている。なお、ガス排出口18は、アッパーケース20に形成されていてもよい。
アッパーケース20は、ロワーケース19に複数箇所にて接合される。アッパーケース20は、少なくとも蓋面部20aを有する。
これらのロワーケース19及びアッパーケース20は、例えば、鉄等の金属材料により形成される。
電池16は、電池モジュールとも称されるものであり、ロワーケース19に搭載され、第一電池モジュール22と第二電池モジュール23と第三電池モジュール24との三分割モジュールによって構成される。第一電池モジュール22、第二電池モジュール23及び第三電池モジュール24は、二次電池(リチウムイオン電池等)による複数の電池セルを積層して固縛した集合体構造である。
第一電池モジュール22は、電池収納空間21の車両後側領域に搭載される。第一電池モジュール22は、厚さが薄い直方体形状の電池セルを構成単位とし、複数の電池セルを厚さ方向に積層して固縛したものである。第一電池モジュール22は、電池セルの積層方向を車両上下方向と一致させて搭載する平積み状態とされている。
第二電池モジュール23は、電池収納空間21の車両前後方向中間領域に搭載される。第二電池モジュール23は、厚さが薄い直方体形状の電池セルを構成単位とし、複数の電池セルを厚さ方向に積層して固縛したものである。第二電池モジュール23は、電池セルの積層方向を車両上下方向と一致させて搭載する平積み状態とされている。
第三電池モジュール24は、電池収納空間21の車両前側領域に搭載される。第三電池モジュール24は、厚さが薄い直方体形状の電池セルを構成単位とし、複数の電池セルを厚さ方向に積層して固縛したものである。第三電池モジュール24は、電池セルの積層方向を車両上下方向と一致させて搭載する平積み状態とされている。
ガス排出機構12は、通常時はガス排出口18を閉塞し、電池ケース17の内部の圧力が所定圧力以上になったときにガス排出口18を開放するものである。ガス排出機構12としては、例えば、圧力開放弁、ラプチャーディスク(破裂板)等を用いることができる。本実施形態では、ガス排出機構12として、圧力開放弁を用いている。
第一供給機構は、電池収納空間21とガス排出口18との間に形成されるガス排出領域25内に酸化抑制剤を供給する。ガス排出領域25は、電池ケース17の内部にガス排出経路として形成されるものであり、電池16(電池収納空間21)とロワーケース19の側面部19bとの間に形成される(図5参照)。その一方で、第二供給機構14は、電池収納空間21内に酸化抑制剤を供給する。酸化抑制剤としては、例えば、窒素、二酸化炭素、アルゴン等の不活性気体を用いることができる。また、酸化抑制剤として、水等の不燃性揮発液体、ハロゲンを含有するハロゲン化炭化水素(炭化水素系ハロゲン化合物)、及び、有機カルボン酸カリウム、酢酸カリウム、塩素酸カリウム等を含有するエアロゾル組成物を用いることもできる。
第一供給機構13は、酸化抑制剤を保持する第一保持部(第一酸化抑制剤保持部)26を有し、ガス排出領域25内の温度が第一温度以上になったときに第一保持部26の酸化抑制剤をガス排出領域25内に供給する。第一供給機構13は、第一温度以上の熱による化学反応によって第一保持部26からの酸化抑制剤の供給を開始する。第一保持部26によって保持される酸化抑制剤は、熱による化学反応により膨張する性質を有しており、ガス排出領域25内の温度が第一温度以上になったときに熱膨張により周囲に拡散されるように構成される。このような第一保持部26が、ガス排出口18の近傍に配置される。本実施形態では、第一保持部26は、ガス排出機構12(圧力開放弁)のケース内側部分に配置されている。
第一保持部26は、ガス排出領域25内の配置箇所への酸化抑制剤の塗布により配置された固形の酸化抑制剤である。すなわち、本実施形態の第一保持部26は、ガス排出機構12(圧力開放弁)のケース内側部分への酸化抑制剤の塗布により配置された固形の酸化抑制剤である。なお、ガス排出領域25内の配置箇所への第一保持部26の配置方法は、「酸化抑制剤の塗布」によるものに限定はされず、種々の方法から適宜選択することが可能である。
