JP2019054389A - スピーカ - Google Patents
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Abstract
【課題】 ボイスコイルの発熱による磁気ギャップ周辺の温度上昇を抑制できるスピーカを提供する。【解決手段】 スピーカ1は、第1部材であるトップヨーク13の前端部13aと、第2部材であるフレーム3の後方部分3bの後端部3cとの間にスペーサ23が介在して、間隔δの隙間による空気通路Pが形成されている。ボビン4と振動板5が前後方向に振動すると、ボイスコイル6に対向する空気通路Pを経て、磁気ギャップG周辺の空間と外部との間に空気流Aが形成され、ボイスコイル6が周囲の全周にわたって冷却される。【選択図】図1
Description
本発明は、ボイスコイルの発熱による温度上昇を抑制できる構造のスピーカに関する。
特許文献1と特許文献2に、ボイスコイルの発熱による温度上昇を抑制することを目的としたスピーカの発明が記載されている。
特許文献1の記載されているスピーカは、磁気回路部が、バックプレートと、バックプレートの中央部のセンターポールと、バックプレートの外周部に固定されたマグネットと、マグネットの前方のトッププレートとで構成されている。センターポールの外周面とトッププレートの内周面との間に磁気ギャップが形成され、ボビンに巻かれたボイスコイルが、磁気ギャップ内に位置している。
特許文献1の図5に記載されている実施形態は、トッププレートのマグネットへの接着面に4方向へ放射状に延びる放熱用の溝部が形成されている。スピーカは、ボイスコイルと共に振動板が前後に振動して発音するが、このとき、ボイスコイルの周辺の空間部に滞留していた熱が、前記溝部から外方へ放出されるものと説明されている。
特許文献2の図1に記載されているスピーカは、主磁石の前方に固定されたプレートと、振動板を支持している鉄製のフレームとの間に、非磁性材料で形成された円板状の間隔片が挟まれている。この間隔片を設けることで、プレートとフレームとの取付け面からの漏れ磁束を減少させている。そして、前記間隔片には、フレームとの取付け面に、放射方向に延びる複数の溝が形成されており、振動板が前後に振動したときに、複数の溝から外気を流入し、ボイスコイルを冷却するものとなっている。
特許文献1と特許文献2に記載のスピーカは、磁性材料製のプレートまたは非磁性材料製の間隔片に放熱用の溝が形成されているが、この構造では以下の課題が発生する。
(1)複数本の細くて浅い溝で冷却のための空気流を形成しているため、放熱効果が十分ではなく、溝が形成されている場所と溝が形成されていない場所とで、前記空間部に放熱ムラが発生しやすい。
(2)振動板が前後方向に振動するときに、空気が、細くて浅い溝内を通過するため、振動板の振幅が大きくなると、空気が溝内を通過する際に流速が大きくなって吸気音および排気音が大きくなり、この吸気音および排気音がエアノイズとして外部に漏れやすい。
(3)特許文献1のスピーカでは、プレートに複数の溝を加工しなくてはならず、特許文献2のスピーカでは間隔片に複数の溝を加工しなくてはならないため、加工コストが高くなる。
(1)複数本の細くて浅い溝で冷却のための空気流を形成しているため、放熱効果が十分ではなく、溝が形成されている場所と溝が形成されていない場所とで、前記空間部に放熱ムラが発生しやすい。
(2)振動板が前後方向に振動するときに、空気が、細くて浅い溝内を通過するため、振動板の振幅が大きくなると、空気が溝内を通過する際に流速が大きくなって吸気音および排気音が大きくなり、この吸気音および排気音がエアノイズとして外部に漏れやすい。
(3)特許文献1のスピーカでは、プレートに複数の溝を加工しなくてはならず、特許文献2のスピーカでは間隔片に複数の溝を加工しなくてはならないため、加工コストが高くなる。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、空気流を形成する空気通路を、ボイスコイルに全周で対向させることで、十分な放熱効果を期待でき、またエアノイズを低減できるスピーカを提供することを目的としている。
本発明は、フレームおよび前記フレームに固定された磁気回路部を含む支持体と、前記フレームに前後方向に振動自在に支持された振動板と、前記振動板に固定されたボビンと、前記ボビンに巻かれて前記磁気回路部に形成された磁気ギャップ内に位置するボイスコイルと、を有するスピーカにおいて、
