JP2019056857A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019056857A
JP2019056857A JP2017181944A JP2017181944A JP2019056857A JP 2019056857 A JP2019056857 A JP 2019056857A JP 2017181944 A JP2017181944 A JP 2017181944A JP 2017181944 A JP2017181944 A JP 2017181944A JP 2019056857 A JP2019056857 A JP 2019056857A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turret
sensor
unit
imaging
front base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017181944A
Other languages
English (en)
Inventor
尊比古 諧
Takahiko Kai
尊比古 諧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2017181944A priority Critical patent/JP2019056857A/ja
Publication of JP2019056857A publication Critical patent/JP2019056857A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Blocking Light For Cameras (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】ターレット式光学フィルタ切換え機構を有する撮像装置において、光軸に対して垂直な周方向に撮像装置を小型化する。【解決手段】撮像素子を有する撮像素子ユニットと、ターレット式光学フィルタ切換え機構と、前記撮像素子ユニットを保持するフロントベースとを有する撮像装置であり、フロントベースは撮像素子ユニットに向かって延出される複数の撮像素子取り付けボスを有する。また、ターレット式光学フィルタ切換え機構は回転軸中心において貫通孔有する。前記撮像素子取り付けボスの1本は前記貫通孔を挿通して撮像素子ユニットへと延出し撮像素子ユニットを保持する。【選択図】図6c

Description

本発明は、撮影光学系から入射する入射光のパラメータを切換え可能とする複数の光学フィルタを備えた、ターレット式光学フィルタ切換え機構を有する撮像装置に関するものである。
従来、高級機や業務機と呼称される撮像装置において、撮影光学系に入射する光量の調整を行う為に、NDフィルタ(Neutral Density FILTER)切換え機構が用いられている。このNDフィルタ切換え機構は、濃度の異なる複数のNDフィルタを備える切換え機構部を有し、撮影者が切換え機構部を操作することで、撮影中に使用するNDフィルタを切り替えることが可能に構成されいる。
このNDフィルタ切換え機構として、従来、複数濃度のNDフィルタを撮影光学系光軸方向に重ねて配置し、NDフィルタの切り替えを行わせるタイプ(以下、「重畳式NDフィルタ切換え機構」と称する)や、複数濃度のNDフィルタを円形平板状の回転板に対して同一平面上に配置し、回転板を回転させることによりNDフィルタを切り替えさせるタイプ(以下「ターレット式NDフィルタ切換え機構」と称する)が用いられている。
重畳式NDフィルタ切換え機構では、NDフィルタを光軸方向に重ねて配置する為、光軸方向に大きなスペースを必要とする。さらに、重畳式NDフィルタ切換え機構では、複数のNDフィルタを、各々、独立させて移動させる必要がある為、切換え機構が比較的複雑なものとなってしまう。
ターレット式NDフィルタ切換え機構では、NDフィルタを撮影光学系光軸と垂直な面に対して、光軸を中心軸とした同心円上の周方向に並べて配置されるのが一般的である。この為、ターレット式NDフィルタ切換え機構では、光軸方向(撮像装置厚み方向)に対するスペースに対しては小型化に有利であり、撮像装置を光軸方向に薄型に構成することが可能となる。しかしながら、ターレット式NDフィルタ切換え機構では、NDフィルタを光軸と垂直な方向に対して並べて配置することで、光軸を回転軸とした周方向(撮像装置幅及び高さ方向)に対しては、比較的大きなスペースを必要とする。
