JP2019052780A - 太陽熱空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】システム効率の向上を図ることが可能な太陽熱空調システムを提供する。【解決手段】太陽熱空調システム1は、太陽熱を利用して得られた熱媒によって温水焚吸収式冷凍機30を運転し、当該温水焚吸収式冷凍機30から得られた冷媒を利用して冷房を行うものであって、蓄冷槽70と、温水焚吸収式冷凍機30からの冷媒を、蓄冷槽70を介して室内機IUに供給するか、蓄冷槽70を介することなく室内機IUに供給するかを制御する制御装置60と、を備え、制御装置60は、室内機IUによる冷房負荷が所定値よりも低いと判断した場合、温水焚吸収式冷凍機30からの冷媒を、蓄冷槽70を介して室内機IUに供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽熱空調システムに関する。
従来、太陽熱を利用した空調システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。このような太陽熱空調システムは、例えば太陽熱を利用して冷暖房を行うと共に、地中熱等を利用したバックアップ機器による冷暖房についても行うようになっている。
特開2010−255982号公報
ここで、特許文献1に記載のような太陽熱空調システムには、太陽熱を利用して加熱された熱媒を利用して冷媒を得る吸収式冷凍機が用いられることがある。このような吸収式冷凍機は、吸収式冷凍機にて得られて出力される冷媒の温度に基づいて、起動及び停止が制御されるようになっている。
しかし、このような吸収式冷凍機を備える太陽熱空調システムにおいて、冷房負荷が小さい場合には、出力される冷媒の温度が比較的早くに低下し、吸収式冷凍機が停止させられてしまう。吸収式冷凍機が停止させられると、冷媒の温度が上昇して吸収式冷凍機は起動させられる。起動後、出力される冷媒の温度は再び低下して、吸収式冷凍機が停止させられてしまう。
このように、吸収式冷凍機を備える太陽熱空調システムにおいては、冷房負荷が小さい場合、吸収式冷凍機の起動や停止が頻繁になってしまい、システム効率の低下を招いてしまう。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、システム効率の向上を図ることが可能な太陽熱空調システムを提供することにある。
本発明の太陽熱空調システムは、太陽熱を利用して得られた熱媒によって吸収式冷凍機を運転し、当該吸収式冷凍機から得られた冷媒を利用して、空調機器にて冷房を行う太陽熱空調システムであって、蓄冷を行う蓄冷槽と、前記吸収式冷凍機からの冷媒を前記蓄冷槽を経由することなく前記空調機器に供給するためのメイン配管と、前記吸収式冷凍機からの冷媒を前記蓄冷槽を経由して前記空調機器に供給するための経由配管と、前記蓄冷槽から、前記経由配管を介して冷媒を前記空調機器に供給するか、前記経由配管を介することなく前記メイン配管にて前記空調機器に供給するかを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記空調機器による冷房負荷が所定値よりも低いと判断した場合、前記蓄冷槽から、前記経由配管を介して冷媒を前記空調機器に供給することを特徴とする。
この太陽熱空調システムによれば、冷房負荷が所定値よりも低いと判断した場合、吸収式冷凍機からの冷媒を経由配管を介して空調機器に供給するため、冷房負荷が所定値よりも低い場合には、蓄冷槽に冷媒を供給して蓄冷することになる。よって、吸収式冷凍機の起動と停止とが繰り返され易い状況において蓄冷を行って、起動と停止との発生頻度を少なくすることができ、システム効率の向上を図ることができる。
また、太陽熱空調システムにおいて、前記制御手段は、前記空調機器による冷房負荷が所定値よりも低く、且つ、前記蓄冷槽における蓄冷量が所定量以上である場合、前記吸収式冷凍機を停止させたまま、前記蓄冷槽から、前記経由配管を介して冷媒を前記空調機器に供給することが好ましい。
この太陽熱空調システムによれば、蓄冷量が所定量以上である場合、吸収式冷凍機を停止させたまま、蓄冷槽から、経由配管を介して冷媒を空調機器に供給するため、冷媒が蓄冷槽で冷却されて空調機器に供給されることになり、吸収式冷凍機を起動させることなく冷房を行うことができる。従って、蓄冷槽による運転を行って一層システム効率の向上を図ることができる。
