JP2019054431A - 通信システム、通信方法、通信装置、および通信装置のプログラム - Google Patents

通信システム、通信方法、通信装置、および通信装置のプログラム Download PDF

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秀一 竹花
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【課題】通信装置が通信を行う可能性がある場合に、ユーザ端末に近距離無線通信を開始させることを促すこと。【解決手段】本発明の一態様の通信システムは、第1の通信装置の使用が開始される可能性に関連する情報を検出するセンサと、センサが検出した情報を取得する取得部と、第1の通信方式を用いて無線通信網に接続する第1の通信部と、第2の通信方式を用いて第2の通信装置と近距離無線通信する第2の通信部と、制御部と、を備える第1の通信装置と、第3の通信方式を用いて無線通信網に接続する第3の通信部と、第2の通信方式を用いて第1の通信装置と近距離無線通信する第4の通信部と、を備える第2の通信装置と、を備え、制御部は、取得部が取得した情報に基づいて、近距離無線通信を開始させるための要求を、第1の通信部を介して第2の通信装置に送信する。【選択図】図2

Description

本発明の一態様は、通信システム、通信方法、通信装置、および通信装置のプログラムに関する。
無線通信技術の発展により携帯電話機をはじめとする多様な機能を有する携帯型情報端末装置が普及している。こうした携帯型情報端末装置が持つ機能の中には、例えばWi−Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信機能のように、消費電力が比較的大きいものがある。このような機能については、普段は無効化しておいて、必要なときに自動的に有効化する、という制御が可能であることが望ましい。例えば、特許文献1には、携帯型情報端末装置の現在地情報を利用して、必要な場所で、例えば、Wi−Fi等の通信機能といった所定の機能の有効化および無効化を自動的に切り替える技術が記載されている。
特開2014−60600号公報
例えば車両などに備え付けられている通信装置のモバイル通信機能の通信速度が、車両の乗員が保有するユーザ端末のモバイル通信機能の通信速度よりも劣っている場合がある。このような場合に、車両の通信装置とネットワーク上のサーバ装置等との通信をユーザ端末が中継する、いわゆるテザリングと呼ばれる技術を用いることにより、通信速度が向上する場合がある。このテザリングにおいては、車両の通信装置とユーザ端末との通信はWi−Fi等の近距離無線通信により行われ、ユーザ端末とネットワークとの通信はLTEや5G等のモバイル通信により行われる。
しかしながら、このテザリングを行うために、上記特許文献1に記載された技術において、ユーザ端末(携帯型情報端末装置)の現在地が所定の場所であることを条件としてWi−Fi等の近距離無線通信機能を有効化できるようにしたとしても、車両は移動するため、上記のようなテザリングを行う必要がある場合に、ユーザ端末のWi−Fi等の近距離無線通信機能を有効化できない可能性がある。
本発明の一態様は、上記の課題に基づいてなされたものであり、通信装置が通信を行う可能性がある場合に、ユーザ端末に近距離無線通信を開始させることを促すことができる、通信システム、通信方法、通信装置、および通信装置のプログラムを提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様の通信システムは、第1の通信装置の使用が開始される可能性に関連する情報を検出するセンサと、前記センサが検出した情報を取得する取得部と、第1の通信方式を用いて無線通信網に接続する第1の通信部と、第2の通信方式を用いて第2の通信装置と近距離無線通信する第2の通信部と、制御部と、を備える前記第1の通信装置と、第3の通信方式を用いて無線通信網に接続する第3の通信部と、前記第2の通信方式を用いて前記第1の通信装置と近距離無線通信する第4の通信部と、を備える第2の通信装置と、を備え、前記制御部は、前記取得部が取得した情報に基づいて、前記近距離無線通信を開始させるための要求を、前記第1の通信部を介して前記第2の通信装置に送信する。
(2)上記の課題を解決するため、本発明の一態様の通信装置は、自装置の使用が開始される可能性に関連する情報を検出するセンサが検出した情報を取得する取得部と、第1の通信方式を用いて無線通信網に接続する第1の通信部と、第2の通信方式を用いて他通信装置と近距離無線通信する第2の通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記取得部が取得した情報に基づいて、前記近距離無線通信を開始させるための要求を、前記第1の通信部を介して前記第2の通信装置に送信する。
(3)本発明の一態様は、上記の通信装置において、前記センサが検出する前記自装置の使用が開始される可能性に関連する情報は、ユーザが前記通信装置に近づく可能性に関連する情報であってよい。
(4)本発明の一態様は、上記の通信装置において、前記他通信装置を識別する識別情報を含むリストを記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記リストに含まれた前記識別情報を含む前記要求を送信することにより、前記識別情報が示す前記他通信装置に、前記近距離無線通信を開始させてよい。
(5)本発明の一態様は、上記の通信装置において、前記リストには、前記識別情報が複数含まれ、前記制御部は、一つの前記識別情報を含む前記要求を複数送信し、前記複数の前記他通信機器のうち、いずれか一つの前記他通信機器と近距離無線通信することを決定し、前記決定された一つの前記他通信機器以外の前記他通信機器に、前記近距離無線通信を停止してもよいことを示す通知を、前記第1の通信部を介して送信してよい。
(6)本発明の一態様は、上記の通信装置において、前記制御部は、前記第3の通信方式と前記第2の通信方式との組み合わせ、前記他通信装置の電池残量、前記第3の通信部の通信速度の最高値、前記第3の通信部が検出した電波強度、前記他通信装置の通信容量上限に対する残り通信容量、前記自装置と前記他通信装置との距離のうち少なくとも一つに基づいて、いずれか一つの前記他通信装置と近距離無線通信することを決定してよい。
(7)本発明の一態様は、上記の通信装置において、前記制御部は、前記自装置における前記第3の通信方式と前記第2の通信方式との組み合わせ、前記他通信装置の電池残量、前記第3の通信部の通信速度の最高値、前記第3の通信部が検出した電波強度、前記他通信装置の通信容量上限に対する残り通信容量、前記自装置と前記他通信装置との距離のうち少なくとも一つに基づいて、前記決定された一つの前記他通信装置に交替する別の前記他通信装置に、前記前記近距離無線通信を開始させるための要求を送信してよい。
(8)本発明の一態様は、上記の通信装置において、前記制御部は、前記センサにより検出された操作に応じて実行される自装置と前記無線通信網との間の通信の通信量に基づいて、いずれか一つの前記第2の通信装置と近距離無線通信することを決定してよい。
(9)本発明の一態様は、上記の通信装置において、前記制御部は、前記取得部が取得した情報に基づいて、前記ユーザが前記車両に乗車すると判断する場合には前記近距離無線通信を開始させるための要求を、前記ユーザが前記車両から降車すると判断する場合には前記近距離無線通信を停止してもよいことを示す通知を、それぞれ前記第1の通信部を介して前記第2の通信装置に送信してよい。
(10)上記の課題を解決するため、本発明の一態様の通信方法は、無無線通信網に接続する第1の通信装置の使用が開始される可能性に関連する情報を、センサが検出し、前記第1の通信装置が、前記センサが検出した情報を取得し、前記第1の通信装置が、近距離無線通信を開始させるための要求を、前記無線通信網を介して第2の通信装置に送信し、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間で近距離無線通信を確立し、前記第1の通信装置が、前記第2の通信装置を介して、前記無線通信網と接続する。
