JP2019057264A - 画像処理装置、撮影システム、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、撮影システム、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019057264A
JP2019057264A JP2017245510A JP2017245510A JP2019057264A JP 2019057264 A JP2019057264 A JP 2019057264A JP 2017245510 A JP2017245510 A JP 2017245510A JP 2017245510 A JP2017245510 A JP 2017245510A JP 2019057264 A JP2019057264 A JP 2019057264A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
unit
area
projection method
processing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017245510A
Other languages
English (en)
Inventor
浩 水藤
Hiroshi Mizufuji
浩 水藤
吉田 和弘
Kazuhiro Yoshida
和弘 吉田
啓一 河口
Keiichi Kawaguchi
啓一 河口
浅井 貴浩
Takahiro Asai
貴浩 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to US16/474,491 priority Critical patent/US10937134B2/en
Priority to CN201780078984.7A priority patent/CN110088798A/zh
Priority to EP17840501.5A priority patent/EP3563335A1/en
Priority to PCT/JP2017/047186 priority patent/WO2018124266A1/en
Publication of JP2019057264A publication Critical patent/JP2019057264A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • G06T5/80
    • G06T3/12
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformation in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling the whole image or part thereof
    • G06T3/4038Scaling the whole image or part thereof for image mosaicing, i.e. plane images composed of plane sub-images
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/50Image enhancement or restoration by the use of more than one image, e.g. averaging, subtraction
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/30Determination of transform parameters for the alignment of images, i.e. image registration
    • G06T7/33Determination of transform parameters for the alignment of images, i.e. image registration using feature-based methods
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/70Determining position or orientation of objects or cameras
    • G06T7/73Determining position or orientation of objects or cameras using feature-based methods
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20212Image combination
    • G06T2207/20221Image fusion; Image merging
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30181Earth observation

Abstract

【課題】低精細の全天球画像の一部の領域に、全天球画像とは別に撮影することで得られた高精細の平面画像Pを重畳する場合、正距円筒射影画像EC(全天球画像)と平面画像Pは射影方式が異なっても、画像のズレが生じない画像処理装置、方法、プログラム及び撮影システムを提供する。【解決手段】画像処理装置は、画像ECにおいて画像Pに対応する第1の対応領域CA1を算出し、領域CA1を含む周辺領域画像PIを特定して、重畳画像を画像Pの射影方式に変換する。画像処理装置は、変換後の画像において、画像Pに対応する第2の対応領域CA2を算出し、領域CA2の射影方式を画像ECの射影方式に逆変換する。画像処理装置は、画像ECにおいて、領域CA2に対応する第3の対応領域CA3を算出し、この領域CA3に画像Pを合わせるように重畳する。【選択図】図20

