JP2019056639A - レーザ脱離イオン化法、質量分析方法、試料支持体、及び試料支持体の製造方法 - Google Patents

レーザ脱離イオン化法、質量分析方法、試料支持体、及び試料支持体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高分子量の試料をイオン化すると共にイメージング質量分析における画像の解像度を向上させることができるレーザ脱離イオン化法、質量分析方法、試料支持体、及び試料支持体の製造方法を提供する。【解決手段】レーザ脱離イオン化法は、互いに対向する第1表面2a及び第2表面2bに開口する複数の貫通孔が形成された基板2と、少なくとも第1表面2aに設けられた導電層と、複数の貫通孔に設けられたマトリックスと、を備える試料支持体1が用意される第1工程と、試料Sに第2表面2bが接触するように試料S上に試料支持体1が配置される第2工程と、導電層に電圧が印加されつつ第1表面2aに対してレーザ光Lが照射されることにより、マトリックスと混合すると共に第2表面2b側から貫通孔を介して第1表面2a側に移動した試料Sの成分S1がイオン化される第3工程と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、レーザ脱離イオン化法、質量分析方法、試料支持体、及び試料支持体の製造方法に関する。
従来、質量分析等を行うために生体試料等の試料をイオン化する手法として、マトリックス支援レーザ脱離イオン化法(MALDI:Matrix-Assisted Laser Desorption/Ionization)が知られている。MALDIは、レーザ光を吸収するマトリックスと呼ばれる低分子量の有機化合物を試料に加え、これにレーザ光を照射することにより、試料をイオン化する手法である。この手法によれば、熱に不安定な物質や高分子量物質を非破壊でイオン化すること(いわゆるソフトイオン化)が可能である。
米国特許第7695978号明細書
しかしながら、試料を構成する分子の二次元分布を画像化するイメージング質量分析に上述したようなMALDIを利用した場合には、画像の解像度を高めるに限界があった。
そこで、本発明は、高分子量の試料をイオン化すると共にイメージング質量分析における画像の解像度を向上させることができるレーザ脱離イオン化法、質量分析方法、試料支持体、及び試料支持体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明のレーザ脱離イオン化法は、互いに対向する第1表面及び第2表面に開口する複数の貫通孔が形成された基板と、少なくとも第1表面に設けられた導電層と、複数の貫通孔に設けられたマトリックスと、を備える試料支持体が用意される第1工程と、試料が載置部の載置面に載置され、試料に第2表面が接触するように試料上に試料支持体が配置される第2工程と、載置部と試料支持体との間に試料が配置された状態で、導電層に電圧が印加されつつ第1表面に対してレーザ光が照射されることにより、マトリックスと混合すると共に第2表面側から貫通孔を介して第1表面側に移動した試料の成分がイオン化される第3工程と、を備える。
このレーザ脱離イオン化法では、試料支持体が試料上に配置されると、試料の成分が、毛細管現象によって第2表面側から各貫通孔を介して第1表面側に移動すると共にマトリックスと混合する。そして、導電層に電圧が印加されつつ第1表面に対してレーザ光が照射されると、第1表面側に移動した試料の成分にエネルギーが伝達される。これにより、試料の成分がイオン化される。このレーザ脱離イオン化法では、試料の成分がマトリックスと混合してイオン化されるため、高分子量の試料の成分を確実にイオン化することができる。また、試料の成分は、複数の貫通孔を介して第1表面側に移動する。このため、基板の第1表面側に移動した試料の成分においては、試料の位置情報(試料を構成する分子の二次元分布情報)が維持される。この状態で、導電層に電圧が印加されつつ基板の第1表面に対してレーザ光が照射されるため、試料の位置情報が維持されつつ試料の成分がイオン化される。これにより、イメージング質量分析における画像の解像度を向上させることができる。以上により、このレーザ脱離イオン化法によれば、高分子量の試料をイオン化すると共にイメージング質量分析における画像の解像度を向上させることができる。