(11)上記の課題を解決するため、本発明の一態様の通信装置のプログラムは、コンピュータを、自装置の使用が開始される可能性に関連する情報を検出するセンサが検出した情報を取得する取得部と、第1の通信方式を用いて無線通信網に接続する第1の通信部と、を備える通信装置において、第2の通信方式を用いて他通信装置と近距離無線通信する第2の通信部、前記取得部が取得した情報に基づいて、前記近距離無線通信を開始させるための要求を前記第1の通信部を介して前記他通信装置に送信する制御部として機能させる。
(12)上記の課題を解決するため、本発明の一態様の通信装置は、無線通信網に接続する第1の通信装置の使用が開始される可能性に関連する情報に基づいて送信された、近距離無線通信を開始させるための要求を受信する受信部と、メッセージを提示する提示部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記受信部により受信された前記要求に基づいて、近距離無線通信を開始させることを許可するメッセージを前記提示部に提示する。
(13)上記の課題を解決するため、本発明の一態様の通信装置のプログラムは、コンピュータを、無線通信網に接続する第1の通信装置の使用が開始される可能性に関連する情報に基づいて送信された、近距離無線通信を開始させるための要求を受信する受信部と、メッセージを提示する提示部と、を備える通信装置において、前記受信部により受信された前記要求に基づいて、近距離無線通信を開始させることを許可するメッセージを前記提示部に提示する制御部、として機能させる。
本発明の一態様によれば、通信装置が通信を行う可能性がある場合に、ユーザ端末に近距離無線通信を開始させることを促すことができる。
実施形態の通信システムの一例を示す図である。 第1の実施形態の通信システムの一構成例を示すブロック図である。 車載システムに記憶されるユーザ端末の端末リストの一例を示す図である。 (A)は、車載システムとユーザ端末とが近距離無線通信により接続されていない状態を表す図であり、(B)は、車載システムとユーザ端末とが近距離無線通信により接続されている状態を表す図である。 車載システムおける通信処理の詳細の一例を示すフローチャートである。 ユーザ端末における通信処理の詳細の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態の通信システムにおける車載システムの通信処理の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態の通信システムにおけるユーザ端末の通信処理の一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態の通信システムにおける車載システムの通信処理の一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態の通信システムにおけるユーザ端末の通信処理の一例を示すフローチャートである。 モバイル通信の通信方式および近距離無線通信の通信方式と、優先順位との関係を示す図である。
以下、本発明を適用した通信システム、通信方法、通信装置、および通信装置のプログラムを、図面を参照して説明する。
(実施形態の概要)
図1は、実施形態の通信システム1の一例を示す図である。実施形態の通信システム1は、センサ10と、車載システム100(第1の通信装置)と、ユーザ端末200(第2の通信装置)とを備える。車載システム100(第1の通信装置)およびユーザ端末200(第2の通信装置)は、無線通信網としてのネットワークNWを介して、サーバ装置300と接続可能である。センサ10は、例えば車両Mに搭載され、当該車両Mにおける状態の変化を検出する。車載システム100(第1の通信装置)は、例えば、車両Mに備え付けられているカーナビゲーションシステムに内蔵された通信装置である。ユーザ端末200(第2の通信装置)は、ユーザにより携帯されるスマートフォンなどの通信装置である。第1の通信装置および第2の通信装置は、サーバ装置300とモバイル通信により通信するための通信機能を備える。サーバ装置300と通信するためのモバイル通信の通信方式は、第1の通信装置における第1の通信方式と第2の通信装置における第3の通信方式とで同じであってよく、異なっていてもよい。また、第1の通信装置および第2の通信装置は、近距離無線通信である第2の通信方式を用いて通信を行う通信機能を備える。この通信システムにおいて、第1の通信装置の使用が開始される可能性に関連する情報をセンサ10が検出した場合に、近距離無線通信を開始させるための要求を、第1の通信装置が第2の通信装置に送信する。これにより、実施形態の通信システム1は、第1の通信装置が通信を行う可能性がある場合に、第2の通信装置に対して近距離無線通信の開始を促すことができる。
(第1の実施形態)
図2は、第1の実施形態の通信システム1の一構成例を示すブロック図である。通信システム1は、例えば、車載システム100と、ユーザ端末200と、サーバ装置300とを備える。車載システム100と、ユーザ端末200と、サーバ装置300とが、ネットワークNWに接続可能である。ネットワークNWに接続される各装置は、NIC(Network Interface Card)や無線通信モジュールなどの通信インターフェースを備えている(サーバ装置300について不図示)。ネットワークNWは、例えば、無線基地局、Wi−Fiアクセスポイント、通信回線、プロバイダ、インターネットなどを含んでもよい。
車載システム100は、例えば、モバイル通信用通信部102と、SIM(Subscriber Identity Module)カード処理部104と、ナビゲーション処理部106と、情報取得部108と、車両側制御部110と、ユーザインターフェース部112と、近距離無線用通信部114と、記憶部116とを備える。車載システム100は、上述した第1の通信装置の一例である。車載システム100は、カーナビゲーション装置のような単一の機器により実現されてよいが、これに限定されず、車載システム100の機能を複数の車載機器に分散し、当該複数の車載機器が協働して動作することで車載システム100の機能を実現するシステムにより実現されてよい。
モバイル通信用通信部102は、車載システム100がモバイル通信を行うための無線通信回路等を含む通信インターフェースである。モバイル通信とは、ネットワークNWを介した情報の送受信である。モバイル通信を実現するための規格は、例えば、第5世代移動通信方式(5G:5th generation mobile networks)の規格、第4世代移動通信方式(4G:4th generation mobile networks、または4G+)の規格などの、無線通信網に接続するための規格である。
SIMカード処理部104は、SIMカードの着脱機構、SIMカードとの間で信号の入出力を行う信号処理回路などを含む。SIMカード処理部104は、SIMカードが装着された状態において、SIMカードに記憶された車載システム100のプロファイルを読み出す。プロファイルには、例えば、端末識別情報と、加入者識別情報とが含まれる。端末識別情報は、例えば、モバイル通信用通信部102や近距離無線用通信部114といった個々の通信装置を識別するための情報である。加入者識別情報は、例えば、個々の加入者を識別するための(例えば、加入者番号)情報である。
ナビゲーション処理部106は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機を備える(不図示)。ナビゲーション処理部106は、GNSS衛星から受信した信号に基づいて、車両Mの位置を特定する。ナビゲーション処理部106は、例えば、特定された車両Mの位置(或いは入力された任意の位置)から、乗員により入力された目的地までの経路を、地図情報を参照して決定する内臓コンピュータを備えていてもよい。その場合、ナビゲーション装置106は、決定された経路に基づいて、ユーザインターフェース部112を用いた経路案内を行ってもよい。
