JP2019053212A - 偏光フィルムの製造方法 - Google Patents
偏光フィルムの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019053212A JP2019053212A JP2017177759A JP2017177759A JP2019053212A JP 2019053212 A JP2019053212 A JP 2019053212A JP 2017177759 A JP2017177759 A JP 2017177759A JP 2017177759 A JP2017177759 A JP 2017177759A JP 2019053212 A JP2019053212 A JP 2019053212A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polarizing film
- film
- polyvinyl alcohol
- meth
- polarizer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Polarising Elements (AREA)
Abstract
Description
前記フレキシブル偏光膜の単体を搬送する工程B、並びに、
前記工程Bで搬送された前記フレキシブル偏光膜の単体の少なくとも片面に光学フィルムおよび表面処理層から選ばれるいずれか少なくとも1つの光学層を積層する工程Cを有することを特徴とする偏光フィルムの製造方法、に関する。
P>−(100.929T−42.4−1)×100(ただし、T<42.3)、又は、
P≧99.9(ただし、T≧42.3)の条件を満足するように構成されたものであることが好ましい。
本発明のフレキシブル偏光膜の単体は、例えば、ポリビニルアルコール系偏光子の少なくとも片面に、補強膜を有するものを用いることができる。図1(A)のフレキシブル偏光膜1は、ポリビニルアルコール系偏光子aの第1の片面にのみ第1補強膜b1を有する場合である。また、図1(B)のフレキシブル偏光膜1´は、ポリビニルアルコール系偏光子aの第1の片面に第1補強膜b1を有し、他方の第2の片面には第2補強膜b2を有する場合である。本発明のフレキシブル偏光膜1において、第1補強膜b1および/または第2補強膜b2は、前記ポリビニルアルコール系偏光子aに、直接、設けられている。上記のように、本発明のフレキシブル偏光膜1(1´)の単体は、ポリビニルアルコール系偏光子a並びに補強膜b1および/またはb2を有し、補強膜b1および/またはb2の外側には付加層を有しない。また、図1(A)に示すように本発明のフレキシブル偏光膜1の単体が、ポリビニルアルコール系偏光子aの片側にのみ補強膜b1を設けたものである場合には、当該補強膜b1を設けていないポリビニルアルコール系偏光子aの片側には付加層を有しない。
本発明のフレキシブル偏光膜は、具体的には実施例に示す捻回試験を施した後において、ポリビニルアルコール系偏光子に割れ、折れ跡の発生及び光抜けを抑制できることが好ましい。捻回試験は、割れ、折れ跡の発生及び光抜けの生じ易いポリビニルアルコール系樹脂が配向する配向方向(吸収軸方向)の捻り状態における柔軟性を示す指標である。本発明のフレキシブル偏光膜は、捻回試験において、割れ、折れ跡の発生及び光抜けがなく、捻り状態において優れた柔軟性を有することが分かる。
ポリビニルアルコール系偏光子は、ポリビニルアルコール系樹脂が一方向(吸収軸方向)に配向し、かつ前記ポリビニルアルコール系樹脂にヨウ素又は二色性色素が吸着配向してなるものである。ポリビニルアルコール系樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、部分ホルマール化ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化物等が挙げられる。偏光子は、前記ポリビニルアルコール系樹脂を用いたポリビニルアルコール系フィルムに、ヨウ素や二色性染料の二色性色素を吸着させて一軸延伸することにより得ることができる。
特許第4751486号明細書、
特許第4751481号明細書、
特許第4815544号明細書、
特許第5048120号明細書、
国際公開第2014/077599号パンフレット、
国際公開第2014/077636号パンフレット、
等に記載されている薄型偏光子またはこれらに記載の製造方法から得られる薄型偏光子を挙げることができる。
P>−(100.929T−42.4−1)×100(ただし、T<42.3)、又は、
P≧99.9(ただし、T≧42.3)の条件を満足するように構成されている。前記条件を満足するように構成された偏光子は、一義的には、大型表示素子を用いた液晶テレビ用のディスプレイとして求められる性能を有する。具体的にはコントラスト比1000:1以上かつ最大輝度500cd/m2以上である。他の用途としては、例えば有機EL表示装置の視認側に貼り合される。
補強膜の厚さは、薄層化および柔軟性の観点から15μm以下であるのが好ましく、さらには10μm以下であるのが好ましく、さらには7μm以下であるのが好ましい。一方、補強膜の厚さは、柔軟性および強度の観点から、1μm以上であるのが好ましく、さらには3μm以上が好ましく、さらには5μm以上であるのが好ましい。
前記硬化性成分としては、例えば、ラジカル重合性化合物が挙げられる。ラジカル重合性化合物は、(メタ)アクリロイル基、ビニル基等の炭素−炭素二重結合のラジカル重合性の官能基を有する化合物が挙げられる。これら硬化性成分は、単官能ラジカル重合性化合物または二官能以上の多官能ラジカル重合性化合物のいずれも用いることができる。また、これらラジカル重合性化合物は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらラジカル重合性化合物としては、例えば、(メタ)アクリロイル基を有する化合物が好適である。なお、本発明において、(メタ)アクリロイルとは、アクリロイル基および/またはメタクリロイル基を意味し、「(メタ)」は以下同様の意味である。
単官能ラジカル重合性化合物としては、例えば、(メタ)アクリルアミド基を有する(メタ)アクリルアミド誘導体が挙げられる。(メタ)アクリルアミド誘導体は、偏光子との密着性を確保するうえで、また、重合速度が速く生産性に優れる点で好ましい。(メタ)アクリルアミド誘導体の具体例としては、例えば、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−ヘキシル(メタ)アクリルアミド等のN−アルキル基含有(メタ)アクリルアミド誘導体;N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール−N−プロパン(メタ)アクリルアミド等のN−ヒドロキシアルキル基含有(メタ)アクリルアミド誘導体;アミノメチル(メタ)アクリルアミド、アミノエチル(メタ)アクリルアミド等のN−アミノアルキル基含有(メタ)アクリルアミド誘導体;N−メトキシメチルアクリルアミド、N−エトキシメチルアクリルアミド等のN−アルコキシ基含有(メタ)アクリルアミド誘導体;メルカプトメチル(メタ)アクリルアミド、メルカプトエチル(メタ)アクリルアミド等のN−メルカプトアルキル基含有(メタ)アクリルアミド誘導体;などが挙げられる。また、(メタ)アクリルアミド基の窒素原子が複素環を形成している複素環含有(メタ)アクリルアミド誘導体としては、例えば、N−アクリロイルモルホリン、N−アクリロイルピペリジン、N−メタクリロイルピペリジン、N−アクリロイルピロリジン等があげられる。
ベンジル(メタ)アクリレート等のアラルキル(メタ)アクリレート;
2−イソボルニル(メタ)アクリレート、2−ノルボルニルメチル(メタ)アクリレート、5−ノルボルネン−2−イル−メチル(メタ)アクリレート、3−メチル−2−ノルボルニルメチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレ−ト、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレ−ト、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレ−ト、等の多環式(メタ)アクリレート;
