JP2019056667A - 圧力変化測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】差圧測定の基準となる圧力室内部の圧力および/または温度を安定化させることにより高精度な測定が可能な圧力変化測定装置を提供する。【解決手段】圧力変化測定装置(1)は、開口部(4)を有する回路基板(3)と、前記回路基板の前記開口部を覆うように配置され、第1圧力通過孔(8)を有するセンサ(5)と、前記回路基板のセンサ側に配置され、前記センサを囲む第1圧力室を形成するように構成された第1キャビティ(6)と、前記回路基板のセンサ側において前記第1キャビティを覆うように構成され、前記第1キャビティとの間に中空部(9)を形成する第2キャビティ(7)と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、圧力変化測定装置に関する。
従来、測定対象の圧力変化を測定する装置として、圧力室(内室)と、圧力室内部の圧力と測定対象の圧力との差圧を検出する差圧センサ(ダイヤフラム等)と、測定対象の圧力伝達媒体が圧力室内部に対して流入出できる圧力通過孔とを有する圧力変化測定装置が知られている(例えば、特許文献1)。
図7は、従来技術に係る圧力変化測定装置71を示す構成図である。圧力変化測定装置71は、配線72に接続された回路基板73と、回路基板の開口部74を覆うように配置されたセンサ(ダイアフラム)75と、回路基板上に配置されセンサを囲む圧力室を形成するキャビティ76とを有する。ダイアフラム75には圧力感知用のゲージ抵抗が配置され、ダイアフラム75の一部には圧力通過孔78が設けられている。
このような圧力変化測定装置において、圧力通過孔78は非常に小さい構造であり、キャビティ76に囲まれた圧力室内部への圧力伝達媒体の流動を制限している。さらに、圧力室内部の圧力Pcは、圧力伝達媒体の流入出量によって変化する。そのため、圧力室内部の圧力Pcは、測定対象の圧力(=外部の圧力)Paの変化に対して遅れて追従する。そこで、圧力室内部の圧力Pcと測定対象の圧力Paとの差圧(Pa−Pc)を測定することで、測定対象の圧力変化を検知することができる。
特開平2−52229号公報
上述の圧力変化測定装置は、ダイアフラムの膜を薄くして感度を上げた差圧センサである。そのため、外気温度Taが変化した場合や外部からの光(可視光や赤外線など)が入射したときに回路基板の開口部側の開口部や基板を介して熱が伝わり、キャビティに囲まれた圧力室の内部温度Tcが変化する。圧力室の内部温度Tcが変化すると、気体の状態方程式(Pc×Vc/Tc=一定値)に従い、圧力室内部の圧力Pcが変化する。差圧センサは、圧力室内部の圧力Pcを基準として、外部の圧力Paとの差圧を測定するため、外気温度Taの変化や外部からの光が外乱(ノイズ)となり基準である圧力Pcが変化すると測定誤差が発生する。このように、従来の圧力変化測定装置では、差圧測定の基準となる圧力室内部の圧力は、外気温度や入射光の影響を受けて変化しやすく、高精度な測定が困難であるという問題があった。
この外乱による測定誤差は、特に圧力室の内部温度Tcの変化量や変化速度に依存し、変化量が小さい方が、また変化速度が小さい方が、誤差が小さくなることが分かっている。つまり、圧力室の内部温度Tcをなるべく安定に保つことが必要であり、外気温度Taの急激な変化に対して圧力室の内部温度Tcの変化量や変化速度を小さくする必要がある。回路基板の開口部側では、外部からの熱が開口部を通じてキャビティの内側に伝わりやすく、圧力室の内部温度Tcが変化しやすい。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、差圧測定の基準となる圧力室内部の圧力Pcおよび/または温度Tcを安定化させることにより高精度な測定が可能な圧力変化測定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の1態様に係る圧力変化測定装置は、開口部を有する回路基板と、前記回路基板の前記開口部を覆うように配置され、第1圧力通過孔を有するセンサと、前記回路基板のセンサ側に配置され、前記センサを囲む第1圧力室を形成するように構成された第1キャビティと、前記回路基板のセンサ側において前記第1キャビティを覆うように構成され、前記第1キャビティとの間に中空部を形成する第2キャビティと、を備える。
前記第1キャビティと前記第2キャビティの少なくとも1つは、遮光性を有する材質から形成されていてもよい。
前記第1キャビティと前記第2キャビティの少なくとも1つは、他の構成に比べて熱容量が大きい材質から形成されていてもよい。
前記回路基板の一部の厚さが薄くてもよい。
前記第2キャビティの外側または内側は、吸音材および/または保湿剤で覆われていてもよい。