一方、従来の撮像装置において、撮影光学系光軸に対する撮像素子撮像面の垂直度を調整する為の、撮像素子あおり調整機構を備える撮像装置がある。この撮像素子あおり調整機構は、撮影光学系に入射する光を撮像面全体で偏りなく結像させ、所謂、片ボケを改善する機能を持つ。特に、レンズ交換式の撮像装置においては、レンズを撮像装置本体に対して着脱するマウント面(レンズ取り付け基準面)と、撮像素子撮像面までの距離(フランジバック)の調整も、この撮像素子あおり調整機構を用いて行うこともある。
撮像素子あおり調整機構は、撮像素子を備える撮像素子ユニットに対して、撮像素子の外周外側に配置した3カ所のあおり調整部を用いることで、撮像素子撮像面の角度を調整するのが一般的である(撮像素子あおり調整機構に関しては公知の技術である為、詳細な説明は省略する)。この為、撮像素子外周周辺では、光軸と垂直な方向の面内において、あおり調整機構に要する所定スペースが必要となる。
ここで、前述した、ターレット式NDフィルタ切換え機構、及び、撮像素子あおり調整機構の両方を備えた撮像装置に関して言及する。前述したように、ターレット式NDフィルタ切換え機構では、光軸方向に対して薄型化が可能な一方、光軸を中心とする周方向には比較的大きなスペースが必要となる。また、撮像素子あおり調整機構においても、撮像素子外周の光軸と垂直な方向の面に対して所定のスペースを必要とする。この為、単純にターレット式NDフィルタ切換え機構と撮像素子あおり調整機構を組み合わせて撮像装置を構成すると、光軸と垂直な方向に多大なスペースが必要となってしまう。具体的には、ターレット式NDフィルタ切換え機構の回転板の外側に、撮像素子あおり調整機構の調整部を配置する、等の要素レイアウトとなり、撮像装置の幅方向及び高さ方向の大型化を招くこととなってしまう。
ターレット式光学フィルタ切換え機構と撮像素子の移動機構を備える撮像装置の一例として、特許文献1が挙げられる。特許文献1における撮像装置では、光学フィルタである赤外カットフィルタ及び空間フィルタが、フィルタホルダに対して保持される。フィルタホルダはフィルタ軸を中心として回転可能に構成され、各フィルタを切り替え可能に構成される。一方、光学フィルタ切り替え機構及び撮像素子を含む撮像素子ユニットは、フロントシャーシに対して、フランジバック調整ネジ及びスプリングを介して移動可能に取り付けられる。本構成では、調整箇所が1か所で設定されている為、撮像素子撮像面の角度調整を行うことが困難であるが、撮像素子を光軸方向に移動させることで、フランジバック調整を行うことは可能である。
特開2004−343614号公報
ここで、特許文献1におけるターレット式の光学フィルタと撮像装置の移動機構のレイアウトにあるように、撮像素子の光軸方向移動機構はターレット式光学フィルタ切換え機構の回転板(フィルタホルダ)の外側に配置されているのがわかる。このような撮像装置の構成においては、ターレット式光学フィルタ切換え機構と撮像素子移動機構の配置に関して光軸に対して垂直な周方向の大型化を免れず、撮像装置の幅方向及び高さ方向の大型化を招くこととなる。また、本構成において撮像素子あおり調整機構を適用しようとすると、回転板(フィルタホルダ)の外側に複数の撮像素子あおり調整部を設けることとなり、更なる大型化が見込まれることとなる。
そこで、本発明の目的は、ターレット式光学フィルタ切換え機構を有する撮像装置の、光軸対して垂直な周方向に対する、撮像装置小型化の実現を目的とする。
本発明の特徴とするところは、撮像素子を有する撮像素子ユニットと、ターレット式光学フィルタ切換え機構と、前記撮像素子ユニットを保持するフロントベースと、を備える撮像装置において、前記フロントベースは前記撮像素子ユニットに向かって延出される複数の撮像素子取り付けボスを有し前記ターレット式光学フィルタ切換え機構は回転軸中心において貫通孔を有し、前記撮像素子取り付けボスの1本は前記貫通孔を挿通して撮像素子ユニットへと延出し撮像素子ユニットを保持することを特徴としている。
また、本発明の他の特徴とするところは、前記貫通孔を挿通する撮像素子取り付けボスの一部は前記貫通孔と嵌合し、前記フロントベースに対して前記ターレット式光学フィルタ切換え機構の位置決めを行うことを特徴としている。
また、本発明の他の特徴とするところは、前記ターレット式光学フィルタ切換え機構は、光学フィルタを露出させる開口部とターレット式光学フィルタ切換え機構の回転方向位置を規制する回転止め部を更に有し、前記回転止め部は前記貫通孔に対して前記開口部を跨いで対向する位置に設けられたことを特徴としている。
また、本発明の他の特徴とするところは、前記撮像素子取り付けボスの嵌合部における軸中心と、前記ターレット式光学フィルタ切換え機構の回転軸とが一致(略一致)することを特徴としている。
以上説明したように、本発明によれば、ターレット式光学フィルタ切換え機構を有する撮像装置の、光軸に対して垂直な周方向に対する、撮像装置小型化が実現可能となる。