情報取得部108は、例えば、USBやI2CのようなI/F回路である。情報取得部108は、車両Mの状態を検出する各種のセンサ10により検出された情報を取得する。情報取得部108は、車載システム100の使用が開始される可能性に関連する情報を検出する。車載システム100の使用が開始される可能性に関連する情報は、例えば、車両Mにキーが近づいたことを検出する近接センサや、車両Mのドアが開かれたことを検出する開閉センサ、車両Mにユーザが着座したことを検出する圧力センサなどにより検出された情報であるが、これに限定されず、ユーザが近づいたことを検出する赤外線センサやレーダ装置により検出された情報であってもよい。なお、本実施形態においては、車載システム100とセンサ10とが別体になっていることにより情報取得部108とセンサ10とが別体になっているが、これに限定されず、情報取得部108がセンサ10と一体化していてもよい。
車両側制御部110は、例えば1つ、または複数のCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラムメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアが協働することで実現されてもよい。また、車両側制御部110は、ナビゲーション処理部106が備える内蔵コンピュータにより実現されてもよい。
ユーザインターフェース部112は、表示部、操作部、音声出力部、および音声入力部等を含む。ユーザインターフェース部112の表示部、操作部、音声出力部、音声入力部等は、ナビゲーション処理部106に備えられているものにより実現されてもよい。ユーザインターフェース部112は、車両側制御部110の制御に従って、各種の情報をユーザに提示する。ユーザインターフェース部112は、ユーザの操作を受け付けた場合に、操作に対応する操作情報を生成し、生成した操作情報を車両側制御部110に出力する。
近距離無線用通信部114は、車載システム100が近距離無線通信するための無線通信回路等を含む通信インターフェースである。近距離無線用通信部114は、例えば、Wi−Fi規格またはBluetooth規格に従って近距離無線通信する。近距離無線用通信部114は、Wi−Fi規格とBluetooth規格とを択一的に選択し、選択した規格に従って近距離無線通信を行ってよい。
記憶部116は、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Elctrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)、或いはこれらを複数用いたハイブリッド型記憶装置により実現される。記憶部116には、車載システム100により実行されるファームウェアやアプリケーションプログラム等の各種プログラム、車載システム100における各種機能部による処理結果などが記憶される。なお、記憶部116の一部または全部は、車載システム100が各種ネットワークを介してアクセス可能な外部記憶装置によって実現されてもよい。外部記憶装置の一例として、NAS(Network Attached Storage)装置が挙げられる。
ユーザ端末200は、例えば、モバイル通信用通信部202と、SIMカード処理部204と、ユーザ側制御部210と、ユーザインターフェース部212と、近距離無線用通信部214と、記憶部216とを備える。ユーザ端末200は、上述した第2の通信装置の一例である。
モバイル通信用通信部202は、ユーザ端末200がモバイル通信を行うための無線通信回路等を含む通信インターフェースである。
SIMカード処理部204は、SIMカードの着脱機構、SIMカードとの間で信号の入出力を行う信号処理回路などを含む。SIMカード処理部204は、SIMカードが装着された状態において、SIMカードに記憶されたユーザ端末200のプロファイルを読み出す。プロファイルには、例えば、端末識別情報と、加入者識別情報とが含まれる。端末識別情報は、例えば、モバイル通信用通信部202や近距離無線用通信部214といった個々の通信装置を識別するための情報である。加入者識別情報は、例えば、個々の加入者を識別するための(例えば、加入者番号)情報である。
ユーザ側制御部210は、例えば、電話機能部206と、アプリケーション処理部208とを備える。ユーザ側制御部210は、例えば1つ、または複数のCPU等のプロセッサがプログラムメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI、ASIC、またはFPGA等のハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアが協働することで実現されてもよい。
電話機能部206は、例えばCPU等のプロセッサがプログラムメモリに格納された電話プログラムを実行することにより実現される。
アプリケーション処理部208は、例えばCPU等のプロセッサがプログラムメモリに格納されたアプリケーションプログラムを実行することにより実現される。このアプリケーションプログラムは、例えば、メールプログラム、データ通信プログラムなどである。データ通信プログラムには、ユーザ端末200がネットワークNWを介してサーバ装置300とデータ通信をするためのプログラム、車載システム100がユーザ端末200およびネットワークNWを介してデータ通信をするためのプログラムが含まれる。
ユーザインターフェース部212は、表示部、操作部、音声出力部、および音声入力部等を含む。ユーザインターフェース部212は、ユーザ側制御部210の制御に従って、各種の情報をユーザに提示する。ユーザインターフェース部212は、ユーザの操作を受け付けた場合に、操作に対応する操作情報を生成し、生成した操作情報をユーザ側制御部210に出力する。
近距離無線用通信部214は、ユーザ端末200が近距離無線通信するための無線通信回路等を含む通信インターフェースである。近距離無線用通信部214は、例えば、Wi−Fi規格またはBluetooth規格に従って近距離無線通信する。近距離無線用通信部214は、Wi−Fi規格とBluetooth規格とを択一的に選択し、選択した規格に従って近距離無線通信を行ってよい。
記憶部216は、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、またはRAM、或いはこれらを複数用いたハイブリッド型記憶装置により実現される。記憶部216には、ユーザ端末200により実行されるファームウェアやアプリケーションプログラム等の各種プログラム、ユーザ端末200における各種機能部による処理結果などが記憶される。なお、記憶部216の一部または全部は、ユーザ端末200が各種ネットワークを介してアクセス可能な外部記憶装置によって実現されてもよい。外部記憶装置の一例として、NAS装置が挙げられる。
(登録処理)
以下、車載システム100にユーザ端末200に関する情報を記憶する登録処理について説明する。図3は、車載システム100に記憶されるユーザ端末200の端末リスト116Aの一例を示す図である。端末リスト116Aは、記憶部116に記憶される。
車両側制御部110は、車載システム100がユーザ端末200との間で近距離無線通信することの前提処理として、登録処理を行う。車両側制御部110は、登録処理として、まず、ペアリング処理を行う。これにより、車両側制御部110は、近距離無線通信において使用するリンクキーの生成を試みる。車両側制御部110は、リンクキーの生成に成功した場合、ユーザ端末200に関する情報を端末リスト116Aに登録する。また、車両側制御部110は、ペアリング処理に代えて、パスワード登録処理を行ってもよい。