前記第2キャビティは、弾性体から形成されていてもよい。
前記圧力変化測定装置は、前記中空部の内部に配置され、前記中空部の内部の温度を測定する温度計と、前記第2キャビティの外側に配置され、前記第2キャビティの温度調整を行う温度調整素子と、を更に備えてもよい。
前記圧力変化測定装置は、前記回路基板のセンサと反対側に配置され、前記開口部を覆う第2圧力室を形成するように構成され、第2圧力通過孔を有する第3キャビティを更に備えてもよい。
本発明の各態様に係る圧力変化測定装置および圧力変化測定方法によれば、差圧測定の基準となる圧力室内部の圧力Pcおよび/または温度Tcを安定化させることが可能となる。これにより、高精度な圧力変化測定が可能な圧力変化測定装置および圧力変化測定方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る圧力変化測定装置を示す構成図である。 本発明の第2実施形態に係る圧力変化測定装置を示す構成図である。 本発明の第3実施形態に係る圧力変化測定装置を示す構成図である。 本発明の第4実施形態に係る圧力変化測定装置を示す構成図である。 本発明の第5実施形態に係る圧力変化測定装置を示す構成図である。 本発明の第6実施形態に係る圧力変化測定装置を示す構成図である。 従来技術に係る圧力変化測定装置を示す構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る圧力変化測定装置について詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係る圧力変化測定装置の構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る圧力変化測定装置1を示す構成図である。圧力変化測定装置1は、配線2に接続された回路基板3と、回路基板の開口部4を覆うように配置されたセンサ5と、回路基板のセンサ側に配置されセンサを囲む圧力室を形成する第1キャビティ6と、回路基板のセンサ側に圧力室を囲むように形成された第2キャビティ7とを有する。
センサ5は、第1キャビティ6に囲まれた圧力室の内部の圧力Pcと外部の圧力(=測定対象の圧力Pa)との差圧(Pa−Pc)を検出する。センサ5は、例えば、圧力室の内部の圧力と外部の圧力との差圧に応じて変形するように構成されたカンチレバーを備えていてもよい。センサ5の一部には圧力通過孔8が設けられており、圧力通過孔8を介して圧力伝達媒体が、第1キャビティ6に囲まれた圧力室の内部と外部との間を流入出できる。圧力通過孔8は非常に小さい構造であり、第1キャビティ6に囲まれた圧力室内部への圧力伝達媒体の流動を制限している。
第1キャビティ6と第2キャビティ7との間には中空部9が形成される。中空部9の内部は真空であってもよい。第2キャビティ7がない場合は、外部からの熱や光が第1キャビティ6のみを介して圧力室内部へと伝わる。それに対し、第1キャビティ6の周りに第2キャビティ7を設けることにより、外部からの熱や光は、まず第2キャビティ7を介して中空部9を伝わり、それから第1キャビティ6を介して圧力室内部へと伝わる。
このように、第1キャビティ6の周りに第2キャビティ7を設けることにより、第1キャビティ6と第2キャビティ7との間の中空部9が断熱効果及び遮光効果を有し、外部から圧力室内部へと伝わる熱や光が低減される。すなわち、外気の温度変化が圧力室内部に伝わりにくくなる。これにより、圧力室の内部の温度Tcの変動が緩やかになるため、圧力室の内部の温度Tcが安定し、高精度な圧力変化測定が可能となる。
なお、第1キャビティ6の材質と第2キャビティ7の材質とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第1キャビティ6と第2キャビティ7の少なくとも1つは、遮光性を有する材質から形成されているのが好ましい。例えば、外側の第2キャビティ7は、可視光・近赤外線・遠赤外線などに遮光性があり熱伝導性の低いプラスチックなどの材質から形成されていてもよい。このようにすることで、第2キャビティ7の遮光性と断熱性により、圧力室の内部への熱の伝達を抑えることできる。
また、第1キャビティ6と第2キャビティ7の少なくとも1つは、熱容量が大きい材質から形成されていてもよい。例えば、内側の第1キャビティ6は、熱伝導性が高いが熱容量が大きい金属などの材質から形成されていてもよい。キャビティの熱容量が大きいことで、外部から内部への熱の伝わり方が緩やかになり、圧力室の内部の温度Tcの変動を緩やかにすることできる。これにより、測定誤差を低減し、高精度な圧力変化測定が可能になる。
ここで、第1キャビティ6の熱容量が大きいとは、中空部9に含まれる気体、回路基板3、第2キャビティ7などの熱容量より大きいことを意味する。また、圧力室の内部の温度Tcの変動とは、温度の変化量および/または変化のスピードを意味する。