また、太陽熱空調システムにおいて、太陽熱を利用して熱媒を加熱する太陽熱集熱器と、前記太陽熱集熱器により加熱された熱媒を利用して蓄熱する蓄熱槽と、前記太陽熱集熱器からの熱媒を前記蓄熱槽上部に供給し、前記蓄熱槽下部の熱媒を前記太陽熱集熱器に導入させる第1循環配管と、前記蓄熱槽上部の熱媒を前記吸収式冷凍機に供給し、前記吸収式冷凍機から排出された熱媒を蓄熱槽下部に導入させる第2循環配管と、前記太陽熱集熱器からの熱媒を前記蓄熱槽を経由することなく前記吸収式冷凍機に供給するための第1バイパス配管と、を備え、前記制御手段は、前記吸収式冷凍機の運転時において、前記第1バイパス配管を通じて前記太陽熱集熱器からの熱媒を前記蓄熱槽を経由することなく前記吸収式冷凍機に供給することが好ましい。
この太陽熱空調システムによれば、吸収式冷凍機の運転時において、第1バイパス配管を通じて太陽熱集熱器からの熱媒を蓄熱槽を経由することなく吸収式冷凍機に供給する。このため、例えば蓄熱槽内が比較的低温である場合など、一度蓄熱槽に熱媒を移すことで吸収式冷凍機が運転できなくなったり、吸収式冷凍機に熱媒を供給する際に他の熱源による再加熱が必要となったりしてしまう可能性を低減することができる。
また、太陽熱空調システムにおいて、前記吸収式冷凍機の熱媒を前記蓄熱槽を経由することなく前記太陽熱集熱器に供給するための第2バイパス配管をさらに備え、前記制御手段は、前記吸収式冷凍機から排出された熱媒の温度が、前記蓄熱槽下部の熱媒の温度よりも高くない場合、前記第2バイパス配管を通じて前記吸収式冷凍機からの熱媒を前記蓄熱槽下部を経由することなく前記太陽熱集熱器に供給し、前記吸収式冷凍機から排出された熱媒の温度が、前記蓄熱槽下部の熱媒の温度よりも高い場合、前記第2バイパス配管を介することなく前記吸収式冷凍機からの熱媒を前記蓄熱槽下部を経由のうえ前記太陽熱集熱器に供給することが好ましい。
この太陽熱空調システムによれば、吸収式冷凍機から排出された熱媒の温度が、蓄熱槽下部の熱媒の温度よりも高くない場合に、吸収式冷凍機からの熱媒が蓄熱槽下部を経由せず太陽熱集熱器に供給され、蓄熱槽下部の熱媒の温度よりも高い場合に、吸収式冷凍機からの熱媒が蓄熱槽下部を経由して太陽熱集熱器に供給される。よって、吸収式冷凍機から排出される熱媒の温度が低い場合には、そのまま太陽熱集熱器に供給するが、吸収式冷凍機から排出される熱媒の温度が高い場合には、これを利用して蓄熱することができる。
本発明によれば、システム効率の向上を図ることが可能な太陽熱空調システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る太陽熱空調システムを示す構成図である。 制御装置による三方弁の制御の様子を示す制御状態図であり、冷水が蓄冷槽に供給される状態を示している。 制御装置による三方弁の制御の様子を示す制御状態図であり、冷水が蓄冷槽に供給されない状態を示している。 制御装置による三方弁の制御の様子を示す制御状態図であり、太陽熱集熱器からの熱媒が蓄熱槽に供給されない状態を示している。 制御装置による三方弁の制御の様子を示す制御状態図であり、太陽熱集熱器からの熱媒が蓄熱槽に供給される状態を示している。 制御装置による三方弁の制御の様子を示す制御状態図であり、温水焚吸収式冷凍機からの熱媒が蓄熱槽に供給されない状態を示している。 制御装置による三方弁の制御の様子を示す制御状態図であり、温水焚吸収式冷凍機からの熱媒が蓄熱槽に供給される状態を示している。 本実施形態に係る制御装置による動作を示すフローチャートであり、温水焚吸収式冷凍機の運転時における処理を示している。 本実施形態に係る制御装置による動作を示すフローチャートであり、温水焚吸収式冷凍機の停止時における処理を示している。
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾点が発生しない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用されていることはいうまでもない。
図1は、本発明の実施形態に係る太陽熱空調システムを示す構成図である。図1に示すように、太陽熱空調システム1は、概略的に太陽熱集熱器10と、蓄熱槽20と、温水焚吸収式冷凍機(吸収式冷凍機)30と、熱交換器40,50と、各種配管R1〜R12と、各種ポンプP1〜P4と、各種弁V1〜V5と、これらを制御する制御装置(制御手段)60とを備えている。
