JP2019054672A - 受電装置、送電装置、制御装置およびシステム - Google Patents

受電装置、送電装置、制御装置およびシステム Download PDF

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Abstract

【課題】受電アンテナの共振周波数を調整するときに、送電パワーを適切に制御すること。【解決手段】送電装置からパワーを受ける受電アンテナと、受電アンテナから受電パワーを受ける受電部と、送電装置の送電部から受電アンテナと磁気結合する送電アンテナに供給された送電パワーに関する情報を送電装置から受信する受信部と、受電部が前記受電アンテナから受けた受電パワーと送電アンテナに供給された送電パワーとに基づき受電アンテナの共振周波数を調整する制御部と、共振周波数を調整する期間において、前記受電アンテナから受ける受電パワーを目標となる受電パワーとするため算出された送電パワーに対する目標となる受電パワーの損失が所定値より大きいとき、送電アンテナに供給される送電パワーを算出された送電パワーより小さくし、損失が前記所定値以下のとき、送電アンテナに供給される送電パワーを算出された送電パワーとするための情報を送電装置に送信する送信部と、を具備する受電装置。【選択図】図8

Description

本発明は、受電装置、送電装置、制御装置およびシステムに関し、例えば非接触にパワーを伝送する受電装置、送電装置、制御装置およびシステムに関する。
電源コードなしでパワーを供給するワイヤレス給電技術としては、電磁誘導を利用する電磁誘導型、電波を利用する電波型、磁場の共振現象を利用する磁界共鳴型、および電場共鳴現象を利用する電界共鳴型がある、電磁誘導型、磁界共鳴型および電界共鳴型では、送電アンテナの共振周波数と受電アンテナの共振周波数を合わせることでパワーの伝送効率を向上できる。アンテナの共振周波数は様々な要因で変化する。そこで、受電アンテナの共振周波数を調整することが知られている(例えば特許文献1から4)。
特開2012−99968号公報 特開2014−166101号公報 特開2009−111483号公報 特開2013−243882号公報
受電アンテナの共振周波数を調整するときに受電アンテナから受ける受電パワーをほぼ一定とすることで、受電しながら共振周波数を調整できる。しかしながら、共振周波数の調整のときに受電アンテナの共振周波数が送電アンテナの共振周波数と大きく異なると、送電パワーに対する受電パワーの効率が低下する。このため、受電パワーを一定とするため送電パワーを大きくする。送電パワーが大きくなりすぎると、送電装置において異常と判断してしまうこと、または送電装置が異常となってしまうことがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、受電アンテナの共振周波数を調整するときに、送電パワーを適切に制御することを目的とする。
前述した課題を解決する主たる本発明は、送電装置からパワーを受ける受電アンテナと、前記受電アンテナから受電パワーを受ける受電部と、前記送電装置の送電部から前記受電アンテナと磁気結合する送電アンテナに供給された送電パワーに関する情報を前記送電装置から受信する受信部と、前記受電部が前記受電アンテナから受けた受電パワーと前記送電アンテナに供給された送電パワーとに基づき前記受電アンテナの共振周波数を調整する制御部と、前記共振周波数を調整する期間において、前記受電アンテナから受ける受電パワーを目標となる受電パワーとするため算出された送電パワーに対する前記目標となる受電パワーの損失が所定値より大きいとき、前記送電アンテナに供給される送電パワーを前記算出された送電パワーより小さくし、前記損失が前記所定値以下のとき、前記送電アンテナに供給される送電パワーを前記算出された送電パワーとするための情報を前記送電装置に送信する送信部と、を具備する受電装置であることを特徴とする。
また、受電装置にパワーを送る送電アンテナと、前記送電アンテナに送電パワーを供給する送電部と、前記送電部から送電アンテナに供給された送電パワーと、前記受電装置の受電部が前記送電アンテナと磁気結合する受電アンテナから受けた受電パワーと、に基づき前記受電アンテナの共振周波数を調整するための情報を前記受電装置に送信する送信部と、前記送電アンテナに供給される送電パワーを供給するための情報を受電装置から受信する受信部と、前記共振周波数を調整する期間において、前記供給するための情報に基づき、前記受電アンテナから受ける受電パワーを目標となる受電パワーとするため算出された送電パワーに対する前記目標となる受電パワーの損失が所定値より大きいとき、前記送電アンテナに供給される送電パワーを前記算出された送電パワーより小さくし、前記損失が前記所定値以下のとき、前記送電アンテナに供給される送電パワーを前記算出された送電パワーとする制御部と、を具備する送電装置であることを特徴とする。
さらに、送電部から送電アンテナに供給された送電パワーに関する情報と、受電部が前記送電アンテナに磁気結合する受電アンテナから受けた受電パワーに関する情報と、を取得する取得部と、前記送電アンテナに供給された送電パワーおよび前記受電アンテナから受けた受電パワーに基づき前記受電アンテナの共振周波数を調整する期間において、前記受電アンテナから受ける受電パワーを目標となる受電パワーとするため送電パワーを算出し、算出された送電パワーに対する前記目標となる受電パワーの損失が所定値より大きいとき、前記送電アンテナに供給される送電パワーを前記算出された送電パワーより小さくし、前記損失が前記所定値以下のとき、前記送電アンテナに供給される送電パワーを前記算出された送電パワーとする設定部と、を具備する制御装置であることを特徴とする。
さらに、送電アンテナと、前記送電アンテナに送電パワーを供給する送電部と、を備える送電装置と、前記送電アンテナと磁気結合し前記送電アンテナからパワーを受ける受電アンテナと前記受電アンテナから受電パワーを受ける受電部と、を備えた受電装置と、前記送電部から前記送電アンテナに供給された送電パワーと前記受電部が前記受電アンテナから受けた受電パワーとに基づき共振周波数を調整する期間において、前記受電アンテナから受ける受電パワーを目標となる受電パワーとするため算出された送電パワーに対する前記目標となる受電パワーの損失が所定値より大きいとき、前記送電アンテナに供給される送電パワーを前記算出された送電パワーより小さくし、前記損失が前記所定値以下のとき、前記送電アンテナに供給される送電パワーを前記算出された送電パワーとする制御装置と、を具備するシステムであることを特徴とする。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、受電アンテナの共振周波数を調整するときに、送電パワーを適切に制御することができる。