端末リスト116Aは、登録番号に、端末IDと、メールアドレスと、端末能力情報と、ユーザ情報と、優先順位と、検出情報とを対応付けた情報である。端末IDは、例えばMACアドレスである。メールアドレスは、車載システム100がユーザ端末200にメッセージを送信するための情報であるが、端末リスト116Aには、ユーザ端末200の電話番号などの情報が含まれていてよい。端末能力情報は、例えば、ユーザ端末200におけるモバイル通信用通信部202の通信方式、および近距離無線用通信部214の通信方式である。ユーザ情報は、例えば、ユーザ端末200を保有するユーザが車両Mの所有者か否かを表す情報である。優先順位は、複数のユーザ端末200が端末リスト116Aに登録されている場合において、どのユーザ端末200が優先して車載システム100と通信するかを表す情報である。
検出情報は、車載システム100がユーザ端末200と通信を開始する際において検出される情報であって、車載システム100が通信するユーザ端末200を決定するために参照される情報である。検出情報は、例えば、車載システム100とユーザ端末200との距離、ユーザ端末200の電池残量、ユーザ端末200の最高通信速度、ユーザ端末200におけるモバイル通信および/または近距離無線通信の電波強度、ユーザ端末200の残り通信容量等である。
なお、ペアリング処理を行った場合、端末リスト116Aにはリンクキーが含まれていてよい。パスワード登録処理を行った場合、端末リスト116Aにはパスワードが含まれていてよい。また、本実施形態において、端末リスト116Aには端末能力情報、ユーザ情報、優先順位情報、検出情報が含まれているが、以下に説明する処理に使用しない情報は、端末リスト116Aに含まれていなくてよい。
(通信処理の概要)
以下、車載システム100およびユーザ端末200が、サーバ装置300に対して通信を開始する処理の概要について説明する。図4(A)は、車載システム100とユーザ端末200とが近距離無線通信により接続されていない状態を表す図であり、図4(B)は、車載システム100とユーザ端末200とが近距離無線通信により接続されている状態を表す図である。
車載システム100は、図4(A)に示すように、ユーザ端末200との近距離無線通信が未接続である場合、車載システム100自身が持つモバイル通信機能を利用して、サーバ装置300と通信を行う。
車載システム100は、車載システム100の使用が開始される可能性に関連する情報を検出した場合、後述する、ユーザ端末200との間の近距離無線通信を起動する処理を実行する。この結果、図4(B)に示すように、車載システム100とユーザ端末200との間の近距離無線通信が接続状態になった場合、ユーザ端末200は、ユーザ端末200が持つモバイル通信機能を利用して、サーバ装置300と通信を行う。車載システム100は、ユーザ端末200を経由して、サーバ装置300と通信を行う。
(通信処理の詳細)
図5は、車載システム100における通信処理の詳細の一例を示すフローチャートである。図6は、ユーザ端末200における通信処理の詳細の一例を示すフローチャートである。以下、車載システム100が、ユーザ端末200を経由してサーバ装置300との間の通信を行う処理について説明する。なお、この処理に、近距離無線通信を起動する処理が含まれている。
まず、図5を参照して、車載システム100における通信処理を説明する。車載システム100は、車載システム100の使用が開始される可能性に関連する情報として、所定の情報を検出したか否かを判定する(ステップS100)。車両側制御部110は、情報取得部108によりユーザが車両Mに接近したことに基づく情報やユーザが車両Mに乗車したことに基づく情報を検出した場合、所定の情報を検出したと判定する。車載システム100は、所定の情報を検出していない場合(ステップS100:NO)、ステップS112に処理を進める。車載システム100は、所定の情報を検出した場合(ステップS100:YES)、ステップS102に処理を進める。
次に車載システム100は、ユーザ端末200との間で近距離無線通信を開始する(ステップS102)。車両側制御部110は、所定の情報を検出したことに応じて、近距離無線用通信部114に近距離無線通信を開始させるための要求を通知する。このとき、車両側制御部110は、ユーザインターフェース部112を用いて、近距離無線通信を開始する旨を、表示又は音声出力してよい。近距離無線用通信部114は、要求が通知されたことに応じて起動する。車両側制御部110は、近距離無線通信を用いてユーザ端末200に接続要求を出力する(ステップS104)。車両側制御部110は、接続要求に、端末リスト116Aに含まれる端末IDを格納する。
次に車載システム100は、近距離無線通信の接続が可能であるか否かを判定する(ステップS106)。車両側制御部110は、例えば、近距離無線用通信部114がユーザ端末200から接続要求に対する応答を受信した場合、近距離無線通信の接続が可能であると判定する。車載システム100は、近距離無線通信の接続が可能である場合(ステップS106:YES)、ユーザ端末200を経由して、サーバ装置300と通信を開始する(ステップS108)。
車載システム100は、近距離無線通信の接続が可能ではない場合(ステップS106:NO)、モバイル通信を用いて、ユーザ端末200にメッセージを送信する(ステップS110)。車両側制御部110は、例えば、モバイル通信用通信部102を用いて、ユーザに車載システム100が近距離無線通信の開始を要求していることを認識させるための情報を含むメッセージを送信する。具体的には、車両側制御部110は、ユーザインターフェース部212に車載システム100が近距離無線通信の接続を要求していることを表示させる情報を送信する。車載システム100は、メッセージを送信した後、処理をステップS104に戻し、ユーザ端末200に接続要求を出力する(ステップS104)。これにより、車載システム100は、ユーザ端末200に近距離無線通信を開始させることを促すことができる。
次に車載システム100は、近距離無線通信を終了するか否かを判定する(ステップS112)。車両側制御部110は、例えば、車両M各部への電力供給が停止した場合や、ユーザが車両Mから降車した場合などに、近距離無線通信を終了すると判定する。車載システム100は、近距離無線通信を終了しない場合(ステップS112:NO)、本フローチャートの処理を終了する。車載システム100は、近距離無線通信を終了する場合(ステップS112:YES)、ステップS104においてユーザ端末200に開始させた近距離無線通信を停止してもよいことを示す通知を送信して(ステップS114)、本フローチャートの処理を終了する。なお、車載システム100は、近距離無線通信を終了しない場合(ステップS112:NO)に本フローチャートの処理を終了しているが、これに限定されず、近距離無線通信を終了するか否かの判定を繰り返して行い、近距離無線通信を終了すると判定した場合(ステップS112:YES)、ステップS114の処理を実行してよい。
つぎに、図6を参照して、ユーザ端末200における通信処理を説明する。ユーザ端末200は、車載システム100からメッセージを受信したか否かを判定する(ステップS200)。ユーザ側制御部210は、モバイル通信用通信部202を用いてメッセージを受信していない場合(ステップS200:NO)、処理をステップS208に進める。ユーザ側制御部210は、モバイル通信用通信部202を用いてメッセージを受信した場合(ステップS200:YES)、当該メッセージの内容を提示する(ステップS202)。ユーザ側制御部210は、例えば、メッセージがメールデータに含まれている場合、メールプログラムを起動して、メッセージを提示する。さらに、ユーザ側制御部210は、メッセージの内容を画面上の通知領域に表示したり、ダイアログを用いて表示したりしてもよい。
