JP2019052569A - 内燃機関の可変動弁装置及び可変動弁装置の組立方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】インナーカムシャフトとロータとの軸芯出し性が良好になって、組立性の改善を図ることができる。
【解決手段】アウターカムシャフト5の内部に相対回転可能に挿通されたインナーカムシャフト6と、アウターカムシャフトの一端部から延びる第1シャフト部5aと、第1シャフト部が挿入される第1挿入孔20を有し、アウターカムシャフトに固定されるハウジング2と、インナーカムシャフトの一端部から延びて、第1シャフト部から回転軸方向へ突出した第2シャフト部6aと、を備え、ハウジングの内部に相対回転可能に配置されて第2シャフト部に固定されるロータ部17は、第1シャフト部が第1挿入孔に挿入される前の状態で、第2シャフト部が挿入される第2挿入孔21を有している。
【選択図】図1
【解決手段】アウターカムシャフト5の内部に相対回転可能に挿通されたインナーカムシャフト6と、アウターカムシャフトの一端部から延びる第1シャフト部5aと、第1シャフト部が挿入される第1挿入孔20を有し、アウターカムシャフトに固定されるハウジング2と、インナーカムシャフトの一端部から延びて、第1シャフト部から回転軸方向へ突出した第2シャフト部6aと、を備え、ハウジングの内部に相対回転可能に配置されて第2シャフト部に固定されるロータ部17は、第1シャフト部が第1挿入孔に挿入される前の状態で、第2シャフト部が挿入される第2挿入孔21を有している。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の可変動弁装置及び可変動弁装置の組立方法に関する。
従来の内燃機関の可変動弁装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
この可変動弁装置は、一気筒当たり2つの吸気弁を備え、外周に一方の吸気弁を駆動するインナーカムが一体的に設けられたインナーカムシャフトと、該インナーカムシャフトの外周に相対回転自在に配置され、外周に他方の吸気弁を駆動するアウターカムが一体的に設けられたアウターカムシャフトと、を有している。
インナーカムシャフトとアウターカムシャフトのそれぞれの端部には、バルブタイミング制御装置を含む油圧アクチュエータが設けられている。
この油圧アクチュエータは、固定子と、該固定子に相対回転可能な回転子と、を有し、固定子に前記アウターカムシャフトが挿通固定されている一方、回転子に前記インナーカムシャフトが挿通固定されている。
そして、この油圧アクチュエータは、供給された油圧によってインナーカムシャフトとアウターカムシャフトを相対回転させて、各吸気弁の作動角と開閉タイミングを制御するようになっている。
前記従来の可変動弁装置にあっては、組み立て時において、アウターカムシャフトとインナーカムシャフトを、それぞれ固定子や回転子に挿通固定する際には、アウターカムシャフトを固定子に挿入固定した後に、インナーカムシャフトを回転子に挿入固定させる構造になっている。
ところが、回転子は、固定子の内部に予め収容されていることから、回転子と固定子の互いの軸心が僅かながらもずれているおそれがある。したがって、アウターカムシャフトを固定子に挿入固定した後に、インナーカムシャフトを回転子に挿入すると、このインナーカムシャフトと回転子の挿入孔との間に位置ずれが発生するおそれがある。このため、インナーカムシャフトの先端部を回転子の挿入孔にスムーズに挿入できず、これらの軸ずれの修正が困難になって組立性が悪化するおそれがある。
本発明は、インナーカムシャフトとロータとの軸心の芯出し性が良好になって、組立性の改善が図り得る可変動弁装置及びこの可変動弁装置の組立方法を提供することを目的の1つとしている。
本発明の好ましい一態様としては、とりわけ、アウターカムシャフトの回転軸方向の一端部から延びる第1シャフト部と、前記第1シャフト部が挿入される第1挿入孔を有し、前記アウターカムシャフトに固定されるハウジングと、インナーカムシャフトの回転軸方向の一端部から延びて、前記第1シャフト部から回転軸方向へ突出した第2シャフト部と、前記第1シャフト部が第1挿入孔に挿入される前の状態で、前記第2シャフト部が挿入される第2挿入孔を有し、前記ハウジングの内部に相対回転可能に配置され、前記インナーカムシャフトに固定されたロータと、を有することを特徴としている。
本発明の好ましい一態様によれば、インナーカムシャフトとロータとの軸心の芯出し性が良好になって組立性の改善を図ることができる。
以下、本発明に係る内燃機関の可変動弁装置の実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態では、ガソリン仕様の例えば4気筒内燃機関の吸気弁側に適用したものを示している。
〔第1実施形態〕
図1は本発明に係る可変動弁装置の第1実施形態の要部断面図、図2は本実施形態の可変動弁装置の要部を分解して示す斜視図、図3は図1の要部拡大図、図4は本実施形態の可変動弁装置の右側面図である。
〔第1実施形態〕
図1は本発明に係る可変動弁装置の第1実施形態の要部断面図、図2は本実施形態の可変動弁装置の要部を分解して示す斜視図、図3は図1の要部拡大図、図4は本実施形態の可変動弁装置の右側面図である。
内燃機関は一気筒当たり2つの吸気弁を有し、この2つの吸気弁のうち少なくとも一つの吸気弁に可変動弁装置が設けられている。つまり、この可変動弁装置は、この実施形態では機関運転状態に応じて吸気弁の作動角を可変制御するものである。ここで、作動角とは、吸気弁の開時から閉時までの開いている期間をいう。
具体的に説明すれば、可変動弁装置は、図1及び図2に示すように、内外二重のアウターカムシャフト5及びインナーカムシャフト6を備えたカムシャフト1と、該カムシャフト1の回転軸方向の一端部に設けられた第1回転体であるハウジング2と、該ハウジング2の内部に相対回転自在に収容された第2回転体としてのロータであるベーンロータ3と、ハウジング2とベーンロータ3を介して両カムシャフト1,3の相対回動位置を制御する油圧回路4と、を備えている。
また、カムシャフト1(アウターカムシャフト5、インナーカムシャフト6)の回転軸方向の他端部側には、図外のバルブタイミング制御装置が設けられている。このバルブタイミング制御装置は、機関の図外のクランクシャフトによってタイミングチェーンを介して回転駆動されるスプロケットと、該スプロケットに対して相対回動可能に設けられた前述のカムシャフト1と、スプロケットとカムシャフト1との間に配置されて、該両者の相対回動位相を変換する位相変換機構と、該位相変換機構を作動させる油圧回路と、を備えている。
なお、このバルブタイミング制御装置についての具体的な説明は省略する。
一気筒当たり2つの吸気弁は、各傘部が図外の2つの吸気ポートのシリンダ側の各開口端を開閉するようになっている。また、各吸気弁は、それぞれの上端部に配置されたバルブリフタを介してバルブスプリングのばね力によって閉方向に付勢されている。
アウターカムシャフト5は、内部にシャフト挿入孔5bを有する中空状に形成され、図外のシリンダヘッドにカム軸受を介して回転自在に支持されている。このアウターカムシャフト5は、外周面所定位置にバルブリフタを介して各気筒中の一方側の吸気弁を開作動させるアウターカムである第1駆動カム7が圧入によって一体的に固定されている。(図8参照)