Description

本発明は、画像処理装置、撮影システム、画像処理方法、及びプログラムに関するものである。
従来、広角の平面画像のうちの一部の領域に、広角の平面画像とは別に撮影することで得られた拡大の平面画像を嵌め込むことで、上記一部の領域を拡大しても鮮明な画像を表示することができる技術が開示されている(特許文献1参照)。
ところで、近年、一度の撮影で、360°の全天球画像の元になる2つの半球画像データを得る特殊なデジタルカメラが提供されている(特許文献2参照)。このデジタルカメラは、2つの半球画像データに基づいて1つの正距円筒射影画像データを作成し、スマートフォン等の通信端末に正距円筒射影画像データを送信する。正距円筒射影画像データを得た通信端末は、正距円筒射影画像データに基づいて全天球画像を作成する。但し、そのままでは画像が湾曲して利用者が見えづらいため、通信端末に全天球画像の一部の所定領域を示す所定領域画像を表示させることで、利用者は一般のデジタルカメラで撮影された平面画像と同じ感覚で閲覧することができる。
しかしながら、例えば、全天球画像の一部の領域に、全天球画像とは別に撮影することで得られた平面画像を重畳する場合のように、射影方式が異なる一方の画像に他方の画像を重畳すると、画像のズレが生じるという課題が生じる。
請求項1に係る発明は、第1の射影方式の第1の画像と、第1の射影方式とは異なる第2の射影方式の第2の画像とを取得する取得手段と、前記第1の画像を前記第2の射影方式の第3の画像に変換する第1の射影方式変換手段と、前記第2の画像及び前記第3の画像からそれぞれ複数の特徴点を抽出する抽出手段と、前記抽出手段でそれぞれ抽出した前記第2の画像の複数の特徴点及び前記第3の画像の複数の特徴点に基づいて前記第3の画像における前記第2の画像に対応する第2の対応領域を求める対応領域算出手段と、前記第2の対応領域に含まれる所定の複数の点を、前記第1の射影方式に変換する第2の射影方式変換手段と、前記第2の射影方式変換手段で変換した前記所定の複数の点の前記第1の画像における位置情報を求める位置算出手段と、前記位置算出手段により求めた位置情報を前記第2の画像の複数の点と対応付けて記憶する記憶手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。である。
以上説明したように本発明によれば、射影方式が異なる一方の画像に他方の画像を重畳しても、画像のずれを抑制することができるという効果を奏する。
(a)は特殊撮影装置の左側面図であり、(b)は特殊撮影装置の背面図であり、(c)は特殊撮影装置の平面図であり、(d)は特殊撮影装置の底面図である。 特殊撮影装置の使用イメージ図である。 (a)は特殊撮影装置で撮影された半球画像(前)、(b)は特殊撮影装置で撮影された半球画像(後)、(c)は正距円筒図法により表された画像を示した図である。 (a)は正距円筒射影画像で球を被う状態を示した概念図、(b)は全天球画像を示した図である。 全天球画像を3次元の立体球とした場合の仮想カメラ及び所定領域の位置を示した図である。 (a)は図5の立体斜視図、(b)は通信端末のディスプレイに所定領域の画像が表示されている状態を示す図である。 所定領域情報と所定領域Tの画像との関係を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る撮影システムの概略図である。 アダプタの斜視図である。 撮影システムの使用イメージ図である。 特殊撮影装置のハードウェア構成図である。 一般撮影装置のハードウェア構成図である。 スマートフォンのハードウェア構成図である。 第1の実施形態に係る撮影システムの機能ブロック図である。 (a)は連携撮影装置管理テーブルの概念図、(b)連携撮影装置設定画面を示す概念図である。 第1の実施形態に係る画像・音処理部の詳細な機能ブロック図である。 重畳表示メタデータの構成図である。 (a)は第2の対応領域における各格子領域を示した概念図、(b)は第3の対応領域における各格子領域を示した概念図である。 第1の実施形態に係る撮影方法を示したシーケンス図である。 重畳表示パラメータの作成処理の過程における画像の概念図である。 周辺領域画像を特定する際の概念図である。 第2の対応領域を複数の格子領域に分割する際の概念図である。 正距円筒射影画像ECにおいて第3の対応領域を示す概念図である。 補正パラメータの作成処理の過程における画像の概念図である。 重畳の処理の課程における画像の概念図である。 全天球画像に平面画像を重畳した場合の二次元の概念図である。 全天球画像に平面画像を重畳した場合の三次元の概念図である。 本実施形態の位置パラメータを用いずに、全天球画像に平面画像を重畳した場合の二次元の概念図である。 本実施形態の位置パラメータを用いて、全天球画像に平面画像を重畳した場合の二次元の概念図である。 (a)重畳表示しない場合のワイド画像の表示例、(b)重畳表示しない場合のテレ画像の表示例、(c)重畳表示する場合のワイド画像の表示例、(d)重畳表示する場合のテレ画像の表示例を示した概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る撮影システムの概略図である。 画像処理サーバのハードウェア構成図である。 第2の実施形態に係る撮影システムの機能ブロック図である。 第2の実施形態に係る画像・音処理部の詳細な機能ブロック図である。 第2の実施形態に係る撮影方法を示したシーケンス図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。なお、後述の全天球画像は第1の画像の一例であり、重畳画像は第2の画像の一例である。周辺領域画像は第3の画像の一例である。
〔実施形態の概要〕
以下、本実施形態の概要について説明する。
まずは、図1乃至図7を用いて、全天球画像の生成方法について説明する。
まず、図1を用いて、特殊撮影装置1の外観を説明する。特殊撮影装置1は、全天球(360°)パノラマ画像の元になる撮影画像を得るためのデジタルカメラである。なお、図1(a)は特殊撮影装置の左側面図であり、図1(b)は特殊撮影装置の背面図であり、図1(c)は特殊撮影装置の平面図であり、図1(d)は特殊撮影装置の底面図である。
図1(a),図1(b),図1(c),図(d)に示されているように、特殊撮影装置1の上部には、正面側(前側)に魚眼型のレンズ102a及び背面側(後側)に魚眼型のレンズ102bが設けられている。特殊撮影装置1の内部には、後述の撮像素子(画像センサ)103a,103bが設けられており、それぞれレンズ102a、102bを介して被写体や風景を撮影することで、半球画像(画角180°以上)を得ることができる。特殊撮影装置1の正面側と反対側の面には、シャッターボタン115aが設けられている。また、特殊撮影装置1の側面には、電源ボタン115b、Wi-Fi(Wireless Fidelity)ボタン115c、及び撮影モード切替ボタン115dが設けられている。電源ボタン115b、及びWi-Fiボタン115cは、いずれも押下される度に、オンとオフが切り替えられる。また、撮影モード切替ボタン115dは、押下される度に、静止画の撮影モードと動画の撮影モードが切り替えられる。なお、シャッターボタン115a、電源ボタン115b、Wi-Fiボタン115c、及び撮影モード切替ボタン115dは、操作部115の一部であり、操作部115は、これらのボタンに限られない。
また、特殊撮影装置1の底部150の中央には、カメラ用三脚に特殊撮影装置1や一般撮影装置3を取り付けるための三脚ねじ穴151が設けられている。また、底部150の左端側には、Micro USB(Universal Serial Bus)端子152が設けられている。底部150の右端側には、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子153が設けられている。なお、HDMIは登録商標である。
次に、図2を用いて、特殊撮影装置1の使用状況を説明する。なお、図2は、特殊撮影装置の使用イメージ図である。特殊撮影装置1は、図2に示されているように、例えば、利用者が手に持って利用者の周りの被写体を撮影するために用いられる。この場合、図1に示されている撮像素子103a及び撮像素子103bによって、それぞれ利用者の周りの被写体が撮像されることで、2つの半球画像を得ることができる。
次に、図3及び図4を用いて、特殊撮影装置1で撮影された画像から正距円筒射影画像EC及び全天球画像CEが作成されるまでの処理の概略を説明する。なお、図3(a)は特殊撮影装置1で撮影された半球画像(前側)、図3(b)は特殊撮影装置で撮影された半球画像(後側)、図3(c)は正距円筒図法により表された画像(以下、「正距円筒射影画像」という)を示した図である。図4(a)は正距円筒射影画像で球を被う状態を示した概念図、図4(b)は全天球画像を示した図である。
図3(a)に示されているように、撮像素子103aによって得られた画像は、後述の魚眼レンズ102aによって湾曲した半球画像(前側)となる。また、図3(b)に示されているように、撮像素子103bによって得られた画像は、後述の魚眼レンズ102bによって湾曲した半球画像(後側)となる。そして、半球画像(前側)と、180度反転された半球画像(後側)とは、特殊撮影装置1によって合成され、図3(c)に示されているように、正距円筒射影画像ECが作成される。
そして、OpenGL ES(Open Graphics Library for Embedded Systems)が利用されることで、図4(a)に示されているように、正距円筒射影画像が球面を覆うように貼り付けられ、図4(b)に示されているような全天球画像CEが作成される。このように、全天球画像CEは、正距円筒射影画像ECが球の中心を向いた画像として表される。なお、OpenGL ESは、2D(2-Dimensions)および3D(3-Dimensions)のデータを視覚化するために使用するグラフィックスライブラリである。なお、全天球画像CEは、静止画であっても動画であってもよい。
以上のように、全天球画像CEは、球面を覆うように貼り付けられた画像であるため、人間が見ると違和感を持ってしまう。そこで、全天球画像CEの一部の所定領域(以下、「所定領域画像」という)を湾曲の少ない平面画像として表示することで、人間に違和感を与えない表示をすることができる。これに関して、図5及び図6を用いて説明する。
なお、図5は、全天球画像を三次元の立体球とした場合の仮想カメラ及び所定領域の位置を示した図である。仮想カメラICは、三次元の立体球として表示されている全天球画像CEに対して、その画像を見るユーザの視点の位置に相当するものである。また、図6(a)は図5の立体斜視図、図6(b)はディスプレイに表示された場合の所定領域画像を表す図である。また、図6(a)では、図4に示されている全天球画像CEが、三次元の立体球CSで表わされている。このように生成された全天球画像CEが、立体球CSであるとすると、図5に示されているように、仮想カメラICが全天球画像CEの内部に位置している。全天球画像CEにおける所定領域Tは、仮想カメラICの撮影領域であり、全天球画像CEを含む三次元の仮想空間における仮想カメラICの撮影方向と画角を示す所定領域情報によって特定される。
そして、図6(a)に示されている所定領域画像Qは、図6(b)に示されているように、所定のディスプレイに、仮想カメラICの撮影領域の画像として表示される。図6(b)に示されている画像は、初期設定(デフォルト)された所定領域情報によって表された所定領域画像である。以下では、仮想カメラICの撮影方向(ea,aa)と画角(α)を用いて説明する。
図7を用いて、所定領域情報と所定領域Tの画像の関係について説明する。なお、図7は、所定領域情報と所定領域Tの画像の関係との関係を示した図である。図7に示されているように、「ea」はelevation angle、「aa」はazimuth angle、「α」は画角(Angle)を示す。即ち、撮影方向(ea,aa)で示される仮想カメラICの注視点が、仮想カメラICの撮影領域である所定領域Tの中心点CPとなるように、仮想カメラICの姿勢を変更することになる。所定領域画像Qは、全天球画像CEにおける所定領域Tの画像である。fは仮想カメラICから中心点CPまでの距離である。Lは所定領域Tの任意の頂点と中心点CPとの距離である(2Lは対角線)。そして、図7では、一般的に以下の(式1)で示される三角関数が成り立つ。
L/f=tan(α/2)・・・(式1)
〔第1の実施形態〕
続いて、図8乃至図30を用いて、本発明の第1の実施形態について説明する。
<撮影システムの概略>
まずは、図8を用いて、本実施形態の撮影システムの構成の概略について説明する。図8は、本実施形態の撮影システムの構成の概略図である。
図8に示されているように、本実施形態の撮影システムは、特殊撮影装置1、一般撮影装置3、スマートフォン5、及びアダプタ9によって構成されている。特殊撮影装置1はアダプタ9を介して一般撮影装置3に接続されている。
これらのうち、特殊撮影装置1は、上述のように、被写体や風景等を撮影して全天球(パノラマ)画像の元になる2つの半球画像を得るための特殊なデジタルカメラである。
一般撮影装置3は、デジタル一眼レフカメラであるが、コンパクトデジタルカメラであってもよい。一般撮影装置3には、後述の操作部315の一部であるシャッターボタン315aが設けられている。
スマートフォン5は、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信技術を利用して、特殊撮影装置1及び一般撮影装置3と無線通信を行なうことができる。また、スマートフォン5では、自装置に設けられた後述のディスプレイ517に、特殊撮影装置1及び一般撮影装置3からそれぞれ取得した画像を表示することができる。
なお、スマートフォン5は、近距離無線通信技術を利用せずに、有線ケーブルによって特殊撮影装置1及び一般撮影装置3と通信を行なうようにしてもよい。また、スマートフォン5は、画像処理装置の一例であり、画像処理装置には、タブレット型PC(Personal Computer:パーソナルコンピュータ)、ノートPC、デスクトップPCも含まれる。なお、スマートフォンは、後述の通信端末の一例でもある。
また、図9は、アダプタの斜視図である。図9に示されているように、アダプタ9は、シューアダプタ901、ボルト902、上部アジャスタ903、及び下部アジャスタ904によって構成されている。これらのうち、シューアダプタ901は、一般撮影装置3のアクセサリシューにスライドして取り付けられる。このシューアダプタ901の中心に、三脚ねじ穴151に回転して取り付けられるボルト902が設けられている。このボルト902には、回転可能に、上部アジャスタ903及び下部アジャスタ904が設けられている。上部アジャスタ903は、ボルト902に取り付けた物(例えば、特殊撮影装置1)を固定する役割を果たす。下部アジャスタ904は、シューアダプタ901を取り付けた物(例えば、一般撮影装置3)を固定する役割を果たす。
図10は、撮影システムの使用イメージ図である。図10に示されているように、利用者は、スマートフォン5を衣服のポケットに入れ、アダプタ9を用いて特殊撮影装置1を取り付けた一般撮影装置3で被写体等の撮影を行なう。なお、スマートフォン5は、衣服のポケットに入れずに、特殊撮影装置1や一般撮影装置3と無線通信可能な範囲に置いてもよい。
<<実施形態のハードウェア構成>>
次に、図11及び図13を用いて、本実施形態の特殊撮影装置1、一般撮影装置3及びスマートフォン5のハードウェア構成を詳細に説明する。
<特殊撮影装置のハードウェア構成>
まず、図11を用いて、特殊撮影装置1のハードウェア構成を説明する。図11は、特殊撮影装置1のハードウェア構成図である。以下では、特殊撮影装置1は、2つの撮像素子を使用した全天球(全方位)特殊撮影装置とするが、撮像素子は2つ以上いくつでもよい。また、必ずしも全方位撮影専用の装置である必要はなく、通常のデジタルカメラやスマートフォン等に後付けの全方位の撮像ユニットを取り付けることで、実質的に特殊撮影装置1と同じ機能を有するようにしてもよい。
図11に示されているように、特殊撮影装置1は、撮像ユニット101、画像処理ユニット104、撮像制御ユニット105、マイク108、音処理ユニット109、CPU(Central Processing Unit)111、ROM(Read Only Memory)112、SRAM(Static Random Access Memory)113、DRAM(Dynamic Random Access Memory)114、操作部115、ネットワークI/F116、通信部117、アンテナ117a、電子コンパス118、ジャイロセンサ119、加速度センサ120、及び端子121によって構成されている。
このうち、撮像ユニット101は、各々半球画像を結像するための180°以上の画角を有する広角レンズ(いわゆる魚眼レンズ)102a,102bと、各広角レンズに対応させて設けられている2つの撮像素子103a,103bを備えている。撮像素子103a,103bは、魚眼レンズ102a,102bによる光学像を電気信号の画像データに変換して出力するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charge Coupled Device)センサなどの画像センサ、この画像センサの水平又は垂直同期信号や画素クロックなどを生成するタイミング生成回路、この撮像素子の動作に必要な種々のコマンドやパラメータなどが設定されるレジスタ群などを有している。
撮像ユニット101の撮像素子103a,103bは、各々、画像処理ユニット104とパラレルI/Fバスで接続されている。一方、撮像ユニット101の撮像素子103a,103bは、撮像制御ユニット105とは、シリアルI/Fバス(I2Cバス等)で接続されている。画像処理ユニット104、撮像制御ユニット105及び音処理ユニット109は、バス110を介してCPU111と接続される。さらに、バス110には、ROM112、SRAM113、DRAM114、操作部115、ネットワークI/F116、通信部117、及び電子コンパス118なども接続される。
画像処理ユニット104は、撮像素子103a,103bから出力される画像データをパラレルI/Fバスを通して取り込み、それぞれの画像データに対して所定の処理を施した後、これらの画像データを合成処理して、図3(c)に示されているような正距円筒射影画像のデータを作成する。
撮像制御ユニット105は、一般に撮像制御ユニット105をマスタデバイス、撮像素子103a,103bをスレーブデバイスとして、I2Cバスを利用して、撮像素子103a,103bのレジスタ群にコマンド等を設定する。必要なコマンド等は、CPU111から受け取る。また、撮像制御ユニット105は、同じくI2Cバスを利用して、撮像素子103a,103bのレジスタ群のステータスデータ等を取り込み、CPU111に送る。
また、撮像制御ユニット105は、操作部115のシャッターボタンが押下されたタイミングで、撮像素子103a,103bに画像データの出力を指示する。特殊撮影装置1によっては、ディスプレイ(例えば、スマートフォン5のディスプレイ517)によるプレビュー表示機能や動画表示に対応する機能を持つ場合もある。この場合は、撮像素子103a,103bからの画像データの出力は、所定のフレームレート(フレーム/分)によって連続して行われる。
また、撮像制御ユニット105は、後述するように、CPU111と協働して撮像素子103a,103bの画像データの出力タイミングの同期をとる同期制御手段としても機能する。なお、本実施形態では、特殊撮影装置1にはディスプレイが設けられていないが、表示部を設けてもよい。
マイク108は、音を音(信号)データに変換する。音処理ユニット109は、マイク108から出力される音データをI/Fバスを通して取り込み、音データに対して所定の処理を施す。
CPU111は、特殊撮影装置1の全体の動作を制御すると共に必要な処理を実行する。ROM112は、CPU111のための種々のプログラムを記憶している。SRAM113及びDRAM114はワークメモリであり、CPU111で実行するプログラムや処理途中のデータ等を記憶する。特にDRAM114は、画像処理ユニット104での処理途中の画像データや処理済みの正距円筒射影画像のデータを記憶する。
操作部115は、シャッターボタン115aなどの操作ボタンの総称である。ユーザは操作部115を操作することで、種々の撮影モードや撮影条件などを入力する。
ネットワークI/F116は、SDカード等の外付けのメディアやパーソナルコンピュータなどとのインターフェース回路(USBI/F等)の総称である。また、ネットワークI/F116としては、無線、有線を問わない。DRAM114に記憶された正距円筒射影画像のデータは、このネットワークI/F116を介して外付けのメディアに記録されたり、必要に応じてネットワークI/F116を介してスマートフォン5等の外部端末(装置)に送信されたりする。
通信部117は、特殊撮影装置1に設けられたアンテナ117aを介して、Wi-Fi、NFC、Bluetooth等の近距離無線通信技術によって、スマートフォン5等の外部端末(装置)と通信を行う。この通信部117によっても、正距円筒射影画像のデータをスマートフォン5等の外部端末(装置)に送信することができる。
電子コンパス118は、地球の磁気から特殊撮影装置1の方位を算出し、方位情報を出力する。この方位情報はExifに沿った関連情報(メタデータ)の一例であり、撮影画像の画像補正等の画像処理に利用される。なお、関連情報には、画像の撮影日時、及び画像データのデータ容量の各データも含まれている。