本発明のレーザ脱離イオン化法は、導電性を有し、互いに対向する第1表面及び第2表面に開口する複数の貫通孔が形成された基板と、複数の貫通孔に設けられたマトリックスと、を備える試料支持体が用意される第1工程と、試料が載置部の載置面に載置され、試料に第2表面が接触するように試料上に試料支持体が配置される第2工程と、載置部と試料支持体との間に試料が配置された状態で、基板に電圧が印加されつつ第1表面に対してレーザ光が照射されることにより、マトリックスと混合すると共に第2表面側から貫通孔を介して第1表面側に移動した試料の成分がイオン化される第3工程と、を備える。
このレーザ脱離イオン化法によれば、試料支持体において導電層を省略することができると共に、上述したように導電層を備える試料支持体を用いる場合と同様の効果を得ることができる。
本発明の質量分析法は、上記レーザ脱離イオン化法の各工程と、第3工程においてイオン化された成分が検出される第4工程と、を備える。
この質量分析方法によれば、高分子量の試料をイオン化すると共に画像の解像度を向上させることができるイメージング質量分析を行うことが可能となる。
本発明の試料支持体は、レーザ脱離イオン化法において試料を支持する試料支持体であって、互いに対向する第1表面及び第2表面に開口する複数の貫通孔が形成された基板と、少なくとも第1表面に設けられた導電層と、複数の貫通孔に設けられたマトリックスと、を備える。
この試料支持体によれば、上述したような高分子量の試料をイオン化すると共にイメージング質量分析における画像の解像度を向上させることができる。
本発明の試料支持体では、基板は、バルブ金属又はシリコンを陽極酸化することにより形成されていてもよい。これにより、上述した毛細管現象による試料の成分の移動を適切に実現することができる。
本発明の試料支持体では、貫通孔の幅は、1〜700nmであってもよい。この場合、上述した毛細管現象による試料の成分の移動をよりスムーズに行わせることができる。また、上記レーザ脱離イオン化法を用いた質量分析において十分な信号強度を得ることができる。
本発明の試料支持体は、レーザ脱離イオン化法において試料を支持する試料支持体であって、導電性を有し、互いに対向する第1表面及び第2表面に開口する複数の貫通孔が形成された基板と、複数の貫通孔に設けられたマトリックスと、を備える。
この試料支持体によれば、導電層を省略することができると共に、上述したように導電層を備える試料支持体と同様の効果を得ることができる。
本発明の試料支持体の製造方法は、レーザ脱離イオン化法において試料を支持する試料支持体を製造する方法であって、互いに対向する第1表面及び第2表面に開口する複数の貫通孔が形成され、少なくとも第1表面に導電層が設けられた基板が用意される第1工程と、複数の貫通孔にマトリックス溶液が導入される第2工程と、マトリックス溶液が乾燥される第3工程と、を備える。
この試料支持体の製造方法によれば、上述したような高分子量の試料をイオン化すると共にイメージング質量分析における画像の解像度を向上させることができる試料支持体を製造することが可能となる。
本発明の試料支持体の製造方法では、第2工程においては、マトリックス溶液が第1表面側又は第2表面側から複数の貫通孔に対して滴下されてもよい。この場合、マトリックス溶液を各貫通孔に容易に導入することができる。
本発明の試料支持体の製造方法では、第2工程においては、基板がマトリックス溶液に浸漬されてもよい。この場合、マトリックス溶液を各貫通孔に容易に導入することができる。
本発明の試料支持体の製造方法は、レーザ脱離イオン化法において試料を支持する試料支持体を製造する方法であって、導電性を有し、互いに対向する第1表面及び第2表面に開口する複数の貫通孔が形成された基板が用意される第1工程と、複数の貫通孔にマトリックス溶液が導入される第2工程と、マトリックス溶液が乾燥される第3工程と、を備える。
この試料支持体の製造方法によれば、導電層を省略することができると共に、上述したように導電層を備える試料支持体と同様の効果を得ることができる試料支持体を製造することが可能となる。
本発明によれば、高分子量の試料をイオン化すると共にイメージング質量分析における画像の解像度を向上させることができるレーザ脱離イオン化法、質量分析方法、試料支持体、及び試料支持体の製造方法を提供することが可能となる。