また、アウターカムシャフト5は、回転軸方向のハウジング2側の一端部にハウジング2内に臨む第1シャフト部5aを一体に有している。
また、アウターカムシャフト5は、回転軸方向のハウジング2側の一端部にハウジング2内に臨む第1シャフト部5aを一体に有している。
また、このアウターカムシャフト5は、第1シャフト部5a側の一端部にフランジ部8が一体に設けられている。このフランジ部8は、アウターカムシャフト5の例えば鍛造成形時に一緒に形成されている。また、フランジ部8の外周部には、後述するリアプレート15に対する固定手段としての複数(本実施形態では3本)の締結ボルト9が挿入する3つのボルト挿入孔8aが貫通形成されている。また、このフランジ部8は、外径がリアプレート15とほぼ同一に形成されていると共に、肉厚が軽量化を図るためにリアプレート15よりも薄く形成されている。
なお、フランジ部8の外周部には、リアプレート15との周方向の位置決めを行うピン8cがリアプレート15側に突出して設けられている。
インナーカムシャフト6は、内部中空状に形成されて、アウターカムシャフト5のシャフト挿入孔5b内に相対回転可能になっている。また、インナーカムシャフト6は、回転軸方向のハウジング2側の一端部にハウジング2内に臨む第2シャフト部6aを一体に有している。この第2シャフト部6aは、第1シャフト部5aのシャフト挿入孔5bの一端部開口から突出している。
すなわち、インナーカムシャフト6の第2シャフト部6aは、第1シャフト部5aのシャフト挿入孔5bの一端開口から突出した突出量αがリアプレート15の肉厚、つまり、第1挿入孔20のアウターカムシャフト5の回転軸方向の長さβよりも大きく設定されている。
このインナーカムシャフト6は、第2シャフト部6a側の内部軸方向にカムボルト10が挿入されるボルト挿入孔6dが形成されている。また、このボルト挿入孔6dは、内周面の軸方向の所定位置にカムボルト10の軸部10bの先端側に形成された雄ねじ10cが螺着する雌ねじ6eが形成されている。この雌ねじ6eは、ボルト挿入孔6dの内周面の一部を内方へ膨出した部位に形成されている。
カムボルト10は、六角状の頭部10aと、該頭部10aの一端面中央から着座部としてのフランジ10dを介して軸方向に延びた軸部10bと、該軸部10bに先端部外周に形成された雄ねじ10cと、から構成されている。
第2シャフト部6aは、先端部6bが基部よりも大径な円環状に形成されていると共に、この先端部6bの先端面6cが平坦状に形成されている。この先端面6cは、先端部6bが大径な円環状に形成されていることから、表面積が基部側の断面積よりも十分に大きくなっている。
インナーカムシャフト6の軸方向の所定位置には、アウターカムシャフト5の外周面に摺動しつつ同じバルブリフタを介して同じく一方側の吸気弁を開作動させるインナーカムである第2駆動カム11が固定されている。
この第2駆動カム11は、インナーカムシャフト6の回転軸中心を通る直径方向に形成された貫通孔6fに挿通された連結軸12によってインナーカムシャフト6に固定されている。この連結軸12は、両端部12a、12bが第2駆動カム11の内部に圧入固定されることによって、該第2駆動カム11をインナーカムシャフト6に固定するようになっている。また、連結軸12は、アウターカムシャフト5の直径方向に貫通形成された一対の挿通孔5c、5dを貫通している。この両挿通孔5c、5dは、アウターカムシャフト5の円周方向に沿ってスリット状に形成されて、連結軸12を介して第2駆動カム11を第1駆動カム7に対して所定角度範囲内で相対回転を許容するようになっている。
第1駆動カム7と第2駆動カム11は、両者間の僅かな隙間を介して隣接配置されている。また、それぞれ外周面7a、11aは、互いに卵形の同一のカムプロフィールに形成されて、一気筒中の一つの吸気弁を独立して開閉作動させるようになっている。
ハウジング2は、軸方向両端が開口した円筒状のハウジング本体13と、該ハウジング本体13の軸方向の前後端に有する各開口を閉塞する第1プレート部材であるフロントプレート14と、第2プレート部材であるリアプレート15と、を備えている。
フロントプレート14とリアプレート15は、ハウジング本体13に対して複数(本実施形態では5本)のボルト16の軸力によって軸方向から一体的に結合されている。
図5と図6はベーンロータ3を一方向または他方向へ最大に相対回転させた状態を示す作用説明図である。
ハウジング本体13は、例えば焼結成形法により成形された金属材によって筒状一体に形成され、図5及び図6にも示すように、内周面に5つの第1〜第5シュー13a〜13eが内方へ一体に突設されている。また、ハウジング本体13の内周側には、作動室が形成されている。
この各シュー13a〜13eは、それぞれが側面視ほぼ台形状に形成されて、ハウジング本体13の円周方向のほぼ180°の位置に2つ、その間の位置に1つ配置され、それぞれの先端部に軸方向に沿って形成されたシール溝内には、ほぼコ字形状のシール部材19がそれぞれ嵌着固定されている。
また、各シュー13a〜13eの径方向外周側には、各ボルト16が挿通する5つのボルト挿通孔13iが貫通形成されている。
第1シュー13aは、周方向一側面に平坦な第1凸面13fが形成されている。一方、第2シュー13bは、第1シュー13aの一側面と周方向で対向する一側面に同じく平坦な第2凸面13gが形成されている。この各凸面13f、13gは、ベーンロータ3が図5及び図6に示すように、反時計方向(図中左方向)あるいは時計方向(図中右方向)へ回転した際に、対向する各側面が当接する。これによって、ベーンロータ3を図中、左右方向の最大回転位置に規制するようになっている。
フロントプレート14は、図1及び図2に示すように、金属板をプレス成形によって比較的薄肉な円板状に形成されている。また、フロントプレート14の中央には、カムボルト10の軸部10bや後述する回転検出機構のターゲット部材35が挿入される貫通孔14aが形成されている。また、外周側の円周方向等間隔位置には、各ボルト16が挿通する5つのボルト挿通孔14bが貫通形成されている。
リアプレート15は、ハウジング本体13と同じく焼結成形によって成形された金属材によって成形され、フロントプレート14よりも肉厚な円盤状に形成されている。また、リアプレート15は、中央にアウターカムシャフト5の第1シャフト部5aが挿入される第1挿入孔20が貫通形成されている。
この第1挿入孔20は、内径がアウターカムシャフト5の第1シャフト部5aの外径より僅かに大きく形成されて、該第1シャフト部5aが緊密かつ精度良く挿入されている。つまり、第1シャフト部5aの外周面と第1挿入孔20の内周面とは、隙間なく圧入に近い状態で緊密に嵌合している。
また、リアプレート15の外周側の円周方向等間隔位置には、各ボルト16の軸部16aの先端部に有する雄ねじ16bが螺着する5つの雌ねじ孔15aが形成されている。
さらに、リアプレート15は、外周部の所定位置に固定用穴15bが設けられている。この固定用穴15bは、後述するロック機構28のロック凹部であるロック穴31aを形成するロック穴構成部31が圧入される。ロック穴31aは、ベーンロータ3の最大反時計方向の位置(図6で示す位置)でロック機構28のロック部材であるロックピン30が係入するようになっている。
リアプレート15は、外周部のフランジ部8側の外面に3つの締結ボルト9が螺着する3つの雌ねじ穴15cが形成されている。