ジャイロセンサ119は、全天球カメラ20の移動に伴う角度の変化(Roll角、Pitch角、Yaw角)を検出するセンサである。角度の変化はExifに沿った関連情報(メタデータ)の一例であり、撮像画像の画像補正等の画像処理に利用される。
加速度センサ120は、3軸方向の加速度を検出するセンサである。特殊撮影装置3aは、加速度センサ120が検出した加速度に基づいて、自装置(特殊撮影装置3a)の姿勢(重力方向に対する角度)を算出する。特殊撮影装置3aに、ジャイロセンサ119と加速度センサ120の両方が設けられることによって、画像補正の精度が向上する。
端子121は、Micro USB用の凹状の端子である。
<一般撮影装置のハードウェア構成>
次に、図12を用いて、一般撮影装置のハードウェアについて説明する。図12は、一般撮影装置3のハードウェア構成図である。図12に示されているように、一般撮影装置3は、撮像ユニット301、画像処理ユニット304、撮像制御ユニット305、マイク308、音処理ユニット309、バス310、CPU311、ROM312、SRAM313、DRAM314、操作部315、ネットワークI/F316、通信部317、アンテナ317a、電子コンパス318、及びディスプレイ319によって構成されている。画像処理ユニット304及び撮像制御ユニット305は、バス310を介してCPU311と接続される。
各構成304、310、311、312、313、314、315、316、317、317a、318は、それぞれ、図11の特殊撮影装置1における各構成104、110、111、112、113、114、115、116、117、117a、118と同様の構成であるため、その説明を省略する。
更に、一般撮影装置3の撮影ユニット301は、図12に示されているように、撮像素子303の前面にレンズユニット306、及びメカニカルシャッタ307が外部から撮像素子303の方向に順に設けられている。
撮像制御ユニット305は、基本的に撮像制御ユニット105と同様の構成及び処理を行なうが、更に、操作部315によって受け付けられた利用者の操作に基づいて、レンズユニット306、及びメカニカルシャッタ307の駆動を制御する。
また、ディスプレイ319は、操作メニュー、撮影中又は撮影後の画像を表示させる表示手段の一例である。
<スマートフォンのハードウェア構成>
次に、図13を用いて、スマートフォンのハードウェアについて説明する。図13は、スマートフォンのハードウェア構成図である。図13に示されているように、スマートフォン5は、CPU501、ROM502、RAM503、EEPROM504、CMOSセンサ505、撮像素子I/F513a、加速度・方位センサ506、メディアI/F508、GPS受信部509を備えている。
これらのうち、CPU501は、スマートフォン5全体の動作を制御する。ROM502は、CPU501やIPL(Initial Program Loader)等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。EEPROM504は、CPU501の制御にしたがって、スマートフォン用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。CMOSセンサ505は、CPU501の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像し画像データを得る。撮像素子I/F513aは、CMOSセンサ512の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ506は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F508は、フラッシュメモリ等の記録メディア507に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部509は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
また、スマートフォン5は、遠距離通信回路511、アンテナ511a、CMOSセンサ512、撮像素子I/F513b、マイク514、スピーカ515、音入出力I/F516、ディスプレイ517、外部機器接続I/F518、近距離通信回路519、近距離通信回路519のアンテナ519a、及びタッチパネル521を備えている。
これらのうち、遠距離通信回路511は、後述の通信ネットワーク100を介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ512は、CPU501の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F513bは、CMOSセンサ512の駆動を制御する回路である。マイク514は、音声を入力する内蔵型の集音手段の一種である。音入出力I/F516は、CPU501の制御に従ってマイク514及びスピーカ515との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ517は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機ELなどの表示手段の一種である。外部機器接続I/F518は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路519は、Wi-Fi、NFC、Bluetooth等の通信回路である。タッチパネル521は、利用者がディスプレイ517を押下することで、スマートフォン5を操作する入力手段の一種である。
また、スマートフォン5は、バスライン510を備えている。バスライン510は、CPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
なお、上記各プログラムが記憶されたHD(Hard Disk)やCD−ROM等の記録媒体は、いずれもプログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。
<<実施形態の機能構成>>
次に、図11乃至図14を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。図14は、本実施形態の撮影システムの一部を構成する、特殊撮影装置1、一般撮影装置3、及びスマートフォン5の各機能ブロック図である。
<特殊撮影装置の機能構成>
まず、図11及び図14を用いて、特殊撮影装置1の機能構成について詳細に説明する。図14に示されているように、特殊撮影装置1は、受付部12、撮像部13、集音部14、画像・音処理部15、判断部17、近距離通信部18、及び記憶・読出部19を有している。これら各部は、図11に示されている各構成要素のいずれかが、SRAM113からDRAM114上に展開された特殊撮影装置用のプログラムに従ったCPU111からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、特殊撮影装置1は、図11に示されているROM112、SRAM113、及びDRAM114によって構築される記憶部1000を有している。
(特殊撮影装置の各機能構成)
次に、図11及び図14を用いて、特殊撮影装置1の各機能構成について更に詳細に説明する。
特殊撮影装置1の受付部12は、主に、図11に示されている操作部115及びCPU111の処理によって実現され、利用者からの操作入力を受け付ける。
撮像部13は、主に、図11に示されている撮像ユニット101、画像処理ユニット104、及び撮像制御ユニット105、並びにCPU111の処理によって実現され、被写体や風景等を撮像し、撮影画像データを得る。この撮影画像データは、図3(a),(b)に示されているように、全天球画像データの元になる2つの半球画像データである。
集音部14は、図11に示されている108及び音処理ユニット109、並びにCPU111の処理によって実現され、特殊撮影装置1の周囲の音を集音する。
画像・音処理部15は、主にCPU111からの命令によって実現され、撮影部13によって得られた撮影画像データ、又は集音部14によって得られた音データに対して、各種処理を行なう。例えば、画像・音処理部15は、2つの撮像素子103a,103bのそれぞれによって得られた2つの半球画像データ(図3(a),(b)参照)に基づいて、正距円筒射影画像データ(図3(c)参照)を作成する。
判断部17は、CPU111の処理によって実現され、各種判断を行なう。
近距離通信部18は、主に、CPU111の処理、並びに通信部117及びアンテナ117aによって実現され、スマートフォン5の近距離通信部58等と、Wi-Fi等による近距離無線通信技術によって通信することができる。
記憶・読出部19は、主に、図11に示されているCPU111の処理によって実現され、記憶部1000に各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部1000から各種データ(または情報)を読み出したりする。
<一般撮影装置の機能構成>
続いて、図12及び図14を用いて、一般撮影装置3の機能構成について詳細に説明する。図14に示されているように、一般撮影装置3は、受付部32、撮像部33、集音部34、画像・音処理部35、表示制御部36、判断部37、近距離通信部38、及び記憶・読出部39を有している。これら各部は、図12に示されている各構成要素のいずれかが、SRAM313からDRAM314上に展開された特殊撮影装置用のプログラムに従ったCPU311からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、一般撮影装置3は、図12に示されているROM312、SRAM313、及びDRAM314によって構築される記憶部3000を有している。
(一般撮影装置の各機能構成)
一般撮影装置3の受付部32は、主に、図12に示されている操作部315及びCPU311の処理によって実現され、利用者からの操作入力を受け付ける。
撮像部33は、主に、図12に示されている撮像ユニット301、画像処理ユニット304、及び撮像制御ユニット305、並びにCPU311の処理によって実現され、被写体や風景等を撮像し、撮影画像データを得る。この撮影画像データは、透視射影方式で撮影された平面画像データである。
集音部34は、図12に示されているマイク308及び音処理ユニット309、並びにCPU311の処理によって実現され、一般撮影装置3の周囲の音を集音する。
画像・音処理部35は、主にCPU311からの命令によって実現され、撮影部33によって得られた撮影画像データ、又は集音部34によって得られた音データに対して、各種処理を行なう。
表示制御部36は、図12に示されているCPU311の処理によって実現され、ディスプレイ319に、撮影中又は撮影後の撮影画像データに係る平面画像Pを表示させる。
判断部37は、CPU311の処理によって実現され、各種判断を行なう。例えば、判断部37は、利用者によって、シャッターボタン315aが押下されたかを判断する。
近距離通信部38は、主に、CPU311、並びに通信部317及びアンテナ317aによって実現され、スマートフォン5の近距離通信部58等と、Wi-Fi等による近距離無線通信技術によって通信することができる。
記憶・読出部39は、主に、図12に示されているCPU311の処理によって実現され、記憶部3000に各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部3000から各種データ(または情報)を読み出したりする。
<スマートフォンの機能構成>
次に、図13乃至図16を用いて、スマートフォン5の機能構成について詳細に説明する。図14に示されているように、スマートフォン5は、遠距離通信部51、受付部52、撮像部53、集音部54、画像・音処理部55、表示制御部56、判断部57、近距離通信部58、及び記憶・読出部59を有している。これら各部は、図13に示されている各構成要素のいずれかが、EEPROM504からRAM503上に展開されたスマートフォン5用プログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、スマートフォン5は、図13に示されているROM502、RAM503、及びEEPROM504によって構築される記憶部5000を有している。この記憶部5000には、連携撮影装置管理DB5001が構築されている。この連携撮影装置管理DB5001は、図15(a)連携撮影装置管理テーブルによって構成されている。図15(a)は連携撮影装置管理テーブルの概念図である。
(連携撮影装置管理テーブル)
次に、図15(a)を用いて、連携撮影装置管理テーブルについて説明する。図15(a)に示されているように、撮影装置毎に、各撮影装置の連携関係を示す関連関係情報、撮影装置のIPアドレス、及び撮影装置の装置名が関連付けて管理されている。このうち、関連関係情報は、自装置のシャッターが押下されることで撮影を開始する一の撮影装置を「メイン」とし、「メイン」の撮影装置でシャッターが押下されることに応じて撮影を開始する他の撮影装置を「サブ」として示している。なお、IPアドレスは、Wi-Fiによる通信の場合であって、USBの有線ケーブルを用いた通信の場合には製造者ID(Identification)及び製品IDに代わり、Bluetoothを用いた無線通信の場合には、BD(Bluetooth Device Address)に代わる。
(スマートフォンの各機能構成)
スマートフォン5の遠距離通信部51は、主に、図13に示されている遠距離通信回路511及びCPU501の処理によって実現され、インターネット等の通信ネットワークを介して、他の装置(例えば、他のスマートフォン、サーバ)との間で各種データ(または情報)の送受信を行う。
受付部52は、主にタッチパネル521及びCPU501の処理によって実現され、利用者から各種の選択又は入力を受け付ける。タッチパネル521はディスプレイ517と共用であってもよい。また、タッチパネル以外の入力手段(ボタン)等でもよい。
撮像部53は、主に、図13に示されているCMOSセンサ505,512、及びCPU501の処理によって実現され、被写体や風景等を撮像し、撮影画像データを得る。この撮影画像データは、透視射影方式で撮影された平面画像データである。
集音部54は、図13に示されているマイク514、及びCPU501の処理によって実現され、スマートフォン5の周囲の音を集音する。
画像・音処理部55は、主にCPU501からの命令によって実現され、撮影部53によって得られた撮影画像データ、又は集音部54によって得られた音データに対して、各種処理を行なう。
表示制御部56は、図13に示されているCPU501の処理によって実現され、ディスプレイ517に、撮像部53による撮影中又は撮影後の撮影画像データに係る平面画像Pを表示させる。また、表示制御部56は、画像・音処理部55によって作成された重畳表示メタデータを利用して、後述の平面画像Pの各格子領域LA0を、位置パラメータで示された位置、並びに補正パラメータで示された明るさ値及び色値に合わせることで、全天球画像CEに平面画像Pを重畳して表示する。なお、位置パラメータは「位置情報」の一例である。補正パラメータは「補正情報」の一例である。
判断部57は、図13に示されているCPU501の処理によって実現され、各種判断を行なう。
近距離通信部58は、主に、CPU501の処理、並びに近距離通信回路519及びアンテナ519aによって実現され、特殊撮影装置1の近距離通信部18、一般撮影装置3の近距離通信部38等と、Wi-Fi等による近距離無線通信技術によって通信することができる。
記憶・読出部59は、主に、図13に示されているCPU501の処理によって実現され、記憶部5000に、重畳表示メタデータ等の各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部5000から重畳表示メタデータ等の各種データ(または情報)を読み出したりする。また、記憶・読出部59は、記憶部5000から各種データを取得する取得部の役割を果たす。
(画像・音処理部の詳細な各機能構成)
ここで、図16を用いて、画像・音処理部55の各機能構成について詳細に説明する。図16は、画像・音処理部の詳細な機能ブロック図である。
画像・音処理部55は、大きく分けて、エンコードを行なうメタデータ作成部55aとデコードを行なう重畳部55bを有している。メタデータ作成部55aは、図19に示されている後述のステップS22の処理を実行する。また、重畳部55bは、図19に示されている後述のステップS23の処理を実行する。
{メタデータ作成部の各機能構成}
まずは、メタデータ作成部55aの各機能構成について説明する。メタデータ作成部55aは、抽出部550、第1の対応領域算出部552、注視点特定部554、射影方式変換部556、第2の対応領域算出部558、領域分割部560、射影方式逆変換部562、形状変換部564、補正パラメータ作成部566、及び重畳表示メタデータ作成部570を有している。なお、明るさや色の補正をする必要がない場合、形状変換部564及び補正パラメータ作成部566は不要である。また、以下に説明する画像や領域を示す符号は図20に示されている。図20は、重畳表示パラメータの作成処理の過程における画像の概念図である。
抽出部550は、各画像の局所特徴に基づき特徴点を抽出する。局所特徴とはエッジやブロブなど画像内に見られるパターンや構造で、局所特徴を数値化したものが特徴量である。本実施形態では、抽出部550は、異なる画像で各特徴点を抽出する。抽出部550が用いられる2つの画像は、歪みが著しく大きくない限り、本実施形態のように異なる射影方式であってもよい。例えば、抽出部550は、正距円筒射影方式によって得られた長方形の正距円筒射影画像ECと、透視射影方式によって得られた長方形の平面画像Pとの間、及び、平面画像Pと、射影方式変換部556によって変換された後の周辺領域画像PIとの間で用いられる。なお、正距円筒射影方式は第1の射影方式の一例であり、透視射影方式は第2の射影方式の一例である。また、正距円筒射影画像は第1の射影画像の一例であり、平面画像Pは第2の射影画像の一例である。
第1の対応領域算出部552は、最初に正距円筒射影画像ECにおける複数の特徴点fp1に基づいた各特徴量fv1を求めるとともに、平面画像Pにおける複数の特徴点fp2に基づいた各特徴量fv2を求める。特徴量の記述方法はいくつかの方式が提案されているが、本実施形態においては、スケールや回転に対して不変又は頑強であることが望ましい。第1の対応領域算出部552は、続いて算出した正距円筒射影画像ECの複数の特徴点fp1の特徴量fv1と、平面画像Pにおける複数の特徴点fp2に対する特徴量fv2の類似度に基づき画像間の対応点を算出し、算出した画像間の対応点の関係から、正距円筒射影画像ECにおいて、平面画像Pに対応するホモグラフィを算出し、このホモグラフィを変換に用いることで、第1のホモグラフィ変換を行なう。その結果、第1の対応領域算出部552は、第1の対応領域CA1を算出する。この場合、平面画像Pの4頂点から成る四角形(矩形)の中心点CP1は、第1のホモグラフィ変換によって、正距円筒射影画像ECにおける注視点GP1に変換される。
なお、平面画像Pの4頂点の頂点座標を、p1=(x1,y1)、p2=(x2,y2)、p3=(x3,y3)、p4=(x4,y4)とすると、第1の対応領域算出部552は、以下に示す(式2)に基づいて、中心点CP1(x,y)を定めることができる。
図20では平面画像Pの画像形状が長方形であるが、対角線の交点を用いることによって正方形、台形、菱形等、さまざまな四角形の部分画像に対しても中心座標を算出することができる。平面画像Pの画像形状が、長方形、正方形に限定される場合は、計算の省略化のため、対角線の中点を部分画像の中心座標PCとしてよい。対角線P1P3の中点の算出する場合の(式3)を以下に示す。
注視点特定部554は、平面画像Pの中心点CP1が第1のホモグラフィ変換後に位置する正距円筒射影画像EC上の点(本実施形態では「注視点」という)を特定する。
ところで、注視点GP1の座標は、正距円筒射影画像EC上の座標であるため、緯度及び経度の表現に変換すると都合が良い。具体的には、正距円筒射影画像ECの垂直方向を−90度(−0.5π)から+90度(+0.5π)の緯度座標として表現し、水平方向を−180度(−π)から+180度(+π)の経度座標として表現する。このようにすることで、緯度・経度座標から、正距円筒射影画像ECの画像サイズに対応した画素位置座標を算出することができる。
射影方式変換部556は、正距円筒射影画像EC内の注視点GP1を中心とした周辺領域PAを、平面画像Pと同じ透視射影方式に変換することで、周辺領域画像PIを作成する。この場合、注視点GP1が変換された後の点を中心点CP2として、平面画像Pの対角画角αと同じ画角を垂直画角(又は水平画角)とした場合に特定することができる正方形の周辺領域画像PIを結果的に作成することができるように、射影変換元の周辺領域PAを特定する。以下、更に詳細に説明する。
(射影方式の変換)
まず、射影方式の変換について説明する。図3乃至図5を用いて説明したように、正距円筒射影画像ECによって立体球CSを被うことで、全天球画像CEを作成している。よって、正距円筒射影画像ECの各画素データは、3次元の全天球画像の立体球CSの表面における各画素データに対応させることができる。そこで、射影方式変換部556による変換式は、正距円筒射影画像ECにおける座標を(緯度,経度)=(ea,aa)と表現し、3次元の立体球CS上の座標を直行座標(x,y,z)で表わすと、以下の(式4)で表わすことができる。
(x, y, z) = (cos(ea) × cos(aa), cos(ea) × sin(aa), sin(ea)) ・・・(式4)