なお、上述の例では、外側の第2キャビティ7は、可視光・近赤外線・遠赤外線などに遮光性があり熱伝導性の低いプラスチックなどの材質から形成され、内側の第1キャビティ6は、熱伝導性が高いが熱容量が大きい金属などの材質から形成されている例について説明したが、外側の第2キャビティ7と内側の材質と第1キャビティ6の材質は逆であってもよい。
第1キャビティ6および/または第2キャビティ7は、音を遮音する材質・構造を有していてもよい。このような構成により、外部から圧力室内部への外乱(音ノイズ)を低減することができ、センサ5の周囲の環境をさらに安定させることができる。
このように、本発明の第1実施形態に係る圧力変化測定装置では、キャビティを2重構造にしていることを特徴とする。このような構成により、断熱効果及び遮光効果を高め、外力ノイズを低減している。従って、圧力室の内部の温度Tcが安定し、高精度な圧力変化測定を可能としている。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る圧力変化測定装置の構成について説明する。図2は、本発明の第2実施形態に係る圧力変化測定装置21を示す構成図である。図1に示す第1実施形態に係る圧力変化測定装置1との違いは、第2実施形態に係る圧力変化測定装置21では、基板の一部に溝10、11を設けている点である。他の構成については、図1に示す第1実施形態に係る圧力変化測定装置1と同じであるので、説明は省略する。
図2に示す例では、基板3のセンサ側の面において、第1キャビティ6および第2キャビティ7の間に、溝10、11が設けられている。このように基板3の一部に溝10、11を設けることにより、この部分の熱抵抗を大きくし、外部から基板を伝わって圧力室内部へ伝わる熱伝導を抑えることができる。すなわち、このような構成により、第2実施形態に係る圧力変化測定装置21では、外部から圧力室内部への熱をさらに遮断することができ、センサ5の周囲における温度環境を均一にすることができる。
なお、溝の位置は、基板3のセンサ側の面でなくてもよいし、第1キャビティ6の内側や第2キャビティ7の外側であってもよい。また、溝の数は2つに限定されない。また、基板に設けるのは溝でなくてもよく、基板の一部の厚さが薄い構造であれば同様の効果が得られる。ここで、基板3には、フレキシブル基板を用いてもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る圧力変化測定装置の構成について説明する。図3は、本発明の第3実施形態に係る圧力変化測定装置31を示す構成図である。図1に示す第1実施形態に係る圧力変化測定装置1との違いは、第3実施形態に係る圧力変化測定装置31では、回路基板のセンサと反対側(開口部側)にもキャビティ(第3キャビティ17)を設けている点である。他の構成については、図1に示す第1実施形態に係る圧力変化測定装置1と同じであるので、説明は省略する。
図3に示すように、回路基板3のセンサと反対側(開口部側)には、第3キャビティ17が設けられており、第2圧力室を形成している。第3キャビティ17の一部には第2圧力通過孔18が設けられており、第2圧力通過孔18を介して圧力伝達媒体が第2圧力室の内部と外部との間を流入出できる。ここで、第2圧力通過孔18の大きさ(面積)は、第1圧力通過孔8の大きさ(面積)以上であることが好ましい。このような構成により、第2圧力室の内部の圧力は、外部の圧力と略同じとなる。
すなわち、圧力伝達媒体は、第2圧力通過孔18を介して外部と第2圧力室の内部との間を流入出し、さらに第1圧力通過孔8を介して第2圧力室の内部と第1キャビティ6に囲まれた第1圧力室の内部との間を流入出する。第1圧力室の内部の圧力Pcは、圧力伝達媒体の流入出量によって変化する。圧力室内部の圧力Pcは、測定対象の圧力(=外部の圧力)Paの変化に対して遅れて追従する。そこで、圧力室内部の圧力Pcと測定対象の圧力Paとの差圧(Pa−Pc)を測定することで、測定対象の圧力変化を検知することができる。
このように、本発明の第3実施形態に係る圧力変化測定装置では、回路基板のセンサと反対側(開口部側)にもキャビティ(第3キャビティ17)を設けていることを特徴とする。第3キャビティ17を設けることにより、開口部4や回路基板3を介して、回路基板の開口部側の外部から第1圧力室の内部への伝熱を断熱し、かつ回路基板の開口部側の外部から第1圧力室の内部への光(可視光や赤外線など)を遮光することができる。従って、第1圧力室の内部の温度Tcが安定する。
また、第3キャビティ17の一部に第2圧力通過孔18が設けられているため、第3キャビティ17に囲まれた第2圧力室の内部の圧力は、外部の圧力と略同じになっている。これにより、高精度な圧力変化測定を可能としている。