図1は、実施例1に係るワイヤレス電力伝送システムのブロック図である。 図2は、実施例1に係る送電装置のブロック図である。 図3は、実施例1に係る受電装置のブロック図である。 図4は、ワイヤレス電力伝送システムにおけるキャパシタンスC2に対するパワーおよび効率を示す図(その1)である。 図5は、ワイヤレス電力伝送システムにおけるキャパシタンスC2に対するパワーおよび効率を示す図(その2)である。 図6は、実施例1に係るワイヤレス電力伝送システムのシーケンス図である。 図7は、実施例1に係るワイヤレス電力伝送システムにおける共振周波数の調整のシーケンス図である。 図8は、図7のステップS10における制御部の処理を示すフローチャートである。 図9は、図7のステップS24における制御部の処理を示すフローチャートである。 図10は、図7のステップS21における制御部の処理を示すフローチャートである。 図11は、比較例1における送電パワーPt、受電パワーPr、効率ηおよび制御電圧Vcontのステップごとの値を示す図である。 図12は、実施例1における送電パワーPt、受電パワーPr、効率ηおよび制御電圧Vcontのステップごとの値を示す図である。 図13は、実施例1および比較例1における送電パワーPt、受電パワーPrおよび損失Lossを示す図である。 図14は、実施例1の変形例1に係るワイヤレス電力伝送システムにおける共振周波数の調整のシーケンス図である。 図15は、図14のステップS11における制御部の処理を示すフローチャートである。 図16は、図14のステップS28における制御部の処理を示すフローチャートである。 図17は、実施例1の変形例2に係るワイヤレス電力伝送システムにおける共振周波数の調整のシーケンス図である。 図18は、実施例1の変形例3に係るワイヤレス電力伝送システムにおける共振周波数の調整のシーケンス図である。 図19(a)および図19(b)は、実施例1の変形例4に係る制御装置のブロック図および機能ブロック図である。
以下、図面を参照し本発明の実施例について説明する。
図1は、実施例1に係るワイヤレス電力伝送システムのブロック図である。図1に示すように、ワイヤレス電力伝送システムは送電装置10および受電装置20を備えている。送電装置10は、送電アンテナ11および送電部12を備えている。受電装置20は、受電アンテナ21および受電部22を備えている。
送電アンテナ11はキャパシタC1およびコイルL1を有している。キャパシタC1およびコイルL1は、電力が供給されるノードN1とグランドとの間に直列に接続されており、共振周波数frtを有する直列共振回路を形成する。受電アンテナ21は可変容量キャパシタC2およびコイルL2を備えている。可変容量キャパシタC2およびコイルL2は、電力を供給するノードN2とグランドとの間に直列に接続されており、共振周波数frを有する。直列共振回路を形成する。コイルL1とL2とは磁気結合している。
送電部12は送電アンテナ11に送電パワーPtを供給する。以下では、送電パワーPtとして、既に送電部12が送電アンテナ11に供給した送電パワーPtaと、送電部12が送電アンテナ11に供給する(供給すべき)送電パワーPtbと、を区別することもある。送電アンテナ11は受電アンテナ21にパワー50を送電する。受電部22は受電アンテナ21から受電パワーPrを受ける。以下では、受電パワーPrとして、既に受電部22が受電アンテナ21から受けた受電パワーPraと、受電部22が受電アンテナ21から受ける(受けるべき)受電パワーPrbと、を区別することもある。
受電アンテナ21の可変容量キャパシタC2の容量値を調整することで、受電アンテナ21の共振周波数frを調整できる。可変容量キャパシタC2は、例えば強誘電体を有するキャパシタである。強誘電体は、例えばペロブスカイト構造化合物(好ましくはペロブスカイト構造酸化物)であり、例えばBST(BaSrTiO)またはPZT(PbZrTiO)である。
図2は、実施例1に係る送電装置のブロック図である。図2に示すように、送電装置10は、送電アンテナ11、送電部12、制御部13、送信部14、受信部15および検出器16を備えている。送電アンテナ11は、コイルL1に直列接続された抵抗R1を有する。抵抗R1はコイルL1およびキャパシタC1の等価直列抵抗である。送電部12は、ブリッジ回路30、パワー制御部32、ドライバ34および発振器36を有する。
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。送信部14および受信部15は、例えば受電装置20と通信する通信ユニットである。受電装置20との通信には、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信方式を用いる。送信部14は、受電装置20に送電部12が送電アンテナ11に供給した送電パワーPta等の情報52を送信する。受信部15は、受電装置20から受電部22が受電アンテナ21から受けた受電パワーPraおよび/または伝送効率η等の情報54を受信する。検出器16は、送電部12が送電アンテナ11に供給した送電パワーPtdを検出する。
ブリッジ回路30は、トランジスタM1およびM2を有する。トランジスタM1およびM2は、例えばN型FET(Field Effect Transistor)であり、ノードN3とグランドとの間に直列に接続されている。トランジスタM1とM2との間のノードN4からパワーが検出器16を介し送電アンテナ11に供給される。ブリッジ回路30としてハーフブリッジ回路を図示しているがフルブリッジ回路でもよい。パワー制御部32は、直流(DC:Direct Current)の電圧を制御しノードN3に供給する。ドライバ34は発振器36が出力する発振信号に同期しトランジスタM1およびM2のゲートに制御信号を出力する。発振信号は例えば周波数が6.78MHzのパルス波である。以上により、ブリッジ回路30は、直流電力を6.78MHzの交流電力に変換する。
制御部13は、送電アンテナ11に供給された送電パワーPta(例えば検出器16が検出した送電パワーPtd)、受信部15が受信した受電パワーPraおよび伝送効率ηに基づき、送電部12が送電アンテナ11に供給すべき送電パワーとして送電パワーPtcを算出する。制御部13は算出された送電パワーPtcに基づき送電アンテナ11に送電パワーPtbを供給する。例えば、制御部13は、送電アンテナ11に送電パワーPtbが供給されるように、パワー制御部32にパワー制御部32のノードN3に供給するDC電圧を設定させる。
図3は、実施例1に係る受電装置のブロック図である。図3に示すように、受電装置20は、受電アンテナ21、受電部22、制御部23、送信部24、受信部25、検出器26、整流回路28およびデジタルアナログ変換回路(DAC)29を備えている。受電アンテナ21は、コイルL2に直列接続された抵抗R2を有する。抵抗R2はコイルL2および可変容量キャパシタC2の等価直列抵抗である。受電部22は、レギュレータ40および負荷42を有する。
制御部23は、例えばCPU等のプロセッサである。送信部24および受信部25は、例えば送電装置10と通信する通信ユニットである。送信部24は、送電装置10に受電パワーPraおよび/または伝送効率η等の情報54を送信する。受信部25は、送電装置10から送電パワーPta等の情報52を受信する。検出器26は、受電アンテナ21が受電部22に供給する受電パワーPrdを検出する。整流回路28は、ダイオードD1および平滑コンデンサC3を有する。ダイオードD1はノードN2とN5との間に接続され、平滑コンデンサC3はノードN5とグランドとに間に接続されている。整流回路28は受電アンテナ21がノードN2に出力する交流電力を直流電力に変換しノードN5に出力する。DAC29は制御部23が出力したデジタル信号を制御電圧に変換し可変容量キャパシタC2に出力する。可変容量キャパシタC2は制御電圧に応じ容量値が変化する。
レギュレータ40は、整流回路28が出力したDC電圧を調整する。負荷42は、レギュレータ40とグランドとの間に接続されている。負荷42は、受電装置20の電子機器である。負荷42のインピーダンス等は電子機器の動作に応じ変化する。