但し、このときの立体球CSの半径は1とする。
一方で、透過射影画像である平面画像Pは2次元画像であるが、これを2次元の極座標(動径,偏角)=(r,a)で表現すると、動径rは対角画角αに対応し、取り得る範囲は0 ≦ r ≦ tan(対角画角/2)となる。また、平面画像Pを2次元の直交座標系(u,v)で表わすと、極座標(動径,偏角)=(r,a)との変換関係は、以下の(式5)で表わすことができる。
u = r × cos(a), v = r × sin(a) ・・・(式5)
次に、この(式5)を3次元の座標(動径,極角,方位角)に対応させることを考える。今、立体球CSの表面のみを考えているため、3次元極座標における動径は「1」である。また、立体球CSの表面に張り付けた正距円筒射影画像ECを透視射影変換する射影は、立体球CSの中心に仮想カメラICがあると考えると、上述の2次元極座標(動径,偏角)=(r,a)を使うと、以下の(式6)、(式7)で表わすことができる。
r = tan(極角) ・・・(式6)
a = 方位角 ・・・(式7)
ここで極角をtすると、t = arctan(r)となるため、3次元極座標(動径、極角、方位角)は、(動径、極角、方位角)=(1, arctan(r), a)と表現することができる。
また3次元極座標から、直行座標系(x,y,z)へ変換するための変換式は、以下の(式8)で表わすことができる。
(x, y, z) = (sin(t) × cos(a), sin(t) × sin(a), cos(t)) ・・・(式8)
上記の(式8)により、正距円筒射影方式による正距円筒射影画像ECと、透視射影方式による平面画像Pの相互変換ができるようになった。即ち、作成すべき平面画像Pの対角画角αに対応する動径rを用いることで、平面画像Pの各画素が、正距円筒射影画像ECのどの座標に対応するかを表す変換マップ座標を算出でき、この変換マップ座標に基づいて、正距円筒射影画像ECから、透視射影画像である周辺領域画像PIを作成することができる。
ところで、上記射影方式の変換は、正距円筒射影画像ECの(緯度,経度)が(90°,0°)となる位置が、透視射影画像である周辺領域画像PIの中心点CP2となるような変換を示している。そこで、正距円筒射影画像ECの任意の点を注視点として透視射影変換をする場合は、正距円筒射影画像ECを貼り付けた立体球CSを回転させることで、注視点の座標(緯度、経度)が(90°,0°)の位置に配置されるような座標回転を行えば良い。
この立体球CSの回転に関する変換公式は、一般の座標回転公式であるため、説明を省略する。
(周辺領域画像の特定)
次に、図21を用いて、周辺領域画像PIの領域を特定する方法について説明する。なお、図21は、周辺領域画像を特定する際の概念図である。
対応領域算出部552が、平面画像Pと周辺領域画像PIの対応関係を判断するにあたって、周辺領域画像PI内に第2の対応領域CA2ができるだけ広く含まれていることが望ましい。よって、周辺領域画像PIを広い領域に設定すれば、第2の対応領域CA2を含まないという事態は生じない。しかし、周辺領域画像PIを、あまりにも広い領域に設定すると、その分だけ類似度を算出する対象の画素が増えるため、処理に時間が掛かってしまう。そのため、極力、周辺領域画像PIの領域は第2の対応領域CA2を含む範囲内で小さい方が良い。そこで、本実施形態では、以下に示すような方法で、周辺領域画像PIを特定する。
本実施形態では、周辺領域画像PIの特定に、平面画像の35mm換算焦点距離を使用するが、これは撮影時に記録されるExifデータから取得される。35mm換算焦点距離は、いわゆる24mm x 36mmのフィルムサイズを基準とした焦点距離であるため、このフィルムの対角と、焦点距離から以下の算出式(式9)、(式10)で対応する対角画角を算出することができる。
フィルム対角 = sqrt(24*24 + 36*36) ・・・(式9)
合成用画像画角/2 = arctan((フィルム対角/2)/合成用画像35mm換算焦点距離)・・(式10)
ところで、この画角をカバーする画像は円形となるのだが、実際の撮像素子(フィルム)は長方形なので円に内接する長方形画像となっている。本実施形態では、周辺領域画像PIの垂直画角αを、平面画像Pの対角画角αと同じになるように設定する。これにより、図21(b)に示されている周辺領域画像PIは、図21(a)に示されている平面画像Pの対角画角αをカバーする円に外接する正方形となり、垂直画角αは、下記(式11)、(式12)で示されているように、正方形の対角と平面画像Pの焦点距離から算出できる。
正方形対角=sqrt(フィルム対角*フィルム対角+フィルム対角*フィルム対角)・・・(式11)
垂直画角α/2 = arctan((正方形対角/2) / 平面画像の35mm換算焦点距離))・・・(式12)
このような垂直画角αで射影変換することで、注視点を中心に平面画像Pの対角画角αにおける画像をできるだけ広くカバーでき、かつ垂直画角αが大きくなりすぎない周辺領域画像PI(透視射影画像)を作成することができる。
(位置情報の算出)
続いて、図16に戻り、第2の対応領域算出部558は、平面画像Pにおける複数の特徴点fp2と周辺領域画像PIにおける複数の特徴点fp3の特徴量fv3を算出する。算出された各特徴量fv2,fv3の類似度に基づき画像間の対応点を算出し、算出した画像間の対応点の関係から、周辺領域画像PIにおいて、平面画像Pに対応するホモグラフィを算出し、このホモグラフィを変換に用いることで、第2のホモグラフィ変換を行なう。その結果、第2の対応領域算出部558は、第2の対応領域CA2を算出する。
なお、第1のホモグラフィ変換の前に、第1のホモグラフィの算出時間を早めるために、平面画像P及び正距円筒射影画像ECのうちの少なくとも一方の画像サイズをリサイズしてもよい。例えは、平面画像Pが4000万画素で、正距円筒射影画像ECが3000万画素の場合、平面画像Pを3000万画素にリサイズしたり、両画像を1000万画素になるようにそれぞれの画像をリサイズしたりする。同様に、第2のホモグラフィ算出の前に、平面画像P及び周辺領域画像PIの少なくとも一方の画像サイズをリサイズしてもよい。
また、本実施形態でのホモグラフィは、正距円筒射影画像ECと平面画像Pとの射影関係を表す変換行列であり、平面画像Pにおける座標に、ホモグラフィ算出処理で算出したホモグラフィ変換行列を乗算することで、正距円筒射影画像EC(全天球画像CE)上での対応座標を算出することができる。
領域分割部560は、画像における一部の領域を複数の格子領域に分割する。ここで、図22を用いて、第2の対応領域を複数の格子領域に分割する方法を詳細に説明する。なお、図22は、第2の対応領域を複数の格子領域に分割する際の概念図である。
領域分割部560は、図22(a)に示されているように、対応領域算出部552が第2のホモグラフィ変換により算出した第2の対応領域CA2の頂点座標の4つの頂点から成る四角形を、図22(b)に示されているように、複数の格子領域LA2に分割する。例えば、水平方向に30、垂直方向に20ほど均等分割する。
次に、複数の格子領域LA2の具体的な分割方法について説明する。
まず、第2の対応領域CA2を均等に分割する算出式を示す。2点をA(X1,Y1)、B(X2,Y2)として、その2点間の線分を等間隔にn個に分割する場合、Aからm番目にあたる点Pmの座標は、以下に示す(式13)によって算出される。
Pm = ( X1 + (X2 − X1) ×m / n, Y1 + (Y2 − Y1) × m / n )・・・(式13)
上記の(式13)によって、線分を均等に分割した座標が算出できるため、四角形の上辺、下辺をそれぞれ分割した座標を求め、分割した座標から成る線分をさらに分割すればよい。四角形の左上、右上、右下、左下の各座標をそれぞれTL,TR,BR,BLとした場合、線分TL−TRおよび線分BR−BLを均等に30分割した座標を求める。次に、0から30番目まで分割された各座標において、同じ順番に対応する座標同士から成る線分に対し、均等に20分割した座標を求める。これにより、四角形領域を30×20個の小領域に分割するための座標を求めることができる。図22(b)では、座標一例として、TLの座標(LO00,00,LA00,00)を示している。
続いて、図16及び図20に戻り、射影方式逆変換部562は、第2の対応領域CA2の射影方式を、正距円筒射影画像ECと同じ正距円筒射影方式に逆変換することで、正距円筒射影画像ECにおいて、第2の対応領域CA2に対応する第3の対応領域CA3を算出する。具体的には、射影方式逆変換部562は、正距円筒射影画像ECにおいて、第2の対応領域CA2における複数の格子領域LA2に対応する各格子領域LA3から成る第3の対応領域CA3を算出する。第3の対応領域CAは、図20に示されているが、拡大図として、図23にも示されている。なお、図23は、正距円筒射影画像ECにおいて第3の対応領域を示す概念図である。これにより、平面画像Pは、最終的に第3の対応領域CA3に合わせるように(マッピングするように)、正距円筒射影画像ECによって作成された全天球画像CEに重畳表示される。この射影方式逆変換部562の処理により、各格子領域LA3の各格子点の座標を示す位置パラメータが作成される。位置パラメータは、図17及び図18(b)に示されている。なお、格子点は複数の点の一例である。
以上、位置パラメータを作成することにより、正距円筒射影画像ECと平面画像Pの位置関係を算出することができる。
ところで、位置パラメータは算出されたが、このまま重畳表示を行う場合、正距円筒射影画像ECと平面画像Pとで明るさや色味が大きく異なる場合に、不自然な重畳表示となることがある。そのため、以下に示す形状変換部564及び補正パラメータ作成部566は、明るさや色味が大きく異なる場合であっても、不自然な重畳表示となることを防止する役割を果たす。
形状変換部564は、後述の色合わせに先立って、第2の対応領域CA2の4頂点を平面画像Pの4頂点に射影することで、第2の対応領域CA2を平面画像Pと同じ形状に変換する。具体的には、図24(a)に示されている第2の対応領域CA2の各格子領域LA2を、図24(c)に示されている平面画像Pの各格子領域LA0に合わせるために、第2の対応領域CA2の形状を平面画像Pと同じ形状に変換する。これにより、図24(a)に示されている第2の対応領域CA2は、図24(b)に示されている第2の対応領域CA2’に形状が変換される。これに伴い、格子領域LA2が格子領域LA2’に変換されるため、平面画像Pの格子領域LA0と同じ形状となる。
補正パラメータ作成部566は、同じ形状に変換後の第2の対応領域CA2’における各格子領域LA2’の明るさ値及び色値に対して、各格子領域LA2’と同じ形状である平面画像Pの各格子領域LA0の明るさ値及び色値を合わせるための補正パラメータを作成する。具体的には、補正パラメータ作成部566は、各格子点LA0の1点を共通に格子点としてもつ4つの格子領域を構成する全ての画素の明るさ値及び色値(R,G,B)の平均値a= (Rave,Gave,Bave)を算出し、各格子点LA2’の1点を共通に格子点としてもつ4つの格子領域を構成する全ての画素の明るさ値及び色値(R’,G’,B’)の平均値a’ = (R’ave,G’ave,B’ave)を算出する。なお、上記各格子点LA0の1点および各格子点LA2’の1点が第2の対応領域CA2および第3の対応領域CA3の4隅の場合、補正パラメータ作成部566は、1つの格子領域から明るさ値および色値の平均値aおよび平均値a’を算出する。また、上記各格子点LA0の1点および各格子点LA2’の1点が第2の対応領域CA2第3の対応領域CA3の外周の点の場合、補正パラメータ作成部566は、内側2つの格子領域から明るさ値および色値の平均値aおよび平均値a’を算出する。そして、補正パラメータは、本実施形態では、平面画像Pの明るさ値及び色値を補正するためのゲインデータとなるため、以下の(式14)に示されているように、平均値a’を平均値aで除算することで、補正パラメータPaを求める。
Pa = a’/ a・・・(式14)
これにより、後述の重畳表示において、補正パラメータが示すゲイン値を、格子領域LA0毎に乗算することで、平面画像Pの色味および明るさが、正距円筒射影画像EC(全天球画像CE)の画素値と近くなり、見た目が違和感なく重畳表示することが可能となる。なお、補正パラメータは、平均値から算出されるだけでなく、平均値に代えて又は平均値に加えて、中央値、最頻値等を使って算出されるようにしてもよい。
また、本実施形態では明るさ値および色値の補正値の算出に画素値(R,G,B)を使用したが、輝度および色差信号であるYUVフォーマットや、JPEGのsYCC(YCbCr)フォーマット等における輝度値、色差値を用いて、同様の方法にて格子領域を構成する全ての画素の輝度値および色差値の平均値を求め、その平均値を除算することにより後述の重畳表示における補正パラメータとしてもよい。なお、RGB値からYUV、sYCC(YCbCr)に変換する方法は公知であるため詳細は省略するが、参考として(式15)を用いて、JPEG圧縮画像のフォーマットJFIF(JPEG file interchange format)形式のRGBからYCbCrへ変換する例を挙げる。
重畳表示メタデータ作成部570は、位置パラメータ及び補正パラメータ等を用いて、全天球画像CEに対して平面画像Pを重畳する際の位置、並びに明るさ値及び色値の補正値を示す重畳表示メタデータを作成する。
(重畳表示メタデータ)
続いて、図17を用いて、重畳表示メタデータのデータ構造について説明する。図17は、重畳表示メタデータのデータ構造である。
図17に示されているように、重畳表示メタデータは、正距円筒射影画像情報、平面画像情報、重畳表示情報、及びメタデータ作成情報によって構成されている。
これらのうち、正距円筒射影画像情報は、特殊撮影装置1から撮影画像データと共に送られて来た情報である。正距円筒射影画像情報は、画像識別情報及び付属情報を含んでいる。正距円筒射影画像情報における画像識別情報は、正距円筒射影画像を識別するための画像識別情報である。図17では、正距円筒射影画像情報における画像識別情報の一例として、画像のファイル名が示されているが、画像を識別するための画像IDであってもよい。
また、正距円筒射影画像情報における付属情報は、正距円筒射影画像情報に付属する関連情報である。図17では、付属情報の一例として、特殊撮影装置1で撮影された際に得られた正距円筒射影画像データの姿勢補正情報(Pitch,Yaw,Roll)が示されている。この姿勢補正情報は、特殊撮影装置1の画像記録フォーマットとして規格化されているExif(Exchangeable image file format)で格納されている場合があり、GPano(Google Photo Sphere schema)で提供されている各種フォーマットで格納されている場合もある。全天球画像は、同じ位置で撮影すれば、姿勢が異なっていても360°全方位の画像が撮影できるという特徴があるが、全天球画像CEを表示する場合に、姿勢情報や、どこを画像の中心にするか(注視点)を指定しなければ表示位置が決まらない。そのため、一般的には天頂が撮影者の真上に来るように全天球画像CEを補正して表示する。これにより、水平線が真っ直ぐに補正された自然な表示が可能となる。
次に、平面画像情報は、一般撮影装置3から撮影画像データと共に送られて来た情報である。平面画像情報は、画像識別情報及び付属情報を含んでいる。平面画像情報における画像識別情報は、平面画像Pを識別するための画像識別情報である。図17では、画像識別情報の一例として、画像のファイル名が示されているが、画像を識別するための画像IDであってもよい。
また、平面画像情報における付属情報は、平面画像情報に付属する関連情報である。図17では、平面画像情報における付属情報の一例として、35mm換算焦点距離の値が示されている。35mm換算焦点距離の値は、全天球画像CEに平面画像Pを重畳して表示するために必須ではないが、重畳表示を行う場合に表示する画角を決めるための参考情報となるため、例として挙げている。
次に、重畳表示情報は、スマートフォン5で作成された情報であり、領域分割数情報、各格子領域の格子点の位置(位置パラメータ)、及び明るさ値及び色値の補正値(補正パラメータ)を含んでいる。これらのうち、領域分割数情報は、第1の対応領域CA1を複数の格子領域に分割する際の水平(経度)方向の分割数及び垂直(緯度)方向の分割数を示している。
また、位置パラメータは、平面画像Pを格子状の複数の領域に分割した場合の各格子点が、正距円筒射影画像EC(全天球画像CE)のどの位置に配置されるかを示す頂点マッピング情報である。補正パラメータは、本実施形態では、平面画像Pの色値を補正するためのゲインデータである。なお、補正対象がモノクロ画像の場合もあるため、補正パラメータは、明るさ値及び色値のうち少なくとも明るさ値を合わせるためのパラメータである。
ところで、全天球画像CEを得る場合、平面画像Pと同じ射影方式である透視射影方式を用いると、360°の全方位の撮影ができない。そのため、全天球画像CEの一部の領域に、全天球画像CEとは別に撮影することで得られた平面画像Pを重畳しようとしても、正距円筒射影画像ECと平面画像Pは射影方式が異なるため、正距円筒射影画像EC(全天球画像CE)と平面画像Pが合わず、平面画像Pが全天球画像CEに上手く溶け込まない。そのため、全天球画像のように広い画角の画像は、射影方式の1つとして、正距円筒射影方式で作成されることが多い。しかし、正距円筒射影方式を用いると、いわゆるメルカトル図法のように標準緯線から離れるほど横方向の長さが拡大されるため、一般的なカメラで採用されている透視射影方式の画像とは大きく異なった画像となる。よって、単純に画像の縮尺だけを変更して重ね合わせても画像が一致せず、平面画像Pが全天球画像CEに上手く溶け込まない。そこで、本実施形態では、図20に示されている処理により、位置パラメータを作成する。
ここで、図18を用いて、位置パラメータ及び補正パラメータについて詳細に説明する。図18(a)は第2の対応領域における各格子領域を示した概念図である。図18(b)は第3の対応領域における各格子領域を示した概念図である。
図18(a)に示されているように、正距円筒射影画像ECの一部の領域である第1の対応領域CA1が平面画像Pと同じ透視射影方式に変換されることで得られる第2の対応領域CA2は、本実施形態では、水平分割数が30で垂直分割数が20の複数の格子領域に分割される。図18(a)には、各格子領域の格子点の座標(LO00,00,LA00,00),(LO01,00,LA01,00),…,(LO30,20,LA30,20)、及び、各格子領域の格子点における明るさ値及び色値の補正値(R00,00,G00,00,B00,00),(R01,00,G01,00,B01,00),…,(R30,20,G30,20,B30,20)が示されている。なお、図面を簡略化するため、4頂点における格子点の座標、並びに明るさ値及び色値の補正値が示されているが、実際には、全ての格子点の座標、並びに明るさ値及び色値の補正値が存在する。また、各明るさ値及び色値の補正値R,G,Bは、それぞれ赤色の補正ゲイン、緑色の補正ゲイン、青色の補正ゲインを示している。各明るさ値及び色値の補正値R,G,Bは、実際には、各格子点の座標を中心とする所定範囲(隣の格子点の所定範囲と重ならない範囲)内の画像の明るさ値及び色値の補正値を示している。