前記支持体を構成する第1部材および前記第1部材の前方に位置する第2部材が設けられ、前記第1部材が前方を向く前端部を有し、前記第2部材が後方を向く後端部を有しており、
前記第1部材と前記第2部材は、前記前端部と前記後端部とが前後方向に離間し隙間を空けて固定されており、少なくとも前記ボビンが前後方向の中立位置に静止しているときに、前記隙間が、前記ボイスコイルの外周に対向していることを特徴とするものである。
前記支持体を構成する第1部材および前記第1部材の前方に位置する第2部材が設けられ、前記第1部材が前方を向く前端部を有し、前記第2部材が後方を向く後端部を有しており、
前記第1部材と前記第2部材は、前記前端部と前記後端部とが前後方向に離間し隙間を空けて固定されており、少なくとも前記ボビンが前後方向の中立位置に静止しているときに、前記隙間が、前記ボイスコイルの外周に対向していることを特徴とするものである。
本発明のスピーカは、前記隙間を、前記ボイスコイルの巻き中心線の回りの360度の範囲で、前記ボイスコイルに対向させることが可能である。
本発明のスピーカは、前記第1部材の前記前端部と前記第2部材の前記後端部が、共に平坦面であることが好ましい。ただし、前記前端面と前記後端面の少なくとも一方が凹凸形状であってもよいし、溝が形成されていてもよい。
本発明のスピーカは、前記第1部材が、前記磁気回路部を構成するヨークであり、前記第2部材が、前記フレームの一部であることが好ましい。
本発明のスピーカは、前記前端部と前後端部との間にスペーサを介在させて、前記第1部材と前記第2部材とを固定することで構成できる。
例えば、前記スペーサは、前記ボイスコイルの巻き中心線の回りに間隔を空けて複数設けられる。
例えば、前記スペーサは、前記ボイスコイルの巻き中心線の回りに間隔を空けて複数設けられる。
または本発明のスピーカは、前記前端部と前後端部との間に隙間を形成した状態で、前記第1部材と前記第2部材とを固定部材によって互いに固定することで構成できる。
本発明のスピーカは、支持体を構成する部材に溝などを加工する必要がなく、ボイスコイルの外周に広い範囲で対向する隙間を形成することができる。ボイスコイルのほぼ全周に対向する隙間は開口容積が広いため、振動板が振動するときに、ボイスコイルから発せられた熱を外部へ放出しやすくなる。また、振動板が振動するときの吸気音と排気音を小さくでき、外部に漏れ出るエアノイズを低減できるようになる。
図1に本発明の第1実施形態のスピーカ1が示されている。
スピーカ1は、フレーム3と、フレーム3の後方(Z2方向)に固定された磁気回路部10とを有しており、フレーム3と磁気回路部10とで支持体2が構成されている。
スピーカ1は、フレーム3と、フレーム3の後方(Z2方向)に固定された磁気回路部10とを有しており、フレーム3と磁気回路部10とで支持体2が構成されている。
フレーム3は非磁性材料または磁性材料で形成されており、金属を使用したダイキャスト法、あるいは合成樹脂を使用した射出成型、または金属板を使用した板金加工などで形成されている。
磁気回路部10は、中心に位置するセンターポール11と、センターポール11の後方(Z2方向)に固定されたボトムヨーク12と、ボトムヨーク12の外周部分の前方(Z1方向)に対向するトップヨーク13と、ボトムヨーク12とトップヨーク13との間に固定されたマグネット14とで構成されている。センターポール11とボトムヨーク12およびトップヨーク13は磁性金属材料で形成されている。マグネット14はリング状の永久磁石であり、中心穴内にセンターポール11が位置している。マグネット14は、前方に向く面(Z1側の表面)と後方に向く面(Z2側の表面)とが、異なる磁極に着磁されている。センターポール11の外周面と、トップヨーク13の内周面との対向部に磁気ギャップGが形成されている。
フレーム3と磁気回路部10とで構成される支持体2の内部に、ボビン4と振動板5が配置されている。
ボビン4は断面が真円の筒体であり、中空である。ボビン4は、紙製または紙と合成樹脂との合成材料で形成されている。あるいはボビンは合成樹脂材料で形成されている。ボビン4の後方部分(Z2側)に、ボイスコイル6が設けられており、ボビン4とボイスコイル6が前記磁気ギャップG内に位置している。ボイスコイル6は被覆導線であるコイル線材が、ボビン4の外周に複数ターン巻かれることで形成されている。
図1に、ボイスコイル6の巻き中心線Oが示されている。この巻き中心線Oは、スピーカ1の前後方向に延びる中心線と一致している。
振動板5はいわゆるコーン形状であり、紙製または紙と合成樹脂との合成材料で形成されている。あるいは振動板5は合成樹脂材料で形成されている。ボビン4のZ1側の端部の外周面に、振動板5の内周部5aが接着されて固定されている。フレーム3のZ1側の縁部3aと、振動板5の外周部5bとの間にエッジ部材7が設けられている。エッジ部材7は柔軟に変形できるよう布材や発泡樹脂材料、またはそれらの組み合わせ材料で形成されている。振動板5のZ2側の内面にキャップ部材8が固定されている。キャップ部材8により、ボビン4の前方(Z1方向)に向く開口部が前方から塞がれている。
ボビン4のZ1側の外周面と、フレーム3のZ2側の内面との間にダンパー部材9が設けられている。ダンパー部材9は、布材、または布材と合成樹脂との合成材料、あるいは合成樹脂材料で形成されて、ダンパー部材9が非通気性となっている。ダンパー部材9はコルゲート加工されており、断面が波形状である。
図1に示すスピーカ1は、磁気回路部10を構成する部材であるトップヨーク13の前方(Z1方向)に向く前端部13aと、フレーム3の後方部分3bの後方(Z2方向)に向く後端部3cとの間に、前後方向の間隔がδとなる隙間が形成されており、この隙間が空気通路Pとなっている。図1に示す第1実施形態では、トップヨーク13が、支持体2を構成する第1部材であり、フレーム3の後方部分3bが、支持体2を構成する第2部材である。前述のように、支持体2は、フレーム3と磁気回路部10とで構成されている。
図2に示すように、第1部材であるトップヨーク13の前端部13aと、第2部材であるフレーム3の後方部分3bの後端部3cは、共に平坦面である。トップヨーク13の前端部13aの複数箇所に雌ねじ穴21が形成されている。雌ねじ穴21は、巻き中心線Oを中心とする円周方向に向けて120度の角度間隔で形成されている。フレーム3の後方部分3bの底部に取付け穴22が形成されている。取付け穴22も、巻き中心線Oを中心とする円周方向へ向けて120度の角度間隔で形成されている。トップヨーク13の前端部13aと、フレーム3の後方部分3bの後端部3cとの間に、複数のリング状のスペーサ23が挟まれている。それぞれの取付け穴22に、前方から固定ねじ24が挿入される。固定ねじ24は、スペーサ23の中心穴に挿入され、固定ねじ24の先部の雄ねじ部が雌ねじ穴21に螺着されている。
図1に示すように、固定ねじ24が締め付けられると、トップヨーク13の前端部13aと、フレーム3の後方部分3bの後端部3cとの隙間が間隔δに保たれて、前記空気通路Pが形成される。この空気通路Pの前後方向(Z1−Z2方向)の幅寸法(隙間の間隔)δは、スペーサ23の厚さ寸法で決められる。
ボイスコイル6にボイス電流が流されておらず、エッジ部材7とダンパー部材9とで支持されたボビン4および振動板5が前後方向(Z1−Z2方向)の中立位置に静止しているときに、空気通路Pが、ボイスコイル6の外周に対向している。すなわち、ボビン4と振動板5とが中立位置のときに、フレーム3の後方部分3bの後端部3cが、ボイスコイル6のZ1側の端部6aよりもZ2側に位置し、トップヨーク13の前端部13aが、ボイスコイル6のZ2側の端部6bよりもZ1側に位置している。
また、ボイスコイル6にボイス電流が流されて、ボビン4と振動板5が前後方向へ最大振幅で振動したときも、ボイスコイル6の外周部に空気通路Pが常に対向することが好ましい。
空気通路Pは、ボイスコイル6の巻き中心線Oを中心とする360度の全周でボイスコイル6の外周に対向している。図1において、スペーサ23の左右方向の幅寸法(直径)は、前端部13aと後端部3cとの対向領域の左右方向の幅寸法Wよりも十分に小さく、スペーサ23の幅寸法(直径)は、対向領域の幅寸法Wの1/3以下で、好ましくは1/4以下である。また、スペーサ23の、巻き中心線Oを中心とする円周方向での配置数は、多くとも6個であり、好ましくは4個、さらに好ましくは第1実施形態のように3個である。
巻き中心線Oと直交する平面で見たときに、複数のスペーサ23の占める面積は、前端部13aと後端部3cとの対向領域の全体の面積に比べて十分に狭くなっており、空気通路Pは、複数のスペーサ23の面積を除く、前端部13aと後端部3cとの対向領域の面積の全域を占める広さを有している。空気通路Pを巻き中心線Oの周囲全周にわたって形成できるため、トップヨーク13の前端部13aとフレーム3の後方部分3bの後端部3cとの前後方向の隙間の間隔δを狭くしても、空気通路Pの開口容積を広くでき、ボイスコイル6が位置する磁気ギャップGと外気との間で換気を効果的に行なえるようになる。
図1に示す第1実施形態のスピーカ1は、ボビン4に巻かれたボイスコイル6にボイス電流が与えられると、磁気ギャップGにおいて、センターポール11とトップヨーク13との間を横断する磁界と前記ボイス電流とで電磁力(磁気エネルギー)が誘導されて、ボイスコイル6のZ1−Z2方向の運動エネルギーに変換される。この運動エネルギーがボビン4から振動板5に伝達される。振動板5は、ダンパー部材9とエッジ部材7の変形に応じて前後方向へ振動し、音響エネルギーが前方(Z1方向)の空間に放出される。
ダンパー部材9が非通気性の材料で形成されているため、前方のダンパー部材9と後方のボトムヨーク12との間で、且つボビン4の外周側が、前記空気通路Pを除いてほぼ密閉された空間Sとなっている。また、ボビン4の内部空間も、前方からキャップ8で塞がれている。そのため、ボビン4と振動板5とが前後方向に振動すると、前記空間Sの内部圧力が変動し、図1に示すように、空気通路Pを通じて、空間Sの磁気ギャップG周辺と外気との間で空気流Aが形成される。空気通路Pはボイスコイル6の外周部の全周にわたって対向している。よって、ボイスコイル6が空気流Aによって全体的に冷却されるようになり、磁気ギャップGの周辺では、円周方向において熱量が偏在することなく冷却効果を得ることができる。また、溝などを用いている従来例と比較して、空気流Aの流速を抑えることができ、エアノイズの発生を低減できるようになる。
図3に本発明の第2実施形態のスピーカ101が示されている。このスピーカ101を構成する部材のうち、図1に示すスピーカ1と同じ部材には同じ符号を付している。図3に示すスピーカ101は、フレーム103と磁気回路部110および固定部材30とで支持体102が構成されている。
図3に示す磁気回路部110は、凹筒状に形成されたボトムヨーク112を有している。ボトムヨーク112の中央部の前面に磁石114が固定され、磁石114の前方にセンターポール111が固定されている。磁石114は円柱形状であり、前方(Z1方向)に向く面と、後方(Z2方向)に向く面とが異なる磁極に着磁されている。ボトムヨーク112に形成された筒状部113の内周面と、センターポール111の外周面との間に磁気ギャップGが形成されている。ボビン4に巻かれたボイスコイル6は、磁気ギャップG内に配置されている。センターポール111とボトムヨーク112は磁性金属材料で形成されている。
フレーム103は、前方部分103aと後方部分103bとに分割されている。ボビン4とフレーム103との間に、非通気性のダンパー部材9が設けられているが、ダンパー部材9の外周部は、前方部分103aと後方部分103bとの間に挟まれて固定されている。また、フレーム103の前方部分103aの縁部103cと、振動板5の外周部5bとの間にエッジ部材7が設けられている。
第2実施形態のスピーカ101では、ボトムヨーク112の筒状部113が、支持体102を構成する第1部材として機能し、フレーム103の後方部分103bが第2部材として機能している。
磁気回路部110を構成するボトムヨーク112と、フレーム103の後方部分103bは、固定部材30で保持されて固定されている。固定部材30は非磁性材料の金属または合成樹脂材料で形成されることが好ましい。第1部材として機能するボトムヨーク112の筒状部113は前端部113aを有しており、第2部材として機能するフレーム103の後方部分103bは後端部103dを有している。ボトムヨーク112と後方部分103bは、前端部113aと後端部103dとが前後方向に間隔δの隙間を開けた状態で、前記固定部材30に固定されている。
間隔δの隙間の内部は、前端部113aと後端部103dとの対向領域の全域において障害物の存在しない空気通路Pとなっている。空気通路Pは、巻き中心線Oを中心とする360度の全周において、ボイスコイル6の外周に対向している。
固定部材30には、複数の開口部31が形成されている。開口部31は、フレーム103の後方部分103bのZ2側の後端部よりもさらに後方(Z2方向)に離れた箇所に開口している。前記空気通路Pは、開口部31を経て外気に通じている。
図3に示すスピーカ101において、ボビン4と振動板5が前後方向に振動すると、ボビン4の外周側で且つダンパー部材9とボトムヨーク112とで囲まれた空間Sの圧力が変化し、前端部113aと後端部103dとの間の空気通路Pおよび固定部材30の開口部31を経て、空間Sと外部との間で空気流Aが形成される。前端部113aと後端部103dとの間の空気通路Pは、巻き中心線Oを中心とする360度の全周でボイスコイル6に対向して、その開口容積が大きくなっているため、ボイスコイル6の発熱による磁気ギャップG内の温度上昇を効果的に抑制できる。
なお、支持体2,102の構成部材である第1部材と第2部材は、ヨークやフレームの一部に限られず、他の部品を追加してその部品を第1部材または第2部材としてもよい。
また、第1部材の前端部と第2部材の後端部は平坦面であることが好ましいが、前端面と後端面とが前後方向に間隔を空けていれば、隙間を介して対向する前端部と後端部の少なくとも一方に凹凸が形成され、または浅い溝などが形成されていてもよい。
1 スピーカ
2 支持体
3 フレーム
3b 後方部分(第2部材)
3c 後端部
4 ボビン
5 振動板
6 ボイスコイル
10 磁気回路部
13 トップヨーク(第1部材)
13a 前端部
23 スペーサ
30 固定部材
31 開口部
101 スピーカ
103 フレーム
103b 後方部分(第2部材)
103d 後端部
110 磁気回路部
112 ボトムヨーク
113 筒状部(第1部材)
113a 前端部
A 空気流
G 磁気ギャップ
O 巻き中心線
P 空気通路
2 支持体
3 フレーム
3b 後方部分(第2部材)
3c 後端部
4 ボビン
5 振動板
6 ボイスコイル
10 磁気回路部
13 トップヨーク(第1部材)
13a 前端部
23 スペーサ
30 固定部材
31 開口部
101 スピーカ
103 フレーム
103b 後方部分(第2部材)
103d 後端部
110 磁気回路部
112 ボトムヨーク
113 筒状部(第1部材)
113a 前端部
A 空気流
G 磁気ギャップ
O 巻き中心線
P 空気通路
Claims (7)
- フレームおよび前記フレームに固定された磁気回路部を含む支持体と、前記フレームに前後方向に振動自在に支持された振動板と、前記振動板に固定されたボビンと、前記ボビンに巻かれて前記磁気回路部に形成された磁気ギャップ内に位置するボイスコイルと、を有するスピーカにおいて、
前記支持体を構成する第1部材および前記第1部材の前方に位置する第2部材が設けられ、前記第1部材が前方を向く前端部を有し、前記第2部材が後方を向く後端部を有しており、
前記第1部材と前記第2部材は、前記前端部と前記後端部とが前後方向に離間し隙間を空けて固定されており、少なくとも前記ボビンが前後方向の中立位置に静止しているときに、前記隙間が、前記ボイスコイルの外周に対向していることを特徴とするスピーカ。 - 前記隙間は、前記ボイスコイルの巻き中心線の回りの360度の範囲で前記ボイスコイルに対向している請求項1記載のスピーカ。
- 前記第1部材の前記前端部と前記第2部材の前記後端部は、共に平坦面である請求項1または2記載のスピーカ。
- 前記第1部材は、前記磁気回路部を構成するヨークであり、前記第2部材は、前記フレームの一部である請求項1ないし3のいずれかに記載のスピーカ。
- 前記前端部と前後端部との間にスペーサを介在させて、前記第1部材と前記第2部材とが固定されている請求項1ないし4のいずれかに記載のスピーカ。
- 前記スペーサは、前記ボイスコイルの巻き中心線の回りに間隔を空けて複数設けられている請求項5記載のスピーカ。
- 前記前端部と前後端部との間に隙間を形成した状態で、前記第1部材と前記第2部材とが固定部材によって互いに固定されている請求項1ないし4のいずれかに記載のスピーカ。
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