撮像装置正面斜視図 撮像装置背面斜視図 撮像装置分解図 フロントベース正面斜視図 フロントベース背面斜視図 ターレットユニット正面図 ターレットユニット正面図 ターレットユニット分解図 センサーユニット正面図 センサーユニット背面図 センサーユニット分解図 撮像装置正面図 S−S断面図 kQ部詳細図
<第1の実施形態>
以下、本発明の好適な一実施形態について、ターレット式光学フィルタ切換え機構を有する撮像装置の一例として、レンズ交換が可能な撮像装置に本発明を適用し、図面を参照しながら詳細に説明していく。尚、本実施形態における説明において、図1aにおけるマウント側を正面、図1bにおけるセンサーユニット側を背面、正面に対して上側から見た面を天面、正面に対して下側から見た面を底面、正面に対して右側から見た面を右側面、正面に対して左側から見た面を左側面、と各々称する。
(撮像装置の概略説明)
図1a及び図1bに、本実施形態に係る撮像装置の外観斜視図、図2に本実施形態に係る撮像装置の分解図を示し、各図に表される各撮像装置構成要素を簡単に説明していく。尚、本実施形態に係る撮像装置においては、本発明の要旨を簡単に説明する為、本発明と直接関連しない撮像装置構成要素は省略して図示するものとする。
(符号の説明)
1は図示しない着脱可能なレンズを装着するマウント、10は装着したレンズをロックするレンズロックピン、2は装着したレンズと情報通信を行うレンズインターフェース、3はマウント1及び後述するセンサーユニット8を保持するフロントベース、4はターレット式光学フィルタ切換え機構であるところのターレットユニット、5はセンサーユニット8を光軸後方に向けて付勢しセンサーあおり調整を行う為の3本のセンサースプリング、6はセンサーユニット8をフロントベース3へ締結し締緩することでセンサーあおり調整を行う為の3本のセンサービス、7は後述するセンサー(撮像素子)80と一体化されるセンサープレート、8はセンサー80及びセンサー基板81及びセンサープレート7が一体となったセンサーユニット、をそれぞれ表す。
(撮像装置動作の簡単な説明)
本実施例における撮像装置の動作を簡単に説明する。本実施例における撮像装置は、レンズ交換が可能な撮像装置を想定している。
図示しない交換レンズは、本撮像装置のマウント1に対して装着される。ここで、図1−aにおけるマウント1の表面が、交換レンズ装着の際のマウント面(レンズ取り付け基準面)となる。交換レンズが装着されると交換レンズはレンズロックピン10によりロックされる。尚、マウント1はフロントベース3に対して図示しない位置決め部によって光軸方向と垂直な方向にも位置決めされ、締結される。
図示しない交換レンズは接点部を有し、本撮像装置にレンズが装着されると、レンズインターフェース2と交換レンズの接点部が接触し各接点が導通する。レンズインターフェース2は、図示しない本撮像装置の制御部と電気的に接続され、制御部とレンズ間での電気通信を可能にする。各接点間では、電源供給やフォーカス・絞り等の撮像に関する情報が、レンズと撮像装置本体との間で通信される。
交換レンズによって集光された光束は、フロントベース3の内部を通過し、ターレットユニット4へ到達する。ターレットユニット4の内部には複数濃度のNDフィルタが切換え可能に備えられており、集光された光束は撮影者の所望するNDフィルタによって光量が調整された後、ターレットユニット4より射出される。ターレットユニット4より射出された光情報は、センサーユニット8へ到達する。センサーユニット8は、センサー(撮像素子)80を有する。センサー80はセンサープレート7に接着固定され、センサープレート7はフロントベース3に対して、位置決め及び締結がなされる。光情報はセンサー80の撮像面にて結像される。センサー80では、結像された光情報を電気情報へと変換し、図示しない撮像装置制御部へと電気情報を伝送する。撮像装置制御部では、光電変換された撮像情報に対して、圧縮・変換等の情報処理が加えられ、記録部において撮像情報の記録が行われる。
(撮像装置構成要素の詳細な説明)
次に、本実施形態における撮像装置構成要素を詳細に説明していく。
(フロントベースの説明)
図3は、本撮像装置の構成要素であるフロントベース3の外観斜視図である。図3aはフロントベース3を正面側から見た斜視図、(b)はフロントベース3を背面側から見た斜視図を表す。尚、本提案において、フロントベースは光学系を有するレンズと撮像素子の両方の構成要素の光軸方向位置を、直接的または間接的に決める撮像装置構成要素と定義する。
図3aにおいて、30はマウント取り付けボスを表す。前述したマウント1は、このマウント取り付けボス30に対して締結される。この為、マウント面(レンズ取り付け基準面)の光軸方向の位置は、フロントベース3によって決まることとなる。
