JP2019054667A - フレームおよび太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽電池モジュールの意匠性の低下を抑制しながら、固定の安定性を維持する技術を提供する。【解決手段】本体部52は、中空構造を有する。第1脚部54は、本体部52の底面部72の第1方向側から下方に向かって設けられる。第1鍔部56は、第1脚部54の下方部から第1方向に向かって延びる。第2脚部58は、底面部72の第2方向側から下方に向かって設けられる。第2鍔部60は、第2脚部58の下方部から第2方向に向かって延びる。底面部72において、第1脚部54と第2脚部58とが非配置の部分には貫通孔74が設けられる。【選択図】図2
Description
本発明は、フレーム、特に太陽電池パネルに取り付けられるフレームおよび太陽電池モジュールに関する。
太陽電池モジュールでは、太陽電池パネルの外縁部にフレームが取り付けられる。フレームでは、太陽電池パネルの外縁部を嵌め込むための嵌合部の下方に中空構造の本体部が配置される。また、フレームを架台に固定するために、本体部の底面には、太陽電池パネルに対して外側に突出する鍔部が設けられる。さらに、このようなフレームにおける断面二次モーメントを向上させるために、本体部の底面には、太陽電池パネルに対して内側に突出する鍔部も設けられる(例えば、特許文献1参照)。
隣接した2つのフレームを連結するために、これらのフレームの内部には連結部材が挿入される。また、連結部材は、リベットのような接合部材によってフレームに固定される。その際、フレームの外面から接合部材が挿入されると、接合部材の頭部が外面に露出する。これによる太陽電池モジュールの意匠性の低下を抑制するために、フレームの底面部から接合部材が挿入する方が望ましい。しかしながら、フレームの底面部から接合部材の頭が突出すると、接合部材の頭が架台に干渉するので、フレームと架台との固定の安定性が低下する。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、太陽電池モジュールの意匠性の低下を抑制しながら、固定の安定性を維持する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のフレームは、太陽電池パネルの外縁部が第1方向側から嵌合される嵌合部と、嵌合部の下方に位置する中空構造の本体部と、本体部の底面部の第1方向側から下方に向かって設けられる第1脚部と、第1脚部の下方部から第1方向に向かって延びる第1鍔部と、本体部の底面部の第2方向側であって、かつ第1方向とは反対の第2方向側から下方に向かって設けられる第2脚部と、第2脚部の下方部から第2方向に向かって延びる第2鍔部とを備える。本体部の底面部において、第1脚部と第2脚部とが非配置の部分には貫通孔が設けられる。
本発明によれば、太陽電池モジュールの意匠性の低下を抑制しながら、固定の安定性を維持できる。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、太陽電池モジュールにおける太陽電池パネルの各辺に取り付けられるフレームに関する。フレームを架台に固定するために、太陽電池パネルに対してフレームの外側には鍔部(以下、「外鍔部」という)が設けられる。また、フレームは中空構造を有するので、フレームの断面二次モーメントを向上させるために、太陽電池パネルに対してフレームの内側にも鍔部(以下、「内鍔部」という)が設けられる。フレームの中空構造の部分には、隣接したフレームを連結するための連結部材が挿入され、連結部材は接合部材によってフレームに固定される。
前述のごとく、フレームの外面から接合部材を挿入した場合、接合部材の頭部が外面に露出することによって、太陽電池モジュールの意匠性が低下する。このような意匠性の低下を抑制するために、フレームの下面から接合部材を挿入すると、接合部材の頭部が外面に露出することが防止される。しかしながら、接合部材の頭部がフレームの下面から出てしまうので、太陽電池モジュールを架台に固定した場合に、接合部材の頭部が架台に乗り上げ、架台固定が不安定になる。そのため、フレームの下面から接合部材を挿入することは、一般的に採用されていない。