一方、図18(b)に示されているように、第2の対応領域CA2が正距円筒射影画像ECと同じ正距円筒射影方式に逆変換されることで得られた第3の対応領域CA3は、本実施形態では、同じく水平分割数が30で垂直分割数が20の複数の格子領域に分割される。図18(b)には、各格子領域の格子点の座標(LO’00,00,LA’00,00),(LO’01,00,LA’01,00),…,(LO’30,20,LA’30,20)の座標、及び、第2の対応領域CA2の各補正値と同じ値の明るさ値及び色値の補正値が示されている。この場合も、図面を簡略化するため、4頂点における格子点の座標及び明るさ値及び色値の補正値が示されているが、実際には、全ての格子点の座標と明るさ値及び色値の補正値が存在する。
次に、メタデータ作成情報は、重畳表示メタデータのバージョンを示すバージョン情報を示している。
なお、上記のように、位置パラメータは、平面画像Pと正距円筒射影画像EC(全天球画像CE)のそれぞれの位置対応関係を示すものである。しかし、位置パラメータで、平面画像Pの全ての画素位置が正距円筒射影画像EC(全天球画像CE)のどの座標に対応付けられるかの情報を表わそうとすると、一般撮影装置3が高画素数のデジタルカメラの場合、約4000万画素数分の情報を表わさなければならない。そのため、位置パラメータのデータ量が多くなり、データ記憶等の扱いが大変である。そこで、本実施形態の位置パラメータは、平面画像Pを600個(30×20)の領域に分割することで、平面画像の格子点の座標が、正距円筒射影画像EC(全天球画像CE)のどこに対応するかを示すだけのデータを示している。また、スマートフォン5は重畳表示する場合には、格子点の座標から各領域内の画像の位置を補間することで、重畳表示を実現することができる。
{重畳部の機能構成}
続いて、図16を用い、重畳部55bの機能構成について説明する。重畳部55bは、貼付領域作成部582、補正部584、画像作成部586、重畳部588、及び射影変換部590を有している。
これらのうち、貼付領域作成部582は、仮想の立体球CSにおいて、第3の対応領域CA3に対応する領域部分(以下、「部分立体球」という)PSを作成する。
補正部584は、重畳表示メタデータ内の補正パラメータに基づいて、平面画像Pの明るさ値及び色値を、正距円筒射影画像ECの明るさ値及び色値に合わせる補正を行なう。なお、補正部584は、必ずしも明るさや色の補正を行なう必要はない。また、補正部584が補正パラメータによって補正を行なう場合、明るさの補正を行なっても、色の補正を行なわなくてもよい。
画像作成部586は、部分立体球PSに対して、平面画像P(または、平面画像Pを補正した後の補正画像C)を貼り付けることで、重畳画像Sを作成する。また、画像作成部586は、部分立体球PSの領域に基づいて、マスクデータMを作成する。更に、画像作成部586は、立体球CSに対して、正距円筒射影画像ECを貼り付けることで全天球画像CEを作成する。
ここで、マスクデータMは、重畳画像Sを全天球画像CEに重畳する場合に用いることが可能な透過比率データである。マスクデータMは、重畳画像Sを全天球画像CEに重畳した場合の境界周辺の明るさ及び色を、内側の重畳画像S側から外側の全天球画像CE側に徐々に近づけるために、マスク周辺の透過度が、内側から外側に向けて徐々に重畳画像S寄りから全天球画像CE寄りに高くなっている。これにより、全天球画像CEに重畳画像Sが重畳されても、極力、重畳されたことが分からないようにすることができる。なお、マスクデータMの作成は、必須ではない。
重畳部588は、全天球画像CEに対して重畳画像S及びマスクデータMを重畳する。これにより、境目が目立たないように高精細の重畳画像Sが重畳された低精細の全天球画像CEが完成する。
射影変換部590は、図7に示されているように、予め定められた仮想カメラICの視線方向(所定領域Tの中心点CP)と所定領域Tの画角αに基づいて、重畳画像Sが重畳された状態の全天球画像CEにおける所定領域Tを、ディスプレイ517で見ることができるように射影変換する。また、射影変換部590は、射影変換する際に、所定領域Tをディスプレイ517における表示領域の解像度に合わせる処理も行なう。具体的には、所定領域Tの解像度がディスプレイ517の表示領域の解像度よりも小さい場合には、射影変換部590は、所定領域Tをディスプレイ517の表示領域に合わせるように拡大する。一方、所定領域Tの解像度がディスプレイ517の表示領域の解像度よりも大きい場合には、射影変換部590は、所定領域Tをディスプレイ517の表示領域に合わせるように縮小する。これにより、表示制御部56は、ディスプレイ517の表示領域の全体に亘って、所定領域Tを示す所定領域画像Qを表示することができる。
<<実施形態の処理又は動作>>
続いて、図19乃至図30を用いて、本実施形態の処理又は動作について説明する。まず、図19を用いて、撮影システムが実行する撮影方法を説明する。図19は、本実施形態に係る撮影方法を示したシーケンス図である。なお、以下では、被写体や風景等の撮影を行なう場合について説明するが、撮影と同時に集音部14によって周囲の音を録音してもよい。
図19に示されているように、スマートフォン5の受付部52は、利用者から連携撮影開始を受け付ける(ステップS11)。この場合、図15(b)に示されているように、表示制御部56が、図15(b)に示されている連携撮影装置設定画面をディスプレイ517に表示させる。この画面には、撮影装置毎に、連携撮影する際のメインの撮影装置を指定するためのラジオボタン、連携撮影する際のサブの撮影装置を指定(選択)するためのチェックボックスが表示されている。更に、撮影装置毎に、撮影装置の装置名及び電波の受信強度が表示されている。そして、利用者が所望の撮影装置をメイン及びサブとして指定(選択)して、「確定」ボタンを押下することで、受付部が連携撮影開始を受け付ける。なお、サブの撮影装置は複数であってもよいため、チェックボックスにして複数の撮影装置を指定(選択)することができるようになっている。
そして、スマートフォン5の近距離通信部58は、一般撮影装置3の近距離通信部38に対して、ポーリングにより、撮影開始の問い合わせを示す撮影開始問合情報を送信する(ステップS12)。これにより、一般撮影装置3の近距離通信部38は、撮影開始問合情報を受信する。
次に、一般撮影装置3の判断部37は、受付部32が利用者からシャッターボタン315aの押下を受け付けるか否かにより、撮影開始を行なったか否かを判断する(ステップS13)。
次に、一般撮影装置3の近距離通信部38は、スマートフォン5に対して、ステップS13による判断結果に応じた応答内容を示す応答情報を送信する(ステップS14)。ステップS13によって撮影が開始されたと判断された場合には、応答情報は、撮影開始を示す撮影開始情報を含む。この場合、応答情報は、一般撮影装置3の画像識別情報も含んでいる。一方、ステップS13によって撮影が開始されたと判断されない場合には、応答情報は、撮影待機を示す撮影待機情報を含む。これにより、スマートフォン5の近距離通信部58は、応答情報を受信する。
続いて、ステップS13によって、撮影が開始されたと判断された場合、及びステップS14によって受信された応答情報が撮影開始情報を含む場合について説明する。
まず、一般撮影装置3は、撮影を開始する(ステップS15)。この撮影の処理は、シャッターボタン315aが押下された後、撮像部33が被写体や風景等を撮像することで撮影画像データ(ここでは、平面画像データ)し、記憶・読出部39が記憶部3000に撮影画像データを記憶するまでの処理である。
次に、スマートフォン5では、近距離通信部58が、特殊撮影装置1に対して、撮影開始の要求を示す撮影開始要求情報を送信する(ステップS16)。これにより、特殊撮影装置1の近距離通信部18は撮影開始要求情報を受信する。
一方、特殊撮影装置1は、撮影を開始する(ステップS17)。この撮影の処理は、撮像部13が被写体や風景等を撮影して撮影画像データ(図3(a),(b)に示されているような2つの半球画像データ)を生成し、画像・音処理部15が、2つの半球画像データに基づいて、図3(c)に示されているような単一の正距円筒射影画像データを作成して、記憶・読出部19が記憶部1000に正距円筒射影画像データを記憶するまでの処理である。
次に、スマートフォン5では、近距離通信部58が、一般撮影装置3に対して、撮影画像を要求する旨を示す撮影画像要求情報を送信する(ステップS18)。この撮影画像要求情報には、ステップS14で受信された画像識別情報が含まれている。これにより、一般撮影装置3の近距離通信部38は撮影画像要求情報を受信する。
次に、一般撮影装置3の近距離通信部38は、スマートフォン5に対して、ステップS15によって得られた平面画像データを送信する(ステップS19)。この際、送信される平面画像データを識別するための画像識別情報、及び付属情報も送信される。画像識別情報及び付属情報は、図17に平面画像情報として示されている。これにより、スマートフォン5の近距離通信部58は、平面画像データ、画像識別情報、及び付属情報を受信する。
一方、特殊撮影装置1の近距離通信部18は、スマートフォン5に対して、ステップS18によって得られた正距円筒射影画像データを送信する(ステップS20)。この際、送信される正距円筒射影画像データを識別するための画像識別情報、及び付属情報も送信される。画像識別情報及び付属情報は、図17に正距円筒射影画像情報として示されている。これにより、スマートフォン5の近距離通信部58は、正距円筒射影画像データ、画像識別情報、及び付属情報を受信する。
次に、スマートフォン5の記憶・読出部59は、ステップS19によって受信された平面画像データの電子ファイルと、及びステップS20によって受信された正距円筒射影画像データの電子ファイルを同一の電子フォルダに格納して、記憶部5000に記憶する(ステップS21)。
次に、スマートフォン5の画像・音処理部55は、低精細画像である全天球画像CEの一部の領域に高精細画像である平面画像Pを重畳して表示する際に利用する、重畳表示用メタデータを作成する(ステップS22)。この際、記憶・読出部59が、記憶部5000に重畳表示用メタデータを記憶する。
ここで、主に、図20乃至図24を用いて、重畳表示用メタデータの作成処理について詳細に説明する。なお、一般撮影装置3と特殊撮影装置1の撮像素子の解像度が、たとえ同じであっても、特殊撮影装置1の撮像素子は360°全天球画像CEの元になる正距円筒射影画像を全て網羅しなければならないため、撮影画像における一定領域あたりの精細度が低くなる。
{重畳表示用メタデータの作成処理}
まず、低精細な正距円筒射影画像ECによって作成される全天球画像CEに対して、高精細な平面画像Pを重畳してディスプレイ517に表示するための重畳表示用メタデータの作成処理について説明する。重畳表示用メタデータは、図17に示されているように、位置パラメータ及び補正パラメータを含んでいるため、主に、位置パラメータ及び補正パラメータの作成方法について説明する。
抽出部550は、正距円筒射影方式によって得られた長方形の正距円筒射影画像ECにおける複数の特徴点fp1、及び透視射影方式によって得られた長方形の平面画像Pにおける複数の特徴点fp2を抽出する(ステップS110)。
次に、第1の対応領域算出部552は、第1のホモグラフィ変換によって、正距円筒射影画像ECにおける複数の特徴点fp1の特徴量fv1と、平面画像Pにおける複数の特徴点fp2の特徴量fv2との類似度に基づき、図20に示されているように、正距円筒射影画像ECにおいて、平面画像Pに対応する四角形の第1の対応領域CA1を算出する(ステップS120)。より具体的には、第1の対応領域算出部552は、算出した正距円筒射影画像ECの複数の特徴点fp1の特徴量fv1と、平面画像Pにおける複数の特徴点fp2の特徴量fv2の類似度に基づき画像間の対応点を算出し、正距円筒射影画像ECにおいて、平面画像Pに対応するホモグラフィを求めることで得られる第1のホモグラフィ変換によって、図20に示されているように、正距円筒射影画像ECにおいて、平面画像Pに対応する四角形の第1の対応領域CA1を算出する。この処理は、正距円筒射影画像ECに対して射影方式が異なる平面画像Pを正確に対応付けることができないが、ひとまず大まかに対応位置を推定するための処理(仮決め処理)である。
次に、注視点特定部554は、平面画像Pの中心点CP1が第1のホモグラフィ変換後に位置する正距円筒射影画像EC上の点(注視点GP1)を特定する(ステップS130)。
次に、射影方式変換部556は、図21に示されているように、周辺領域画像PIの垂直画角αが平面画像Pの対角画角αと同じになるようにすることで、結果的に周辺領域画像PIが作成できるように、正距円筒射影画像EC内で注視点GP1を中心とした周辺領域PAを、平面画像Pと同じ透視射影方式に変換する(ステップS140)。
次に、抽出部550は、射影方式変換部556によって得られた周辺領域画像PIにおける複数の特徴点fp3を抽出する(ステップS150)。
次に、第2の対応領域算出部558は、第2のホモグラフィ変換によって、平面画像Pにおける複数の特徴点fp2の特徴量fv2と、周辺領域画像PIにおける複数の特徴点fp3の特徴量fv3との類似度に基づき、周辺領域画像PIにおいて、平面画像Pに対応する四角形の第2の対応領域CA2を算出する(ステップS160)。なお、平面画像Pは、例えば4000万画素の高精細な画像であるため、予め適切な大きさにリサイズしておく。
次に、領域分割部560は、図22(b)に示されているように、第2の対応領域CA2を複数の格子領域LA2に分割する(ステップS170)。
次に、射影方式逆変換部562は、図20に示されているように、第2の対応領域CA2の射影方式を、正距円筒射影画像ECと同じ正距円筒射影方式に変換(逆変換)する(ステップS180)。これにより、射影方式逆変換部562は、図23に示されているように、正距円筒射影画像ECにおいて、第2の対応領域CA2内の複数の格子領域LA2に対応する各格子領域LA3から成る第3の対応領域CA3を算出する。なお、図23は、正距円筒射影画像ECにおいて第3の対応領域を示す概念図である。この射影方式逆変換部562の処理により、各格子領域LA3の各格子点の座標を示す位置パラメータが作成される。
位置パラメータは、上述のように、図17及び図18(b)に示されている。
続いて、図20及び図24を用いて、補正パラメータの作成処理について説明する。図24は、補正パラメータの作成処理の過程における画像の概念図である。
ステップS180の処理後、形状変換部564は、図24(a)に示されているような第2の対応領域CA2の4頂点を平面画像Pの4頂点に射影することで、第2の対応領域CA2を平面画像Pと同じ形状に変換し、図24(b)に示されているような第2の対応領域CA2’を得る(ステップS190)。
次に、領域分割部560は、図24(c)に示されているように、平面画像Pを、変換後の第2の対応領域CA2’における各格子領域LA2’と同じ形状で同じ数である複数の格子領域LA0に分割する(ステップS200)。
次に、補正パラメータ作成部566は、第2の対応領域CA2’における各格子領域LA2’の色値に対して、各格子領域LA2’に対応する平面画像Pの各格子領域LA0の明るさ値及び色値を合わせるための補正パラメータを作成する(ステップS210)。
最後に、重畳表示メタデータ作成部570は、図17に示されているように、特殊撮影装置1から取得した正距円筒射影画像情報、一般撮影装置3から取得した平面画像情報、予め定められている領域分割数情報、射影方式逆変換部562によって作成された位置パラメータ、補正パラメータ作成部566によって作成された補正パラメータ、及びメタデータ作成情報に基づいて、重畳表示メタデータを作成する(ステップS220)。この重畳表示メタデータは、記憶・読出部59によって、記憶部5000に記憶される。
以上より、図19に示されているステップS22の処理が終了する。そして、記憶・読出部59及び表示制御部56は、重畳表示メタデータを用いて、重畳の処理を行なう(ステップS23)。
{重畳の処理}
続いて、図25乃至図30を用いて、重畳の処理について詳細に説明する。図25は、重畳の処理の過程における画像の概念図である。
まず、図14に示されている記憶・読出部59(取得部)が、予め、記憶部5000から、正距円筒射影方式によって得られた正距円筒射影画像ECのデータ、透視射影方式によって得られた平面画像Pのデータ、及び重畳表示メタデータを読み出して取得しておく。
次に、貼付領域作成部582は、図25に示されているように、位置パラメータに基づき、仮想の立体球CSにおいて、第3の対応領域CA3に対応する部分立体球PSを作成する(ステップS310)。この際、位置パラメータで示されていない格子点以外の画素に関しては、例えば、線形補間を用いて補間する。
次に、補正部584は、重畳表示メタデータ内の補正パラメータに基づいて、平面画像Pの明るさ値及び色値を、正距円筒射影画像ECの明るさ値及び色値に合わせる補正を行なう(ステップS320)。以降、補正後の平面画像Pは、「補正画像C」という。
次に、画像作成部586は、部分立体球PSに対して、補正画像Cを貼り付けることで、重畳画像Sを作成する(ステップS330)。この際、位置パラメータで示されていない格子点以外の画素に関しては、例えば、線形補間を用いて補間する。また、画像作成部586は、部分立体球PSに基づいて、マスクデータMを作成する(ステップS340)。更に、画像作成部586は、立体球CSに対して、正距円筒射影画像ECを貼り付けることで全天球画像CEを作成する(ステップS350)。そして、重畳部588は、全天球画像CEに対して、マスクデータMを用いて重畳画像Sを重畳する(ステップS360)。これにより、境目が目立たないように高精細の重畳画像Sが重畳された低精細の全天球画像CEが完成する。
次に、射影変換部590は、図7に示されているように、予め定められた仮想カメラICの視線方向(所定領域Tの中心点CP)と所定領域Tの画角αに基づいて、重畳画像Sが重畳された状態の全天球画像CEにおける所定領域Tをディスプレイ517で見ることができるように射影変換する(ステップS370)。この際、射影変換部590は、所定領域Tをディスプレイ517における表示領域の解像度に合わせる処理も行なう。これにより、表示制御部56は、ディスプレイ517の表示領域の全体に亘って、所定領域Tを示す所定領域画像Qの表示の処理を行なうことができる(ステップS24)。ここでは、所定領域画像Q内に、平面画像Pが重畳された状態の平面画像P’である重畳画像Sが含まれている。
続いて、図26乃至図30を用いて、重畳表示された状態について詳細に説明する。図26は、全天球画像に平面画像を重畳した場合の二次元の概念図である。ここでは、図5に対して、平面画像Pを重畳している場合を示している。図26に示されているように、高精細な重畳画像Sは、立体球CSに張り付けられた低精細な全天球画像CEに対し、位置パラメータに従って、立体球CSの内側に重畳されている。
図27は、全天球画像に平面画像を重畳した場合の三次元の概念図である。図27では、立体球CSに全天球画像CE及び重畳画像Sが貼り付けられ、重畳画像Sを含む画像が所定領域画像Qとなっている状態を表している。
図28は、本実施形態の位置パラメータを用いずに、全天球画像に平面画像を重畳した場合の二次元の概念図である。図29は、本実施形態の位置パラメータを用いて、全天球画像に平面画像を重畳した場合の二次元の概念図である。
図28(a)に示されているように、仮想カメラICが立体球CSの中心点に位置している場合を基準にすると、被写体P1は、全天球画像CE上で像P2として表され、重畳画像S上で像P3として表されている。図28(a)に示されているように、像P2及び像P3は、仮想カメラICと被写体P1とを結ぶ直線上に位置しているため、全天球画像CEに重畳画像Sが重畳された状態で表示されても、全天球画像CEと重畳画像Sにズレが生じない。しかし、図28(b)に示されているように、仮想カメラICが立体球CSの中心点から離れると、仮想カメラICと被写体P1とを結ぶ直線上に、像P2は位置しているが、像P3はやや内側に位置している。このため、仮想カメラICと被写体P1とを結ぶ直線上における重畳画像S上の像を像P3’とすると、全天球画像CEと重畳画像Sに、像P3と像P3’との間のズレ量g分のズレが生じてしまう。これにより、全天球画像CEに対して重畳画像Sがズレて表示されてしまう。