制御部23は、受電部22が受けた受電パワーPra(例えば検出器26が検出した受電パワーPrd)、受信部25が受信した送電パワーPtaに基づき伝送効率ηを算出する。また、DAC29にデジタル信号を出力することで可変容量キャパシタC2の容量値を設定する。これにより共振周波数frが設定される。
[ワイヤレス電力伝送システムにおける損失]
ワイヤレス電力伝送システムにおける損失について説明する。図2を参照し、送電装置10における損失としては、ブリッジ回路30における損失がある。ブリッジ回路30の損失は、ノードN3におけるパワーPt´とノードN4における送電パワーPtとの差である。ブリッジ回路30の損失としては、トランジスタM1およびM2のオン抵抗による導通損と、トランジスタM1およびM2がオンオフするときの過度電流と電圧との積に相当するスイッチ損がある。送電アンテナ11のインピーダンスが変わるとトランジスタM1およびM2のオンオフの位相が変化するため、ブリッジ回路30の損失が変化する。しかしながら、受電アンテナ21のインピーダンス変化よるブリッジ回路30の損失の変化は小さい。よって、実施例1では、ブリッジ回路30の損失は受電アンテナ21の共振周波数によらずほぼ一定と考える。
図3を参照し、受電装置20における損失としては、整流回路28のダイオードD1の電圧降下による損失と、レギュレータ40の損失がある。ノードN2のパワーPr´とノードN5の受電パワーPrとの差が整流回路28の損失である。ノードN5の受電パワーPrと負荷42でのパワーPr´´との差がレギュレータ40の損失である。受電アンテナ21からの受電パワーが変わらなければ整流回路28およびレギュレータ40の損失は大きくは変わらない。よって、実施例1では、整流回路28およびレギュレータ40の損失は受電アンテナ21の共振周波数によらずほぼ一定と考える。受電アンテナ21の共振周波数frが最も影響する損失は、送電アンテナ11と受電アンテナ21との間の損失である。
[送電アンテナと受電アンテナとの間の損失]
図2および図3を参照し、送電アンテナ11と受電アンテナ21との伝送効率の低下にともなう損失がある。コイルL1に高周波電流I1が流れると磁気結合したコイルL2に高周波電流I2が誘導される。コイルL1とL2との距離が大きくなると磁気結合が弱くなり伝送効率が低下する。送電アンテナ11および受電アンテナ21に共振回路を形成し、共振現象を利用することで、高周波電流I2を大きくし伝送効率を向上させている。このとき、高周波電流I1の周波数と、送電アンテナ11の共振周波数frtと、受電アンテナ21の共振周波数frと、を略一致させることで伝送効率がより向上する。共振周波数frtとfrとが異なると、位相がシフトし力率が低下する。これにより無効電力が増加し伝送効率が低下する。実施例1では、直列共振回路を用いているが、受電電圧を向上させるため、送電アンテナ11および受電アンテナ21は並列共振回路を有してもよい。
送電アンテナ11および受電アンテナ21における損失について説明する。送電アンテナ11および受電アンテナ21では、等価直列抵抗R1およびR2と電流I1およびI2とにより損失が生じる。キャパシタC1および可変容量キャパシタC2の等価直列抵抗は小さいため、送電アンテナ11および受電アンテナ21における損失は主にコイルL1およびL2の等価直列抵抗に起因する。共振回路の損失の逆数がQ値(Quality Factor)であり、Q値を向上させることにより、送電アンテナ11および受電アンテナ21における損失を抑制できる。
コイルL1とL2との磁気結合の大きさをk(0≦k≦1)、送電アンテナ11および受電アンテナ21の共振回路のQ値をそれぞれQ1およびQ2とすると、伝送効率ηはk・√(Q1・Q2)が指標となる。この値を10以上、可能であれば20以上とすることで伝送効率ηを向上できる。例えば磁界共鳴型および電界共鳴型の電力伝送方式ではアンテナ間の距離が長いためk=0.1程度である。このため、共振回路のQ値は100以上であることが好ましい。電磁誘導型の電力伝送方式ではアンテナ間の距離が短いためk=0.5程度である。このため、共振回路のQ値は40程度であることが好ましい。
送電アンテナ11および受電アンテナ21ともに直列共振回路とし、コイルL2のインダクタンスをL2、可変容量キャパシタC2のキャパシタンスをC2、等価直列抵抗R1およびR2の抵抗値をr1、r2、コイルL1とL2の相互インダクタンスをLm、負荷抵抗をRLおよび高周波電流I1の角速度をωとする。Lm=k・√(L1・L2)であり、ω=2π・f0である。負荷抵抗RLはノードN2からみた整流回路28以降の抵抗である。このとき、伝送効率ηは数式1となる。
Figure 2019054672
数式1には、コイルL1のインダクタンスおよびキャパシタC1のキャパシタンスが含まれない。このことから伝送効率ηには送電アンテナ11の共振は寄与せず、送電アンテナ11の等価直列抵抗R1(つまり共振回路のQ値)が寄与することがわかる。また、数式1には、送電パワーは含まれない。このように、伝送効率ηに送電アンテナ11の共振周波数frtおよび送電パワーPtはほとんど影響しない。したがって、伝送効率ηを向上させるためには受電アンテナ21の共振周波数frを調整すればよい。数式1において、L2・ω−1/(C2・ω)を0とすると、伝送効率ηが大きくなる。L2・ω−1/(C2・ω)=0では、高周波電流I1の周波数が受電アンテナ21の共振周波数frに一致する。
伝送効率ηが最大となる負荷抵抗RLeffは数式2となる。
Figure 2019054672
数式1の負荷抵抗RLを数式2のRLeffと等しくすると、伝送効率ηは大きくなる。しかし、負荷抵抗RLは電子機器の使用によって決まるため、負荷抵抗RLをRLeffと一致させることは難しい。よって、実施例1では、受電アンテナ21の共振周波数frを調整することで伝送効率ηを向上させる。
送電アンテナ11と受電アンテナ21との間に金属異物が挟まると効率が低下する。これは、金属異物により、コイルL1およびL2のインダクタンスが変化して共振周波数が変化してしまうこと、および/または金属異物に渦電流が流れてしまうことに起因する。過電流により、渦電流損および/または発熱による温度上昇に起因した損失が生じる。そこで、伝送効率が低下した場合、金属異物が挟まったと判定し電力伝送を停止する等を行う。
[効率のシミュレーション]
k=0.1のときキャパシタンスC2を変化させ、送電パワーPt、受電パワーPrおよび効率ηをシミュレーションした。ブリッジ回路30はトランジスタを4個用いたフルブリッジ回路とし、整流回路28はダイオードD1を4個用いた。送電パワーPtは図2のパワーPt´とし、受電パワーは図3のPrとした。効率η=Pr/Pt(すなわちPt´)とした。
図4は、ワイヤレス電力伝送システムにおけるキャパシタンスC2に対するパワーおよび効率を示す図である。横軸は、周波数f0と共振周波数frが一致する可変容量キャパシタC2のキャパシタンスC2をC0としたときのC2/C0である。すなわち、C2/C0=1のとき、受電アンテナ21の共振周波数frが高周波電流I1の周波数f0と一致している。C2/C0が小さくなると共振周波数frが高くなり、C2/C0が大きくなると共振周波数frが低くなる。図4中の数字は送電パワーPtおよび受電パワーPrの値を示す。