太陽電池モジュールの意匠性の低下を抑制しながら、架台固定の安定性を維持するために、本実施例に係るフレームでは、中空構造を有した本体部から下方に延びる第1脚部と第2脚部が設けられる。ここで、第1脚部は、太陽電池パネルに対して内側に設けられ、第2脚部は、太陽電池パネルに対して外側に設けられる。また、第1脚部の下方部には内鍔部が設けられ、第2脚部の下方部には外鍔部が設けられる。このような構造によって、本体部の底面部と第1脚部と第2脚部によって溝構造が形成される。この溝構造における底面部に貫通孔を設け、接合部材を下方から貫通孔に挿入させる。その際、接合部材の頭部は溝構造内に収容されるので、接合部材の頭部は架台に乗り上げない。なお、以下の説明において、「平行」は、完全な平行だけではなく、誤差の範囲で平行からずれている場合も含むものとする。また、「略」は、おおよその範囲で同一であるという意味である。
図1(a)−(b)は、太陽電池モジュール100の構造を示す。図1(a)は、太陽電池モジュール100を受光面側から見た場合の構造を示す。太陽電池モジュール100は、短フレーム10と総称される第1短フレーム10a、第2短フレーム10b、長フレーム12と総称される第1長フレーム12a、第2長フレーム12b、太陽電池パネル110を含む。
図1(a)に示すように、x軸、y軸、z軸からなる直交座標系が規定される。x軸、y軸は、太陽電池モジュール100の平面内において互いに直交する。z軸は、x軸およびy軸に垂直であり、太陽電池モジュール100の厚み方向に延びる。また、x軸、y軸、z軸のそれぞれの正の方向は、図1(a)における矢印の方向に規定され、負の方向は、矢印と逆向きの方向に規定される。太陽電池モジュール100を形成する2つの主表面であって、かつx−y平面に平行な2つの主表面のうち、z軸の正方向側に配置される主平面が受光面112であり、z軸の負方向側に配置される主平面が裏面114である。以下では、z軸の正方向側を「受光面側」と呼び、z軸の負方向側を「裏面側」と呼ぶ。
太陽電池パネル110は、z軸方向に互いに反対を向いた受光面112と裏面114を含みながら、y軸方向よりもx軸方向に長い矩形状を有する。太陽電池パネル110の受光面112側には透光性基板が配置され、裏面114側には裏面保護部材であるバックシートが配置される。また、透光性基板とバックシートとの間には、封止部材が配置されており、封止部材によって複数の太陽電池セルが封止されている。例えば、透光性基板には、ガラス基板、透光性プラスチック等が使用され、バックシートには、PET(ポリエチレンテレフタラート)等の樹脂フィルム、Al箔を樹脂フィルムで挟んだ構造を有する積層フィルムが使用される。また、封止部材には、ポリオレフィン、EVA(エチレンビニルアセテート)、PVB(ポリビニルブチラール)、ポリイミド等の樹脂フィルムのような熱可塑性樹脂が使用される。
太陽電池パネル110のx軸方向の両端の2辺には、y軸方向に延びる短フレーム10が取り付けられ、太陽電池パネル110のy軸方向の両端の2辺には、x軸方向に延びる長フレーム12が取り付けられる。隣接した短フレーム10と長フレーム12は互いに連結されることによって、2つの短フレーム10と2つの長フレーム12は、太陽電池パネル110を囲むような枠形状に配置される。短フレーム10と長フレーム12は、押出成形によって形成される。また、短フレーム10と長フレーム12は、太陽電池パネル110を保護するために、例えば、アルミニウム、あるいはアルミニウム合金で形成される。
なお、太陽電池パネル110の裏面114には、図示しない端子ボックスが取り付けられる。また、端子ボックスには、2本のケーブルのそれぞれの一端側が接続され、2本のケーブルのそれぞれの他端側には、コネクタが接続される。端子ボックス、ケーブル、コネクタは、太陽電池パネル110に電気的に接続され、太陽電池パネルから電力を取り出す。太陽電池パネル110に短フレーム10、長フレーム12、端子ボックス、ケーブル、コネクタを取り付けたものが、太陽電池モジュール100であるが、以下では、端子ボックス、ケーブル、コネクタの説明を省略する。