なお、リアプレート15の外周部所定位置には、位置決め用のピン15dが突出して設けられている。このピン15dは、ハウジング本体13の第1シュー13aの外周面に形成された位置決め溝13hに係入してハウジング本体13との位置決めようになっている。さらに、リアプレート15は、ピン15dと反対側の外側面にフランジ部8の位置決め用のピン8cが挿入して位置決めされる位置決め用の孔(図示せず)が形成されている。
ベーンロータ3は、焼結成形により成形された金属材によって一体に形成され、図1及び図5に示すように、中央側のロータ部17と、該ロータ部17の外周から放射方向へ突設された複数(本実施形態では5枚)の第1〜第5ベーン18a〜18eと、を有している。
ロータ部17は、全体がほぼ円筒状に形成されて、外径が大小の段差径状に形成されている。また、ロータ部17は、中央にカムボルト10の軸部10bが挿入される貫通孔である通路構成孔22が貫通形成されている。また、ロータ部17は、カムボルト10の頭部10a側の外側面中央位置に、ターゲット部材35が嵌る円形溝17bが形成されている。
通路構成孔22は、内周面が段差径状に形成されて、ベーンロータ3の回転軸方向のリアプレート15側の小径部22aと、フロントプレート14側に形成されて、内径が小径部22aより大きな大径部22bと、から構成されている。
小径部22aは、一端開口が後述する第2挿入孔21に臨み、他端開口が大径部22bに臨んでいる。また、この小径部22aは、軸方向の長さが短く、かつ内径がカムボルト10の軸部10bの外径よりも大きく形成されて、軸部10bの外周面との間に環状通路が形成されている。
大径部22bは、小径部22aよりも内径が大きく形成されていると共に、軸方向の長さが小径部22aよりも十分に長く形成されている。また、大径部22bは、カムボルト10の軸部10bの外周面との間に環状通路と連通する筒状通路が形成されている。
この通路構成孔22が、油圧回路4の一部を構成している。
また、ロータ部17は、回転軸方向のリアプレート15側の内側面中央に、凹状の第2挿入孔21が形成されている。
この第2挿入孔21は、有底円柱状に形成されて、インナーカムシャフト6の第2シャフト部6aの先端部6bが回転軸方向から挿入可能になっている。
第2挿入孔21は、内径が第2シャフト部6aの外径よりも僅かに大きく形成されて、内周面に第2シャフト部6aの外周面が回転軸方向から緊密状態で嵌入するようになっている。また、第2挿入孔21は、開口縁から規制面である底面21aまでの深さDが、第1挿入孔20の軸方向の長さ(深さ)D1よりも長く形成されている。
第2挿入孔21は、組み立て時において、インナーカムシャフト6(第2シャフト部6a)の先端面6cが底面21aに回転軸方向から当接して最大挿入位置が規制されている。また、第2挿入孔21は、底面21aに通路構成孔22の小径部22aの軸方向の一端が開口形成されて、通路構成孔22と連通状態になっている。
ロータ部17は、カムボルト10の軸力によって回転検出機構のターゲット部材35を介してインナーカムシャフト6の他端部と回転軸方向から結合されている。また、第2シャフト部6aは、先端面6cがロータ部17の第2挿入孔21の底面21aに当接した状態で、カムボルト10の軸力によってベーンロータ3に結合固定されている。
回転位置検出機構は、複数の突起状ターゲットから回転位置を検出する図外の検出器と、該検出器に近接配置されたターゲット部材35と、から構成されている。ターゲット部材35は、図1〜図3に示すように、鉄系金属材によって一体に形成され、円筒状の基部35aと、該基部35aの外周からフランジ35bを介して一体に設けられた複数(本実施形態では3つ)のターゲット突起35cと、から構成されている。
基部35aは、内部軸方向にカムボルト10の挿通孔35dが貫通形成されていると共に、前端部が貫通孔14aを介してロータ部17の円形溝17bの底面にカムボルト10の軸力によって圧接している。各ターゲット突起35cは、細長い矩形状に形成されて先端面が検出器の検出部に径方向から近接するように配置されている。
そして、ベーンロータ3(インナーカムシャフト6)の回転に伴って各ターゲット突起35cの位置を検出した検出器が、ベーンロータ3を介してインナーカムシャフト6の回転位置を検出する。この回転位置情報を後述するコントロールユニット41に出力するようになっている。
なお、ロータ部17は、アウターカムシャフト5とは結合されず互いに自由な相対回転が確保されている。
ロータ部17の外周面に一体に設けられた第1〜第5ベーン18a〜18eは、ハウジング本体13の各シュー13a〜13eの間に配置されている。これによって、第1〜第5ベーン18a〜18eと第1〜第5シュー13a〜13eとの間に、ハウジング本体13内の作動室をそれぞれ5つの第1作動室23と第2作動室24が仕切られている。
一つの第1ベーン18aは、周方向の幅厚さが他の第2ベーン18b〜18eよりも大きく形成されている。しかし、他の第2〜第5ベーン18b〜18eは、周方向の幅厚さがほぼ同じ大きさに設定されている。
また、ロータ部17は、図1に示すように、第2挿入孔21の内周面とカムボルト10の軸部10bとの間に環状油室21bが形成されている。この環状油室21bは、第2シャフト部6aの先端面6cが第2挿入孔21の底面21aに軸方向から当接することによって、通路構成孔22との連通が遮断されている。
また、ロータ部17の内部には、図5及び図6に示すように、環状油室21bを介して各第1作動室23に連通する油路である5つの第1油孔25が放射方向に沿って貫通形成されている。さらに、ロータ部17の内部には、通路構成孔22の大径部22bと各第2作動室24とを連通する油路である5つの第2油孔26が放射方向に沿って形成されている。
各ベーン18a〜18eの先端部に形成された嵌着溝には、ハウジング本体13の内周面に摺接して各第1、第2作動室23,24をシールするシール部材27がそれぞれ嵌着固定されている。
また、ベーンロータ3は、前述したように、時計方向あるいは反時計方向へ相対回転した際に、第1ベーン18aが第1凸面13fか、あるいは第2凸面13gに当接する。つまり、第1ベーン18aの図中、時計方向側(第2作動室24側)の一側面が第2凸面13gに当接し、第1ベーン18aの反時計方向側(第1作動室23側)の他側面が第1凸面13fに当接して、それぞれの最大相対回転が規制されるようになっている。
図7は図6のA−A線断面図であって、ロック機構28を明示している。
ロック機構28は、図2及び図7に示すように、ベーンロータ3の第1ベーン18aに形成された摺動用孔29と、該摺動用孔29内に摺動自在に収容されて、リアプレート15側に対して進退可能に設けられたロックピン30と、リアプレート15に形成された固定用穴15bに固定されたロック穴構成部31と、該ロック穴構成部31に形成されて、ロックピン30の先端部が係合してベーンロータ3をロックするロック穴31aと、機関運転状態に応じてロックピン30の先端部をロック穴31aに係入、あるいは係入を解除する係脱機構と、から構成されている。
摺動用孔29は、内径が比較的大径なほぼ均一径に形成されて、軸方向に貫通形成されている。
ロックピン30は、後端部が摺動用孔29に対応してほぼ均一な外径に形成されて、先端部30aがロック穴31aの内径よりもやや小さな円錐状(截頭状)に形成されている。また、このロックピン30は、後端部と先端部30aとの間に段差状の2つの第1、第2受圧面30b、30cがそれぞれ形成されている。また、摺動用孔29の先端孔縁に切欠形成された油溝と第1、第2受圧面30b、30cとの間に環状の2つの第1,第2受圧室34a、34bが形成されている。