第二供給機構14は、酸化抑制剤を保持する第二保持部(第二酸化抑制剤保持部)27を有し、電池収納空間21内の温度が第一温度よりも高い第二温度以上になったときに第二保持部27の酸化抑制剤を電池収納空間21内に供給する。第二供給機構14は、第二温度以上の熱による化学反応によって第二保持部27からの酸化抑制剤の供給を開始する。第二保持部27によって保持される酸化抑制剤は、熱による化学反応により膨張する性質を有しており、電池収納空間21内の温度が第二温度以上になったときに熱膨張により周囲に拡散されるように構成される。このような第二保持部27が、電池16の近傍に配置される。本実施形態では、第二保持部27は、電池16の上部に配置されている。
第二保持部27は、電池収納空間21内の配置箇所への酸化抑制剤の塗布により配置された固形の酸化抑制剤である。すなわち、本実施形態の第二保持部27は、電池16の上部への酸化抑制剤の塗布により配置された固形の酸化抑制剤である。なお、電池収納空間21内の配置箇所への第二保持部27の配置方法は、「酸化抑制剤の塗布」によるものに限定はされず、種々の方法から適宜選択することが可能である。
次に、電池パックシステム10Aにおけるガス排出について説明する。
何らかの異常時にガスが電池ケース17の内部で発生して内圧が上昇した際に、ガスが電池ケース17の内部から外部へとガス排出口18を通って排出される。この際には、第一供給機構13及び第二供給機構14により、酸化抑制剤が電池ケース17の内部に供給されることになる。
第一供給機構13による酸化抑制剤の供給開始温度(第一温度)と、第二供給機構14による酸化抑制剤の供給開始温度(第二温度)とは異なっている。具体的には、第二供給機構14による酸化抑制剤の供給開始温度(第二温度)は、第一供給機構13による酸化抑制剤の供給開始温度(第一温度)よりも高い温度である。このように酸化抑制剤の供給開始温度を設定することにより、第一供給機構13による酸化抑制剤供給時には、第二供給機構14から酸化抑制剤が供給されないようにすることが可能である。第一供給機構13による酸化抑制剤供給時に第二供給機構14から酸化抑制剤が供給されないようにすることにより、ガスが電池16から再度排出されたような場合に、第二供給機構14から酸化抑制剤を供給することが可能である。
酸化抑制剤を電池ケース17の内部に供給することにより、ガスが酸化抑制剤と十分に混合された状態で電池ケース17のガス排出口18から大気に放出される。電池ケース17の内部においてガスが酸化抑制剤と十分に混合されることにより、大気に放出されたガスと大気中の酸素との酸化反応が阻害され、大気に放出されたガスが高温になることを抑制することができる。
以下に、本実施形態による作用効果を説明する。
(1)電池パックシステム10Aは、電池16と、電池16を収納する電池収納空間21を内部に備える電池ケース17と、電池ケース17に形成されたガス排出口18とを有する電池パック11を備える。電池パックシステム10Aは、通常時はガス排出口18を閉塞し、電池ケース17の内部の圧力が所定圧力以上になったときにガス排出口18を開放するガス排出機構12を備える。電池パックシステム10Aは、電池収納空間21とガス排出口18との間に形成されるガス排出領域25内に酸化抑制剤を供給する第一供給機構13と、電池収納空間21内に酸化抑制剤を供給する第二供給機構14と、を備える。第一供給機構13は、酸化抑制剤を保持する第一保持部26を有し、ガス排出領域25内の温度が第一温度以上になったときに第一保持部26の酸化抑制剤をガス排出領域25内に供給する。第二供給機構14は、酸化抑制剤を保持する第二保持部27を有し、電池収納空間21内の温度が第一温度よりも高い第二温度以上になったときに第二保持部27の酸化抑制剤を電池収納空間21内に供給する。
第一供給機構13(第一保持部26)が電池収納空間21とガス排出口18との間のガス排出領域25に配置されることにより、ガスと酸化抑制剤とを電池ケース17の内部で混合することができ、ガスと酸化抑制剤とを効率的に混合することが可能である。また、第二供給機構14による酸化抑制剤の供給開始温度が第一供給機構13による酸化抑制剤の供給開始温度よりも高いことにより、ガスが電池16から再度排出されたような場合に、第二供給機構14から酸化抑制剤を供給することが可能である。