一実施形態の試料支持体の平面図である。 図1に示されるII−II線に沿っての試料支持体の断面図である。 図1に示される試料支持体の基板の拡大像を示す図である。 一実施形態の試料支持体の製造方法の工程を示す図である。 一実施形態の質量分析方法の工程を示す図である。 一実施形態の質量分析方法の工程を示す図である。 一実施形態の質量分析方法の工程を示す図である。 (a)比較例の質量分析方法による二次元画像である。(b)比較例の質量分析方法によるマススペクトルである。 (a)実施例の質量分析方法による二次元画像である。(b)実施例の質量分析方法によるマススペクトルである。 (a)他の実施例の質量分析方法による二次元画像である。(b)他の実施例の質量分析方法によるマススペクトルである。 試料支持体の変形例の製造方法の工程を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
最初に、一実施形態の試料支持体について説明する。図1及び図2に示されるように、試料支持体1は、基板2と、フレーム3と、導電層4と、マトリックス82と、を備えている。基板2は、互いに対向する第1表面2a及び第2表面2bを有している。基板2には、複数の貫通孔2cが一様に(均一な分布で)形成されている。各貫通孔2cは、基板2の厚さ方向(第1表面2a及び第2表面2bに垂直な方向)に沿って延在しており、第1表面2a及び第2表面2bに開口している。
基板2は、例えば、絶縁性材料によって長方形板状に形成されている。基板2の厚さ方向から見た場合における基板2の一辺の長さは、例えば数cm程度であり、基板2の厚さは、例えば1μm〜50μm程度である。基板2の厚さ方向から見た場合における貫通孔2cの形状は、例えば略円形である。貫通孔2cの幅は、1nm〜700nmである。貫通孔2cの幅とは、基板2の厚さ方向から見た場合における貫通孔2cの形状が略円形である場合には、貫通孔2cの直径を意味し、当該形状が略円形以外である場合には、貫通孔2cに収まる仮想的な最大円柱の直径(有効径)を意味する。各貫通孔2c間のピッチは、1〜1000nmである。各貫通孔2c間のピッチとは、基板2の厚さ方向から見た場合における貫通孔2cの形状が略円形である場合には、当該各円の中心間距離を意味し、当該形状が略円形以外である場合には、貫通孔2cに収まる仮想的な最大円柱の中心軸間距離を意味する。
フレーム3は、基板2の第1表面2aに設けられている。具体的には、フレーム3は、接着層5によって基板2の第1表面2aに固定されている。接着層5の材料としては、放出ガスの少ない接着材料(例えば、低融点ガラス、真空用接着剤等)が用いられることが好ましい。フレーム3は、基板2の厚さ方向から見た場合に基板2と略同一の外形を有している。フレーム3には、開口3aが形成されている。基板2のうち開口3aに対応する部分は、後述する試料の成分を第1表面2a側に移動させるための実効領域Rとして機能する。
フレーム3は、例えば、絶縁性材料によって長方形板状に形成されている。基板2の厚さ方向から見た場合におけるフレーム3の一辺の長さは、例えば数cm程度であり、フレーム3の厚さは、例えば1mm以下である。基板2の厚さ方向から見た場合における開口3aの形状は、例えば円形であり、その場合における開口3aの直径は、例えば数mm〜数十mm程度である。このようなフレーム3によって、試料支持体1のハンドリングが容易化すると共に、温度変化等に起因する基板2の変形が抑制される。
導電層4は、基板2の第1表面2aに設けられている。具体的には、導電層4は、基板2の第1表面2aのうちフレーム3の開口3aに対応する領域(すなわち、実効領域Rに対応する領域)、開口3aの内面、及びフレーム3における基板2とは反対側の表面3bに一続きに(一体的に)形成されている。導電層4は、実効領域Rにおいて、基板2の第1表面2aのうち貫通孔2cが形成されていない部分を覆っている。つまり、実効領域Rにおいては、各貫通孔2cが開口3aに露出している。
導電層4は、導電性材料によって形成されている。ただし、導電層4の材料としては、以下に述べる理由により、試料Sとの親和性(反応性)が低く且つ導電性が高い金属が用いられることが好ましい。
例えば、タンパク質等の試料と親和性が高いCu(銅)等の金属によって導電層4が形成されていると、後述する試料のイオン化の過程において、試料分子にCu原子が付着した状態で試料がイオン化され、Cu原子が付着した分だけ、後述する質量分析法において検出結果がずれるおそれがある。したがって、導電層4の材料としては、試料との親和性が低い金属が用いられることが好ましい。