次にユーザ側制御部210は、ユーザインターフェース部212を用いて、近距離無線通信を開始させることを許可する操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS204)。ユーザ側制御部210は、近距離無線通信を開始させることを許可する操作を受け付けた場合(ステップS204:YES)、近距離無線用通信部214を起動する。ユーザ側制御部210は、近距離無線用通信部214により接続要求を受信した場合、当該接続要求に応答することで、近距離無線通信を開始する(ステップS206)。このとき、ユーザ側制御部210は、接続要求に含まれる端末IDが自身の端末IDと合致しない場合には、当該接続要求に応答しないようにしてもよい。ユーザ側制御部210は、近距離無線通信を開始させることを許可する操作を受け付けていない場合(ステップS204:NO)、処理をステップS208に進める。
次にユーザ側制御部210は、近距離無線通信を終了するか否かを判定する(ステップS208)。ユーザ側制御部210は、近距離無線通信を開始させることを許可する操作に応じて近距離無線通信を起動した場合において、車載システム100から近距離無線通信を停止してもよいことを示す通知を受信した場合、近距離無線通信を終了すると判定する。ユーザ端末200は、近距離無線通信を終了しない場合(ステップS208:NO)、本フローチャートの処理を終了する。ユーザ側制御部210は、近距離無線通信を終了する場合(ステップS208:YES)、近距離無線用通信部214の動作を停止して(ステップS210)、本フローチャートの処理を終了する。なお、ユーザ端末200は、近距離無線通信を終了しない場合(ステップS208:NO)に本フローチャートの処理を終了しているが、これに限定されず、近距離無線通信を終了するか否かの判定を繰り返して行い、近距離無線通信を終了すると判定した場合(ステップS208:YES)、ステップS210の処理を実行してよい。
車載システム100は、ステップS110において車載システム100が近距離無線通信の接続を要求していることを表示させる情報を送信したが、これに代えて、近距離無線用通信部214を強制的に起動させる情報を送信してもよい。ユーザ端末200は、近距離無線用通信部214を強制的に起動させる情報を受信した場合、ステップS202およびステップS204のようにメッセージの提示および操作の受付をすることなしに、近距離無線通信を開始する(ステップS206)。
以上説明したように、第1の実施形態の通信システム1によれば、情報取得部108が検出した情報に基づいて、ユーザ端末200における近距離無線用通信部214を起動させることができる。これにより、通信システム1によれば、車載システム100が通信を行う可能性がある場合に、ユーザ端末200に近距離無線通信を開始させることを促すことができる。この結果、第1の実施形態の通信システム1によれば、車載システム100とユーザ端末200との近距離無線通信が必要になった場合に、ユーザ端末200の近距離無線通信が使用可能な状態にすることができる。
第1の実施形態の通信システム1において、車載システム100は、情報取得部108により検出した情報が、所定の条件を満たした場合に、近距離無線通信を開始するための要求を送信する。所定の条件は、情報取得部108により検出した情報が、ユーザが車載システム100に近づく可能性に関連する情報であることであるが、これに限定されず、車両Mが使用される可能性に関連する情報であることであってよい。これにより、通信システム1によれば、車両Mが使用される可能性がある場合や、車載システム100が使用される可能性がある場合に、ユーザ端末200に近距離無線通信を開始させることを促すことができる。
第1の実施形態の通信システム1において、車載システム100は、ユーザ端末200を識別する識別情報を含む端末リスト116Aを備える。車両側制御部110は、端末リスト116Aに含まれた識別情報(端末ID)を含む要求を送信する。ユーザ端末200は、要求に自装置に対応する識別情報が含まれている場合に、近距離無線用通信部214を起動する。これにより、第1の実施形態の通信システム1によれば、予め登録したユーザ端末200を起動することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の通信システム1は、車載システム100が、ユーザ端末200の通信能力が、車載システム100の通信能力より高い場合に、近距離無線通信する点で、第1の実施形態の通信システム1とは異なる。以下、この点を中心に説明する。
図7は、第2の実施形態の通信システム1における車載システム100の通信処理の一例を示すフローチャートである。車両側制御部110は、近距離無線通信の接続が可能である場合(ステップS106:YES)、モバイル通信用通信部102の通信能力とモバイル通信用通信部202の通信能力とを比較する。車両側制御部110は、近距離無線通信の接続要求に対して応答したユーザ端末200の端末IDに対応するモバイル通信の通信能力を、端末リスト116Aから取得する。そして、車載システム100は、ユーザ端末200の通信能力が車載システム100の通信能力よりも高いか否かを判定する(ステップS120)。例えば、車載システム100の通信方式が4G+であり、ユーザ端末200の通信方式が5Gである場合、車両側制御部110は、ユーザ端末200の通信能力が車載システム100の通信能力よりも高いと判定する。
車両側制御部110は、ユーザ端末200の通信能力が車載システム100の通信能力よりも高い場合(ステップS120:YES)、ユーザ端末200を経由して、サーバ装置300と通信を開始する(ステップS108)。車両側制御部110は、ユーザ端末200の通信能力が車載システム100の通信能力よりも高くない場合(ステップS120:NO)、ステップS112に処理を進める。すなわち、車載システム100は、ユーザ端末200を経由することなく、モバイル通信用通信部102を用いてサーバ装置300と通信を行う。
第2の実施形態の通信システム1によれば、ユーザ端末200の通信能力が車載システム100の通信能力よりも高い場合に、ユーザ端末200を経由して車載システム100とサーバ装置300とが通信を行うことができる。これにより、第2の実施形態の通信システム1によれば、車載システム100よりも通信能力が高いユーザ端末200に近距離無線通信を開始させることを促すことができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の通信システム1は、車載システム100とユーザ端末200との距離に基づいて、ユーザ端末200の近距離無線通信を起動する点で、上述した実施形態の通信システム1とは異なる。以下、この点を中心に説明する。
図8は、第3の実施形態の通信システム1におけるユーザ端末200の通信処理の一例を示すフローチャートである。車載システム100は、モバイル通信を用いてユーザ端末200にメッセージを送信する際に(ステップS110)、当該メッセージに、車両Mの位置情報を格納する。なお、位置情報は、車載システム100自身で取得した位置情報であるが、これに限定されず、ナビゲーション処理部106により取得した位置情報であってよい。
ユーザ端末200は、車載システム100からメッセージを受信した場合(ステップS200:YES)、当該メッセージから位置情報を抽出する。ユーザ側制御部210は、車載システム100の位置とユーザ端末200の位置との距離が、近距離無線通信が可能な距離以内であるか否かを判定する(ステップS220)。近距離無線通信が可能な距離は、例えば、近距離無線通信の通信規格に対応して予め設定されている。
ユーザ側制御部210は、車載システム100の位置とユーザ端末200の位置との距離が、近距離無線通信が可能な距離以内である場合(ステップS220:YES)、メッセージを提示する(ステップS202)。ユーザ側制御部210は、車載システム100の位置とユーザ端末200の位置との距離が、近距離無線通信が可能な距離以内でない場合(ステップS220:NO)、車載システム100に通知を行う(ステップS222)。ユーザ側制御部210は、例えば、ユーザ端末200が近距離無線通信が可能な位置に存在しないことを提示するためのメッセージを含む通知情報を生成する。ユーザ側制御部210は、当該メッセージを、モバイル通信用通信部202を用いて車載システム100に対して送信する。