太陽熱集熱器10は、日当たりの良い住宅やビル等の屋根などに設置され太陽光を利用して熱媒を暖めるものである。太陽熱集熱器10と蓄熱槽20とは第1熱媒往き配管(第1循環配管)R1及び第1熱媒還り配管(第1循環配管)R2で接続されている。第1熱媒往き配管R1及び第1熱媒還り配管R2は、太陽熱集熱器10と蓄熱槽20とを接続するものである。より詳細に第1熱媒往き配管R1は、蓄熱槽20の下部と太陽熱集熱器10とを接続している。また、第1熱媒還り配管R2は、太陽熱集熱器10と蓄熱槽20の上部とを接続している。第1熱媒往き配管R1及び第1熱媒還り配管R2は、内部に熱媒(例えば温水)が流れる構成となっている。
蓄熱槽20は、太陽熱集熱器10によって加熱された熱媒を貯湯しておくことで蓄熱を行うものである。集熱熱媒ポンプP1は、蓄熱槽20の熱媒を太陽熱集熱器10に送り込む動力となるものであって、第1熱媒往き配管R1上に設けられている。この集熱熱媒ポンプP1が作動することで熱媒は太陽熱集熱器10と蓄熱槽20とを循環する。より詳細に、蓄熱槽20の下部の熱媒(蓄熱槽20内の熱媒のうち比較的温度が低い熱媒)が太陽熱集熱器10に供給され、太陽熱集熱器10によって加熱された熱媒が蓄熱槽20の上部に供給される。なお、蓄熱槽20の下部には、内部の熱媒温度を検出するための第1温度センサT1が設けられている。第1温度センサT1からの温度信号は制御装置60に送信される。
蓄熱槽20と温水焚吸収式冷凍機30とは第2熱媒往き配管(第2循環配管)R3及び第2熱媒還り配管(第2循環配管)R4で接続されている。詳細に第2熱媒往き配管R3は、蓄熱槽20の上部と温水焚吸収式冷凍機30とを接続し、第2熱媒還り配管R4は、温水焚吸収式冷凍機30と蓄熱槽20の下部とを接続している。第2熱媒往き配管R3及び第2熱媒還り配管R4は、内部に熱媒が流れる構成となっている。
熱媒ポンプP2は、第2熱媒往き配管R3上に設けられており、蓄熱槽20の熱媒を温水焚吸収式冷凍機30に送り込む動力となるものである。この熱媒ポンプP2が作動することで熱媒は蓄熱槽20と温水焚吸収式冷凍機30とを循環する。
温水焚吸収式冷凍機30は、蒸発器、吸収器、再生器、及び凝縮器の吸収冷凍サイクルを利用して冷媒(冷水)を得るものである。本実施形態に係る温水焚吸収式冷凍機30は、第2熱媒往き配管R3及び第2熱媒還り配管R4が再生器に接続されており、再生器が蓄熱槽20からの熱媒を利用して例えば水を吸収した吸収液(例えば臭化リチウム)から水を沸騰分離させる。なお、第2熱媒還り配管R4には、温水焚吸収式冷凍機30から排出された熱媒の温度を検出するための第2温度センサT2が設けられている。第2温度センサT2からの温度信号は制御装置60に送信される。
また、温水焚吸収式冷凍機30は、蒸発器に冷水往き配管(メイン配管)R5及び冷水還り配管R6が接続されている。冷水往き配管R5及び冷水還り配管R6は温水焚吸収式冷凍機30により冷却される冷水が流れる構成となっており、室内機(空調機器)IU側に接続されている。室内機IUは、温水焚吸収式冷凍機30からの冷水を利用して冷房を行うことになる。なお、室内機IUの後段(還り側)には室内機IUの稼働を制御する制御弁V1が設けられている。
また、温水焚吸収式冷凍機30は、冷却塔31に接続されている。冷却塔31は冷却水配管R7を通じて冷却水を温水焚吸収式冷凍機30の吸収器及び凝縮器に供給するように構成されている。冷却水配管R7には、冷却水を送り込む動力となる冷却水ポンプP3が設けられている。
なお、温水焚吸収式冷凍機30と室内機IUとの間には、往きヘッダーH1と還りヘッダーH2とが設けられている。往きヘッダーH1から室内機IUを通じて還りヘッダーH2までは、室内側配管R8で接続されている。さらに、室内側配管R8には往きヘッダーH1から室内機IUを通じて還りヘッダーH2まで冷水を供給すると共に、還りヘッダーH2から温水焚吸収式冷凍機30の蒸発器まで冷水を供給するための動力となる第1供給ポンプP4も設けられている。
第2熱媒往き配管R3のうち熱媒ポンプP2と温水焚吸収式冷凍機30との間には、手動三方弁V2が設けられている。手動三方弁V2は、室内機IUによる冷房運転と暖房運転とを切り替えるものであって、1つのポートが熱媒分岐配管R9の一端に接続されている。熱媒分岐配管R9の他端は熱交換器40の一次側41に接続されている。さらに、熱媒分岐配管R9を通じて熱交換器40の一次側41に供給された熱媒は、熱媒分岐配管R10を通じて第2熱媒還り配管R4に戻されるように配管接続されている。このため、手動三方弁V2が切り替えられることにより、熱交換器40は、蓄熱槽20からの熱媒を一次側41に導入可能となっており、熱交換を行うことにより二次側42に流れる循環水を温水化する。