2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2−メトキシメトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、アルキルフェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のアルコキシ基またはフェノキシ基含有(メタ)アクリレート;等が挙げられる。
グリシジル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートグリシジルエーテル等のエポキシ基含有(メタ)アクリレート;
2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチルエチル(メタ)アクリレート、テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロプロピル(メタ)アクリレート、オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、ヘプタデカフルオロデシル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のハロゲン含有(メタ)アクリレート;
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;
3−オキセタニルメチル(メタ)アクリレート、3−メチルーオキセタニルメチル(メタ)アクリレート、3−エチルーオキセタニルメチル(メタ)アクリレート、3−ブチルーオキセタニルメチル(メタ)アクリレート、3−ヘキシルーオキセタニルメチル(メタ)アクリレート等のオキセタン基含有(メタ)アクリレート;
テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ブチロラクトン(メタ)アクリレート、などの複素環を有する(メタ)アクリレートや、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコール(メタ)アクリル酸付加物、p−フェニルフェノール(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、二官能以上の多官能ラジカル重合性化合物としては、例えば、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジアクリレート、2−エチル−2−ブチルプロパンジオールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ネオぺンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリート、環状トリメチロールプロパンフォルマル(メタ)アクリレート、ジオキサングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、EO変性ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸と多価アルコールとのエステル化物、9,9−ビス[4−(2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレンがあげられる。具体例としては、アロニックスM−220、M−306(東亞合成社製)、ライトアクリレート1,9ND−A(共栄社化学社製)、ライトアクリレートDGE−4A(共栄社化学社製)、ライトアクリレートDCP−A(共栄社化学社製)、SR−531(Sartomer社製)、CD−536(Sartomer社製)等が挙げられる。また必要に応じて、各種のエポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレートや、各種の(メタ)アクリレート系モノマー等が挙げられる。
ラジカル重合硬化型形成材は、活性エネルギー線硬化型または熱硬化型の形成材として用いることができる。活性エネルギー線に電子線等を用いる場合には、当該活性エネルギー線硬化型形成材は光重合開始剤を含有することは必要ではないが、活性エネルギー線に紫外線または可視光線を用いる場合には、光重合開始剤を含有するのが好ましい。一方、前記硬化性成分を熱硬化性成分として用いる場合には、当該形成材は熱重合開始剤を含有するのが好ましい。
ラジカル重合性化合物を用いる場合の光重合開始剤は、活性エネルギー線によって適宜に選択される。紫外線または可視光線により硬化させる場合には紫外線または可視光線開裂の光重合開始剤が用いられる。前記光重合開始剤としては、例えば、ベンジル、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、3,3′−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系化合物;4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、α−ヒドロキシ−α,α´−ジメチルアセトフェノン、2−メチル−2−ヒドロキシプロピオフェノン、α−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンなどの芳香族ケトン化合物;メトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフエノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)−フェニル]−2−モルホリノプロパン−1などのアセトフェノン系化合物;べンゾインメチルエーテル、べンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、べンゾインブチルエーテル、アニソインメチルエーテルなどのベンゾインエーテル系化合物;ベンジルジメチルケタールなどの芳香族ケタール系化合物;2−ナフタレンスルホニルクロリドなどの芳香族スルホニルクロリド系化合物;1−フェノン−1,1―プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシムなどの光活性オキシム系化合物;チオキサンソン、2−クロロチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、2,4−ジメチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジクロロチオキサンソン、2,4−ジエチルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン、ドデシルチオキサントンなどのチオキサンソン系化合物;カンファーキノン;ハロゲン化ケトン;アシルホスフィノキシド;アシルホスフォナートなどがあげられる。
上記活性エネルギー線硬化型形成材において、ラジカル重合性化合物として、活性メチレン基を有するラジカル重合性化合物を用いる場合には、水素引き抜き作用のあるラジカル重合開始剤と組み合わせて用いるのが好ましい。
熱重合開始剤としては、補強膜の形成の際には熱開裂によって重合が開始しないものが好ましい。例えば、熱重合開始剤としては、10時間半減期温度が65℃以上、さらには75〜90℃であるものが好ましい。なお、この半減期とは、重合開始剤の分解速度を表す指標であり、重合開始剤の残存量が半分になるまでの時間をいう。任意の時間で半減期を得るための分解温度や、任意の温度での半減期時間に関しては、メーカーカタログなどに記載されており、たとえば、日本油脂株式会社の「有機過酸化物カタログ第9版(2003年5月)」などに記載されている。
カチオン重合硬化型形成材の硬化性成分としては、エポキシ基やオキセタニル基を有する化合物が挙げられる。エポキシ基を有する化合物は、分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するものであれば特に限定されず、一般に知られている各種の硬化性エポキシ化合物を用いることができる。好ましいエポキシ化合物として、分子内に少なくとも2個のエポキシ基と少なくとも1個の芳香環を有する化合物(芳香族系エポキシ化合物)や、分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有し、そのうちの少なくとも1個は脂環式環を構成する隣り合う2個の炭素原子との間で形成されている化合物(脂環式エポキシ化合物)等が例として挙げられる。