図1(b)は、図1(a)において、第1短フレーム10aと第1長フレーム12aとが隣接する部分を拡大した図であり、受光面側から見た場合の構造を示す。y軸方向に延びた第1短フレーム10aと、x軸方向に延びた第1長フレーム12aとは、略直角につなぎ合わされる。また、それらの内部に連結部材200を挿入させることによって、第1短フレーム10aと第1長フレーム12aとが連結される。連結部材200は、太陽電池モジュール100の受光面側および裏面側から見えないので、点線で示される。
連結部材200は、x軸方向に延びる第1連結片210aと、y軸方向に延びる第2連結片210bとが略直角に結合したL字型の形状を有する。なお、連結部材200において、第1連結片210aと第2連結片210bは一体的に形成される。このような構造によって、第1連結片210aは、第1長フレーム12aの内部に挿入され、第2連結片210bは、第1短フレーム10aの内部に挿入される。
その際、第1長フレーム12aへの第1連結片210aの挿入を容易にするために、第1連結片210aのx軸の負方向側には、第1連結片端部212aが配置される。ここで、第1連結片端部212aは、鋭角をなす形状に形成される。また、第2連結片210bにおいても、同様に第2連結片端部212bが形成される。さらに、第1連結片210aには、円形の第1被挿入部220aが設けられ、第2連結片210bには、円形の第2被挿入部220bが設けられる。これらの詳細については後述する。
図1(a)において、第1短フレーム10aと第2長フレーム12bとの間、第2長フレーム12bと第2短フレーム10bとの間、第2短フレーム10bと第1長フレーム12aとの間にも連結部材200が挿入される。そのため、太陽電池モジュール100には、4つの連結部材200が含まれる。
図2(a)−(c)は、太陽電池モジュール100の構造を示す断面図である。図2(a)は、図1(a)における太陽電池モジュール100のy軸、具体的にはA−A’線に沿った断面図である。太陽電池パネル110は、z軸方向よりもy軸方向に長い形状を有し、z軸の正方向側に受光面112を向け、z軸の負方向側に裏面114を向けて配置される。また、太陽電池パネル110のy軸の正方向側端と、y軸の負方向側端のそれぞれは、外縁部116と呼ばれる。
第1長フレーム12aと第2長フレーム12bとは、左右対称ではあるが、同様の構造を有するので、以下では、第1長フレーム12aをもとに説明する。第1長フレーム12a、第2長フレーム12bを総称する長フレーム12は、嵌合部50、本体部52、第1脚部54、第1鍔部56、第2脚部58、第2鍔部60、壁部62を含み、本体部52は、天面部64、第1中空部66、第2中空部68、仕切片70と総称される第1仕切片70a、第2仕切片70b、底面部72を含む。ここで、嵌合部50、本体部52、第1脚部54、第1鍔部56、第2脚部58、第2鍔部60、壁部62は、一体的に形成される。
嵌合部50は、後述の本体部52の受光面側に配置され、本体部52の天面部64と組み合わされることによって、y軸の負方向側に窪んだ断面を有する。このような形状によって、嵌合部50には、y軸の正方向側から太陽電池パネル110の外縁部116が嵌め込まれる。なお、嵌合部50および天面部64と、太陽電池パネル110とは、ブチル系の封止材またはシリコン系の接着剤などによって固定される。
本体部52は、嵌合部50を裏面側から支持する。本体部52の受光面側には、嵌合部50と対向するように天面部64が配置される。また、本体部52は、略矩形状の断面を有するとともに、中空構造の内壁に第1仕切片70aと第2仕切片70bとを対向して備える。第1仕切片70aと第2仕切片70bとによって、中空構造が第1中空部66と第2中空部68とに分けられる。本体部52の裏面側には底面部72が配置される。つまり、天面部64と底面部72は、第1中空部66と第2中空部68を挟んで反対側に配置される。