車載システム100は、ユーザ端末200からメッセージを受信した場合において、所定の処理を行う。所定の処理は、ステップS110においてメッセージを送信したユーザ端末200とは他のユーザ端末200にメッセージを送信する。所定の処理は、例えば、車載システム100が起動した場合、ユーザインターフェース部112を用いて、メッセージを提示してよい。これにより、車載システム100は、ユーザ端末200の近距離無線通信が利用できないことをユーザに通知する。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態の通信システム1は、複数のユーザ端末200が近距離無線通信することが可能である場合に、一つのユーザ端末200を決定して近距離無線通信を開始する点で、上述した実施形態の通信システム1とは異なる。以下、この点を中心に説明する。
図9は、第4の実施形態の通信システム1における車載システム100の通信処理の一例を示すフローチャートである。車両側制御部110は、近距離無線通信を開始した場合において(ステップS102)、近距離無線通信を用いて、複数のユーザ端末200に接続要求を出力する(ステップS130)。車両側制御部110は、異なる端末IDがそれぞれ格納された複数の接続要求を出力する。次に車載システム100は、近距離無線通信の接続が可能であるか否かを判定する(ステップS131)。車載システム100は、近距離無線通信の接続が可能ではない場合(ステップS131:NO)、モバイル通信を用いて、ユーザ端末200にメッセージを送信する(ステップS110)。車載システム100は、近距離無線通信の接続が可能である場合(ステップS131:YES)、複数のユーザ端末200が存在するか否かを判定する(ステップS132)。車載システム100は、複数のユーザ端末200が存在しない場合(ステップS132:NO)、ユーザ端末200を経由して、サーバ装置300と通信を開始する(ステップS108)。
車載システム100は、複数のユーザ端末200が存在する場合(ステップS132:YES)、端末リスト116Aおよび/または検出情報を参照する(ステップS133)。車載システム100は、端末リスト116Aおよび/または検出情報に基づいて、一つのユーザ端末200を決定する(ステップS134)。次に、車載システム100は、決定したユーザ端末200を経由して、サーバ装置300と通信を開始する(ステップS135)。次に、車載システム100は、モバイル通信用通信部202を用いて、決定されたユーザ端末200以外の他のユーザ端末200の近距離無線通信を停止するメッセージを送信する(ステップS136)。
図10は、第4の実施形態の通信システム1におけるユーザ端末200の通信処理の一例を示すフローチャートである。ユーザ側制御部210は、近距離無線通信を開始させることを許可する操作を受け付けなかった場合(ステップS204:NO)、処理をステップS232に進める。ユーザ側制御部210は、近距離無線通信を開始させることを許可する操作を受け付けた場合(ステップS204:YES)、検出情報を生成する。このとき、ユーザ側制御部210は、車載システム100とユーザ端末200との距離、ユーザ端末200の電池残量、ユーザ端末200の最高通信速度、ユーザ端末200におけるモバイル通信および/または近距離無線通信の電波強度、ユーザ端末200の残り通信容量を表す情報を、検出情報として生成する。ユーザ側制御部210は、近距離無線用通信部214を用いて、生成した検出情報を車載システム100に送信する(ステップS230)。
次にユーザ側制御部210は、近距離無線通信を開始するか否かを判定する(ステップS232)。ユーザ側制御部210は、近距離無線用通信部214を用いて接続要求を受信した場合に近距離無線通信を開始すると判定して(ステップS232:YES)、近距離無線通信を開始する(ステップS206)。ユーザ側制御部210は、近距離無線通信を開始しないと判定した場合(ステップS232:NO)、ステップS208に処理を進める。
以下、複数のユーザ端末200のうち一つのユーザ端末200を決定する処理について説明する。この処理は、以下のように、複数の処理(1)〜(7)に基づいて行われる。
(1)車両側制御部110は、端末リスト116Aに登録された優先順位に基づいて、複数のユーザ端末200のうち最も優先順位が高いユーザ端末200を選択する。
(2)車両側制御部110は、複数のユーザ端末200のうち、電池残量が30%以上である場合に、近距離無線通信する候補として選択する。
(3)車両側制御部110は、複数のユーザ端末200のうち、最高通信速度が所定値以下である場合に、近距離無線通信する候補として選択しない。所定値は、例えば、800Mbpsである。
(4)車両側制御部110は、複数のユーザ端末200のうち、ユーザ端末200におけるモバイル通信および/または近距離無線通信の電波強度が所定値未満である場合に、近距離無線通信する候補として選択しない。車両側制御部110は、例えば、モバイル通信の電波強度のレベルを5段階(レベル1が最も電波強度が低く、レベル5が最も電波強度が高い)で表現する場合において、電波強度がレベル3未満である場合、近距離無線通信する候補として選択しない。
(5)車両側制御部110は、所定期間におけるユーザ端末200の残り通信容量が所定値以上である場合に、近距離無線通信する候補として選択する。所定期間は、例えば1月であり、所定値は、例えば20Gである。
(6)車両側制御部110は、ユーザ端末200と車両Mとの距離が所定距離以内である場合に、近距離無線通信する候補として選択する。所定距離は、例えば5メートルである。
(7)車両側制御部110は、ユーザ端末200を保有するユーザが車両Mの所有者である場合に、当該ユーザ端末200を選択する。
車載システム100は、(1)〜(7)の少なくとも一つの処理を行って、一つのユーザ端末200を決定してもよく、複数の処理を行うことで、処理ごとにユーザ端末200を絞り込んでもよい。また、車載システム100は、ユーザが選択に基づいて一又は複数の処理を行って一つのユーザ端末200を決定してもよい。例えば、車載システム100は、残りの電池残量が15%以上かつ残りの通信容量が20G以上である場合にのみ、近距離無線通信を起動するというユーザの設定に基づいて一つのユーザ端末200を決定してもよい。
図11は、モバイル通信の通信方式および近距離無線通信の通信方式と、優先順位との関係を示す図である。車載システム100は、下記の(A)、(B)、および(C)の規則に従って、一つのユーザ端末200を決定する。
(A)車載システム100は、ユーザ端末200におけるモバイル通信の通信方式として5Gが搭載されているユーザ端末200と、4G+が搭載されているユーザ端末200とのうち、5Gが搭載されているユーザ端末200を優先して選択する。
(B)車載システム100は、ユーザ端末200における近距離無線通信の通信方式としてWi−Fiが搭載されているユーザ端末200と、Bluetoothが搭載されているユーザ端末200とのうち、Wi−Fiが搭載されているユーザ端末200を優先して選択する。
(C)モバイル通信と近距離無線通信とのうち、モバイル通信の通信方式を優先する。
以上より、図11中の「1」に示したように、モバイル通信の通信方式が5Gかつ近距離無線通信の通信方式がWi−Fiのユーザ端末200の優先順位は最も高い。図11中の「2」に示したように、モバイル通信の通信方式が5Gかつ近距離無線通信の通信方式がBluetoothのユーザ端末200の優先順位は、「1」の次に高い。図11中の「3」に示したように、モバイル通信の通信方式が4G+かつ近距離無線通信の通信方式がWi−Fiのユーザ端末200の優先順位は、「2」の次に高い。図11中の「4」に示したように、モバイル通信の通信方式が4G+かつ近距離無線通信の通信方式がBluetoothのユーザ端末200の優先順位は、最も低い。