熱交換器40の二次側42には、温水往き配管R11と温水還り配管R12とが接続されている。また、冷水往き配管R5には、手動三方弁V3が設けられており、温水往き配管R11は、手動三方弁V3と熱交換器40の二次側42とを接続している。さらに、冷水還り配管R6には、第1供給ポンプP4と温水焚吸収式冷凍機30との間に手動三方弁V4が設けられており、温水還り配管R12は熱交換器40の二次側42と手動三方弁V4とを接続している。このような配管接続関係であるため、手動三方弁V3,V4が操作されることで、熱交換器40の二次側42からの温水を室内機IU側に供給可能となる。室内機IUは、この温水を利用して暖房を行うことになる。
さらに、第2熱媒往き配管R3には、蓄熱槽20と熱媒ポンプP2との間に三方弁V5が設けられている。三方弁V5は、1つのポートが熱交換器50に接続されている。熱交換器50は、第2熱媒還り配管R4に接続され、第2熱媒還り配管R4からの熱媒を導入可能となっている。さらに、熱交換器50は、例えば蒸気を導入可能となっており、第2熱媒還り配管R4を通じて導入した熱媒を蒸気との熱交換により加熱し、三方弁V5を通じて第2熱媒往き配管R3に戻す構成となっている。すなわち、本実施形態に係る太陽熱空調システム1は、太陽熱以外の外部からの熱量を受け入れて熱媒を加熱可能となっている。なお、熱交換器50は蒸気を受け入れる構成に限らず、排熱などの他の熱量を受け入れ可能となっていてもよいし、熱交換器50に代えてガスバーナーなどが配置されていてもよい。
さらに、本実施形態に係る太陽熱空調システム1は、バックアップ機器100が接続されるようになっている。バックアップ機器100には、冷温水往き配管R13と冷温水還り配管R14とが接続されている。冷温水往き配管R13は往きヘッダーH1に接続され、冷温水還り配管R14は還りヘッダーH2に接続されている。また、冷温水還り配管R14には、第2供給ポンプP5が設けられている。第2供給ポンプP5は、還りヘッダーH2からの冷温水をバックアップ機器100に戻す動力となるものである。
ここで、一般に温水焚吸収式冷凍機30は、温水焚吸収式冷凍機30の出口から排出される冷水温度に基づいて制御されるようになっている。詳細に説明すると、まず温水焚吸収式冷凍機30の能力よりも冷房負荷が小さい場合には、排出される冷水温度が低くなっていく。このため、制御装置60は、或る程度冷水温度が低くなった段階で温水焚吸収式冷凍機30を停止させる。一方、温水焚吸収式冷凍機30の能力よりも冷房負荷が大きい場合には、排出される冷水温度が高まっていく。よって、制御装置60は、温水焚吸収式冷凍機30のみならず、バックアップ機器100についても作動させて、大きい冷房負荷に対応する。なお、本実施形態に係る太陽熱空調システム1においては、バックアップ機器100も含めて100%の能力(ピーク時の負荷に相当)とした場合、温水焚吸収式冷凍機30の能力は例えば20%以上30%以下程度とされている。
ここで、例えば冷房負荷が数%などの小さい場合、バックアップ機器100の作動を要することなく、温水焚吸収式冷凍機30のみで冷房が可能となる。しかし、温水焚吸収式冷凍機30の能力を大きく下回ることから、温水焚吸収式冷凍機30が起動させられると、温水焚吸収式冷凍機30から排出される冷水温度は直ぐに低下することになり、制御装置60は温水焚吸収式冷凍機30を停止させてしまう。その後、温水焚吸収式冷凍機30の停止によって冷水温度は上昇することから、制御装置60は温水焚吸収式冷凍機30を起動させる。このように、温水焚吸収式冷凍機30は起動と停止とを頻繁に繰り返すことになってしまう。特に、温水焚吸収式冷凍機30は、水を沸騰分離した濃溶液を停止時に希釈して希溶液にしてしまい、起動時には希溶液から再度水を沸騰分離して濃溶液を生成する必要があり、起動と停止とを繰り返すとシステム効率の低下を招いてしまう。
そこで、本実施形態に係る太陽熱空調システム1は、蓄冷槽70と、第1経由配管(経由配管)R15と、第2経由配管(経由配管)R16と、三方弁V6とを備えている。
蓄冷槽70は、例えば蓄冷材料を用いて蓄冷を行うものである。蓄冷材料は例えば水とゲル剤(天然高分子)との混合物が用いられる。なお、蓄冷材料は特にこれに限られるものではない。第1経由配管R15は、一端が冷水往き配管R5に接続され、他端が蓄冷槽70に接続されている。第2経由配管R16は、一端が蓄冷槽70に接続され、他端が三方弁V6の1つのポートに接続されている。三方弁V6は、冷水往き配管R5上に設けられると共に、1つのポートが第2経由配管R16の他端に接続されている。