カチオン重合硬化型形成材は、硬化性成分として以上説明したエポキシ化合物及びオキセタン化合物を含有し、これらはいずれもカチオン重合により硬化するものであることから、光カチオン重合開始剤が配合される。この光カチオン重合開始剤は、可視光線、紫外線、X線、電子線等の活性エネルギー線の照射によって、カチオン種又はルイス酸を発生し、エポキシ基やオキセタニル基の重合反応を開始する。
本発明に係る硬化型形成材は、下記成分を含有することが好ましい。
本発明に係る活性エネルギー線硬化型形成材は、前記ラジカル重合性化合物に係る硬化性成分に加えて、(メタ)アクリルモノマーを重合してなるアクリル系オリゴマーを含有することができる。活性エネルギー線硬化型形成材中にアクリル系オリゴマーを含有することで、前記補強膜に活性エネルギー線を照射・硬化させる際の硬化収縮を低減し、補強膜と、偏光子との界面応力を低減することができる。硬化収縮を十分に抑制するためには、硬化性成分の全量100重量部に対して、アクリル系オリゴマーの含有量は、20重量部以下であることが好ましく、15重量部以下であることがより好ましい。形成材中のアクリル系オリゴマーの含有量が多すぎると、該形成材に活性エネルギー線を照射した際の反応速度の低下が激しく、硬化不良となる場合がある。一方、硬化性成分の全量100重量部に対して、アクリル系オリゴマーを3重量部以上含有することが好ましく、5重量部以上含有することがより好ましい。
上記活性エネルギー線硬化型形成材において、光酸発生剤を含有することができる。上記活性エネルギー線硬化型形成材に、光酸発生剤を含有する場合、光酸発生剤を含有しない場合に比べて、補強膜の耐水性および耐久性を飛躍的に向上することができる。光酸発生剤は、下記一般式(3)で表すことができる。
前記硬化型形成材は、活性エネルギー線硬化型形成材または熱硬化型形成材として用いられる。活性エネルギー線硬化型形成材では、電子線硬化型、紫外線硬化型、可視光線硬化型の態様で用いることができる。
活性エネルギー線硬化型形成材では、偏光子に活性エネルギー線硬化型形成材を塗工した後、活性エネルギー線(電子線、紫外線、可視光線など)を照射し、活性エネルギー線硬化型形成材を硬化して補強膜を形成する。活性エネルギー線(電子線、紫外線、可視光線など)の照射方向は、任意の適切な方向から照射することができる。好ましくは、補強膜側から照射する。
電子線硬化型において、電子線の照射条件は、上記活性エネルギー線硬化型形成材を硬化しうる条件であれば、任意の適切な条件を採用できる。例えば、電子線照射は、加速電圧が好ましくは5kV〜300kVであり、さらに好ましくは10kV〜250kVである。加速電圧が5kV未満の場合、電子線が補強膜最深部まで届かず硬化不足となるおそれがあり、加速電圧が300kVを超えると、試料を通る浸透力が強すぎて、偏光子にダメージを与えるおそれがある。照射線量としては、5〜100kGy、さらに好ましくは10〜75kGyである。照射線量が5kGy未満の場合は、接着剤が硬化不足となり、100kGyを超えると、偏光子にダメージを与え、機械的強度の低下や黄変を生じ、所定の光学特性を得ることができない。
活性エネルギー線として、波長範囲380nm〜450nmの可視光線を含むもの、特には波長範囲380nm〜450nmの可視光線の照射量が最も多い活性エネルギー線を使用することが好ましい。活性エネルギー線としては、ガリウム封入メタルハライドランプ、波長範囲380〜440nmを発光するLED光源が好ましい。あるいは、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、白熱電球、キセノンランプ、ハロゲンランプ、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、蛍光灯、タングステンランプ、ガリウムランプ、エキシマレーザーまたは太陽光などの紫外線と可視光線を含む光源を使用することができ、バンドパスフィルターを用いて380nmより短波長の紫外線を遮断して用いることもできる。
一方、熱硬化型形成材では、偏光子に塗布した後に、加熱することにより、熱重合開始剤により重合を開始して、硬化物層(補強膜)を形成する。加熱温度は、熱重合開始剤に応じて設定されるが、60〜200℃程度、好ましくは80〜150℃である。
高分子ポリオール化合物、ポリウレタンの重量平均分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)方の下記条件にて測定した。
分析装置:東ソー製、HLC−8120GPC。
カラム:東ソー製、G7000HXL+GMHXL+GMHXL。
カラムサイズ:各7.8mmφ×30cm 計90cm。
カラム温度:40℃。
流速:0.8ml/min。
注入量:100μl。
溶離液:テトラヒドロフラン。
検出器:示唆屈折計。
標準試料:ポリスチレン。
本発明の偏光フィルムは、上記工程Aで準備されたフレキシブル偏光膜の単体を、上記工程Bで搬送するとともに、当該フレキシブル偏光膜の単体の少なくとも片面に、光学フィルムおよび表面処理層から選ばれるいずれか少なくとも1つの光学層を積層する工程Cを施すことにより行う。前記光学層は介在層を介して、前記フレキシブル偏光膜に積層することができる。
光学フィルムとしては、従来の偏光子または偏光フィルムに適用されていたものを適用することができる。例えば、偏光子の保護に用いられる保護フィルム(位相差フィルム、輝度向上フィルム、拡散フィルム等も含む)、反射板や半透過板、位相差フィルム(1/2や1/4などの波長板を含む)、視角補償フィルムなど、液晶表示装置や有機EL表示装置といった画像表示装置などの形成に用いられることのある光学層を1層または2層以上用いることができる。
前記保護フィルムを構成する材料としては、透明性、機械的強度、熱安定性、水分遮断性、等方性などに優れるものが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系ポリマー、ジアセチルセルロースやトリアセチルセルロースなどのセルロース系ポリマー、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル系ポリマー、ポリスチレンやアクリロニトリル・スチレン共重合体(AS樹脂)などのスチレン系ポリマー、ポリカーボネート系ポリマー等が挙げられる。また、ポリエチレン、ポリプロピレン、シクロ系ないしはノルボルネン構造を有するポリオレフィン、エチレン・プロピレン共重合体の如きポリオレフィン系ポリマー、塩化ビニル系ポリマー、ナイロンや芳香族ポリアミドなどのアミド系ポリマー、イミド系ポリマー、スルホン系ポリマー、ポリエーテルスルホン系ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン系ポリマー、ポリフェニレンスルフィド系ポリマー、ビニルアルコール系ポリマー、塩化ビニリデン系ポリマー、ビニルブチラール系ポリマー、アリレート系ポリマー、ポリオキシメチレン系ポリマー、エポキシ系ポリマー、または上記ポリマーのブレンド物なども上記保護フィルムを形成するポリマーの例として挙げられる。
本発明のフレキシブル偏光膜の片面または両面には、表面処理層を設けることができる。前記表面処理層としては、ハードコート層、防眩処理層、反射防止層、スティッキング防止層などが挙がられる。前記表面処理層としては、ハードコート層であることが好ましい。ハードコート層の形成材料としては、例えば、熱可塑性樹脂、熱または放射線により硬化する材料を用いることができる。前記材料としては、熱硬化型樹脂や紫外線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂等の放射線硬化性樹脂があげられる。これらのなかでも、紫外線照射による硬化処理にて、簡単な加工操作にて効率よく硬化樹脂層を形成することができる紫外線硬化型樹脂が好適である。これら硬化型樹脂としては、ポリエステル系、アクリル系、ウレタン系、アミド系、シリコーン系、エポキシ系、メラミン系等の各種のものがあげられ、これらのモノマー、オリゴマー、ポリマー等が含まれる。