ロック穴31aは、有底円柱状に形成されて、リアプレート15の内周面の円周方向へ所定間隔をもって形成されて、ベーンロータ3が、図6に示す最大左方向へ相対回転した際に、ロックピン30が軸方向から係合する位置に形成されている。
係脱機構は、ロックピン30をロック穴31aに対して係入(挿入)する方向へ付勢するコイルスプリング32と、第1、第2受圧室34a、34bとロック穴31aに油圧を供給してロックピン30をロック穴31aから後退させてロック(係入)を解除する2つの第1、第2解除用油路33a、33bと、から構成されている。
第1解除用油路33aは、図5に示すように、ロータ部17の内部に形成されていると共に、一つの第1油孔25から分岐形成されて、一つの第1作動室23と第1受圧室34aを連通している。他方の第2解除用油路33bは、図6に示すように、第1ベーン18aの内側部に形成されて、一つの第2作動室24と第2受圧室34bとを連通している。
なお、摺動用孔29は、ロータ部17の第1ベーン18a側の外側面に形成された矩形状の呼吸溝29aとフロントプレート14の貫通孔14aを介して外部に連通している。これによって、ロックピン30の常時安定した摺動性を確保するようになっている。
油圧回路4は、各第1作動室23と各第2作動室24に対して油圧を選択的に供給あるいは排出するものである。具体的には、図1に示すように、各第1作動室23に連通する第1油通路36と、各第2作動室24に連通する第2油通路37と、該各油通路36,37に電磁切換弁38を介して油圧を選択的に供給するオイルポンプ39と、電磁切換弁38を介して各油通路36,37に選択的に連通するドレン通路40と、を備えている。
第1油通路36は、主としてアウターカムシャフト5の内周面とインナーカムシャフト6の外周面との間に形成されている。この第1油通路36は、一端部が電磁切換弁38の給排ポートに接続され、他端部が油室21bと各第1油孔25を介して各第1作動室23に連通している。
第2油通路37は、主としてカムボルト10の外周面とインナーカムシャフト6の内周面との間に形成されている。また、この第2油通路37は、一端部が電磁切換弁38の給排ポートに接続され、他端部が通路構成孔22と各第2油孔26を介して各第2作動室24に連通している。
なお、少なくとも第2油通路37は、インナーカムシャフト6の雌ねじ6eとカムボルト10の雄ねじ10cの螺合位置を避けたハウジング13側寄りの位置に形成されている。つまり、雌雄ねじ6e、10cの螺合位置を避けたハウジング13寄りに形成された軸直角方向の孔からインナーカムシャフト6とカムボルト10の間に形成されている。
電磁切換弁38は、4ポート2位置弁であって、コントロールユニット(ECU)41から図外の電磁コイルへの制御電流(パルス電流)の通電量の変化によって内部に設けられた図外のスプール弁が軸方向に移動する。これによって、各油通路36,37に対してオイルポンプ39の吐出通路39aとドレン通路40とを選択的に切り換え制御するようになっている。つまり、コントロールユニット41から通電されると、吐出通路39aと第1油通路36とを連通すると同時に、ドレン通路40と第2油通路37とを連通する。一方、通電が遮断されると、吐出通路39aと第2油通路37とを連通すると同時に、ドレン通路40と第1油通路36とを連通するようになっている。
なお、スプール弁は、コントロールユニット41からの通電量に応じて進退移動して、各油通路36,37に連通する給排ポートの開口面積を連続的に可変するようになっている。
コントロールユニット41は、内部のコンピュータが図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、スロットルバルブ開度センサなどの各種センサ類からの情報信号を入力して現在の機関運転状態を検出している。かかる機関運転状態や回転位置検出機構によって検出されたインナーカムシャフト6の回転位置情報に基づいて電磁切換弁38の電磁コイルに制御電流(パルス電流)を出力するようになっている。
〔本実施形態の作用〕
図8は本実施形態に供される第1、第2駆動カム7,11を示し、Aは両駆動カム7,11が同一回転位相の状態を示し、Bは第1駆動カム7に対して第2駆動カム11が回転位相を変化させた状態を示している。
〔本実施形態の作用〕
図8は本実施形態に供される第1、第2駆動カム7,11を示し、Aは両駆動カム7,11が同一回転位相の状態を示し、Bは第1駆動カム7に対して第2駆動カム11が回転位相を変化させた状態を示している。
図9は本実施形態における吸気弁のリフト特性図を示し、Aは図6に示す最大一方向へ相対回転した場合のリフト特性図、Bは図5に示す最大他方向へ相対回転した場合のリフト特性図である。
例えば、機関始動時は、ロック機構28のコイルスプリング32のばね力によって、予めロックピン30の先端部30aがロック穴31a内に係合している。このため、ベーンロータ3は、ハウジング2との相対関係で、始動に最適な例えば進角側の相対回転位置にロックされている。
よって、2つの駆動カム7、11は、矢印で示す回転方向に対して、図8Aに示すように、アウターカムシャフト5とインナーカムシャフト6を介して同一の回転位相になっている。したがって、一つの吸気弁は、開閉時期特性が図9Aで示すように、初期の遅角側の位相に保持されている。
このため、この状態からイグニッションスイッチをオン操作して機関を始動すると、スムーズなクランキングによって良好な始動性が得られる。
その後、機関運転状態が所定の運転域に移行すると、電磁切換弁38にコントロールユニット41から制御電流が出力されて、まず、吐出通路39aと第1油通路36を連通させる。したがって、オイルポンプ39から吐出された作動油は、第1油通路36から環状油室21b及び各第1油孔25を介して各第1作動室23に供給される。これにより、各作動室23内の油圧が上昇する。
同時に、第2油通路37とドレン通路40を連通させる。このため、各第2作動室24内の油圧がオイルパン42に排出されて内部が低圧になる。
各第1作動室23内の油圧が上昇すると、該各第1作動室23から第1解除用油路33aを通って第1受圧室34aに供給される。これにより、ロックピン30は、第1受圧面30bに作用する高油圧によってコイルスプリング32のばね力に抗して後退移動する。したがって、ロックピン30の先端部30aが、ロック穴31aから抜け出てハウジング2に対するベーンロータ3のロックが解除される。よって、ベーンロータ3は、自由な相対回転が許容される。
そして、ベーンロータ3は、各第1作動室23の高圧化に伴って、ハウジング2に対して図6に示す位置から時計方向へ相対回転する。この相対回転によって第1ベーン18aの他側面が第2凸面13gに当接して時計方向の最大回転位置が規制される(図5参照)。これに伴い、インナーカムシャフト6が、アウターカムシャフト5に対して時計方向へ相対回転する。
したがって、図8Bに示すように、アウターカムシャフト5側の第1駆動カム7は、遅角側の回転位置に保持されている。しかし、インナーカムシャフト6側の第2駆動カム11は、矢印で示す回転方向に対して、さらに遅角側(時計方向)の回転位置に相対回転し、第2駆動カム11は、第1駆動カム7に対して遅角側へ開いた状態になる(開角状態)。