図4に示すように、効率ηは、C2/C0=1が最大であり、C2/C0が1から離れると小さくなる。送電パワーPtはC2/C0=1が最小であり、C2/C0が1から離れると大きくなる。C2/C0のときは、受電アンテナ21のインピーダンスはほぼ抵抗成分に見える。C2/C0から離れると受電アンテナ21のインピーダンスのうちリアクタンス成分が見えてくる。
ブリッジ回路30から受電部22をみたインピーダンスzは数式3となる。
Figure 2019054672
ここで、z1は、送電アンテナ11のインピーダンス、z2は、受電アンテナ21から負荷抵抗RLまでのインピーダンスである。
数式3より、z2にリアクタンス成分が生じるとzは小さくなる。このため、送電アンテナ11に加わる電圧が一定とすると電流I1が増えてしまう。z2の位相のずれにより、送電パワーPt内の無効電力が増えてしまう。よって、電圧一定でも送電パワーPtが増加する。共振周波数frに対する送電パワーPtの変化量は小さい(例えばC2/C0=0.95と1とのPtの差は0.3%程度)ため、送電パワーPtが最小になるように共振周波数frを調整する方法は感度が悪い。
受電パワーPrは、C2/C0が大きくなると大きくなる。C2/C0=1.15において受電パワーPrは最も大きい。このように、受電パワーPrが最大となるC2/C0はC2/C0=1とは異なる。これは、C2/C0>1では、送電パワーPtが大きくなった分の一部が受電パワーPrとなるためと考えられる。受電パワーPrが最大となるように共振周波数frを調整すると、効率ηは低くなってしまう。このように、効率ηを用いて共振周波数frを調整することにより感度を高めることができる。
受電パワーPrが一定になるように制御した状態における送電パワーPt、受電パワーPrおよび効率ηをシミュレーションした。図5は、ワイヤレス電力伝送システムにおけるキャパシタンスC2に対するパワーおよび効率を示す図である。図5に示すように、受電パワーPrは5.06Wでほぼ一定である。送電パワーPtはC2/C0=1で最小値となり、効率ηはC2/C0=1で最大となる。
以上のシミュレーション結果から、実施例1では、効率ηが最大となるように共振周波数frを調整する。受電アンテナ21の共振周波数frを調整するときに受電アンテナ21から受ける受電パワーPrをほぼ一定とすることで、受電しながら共振周波数frを調整できる。しかしながら、共振周波数frの調整のときに受電アンテナ21の共振周波数frが高周波電流I1の周波数と大きく異なると、効率ηが低下する。このため、受電パワーPrを一定とするため送電パワーPtが大きくなる。送電パワーPtが大きくなりすぎると、送電装置10において異常と判断してしまうこと、または送電装置10が異常となってしまうことがある。以下、このような課題を解決するシステムについて説明する。
[システムのシーケンス]
図6は、実施例1に係るワイヤレス電力伝送システムのシーケンス図である。図6に示すように、受電装置20が受電し負荷42が通常の動作状態において、受電装置20は、受電部22が受電アンテナ21から受けた受電パワーPraの値を取得する(ステップS86)。例えば検出器26が検出した受電パワーPrdの値が受電パワーPraの値である。送信部24は送電装置10に受電パワーPraに関連した情報を送信する(ステップS88)。
送電装置10の受信部15は受電装置20から受電パワーPraに関連した情報を受信する(ステップS80)。制御部13は、受電パワーPraに基づき、受電部22が受電アンテナ21から受けるべき受電パワーPrbが目標となる受電パワーProとなるように送電アンテナ11に送電パワーPtbを供給する(ステップS82)。送電装置10は、送電部12が送電アンテナ11に供給した送電パワーPtaを検出する(ステップS81)。例えば検出器16が検出した送電パワーPtdが送電パワーPtaである。制御部13は、送電パワーPtaの値に基づき異常検出制御を行う(ステップS84)。例えば、制御部13は、送電パワーPtaの値に基づき、送電パワーPtaの異常を判定する。制御部13は、送電パワーPtaが異常と判定すると、送電パワーPtbの供給を停止する。例えば、制御部13は、送電パワーPtaの値が閾値以上の場合、送電パワーPtaが異常と判定する。送電パワーPtaが大きい場合、送電アンテナ11と受電アンテナ21との間に金属異物が挟まっている可能性がある。異常検出制御により、このような場合に送電を停止できる。
通常動作モードにおいては、共振周波数frを一定の値にした状態で、ステップS80からS84を繰り返す。定期的また不定期に共振周波数frの調整を行う(ステップS90)。
[共振周波数の調整のシーケンス]
図7は、実施例1に係るワイヤレス電力伝送システムにおける共振周波数の調整のシーケンス図である。図7に示すように、送電装置10の制御部13は送電アンテナ11に送電パワーPtbを供給する(ステップS10)。例えば制御部13は、パワー制御部32にノードN4から送電パワーPtbが出力されるようにノードN3にパワーPt´を供給させる。検出器16は送電パワーPtdを検出する(ステップS12)。送信部14は情報52として送電部12が送電アンテナ11に供給した送電パワーPtaに関連した情報を受電装置20に送信する(ステップS14)。送電パワーPtaは例えば検出器16が検出した送電パワーPtdである。検出器16はパワーPt´を検出してもよい。
伝送効率ηを精度よく算出するためには、受電装置20に送信する送電パワーPtaに関連した情報は検出器16が検出した送電パワーPtdであることが好ましい。しかしながら、ノードN4から出力される送電パワーPtは高周波のパワーのため検出器16の価格が高い。そこで、検出器16を設けず、パワー制御部32が設定したパワーPt´の値を送電パワーPtaに関連した情報として受電装置20に送信してもよい。また、制御部13はパワーPt´から送電パワーPtaを算出し、算出した送電パワーPtaの値を受電装置20に送信してもよい。
受電装置20の受信部25は情報52として送電パワーPtaに関連した情報を受信する(ステップS20)。受電装置20の制御部23は、共振周波数frを設定する(ステップS21)。検出器26は受電パワーPrdを検出する(ステップS22)。制御部23は、受信部25が受信した送電パワーPtaに関する情報、検出器26が検出した受電パワーPrdに基づき伝送効率ηを算出する(ステップS24)。検出器26はパワーPr´またはPr´´を検出してもよい。
伝送効率ηを精度よく算出するためには、伝送効率ηを算出するための受電パワーはパワーPr´であることが好ましい。しかしながら、パワーPr´は高周波のパワーのため検出器の価格が高い。そこで、検出器26は直流の受電パワーであるPrまたはPr´´を検出することが好ましい。検出の容易性からはより電圧が一定なPr´´を検出することが好ましい。しかし、Pr´´は負荷42の影響を受ける。よって、検出器26はノードN5から出力される受電パワーPrを検出することが好ましい。制御部23は、検出された受電パワーPrdをそのまま用い伝送効率ηを算出してもよいし、検出された受電パワーPrdからパワーPr´を算出し、パワーPr´を用い伝送効率ηを算出してもよい。
受電装置20の送信部24は情報54として効率ηに関連する情報を送電装置10に送信する(ステップS26)。送電装置10の受信部25は情報54として効率ηに関連した情報を受信する(ステップS16)。以降のフローはステップS10以降と同じであり説明を省略する。