従って、電池パックシステム10Aによれば、電池ケース17の内部に発生したガスに酸化抑制剤を供給する際に、ガスと酸化抑制剤とを十分に混合して、電池ケース17の内部から外部に排出されるガスの酸化反応を十分に抑制することができる。
(2)第一供給機構13の第一保持部26は、ガス排出領域25内の配置箇所への酸化抑制剤の塗布により配置された固形の酸化抑制剤である。第二供給機構14の第二保持部27は、電池収納空間21内の配置箇所への酸化抑制剤の塗布により配置された固形の酸化抑制剤である。
第一保持部26及び第二保持部27の配置方法が「酸化抑制剤の塗布」によるものであることにより、酸化抑制剤を電池ケース17の内部に効率的に配置することができる。
[本発明の他の実施形態]
図6及び図7に示す電池パックシステム10Bのように、第二供給機構14の第二保持部27が、アッパーケース20の内面(下面)に配置されていてもよい。このように第二保持部27(酸化抑制剤)を配置することにより、第二保持部27を電池16の上部に配置した場合と比較して、第二保持部27をより広い面積に対して配置することが可能になる。
図8に示す電池パックシステム10Cでは、第一供給機構13が、ガス排出領域25内の温度を検出する温度検出部30を有する。第一供給機構13は、温度検出部30によって検出されたガス排出領域25内の温度が第一温度以上になったときに第一保持部26からの酸化抑制剤の供給を起動する供給起動部31をさらに有する。温度検出部30は、例えば、温度検出線32であり、供給起動部31は、例えば、ニクロム線等の供給起動線33である。これらの温度検出線32及び供給起動線33は、電池ケース17の外部に配置されるコントローラー34に接続される。
電池パックシステム10Cによれば、ガス排出領域25内の温度を検出し、検出した温度に基づいて第一保持部26からの酸化抑制剤の供給を強制的に起動することにより、応答性よく即座に酸化抑制剤をガス排出領域25内に供給することができる。また、第二供給機構14に関しては、熱による化学反応によって第二保持部27からの酸化抑制剤の供給を開始することにより、温度検出線や供給起動線の破損や溶損による不具合の発生の可能性を排除することができる。
図9に示す電池パックシステム10Dでは、第二供給機構14の第二保持部27は、電池収納空間21内の複数箇所に配置され、第二保持部27からの酸化抑制剤の供給開始温度は、ガス排出口18に近い第二保持部27ほど高く設定される。例えば、第一電池モジュール22の上部に配置された第二保持部27における酸化抑制剤の供給開始温度は、第二電池モジュール23の上部に配置された第二保持部27における酸化抑制剤の供給開始温度よりも高くなっている。さらに、第二電池モジュール23の上部に配置された第二保持部27における酸化抑制剤の供給開始温度は、第三電池モジュール24の上部に配置された第二保持部27における酸化抑制剤の供給開始温度よりも高くなっている。
ガス排出口18に近い第二保持部27は高熱のガスに触れる回数(頻度)が高くなり得ることから、電池パックシステム10Dでは、第二保持部27は、ガス排出口18に近いほど、熱による化学反応によって酸化抑制剤を供給し難くされている。このようにすることにより、第二保持部27(酸化抑制剤)が設置されている電池16以外が高温になった際には、酸化抑制剤の供給はされず、第二保持部27(酸化抑制剤)が設置されている電池16が高温になった際に、酸化抑制剤の供給がされることになる。
図10及び図11に示す電池パックシステム10Eでは、電池16が、電池16の内部で発生するガスを排出するガス排出部(図示せず)を有し、第二供給機構14の第二保持部27は、電池収納空間21内において電池16のガス排出部の近傍に配置される。前述のガス排出部は、例えば、電池16の異常時に故意にガスを排出する排出弁であり、この排出弁の近傍に第二保持部27(酸化抑制剤)が配置される。