これに対して、本実施形態では、複数の格子領域によって示された位置パラメータを用いているため、図29(a)、(b)に示されているように、重畳画像Sを全天球画像CEに沿って重畳することができる。これにより、図29(a)に示されているように、仮想カメラICが立体球CSの中心点に位置する場合だけでなく、図29(b)に示されているように、仮想カメラが立体球CSの中心点から離れた場合であっても、像P2及び像P3は、仮想カメラICと被写体P1とを結ぶ直線上に位置することになる。よって、全天球画像CEに重畳画像Sが重畳された状態で表示されても、全天球画像CEと重畳画像Sにズレが生じない。
図30(a)は重畳表示しない場合のワイド画像の表示例、図30(b)は重畳表示しない場合のテレ画像の表示例、図30(c)は重畳表示する場合のワイド画像の表示例、図30(d)は重畳表示する場合のテレ画像の表示例を示した概念図である。なお、図中の波線は、説明の便宜上表しただけであり、実際にディスプレイ517上には表示されてもよく、表示されなくてもよい。
図30(a)に示されているように、全天球画像CEに対して平面画像Pを重畳して表示しない場合、図30(a)における波線で示される領域まで拡大表示すると、図30(b)に示されているように、低精細の画像のままとなっており、利用者は鮮明でない画像を見ることになってしまう。これに対して、図30(c)に示されているように、全天球画像CEに対して平面画像Pを重畳して表示する場合、図30(c)における波線で示される領域まで拡大表示すると、図30(d)に示されているように、高精細の画像が表示され、利用者は鮮明な画像を見ることができる。特に、波線で示されている領域に、文字が描かれた看板等が表示されている場合、高精細な平面画像Pを重畳表示しなければ、拡大表示させても文字がぼやけてしまい、何が書かれてあるのか分からない。しかし、高精細な平面画像Pを重畳表示すれば、拡大表示させても文字が鮮明に見えるため、利用者は何が書かれているのかを把握することができる。
<<本実施形態の主な効果>>
以上説明したように本実施形態によれば、射影方式が異なる一方の画像(例えば、正距円筒射影画像EC)に他方の画像(例えば、平面画像P)を重畳しても、画像のずれを抑制することができるという効果を奏する。より詳細に説明すると、特殊撮影装置1と一般撮影装置3との画像作成時の射影方式が異なるため、一般撮影装置3から取得した平面画像Pを、特殊撮影装置1から取得した正距円筒射影画像ECによって作成した全天球画像CEに単純に重畳しても、全天球画像CEと平面画像Pが合わず、平面画像が全天球画像に上手く溶け込まない。そこで、本実施形態のスマートフォン5は、図20に示されているように、正距円筒射影画像ECにおいて、平面画像Pに対応する第1の対応領域CA1を算出することで、まずは大まかな重畳表示の位置を定める(S120参照)。そして、スマートフォン5は、第1の対応領域CA1の注視点GP1の周辺領域PAの射影方式を、平面画像Pと同じ射影方式に変換することで、周辺領域画像PIを作成する(S140参照)。次に、スマートフォン5は、周辺領域画像PIにおいて、平面画像Pに対応する第2の対応領域CA2を算出し(S160参照)、第2の対応領域CA2の射影方式を正距円筒射影画像ECの射影方式に逆変換することで、正距円筒射影画像ECにおいて、第2の対応領域CA2に対応する第3の対応領域CA3を算出する(S180参照)。これにより、図30(c)に示されているように、低精細の全天球画像CEの一部である所定領域画像の一部の領域に、高精細の平面画像Pを重畳して表示することができるため、全天球画像と平面画像の画像が合い、平面画像が全天球画像に上手く溶け込むことができるという効果を奏する。
また、本実施形態によれば、全天球画像CEに重畳画像Sを重畳する位置を示す位置パラメータは、複数の格子領域によって構成された第3の対応領域によって示されるため、図29に示されているように、全天球画像CEに沿って重畳画像Sを重畳させることができる。これにより、全天球画像CEに重畳画像Sを重畳して、仮想カメラICの位置を移動しても画像のズレを抑制することができるという効果を奏する。
〔第2の実施形態〕
続いて、図31乃至図35を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
<撮影システムの概略>
まずは、図31を用いて、本実施形態の撮影システムの構成の概略について説明する。図31は、本実施形態の撮影システムの構成の概略図である。
図31に示されているように、本実施形態の撮影システムは、第1の実施形態に係る各構成に対して、更に画像処理サーバ7が追加されている。第1の実施形態と同一の構成は、同一の符号を付して、その説明を省略する。スマートフォン5と画像処理サーバ7は、インターネットやイントラネット等の通信ネットワーク100を介して、画像処理サーバ7と相互通信することができる。
第1の実施形態では、スマートフォン5が、重畳表示メタデータの作成や画像の重畳の処理を行なっているのに対して、本実施形態では、画像処理サーバ7がこれらの処理を行なう。
なお、本実施形態のスマートフォン5は、通信端末の一例となり、画像処理サーバが画像処理装置の一例となる。
画像処理サーバ7は、サーバコンピュータであり、複数台のサーバコンピュータで分散して画像処理を行なう場合も含まれる。
<<実施形態のハードウェア構成>>
次に、図32を用いて、本実施形態の画像処理サーバ7のハードウェア構成を詳細に説明する。図32は、画像処理サーバのハードウェア構成図である。なお、本実施形態の特殊撮影装置1、一般撮影装置3及びスマートフォン5のハードウェア構成は、第1の実施形態と同様であるため、それらの説明を省略する。
<画像処理サーバのハードウェア構成>
図32は、画像処理サーバのハードウェア構成図である。画像処理サーバ7は、コンピュータによって構築されており、図6に示されているように、CPU701、ROM702、RAM703、HD704、HDD(Hard Disk Drive)705、記録メディア706、メディアI/F707、ディスプレイ708、ネットワークI/F709、キーボード711、マウス712、CD−RWドライブ714、及び、バスライン710を備えている。なお、画像処理サーバ7は、サーバとして機能するため、キーボード711やマウス712等の入力装置や、ディスプレイ708等の出力装置はなくてもよい。
これらのうち、CPU701は、画像処理サーバ7全体の動作を制御する。ROM702は、CPU701の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM703は、CPU701のワークエリアとして使用される。HD704は、プログラム等の各種データを記憶する。HDD705は、CPU701の制御にしたがってHD704に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。メディアI/F707は、フラッシュメモリ等の記録メディア706に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。ディスプレイ708は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。ネットワークI/F709は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。キーボード711は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。マウス712は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。CD−RWドライブ714は、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−RW(Compact Disc-ReWritable)713に対する各種データの読み出し等を制御する。
また、画像処理サーバ7は、バスライン710を備えている。バスライン710は、図32に示されているCPU701等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
<<実施形態の機能構成>>
次に、図33及び図34を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。図33は、本実施形態に係る撮影システムの機能ブロック図である。なお、本実施形態の特殊撮影装置1、一般撮影装置3及びスマートフォン5の機能構成は、第1の実施形態と同様であるため、それらの説明を省略する。本実施形態の場合、スマートフォン5の画像・音処理部55は、図16に示されている各機能構成を有していてもよいし、有していなくてもよい。
<画像処理サーバの機能構成>
図33に示されているように、画像処理サーバ7は、遠距離通信部71、受付部72、画像・音処理部75、表示制御部76、判断部77、及び記憶・読出部79を有している。これら各部は、図32に示されている各構成要素のいずれかが、HD704からRAM703上に展開された画像処理サーバ7用プログラムに従ったCPU701からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、画像処理サーバ7は、図32に示されているROM702、RAM703、及びHD704によって構築される記憶部7000を有している。
(画像処理サーバの各機能構成)
画像処理サーバ7の遠距離通信部71は、主に、図32に示されているネットワークI/F707及びCPU701の処理によって実現され、通信ネットワークを介して、他の装置(例えば、他のサーバ、スマートフォン)との間で各種データ(または情報)の送受信を行う。
受付部72は、主にキーボード711、マウス712、及びCPU701の処理によって実現され、利用者から各種の選択又は入力を受け付ける。
画像・音処理部75は、主にCPU701からの命令によって実現され、スマートフォン5から送られて来た各種データに対して、各種処理を行なう。
表示制御部76は、主にCPU701の処理によって実現され、第1の実施形態の表示制御部56と異なり、スマートフォン5のディスプレイ517に平面画像Pを表示させるための所定領域画像Qのデータを作成する。また、表示制御部76は、画像・音処理部75によって作成された重畳表示メタデータを利用して、平面画像Pの各格子領域LA0を、位置パラメータで示された位置、並びに補正パラメータで示された明るさ値及び色値に合わせることで、全天球画像CEに平面画像Pを重畳して表示させるためのデータを作成する。
判断部77は、図32に示されているCPU701の処理によって実現され、各種判断を行なう。
記憶・読出部79は、主に、図32に示されているCPU701の処理によって実現され、記憶部7000に、重畳表示メタデータ等の各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部7000から重畳表示メタデータ等の各種データ(または情報)を読み出したりする。また、記憶・読出部79は、記憶部7000から各種データを取得する取得部の役割を果たす。
(画像・音処理部の詳細な各機能構成)
ここで、図34を用いて、画像・音処理部75の各機能構成について詳細に説明する。図34は、画像・音処理部の詳細な機能ブロック図である。
画像・音処理部75は、大きく分けて、エンコードを行なうメタデータ作成部75aとデコードを行なう重畳部75bを有している。メタデータ作成部75aは、図35に示されている後述のステップS44の処理を実行する。また、重畳部75bは、図19に示されている後述のステップS45の処理を実行する。
{メタデータ作成部の各機能構成}
まずは、メタデータ作成部75aの各機能構成について説明する。メタデータ作成部75aは、抽出部750、第1の対応領域算出部752、注視点特定部754、射影方式変換部756、第2の対応領域算出部758、領域分割部760、射影方式逆変換部762、形状変換部764、補正パラメータ作成部766、及び重畳表示メタデータ作成部770を有している。これらは、それぞれ第1の実施形態における、抽出部550、第1の対応領域算出部552、注視点特定部554、射影方式変換部556、第2の対応領域算出部558、領域分割部560、射影方式逆変換部562、形状変換部564、補正パラメータ作成部566、及び重畳表示メタデータ作成部570と同様の機能を有するため、これらの説明は省略する。
{重畳部の機能構成}
続いて、重畳部75bの機能構成について説明する。重畳部75bは、貼付領域作成部782、補正部784、画像作成部786、重畳部788、及び射影変換部790を有している。これらは、それぞれ第1の実施形態における、貼付領域作成部582、補正部584、画像作成部586、重畳部588、及び射影変換部590を有するため、これらの説明は省略する。
<<実施形態の処理又は動作>>
続いて、図35を用いて、本実施形態の処理又は動作について説明する。図35を用いて、撮影システムが実行する撮影方法を説明する。図35は、本実施形態に係る撮影方法を示したシーケンス図である。なお、ステップS31〜S41の処理は、第1の実施形態のステップS11〜S31と同様の処理であるため、これらの説明を省略する。
スマートフォン5では、送受信部51が通信ネットワーク100を介して画像処理サーバ7に、射影方式が異なる一方の画像に他方の画像を重畳するための重畳要求を示す重畳要求情報を送信する(ステップS42)。この重畳要求情報には、記憶部5000に記憶された電子フォルダ内のデータ(平面画像データ、正距円筒射影画像データ)を送信する。これにより、画像処理サーバ7の送受信部71は、電子フォルダ内のデータを受信する。
次に、画像処理サーバ7では、記憶・読出部79が、記憶部7000に、ステップS42で受信された電子フォルダ内のデータを記憶する(ステップS43)。そして、図34に示されているメタデータ作成部75aが、重畳表示用メタデータの作成を行なう(ステップS44)。更に、重畳部75bが、重畳の処理を行なう(ステップS45)。ステップS44,S45の処理は、それぞれステップS22,S23の処理と同様の内容であるため、これらの説明を省略する。
次に、表示制御部76は、スマートフォン5のディスプレイ517の表示領域の全体に亘って、所定領域Tを示す所定領域画像Qを表示させる所定領域画像Qのデータを作成する。ここでは、所定領域画像Q内に、平面画像Pが重畳された状態の平面画像P’である重畳画像Sが含まれている。送受信部71は、スマートフォン5に対して、表示制御部76によって作成された所定領域画像Qのデータを送信する(ステップS46)。これにより、スマートフォンの送受信部51は、所定領域画像Qのデータを受信する。
次に、スマートフォン5では。表示制御部56が、ディスプレイ517上に、重畳画像Sが含まれた所定領域画像Qを表示させる(ステップS47)。
<<本実施形態の主な効果>>
以上説明したように本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、連携撮影の処理はスマートフォン5で行い、重畳表示用メタデータの作成及び重畳の処理は画像処理サーバ7で行なうため、スマートフォン5の処理能力が比較的低い場合であっても、画像のずれを抑制することができるという効果を奏する。
〔補足〕
上記各実施形態では、図14に示されているように、スマートフォン5が、正距円筒射影画像データ、平面画像データ、及び重畳表示パラメータデータを有しているが、これに限るものではない。例えば、インターネット等の通信ネットワークを介して通信可能な管理サーバが、正距円筒射影画像データ、平面画像データ、及び重畳表示パラメータデータのうち少なくとも1つを記憶してもよい。
また、上記各本実施形態では、全天球画像CEに平面画像Pが重畳されているが、これに限るものではない。例えば、全天球画像CEの一部の画像を平面画像Pに置き換えてもよいし、全天球画像CEの一部の画像を削除して、この削除した部分に平面画像Pを嵌め込んでもよい。
また、上記第2の実施形態では、重畳の処理が画像処理サーバ7で行なわれているが(ステップS45参照)、これに限るものではない。例えば、画像処理サーバ7からスマートフォン5に重畳表示用メタデータを送信し、スマートフォン5側で重畳の処理及び表示の処理を行なってもよい。この場合、画像処理サーバ7では、図34に示されているメタデータ作成部75aが重畳表示用メタデータの作成を行なう。一方、スマートフォン5では、図16に示されている重畳部55bが重畳の処理を行い、図14に示されている表示制御部56が表示の処理を行なう。
また、上記では、全天球画像に平面画像を重畳する場合について説明したが、この「重畳」には、貼り付け、嵌め込み、合成、重ね合わせ等も含まれる。
1 特殊撮影装置(第1の撮影装置の一例)
3 一般撮影装置(第2の撮影装置の一例)
5 スマートフォン(画像処理装置の一例)
7 画像処理サーバ(画像処理装置の一例)
51 送受信部
52 受付部
55a メタデータ作成部
55b 重畳部
56 表示制御部
58 近距離通信部
59 記憶・読出部(取得手段の一例)
72 受付部
75 画像・音処理部
75a メタデータ作成部
75b 重畳部
76 表示制御部
78 近距離通信部
79 記憶・読出部(取得手段の一例)
517 ディスプレイ
550 抽出部(抽出手段の一例)
552 第1の対応領域算出部(第1の対応領域算出手段の一例)
554 注視点特定部(注視点特定手段の一例)
556 射影方式変換部(射影方式変換手段の一例)
558 第2の対応領域算出部(対応領域算出手段の一例/第2の対応領域算出手段の一例)
560 領域分割部(領域分割手段の一例)
562 射影方式逆変換部(射影方式逆変換手段の一例)
564 形状変換部(形状変換手段の一例)
566 補正パラメータ作成部(補正情報作成手段の一例)
570 重畳表示メタデータ作成部(位置算出手段の一例)
582 添付領域作成部(添付領域作成手段の一例)
584 補正部(補正手段の一例)
586 画像作成部(画像作成手段の一例)
588 画像重畳部(画像重畳手段の一例)
590 射影変換部(射影変換手段の一例)
750 抽出部(抽出手段の一例)
752 第1の対応領域算出部(第1の対応領域算出手段の一例)
754 注視点特定部(注視点特定手段の一例)
756 射影方式変換部(射影方式変換手段の一例)
758 第2の対応領域算出部(対応領域算出手段の一例/第2の対応領域算出手段の一例)
760 領域分割部(領域分割手段の一例)
762 射影方式逆変換部(射影方式逆変換手段の一例)
764 形状変換部(形状変換手段の一例)
766 補正パラメータ作成部(補正情報作成手段の一例)
770 重畳表示メタデータ作成部(位置算出手段の一例)
782 添付領域作成部(添付領域作成手段の一例)
784 補正部(補正手段の一例)
786 画像作成部(画像作成手段の一例)
788 画像重畳部(画像重畳手段の一例)
790 射影変換部(射影変換手段の一例)
5000 記憶部(記憶手段の一例)
5001 連携撮影装置DB(連携撮影装置手段の一例)
7000 記憶部(記憶手段の一例)
特開2016−96487号公報 特開2012−178135号公報