一方、導電性の高い金属ほど一定の電圧を容易に且つ安定して印加し易くなる。そのため、導電性が高い金属によって導電層4が形成されていると、実効領域Rにおいて基板2の第1表面2aに均一に電圧を印加することが可能となる。また、導電性の高い金属ほど熱伝導性も高い傾向にある。そのため、導電性が高い金属によって導電層4が形成されていると、基板21に照射されたレーザ光のエネルギーを、導電層4を介して試料に効率的に伝えることが可能となる。したがって、導電層4の材料としては、導電性の高い金属が用いられることが好ましい。
以上の観点から、導電層4の材料としては、例えば、Au(金)、Pt(白金)等が用いられることが好ましい。導電層4は、例えば、メッキ法、原子層堆積法(ALD:Atomic Layer Deposition)、蒸着法、スパッタ法等によって、厚さ1nm〜350nm程度に形成される。なお、導電層4の材料としては、例えば、Cr(クロム)、Ni(ニッケル)、Ti(チタン)等が用いられてもよい。
マトリックス82は、複数の貫通孔2cに設けられている。マトリックス82は、少なくとも実効領域Rにおける各貫通孔2c内に設けられている。マトリックス82は、各貫通孔2cの内壁面に設けられている。マトリックス82は、レーザ光を吸収する有機化合物である。マトリックス82は、例えば、2.5−ジヒドロキシ安息香酸(DHB)を含んだ結晶である。なお、マトリックス82は、各貫通孔2c内に設けられていなくてもよい。マトリックス82は、実効領域Rにおいて、各貫通孔2c内、基板2における第1表面2a側、及び基板2における第2表面2b側の少なくとも何れかに設けられていればよい。マトリックス82は、実効領域Rにおいて、各貫通孔2c内、導電層4の表面、及び基板2の第2表面2bの少なくとも何れかに設けられていればよい。つまり、マトリックス82が複数の貫通孔2cに設けられているとは、マトリックス82が各貫通孔2cの周辺に設けられていることを意味する。
図3は、基板2の厚さ方向から見た場合における基板2の拡大像を示す図である。図3において、黒色の部分は貫通孔2cであり、白色の部分は貫通孔2c間の隔壁部である。図3に示されるように、基板21は、略一定の幅を有する複数の貫通孔2cが一様に形成されている。実効領域Rにおける貫通孔2cの開口率(基板2の厚さ方向から見た場合に実効領域Rに対して全ての貫通孔2cが占める割合)は、実用上は10〜80%であり、特に60〜80%であることが好ましい。複数の貫通孔2cの大きさは互いに不揃いであってもよいし、部分的に複数の貫通孔2c同士が互いに連結していてもよい。
図3に示される基板2は、Al(アルミニウム)を陽極酸化することにより形成されたアルミナポーラス皮膜である。具体的には、Al基板に対して陽極酸化処理を施し、酸化された表面部分をAl基板から剥離することにより、基板2を得ることができる。なお、基板2は、Ta(タンタル)、Nb(ニオブ)、Ti(チタン)、Hf(ハフニウム)、Zr(ジルコニウム)、Zn(亜鉛)、W(タングステン)、Bi(ビスマス)、Sb(アンチモン)等のAl以外のバルブ金属を陽極酸化することにより形成されてもよいし、Si(シリコン)を陽極酸化することにより形成されてもよい。
次に、試料支持体1の製造方法について説明する。図4においては、試料支持体1における導電層4及び接着層5の図示が省略されている。また、図1及び図2に示される試料支持体1と図4に示される試料支持体1とでは、図示の便宜上、寸法の比率等が異なっている。
まず、図4の(a)に示されるように、第1表面2aに導電層4が設けられた基板2がフレーム3に固定された状態で用意される(第1工程)。当該基板2は、レーザ脱離イオン化法及び質量分析方法を実施する者によって製造されることで用意されてもよいし、基板2の製造者又は販売者等から取得されることで用意されてもよい。
続いて、図4の(b)に示されるように、基板2の複数の貫通孔2cにマトリックス溶液81が導入される(第2工程)。具体的には、マトリックス溶液81は、例えばピペット8によって基板2の第1表面2a側から複数の貫通孔2cに対して滴下される。マトリックス溶液81は、実効領域Rのほぼ全領域に滴下される。マトリックス溶液81は、基板2の第1表面2a側から各貫通孔2cを介して第2表面2b側に向かって移動する。各貫通孔2cは、マトリックス溶液81によって充填される。マトリックス溶液81は、レーザ脱離イオン化法及び質量分析方法を実施する者によって製造されることで用意されてもよいし、マトリックス溶液81の製造者又は販売者等から取得されることで用意されてもよい。