よって、一つの吸気弁は、その開閉時期特性が図9Bに示すように閉時期がさらに遅角側になる特性となる。この結果、2つの駆動カム7,11によって、初期位相時のバルブリフタを押している時間よりも長く時間押すことになる。つまり、一つの吸気弁の開いている時間(作動角)が長くなって、燃焼室への吸入空気量が連続的に増加することになる。これにより、例えば、機関高回転時や急加速時における出力トルクを向上させることが可能になる。
また、機関運転状態がさらに変化すると、コントロールユニット41から電磁切換弁38への大きな通電量に応じてスプール弁がさらに移動する。このため、第1油通路36とドレン通路40を連通させると共に、第2油通路37と吐出通路39aを連通させる。これにより、各第1作動室23が低圧となる一方、各第2作動室24が高圧となる。
したがって、ベーンロータ3は、ハウジング2に対して図5の回転位置から反時計方向へ相対回転する。インナーカムシャフト6は、同じくアウターカムシャフト5に対して反時計方向へ相対回転して、一つの吸気弁の作動角が小さくなるように制御する。この結果、吸入空気量が減少することになり、例えば、機関低回転域での燃費向上を図ることができる。
また、第1駆動カム7と第2駆動カム11の相対回転変位、つまり図8A,Bに示す第2駆動カム11の拡開、縮閉の変位は、コントロールユニット41と電磁切換弁38とによって連続的に行われようになっている。
このため、図9A、Bに示す一つの吸気弁の開期間の変化も連続的に制御される。一つの吸気弁の作動角(開期間)を機関運転状態の変化に応じて自由に変化させることができるので、燃費や出力などの機関性能の向上が図れる。
〔本実施形態の組立方法〕
以下では、前述したハウジング2とベーンロータ3に対するアウターカムシャフト5とインナーカムシャフト6の組付方法を説明する。
〔本実施形態の組立方法〕
以下では、前述したハウジング2とベーンロータ3に対するアウターカムシャフト5とインナーカムシャフト6の組付方法を説明する。
図10A,Bはハウジング2やベーンロータ3に対するアウターカムシャフト5とインナーカムシャフト6の組付手順を示す断面図である。
まず、図10Aに示すように、ハウジング本体13の内部に、ベーンロータ3を各ベーン18a〜18eや各シール部材19、27等を介して軸方向から挿入しながら収容配置する。その後、ハウジング本体13の前後端にフロントプレート14とリアプレート15を5本のボルト16によって軸方向から締結固定する。これによって、ハウジング2とベーンロータ3の組立ユニットが完成する。
なお、このとき、回転検出機構のターゲット部材35を、フロントプレート14の貫通孔14aに基部35aを挿入配置して仮止め状態にしておく。
一方、アウターカムシャフト5のシャフト挿入孔5b内には、インナーカムシャフト6が軸方向へ位置決めされながら挿入配置されている。この時点では、インナーカムシャフト6の第2シャフト部6aが、第1シャフト部5aのシャフト挿入孔5bの先端開口から規定量(α)だけ突出した状態に配置されている。
次に、図10Bに示すように、カムシャフト1全体を、ハウジング2の組立ユニット方向へ移動させながら、インナーカムシャフト6の第2シャフト部6aを、先端部6b側から第2挿入孔21内に軸方向から挿入する。この第2シャフト部6aの第2挿入孔21への初期の時点では、第1シャフト部5aは第1挿入孔20には挿入されていない。
そして、第2シャフト部6aが、第2挿入孔21への挿入中において、アウターカムシャフト5の第1シャフト部5aが、第1挿入孔20の一端開口20aから内部へ徐々に挿入されて行く。
続いて、図1及び図3に示すように、インナーカムシャフト6の第2シャフト部6aをさら押し込むと、先端部6bの先端面6cが第2挿入孔21の底面21aに突き当たってそれ以上の挿入が規制される。これによって、第2シャフト部6aが、第2挿入孔21内に緊密に保持されて、インナーカムシャフト6と第2挿入孔21との間で芯出しが行われる。
これと一緒に、アウターカムシャフト5の第1シャフト部5aも第1挿入孔20内をさらに移動する。そして、第2シャフト部6aの先端面6cが底面21aに突き合った時点では、アウターカムシャフト5のフランジ部8の一側面が、リアプレート15の対向側面に当接してアウターカムシャフト5のそれ以上の移動が規制される。これによって第1シャフト部5aは、第1挿入孔21内に緊密に保持された状態になり、アウターカムシャフト5と第1挿入孔20との間で芯出しが行われる。
なお、前述のように、アウターカムシャフト5が第1挿入孔20内に最大に挿入された状態では、先端面5eが、ロータ部17の一側面との間に僅かな隙間Sをもって対向する。したがって、第1シャフト部5aとロータ部17の一側面との当接が回避されている。
その後、カムボルト10を、ターゲット部材35側からロータ部17の通路構成孔22とインナーカムシャフト6のボルト挿入孔6d内に挿通し、雌雄ねじ6e、10cを介して所定トルクで締め付ける。これによって、インナーカムシャフト6は、ベーンロータ3に締め付け固定される。
一方、アウターカムシャフト5は、フランジ部8を介して各締結ボルト9によってリアプレート15(ハウジング2)に締め付け固定される。
これによって、ハウジング2に対するアウターカムシャフト5と、ベーンロータ3に対するインナーカムシャフト6の組付作業が完了する(図1、図3参照)。
このように、本実施形態では、インナーカムシャフト6の第2シャフト部6aを第2挿入孔21に先に挿入して、インナーカムシャフト6とベーンロータ3の芯出しを行う。その後、アウターカムシャフト5の第1シャフト部5aを第1挿入孔20に挿入することによって、アウターカムシャフト5とハウジング2の芯出しを行う。
したがって、インナーカムシャフト6とベーンロータ3との芯出しが良好になり、第2シャフト部6aを第2挿入孔21へスムーズに挿入することができる。この結果、両者3,6の組付性が向上する。
また、アウターカムシャフト5は、第1シャフト部5aの先端部を第1挿入孔20に対してインナーカムシャフト6の案内を得ながら挿入できる。このため、アウターカムシャフト5と第1挿入孔20との芯出し性も良好になる。これによって、全体の組付作業性が良好になり、該作業能率の向上が図れる。
また、本実施形態では、第2シャフト部6aの先端面6cの表面積が十分に大きく形成されている。このため、前述にように、カムボルト10によって締め付け固定した際に、先端面6cと第2挿入孔21の底面21aとの接触面積を大きく取ることができる。この結果、カムボルト10の軸トルク(締め付けトルク)を大きくすることができるので、インナーカムシャフト6とベーンロータ3を強固に結合できる。
換言すれば、インナーカムシャフト6と第2挿入孔21との軸ずれを修正するために、第2シャフト部6aの先端部6bの先端面6cの外周縁を切り欠いて比較的大きな面取り部を設けことも考えられる。これによって、第2シャフト部6aを第2挿入孔21に挿入する際に、自動調心を行ってスムーズに挿入することができる。
しかしながら、先端部6bの先端面6c外周縁に面取り部を形成した場合は、この面取り部によって先端面6cの面積が小さくなる。このため、カムボルト10で締め付け固定した際に、先端面6cと第2挿入孔21の底面21aとの接触面積が小さくなって、カムボルト10の十分な軸トルクが得られないおそれがある。
そこで、本実施形態では、前述したように、インナーカムシャフト6と第2挿入孔21との芯出し性の向上を図りつつ、先端面6cと底面21aとの接触面積を大きくして、カムボルト10の締結力を高めることが可能になる。