図7では、ステップS21において、共振周波数frを設定しても送電パワーPtaはほとんど変わらない。または、共振周波数frを設定したときに、受電装置20の受電アンテナ21のインピーダンスが変化し、ノードN3の電圧が変化しなくとも送電パワーPtaが変化することがある。このような場合においても送電パワーPtaが一定になるようにフィードバック制御されている。
図8は、図7のステップS10における制御部の処理を示すフローチャートである。図8に示すように、制御部13は、目標となる受電パワーProを取得する(ステップS30)。目標となる受電パワーProは、毎回受電装置20から受信してもよいし、送電装置10が予め記憶していてもよい。制御部13は、受電装置20から効率ηの値を取得する(ステップS31)。制御部13は、受電部22が受ける受電パワーPrbが目標となる受電パワーProとなる送電パワーPtcを算出する(ステップS32)。例えば、制御部13は取得した効率ηと目標となる受電パワーProに基づき送電パワーPtcを算出する。例えば制御部13は、Ptc=Pro/ηとする。
制御部13は、算出された送電パワーPtcのときの損失Lossを算出する(ステップS34)。損失LossはPtc−Proである。制御部13は、算出した損失Lossが閾値Lthより大きいか判定する(ステップS36)。Noのとき、制御部13は送電アンテナ11に供給すべき送電パワーPtbを算出した送電パワーPtcとする(ステップS40)。Yesのとき、送電アンテナ11に供給すべき送電パワーPtbを算出した送電パワーPtcより小さくする(ステップS38)。例えばPtb=Ptc×A(0<A<1)とする。Aは例えば0.9である。制御部13は、送電アンテナ11に送電パワーPtbを供給する(ステップS42)。例えば制御部13は、送電部12から送電アンテナ11に供給される送電パワーがPtbとなるように、パワーPt´を算出しパワー制御部32にパワーPt´を供給させる。以上によりステップS10を終了する。
ステップS34において、制御部13は、効率ηcを算出してもよい。ηc=Pro/Ptcである。ステップS36において、制御部13は、効率ηcが閾値ηthより大きいか判定してもよい。ステップS31において、制御部13は、受電装置20から受電パワーPraを受信し、ステップS32において、送電パワーPta、受電パワーPraおよび目標となる受電パワーProに基づき送電パワーPtcを算出してもよい。
図9は、図7のステップS24における制御部の処理を示すフローチャートである。図9に示すように、受電装置20の制御部23は、送電装置10から送電パワーPta(例えば検出器16が検出した送電パワーPtd)を取得する(ステップS50)。制御部23は、受電パワーPra(例えば検出器26が検出したPrd)を取得する(ステップS52)。制御部23は、送電パワーPtaおよび受電パワーPraに基づき効率ηを算出する(ステップS54)。例えば制御部23は、η=Pra/Pta(例えばprd/ptd)とする。以上によりステップS24を終了する。
図10は、図7のステップS21における制御部の処理を示すフローチャートである。図10に示すように、受電装置20の制御部23は、効率ηおよび共振周波数frを取得する(ステップS60)。効率ηおよび共振周波数frは例えばメモリに記憶されている。共振周波数frの調整を開始する最初には共振周波数frは初期共振周波数に設定されている。初期共振周波数は例えば共振周波数frを走査するときの最小の共振周波数である。
制御部23は、効率ηがこれまでの最大の効率ηmaxより大きいか判定する(ステップS62)。NoのときステップS66に進む。Yesのとき、制御部23は、ηmax=ηとする(ステップS64)。制御部23は、ηmaxおよびこのときの共振周波数frmをメモリに記憶する(ステップS65)。
制御部23は、共振周波数frが最後の共振周波数が判定する(ステップS66)。最後の共振周波数は例えば共振周波数frを走査するときの最大の共振周波数である。Yesのとき、調整後の共振周波数fraを効率ηが最大となった共振周波数frmとする(ステップS68)。制御部23は、DAC29に可変容量キャパシタC2に印加する制御電圧を共振周波数がfraとなるように設定させる。共振周波数frの調整を終了する(ステップS70)。
ステップS66においてNoのとき、制御部23は、共振周波数frをインクリメントする(ステップS72)。制御部23は、DAC29に可変容量キャパシタC2に印加する制御電圧を共振周波数がインクリメントしたfrとなるように設定させる。その後終了し、共振周波数の調整を継続する。
[比較例1の共振周波数調整のシミュレーション]
比較例1として、図8のステップS34からS40を行わない場合の共振周波数調整における送電パワーPt、受電パワーPrおよび効率ηをシミュレーションした。図11は、比較例1における送電パワーPt、受電パワーPr、効率ηおよび制御電圧Vcontのステップごとの値を示す図である。実際のシステムでは、検出器16および26が検出した送電パワーPtdおよび受電パワーPrdが把握できるパワーである。本シミュレーションでは、検出器16および26の検出タイミングに関係なく、送電パワーPtは送電部12から送電アンテナ11に供給される送電パワーであり、受電パワーPrは受電部22が送電アンテナ11から受ける受電パワーであるとした。シミュレーションでは、送電パワーPtとしてPtaとPtbを区別する意味があまりなく、および受電パワーPrとしてPraとPrbとを区別する意味があまりない。このため、送電パワーPtaおよびPtb並びに受電パワーPraおよびPrbを用いず送電パワーPtおよび受電パワーPrを用いた。
制御電圧Vcontは可変容量キャパシタC2に印加される制御電圧である。可変容量キャパシタC2を強誘電体キャパシタとした。制御電圧Vcontが0Vのとき可変容量キャパシタC2の容量値は最も大きく、制御電圧Vcontが5Vのとき可変容量キャパシタC2の容量値は最も小さくなる。制御電圧Vcontを0Vから5Vまで走査することにより、共振周波数frを走査できる。
図11において、ステップNo0は通常動作状態である。制御電圧Vcontは2.5Vである。送電パワーPtは7W、受電パワーPrは5Wであり、効率ηは0.71である。ステップNo1において共振周波数frの調整を開始する。送電パワーPtは7Wのままである。図7のステップS21において、制御部23は制御電圧Vcontを0Vとする。ステップS22において検出器26は受電パワーPrdを検出する。共振周波数が最小値となったため、受電パワーPrは低下して4.34Wとなる。ステップS24において制御部23は効率ηを算出する。効率ηは低下し、0.62である。
ステップNo2では、ステップS10において制御部13は、受電パワーPrが5Wとなるように送電パワーPtを供給する。ステップS12において検出器16は送電パワーPtdを検出する。送電パワーPtは8.06Wおよび受電パワーPrは5Wとなる。効率ηは送電パワーPtが変わってもほとんど変化せず0.62のままである。
ステップNo3では、ステップS21において制御部23は制御電圧を0.5Vとする。これにより、共振周波数frが大きくなる。受電パワーPrは上昇し5.32Wとなる。ステップS24において制御部23は効率ηを算出する。効率ηは上昇し、0.66である。
ステップNo4では、ステップS10において制御部13は、受電パワーPrが5Wとなるように送電パワーPtを供給する。これにより、送電パワーPtは7.58Wおよび受電パワーPrは5Wとなる。効率ηは0.66のままである。