制御装置60は、三方弁V6を制御することにより、温水焚吸収式冷凍機30からの冷水を第1及び第2経由配管R15,R16(蓄冷槽70)を介して室内機IUに供給するか(すなわち蓄冷を行うか)、第1及び第2経由配管R15,R16(蓄冷槽70)を介することなく冷水往き配管R5によって室内機IUに供給するか(すなわち蓄冷を行わないか)を制御する。
図2及び図3は、制御装置60による三方弁V6の制御の様子を示す制御状態図であり、図2は冷水が蓄冷槽70に供給される状態を示し、図3は冷水が蓄冷槽70に供給されない状態を示している。
制御装置60は、室内機IUによる冷房負荷が所定値よりも低い場合に、温水焚吸収式冷凍機30からの冷水を第1及び第2経由配管R15,R16を介して室内機IUに供給する。ここで、所定値は、例えば温水焚吸収式冷凍機30の能力である20%でもよいし、より低い数%や5%等であってもよい。これにより、冷房負荷が小さく起動と停止とが繰り返され易い状況において、蓄冷を行って起動と停止との発生頻度を少なくすることができる。なお、蓄冷槽70の容量を温水焚吸収式冷凍機30の能力の25%とした場合、蓄冷槽70による蓄冷は、60分×25%=約15分行うことができる。
一方、制御装置60は、室内機IUによる冷房負荷が所定値よりも低くない場合に、温水焚吸収式冷凍機30からの冷水を第1及び第2経由配管R15,R16を介することなく冷水往き配管R5によって室内機IUに供給する。これにより、冷房負荷がある程度以上に大きく起動と停止とが繰り返され難い状況においては、蓄冷を行うことなく、蓄冷によって冷房負荷に対応できなくなってしまう事態を防止するようにしている。
なお、制御装置60は、上記の冷房負荷を、温水焚吸収式冷凍機30からの冷水温度に基づいて判断してもよいし、室内機IUの設定温度及び室内温度などから判断してもよい。さらに、蓄冷槽70における冷熱の吸収率にもよるが、蓄冷槽70の冷熱吸収率が高く、蓄冷槽70を経由した場合に、温水焚吸収式冷凍機30からの冷水温度が高まってしまうときなどには、一時的に蓄冷槽70を経由せずに温水焚吸収式冷凍機30からの冷水を室内機IUに供給する時間を設けてもよい。
さらに、制御装置60は、室内機IUによる冷房負荷が所定値よりも低く、且つ、蓄冷槽70における蓄冷量が所定量以上である場合、温水焚吸収式冷凍機30を停止させたまま、蓄冷槽70から第1及び第2経由配管R15,R16を介して冷水を室内機IUに供給する。すなわち、制御装置60は、蓄冷槽70の蓄冷量が大きい場合には、蓄冷槽70に蓄えられている冷熱を利用して冷房を行うように制御する。
なお、蓄冷量が所定量以上であるか否かは、蓄冷槽70に設けられた温度センサ(図示せず)の信号に基づいて判断されてもよいし、蓄冷槽70に送った冷水の温度と流量との積算結果等に基づいて判断されてもよい。さらには、他の手法があれば、これに基づいて判断されてもよい。
さらに、本実施形態に係る太陽熱空調システム1は、第1及び第2バイパス配管R17,R18と、三方弁V7,V8とを備えている。
図1に示すように、三方弁V7は、第1熱媒還り配管R2上に設けられている。第1バイパス配管R17は、一端が三方弁V7の1つのポートに接続され、他端が第2熱媒往き配管R3のうち熱媒ポンプP2と手動三方弁V2との間に接続されている。三方弁V8は、第1熱媒往き配管R1のうち蓄熱槽20と集熱熱媒ポンプP1との間に設けられている。第2バイパス配管R18は、一端が第2熱媒還り配管R4に接続され、他端が三方弁V8の1つのポートに接続されている。
このような構成であるため、制御装置60は、三方弁V7,V8を制御することで、熱媒の流通経路を制御することができる。
図4及び図5は、制御装置60による三方弁V7の制御の様子を示す制御状態図であり、図4は太陽熱集熱器10からの熱媒が蓄熱槽20に供給されない状態を示し、図5は太陽熱集熱器10からの熱媒が蓄熱槽20に供給される状態を示している。
図4に示すように、制御装置60は、温水焚吸収式冷凍機30の運転時において、太陽熱集熱器10による集熱が可能である場合、三方弁V7を制御して、太陽熱集熱器10からの熱媒を、三方弁V7、第1バイパス配管R17及び第2熱媒往き配管R3を経由させて、温水焚吸収式冷凍機30に供給する。すなわち、制御装置60は、太陽熱集熱器10からの熱媒を蓄熱槽20に供給することなく、直接温水焚吸収式冷凍機30に供給するようにしている。これにより、例えば蓄熱槽20内が比較的低温である場合など、一度蓄熱槽20に熱媒を移すことで温水焚吸収式冷凍機30が運転できなくなってしまう可能性を低減することができる。また、温水焚吸収式冷凍機30に熱媒を供給する際に他の熱源による再加熱が必要となってしまう可能性についても低減することができる。なお、制御装置60は、図4に示す制御状態において、熱媒ポンプP2を運転させず、集熱熱媒ポンプP1(図1参照)の運転によって熱媒を太陽熱集熱器10から温水焚吸収式冷凍機30まで循環させる。