図3bにおいて、31はターレット挿通ボス、32はターレット回転止めボス、33は2本のセンサー位置決めボス、34は3本のセンサー取り付けボス(撮像素子取り付けボス)、をそれぞれ表す。ターレット挿通ボス31はターレットユニット4を貫通するボスであり、ターレット回転止めボス32と共にターレットユニット4の位置を決める(詳細は後述する)。センサー位置決めボス33はセンサーユニット8の位置を決める2対のボスである。センサー取り付けボス34はセンサーユニット8を締結する3本のビスボスである。この為、センサーユニット8の光軸方向位置は、フロントベース3によって決まることとなる。
ここで、マウント1及びセンサーユニット8はどちらもフロントベース3によって光軸方向の位置が決まることとなる。マウント1は、交換レンズの取り付け位置基準となるマウント面を有し、センサーユニット8はセンサー80を有する為、これらの構成要素により、交換レンズの撮影光学系の結像位置とセンサー8撮像面の位置が決まることとなる。このように、マウント1及びセンサーユニット8の何れの構成要素もフロントベース3によって光軸方向位置を決めることで、光学系の結像位置と撮像面の位置をより高精度に構成することが可能となる。
(ターレットユニットの説明)
図4aはターレットユニット4の正面図、図4(b)は(a)の状態からターレットフロントカバー(外装カバー)を外した状態を表す正面図、図4cはターレットユニット4を背面斜視から見た分解図、をそれぞれ表す。
図4a〜図4cにおいて、40はターレットユニット4の正面側を覆う外装カバーであるところのターレットフロントカバー、401はターレットユニット4を貫通するターレット嵌合孔、402はターレット嵌合孔401と共にターレットユニット4の位置を決めるターレット回転止め凹、403はターレットユニット4内部に配されたNDフィルタを露出させるND開口部、404はターレット嵌合孔401の外側全周より背面側に向かって延出されるスリーブ形状であるところの回転板嵌合スリーブ、41はターレットユニット4の内部に回転可能に保持されるターレット回転板、411はターレット回転板41に設けられターレットユニット4内部に配されたNDフィルタを露出させる3つの回転板開口部、412はターレット回転板41の回転中心に設けられた貫通孔であるところの回転板嵌合孔、413はターレット回転板41に設けられた貫通孔であるところの3つの回転板ロック孔、414はターレット回転板41の背面側に配置された薄板板金であるところのND押さえ板、42はターレットユニット4の背面側を覆う外装カバーであるところのターレットリアカバー、43は各々濃度の違う光学フィルタである3枚のNDフィルタ、44はターレット回転板を回転させるアクチュエータであるところの回転板モータ、45はターレット回転板41を所定位置にてロックさせるアクチュエータであるところの回転板ロックモータ、をそれぞれ表す。
ターレットユニット4は、3枚の濃度の異なるNDフィルタ(光学フィルタ)を撮影者が撮影状況に応じて切り替える為の、ターレット式光学フィルタ切換え機構である。通常、3枚の内1枚は透明なガラスフィルタが用いられ、他の2枚は濃度のことなるNDフィルタが配置される。撮影者は撮影場所の明るさによって、これら3枚の光学フィルタを使い分けることにより、絞り等の光量調節機能を使わずに入射光量を調整することが出来る為、より最適な撮像映像を得ることが可能となる。
ターレットユニット4は、フロントベース3に設けられたターレット挿通ボス31とターレット回転止めボス32によって位置決めされる。ターレットフロントカバー40に設けられた、ターレット嵌合孔401とターレット挿通ボス31、ターレット回転止め凹402とターレット回転止めボス32が各々嵌合することにより、ターレットユニット4はフロントベース3に対して位置決めがなされることとなる。
本実施例における3枚のNDフィルタ43は円形の平板状に形成されたターレット回転板41に対して、略同一平面上の周方向に並べて配置される。NDフィルタ43はターレット回転板41に対して接着固定され、ND押さえ板414によって浮き・脱落が防止される。ターレット回転板41は、回転中心部に回転板嵌合孔412を有し、ターレットフロントカバー40の回転板嵌合スリーブ404と嵌合することにより、回転軸位置が規制される(詳細は後述する)。
ターレット回転板41の外周にはギアが切られており、回転板モーター44に設けられたギアと係合する。回転板モータ44を回転動作させることで、ギア連結されたターレット回転板41が回転する。ターレット回転板41を回転させた後、所望のNDフィルタを所定位置に固定する場合に、回転板ロックモーター45を作動させる。回転板ロックモーター45は図示しないロックピンを有しており、回転板ロックモーター45を作動させるとロックピンが光軸方向へ移動し、ターレット回転板41に設けられた回転板ロック孔413と係合することで、ターレット回転板41をロックし、所望のNDフィルタを所定位置に固定する。以上のような動作によって、撮影者は所望のNDフィルタを選択的に切換え可能となる。