底面部72のy軸の正方向側には、z軸の負方向に向かって延びる第1脚部54が備えられる。第1脚部54の下方部、つまりz軸の負方向端付近には、y軸の正方向側に延びる第1鍔部56が配置される。第1鍔部56は前述の内鍔部を示す。底面部72のy軸の負方向側には、z軸の負方向に向かって延びる第2脚部58が備えられる。第2脚部58の下方部、つまりz軸の負方向端付近には、y軸の負方向側に延びる第2鍔部60が配置される。第2鍔部60は前述の外鍔部を示す。壁部62は、第2鍔部60のy軸の負方向側端から受光面側に向かって立設される。
第1長フレーム12aにおけるy軸の正方向側は、太陽電池パネル110の内側に相当し、y軸の負方向側は、太陽電池パネル110の外側に相当する。太陽電池パネル110の内側を第1方向と呼ぶ場合、太陽電池パネル110の外側は第2方向と呼ばれる。
図2(b)は、図1(b)における太陽電池モジュール100のy軸、具体的にはB−B’線に沿った断面図である。これは、連結部材200に第1被挿入部220aが形成された部分を含む断面図であるといえる。図2(b)では、接合部材300が示される。接合部材300の一例は、ブラインドリベットである。ブラインドリベットは、穴をあけた部材に差し込んで専用の工具を使用することによって、差し込んだ方の端部を塑性変形させて接合させる部品であり、頭部310、胴部312、頭部314を含む。頭部310は、半球形の丸頭、円盤状の平頭、表面側が平で根元が円錐形の皿頭のいずれであってもよいが、ここでは平頭であるとする。また、胴部312は、円筒形に形成される。なお、胴部312には、ねじ部が形成されない。ここで、頭部310および頭部314の最も大きい部分の径は、胴部312の径よりも大きくなっている。
第1長フレーム12aは、図2(a)と同様の構造を有するが、断面図における底面部72において、第1脚部54と第2脚部58とが非配置の部分、つまりこれらに挟まれた部分に、接合部材300を裏面側から挿入するための貫通孔74を有する。つまり、第1脚部54、底面部72、第2脚部58によって形成される受光面側に向いた窪み部分には貫通孔74が配置される。なお、この窪み部分は断面図において形成されればよい。さらに、第1長フレーム12aにおける第2中空部68には、連結部材200が挿入されており、連結部材200には、貫通孔74に続いて、接合部材300を裏面側から挿入するための第1被挿入部220aが設けられる。ここで、貫通孔74は、底面部72をz軸方向に貫通し、第1被挿入部220aは、連結部材200をz軸方向に貫通する。また、貫通孔74および第1被挿入部220aの径は、胴部312の径よりも大きく、かつ頭部310および頭部314の最も大きい部分の径よりも小さい。また、頭部310は、底面部72の裏面側に配置される。
ここで、第1脚部54あるいは第2脚部58の裏面側端から、底面部72までの距離「α」は、接合部材300のうちの貫通孔に非貫通の部分、つまり頭部310の高さ方向の長さよりも長い。そのため、頭部310は、第1脚部54あるいは第2脚部58の裏面側端から裏面側に向かって突出しない。これによって、第1長フレーム12aを架台400に固定した場合に、頭部310が接合部材の頭部が架台400に乗り上げないので、架台固定の安定性が維持される。
前述のごとく、第1脚部54あるいは第2脚部58の裏面側端から、底面部72までの距離「α」が頭部310の高さ方向の長さよりも長いので、貫通孔74から本体部52の内部への水の進入が抑制される。ここで、第1長フレーム12aの高さは「β」と示される。高さ「α」は高さ「β」の1/3以内にされる。
底面部72の厚さは「a」と示され、天面部64の厚さは「b」と示される。ここでは、底面部72の厚さ「a」が天面部64の厚さ「b」よりも厚くされる。底面部72の厚さ「a」が厚くなることによって、第1長フレーム12aの強度が増加する。また、第1鍔部56の厚さ「c」は、第2鍔部60の厚さ「d」よりも厚くされる。第2鍔部60は、第1長フレーム12aを架台400に固定する場合に、後述する押え金具によって押さえつけられる部分である。そのため、仮に第2鍔部60の厚さを厚くすると、押え金具によって押さえつける力が弱くなってしまうので、第2鍔部60の厚さを厚くすることができない。一方、第1鍔部56は、そのような用途に使用されないので、厚さを厚くすることが可能である。第1鍔部56の厚さ「c」が厚くなることによって、第1長フレーム12aの強度が増加する。