一方、制御装置60は、温水焚吸収式冷凍機30の停止時において、三方弁V7を制御して、太陽熱集熱器10からの熱媒を蓄熱槽20に供給する。すなわち、図5に示すように、通常の通り、太陽熱集熱器10にて加熱された熱媒を蓄熱槽20に導入して蓄熱を行う。
なお、夜間など基本的に集熱が行えなくなる時間帯において温水焚吸収式冷凍機30を運転する場合、制御装置60は、図4に示す制御を行わず、蓄熱槽20に蓄えられる熱媒を温水焚吸収式冷凍機30に供給することになる。
図6及び図7は、制御装置60による三方弁V8の制御の様子を示す制御状態図であり、図6は温水焚吸収式冷凍機30からの熱媒が蓄熱槽20に供給されない状態を示し、図7は温水焚吸収式冷凍機30からの熱媒が蓄熱槽20に供給される状態を示している。
まず、制御装置60は、図4に示す制御状態において、温水焚吸収式冷凍機30から還ってくる熱媒の経路を制御する。このとき、制御装置60は、第1温度センサT1からの信号に基づいて蓄熱槽20の下部の熱媒温度を検出すると共に、第2温度センサT2からの信号に基づいて温水焚吸収式冷凍機30から排出される熱媒温度を検出する。次いで、制御装置60は、これら温度の比較結果に基づいて三方弁V8を制御する。
図6に示すように、制御装置60は、温水焚吸収式冷凍機30から排出された熱媒の温度が、蓄熱槽20の下部の熱媒の温度よりも高くない場合、第2バイパス配管R18を通じて(すなわち蓄熱槽20の下部を経由することなく)温水焚吸収式冷凍機30からの熱媒を太陽熱集熱器10に供給する。これにより、低い温度の熱媒を蓄熱槽20に供給してしまう事態を防止することができる。
一方、図7に示すように、制御装置60は、温水焚吸収式冷凍機30から排出された熱媒の温度が、蓄熱槽20の下部の熱媒の温度よりも高い場合、第2バイパス配管R18を介することなく(すなわち蓄熱槽20の下部を経由のうえ)温水焚吸収式冷凍機30からの熱媒を太陽熱集熱器10に供給する。これにより、温水焚吸収式冷凍機30から排出された熱媒の温度が高い場合に、この熱媒を利用して蓄熱することができるからである。
次に本実施形態に係る制御装置60による制御フローを説明する。図8は、本実施形態に係る制御装置60による動作を示すフローチャートであり、温水焚吸収式冷凍機30の運転時における処理を示している。なお、図8に示す処理は、温水焚吸収式冷凍機30が運転中である限り繰り返し実行される。
図8に示すように、まず、制御装置60は、太陽熱集熱器10に取り付けられる図外の温度センサからの信号に基づいて集熱可能な状態であるかを判断する(S1)。例えば夜間など、集熱可能な状態でないと判断した場合(S1:NO)、制御装置60は、蓄熱槽20内の熱媒を温水焚吸収式冷凍機30に供給する(S2)。そして、処理はステップS9に移行する。なお、ステップS2の処理に示すように、蓄熱槽20から熱媒を供給する場合は、温水焚吸収式冷凍機30から排出される熱媒は蓄熱槽20に戻されることになる。また、蓄熱槽20からの熱媒の温度が不足する場合には、熱交換器50による加熱が行われることになる。
一方、集熱可能な状態であると判断した場合(S1:YES)、制御装置60は、第1バイパス配管R17を利用した熱媒の供給を行うように、三方弁V7を制御する(S3)。その後、制御装置60は、第1温度センサT1からの温度信号に基づいて、蓄熱槽20の下部の熱媒温度を検出する(S4)。次に、制御装置60は、第2温度センサT2からの温度信号に基づいて、温水焚吸収式冷凍機30から排出される熱媒の温度を検出する(S5)。
その後、制御装置60は、ステップS5にて検出された温水焚吸収式冷凍機30から排出される熱媒の温度が、ステップS4にて検出された蓄熱槽20の下部の熱媒温度よりも高いかを判断する(S6)。排出される熱媒の温度が蓄熱槽20の下部の熱媒温度よりも高いと判断した場合(S6:YES)、制御装置60は、温水焚吸収式冷凍機30からの熱媒が、蓄熱槽20の下部を経由して太陽熱集熱器10に供給されるように、三方弁V8を制御する(S7)。そして、処理はステップS9に移行する。