Claims (12)

  1. 第1の射影方式の第1の画像と、第1の射影方式とは異なる第2の射影方式の第2の画像とを取得する取得手段と、
    前記第1の画像を前記第2の射影方式の第3の画像に変換する第1の射影方式変換手段と、
    前記第2の画像及び前記第3の画像からそれぞれ複数の特徴点を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段でそれぞれ抽出した前記第2の画像の複数の特徴点及び前記第3の画像の複数の特徴点に基づいて前記第3の画像における前記第2の画像に対応する第2の対応領域を求める対応領域算出手段と、
    前記第2の対応領域に含まれる所定の複数の点を、前記第1の射影方式に変換する第2の射影方式変換手段と、
    前記第2の射影方式変換手段で変換した前記所定の複数の点の前記第1の画像における位置情報を求める位置算出手段と、
    前記位置算出手段により求めた位置情報を前記第2の画像の複数の点と対応付けて記憶する記憶手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、更に、
    前記第2の画像の複数の点に関して、輝度及び色のうち少なくとも一方を補正する補正情報を作成する補正情報作成手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像処理装置であって、更に、
    輝度及び色の少なくとも一方の補正情報を求める場合に、前記第2の対応領域を形状変換して前記第2の画像の形状に合わせる形状変換手段を有し、前記形状変換した後の第2の対応領域に含まれる複数の点の位置に対応した前記第2の画像から前記補正情報を求めることを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記複数の点は、前記第2の画像を複数の格子領域に分割して得られる格子点であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1の射影変換手段は、前記第1の画像における前記第2の画像に対応した第1の対応領域を含む周辺領域画像を変換することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記対応領域算出手段は、第2の画像における複数の特徴点と前記周辺領域画像における複数の特徴点との類似度に基づき、前記周辺領域画像において、第2の画像に対応する四角形の前記第2の対応領域を算出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記抽出手段は、前記第1の画像から複数の特徴点を抽出し、
    前記対応領域算出手段は、第2の対応領域算出手段であり、
    更に、前記第1の画像と前記第2の画像のそれぞれの特徴点から前記第1の対応領域を求める第1の対応領域算出手段を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記画像処理装置は、スマートフォン、タブレット型パソコン、ノートパソコン、デスクトップパソコン、又はサーバコンピュータであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 請求項1乃至7に記載の画像処理装置と、
    被写体を撮像し、前記第1の射影方式の前記第1の画像を得る第1の撮影装置と、
    被写体を撮像し、前記第2の射影方式の前記第2の画像を得る第2の撮影装置と、
    を有することを特徴とする撮影システム。
  10. 前記第1の撮影装置は、被写体を撮像し、全天球画像を得るカメラであることを特徴とする請求項8に記載の撮影システム。
  11. 第1の射影方式の第1の画像と、第1の射影方式とは異なる第2の射影方式の第2の画像とを取得する取得ステップと、
    前記第1の画像を前記第2の射影方式の第3の画像に変換する第1の射影方式変換ステップと、
    前記第2の画像及び前記第3の画像からそれぞれ複数の特徴点を抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップでそれぞれ抽出した前記第2の画像の複数の特徴点及び前記第3の画像の複数の特徴点に基づいて前記第3の画像における前記第2の画像に対応する第2の対応領域を求める対応領域算出ステップと、
    前記第2の対応領域に含まれる所定の複数の点を、前記第1の射影方式に変換する第2の射影方式変換ステップと、
    前記第2の射影方式変換ステップで変換した前記所定の複数の点の前記第1の画像における位置情報を求める位置算出ステップと、
    前記位置算出ステップにより求めた位置情報を前記第2の画像の複数の点と対応付けて記憶する記憶ステップと、
    を実行することを特徴とする画像処理方法。
  12. コンピュータに、請求項11に記載の方法を実行させることを特徴とするプログラム。
JP2017245510A 2016-12-28 2017-12-21 画像処理装置、撮影システム、画像処理方法、及びプログラム Pending JP2019057264A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/474,491 US10937134B2 (en) 2016-12-28 2017-12-28 Image processing apparatus, image capturing system, image processing method, and recording medium
CN201780078984.7A CN110088798A (zh) 2016-12-28 2017-12-28 图像处理设备,图像捕获系统,图像处理方法和记录介质
EP17840501.5A EP3563335A1 (en) 2016-12-28 2017-12-28 Image processing apparatus, image capturing system, image processing method, and recording medium
PCT/JP2017/047186 WO2018124266A1 (en) 2016-12-28 2017-12-28 Image processing apparatus, image capturing system, image processing method, and recording medium