このように、ステップNoが奇数のとき図7のステップS21からS24を実行し、ステップが偶数のとき図7のステップS10からS12を実行する。
ステップNo20およびNo22において、制御電圧Vcontのステップが終了すると、共振周波数の走査が終了する。図10のステップS68において、制御部23は、制御電圧Vcontを効率ηが最も大きい2.5Vに設定し共振周波数の調整が終了する。
比較例1では、ステップNo2およびNo3において、送電パワーPtが8.06Wと大きくなる。これにより、送電装置10において異常と判断してしまうことがある。例えばスッテプS84の異常検出制御において金属異物が送電アンテナ11と受電アンテナ21との間の挟まったと判定し、送電を停止してしまうことがある。異常検出制御を行わない場合には、送電装置10および/または20の温度が上昇し破損等の異常となることがある。
[実施例1の共振周波数調整のシミュレーション]
実施例1として図8のステップS34からS40を行う場合の共振周波数調整における送電パワーPt、受電パワーPrおよび効率ηをシミュレーションした。図12は、実施例1における送電パワーPt、受電パワーPr、効率ηおよび制御電圧Vcontのステップごとの値を示す図である。図13は、実施例1および比較例1における送電パワーPt、受電パワーPrおよび損失Lossを示す図である。図13において、実施例1を実線で示し比較例1を破線で示した。
図12および図13に示すように、ステップNo2では、図7のステップS10において制御部13は図8の動作を行う。図8のステップS32においてPtcは8.06Wとなる。ステップS34において、Loss=Ptc−Pro=3.06W(図13のステップNo2参照)となる。ステップS36において、Lth=2.8Wとすると、Loss>Lthである。よって、ステップS36においてYesと判定される。ステップS38においてPtb=0.9×Ptc=7.26Wとする。ステップS42において、制御部13は、送電パワーPtbとしてPto=7.26Wを送電アンテナ11に供給する。受電パワーPrは4.5Wとなる。
ステップNo3、No21およびNo22においても、図8のステップS36においてLoss>Lthとなる。このため、図13のように、実施例1では比較例1に比べ、ステップNo2、No3、No21、およびNo22において送電パワーPtの上昇が抑制されている。
このように、実施例1では、損失が大きくなると予想されるとき、送電パワーPtを抑制する。これにより、損失が大きい場合および/または送電パワーが大きい場合に異常検出され送電が停止することおよび/または送電装置10および/または20の温度が上昇し破損等の異常となることを抑制できる。このように、送電パワーを適切に制御できる。
[実施例1の変形例1]
図14は、実施例1の変形例1に係るワイヤレス電力伝送システムにおける共振周波数の調整のシーケンス図である。図14に示すように、図7と比べ送電装置10における送電パワーPtbを供給するステップS11が異なる。受電装置20がステップS24において効率ηを算出した後にステップS28において目標となる受電パワーProを算出している。ステップS26において、送信部24は、送電装置10に効率ηに加えProを送信する。その他のフローは図7と同じであり説明を省略する。
図15は、図14のステップS11における制御部の処理を示すフローチャートである。図15に示すように、制御部13は、目標となる受電パワーProを受電装置20から取得する(ステップS30)。制御部13は、受電装置20から効率ηの値を取得する(ステップS31)。制御部13は、受電部22が受電アンテナ21から受けるべき受電パワーPrbが目標となる受電パワーProとなる送電パワーPtcを算出する(ステップS32)。制御部13は、送電パワーPtb=Ptcを送電アンテナ11に供給する(ステップS42)。
図16は、図14のステップS28における制御部の処理を示すフローチャートである。図16に示すように、制御部23は、目標となる受電パワーProを取得する(ステップS100)。制御部23は、効率ηの値を取得する(ステップS101)。制御部23は、受電パワーPrbを目標となる受電パワーProとなる送電パワーPtcを算出する(ステップS102)。
制御部23は、送電パワーPtcとしたときの損失Lossを算出する(ステップS104)。制御部23は、算出した損失Lossが閾値Lthより大きいか判定する(ステップS106)。Noのとき、制御部23は目標とする受電パワーProを維持する(ステップS110)。Yesのとき、Proを算出したProより小さくする(ステップS108)。例えばPro=Pro×A(0<A<1)とする。
実施例1の変形例1では、受電装置20が目標となる受電パワーProを設定する。このとき、損失が閾値より大きい場合Proを小さくする。送電装置10は目標となる受電パワーProとなるように送電パワーPtbを供給する。このように、損失に基づく送電パワーPtbの制御は受電装置20が行ってもよい。
[実施例1の変形例2]
図17は、実施例1の変形例2に係るワイヤレス電力伝送システムにおける共振周波数の調整のシーケンス図である。図17に示すように、図7と比べ、受電装置20はステップS24の効率ηの算出を行わない。ステップS26において、受電装置20の送信部24は、受電パワーPraに関係した情報を送電装置10に送信する。送電装置10の制御部13は、ステップS18において効率ηを算出する。ステップS18における制御部13の動作は、図9における制御部23の動作と同じであり説明を省略する。その他のフローは図7と同じであり説明を省略する。実施例1の変形例2のように、効率ηの算出は送電装置10が行ってもよい。
[実施例1の変形例3]
実施例1の変形例3は、共振周波数frを設定したときに送信パワーPtaが変化し、かつ送電パワーPtaがフィードバック制御されていない場合の例である。図18は、実施例1の変形例3に係るワイヤレス電力伝送システムにおける共振周波数の調整のシーケンス図である。図18に示すように、ステップS21において共振周波数frを設定した後に、受電装置20の送信部24は送電装置10に共振周波数の設定が終了した旨の情報を送信する(ステップS26)。送電装置10の受信部15が情報を受信する(ステップS16)と、制御部13は送電アンテナ11に送電パワーPtbを再度供給する(ステップS10)。検出器16は送電パワーPtdを検出する(ステップS12)。送信部14は、送電部12が送電アンテナ11に供給した送電パワーPtaに関連した情報を受電装置20に送信する(ステップS14)。
受電装置20の受信部25は送電パワーPtaに関連した情報を受信する(ステップS20)。検出器26は受電パワーPrdを検出する(ステップS22)。制御部23は、伝送効率ηを算出する(ステップS24)。送信部24は送電装置10に効率ηおよび受電パワーPraに関連した情報を送信する(ステップS26)。受信部25は効率ηおよび受電パワーPraに関連した情報を受信する(ステップS16)。以降のフローはステップS10以降と同じである。その他のフローは実施例1と同じであり説明を省略する。
実施例1の変形例3では、ステップS21において共振周波数frを設定した後に再度送電パワーPtbを供給する。これにより、共振周波数frの設定により、送電パワーPtaが変化した場合に再度送電パワーPtbを設定し効率ηを算出できる。実施例1の変形例1および2に実施例1の変形例3の制御を適用してもよい。