前記光学層とフレキシブル偏光膜は粘着剤層、接着剤層、易接着層、下塗り層(プライマー層)などの介在層を介して積層することができる。この際、介在層により両者を空気間隙なく積層することが望ましい。
粘着剤層の形成には、適宜な粘着剤を用いることができ、その種類について特に制限はない。粘着剤としては、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、ポリビニルアルコール系粘着剤、ポリビニルピロリドン系粘着剤、ポリアクリルアミド系粘着剤、セルロース系粘着剤などがあげられる。
接着剤層は接着剤により形成される。接着剤の種類は特に制限されず、種々のものを用いることができる。前記接着剤層は光学的に透明であれば特に制限されず、接着剤としては、水系、溶剤系、ホットメルト系、活性エネルギー線硬化型等の各種形態のものが用いられるが、水系接着剤または活性エネルギー線硬化型接着剤が好適である。
なお、他の介在層としては、易接着層を設けることができる。易接着層は、例えば、ポリエステル骨格、ポリエーテル骨格、ポリカーボネート骨格、ポリウレタン骨格、シリコーン系、ポリアミド骨格、ポリイミド骨格、ポリビニルアルコール骨格などを有する各種樹脂により形成することができる。これらポリマー樹脂は1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。また易接着層の形成には他の添加剤を加えてもよい。具体的にはさらには粘着付与剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐熱安定剤などの安定剤などを用いてもよい。
前記フレキシブル偏光膜の単体の少なくとも片面には、表面保護フィルムを設けることができる。表面保護フィルムは、通常、基材フィルムおよび粘着剤層を有し、当該粘着剤層を介してフレキシブル偏光膜を保護する。また、本発明の製造方法により得られた偏光フィルムにも面保護フィルムを設けることができる。
本発明の偏光フィルムは液晶表示装置、有機EL表示装置などの各種画像表示装置の形成などに好ましく用いることができる。液晶表示装置の形成は、従来に準じて行いうる。すなわち液晶表示装置は一般に、液晶セルと本発明の偏光フィルム、及び必要に応じての照明システムなどの構成部品を適宜に組立てて駆動回路を組込むことなどにより形成されるが、本発明の偏光フィルムを用いる点を除いて特に限定はなく、従来に準じうる。液晶セルについても、例えばIPS型、VA型などの任意なタイプのものを用いうるが、特にIPS型に好適である。
吸水率0.75%、Tg75℃の非晶質のイソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレート(IPA共重合PET)フィルム(厚み:100μm)基材の片面に、コロナ処理を施し、このコロナ処理面に、ポリビニルアルコール(重合度4200、ケン化度99.2モル%)およびアセトアセチル変性PVA(重合度1200、アセトアセチル変性度4.6%、ケン化度99.0モル%以上、日本合成化学工業社製、商品名「ゴーセファイマーZ200」)を9:1の比で含む水溶液を25℃で塗布および乾燥して、厚み11μmのPVA系樹脂層を形成し、積層体を作製した。
得られた積層体を、120℃のオーブン内で周速の異なるロール間で縦方向(長手方向)に2.0倍に自由端一軸延伸した(空中補助延伸処理)。
次いで、積層体を、液温30℃の不溶化浴(水100重量部に対して、ホウ酸を4重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(不溶化処理)。
次いで、液温30℃の染色浴に、偏光板が所定の透過率となるようにヨウ素濃度、浸漬時間を調整しながら浸漬させた。本実施例では、水100重量部に対して、ヨウ素を0.2重量部配合し、ヨウ化カリウムを1.0重量部配合して得られたヨウ素水溶液に60秒間浸漬させた(染色処理)。
次いで、液温30℃の架橋浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを3重量部配合し、ホウ酸を3重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(架橋処理)。
その後、積層体を、液温70℃のホウ酸水溶液(水100重量部に対して、ホウ酸を4重量部配合し、ヨウ化カリウムを5重量部配合して得られた水溶液)に浸漬させながら、周速の異なるロール間で縦方向(長手方向)に総延伸倍率が5.5倍となるように一軸延伸を行った(水中延伸処理)。
その後、積層体を液温30℃の洗浄浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを4重量部配合して得られた水溶液)に浸漬させた(洗浄処理)。
以上により、厚み5μmの偏光子を含む光学フィルム積層体を得た。
上記の偏光子A0の作製において、製造条件を表1に示すように変えたこと以外は偏光子A0の作製と同様にして、偏光子A1〜A2を作製した。偏光子A0〜A2の厚み、光学特性(単体透過率、偏光度)、ホウ酸濃度を表1に示す。
平均重合度2400、ケン化度99.9モル%の厚み30μmのポリビニルアルコールフィルムを、30℃の温水中に60秒間浸漬し膨潤させた。次いで、ヨウ素/ヨウ化カリウム(重量比=0.5/8)の濃度0.3%の水溶液に浸漬し、3.5倍まで延伸させながらフィルムを染色した。その後、65℃のホウ酸エステル水溶液中で、総延伸倍率が6倍となるように延伸を行った。延伸後に、40℃のオーブンにて3分間乾燥を行い、偏光子B1を得た。得られた偏光子B1の厚みは12μmであった。得られた偏光子B1の光学特性は、透過率42.8%、偏光度99.99%であった。
平均重合度2400、ケン化度99.9モル%の厚み75μmのポリビニルアルコールフィルムを、30℃の温水中に60秒間浸漬し膨潤させた。次いで、ヨウ素/ヨウ化カリウム(重量比=0.5/8)の濃度0.3%の水溶液に浸漬し、3.5倍まで延伸させながらフィルムを染色した。その後、65℃のホウ酸エステル水溶液中で、トータルの延伸倍率が6倍となるように延伸を行った。延伸後に、40℃のオーブンにて3分間乾燥を行い、偏光子B2を得た。得られた偏光子B2の厚みは23μmであった。得られた偏光子B2の光学特性は、透過率42.8%、偏光度99.99%であった。
(1)ポリウレタン系材料
トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンよりなるウレタンプレポリマー(東ソー社製,コロネートL)50部に、ポリカーボネートポリオール(住化バイエルウレタン社製,デスモフェンC3100XP)50部、ジオクチルスズジラウレート系触媒(東京ファインケミカル社製,エンビライザーOL-1)0.1部を加え、溶媒としてメチルイソブチルケトンを用いて、固形分濃度35%に調整した塗工液を得た。
ウレタンアクリレートオリゴマー(日本合成化学社製,紫光UV1700TL)50部に、2−ヒドロキシエチルアクリレートと1,6−ジイソシアナトヘキサンを構成成分とする重合物との反応物(BASF社製,製品名ラロマーLR9000)50部、光開始剤(BASF社製,IRGACURE907)3部を加え、溶媒としてメチルイソブチルケトンを用いて、固形分濃度35%に調整した塗工液を得た。
アクリルエマルション(大成ファインケミカル社製の商品名:SE‐2915E)に、溶媒として純水を加えて固形分濃度30%に調整した塗工液を得た。
厚み20μmのラクトン環構造を有する(メタ)アクリル樹脂フィルムの易接着処理面にコロナ処理を施して用いた。
厚み40μmのラクトン環構造を有する(メタ)アクリル樹脂フィルムの易接着処理面にコロナ処理を施して用いた。