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016256560 2016-12-28
JP2016256560 2016-12-28
JP2017192011 2017-09-29
JP2017192011 2017-09-29

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019057264A true JP2019057264A (ja) 2019-04-11

Family

ID=66107594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017245510A Pending JP2019057264A (ja) 2016-12-28 2017-12-21 画像処理装置、撮影システム、画像処理方法、及びプログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10937134B2 (ja)
EP (1) EP3563335A1 (ja)
JP (1) JP2019057264A (ja)
CN (1) CN110088798A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11928775B2 (en) 2020-11-26 2024-03-12 Ricoh Company, Ltd. Apparatus, system, method, and non-transitory medium which map two images onto a three-dimensional object to generate a virtual image

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020043387A (ja) * 2018-09-06 2020-03-19 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び、記憶媒体
US11250540B2 (en) 2018-12-28 2022-02-15 Ricoh Company, Ltd. Image processing apparatus, image capturing system, image processing method, and recording medium
US11295541B2 (en) * 2019-02-13 2022-04-05 Tencent America LLC Method and apparatus of 360 degree camera video processing with targeted view
US11153481B2 (en) * 2019-03-15 2021-10-19 STX Financing, LLC Capturing and transforming wide-angle video information
JP7306089B2 (ja) 2019-06-17 2023-07-11 株式会社リコー 画像処理システム、撮像システム、画像処理装置、撮像装置およびプログラム
JP7424076B2 (ja) 2020-01-29 2024-01-30 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理システム、撮像装置、画像処理方法およびプログラム
TWI735237B (zh) * 2020-05-22 2021-08-01 茂傑國際股份有限公司 360度全景影像選擇顯示之攝影機及方法

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000215317A (ja) 1998-11-16 2000-08-04 Sony Corp 画像処理方法及び画像処理装置
JP4240666B2 (ja) 1999-08-06 2009-03-18 富士通株式会社 画像合成方法および画像表示方法
JP3943848B2 (ja) 2001-02-28 2007-07-11 株式会社リコー 撮像装置
JP5455237B2 (ja) 2010-09-30 2014-03-26 Kddi株式会社 三次元地図作成装置およびその窓領域検出装置
JP5948764B2 (ja) 2011-01-31 2016-07-06 株式会社リコー 画面共有装置、画面共有方法、及びプログラム
JP2012164188A (ja) 2011-02-08 2012-08-30 Sony Corp 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP2013156722A (ja) 2012-01-27 2013-08-15 Sony Corp 画像処理装置、画像処理方法、学習装置、学習方法およびプログラム
EP3331231A1 (en) 2013-08-28 2018-06-06 Ricoh Company Ltd. Image processing apparatus, image processing method, and imaging system
JP6467787B2 (ja) 2014-05-27 2019-02-13 株式会社リコー 画像処理システム、撮像装置、画像処理方法およびプログラム
JP6398472B2 (ja) 2014-08-27 2018-10-03 株式会社リコー 画像表示システム、画像表示装置、画像表示方法、およびプログラム
JP2016096487A (ja) 2014-11-17 2016-05-26 株式会社クワンズ 撮影システム
JP5920507B1 (ja) * 2015-03-10 2016-05-18 株式会社リコー 画像処理システム、画像処理方法およびプログラム
JP2019057903A (ja) * 2016-12-28 2019-04-11 株式会社リコー 画像処理装置、撮影システム、画像処理方法、及びプログラム
US10638039B2 (en) * 2016-12-28 2020-04-28 Ricoh Company, Ltd. Apparatus, system, and method of controlling image capturing, and recording medium
US10437545B2 (en) * 2016-12-28 2019-10-08 Ricoh Company, Ltd. Apparatus, system, and method for controlling display, and recording medium
EP3563337A1 (en) * 2016-12-28 2019-11-06 Ricoh Company, Ltd. Image processing apparatus, image processing system, image capturing system, image processing method, and recording medium
US10789671B2 (en) * 2016-12-28 2020-09-29 Ricoh Company, Ltd. Apparatus, system, and method of controlling display, and recording medium
CN108470379B (zh) * 2017-02-23 2021-12-07 株式会社理光 三维图像融合方法和装置
CN108632589A (zh) * 2017-03-15 2018-10-09 株式会社理光 信息处理装置、摄像系统以及记录介质
JP2019075766A (ja) * 2017-10-19 2019-05-16 株式会社リコー 画像処理装置、撮影システム、画像処理方法、及びプログラム
US20190289206A1 (en) * 2018-03-15 2019-09-19 Keiichi Kawaguchi Image processing apparatus, image capturing system, image processing method, and recording medium
US10855916B2 (en) * 2018-03-15 2020-12-01 Ricoh Company, Ltd. Image processing apparatus, image capturing system, image processing method, and recording medium
US10593014B2 (en) * 2018-03-26 2020-03-17 Ricoh Company, Ltd. Image processing apparatus, image processing system, image capturing system, image processing method
US20190306420A1 (en) * 2018-03-31 2019-10-03 Takashi Okaki Image processing apparatus, image capturing system, image processing method, and recording medium

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11928775B2 (en) 2020-11-26 2024-03-12 Ricoh Company, Ltd. Apparatus, system, method, and non-transitory medium which map two images onto a three-dimensional object to generate a virtual image

Also Published As

Publication number Publication date
EP3563335A1 (en) 2019-11-06
US20190347775A1 (en) 2019-11-14
US10937134B2 (en) 2021-03-02
CN110088798A (zh) 2019-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10681271B2 (en) Image processing apparatus, image capturing system, image processing method, and recording medium
US10593014B2 (en) Image processing apparatus, image processing system, image capturing system, image processing method
JP2019057903A (ja) 画像処理装置、撮影システム、画像処理方法、及びプログラム
US10789671B2 (en) Apparatus, system, and method of controlling display, and recording medium
JP2019057264A (ja) 画像処理装置、撮影システム、画像処理方法、及びプログラム
US10437545B2 (en) Apparatus, system, and method for controlling display, and recording medium
US20190340737A1 (en) Image processing apparatus, image processing system, image capturing system, image processing method, and recording medium
US10855916B2 (en) Image processing apparatus, image capturing system, image processing method, and recording medium
US20190306420A1 (en) Image processing apparatus, image capturing system, image processing method, and recording medium
US20190289206A1 (en) Image processing apparatus, image capturing system, image processing method, and recording medium
JP2019164782A (ja) 画像処理装置、撮影システム、画像処理方法、及びプログラム
JP2018110384A (ja) 画像処理装置、撮影システム、画像処理方法、及びプログラム
US20200236277A1 (en) Image processing apparatus, image capturing system, image processing method, and recording medium
WO2018124267A1 (en) Image processing apparatus, image capturing system, image processing method, and recording medium
JP2019185757A (ja) 画像処理装置、撮影システム、画像処理方法、及びプログラム
JP2018109946A (ja) 表示装置、プログラム、表示方法
JP2018109971A (ja) 画像処理装置、画像処理システム、撮影システム、画像処理方法、及びプログラム
JP2019164783A (ja) 画像処理装置、撮影システム、画像処理方法、及びプログラム
JP2018157538A (ja) プログラム、撮像システム、情報処理装置
JP2018110385A (ja) 通信端末、撮影システム、画像処理方法、及びプログラム
JP6812643B2 (ja) 通信端末、画像通信システム、表示方法、及びプログラム
US11533430B2 (en) Image capturing device with display control, image communication system, and method for display control, and recording medium
JP2019087984A (ja) 情報処理装置、撮像システム、プログラム
JP2019175446A (ja) 画像処理装置、撮影システム、画像処理方法、及びプログラム
JP2020109955A (ja) 撮影装置、撮影システム、画像処理方法、及びプログラム