[実施例1の変形例4]
実施例1の変形例4は、実施例1およびその変形例2の制御部13および実施例1の変形例1の制御部23を制御装置とした例である。図19(a)および図19(b)は、実施例1の変形例4に係る制御装置のブロック図および機能ブロック図である。図19(a)に示すように、制御装置60は、プロセッサ62、メモリ64、インターフェース(I/F)66および内部バス68を備えている。プロセッサ62は例えばCPUである。メモリ64は例えば揮発性メモリまたは不揮発性メモリであり、情報等を一時的に記憶する。I/F66は、送信部14、24、受信部15、25、検出器16、26、パワー制御部32およびDAC29と信号を入出力する。内部バス68は、プロセッサ62とメモリ64およびI/F66とを接続し、情報等を伝送する。制御装置60は、例えば集積回路により実現されている。
図19(b)に示すように、制御装置60は、ソフトウエアとの協働により取得部70および設定部72として機能する。取得部70は、送電部12から送電アンテナ11に供給された送電パワーPtaに関する情報と、受電部22が受電アンテナ21から受けた受電パワーPraに関する情報と、を取得する。例えば実施例1およびその変形例2では、制御部13は、検出器16から送電パワーPtdを取得し、受電装置20から受信部15を介し受電パワーPraを取得する。実施例1の変形例1では、制御部23は、送電装置10から受信部25を介して送電パワーPtaに関する情報を取得し、検出器26から受電パワーPrdを取得する。
設定部72は、共振周波数を調整する期間において、図8のステップS32および図16のステップS102のように、受電部22が受電アンテナ21から受ける受電パワーPrbを目標となる受電パワーProとするため送電パワーPtcを算出する。図8のステップS36および図16のステップS106のように、Ptcに対するProの損失Lossが閾値Lthより大きいか否か判定する。図8のステップS38および図16のステップS108のように、損失LossがLthより大きいとき、送電アンテナ11に供給される送電パワーPtbを算出された送電パワーPtcより小さくする。図8のステップS40および図16のステップS110のように、損失Lossが閾値Lth以下のとき、送電アンテナ11に供給される送電パワーPtbをPtcとする。
実施例1では、図8のように、制御部13が送電アンテナ11に供給する送電パワーPtbを直接設定しているのに対し、実施例1の変形例1では、図16のように、制御部23が目標とする受電パワーProを設定することで、図15において制御部13に送電アンテナ11に供給する送電パワーPtbを設定させている。このように、設定部72は、図8のように、制御部13が送電アンテナ11に供給する送電パワーPtbを直接設定してもよいし、制御部13を介し間接的に送電パワーPtbを設定してもよい。
実施例1およびその変形例によれば、送電装置10において、図7のステップS14のように送信部14は、受電装置20に送電パワーPtaに関する情報52を送信する。情報52は、送電アンテナ11に供給された送電パワーPtaと受電アンテナ21から受けた受電パワーPraとに基づき共振周波数frを調整するための情報である。
受電装置20において、図7等のステップS20のように受信部25は、送電パワーPtaに関する情報を送電装置10から受信する。ステップS21および図10のように、制御部23は、送電パワーPtaおよび受電パワーPraに基づき共振周波数frを調整する。ステップS26において、送信部24は情報54を送電装置10に送信する。
情報54は、送電部12が送電アンテナ11に送電パワーPtbを供給するための情報である。例えば実施例1では、情報54は効率ηに関する情報(図7のステップS26)である。実施例1では、情報54は、算出された送電パワーPtc(図8のステップS32)に対する目標となる受電パワーProの損失Lossが所定値より大きいとき、送電アンテナ11に供給する送電パワーPtbをPtcより小さくし(ステップS38)、損失Lossが所定値以下のとき、送電アンテナ11に供給する送電パワーPtbをPtcとする(ステップS40)ための情報である。
例えば実施例1の変形例1では、情報54は目標とする受電パワーProおよび効率ηに関する情報(図14のステップS26)である。実施例1の変形例2では、情報54は受電パワーPraに関する情報(図17のステップS26)である。
送電装置10において、図7のステップS16のように受信部15は、情報54を受電装置20から受信する。図7のステップS10および図8において、制御部13は、受電アンテナ21から受ける受電パワーPrbを目標となる受電パワーProとするため算出された送電パワーPtcに対する目標となる受電パワーProの損失Lossが所定値より大きいとき、送電パワーPtbを算出された送電パワーPtcより小さくし(ステップS38)、Lossが所定値以下のとき、送電パワーPtbを算出された送電パワーPtcとする(ステップS40)。
損失Lossが大きいと送電装置10および受電装置20の発熱が大きくなる可能性がある。そこで、損失Lossが大きくなると予想できるときに、送電パワーPtbを小さくする。よって、送電装置10において送電が停止することおよび/または送電装置10および/または受電装置20が異常となることを抑制できる。このように、送電パワーを適切に制御できる。
損失Lossが所定値より大きいか否かの判定は、算出された送電パワーPtcと目標とする受電パワーProとから算出される効率が所定値より小さいか否かで判定してもよい。損失Lossの大小を判定する所定値は予め定まった値でなくてもよい。
また、図7のステップS20において、受信部25は送電アンテナ11に供給された送電パワーPtaに関する情報を第1送電パワーに関する情報として受信する。ステップS21において、制御部23は、受電アンテナ21の共振周波数frを第1共振周波数に設定する。制御部23は受電アンテナ21から受けた第1受電パワーを取得する(例えばステップS22において受電パワーPrdを検出する)。例えば図12のステップNo1において、第1送電パワーは7Wである。第1共振周波数に対する制御電圧Vcontとして制御電圧Vcontを0Vとする。第2受電パワーは4.34Wとなる。
ステップS26において、送信部24は、受電アンテナ21の共振周波数frを第1共振周波数とした状態で送電アンテナ11に供給される第2送電パワーを設定するため情報54を送電装置10に送信する。情報54は、実施例1では効率η、実施例1の変形例1では目標とする受電パワーPro(図14のステップS26)、実施例1の変形例2では受電パワーPra(図17のステップS26)である。
例えば図12のステップNo2において、制御部13は、制御電圧Vcontが0Vとした状態(すなわち第1共振周波数とした状態)で受電部22が受ける受電パワーPrbを目標となる受電パワー5Wとなるための送電パワーPtcを算出する(図8のステップS32)。送電パワーPtcは8.06Wとなる(図11のステップNo2参照)。損失Loss=8.06W−5W=3.06Wとなり、閾値Lth=2.8Wより大きい(図8のステップS34)。送電アンテナ11に供給する第2送電パワーを算出した送電パワーPtcより小さくなるように7.26Wに設定する。
これにより、損失Lossが大きく送電パワーPtが大きくなると予想できるときに、送電パワーPtを小さくできる。