以上説明したように、第4の実施形態の通信システム1によれば、接続要求を複数送信し、複数のユーザ端末200と近距離無線通信が可能である場合、いずれか一つのユーザ端末200と近距離無線通信することを決定し、決定された一つのユーザ端末200以外のユーザ端末200に、近距離無線通信を停止してもよいことを示す通知を送信する。これにより、通信システム1によれば、車載システム100が通信を行う可能性がある場合に、複数のユーザ端末200に近距離無線通信を開始させることを促すことができる。
また、第4の実施形態の通信システム1によれば、通信方式の組み合わせ、ユーザ端末200の電池残量、ユーザ端末200の通信速度の最高値、ユーザ端末200の電波強度、ユーザ端末200の通信容量上限に対する残り通信容量、ユーザ端末200と車両Mとの距離のうち少なくとも一つに基づいて、いずれか一つのユーザ端末200と近距離無線通信することを決定することができる。これにより、第4の実施形態の通信システム1によれば、より通信の信頼性の高いユーザ端末200を選択することができる。
さらに、第4の実施形態の通信システム1において、近距離無線通信するユーザ端末200を決定して車載システム100とサーバ装置300との間で通信を行っている場合、車載システム100は、通信方式の組み合わせ、ユーザ端末200の電池残量、ユーザ端末200の通信速度の最高値、ユーザ端末200の電波強度、ユーザ端末200の通信容量上限に対する残り通信容量、ユーザ端末200と車両Mとの距離のうち少なくとも一つに基づいて、ユーザ端末200を交替してもよい。この場合、車載システム100は、ステップS132で近距離無線通信が可能なユーザ端末200の端末IDを記憶しておく。そして、車載システム100は、現在近距離無線通信を行っているユーザ端末200が検出情報に基づいて近距離無線通信する条件を満たさない場合、記憶した端末IDを参照して一つのユーザ端末200を決定し、現在近距離無線通信を行っているユーザ端末200に交替するユーザ端末200に、近距離無線通信を開始させるための要求を送信する。
(その他の実施形態(1))
上述した実施形態において、ユーザ端末200は、車載システム100から受信したメッセージを受信した後、自動またはユーザの操作に基づいて近距離無線通信を起動した場合に、近距離無線通信を起動したことを車載システム100に通知してもよい。車載システム100は、近距離無線通信を起動したことが通知された場合に、接続要求をユーザ端末200に送信する。
(その他の実施形態(2))
車載システム100は、端末リスト116Aに複数のユーザ端末200が登録されている場合に、当該複数のユーザ端末200に一斉に、近距離無線通信を起動するためのメッセージを送信してよいが、これに限定されず、優先順位が高い順に、順次メッセージを送信してもよい。車載システム100は、いずれか一つのユーザ端末200との間で近距離無線通信が確立した場合、他のユーザ端末200に対してメッセージを送信しない。
(その他の実施形態(3))
ユーザ端末200は、メッセージに基づいて近距離無線通信を起動した場合において、所定期間、近距離無線通信が確立しない場合、自動的に近距離無線通信を停止してよい。この場合、ユーザ端末200は、自動的に近距離無線通信を停止してよいことを通知するメッセージを車載システム100に送信してよい。
(その他の実施形態(4))
車載システム100は、情報取得部108により検出された操作に応じて実行される車載システム100とサーバ装置300との間の通信の通信量に基づいて、いずれか一つのユーザ端末200と近距離無線通信することを決定してよい。図9に示した処理において、例えば、ナビゲーション処理部106の操作に基づいて、車載システム100がサーバ装置300に送信する通信データの種類または起動するアプリケーションプログラムが特定されたものとする。この場合、車載システム100は、特定された通信方式の種類またはアプリケーションプログラムに基づいて、ユーザ端末200を切り替えてもよい。
車載システム100は、車両Mの走行に影響を与える重要な情報を通信する場合、ユーザ端末200を経由することなく、サーバ装置300と直接通信を行う。一方、車載システム100は、車両Mの走行に影響を与えないエンターテインメント系の情報を通信する場合、ユーザ端末200を経由して、サーバ装置300と通信を行う。または、車載システム100は、車両Mの走行に影響を与える重要な情報を通信する場合、近距離無線通信が可能な複数のユーザ端末200のうち、最も通信能力が高いユーザ端末200を決定して、サーバ装置300と通信を行う。一方、車載システム100は、車両Mの走行に影響を与えないエンターテインメント系の情報を通信する場合、通信能力が最も高いユーザ端末200ではなく、ユーザが設定した優先順位等に基づいてユーザ端末200を決定して、当該決定したユーザ端末200を経由して、サーバ装置300と通信を行う。
さらに、車載システム100は、メッセージに、通信データの種類やアプリケーションプログラムの種類を表す情報を格納してよい。ユーザ端末200は、メッセージに含まれる通信データの種類やアプリケーションプログラムの種類を表す情報に基づいて、通信データの種類やアプリケーションプログラムの種類を表示する。これにより、ユーザ端末200は、近距離無線通信により通信を行う通信データの種類やアプリケーションプログラムの種類をユーザに確認させることができる。
(その他の実施形態(5))
さらに、車載システム100は、モバイル通信を行うためにユーザ端末200の近距離無線通信を利用していたが、モバイル通信に限らず、車両M間で通信を行う車車間通信のためにユーザ端末200の近距離無線通信を利用してもよい。この場合、車載システム100は、車車間通信が必要な場合に、近距離無線通信を開始するための要求をユーザ端末200に送信し、ユーザ端末200の近距離無線通信が起動した場合に、ユーザ端末200を経由して車車間通信のためのデータを他の車両Mとの間で通信する。
なお、本発明の一態様における車載システム100およびユーザ端末200において動作するプログラムは、本発明の一態様に関わる上記の各実施形態や変形例で示した機能を実現するように、1つ、または複数の、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。そして、これらの各装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)等の各種ストレージに格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われても良い。
なお、上述した各実施形態や変形例における車載システム100およびユーザ端末200それぞれの一部又は全部を1つ、または複数のプロセッサを備えたコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、車載システム100およびユーザ端末200に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した各実施形態や変形例における車載システム100およびユーザ端末200のそれぞれの一部、又は全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよいし、チップセットとして実現してもよい。また、上述した各実施形態や変形例における車載システム100およびユーザ端末200の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法は、LSIに限らず専用回路、および/または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