冷却管、窒素導入管、温度計及び撹拌装置を備えた反応容器に、アクリル酸ブチル100部、アクリル酸3部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル0.1部および2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.3部を酢酸エチルと共に加えて溶液を調製した。次いで、この溶液に窒素ガスを吹き込みながら撹拌して、55℃で8時間反応させて、重量平均分子量220万のアクリル系ポリマーを含有する溶液を得た。さらに、このアクリル系ポリマーを含有する溶液に、酢酸エチルを加えて固形分濃度を30%に調整したアクリル系ポリマー溶液を得た。
上記で得られた偏光子A0(厚み5μmの偏光子を含む光学フィルム積層体)の偏光子(第1面)に、上記補強膜のポリウレタン系材料(1)をグラビアコーターを用いて、硬化後の厚みが5μmになるように塗工した後、60℃、10分の条件下で初期硬化させ、その後さらに60℃、12時間の条件下でアニール処理を施すことで第1補強膜を形成した。次いで、前記第1補強膜上に、表面保護フィルム(日東電工製,RP301)を貼り合せた後に、前記光学フィルム積層体の非晶性PET基材を剥離した。その後、偏光子(剥離面である第2面)に、上記補強膜のポリウレタン系材料(1)をグラビアコーターを用いて、硬化後の厚みが5μmになるように塗工した後、60℃、10分の条件下で初期硬化させ、その後さらに60℃、12時間の条件下でアニール処理を施すことで、第2補強膜を形成した。その後、第1補強膜上に貼り合せていた表面保護フィルム取り外すことで、偏光子の両面に補強膜を有するフレキシブル偏光膜のロール原反を作製した。
実施例1において、偏光子の種類、補強膜の厚みを表2に示すように変えたこと以外は、実施例1と同様にして、偏光子の両面に補強膜を有するフレキシブル偏光膜を作製した。
上記で得られた偏光子A0(厚み5μmの偏光子を含む光学フィルム積層体)の偏光子(第1面)に、上記補強膜のUV硬化系材料(2)をグラビアコーターを用いて、硬化後の厚みが5μmになるように塗工した後、60℃で1分加熱した。加熱後の塗布膜に高圧水銀ランプにて積算光量300mJ/cm2の紫外線を照射して、第1補強膜を形成した。次いで、前記第1補強膜上に表面保護フィルム(日東電工製,RP301)を貼り合せた後に、前記光学フィルム積層体の非晶性PET基材を剥離した。その後、偏光子(剥離面である第2面)に、上記補強膜のUV硬化系材料(2)をグラビアコーターを用いて、硬化後の厚みが5μmになるように塗工した後、60℃で1分加熱した。加熱後の塗布膜に高圧水銀ランプにて積算光量300mJ/cm2の紫外線を照射することで、第2補強膜を形成した。その後、第1補強膜上に貼り合せていた表面保護フィルム取り外すことで、偏光子の両面に補強膜を有するフレキシブル偏光膜を得た。
上記で得られた偏光子A0(厚み5μmの偏光子を含む光学フィルム積層体)の偏光子(第1面)に、上記補強膜の水系樹脂エマルション材料(3)をグラビアコーターを用いて、硬化後の厚みが5μmになるように塗工した後、80℃、5分の条件下で硬化させ、第1補強膜を形成した。次いで、前記第1補強膜上に、表面保護フィルム(日東電工製,RP301)を貼り合せた後に、前記光学フィルム積層体の非晶性PET基材を剥離した。その後、偏光子(剥離面である第2面)に、上記補強膜の水系樹脂エマルション材料(3)をグラビアコーターを用いて、硬化後の厚みが5μmになるように塗工した後、80℃、5分の条件下で硬化させ、第2補強膜を形成した。その後、第1補強膜上に貼り合せていた表面保護フィルム取り外すことで、偏光子の両面に補強膜を有するフレキシブル偏光膜を得た。
実施例1において、第1補強膜を設けなかったこと以外は、実施例1と同様にして、偏光子の片面にのみ第2補強膜を有するフレキシブル偏光膜を作製した。
実施例1において、第2補強膜を設けなかったこと以外は、実施例1と同様にして、偏光子の片面にのみ第1補強膜を有するフレキシブル偏光膜を作製した。
実施例1において、偏光子の種類、補強膜の厚みを表2に示すように変えたこと以外は、実施例1と同様にして、偏光子の両面に補強膜を有する補強膜を有する偏光膜を作製した。
上記で得られた偏光子A0(厚み5μmの偏光子を含む光学フィルム積層体)の偏光子(第1面)に、上記紫外線硬化型接着剤を硬化後の接着剤層の厚みが1μmになるように塗布し、上記保護フィルム(アクリルフィルム1)を貼合せたのち、活性エネルギー線として、紫外線を照射し、接着剤を硬化させた。紫外線照射は、ガリウム封入メタルハライドランプ、照射装置:Fusion UV Systems,Inc社製のLight HAMMER10、バルブ:Vバルブ、ピーク照度:1600mW/cm2、積算照射量1000/mJ/cm2(波長380〜440nm)を使用し、紫外線の照度は、Solatell社製のSola−Checkシステムを使用して測定した。次いで、光学フィルム積層体の非晶性PET基材を剥離して、片保護偏光フィルムを得た。
得られた偏光膜の単体透過率Tおよび偏光度Pを、積分球付き分光透過率測定器(村上色彩技術研究所のDot−3c)を用いて測定した。
なお、偏光度Pは、2枚の同じ偏光フィルムを両者の透過軸が平行となるように重ね合わせた場合の透過率(平行透過率:Tp)および、両者の透過軸が直交するように重ね合わせた場合の透過率(直交透過率:Tc)を以下の式に適用することにより求められるものである。偏光度P(%)={(Tp−Tc)/(Tp+Tc)}1/2×100
各透過率は、グランテラープリズムを通して得られた完全偏光を100%として、JIS Z8701の2度視野(C光源)により視感度補整したY値で示したものである。
圧縮弾性率の測定には、TI900 TriboIndenter(Hysitron社製)を使用した。得られた補強膜付き偏光子(偏光膜)を10mm×10mmのサイズに裁断しTriboIndenter備付の支持体に固定し、ナノインデンテーション法により圧縮弾性率の測定を行った。その際、使用圧子が透明層の中心部付近を押し込むように位置を調整した。測定条件を以下に示す。
使用圧子:Berkovich(三角錐型)
測定方法:単一押し込み測定
測定温度:23℃
押し込み深さ設定:100nm
ユアサシステム機器社製の面状体無負荷捻回試験機(製品名:本体TCDM111LH及び治具:面状体無負荷捻回試験治具)を用いて行った。
100mm(吸収軸方向)×150mm(透過軸方向)の矩形物1(サンプル)の両短辺を、前記試験機の捻回用クリップ11、12で挟み固定した後、一方の短辺はクリップ12で固定したまま、もう一方の短辺側のクリップ11を下記条件で捻回した。捻回の状態を図4に示す。
捻回速度:10rpm
捻回角度:45度
捻回回数:100回
捻回試験後のサンプルの状態を、目視により下記基準で評価した。
〇:割れおよび光抜けは発生しなかった。かつ、折れ跡の残りはなかった。
△:割れおよび光抜けは発生しなかった。しかし折れ跡が残っていた
×:割れおよび光抜けが発生した。かつ、折れ跡が残っていた。
ユアサシステム機器社製の面状体無負荷U字伸縮試験機(製品名:本体DLDM111LH及び治具:面状体無負荷U字伸縮試験治具)を用いて行った。
50mm(吸収軸方向)×100mm(透過軸方向)の矩形物1(サンプル)の両端部x、y(50mm)を、前記試験機の支持部21、22に両面テープ(図示せず)で固定した後、前記矩形物1の片面側(第1面)が内側にU字状になるような伸縮を下記条件で行い、前記矩形物を折り曲げた(透過軸方向の第1面側の折り曲げ)。U字伸縮の一過程の状態を図5に示す。U字伸縮では、折り曲げR(曲げ半径)が0になるように設定し、平面の状態から、矩形物1(サンプル)が二つ折り状態で接触するまで折り曲げた。前記折り曲げは、両端部x、yを支持部の作動により両端部x、yの接触を行うとともに、矩形物1(サンプル)の他の部分は別途設置されている板部23、24により両外側から無負荷で挟み込むようにして接触させた。
また、前記伸縮による折り曲げは、前記矩形物の他の片面側(第2面)についても内側にU字状になるような伸縮を前記同様に行った(透過軸方向の第2面側の折り曲げ)。
さらに、前記伸縮による折り曲げは、50mm(透過軸方向)×100mm(吸収軸方向)の矩形物(サンプル)についても、第1面および第2面が内側にU字状になるような伸縮を前記同様に行った(吸収軸方向の第1面側および第2面側の折り曲げ)。
伸縮速度 :30rpm
折り曲げR:0
伸縮回数 :100回