なお、図3の例では、第2キャビティ7の形と第3キャビティ17の形は略同じであるが、第2キャビティ7の形と第3キャビティ17の形は同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第1キャビティ5の形と第3キャビティ17の形は同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第1キャビティ6に囲まれた第1圧力室の容量と第3キャビティ17に囲まれた第2圧力室の容量は同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第3キャビティ17の材質と第1キャビティ6および/または第2キャビティ7の材質は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る圧力変化測定装置の構成について説明する。図4(a)は、本発明の第4実施形態に係る圧力変化測定装置41を示す構成図であり、図4(b)は、本発明の第4実施形態に係る圧力変化測定装置42を示す構成図である。図1に示す第1実施形態に係る圧力変化測定装置1との違いは、第4実施形態に係る圧力変化測定装置41および42では、中空部9または第2キャビティ7の外側に吸音材および/または保温材12が設けられている点である。他の構成については、図1に示す第1実施形態に係る圧力変化測定装置1と同じであるので、説明は省略する。
図4(a)に示す圧力変化測定装置41では、吸音材および/または保温材12が、第2キャビティ7の内側の中空部9を埋めるように配置されている。また、図4(b)に示す圧力変化測定装置42では、吸音材および/または保温材12が、第2キャビティ7の外側の全体を覆っている。ここで、吸音材および/または保温材12は通気性がある材質である。
吸音材は、空気の振動を抑制し、音ノイズを低減する。吸音材は、例えば、多孔質の材質、スポンジ、グラスウールなどであってもよい。これらの材質は、空気を含んで空気の対流を防ぐ効果があるので、保温材としても機能し断熱効果も有する。
このような構成により、第4実施形態に係る圧力変化測定装置41、42では、第2キャビティ7を介した外部から圧力室内部への熱の伝導(放熱、伝熱)を低減することができる。また第2キャビティ7を介して外部から圧力室内部へ伝わる音ノイズ(空気の振動)を低減することができる。このようにして、センサ5の周囲の環境をさらに安定させることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る圧力変化測定装置の構成について説明する。図5は、本発明の第5実施形態に係る圧力変化測定装置51を示す構成図である。図1に示す第1実施形態に係る圧力変化測定装置1との違いは、第5実施形態に係る圧力変化測定装置51では、第2キャビティ7を弾性体から形成された第2キャビティ7aとしている点である。他の構成については、図1に示す第1実施形態に係る圧力変化測定装置1と同じであるので、説明は省略する。
第2キャビティ7aを形成する弾性体は、例えばゴムなどの遮光性を有する弾性体である。第2キャビティ7aは外力によって変形しても構わない。すなわち、第1キャビティ6と第2キャビティ7aとの間の中空部9の容積は変わってもよい。しかし、第1キャビティ6に囲まれた圧力室の容積は一定である必要がある。
弾性体から形成された第2キャビティ7aを用いることで、第2キャビティ7aが外力を吸収し、内側の第1キャビティ6の変形を妨げる効果がある。これにより、圧力室の内部の環境が安定し、さらに高精度な圧力変化測定を可能としている。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態に係る圧力変化測定装置の構成について説明する。図6は、本発明の第6実施形態に係る圧力変化測定装置61を示す構成図である。図1に示す第1実施形態に係る圧力変化測定装置1との違いは、第6実施形態に係る圧力変化測定装置61では、第2キャビティ7の内側に温度計13を設け、第2キャビティ7の外側に温度調整素子14および温度制御部15を設けている点である。他の構成については、図1に示す第1実施形態に係る圧力変化測定装置1と同じであるので、説明は省略する。
第2キャビティ7の内側、すなわち中空部9に設けられた温度計13は、中空部9の内部の温度を測定する。第2キャビティ7の外側に設けられた温度調整素子14は、第2キャビティ7を冷却・加熱することにより、第2キャビティ7の温度調整を行う。温度調整素子14は例えばペルチェなどのモジュールである。温度制御部15は、温度計13の測定値に基づいて温度調整素子14を制御することにより、中空部9の内部の温度をコントロールする。