また、通路構成孔22の小径部22aが、底面21a側に形成されていることによって、該底面21aの表面積を大きくすることが可能になる。このため、第2シャフト部6aの先端面6cと底面21aとの接触面積をさらに大きくすることができる。これによって、カムボルト10の大きな軸トルクをさらに大きくすることが可能になる。
さらに、大径部22bによって、この大径部22b自体の孔開け作業が容易になる。また、複数の第2油孔26をロータ部17の径方向から孔開け加工する際に隣接する各油孔26の一端開口間の距離を離すことができるので、これらの孔開け作業も容易になる。
また、本実施形態では、インナーカムシャフト6を、第2挿入孔21へ挿入した後に、アウターカムシャフト5を第1挿入孔20へ挿入させるようになっている。このため、インナーカムシャフト6による案内機能も発揮できると共に、インナーカムシャフト6とアウターカムシャフト5との同軸性も確保することができる。
また、アウターカムシャフト5は、フランジ部8を介してリアプレート15(ハウジング2)に結合されていることから、ハウジング2との一体化が図れる。これによって、ハウジング2とベーンロータ3との同軸性への影響がさらに少なくなる。
また、本実施形態では、インナーカムシャフト6を第2挿入孔21に先に挿入できるような簡単な構造で芯出し性を向上できるので、製造作業が容易になると共に、コストの低減化が図れる。
ハウジング2に固定されたアウターカムシャフト5は、第1シャフト部5aの先端面5eがロータ部17に対して当接することなく、隙間Sを介して対向している。このため、アウターカムシャフト5によってベーンロータ3の回転に影響を与えることはない。
さらに、通路構成孔22の大径部22bを油路として構成し、また、第2シャフト部6aの外周面と第2挿入孔21の内周面と間の環状油室21bも油路として構成したことから、別個に油路を形成する必要がなくなる。よって、この点でも製造作業が容易になり、コストの低減化が図れる。また、通路構成孔22と第2挿入孔21を、油路の一部として利用することによって装置の小型化が図れる。
さらに、大径部22bは、その軸直角方向の断面積が小径部22aに比較して大きくなっている。このため、第1油通路36から大径部22b内に流入した作動油の流動抵抗が低下することから、ここから各第1油孔25に対する作動油の均一な分散性が得られる。
〔第2実施形態〕
図11は第2実施形態を示し、基本構成は第1実施形態のもと同じであるが、異なるところは、第2挿入孔21の第2シャフト部6a挿入側の開口縁に、円環状の面取り部21cが形成されている。
図11は第2実施形態を示し、基本構成は第1実施形態のもと同じであるが、異なるところは、第2挿入孔21の第2シャフト部6a挿入側の開口縁に、円環状の面取り部21cが形成されている。
したがって、第2シャフト部6aの先端部6bを挿入する際に、該第2シャフト部6aは、先端部6bの先端外周縁が面取り部21cに当接しつつガイドされながら第2挿入孔21内に挿入される。よって、面取り部21cによる自動調心機能が発揮されて、インナーカムシャフト6の第2挿入孔21への挿入性が良好になる。この結果、これらの組付性がさらに良好になる。
なお、第2シャフト部6aの先端部6bの先端外周に面取り部を形成するのではなく、第2挿入孔21の開口縁に面取り部21cを形成したので、先端面6cの表面積を第1実施形態と同じく十分に確保できる。よって、先端面6cと底面21aとの接触面積を大きく取れることから、カムボルト10の軸トルクを十分に確保できる。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、一気筒当たり2つの排気弁に対して適用して、第1駆動カム7と第2駆動カム11によって別々に開閉作動させると共に、開角状態に制御することも可能である。
また、ロータとしては、ベーンロータに限定されるものではなく、ベーンロータに代わる例えば複数のギア歯車など用いることも可能である。
さらに、フランジ部8は、必ずしもアウターカムシャフト5の外周面に一体に設ける必要はなく、別体に設けて、例えば焼き嵌めなどによってアウターカムシャフト5の外周面に固定することも可能である。
ロック機構のロック解除などを油圧以外の例えば電気モータなどの電気的な手段によって行うことも可能である。
また、実施形態では、可変動弁装置として油圧アクチュエータについて説明したが、この油圧アクチュエータを従来技術のようなバルブタイミング制御装置(VTC)や、さらには他の駆動機器に用いることも可能である。
さらに、回転位置検出機構は、その構成が各実施形態のものに限定されるものではなく、例えばターゲット部材35の構造をさらに変更することも可能である。
以上説明した実施形態に基づく可変動弁装置としては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
その一つの態様において、中空状のアウターカムシャフトと、該アウターカムシャフトの内部に相対回転可能に挿通されたインナーカムシャフトと、を備えた内燃機関の可変動弁装置において、
前記アウターカムシャフトの回転軸方向の一端部から延びる第1シャフト部と、前記第1シャフト部が挿入される第1挿入孔を有し、前記アウターカムシャフトに固定されるハウジングと、前記インナーカムシャフトの回転軸方向の一端部から延びて、前記第1シャフト部から回転軸方向へ突出した第2シャフト部と、前記第1シャフト部が第1挿入孔に挿入される前の状態で、前記第2シャフト部が挿入される第2挿入孔を有し、前記ハウジングの内部に相対回転可能に配置され、前記インナーカムシャフトに固定されたロータと、を有している。
前記アウターカムシャフトの回転軸方向の一端部から延びる第1シャフト部と、前記第1シャフト部が挿入される第1挿入孔を有し、前記アウターカムシャフトに固定されるハウジングと、前記インナーカムシャフトの回転軸方向の一端部から延びて、前記第1シャフト部から回転軸方向へ突出した第2シャフト部と、前記第1シャフト部が第1挿入孔に挿入される前の状態で、前記第2シャフト部が挿入される第2挿入孔を有し、前記ハウジングの内部に相対回転可能に配置され、前記インナーカムシャフトに固定されたロータと、を有している。
この発明によれば、組み立て時において、インナーカムシャフトの第2シャフト部が、ロータの第2挿入孔に先に挿入された後に、アウターカムシャフトの第1シャフト部が第1挿入孔に挿入される。このため、インナーカムシャフトが、先にロータの第2挿入孔といわゆる芯出しを行なうことができる。この結果、各カムシャフトとハウジング及びロータとの組立性が向上する。
さらに好ましくは、前記ハウジングは、前記アウターカムシャフトに設けられたフランジ部に固定されている。
アウターカムシャフトとハウジングとの結合は、フランジ部によって行うことから、両カムシャフトの同軸性への影響が少ない。
さらに好ましくは、前記第1挿入孔の前記アウターカムシャフトの回転軸方向に沿った長さは、前記第1シャフト部の前記フランジ部から先端縁までの長さよりも長く設定されている。
この発明によれば、組立後において、第1シャフト部の先端がロータの対向面に当接しないので、ロータの回転を阻害しない。
さらに好ましくは、前記第2挿入孔の前記インナーカムシャフトの回転軸方向に沿った長さは、前記第2シャフト部の前記第1シャフト部から突出した突出長よりも短く設定されている。