U字伸縮試験のサンプルの状態を、目視により下記基準で評価した。
〇:前記透過軸方向の第1面側および第2面側の折り曲げ、吸収軸方向の第1面側および第2面側の折り曲げの、いずれの折り曲げにおいても、割れおよび光抜けは発生しなかった。かつ、折れ跡の残りはなかった。
×:前記透過軸方向の第1面側および第2面側の折り曲げ、吸収軸方向の第1面側および第2面側の折り曲げの、いずれかの折り曲げにおいて、割れもしくは光抜けが発生した。または、折れ跡が確認された。
“割れ”は、サンプル(フレキシブル偏光膜、補強膜を有する偏光膜、または片保護偏光フィルムを構成する全層又はその一部の層)に貫通して、裂けまたはクラックが発生していることを示す。
“折れ跡”は、サンプル(フレキシブル偏光膜、補強膜を有する偏光膜、または片保護偏光フィルムを構成する全層又はその一部の層)に、折り曲げや局所的な負荷により、負荷除去後も残留する視認可能な跡が発生していることを示す。
“光抜け”は、偏光子自体に裂けまたはクラックが発生していることを示す。光抜けの確認は、試験後のサンプル(フレキシブル偏光膜、補強膜を有する偏光膜、または片保護偏光フィルムを構成する全層)と他の通常の偏光フィルムを、クロスニコルの状態でガラスの両面に貼り合せ、バックライト等の光を透かすことで行った。
200mm(吸収軸方向)×300mm(透過軸方向)の矩形物1(サンプル)を水平な台31に設置した。次いで、前記矩形物1を透過軸方向(長軸方向)に3つ折りとした後、最上部の全面に荷重がかかるように100gの荷重32を掛けて、5分間放置した。折り曲げの状態を図6に示す。その後に、前記荷重32を除いた。
また、200mm(透過軸方向)×300mm(吸収軸方向)の矩形物(サンプル)についても、前記同様の操作(但し、サンプルは吸収軸方向(長軸方向)に3つ折りとした)を行った。
折り曲げ保持試験後にサンプルが3つ折り状態を保持しているかを目視で確認すると共に、3つ折り形状が維持されていた場合には、サンプルを元の状態(平面)の状態に戻して、目視により下記基準で評価した。評価は透過軸方向長辺および吸収軸方向長辺のサンプルについてそれぞれ3回行った。
〇:いずれのサンプルでも3つ折り形状が保持されると共に割れはなく元の状態が維持された(保持性有り)。
×:いずれかのサンプルで3つ折り形状が保持されなかった。または、3つ折り形状は保持されていたが、荷重時に割れが生じた(保持性なし)。
なお、“割れ”の判断は上記捻回試験、U字伸縮試験と同じである。
安田精機製作所製のNo.476のカンチレバー型柔軟度試験機を用いた。また、本試験では静電気の影響を排除するため、試験に用いるサンプル等を適切に除電して行った。
50mm(吸収軸方向)×150mm(透過軸方向)の矩形物1(サンプル)を、頂部が平面(50mm×150mm:サンプルと同じサイズ)で、長辺の一端に45°の斜面を持ち、断面が台形の滑らかなSUS板台41の頂面に、収まるように設置した(図7参照)。サンプルの設置は透過軸方向に斜面があるように行った。
前記サンプルを、押し出し速度10mm/secで、斜面側に静かに滑らせ移動させた(1)。サンプルの先端が斜面に初めて接した箇所でサンプルの移動を止めた(2)。頂部が平面においてサンプルが移動した距離L(mm)を測定した。
50mm(透過軸方向)×150mm(吸収軸方向)の矩形物(フレキシブル偏光膜のサンプル)について、前記同様の操作(但し、サンプルの設置は吸収軸方向に斜面があるようにした)を行った。
剛軟度(mm)は、透過軸方向長辺および吸収軸方向長辺のサンプルについてそれぞれ第1面を上側の場合および第2面を上側とした場合の2パターンについてそれぞれ3回、最短直線距離L(mm)を測定(合計12サンプル)し、それらの算術平均値とした
また12サンプルのいずれか1回以上の測定において、サンプルの変形やカールにより測定不可能なサンプルがあった場合には、そのサンプルは測定不可と判定とした。
多目的試験片裁断機(ダンベル)にて、10mm(吸収軸方向)×150mm(透過軸方向)の所定形状に裁断してサンプル(フレキシブル偏光膜のサンプル)を作成した。
前記サンプルについて、島津製作所製のオートグラフAG‐ISを使用して、引張速度:50mm/minで、引張試験を実施した。
前記サンプルは、透過軸方向の両辺の側をクランプ51、52に固定し(初期クランプ間の距離53は50mm)、一方のクランプ52側を引張ることにより行った(図8参照)。サンプルが破断または塑性変形を開始した点を“引張強度”として評価した。
引張強度は3回測定した結果の算術平均値とした。
実施例1で得られたフレキシブル偏光膜の第1補強膜側に、上記離型シート(セパレータ)の剥離処理面に形成した粘着剤層を貼り合わせて、粘着剤層を積層した。次いで、当該粘着剤層に、アクリルフィルム2のコロナ処理面を貼り合わせて、偏光フィルムを作製した。
上記で得られたロール状物について、下記の基準で評価した。
〇:サンプル(ロール状物)の作製過程において、折れ、クラックおよび割れの発生なく、ロールを作製可能。
△:サンプル(ロール状物)の作製過程において、カールによる折れ、クラックおよび割れが一部発生した。
×:サンプル(ロール状物)の作製過程において、カールによる折れ、クラックまたは割れの発生なしにはロール作成はできなかった。
取扱い不可:偏光膜の無数の裂けにより取扱うことができなかった。
上記で偏光フィルムの製造方法における実装(貼り合せ)工程について、フレキシブル偏光膜の取り扱い性を、下記の基準で評価した。
〇:折れ、クラックおよび割れが発生しなかった。
△:カールによる割れ、クラックおよび割れが一部発生した。
×:カールによる折れ、クラックまたは割れが発生した。
評価不可:ロールを作製できなかったため評価していない。
得られた偏光フィルムについて、折り曲げによるクラックの確認を行った。結果を表2に示す。
折り曲げによるクラックの評価は、前記U字伸縮試験と同様の試験により行い、前記U字伸縮試験と同様の判断基準により偏光フィルム中に積層されている偏光膜の状態を評価とした。
1、1´ フレキシブル偏光膜
a ポリビニルアルコール系偏光子
b1 第1補強膜
b2 第2補強膜
2 光学層
3 介在層
f 偏光フィルム
S 基材フィルム
Claims (19)
- ポリビニルアルコール系樹脂が一方向に配向し、かつ前記ポリビニルアルコール系樹脂にヨウ素又は二色性色素が吸着配向してなる厚み10μm以下のポリビニルアルコール系偏光子、および、前記ポリビニルアルコール系偏光子の少なくとも片面に、前記ポリビニルアルコール系偏光子に密着した補強膜を有するフレキシブル偏光膜の単体を準備する工程A、
前記フレキシブル偏光膜の単体を搬送する工程B、並びに、
前記工程Bで搬送された前記フレキシブル偏光膜の単体の少なくとも片面に光学フィルムおよび表面処理層から選ばれるいずれか少なくとも1つの光学層を積層する工程Cを有することを特徴とする偏光フィルムの製造方法。 - 前記補強膜の厚みが15μm以下であることを特徴とする請求項1記載の偏光フィルムの製造方法。
- 前記ポリビニルアルコール系偏光子の第1の片面に厚み15μm以下の第1補強膜を有し、他方の第2の片面に厚み15μm以下の第2補強膜を有することを特徴とする請求項1または2記載の偏光フィルムの製造方法。
- 前記第1補強膜と第2補強膜の厚み差が10μm以下であることを特徴とする請求項3載の偏光フィルムの製造方法。
- 前記ポリビニルアルコール系偏光子の厚みに対する、補強膜の厚みの比は0.4以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
- 前記補強膜は、23℃における圧縮弾性率が1MPa以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
- 前記補強膜は、実質的に配向していないことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
- 前記補強膜が、樹脂膜であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
- 前記樹脂膜は、熱硬化型樹脂または活性エネルギー線硬化型樹脂の形成物であることを特徴とする請求項8記載の偏光フィルムの製造方法。