以上、この発明の一態様として各実施形態や変形例に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は各実施形態や変形例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明の一態様は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態や変形例に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
例えば、上記各実施形態や各変形例の一部または全部を組み合わせることで本発明の一態様を実現してもよい。
1…通信システム、10…センサ、100…車載システム、102…モバイル通信用通信部、104…SIMカード処理部、106…ナビゲーション処理部、108…情報取得部、110…車両側制御部、112…ユーザインターフェース部、114…近距離無線用通信部、116…記憶部、116A…端末リスト、200…ユーザ端末、202…モバイル通信用通信部、204…SIMカード処理部、206…電話機能部、208…アプリケーション処理部、210…ユーザ側制御部、212…ユーザインターフェース部、214…近距離無線用通信部、216…記憶部、M…車両

Claims (13)

  1. 第1の通信装置の使用が開始される可能性に関連する情報を検出するセンサと、
    前記センサが検出した情報を取得する取得部と、第1の通信方式を用いて無線通信網に接続する第1の通信部と、第2の通信方式を用いて第2の通信装置と近距離無線通信する第2の通信部と、制御部と、を備える前記第1の通信装置と、
    第3の通信方式を用いて無線通信網に接続する第3の通信部と、前記第2の通信方式を用いて前記第1の通信装置と近距離無線通信する第4の通信部と、を備える第2の通信装置と、を備え、
    前記制御部は、前記取得部が取得した情報に基づいて、前記近距離無線通信を開始させるための要求を、前記第1の通信部を介して前記第2の通信装置に送信する、
    通信システム。
  2. 自装置の使用が開始される可能性に関連する情報を検出するセンサが検出した情報を取得する取得部と、
    第1の通信方式を用いて無線通信網に接続する第1の通信部と、
    第2の通信方式を用いて他通信装置と近距離無線通信する第2の通信部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記取得部が取得した情報に基づいて、前記近距離無線通信を開始させるための要求を、前記第1の通信部を介して前記第2の通信装置に送信する、
    通信装置。
  3. 前記センサが検出する前記自装置の使用が開始される可能性に関連する情報は、ユーザが前記通信装置に近づく可能性に関連する情報である、請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記他通信装置を識別する識別情報を含むリストを記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記リストに含まれた前記識別情報を含む前記要求を送信することにより、前記識別情報が示す前記他通信装置に前記近距離無線通信を開始させる、
    請求項2から3のうちいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 前記リストには、前記識別情報が複数含まれ、
    前記制御部は、
    一つの前記識別情報を含む前記要求を複数送信し、前記複数の前記他通信機器のうち、いずれか一つの前記他通信機器と近距離無線通信することを決定し、
    前記決定された一つの前記他通信機器以外の前記他通信機器に、前記近距離無線通信を停止してもよいことを示す通知を、前記第1の通信部を介して送信する、
    請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記制御部は、前記第3の通信方式と前記第2の通信方式との組み合わせ、前記他通信装置の電池残量、前記第3の通信部の通信速度の最高値、前記第3の通信部が検出した電波強度、前記他通信装置の通信容量上限に対する残り通信容量、前記自装置と前記他通信装置との距離のうち少なくとも一つに基づいて、いずれか一つの前記他通信装置と近距離無線通信することを決定する、
    請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記制御部は、前記自装置における前記第3の通信方式と前記第2の通信方式との組み合わせ、前記他通信装置の電池残量、前記第3の通信部の通信速度の最高値、前記第3の通信部が検出した電波強度、前記他通信装置の通信容量上限に対する残り通信容量、前記自装置と前記他通信装置との距離のうち少なくとも一つに基づいて、前記決定された一つの前記他通信装置に交替する別の前記他通信装置に、前記前記近距離無線通信を開始させるための要求を送信する、
    請求項5または6に記載の通信装置。
  8. 前記制御部は、前記センサにより検出された操作に応じて実行される自装置と前記無線通信網との間の通信の通信量に基づいて、いずれか一つの前記他通信装置と近距離無線通信することを決定する、
    請求項5に記載の通信装置。
  9. 前記制御部は、前記取得部が取得した情報に基づいて、前記ユーザが前記車両に乗車すると判断する場合には前記近距離無線通信を開始させるための要求を、前記ユーザが前記車両から降車すると判断する場合には前記近距離無線通信を停止してもよいことを示す通知を、それぞれ前記第1の通信部を介して前記第2の通信装置に送信する、
    請求項2から8のうちいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 無線通信網に接続する第1の通信装置の使用が開始される可能性に関連する情報をセンサが検出し、
    前記第1の通信装置が、前記センサが検出した情報を取得し、
    前記第1の通信装置が、近距離無線通信を開始させるための要求を、前記無線通信網を介して第2の通信装置に送信し、
    前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間で近距離無線通信を確立し、
    前記第1の通信装置が、前記第2の通信装置を介して、前記無線通信網と接続する、
    通信方法。
  11. コンピュータを、
    自装置の使用が開始される可能性に関連する情報を検出するセンサが検出した情報を取得する取得部と、
    第1の通信方式を用いて無線通信網に接続する第1の通信部と、
    第2の通信方式を用いて他通信装置と近距離無線通信する第2の通信部とを備える通信装置において、
    前記取得部が取得した情報に基づいて、前記近距離無線通信を開始させるための要求を前記第1の通信部を介して前記他通信装置に送信する制御部
    として機能させる、通信装置のプログラム。
  12. 無線通信網に接続する第1の通信装置の使用が開始される可能性に関連する情報に基づいて送信された、近距離無線通信を開始させるための要求を受信する受信部と、
    メッセージを提示する提示部と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記受信部により受信された前記要求に基づいて、近距離無線通信を開始させることを許可するメッセージを前記提示部に提示する、
    通信装置。
  13. コンピュータを、
    無線通信網に接続する第1の通信装置の使用が開始される可能性に関連する情報に基づいて送信された、近距離無線通信を開始させるための要求を受信する受信部と、
    メッセージを提示する提示部と、
    を備える通信装置において、
    前記受信部により受信された前記要求に基づいて、近距離無線通信を開始させることを許可するメッセージを前記提示部に提示する制御部
    として機能させる、通信装置のプログラム。
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