なお、接合部材300は、ブラインドリベットではなく、ねじであってもよい。図2(c)は、図2(b)の別の構造を示す。接合部材300は、ねじであり、胴部312の少なくとも一部にねじ部が形成される。連結部材200には、貫通孔74に続いて、接合部材300を裏面側から挿入するための第1被挿入部220aが設けられる。ここで、第1被挿入部220aは、連結部材200の裏面側に形成される。
図3(a)−(c)は、長フレーム12の構造を示す。ここでは、一例として、第1長フレーム12aの構造を示すが、第2長フレーム12bも同様である。図3(a)は、第1長フレーム12aを受光面側から見た場合の構造を示す。図示のごとく、略台形の形状を有する。第2鍔部60と壁部62は、嵌合部50よりもy軸の負方向側に突出し、第1鍔部56は、嵌合部50よりもy軸の正方向側に突出する。また、第2鍔部60と壁部62は、x軸方向に延びる。そのため、後述の押え金具による固定が可能な範囲が広がる。
図3(b)は、第1長フレーム12aを側面、さらに具体的には太陽電池モジュール100の外側の側面から見た場合の構造を示す。裏面側に壁部62が配置される。図3(c)は、第1長フレーム12aを裏面側から見た場合の構造を示す。これは、図3(a)と同様に、略台形の形状を有する。また、底面部72には、2つの貫通孔74が設けられる。貫通孔74は、例えば、y軸方向よりもx軸方向に長い楕円形状を有する。
図4は、太陽電池モジュール100の構造を示す別の断面図である。これは、図1(a)における太陽電池モジュール100のx軸、具体的にはC−C’線に沿った断面図である。太陽電池パネル110は、z軸方向よりもx軸方向に長い形状を有する。また、太陽電池パネル110のx軸の正方向側端と、x軸の負方向側端のそれぞれは、外縁部116と呼ばれる。
第1短フレーム10aと第2短フレーム10bとは、左右対称ではあるが、同様の構造を有するので、以下では、第1短フレーム10aをもとに説明する。第1短フレーム10a、第2短フレーム10bを総称する短フレーム10は、嵌合部20、本体部22、脚部24、底部26を含み、本体部22は、天面部28、第1中空部30、第2中空部32、仕切片34と総称される第1仕切片34a、第2仕切片34b、底面部40を含む。ここで、嵌合部20、本体部22、脚部24、底部26は、一体的に形成される。
嵌合部20、本体部22は、嵌合部50、本体部52と同様の構造を有する。そのため、天面部28、第1中空部30、第2中空部32、仕切片34、底面部40は、天面部64、第1中空部66、第2中空部68、仕切片70、底面部72に対応する。本体部22のz軸の負方向側の底面部40において、x軸の負方向側から、z軸の負方向に向かって脚部24が備えられる。なお、脚部24は、底面部40のどの部分に接続されてもよい。脚部24のz軸の負方向側には、底部26が配置される。底部26は、x軸方向に延びた断面を有し、底部26をz軸の負方向側から支持する。
図5は、太陽電池モジュール100を架台400に取り付けた場合の構造を示す断面図である。ここでは、太陽電池モジュール100が固定される架台400の構造をまず説明する。y軸方向に延びる架台400は屋根上に設置される。ここで、屋根には複数の架台400がx軸方向に略平行に複数並べられる。架台400のz軸の正方向側の面には、架台400の長手方向に沿って、ボルト420の頭部をスライド可能に保持するガイドレール410が形成される。ガイドレール410には、ボルト420の軸部が架台400上に立設するようにボルト420の頭部が保持される。ボルト420は、ガイドレール410における所望の位置でナット430を用いて固定される。
x軸方向に所定の間隔をあけて配置される2本の架台400上には、太陽電池モジュール100が載置される。ここでは、太陽電池モジュール100における第1長フレーム12aと、当該太陽電池モジュール100に隣接して配置される別の太陽電池モジュール100における第3長フレーム12cがx軸方向において略平行となるように並べられる。そのため、太陽電池モジュール100と別の太陽電池モジュール100とはy軸方向に並べられる。