さらに好ましくは、前記ハウジングは、内部に作動室を有し、前記ロータは、前記作動室を第1作動室と第2作動室に分けるベーンと、前記第1作動室に作動油を給排する第1油路を有している。
さらに好ましくは、前記ロータは、前記第2挿入孔の底面側に有する規制面から前記インナーカムシャフトの回転軸方向に沿って貫通した貫通孔を有し、前記貫通孔は、前記規制面に開口する小径部と、前記小径部よりも前記インナーカムシャフトの回転軸心から直角方向の断面積が大きな大径部と、を有し、前記大径部には、前記第1油路の一端が開口している。
小径部を形成することによって第2シャフト部の一端面と規制面との接触面積を大きくすることができる。これによって、インナーカムシャフトにロータを結合するボルトの大きな軸力が確保されて、両者の締結力を高めることができる。
また、小径部側から大径部内に流入した作動油の流路抵抗が低減して、複数の作動室の作動油の給排作用が良好になる。
さらに、大径部によって、この大径部自体の孔開け作業が容易になる。また、複数の第1油路をロータの径方向から孔開け加工する際に隣接する一端開口間の距離を離すことができるので、これらの孔開け作業も容易になる。
さらに好ましくは、前記ロータは、前記第2作動室に作動室を給排する第2油路をさらに有している。
第2挿入孔の軸方向の長さを利用して油通路を構成し、これによって、例えばハウジングに油通路を形成する必要がなくなる。したがって、ハウジングの剛性を確保できると共に、デッドスペースの有効利用が図れる。
さらに好ましくは、前記ハウジングは、前記作動室を内周側に有する円筒状のハウジング本体と、前記ハウジング本体の前記アウターカムシャフトの回転軸方向における一端側の開口を閉塞し、前記アウターカムシャフトに設けられたフランジ部が第1ボルトによって固定される板状の第1プレート部材と、前記ハウジング本体の前記アウターカムシャフトの回転軸方向における他端側の開口を閉塞する第2プレート部材と、前記第2プレート部材と前記ハウジング本体にそれぞれ設けられた各挿通孔を挿通し、前記第1プレート部材に設けられた雌ねじ部に締結する第2ボルトと、を有している。
第1プレート部材が第1ボルトと第2ボルトの両方によって固定されるので、スペースの有効活用が図れる。
さらに好ましくは、前記ベーンは、前記インナーカムシャフトの回転軸に沿った方向に有する摺動用孔と、前記摺動用孔の内部に配置されたロックピンと、を有し、前記第1プレート部材は、前記ベーンが所定の位置で前記ロックピンが挿入可能なロック穴を有している。
肉厚の大きな第1プレート部材にロック穴を設けたので、ロック穴の変形などの発生を抑制できる。
さらに好ましくは、前記第2挿入孔の第2シャフト部が挿入される側の開口縁に面取り部が形成されている。
面取り部が、第2シャフト部のガイド機能と自動調心機能を発揮することから、第2挿入孔への挿入作業が容易になる。
別の好ましい態様としては、中空状のアウターカムシャフトと、該アウターカムシャフトの内部に配置されたインナーシャフトと、を相対回転可能に回転させる内燃機関の可変動弁装置において、
前記アウターカムシャフトの回転軸方向の一端部から延びる第1シャフト部と、前記第1シャフト部が挿入される第1挿入孔を有し、前記アウターカムシャフトに固定されるハウジングと、前記インナーカムシャフトの回転軸方向の一端部から延びて、前記第1シャフト部から回転軸方向へ突出した第2シャフト部と、前記ハウジングの内部に相対回転可能に配置されて、前記第2シャフト部が挿入される第2挿入孔を有し、前記インナーカムシャフトに固定されるロータと、を備え、前記第1シャフト部と第2シャフト部をそれぞれ第1挿入孔と第2挿入孔に挿入する際に、前記第1シャフト部が第1挿入孔に挿入される前に、前記第2シャフト部が前記第2挿入孔に挿入される関係になっている。
前記アウターカムシャフトの回転軸方向の一端部から延びる第1シャフト部と、前記第1シャフト部が挿入される第1挿入孔を有し、前記アウターカムシャフトに固定されるハウジングと、前記インナーカムシャフトの回転軸方向の一端部から延びて、前記第1シャフト部から回転軸方向へ突出した第2シャフト部と、前記ハウジングの内部に相対回転可能に配置されて、前記第2シャフト部が挿入される第2挿入孔を有し、前記インナーカムシャフトに固定されるロータと、を備え、前記第1シャフト部と第2シャフト部をそれぞれ第1挿入孔と第2挿入孔に挿入する際に、前記第1シャフト部が第1挿入孔に挿入される前に、前記第2シャフト部が前記第2挿入孔に挿入される関係になっている。
別の好ましい態様としては、中空状のアウターカムシャフトと、該アウターカムシャフトの内部に相対回転可能に配置されたインナーシャフトと、を備え、
前記アウターカムシャフトの回転軸方向の一端部から延びる第1シャフト部と、前記第1シャフト部が挿入される第1挿入孔を有し、前記アウターカムシャフトに固定されるハウジングと、前記インナーカムシャフトの回転軸方向の一端部から延びて、前記第1シャフト部から回転軸方向へ突出した第2シャフト部と、前記ハウジングの内部に相対回転可能に配置されて、前記第2シャフト部が挿入される第2挿入孔を有し、前記インナーカムシャフトに固定されるロータと、を備えた内燃機関の可変動弁装置の組立方法において、
前記第2シャフト部を前記第2挿入孔に挿入して位置決めした後に、前記第1シャフト部を前記第1挿入孔に挿入して位置決めした。
前記アウターカムシャフトの回転軸方向の一端部から延びる第1シャフト部と、前記第1シャフト部が挿入される第1挿入孔を有し、前記アウターカムシャフトに固定されるハウジングと、前記インナーカムシャフトの回転軸方向の一端部から延びて、前記第1シャフト部から回転軸方向へ突出した第2シャフト部と、前記ハウジングの内部に相対回転可能に配置されて、前記第2シャフト部が挿入される第2挿入孔を有し、前記インナーカムシャフトに固定されるロータと、を備えた内燃機関の可変動弁装置の組立方法において、
前記第2シャフト部を前記第2挿入孔に挿入して位置決めした後に、前記第1シャフト部を前記第1挿入孔に挿入して位置決めした。
1…カムシャフト、2…ハウジング、3…ベーンロータ(ロータ)、4…油圧回路、5…アウターカムシャフト、5a…第1シャフト部、5b…シャフト挿入孔、6…インナーカムシャフト、6a…第2シャフト部、6b先端部、6c…先端面、7…第1駆動カム(アウターカム)、8…フランジ部、10…カムボルト、11…第2駆動カム(インナーカム)、13a〜13e…第1〜第5シュー、14…フロントプレート(プレート部材)、15…リアプレート(プレート部材)、17…ロータ部、18a〜18e…第1ベーン〜第5ベーン、20…第1挿入孔、21…第2挿入孔、21a…底面、22…通路構成孔、22…小径部、22b…大径部、23…第1作動室、24…第2作動室、25…第1油孔、26…第2油孔、28…ロック機構、38…電磁切換弁、39…オイルポンプ、39a…吐出通路、40…ドレン通路、41…コントロールユニット。
Claims (12)
- 中空状のアウターカムシャフトと、該アウターカムシャフトの内部に挿通されたインナーカムシャフトとを相対回転させる内燃機関の可変動弁装置において、
前記アウターカムシャフトにおける回転軸の軸方向の一端部から延びる第1シャフト部が挿入される第1挿入孔を有し、前記アウターカムシャフトに固定されるハウジングと、