電池パックシステム10Eによれば、電池16に異常時に故意にガスを排出するガス排出部を設け、このガス排出部の近傍に第二保持部27(酸化抑制剤)を配置することにより、酸化抑制剤を電池ケース17の内部に効率的に配置することができる。
なお、図12に示すように、電池16とガス排出口18との位置関係に応じて、第二保持部27を設置する場所を電池16毎に異なるようにしてもよい。
ところで、本発明の電池パックシステムは前述の実施形態に例をとって説明したが、この実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
1 電動車両(車両)
2 フロア(フロアパネル)
10 電池パックシステム
11 電池パック
12 ガス排出機構
13 第一供給機構(第一酸化抑制剤供給機構)
14 第二供給機構(第二酸化抑制剤供給機構)
16 電池
17 電池ケース
18 ガス排出口
21 電池収納空間
25 ガス排出領域
26 第一保持部(第一酸化抑制剤保持部)
27 第二保持部(第二酸化抑制剤保持部)
30 温度検出部
31 供給起動部

Claims (5)

  1. 電池と、前記電池を収納する電池収納空間を内部に備える電池ケースと、前記電池ケースに形成されたガス排出口とを有する電池パックと、
    通常時は前記ガス排出口を閉塞し、前記電池ケースの内部の圧力が所定圧力以上になったときに前記ガス排出口を開放するガス排出機構と、
    前記電池収納空間と前記ガス排出口との間に形成されるガス排出領域内に酸化抑制剤を供給する第一供給機構と、
    前記電池収納空間内に酸化抑制剤を供給する第二供給機構と、を備え、
    前記第一供給機構は、酸化抑制剤を保持する第一保持部を有し、前記ガス排出領域内の温度が第一温度以上になったときに前記第一保持部の酸化抑制剤を前記ガス排出領域内に供給し、
    前記第二供給機構は、酸化抑制剤を保持する第二保持部を有し、前記電池収納空間内の温度が前記第一温度よりも高い第二温度以上になったときに前記第二保持部の酸化抑制剤を前記電池収納空間内に供給する
    ことを特徴とする電池パックシステム。
  2. 前記第一供給機構は、
    前記ガス排出領域内の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部によって検出された前記ガス排出領域内の温度が前記第一温度以上になったときに前記第一保持部からの酸化抑制剤の供給を起動する供給起動部とを有し、
    前記第二供給機構は、前記第二温度以上の熱による化学反応によって前記第二保持部からの酸化抑制剤の供給を開始する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電池パックシステム。
  3. 前記第二供給機構の前記第二保持部は、前記電池収納空間内の複数箇所に配置され、
    前記第二保持部からの酸化抑制剤の供給開始温度は、前記ガス排出口に近い前記第二保持部ほど高く設定される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電池パックシステム。
  4. 前記電池は、前記電池の内部に発生するガスを排出するガス排出部を有し、
    前記第二供給機構の第二保持部は、前記電池収納空間内において前記電池の前記ガス排出部の近傍に配置される
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電池パックシステム。
  5. 前記第一供給機構の第一保持部は、前記ガス排出領域内の配置箇所への酸化抑制剤の塗布により配置された固形の酸化抑制剤であり、
    前記第二供給機構の第二保持部は、前記電池収納空間内の配置箇所への酸化抑制剤の塗布により配置された固形の酸化抑制剤である
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電池パックシステム。
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