押え金具440は、略U字形状を有し、第1長フレーム12aの第2鍔部60と、第3長フレーム12cの第2鍔部60とに跨って設置される。押え金具440がこれらの第2鍔部60を押さえつけることによって、太陽電池モジュール100と別の太陽電池モジュール100が架台400に固定される。押え金具440のy軸方向の中央部分にはボルト貫通孔442が形成されており、架台400に固定されたボルト420の軸部がボルト貫通孔442に挿通される。押え金具440のz軸の正方向側に突き出たボルト420の軸部にナット432が取り付けられて、押え金具440が架台400に固定される。
本発明の実施例によれば、本体部52の底面部72において、第1脚部54と第2脚部58とが非配置の部分には、接合部材300を下方から挿入するための貫通孔74が設けられるので、底面部72の方から本体部52に接合部材300を挿入できる。また、底面部72の方から本体部52に接合部材300が挿入されるので、接合部材300の頭部310を目立たなくできる。また、接合部材300の頭部310が目立たなくなるので、太陽電池モジュール100の意匠性の低下を抑制できる。また、本体部52の底面部72には第1脚部54と第2脚部58が設けられるので、接合部材300の頭部310が架台400に接触することを防止できる。また、接合部材300の頭部310が架台400に接触することが防止されるので、固定の安定性を維持できる。
また、第1脚部54の下方部あるいは第2脚部58の下方部から、本体部52の底面部72までの距離は、頭部310の高さよりも長いので、第1脚部54の下方部あるいは第2脚部58の下方部から、頭部310が露出することを防止できる。また、第1脚部54の下方部あるいは第2脚部58の下方部から、本体部52の底面部72までの距離は、頭部310の高さよりも長いので、本体部52の内部に水が進入することを防止できる。また、本体部52の底面部72の厚さは、本体部52の天面部64の厚さよりも厚いので、長フレーム12の強度を増加できる。また、第1鍔部56の厚さは、第2鍔部60の厚さよりも厚いので、長フレーム12の強度を強化できる。また、意匠性の低下を抑制しながら、固定の安定性を維持した太陽電池モジュール100を提供できる。
本実施例の概要は、次の通りである。本発明のある態様の長フレーム12は、太陽電池パネル110の外縁部116が第1方向側から嵌合される嵌合部50と、嵌合部50の下方に位置する中空構造の本体部52と、本体部52の底面部72の第1方向側から下方に向かって設けられる第1脚部54と、第1脚部54の下方部から第1方向に向かって延びる第1鍔部56と、本体部52の底面部72の第2方向側であって、かつ第1方向とは反対の第2方向側から下方に向かって設けられる第2脚部58と、第2脚部58の下方部から第2方向に向かって延びる第2鍔部60とを備える。本体部52の底面部72において、第1脚部54と第2脚部58とが非配置の部分には貫通孔74が設けられる。
貫通孔74には、接合部材300が下方から挿入されてもよい。
第1脚部54の下方部あるいは第2脚部58の下方部から、本体部52の底面部72までの距離は、接合部材300のうちの貫通孔74に非貫通の部分の上下方向の長さよりも長い。
本体部52は、中空部分を挟んで底面部72の反対側に天面部64を備えてもよい。本体部52の底面部72の厚さは、本体部52の天面部64の厚さよりも厚い。
第1鍔部56の厚さは、第2鍔部60の厚さよりも厚い。
太陽電池パネル110と、太陽電池パネル110の少なくとも1つの辺に配置される長フレーム12と、長フレーム12に隣接した配置される短フレーム10と、隣接した長フレーム12と短フレーム10を連結するための複数の連結部材200と、複数の連結部材200のそれぞれを、長フレーム12と短フレーム10に接合するための複数の接合部材300と、を備えてもよい。