排出される熱媒の温度が蓄熱槽20の下部の熱媒温度よりも高くないと判断した場合(S6:NO)、制御装置60は、温水焚吸収式冷凍機30からの熱媒が、第2バイパス配管R18を介して、蓄熱槽20の下部を介することなく太陽熱集熱器10に供給されるように、三方弁V8を制御する(S8)。そして、処理はステップS9に移行する。
ステップS9において制御装置60は、現在の冷房負荷が所定値未満(冷房負荷ゼロを除く)であるかを判断する(S9)。冷房負荷が所定値未満であると判断した場合(S9:YES)、制御装置60は、温水焚吸収式冷凍機30からの冷水が蓄冷槽70に供給されるように三方弁V6を制御する(S10)。
次に、制御装置60は、蓄冷槽70における蓄冷量が所定量以上であるかを判断する(S11)。蓄冷量が所定量以上でないと判断した場合(S11:NO)、図8に示す処理は終了する。蓄冷量が所定量以上であると判断した場合(S11:YES)、制御装置60は、温水焚吸収式冷凍機30を停止させる(S12)。その後、図8に示す処理は終了する。
一方、冷房負荷が所定値未満でないと判断した場合(S9:NO)、制御装置60は、温水焚吸収式冷凍機30からの冷水が蓄冷槽70を介することなく供給されるように三方弁V6を制御する(S13)。その後、図8に示す処理は終了する。
図9は、本実施形態に係る制御装置60による動作を示すフローチャートであり、温水焚吸収式冷凍機30の停止時における処理を示している。なお、図9に示す処理は、温水焚吸収式冷凍機30が停止している限り繰り返し実行される。
まず、制御装置60は、現在の冷房負荷が所定値未満(冷房負荷ゼロを除く)であるかを判断する(S21)。冷房負荷が所定値未満でないと判断した場合(S21:NO)、すなわち、冷房負荷が所定値以上である場合、制御装置60は、温水焚吸収式冷凍機30を起動させる(S24)。そして、図9に示す処理は終了する。なお、この場合において制御装置60は、冷房負荷が温水焚吸収式冷凍機30の能力を超えるとき、バックアップ機器100についても起動させることになる。
一方、冷房負荷が所定値未満であると判断した場合(S21:YES)、制御装置60は、蓄冷槽70における蓄冷量が所定量以上であるかを判断する(S22)。蓄冷量が所定量以上でないと判断した場合(S22:NO)、制御装置60は、温水焚吸収式冷凍機30を起動させる(S24)。そして、図9に示す処理は終了する。
蓄冷量が所定量以上であると判断した場合(S22:YES)、制御装置60は、温水焚吸収式冷凍機30を停止させたまま、蓄冷槽70に蓄冷される冷熱を利用して室内機IUに冷房運転させる(S23)。その後、図9に示す処理は終了する。
このようにして、本実施形態に係る太陽熱空調システム1によれば、冷房負荷が所定値よりも低いと判断した場合、温水焚吸収式冷凍機30からの冷媒を経由配管を介して室内機IUに供給するため、冷房負荷が所定値よりも低い場合には、蓄冷槽70に冷媒を供給して蓄冷することになる。よって、温水焚吸収式冷凍機30の起動と停止とが繰り返され易い状況において蓄冷を行って、起動と停止との発生頻度を少なくすることができ、システム効率の向上を図ることができる。
また、蓄冷量が所定量以上である場合、温水焚吸収式冷凍機30を停止させたまま、蓄冷槽70から、第1及び第2経由配管R15,R16を介して冷媒を室内機IUに供給するため、冷媒が蓄冷槽70で冷却されて室内機IUに供給されることになり、温水焚吸収式冷凍機30を起動させることなく冷房を行うことができる。従って、蓄冷槽70による運転を行って一層システム効率の向上を図ることができる。
また、温水焚吸収式冷凍機30の運転時において、第1バイパス配管R17を通じて太陽熱集熱器10からの熱媒を蓄熱槽20を経由することなく温水焚吸収式冷凍機30に供給する。このため、例えば蓄熱槽20内が比較的低温である場合など、一度蓄熱槽20に熱媒を移すことで温水焚吸収式冷凍機30が運転できなくなったり、温水焚吸収式冷凍機30に熱媒を供給する際に他の熱源による再加熱が必要となったりしてしまう可能性を低減することができる。
また、温水焚吸収式冷凍機30から排出された熱媒の温度が、蓄熱槽20の下部の熱媒温度よりも高くない場合に、温水焚吸収式冷凍機30からの熱媒が蓄熱槽20の下部を経由せず太陽熱集熱器10に供給され、蓄熱槽20の下部の熱媒温度よりも高い場合に、温水焚吸収式冷凍機30からの熱媒が蓄熱槽20の下部を経由して太陽熱集熱器10に供給される。よって、温水焚吸収式冷凍機30から排出される熱媒の温度が低い場合には、そのまま太陽熱集熱器10に供給するが、温水焚吸収式冷凍機30から排出される熱媒の温度が高い場合には、これを利用して蓄熱することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、可能な範囲で適宜他の技術を組み合わせてもよい。さらに、可能な範囲で公知又は周知の技術を組み合わせてもよい。