このような構成により、中空部9の内部の温度を一定値に保つことができる。すなわち、外部の温度には影響されず、中空部9の内部の温度を安定させることができる。これにより、中空部9に接した第1キャビティ6に囲まれた圧力室の内部の温度も安定させることができ、高精度な圧力変化測定を可能としている。
上述の例では、圧力室の内部の温度を直接コントロールするのではなく、中空部9の内部の温度が一定値に保たれるように、外側の第2キャビティ7の温度調整を行っている。この場合、内側の第1キャビティ6の温度調整を行う場合と比較して、第1キャビティ6の大きさや材質などの自由度が得られる効果がある。
なお、上述の第6実施形態に係る圧力変化測定装置61の構成に加え、第3実施形態に係る圧力変化測定装置31のように、回路基板のセンサと反対側(開口部側)に第3キャビティを設けてもよい。これにより、回路基板の開口部側から圧力室の内部への伝熱を断熱し、かつ回路基板の開口部側の外部から圧力室の内部への光(可視光や赤外線など)を遮光することができる。従って、圧力室の内部の温度をさらに安定させることができ、さらに高精度な圧力変化測定を可能としている。
本明細書において「前、後ろ、上、下、右、左、垂直、水平、縦、横、行および列」などの方向を示す言葉は、本発明の装置におけるこれらの方向を説明するために使用している。従って、本発明の明細書を説明するために使用されたこれらの言葉は、本発明の装置において相対的に解釈されるべきである。
本明細書において使用している「大体」、「約」、「略」等の程度を表わす言葉は、最終結果が著しくは変わらない範囲において、合理的な範囲のばらつきがあることを意味する。従って、「略等しい」という言葉は、「完全に等しい」場合も含む。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態およびその変形例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。
1、21、31、41、42、51、61、71 圧力変化測定装置
2、72 配線
3、73 回路基板
4、74 開口部
5 センサ(カンチレバー)
6 第1キャビティ
7、7a 第2キャビティ
8 圧力通過孔、第1圧力通過孔
9 中空部
10、11 溝
12 吸音材・保湿剤
13 温度計
14 温度調整素子
15 温度制御部
17 第3キャビティ
18 第2圧力通過孔
75 センサ
76 キャビティ
78 圧力通過孔

Claims (8)

  1. 開口部を有する回路基板と、
    前記回路基板の前記開口部を覆うように配置され、第1圧力通過孔を有するセンサと、
    前記回路基板のセンサ側に配置され、前記センサを囲む第1圧力室を形成するように構成された第1キャビティと、
    前記回路基板のセンサ側において前記第1キャビティを覆うように構成され、前記第1キャビティとの間に中空部を形成する第2キャビティと、
    を備えることを特徴とする圧力変化測定装置。
  2. 前記第1キャビティと前記第2キャビティの少なくとも1つは、遮光性を有する材質から形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧力変化測定装置。
  3. 前記第1キャビティと前記第2キャビティの少なくとも1つは、他の構成に比べて熱容量が大きい材質から形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧力変化測定装置。
  4. 前記回路基板の一部の厚さが薄い
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の圧力変化測定装置。
  5. 前記第2キャビティの外側または内側は、吸音材および/または保湿剤で覆われている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圧力変化測定装置。
  6. 前記第2キャビティは、弾性体から形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の圧力変化測定装置。
  7. 前記中空部の内部に配置され、前記中空部の内部の温度を測定する温度計と、
    前記第2キャビティの外側に配置され、前記第2キャビティの温度調整を行う温度調整素子と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の圧力変化測定装置。
  8. 前記回路基板のセンサと反対側に配置され、前記開口部を覆う第2圧力室を形成するように構成され、第2圧力通過孔を有する第3キャビティ
    を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の圧力変化測定装置。
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