第1脚部54と第2脚部58は、架台400上に設置可能であり、第1脚部54、本体部52の底面部72、第2脚部58で囲まれる部分に嵌め込み可能な突起部402が、架台400上に設けられてもよい。
以上、本発明について実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例において、架台400のz軸の正方向側の表面は平面状に形成されている。しかしながらこれに限らず例えば、架台400のz軸の正方向側の表面は平面状でなくてもよい。図6は、太陽電池モジュール100を架台400に取り付けた場合の別の構造を示す断面図である。これは、図2(b)−(c)と同様に示される。架台400のz軸の正方向側の表面には、突起部402が設けられる。突起部402は、長フレーム12の第1脚部54、底面部72、第2脚部58で囲まれる窪み部に嵌め込み可能である。本変形例によれば、長フレーム12の移動を抑制できる。
12 長フレーム(フレーム)、 50 嵌合部、 52 本体部、 54 第1脚部、 56 第1鍔部、 58 第2脚部、 60 第2鍔部、 62 壁部、 64 天面部、 66 第1中空部、 68 第2中空部、 70 仕切片、 72 底面部、 74 貫通孔、 100 太陽電池モジュール、 110 太陽電池パネル、 112 受光面、 114 裏面、 116 外縁部、 200 連結部材、 300 接合部材、 400 架台、 402 突起部。
Claims (7)
- 太陽電池パネルの外縁部が第1方向側から嵌合される嵌合部と、
前記嵌合部の下方に位置する中空構造の本体部と、
前記本体部の底面部の前記第1方向側から下方に向かって設けられる第1脚部と、
前記第1脚部の下方部から前記第1方向に向かって延びる第1鍔部と、
前記本体部の前記底面部の第2方向側であって、かつ前記第1方向とは反対の第2方向側から下方に向かって設けられる第2脚部と、
前記第2脚部の下方部から前記第2方向に向かって延びる第2鍔部とを備え、
前記本体部の前記底面部において、前記第1脚部と前記第2脚部とが非配置の部分には貫通孔が設けられることを特徴とするフレーム。 - 前記貫通孔には、接合部材が下方から挿入されることを特徴とする請求項1に記載のフレーム。
- 前記第1脚部の下方部あるいは前記第2脚部の下方部から、前記本体部の前記底面部までの距離は、前記接合部材のうちの前記貫通孔に非貫通の部分の上下方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項2に記載のフレーム。
- 前記本体部は、中空部分を挟んで前記底面部の反対側に天面部を備え、
前記本体部の前記底面部の厚さは、前記本体部の前記天面部の厚さよりも厚いことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のフレーム。 - 前記第1鍔部の厚さは、前記第2鍔部の厚さよりも厚いことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のフレーム。
- 太陽電池パネルと、
前記太陽電池パネルの少なくとも1つの辺に配置される請求項1から5のいずれか1項に記載のフレームと、
前記フレームに隣接して配置される別フレームと、
隣接した前記フレームと前記別フレームを連結するための複数の連結部材と、
前記複数の連結部材のそれぞれを、前記フレームと前記別フレームに接合するための複数の接合部材と、
を備えることを特徴とする太陽電池モジュール。 - 前記第1脚部と前記第2脚部は、架台上に設置可能であり、
前記第1脚部、前記本体部の前記底面部、前記第2脚部で囲まれる部分に嵌め込み可能な突起部が、架台上に設けられることを特徴とする請求項6に記載の太陽電池モジュール。
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- 2017-09-15 JP JP2017178225A patent/JP2019054667A/ja not_active Withdrawn
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