例えば、本実施形態において室内機IUは冷房及び暖房の双方を行うことができるものであるが、これに限らず、冷房のみを行うものであってもよい。さらに、本実施形態において蓄熱槽20は温水が貯湯される貯湯槽として構成され、蓄熱槽20の温水が需要者に供給されるようになっていてもよい。また、蓄熱槽20内の熱媒を利用して、別途設けられる貯湯槽内の湯水を加熱するようになっていてもよい。
さらに、本実施形態においては手動三方弁V2〜V4を備えているが、これらは手動に限らず電気制御される電磁弁であってもよい。
1 :太陽熱空調システム
10 :太陽熱集熱器
20 :蓄熱槽
30 :温水焚吸収式冷凍機(吸収式冷凍機)
60 :制御装置(制御手段)
70 :蓄冷槽
IU :室内機(空調機器)
R1 :第1熱媒往き配管(第1循環配管)
R2 :第1熱媒還り配管(第1循環配管)
R3 :第2熱媒往き配管(第2循環配管)
R4 :第2熱媒還り配管(第2循環配管)
R5 :冷水往き配管(メイン配管)
R15 :第1経由配管(経由配管)
R16 :第2経由配管(経由配管)
R17 :第1バイパス配管
R18 :第2バイパス配管

Claims (4)

  1. 太陽熱を利用して得られた熱媒によって吸収式冷凍機を運転し、当該吸収式冷凍機から得られた冷媒を利用して、空調機器にて冷房を行う太陽熱空調システムであって、
    蓄冷を行う蓄冷槽と、
    前記吸収式冷凍機からの冷媒を前記蓄冷槽を経由することなく前記空調機器に供給するためのメイン配管と、
    前記吸収式冷凍機からの冷媒を前記蓄冷槽を経由して前記空調機器に供給するための経由配管と、
    前記蓄冷槽から、前記経由配管を介して冷媒を前記空調機器に供給するか、前記経由配管を介することなく前記メイン配管にて前記空調機器に供給するかを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記空調機器による冷房負荷が所定値よりも低いと判断した場合、前記蓄冷槽から、前記経由配管を介して冷媒を前記空調機器に供給する
    ことを特徴とする太陽熱空調システム。
  2. 前記制御手段は、前記空調機器による冷房負荷が所定値よりも低く、且つ、前記蓄冷槽における蓄冷量が所定量以上である場合、前記吸収式冷凍機を停止させたまま、前記蓄冷槽から、前記経由配管を介して冷媒を前記空調機器に供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載の太陽熱空調システム。
  3. 太陽熱を利用して熱媒を加熱する太陽熱集熱器と、
    前記太陽熱集熱器により加熱された熱媒を利用して蓄熱する蓄熱槽と、
    前記太陽熱集熱器からの熱媒を前記蓄熱槽上部に供給し、前記蓄熱槽下部の熱媒を前記太陽熱集熱器に導入させる第1循環配管と、
    前記蓄熱槽上部の熱媒を前記吸収式冷凍機に供給し、前記吸収式冷凍機から排出された熱媒を蓄熱槽下部に導入させる第2循環配管と、
    前記太陽熱集熱器からの熱媒を前記蓄熱槽を経由することなく前記吸収式冷凍機に供給するための第1バイパス配管と、を備え、
    前記制御手段は、前記吸収式冷凍機の運転時において、前記第1バイパス配管を通じて前記太陽熱集熱器からの熱媒を前記蓄熱槽を経由することなく前記吸収式冷凍機に供給する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の太陽熱空調システム。
  4. 前記吸収式冷凍機の熱媒を前記蓄熱槽を経由することなく前記太陽熱集熱器に供給するための第2バイパス配管をさらに備え、
    前記制御手段は、前記吸収式冷凍機から排出された熱媒の温度が、前記蓄熱槽下部の熱媒の温度よりも高くない場合、前記第2バイパス配管を通じて前記吸収式冷凍機からの熱媒を前記蓄熱槽下部を経由することなく前記太陽熱集熱器に供給し、前記吸収式冷凍機から排出された熱媒の温度が、前記蓄熱槽下部の熱媒の温度よりも高い場合、前記第2バイパス配管を介することなく前記吸収式冷凍機からの熱媒を前記蓄熱槽下部を経由のうえ前記太陽熱集熱器に供給する
    ことを特徴とする請求項3に記載の太陽熱空調システム。
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