ここで、本実施例に係る撮像装置における、NDフィルタとNDフィルタ露出用の開口部との大きさの関係について述べる。ターレットフロントカバー40に設けられたND開口部403は、図示しない光学系光路(有効光線)を遮蔽しないギリギリの大きさに設定される。有効光線を遮蔽しないギリギリの大きさに開口部を設定することにより、所謂光学マスクの役割を果たし、不要光を遮蔽することで、ゴースト等光学的な良くない事象を防止することが可能となる。ターレット回転板41に設けられた回転板開口部411は、有効光線を遮蔽しないように、ND開口部403と同等以上の大きさに設定される。NDフィルタ43は、回転板開口部411より同等以上の大きさを有し、回転板開口部411より露出するNDフィルタ43の光学有効領域が、必ず全領域露出する大きさに設定される。このように、本実施例におけるNDフィルタとNDフィルタ露出用の開口部の大きさの関係は、NDフィルタ43 ≧ 回転板開口部411 ≧ ND開口部403、という設定になっている。
ここで、ターレットユニット4は、フロントベース3に対して、ND開口部403を跨いだ一対のターレット嵌合孔401及びターレット回転止め凹402によって位置決めされる。一般的な部品の位置決め構成として、一対の丸穴と長穴に対し、その間に位置精度が要求される要素(本構成ではND開口部403)を配置することで、精度良く位置決めを行うことが可能である。
前述したようにフロントベース3は、図示しない交換式レンズの位置を決める構成要素である。この為、ND開口部403の光軸方向位置における、交換式レンズの有効光線が通過する領域もフロントベース3によって決まることとなる。ターレットユニット4がフロントベース3に対して、ND開口部403を跨いだ一対の位置決め(丸穴及び長穴)によって精度良く位置が定まることで、ND開口部403は有効光線領域に対して有利な位置決め構成となる為、ND開口部403を有効光線のギリギリまで小さく設定することが可能となる。本実施例における撮像装置では、NDフィルタ43 ≧ 回転板開口部 ≧ ND開口部、という関係で寸法設定している。この為、ND開口部403をより小さく設定出来ることによって、NDフィルタ43外形も小型に設定可能となり、コストダウン及び撮像装置小型化に寄与出来る。
(センサーユニットの説明)
図5aは本実施例に係るセンサーユニット8の正面図、図5bはセンサーユニット8の背面図、図5cはセンサーユニット8を分解した様子を正面側斜視から見た分解図である。
図5a〜図5cにおいて、7はセンサー(撮像素子)を保持しフロントベース3に対して取り付けられる板金部材であるところのセンサープレート、70はセンサープレート7に設けられた一対の孔であるセンサー位置決め孔、71はセンサープレート7に設けられた3カ所の孔であるセンサービス孔、72はセンサープレート7の中心部に設けられセンサーを露出させるセンサー開口部、73はセンサー開口部72の両辺外側より背面側へ向かって曲げられた辺であるプレート曲げ部、80は交換レンズの光束が結像し光電変換により光情報を電気情報へと変換するセンサー(撮像素子)、81はセンサー80を実装するリジットフレキシブル基板であるところのセンサー基板、811はセンサー基板81のリジット部に設けられた接着開口部、812はセンサー基板81のフレキシブル部であり図示しない撮像装置制御部へ電気情報を伝送するFPC部、82はセンサープレート7とセンサー80を接着する接着剤、をそれぞれ表す。
本実施におけるセンサーユニット8は、センサー80及びセンサー基板81及びセンサープレート7によって構成される。センサー80は、センサー基板81に対して自動面実装されるBGA(Ball Grid Array)やLGA(Land Grid Array)タイプの撮像素子を想定している。センサー80とセンサー基板81は自動面実装により半田付けされ一体化される。センサー基板81と一体化されたセンサー80は、図示しないセンサー80内部の撮像面中心とセンサープレート7に設けられたセンサー位置決め孔70とが、理想的な位置にくるように位置調整される。位置調整後センサー80はセンサープレート7に押しつけられた状態で、背面側よりセンサー基板81の接着開口部811を挿通して、プレート曲げ部73とセンサー80の側面との間に接着剤82が注入される。このように、センサープレート7とセンサー80は理想的な位置に位置決め及び接着され、センサーユニット8として一体化される。
(フロントベースとセンサーユニットの構成)
図1bに示したように、センサーユニット8は、フロントベース3に対して位置決め及び締結される。フロントベース3に設けられた一対のセンサー位置決めボス33と、センサープレート7に設けられた一対のセンサー位置決め孔70が嵌合することで、センサーユニット8はフロントベース3に対して光軸方向と垂直な方向の位置が決まる。
前述したように、フロントベース3はマウント1を備え、図示しない交換レンズの光軸と垂直な方向の位置を決める。フロントベース3はセンサーユニット8の光軸と垂直な方向の位置も決める為、光学系の結像位置とセンサー8の撮像面中心位置をより高精度に構成することが可能となる。
(撮像素子あおり調整機構)
前述したように、フロントベース3の3本のセンサー取り付けボス34はセンサーユニット8を締結する3本のビスボスを表す。図1bに示すように、3つのセンサー取り付けボス34の外形には、各々3本のセンサースプリング5が挿通される。センサースプリング5は、スリーブ状の圧縮コイルスプリングである。センサースプリング5が挿通された状態で、センサーユニット8はフロントベース3に対して組み込まれる。組み込み後、センサーユニット8は、センサープレート7に設けられた3つのセンサービス孔71に対して、3本のセンサービス6が挿通され、センサー取り付けボス34に対して締結される。この時、センサースプリング5はフロントベース3とセンサープレート7の間で圧縮され、センサーユニット8を背面側に向かってチャージする。この状態で、3本のセンサービス6の何れかを緩めると、センサーユニット8は光軸に対して所定の角度を有して背面側へとあおられる(撮像素子あおり調整)。このように3本のビスの何れかを緩める工程により、センサー80の撮像面は光軸に対してあらゆる角度であおり調整可能となり、光軸に対するセンサー8の垂直度が調整される(あおり調整工程に関しては公知の技術である為、詳細な説明は省略する)。あおり調整が完了した後、センサービス6をセンサープレート7に対して接着固定することで、センサーユニット8はフロントベース3に対して十分に固定させる。
尚、3カ所のビス締緩による撮像素子あおり調整機構は、3カ所のビス中心を結んだ三角形がバランスの良い形状となっていることが望まれる。具体的には、三角形の重心が撮像素子の中心と略一致する位置に配置することで、3カ所のあおり調整敏感度が等しくなり、少ない調整量で撮像素子あおり調整が可能となる。本実施形態における撮像素子あおり調整機構では、ターレットユニット8の回転軸中心部に1カ所、ターレットユニット8の外側の左右均等な位置に他の2カ所を配置している。この為、ビス中心の織りなす三角形の形状は二等辺三角形となり、三角形重心と撮像素子中心とを容易に合わせることが可能となる。もし仮に、撮像素子あおり調整部3カ所ともをターレットユニット8の外側に配置し、バランスの良い三角形を形成しようとすると、ビス配置位置をターレットユニット8の外周遠方に設置せねばならない。そうなると、フロントベース3及びセンサーユニット8もそれに応じたサイズに形成せねばならず、撮像装置の大型化を招いてしまう。
さらに、前述したように、フロントベース3はマウント1及びセンサーユニット8両方の光軸方向位置を決める為、光学系の結像位置と撮像面位置をより高精度に構成する。この為、センサーユニット8をフロントベース3に締結した段階(撮像素子あおり調整前の段階)で、光軸に対する撮像面の垂直度が所定範囲内に保たれる可能性が高くなり、撮像装置の組立て工程において、あおり調整工程を省略出来る可能性を高めることが可能となる。
尚、本実施例では3カ所において、センサースプリング5、センサー取り付けボス34、センサービス6によってあおり調整部を構成している。光軸に対するセンサーユニット8の角度を調整可能な構成であれば、上述のような撮像素子あおり調整部の構成でなくとも、あおり調整は可能である。例えば、センサースプリング5はセンサー取り付けボス34の外周に設けず、他箇所に設置してもよく、また、チャージ箇所は3カ所でなくとも調整可能である。
(ターレットユニットを挿通するボス)
図6(a)は、本実施例における撮像装置の正面図である。図6bは、(a)における直線S−Sにおいて断面を切り、図中矢印方向視から見た際の断面図である。図6(c)は(b)における円Q部の詳細図である。
図6(a)〜図6(c)に示すように、本実施例に係る撮像装置では、フロントベース3より延出されるターレット挿通ボス31及びセンサー取り付けボス34の内1本が、ターレットユニット4を挿通してセンサーユニット8まで延出される。前述したように、撮像素子のあおり調整を光軸に対してあらゆる角度で行う為には、少なくとも3カ所の調整部が必要となる。また、撮像装置の構成上、ターレットユニット4はフロントベース3とセンサーユニット8の間に配置されることとなる。ここで、フロントベース3より延出されるあおり調整部(センサー取り付けボス34)を3カ所ともターレットユニット4円周外側へ配置すると、センサーユニット8は確実にターレットユニット4の円周方向によりも投影上大きな面積が必要となり、光軸方向と垂直な方向において撮像装置の大型化を招く。そこで、本実施例における撮像装置では、フロントベース3の3カ所のあおり調整部(センサー取り付けボス34)の内一か所を、ターレットユニット4の回転中心部にて、ターレットユニット4を挿通して構成している。
ターレットユニット4は、前述したように、その中心部がターレット回転板41の回転軸中心となり、その回転軸を中心として周方向に、NDフィルタ43が並べて配置される構成である。そこで、本実施例に係る撮像装置では、図6−cに示すように、ターレットユニット4の中心部にて、フロントベース3のターレット挿通ボス31を挿通させている。ターレット挿通ボス31はターレットフロントカバー40のターレット嵌合孔401と嵌合する。ターレットフロントカバー40におけるターレット嵌合孔401の外周には、回転板嵌合スリーブ402が形成されており、ターレット回転板41の回転軸を成す。回転軸である回転板嵌合スリーブ402とターレット回転板41に設けられた回転板嵌合部が嵌合・摺動することで、ターレット挿通ボス31、ターレット嵌合孔401、回転板嵌合スリーブ404、回転板嵌合孔412が同軸に構成されることとなる。この為、回転移動する回転板開口部411及びNDフィルタ43と、ターレット挿通ボス31によって位置が決まるターレットフロントカバー40に設けられたND開口部403は構成上位置が合いやすく、ND開口部403及びNDフィルタ43を小さく構成可能であり、コストダウン及び撮像装置小型化に寄与出来る。
図6(c)に示すように、ターレット挿通ボス31の先端には、センサー取り付けボス34が形成される。ターレット挿通ボス31とセンサー取り付けボス34とは径方向にて段差が設けられ、この段差部においてセンサースプリング5が接地し、センサー取り付けボス34の外周に収められる。
(効果まとめ)
以上、説明してきたように、本実施形態における撮像装置の構成では、ターレットユニット4の回転軸中心に設けられたターレット嵌合孔401を、フロントベース3より延出される1つのターレット挿通ボス31が挿通する。ターレット挿通ボス31の先端部には1つのセンサー取り付けボス34が形成され、センサーユニット8を保持する。本構成により、ターレットユニット4を有する撮像装置の光軸に対して垂直な周方向において、センサーユニット8を小型に保持することが可能となる為、撮像装置の小型が望める。
また、本構成では、ターレット挿通ボス31の軸中心と、ターレット回転板41の回転軸中心が略一致して形成される。さらに、ターレットユニット4は、ND開口部403を跨いだ位置において、ターレット嵌合孔401及びターレット回転止め凹402によってフロントベース3に対して位置決めされる。これらの構成によって、撮影光学系とNDフィルタとの位置が構成上合いやすく、NDフィルタ43を露出させる開口部を小さく設定出来る為、小型化及びコストダウンが望める。
また、撮像素子あおり調整機構としては、3カ所のセンサー取り付けボス34を、ターレットユニット4の外側に2カ所、内側(中心部)に1カ所配置している。本構成により、3カ所のあおり調整部を全てをターレットユニット8の外側に配置した場合と比較して、3本のセンサービス6中心が織りなす三角形を小さく且つバランスよく構成可能であり、小型且つ良好な撮像素子あおり調整機構が実現可能である。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
1‥‥ マウント
2‥‥ レンズインターフェース
3‥‥ フロントベース
31‥‥ ターレット挿通ボス
32‥‥ ターレット回転止めボス
33‥‥ センサー位置決めボス
34‥‥ センサー取り付けボス(撮像素子取りつけボス)
4‥‥ ターレットユニット
40‥‥ ターレットフロントカバー
401‥‥ターレット嵌合孔(貫通孔)
402‥‥ターレット回転止め凹(回転止め部)
404‥‥回転板嵌合スリーブ
41‥‥ ターレット回転板
411‥‥回転板開口部(開口部)
412‥‥回転板嵌合孔
42‥‥ ターレットリアカバー
5‥‥ センサースプリング
6‥‥ センサービス
7‥‥ センサープレート
70‥‥ センサー位置決め孔
71‥‥ センサービス孔
8‥‥ センサーユニット(撮像素子ユニット)
80‥‥ センサー(撮像素子)

Claims (4)

  1. 撮像素子を有する撮像素子ユニットと、ターレット式光学フィルタ切換え機構と、前記撮像素子ユニットを保持するフロントベースと、を備える撮像装置において、
    前記フロントベースは前記撮像素子ユニットに向かって延出される複数の撮像素子取り付けボスを有し、
    前記ターレット式光学フィルタ切換え機構は回転軸中心において貫通孔を有し、
    前記撮像素子取り付けボスの1本は前記貫通孔を挿通して撮像素子ユニットへと延出し撮像素子ユニットを保持することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記貫通孔を挿通する撮像素子取り付けボスの一部は前記貫通孔と嵌合し、前記フロントベースに対して前記ターレット式光学フィルタ切換え機構の位置決めを行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記ターレット式光学フィルタ切換え機構は、光学フィルタを露出させる開口部とターレット式光学フィルタ切換え機構の回転方向位置を規制する回転止め部を更に有し、
    前記回転止め部は前記貫通孔に対して前記開口部を跨いで対向する位置に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像素子取り付けボスの嵌合部における軸中心と、前記ターレット式光学フィルタ切換え機構の回転軸とが一致することを特徴とする請求項2又は3に記載の撮像装置。
JP2017181944A 2017-09-22 2017-09-22 撮像装置 Pending JP2019056857A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017181944A JP2019056857A (ja) 2017-09-22 2017-09-22 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017181944A JP2019056857A (ja) 2017-09-22 2017-09-22 撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019056857A true JP2019056857A (ja) 2019-04-11

Family

ID=66106257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017181944A Pending JP2019056857A (ja) 2017-09-22 2017-09-22 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019056857A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7663694B2 (en) Digital camera
JP4555732B2 (ja) 撮像装置
KR101058648B1 (ko) 카메라 렌즈 모듈의 렌즈 조립체 정렬 장치
JP5902352B2 (ja) 電気接点装置、レンズユニット、撮像装置
JP2018066813A (ja) 撮像装置およびマウントアダプタ
JP2005006122A (ja) デジタルカメラシステム、デジタルカメラボディおよび交換レンズ
JP2009086319A (ja) 防振ユニット、撮影ユニット、および撮影装置
KR20120052887A (ko) 촬상 장치 및 렌즈 장치
JP4296134B2 (ja) カメラモジュールおよび電子機器
US20050024528A1 (en) Digital camera and a method of assembling the same
JP2019056857A (ja) 撮像装置
JP2009086325A (ja) 撮影ユニット、および撮影装置
JP4194449B2 (ja) 固体撮像素子の保持構造
JP5473637B2 (ja) 撮像装置
JP2002296479A (ja) カメラの鏡胴内電気接続構造
JP3736066B2 (ja) フォーカス調整機能付きカメラ
JP4450645B2 (ja) デジタルカメラ
JP2012138664A (ja) 撮像装置
JP5991746B2 (ja) 撮像装置
JP4520793B2 (ja) 撮像装置およびそれを搭載した電子機器
JP2015031727A (ja) レンズ交換型カメラ
JP6049354B2 (ja) 撮像装置
JP2024010588A (ja) 撮像装置
JP2003143448A (ja) 撮像装置、ローパスフィルタの保持機構
JP2021179475A (ja) レンズ鏡筒、撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20191125