さらに、図7のステップS10において送電アンテナ11に第2送電パワーが供給された後、ステップS21のように、受電アンテナ21の共振周波数frを第1共振周波と異なる第2共振周波数に設定する。例えば図12のステップNo3において、制御電圧Vcontを第2共振周波数に対応する0.5Vとする。制御部23は受電アンテナ21が受けた第2受電パワーを取得する(例えばステップS22において受電パワーPrdを検出する)。図12のステップNo3において受電パワーPrは4.79Wとなる。
このように、共振周波数の設定と送電パワーの設定を交互に行うことにより、受電パワーPrは目標とする受電パワーProである5Wから大きく離れない。よって、受電部22が通常の動作を行いつつ周波数調整を行うことができる。
図10のように、制御部23は、伝送効率ηに基づき共振周波数frを調整する。これにおり、精度よく共振周波数を制御できる。
図6のステップS84のように、送電装置10は送電アンテナ11に供給した送電パワーPtaに異常を検出したとき、送電アンテナ11に供給する送電パワーを停止する。図8のステップS36および図16のステップS106の閾値Lthを適切に選択することで、共振周波数の調整に起因し送電が停止されることを抑制できる。
受電アンテナ21は、コイルL2と可変容量コンデンサC2を有し、制御部23は可変容量コンデンサC2の容量値を設定することで受電アンテナ21の共振周波数frを設定する。これにより、簡単に共振周波数frを設定できる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 送電装置
11 送電アンテナ
12 送電部
13、23 制御部
14、24 送信部
15、25 受信部
16、26 検出器
20 受電装置
21 受電アンテナ
22 受電部
60 制御装置
70 取得部
72 設定部

Claims (9)

  1. 送電装置からパワーを受ける受電アンテナと、
    前記受電アンテナから受電パワーを受ける受電部と、
    前記送電装置の送電部から前記受電アンテナと磁気結合する送電アンテナに供給された送電パワーに関する情報を前記送電装置から受信する受信部と、
    前記受電部が前記受電アンテナから受けた受電パワーと前記送電アンテナに供給された送電パワーとに基づき前記受電アンテナの共振周波数を調整する制御部と、
    前記共振周波数を調整する期間において、前記受電アンテナから受ける受電パワーを目標となる受電パワーとするため算出された送電パワーに対する前記目標となる受電パワーの損失が所定値より大きいとき、前記送電アンテナに供給される送電パワーを前記算出された送電パワーより小さくし、前記損失が前記所定値以下のとき、前記送電アンテナに供給される送電パワーを前記算出された送電パワーとするための情報を前記送電装置に送信する送信部と、
    を具備する受電装置。
  2. 前記受信部は、前記送電アンテナに供給された送電パワーに関する情報を第1送電パワーに関する情報として受信し、
    前記制御部は、前記受電アンテナの共振周波数を第1共振周波数に設定し前記受電アンテナから受けた第1受電パワーを取得し、
    前記送信部は、
    前記第1受電パワーを取得した後、前記受電アンテナの共振周波数を第1共振周波数とした状態で前記受電アンテナから受ける受電パワーを目標となる受電パワーとするため算出された送電パワーが前記所定値より大きいとき、前記送電アンテナに供給する第2送電パワーを前記算出された送電パワーより小さくし、前記算出された送電パワーが前記所定値以下のとき、前記第2送電パワーを前記算出された送電パワーとするための情報を前記送電装置に送信する請求項1に記載の受電装置。
  3. 前記制御部は、前記送電アンテナに前記第2送電パワーが供給された後、前記受電アンテナの共振周波数を前記第1共振周波と異なる第2共振周波数に設定し、前記受電アンテナから受けた第2受電パワーを取得する請求項2に記載の受電装置。
  4. 前記制御部は、前記送電アンテナに供給された送電パワーに対する前記受電アンテナから受けた受電パワーの効率に基づき前記共振周波数を調整する請求項1から3のいずれか一項に記載の受電装置。
  5. 前記送電装置は前記送電アンテナに供給された送電パワーに異常を検出したとき、前記送電アンテナに供給する送電パワーを停止する請求項1から4のいずれか一項に記載の受電装置。
  6. 前記受電アンテナは、コイルと可変容量コンデンサを有し、前記制御部は前記可変容量コンデンサの容量値を設定することで前記受電アンテナの共振周波数を設定する請求項1から5のいずれか一項に記載の受電装置。
  7. 受電装置にパワーを送る送電アンテナと、
    前記送電アンテナに送電パワーを供給する送電部と、
    前記送電部から送電アンテナに供給された送電パワーと、前記受電装置の受電部が前記送電アンテナと磁気結合する受電アンテナから受けた受電パワーと、に基づき前記受電アンテナの共振周波数を調整するための情報を前記受電装置に送信する送信部と、
    前記送電アンテナに供給される送電パワーを供給するための情報を受電装置から受信する受信部と、
    前記共振周波数を調整する期間において、前記供給するための情報に基づき、前記受電アンテナから受ける受電パワーを目標となる受電パワーとするため算出された送電パワーに対する前記目標となる受電パワーの損失が所定値より大きいとき、前記送電アンテナに供給される送電パワーを前記算出された送電パワーより小さくし、前記損失が前記所定値以下のとき、前記送電アンテナに供給される送電パワーを前記算出された送電パワーとする制御部と、
    を具備する送電装置。
  8. 送電部から送電アンテナに供給された送電パワーに関する情報と、受電部が前記送電アンテナに磁気結合する受電アンテナから受けた受電パワーに関する情報と、を取得する取得部と、
    前記送電アンテナに供給された送電パワーおよび前記受電アンテナから受けた受電パワーに基づき前記受電アンテナの共振周波数を調整する期間において、前記受電アンテナから受ける受電パワーを目標となる受電パワーとするため送電パワーを算出し、算出された送電パワーに対する前記目標となる受電パワーの損失が所定値より大きいとき、前記送電アンテナに供給される送電パワーを前記算出された送電パワーより小さくし、前記損失が前記所定値以下のとき、前記送電アンテナに供給される送電パワーを前記算出された送電パワーとする設定部と、
    を具備する制御装置。
  9. 送電アンテナと、前記送電アンテナに送電パワーを供給する送電部と、を備える送電装置と、
    前記送電アンテナと磁気結合し前記送電アンテナからパワーを受ける受電アンテナと前記受電アンテナから受電パワーを受ける受電部と、を備えた受電装置と、
    前記送電部から前記送電アンテナに供給された送電パワーと前記受電部が前記受電アンテナから受けた受電パワーとに基づき共振周波数を調整する期間において、前記受電アンテナから受ける受電パワーを目標となる受電パワーとするため算出された送電パワーに対する前記目標となる受電パワーの損失が所定値より大きいとき、前記送電アンテナに供給される送電パワーを前記算出された送電パワーより小さくし、前記損失が前記所定値以下のとき、前記送電アンテナに供給される送電パワーを前記算出された送電パワーとする制御装置と、
    を具備するシステム。
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