マトリックス溶液81は、マトリックス82を含む溶液である。マトリックス溶液81は、例えば10mgのDHBを1mlのアセトニトリルに溶解させることによって調製された溶液等である。
続いて、図4の(c)に示されるように、各貫通孔2cに導入されたマトリックス溶液81が乾燥される(第3工程)。具体的には、マトリックス溶液81が導入された基板2が大気に曝されて、マトリックス溶液81が自然乾燥される。マトリックス溶液81が乾燥すると、図4の(d)に示されるように、マトリックス82の結晶となる。つまり、基板2の貫通孔2cの内壁面には、結晶化されたマトリックス82が設けられる。以上のように、試料支持体1が製造される。
次に、試料支持体1を用いたレーザ脱離イオン化法及び質量分析方法について説明する。図5〜図7においては、試料支持体1における導電層4及び接着層5の図示が省略されている。また、図1及び図2に示される試料支持体1と図5〜図7に示される試料支持体1とでは、図示の便宜上、寸法の比率等が異なっている。
まず、図5の(a)に示されるように、上述した試料支持体1が用意される(第1工程)。試料支持体1は、レーザ脱離イオン化法及び質量分析方法を実施する者によって製造されることで用意されてもよいし、試料支持体1の製造者又は販売者等から取得されることで用意されてもよい。
続いて、図5の(b)に示されるように、質量分析対象となる試料Sがスライドガラス(載置部)6の載置面6aに載置される(第2工程)。スライドガラス6は、ITO(Indium Tin Oxide)膜等の透明導電膜が形成されたガラス基板であり、透明導電膜の表面が載置面6aとなっている。なお、スライドガラス6に限定されず、導電性を確保し得る部材(例えば、ステンレス等の金属材料等からなる基板等)を載置部として用いることができる。続いて、図6の(a)に示されるように、試料Sに第2表面2bが接触するように試料S上に試料支持体1が配置される(第2工程)。このとき、試料Sは、基板2の厚さ方向から見た場合に実効領域R内に配置される。ここで、試料Sは、例えば組織切片等の薄膜状の生体試料である。試料Sは、含水試料である。また、試料Sの成分S1(図7参照)の移動をスムーズにするために、成分S1の粘性を低くするための溶液(例えばアセトニトリル混合液等)を試料Sに混ぜてもよい。続いて、図6の(b)に示されるように、試料Sに基板2の第2表面2bが接触させられた状態で、スライドガラス6に対して試料支持体1が固定される。このとき、試料支持体1は、導電性を有するテープ7(例えば、カーボンテープ等)によって、スライドガラス6に対して固定される。なお、図6の(b)及び図7においては、試料支持体1における貫通孔2c及びマトリックス82の図示が省略されている。
図7の(a)に示されるように、試料Sの成分S1は、各貫通孔2c毎において、各貫通孔2cに設けられたマトリックス82と混合すると共に試料支持体1の第2表面2b側から各貫通孔2cを介して第1表面2a側に向かって移動する。そして、成分S1とマトリックス82との混合物S2は、表面張力によって各貫通孔2c毎において試料支持体1の第1表面2a側に留まる。
続いて、図7の(b)に示されるように、スライドガラス6と試料支持体1との間に試料Sが配置された状態で、スライドガラス6、試料支持体1及び試料Sが、質量分析装置10の支持部12(例えば、ステージ)上に載置される。つまり、試料Sは、試料支持体1により支持されている。続いて、質量分析装置10の電圧印加部14によって、スライドガラス6の載置面6a及びテープ7を介して試料支持体1の導電層4(図2参照)に電圧が印加される(第3工程)。続いて、質量分析装置10のレーザ光照射部13によって、フレーム3の開口3aを介して、基板2の第1表面2aに対してレーザ光Lが照射される(第3工程)。つまり、レーザ光Lは、基板2の第1表面2aのうちフレーム3の開口3aに対応する領域(すなわち、実効領域Rに対応する領域)に対して照射される。ここでは、レーザ光照射部13は、実効領域Rに対応する領域に対してレーザ光Lを走査する。なお、実効領域Rに対応する領域に対するレーザ光Lの走査は、支持部12及びレーザ光照射部13の少なくとも1つが動作させられることにより、実施可能である。
このように、導電層4に電圧が印加されつつ基板2の第1表面2aに対してレーザ光Lが照射されることにより、基板2の第1表面2a側に移動した成分S1がイオン化され、試料イオンS3(イオン化された成分S1)が放出される(第3工程)。具体的には、導電層4(図2参照)、及び、成分S1と共に基板2の第1表面2a側に移動したマトリックス82が、レーザ光Lのエネルギーを吸収する。このエネルギーによって、マトリックス82は成分S1と共に気化する。そして、気化した成分S1は、その分子にプロトン又はカチオンが付加されることで、試料イオンS3となる。以上の第1工程〜第3工程が、試料支持体1を用いたレーザ脱離イオン化法に相当する。
放出された試料イオンS3は、試料支持体1とイオン検出部15との間に設けられたグランド電極(図示省略)に向かって加速しながら移動する。つまり、試料イオンS3は、電圧が印加された導電層4とグランド電極との間に生じた電位差によって、グランド電極に向かって加速しながら移動する。そして、質量分析装置10のイオン検出部15によって試料イオンS3が検出される(第4工程)。ここでは、イオン検出部15は、レーザ光Lの走査位置に対応するように、試料イオンS3を検出する。これにより、試料Sを構成する分子の二次元分布を画像化することができる。なお、ここでの質量分析装置10は、飛行時間型質量分析法(TOF−MS:Time-of-Flight Mass Spectrometry)を利用する走査型質量分析装置である。以上の第1工程〜第4工程が、試料支持体1を用いた質量分析方法に相当する。
以上説明したように、このレーザ脱離イオン化法では、試料支持体1が試料S上に配置されると、試料Sの成分S1が、毛細管現象によって第2表面2b側から各貫通孔2cを介して第1表面2a側に移動すると共にマトリックス82と混合する。そして、導電層4に電圧が印加されつつ第1表面2aに対してレーザ光Lが照射されると、第1表面2a側に移動した試料Sの成分S1にエネルギーが伝達される。これにより、成分S1がイオン化される。このレーザ脱離イオン化法では、成分S1がマトリックス82と混合してイオン化されるため、高分子量の試料の成分を確実にイオン化することができる。また、成分S1は、複数の貫通孔2cを介して第1表面2a側に移動する。このため、基板2の第1表面2a側に移動した成分S1においては、試料Sの位置情報(試料Sを構成する分子の二次元分布情報)が維持される。この状態で、導電層4に電圧が印加されつつ基板2の第1表面2aに対してレーザ光Lが照射されるため、試料Sの位置情報が維持されつつ試料Sの成分S1がイオン化される。これにより、イメージング質量分析における画像の解像度を向上させることができる。以上により、このレーザ脱離イオン化法によれば、高分子量の試料Sをイオン化すると共にイメージング質量分析における画像の解像度を向上させることができる。
以上説明したような質量分析方法によれば、高分子量の試料Sをイオン化すると共に画像の解像度を向上させることができるイメージング質量分析を行うことが可能となる。
以上説明したような試料支持体1によれば、上述したような高分子量の試料Sをイオン化すると共にイメージング質量分析における画像の解像度を向上させることができる。
また、試料支持体1では、基板2がバルブ金属又はシリコンを陽極酸化することにより形成されている。これにより、上述した毛細管現象による試料Sの成分S1の移動を適切に実現することができる。
また、試料支持体1では、貫通孔2cの幅は、1〜700nmである。この場合、上述した毛細管現象による試料Sの成分S1の移動をよりスムーズに行わせることができる。また、上記レーザ脱離イオン化法を用いた質量分析において十分な信号強度を得ることができる。
以上説明したような試料支持体1の製造方法によれば、上述したような高分子量の試料Sをイオン化すると共にイメージング質量分析における画像の解像度を向上させることができる試料支持体1を製造することが可能となる。
また、試料支持体1の製造方法では、第2工程において、マトリックス溶液81が第1表面2a側から複数の貫通孔2cに対して滴下される。この場合、マトリックス溶液81を各貫通孔2cに容易に導入することができる。
図8は、比較例の質量分析方法による結果を示す図である。比較例では、マトリックス82が設けられていない試料支持体を用い、マウスの脳切片(試料S)の分子量の二次元分布を画像化した。図8の(a)に示されるように、比較例の質量分析方法では、リン脂質のイオン像を得ることができなかった。なお、図8の(a)では、試料Sの輪郭L1を仮想線で示している。また、図8の(b)に示されるように、比較例の質量分析方法では、リン脂質の信号を得ることができなかった。
図9は、実施例の質量分析方法による結果を示す図である。実施例では、マトリックス82が設けられた試料支持体1を用いて、比較例と同様に、マウスの脳切片(試料S)の分子量の二次元分布を画像化した。図9の(a)に示されるように、実施例の質量分析方法では、リン脂質のイオン像を得ることができた。なお、図9の(a)では、試料Sの輪郭L2を仮想線で示している。また、図9の(b)に示されるように、実施例の質量分析方法では、リン脂質の信号を得ることができた。
図10は、他の実施例の質量分析方法による結果を示す図である。他の実施例では、マトリックス82が設けられた試料支持体1を用いて、マウスの肝臓切片(試料S)の分子量の二次元分布を画像化した。図10の(a)に示されるように、他の実施例の質量分析方法では、リン脂質のイオン像を得ることができた。なお、図10の(a)では、試料Sの輪郭L3を仮想線で示している。また、図10の(b)に示されるように、実施例の質量分析方法では、リン脂質の信号を得ることができた。
また、実施例及び他の実施例の質量分析方法では、各貫通孔2cの幅が、1〜700nmであるため、高分子量の試料に対する十分な信号強度を得ることができた。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、導電層4が、少なくとも基板2の第1表面2aに設けられていれば、基板2の第2表面2b及び貫通孔2cの内面に設けられていなくてもよいし、基板2の第2表面2b及び貫通孔2cの内面に設けられていてもよい。また、試料支持体1は、テープ7以外の手段(例えば、接着剤、固定具等を用いる手段)で、スライドガラス6に対して固定されてもよい。
また、試料支持体1では、基板2が導電性を有していてもよく、上述したレーザ脱離イオン化法及び質量分析方法の第3工程において、基板2に電圧が印加されてもよい。その場合、試料支持体1において導電層4を省略することができると共に、上述したように導電層4を備える試料支持体1を用いる場合と同様の効果を得ることができる。
また、上述した試料支持体1の製造方法の第2工程において、マトリックス溶液81が第1表面2a側から複数の貫通孔2cに対して滴下される例を示したが、マトリックス溶液81は、第2表面2b側から複数の貫通孔2cに対して滴下されてもよい。また、マトリックス溶液81は、例えばエアブラシ等によって、試料支持体1の第1表面2a側又は第2表面2b側から複数の貫通孔2cに対して略均一な量塗布されてもよい。また、図11に示されるように、試料支持体1の製造方法の第2工程において、導電層4が設けられた基板2がフレーム3が固定された状態で、例えば容器16に収容されたマトリックス溶液81に浸漬されてもよい。いずれの場合でも、マトリックス溶液81を各貫通孔2cに容易に導入することができる。
また、試料支持体1の製造方法の第3工程において、マトリックス溶液81が自然乾燥される例を示したが、マトリックス溶液81は、強制乾燥されてもよい。
また、上述したレーザ脱離イオン化法及び質量分析方法の第3工程においては、スライドガラス6の載置面6a及びテープ7を介さずに導電層4に電圧が印加されてもよい。その場合、スライドガラス6及びテープ7は、導電性を有していなくてもよい。
また、質量分析装置10において、レーザ光照射部13が、実効領域Rに対応する領域に対してレーザ光Lを一括で照射し、イオン検出部15が、当該領域の二次元情報を維持しながら、試料イオンS3を検出してもよい。つまり、質量分析装置10は、投影型質量分析装置であってもよい。
また、上述したレーザ脱離イオン化法は、試料Sを構成する分子の二次元分布を画像化するイメージング質量分析だけでなく、イオンモビリティ測定等の他の測定・実験にも利用することができる。
また、基板2の厚さ方向から見た場合におけるフレーム3の開口3aの形状が円形である例を示したが、開口3aは様々な形状を呈していてもよい。フレーム3の開口3aの形状は、例えば矩形であってもよい。
また、試料Sがスライドガラス6に載置される例を示したが、試料Sは、直接質量分析装置10の支持部12に載置されてもよい。この際、質量分析装置10の支持部12がスライドガラス6に相当する。
1…試料支持体、2…基板、2a…第1表面、2b…第2表面、2c…貫通孔、4…導電層、6…スライドガラス(載置部)、6a…載置面、81…マトリックス溶液、82…マトリックス、L…レーザ光、S…試料、S1…成分。

Claims (11)

  1. 互いに対向する第1表面及び第2表面に開口する複数の貫通孔が形成された基板と、少なくとも前記第1表面に設けられた導電層と、前記複数の貫通孔に設けられたマトリックスと、を備える試料支持体が用意される第1工程と、
    試料が載置部の載置面に載置され、前記試料に前記第2表面が接触するように前記試料上に前記試料支持体が配置される第2工程と、
    前記載置部と前記試料支持体との間に前記試料が配置された状態で、前記導電層に電圧が印加されつつ前記第1表面に対してレーザ光が照射されることにより、前記マトリックスと混合すると共に前記第2表面側から前記貫通孔を介して前記第1表面側に移動した前記試料の成分がイオン化される第3工程と、を備える、レーザ脱離イオン化法。
  2. 導電性を有し、互いに対向する第1表面及び第2表面に開口する複数の貫通孔が形成された基板と、前記複数の貫通孔に設けられたマトリックスと、を備える試料支持体が用意される第1工程と、
    試料が載置部の載置面に載置され、前記試料に前記第2表面が接触するように前記試料上に前記試料支持体が配置される第2工程と、
    前記載置部と前記試料支持体との間に前記試料が配置された状態で、前記基板に電圧が印加されつつ前記第1表面に対してレーザ光が照射されることにより、前記マトリックスと混合すると共に前記第2表面側から前記貫通孔を介して前記第1表面側に移動した前記試料の成分がイオン化される第3工程と、を備える、レーザ脱離イオン化法。
  3. 請求項1又は2に記載のレーザ脱離イオン化法の各工程と、
    前記第3工程においてイオン化された前記成分が検出される第4工程と、を備える、質量分析方法。
  4. レーザ脱離イオン化法において試料を支持する試料支持体であって、
    互いに対向する第1表面及び第2表面に開口する複数の貫通孔が形成された基板と、
    少なくとも前記第1表面に設けられた導電層と、
    前記複数の貫通孔に設けられたマトリックスと、を備える、試料支持体。
  5. 前記基板は、バルブ金属又はシリコンを陽極酸化することにより形成されている、請求項4に記載の試料支持体。
  6. 前記貫通孔の幅は、1〜700nmである、請求項4又は5に記載の試料支持体。
  7. レーザ脱離イオン化法において試料を支持する試料支持体であって、
    導電性を有し、互いに対向する第1表面及び第2表面に開口する複数の貫通孔が形成された基板と、
    前記複数の貫通孔に設けられたマトリックスと、を備える、試料支持体。
  8. レーザ脱離イオン化法において試料を支持する試料支持体を製造する方法であって、
    互いに対向する第1表面及び第2表面に開口する複数の貫通孔が形成され、少なくとも前記第1表面に導電層が設けられた基板が用意される第1工程と、
    前記複数の貫通孔にマトリックス溶液が導入される第2工程と、
    前記マトリックス溶液が乾燥される第3工程と、を備える、試料支持体の製造方法。
  9. 前記第2工程においては、前記マトリックス溶液が前記第1表面側又は前記第2表面側から前記複数の貫通孔に対して滴下される、請求項8に記載の試料支持体の製造方法。
  10. 前記第2工程においては、前記基板が前記マトリックス溶液に浸漬される、請求項8に記載の試料支持体の製造方法。
  11. レーザ脱離イオン化法において試料を支持する試料支持体を製造する方法であって、
    導電性を有し、互いに対向する第1表面及び第2表面に開口する複数の貫通孔が形成された基板が用意される第1工程と、
    前記複数の貫通孔にマトリックス溶液が導入される第2工程と、
    前記マトリックス溶液が乾燥される第3工程と、を備える、試料支持体の製造方法。
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