前記ハウジングの内部に相対回転可能に配置されて、前記インナーカムシャフトに固定されるロータであって、前記インナーカムシャフトの回転軸の軸方向の一端部から延びて、前記第1シャフト部から回転軸の軸方向へ突出した第2シャフト部が、前記第1シャフト部が第1挿入孔に挿入される前の状態で、挿入される第2挿入孔を有するロータと、
を有することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記ハウジングは、前記アウターカムシャフトに設けられたフランジ部に固定されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第1挿入孔の前記アウターカムシャフトの回転軸方向に沿った長さは、前記第1シャフト部の前記フランジ部から先端縁までの長さよりも長いことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 請求項3に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第2挿入孔の前記インナーカムシャフトの回転軸方向に沿った長さは、前記第2シャフト部の前記第1シャフト部から突出した突出長よりも短いことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記ハウジングは、内部に作動室を有し、
前記ロータは、前記作動室を第1作動室と第2作動室に分けるベーンと、前記第1作動室に作動油を給排する第1油路を有することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 請求項5に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記ロータは、前記第2挿入孔の底面側に有する規制面から前記インナーカムシャフトの回転軸方向に沿って貫通した貫通孔を有し、
前記貫通孔は、前記規制面に開口する小径部と、前記小径部よりも前記インナーカムシャフトの回転軸心から直角方向の断面積が大きな大径部と、を有し、
前記大径部には、前記第1油路の一端が開口していることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 請求項6に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記ロータは、前記第2作動室に作動室を給排する第2油路をさらに有することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 請求項5に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記ハウジングは、前記作動室を内周側に有する円筒状のハウジング本体と、
前記ハウジング本体の前記アウターカムシャフトの回転軸方向における一端側の開口を閉塞し、前記アウターカムシャフトに設けられたフランジ部が第1ボルトによって固定される板状の第1プレート部材と、
前記ハウジング本体の前記アウターカムシャフトの回転軸方向における他端側の開口を閉塞する第2プレート部材と、
前記第2プレート部材と前記ハウジング本体にそれぞれ設けられた各挿通孔を挿通し、前記第1プレート部材に設けられた雌ねじ部に締結する第2ボルトと、
を有することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 請求項8に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記ベーンは、前記インナーカムシャフトの回転軸に沿った方向に有する摺動用孔と、前記摺動用孔の内部に配置されたロックピンと、を有し、
前記第1プレート部材は、前記ベーンが所定の位置で前記ロックピンが挿入可能なロック穴を有することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第2挿入孔の第2シャフト部が挿入される側の開口縁に面取り部が形成されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 中空状のアウターカムシャフトと、該アウターカムシャフトの内部に配置されたインナーシャフトと、を相対回転可能に回転させる内燃機関の可変動弁装置において、
前記アウターカムシャフトの回転軸方向の一端部から延びる第1シャフト部が挿入される第1挿入孔を有し、前記アウターカムシャフトに固定されるハウジングと、
前記ハウジングの内部の相対回転可能に配置されて、前記インナーカムシャフトに固定されるロータであって、
前記インナーカムシャフトの回転軸の軸方向の一端部から延びて、前記第1シャフト部から回転軸の軸方向へ突出した第2シャフト部が挿入される第2挿入孔を有するロータと、
を備え、
前記第2挿入孔は、前記第2シャフト部の前記インナーカムシャフトの回転軸の軸方向に沿った端部の位置を規制する規制面を有し、かつ、前記インナーカムシャフトの回転軸の軸方向における長さが前記第1挿入孔の長さよりも長いことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 中空状のアウターカムシャフトと、該アウターカムシャフトの内部に相対回転可能に配置されたインナーシャフトと、を備え、
前記アウターカムシャフトの回転軸方向の一端部から延びる第1シャフト部と、
前記第1シャフト部が挿入される第1挿入孔を有し、前記アウターカムシャフトに固定されるハウジングと、
前記インナーカムシャフトの回転軸方向の一端部から延びて、前記第1シャフト部から回転軸方向へ突出した第2シャフト部と、
前記ハウジングの内部に相対回転可能に配置されて、前記第2シャフト部が挿入される第2挿入孔を有し、前記インナーカムシャフトに固定されるロータと、
を備えた内燃機関の可変動弁装置の組立方法において、
前記第2シャフト部を前記第2挿入孔に挿入して位置決めした後に、前記第1シャフト部を前記第1挿入孔に挿入して位置決めしたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置の組立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017176284A JP2019052569A (ja) | 2017-09-14 | 2017-09-14 | 内燃機関の可変動弁装置及び可変動弁装置の組立方法 |
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Family Applications (1)
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JP2017176284A Pending JP2019052569A (ja) | 2017-09-14 | 2017-09-14 | 内燃機関の可変動弁装置及び可変動弁装置の組立方法 |
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JP (1) | JP2019052569A (ja) |
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2017
- 2017-09-14 JP JP2017176284A patent/JP2019052569A/ja active Pending
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