- 前記フレキシブル偏光膜の単体は、前記ポリビニルアルコール系樹脂が配向する方向に捻回させる捻回試験を施した後において、割れ、折れ跡及び光抜けがないことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
- 前記フレキシブル偏光膜の単体は、前記ポリビニルアルコール系樹脂が配向する配向方向および前記配向方向に対して直交する方向にU字状に伸縮を繰り返すU字伸縮試験を施した後において、いずれの方向にも割れ、折れ跡及び光抜けがないことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
- 前記フレキシブル偏光膜の単体は、前記ポリビニルアルコール系樹脂が配向する配向方向および前記配向方向に対して直交する方向に折り曲げて保持する折り曲げ保持試験を施した後において、いずれの方向にも折り曲げ形状が保持されると共に、割れが生じないことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
- 前記フレキシブル偏光膜の単体は、前記ポリビニルアルコール系樹脂が配向する配向方向および前記配向方向に対して直交する方向への剛軟性試験において、剛軟度(mm)が60mm以下であることを特徴とする1〜12のいずれかにのいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
- 前記フレキシブル偏光膜の単体は、引張試験において、前記ポリビニルアルコール系樹脂が配向する配向方向に対して直交する方向の引張強度が5N/10mm以上であることを特徴とする1〜13のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
- 前記ポリビニルアルコール系偏光子は、単体透過率T及び偏光度Pによって表される光学特性が、下記式
P>−(100.929T−42.4−1)×100(ただし、T<42.3)、又は、
P≧99.9(ただし、T≧42.3)の条件を満足するように構成されたものであることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。 - 前記工程Cにおいて、前記光学層が、介在層を介して、前記フレキシブル偏光膜の単体に積層されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
- 前記光学層が光学フィルムであり、粘着剤層または接着剤層を介在層として、前記フレキシブル偏光膜に積層されていることを特徴とする請求項16に記載の偏光フィルムの製造方法。
- 前記工程Aにおいて、フレキシブル偏光膜の単体がロール状物として準備されており、前記工程Bにおいて、前記ロール状物からフレキシブル偏光膜が繰り出されて搬送されることを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
- 前記フレキシブル偏光膜の単体の少なくとも片面が、前記工程Cに供される前まで、表面保護フィルムにより保護されていることを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017177759A JP7178776B2 (ja) | 2017-09-15 | 2017-09-15 | 偏光フィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017177759A JP7178776B2 (ja) | 2017-09-15 | 2017-09-15 | 偏光フィルムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019053212A true JP2019053212A (ja) | 2019-04-04 |
JP7178776B2 JP7178776B2 (ja) | 2022-11-28 |
Family
ID=66013763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017177759A Active JP7178776B2 (ja) | 2017-09-15 | 2017-09-15 | 偏光フィルムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7178776B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021220741A1 (ja) * | 2020-04-30 | 2021-11-04 | 日東電工株式会社 | 偏光板および位相差層付偏光板 |
WO2021220740A1 (ja) * | 2020-04-30 | 2021-11-04 | 日東電工株式会社 | 偏光板および光学機能層付偏光板 |
JP2021177229A (ja) * | 2020-04-30 | 2021-11-11 | 日東電工株式会社 | 偏光板および光学機能層付偏光板 |
JP2021177230A (ja) * | 2020-04-30 | 2021-11-11 | 日東電工株式会社 | 偏光板および位相差層付偏光板 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013193010A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Toray Eng Co Ltd | 塗布装置および塗布方法 |
JP2014010311A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Toagosei Co Ltd | 偏光板 |
JP2014157286A (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-28 | Toyobo Co Ltd | 画像表示装置 |
JP2014206725A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-10-30 | 富士フイルム株式会社 | 偏光板および液晶表示装置 |
KR20140134227A (ko) * | 2013-05-13 | 2014-11-21 | 동우 화인켐 주식회사 | 복합 편광판 일체형 터치 감지 전극 |
JP2016126130A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 日東電工株式会社 | 有機el表示装置用積層体及び有機el表示装置 |
JP2016170201A (ja) * | 2015-03-11 | 2016-09-23 | 住友化学株式会社 | 偏光板の製造方法及び偏光フィルムの保管方法 |
JP2017500606A (ja) * | 2014-03-26 | 2017-01-05 | エルジー・ケム・リミテッド | 局地的脱色領域を含む偏光部材、偏光部材ロールおよび枚葉型偏光部材の製造方法 |
JP2017102443A (ja) * | 2015-11-20 | 2017-06-08 | 日東電工株式会社 | 光学積層体および該光学積層体を用いた有機エレクトロルミネセンス表示装置 |
-
2017
- 2017-09-15 JP JP2017177759A patent/JP7178776B2/ja active Active
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013193010A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Toray Eng Co Ltd | 塗布装置および塗布方法 |
JP2014010311A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Toagosei Co Ltd | 偏光板 |
JP2014157286A (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-28 | Toyobo Co Ltd | 画像表示装置 |
JP2014206725A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-10-30 | 富士フイルム株式会社 | 偏光板および液晶表示装置 |
KR20140134227A (ko) * | 2013-05-13 | 2014-11-21 | 동우 화인켐 주식회사 | 복합 편광판 일체형 터치 감지 전극 |
JP2017500606A (ja) * | 2014-03-26 | 2017-01-05 | エルジー・ケム・リミテッド | 局地的脱色領域を含む偏光部材、偏光部材ロールおよび枚葉型偏光部材の製造方法 |
JP2016126130A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 日東電工株式会社 | 有機el表示装置用積層体及び有機el表示装置 |
JP2016170201A (ja) * | 2015-03-11 | 2016-09-23 | 住友化学株式会社 | 偏光板の製造方法及び偏光フィルムの保管方法 |
JP2017102443A (ja) * | 2015-11-20 | 2017-06-08 | 日東電工株式会社 | 光学積層体および該光学積層体を用いた有機エレクトロルミネセンス表示装置 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021220741A1 (ja) * | 2020-04-30 | 2021-11-04 | 日東電工株式会社 | 偏光板および位相差層付偏光板 |
WO2021220740A1 (ja) * | 2020-04-30 | 2021-11-04 | 日東電工株式会社 | 偏光板および光学機能層付偏光板 |
JP2021177229A (ja) * | 2020-04-30 | 2021-11-11 | 日東電工株式会社 | 偏光板および光学機能層付偏光板 |
JP2021177230A (ja) * | 2020-04-30 | 2021-11-11 | 日東電工株式会社 | 偏光板および位相差層付偏光板 |
CN115485592A (zh) * | 2020-04-30 | 2022-12-16 | 日东电工株式会社 | 偏光板及带相位差层的偏光板 |
CN115485593A (zh) * | 2020-04-30 | 2022-12-16 | 日东电工株式会社 | 偏光板及带光学功能层的偏光板 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7178776B2 (ja) | 2022-11-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2017170527A1 (ja) | フレキシブル偏光膜、その製造方法および画像表示装置 | |
JP6077619B2 (ja) | 片保護偏光フィルム、粘着剤層付偏光フィルム、画像表示装置およびその連続製造方法 | |
JP6077618B2 (ja) | 片保護偏光フィルム、粘着剤層付偏光フィルム、画像表示装置およびその連続製造方法 | |
KR102567394B1 (ko) | 편보호 편광 필름, 점착제층 부착 편광 필름, 화상 표시 장치 및 그 연속 제조 방법 | |
WO2017170522A1 (ja) | フレキシブル偏光膜、その製造方法および画像表示装置 | |
WO2017170525A1 (ja) | フレキシブル偏光膜、その製造方法および画像表示装置 | |
WO2016052549A1 (ja) | 片保護偏光フィルム、粘着剤層付偏光フィルム、画像表示装置およびその連続製造方法 | |
JP2020160460A (ja) | フレキシブル偏光膜、その製造方法および画像表示装置 | |
JP7178776B2 (ja) | 偏光フィルムの製造方法 | |
US20140315019A1 (en) | Adhesive film having a phase difference, method for manufacturing same, and optical member including same | |
WO2016052531A1 (ja) | 片保護偏光フィルム、粘着剤層付偏光フィルム、画像表示装置およびその連続製造方法 | |
JP6078132B1 (ja) | 偏光フィルムの製造方法 | |
JP6931518B2 (ja) | 片保護偏光フィルム、粘着剤層付偏光フィルム、画像表示装置およびその連続製造方法 | |
TWI683142B (zh) | 單面保護偏光薄膜、附黏著劑層之偏光薄膜、影像顯示裝置及其連續製造方法 | |
JP2019053210A (ja) | 偏光フィルムおよび画像表示装置 | |
WO2016052534A1 (ja) | 片保護偏光フィルム、粘着剤層付偏光フィルム、画像表示装置およびその連続製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200730 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210616 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210625 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210823 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210908 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20211109 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220208 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20220208 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20220216 |
|
C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21 Effective date: 20220217 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20220311 |
|
C211 | Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211 Effective date: 20220315 |
|
C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20220916 |
|
C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20221005 |
|
C23 | Notice of termination of proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23 Effective date: 20221018 |
|
C03 | Trial/appeal decision taken |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03 Effective date: 20221115 |
|
C30A | Notification sent |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012 Effective date: 20221115 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221115 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7178776 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |